JP2022108270A - 旗、載置場、対象生物を威嚇する方法、及び表示物 - Google Patents

旗、載置場、対象生物を威嚇する方法、及び表示物 Download PDF

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Abstract

【課題】レンチキュラーレンズ等の透光体を用いずに対象生物を威嚇する。【解決手段】表示物1は、旗11、ポール12、支持台13、及び横棒14を有する。ポール12は、下端部を支持台13に挿し込んで固定することにより略鉛直方向に配置される棒状の部材である。ポール12の上端部は、ポール12に対して交差する方向に伸びるように横棒14が接続される。旗11は、旗体111、複数の側縁部乳布112、及び、複数の上縁部乳布113を有する。旗体111の生地の表面、及び裏面の少なくとも一方には、領域R1が設けられる。この領域R1は、対象生物の天敵生物を撮影した写真等の画像が表示される領域である。【選択図】図2

Description

本発明は、旗、載置場、対象生物を威嚇する方法、及び表示物に関する。
カラス、ハト、サル等(以下、対象生物という)による住環境への被害が問題となっている。これらの被害を防ぐため、対象生物を威嚇する各種の技術が考えられている。
例えば、特許文献1は、鳥や獣が忌避する動物の動く過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したもので、鳥や獣がレンチキュラーレンズを介して見た場合に視線角度の変化によって動物が動いているように見せて鳥や獣の接近を抑止しようとする鳥獣防除装置を開示している。
また、特許文献2は、鳥獣が忌避する絵又は模様が描かれた表示部の前面に焦点が合わないようにする透光体を重ねて設け、その透光体を透過した表示部の絵又は模様が鳥獣にとって焦点が合わないようにすることにより忌避させて鳥獣の接近を抑止しようとする鳥獣忌避装置を開示している。
なお、忌避の対象となる生物の例としてハト、カラス等の鳥類(鳥綱ともいう)が挙げられるが、非特許文献1は、鳥類の視覚受容機構について開示している。
特開2007-259794号公報 特開2011-155856号公報
杉田昭栄,"鳥類の視覚受容機構",バイオメカニズム学会誌,第31巻,第3号(2007),p.143-149
本発明は、透光体を用いずに対象生物を威嚇すること、を目的とする。
本発明の請求項1に係る旗は、対象生物を威嚇する場所に置かれる旗であって、該対象生物の天敵生物を描画した画像を生地の表面、及び裏面の少なくとも一方に表示する旗である。
本発明の請求項2に係る旗は、請求項1に記載の態様において、前記天敵生物は鳥綱タカ目である旗である。
本発明の請求項3に係る旗は、請求項2に記載の態様において、前記天敵生物の翼を模擬する加工を前記生地に設ける旗である。
本発明の請求項4に係る旗は、請求項1から3のいずれか1項に記載の態様において、前記画像は、前記天敵生物の顔を示す旗である。
本発明の請求項5に係る旗は、請求項1から3のいずれか1項に記載の態様において、前記画像は、前記天敵生物の部位を切り取った部分画像の組合せを示す旗である。
本発明の請求項6に係る旗は、請求項4又は5に記載の態様において、前記画像のうち前記天敵生物の目を示す部分は、光を反射する反射材を含む塗料で形成される旗である。
本発明の請求項7に係る旗は、請求項1から6のいずれか1項に記載の態様において、前記生地は、撥水加工、及び抗菌加工の少なくとも一方が施されている旗である。
本発明の請求項8に係る旗は、請求項1から7のいずれか1項に記載の態様において、前記生地は、前記天敵生物の分泌物、及び該分泌物の主成分を合成した合成物の少なくとも一方が塗布されている旗である。
本発明の請求項9に係る旗は、請求項1から8のいずれか1項に記載の態様において、前記生地は、紫外線に対する特性が前記画像と異なる塗料で形成された記号を表示する旗である。
本発明の請求項10に係る載置場は、物品を載置することができる載置スペースと、前記載置スペース内の位置、及び前記載置スペースに隣接する位置、の少なくとも一方に置かれる請求項1から9のいずれか1項に記載の旗と、を有することを特徴とする載置場である。
本発明の請求項11に係る方法は、物品を載置することができる載置スペース内の位置、及び前記載置スペースに隣接する位置、の少なくとも一方に請求項1から9のいずれか1項に記載の旗を置くことで、前記物品に集まる対象生物を威嚇する方法である。
