JP2022115632A - Sheet for sanitary mask - Google Patents
Sheet for sanitary mask Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022115632A JP2022115632A JP2021012298A JP2021012298A JP2022115632A JP 2022115632 A JP2022115632 A JP 2022115632A JP 2021012298 A JP2021012298 A JP 2021012298A JP 2021012298 A JP2021012298 A JP 2021012298A JP 2022115632 A JP2022115632 A JP 2022115632A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- sanitary mask
- sanitary
- mask
- mask sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
Abstract
Description
本発明は衛生マスク用シートに関する。 The present invention relates to a sanitary mask sheet.
衛生マスクは、人の口や鼻を覆い、空気中の粒子等(例えば埃、塵、花粉、ウイルスやウイルス等を含む飛沫)の外部からの侵入を防止する目的で使用される。該衛生マスクの使用目的には、ウイルス等を含む飛沫が口及び鼻から外部へ拡散することを防止することも含まれる。
このような衛生マスクについて、これまで様々な技術が提案されてきた。
例えば、特許文献1には、鼻孔を覆う基材を有し、該基材のフェース接触面基材とフロント面基材の両面にプリーツが配されている。
A sanitary mask is used for the purpose of covering the mouth and nose of a person and preventing intrusion of airborne particles (for example, dust, dust, pollen, viruses, droplets containing viruses, etc.) from the outside. The purpose of using the sanitary mask also includes preventing droplets containing viruses from diffusing to the outside through the mouth and nose.
Various techniques have been proposed so far for such sanitary masks.
For example,
衛生マスク、特に略左右対称に折り畳むことが可能で、使用時に折り畳みが開かれて着用されるものの製造は、1枚の原反シートが2層に折り畳まれ又は2枚の原反シートが重ねられて衛生マスクの形状に切り抜かれることで行われている。例えば、人の顔を覆うマスク本体部とマスク本体部の装着状態を固定する耳掛け部とを一体に切り抜いて、衛生マスクが製造される。
この場合、重なった衛生マスク外縁のカット断面で繊維同士が絡み合ったり、カット時の摩擦で融着したりする。そのため、衛生マスクにおける左右のマスク本体部同士及び耳掛け部同士が、前記カット断面において互いにくっついた状態におかれ、引き離して開くことが自然にできないことがある。
特許文献1記載の衛生マスクには、カット断面における繊維同士の絡み合いや融着を解消する手段についての記載はない。
A sanitary mask, especially one that can be folded in a substantially bilaterally symmetrical manner and is worn with the fold unfolded during use, is manufactured by folding one raw fabric sheet into two layers or by stacking two raw fabric sheets. This is done by cutting out the shape of a sanitary mask. For example, a sanitary mask is manufactured by integrally cutting out a mask body that covers a person's face and an ear hook that fixes the wearing state of the mask body.
In this case, the fibers are entangled with each other at the cut cross section of the outer edge of the overlapping sanitary mask, or are fused together due to friction during cutting. Therefore, the left and right mask body portions and the ear hook portions of the sanitary mask are stuck to each other in the cut cross section, and it may not be possible to separate them and open them naturally.
The sanitary mask described in
本発明は、上記の点に鑑み、マスクの形状に沿って切り抜いた際にカット断面がくっつき難く、仮に一部がくっついても剥がすことが自然に行える衛生マスク用シートに関する。 In view of the above points, the present invention relates to a sanitary mask sheet that does not easily stick to the cut cross section when cut out along the shape of the mask, and that even if part of the sheet sticks, it can be peeled off naturally.
本発明は、自然状態において端部が捲れている衛生マスク用シートを提供する。 The present invention provides a sanitary mask sheet whose edges are curled in a natural state.
本発明の衛生マスク用シートは、重ねてマスクの形状に沿って切り抜いた際にもカット断面がくっつき難く、仮に一部がくっついたとしても剥がすことが自然に行える。 Even when the sanitary mask sheet of the present invention is cut out along the shape of the mask, the cut cross section does not stick easily, and even if part of the sheet sticks, it can be peeled off naturally.
本発明に係る衛生マスク用シートの好ましい実施形態について、図面を参照して以下に説明する。
本明細書において「衛生マスク」とは、呼吸のために人の顔面に着用されて、空気をヒトの呼吸器官に吸い込む前に濾過し、人が吐く息中の飛沫を外部に排出する前に濾過する物品のことである。そのため、本発明に係る衛生マスク用シートは、好適には、少なくとも人の口及び鼻を覆うに足る寸法及び形状を有する。
A preferred embodiment of the sanitary mask sheet according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
As used herein, the term “sanitary mask” refers to a mask that is worn on a person's face for breathing, filters air before inhaling it into the human respiratory tract, and exhales droplets before exhaling to the outside. It refers to the article to be filtered. Therefore, the sanitary mask sheet according to the present invention preferably has a size and shape sufficient to cover at least a person's mouth and nose.
