JP2022105398A - 撮像レンズ系及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックフォーカスが比較的長い撮像レンズ系において像面湾曲を好適に補正可能な撮像レンズ系及び撮像装置を提供する。【解決手段】撮像レンズ系11は、負のパワーを有する第1レンズL1と、非球面形状を有する第2レンズL2からなる第1レンズ群G1、少なくとも2枚の第3レンズL3及び第4レンズL4からなる第2レンズ群G2からなり、光学全長をL、バックフォーカスをBF、第2レンズの外縁の厚さ及び光軸上の厚さをそれぞれET2及びd2、第1レンズから第3レンズまでの距離をD24、第1レンズから第2レンズまでの距離及び第2レンズから第3レンズまでの距離をそれぞれdf及びdrとした場合に、BF/L>0.1、0.9<ET2/d2<1.1、0.3<D24/L<0.5、0.05<df/dr<1.0、を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は撮像レンズ系及び撮像装置に関し、例えば車載用の撮像レンズ系及び撮像装置に関する。
従来、像面湾曲を補正するために、撮像レンズ系において、像側に最も近い位置に、物体側及び像側の少なくとも一方の面に変曲点を有するレンズを配置していた。例えば、特許文献1、2には、物体側から像側に向かって順に配置された、第1レンズ~第6レンズからなる撮像レンズ系において、第6レンズとして、物体側及び像側の面に変曲点を有するレンズを用いる撮像レンズ系が記載されている。
特開2020-027256号公報 特開2019-032462号公報
しかしながら、特許文献1、2は、携帯電話機等に搭載される撮像レンズ系を想定しており、携帯電話機等に搭載される撮像レンズ系のバックフォーカスは短い。そのため、撮像センサに入射する主光線の入射角度は大きくなり、各主光線が分離されているため、当該撮像レンズ系の最も像側に配置された非球面レンズによって像面湾曲を好適に補正することができる。しかし、車載用の撮像レンズ系は、バックフォーカスが比較的長く、撮像レンズ系の最も像側に変曲点を有する非球面レンズを配置しても、像面湾曲を好適に補正することが難しい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、バックフォーカスが比較的長い撮像レンズ系において像面湾曲を好適に補正可能な撮像レンズ系及び撮像装置を提供することを目的とする。
一実施形態の撮像レンズ系は、物体側から像側に向かって順に、第1レンズ群、絞り、第2レンズ群からなり、
前記第1レンズ群は、物体側から像側に向かって順に、1枚又は2枚の負のパワーを有するレンズと、物体側及び像側に非球面形状を有する補正レンズとからなり、
前記第2レンズ群は、少なくとも1枚のレンズからなり、
前記第1レンズ群の最も物体側に位置するレンズの物体側の面から前記第2レンズ群の最も像側に位置するレンズの像側の面までの光軸上の距離である光学全長をLとし、前記第2レンズ群の最も像側に位置するレンズの像側の面から撮像素子の物体側の面までの光軸上の距離であるバックフォーカスをBFとした場合に、以下の式(1)を満たし、
BF/L>0.1 ・・・(1)
前記補正レンズの物体側の面の最も外径側を透過する光線と前記補正レンズの物体側の面との交点と、前記補正レンズの物体側の面の最も外径側を透過する光線と像側の面との交点との光軸に平行な距離をET2とし、前記補正レンズの光軸上の厚さをd2とした場合に、以下の式(2)を満たし、
0.9<ET2/d2<1.1 ・・・(2)
前記第1レンズ群の最も物体側に位置するレンズの像側の面から前記第2レンズ群の最も物体側に位置するレンズの物体側の面までの光軸上の距離をD24とした場合に、以下の式(3)を満たし、
0.3<D24/L<0.5 ・・・(3)
前記補正レンズの物体側に隣り合うレンズの像側の面から前記補正レンズの物体側の面までの光軸上の距離をdfとし、前記補正レンズの像側の面から前記補正レンズの像側に隣り合うレンズの物体側の面までの光軸上の距離をdrとした場合に、以下の式(4)を満たす。
0.05<df/dr<1.0 ・・・(4)
本発明によれば、バックフォーカスが比較的長い撮像レンズ系において、前群に配置された補正レンズにより像面湾曲を好適に補正可能な撮像レンズ系及び撮像装置を提供することができる。
