JP2022111431A - サイドメンバ構造 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022111431000001
【課題】2つのメンバが重なり合う結合領域において、互いの側壁部同士の間に浸入した水が抜け易いサイドメンバ構造を提供する。
【解決手段】第一のメンバと第二のメンバとが前後方向に互いに部分的に重なり合う結合領域を有し、第一のメンバは、第一底壁部と、一対の第一側壁部と、第一底壁部と第一側壁部とがなす第一角部とを有し、第二のメンバは、第二底壁部と、一対の第二側壁部と、第二底壁部と第二壁部とがなす第二角部とを有し、結合領域は、第一のメンバ及び第二のメンバの一方が他方の外側に重なるように配置され、第一角部と第二角部との間には隙間を有し、第一側壁部は第一凹部を有し、第二側壁部は第二凹部を有し、結合領域の前後方向に直交する断面において、第一凹部と第二凹部とは、互いの開口同士が部分的に重なるように、上下にずれて配置され、第一凹部及び第二凹部のうち、下側に位置する凹部の開口は隙間に連通する、サイドメンバ構造。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の前後方向に連結される第一のメンバ及び第二のメンバを備えるサイドメンバ構造に関する。
一般に、自動車などの車両の下部を構成する車体フレームは、車両の前後方向に延びる一対のサイドメンバと、サイドメンバ間に架け渡される複数のクロスメンバとが組み合わされて構成されている。サイドメンバは、複数のメンバが前後方向に連結されることで構成される場合がある。この場合、前後方向に並ぶ2つのメンバの端部同士を互いに重ね合わせて結合することが一般的である。
特許文献1は、フロントメンバとリヤメンバとで構成され、フロントメンバの後端部にリヤメンバの前端部を重ね合わせて結合した構造のサイドメンバを開示する。フロントメンバ及びリヤメンバはそれぞれ、上向きに開口する断面ハット形状に形成されている。フロントメンバの後端部内にリヤメンバの前端部が挿入され、フロントメンバの後端部とリヤメンバの前端部とが重ね合わされた状態で接合されている。このようなサイドメンバ構造では、フロントメンバの後端部とリヤメンバの前端部とが重なり合う結合領域において、フロントメンバとリヤメンバの底壁部同士、及び側壁部同士が接するように対面する。
特開平11-334646号公報
2つのメンバが前後方向に連結されたサイドメンバ構造は、2つのメンバが部分的に重なり合う結合領域において、互いの側壁部同士の間に微小な隙間が存在する。そのため、この隙間に水が浸透して、側壁部同士の間に水が溜まることがある。上記隙間は狭いため、水が抜け難い。側壁部同士の間に水が溜まると、錆の原因となる。
本発明の目的の一つは、2つのメンバが重なり合う結合領域において、互いの側壁部同士の間に浸入した水が抜け易いサイドメンバ構造を提供することにある。
本発明の一態様に係るサイドメンバ構造は、
車両の前後方向に連結された第一のメンバ及び第二のメンバを備え、
前記第一のメンバと前記第二のメンバとが前記前後方向に互いに部分的に重なり合う結合領域を有し、
前記第一のメンバは、第一底壁部と、前記第一底壁部の両側縁から前記車両の上方に延びる一対の第一側壁部と、前記第一底壁部と前記第一側壁部とがなす第一角部とを有し、
前記第二のメンバは、第二底壁部と、前記第二底壁部の両側縁から前記車両の上方に延びる一対の第二側壁部と、前記第二底壁部と前記第二壁部とがなす第二角部とを有し、
前記結合領域は、前記第一底壁部と前記第二底壁部とが前記車両の下方に向くと共に、前記第一側壁部と前記第二側壁部とが対面するように、前記第一のメンバ及び前記第二のメンバの一方が他方の外側に重なるように配置され、
前記結合領域における前記第一角部と前記第二角部との間には隙間を有し、
前記第一側壁部は、前記第二側壁部と対面する部分に第一凹部を有し、
前記第二側壁部は、前記第一側壁部と対面する部分に第二凹部を有し、