図1に示すように、本実施形態の衛生マスク用シート10(以下、単にシート10とも言う)は、自然状態において端部11が捲れている。ここで言う「端部」とは、シート10の長手方向及び短手方向における端部11、12をいうが、衛生マスクを連続成形する工程を考慮すれば、図示のように少なくとも、シート10の長手方向Xの端部11が捲れていることが好ましい。また、「自然状態において捲れている」とは、図示のようにシート10の一方の面1Sを下にし、反対面1Rを上にして外力を加えずに平面上に静置したときに、端部が反対面1Rの側に向けて反っていることを言う。より具体的には、衛生マスク用シート10を平面上に静置し、外力を加えることで衛生マスク用シート全面が平面と密着する状態とする。その後、外力を取り除いた際に、衛生マスク用シートの一部において該平面から浮き上がる部分が発生する状態を「捲れ」という。
As shown in FIG. 1, the sanitary mask sheet 10 (hereinafter also simply referred to as the sheet 10) of the present embodiment has an
図1の例においては、上述のようにシート10の長手方向Xの端部11及びこれに直交する短手方向Yの端部12の内、長手方向Xの端部11が捲れている。この長手方向Xの端部11は自然状態において、一方の面1Sが反対面1Rの側に向けて反っており、好ましくはシート10の延出方向とは逆方向に反り返り、1周以上丸まった巻回13となる。また、巻回部13が自然状態において、シート10の反対面1Rに接していることがより好ましい。
なお、捲れる方向は、反対面1Rの側に限らず、一方の面1Sの側であってもよい。
In the example of FIG. 1, the
It should be noted that the turning direction is not limited to the side of the
本実施形態の衛生マスク用シート10がこれほどに捲れる力が強い性質を有することで、シート全体が自然状態で円弧状に変形する性質を備える。そのため、シート10から切り抜ぬかれた衛生マスクにおいても、該衛生マスクの外縁のカット断面に捲れる力が働く。すなわちカット断面が自然に捲れるようにされている。これにより、カット断面がくっつき難く、仮に一部がくっついたとしても剥がすことが自然に行える。衛生マスクにおけるカット断面については後述する。
Since the
本実施形態の衛生マスク用シート10は、衛生マスクの製造用の材料として、例えば図2に示すように一方の面1Sを内方にして、2層に折り畳まれた又は2枚が重ねられた重ね構造50を有する状態にされる。
このとき、図示のように、衛生マスク用シート10の端部は重ね構造50の外方(前記内方の反対側)である露出面5S及び5Rに向かって捲れていることが好ましい。すなわち、重ね構造50を平面上に静置した自然状態で、衛生マスク用シート10を構成するシート上層14とシート下層15とで、端部の捲れがそれぞれ上下反対方向に生じるように配置されることが好ましい。より具体的には、好ましくは、シート上層14の端部14Aはシート上層14の反対面1Rの側に、すなわち重ね構造50の上側の露出面5Sに巻回部13が形成される。同時に、好ましくは、シート下層15の端部15Aはシート下層15の反対面1Rの側に、すなわち重ね構造50の下側の露出面5Rに巻回部13が形成される。このように、シート上層14とシート下層15が互いの端部において上下反対方向に捲れる状態にされていることが好ましい。
これにより、衛生マスク用シート10の重ね構造50は、切り抜き前から互いのシート層が反発し合った状態におかれ、切り抜き後における上記カット断面の捲れる力がより顕著に働きやすい。
なお、重ね構造50が2枚の衛生マスクシート10を重ねてなる場合、長手方向Xの一方の端部だけでなく、他方の端部においても同様に捲れが生じていることが好ましい。また重ね構造50は、長手方向Xだけでなく、短手方向Yにおいても捲れる力が働いて端部の捲れが同様に生じていることが好ましい。加えて、シート上層14の端部14A及びシート下層15の端部15Aが捲れる方向は、図2に示す方向でなくともよい。例えば、一方の端部が外方に捲れ、他方の端部が内方に捲れていてもよい。後述の製造方法を良好に行う観点からは、シート上層14及びシート下層15の少なくとも一方の端部が、外方(すなわち、重ね構造50の露出面側)に捲れていることが好ましい。特に、シート上層14及びシート下層15がそれぞれの端部において、図2に示すように上下反対方向に(すなわち、重ね構造50の上下両面の露出面5S及び5R側)に捲れていることがより好ましい。
The
At this time, as shown in the drawing, the end portions of the
As a result, the
When the layered
このような衛生マスクシート10の重ね構造50を用いて、例えば図3(A)~(C)に示すような工程で衛生マスク500を製造することができる。これにより製造される衛生マスク500は、マスク本体部501と耳掛け部502との間に継ぎ目がない一体型のもので、左右対称に折り畳み可能にされたものである。なお図3(A)~(C)においてはシート10の端部の捲れは省略されているが、実際は図2に示すように捲れが生じた状態となる。また図3(A)~(C)においては、シート10の重ね構造50が認識できるようシート上層14とシート下層15とを若干離間させて示しているが、実際は離間することなく積層される。
まず図3(A)に示すように、重ね構造50に対して衛生マスクの接合部5Mを形成する。接合部5Mは、製造される衛生マスクのマスク本体部の左右中心に位置し、該衛生マスクが着用者の鼻、口及び顎を結ぶ領域に当接する部分に相当する。図3(A)に示す工程においては、接合部5Mは、シート10の重ね構造50の短手方向Yに向かう方向に向けて弧状に形成されることが好ましい。
次に図3(B)に示すように、接合部5Mよりも長手方向Xの後方に向かって、マスク本体部501及び耳掛け部502の外形を切り抜く。その際、耳掛け部502では更に、耳を通すための開孔部512を開ける。これにより図3(C)に示す衛生マスク500が製造される。
製造された衛生マスク500は、本実施形態の衛生マスク用シート10の捲れる力が強く働き、マスク本体部501の外形に沿った端部501A、耳掛け部502の外形に沿った端部502Aに、前述と同様の捲れが生じる。更に、耳掛け部502が有する開孔部512の外縁の端部512Aにも同様の捲れが生じる。これにより、上記のように衛生マスク500の各部位の端部であるカット断面がくっつき難く、仮に一部がくっついたとしても剥がすことが自然に行える。
その結果、本実施形態の衛生マスク用シート10を用いて製造された衛生マスク500は、マスク本体部501の外形に沿った端部501A、耳掛け部502の外形に沿った端部502A、耳掛け部502が有する開孔部512の外縁の端部512Aが掴みやすく、使用時に遅滞なくスムーズに開けやすくなっている。
Using such a
First, as shown in FIG. 3(A), a
Next, as shown in FIG. 3B, the outer shapes of the mask
The manufactured
As a result, the
このような捲れる力を強く作用させる衛生マスク用シート10は、衛生マスクの肌触りと、衛生マスク本来の空気中の微粒子等に対する捕集性とを確保する観点も加味して、繊維のネットワーク構造を備えた繊維シート若しくはポリウレタン材料を用いた多孔シート、又はこれらの組み合わせを有するが好ましい。
繊維シートとしては、衛生マスクにおいて通常用い得る種々のものを採用でき、例えば不織布シートが挙げられる。
不織布シートとしては、本実施形態の衛生マスク用シート10の前述の特性を損なわない限り、種々のものを用いることができる。例えば、メルトブローン法により得られた不織布(メルトブローン不織布)、エレクトロスピニング法により得られた不織布(エレクトロスピニング不織布)、スパンボンド法により得られた不織布(スパンボンド不織布)、エアスルー法に製造された不織布(エアスルー不織布)、スパンレース法により製造された不織布(スパンレース不織布)、若しくはニードルパンチ法により製造された不織布(ニードルパンチ不織布)、又はこれらの不織布のうちの2種以上の不織布の積層体、若しくはこれらの不織布とそれ以外の不織布やその他の材料との積層体などが挙げられる。その中でもスパンボンド不織布やメルトブローン不織布等が好ましい。スパンボンド不織布は、他の種類の不織布よりも強度が高く、本発明の衛生マスク用シートの強度を高める保護材として特に好ましい。また、前記不織布は、後述のように弾性体を含むものであってもよい。
これらの不織布を構成する樹脂は、繊維形成能を有するものである限りその種類に特に制限はない。例えばポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂を用いることができる。後述の衛生マスクの接合部5Mを形成する観点から、熱可塑性繊維を含むことが好ましい。
The
As the fiber sheet, various materials that are commonly used in sanitary masks can be used, such as a nonwoven fabric sheet.