実施の形態1に係る撮像レンズ系及び撮像装置の構成及び光線を示す断面図である。 距離ET2を説明する図である。 実施例1に係る撮像レンズ系及び撮像装置の構成を示す断面図である。 実施例1の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図である。 実施例2に係る撮像レンズ系及び撮像装置の構成を示す断面図である。 実施例2の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図である。 実施例3に係る撮像レンズ系及び撮像装置の構成を示す断面図である。 実施例3の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図である。 実施例4に係る撮像レンズ系及び撮像装置の構成を示す断面図である。 実施例4の撮像レンズ系における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1
(撮像レンズ系及び撮像装置)
図1は、実施の形態1に係る撮像レンズ系11及び撮像装置20の構成及び光線を示す断面図である。撮像装置20は、撮像レンズ系11、撮像素子21を備える。撮像レンズ系11及び撮像素子21は筐体(不図示)に収容されている。
撮像素子21は、受光した光を電気信号に変換する素子であり、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられる。撮像素子21は、撮像レンズ系11の結像位置に配置されている。
以下、撮像レンズ系11について、詳細に説明する。
図1に示すように、実施の形態1の撮像レンズ系11は、物体側から像側に向かって順に、第1レンズ群G1、絞りSTOP、第2レンズ群G2からなり、第1レンズ群G1は、物体側から像側に向かって順に、1枚又は2枚の負のパワーを有するレンズと、物体側及び像側に非球面形状を有する補正レンズからなり、第2レンズ群G2は、少なくとも2枚のレンズからなり、絞りSTOPは、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズの像側に配置されている。
具体的には、第1レンズ群G1は、物体側から像側に向かって順に、負のパワーを有し、物体側に凹面を有するメニスカスレンズである第1レンズL1と、物体側及び像側に非球面を有し補正レンズとして機能する第2レンズL2とから構成されている。第2群レンズG2は、正のパワーを有し、物体側に凸面を有する第3レンズL3と、負のパワーを有し、像側に凹面を有する第4レンズL4と、正のパワーを有し、物体側及び像側に凸面を有する第5レンズL5と、負のパワーを有し、物体側及び像側に非球面を有する第6レンズL6とから構成されている。また、撮像レンズ系11は、図1に示すように、第6レンズL6の像側レンズ面S13と結像面IMGとの間に、波長フィルターガラス12を備えていてもよい。また、第4レンズL4と第5レンズL5は、接合レンズを構成する。また、撮像素子21上にはカバーガラス22があり、撮像レンズ系11の結像面はIMGで示されている。第1レンズL1~第3レンズL3はガラスレンズであることが好ましく、第4レンズL4~第6レンズL6は、プラスチックレンズであることが好ましい。なお、上記第1群を構成する第1レンズL1を、その負のパワーを分割して、2枚の負のパワーを有するレンズに置換してもよい。この2枚のレンズの合成したパワーが第1レンズL1のパワーと等しい。この場合、当該分割された負のパワーをそれぞれ有する2枚のレンズと第2レンズL2との合計3枚のレンズによって第1レンズ群G1が構成されることになる。
また、絞りSTOPより物体側に配置される第1レンズL1及び第2レンズL2は第1レンズ群G1を構成し、絞りSTOPより物体側に隣接配置される第3レンズL3、絞りSTOPより像側に隣接配置される第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6は第2レンズ群G2を構成する。そして、第1レンズ群G1は負のパワーを有し、第2レンズ群G2は正のパワーを有する。また、絞りSTOPは、撮像レンズ系11のFナンバー(Fno)を決める絞りである。
また、第1レンズ群G1の最も物体側に位置するレンズ(第1レンズL1)の物体側の面S1から第2レンズ群G2の最も像側に位置するレンズ(第6レンズL6)の像側の面S13までの光軸Z上の距離である光学全長をLとし、第2レンズ群G2の最も像側に位置するレンズ(第6レンズL6)の像側の面S13から撮像素子21の物体側の面IMGまでの光軸Z上の距離であるバックフォーカスをBFとした場合に、以下の式(1)を満たす。
BF/L>0.1 ・・・(1)
換言すれば、撮像レンズ系11は、バックフォーカスが比較的長い光学系である。
また、図2に示すように、補正レンズである第2レンズL2の物体側の面S3の最も外径側を透過する光線と第2レンズL2の物体側の面S3との交点P1と、第2レンズL2の物体側の面S3の最も外径側を透過する光線と像側の面S4との交点P2との光軸Zに平行な距離をET2とし、第2レンズL2の光軸Z上の厚さをd2とした場合に、以下の式(2)を満たす。なお、ここで、第2レンズL2の物体側の面S3の最も外径側を透過する光線は、撮像素子21の対角長への入射光線に該当する。
