JP2022105043A

JP2022105043A - 心電計

Info

Publication number: JP2022105043A
Application number: JP2022067232A
Authority: JP
Inventors: 仁史竹内; Hitoshi Takeuchi
Original assignee: San Ei Medisys Co Ltd
Current assignee: San Ei Medisys Co Ltd
Priority date: 2020-03-12
Filing date: 2022-03-29
Publication date: 2022-07-12
Also published as: CN113384279A

Abstract

【課題】心電計の一方の電極を人体の耳に接触し、他方の電極を右手に接触すると明確な心電図を得ることはできない。【解決手段】本発明は、一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は左手に接触される心電計である。【選択図】図１６

Description

本発明は、対象者の心電図の波形データを、送受信装置を介して他の場所に送信し、当該他の場所で心電図の波形データを診断することのできる心電図であって、一方の電極が人体の耳に接触され他方の電極は人体の左手に接触される心電計である。
心電計の一方の電極を人体の耳に接触し、他方の電極を人体の左手に接触すると明確な心電図の波形データを得ることができる。
なお、心電計の一方の電極を人体の耳に接触し、他方の電極を例えば右手に接触すると図７に示すように明確な心電図の波形データを得ることはできない。

その理由は必ずしも明確ではないが、実験の結果、心電計の一方の電極を人体の耳に接触し、他方の電極を左手に接触すると図６に示すように明確な心電図の波形データを得ることができた。

従来、人間や動物等の心臓機能の時経的変化を一定時間検査、記憶、伝送することを目的として、その心電図波形等を患者等から電気的に採取する電極部が付帯する無線送信部ユニットと、小型薄型の筐体内に無線受信部と汎用コンピュータとのインターフェイス部を内蔵した電子回路ユニットと、表示機能、演算・解析機能、通信機能等を持つ汎用コンピュータを動作させるソフトウエア部により構成された携帯型心電図記憶伝送装置が提案されている（特許文献１）。

特開２００１－３１４３８６号公報

上記の特許文献１には、人間や動物等の心臓機能の時経的変化を一定時間検査、記憶、伝送することは記載されているが、心電計の電極を人体のどこに接触するかは明記されておらず、図４の記載から胸部の上部左右と腹部の左右に接触することを垣間見ることができる程度である。
また同時に、動脈血酸素飽和度や脈波の検査データや体温さらには血圧を測定することはできず、対象者の詳細な体調を把握し診断することはできなかった。

本発明では、対象者の心電計のデータのみならず、動脈血酸素飽和度や脈波および体温データ更には血圧データを同時に測定し、それらのデータを外部に送信し得るので、外部にいる医療従事者などはリアルタイムに対象者の健康状態を把握することができる。
特に新型コロナ感染症が流行する中、医療従事者が対象者と離間した位置で診察が可能となることは極めて重要である。

（１）本発明は、一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は人体の左手に接触される心電計である。
本発明では、一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は左手に接触されることによって心電図の波形が適格に出力される。

（２）他方の電極は左手に接触されてもよい。
他方の電極を左手に接触すると、電極を衣服の下に接触せずとも心電図の波形が適格に出力される。

（３）本発明は両方の電極が非接触状態で隣接して一体となって設けられ、一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は左手に接触される心電計である。
本発明では、両方の電極が非接触状態で隣接して一体となって設けられており、一方の電極を人体の耳に接触させ、他方の電極に左手を接触させると、リード線を必要とせず容易に心電図の波形が出力される。

（４）本発明はパルスオキシメータが一体的に備えられている心電計である。
本発明ではパルスオキシメータが一体的に備えられているので、心電図の波形のみならず同時に動脈血酸素飽和度や脈波の検査データが出力されることになる。
（５）本発明は体温計が一体的に備えられている心電計である。
本発明では体温計が一体的に備えられているので、心電図の波形のみならず同時に体温のデータが出力されることになる。

（６）心電図の波形データを外部に発信する発信機に入力され、外部に心電図の波形データを受信する受信機が設けられていることが望ましい。
本発明のように、心電図の波形データを外部に発信するトランスミッタ等の発信機に入力され、例えばクラウドコンピュータなどを介して外部に送信した心電図の波形データを受信する受信機が設けられていると、対象者の心電図の波形データを外部にいる医療従事者などが容易に診断することができる。