As the nonwoven fabric sheet, various types can be used as long as the aforementioned characteristics of the
There are no particular restrictions on the type of resin that constitutes these nonwoven fabrics, as long as it has fiber-forming ability. For example, polyolefin resin and polyester resin can be used. It preferably contains a thermoplastic fiber from the viewpoint of forming a
特に、衛生マスク用シート10は、平均繊維径が3000nm以下の細密繊維層Aを含むことが好ましい。これにより衛生マスクシート10は、前述の捕集性が極めて高くなるだけでなく、柔軟性が増して、前述の捲れが生じやすいものとなる。
この観点から、細密繊維層Aの平均繊維径は2000nm以下がより好ましく、1000nm以下がより好ましい。
また、細密繊維層Aの平均繊維径は、通気性を適度に確保して衛生マスク用シートの使用者が呼吸を楽に行いやすくする観点から、200nm以上が好ましく、300nm以上がより好ましく、400nm以上が更に好ましい。
更に、細密繊維層Aは、密度が0.05g/cm3以上であることが好ましく、0.1g/cm3以上であることがより好ましく、0.15g/cm3以上であることが更に好ましい。これにより、花粉や飛沫、更にはこれらよりも粒径の小さい粒子等をより効果的に捕集することが可能となるとともに、細密繊維層Aの強度を向上することができる。
また、細密繊維層Aの密度は、通気性を適度に確保して衛生マスク用シートの使用者が呼吸を楽に行いやすくしたり、圧縮弾性の低減及び柔らかい肌触りを実現したりする観点から、0.6g/cm3以下であることが好ましく、0.55g/cm3以下であることがより好ましく、0.5g/cm3以下であることが更に好ましい。
In particular, the
From this point of view, the average fiber diameter of the fine fiber layer A is more preferably 2000 nm or less, more preferably 1000 nm or less.
In addition, the average fiber diameter of the fine fiber layer A is preferably 200 nm or more, more preferably 300 nm or more, and 400 nm or more from the viewpoint of ensuring air permeability appropriately and making it easier for the user of the sanitary mask sheet to breathe easily. is more preferred.
Furthermore, the density of the fine fiber layer A is preferably 0.05 g/cm 3 or more, more preferably 0.1 g/cm 3 or more, and even more preferably 0.15 g/cm 3 or more. . As a result, it becomes possible to more effectively collect pollen, droplets, and particles smaller than these particles, and the strength of the fine fiber layer A can be improved.
In addition, the density of the fine fiber layer A is set to 0 from the viewpoint of ensuring appropriate air permeability to make it easier for the user of the sanitary mask sheet to breathe easily, reducing compression elasticity and realizing a soft touch. It is preferably 0.6 g/cm 3 or less, more preferably 0.55 g/cm 3 or less, and even more preferably 0.5 g/cm 3 or less.
(細密繊維層Aの平均繊維径)
細密繊維層Aの平均繊維径は、繊維長さ方向に直交する繊維断面における最大差し渡し長さを、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて測定することができる。具体的な手順は以下のとおりである。
衛生マスク用シートを丁寧に剥がして何層の構成になっているかを確認した上で、繊維径が最も細い層(濾過材として機能する層)を測定対象の繊維層とする。SEM観察による二次元画像から、繊維の塊、繊維どうしの交差部分、ポリマー液滴といった欠陥を除いた繊維を任意に500本選び出し、繊維の長手方向に直交する線を引いたときの長さを繊維径として直接読み取る。測定した繊維径の頻度分布(ヒストグラム)から累積頻度が全体の50%となるメジアン繊維径を求め、これを、測定対象の繊維層を構成する繊維の平均繊維径とする。
(Average fiber diameter of fine fiber layer A)
The average fiber diameter of the fine fiber layer A can be measured by using a scanning electron microscope (SEM) for the maximum fiber cross-section perpendicular to the fiber length direction. The specific procedure is as follows.
After carefully peeling off the sanitary mask sheet and confirming how many layers it has, the layer with the smallest fiber diameter (the layer that functions as a filtering material) is taken as the fiber layer to be measured. From the two-dimensional image obtained by SEM observation, 500 fibers are arbitrarily selected from which defects such as fiber clumps, fiber-to-fiber intersections, and polymer droplets are removed, and the length of a line perpendicular to the longitudinal direction of the fiber is drawn. Read directly as fiber diameter. From the frequency distribution (histogram) of the measured fiber diameters, the median fiber diameter at which the cumulative frequency is 50% of the total is obtained, and this is taken as the average fiber diameter of the fibers constituting the fiber layer to be measured.
(細密繊維層Aの密度の測定方法)
細密繊維層Aの密度は、以下の方法で測定することができる。具体的には、不織布構造体を外力のかからない自然状態に静置し、フェザー安全剃刀株式会社製の片刃(品番FAS-10)を使用して不織構造体を切断し、不織構造体の断面を形成する。
続いて、日本電子株式会社製の走査型電子顕微鏡(型番JCM-5100)、並びにマイクロスコープ等を使用して、切り出した断面を拡大観察する。拡大観察した断面を画像データや印刷物とし、無荷重での細密繊維層Aの厚みを測定する。不織構造体の表面に不可避的に存在している毛羽立った繊維は、測定対象から除外する。不織構造体の厚みは、上述の方法によって拡大観察した画像における厚みの平均値とする。なお、細密繊維層Aが後述する図6(A)及び図9等に示すように凹凸構造を有する場合、上記の「細密繊維層Aの厚み」は、凹凸の起伏高さ(細密繊維層Aの第1面1S側と第2面1R側との間の厚み方向の見かけ厚み)ではなく、凹凸の起伏に沿う繊維層自体の厚みを意味する。
その後、自然状態に静置した不織構造体を所定の面積(例えば2cm×2cm)となるように切断して、細密繊維層A以外の繊維層を除去し、細密繊維層Aの質量と表面積を計測し、質量を面積で除することで坪量を算出する。その後、坪量を厚みで除して、密度を算出する。なお、細密繊維層Aが凹凸構造を有する場合、上記の切断する「所定の面積」は、凹凸の起伏に沿った面積(又は凹凸をフラットに伸ばした状態での面積)を意味する。また、細密繊維層Aの「表面積」は、後述の(S0に対するS1の比の測定方法)に記載の方法で測定される凹凸の表面積S1を意味する。
(Method for measuring density of fine fiber layer A)
The density of the fine fiber layer A can be measured by the following method. Specifically, the nonwoven structure is left in a natural state where no external force is applied, and the nonwoven structure is cut using a single-edged blade manufactured by Feather Safety Razor Co., Ltd. (product number FAS-10). Form a cross section.
Subsequently, using a scanning electron microscope (model number JCM-5100) manufactured by JEOL Ltd., a microscope, etc., the cut out cross section is enlarged and observed. The cross section observed under magnification is used as image data or printed matter, and the thickness of the fine fiber layer A is measured under no load. Fuzzy fibers, which are inevitably present on the surface of the non-woven structure, are excluded from the measurement. The thickness of the nonwoven structure is the average value of the thicknesses in the image observed under magnification by the method described above. In addition, when the fine fiber layer A has an uneven structure as shown in FIGS. (Apparent thickness in the thickness direction between the
After that, the nonwoven structure left still in its natural state is cut into a predetermined area (for example, 2 cm × 2 cm), the fiber layers other than the fine fiber layer A are removed, and the mass and surface area of the fine fiber layer A are measured. is measured, and the basis weight is calculated by dividing the mass by the area. After that, the basis weight is divided by the thickness to calculate the density. When the fine fiber layer A has an uneven structure, the "predetermined area" to be cut means the area along the undulations of the unevenness (or the area when the unevenness is flattened). Further, the "surface area" of the fine fiber layer A means the uneven surface area S1 measured by the method described later in (Method for measuring the ratio of S1 to S0).