0.9<ET2/d2<1.1 ・・・(2)
換言すれば、第2レンズL2のレンズパワーは、撮像レンズ系11の他のレンズに比べて弱いことが好ましい。バックフォーカスが比較的長い撮像レンズ系11では、当該撮像レンズ系11の物体側において、各主光線が分離されており、このような第2レンズL2が第1レンズ群G1に配置されることにより、像面湾曲を好適に補正することができる。具体的には、このような第2レンズL2が第1レンズ群G1に配置されることにより、第2レンズL2に入射する主光線の入射角度は大きくなり、各主光線が分離されているため、当該第2レンズL2によって像面湾曲を好適に補正することができる。
つまり、バックフォーカスが比較的長い撮像レンズ系11において、像面湾曲を好適に補正することができる。
実施の形態1では、第2レンズ群G2は4枚のレンズから構成されているが、これに限らず何枚の構成であってもかまわない。BF/L>0.1であってバックフォーカスの長い光学系であれば、光学系の中の物体側のレンズにおいて各種光線の重なりが少なくなり、各光線に対する像面湾曲の補正が行いやすいという効果が得られ、この効果は第2レンズ群G2のレンズ構成に左右されることはないからである。また、第3レンズL3以降は瞳(絞り)に近く、球面収差等の結像性能を重視すればよいからである。また、像面湾曲も第3レンズL3以降のレンズに対しては焦点距離が長いため像面湾曲の発生は少ないからである。
また、第1レンズ群G1の最も物体側に位置する第1レンズL1の像側の面S2から第2レンズ群G2の最も物体側に位置するレンズ(第3レンズL3)の物体側の面S5までの光軸Z上の距離をD24とした場合に、以下の式(3)を満たし、
0.3<D24/L<0.5 ・・・(3)
第2レンズL2の物体側に隣り合うレンズ(第1レンズL1)の像側の面S2から第2レンズL2の物体側の面S3までの光軸Z上の距離をdfとし、第2レンズL2の像側の面S4から第2レンズL2の像側に隣り合うレンズ(第3レンズL3)の物体側の面S5までの光軸Z上の距離をdrとした場合に、以下の式(4)を満たすことが好ましい。
0.05<df/dr<1.0 ・・・(4)
(3)式を満たすことにより、第1レンズ群G1を構成するレンズ(第1レンズL1~第3レンズL3)を絞りSTOPの位置より物体側に離れた位置に配置することができる。これにより、第2レンズL2の物体側の面S3に入射する主光線の入射角度をより確実に大きくすることができ、第2レンズL2の物体側の面S3に入射する各主光線をより確実に分離させることができる。そのため、当該第2レンズL2によってより確実に像面湾曲を補正することができる。
また、df/drが1.0より小さいことにより、第2レンズL2を像側に隣り合う第3レンズL3よりも、物体側に隣り合う第1レンズL1に近い位置に配置することができる。これにより、第2レンズL2の物体側の面S3上における、第2レンズL2に入射する各主光線の重なりを少なくすることができ、第2レンズL2によって像面湾曲の補正をより効果的に行うことができる。また、df/drが0.05より小さいと、すなわち、第2レンズL2が第1レンズL1に近すぎると、撮像レンズ系11の組み立てにおいて、第1レンズL1と第2レンズL2とが干渉してしまう可能性が高くなる。
また、撮像レンズ系11の系全体の焦点距離をFとし、第2レンズL2の焦点距離をf2とした場合に、以下の式(5)を満たすことが好ましい。
-0.1<F/f2<0.1 ・・・(5)
換言すれば、第2レンズL2のレンズパワーは、撮像レンズ系11の他のレンズに比べて弱いことが好ましい。そのため、上記と同様の理由により、第2レンズL2により、像面湾曲を好適に補正することができる。
また、本実施の形態1において、第1レンズL1が負のパワーを有し、第1レンズL1の物体側の面S1が凹面であることにより、第1レンズL1へ入射する軸外光線(光軸外に結像する光線。「周辺光線」とも称する。)の入射角を大きく変化させることができ、負のディストーション(歪曲収差)を発生させることができる。これにより、像の周辺ほど像が縮み、撮像素子21によって検出される範囲が広くなり、高画角を実現でき、広角を実現することができる。
一方、第2レンズL2は、物体側及び像側の少なくとも一方の面に少なくとも1つの変曲点を有することにより、第1レンズL1によって生じた負のディストーションによって発生する各種収差のうちの像面湾曲を中心から周辺にかけて補正することができる。
