JP2022114878A - 判定装置、再学習装置及び判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの車両値の関係が変化した場合であっても学習済みモデルを用いて適切な判定を行うことができる判定装置及び判定方法と、判定装置が用いる学習済みモデルを再学習する再学習装置とを提供する。【解決手段】複数の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、車両に関する第1車両値が入力された場合に、車両に関する第2車両値を出力する。中継装置10の制御部43は、複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得する。制御部43は、複数種類の第1車両値それぞれを複数の推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力することによって得られる出力結果と、取得した第2車両値とに基づいて、取得した第2車両値が真値であるか否かを判定する。制御部43は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、制御部43が取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する。【選択図】図3
Description
本開示は、判定装置、再学習装置及び判定方法に関する。
特許文献1では、車両に関する第1車両値が入力された場合に車両に関する第2車両値を出力する複数の学習モデルを用いて、判定を行う判定装置が開示されている。複数の学習モデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっている。複数種類の第1車両値には、例えば、エンジンの回転数、モータの回転数、ハンドルの回転角及び車両の加速度が含まれる。第2車両値は、例えば車速である。
判定装置では、複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得し、取得した第2車両値がセンサによって検出された真値であるか否かを判定する。具体的には、取得した複数種類の第1車両値それぞれを複数の学習済みモデルに入力する。これにより、複数の学習済みモデルから複数の第2車両値が出力される。取得した第2車両値に基づいて範囲が設定される。学習済みモデルから出力された複数の第2車両値について、設定された範囲内に属する第2車両値の数が、設定された範囲外に属する第2車両値の数よりも多い場合、取得した第2車両値は真値であると判定する。
車載機器が長期間使用された場合、車載機器は劣化する可能性がある。車載機器が劣化した場合、第1車両値及び第2車両値の関係が変化する可能性がある。この関係が変化した場合、第2車両値について、適切な判定が行われない可能性がある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、2つの車両値の関係が変化した場合であっても学習済みモデルを用いて適切な判定を行うことができる判定装置及び判定方法と、判定装置が用いる学習済みモデルを再学習する再学習装置とを提供することにある。
本開示の一態様に係る判定装置は、車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルが記憶されている記憶部と、処理を実行する処理部とを備え、前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっており、前記処理部は、複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得し、取得した複数種類の第1車両値それぞれを前記複数の学習済みモデルに入力し、取得した第2車両値と、前記複数の学習済みモデルの出力とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定し、前記学習済みモデルを、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新する。
本開示の一態様に係る再学習装置は、処理を実行する処理部を備え、前記処理部は、車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルの出力と、取得した第2車両値とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定する判定装置が判定で用いた第1車両値及び第2車両値を取得し、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて前記学習済みモデルを再学習し、前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっている。
本開示の一態様に係る判定方法では、車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルが用意されており、前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっており、複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得するステップと、取得した複数種類の第1車両値それぞれを前記複数の学習済みモデルに入力するステップと、取得した第2車両値と、前記複数の学習済みモデルの出力とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定するステップと、前記学習済みモデルを、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新するステップとをコンピュータが実行する。
なお、本開示を、前述したような特徴的な処理部を備える判定装置又は再学習装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする判定方法又は再学習方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、本開示を、判定装置の一部若しくは全部を実現する半導体集積回路、又は、再学習装置の一部若しくは全部を実現する半導体集積回路として実現したり、判定装置を含む判定システム、又は、再学習装置を含む再学習システムとして実現したりすることができる。
上記の態様に係る判定装置及び判定方法によれば、第1車両値及び第2車両値の関係が変化した場合であっても学習済みモデルを用いて適切な判定を行うことができる。
上記の態様に係る再学習装置によれば、判定装置が用いる学習済みモデルが再学習される。
上記の態様に係る再学習装置によれば、判定装置が用いる学習済みモデルが再学習される。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る判定装置は、車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルが記憶されている記憶部と、処理を実行する処理部とを備え、前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっており、前記処理部は、複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得し、取得した複数種類の第1車両値それぞれを前記複数の学習済みモデルに入力し、取得した第2車両値と、前記複数の学習済みモデルの出力とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定し、前記学習済みモデルを、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新する。
(2)本開示の一態様に係る判定装置では、前記学習済みモデルは、時系列で示された複数の第1車両値を入力した場合に、前記第2車両値を出力し、前記処理部は、各種類について、時系列で示された複数の第1車両値を取得し、取得した複数の第1車両値を、取得した第1車両値の種類に対応する学習済みモデルに入力する。
(3)本開示の一態様に係る判定装置では、前記処理部は、取得した第2車両値に基づいて、前記第2車両値に関する車両値範囲を設定し、前記複数の学習済みモデルから出力された複数の第2車両値について、前記車両値範囲内の第2車両値の数が、前記車両値範囲外の第2車両値の数よりも多い場合に、取得した第2車両値が前記真値であると判定する。
(4)本開示の一態様に係る判定装置では、前記処理部は、取得した第2車両値が前記真値であると判定した場合、判定に用いた複数種類の第1車両値と、取得した第2車両値とを含むデータセットを生成し、前記学習済みモデルを、生成したデータセットに含まれる第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新する。
(5)本開示の一態様に係る再学習装置は、処理を実行する処理部を備え、前記処理部は、車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルの出力と、取得した第2車両値とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定する判定装置が判定で用いた第1車両値及び第2車両値を取得し、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて前記学習済みモデルを再学習し、前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっている。
(6)本開示の一態様に係る判定方法では、車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルが用意されており、前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっており、複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得するステップと、取得した複数種類の第1車両値それぞれを前記複数の学習済みモデルに入力するステップと、取得した第2車両値と、前記複数の学習済みモデルの出力とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定するステップと、前記学習済みモデルを、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新するステップとをコンピュータが実行する。
上記の態様に係る判定装置及び判定方法にあっては、判定に用いられる学習済みモデルは、実際に取得された第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新される。このため、第1車両値及び第2車両値の関係が変化した場合であっても、複数の学習済みモデルを用いて適切な判定が行われる。
上記の態様に係る判定装置にあっては、学習済みモデルは、時系列で示された複数の第1車両値に基づいて第2車両値を推定する。このため、学習済みモデルは正確な第2車両値を出力する。
上記の態様に係る判定装置にあっては、複数の学習済みモデルから出力された複数の第2車両値について、車両値範囲内の数及び車両値範囲外の数の多数決を行うことにより、取得した第2車両値が真値であるか否かを判定する。
上記の態様に係る判定装置にあっては、第2車両値が真値である旨の判定に関連する第1車両値及び第2車両値に基づいて、学習済みモデルを再学習する。従って、学習済みモデルの再学習がより適切に行われる。
上記の態様に係る再学習装置にあっては、判定装置が判定で用いた第1車両値及び第2車両値に基づいて、判定装置が用いる学習済みモデルを再学習する。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る通信システム及び再学習装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示の実施形態に係る通信システム及び再学習装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
<通信システムの構成>
図1は、実施形態1における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。通信システム1は車両Cに搭載されている。通信システム1は、中継装置10及び複数のECU(Electronic Control Unit)11を備える。中継装置10には、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnに接続されている。ここで、nは2以上の整数である。通信バスB1,B2,・・・,Bnそれぞれには、更に、複数のECU11が接続されている。中継装置10は、更に、コネクタ10aに接続されている。コネクタ10aには、携帯端末2が着脱可能に接続される。携帯端末2は、例えばダイアグツールである。
<通信システムの構成>
図1は、実施形態1における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。通信システム1は車両Cに搭載されている。通信システム1は、中継装置10及び複数のECU(Electronic Control Unit)11を備える。中継装置10には、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnに接続されている。ここで、nは2以上の整数である。通信バスB1,B2,・・・,Bnそれぞれには、更に、複数のECU11が接続されている。中継装置10は、更に、コネクタ10aに接続されている。コネクタ10aには、携帯端末2が着脱可能に接続される。携帯端末2は、例えばダイアグツールである。
以下の説明では、整数iを用いる。整数iは、1以上であり、かつ、n以下である任意の整数である。従って、整数iは、1,2,・・・,nのいずれであってもよい。通信バスBiに接続されているECU11は、通信バスBiを介してECUデータを送信する。ECUデータは送信先を示す。中継装置10は、ECU11が通信バスBiを介して送信したECUデータを受信する。中継装置10は、受信したECUデータを、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnの中で通信バスBiとは異なる通信バスを介してECUデータを送信する。
通信バスBiを介した通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)の通信プロトコルに従って行われる。中継装置10及びECU11は通信バスBiを介してECUデータを送信する。中継装置10又はECU11が通信バスBiを介してECUデータを送信した場合、通信バスBiに接続されている全ての装置は、送信されたECUデータを受信する。通信バスBiに接続されている装置は、前述したように、中継装置10及び複数のECU11である。