前記結合領域の前記前後方向に直交する断面において、前記第一凹部と前記第二凹部とは、互いの開口同士が部分的に重なるように、上下にずれて配置され、
前記第一凹部及び前記第二凹部のうち、下側に位置する凹部の開口は、前記隙間に連通する。
上記のサイドメンバ構造は、第一のメンバと第二のメンバとが重なり合う結合領域において、第一側壁部と第二側壁部との間に浸入した水が抜け易い。第一側壁部と第二側壁部との間に水が溜まり難いため、錆の発生を低減できる。
第一側壁部と第二側壁部との間の水抜きができる理由は次のとおりである。上記結合領域において、第一側壁部と第二側壁部とが対面する部分に第一凹部と第二凹部とが形成されている。第一側壁部の第一凹部は、第二側壁部から離れる方向に凹んでいる。第二側壁部の第二凹部は、第一側壁部から離れる方向に凹んでいる。第一凹部及び第二凹部が形成さている箇所では、第一側壁部と第二側壁部との隙間が大きい。そして、第一凹部と第二凹部とは、互いの開口同士が上下方向に部分的に重なるように上下にずれて配置されている。つまり、第一凹部の開口と第二凹部の開口とは、上下方向に部分的に重なる位置で連通している。第一凹部と第二凹部とが連通することで、水抜き流路が形成される。第一凹部及び第二凹部のうち、下側に位置する凹部の開口は第一角部と第二角部との間に隙間に連通している。よって、上記のサイドメンバ構造によれば、第一側壁部と第二側壁部との間に浸入した水を、上側に位置する凹部から下側に位置する凹部を通って、上記隙間へ速やかに水抜きすることができる。上記隙間は前後方向に連続している。そのため、上記隙間内の水は、結合領域の端部や、上記隙間に連通するように設けられた水抜き孔からサイドメンバの外部に排出することができる。
図1は、実施形態に係るサイドメンバ構造を示す側面図である。 図2は、実施形態に係るサイドメンバ構造を示す分解側面図である。 図3は、図1のIII-III断面図である。 図4は、図1に示すサイドメンバ構造における結合領域の一部を拡大して示す側面図である。 図5は、図1のV-V断面図である。 図6は、図1のVI-VI断面図である。 図7は、図1のVII-VII断面図である。
本発明の実施形態に係るサイドメンバ構造の具体例を、図面を参照して説明する。各図において、同一又は相当する部分には同じ符号を付している。図中、「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「LH」は車両の左方、「RH」は車両の右方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方を示す。以下、単に、前方、後方などと呼ぶ。
[実施形態]
図1から図7を参照して、実施形態に係るサイドメンバ構造を説明する。本実施形態では、フロントサイドメンバ1の構造を例示する。フロントサイドメンバ1は、図1、図2に示すように、第一のメンバ10及び第二のメンバ20を備える。第一のメンバ10と第二のメンバ20とは前後方向に連結される。フロントサイドメンバ1は、第一のメンバ10と第二のメンバ20とが前後方向に互いに部分的に重なり合う結合領域50を有する。結合領域50は、図3に示すように、第一のメンバ10及び第二のメンバ20の一方が他方の外側に重なるように配置されている。フロントサイドメンバ1の特徴の一つは、結合領域50において、第一のメンバ10の第一側壁部12と第二のメンバ20の第二側壁部22とが対面する部分に、水抜き流路を形成する第一凹部15と第二凹部25とを有する点にある。
以下、図1、図2を主に参照して、フロントサイドメンバ1の概要を説明する。その後、フロントサイドメンバ1の構成を詳しく説明する。
<フロントサイドメンバ>
フロントサイドメンバ1は車両前側の下部に設けられる。フロントサイドメンバ1は車両の左右両側に配置される。フロントサイドメンバ1は車両の前後方向に沿って延びる。フロントサイドメンバ1の長手方向は、概ね前後方向に沿った方向である。左右のフロントサイドメンバ1は概ね左右対称に構成されている。図1、図2では、車両右側のフロントサイドメンバ1を示す。左右のフロントサイドメンバ1の上方には、図示しないフロアパネルが配置される。