また、第2レンズL2が、物体側の面S3に1つの変曲点を有する場合、第2レンズL2の物体側の面S3が光軸Zと交差する中心位置から、第2レンズL2の上記変曲点の位置までの範囲において、当該面S3が物体側に凸面であり、当該変曲点の位置から第2レンズL2の外縁までの範囲において、当該面S3が物体側に凹面であることが好ましい。
また、第2レンズL2が、像側の面S4に1つの変曲点を有する場合、第2レンズL2の像側の面S4が光軸Zと交差する中心位置から、第2レンズL2の上記変曲点の位置までの範囲において、当該面S4が物体側に凹面であり、当該変曲点の位置から第2レンズL2の外縁までの範囲において、当該面S4が物体側に凸面であることが好ましい。
第2レンズL2の物体側の面S3及び第2レンズL2の像側の面S4の少なくとも一方が上記の形状を有することにより、第2レンズL2における中心位置からの当該変曲点の位置を設計することにより像面湾曲の特性に合わせて補正を行うことができる。
さらに、第2レンズL2が、物体側の面S3及び像側の面S4の双方に変曲点を有し、第2レンズL2は、光軸と交差する中心位置から所定の位置までの範囲において物体側に凸であり、当該所定の位置から第2レンズL2の外縁までの範囲において像側に凸であることが好ましい。これにより、いわゆる樽型又は糸巻型と呼ばれる像面湾曲の特性に合わせて補正を行うことができる。
本実施の形態1では、第2レンズ群G2は4枚のレンズから構成されているが、これに限らず何枚の構成であってもかまわない。
本願発明は、広い画角を実現するための第1レンズL1と、像面湾曲を補正するパワーの少ない第2レンズL2のみで発明の目的が達成されるものであり、これらのレンズの像側に位置するレンズは単に結像を実現するための構成であるため、第2レンズ群G2が何枚の構成であってもかまわないのである。言い換えると、第2レンズ群G2では、像面湾曲の発生も少なく、瞳(絞り)に近いため球面収差等の結像性能を重視すれば足りるため、どのような構成であってもよい。
次に、実施の形態1の撮像レンズ系11に対応する実施例について、図面を参照して説明する。
(実施例1)
図3は、実施例1に係る撮像レンズ系11を示す断面図である。具体的には、実施例1に係る撮像レンズ系11は、物体側から像側に向かって順に、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、絞りSTOP、第4レンズL4、第5レンズL5、IRカットフィルタ12からなる。また、第1レンズL1は、負のパワーを有し、物体側に凹面を有し、像側に凸面を有する。第2レンズは、正のパワーを有し、物体側及び像側に変曲点を有する非球面を有する。第3レンズL3は、正のパワーを有し、物体側に凸の非球面を有し、像側に非球面を有する。第4レンズL4は、負のパワーを有し、物体側に非球面を有し、像側に凹の非球面を有する。第5レンズL5は、正のパワーを有し、物体側及び像側に凸の非球面を有する。第6レンズL6は、正のパワーを有し、物体側及び像側に非球面を有する。第1レンズL1~第3レンズL3はガラスレンズであり、第4レンズL4~第6レンズL6は、プラスチックレンズである。また、撮像レンズ系11は、赤外領域の光をカットするためのフィルタである、IRカットフィルタ12を備えている。以下、実施例1に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表1に、実施例1に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表1では、レンズデータとして、各面の曲率半径(mm)、中心光軸Zにおける面間隔(mm)、d線における屈折率Nd、及び、d線におけるアッベ数Vdを提示している。ここで、実施例1に係る撮像レンズ系11の半画角は27.0°であり、Fナンバーは1.8であり、光学系全体の焦点距離Fは8.623(mm)である。また、表1に示す、d線における屈折率及びd線におけるアッベ数は、撮像レンズ系11の周囲の温度である環境温度t(℃)が25(℃)のときの値である。また、表1において、「*印」がついた面は、非球面であることを示している。なお、光学系の半画角とは、瞳中心を通ってセンサの対角長の位置(対角点)に到達する光線が物体側で光軸となす角度をいう。
Figure 2022105398000002
また、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズ面L4、及び、第5レンズL5、第6レンズL6のレンズ面に採用される非球面形状は、光軸方向のサグ量をY(h)、cを曲率半径の逆数、中心光軸Zに直交する方向の中心光軸Zからの高さをh、円錐係数をK、4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の非球面係数をそれぞれA4、A6、A8、A10、A12、A14、A16とすると、以下の式(6)により表される。なお、各記号の意味及び非球面形状を表す式は、後述の実施例においても同様である。