また、衛生マスク用シート10は、シート全体で捲れを生じさせ易くする観点から、坪量が200g/m2以下が好ましく、170g/m2以下がより好ましく、150g/m2以下が更に好ましい。
衛生マスク用シート10の坪量は、衛生マスク用シートの強度を高める観点から、40g/m2以上が好ましく、60g/m2以上がより好ましく、80g/m2以上が更に好ましい。
In addition, the basis weight of the
The basis weight of the
(坪量の測定方法)
細対象の衛生マスク用シートを自然状態で静置し、20mm四方となるように裁断し、その質量(g)を測定し、該質量を裁断したシートの面積(400mm2=0.0004m2)で除することにより算出する。
(Method for measuring basis weight)
A finely oriented sanitary mask sheet is allowed to stand in a natural state, cut into 20 mm squares, the mass (g) is measured, and the area of the cut sheet (400 mm 2 = 0.0004 m 2 ). Calculated by dividing by
衛生マスク用シート10は、1枚のシートの構成として、図4に示すように相対的に伸縮性が高いシート(以下、高伸縮性シート)96と相対的に伸縮性が低いシート(以下、低伸縮性シート)8とが積層されたシートであることが好ましい。ここで言う「伸縮性」は、100の長さのシートを、力を一方向に加えて150の長さまで伸長させた後に、力を除することで、元の長さ100に対してどの程度の長さまで収縮できるかによってその高低が判断される。例えば「高伸縮性」は、100の長さのシートを、力を一方向に加えて150の長さまで伸長させた後に、力を除することで100以上110以下の長さまで収縮する性質を言う。「低伸縮性」は、150の長さまで伸長させることができないか、伸長できても力を除したときに100以上110以下の長さまで収縮しない性質を言い、「非伸縮性」ともいう。
高伸縮性シート96と低伸縮性シート8の「伸縮性」の測定においては、衛生マスク用シートを、外力のかからない自然状態に静置し、フェザー安全剃刀株式会社製の片刃(品番FAS-10)を使用して20mm×50mmに切断する。その後、高伸縮性シート96と低伸縮性シート8の界面における接合部を、剃刀、カッター、ハサミ等を用いて切断して高伸縮性シート96と低伸縮性シート8を分離し、各々の切断片の長手方向に伸長させ「伸縮性」を評価することができる。
The
In measuring the "stretchability" of the high-
衛生マスク用シート10が捲れやすくなるメカニズムについて、以下のことが言える。例えば、衛生マスク用シート10を一方向に引張荷重をかけて伸長させた場合、低伸縮性シート8の方が高伸縮性シート96と比較して残留ひずみが残りやすい。そのため引張荷重を除去した際に低伸縮性シートと比較して高伸縮性シート96側の面に相対的に高い収縮力が加わる。これにより、衛生マスク用シート10は、高伸縮性シート96側に捲れやすくなる。また、低伸縮性シート8が、後述する図6(A)に示すような、一方の面1Sに、自然状態において厚み方向外方に突出する複数の凸部61と、複数の凸部61に挟まれた凹部62とを有する場合、凹凸形状が平状に戻ろうとする力が働き、衛生マスク用シート10は、高伸縮性シート96側に捲れやすくなる。
そのため衛生マスク用シート10は、低伸縮性シート8の面を前述の一方の面1Sとし、高伸縮性シート96の面を前述の反対面1Rとすることが好ましい。これにより、衛生マスク用シート10は、端部が、低伸縮性シート8の配された一方の面1Sから高伸縮性シート96の配された反対面1R側へ反り返って捲れるようになる。
The following can be said about the mechanism by which the
Therefore, in the
衛生マスク用シート10において、少なくとも長手方向Xの端部11に捲れが生じるようにする観点から、少なくとも長手方向Xに上記の伸縮性があることが好ましい。また、長手方向X及び短手方向Yに上記の伸縮性があることがより好ましく、これらを含む多方向に上記の伸縮性があることが更に好ましい。
In the
高伸縮性シート96としては、例えば伸縮性繊維からなる不織布、伸縮性繊維と非伸縮性繊維とからなる不織布、非伸縮性の不織布と弾性体(例えば弾性フィラメント)との複合不織布などが挙げられる。
低伸縮性シート8としては、例えば、非伸縮性繊維からなる不織布が挙げられる。
Examples of the highly
As the low-
高伸縮性シート96としては、好ましくは弾性フィラメントを含む不織布であり、とりわけ好ましくは非伸縮性の不織布と弾性体(例えば弾性フィラメント)との複合不織布である。伸縮性繊維ないし弾性繊維と非伸縮性繊維が混綿された不織布でもよい。いずれの場合も、後述する延伸処理を施すことが好ましい。
特に高伸縮性シート96は、図5に示すような一対の非伸縮性の不織布94、94が弾性フィラメント95の融着により接合された複合不織布からなることが好ましい。
The highly
In particular, the highly
弾性フィラメント95は、実質的に非伸長状態で、非弾性繊維を含む不織布94、94に接合されていることが好ましい。また、複数の弾性フィラメント95が一対の不織布94、94に接合されていることが好ましい。
複数の弾性フィラメント95は、互いに交差せずに長手方向Xに延びるように配列していることが好ましく、こうすることにより高伸縮性シート96は長手方向Xに伸縮可能になる。また、これにより高伸縮性シート96を備えた衛生マスク用シート10は、弾性フィラメント95が延出する方向に伸長させたときに、該方向に直交する幅が縮む幅縮みが生じにくい利点がある。
各弾性フィラメント95は、互いに交差しない限り、直線状に延びていてもよく、あるいは蛇行しながら延びていてもよい。また、複数の弾性フィラメント95は、長手方向Xと直交する短手方向Yに間隔をあけて配置されていることが好ましい。
The
The plurality of
Each
このような高伸縮性シート96は、典型的には、特開2008-179128号公報の段落[0055]~[0085]に記載の方法により製造することができる。具体的には、非伸縮性の一対の不織布94、94に、溶融状態にある弾性フィラメント95を非伸長状態で接合して非伸長状態の複合材を作製する。該複合材を、互いに噛み合い可能な状態で対向配置された一対の歯溝ロール間に通過させることによって伸縮性を発現させる延伸処理を行って、高伸縮性シート96が得られる。
Such a highly
また、本実施形態の衛生マスク用シート10は、図6(A)に示すように、一方の面1Sに、自然状態において厚み方向外方に突出する複数の凸部61と、複数の凸部61に挟まれた凹部62とを有することが好ましい。この凹凸構造により、一方の面1Sに伸長し得る余地ができ、反対面1Rの側にシート10の端部が捲れる状態を生じさせ易くできる。
In addition, as shown in FIG. 6A, the
