JP2022110892A - Plasma processing apparatus and plasma processing method - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関する。 The present disclosure relates to a plasma processing apparatus and a plasma processing method.
例えば、特許文献1は、所望のプロセス条件を変えることなくプラズマ着火性を向上させるために、紫外線光源からパルス変調された紫外線を処理室内に照射させることを提案する。紫外線光源から出力される紫外線を処理室内に伝搬させるために光ファイバが用いられている。
For example,
ところで、紫外線の減衰を最小限に抑えて処理室内に紫外線を照射し、処理室内に励起させた電子を供給させることで、安定したプラズマ着火が可能となる。 By the way, stable plasma ignition can be achieved by irradiating ultraviolet rays into the processing chamber while minimizing attenuation of the ultraviolet rays and supplying excited electrons into the processing chamber.
本開示は、誘導結合によりプラズマを発生させるプラズマ処理装置において安定してプラズマを着火させることができる技術を提供する。 The present disclosure provides a technology capable of stably igniting plasma in a plasma processing apparatus that generates plasma by inductive coupling.
本開示の一の態様によれば、処理室内にて誘導結合によりプラズマを発生させるプラズマ処理装置であって、前記処理室の壁に前記処理室内と連通可能に取り付けられたVUVランプと、前記VUVランプと前記処理室との間に設けられ、前記VUVランプと前記処理室との間を開閉するシャッターと、前記シャッターと前記VUVランプとの間と、前記処理室内とを接続するバイパスラインと、を有するプラズマ処理装置が提供される。 According to one aspect of the present disclosure, a plasma processing apparatus for generating plasma by inductive coupling in a processing chamber, comprising: a VUV lamp attached to a wall of the processing chamber so as to communicate with the processing chamber; a shutter provided between the lamp and the processing chamber for opening and closing between the VUV lamp and the processing chamber; a bypass line connecting between the shutter and the VUV lamp and the processing chamber; A plasma processing apparatus is provided.
一の側面によれば、誘導結合によりプラズマを発生させるプラズマ処理装置において安定してプラズマを着火させることができる。 According to one aspect, plasma can be stably ignited in a plasma processing apparatus that generates plasma by inductive coupling.
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present disclosure will be described with reference to the drawings. In each drawing, the same components are denoted by the same reference numerals, and redundant description may be omitted.
[プラズマ処理装置]
まず、実施形態に係るプラズマ処理装置10について、図1を用いて説明する。図1は、実施形態に係るプラズマ処理装置10の一例を示す断面模式図である。実施形態に係るプラズマ処理装置10は、処理室4内で誘導結合によりプラズマを発生させ、被処理基板Gを処理する装置である。実施形態に係るプラズマ処理装置10は、例えばFPD(Flat Panel Display)用ガラス基板上に薄膜トランジスターを形成する際のメタル膜、ITO膜、酸化膜等のエッチングや、レジスト膜のアッシング処理等に用いられる。ここで、FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence:EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)等が例示される。
[Plasma processing equipment]
First, a
プラズマ処理装置10は、導電性材料、例えば、内壁面が陽極酸化処理(アルマイト処理)されたアルミニウムからなる角筒形状の気密な処理容器1を有する。処理容器1は、接地線1aにより接地されている。処理容器1は、処理容器1と絶縁されて形成された金属窓2により上部のアンテナ室3と、下部の処理室4とに区画されている。金属窓2は、本例では処理室4の天井壁を構成する。金属窓2は、例えば、非磁性体で導電性の金属で構成される。非磁性体で導電性の金属の例は、アルミニウム、又はアルミニウムを含む合金である。金属窓2は、処理容器1の側壁に支持されている。
The
アンテナ室3の中央にて貫通し、ガス流路12に連通するようにガス供給管20aが設けられている。ガス流路12は、複数の分岐配管に分岐し(不図示)、絶縁物6により複数に分割された金属窓2の部分窓に接続され、それぞれの部分窓にガスを供給する。それぞれの部分窓は、内部にガス空間を有し(不図示)、処理室4に面した面に複数のガス吐出口を有し、複数のガス吐出孔から処理室4内にガスを供給する。ガス供給管20aは、処理容器1の天井からその外側へ貫通し、処理ガス供給源及びバルブシステム等を含む処理ガス供給部20に接続されている。したがって、プラズマ処理においては、処理ガス供給部20から供給された処理ガスがガス供給管20aを介して処理室4内へ吐出される。
A
アンテナ室3内には金属窓2の上に、金属窓2に面するように高周波(RF)アンテナ13が配設されている。高周波アンテナ13は絶縁部材からなるスペーサ17により金属窓2から離間している。高周波アンテナ13は、渦巻状のアンテナを構成しており(不図示)、金属窓2は、渦巻状のアンテナの下部で、例えば24の部分窓に分割されている。高周波アンテナ13は、アンテナ室3において、絶縁部材のスペーサ17を介して金属窓2の上部に配置され、処理室4に誘導結合プラズマを生成する誘導結合アンテナの一例である。