本発明の請求項12に係る表示物は、請求項1から9のいずれか1項に記載の旗と、前記旗を取り付けるポールと、前記ポールを支持する支持台と、を有し、前記支持台は、液体を収容可能な複数の容器と、前記複数の容器を、前記ポールの周側面に沿って配置して結束することにより、該ポールを支持させる結束部材と、を有する表示物である。
本発明によれば、レンチキュラーレンズ等の透光体を用いずに対象生物を威嚇することができる。
載置場9の構成の例を示す図。 表示物1の構成の例を示す図。 旗体111の構成の例を示す図。 支持台13を構成する土台130の例を示す図。 支持台13を構成する容器131及び結束部材132の配置の例を示す図。 容器131の外観の例を示す図。 支持台13の外観の例を示す図。 旗体111の他の構成の例を示す図。 旗体111の他の構成の例を示す図。
<実施形態>
<載置場の構成>
図1は、載置場9の構成の例を示す図である。載置場9は、表示物1、及び載置スペース2を有する。載置スペース2は、物品3を載置することができる空間である。図1に示す物品3は、本実施形態においてはごみである。つまり、図1に示す載置スペース2は、ごみ置場である。表示物1は、載置スペース2に隣接する位置に置かれる。ここで「隣接」とは、表示物1によって表示される画像により、載置スペース2に入ろうとする対象生物を威嚇することが可能な距離、範囲に位置することを意味する。表示物1は、対象生物を威嚇する表示をする構造物である。なお、表示物1は、載置スペース2の内側に置かれてもよい。表示物1は、後述する旗11を有する。
すなわち、この載置場9は、物品を載置することができる載置スペースと、載置スペース内の位置、及び載置スペースに隣接する位置、の少なくとも一方に置かれる旗と、を有することを特徴とする載置場の例である。
<表示物の構成>
図2は、表示物1の構成の例を示す図である。表示物1は、旗11、ポール12、支持台13、及び横棒14を有する。
支持台13は、ポールを支持する台である。ポール12は、旗11を取り付けてこれを支持する棒状の部材である。図2に示すポール12は、下端部を支持台13に挿し込んで固定することにより略鉛直方向に配置される。ポール12の上端部は、ポール12に対して交差する方向(例えば、略垂直方向)に伸びるように横棒14が接続される。
<旗の構成>
旗11は、旗用の生地で構成される旗体111、複数の側縁部乳布112、及び、複数の上縁部乳布113を有する。旗体111に用いられる生地は、風を受けて揺らぎ、はためく生地として構成されていればよく、素材としては、木綿、麻、絹等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル、カーボン繊維等の化学繊維等、適宜な素材が用いられる。本実施形態において旗体111は、ポリエステルの生地で構成される。
側縁部乳布112は、帯状の生地の両端を旗体111の側縁部に縫い付けてループ状にした部材であり、それぞれのループにポール12が通されることで、旗体111をポール12に支持させる。
上縁部乳布113は、帯状の生地の両端を旗体111の上縁部に縫い付けてループ状にした部材であり、それぞれのループに横棒14が通されることで、旗体111を横棒14に支持させる。
<生地の表面・裏面に表示する画像・記号>
図3は、旗体111の構成の例を示す図である。旗体111の生地の表面、及び裏面の少なくとも一方には、領域R1が設けられる。この領域R1は、載置スペース2に入ろうとする、威嚇すべき対象生物の天敵生物を描画した画像が表示される領域である。この旗体111を有する旗11は、対象生物を威嚇する場所に置かれる旗であって、その対象生物の天敵生物を描画した画像を生地の表面、及び裏面の少なくとも一方に表示する旗の例である。
(1)対象生物の天敵生物の画像(写真)
図3に示す領域R1は、対象生物の天敵生物を描画した画像が表示されている。本実施形態において、対象生物にはカラスが、天敵生物にはオオタカが、それぞれ想定されている。
なお、対象生物は、上述したカラスに限らず、他の鳥類であってもよい。例えば、対象生物は、カラス、スズメ等、鳥類スズメ目に属する鳥であってもよい。また、対象生物は、ハト等の鳥類スズメ目に属さない鳥であってもよく、サル等、鳥類に属さない生物であってもよい。
また、天敵生物は、上述したオオタカに限らず、他の鳥類であってもよい。天敵生物は、例えば、オオタカ、ハイタカ、ワシ、オオワシ、トビ等、鳥類タカ目(「鳥綱タカ目」ともいう)に属する鳥が好適である。また、天敵生物は、フクロウ等、鳥類フクロウ目に属する鳥や、ハヤブサ等、鳥類ハヤブサ目に属する鳥であってもよく、例えば、いわゆる「猛禽類」と呼ばれる鳥類であってもよい。また、天敵生物は、ヒト、スズメバチ等、鳥類に属さない生物であってもよい。