凸部61及び凹部62の平面配置のパターンは、前述の捲れを阻害しない範囲で種々設定できる。例えば、凸部61及び凹部62が共に連続的に一方向に延出し、凸部61及び凹部62が共に該一方向と交差する他の方向に交互に配された畝溝構造の凹凸パターンが挙げられる。
またこれとは異なる例として、凸部61が一方の面1Sにおいて平面方向に散点状に配置したパターンが挙げられる(図示せず)。この散点状の配置パターンにおいても、凸部61は、前記一方向において規則的に離間配置、すなわち凸部61と凹部62とが前記一方向において交互に規則的に配置された列を形成していることが好ましい。これにより、凸部61は間欠的に前記一方向に延出した状態で配置されることとなる。
The planar arrangement pattern of the
Further, as a different example, there is a pattern in which the
上記の一方向と交差する他の方向とは、任意に決めることができ、互いに直交する方向であることが好ましい。また、一方向と交差する他の方向とは、シート10の短手方向Yと長手方向Xであることが好ましい。更に、前記一方向が、衛生マスクにおける着用者の鼻、口及び顎を繋ぐ正中線に沿う方向に向けられ、交差する他の方向が衛生マスクにおける着用者の口から耳へと向かう方向に向けられることが好ましい。
前記他の方向がシート10の長手方向Xで、衛生マスク500における着用者の口から耳へと向かう方向に向けられる場合、凸部61及び凹部62が交互配置される方向も同方向に向けられる。これにより、前述の図3に示す衛生マスク500の製造過程において、マスク本体部501の外形に沿った端部501A、耳掛け部502の外形に沿った端部502A、耳掛け部502が有する開孔部512の外縁の端部512Aに、捲れがより一層生じやすくなる。その結果、衛生マスク500のカット断面がくっつき難く、仮に一部がくっついたとしても剥がすことが自然に行える。これにより、製造される衛生マスク500は、上記端部がより一層掴みやすく、使用時の開けやすさが更に向上する。
The other direction that intersects with the above one direction can be arbitrarily determined, and is preferably a direction orthogonal to each other. Moreover, the other directions that intersect with the one direction are preferably the lateral direction Y and the longitudinal direction X of the
When the other direction is the longitudinal direction X of the
更に上記の凸部61及び凹部62が配された一方の面1Sの反対面1R側にも、凸部63及び凹部64が配されることが、より柔軟性を高め捲れやすくする観点から好ましい。反対面1Rにおける凸部63及び凹部64は、種々の配置パターンをとることができる。
例えば、図6(A)に示すように、低伸縮性シート8の反対面1Rに凸部63及び凹部64が配されていてもよい。また、高伸縮性シート96の反対面1R(衛生マスク用シート10の反対面1R)に凸部63及び凹部64が配されていてもよい(図示せず)。後者の場合、衛生マスク用シート10の両面に凹凸シートが配されることとなり、一方の面1Sと反対面1Rに配置される凹凸シートで真直ぐになろうとする力に偏りがあることが必要となる。
前者の場合、例えば図6(A)に示すように、反対面1Rの凸部63が一方の面1Sの凹部62に対応した表裏の関係にされ、反対面1Rの凹部64が一方の面1Sの凸部61に対応した表裏の関係にされる配置パターンが好ましい。これにより凸部61及び凸部63が中空となり、より柔軟に変形しやすくなり、前述の捲りが更に生じやすくなり好ましい。
Furthermore, it is preferable that the
For example, as shown in FIG. 6A,
In the former case, for example, as shown in FIG. 6(A), the
特に、本実施形態の衛生マスク用シート10は、図6(A)に示すように、前述の低伸縮性シート8が凹凸シートであることが好ましい。該凹凸シートは、一方の面1Sに凸部61及び凹部62が短手方向Yに連続的に延出し、長手方向Xに交互に配置された凹凸構造を有することが好ましい。該凹凸シートは、反対面1R側にも同様に凸部63及び凹部64が短手方向Yに連続的に延出し、長手方向Xに交互に配置されていることが好ましい。このような波板状の凹凸シートが一方の面1S側にあることが好ましい。これにより、衛生マスク用シート10は長手方向Xに伸縮し得る余地が更に高まり、前述の捲れがより効果的に生じやすくなる。
In particular, in the
更に、本実施形態の衛生マスク用シート10は、図6(A)に示すように、前述の低伸縮性シート8を前述の凹凸シートとし、高伸縮性シート96との積層体とすることが好ましい。凹凸の低伸縮性シート8を前述の一方の面1Sに配し、高伸縮性シート96を反対面1Rに配することが好ましい。
このような構造において、本実施形態の衛生マスク用シート10は、図6(B)に示すように、反対面1R側の高伸縮性シート96が収縮する。これに伴って、一方の面1Sの低伸縮性シート8の凹凸構造が平らになろうと伸長して反対面1Rの側に反り返るような動きをとる。
その結果、図6(A)の構造を備えた本実施形態の衛生マスク用シート10は、図7に示すように、少なくとも長手方向Xの端部11の反り返りがより明確に生じ、捲れによる巻回部13が十分に形成され得る。
Furthermore, as shown in FIG. 6A, the
In such a structure, in the
As a result, in the
本実施形態の衛生マスク用シート10が図7に示すような構造を有する場合、この種の物品において通常用いられる種々の方法により製造することができる。
特に、次のような製造方法により得ることが好ましい。
すなわち、図8(A)~(C)に示すように、高伸縮性シート96をその伸縮方向に沿って伸長させた状態で、凹凸賦形されていない低伸縮性シート8の原反シート800を積層する。この状態で同時に、原反シート800の凹部62の底部となる部分802とその位置の高伸縮性シート96とをポイント接合する。その後、高伸縮性シート96の伸長を解いて収縮させる。これに伴い原反シート800が凹凸状に変形して、凹部62で高伸縮性シート96に部分接合された凹凸の低伸縮性シート8が形成される。この製造方法は、原反シート800の構成材料として細密繊維層Aを用いていても、その破損を防ぎながらの凹凸賦形を可能にする。これにより、図7に示すような衛生マスク用シート10が精度良く、効率的に製造される。
When the
In particular, it is preferably obtained by the following manufacturing method.