本実施形態のフロントサイドメンバ1は、第一のメンバ10と第二のメンバ20とが前後方向に連結されることで構成されている。本実施形態では、第一のメンバ10がフロントサイドメンバ1の前側部分に配置される。第二のメンバ20がフロントサイドメンバ1の後側部分に配置される。第一のメンバ10の後端部と第二のメンバ20の前端部とが重ね合わされた状態で接合されている。第一のメンバ10の後端部と第二のメンバ20の前端部とが重なり合う結合領域50はフロントサイドメンバ1の中間部分に位置する。
(第一のメンバ)
第一のメンバ10は、図3に示すように、第一底壁部11と、一対の第一側壁部12と、第一角部13とを有する。図3は、フロントサイドメンバ1を結合領域50の位置で前後方向、即ち長手方向に直交する方向に切断した断面を示している。この点は、図5から図7でも同じである。一対の第一側壁部12は第一底壁部11の両側縁から上方に延びる。第一角部13は第一底壁部11と第一側壁部12とがなす角部である。第一のメンバ10における第一底壁部11と向かい合う側は開口している。つまり、第一のメンバ10は上向きに開口する。第一のメンバ10の断面形状は](スクエアブラケット)状である。
第一のメンバ10は、図1に示すように、フランジ部12fを有する。本実施形態では、フランジ部12fが第一のメンバ10のほぼ全長に亘って設けられている。フランジ部12fは各第一側壁部12の上端部、即ち第一底壁部11とは反対側に形成されている。図3に示すように、フランジ部12fは各第一側壁部12の上端部から外側に張り出している。フランジ部12fは、フロアパネルの下面に接合される。フランジ部12fとフロアパネルとの接合は、例えば、溶接、リベット接合、ボルト接合などの接合手段により行われる。溶接には、例えば、スポット溶接、アーク溶接、レーザー溶接などが挙げられる。本実施形態では、フランジ部12fとフロアパネルとがスポット溶接により接合されている。
第一のメンバ10は、例えば、一般構造用の普通鋼、高張力鋼などの鋼板で形成されている。第一のメンバ10は、鋼板をプレス加工したものである。
(第二のメンバ)
第二のメンバ20は第一のメンバ10と類似の形状である。本実施形態では、図3に示すように、第一のメンバ10が第二のメンバ20の外側に重なるように配置される。換言すれば、第二のメンバ20が第一のメンバ10の内側に重なるように配置される。そのため、第二のメンバ20の外幅が第一のメンバ10の内幅よりも狭い。第一のメンバ10の内幅とは、一対の第一側壁部12の内側面同士の間隔である。第二のメンバ20の外幅とは、一対の第二側壁部22の外側面同士の間隔である。本実施形態とは異なり、第二のメンバ20が第一のメンバ10の外側に重なるように配置されていてもよい。この場合、外側に配置される第二のメンバ20の内幅が第一のメンバ10の外幅よりも広くなる。
第二のメンバ20は、図3に示すように、第二底壁部21と、一対の第二側壁部22と、第二角部23とを有する。一対の第二側壁部22は第二底壁部21の両側縁から上方に延びる。第二角部23は第二底壁部21と第二側壁部22とがなす角部である。第二のメンバ20における第二底壁部21と向かい合う側は開口している。つまり、第二のメンバ20は上向きに開口する。第二のメンバ20の断面形状は]状である。
第二のメンバ20は、図1に示すように、フランジ部22fを有する。本実施形態では、図2に示すように、フランジ部22fが第二のメンバ20の後半部分に設けられている。第二のメンバ20の後半部分とは、第二のメンバ20における結合領域50よりも後方に位置する部分である。フランジ部22fは各第二側壁部22の上端部、即ち第二底壁部21とは反対側に形成されている。フランジ部22fは各第二側壁部22の上端部から外側に張り出している。フランジ部22fは、フランジ部12fと同様にフロアパネルの下面に接合される。