A radio frequency (RF)
プラズマ処理中、第一の高周波電源(ソース電源)15からは、誘導電界形成用の、例えば、周波数が1MHz~27MHzの高周波電力が整合器14及び給電部材16を介して高周波アンテナ13へ供給される。本例の高周波アンテナ13は、図示しないが、同心状に外側環状アンテナ、中間環状アンテナ、内側環状アンテナで構成されており、それぞれ給電部材16に接続される給電部41、42、43を有する。これら各給電部41、42、43からアンテナ線が周方向に延びて、3環状の高周波アンテナ13が構成される。各アンテナ線の終端にはコンデンサ18が接続され、各アンテナ線はコンデンサ18を介して高周波アンテナ13の側壁3aに接続され、接地される。このように高周波アンテナ13に供給された高周波電力により、金属窓2を介して処理室4内に誘導電界が形成され、この誘導電界により処理室4内に供給された処理ガスがプラズマ化される。
During plasma processing, high-frequency power for forming an induced electric field, for example, with a frequency of 1 MHz to 27 MHz, is supplied from the first high-frequency power supply (source power supply) 15 to the high-
処理室4内の下方には、金属窓2を挟んで高周波アンテナ13と対向するように、被処理基板G、例えば、ガラス基板を載置するためのステージSTが設けられている。ステージSTは、基台23及び絶縁体枠24を有する。基台23は、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムで構成されている。
A stage ST for mounting a substrate G to be processed, such as a glass substrate, is provided in the lower part of the
基台23は絶縁体枠24内に収納され、さらに、処理室4の底面に支持される。また、処理室4の側壁4aには、被処理基板Gを搬入出するための搬入出口27aおよびそれを開閉するゲートバルブ27が設けられている。
The
基台23には、中空の支柱25内に設けられた給電線25aにより、整合器28を介して第二の高周波電源(バイアス電源)29が接続されている。第二の高周波電源29は、プラズマ処理中に、バイアス電圧用の高周波電力、例えば、周波数が1MHz~6MHzの高周波電力を基台23に印加する。このバイアス電圧用の高周波電力により被処理基板G上にバイアス電圧を生成し、処理室4内に生成されたプラズマ中のイオンが被処理基板Gに引き込まれる。
A second high-frequency power supply (bias power supply) 29 is connected to the
静電チャック26は、基台23の上に設けられ、被処理基板Gを載置する。静電チャック26は、絶縁体の間にチャック電極26aを挟み込んだ構造になっている。チャック電極26aには直流電源47が接続されている。直流電源47からチャック電極26aに直流電圧が印加されることでクーロン力が発生し、被処理基板Gは、静電チャック26により吸着保持される。
The
さらに、基台23内には、被処理基板Gの温度を制御するため、セラミックヒータ等の加熱手段や冷媒流路等からなる温度制御機構と温度センサーとが設けられてもよい。これらの機構や部材に対する配管や配線は、いずれも中空の支柱25を通して処理容器1外に導出される。
Furthermore, in order to control the temperature of the substrate G to be processed, a temperature control mechanism including a heating means such as a ceramic heater, a coolant flow path, and the like, and a temperature sensor may be provided in the
ステージSTと処理室4の側壁4aとの間には、バッフル板32が連続的或いは断続的に環状にステージSTを囲んで設けられ、処理室4から排気空間にガスを通す。処理室4の底部には、排気管31を介して真空ポンプ等を含む排気装置30が接続される。排気装置30により、バッフル板32下の排気空間が排気され、プラズマ処理中、処理室4内が所定の真空雰囲気(例えば1.33Pa)に設定及び維持される。
Between the stage ST and the
静電チャック26と被処理基板Gとの間に熱伝達用ガスとしてHeガスを供給するためのHeガス流路55が設けられている。Heガス流路55には、Heガスライン56が接続され、圧力制御バルブ57を介してHe源に接続される。
A He
プラズマ処理装置10の各構成部は、コンピュータからなる制御部50に接続され、制御部50により制御される構成となっている。また、制御部50には、工程管理者がプラズマ処理装置10を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置10の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース51が接続されている。さらに、制御部50には記憶部52が接続されている。記憶部52には、プラズマ処理装置10において実行される各種処理を制御部50の制御により実現するための制御プログラム、及び処理条件に応じてプラズマ処理装置10の各構成部に処理を実行させるためのプログラムであるレシピが格納されている。レシピはハードディスクや半導体メモリーに記憶されていてもよいし、CD-ROM、DVD等の可搬性の記憶媒体に収容された状態で記憶部52の所定位置にセットするようにしてもよい。さらに、他方の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース51からの指示等にて任意のレシピを記憶部52から呼び出して制御部50に実行させることで、プラズマ処理装置10の処理室4内で被処理基板Gに所望の処理が行われる。
Each component of the
[VUV光源ユニット]
係る構成のプラズマ処理装置10では、高周波アンテナ13に供給された高周波電力により、金属窓2を介して処理室4内に誘導電界が形成される。この誘導電界により処理室4内に供給された処理ガスがプラズマ化され、誘導結合プラズマを用いて被処理基板Gに所望の処理が行われる。
[VUV light source unit]
In the
プラズマ処理装置10が小型になると、金属窓2のサイズが小さくなるため、誘導電界による窓電位が十分に上がらず、処理室4内のガス分子を励起させる力が弱くなる。さらに静電チャック26によりガラス基板(被処理基板G)を静電吸着させると、処理室4内に存在する電子が被処理基板G側に引かれて拘束される。このため、誘導電界で加速する電子の数が減少し、プラズマの着火が困難になる。
As the