ECU11は、ECUデータを受信した場合、受信したECUデータの送信先が自装置であるか否かを判定する。ECU11は、送信先が自装置であると判定した場合、受信したECUデータに基づく処理を実行する。ECU11は、送信先が自装置ではないと判定した場合、受信したECUデータを破棄する。
中継装置10は、ECUデータを受信した場合、受信したECUデータの送信先に基づいて、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnの中で通信バスBiとは異なる通信バスを介してECUデータを送信するか否かを判定する。中継装置10は、ECUデータを送信すると判定した場合、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnの中で送信先のECU11が接続されている通信バスを介して、受信したECUデータを送信する。
以上のように、中継装置10は、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnの中で相互に異なる2つの通信バスに接続されている2つのECU11間の通信を中継する。
以上のように、中継装置10は、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnの中で相互に異なる2つの通信バスに接続されている2つのECU11間の通信を中継する。
図2はECU11に接続される機器の説明図である。図2に示すように、ECU11には、アクチュエータ30及びセンサ31が接続されている。アクチュエータ30は、車両Cに搭載されている。アクチュエータ30は、ヘッドライト、ドアモータ又はワイパーモータ等である。ドアモータは、車両Cのドアのロック及びアンロックを行う。ワイパーモータは、車両Cのワイパーをスイングさせる。
ECU11は、受信したECUデータの送信先が自装置であると判定した場合、受信したECUデータに基づいて、アクチュエータ30の動作を決定する。ECU11は、決定した動作を示す動作データをアクチュエータ30に出力する。アクチュエータ30は、動作データが入力された場合、入力された動作データが示す動作を行う。
センサ31は、車両Cに関するアナログの車両値を検出する。車両値の種類として、車速、アクセルペダルの踏み角、ブレーキペダルの踏み角、エンジンの回転数、ドアモータ若しくはワイパーモータ等のモータの回転数、又は、車両Cの加速度等が挙げられる。アクセルペダル及びブレーキペダルそれぞれは、幅広面が車両Cの運転者によって踏まれる板部を有する。板部の幅広面と車両Cの床面とがなす角をペダル角と記載する。踏み角は、90度からペダル角を減算することによって算出される角度である。
センサ31は、検出したアナログの車両値をECU11に出力する。ECU11は、センサ31からアナログの車両値が入力された場合、入力されたアナログの車両値をデジタルの車両値に変換する。ECU11は、デジタルの車両値を含むECUデータを、通信バスBiを介して送信する。
なお、センサ31がアナログの車両値をデジタルの車両値に変換してもよい。この場合、センサ31はデジタルの車両値をECU11に出力する。ECU11は、デジタルの車両値が入力された場合、入力された車両値を含むECUデータを、通信バスBiを介して送信する。
通信システム1が備えるECU11それぞれは、アクチュエータ30及びセンサ31が接続されているECU、アクチュエータ30のみが接続されているECU又はセンサ31のみが接続されているECUである。アクチュエータ30のみが接続されているECU11は、ECUデータを送信することはない。センサ31のみが接続されているECU11は、受信した全てのECUデータを破棄する。
ECU11に接続されるアクチュエータ30の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。ECU11に接続されるセンサ31の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。
車両Cには、複数のセンサ31が搭載されている。複数のセンサ31が検出する車両値の種類は相互に異なる。複数種類の車両値として、例えば、車速、アクセルペダルの踏み角、ブレーキペダルの踏み角、エンジンの回転数、モータの回転数及び車両Cの加速度が挙げられる。このように、複数のセンサ31が検出する検出対象が相互に異なる場合、複数のセンサ31が検出する車両値の種類は相互に異なる。
車両値の種類の数、即ち、センサ31の数は3以上である。中継装置10は、車両値を含むECUデータを受信した場合、受信したECUデータに含まれる車両値を取得する。中継装置10は、取得した複数種類の車両値に基づいて、取得した一種類の車両値がセンサ31によって検出された真値であるか否かを判定する。
以下では、判定対象とは異なる車両値を第1車両値と記載する。判定対象である車両値を第2車両値と記載する。従って、中継装置10は、取得した複数種類の第1車両値及び第2車両値に基づいて、取得した第2車両値が真値であるか否かを判定する。中継装置10は判定装置として機能する。
中継装置10は、取得した第2車両値が真値ではないと判定した場合、偽の第2車両値を含むECUデータに基づく処理の実行を防止する防止処理を行う。防止処理には、例えば、偽の第2車両値を含むECUデータを破棄する処理と、偽の第2車両値を含むECUデータの破棄を指示する破棄データを、偽の第2車両値を含むECUデータの送信で用いられた通信バスを介して送信する処理とが含まれる。各ECU11は、破棄データを受信した場合、偽の第2車両値を含むECUデータを破棄する。
中継装置10には、時系列で示された複数の第1車両値と第2車両値との関係を学習したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gk(図3参照)が記憶されている。ここで、kは2以上の整数である。推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれについて、時系列で示された複数の第1車両値の種類は共通している。推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは学習済みモデルに相当する。
推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、時系列で示された複数の第1車両値が入力された場合に第2車両値を出力する。推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれに入力される第1車両値の種類は相互に異なっている。推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、ニューラルネットワークである。中継装置10は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを用いて、取得した第2車両値が真値であるか否かを判定する。
携帯端末2は、コネクタ10aを介してk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを中継装置10に出力する。中継装置10は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力された場合、記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、入力された推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する。
中継装置10は、k種類の第1車両値及び第2車両値を含むデータセットを、コネクタ10aを介して携帯端末2に出力する。携帯端末2は、データセットが入力された場合、入力されたデータセットを記憶する。データセットは、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する場合に用いられる。
<中継装置10の構成>
図3は中継装置10の要部構成を示すブロック図である。中継装置10は、入出力部40、時計部41、記憶部42、制御部43及びn個の通信部E1,E2,・・・,Enを有する。これらは内部バス44に接続されている。通信部Eiは、更に、通信バスBiに接続されている。前述したように、整数iは、1,2,・・・,nのいずれであってもよい。入出力部40は、更に、コネクタ10aに接続されている。
図3は中継装置10の要部構成を示すブロック図である。中継装置10は、入出力部40、時計部41、記憶部42、制御部43及びn個の通信部E1,E2,・・・,Enを有する。これらは内部バス44に接続されている。通信部Eiは、更に、通信バスBiに接続されている。前述したように、整数iは、1,2,・・・,nのいずれであってもよい。入出力部40は、更に、コネクタ10aに接続されている。
通信部Eiは、ECU11が送信したECUデータを受信する。通信部Eiは、制御部43の指示に従って、通信バスBiを介してECUデータを送信する。防止処理に破棄データを送信する処理が含まれている場合、通信部Eiは、制御部43の指示に従って、通信バスBiを介して破棄データを送信する。通信部Eiが、通信バスBiを介してデータを送信した場合、前述したように、通信部Eiが送信したデータは、通信バスBiに接続されている全てのECU11によって受信される。
入出力部40には、携帯端末2がコネクタ10aを介して出力したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力される。入出力部40は、制御部43の指示に従って、一又は複数のデータセットを、コネクタ10aを介して携帯端末2に出力する。
制御部43は、時計部41から時刻データを取得する。時刻データは、制御部43によって時刻データが取得された時刻を示す。
制御部43は、時計部41から時刻データを取得する。時刻データは、制御部43によって時刻データが取得された時刻を示す。
記憶部42は不揮発性メモリである。記憶部42には、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gk及びコンピュータプログラムP1が記憶されている。記憶部42にk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが記憶されていることは、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが用意されていることに相当する。制御部43は、処理を実行する処理素子を有する。処理素子は、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等である。制御部43は処理部として機能する。制御部43の処理素子(コンピュータ)は、コンピュータプログラムP1を実行することによって、中継処理、第1車両値の記憶処理、第2車両値の判定処理、データセットの出力処理及び推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を実行する。
中継処理では、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bn中の1つの通信バスを介してECUデータを受信した場合、受信したECUデータを他の通信バスを介して送信する。第1車両値の記憶処理では、受信したECUデータに第1車両値が含まれている場合、受信したECUデータに含まれる第1車両値を記憶部42に記憶する。第2車両値の判定処理では、第2車両値がセンサ31によって検出された真値であるか否かを判定する。データセットの出力処理では、データセットを、コネクタ10aを介して携帯端末2に出力する。推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理では、記憶部42に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkを更新する。
なお、コンピュータプログラムP1は、コンピュータプログラムP1を読み取り可能に記録した非一時的な記憶媒体A1を用いて、中継装置10に提供されてもよい。記憶媒体A1は、例えば可搬型メモリである。可搬型メモリの例として、CD-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、マイクロSDカード又はコンパクトフラッシュ(登録商標)等が挙げられる。記憶媒体A1が可搬型メモリである場合、制御部43の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体A1からコンピュータプログラムP1を読み取ってもよい。読み取ったコンピュータプログラムP1は記憶部42に記憶される。更に、コンピュータプログラムP1は、中継装置10の図示しない通信部が外部装置と通信することによって、中継装置10に提供されてもよい。この場合、制御部43の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムP1を取得する。取得したコンピュータプログラムP1は記憶部42に記憶される。
また、制御部43が有する処理素子の数は2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子がコンピュータプログラムP1に従って、中継処理、第1車両値の記憶処理、第2車両値の判定処理、データセットの出力処理及び推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を協同で実行してもよい。
<推定モデルG1の構成>
図4は推定モデルG1の説明図である。推定モデルG1は、機械学習を行うことによって生成される。推定モデルG1は、LSTM(Long Short Term Memory)に係るニューラルネットワークである。LSTMに係るニューラルネットワークは、RNN(Recurrent Neural Network)の一種である。前述したように、推定モデルG1は、時系列で示された複数の第1車両値が入力された場合に第2車両値を出力する。
図4は推定モデルG1の説明図である。推定モデルG1は、機械学習を行うことによって生成される。推定モデルG1は、LSTM(Long Short Term Memory)に係るニューラルネットワークである。LSTMに係るニューラルネットワークは、RNN(Recurrent Neural Network)の一種である。前述したように、推定モデルG1は、時系列で示された複数の第1車両値が入力された場合に第2車両値を出力する。
推定モデルG1は、入力層、中間層及び出力層を有する。入力層は、時系列に沿って各時点の入力値、即ち、第1車両値を受け付けるニューロンを有する。出力層は、第2車両値を出力するニューロンを有する。中間層は、入力層が有するニューロンに入力された入力値に基づいて第2車両値を算出するためのニューロンを有する。中間層のニューロンは、LSTM Blockと呼ばれ、過去の時点での入力値に関する中間層の算出結果を用いて、次の時点の入力値に関する算出を行う。これにより、中間層のニューロンは、直近の時点まで、時系列で示された複数の第1車両値に基づいて、次の時点の値を算出する。各ニューロンで行われる処理は、処理を実行する処理素子によって実行される。