That is, as shown in FIGS. 8(A) to 8(C), a
本実施形態の衛生マスク用シート10が図7に示すような構造を有し、前述の一方の面1Sを内方にして2層に折り畳まれた又は2枚が重ねられた重ね構造50(図2参照)においては、図9に示すように配置されることが好ましい。
すなわち、衛生マスク用シート10の一方の面1Sを内方に向けた状態で、内方において向かい合う低伸縮性シート8、8の凸部61、61同士が配置されていることが好ましい。これにより、凸部同士が重ね構造50にクッション性を与え、前述の衛生マスク製造のための切り抜き圧力に対して抗力を発現する。そのためカット断面がよりくっつき難く、衛生マスク500の端部を掴みやすく、折り畳みの開きやすさが一層向上する。
The
That is, it is preferable that the
なお、図9において、凹凸の低伸縮性シート8は2層有するものとして示したが、これに限定されず、1層であってもよく、3層以上有するものであってもよい。
凹凸の低伸縮性シート8が何層有するものであっても、少なくとも1層は前述の細密繊維層Aであることが好ましい。これにより、製造される衛生マスクにおいて、微粒子等の捕集性を高め、肌触りを柔らかくすることができる。
また、図9に示すように凹凸の低伸縮性シート8は2層有する場合、細密繊維層Aとこの細密繊維層Aを保護する保護層81とからなることが好ましい。これにより、保護層81が最外層となり、衛生マスクにおける肌当接層として、細密繊維層Aへの外力の直接的な印加が防護され、破損等で性能が低下することを抑制できる。保護層81としては、肌触りがよく耐久性に優れる素材のものを特に制限なく採用できる。例えば、スパンボンド不織布が好ましく用いられる。
Although FIG. 9 shows that the uneven low-
Regardless of how many layers the uneven low-
Further, when the uneven low-
衛生マスク用シート10において、一方の面1Sにおける凸部61の高さは自然状態において次のようにすることが好ましい。ここで言う「凸部61の高さ」とは、衛生マスク用シート10の他方の面1Rを下にして水平面に静置してその側面を見たときに、図10に示すように、凸部61の頂部と、該凸部61に隣接する凹部62の底部における一方の面1S側の表面との間の厚み方向における高低差Eを意味する。このときの厚み方向は、衛生マスク用シート10を静置した前記水平面に対する鉛直方向を意味する。
一方の面1Sにおける凸部61の高さは自然状態において、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましく、2mm以上が更に好ましい。このような高低差は、通常のエンボスによるものよりも遥かに大きなものとなる。これにより、凸部61における衛生マスク用シート10のクッション性が高まり、柔らかい肌触りを更に向上させることができる。
また、一方の面1Sにおける凸部61の高さは自然状態において、4mm以下が好ましく、3.5mm以下がより好ましく、3mm以下が更に好ましい。これにより、凸部61の形状安定性が高まる。その結果、衛生マスク用シート10の繰り返しの使用や長時間の使用においても、前述の粒子等に対する高い捕集性と柔らかい肌触りとの両立をより長く持続させることができる。
In the
The height of the
In addition, the height of the
(凸部61の頂部と、該凸部61に隣接する凹部62の底部における一方の面1S側の表面との間の厚み方向における高低差Eの測定方法)
前述の高低差Eは次の方法で測定することができる。
まず、図10(A)に示すとおり、衛生マスク用シート10の表裏面間の厚みとしてT1を測定する。これは、衛生マスク用シート10の反対面1Rを水平面に静置した際の水平面の位置から凸部61の頂部までの鉛直方向の高さを言う。したがって、T1は、凹凸の低伸縮性シート8及び高伸縮性シート96全体の鉛直方向の厚みである。
次に凹部62の底部における一方の面1S側の表面の高さとしてT2を測定する。これは、前述の水平面の位置から凹部62の底部における一方の面1S側の表面までの鉛直方向の高さを言う。
上記の測定を基に、高低差EはT1-T2で算出できる。
具体的な測定方法としては、衛生マスク用シート10の厚み方向断面をマイクロスコープで拡大撮像し、画像処理から高低差E、換言すれば中空空間の高さEを直接測定すればよい。又は、レーザー変位計をマスク用シート10の上面から走査させてT1,T2を測定し、高低差Eを算出してもよい。なお、凹凸の低伸縮性シート8が細密繊維層Aのみからなる場合、細密繊維層Aと保護シート81とからなる場合のいずれでも、高低差Eの定義は変わらないので、同様の方法で測定すればよい。
(Method of measuring height difference E in the thickness direction between the top of the
The aforementioned height difference E can be measured by the following method.
First, as shown in FIG. 10(A), T1 is measured as the thickness between the front and back surfaces of the
Next, T2 is measured as the height of the surface of the bottom of the
Based on the above measurements, the height difference E can be calculated as T1-T2.
As a specific measuring method, the cross section in the thickness direction of the
衛生マスク用シート10の表裏面間の厚み(T1)は、通気抵抗を効果的に小さくすることができて呼吸が楽になるとともに、凹凸シート8によるクッション性の確保、及び柔らかい肌触りを保持する観点から、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましく、2mm以上が更に好ましい。
また、衛生マスク用シート10の表裏面間の厚み(T1)は、衛生マスク用シート10の取り扱い性の向上、及び外観を向上する観点から、5mm以下が好ましく、4.5mm以下がより好ましく、4mm以下が更に好ましい。
The thickness (T1) between the front and back surfaces of the
In addition, the thickness (T1) between the front and back surfaces of the
更に衛生マスク用シート10の自然状態において、凹凸の低伸縮性シート8が配された一方の面1S側の平面視において、隣接する凸部61の中心間距離、つまり凸部61のピッチは、6mm以下にすることが好ましく、5mm以下することがより好ましく、4mm以下にすることが更に好ましい。これにより、衛生マスク用シート10は、凹凸により構成される表面積を効率的に大きくして、通気抵抗を効果的に小さくすることができて呼吸が楽になる。また、肌との接触面積を低減し、肌との擦れが大幅に低減することができるとともに、衛生マスク用シート10及びこれを用いた衛生マスクの装着感が更に高めることができる。
また、衛生マスク用シート10の自然状態での平面視において、隣接する凸部61の中心間距離を1mm以上に設定することが好ましく、1.5mm以上に設定することが更に好ましく、2mm以上に設定することが一層好ましい。これにより、凸部61の形状安定性が高まる。その結果、衛生マスク用シート10の繰り返しの使用や長時間の使用においても、前述の粒子等に対する高い捕集性と柔らかい肌触りとの両立をより長く持続させることができる。
Furthermore, in the natural state of the
In addition, in a plan view of the
また、衛生マスク用シート10の自然状態において、凹凸構造を有する低伸縮性シート8が配された一方の面1S側からの平面視した際の面積に関し、次のようにすることが好ましい。
まず、衛生マスク用シート10の一方の面1S側を平面投影視したときの単位面積をS0とし、当該単位面積S0における凹凸の表面積をS1とする。このとき、低伸縮性シート8の一方の面1Sが凹凸構造を有することに起因して、S1の値はS0の値よりも大きくすることが好ましい。つまり、衛生マスク用シート10の一方の面1S側が凹凸構造を有することで、衛生マスク用シート10の一方の面1S側が凹凸構造を有さない場合に比べて空気が通過する有効面積が増加する。有効面積が増加することでシート10の通気抵抗を効果的に低くできる。加えて、前述の粒子等に対する濾過実行面積が増加し、前述の捕集率を高めやすくする。
この観点から、衛生マスク用シート10の自然状態において、平面投影視での単位面積S0当たりの凹凸の表面積S1の比率(S1/S0)を1超とすることが好ましく、1.3以上とすることが更に好ましく、1.5以上とすることが一層好ましい。
また、凸部61の形態安定性の観点から、衛生マスク用シート10の自然状態において、平面投影視での単位面積S0当たりの凹凸の表面積S1の比率を3以下とすることが好ましく、2.8以下とすることが更に好ましく、2.5以下とすることが一層好ましい。
In addition, in the natural state of the
First, let S0 be the unit area when one
From this point of view, in the natural state of the
In addition, from the viewpoint of the shape stability of the
(S0に対するS1の比の測定方法)
衛生マスク用シート10を構成する凹凸構造を有する低伸縮性シート8を自然状態にして、任意の面積S0’(例えば、10cm×10cm=100cm2)に切り出す。切り出した凹凸シート8を皺なく平坦な状態にしたときの面積S1’を測定し、以下の式からS0に対するS1の比率を算出する。
S1/S0=S1’/S0’
ただし、凹凸構造を有する低伸縮性シート8が後述するように他のシートと接合されている場合、その接合状態によっては、層間剥離する際に低伸縮性シート8が塑性変形を生じてしまう場合がある。そのような場合は、例えば図10(A)に示すような凹凸の低伸縮性シート8と高伸縮性シート96とが離間している凸部61において、高伸縮性シート96をカッター等で切断し(上向き矢印の位置)、高伸縮性シート96を個々の独立した小片に分割すればよい。こうすることで、低伸縮性シート8を平坦な状態に広げることが可能となるので(図10(B))、前記S1’が測定可能となる。なお、凹凸の低伸縮性シート8が、後述するように細密繊維層Aと保護シート81との積層体である場合は、これらを一体のもとして、上記と同様の方法で測定すればよい。
(Method for measuring the ratio of S1 to S0)
The low-
S1/S0=S1'/S0'
However, when the low-
本実施形態の衛生マスク用シートが図7に示すような構造を有し、これに基づいて図3(A)~(B)に示すようにして製造された衛生マスク500は、図11に示すように、特に耳掛け部502の端部502Aが大きく捲れ、開孔部512にまで及ぶ巻回部13が生じ得る。これにより、耳掛け部502Aの広い範囲で、カット断面のくっつきが解消されて、摘まみやすさ及び使用時の開けやすさが格段に向上する。
この効果をより高める観点から、前述の通り、凸部61、61同士が対向配置されていることがより好ましい。
なお、衛生マスクにおける捲れは、図11に示すように衛生マスクの外側方向が好ましいが、これに限らず、内側方向に捲れが生じてもよい。衛生マスクの内側方向に捲れが生じる場合でも、それによるカット面の剥離が発生し、接する面が浮き上がるようになるため、前述の効果が十分に得られる。
The sanitary mask sheet of this embodiment has a structure as shown in FIG. 7, and based on this, a
From the viewpoint of further enhancing this effect, as described above, it is more preferable that the
It should be noted that the sanitary mask is preferably curled in the outer direction of the sanitary mask as shown in FIG. Even if the sanitary mask is curled inward, the cut surface is peeled off and the contact surface is lifted, so that the above effects can be sufficiently obtained.