第二のメンバ20は、例えば、一般構造用の普通鋼、高張力鋼などの鋼板で形成されている。第二のメンバ20は、鋼板をプレス加工したものである。
(結合領域)
結合領域50は、図1に示すように、第一のメンバ10と第二のメンバ20とが前後方向に互いに部分的に重なり合う領域である。本実施形態では、図2に示すように、第一のメンバ10の後端部に第二のメンバ20の前端部が嵌め込まれることによって、第一のメンバ10が第二のメンバ20の外側に重なるように配置されている。結合領域50では、第一底壁部11と第二底壁部21とが下方に向くと共に、第一側壁部12と第二側壁部22とが対面する。つまり、第一のメンバ10と第二のメンバ20のそれぞれの開口が上向きになるように配置される。本実施形態では、結合領域50において、内側に配置される第二側壁部22の上下方向の長さが外側に配置される第一側壁部12の上下方向の長さよりも短い。そのため、第二側壁部22の上縁が第一側壁部12の上縁よりも低い位置に設定されている。
第一のメンバ10と第二のメンバ20とは、結合領域50において接合される。本実施形態では、第一のメンバ10と第二のメンバ20とがスポット溶接により接合されている。
結合領域50の前後方向の長さは適宜設定すればよい。結合領域50が長いほど、第一のメンバ10と第二のメンバ20との接合箇所を確保し易い。第一のメンバ10と第二のメンバ20との接合箇所が多いほど、フロントサイドメンバ1全体の前後方向の剛性が高くなる。結合領域50が長過ぎると、フロントサイドメンバ1の重量が増加する。結合領域50の長さは、例えば、300mm以上500mm以下であること挙げられる。
(隙間)
図3に示すように、結合領域50における第一角部13と第二角部23との間には隙間30を有する。隙間30は、第一角部13の曲率半径と第二角部23の曲率半径との差によって形成される。通常、外側に位置する第一角部13の内周面の曲率半径は内側に位置する第二角部23の外周面の曲率半径よりも小さく設定されている。そのため、第一角部13と第二角部23との間には隙間30が存在する。隙間30は結合領域50の前後方向に連続している。
(第一凹部)
第一側壁部12は、第二側壁部22と対面する部分に第一凹部15を有する。第一凹部15は、第一側壁部12に少なくとも1つ形成されている。本実施形態では、図1、図2に示すように、第一凹部15として、第一側壁部12の前後方向に複数の第一凹部151、152、153、154が配置されている。第一凹部15は、図3に示すように、第二側壁部22から離れる方向に凹んでいる。本実施形態のように、第一のメンバ10が第二のメンバ20の外側に重なる、即ち第一側壁部12が第二側壁部22の外側に配置される場合、第一凹部15は外側に向けて凹んでいる。本実施形態とは異なり、第二のメンバ20が第一のメンバ10の外側に重なる場合は。第一凹部15は内側に向けて凹むように形成される。
本実施形態では、図1、図2に示すように、第一凹部15の平面形状は四角形状である。第一凹部15の平面形状とは、第一凹部15の開口を平面視したときの形状である。第一凹部15の開口は、図4に示すように、4つの稜線15a、15b、15c、15dによって輪郭が形成されている。稜線15aは上側に位置する稜線である。稜線15bは下側に位置する稜線である。稜線15cは前側に位置する稜線である。稜線15dは後側に位置する稜線である。
(第二凹部)
第二側壁部22は、第一側壁部12と対面する部分に第二凹部25を有する。第二凹部25は、第二側壁部22に少なくとも1つ形成されている。本実施形態では、図1、図2に示すように、第二凹部25として、第二側壁部22の前後方向に複数の第二凹部251、252、253が配置されている。第二凹部25は、図3に示すように、第一側壁部12から離れる方向に凹んでいる。本実施形態のように、第二のメンバ20が第一のメンバ10の内側に重なる、即ち第二側壁部22が第一側壁部12の内側に配置される場合、第二凹部25は内側に向けて凹んでいる。本実施形態とは異なり、第二のメンバ20が第一のメンバ10の外側に重なる場合は、第二凹部25は外側に向けて凹むように形成される。