以上のように、推定モデルG1は、時系列で示された複数の第1車両値に基づいて第2車両値を推定する。このため、推定モデルG1は正確な第2車両値を出力する。
図4の例では、推定モデルG1に、複数の第1車両値として、時系列で示された複数のアクセルペダルの踏み角の値が入力される。推定モデルG1は、第2車両値として車速を出力する。
なお、図4に示すLSTMに係るニューラルネットワークの構成は一例である。LSTMに係るニューラルネットワークの構成は、図4に示す構成に限定されない。
なお、図4に示すLSTMに係るニューラルネットワークの構成は一例である。LSTMに係るニューラルネットワークの構成は、図4に示す構成に限定されない。
<推定モデルG2,G3,・・・,Gkの構成>
推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれは、推定モデルG1と同様に構成されている。推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれを推定モデルG1と比較した場合、入力層の複数のニューロンに入力される第1車両値の種類が異なる。前述したように、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の種類は相互に異なる。推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれの各ニューロンで行われる処理は、処理を実行する処理素子によって実行される。
推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれは、推定モデルG1と同様に構成されている。推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれを推定モデルG1と比較した場合、入力層の複数のニューロンに入力される第1車両値の種類が異なる。前述したように、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の種類は相互に異なる。推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれの各ニューロンで行われる処理は、処理を実行する処理素子によって実行される。
<推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値>
図5は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の種類の例を示す図表である。図5の例では、推定モデルG1,G2,G3,G4それぞれには、第1車両値として、アクセルペダルの踏み角、ブレーキペダルの踏み角、エンジンの回転数及びモータの回転数が入力される。推定モデルGkには、第1車両値として、車両Cの加速度が入力される。推定モデルG1,G2,・・・,Gkが出力する第2車両値は、車速である。
図5は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の種類の例を示す図表である。図5の例では、推定モデルG1,G2,G3,G4それぞれには、第1車両値として、アクセルペダルの踏み角、ブレーキペダルの踏み角、エンジンの回転数及びモータの回転数が入力される。推定モデルGkには、第1車両値として、車両Cの加速度が入力される。推定モデルG1,G2,・・・,Gkが出力する第2車両値は、車速である。
なお、k種類の第1車両値それぞれについて、第2車両値との相関係数の絶対値は0.7以上であることが好ましい。共通の時点において測定された第1車両値及び第2車両値で表される複数の組合せを座標にプロットする。複数の組合せにおいて示される複数の第1車両値の種類は共通している。複数の時点それぞれにおいて、第1車両値及び第2車両値を測定することによって、複数の組合せが得られる。第1車両値及び第2車両値それぞれの標準偏差をQ1及びQ2と記載する。第1車両値及び第2車両値の共分散をQ12と記載する。相関係数はQ12/(Q1・Q2)によって表される。ここで、「・」は積を表す。
相関係数は、-1以上であり、かつ、1以下である値である。第1車両値及び第2車両値の相関係数の絶対値が1である場合、第1車両値及び第2車両値の関係は比例関係である。第1車両値及び第2車両値の関係は比例関係である場合、第1車両値が上昇した程、第2車両値は上昇するか又は下降する。相関係数の絶対値が1に近い程、第1車両値及び第2車両値の関係は、比例関係に近い。
<中継処理>
中継処理では、制御部43は、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つがECUデータを受信するまで待機する。通信部EiがECUデータを受信した場合、制御部43は、受信したECUデータが示す送信先に基づいて、受信したECUデータを、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnの中で通信バスBiとは異なる通信バスを介して送信するか否かを判定する。
中継処理では、制御部43は、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つがECUデータを受信するまで待機する。通信部EiがECUデータを受信した場合、制御部43は、受信したECUデータが示す送信先に基づいて、受信したECUデータを、n個の通信バスB1,B2,・・・,Bnの中で通信バスBiとは異なる通信バスを介して送信するか否かを判定する。
制御部43は、受信したECUデータを送信すると判定した場合、n個の通信部E1,E2,・・・,Enの中から、受信したECUデータを送信する通信部を選択する。次に、制御部43は、選択した通信部に指示して、受信したECUデータを送信させる。制御部43は、受信したECUデータを送信しないと判定した場合、又は、選択した通信部にECUデータを送信させた後、中継処理を終了する。その後、制御部43は、中継処理を再び実行し、ECUデータが受信されるまで待機する。
<第1車両値の記憶処理>
図6は、第1車両値の記憶処理の手順を示すフローチャートである。第1車両値の記憶処理では、制御部43は、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つによって、ECUデータが受信されたか否かを判定する(ステップS1)。制御部43は、ECUデータが受信されたと判定した場合(S1:YES)、受信されたECUデータに第1車両値が含まれているか否かを判定する(ステップS2)。
図6は、第1車両値の記憶処理の手順を示すフローチャートである。第1車両値の記憶処理では、制御部43は、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つによって、ECUデータが受信されたか否かを判定する(ステップS1)。制御部43は、ECUデータが受信されたと判定した場合(S1:YES)、受信されたECUデータに第1車両値が含まれているか否かを判定する(ステップS2)。
制御部43は、ECUデータが受信されていないと判定した場合(S1:NO)、又は、ECUデータに第1車両値が含まれていないと判定した場合(S2:NO)、ステップS1を再び実行する。制御部43は、第1車両値が含まれているECUデータが、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つによって受信されるまで待機する。制御部43は、第1車両値が含まれていると判定した場合(S2:YES)、n個の通信部E1,E2,・・・,Enの中でECUデータを受信した通信部から、第1車両値を取得する(ステップS3)。
制御部43は、ステップS3を実行した後、時計部41から時刻データを取得する(ステップS4)。ここで取得された時刻データが示す時刻は、第1車両値を含むECUデータが受信された時刻として扱われる。次に、制御部43は、ステップS4で取得した時刻データが示す時刻に対応付けて、第1車両値を記憶部42に記憶する(ステップS5)。制御部43は、ステップS5を実行した後、第1車両値の記憶処理を終了する。その後、制御部43は、再び、第1車両値の記憶処理を実行し、第1車両値を含むECUデータを、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つが受信するまで待機する。
ステップS2の判定では、第1車両値の種類は考慮されない。従って、受信したECUデータに、k種類の第1車両値中の1つが含まれている場合、受信したECUデータに含まれている第1車両値は記憶部42に記憶される。従って、制御部43は、第1車両値の記憶処理を繰り返し実行することによって、k種類の第1車両値を取得する。各種類について、制御部43は、時系列で示された複数の第1車両値を取得する。制御部43は、取得したk種類の第1車両値を記憶部42に記憶する。記憶部42には、各種類に関して、時系列で示された複数の第1車両値が記憶される。
<第2車両値の判定処理>
図7は、第2車両値の判定処理の手順を示すフローチャートである。第2車両値の判定処理では、制御部43は、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つによって、ECUデータが受信されたか否かを判定する(ステップS11)。制御部43は、ECUデータが受信されたと判定した場合(S11:YES)、受信されたECUデータに第2車両値が含まれているか否かを判定する(ステップS12)。
図7は、第2車両値の判定処理の手順を示すフローチャートである。第2車両値の判定処理では、制御部43は、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つによって、ECUデータが受信されたか否かを判定する(ステップS11)。制御部43は、ECUデータが受信されたと判定した場合(S11:YES)、受信されたECUデータに第2車両値が含まれているか否かを判定する(ステップS12)。
制御部43は、ECUデータが受信されていないと判定した場合(S11:NO)、又は、ECUデータに第2車両値が含まれていないと判定した場合(S12:NO)、ステップS11を再び実行する。制御部43は、第2車両値が含まれているECUデータが、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つによって受信されるまで待機する。制御部43は、第2車両値が含まれていると判定した場合(S12:YES)、n個の通信部E1,E2,・・・,Enの中でECUデータを受信した通信部から、第2車両値を取得する(ステップS13)。
次に、制御部43は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれに、時系列で示された複数の第1車両値を入力する(ステップS14)。ステップS14では、記憶部42に記憶されている複数の第1車両値が用いられる。従って、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれには、取得したk種類の第1車両値が入力される。制御部43は、ステップS14を実行した後、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力として、k個の第2車両値を算出する(ステップS15)。
次に、制御部43は、ステップS13で取得した第2車両値に基づいて、第2車両値に関する車両値範囲を設定する(ステップS16)。ステップS13で取得した第2車両値の10%の値を変化量と記載する。例えば、車両値範囲の上限値は、ステップS13で取得した第2車両値に変化量を加算することによって算出される値である。車両値範囲の下限値は、ステップS13で取得した第2車両値に変化量を減算することによって算出される値である。第2車両値の種類が車速であり、かつ、ステップS13で取得した第2車両値が60km/hであると仮定する。この場合、車両値範囲は、例えば、54km/hから66km/hまでの範囲に設定される。変化量に係る割合は一定値である。変化量に係る割合は10%に限定されない。
次に、制御部43は、ステップS15で算出したk個の第2車両値と、ステップS16で設定した車両値範囲とに基づいて、ステップS13で取得した第2車両値が、センサ31によって検出された真値であるか否かを判定する(ステップS17)。前述したように、ステップS15で算出したk個の第2車両値は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力である。車両値範囲は、制御部43が取得した第2車両値に基づく。改ざん等によって、偽の第2車両値を含むECUデータが送信される可能性がある。この場合、中継装置10の制御部43はステップS17を実行することによって、偽の第2車両値を含むECUデータの送信を検知する。
ステップS15で算出したk個の第2車両値の中で車両値範囲内に属する第2車両値の数を、範囲内数と記載する。ステップS15で算出したk個の第2車両値の中で車両値範囲外に属する第2車両値の数を、範囲外数と記載する。ステップS17では、制御部43は、範囲内数が範囲外数よりも多い場合、ステップS13で取得した第2車両値が真値であると判定する。
以上のように、ステップS17では、制御部43は、範囲内数及び範囲外数の多数決によって、ステップS13で取得した第2車両値が真値であるか否かを判定する。改ざん等によって、偽の第1車両値を含むECUデータが送信される可能性がある。しかしながら、ステップS17では、k種類の第1車両値に基づいて算出されたk個の第2車両値が用いられる。このため、一種類の第1車両値に関して偽値が記憶部42に記憶されている場合であっても、残りの種類の第1車両値に基づいて適切な判定が行われる。
なお、ステップS17では、制御部43は、範囲内数が範囲外数以上である場合に、ステップS13で取得した第2車両値が真値であると判定してもよい。また、ステップS17では、制御部43は、範囲外数が所定数以下である場合に、第2車両値が真値であると判定してもよい。この場合においては、制御部43は、範囲外数が所定数を超えるとき、第2車両値が真値ではないと判定する。所定数は2以上の整数であってもよい。
更に、ステップS17では、制御部43は、ステップS15で算出したk個の第2車両値について、ステップS13で取得した第2車両値との差が所定値以上である値の数が第2の所定数以下である場合に、第2車両値が真値であると判定してもよい。この場合においては、制御部43は、ステップS15で算出したk個の第2車両値について、ステップS13で取得した第2車両値との差が所定値以上である値の数が第2の所定数を超えるとき、第2車両値が真値ではないと判定する。第2の所定数は2以上の整数であってもよい。この構成では、制御部43は、ステップS16の実行を省略してもよい。
