JP2022115268A - 外壁パネル - Google Patents

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克己 馬渕
Katsumi Mabuchi
健夫 小西
Takeo Konishi
義行 畑
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一也 豊島
Kazuya Toyoshima
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【課題】軽量気泡コンクリートの板厚を増すことなく容易に生産可能であり、且つ、優れた耐火性能を有する外壁パネルを提供する。【解決手段】外壁パネル1は、板状のコンクリートパネル2と、コンクリートパネル2に埋設され、溝の底板31がコンクリートパネル2の裏面2aから屋内側へ突出したハット形鋼3と、コンクリートパネル2の裏面2a及びハット形鋼3の屋内側へ露出した部分を被覆し、可撓性を有する繊維系被覆材7と、屋内側から繊維系被覆材7を底板31に固定する固定金具8と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、板状のコンクリートパネルに繊維系被覆材を固定した外壁パネルに関する。
一般的に、軽量気泡コンクリートパネルで形成された耐火性能を有する外壁パネルは、軽量気泡コンクリートの厚みを増して内部に埋設する補強用の金網量や鉄筋量を増量したり、外壁パネルの裏面側に補強フレーム材を固定したりすることが多い。しかしながらこれらの方法は、金網や鉄筋の配置が複雑であり、また補強フレーム材の固定に手間が掛かるため生産効率が低い。さらに、外壁パネル自体の重量が重くなるため、施工性が低下するとともに建築物本体の構造計算に不利な影響を与えることになる。そこで、軽量気泡コンクリートの板厚や内部構成を変えることなく外壁パネルの耐火性能を向上させる発明が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1の発明には、軽量気泡コンクリートパネルを外壁材とした耐火壁構造において、外壁材の裏面側にフェルト状の断熱材を設置するとともに、外壁材よりも屋内側に位置し、ラチス材によって互いに連結された一対の柱材に同じくフェルト状の耐火被覆材を固定する点が記載されている。この発明では、外壁材に断熱材を当接させるとともに、溶接ピンを用いて耐火被覆材を各柱材にスタッド溶接することにより外壁材の耐火性能を向上させることができる。
また特許文献2の発明には、外壁材として使用される軽量気泡コンクリートパネルの表面に、輻射熱を吸収又は反射する成分を含む塗料を塗布する点が開示されている。この塗料によって形成される塗膜は、軽量気泡コンクリートの表面を加熱した際に、軽量気泡コンクリートの裏面へ伝わる熱を低減させることができる。
特開2019-31807号公報 特開2016-27238号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造は、耐火被覆材が鋼材である柱材にのみスタッド溶接されており、軽量気泡コンクリートである外壁材には単に断熱材を当接させたのみとなっている。また、断熱材の具体的な固定方法については記載されおらず、振動によって外壁材が挙動すると、簡単に剥離する可能性がある。そして特許文献2に記載の軽量気泡コンクリートは、容易な構成となっているものの、塗膜の塗布量や膜厚の管理が複雑であるとともに、外壁材として使用する際に経年劣化で塗膜面が傷つくと耐火性能が容易に低下する危険性がある。
そこで、本発明は上述した課題を鑑みてなされたものであって、軽量気泡コンクリートを用いた外壁パネルにおいて、軽量気泡コンクリートの板厚を増すことなく容易に生産可能であり、且つ、優れた耐火性能を有する外壁パネルを提供することを目的とする。
本発明の第1の外壁パネルは、板状のコンクリートパネルと、前記コンクリートパネルに埋設され、溝の底板が前記コンクリートパネルの裏面から屋内側へ突出したハット形鋼と、前記コンクリートパネルの裏面及び前記ハット形鋼の屋内側へ露出した部分を被覆し、可撓性を有する繊維系被覆材と、屋内側から前記繊維系被覆材を前記底板に固定する固定金具と、を備えることを特徴としている。
本発明の第2の外壁パネルは、前記ハット形鋼の前記底板が前記コンクリートパネルの裏面から離間しており、前記固定金具が、前記繊維系被覆材を屋内側から押圧する押え金具と、当該押え金具の屋内側から前記底板へ向けて打ち込まれ、前記繊維系被覆材を前記底板に固定する固定具と、を有することを特徴としている。