本実施形態では、図1、図2に示すように、第二凹部25の平面形状は、第一凹部15と同様に矩形状である。第二凹部25の開口は、図4に示すように、4つの稜線25a、25b、25c、25dによって輪郭が形成されている。稜線25aは上側に位置する稜線である。稜線25bは下側に位置する稜線である。稜線25cは前側に位置する稜線である。稜線25dは後側に位置する稜線である。
第一凹部15及び第二凹部25のそれぞれの平面形状は、特に限定されない。第一凹部15及び第二凹部25の平面形状は、例えば、三角形状、六角形状などの多角形状であってもよいし、円形状や楕円形状などであってもよいし、その他の不定形状であってもよい。第一凹部15及び第二凹部25の平面形状は、同じであってもよいし、異なってもよい。
第一凹部15及び第二凹部25のそれぞれの深さは適宜設定すればよい。第一凹部15及び第二凹部25の深さは、例えば、0.2mm以上2mm以下、更に0.5mm以上1mm以下であることが挙げられる。本実施形態では、図3に示すように、結合領域50の前後方向に直交する断面において、第一凹部15及び第二凹部25の深さが上下方向に一様である。
第一凹部15及び第二凹部25のそれぞれの数は適宜設定すればよい。第一凹部15及び第二凹部25の数は、結合領域50の長さに応じて適宜設定することが挙げられる。第一凹部15及び第二凹部25の数は、例えば、結合領域50の長さ100mmあたり1個以上2個以下であることが挙げられる。
第一凹部15及び第二凹部25のそれぞれの位置は適宜設定することができる。複数の第一凹部15が前後方向に並んで配置されている場合、各第一凹部15の位置は、第一側壁部12の上下方向の同じ位置であってもよいし、上下方向の異なる位置であってもよい。複数の第二凹部25が前後方向に並んで配置されている場合、各第二凹部25の位置は、第二側壁部22の上下方向の同じ位置であってもよいし、上下方向の異なる位置であってもよい。
本実施形態では、第一凹部15及び第二凹部25はビードによって形成されている。第一凹部15及び第二凹部25は、第一のメンバ10及び第二のメンバ20の材料である鋼板をプレス加工する際に同時に成形されたビードである。第一凹部15及び第二凹部25は、第一のメンバ10及び第二のメンバ20をプレス加工する金型に設けられた凸部が第一側壁部12及び第二側壁部22を押圧することにより成形されている。
(第一凹部と第二凹部の位置関係)
結合領域50の前後方向に直交する断面において、第一凹部15と第二凹部25とは、互いの開口同士が部分的に重なるように、上下にずれて配置される。そのため、第一凹部15の開口と第二凹部25の開口とは、上下方向に部分的に重なる位置で連通している。ここでは、図3を参照して、第一凹部151と第二凹部251について説明する。第一凹部151と第二凹部251との上下の位置関係は、第一凹部151が下側に位置し、第二凹部251が上側に位置する。第一凹部151は、第一側壁部12の上下方向の途中から下端部にわたって形成されている。第二凹部251は、第二側壁部22の上端部から上下方向の途中にわたって形成されている。第二凹部251の上端は、上方に向けて開口している。第一凹部151と第二凹部251とは、互いの開口が重なる位置で連通している。第一凹部151と第二凹部251との上下の位置関係は逆であってもよい。つまり、第一凹部151が上側に位置し、第二凹部251が下側に位置してもよい。
第一凹部15及び第二凹部25のうち、下側に位置する凹部の開口は隙間30に連通する。本実施形態では、第一凹部151の開口が隙間30に連通している。つまり、第一凹部151と第二凹部251と隙間30とは、上下方向に連通した状態となっている。
結合領域50の前後方向において、上下方向に部分的に重なる第一凹部15と第二凹部25とは前後にずれて配置されている。図4に示す第一凹部151と第二凹部251との前後の位置関係は、第一凹部151が前側に位置し、第二凹部251が後側に位置する。第一凹部151の前側の稜線15cと第二凹部251の前側の稜線25c、及び第一凹部151の後側の稜線15dと第二凹部251の後側の稜線25cとはそれぞれ、前後方向に互いにずれている。第一凹部151と第二凹部251との前後の位置関係は逆であってもよい。