本実施形態において、図3に示す領域R1に表示される画像は、実際の1羽のオオタカを撮影した写真を転写したものである。このオオタカを示す画像の大きさは、略実物大のオオタカを示した大きさであることが望ましい。
なお、領域R1に表示する画像は、上述した通り、天敵生物の写真を転写したものに限らず、天敵生物を絵として描いたものであってもよい。この天敵生物の絵は、実際の天敵生物を、写実的に、あるがままに写して描き出したもの、すなわち、「写像」であることが望ましい。要するに、この画像は、威嚇の対象とする対象生物が、天敵生物と認識する程度に、その天敵生物と類似していればよい。
ただし、この画像は、威嚇すべき対象生物がこれを天敵生物として認識し易くするように、カラー画像であることが望ましい。本実施形態において、図3に示す領域R1に描画されるこの画像の色は、実際のオオタカの色と同じか、略同じものである。カラスの視力は人に比べて優れており、色や形状が実際のオオタカと異なっていると領域R1に表示した画像をオオタカとしてカラスが認識し難いからである。
本実施形態で想定している忌避・威嚇すべき対象生物であるカラス等の鳥類は、人が認識できる赤、緑、青に加えて、一部に近紫外線に相当する波長を色として知覚することができるものが存在するといわれている(非特許文献1参照)。したがって、領域R1には、カラス等の対象生物が知覚可能な波長で再現された塗料によって描画された画像が表示されることが望ましく、図3に示す領域R1は、一例として、単体で、又は混ぜ合わせることによって赤、緑、青をそれぞれ反射する塗料に加えて、紫外線を反射する塗料が用いられたカラー画像となっている。本実施形態では、画像としては写真の転写が用いられている。
以上の構成によれば、旗体111は無風時には動きがなく、また、風を受ければ揺らいだり、はためいたりする。これにより、領域R1に描画された画像は、静止あるいは揺動し、カラスから見た場合に、あたかも天敵生物が静止していたり、体を動かしたりしているように認識される。
そして、風の強さに応じて旗体111が動くため、その風も知覚しているカラス等の対象生物にとって、旗体111に描画された画像の動きは自然なものである。そのため、この構成を採用した表示物1を用いると、他の動力で画像を動かした場合に比べて、威嚇すべき対象生物は、これを天敵生物として認識する可能性が高い。
(2)利用者向けの記号
また、旗体111の生地の表面、及び裏面の少なくとも一方には、領域R2が設けられていてもよい。この領域R2は、人が認識可能な記号が表示される領域である。図3に示す領域R2には、日本語で「いつもありがとうございます。」という文字列が表示されている。この文字列は、人が認識しやすく、対象生物には目立たないように形成されていることが望ましい。例えば、図3に示すこの文字列は、領域R1に表示した画像と、紫外線に対する特性が異なる塗料で形成されている。すなわち、この文字列が形成されている領域R2を含む旗11は、紫外線に対する特性が、対象生物の天敵生物を描画した画像と異なる塗料で形成された記号を表示する場合の旗の例である。
なお、領域R2に表示される記号は、領域R1に表示される画像に比べて、載置スペース2に物品3が載置されていないときには目立ち、載置スペース2に物品3が載置されているときには目立たないように形成されていることが望ましい。すなわち、領域R1に表示される画像は、領域R2に表示される記号に比べて、対象生物を威嚇すべき時間帯に、その対象生物にとって目立つものであればよい。
<生地に対する加工>
また、旗体111の生地は、以下の加工が施されてもよい。
(1)翼を模擬する加工
図3に示す領域R11は、領域R1のうち、オオタカの翼を示す領域である。この領域R11には、翼を模擬する加工が施されている。すなわち、この領域R11を含む旗11は、天敵生物の翼を模擬する加工を生地に設ける旗の例である。翼を模擬する加工は、例えば、以下の(a)から(d)の態様等で行われる。これらの態様は、組合されてもよい。
(a)ステー