また、このような衛生マスク500は使用時において、耳掛け部502を使用者Wの耳Eに掛けた際に、図12に示すように、耳掛け部502の端部502Aの巻回部13が耳裏に当接する。このように、耳掛け部502の端部502Aが巻回部13となって立体化することで、衛生マスク50は耳裏に対するクッション性を備える。また、巻回部13が耳裏に当たって潰れた場合でも、耳とは面で接しやすい。これにより衛生マスク500は、耳裏への負担を軽減し、快適な装着感が得られ、長時間の装着を可能にし得る。なお、図12においては、耳掛け部の耳裏に対する作用の理解のため、マスク本体部は省略して示している。
In addition, when the
本発明の衛生マスク用シートは、衛生マスク500そのものとして用いる以外に、衛生マスク500に着脱可能なフィルタシート503として用いることができる。例えば、図13に示すように、衛生マスク本体部501とその内側に配されるフィルタシート503とを備えた衛生マスク500におけるフィルタシート503として、本実施形態の衛生マスク用シート10を用いることができる。
The sanitary mask sheet of the present invention can be used not only as the
本発明の衛生マスク用シートを用いた衛生マスク500及びフィルタシート503に関し前述の実施形態に限定されるものでなく、その機能を阻害しない範囲で種々の形態をとり得る。
例えば、衛生マスク本体部501のみを本発明の衛生マスク用シートから構成し、耳掛け部502は他の材料、例えばゴム紐や伸縮性不織布などから構成されてもよいし、衛生マスク本体501を他の材料、例えばメルトブローン不織布やポリウレタン多孔シートから構成し、耳掛け部502のみを本発明の衛生マスク用シートから構成してもよい。
また、本発明の衛生マスク用シートが適用される衛生マスク500及びフィルタシート503を、立体的な形状ではなく、平面視矩形であってもよい。更に、衛生マスク500及びフィルタシート503が横方向に延びる数個の襞を有していてもよい。
The
For example, only the
Moreover, the
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳しく説明するが、本発明はこれにより限定して解釈されるものではない。なお、本実施例において「部」および「%」は、特に断らない限りいずれも質量基準である。 EXAMPLES The present invention will be described in more detail below based on examples, but the present invention should not be construed as being limited thereto. In the examples, "parts" and "%" are based on mass unless otherwise specified.
(実施例)
図8に示す製造方法によって図7に示す、衛生マスク用シート試料を作製した。
高伸縮性シートは、図5に示す高伸縮性シート96からなり、以下の方法で製造した。
平均繊維径が18μmで、坪量が18g/m2である、ポリプロピレン(以下、PPともいう)樹脂からなるスパンボンド不織布を2枚用い、両不織布間に直径100μmの弾性フィラメントを複数本配置した。弾性フィラメントの全坪量は、9g/m2であった。この積層シートを、一対の歯溝ロール間に通して伸縮性を発現させて高伸縮性シート96を製造した。
低伸縮性シート8は以下の方法で製造した。
平均繊維径が15μmで、坪量が18g/m2である、PP樹脂からなるスパンボンド不織布を保護シートとして準備した。その後、本保護シート上にエレクトロスピニング法によって紡糸された繊維を堆積させて保護シート上に細密繊維層A(素材:PP樹脂、平均繊維径500nm、坪量3g/m2)を積層し低伸縮性シートの原反シート800を準備した。
その後、図8に示す方法に従い、高伸縮性シートを1.7倍に伸長させた状態下に、低伸縮性シートの原反シート800とを重ね合わせて接合することで、衛生マスク用シートを製造した。
また、凹凸シート8の凸部高さは2mm、ピッチは3mm、単位面積S0当たりの凹凸の表面積S1の比率(S1/S0)は1.7であった。
上記衛生マスク用シート試料を、図3に示す製造方法によって図11に示す衛生マスク試料を作製した。その際、衛生マスク用シート試料をマスク形状にカットするにあたり、該マスク形状を有するトムソン刃を準備し、該トムソン刃を押し当てることでマスク形状に切り抜いた。得られた衛生マスク試料は衛生マスク端面に捲れが観察され、カット面が接合されていない状態が存在することが確認された。
(Example)
A sanitary mask sheet sample shown in FIG. 7 was produced by the manufacturing method shown in FIG.
The highly stretchable sheet consisted of the highly
Two spunbond nonwoven fabrics made of polypropylene (hereinafter also referred to as PP) resin having an average fiber diameter of 18 μm and a basis weight of 18 g/m 2 were used, and a plurality of elastic filaments having a diameter of 100 μm were arranged between the two nonwoven fabrics. . The total basis weight of the elastic filaments was 9 g/m 2 . This laminated sheet was passed between a pair of tooth groove rolls to exhibit stretchability to produce a highly
A low-
A spunbond nonwoven fabric made of PP resin having an average fiber diameter of 15 μm and a basis weight of 18 g/m 2 was prepared as a protective sheet. Thereafter, fibers spun by an electrospinning method are deposited on the protective sheet, and a fine fiber layer A (material: PP resin,
After that, according to the method shown in FIG. 8 , the high-stretch sheet is stretched 1.7 times, and the
The height of the protrusions of the
A sanitary mask sample shown in FIG. 11 was produced from the sanitary mask sheet sample by the manufacturing method shown in FIG. At that time, in cutting the sanitary mask sheet sample into a mask shape, a Thomson blade having the mask shape was prepared, and the mask shape was cut out by pressing the Thomson blade. In the obtained sanitary mask sample, curling was observed on the end face of the sanitary mask, and it was confirmed that there was a state in which the cut surfaces were not joined.