そこで、実施形態に係るプラズマ処理装置10では、処理室4の側壁4aに形成された観察窓33にVUV光源ユニット34を取り付け、真空紫外光(VUV(Vacuum Ultra Violet)、以下、「VUV光」という。)によりプラズマの着火をアシストする。VUV光源ユニット34はVUVランプ35を有する。VUVランプ35は、処理室4と連通可能に取り付けられ、処理室4内にVUV光を直接照射する。VUVランプ35は、100~200nmの波長のVUV光を処理室4内に入射する。入射されたVUV光が処理室4内に供給されたガス分子に照射されると、ガス分子は、光エネルギーを吸収し、電子が乖離される。
Therefore, in the
この電子の乖離により、プラズマ着火を促進させる。つまり、処理室4内のガス分子から電子を乖離させ、誘導電界で加速する電子の数を増やし、安定したプラズマ着火を可能とする。これにより、VUV光を処理室4内に入射することで、処理室内のガス分子から電子が供給され、被処理基板Gの静電吸着による電子の拘束によって不足する電子を補い、安定してプラズマ着火を行うことができる。
This electron divergence promotes plasma ignition. That is, the electrons are separated from the gas molecules in the
特に、本実施形態では、VUVランプ35を処理室4の側壁4aに取り付け、観察窓33を介して処理室4と連通するように構成し、VUVランプ35からのVUV光を処理室4内に直接照射する。このため、比較例として遠隔に設けられたVUVランプから光ファイバ等を介してVUV光を処理室4内に照射する場合と比べてVUV光の減衰量が少なく、高いエネルギーを持ったVUV光により効率的に処理室4内のガス分子から電子を乖離させることができる。
In particular, in this embodiment, the
VUV光は、例えば光源に重水素ランプ(イオナイザー)であるVUVランプ35を使用する。VUVランプ35は、処理室4内と連通可能に配置されている。このため、処理室4内にてプラズマによる基板処理時に発生する反応生成物が観察窓33を介してVUVランプ35に付着することで、VUVランプ35が曇り、VUV光の光量が減少することが生じ得る。
For VUV light, for example, a
そこで、VUV光源ユニット34は、処理室4とVUVランプ35との間にシャッター37を有する。これにより、プラズマによる基板処理時にはシャッター37を閉じることで、プラズマによる基板処理時に発生した反応生成物がVUVランプ35に付着して性能が劣化することを抑制できる。
Therefore, the VUV
シャッター37は、VUVランプ35と処理室4との間にて、VUVランプ35と処理室4内とを連通する通路Pの開閉を行う。VUVランプ35からのVUV光は常に出力され、シャッター37の開閉によりVUV光の処理室4への照射が制御される。VUVランプ35は、オフからオンにする際には余熱時間を必要とし、素早い点灯が出来ない。したがって、シャッター37の開閉によって常時出力されたVUV光の照射を制御する構成は、VUVランプ35のオン・オフによりVUV光の処理室4への照射を制御するよりも、瞬時にVUV光の処理室4への照射及び照射の停止を制御できる。これにより、タイミング良く、かつ効率的にVUV光によるプラズマ着火のアシストを実現することができる。
The
シャッター37の制御は、制御部50により行われる。制御部50は、シャッター37の開閉を制御することにより、VUVランプ35から処理容器1内へのVUV光の照射及び照射の停止を制御する。
Control of the
制御部50は、VUV光の処理室4への照射をプラズマ着火前のみに限定するようにシャッター37を制御する。制御部50は、プラズマを発生させるために処理室4内に第一の高周波電源15から高周波電力を供給させる前の予め定められた時間、シャッター37を開け、VUVランプ35から処理室4内にVUV光を照射するように制御する。また、制御部50は、予め定められた時間が経過した後、第一の高周波電源15から高周波電力を供給させる前にシャッター37を閉じ、VUVランプ35から処理容器1内にVUV光を照射することを停止するように制御する。第一の高周波電源15から高周波電力を供給させる前の予め定められた時間の一例として、後述される調圧ステップの時間が挙げられる(図7参照)。
The
これにより、プラズマによる基板処理時にはシャッター37を閉じることで、VUVランプ35に基板処理時に発生した反応生成物が付着して性能が劣化することを抑制できる。
As a result, by closing the
VUV光源ユニット34について、図1とともに図2を参照しながら更に説明する。図2は、実施形態に係るVUV光源ユニット34の拡大斜視図の一例を示す図である。VUV光源ユニット34は、処理容器1の外部から処理室4の側壁4aに直接取り付けられている。VUV光源ユニット34は、VUVランプ35に加えて更に固定部36と連結部45とを有する。固定部36は、VUVランプ35を側壁4aに取り付ける。連結部45は、シャッター37を収納し、垂直方向の移動及び水平方向の若干の移動を可能とする。シャッター37は、駆動部46に接続され、駆動部46により駆動される。
The VUV
固定部36はフランジ36aを有し、フランジ36aを介して側壁4aに固定されている。固定部36には水平方向に貫通穴36bが形成されている。貫通穴36bは、側壁4aに形成された観察窓33の直径と同じ又はそれよりもやや小さい直径を有し、観察窓33と同心円状に形成され、観察窓33とVUVランプ35とを連通する通路Pの一部を形成する。
The fixed
固定部36には、連結部45が嵌め込まれている。連結部45は、中空構造になっており、垂直方向に貫通する貫通穴45aと水平方向に貫通する貫通穴45bとを有する。貫通穴45bは、側壁4aに形成された観察窓33の直径と同じ又はそれよりもやや小さい直径を有し、観察窓33及び貫通穴36bと同心円状に形成され、観察窓33とVUVランプ35とを連通する通路Pの一部を形成する。
A connecting
シャッター37は、連結部45の内部に収納されている。シャッター37は、垂直方向に伸びる支持部37aと、支持部37aの先端部に設けられた弁体37bとを有する。支持部37aは、貫通穴45aを貫通し、垂直方向に延在し、駆動部46に接続される。シャッター37は、弁体37bの先端が連結部45の先端に設けられた凹部45cの空間に収められるまで駆動部46により上昇させることができる。つまり、貫通穴45bは段差を有し、弁体37bを収納する凹部45cにおける貫通穴45bの直径は、それ以外の貫通穴45bの直径よりも大きくなっている。弁体37bの直径は、弁体37bを収納する凹部45Cにおける貫通穴45bの直径よりもやや小さく形成されている。
The
弁体37bの観察窓33側の側面には、通路Pよりもやや外側の位置に溝が形成され、溝にOリング40が嵌め込まれている。駆動部46は、シャッター37を観察窓33の方向に水平方向に若干移動させ、Oリング40を連結部45の内壁に当接させる。これにより、Oリング40によって気密を保持した状態でシャッター37により観察窓33とVUVランプ35との間を遮断する。シャッター37により、図2に示す観察窓33からシャッター37への空間sと、シャッター37からVUVランプ35への空間tとが仕切られる。