図5、図6を参照して、第一凹部152、154と第二凹部252について説明する。第一凹部152は第二凹部252の下側に位置する。第一凹部154は第二凹部252の上側に位置する。第一凹部152は、第一凹部151と同様に、図5に示すように、第一側壁部12の上下方向の途中から下端部にわたって形成されている。第一凹部152の開口は隙間30に連通している。第二凹部252は、第一側壁部12の上下方向の中間部分に設けられている。つまり、第二凹部252は、第二側壁部22の上端部まで達していない。第一凹部154は、図6に示すように、第一側壁部12の上下方向の中間部分であって、第一凹部154の上端が第二側壁部22の上端よりも上側に位置するように設けられている。第一凹部154の上端は、上方に向けて開口している。第一凹部152と第二凹部252、及び第一凹部154と第二凹部252とはそれぞれ、互いの開口が部分的に重なる位置で連通している。第一凹部152、154と第二凹部252と隙間30とは、上下方向に連通した状態となっている。第一凹部152と第二凹部252と第一凹部154とは、前後にずれて配置されている。第一凹部152と第二凹部252との前後の位置関係は、第一凹部152が前側に位置し、第二凹部252が後側に位置する。第二凹部252と第一凹部154との前後の位置関係は、第二凹部252が前側に位置し、第一凹部154が後側に位置する。
図7を参照して、第一凹部153と第二凹部253について説明する。第一凹部153は第二凹部252の下側に位置する。第一凹部153は、第一凹部151と同様に、図7に示すように、第一側壁部12の上下方向の途中から下端部にわたって形成されている。第一凹部153の開口は隙間30に連通している。第二凹部253は、第一側壁部12の上下方向の中間部分に設けられている。つまり、第二凹部253は、第二側壁部22の上端部まで達していない。第一凹部153と第二凹部253とは、互いの開口が部分的に重なる位置で連通している。第一凹部153と第二凹部253と隙間30とは、上下方向に連通した状態となっている。
《作用効果》
本実施形態のフロントサイドメンバ1の構造は、次の効果を奏する。
(主要な効果)
結合領域50において、第一側壁部12と第二側壁部22との間に浸入した水が抜け易い。フロントサイドメンバ1の内部に水が浸入することがある。水の浸入経路としては、例えば、フランジ部12fとフロアパネルとの間の隙間が挙げられる。そのため、第一側壁部12と第二側壁部22との間に上方から水が浸入することがある。第一側壁部12と第二側壁部22とが対面する部分に第一凹部15と第二凹部25とが形成されている。第一凹部15及び第二凹部25が形成さている箇所では、第一側壁部12と第二側壁部22との隙間が大きいため、水が流れ易い。また、第一凹部15の開口と第二凹部25の開口とは、上下方向に部分的に重なる位置で連通している。更に、第一凹部15及び第二凹部25のうち、下側に位置する凹部の開口が隙間30に連通している。第一凹部15と第二凹部25と隙間30とが上下方向に連通した状態となることで、第一側壁部12と第二側壁部22との間に水抜き流路が形成される。そのため、第一側壁部12と第二側壁部22との間に浸入した水を隙間30へ速やかに水抜きすることができる。
例えば、図3に示す第一凹部151及び第二凹部251が形成されている場合、第一側壁部12と第二側壁部22との間に浸入した水を第二凹部251から第一凹部151を通って隙間30へ水抜きすることができる。
隙間30内の水は、結合領域50の端部からフロントサイドメンバ1の外部に排出される。隙間30は前後方向に連続しているため、結合領域50の端部から水を排出することが可能である。隙間30内の水を排出するために、図示しない水抜き孔を設けてもよい。水抜き孔は、隙間30に連通するように設けることが挙げられる。例えば本実施形態であれば、外側に配置される第一のメンバ10の第一底壁部11や第一角部13に、隙間30に連通する水抜き孔を設けることが挙げられる。