ステーとは、生地よりも剛性が高い補強部材であり、例えば、アルミニウムやステンレス等の金属製の棒や、木製、樹脂製の板等である。このステーは、生地の表面、又は裏面に接着剤等で貼り付けられる。また、ステーは、生地に縫い付けられてもよく、旗体111を形成する生地が2枚以上の布状部材を合わせたものである場合、その間に挟み込まれてもよい。ステーは、オオタカの翼の骨格に沿って配置されることが好適である。これにより、旗体111がはためいても、領域R1に表示される画像のうち、翼を示す部分は、翼に近い形状を保ち易く、翼が模擬され易い。
(b)硬化塗料
硬化塗料は、生地に塗布し、乾燥した後、又は熱処理や紫外線処理等の後処理を経た後に、硬化する材料を含んだ塗料である。この硬化塗料は、オオタカの翼の骨格に沿って塗布されることが好適である。硬化塗料によっても、上述したステーと同様に、翼を示す部分は、翼に近い形状を保ち易くなるため、翼が模擬され易い。
(c)切れ目
旗体111の生地は、翼の形状に沿って切れ目が入れられていてもよい。これにより、領域R1に表示される画像のうち、翼を示す部分は、切れ目に沿った輪郭を有することになるため、翼が模擬され易くなる。
(d)翼の模型
旗体111の生地は、領域R1に表示される画像のうち、翼を示す部分に翼の模型が設けられていてもよい。この模型は、プラスチック等で形成されていてもよいが、実際のオオタカの羽根を含んでいてもよい。また、この模型は、オオタカの翼の剥製を用いて形成されてもよい。
(2)天敵生物の写真を表示する加工
また、図3に示す領域R12は、領域R1のうち、オオタカの顔を示す領域である。すなわち、この領域R12に表示される画像は、天敵生物の顔を示す画像の例である。
この領域R12には、オオタカの顔を強調する加工が施されている。オオタカの顔を強調する加工は、例えば、以下の(e)から(h)の態様等で行われる。これらの態様は、組合されてもよい。また、これらの加工は、領域R12に限らず、領域R1の全体に対して施されてもよい。
(e)発光塗料
オオタカの顔は、少なくとも一部が光を発する発光塗料で形成されてもよい。この発光塗料は、例えば、蛍光塗料、燐光塗料等、である。この発光塗料は、例えば、顔のうち目の部分に塗布される。
(f)反射材入り塗料
オオタカの顔は、少なくとも一部が、光を反射する反射材が含まれた塗料で形成されてもよい。反射材は、例えば微小ガラスビーズ等である。この反射材入り塗料は、例えば、顔のうち目の部分に塗布される。すなわち、この目の部分は、光を反射する反射材を含む塗料で形成される、天敵生物の目を示す部分の例である。
(g)紫外線反射塗料
オオタカの顔は、少なくとも一部が紫外線を反射する塗料で形成されてもよい。この紫外線反射塗料は、例えば、顔のうち目の部分に塗布される。
(h)天敵生物の分泌物等
オオタカの顔は、少なくとも一部にオオタカの分泌物等が塗布されてもよい。ここで「分泌物等」とは、実際のオオタカから分泌される分泌物や、その分泌物の主成分を合成した合成物の少なくとも一方を含む物質である。すなわち、この生地は、天敵生物の分泌物、及びその分泌物の主成分を合成した合成物の少なくとも一方が塗布されている生地の例である。
(3)撥水加工
旗体111を構成する生地は、表面、及び裏面の少なくとも一方に対して撥水加工が施されてもよい。これにより旗体111は、水を弾くので、発色が変化し難く、乾燥状態を保ち易く、風を受けたときにはためく状態になり易い。また、この構成によれば、旗体111は、雨天時においても折りたたまれて互いが接着する状態になりにくく、その生地に表示する画像等の視認性が損なわれ難い。
(4)抗菌加工
旗体111を構成する生地は、表面、及び裏面の少なくとも一方に対して抗菌加工が施されてもよい。また、この生地は、これを構成する糸そのものが抗菌加工を施したものであってもよい。図1に示した表示物1は、ごみ置場である載置スペース2に隣接して置かれるが、旗体111の生地に抗菌加工が施されていることにより、ごみから拡散する細菌等の繁殖が抑制されることがある。
すなわち、この生地は、撥水加工、及び抗菌加工の少なくとも一方が施されている生地の例である。
<支持台の構成>
図4は、支持台13を構成する土台130の例を示す図である。以下、図において、各構成が配置される空間をxyz右手系座標空間として表す。また、図に示す座標記号のうち、円の中に点を描いた記号は、紙面奥側から手前側に向かう矢印を表す。空間においてx軸に沿う方向をx軸方向という。また、x軸方向のうち、x成分が増加する方向を+x方向といい、x成分が減少する方向を-x方向という。y、z成分についても、上記の定義に沿ってy軸方向、+y方向、-y方向、z軸方向、+z方向、-z方向を定義する。
図4に示すz軸方向は、鉛直方向であり、-z方向は、重力の方向である。すなわち、+z方向は、上であり、-z方向は、下である。x軸方向、及びy軸方向で表される平面は、水平面である。