A groove is formed at a position slightly outside the passage P on the side surface of the
駆動部46によるシャッター37の開閉動作について説明する。シャッター37を開くときには、駆動部46は、シャッター37を図2に示す状態から観察窓33と反対方向に水平方向に若干移動させてから、シャッター37を下降させる。シャッター37を閉じるときには、駆動部46は、シャッター37の弁体37bが連結部45の先端に設けられた凹部45Cの空間に収められるまでシャッター37を上昇させた後、観察窓33の方向に水平方向に若干移動させ、Oリング40を連結部45の内壁に当接させる。
The opening/closing operation of the
本実施形態では、VUVランプ35は処理室4の側壁4aに取り付け、さらに観察窓33を介して処理室4と連通するように取り付けられている。このため、VUVランプ35が光ファイバを介して処理容器1に接続される場合と比べて、VUV光の減衰量を減らすことができる。これにより、直接処理室4内にVUV光を照射し、処理室4内にてガス分子から励起させた電子を供給させることで、安定したプラズマ着火を実現できる。
In this embodiment, the
また、制御部50は、VUV光の処理室4への照射をプラズマ着火前のみに限定するようにシャッター37を制御する。よって、処理室4内に高周波電力を印加するときには、シャッター37は閉じられている。このため、高周波電力がVUVランプ35側に漏れることはない。更に、シャッター37を閉じた状態でシャッター37により処理室4内を真空に保持したままVUVランプ35を取り外すことができる。
Further, the
VUV光源ユニット34は、更にバイパスライン38を有する。バイパスライン38は、シャッター37とVUVランプ35との間の空間tと処理室4内とを接続する。バイパスライン38は、通路Pとは別のラインである。図2の例では、バイパスライン38は、シャッター37とVUVランプ35との間の凹部45cに接続されているが、これに限られない。バイパスライン38は、シャッター37とVUVランプ35との間の貫通穴45bに接続されてもよい。すなわち、バイパスライン38は、シャッター37とVUVランプ35との間の空間tと連通する。バイパスライン38には、バイパスライン38を開閉するバイパスバルブ39が設けられていることが好ましい。バイパスバルブ39の開閉により、バイパスライン38を介してシャッター37とVUVランプ35との空間tと処理室4との連通が制御される。空間tは、VUVランプ35の外周と固定部36との間に設けられたOリング49により大気側から気密にシールされ、バイパスライン38により空間tと処理室4内とを接続することで処理室4の雰囲気とすることができる。
The VUV
制御部50は、少なくともシャッター37を開ける前にバイパスバルブ39を開く。これにより、シャッター37を開けるときに空間tと空間sとに差圧が生じないようにすることができる。
The
[実施例1]
次に、実施形態に係るVUV光源ユニット34によるプラズマ着火の結果を示す実施例1について、図3を参照しながら説明する。図3は、実施形態に係るVUV光源ユニット34によるプラズマ着火の実施例1を示す図である。
[Example 1]
Next, Example 1 showing the result of plasma ignition by the VUV
図3は、G4.5世代のサイズ(例えば、730mm×920mm)の被処理基板GをO2ガス、Arガス、Heガスで処理したときのプラズマ着火の状態を示す。実施例1では、VUV光源ユニット34を、図3に示した処理容器1の角(A)に設けた場合についてプラズマ着火の状態を測定した。つまり、VUVランプ35からのVUV光は、処理容器1の角(A)から処理室4内に照射した。
FIG. 3 shows the state of plasma ignition when a substrate G to be processed having a size of G4.5 generation (for example, 730 mm×920 mm) is processed with O 2 gas, Ar gas, and He gas. In Example 1, the state of plasma ignition was measured when the VUV
処理容器1の圧力は、5mT(0.67Pa)、10mT(1.33Pa)、15mT(2.00Pa)、20mT(2.67Pa)、25mT(3.33Pa)、30mT(4.00Pa)、50mT(6.67Pa)、90mT(12.00Pa)に設定した。Psは、高周波アンテナ13に印加する高周波電力を示す。図3の表の〇は、Ps=1kWでプラズマが着火した場合を示す。図3の表の△は、Ps=1kWでは着火しないがPs=2kWでプラズマが着火した場合を示す。図3の表の×は、Ps=2kWでもプラズマ着火しなかった場合を示す。なお、「-」で示す結果は、実験結果がないことを示す。ただし、一般に圧力が高い方がプラズマ着火し易いため、圧力が低い状態でプラズマ着火していれば、それよりも高い圧力ではプラズマ着火すると考えられる。
The pressure of the
O2ガスを500sccmの条件でVUVランプ35からのVUV光の照射がない場合(図3のVUVなし)、10mT、30mT、50mT、90mTの圧力においてPs=2kWでもプラズマは着火しなかった。以上から、上記条件では、VUV光の照射がない場合にプラズマは着火しないと考えられる。 When the O 2 gas was 500 sccm and there was no irradiation of VUV light from the VUV lamp 35 (no VUV in FIG. 3), the plasma was not ignited even at Ps=2 kW at pressures of 10 mT, 30 mT, 50 mT, and 90 mT. From the above, it is considered that under the above conditions, plasma is not ignited in the absence of VUV light irradiation.
一方、同一条件でVUV光の照射がある場合(図3のA)、5mT、10mT、30mTの圧力においてPs=1kWの印加でプラズマが着火した。以上から、上記条件では、VUV光の照射がある場合にプラズマは着火すると考えられる。 On the other hand, when VUV light was irradiated under the same conditions (A in FIG. 3), plasma was ignited by applying Ps=1 kW at pressures of 5 mT, 10 mT, and 30 mT. From the above, it is considered that under the above conditions, plasma is ignited when there is VUV light irradiation.