Figure 2022105398000003
表2に、実施例1の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表2において、例えば「-2.33239E-03」は、「-2.33239E×10-3」を意味する。
Figure 2022105398000004
図4に、実施例1の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図を示す。図4に示すように、実施例1の撮像レンズ系11では、半画角が27°、Fナンバーが1.8である。
また、図4Aの縦収差図では、横軸は光線が光軸と交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。
また、図4Bの像面湾曲図では、横軸は光軸方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。また、図4Bの像面湾曲図において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。
また、図4Cの歪曲収差図において、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。
また、図4B及び図4Cの像面湾曲図、歪曲収差図では、波長555nmの光線によるシミュレーション結果を示している。
なお、図4は、環境温度t(℃)が25(℃)のときの球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図を示している。
(実施例2)
図5は、実施例2に係る撮像レンズ系11を示す断面図である。実施例2に係る撮像レンズ系11の構成は、実施例1と同様であるため、その説明を省略する。以下、実施例2に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表3に、実施例2に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表3に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。ここで、実施例2に係る撮像レンズ系11の半画角は27.0°であり、Fナンバーは1.8であり、光学系全体の焦点距離Fは8.923(mm)である。
Figure 2022105398000005
表4に、実施例2の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 2022105398000006
図6に、実施例2の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図を示す。図6に示す各収差図についての説明は図4と同様であるため、その説明を省略する。
(実施例3)
図7は、実施例3に係る撮像レンズ系11を示す断面図である。実施例3に係る撮像レンズ系11の構成は、実施例1と同様であるため、その説明を省略する。以下、実施例3に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表5に、実施例3に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表5に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。ここで、実施例3に係る撮像レンズ系11の半画角は27.0°であり、Fナンバーは1.8であり、光学系全体の焦点距離Fは8.59(mm)である。
Figure 2022105398000007
表6に、実施例3の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 2022105398000008
図8に、実施例3の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図を示す。図8に示す各収差図についての説明は図4と同様であるため、その説明を省略する。
(実施例4)
図9は、実施例4に係る撮像レンズ系11を示す断面図である。実施例4に係る撮像レンズ系11の構成は、実施例1と同様であるため、その説明を省略する。以下、実施例4に係る撮像レンズ系11の特性データについて説明する。
表7に、実施例4に係る撮像レンズ系11の各レンズ面のレンズデータを示す。表7に示す項目は、表1と同様であるため、その説明を省略する。ここで、実施例4に係る撮像レンズ系11の半画角は27.0°であり、Fナンバーは1.8であり、光学系全体の焦点距離Fは8.623(mm)である。