制御部43は、ステップS13で取得した第2車両値が真値ではないと判定した場合(S17:NO)、前述した防止処理を実行する(ステップS18)。前述した防止処理では、制御部43は、偽の第2車両値を含むECUデータに基づく処理の実行を防止する。防止処理には、例えば、2つの処理が含まれる。1つ目の処理では、制御部43は、偽の第2車両値を含むECUデータを破棄する。これにより、例えば、偽の第2車両値を含むECUデータの中継が中止される。2つ目の処理では、制御部43は、n個の通信部E1,E2,・・・,Enの中で偽の第2車両値を受信した通信部に指示して、前述した破棄データを複数のECU11に送信させる。これにより、ECU11が、偽の第2車両値を含むECUデータに基づく処理を行うことが防止される。
制御部43は、ステップS13で取得した第2車両値が真値であると判定した場合(S17:YES)、再学習用のデータセットを生成する(ステップS19)。推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、制御部43が生成したデータセットに含まれる複数の第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習される。
図8はデータセットの説明図である。データセットは、ステップS14でk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれに入力したk種類の第1車両値と、ステップS13で取得した第2車両値とを含む。データセットでは、各種類について、複数の第1車両値が含まれている。1つの種類に対応する複数の第1車両値は、1つの再学習用の問題データである。
以下の説明では、整数jを用いる。整数jは、1以上であり、かつ、k以下である任意の整数である。従って、整数jは、1,2,・・・,kのいずれであってもよい。推定モデルGjの問題データは、ステップS14において、推定モデルGjに入力した複数の第1車両値である。データセットには、k個の問題データが含まれている。データセットに含まれている第2車両値は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに共通している再学習用の正解データである。
図8では、kが5である例が示されている。5種類の車両値として、アクセルペダルの踏み角、ブレーキペダルの踏み角、エンジンの回転数、モータの回転数及び車両の加速度が示されている。
記憶部42には、再学習用のデータセットを記憶するための記憶領域が予め設定されている。図7に示すように、制御部43は、ステップS19を実行した後、記憶領域の空き領域にステップS19で生成したデータセットを記憶可能であるか否かを判定する(ステップS20)。制御部43は、データセットを記憶可能ではないと判定した場合(S20:NO)、記憶領域に記憶されている最も古いデータセットを削除する(ステップS21)。制御部43は、データセットを記憶可能であると判定した場合(S20:YES)、又は、ステップS21を実行した後、ステップS19で生成したデータセットを記憶領域に記憶する(ステップS22)。以上のように、記憶領域にデータセットを記憶可能ではない場合、最も古いデータセットが削除されるので、記憶領域には、一又は複数の最新のデータセットが記憶されている。
制御部43は、ステップS18又はステップS22を実行した後、第2車両値の判定処理を終了する。その後、制御部43は、再び、第2車両値の判定処理を実行し、第2車両値が含まれているECUデータが、n個の通信部E1,E2,・・・,En中の1つによって受信されるまで待機する。
<データセットの出力処理>
図9はデータセットの出力処理の手順を示すフローチャートである。データセットの出力処理では、制御部43は、記憶部42の記憶領域に記憶されている一又は複数のデータセットを携帯端末2に出力するか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31では、例えば、携帯端末2がデータセットの出力を指示する指示データが、携帯端末2から入出力部40に入力された場合に、制御部43は、一又は複数のデータセットを出力すると判定する。携帯端末2から入出力部40に指示データが入力されていない場合、又は、記憶部42の記憶領域にデータセットが記憶されていない場合、制御部43は、一又は複数のデータセットを出力しないと判定する。
図9はデータセットの出力処理の手順を示すフローチャートである。データセットの出力処理では、制御部43は、記憶部42の記憶領域に記憶されている一又は複数のデータセットを携帯端末2に出力するか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31では、例えば、携帯端末2がデータセットの出力を指示する指示データが、携帯端末2から入出力部40に入力された場合に、制御部43は、一又は複数のデータセットを出力すると判定する。携帯端末2から入出力部40に指示データが入力されていない場合、又は、記憶部42の記憶領域にデータセットが記憶されていない場合、制御部43は、一又は複数のデータセットを出力しないと判定する。
制御部43は、一又は複数のデータセットを携帯端末2に出力しないと判定した場合(S31:NO)、ステップS31を再び実行し、一又は複数のデータセットを出力するタイミングが到来するまで待機する。制御部43は、一又は複数のデータセットを携帯端末2に出力すると判定した場合(S31:YES)、入出力部40に指示して、記憶部42の記憶領域に記憶されている一又は複数のデータセットを携帯端末2に出力させる(ステップS32)。
次に、制御部43は、ステップS32において入出力部40が出力した一又は複数のデータセットを記憶部42の記憶領域から削除する(ステップS33)。制御部43は、ステップS33を実行した後、データセットの出力処理を終了する。その後、制御部43は、データセットの出力処理を再び実行し、データセットを出力するタイミングが到来するまで待機する。
<推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理>
図10は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理の手順を示すフローチャートである。推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理では、制御部43は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが携帯端末2から入出力部40に入力されたか否かを判定する(ステップS41)。制御部43は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力されていないと判定した場合(S41:NO)、ステップS41を再び実行し、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入出力部40に入力されるまで待機する。
図10は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理の手順を示すフローチャートである。推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理では、制御部43は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが携帯端末2から入出力部40に入力されたか否かを判定する(ステップS41)。制御部43は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力されていないと判定した場合(S41:NO)、ステップS41を再び実行し、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入出力部40に入力されるまで待機する。
制御部43は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入出力部40に入力されたと判定した場合(S41:YES)、記憶部42に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、入出力部40に入力された推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する(ステップS42)。制御部43は、ステップS42を実行した後、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を終了する。その後、制御部43は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を再び実行し、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入出力部40に入力されるまで待機する。
以上のように、中継装置10は、第2車両値の判定処理で用いた複数の第1車両値及び第2車両値を含むデータセットを携帯端末2に出力する。前述したように、携帯端末2は、データセットが入力された場合、入力されたデータセットを記憶する。中継装置10は、携帯端末2からk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力された場合、記憶部42に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、入力された推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する。
<再学習装置の構成>
図11は再学習装置5の要部構成を示すブロック図である。再学習装置5はコネクタ5aに接続されている。携帯端末2は、コネクタ5aに着脱可能に接続される。携帯端末2は、携帯端末2に記憶されている一又は複数のデータセットを再学習装置5に出力する。再学習装置5は、携帯端末2から入力された一又は複数のデータセットを用いて推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する。
図11は再学習装置5の要部構成を示すブロック図である。再学習装置5はコネクタ5aに接続されている。携帯端末2は、コネクタ5aに着脱可能に接続される。携帯端末2は、携帯端末2に記憶されている一又は複数のデータセットを再学習装置5に出力する。再学習装置5は、携帯端末2から入力された一又は複数のデータセットを用いて推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する。
図11に示すように、再学習装置5は、入出力部50、記憶部51及び制御部52を有する。これらは、内部バス53に接続されている。入出力部50は、更に、コネクタ5aに接続されている。
入出力部50には、携帯端末2がコネクタ5aを介して出力した一又は複数のデータセットが入力される。入出力部50は、制御部52の指示に従って、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを、コネクタ5aを介して携帯端末2に出力する。携帯端末2は、入出力部50からk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力された場合、入力されたk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを記憶する。
記憶部51は不揮発性メモリである。記憶部51には、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gk及びコンピュータプログラムP2が記憶されている。再学習装置5の記憶部51に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、中継装置10の記憶部42に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkと同様に構成されている。制御部52は、処理を実行する処理素子を有する。処理素子はCPU又はGPU等である。制御部52も処理部として機能する。制御部52の処理素子(コンピュータ)は、コンピュータプログラムP2を実行することによって、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理を実行する。
なお、コンピュータプログラムP2は、コンピュータプログラムP2を読み取り可能に記録した非一時的な記憶媒体A2を用いて、再学習装置5に提供されてもよい。記憶媒体A2は、例えば可搬型メモリである。記憶媒体A2が可搬型メモリである場合、制御部52の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体A2からコンピュータプログラムP2を読み取ってもよい。読み取ったコンピュータプログラムP2は記憶部51に記憶される。更に、コンピュータプログラムP2は、再学習装置5の図示しない通信部が外部装置と通信することによって、再学習装置5に提供されてもよい。この場合、制御部52の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムP2を取得する。取得したコンピュータプログラムP2は記憶部51に記憶される。
また、制御部52が有する処理素子の数は2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子がコンピュータプログラムP2に従って、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理を協同で実行してもよい。
<推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理>
図12は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理の手順を示すフローチャートである。記憶部51には、変数uの値が記憶されている。変数uの値は、制御部52によって変更される。推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理では、制御部52は、携帯端末2から入出力部50に一又は複数のデータセットが入力されたか否かを判定する(ステップS51)。制御部52は、一又は複数のデータセットが入出力部50に入力されていないと判定した場合(S51:NO)、ステップS51を再び実行し、一又は複数のデータセットが入出力部50に入力されるまで待機する。一又は複数のデータセットが入出力部50に入力された場合、制御部52は、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットを取得する。