Arガスを500sccmの条件でVUV光の照射がない場合(VUVなし)、10mTの圧力においてプラズマはPs=2kWでも着火しなかったが、15mT、20mT、30mT、50mT、90mTの圧力においてPs=2kWの印加でプラズマが着火した。以上から、上記条件では、VUV光の照射がない場合にPs=1kWではプラズマは着火しないが、Ps=2kWの印加でプラズマが着火すると考えられる。 In the absence of VUV light irradiation (no VUV) under the condition of 500 sccm of Ar gas, the plasma was not ignited even at Ps = 2 kW at a pressure of 10 mT, but Ps = 2 kW at pressures of 15 mT, 20 mT, 30 mT, 50 mT, and 90 mT. was applied to ignite the plasma. From the above, it is considered that under the above conditions, plasma is not ignited at Ps=1 kW when there is no irradiation of VUV light, but plasma is ignited when Ps=2 kW is applied.
一方、VUV光の照射がある場合(A)、5mT、10mT、30mTの圧力においてPs=1kWの印加でプラズマが着火した。以上から、上記条件では、VUV光の照射がある場合にプラズマは着火すると考えられる。 On the other hand, when VUV light was applied (A), plasma was ignited by applying Ps=1 kW at pressures of 5 mT, 10 mT, and 30 mT. From the above, it is considered that under the above conditions, plasma is ignited when there is VUV light irradiation.
Heガスを500sccmの条件でVUV光の照射がない場合(VUVなし)、10mT、30mTの圧力においてPs=2kWでもプラズマは着火しなかった。以上から、上記条件では、VUV光の照射がない場合にプラズマは着火しないと考えられる。 Under the condition of 500 sccm of He gas and no irradiation of VUV light (no VUV), plasma was not ignited even at Ps=2 kW at pressures of 10 mT and 30 mT. From the above, it is considered that under the above conditions, plasma is not ignited in the absence of VUV light irradiation.
一方、VUV光の照射がある場合(A)、10mT、15mT、30mTの圧力においてPs=1kWの印加でプラズマが着火し、5mTの圧力においてPs=2kWの印加でプラズマが着火した。以上から、上記条件では、VUV光の照射がある場合にプラズマは着火すると考えられる。 On the other hand, when VUV light was irradiated (A), plasma was ignited by applying Ps = 1 kW at pressures of 10 mT, 15 mT, and 30 mT, and plasma was ignited by applying Ps = 2 kW at 5 mT. From the above, it is considered that under the above conditions, plasma is ignited when there is VUV light irradiation.
図3の実施例1の実験結果によれば、いずれのガスの場合にもVUV光を照射しない場合にはプラズマが着火しなかった又はプラズマが着火し難かったのに対し、VUV光を照射した(A)の場合、プラズマが着火した又はプラズマがより着火し易くなった。 According to the experimental results of Example 1 in FIG. 3, the plasma did not ignite or was difficult to ignite when VUV light was not irradiated for any gas, whereas VUV light was irradiated. In the case of (A), the plasma was ignited or became easier to ignite.
[実施例2]
次に、実施形態に係るVUV光源ユニット34によるプラズマ着火の結果を示す実施例2について、図4を参照しながら説明する。図4は、実施形態に係るVUV光源ユニット34によるプラズマ着火の実施例2を示す図である。
[Example 2]
Next, Example 2 showing the results of plasma ignition by the VUV
図4は、G6世代のサイズ(例えば、1500mm×1850mm)の被処理基板GをO2ガス、CF4/O2ガス、Heガスで処理したときのプラズマ着火の状態を示す。実施例2では、VUV光源ユニット34を、図4に示した処理容器1の中央(B)及び角(C)に設けた場合についてプラズマ着火の状態を測定した。つまり、VUVランプ35からのVUV光は、処理容器1の中央(B)又は角(C)から処理室4内に照射した。
FIG. 4 shows the state of plasma ignition when a substrate G to be processed having a size of G6 generation (for example, 1500 mm×1850 mm) is processed with O 2 gas, CF 4 /O 2 gas and He gas. In Example 2, the state of plasma ignition was measured when the VUV
処理容器1の圧力は、O2ガス又はCF4/O2ガスを供給するとき、6mT(0.80Pa)、10mT、15mT、20mT、25mT、30mT、40mT(5.33Pa)に設定した。一方、Heガスを供給するとき、処理容器1の圧力は、10mT、15mT、20mT、25mT、30mT、40mT、70mT(9.33Pa)に設定した。Psは、高周波アンテナ13に印加する高周波電力を示す。図4の表の〇及び×は、図3の表の〇及び×と同一の意味で用いており、〇はPs=3kWの高周波電力の印加でプラズマが着火したことを示し、×はPs=3kWでプラズマが着火しなかったことを示す。なお、「-」で示す結果は、実験結果がないことを示す。ただし、一般に圧力が高い方がプラズマ着火し易いため、圧力が低い状態でプラズマ着火していれば、それよりも高い圧力ではプラズマ着火すると考えられる。
The pressure of the
O2ガスを1200sccm供給し、3kWの高周波電力を高周波アンテナ13に印加したとき、VUVランプ35からのVUV光の照射がない場合(図4のVUVなし)、25mT,30mTの圧力においてプラズマは着火せず、40mTの圧力においてプラズマが着火した。
When 1200 sccm of O 2 gas is supplied and 3 kW of high frequency power is applied to the
一方、同一条件でVUV光を中央から照射した場合(図3のB)、6mT、10mT、20mT、25mT、30mTの圧力において3kWの高周波電力の印加でプラズマが着火した。また、同一条件でVUV光を角から照射した場合(図3のC)、6mT、10mT、30mTの圧力においてプラズマが着火した。 On the other hand, when VUV light was irradiated from the center under the same conditions (FIG. 3B), plasma was ignited by applying high frequency power of 3 kW at pressures of 6 mT, 10 mT, 20 mT, 25 mT, and 30 mT. In addition, when VUV light was irradiated from the corner under the same conditions (C in FIG. 3), plasma was ignited at pressures of 6 mT, 10 mT, and 30 mT.