(その他の効果)
第一のメンバ10及び第二のメンバ20において、プレス加工時に皺が発生することを抑制できる。第一凹部15及び第二凹部25はビードによって形成されている。第一凹部15及び第二凹部25が形成されていることで、第一のメンバ10及び第二のメンバ20の材料である鋼板をプレス加工する際に鋼板の流入を抑えることによって、プレス加工時に第一側壁部12及び第二側壁部22に発生する皺を抑制できる。
フロントサイドメンバ1の前後方向の剛性を確保し易い。上下方向に部分的に重なる第一凹部15と第二凹部25とは前後にずれて配置されている。図4に示すように、第一凹部151の前側の稜線15cと第二凹部251の前側の稜線25cとが前後方向に互いにずれている、即ち稜線15cの延長線上に稜線25cが位置していない。この場合、前後方向の荷重に対して稜線15cと稜線25cが脆弱点になり難いため、剛性が高くなる。また、第一凹部151の後側の稜線15dと第二凹部251の後側の稜線25dとが前後方向に互いにずれている、即ち稜線15dの延長線上に稜線25dが位置していない。この場合、前後方向の荷重に対して稜線15dと稜線25dが脆弱点になり難いため、剛性が高くなる。稜線15cと稜線25c、及び稜線15dと稜線25dのうち、少なくとも一方が前後方向に互いにずれていればよい。稜線15cと稜線25c、及び稜線15dと稜線25dのそれぞれが前後方向に互いにずれていると、剛性がより高くなる。
上述した実施形態では、サイドメンバ構造としてフロントサイドメンバ1を例示したが、本発明のサイドメンバ構造はリヤサイドメンバに適用することも可能である。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、第一凹部15及び第二凹部25の形状や数などを変更することが可能である。
1 フロントサイドメンバ
10 第一のメンバ
11 第一底壁部 12 第一側壁部 13 第一角部
12f フランジ部
15、151、152、153、154 第一凹部
15a、15b、15c、15d 稜線
20 第二のメンバ
21 第二底壁部 22 第二側壁部 23 第二角部
22f フランジ部
25、251、252、253 第二凹部
25a、25b、25c、25d 稜線
30 隙間
50 結合領域

Claims (1)

  1. 車両の前後方向に連結された第一のメンバ及び第二のメンバを備え、
    前記第一のメンバと前記第二のメンバとが前記前後方向に互いに部分的に重なり合う結合領域を有し、
    前記第一のメンバは、第一底壁部と、前記第一底壁部の両側縁から前記車両の上方に延びる一対の第一側壁部と、前記第一底壁部と前記第一側壁部とがなす第一角部とを有し、
    前記第二のメンバは、第二底壁部と、前記第二底壁部の両側縁から前記車両の上方に延びる一対の第二側壁部と、前記第二底壁部と前記第二壁部とがなす第二角部とを有し、
    前記結合領域は、前記第一底壁部と前記第二底壁部とが前記車両の下方に向くと共に、前記第一側壁部と前記第二側壁部とが対面するように、前記第一のメンバ及び前記第二のメンバの一方が他方の外側に重なるように配置され、
    前記結合領域における前記第一角部と前記第二角部との間には隙間を有し、
    前記第一側壁部は、前記第二側壁部と対面する部分に第一凹部を有し、
    前記第二側壁部は、前記第一側壁部と対面する部分に第二凹部を有し、
    前記結合領域の前記前後方向に直交する断面において、前記第一凹部と前記第二凹部とは、互いの開口同士が部分的に重なるように、上下にずれて配置され、
    前記第一凹部及び前記第二凹部のうち、下側に位置する凹部の開口は、前記隙間に連通する、
    サイドメンバ構造。
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