図12は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理の手順を示すフローチャートである。記憶部51には、変数uの値が記憶されている。変数uの値は、制御部52によって変更される。推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理では、制御部52は、携帯端末2から入出力部50に一又は複数のデータセットが入力されたか否かを判定する(ステップS51)。制御部52は、一又は複数のデータセットが入出力部50に入力されていないと判定した場合(S51:NO)、ステップS51を再び実行し、一又は複数のデータセットが入出力部50に入力されるまで待機する。一又は複数のデータセットが入出力部50に入力された場合、制御部52は、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットを取得する。
制御部52は、一又は複数のデータセットが入出力部50に入力されたと判定した場合(S51:YES)、変数uの値を1に設定する(ステップS52)。制御部52は、ステップS52を実行した後、推定モデルGuの再学習処理を実行する(ステップS53)。推定モデルGuの再学習処理では、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットを用いて、記憶部51に記憶されている推定モデルGuが再学習される。
制御部52は、ステップS53を実行した後、変数uの値を1だけインクリメントする(ステップS54)。次に、制御部52は、変数uの値が(k+1)であるか否かを判定する(ステップS55)。制御部52は、変数uの値が(k+1)ではないと判定した場合(S55:NO)、ステップS53を再び実行する。変数uの値が(k+1)となるまで、制御部52はステップS53を繰り返し実行する。これにより、制御部52は、記憶部51に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する。
制御部52は、変数uの値が(k+1)であると判定した場合(S55:YES)、入出力部50に指示して、記憶部51に記憶されているk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを携帯端末2に出力させる(ステップS56)。これにより、携帯端末2は、再学習されたk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを記憶する。制御部52は、ステップS56を実行した後、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理を終了する。その後、制御部52は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理を実行し、入出力部50に一又は複数のデータセットが入力されるまで待機する。
<推定モデルGuの再学習処理>
図13は、推定モデルGuの再学習処理の手順を示すフローチャートである。推定モデルGuの再学習処理では、制御部52は、まず、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットの中で1つのデータセットを選択する(ステップS61)。次に、制御部52は、ステップS61で選択したデータセットに含まれている複数の第1車両値を推定モデルGuに入力する(ステップS62)。ステップS62では、推定モデルGuの問題データに相当する複数の第1車両値が推定モデルGuに入力される。
図13は、推定モデルGuの再学習処理の手順を示すフローチャートである。推定モデルGuの再学習処理では、制御部52は、まず、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットの中で1つのデータセットを選択する(ステップS61)。次に、制御部52は、ステップS61で選択したデータセットに含まれている複数の第1車両値を推定モデルGuに入力する(ステップS62)。ステップS62では、推定モデルGuの問題データに相当する複数の第1車両値が推定モデルGuに入力される。
制御部52は、ステップS62を実行した後、推定モデルGuの出力として第2車両値を算出する(ステップS63)。次に、制御部52は、ステップS15で算出した第2車両値を、ステップS61で選択したデータセットに正解データとして含まれている第2車両値と比較する(ステップS64)。次に、推定モデルGuの出力が、データセットの第2車両値に近似するように、推定モデルGuの中間層での算出に用いるパラメータを更新する(ステップS65)。これにより、推定モデルGuが再学習される。パラメータの更新には、例えば、誤差逆伝播法が用いられる。
制御部52は、ステップS65を実行した後、入出力部50に入力された全てのデータセットを選択したか否かを判定する(ステップS66)。制御部52は、全てのデータセットを選択していないと判定した場合(S66:NO)、ステップS61を再び実行する。再び実行されたステップS61では、制御部52は、推定モデルGuの再学習処理において選択されていない一又は複数のデータセットの中から1つのデータセットを選択する。制御部52は、全てのデータセットを選択したと判定した場合(S66:YES)、推定モデルGuの再学習処理を終了し、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理のステップS54を実行する。
以上のように、推定モデルGuの再学習処理では、制御部52は、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットに基づいて、推定モデルGuを再学習する。前述したように、データセットに含まれる複数の第1車両値及び第2車両値は中継装置10の制御部43によって取得される。データセットには、中継装置10の制御部43が第2車両値の判定処理で用いた複数の第1車両値及び第2車両値を含む。データセットに含まれる複数の第1車両値及び第2車両値は、第2車両値が真値である旨の判定に関連している。従って、推定モデルGuの再学習がより適切に行われる。
なお、推定モデルGuの再学習処理において、1つのデータセットを用いてパラメータを更新する回数は1回に限定されない。制御部52は、1つのデータセットを用いて、パラメータを2回以上更新してもよい。
なお、推定モデルGuの再学習処理において、1つのデータセットを用いてパラメータを更新する回数は1回に限定されない。制御部52は、1つのデータセットを用いて、パラメータを2回以上更新してもよい。
<携帯端末2の使用方法>
図14は携帯端末2の使用方法を説明するためのシーケンス図である。携帯端末2のユーザは、例えば、車両Cのディーラーである。ユーザは、例えば、車両Cの車検のタイミングで携帯端末2を用いる。ユーザは、まず、携帯端末2を中継装置10のコネクタ10aに接続する。中継装置10の入出力部40は、記憶部42の記憶領域に記憶されている一又は複数のデータセットを携帯端末2に出力する。前述したように、1つのデータセットには、中継装置10の制御部43が取得した複数の第1車両値及び1つの第2車両値が含まれている。データセットに含まれる複数の第1車両値及び第2車両値は、第2車両値が真値であるか否かの判定で用いられた値である。携帯端末2は、中継装置10の入出力部40から入力された一又は複数のデータセットを記憶する。
図14は携帯端末2の使用方法を説明するためのシーケンス図である。携帯端末2のユーザは、例えば、車両Cのディーラーである。ユーザは、例えば、車両Cの車検のタイミングで携帯端末2を用いる。ユーザは、まず、携帯端末2を中継装置10のコネクタ10aに接続する。中継装置10の入出力部40は、記憶部42の記憶領域に記憶されている一又は複数のデータセットを携帯端末2に出力する。前述したように、1つのデータセットには、中継装置10の制御部43が取得した複数の第1車両値及び1つの第2車両値が含まれている。データセットに含まれる複数の第1車両値及び第2車両値は、第2車両値が真値であるか否かの判定で用いられた値である。携帯端末2は、中継装置10の入出力部40から入力された一又は複数のデータセットを記憶する。
次に、ユーザは、携帯端末2を中継装置10のコネクタ10aから外し、携帯端末2を再学習装置5のコネクタ5aに接続する。携帯端末2は、中継装置10から入力された一又は複数のデータセットを再学習装置5の入出力部50に出力する。一又は複数のデータセットが再学習装置5の入出力部50に入力された場合、再学習装置5の制御部52は、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットを用いてk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する。入出力部50は、再学習されたk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを携帯端末2に出力する。携帯端末2は、再学習装置5の入出力部50から入力されたk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを記憶する。
次に、ユーザは、携帯端末2を再学習装置5のコネクタ5aから外し、携帯端末2を中継装置10のコネクタ10aに再び接続する。携帯端末2は、再学習装置5から入力されたk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを中継装置10の入出力部50に出力する。推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入出力部50に入力された場合、中継装置10の制御部43は、記憶部42に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、再学習された推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する。その後、第2車両値の判定処理では、再学習されたk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが用いられる。
中継装置10の記憶部42及び再学習装置5の記憶部51に共通の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが記憶されている状態で、図14において示される一連の処理が実行される。図14において示される一連の処理を中継装置10、携帯端末2及び再学習装置5が繰り返し実行することによって、中継装置10の記憶部42に記憶されているk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、車両Cの状態に応じた推定モデルに更新される。
図15は、第1車両値及び第2車両値の関係の変化の説明図である。図15では、第2車両値との相関係数が1である第1車両値が示されている。従って、第1車両値は第2車両値に比例する。相関係数が1である場合であっても、第1車両値及び第2車両値の関係は変化する。第1車両値に関する車載機器が繰り返し使用された場合、図15に示すように、第1車両値及び第2車両値の関係を示すグラフの傾きが製造時の傾きから低下する可能性がある。例えば、車載機器の使用回数が多い程、傾きの低下幅は大きい。
第1車両値及び第2車両値の関係を示すグラフの傾きが低下した場合、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkの中で、図15に示す第1車両値が入力される推定モデルを、グラフの傾きが低下した後の第1車両値及び第2車両値に対応する推定モデルに更新する必要がある。推定モデルが更新されなかった場合、中継装置10の制御部52は、取得した第2車両値がセンサ31によって検出された真値であるにも関わらず、取得した第2車両値が真値ではないと誤って判定する可能性がある。
中継装置10の記憶部42に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、中継装置10の制御部43が実際に取得した複数の第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新される。従って、k種類の第1車両値それぞれについて、第2車両値との関係が変化した場合であっても、第2車両値の判定処理では、中継装置10の制御部52は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを用いて適切な判定を行うことができる。
(実施形態2)
実施形態1において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、LSTMに係るニューラルネットワークに限定されない。
以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施形態1において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、LSTMに係るニューラルネットワークに限定されない。
以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施形態1を実施形態2と比較した場合、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの構成が異なる。以下では、実施形態2における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの構成を説明する。なお、推定モデルG1,G2,・・・,Gkを用いた第2車両値の判定、及び、推定モデルG1,G2,・・・・,Gkの再学習は実施形態1と同様に行われる。
<推定モデルG1の構成>
図16は、実施形態2における推定モデルG1の説明図である。実施形態2における推定モデルG1は、LSTMに係るニューラルネットワークとは異なるニューラルネットワークである。推定モデルG1は、入力層、複数の中間層及び出力層を有する。図16の例では、中間層の数は2である。なお、中間層の数は3以上であってもよい。
図16は、実施形態2における推定モデルG1の説明図である。実施形態2における推定モデルG1は、LSTMに係るニューラルネットワークとは異なるニューラルネットワークである。推定モデルG1は、入力層、複数の中間層及び出力層を有する。図16の例では、中間層の数は2である。なお、中間層の数は3以上であってもよい。
入力層、中間層及び出力層それぞれは、一又は複数のニューロンを有する。各層のニューロンは、前後の層に存在するニューロンと一方向に所望の重み及びバイアスで結合されている。入力層のニューロンの数と同数の成分を有するベクトルが、推定モデルG1に、入力データとして入力される。推定モデルG1の入力層には、時系列で示された複数の第1車両値が入力される。推定モデルG1において、入力層に複数の第1車両値が入力された場合、出力層は第2車両値を出力する。
入力層の各ニューロンに入力された入力値は、最初の中間層に入力される。この中間層において、重み及びバイアスを含む活性化関数を用いて出力が算出される。算出された値が次の中間層に入力される。以下同様にして、出力層の出力が算出されるまで次々と後の層に伝達される。各ニューロンで行われる処理は、中継装置10の制御部43又は再学習装置5の制御部52によって実行される。なお、ニューロン間を結合する重み及びバイアス等のパラメータは、誤差逆伝播法を用いて学習される。