CF4/O2ガスを600/600sccm供給し、3kWの高周波電力を高周波アンテナ13に印加したとき、VUV光の照射がない場合(VUVなし)、15mTの圧力においてプラズマは着火しなかった。20mTの圧力においてプラズマが着火した。
When 600/600 sccm of CF 4 /O 2 gas was supplied and 3 kW of high-frequency power was applied to the high-
一方、VUV光を中央から照射した場合(B)及びVUV光を角から照射した場合(C)のいずれも、6mT、10mT、15mTの圧力においてプラズマが着火した。 On the other hand, when VUV light was irradiated from the center (B) and when VUV light was irradiated from the corners (C), plasma was ignited at pressures of 6 mT, 10 mT, and 15 mT.
Heガスを1300sccm供給し、3kWの高周波電力を高周波アンテナ13に印加したとき、VUV光の照射がない場合(VUVなし)、30mT、70mTの圧力においてプラズマは着火しなかった。
When 1300 sccm of He gas was supplied and 3 kW of high-frequency power was applied to the high-
一方、VUV光を中央から照射した場合(B)及びVUV光を角から照射した場合(C)のいずれも、20mTの圧力においてプラズマは着火しなかったが、25mTの圧力においてプラズマが着火した。 On the other hand, when VUV light was irradiated from the center (B) and when VUV light was irradiated from the corners (C), plasma was not ignited at a pressure of 20 mT, but plasma was ignited at a pressure of 25 mT.
図4の実施例1の実験結果によれば、O2ガス、CF4/O2ガス、Heガスのいずれの場合においても、VUV光を照射した(B)及び(C)の場合、VUV光を照射しない場合と比較してプラズマが着火した又はプラズマがより着火し易くなった。また、VUVランプ35の設置場所に対するプラズマ着火の依存性はほとんどなかった。
According to the experimental results of Example 1 in FIG. 4, in any case of O 2 gas, CF 4 /O 2 gas, and He gas, in the case of (B) and (C) in which VUV light was irradiated, VUV light Plasma ignited or became easier to ignite compared to the case of not irradiating . Also, there was little dependence of plasma ignition on the installation location of the
[実施例3]
次に、図5を参照しながら実施例3について説明する。図5は、実施形態に係る静電チャックとVUV光源ユニットによるプラズマ着火の実施例3を示す図である。図5は、直流電源47から静電チャック26に直流電圧を印加し、被処理基板GをステージSTに静電吸着させたとき(b)~(d)と、静電チャック26を使用していないとき(a)と、についてVUV光の照射の有無とプラズマ着火の結果を示す。
[Example 3]
Next, Example 3 will be described with reference to FIG. FIG. 5 is a diagram showing Example 3 of plasma ignition by the electrostatic chuck and the VUV light source unit according to the embodiment. FIG. 5 shows (b) to (d) when a DC voltage is applied to the
実施例3では、O2ガスを供給したときのプラズマ着火の状態を示す。処理容器1の圧力は、5mT、10mT、15mT、20mT、25mT、30mT、50mTに設定した。また、高周波アンテナ13に印加する高周波電力を1kWに設定した。図5の表の〇はプラズマが着火したことを示し、×はプラズマが着火しなかったことを示す。
Example 3 shows the state of plasma ignition when O 2 gas is supplied. The pressure of the
O2ガスを供給したとき、(a)の被処理基板Gを静電吸着させていないとき、VUVランプ35からのVUV光の照射がなくても、いずれの圧力においてもプラズマは着火した。
Plasma was ignited at any pressure when O 2 gas was supplied and when the substrate G to be processed was not electrostatically attracted in (a), even without irradiation of VUV light from the
また、(b)の直流電源47からチャック電極26aにマイナスの直流電圧を印加し、被処理基板GをステージSTに静電吸着させたとき、VUV光の照射がなくても、いずれの圧力においてもプラズマは着火した。
In addition, when a negative DC voltage is applied from the
一方、(c)の直流電源47からチャック電極26aにプラスの直流電圧を印加し、被処理基板GをステージSTに静電吸着させたとき、VUV光の照射がない場合、いずれの圧力においてもプラズマは着火しなかった。
On the other hand, when a positive DC voltage is applied from the
これに対して、(d)の直流電源47からチャック電極26aにプラスの直流電圧を印加し、被処理基板GをステージSTに静電吸着させたときにおいても、VUVランプ35からのVUV光の照射がある場合、いずれの圧力においてもプラズマが着火した。
On the other hand, even when a positive DC voltage is applied from the
VUV光の照射によりプラズマが着火可能になる理由について、図6を参照しながら説明する。図6は、実施形態に係るVUV光の照射とプラズマ着火とを説明するための図である。図6(a)に示すように、直流電源47からチャック電極26aに直流電圧が印加されていない場合、処理室4内の電子は静電チャック26に拘束されない。そのため、高周波アンテナ13に供給された高周波電力によって処理室4内に形成された誘導電界Eで十分な数の電子が加速し、それらの電子が処理室4内のガス分子に衝突してガス分子から電子を乖離させ、処理室4内に供給された処理ガスがプラズマ化、プラズマPが着火する。
The reason why plasma can be ignited by VUV light irradiation will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a diagram for explaining VUV light irradiation and plasma ignition according to the embodiment. As shown in FIG. 6A, electrons in the
図6(b)に示すように、直流電源47からチャック電極26aにプラスの直流電圧(例えば3kV)が印加された場合、チャック電極26aに溜まったプラスの電荷により処理室4内に存在する電子が被処理基板G側に吸引され拘束される。このため、誘導電界で加速する電子の数が減少し、プラズマの着火が困難になる。
As shown in FIG. 6B, when a positive DC voltage (for example, 3 kV) is applied from the
これに対して、直流電源47からチャック電極26aにプラスの直流電圧が印加された場合であっても、図6(c)に示すように、VUV光を照射すると、VUV光により処理室4内のガス分子(例えばO2ガス)から電子を乖離させることができる。この結果、被処理基板Gの静電吸着による電子の拘束によって不足する電子を補い、誘導電界で加速する電子の数を増やし、安定したプラズマ着火を可能とする。
On the other hand, even if a positive DC voltage is applied from the