本発明の第3の外壁パネルは、前記溝の一対の側板間に配置され、且つ、前記コンクリートパネルに埋設されるとともに軸方向の一端部が前記コンクリートパネルの裏面から屋内側へ突出するインサートナットと、前記繊維系被覆材よりも屋外側、且つ、前記底板よりも屋内側から前記底板を挿通するとともに、前記インサートナットへねじ込まれるボルトと、を備えることを特徴としている。
本発明の第4の外壁パネルは、前記ハット形鋼が、前記コンクリートパネルの水平方向の両端部にそれぞれ設置されるとともに、鉛直方向へ延出することを特徴としている。
本発明の第5の外壁パネルは、前記底板の屋内側の面、且つ、前記底板の上端部又は下端部に固定される板状の固定部と、前記コンクリートパネルの上端部又は下端部を支持する鉄骨梁材に固定された受け金具に係止する係止部と、を有する係止金具を備え、前記インサートナットは、少なくとも前記コンクリートパネルの上端部及び下端部に配置され、前記固定部は、前記コンクリートパネルの上端部又は下端部に位置する前記インサートナットへねじ込まれる前記ボルトによって挿通され、前記底板に固定されることを特徴としている。
本発明の第1の外壁パネルによると、ハット形鋼の底板は、コンクリートパネルの裏面から屋内側へ突出し、また、コンクリートパネルの裏面及びハット形鋼の屋内側へ露出した部分を被覆する繊維系被覆材は、固定金具によって屋内側から底板に固定される。したがって、耐火性能に優れたロックウールなどの繊維系被覆材でコンクリートパネルの裏面を被覆すれば、コンクリートパネルの板厚を増すことなく外壁パネルの耐火性能を向上させることができ、また外壁パネルの生産効率を向上させることができる。そして繊維系被覆材は、コンクリートパネルに当接させるだけでなく固定金具によって底板に固定されるので、コンクリートパネルの振動により剥離することを防止することができる。
本発明の第2の外壁パネルによると、底板はコンクリートパネルの裏面から離間し、繊維系被覆材は、屋内側から底板へ向けて打ち込まれる固定具によって底板に固定される。したがって、繊維系被覆材を底板に固定するために溶接ピンや溶接機などの特殊な専用工具を用いる必要がなく、外壁パネルの生産効率を向上させることができる。
本発明の第3の外壁パネルによると、溝の一対の側板間に配置され、且つ、コンクリートパネルに埋設されるインサートナットは、軸方向の一端部がコンクリートパネルの裏面から屋内側へ突出しており、ボルトは、繊維系被覆材よりも屋外側、且つ、底板よりも屋内側から底板を挿通してインサートナットにねじ込まれるとされる。したがって、底板の撓みや挙動などを効果的に防止することができ、繊維系被覆材を底板に安定的に固定することができる。
本発明の第4の外壁パネルによると、ハット形鋼は、コンクリートパネルの水平方向の両端部にそれぞれ設置されるとともに、鉛直方向へ延出するとされる。したがって、コンクリートパネルの強度を効果的に補強することができ、耐風性能に優れた外壁パネルとすることができる。
本発明の第5の外壁パネルによると、係止金具の係止部は、コンクリートパネルの上端部又は下端部を支持する鉄骨梁材に固定された受け金具に係止するため、コンクリートパネルを鉄骨梁材に設置することができる。また、固定部は、コンクリートパネルの上端部又は下端部に位置するインサートナットへねじ込まれるボルトによって挿通され、底板に固定される。したがって、インサートナットは、底板の撓み防止に用いるだけでなく、外壁パネルを鉄骨梁材へ設置する場合にも利用することができるので、利便性を向上させることができる。
外壁パネルを鉄骨梁材に設置した状態を示す断面図。 外壁パネルの部分省略背面図。 外壁パネルの部分省略側面図。 図2のA-A線部分省略断面図。 図2のB-B線部分省略断面図。 図2のC-C線断面図。 係止金具を示す側面図及び正面図。 固定金具を示す斜視図。 図1のD部分拡大図。 鉄骨梁材に耐火被覆材を固定した状態を示す断面図。
以下、本発明の外壁パネルの最良の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本願の外壁パネルは、主に鉄骨ラーメン構造の建築物に使用されるカーテンウォールであり、特に高い耐火性能を必要とする場合に使用される。なお、本発明における「固定具」は、本実施形態においては「ビス82」が相当する。