図4に示す土台130は、底板1300、及び支柱1301を有する。底板1300は、例えば、幅、及び奥行きが30~50センチメートル程度であり、厚みが3~5ミリメートル程度の板状の部材である。支柱1301は、底板1300の中央に設けられ、底板1300から上に伸びている。支柱1301の上面の中央には、z軸方向に沿った穴Hが設けられている。
図5は、支持台13を構成する容器131、及び結束部材132の配置の例を示す図である。図5に示す通り、支柱1301は、上から下に向かって見たときに、8個の容器131で囲まれている。容器131は、液体を収容可能な容器であり、例えば、ペットボトルである。
図6は、容器131の外観の例を示す図である。支柱1301の側周面を囲むと、8個の容器131は、図6に示す状態になる。なお、支柱1301の穴Hは、z軸方向に設けられており、穴Hにはポール12が挿し込まれる。したがって、支柱1301の側周面は、ポール12の側周面でもある。
また、図5に示す結束部材132は、底板1300の上に置かれ、支柱1301の側周面を囲む、8個の容器131、及び上面を覆うカバーである。結束部材132は、例えば、合成樹脂製のシートである。また、結束部材132は、上述したシートを束縛する、図示しないゴムバンド等の弾性材を含んでいてもよい。また、結束部材132は、上述したシートを束縛する、図示しない紐、ベルト等を含んでいてもよい。
図7は、支持台13の外観の例を示す図である。図5に示す通り、例えば水を収容した容器131が結束部材132により結束されると、支持台13は、図7に示す状態になる。
すなわち、この支持台13は、液体を収容可能な複数の容器と、複数の容器を、ポールの周側面に沿って配置して結束することにより、ポールを支持させる結束部材と、を有する支持台の例である。
結束部材132の上面の中央部には、開口部が設けられている。ポール12は、この開口部の下にある穴H(図4参照)に挿し込まれる。これによりポール12、及びポール12に係合した旗体111(図2参照)は、支持台13に支持される。
すなわち、本実施形態に示す表示物1は、旗と、旗を取り付けるポールと、ポールを支持する支持台と、を有する表示物の例である。
以上の構成により、本発明は、透光体を用いずに対象生物を威嚇することができる。
<変形例>
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例は、互いに組合されてもよい。
<1>
上述した実施形態において、旗体111の生地は、翼を模擬する加工、天敵生物の画像に対する加工、撥水加工、及び抗菌加工のうち、少なくともいずれかが施されていたが、これらの加工が施されていなくてもよい。
<2>
上述した実施形態に示す載置場9によって対象生物を威嚇する方法は、物品を載置することができる載置スペース内の位置、及び載置スペースに隣接する位置、の少なくとも一方に旗を置くことで、物品に集まる対象生物を威嚇する方法の例である。なお、この対象生物を威嚇する方法では、例えば一週間毎等、定期的に、設置する旗11を、表示する画像が異なる他の旗11に交換してもよい。これにより「旗が天敵生物ではない」ということが、カラス等の対象生物に学習され難くなる。
<3>
上述した実施形態において、領域R1に表示される画像は、1羽のオオタカを撮影した写真を転写したものであったが、旗体111には、複数羽の天敵生物が描画されてもよい。
図8は、旗体111の他の構成の例を示す図である。図8に示す旗体111の領域R1には、1羽のオオタカの全身の写真画像が転写されているほか、これに重ねて複数の領域R12に、オオタカの顔の写真画像が転写されている。すなわち、旗体111によって表示される天敵生物の画像は、その全身像であってもよいが、部分画像であってもよい。また、この天敵生物の画像の数は、1つであってもよく、複数であってもよい。
<4>
上述した実施形態において、領域R1に表示される画像は、1羽のオオタカの全身を撮影した写真を転写したものであったが、旗体111には、天敵生物の部位を切り取った部分画像の組合せが描画されてもよい。