Figure 2022105398000009
表8に、実施例4の撮像レンズ系11において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 2022105398000010
図10に、実施例4の撮像レンズ系11における球面収差図(縦収差図)、像面湾曲図、歪曲収差図を示す。図10に示す各収差図についての説明は図4と同様であるため、その説明を省略する。
図4A、6A、8A、10Aの縦収差図に示すように、本実施例1~4の撮像レンズ系11によれば、波長486.1nm、587.6nm、656.3nmの縦収差が良好に補正されている。従って、撮像レンズ系11が高解像度となる。
また、図4B、6B、8B、10Bの像面湾曲図に示すように、本実施例1~4の撮像レンズ系11によれば、像面湾曲が良好に補正されている。従って、撮像レンズ系11が高解像度となる。
また、図4C、6C、8C、10Cの歪曲収差図に示すように、本実施例1~4の撮像レンズ系11によれば、歪曲収差が良好に補正されている。従って、撮像レンズ系11が高解像度となる。
また、表9に、実施例1~4に係る撮像レンズ系11の全系の焦点距離F(mm)、第1レンズL1~第6レンズL6の焦点距離f1~f6(mm)、バックフォーカスBF(mm)、光学全長L(mm)、第2レンズL2の物体側の面S3の最も外径側を透過する光線と像側の面S4との交点との光軸に平行な距離ET2(mm)、第2レンズL2の光軸Z上の厚さd2(mm)、第1レンズL1の像側の面S2から第3レンズL3の物体側の面S5までの光軸Z上の距離D24(mm)、第2レンズL2の物体側に隣り合う第1レンズL1の像側の面S2から第2レンズL2の物体側の面S3までの光軸Z上の距離df(mm)、第2レンズL2の像側の面S4から第2レンズL2の像側に隣り合う第3レンズL3の物体側の面S5までの光軸Z上の距離dr(mm)、第4レンズL4と第5レンズL5からなる接合レンズの合成焦点距離f4/5(mm)、撮像レンズ系11の光学長tol(mm)、BF/Lの値、ET2/d2の値、F/f2の値、D24/Lの値、及びdf/drの値を示す。表9に示す値は、光線の波長が555nm、環境温度t(℃)が25(℃)のときの値である。なお、実施例1~4において、上記の第1群を構成する第1レンズL1を、その負のパワーを分割して、2枚の負のパワーを有するレンズに置換してもよい。この2枚のレンズの合成したパワーが第1レンズL1のパワーと等しい。この場合、当該分割された負のパワーをそれぞれ有する2枚のレンズと第2レンズL2との合計3枚のレンズによって第1レンズ群G1が構成されることになる。
Figure 2022105398000011
表9に示すように、実施例1~4において、BF/Lの値は、上記の式(1)を満たしている。そのため、実施例1~4に係る撮像レンズ系11は、バックフォーカスが比較的長い光学系であり、比較的厚い撮像センサが用いられる車載用等の用途に用いることができる。また、表9に示すように、実施例1~4において、ET2/d2の値は、上記の式(2)を満たしている。換言すれば、第2レンズL2のレンズパワーは、撮像レンズ系11の他のレンズに比べて弱くなっている。バックフォーカスが比較的長い撮像レンズ系11では、当該撮像レンズ系11の物体側において、各主光線が分離されている。そのため、このような第2レンズL2が第1レンズ群G1に配置されることにより、第2レンズL2に入射する主光線の入射角度は大きくなり、各主光線が分離されているため、当該第2レンズL2によって像面湾曲を好適に補正することができる。
つまり、バックフォーカスが比較的長い撮像レンズ系11において、像面湾曲を好適に補正することができる。
また、表9に示すように、実施例1~4において、D24/Lの値は、上記の式(3)を満たしている。これにより、第1レンズ群G1を構成する第1レンズL1~第3レンズL3を絞りSTOPの位置より物体側に離れた位置に配置することができる。これにより、第2レンズL2の物体側の面S3に入射する主光線の入射角度をより確実に大きくすることができ、第2レンズL2の物体側の面S3に入射する各主光線をより確実に分離させることができる。そのため、当該第2レンズL2によってより確実に像面湾曲を補正することができる。
また、表9に示すように、実施例1~4において、df/drの値は上記の式(4)を満たしている。そのため、df/drが1.0より小さいことにより、収差補正を効果的に行うことができる。一方、df/drが0.05より大きいことにより、撮像レンズ系11の組み立てにおいて、第1レンズL1と第2レンズL2とが干渉することを防ぐことができる。