<推定モデルG2,G3,・・・,Gkの構成>
推定モデルG2,G3,・・・,Gkは、推定モデルG1と同様に構成されている。推定モデルG2,G3,・・・,Gkを推定モデルG1と比較した場合、入力層の複数のニューロンに入力される第1車両値の種類が異なる。前述したように、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の種類は相互に異なる。推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれの各ニューロンで行われる処理は、中継装置10の制御部43又は再学習装置5の制御部52によって実行される。
推定モデルG2,G3,・・・,Gkは、推定モデルG1と同様に構成されている。推定モデルG2,G3,・・・,Gkを推定モデルG1と比較した場合、入力層の複数のニューロンに入力される第1車両値の種類が異なる。前述したように、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の種類は相互に異なる。推定モデルG2,G3,・・・,Gkそれぞれの各ニューロンで行われる処理は、中継装置10の制御部43又は再学習装置5の制御部52によって実行される。
<中継装置10及び再学習装置5の効果>
実施形態2における中継装置10及び再学習装置5それぞれは、実施形態1における中継装置10及び再学習装置5と同様の効果を奏する。
実施形態2における中継装置10及び再学習装置5それぞれは、実施形態1における中継装置10及び再学習装置5と同様の効果を奏する。
<なお書き>
実施形態2において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の数は1であってもよい。この場合、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれの入力層に配置されるニューロンの数は1である。
実施形態2において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値の数は1であってもよい。この場合、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれの入力層に配置されるニューロンの数は1である。
(実施形態3)
実施形態1において、中継装置10の制御部43は、取得した第2車両値が真値であるか否かを、学習済みモデルを用いて判定してもよい。
以下では、実施形態3について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施形態1において、中継装置10の制御部43は、取得した第2車両値が真値であるか否かを、学習済みモデルを用いて判定してもよい。
以下では、実施形態3について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
<中継装置10の構成>
図17は、実施形態3における中継装置10の要部構成を示すブロック図である。図17に示すように、実施形態3における中継装置10の記憶部42には、判定モデルHが更に記憶されている。中継装置10の制御部43は、第2車両値の判定処理において判定モデルHを用いる。
図17は、実施形態3における中継装置10の要部構成を示すブロック図である。図17に示すように、実施形態3における中継装置10の記憶部42には、判定モデルHが更に記憶されている。中継装置10の制御部43は、第2車両値の判定処理において判定モデルHを用いる。
<判定モデルH>
図18は判定モデルHの説明図である。実施形態3における判定モデルHは、ニューラルネットワークであり、入力層、複数の中間層及び出力層を有する。図18の例では、中間層の数は2である。なお、中間層の数は3以上であってもよい。
図18は判定モデルHの説明図である。実施形態3における判定モデルHは、ニューラルネットワークであり、入力層、複数の中間層及び出力層を有する。図18の例では、中間層の数は2である。なお、中間層の数は3以上であってもよい。
入力層、中間層及び出力層それぞれは、一又は複数のニューロンを有する。各層のニューロンは、前後の層に存在するニューロンと一方向に所望の重み及びバイアスで結合されている。入力層のニューロンの数と同数の成分を有するベクトルが、判定モデルHに、入力データとして入力される。判定モデルHの入力層には、中継装置10の制御部43が取得した第2車両値と、k種類の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが出力(推定)したk個の第2車両値とが入力される。判定モデルHにおいて、入力層に、取得した第2車両値と、k個の第2車両値とが入力された場合、出力層は、取得した第2車両値が真値である確率と、取得した第2車両値が偽値である確率とを出力する。
入力層の各ニューロンに入力された入力値は、最初の中間層に入力される。この中間層において、重み及びバイアスを含む活性化関数を用いて出力が算出される。算出された値が次の中間層に入力される。以下同様にして、出力層の出力が算出されるまで次々と後の層に伝達される。各ニューロンで行われる処理は、中継装置10の制御部43によって実行される。なお、ニューロン間を結合する重み及びバイアス等のパラメータは、誤差逆伝播法を用いて学習される。
<第2車両値の判定処理>
図19は、第2車両値の判定処理の手順を示すフローチャートである。実施形態2における第2車両値の判定処理では、中継装置10の制御部43は、実施形態1と同様に、ステップS11~S15,S17~S22を同様に実行する。実施形態3における第2車両値の判定処理では、制御部43は、ステップS15を実行した後、ステップS13で取得した第2車両値と、ステップS15で算出したk個の第2車両値とを判定モデルHに入力する(ステップS71)。
図19は、第2車両値の判定処理の手順を示すフローチャートである。実施形態2における第2車両値の判定処理では、中継装置10の制御部43は、実施形態1と同様に、ステップS11~S15,S17~S22を同様に実行する。実施形態3における第2車両値の判定処理では、制御部43は、ステップS15を実行した後、ステップS13で取得した第2車両値と、ステップS15で算出したk個の第2車両値とを判定モデルHに入力する(ステップS71)。
制御部43は、ステップS71を実行した後、判定モデルHの出力として、ステップS13で取得した第2車両値がセンサ31によって検出された真値である確率と、ステップS13で取得した第2車両値が偽値である確率とを算出する(ステップS72)。制御部43は、ステップS72を実行した後、ステップS17を実行する。
ステップS17では、制御部43は、例えば、ステップS72で算出した真値の確率が第2の所定値以上である場合、ステップS13で取得した第2車両値が真値であると判定する。制御部43は、ステップS72で算出した真値の確率が第2の所定値未満である場合、ステップS13で取得した第2車両値が真値ではないと判定する。第2の所定値は、例えば70%である。
<中継装置10の効果及びなお書き>
実施形態3における中継装置10は、実施形態1における中継装置10と同様の効果を奏する。
なお、実施形態3において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態2における推定モデルG1,G2,・・・,Gkであってもよい。
実施形態3における中継装置10は、実施形態1における中継装置10と同様の効果を奏する。
なお、実施形態3において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態2における推定モデルG1,G2,・・・,Gkであってもよい。
(実施形態4)
実施形態1では、中継装置10から再学習装置5へのデータの出力と、再学習装置5から中継装置10へのデータの出力とは携帯端末2を介して実行される。しかしながら、これらの出力は、携帯端末2を介して実行されなくてもよい。
以下では、実施形態4について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施形態1では、中継装置10から再学習装置5へのデータの出力と、再学習装置5から中継装置10へのデータの出力とは携帯端末2を介して実行される。しかしながら、これらの出力は、携帯端末2を介して実行されなくてもよい。
以下では、実施形態4について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
<中継装置10及び再学習装置5の動作>
図20は、実施形態4における中継装置10及び再学習装置5の動作の説明図である。実施形態4では、中継装置10は再学習装置5と無線で通信する。中継装置10は、一又は複数のデータセットを再学習装置5に送信する。再学習装置5は、受信した一又は複数のデータセットに基づいて、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する。再学習装置5は、再学習したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを中継装置10に送信する。中継装置10は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを受信した場合、記憶部42に記憶されているk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、受信したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する。
図20は、実施形態4における中継装置10及び再学習装置5の動作の説明図である。実施形態4では、中継装置10は再学習装置5と無線で通信する。中継装置10は、一又は複数のデータセットを再学習装置5に送信する。再学習装置5は、受信した一又は複数のデータセットに基づいて、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する。再学習装置5は、再学習したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを中継装置10に送信する。中継装置10は、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを受信した場合、記憶部42に記憶されているk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、受信したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する。
<中継装置10の構成>
図21は中継装置10の要部構成を示すブロック図である。実施形態4における中継装置10は、実施形態1における中継装置10が有する構成部の中で、入出力部40を除く他の構成部を同様に有する。実施形態4における中継装置10は、入出力部40の代わりに無線部45を有する。無線部45は、内部バス44に接続されている。
図21は中継装置10の要部構成を示すブロック図である。実施形態4における中継装置10は、実施形態1における中継装置10が有する構成部の中で、入出力部40を除く他の構成部を同様に有する。実施形態4における中継装置10は、入出力部40の代わりに無線部45を有する。無線部45は、内部バス44に接続されている。
無線部45は、制御部43の指示に従って、一又は複数のデータセットを再学習装置5に無線で送信する。無線部45は、再学習装置5が送信したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを無線で受信する。
実施形態4では、制御部43はデータセットの出力処理を実行しない。また、実施形態4における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理は、実施形態1における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理とは異なる。
実施形態4では、制御部43はデータセットの出力処理を実行しない。また、実施形態4における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理は、実施形態1における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理とは異なる。
<再学習装置5の構成>
図22は再学習装置5の要部構成を示すブロック図である。実施形態4における再学習装置5は、実施形態1における再学習装置5が有する構成部の中で、入出力部50を除く他の構成部を同様に有する。実施形態4における再学習装置5は、入出力部50の代わりに無線部54を有する。無線部54は、内部バス53に接続されている。
図22は再学習装置5の要部構成を示すブロック図である。実施形態4における再学習装置5は、実施形態1における再学習装置5が有する構成部の中で、入出力部50を除く他の構成部を同様に有する。実施形態4における再学習装置5は、入出力部50の代わりに無線部54を有する。無線部54は、内部バス53に接続されている。
無線部54は、中継装置10の無線部45が無線で送信した一又は複数のデータセットを受信する。無線部54は、制御部52の指示に従って、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを中継装置10の無線部45に無線で送信する。
実施形態4における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理は、実施形態1における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理とは異なる。
実施形態4における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理は、実施形態1における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理とは異なる。
図23は、中継装置10及び再学習装置5が行う処理の手順を示すフローチャートである。図23には、中継装置10の制御部43が行う推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理が示されている。図23には、再学習装置5の制御部52が行う推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理が示されている。
実施形態1の説明で述べたように、中継装置10の制御部43は、第2車両値の判定処理を実行する。これにより、記憶部42の記憶領域にはデータセットが記憶される。推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理では、制御部43は、記憶部42の記憶領域に記憶されている一又は複数のデータセットを再学習装置5の無線部54に送信するか否かを判定する(ステップS81)。ステップS81では、例えば、無線部45がデータセットの出力を指示する指示データを再学習装置5から受信した場合に、制御部43は、一又は複数のデータセットを送信すると判定する。無線部45が指示データを受信していない場合、又は、記憶部42の記憶領域にデータセットが記憶されていない場合、制御部43は、一又は複数のデータセットを送信しないと判定する。