(比較例1)
衛生マスク用シート試料として、メルトブローン不織布(商品名「タピルス」、タピルス株式会社製、素材PP樹脂、平均繊維径1.5nm、坪量7g/m2)を用い、図3に示す製造方法によって衛生マスク試料を作成した。その際、衛生マスク用シート試料をマスク形状にカットするにあたり、該マスク形状を有するトムソン刃を準備し、該トムソン刃を押し当てることでマスク形状に切り抜いた。得られた衛生マスク試料は衛生マスク端面のいずれにも捲れが観察されなかった。
(比較例2)
衛生マスク用シート試料として、スパンボンド不織布(商品名「NW-LIVSEN SSSS SM17」、東レ株式会社製、素材PP樹脂、平均繊維径15nm、坪量18g/m2)を用いた以外は実施例1と同じようにして衛生マスク試料を作製した。得られた衛生マスク試料は衛生マスク端面のいずれにも捲れが観察されなかった。
(Comparative example 1)
As a sanitary mask sheet sample, a meltblown nonwoven fabric (trade name “Tapirus”, manufactured by Tapyrus Co., Ltd., material PP resin, average fiber diameter 1.5 nm, basis weight 7 g / m 2 ) was used, and it was sanitized by the manufacturing method shown in FIG. A mask sample was made. At that time, in cutting the sanitary mask sheet sample into a mask shape, a Thomson blade having the mask shape was prepared, and the mask shape was cut out by pressing the Thomson blade. No curling was observed on any of the sanitary mask end faces of the obtained sanitary mask sample.
(Comparative example 2)
Example 1 except that a spunbond nonwoven fabric (trade name “NW-LIVSEN SSSS SM17”, manufactured by Toray Industries, Inc., material PP resin,
(試験)
図3に示す製造方法における、該トムソン刃を押し当てることでマスク形状に切り抜いた後の衛生マスクを用い、衛生マスクの中央部を把持して持ち上げたのち、5回ほど軽く振るった。その後、衛生マスクの切断面において、カット面がくっついているかどうかについて観察を行った。
その結果、実施例1においては、カット面が離れていることが確認された(図14)が、比較例1、比較例2においてはカット面がくっついたままであった(図15、図16)。
(test)
Using a sanitary mask cut into a mask shape by pressing the Thomson blade in the manufacturing method shown in FIG. After that, it was observed whether or not the cut surface of the sanitary mask was stuck together.
As a result, in Example 1, it was confirmed that the cut surfaces were separated (Fig. 14), but in Comparative Examples 1 and 2, the cut surfaces remained attached (Figs. 15 and 16). .
10 衛生マスク用シート
1S 一方の面
1R 反対面
11 長手方向の端部
12 短手方向の端部
13 巻回部
14 シート上層
14A シート上層の端部
15 シート下層
15B シート下層の端部
X 長手方向
Y 短手方向
50 重ね構造
5S、5R 重ね構造の露出面
500 衛生マスク
501 マスク本体部
502 耳掛け部
512 開孔部
501A マスク本体部の外形に沿った端部
502A 耳掛け部の外形に沿った端部
512A 開孔部の外縁の端部
5M 衛生マスクの接合部
61 凸部
62 凹部
63 凸部
64 凹部
8 低伸縮性シート
81 保護層
96 高伸縮性シート
10
Claims (11)
前記一方の面に、自然状態において厚み方向外方に突出する複数の凸部と、複数の該凸部に挟まれた凹部とを有する、請求項1又は2記載の衛生マスク用シート。 The sanitary mask sheet has one side and the other side,
3. The sanitary mask sheet according to claim 1, wherein said one surface has a plurality of protrusions protruding outward in the thickness direction in a natural state and recesses sandwiched between the plurality of protrusions.
前記耳掛け部が請求項1~7のいずれか1項に記載の衛生マスク用シートで構成され、該耳掛け部の端部が捲れている、衛生マスク。 Equipped with an ear hook and a sanitary mask main body,
A sanitary mask, wherein the ear hooking portion is composed of the sanitary mask sheet according to any one of claims 1 to 7, and the edge of the ear hooking portion is turned up.
前記衛生マスク本体部が、請求項1~7のいずれか1項に記載の衛生マスク用シートで構成され、該マスク本体部の端部が捲れている、衛生マスク。 Equipped with a sanitary mask body,
A sanitary mask, wherein the sanitary mask main body is composed of the sanitary mask sheet according to any one of claims 1 to 7, and the end of the mask main body is turned up.
前記フィルタシートが、請求項1~7のいずれか1項に記載の衛生マスク用シートを備える、衛生マスク。 A sanitary mask body and a filter sheet detachable from the sanitary mask body,
A sanitary mask, wherein the filter sheet comprises the sanitary mask sheet according to any one of claims 1 to 7.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021012298A JP2022115632A (en) | 2021-01-28 | 2021-01-28 | Sheet for sanitary mask |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021012298A JP2022115632A (en) | 2021-01-28 | 2021-01-28 | Sheet for sanitary mask |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022115632A true JP2022115632A (en) | 2022-08-09 |
Family
ID=82747673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021012298A Pending JP2022115632A (en) | 2021-01-28 | 2021-01-28 | Sheet for sanitary mask |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022115632A (en) |
-
2021
- 2021-01-28 JP JP2021012298A patent/JP2022115632A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2009336030B2 (en) | Expandable face mask with reinforcing netting | |
CA2547513C (en) | Face mask having baffle layer for improved fluid resistance | |
JP2007021031A5 (en) | ||
WO2007010969A1 (en) | Three-dimensional mask | |
KR102365235B1 (en) | Hygienic mask | |
JP5961738B2 (en) | Sanitary mask | |
JP4717538B2 (en) | mask | |
WO2017110943A1 (en) | Mask | |
JP2007021027A5 (en) | ||
JP7382722B2 (en) | 3D mask | |
TW201923188A (en) | Nonwoven fabric | |
JP2022115632A (en) | Sheet for sanitary mask | |
JP7218076B2 (en) | sanitary mask sheet | |
WO2021131246A1 (en) | Disposable mask | |
JP2022115630A (en) | Hygiene mask sheet | |
RU210758U1 (en) | MASK SHEET | |
JP2022115631A (en) | Sheet for sanitary mask | |
KR102574568B1 (en) | Sheet for mask, manufacturing method thereof, and mask provided therewith | |
JP2022115629A (en) | mask sheet | |
JP2022119012A (en) | three-dimensional mask | |
JP7445636B2 (en) | mask | |
JP7195806B2 (en) | mask | |
WO2024019131A1 (en) | Mask | |
JP2023095455A (en) | mask | |
JP2023140134A (en) | mask |