実施例3の結果から、静電チャック26を使用していないとき、すなわち被処理基板Gを静電吸着させていないとき、VUVランプ35からのVUV光の照射がなくてもプラズマは着火可能であることがわかった。よって、静電チャック26を使用しない場合、実施形態に係るプラズマ処理方法は実行されない。また、チャック電極26aにマイナスの直流電圧を印加し、被処理基板GをステージSTに静電吸着させた場合にもプラズマ着火は可能である。しかしながら、チャック電極26aにマイナスの直流電圧を印加すると吸着力が低下する。
From the results of Example 3, when the
その理由は、チャック電極26aにプラスの直流電圧を印加した場合、被処理基板Gの上面にはマイナスの電荷が溜まる。更に被処理基板Gの上面にはマイナスの電位の自己バイアスが発生している。このため、自己バイアスによって静電吸着力は高まる。一方、チャック電極26aにマイナスの直流電圧を印加した場合、被処理基板Gの上面にはプラスの電荷が溜まる。よって、被処理基板Gの上面に発生するマイナスの自己バイアスと被処理基板Gの上面のプラスの電荷とが打ち消しあい、静電吸着力は弱まる。この結果、チャック電極26aにマイナスの直流電圧を印加すると、被処理基板Gを静電チャック26に十分に静電吸着させることが困難になる。一方、チャック電極26aにプラスの直流電圧を印加すると、被処理基板Gを静電チャック26に十分に静電吸着させることができる。
The reason for this is that when a positive DC voltage is applied to the
よって、チャック電極26aにプラスの直流電圧を印加し、被処理基板GをステージSTに静電吸着させることが好ましい。しかしながら、この場合、図5の実験結果に示すように、プラズマ着火が困難になる。そこで、チャック電極26aにプラスの直流電圧を印加したときに本実施形態に係るプラズマ処理を実行し、プラズマ着火をアシストする。つまり、直流電源47から静電チャック26にプラスの直流電圧を印加し、被処理基板GをステージSTに静電吸着させたときに本実施形態に係るプラズマ処理方法が実行される。
Therefore, it is preferable to apply a positive DC voltage to the
[プラズマ処理方法]
図7を参照しながら実施形態に係るプラズマ処理方法について説明する。図7は、実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示すタイムチャートである。前述のとおり、図7のAに示す直流電源47から静電チャック26にプラスの直流電圧を印加しているときに実施形態に係るプラズマ処理方法が実行され、所定時間VUVランプ35からのVUV光が照射される。
[Plasma treatment method]
A plasma processing method according to an embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a time chart showing an example of the plasma processing method according to the embodiment. As described above, the plasma processing method according to the embodiment is executed while applying a positive DC voltage from the
図7の例では、ステップ1~ステップ9までの9ステップで構成される。タイミングチャートの開始は、被処理基板GがステージSTに載置された状態である。ステップ1は処理ガスを供給して処理容器1内を調圧するステップ、ステップ2は高周波電力(RF)を印加し、基板を処理するステップ、ステップ3は処理容器1内を真空排気するステップである。ステップ4は供給する処理ガスを替えて処理容器1に供給し、処理容器1内を調圧するステップ、ステップ5は高周波電力(RF)を印加し、基板を処理するステップ、ステップ6は処理容器1内を真空排気するステップである。ステップ7は除電ガスを供給して処理容器1内を調圧するステップ、ステップ8は静電チャック26を除電するステップ、ステップ9はプラズマ処理を終了するステップである。
In the example of FIG. 7, it consists of 9 steps from
図7のAに示す静電チャック26に印加する直流電圧は、ステップ1の開始時にオンされステップ6の終了時にオフされる。Bに示す処理容器1内の圧力の調整及び処理ガスの供給は、ステップ1の開始時にオンされ、ステップ2の終了時にオフされる。また、次の処理容器1内の圧力の調整及び処理ガスの供給は、ステップ4の開始時にオンされ、ステップ5の終了時にオフされる。除電ガスの供給及び処理容器1内の圧力の調整は、ステップ7の開始時にオンされ、ステップ8の終了時にオフされる。
The DC voltage applied to the
Cに示すシャッター37は、ステップ1の開始時に開き、ステップ1の終了時に閉じる。また、Cに示すシャッター37は、ステップ4の開始時に開き、ステップ4の終了時に閉じる。Dに示すバイパスバルブ39は、ステップ1の開始前から開いており、ステップ1の終了時に閉じ、ステップ3の開始時に開き、ステップ4の終了時に閉じる。更にDに示すバイパスバルブは、ステップ6の開始時に開き、ステップ7の終了時に閉じ、ステップ9の開始時に開く。
The
Eに示す高周波電力は、ステップ2の開始時にオンされ、ステップ2の終了時にオフされる。また、Eに示す高周波電力は、ステップ5の開始時にオンされ、ステップ5の終了時にオフされる。更にEに示す高周波電力は、ステップ8の除電の開始時にオンされ、ステップ8の終了時にオフされる。
The RF power indicated at E is turned on at the beginning of
以上に説明したように、本実施形態に係るプラズマ処理方法では、図7のCに示すシャッター37を開けている間、VUV光を処理室4内に照射する。よって、VUV光を処理室4に照射するタイミングは、図7のEに示す高周波電力を印加する前且つ直流電圧を静電チャック26に印加する時、すなわちプラズマ着火前の予め定められた時間に限定される。
As described above, in the plasma processing method according to the present embodiment, VUV light is irradiated into the
これにより、プラズマ着火前にVUV光を処理室4内に照射することで、VUV光によって処理室4内のガス分子から電子を放出させ、その電子が誘導電界で加速されて処理室4のガス分子と衝突し、更に電子を放出させる。これにより、静電吸着による電子の拘束によって不足する電子を補い、誘導電界で加速する電子の数を増やし、プラズマ着火を促進し、次の高周波電力を印加するステップにおいて安定したプラズマ着火及びプラズマ処理を可能とする。
As a result, by irradiating the inside of the
また、本実施形態に係るプラズマ処理方法では、ステップ2及びステップ5のプラズマによる基板処理時には、シャッター37が閉じている。これにより、基板処理時に発生した反応生成物がVUVランプ35に付着してVUVランプ35の性能が劣化することを抑制できる。
Further, in the plasma processing method according to the present embodiment, the
なお、シャッター37を開ける前にバイパスバルブ39を開く。図7の例では、バイパスバルブ39は、シャッター37を開く前の真空排気のステップ3、6から開いている。図3に示す空間sと区間tとの間の差圧がない状態でシャッター37を開けるためである。ステップ7の調圧ステップにおいてシャッター37を開けないのは、ステップ7ではAに示す静電チャック26に印加する直流電圧はオフされているため、ステップ7においてVUV光のアシストがなくてもプラズマは着火するためである。
Before opening the
以上に説明したように、本実施形態に係るプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法によれば、誘導結合によりプラズマを発生させるときに安定してプラズマを着火させることができる。 As described above, according to the plasma processing apparatus and the plasma processing method according to the present embodiment, plasma can be stably ignited when plasma is generated by inductive coupling.