制御部43は、一又は複数のデータセットを携帯端末2に送信しないと判定した場合(S81:NO)、ステップS81を再び実行し、一又は複数のデータセットを送信するタイミングが到来するまで待機する。制御部43は、一又は複数のデータセットを送信すると判定した場合(S81:YES)、無線部45に指示して、記憶部42の記憶領域に記憶されている一又は複数のデータセットを再学習装置5の無線部54に送信させる(ステップS82)。
推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理では、再学習装置5の制御部52は、無線部54が中継装置10の無線部45から一又は複数のデータセットを受信したか否かを判定する(ステップS91)。制御部52は、無線部54が一又は複数のデータセットを受信していないと判定した場合(S91:NO)、ステップS91を再び実行し、無線部54が一又は複数のデータセットを受信するまで待機する。無線部54が一又は複数のデータセットを受信した場合、制御部52は、無線部54が受信した一又は複数のデータセットを取得する。
制御部52は、無線部54が一又は複数のデータセットを受信したと判定した場合(S91:YES)、ステップS92~S95を順次実行する。ステップS92~S95それぞれは、実施形態1における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理のステップS52~S55と同様である。このため、ステップS92~S95の説明を省略する。
実施形態1における推定モデルGuの再学習処理では、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットが用いられている。実施形態4における推定モデルGuの再学習処理では、入出力部50に入力された一又は複数のデータセットの代わりに、無線部54が受信した一又は複数のデータセットが用いられる。
制御部52は、変数uの値が(k+1)であると判定した場合(S95:YES)、無線部54に指示して、記憶部51に記憶されているk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを中継装置10の無線部45に無線で送信させる(ステップS96)。制御部52は、ステップS96を実行した後、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理を終了する。その後、制御部52は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力処理を再び実行し、無線部54が一又は複数のデータセットを受信するまで待機する。
推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理では、中継装置10の制御部43は、ステップS82を実行した後、無線部45が、再学習装置5の無線部54からk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを受信したか否かを判定する(ステップS83)。制御部43は、無線部45がk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを受信していないと判定した場合(S83:NO)、ステップS83を再び実行し、無線部45がk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを受信するまで待機する。
制御部43は、無線部45がk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを受信したと判定した場合(S83:YES)、記憶部42に記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、無線部45が受信した推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する(ステップS84)。制御部43は、ステップS84を実行した後、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を終了する。その後、制御部43は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を再び実行し、一又は複数のデータセットを送信するタイミングが到来するまで待機する。
<中継装置10及び再学習装置5の効果>
実施形態4における中継装置10及び再学習装置5それぞれは、実施形態1における中継装置10及び再学習装置5と同様の効果を奏する。
実施形態4における中継装置10及び再学習装置5それぞれは、実施形態1における中継装置10及び再学習装置5と同様の効果を奏する。
<なお書き>
実施形態4において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態2における推定モデルG1,G2,・・・,Gkであってもよい。また、中継装置10の制御部43は、実施形態3と同様に、第2車両値の判定処理に判定モデルHを用いてもよい。この場合、中継装置10の記憶部42には、実施形態3における判定モデルHが記憶されている。
実施形態4において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態2における推定モデルG1,G2,・・・,Gkであってもよい。また、中継装置10の制御部43は、実施形態3と同様に、第2車両値の判定処理に判定モデルHを用いてもよい。この場合、中継装置10の記憶部42には、実施形態3における判定モデルHが記憶されている。
(実施形態5)
実施形態1では、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを用いて第2車両値の判定を行う装置は中継装置10である。しかしながら、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを用いて第2車両値の判定を行う装置は中継装置10とは異なる装置であってもよい。
以下では、実施形態5について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施形態1では、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを用いて第2車両値の判定を行う装置は中継装置10である。しかしながら、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを用いて第2車両値の判定を行う装置は中継装置10とは異なる装置であってもよい。
以下では、実施形態5について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
<通信システムの構成>
図24は、実施形態5における通信システム7の要部構成を示すブロック図である。通信システム7は車両Cに搭載されている。通信システム1は、統合ECU70及び複数の個別ECU71を備える。統合ECU70には、複数の個別ECU71が各別に接続されている。個別ECU71には、実施形態1におけるECU11と同様に、アクチュエータ30及びセンサ31が接続されている。統合ECU70には、更に、コネクタ70aが接続されている。コネクタ70aには、携帯端末2が着脱可能に接続される。
図24は、実施形態5における通信システム7の要部構成を示すブロック図である。通信システム7は車両Cに搭載されている。通信システム1は、統合ECU70及び複数の個別ECU71を備える。統合ECU70には、複数の個別ECU71が各別に接続されている。個別ECU71には、実施形態1におけるECU11と同様に、アクチュエータ30及びセンサ31が接続されている。統合ECU70には、更に、コネクタ70aが接続されている。コネクタ70aには、携帯端末2が着脱可能に接続される。
センサ31は、検出したアナログの車両値を個別ECU71に出力する。個別ECU71は、センサ31からアナログの車両値が入力された場合、入力されたアナログの車両値をデジタルの車両値に変換する。個別ECU71は、デジタルの車両値を含むECUデータを統合ECU70に送信する。
なお、センサ31がアナログの車両値をデジタルの車両値に変換してもよい。この場合、センサ31はデジタルの車両値を個別ECU71に出力する。個別ECU71は、デジタルの車両値が入力された場合、入力された車両値を含むECUデータを統合ECU70に送信する。
統合ECU70は、一又は複数の個別ECU71から受信した一又は複数のECUデータに含まれる車両値に基づいてアクチュエータ30の動作を決定する。統合ECU70は、決定した動作を示す動作データを、一又は複数の個別ECU71に送信する。個別ECU71は、動作データを受信した場合、受信した動作データをアクチュエータ30に出力する。実施形態1の説明で述べたように、アクチュエータ30は、動作データが入力された場合、入力された動作データが示す動作を実行する。統合ECU70及び個別ECU71間の通信は、例えば、イーサネット(登録商標)の通信プロトコルに従って行われる。
通信システム7が備える個別ECU71は、アクチュエータ30及びセンサ31が接続されているECUに限定されず、アクチュエータ30のみが接続されているECU又はセンサ31のみが接続されているECUであってもよい。アクチュエータ30のみが接続されている個別ECU71は、統合ECU70へのECUデータを送信することはない。ただし、車両Cには、少なくとも3つのセンサ31が搭載されている。統合ECU70に接続されるアクチュエータ30の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。統合ECU70に接続されるセンサ31の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。
実施形態1の説明で述べたように、複数のセンサ31が検出する車両値の種類は相互に異なる。車両値の種類の数は3以上である。統合ECU70は、車両値を含むECUデータを受信した場合、受信したECUデータに含まれる車両値を取得する。統合ECU70は、取得した複数種類の車両値に基づいて、取得した一種類の車両値がセンサ31によって検出された真値であるか否かを判定する。実施形態5では、統合ECU70が判定装置として機能する。実施形態5においても、判定対象とは異なる車両値を第1車両値と記載する。判定対象である車両値を第2車両値と記載する。
統合ECU70は、取得した第2車両値が真値ではないと判定した場合、偽の第2車両値に基づく処理の実行を防止する防止処理を行う。防止処理では、統合ECU70は、偽の第2車両値に基づいて動作を決定することなく、偽の第2車両値を破棄する。
統合ECU70には、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが記憶されている。携帯端末2は、コネクタ70aを介してk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを統合ECU70に出力する。統合ECU70は、推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力された場合、記憶されている推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれを、入力された推定モデルG1,G2,・・・,Gkに更新する。
統合ECU70は、k種類の第1車両値及び第2車両値を含むデータセットを、コネクタ70aを介して携帯端末2に出力する。携帯端末2は、データセットが入力された場合、入力されたデータセットを記憶する。データセットは、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習する場合に用いられる。
<統合ECU70の構成>
図25は、統合ECU70の要部構成を示すブロック図である。統合ECU70は、実施形態1における中継装置10が有する構成部の中で、n個の通信部E1,E2,・・・,Enを除く他の構成部を有する。統合ECU70は、n個の通信部E1,E2,・・・,Enの代わりに、複数の通信部46を有する。各通信部46は、内部バス44及び個別ECU71に接続されている。1つの通信部46に1つの個別ECU71が接続されている。複数の通信部46が1つの個別ECU71に接続されることはない。
図25は、統合ECU70の要部構成を示すブロック図である。統合ECU70は、実施形態1における中継装置10が有する構成部の中で、n個の通信部E1,E2,・・・,Enを除く他の構成部を有する。統合ECU70は、n個の通信部E1,E2,・・・,Enの代わりに、複数の通信部46を有する。各通信部46は、内部バス44及び個別ECU71に接続されている。1つの通信部46に1つの個別ECU71が接続されている。複数の通信部46が1つの個別ECU71に接続されることはない。
入出力部40には、コネクタ70aが接続されている。入出力部40には、携帯端末2がコネクタ70aを介して出力したk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが入力される。入出力部40は、制御部43の指示に従って、一又は複数のデータセットを、コネクタ70aを介して携帯端末2に出力する。
通信部46は、個別ECU71からECUデータを受信する。通信部46は、制御部43の指示に従って動作データを個別ECU71に送信する。
通信部46は、個別ECU71からECUデータを受信する。通信部46は、制御部43の指示に従って動作データを個別ECU71に送信する。
制御部43の処理素子は、コンピュータプログラムP1を実行することによって、動作決定処理、第1車両値の記憶処理、第2車両値の判定処理、データセットの出力処理及び推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を実行する。コンピュータプログラムP1は、コンピュータプログラムP1を読み取り可能に記録した非一時的な記憶媒体A1を用いて、統合ECU70に提供されてもよい。また、コンピュータプログラムP1は、統合ECU70の図示しない通信部が外部装置と通信することによって、統合ECU70に提供されてもよい。
<動作決定処理>
動作決定処理では、制御部43は、一又は複数の通信部46が受信した一又は複数のECUデータに含まれている車両値に基づいて、一又は複数のアクチュエータ30の動作を決定する。その後、制御部43は、一又は複数の通信部46に指示して、動作させるべきアクチュエータ30が接続されている一又は複数の個別ECU71に、決定した動作を示す動作データを送信させる。これにより、一又は複数のアクチュエータ30は、制御部43が決定した動作を行う。