図1から図4に示す外壁パネル1は、建築物本体Sを構成する鉄骨梁材Xに設置される外壁材であり、板状のコンクリートパネル2と、コンクリートパネル2に埋設され、溝3aの底板31がコンクリートパネル2の裏面2aから屋内側へ突出するハット形鋼3と、コンクリートパネル2に埋設されるとともにハット形鋼3の溝3a内に配置されるインサートナット4と、ハット形鋼3に固定され、外壁パネル1を鉄骨梁材Xに係止させる係止金具5と、インサートナット4へねじ込まれるボルト6と、コンクリートパネル2の裏面2a及びハット形鋼3の屋内側へ露出した部分を被覆する繊維系被覆材7と、繊維系被覆材7をハット形鋼3に固定する固定金具8と、を備えている。
コンクリートパネル2は、図3及び図4に示すように、軽量気泡コンクリートを均一な厚さに成型した本体部21と、本体部21内部に埋設され、本体部21の強度を補強する溶接金網22と、を有している。この本体部21は建築物の外壁面を構成する部分であり、表面2bに化粧仕上げが施されている。また溶接金網22は、鉄線で形成された複数の縦線と横線とを格子状に溶着させたものであり、本体部21の水平方向の略中心に配置されるとともに本体部21の面内方向へ延出している。
コンクリートパネル2の寸法は、外壁パネル1が設置される建築物本体Sの階高や平面形状によって決定されるが、例えば、幅を100mm~1200mm程度、高さを2000mm~3500mm程度、板厚を45mm程度で形成することができる。一方溶接金網22は、縦網目及び横網目ともに50mm程度の金網であり、本体部21の上下の端縁又は水平方向の各端縁からのかぶり厚さは15mm~30mm程度となっている。
図2から図4に示すハット形鋼3は、コンクリートパネル2の本体部21に埋設され、鉛直方向へ延出する形鋼であり、溝3aを構成する底板31と、一対の側板32と、一対の側板32の屋外側の端縁からそれぞれ一対の側板32に直交する方向、且つ、溝3aと反対の方向へ延出する一対の羽板33と、を有している。図示するように、ハット形鋼3は、溶接金網22よりも屋内側に配置されており、一対の羽板33を溶接金網22に溶接固定することにより、コンクリートパネル2と一体化される。また底板31は、コンクリートパネル2の裏面2aから屋内側へ突出するとともに裏面2aから離間しており、インサートナット4の軸芯と合致する位置にボルト6を挿通するボルト孔31aが形成されている。
ハット形鋼3の寸法は特に限定されないが、例えば、底板31の幅を65mm程度、各側板32の幅を40mm程度、各羽板33の幅を20mm程度することが好ましく、また裏面2aから底板31の屋内側の面31bまでの距離L1は15mm~18mm程度以下とすることが望ましい。図示するように、ハット形鋼3は、1枚のコンクリートパネル2の水平方向の両端部2cにそれぞれ配置されており、コンクリートパネル2の水平方向の各端縁から各ハット形鋼3の水平方向の中心までの距離は100mm~150mm程度となっている。ハット形鋼3をこのような配置とすることにより、コンクリートパネル2の強度を補強することができ、耐風性能に優れた外壁パネル1とすることができる。
図3及び図4に示すインサートナット4は、ハット形鋼3の底板31を挿通するボルト6に螺着する部材であり、軸方向をコンクリートパネル2の面外方向へ向けた状態で本体部21に埋設されるとともに、軸方向の一端部4aがコンクリートパネル2の裏面2aから屋内側へ突出する。またインサートナット4は、ハット形鋼3の一対の側板32間に配置され、一端部4aの先端がハット形鋼3の底板31に当接した状態となっている。なおインサートナット4とそれぞれの側板32との間には板状のバネ鋼9が溶着されており、本体部21の軽量気泡コンクリートを打設する前にインサートナット4が落下しないよう保持している。
図3に示するように、インサートナット4は、コンクリートパネル2の上端部2d、下端部2e、及び高さ方向の略中央部に配置され、各インサートナット4にボルト6をねじ込むことによってハット形鋼3の撓みや挙動による位置ずれを防止することができる。また上端部2d及び下端部2eに位置するインサートナット4は、図9に示す鉄骨梁材Xによって設置位置が決定されており、上端部2dに位置するインサートナット4の軸芯から鉄骨梁材Xの下端Xaまでの距離L2を50mm~150mm程度、下端部2eに位置するインサートナット4の軸芯から鉄骨梁材Xの上端Xbまでの距離L3を50mm~150mm程度とすることができる。そして、コンクリートパネル2は、これらハット形鋼3やインサートナット4を所定位置に配置した状態で軽量気泡コンクリートを打設することにより形成される。