また、表9に示すように、実施例1~4において、F/f2の値は、上記の式(5)を満たしている。換言すれば、実施例1~4において、第2レンズL2のレンズパワーは、撮像レンズ系11の他のレンズに比べて弱い。そのため、上記と同様の理由により、第2レンズL2により、像面湾曲を好適に補正することができる。
また、実施例1~4において、第2レンズL2は、物体側の面S3及び像側の面S4の双方に変曲点を有している。これにより、第2レンズL2によって、第1レンズL1によって生じた負のディストーションによって発生する各種収差のうちの像面湾曲を中心から周辺にかけて補正することができる。
また、実施例1~4において、第2レンズL2の物体側の面S3及び像側の面S4が光軸Zと交差する中心位置から第2レンズL2の上記変曲点の位置までの範囲において、当該面S3及び当該面S4が物体側に凸面であり、当該変曲点の位置から第2レンズL2の外縁までの範囲において、当該面S3及び当該面S4が物体側に凹面である。
第2レンズL2の物体側の面S3及び第2レンズL2の像側の面S4が上記の形状を有することにより、第2レンズL2における中心位置からの当該変曲点の位置を設計することにより像面湾曲の特性に合わせて補正を行うことができる。
なお、本発明は上記実施例に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明の撮像レンズ系の用途は、車載カメラや監視カメラに限定されるものではなく、携帯電話等の小型電子機器に搭載する等の他の用途にも用いられてもよい。
11 撮像レンズ系
12 ガラス(IRカットフィルタ)
20 撮像装置
21 撮像素子
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
STOP 絞り
IMG 結像面

Claims (5)

  1. 物体側から像側に向かって順に、第1レンズ群、絞り、第2レンズ群からなり、
    前記第1レンズ群は、物体側から像側に向かって順に、1枚又は2枚の負のパワーを有するレンズと、物体側及び像側に非球面形状を有する補正レンズとからなり、
    前記第2レンズ群は、少なくとも2枚のレンズからなり、
    前記絞りは、前記第2レンズ群の最も物体側のレンズの像側に配置され、
    前記第1レンズ群の最も物体側に位置するレンズの物体側の面から前記第2レンズ群の最も像側に位置するレンズの像側の面までの光軸上の距離である光学全長をLとし、前記第2レンズ群の最も像側に位置するレンズの像側の面から撮像素子の物体側の面までの光軸上の距離であるバックフォーカスをBFとした場合に、以下の式(1)を満たし、
    BF/L>0.1 ・・・(1)
    前記補正レンズの物体側の面の最も外径側を透過する光線と前記補正レンズの物体側の面との交点と、前記補正レンズの物体側の面の最も外径側を透過する光線と像側の面との交点との光軸に平行な距離をET2とし、前記補正レンズの光軸上の厚さをd2とした場合に、以下の式(2)を満たし、
    0.9<ET2/d2<1.1 ・・・(2)
    前記第1レンズ群の最も物体側に位置するレンズの像側の面から前記第2レンズ群の最も物体側に位置するレンズの物体側の面までの光軸上の距離をD24とした場合に、以下の式(3)を満たし、
    0.3<D24/L<0.5 ・・・(3)
    前記補正レンズの物体側に隣り合うレンズの像側の面から前記補正レンズの物体側の面までの光軸上の距離をdfとし、前記補正レンズの像側の面から前記補正レンズの像側に隣り合うレンズの物体側の面までの光軸上の距離をdrとした場合に、以下の式(4)を満たす、撮像レンズ系。
    0.05<df/dr<1.0 ・・・(4)
  2. 光学系全体の焦点距離をFとし、前記補正レンズの焦点距離をf2とした場合に、以下の式(5)を満たす、請求項1に記載の撮像レンズ系。
    -0.1<F/f2<0.1 ・・・(5)
  3. 前記補正レンズは、物体側及び像側の少なくとも一方の面に少なくとも1つの変曲点を有する、請求項1又は2に記載の撮像レンズ系。
  4. 前記補正レンズは、光軸と交差する中心位置から所定の位置までの範囲において物体側に凸であり、前記所定の位置から前記補正レンズの外縁までの範囲において像側に凸である、請求項3に記載の撮像レンズ系。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載の撮像レンズ系と、
    前記撮像レンズ系の焦点位置に配置された撮像素子と、を備える撮像装置。
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