今回開示された実施形態に係るプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。 The plasma processing apparatus and plasma processing method according to the embodiments disclosed this time should be considered in all respects to be illustrative and not restrictive. Embodiments can be modified and improved in various ways without departing from the scope and spirit of the appended claims. The items described in the above multiple embodiments can take other configurations within a consistent range, and can be combined within a consistent range.
1 処理容器
2 金属窓
3 アンテナ室
4 処理室
6 絶縁物
10 プラズマ処理装置
13 高周波アンテナ
15 第一の高周波電源
16 給電部材
20 処理ガス供給部
23 基台
26 静電チャック
29 第二の高周波電源
30 排気装置
32 バッフル板
33 観察窓
34 VUV光源ユニット
35 VUVランプ
36 固定部
37 シャッター
38 バイパスライン
39 バイパスバルブ
47 直流電源
G 被処理基板
ST ステージ
1
Claims (7)
前記処理室の壁に前記処理室内と連通可能に取り付けられたVUVランプと、
前記VUVランプと前記処理室との間に設けられ、前記VUVランプと前記処理室との間を開閉するシャッターと、
前記シャッターと前記VUVランプとの間と、前記処理室内とを接続するバイパスラインと、
を有するプラズマ処理装置。 A plasma processing apparatus for generating plasma by inductive coupling in a processing chamber,
a VUV lamp attached to a wall of the processing chamber so as to communicate with the processing chamber;
a shutter provided between the VUV lamp and the processing chamber for opening and closing between the VUV lamp and the processing chamber;
a bypass line connecting between the shutter and the VUV lamp and the inside of the processing chamber;
A plasma processing apparatus having
請求項1に記載のプラズマ処理装置。 A bypass valve provided in the bypass line for opening and closing the bypass line,
The plasma processing apparatus according to claim 1.
請求項2に記載のプラズマ処理装置。 Having a control unit that opens the bypass valve at least according to the timing of opening the shutter,
The plasma processing apparatus according to claim 2.
前記シャッターの開閉により、前記VUVランプから前記処理室内へのVUV光の照射及び前記VUV光の照射の停止を制御する、
請求項3に記載のプラズマ処理装置。 The control unit
Controlling irradiation of VUV light from the VUV lamp into the processing chamber and stopping the irradiation of the VUV light by opening and closing the shutter;
The plasma processing apparatus according to claim 3.
前記プラズマを発生させるために前記処理室内に高周波電力を供給させる前の予め定められた時間、前記シャッターを開け、前記VUVランプから前記処理室内にVUV光を照射するように制御する、
請求項3又は4に記載のプラズマ処理装置。 The control unit
opening the shutter for a predetermined time before supplying high-frequency power to the processing chamber to generate the plasma, and controlling to irradiate VUV light from the VUV lamp into the processing chamber;
5. The plasma processing apparatus according to claim 3 or 4.
前記予め定められた時間が経過した後、前記高周波電力を供給させる前に前記シャッターを閉じ、前記VUVランプから前記処理室内へのVUV光の照射を停止するように制御する、
請求項5に記載のプラズマ処理装置。 The control unit
After the predetermined time has elapsed, the shutter is closed before the high-frequency power is supplied, and control is performed to stop irradiation of VUV light from the VUV lamp into the processing chamber;
The plasma processing apparatus according to claim 5.
前記プラズマを発生させるために前記処理室内に高周波電力を供給させる前の予め定められた時間、前記シャッターを開け、前記VUVランプから前記処理室内にVUV光を照射する工程と、
前記予め定められた時間が経過した後、前記高周波電力を供給させる前に前記シャッターを閉じ、前記VUVランプから前記処理室内へのVUV光の照射を停止する工程と、
を有するプラズマ処理方法。 A plasma processing method performed in the plasma processing apparatus according to any one of claims 1 to 6,
opening the shutter and irradiating VUV light from the VUV lamp into the processing chamber for a predetermined time before supplying high frequency power to the processing chamber to generate the plasma;
a step of closing the shutter after the predetermined time has elapsed and before supplying the high-frequency power to stop irradiation of VUV light from the VUV lamp into the processing chamber;
A plasma processing method comprising:
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