図6、図7、及び図9に示す係止金具5は、板材を折曲して形成した部材であり、コンクリートパネル2の上端部2d又は下端部2eに位置するインサートナット4へねじ込まれるボルト6によって、底板31に固定される。また係止金具5は、底板31の屋内側の面31b、且つ、底板31の上端部31c又は下端部31dに固定される板状の固定部51と、固定部51の鉛直方向の一端を溝形状に折曲して形成され、鉄骨梁材Xに固定された受け金具Yに係止する係止部52と、を有している。固定部51は、幅方向の略中央に鉛直方向へ延びる長孔51aが形成されており、この長孔51aにボルト6を挿通させることができる。なお、底板31の上端部31cに配置される係止金具5は、係止部52を上方へ向けた状態で底板31に固定され、反対に底板31の下端部31dに配置される係止金具5は、係止部52を下方へ向けた状態で底板31に固定される。
図4及び図6に示すボルト6は、繊維系被覆材7を底板31に設置する前に、屋内側から底板31、又は係止金具5の固定部51と底板31とを挿通し、各インサートナット4へねじ込まれる。一方、繊維系被覆材7は、ボルト6及び係止金具5の設置後、底板31へ固定される部材であり、図1及び図2に示すように、外壁パネル1の上端部及び下端部の一部を除き、コンクリートパネル2の裏面2a及びハット形鋼3の屋内側へ露出している部分全体を被覆する。繊維系被覆材7の材質は、二酸化ケイ素や酸化カルシウムを主成分とし、高い耐火性能を有するフェルト状のロックウールや、優れた断熱性能を有するガラス繊維で形成されたグラスウールであり、外壁パネル1に必要とされる性能によって使い分けされるが、いずれの場合も容易に折り曲げ可能な可撓性を有しており、設置する部材に密着させることができる。繊維系被覆材7の厚みは必要とされる性能や使用される部位によって異なるが、例えば、1時間の耐火性能を有する外壁パネル1とする場合は、板厚55mmのコンクリートパネル2に対し、厚さ20mmのロックウールを使用した繊維系被覆材7とすることができる。
図5及び図8に示す固定金具8は、屋内側から繊維系被覆材7を底板31に固定するための金具であり、繊維系被覆材7を屋内側から押圧する押え金具81と、当該押え金具81の屋内側から底板31へ向けて打ち込まれ、繊維系被覆材7を底板31に固定するビス82と、を有する。図示するように、押え金具81は、やや細長な板状の板部81aと、板部81aの短手方向の両端縁81bのうち、長手方向の端部から板部81aと直交する方向へ突出し、繊維系被覆材7を押さえつける複数の押え部81cと、によって構成されている。板部81aは、板面の中心にビス82を挿通するビス孔81dが形成されるとともに、ビス孔81dの周囲に4つの開口81eが形成されており、この開口81eを設けることによって、火災時に押え金具81が熱を持つことを和らげることができる。また長手方向に隣り合う押え金具81c間の距離L4は、屋内側へ露出しているハット形鋼3を繊維系被覆材7で被覆した際に、被覆部分を跨ぐことができる距離となっている。
固定金具8で繊維系被覆材7を固定する際は、繊維系被覆材7を所定位置に配置した後、底板31を被覆する繊維系被覆材7に押え金具81の板部81a及び押え部81cを当接させ、屋内側からビス82をビス孔81dに打ち込み、底板31を貫通して固定する。このように、繊維系被覆材7は、特殊な工法や専用工具を用いることなく、ビス固定するだけで底板31に固定することができるので外壁パネルの生産効率を向上させることができる。なお、本実施形態では繊維系被覆材7の固定にビス82を用いているが、例えば、予め底板31に切込みを形成しておき、屋外側から切込みに嵌合する金具を打ち込んで固定してもよい。
このように形成される外壁パネル1は、図1及び図9に示すように、上端部及び下端部を建築物本体Sを構成する鉄骨梁材Xに設置される。H形鋼からなる長尺な鉄骨梁材Xは、上フランジX1の上面X1a及び下フランジX2の下面X2aに、それぞれ外壁パネル1の上下端部を受ける受け金具Yが固定される。受け金具Yは、平板状の鋼板Y1と、鋼板Y1の屋外側の端縁寄りに設置され、鉄骨梁材Xの長手方向へ沿って延びるC形鋼Y2と、からなり、鋼板Y1及びC形鋼Y2は互いに溶接固定される。C形鋼Y2は、外壁パネル1の幅と略同一の長さを有しており、開口を屋内側へ向けた状態で、C形鋼の溝Y2aを構成する一方の側板Y2bを鋼板Y1に溶着される。また他方の側板Y2cは、一方の側板Y2bよりも長さが短く形成されており、先述した係止金具5の係止部52を引掛けることができる。
一方鋼板Y1は、C形鋼Y2の長手方向の両端部にそれぞれ配置され、上フランジX1又は下フランジX2にボルトZ1とナットZ2で固定される。なお、上フランジX1に固定される鋼板Y1は、コンクリートパネル2の下端2fを受けられるよう屋外側の一端部がコンクリートパネル2の裏面2aよりも若干屋外側へ突出する。また、下フランジX2に固定される鋼板Y1は、屋外側の一端がコンクリートパネル2の裏面2aよりも屋内側に位置している。