動作決定処理では、制御部43は、一又は複数の通信部46が受信した一又は複数のECUデータに含まれている車両値に基づいて、一又は複数のアクチュエータ30の動作を決定する。その後、制御部43は、一又は複数の通信部46に指示して、動作させるべきアクチュエータ30が接続されている一又は複数の個別ECU71に、決定した動作を示す動作データを送信させる。これにより、一又は複数のアクチュエータ30は、制御部43が決定した動作を行う。
<動作決定処理を除く他の処理>
制御部43は、第1車両値の記憶処理、第2車両値の判定処理、データセットの出力処理及び推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を実施形態1と同様に実行する。なお、実施形態5における防止処理は、前述したように、統合ECU70の制御部43は、偽の第2車両値に基づいて動作を決定することなく、偽の第2車両値を破棄する。
制御部43は、第1車両値の記憶処理、第2車両値の判定処理、データセットの出力処理及び推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新処理を実施形態1と同様に実行する。なお、実施形態5における防止処理は、前述したように、統合ECU70の制御部43は、偽の第2車両値に基づいて動作を決定することなく、偽の第2車両値を破棄する。
<推定モデルG1,G2,・・・,Gkの更新>
統合ECU70の記憶部51に記憶されているk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態1と同様に、再学習装置5によって再学習される。
統合ECU70の記憶部51に記憶されているk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態1と同様に、再学習装置5によって再学習される。
<統合ECU70の効果>
統合ECU70は、実施形態1における中継装置10が奏する効果を同様に奏する。
統合ECU70は、実施形態1における中継装置10が奏する効果を同様に奏する。
<なお書き>
実施形態5では、コネクタ70aは個別ECU71に接続されていてもよい。この場合、統合ECU70は、個別ECU71を介して携帯端末2にデータを出力し、携帯端末2が出力したデータを、個別ECU71を介して取得する。また、実施形態5におけるk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態2における推定モデルG1,G2,・・・,Gkであってもよい。
実施形態5では、コネクタ70aは個別ECU71に接続されていてもよい。この場合、統合ECU70は、個別ECU71を介して携帯端末2にデータを出力し、携帯端末2が出力したデータを、個別ECU71を介して取得する。また、実施形態5におけるk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、実施形態2における推定モデルG1,G2,・・・,Gkであってもよい。
統合ECU70の制御部43は、実施形態3と同様に、第2車両値の判定処理に判定モデルHを用いてもよい。この場合、統合ECU70の記憶部42には、実施形態3における判定モデルHが記憶されている。また、実施形態5において、統合ECU70の代わりに個別ECU71が第2車両値の判定を行ってもよい。例えば、個別ECU71に、k種類の第1車両値及び第2車両値を出力する複数のセンサ31が接続されている場合、第2車両値が真値であるか否かを個別ECU71が判定する。個別ECU71が第2車両値の判定を行う場合、個別ECU71にk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkが記憶されている。この構成では、個別ECU71が携帯端末2にデータを出力し、携帯端末2が出力したデータは個別ECU71によって取得される。個別ECU71が判定装置として機能する。
実施形態1~5において、再学習装置5ではなく、中継装置10、統合ECU70又は個別ECU71がk個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkを再学習してもよい。また、実施形態1~5において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkに入力される第1車両値は平均値であってもよい。
実施形態1,3~5において、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれは、時系列で示された複数の第1車両値が入力された場合に時系列で示された複数の第2車両値を出力する学習済みモデルであってもよい。この場合、第2車両値の判定処理では、中継装置10又は統合ECU70の制御部43は、時系列で示された複数の第2車両値を取得する。制御部43は、取得した複数の第2車両値と、k個の推定モデルG1,G2,・・・,Gkの出力とに基づいて、取得した複数の第2車両値がセンサ31によって検出された真値であるか否かを判定する。
実施形態1,2,4,5において、判定モデルHを用いて判定を行わない構成では、取得した複数の第2車両値がセンサ31によって検出された真値であるか否かの判定に、取得した複数の第2車両値と、推定モデルG1,G2,・・・,Gkそれぞれの出力との相関値を用いてもよい。
実施形態1~5において、推定モデルG1,G2,・・・,Gk及び判定モデルHそれぞれは、ニューラルネットワークに限定されず、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、決定木又はトランスフォーマモデル等であってもよい。
実施形態1~5において、推定モデルG1,G2,・・・,Gk及び判定モデルHそれぞれは、ニューラルネットワークに限定されず、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、決定木又はトランスフォーマモデル等であってもよい。
実施形態1~5における推定モデルG1,G2,・・・,Gkの再学習では、車両Cに関する複数の第1車両値及び第2車両値だけではなく、他の車両に関する複数の第1車両値及び第2車両値が用いられてもよい。車両Cの走行距離と、第2の車両の走行距離との差が一定値以下であると仮定する。推定モデルG1,G2,・・・,Gkの再学習では、第2の車両に関する複数の第1車両値及び第2車両値が用いられてもよい。
実施形態1~5において、中継装置10の制御部43は、取得した(k+1)種類の車両値それぞれが、センサ31によって検出された真値であるか否かを判定してもよい。この構成では、第1車両値の記憶処理と同様に、制御部43は、(k+1)種類の車両値を記憶部42に記憶する。第2車両値の判定処理では、制御部43は、(k+1)種類の車両値中の1つを取得した場合、取得した車両値を第2車両値として扱い、第2車両値とは異なるk種類の車両値を第1車両値として扱う。制御部43は、取得した第2車両値と、k種類の第1車両値とに基づいて、取得した第2車両値が真値であるか否かを判定する。
開示された実施形態1~5はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,7 通信システム
2 携帯端末
5 再学習装置
5a,10a,70a コネクタ
10 中継装置(判定装置)
11 ECU
30 アクチュエータ
31 センサ
40,50 入出力部
41 時計部
42,51 記憶部
43 制御部(処理部)
44,53 内部バス
45,54 無線部
46,E1,E2,・・・,En 通信部
52 制御部(処理部)
70 統合ECU(判定装置)
71 個別ECU
A1,A2 記憶媒体
B1,B2,・・・,Bn 通信バス
C 車両
G1,G2,・・・,Gk 推定モデル(学習済みモデル)
H 判定モデル
P1,P2 コンピュータプログラム
2 携帯端末
5 再学習装置
5a,10a,70a コネクタ
10 中継装置(判定装置)
11 ECU
30 アクチュエータ
31 センサ
40,50 入出力部
41 時計部
42,51 記憶部
43 制御部(処理部)
44,53 内部バス
45,54 無線部
46,E1,E2,・・・,En 通信部
52 制御部(処理部)
70 統合ECU(判定装置)
71 個別ECU
A1,A2 記憶媒体
B1,B2,・・・,Bn 通信バス
C 車両
G1,G2,・・・,Gk 推定モデル(学習済みモデル)
H 判定モデル
P1,P2 コンピュータプログラム
Claims (6)
- 車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルが記憶されている記憶部と、
処理を実行する処理部と
を備え、
前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっており、
前記処理部は、
複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得し、
取得した複数種類の第1車両値それぞれを前記複数の学習済みモデルに入力し、
取得した第2車両値と、前記複数の学習済みモデルの出力とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定し、
前記学習済みモデルを、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新する
判定装置。 - 前記学習済みモデルは、時系列で示された複数の第1車両値を入力した場合に、前記第2車両値を出力し、
前記処理部は、
各種類について、時系列で示された複数の第1車両値を取得し、
取得した複数の第1車両値を、取得した第1車両値の種類に対応する学習済みモデルに入力する
請求項1に記載の判定装置。 - 前記処理部は、
取得した第2車両値に基づいて、前記第2車両値に関する車両値範囲を設定し、
前記複数の学習済みモデルから出力された複数の第2車両値について、前記車両値範囲内の第2車両値の数が、前記車両値範囲外の第2車両値の数よりも多い場合に、取得した第2車両値が前記真値であると判定する
請求項1又は請求項2に記載の判定装置。 - 前記処理部は、
取得した第2車両値が前記真値であると判定した場合、判定に用いた複数種類の第1車両値と、取得した第2車両値とを含むデータセットを生成し、
前記学習済みモデルを、生成したデータセットに含まれる第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新する
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の判定装置。 - 処理を実行する処理部を備え、
前記処理部は、
車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルの出力と、取得した第2車両値とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定する判定装置が判定で用いた第1車両値及び第2車両値を取得し、
取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて前記学習済みモデルを再学習し、
前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっている
再学習装置。 - 車両に関する第1車両値が入力された場合に、前記車両に関する第2車両値を出力する複数の学習済みモデルが用意されており、
前記複数の学習済みモデルそれぞれに入力される複数の第1車両値の種類は相互に異なっており、
複数種類の第1車両値及び第2車両値を取得するステップと、
取得した複数種類の第1車両値それぞれを前記複数の学習済みモデルに入力するステップと、
取得した第2車両値と、前記複数の学習済みモデルの出力とに基づいて、取得した第2車両値が、センサによって検出された真値であるか否かを判定するステップと、
前記学習済みモデルを、取得した第1車両値及び第2車両値に基づいて再学習された学習済みモデルに更新するステップと
をコンピュータが実行する判定方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021011340A JP2022114878A (ja) | 2021-01-27 | 2021-01-27 | 判定装置、再学習装置及び判定方法 |
PCT/JP2022/000454 WO2022163333A1 (ja) | 2021-01-27 | 2022-01-11 | 判定装置、判定方法及び再学習方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021011340A JP2022114878A (ja) | 2021-01-27 | 2021-01-27 | 判定装置、再学習装置及び判定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022114878A true JP2022114878A (ja) | 2022-08-08 |
Family
ID=82653261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021011340A Pending JP2022114878A (ja) | 2021-01-27 | 2021-01-27 | 判定装置、再学習装置及び判定方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022114878A (ja) |
WO (1) | WO2022163333A1 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000341340A (ja) * | 1999-05-27 | 2000-12-08 | Business Breakthrough Inc | セキュリテイ管理装置、通信中継装置及びセキュリテイ管理方法 |
JP7007632B2 (ja) * | 2017-08-03 | 2022-01-24 | 住友電気工業株式会社 | 検知装置、検知方法および検知プログラム |
JP7215131B2 (ja) * | 2018-12-12 | 2023-01-31 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 判定装置、判定プログラム、判定方法及びニューラルネットワークモデルの生成方法 |
-
2021
- 2021-01-27 JP JP2021011340A patent/JP2022114878A/ja active Pending
-
2022
- 2022-01-11 WO PCT/JP2022/000454 patent/WO2022163333A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2022163333A1 (ja) | 2022-08-04 |
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