図9は、旗体111の他の構成の例を示す図である。図9(a)に示す旗体111の領域R1には、オオタカの羽根と足とを組合せた部分画像が転写されているほか、これに重ねて複数の領域R12に、オオタカの目の写真画像が転写されている。また、図9(b)に示す旗体111の領域R1には、オオタカの足の爪が転写されているほか、これに重ねて複数の領域R12に、オオタカの目の写真画像が転写されている。オオタカの羽根、足(爪)、目等は、オオタカの部位である。つまり、この場合、旗体111によって表示される天敵生物の画像は、部位を切り取った部分画像の組合せである。このように、旗体111は、オオタカ等の天敵生物の部位を切り取った部分画像を組合せた画像が転写されていても、カラス等の天敵生物を威嚇する効果を奏することがある。この場合、組合せた画像が天敵生物の全身を表現していなくてもよい。
<実験例>
出願人は、上述した表示物1に相当する表示物を、自己の敷地内で複数回にわたって設置する実験をした。その結果、カラスが頻繁に寄ってきていたごみ載置場に隣接した位置に、本願発明に係る表示物を設置したところ、カラスは全く飛来しなかった。一方、このごみ集積場から離れた、本願発明に係る表示物を設置していないごみ集積場ではカラスの飛来が観察された。
<追加実験例>
出願人は、実施形態に係る表示物1(以下、表示物Aという)、及び変形例4に係る旗体111に相当する旗体を含む表示物(以下、表示物Bという)を、協力を受けた1箇所の町内会、6箇所の運送センター、及び2件の農家のそれぞれに令和3年5月から約6月にわたって掲出した。表示物A、及び表示物Bのいずれも掲出していなかった場所には、カラスによる被害が5回(8月5日、8月16日、8月19日、8月23日、9月13日)発生した。また、表示物Aのみを掲出した場所には、カラスによる被害が2回(9月2日、10月21日)発生した。表示物A、及び表示物Bの両方を掲出した場所には、カラスによる被害が発生しなかった
1…表示物、11…旗、111…旗体、112…側縁部乳布、113…上縁部乳布、12…ポール、13…支持台、130…土台、1300…底板、1301…支柱、131…容器、132…結束部材、14…横棒、2…載置スペース、3…物品、9…載置場、H…穴、R1…領域、R11…領域、R12…領域、R2…領域。

Claims (12)

  1. 対象生物を威嚇する場所に置かれる旗であって、該対象生物の天敵生物を描画した画像を生地の表面、及び裏面の少なくとも一方に表示する旗。
  2. 前記天敵生物は鳥綱タカ目である
    請求項1に記載の旗。
  3. 前記天敵生物の翼を模擬する加工を前記生地に設ける
    請求項2に記載の旗。
  4. 前記画像は、前記天敵生物の顔を示す
    請求項1から3のいずれか1項に記載の旗。
  5. 前記画像は、前記天敵生物の部位を切り取った部分画像の組合せを示す
    請求項1から3のいずれか1項に記載の旗。
  6. 前記画像のうち前記天敵生物の目を示す部分は、光を反射する反射材を含む塗料で形成される
    請求項4又は5に記載の旗。
  7. 前記生地は、撥水加工、及び抗菌加工の少なくとも一方が施されている
    請求項1から6のいずれか1項に記載の旗。
  8. 前記生地は、前記天敵生物の分泌物、及び該分泌物の主成分を合成した合成物の少なくとも一方が塗布されている
    請求項1から7のいずれか1項に記載の旗。
  9. 前記生地は、紫外線に対する特性が前記画像と異なる塗料で形成された記号を表示する
    請求項1から8のいずれか1項に記載の旗。
  10. 物品を載置することができる載置スペースと、
    前記載置スペース内の位置、及び前記載置スペースに隣接する位置、の少なくとも一方に置かれる請求項1から9のいずれか1項に記載の旗と、
    を有することを特徴とする載置場。
  11. 物品を載置することができる載置スペース内の位置、及び前記載置スペースに隣接する位置、の少なくとも一方に請求項1から9のいずれか1項に記載の旗を置くことで、前記物品に集まる対象生物を威嚇する方法。
  12. 請求項1から9のいずれか1項に記載の旗と、
    前記旗を取り付けるポールと、
    前記ポールを支持する支持台と、
    を有し、
    前記支持台は、
    液体を収容可能な複数の容器と、
    前記複数の容器を、前記ポールの周側面に沿って配置して結束することにより、該ポールを支持させる結束部材と、
    を有する表示物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023067126A (ja) * 2021-10-29 2023-05-16 株式会社Droots 鳥獣対策装置、鳥獣対策方法及びプログラム

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