外壁パネル1を鉄骨梁材Xに設置する際は、図9に示すように、底板31の上端部31cに位置する係止金具5の係止部52を、下フランジX2に位置するC形鋼Y2の他方の側板Y2cに引掛けるとともに、底板31の下端部31dに位置する係止金具5の係止部52を、上フランジX1に位置するC形鋼Y2の他方の側板Y2cに引掛けるだけでよい。なお図10に示されるように、鉄骨梁材Xの屋内側へ露出する部分や、下フランジX2と繊維系被覆材7との間の露出部分は、ロックウールで形成された耐火被覆材10で被覆され、また床版Fと外壁パネル1との間の隙間は、耐火被覆材10及びモルタル材F1によって埋設される。
このように、本願の外壁パネル1は、コンクリートパネルの板厚や重量を抑えつつ容易な工法で耐火性能を向上させることができるので、外壁パネル1の生産効率を向上させることができる。また外壁パネル1は、組み合わせる繊維系被覆材7の種類によって耐火性能を向上させることができるとともに、ハット形鋼3によって耐風性能を向上させることができるので、建築基準法上の防火地域や準防火地域に使用したり、3階以上の階に使用することが可能となる。また繊維系被覆材7は、コンクリートパネル2に当接させるだけでなく固定金具8によって底板31にビス固定されるので、コンクリートパネル2の挙動により剥離することを防止することができる。さらにインサートナット4は、ハット形鋼3の撓みを防止するだけでなく、外壁パネル1を鉄骨梁材Xへ吊り込む場合にも利用することができるので、利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
本発明に係る小屋組み構造は、木造建築物の寄棟屋根を形成する場合に好適に使用することができる。
1 外壁パネル
2 コンクリートパネル
2b コンクリートパネルの裏面
2c コンクリートパネルの幅方向の両端部
2d コンクリートパネルの上端部
2e コンクリートパネルの下端部
3 ハット形鋼
3a ハット形鋼の溝
31 底板
31b 底板の屋内側の面
31c 底板の上端部
31d 底板の下端部
32 側板
4 インサートナット
4a インサートナットの軸方向の一端部
5 係止金具
51 固定部
52 係止部
6 ボルト
7 繊維系被覆材
8 固定金具
81 押え金具
82 ビス(固定具)
X 鉄骨梁材
Y 受け金具

Claims (5)

  1. 板状のコンクリートパネルと、
    前記コンクリートパネルに埋設され、溝の底板が前記コンクリートパネルの裏面から屋内側へ突出したハット形鋼と、
    前記コンクリートパネルの裏面及び前記ハット形鋼の屋内側へ露出した部分を被覆し、可撓性を有する繊維系被覆材と、
    屋内側から前記繊維系被覆材を前記底板に固定する固定金具と、を備えることを特徴とする外壁パネル。
  2. 前記ハット形鋼は、前記底板が前記コンクリートパネルの裏面から離間しており、
    前記固定金具は、前記繊維系被覆材を屋内側から押圧する押え金具と、当該押え金具の屋内側から前記底板へ向けて打ち込まれ、前記繊維系被覆材を前記底板に固定する固定具と、を有することを特徴とする請求項1に記載の外壁パネル。
  3. 前記溝の一対の側板間に配置され、且つ、前記コンクリートパネルに埋設されるとともに軸方向の一端部が前記コンクリートパネルの裏面から屋内側へ突出するインサートナットと、
    前記繊維系被覆材よりも屋外側、且つ、前記底板よりも屋内側から前記底板を挿通するとともに、前記インサートナットへねじ込まれるボルトと、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外壁パネル。
  4. 前記ハット形鋼は、前記コンクリートパネルの水平方向の両端部にそれぞれ設置されるとともに、鉛直方向へ延出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の外壁パネル。
  5. 前記底板の屋内側の面、且つ、前記底板の上端部又は下端部に固定される板状の固定部と、前記コンクリートパネルの上端部又は下端部を支持する鉄骨梁材に固定された受け金具に係止する係止部と、を有する係止金具を備え、
    前記インサートナットは、少なくとも前記コンクリートパネルの上端部及び下端部に配置され、
    前記固定部は、前記コンクリートパネルの上端部又は下端部に位置する前記インサートナットへねじ込まれる前記ボルトによって挿通され、前記底板に固定されることを特徴とする請求項4に記載の外壁パネル。

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