（７）動脈血酸素飽和度や脈波を外部に発信する発信機に入力され、外部に動脈血酸素飽和度や脈波を受信する受信機が設けられていることが望ましい。
本発明のように、動脈血酸素飽和度や脈波を外部に発信するトランスミッタ等の発信機に入力され、例えばクラウドコンピュータなどを介して外部に送信した動脈血酸素飽和度や脈波を受信する受信機が設けられていると、対象者の動脈血酸素飽和度や脈波のデータを外部にいる医療従事者などが容易に診断することができる。

（８）体温計のデータを外部に発信する発信機に入力され、外部に体温計のデータを受信する受信機が設けられていることが望ましい。
本発明のように、体温計のデータを外部に発信するトランスミッタ等の発信機に入力され、例えばクラウドコンピュータなどを介して外部に送信した体温計のデータを受信する受信機が設けられていると、対象者の体温を外部にいる医療従事者などが容易に診断することができる。

（９）パルスオキシメータと体温計が一体的に設けられ、心電図の波形データ、動脈血酸素飽和度や脈波および体温計のデータを外部に発信する発信機に入力され、外部に心電図の波形データ、動脈血酸素飽和度や脈波および体温計のデータを受信する受信機が設けられていることが望ましい。
本発明のように、パルスオキシメータと体温計が一体的に設けられ、心電図の波形データ、動脈血酸素飽和度や脈波および体温計のデータを、トランスミッタ等の発信機に入力され、例えばクラウドコンピュータなどを介して外部に発信した心電図の波形データ、動脈血酸素飽和度や脈波および体温計のデータを受信する受信機が設けられていると、対象者の波形データ、動脈血酸素飽和度や脈波および体温計を外部にいる医療従事者などが容易に診断することができる。

（１０）心電図の波形データとパルスオキシメータによって測定された脈波から血圧データを検出し、当該血圧データを外部に発信する発信機に入力され、外部に前記血圧を受信する受信機が設けられていることが望ましい。
本発明のように、心電図の波形データとパルスオキシメータによって測定された脈波から血圧データを検出し、当該血圧データをトランスミッタ等の発信機に入力され、例えばクラウドコンピュータなどを介して外部に発信した血圧データを受信する受信機が設けられていると、対象者の血圧データを外部にいる医療従事者などが容易に診断することができる。

（１２）本発明は、一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は人体の左手に接触される心電計であって、筐体の一側面に人体の耳部が接触する耳電極が備えられ、前記筐体の他側面に人体の左手が接触する左手電極が備えられ、内部に波形データ生成手段と当該波形データを外部に発信する発信機および電池が内蔵されている心電計である。
本発明のように、筐体の一側面に人体の耳部が接触する耳電極が備えられ、前記筐体の他側面に人体の左手が接触する左手電極が備えられ、内部に波形データ生成手段と当該波形データを外部に発信する発信機および電池が内蔵されていると全体としてコンパクトにまとめることができ、耳部への接触が容易となる。

（１３）更に他側面に体温計が設けられていることが望ましい。
本発明では体温計が一体的に備えられているので、心電図の波形のみならず同時に体温のデータが出力されることになる。
（１４）体温計は、前記筐体の一部に凹所が形成され当該凹所の内部に接触された体温センサによって構成されていることが望ましい。
本発明では、体温センサが凹所の内部に人体と非接触状態で接触されているので、より精度の高い検温ができることになる。

（１５）前記筐体の前記耳電極が備えられている側面にパルスオキシメータのセンサが設けられていることが望ましい。
本発明ではパルスオキシメータが一体的に備えられているので、心電図の波形のみならず同時に動脈血酸素飽和度や脈波の検査データが出力されることになる。

本発明では、一方の電極が人体の左右いずれかの耳に接触され、他方の電極が左手に接触されるので、心電図の波形データが確実かつ明瞭に出力される。

本発明の一実施の形態の制御ブロック図である。本発明の一実施の形態の、心電計の電極を人体の耳と左手に夫々接触した状態を現す図ある。本発明の一実施の形態の、心電計の電極を人体の耳と胸部に夫々接触した状態を現す図ある。本発明の一実施の形態の、両電極が電気的に絶縁された状態で隣接されている心電計の斜視図である。前記図４に示す心電計を用い、一方の電極を人体の耳に接触させ、他方の電極を左指先に接触させた状態を現す図である。本発明の一実施の形態で測定した心電計の波形データである。心電図の一方の電極を人体の耳に接触し、他方の電極を人体の右手に接触して測定した波形データである。本発明の他の実施の形態の心電計を上部一方向から見た斜視図である。本発明の他の実施の形態の心電計を上部他方向から見た斜視図である。本発明の他の実施の形態の心電計を図９に対応する下部から見た斜視図である。本発明の他の実施の形態の心電計の底面図である。本発明の他の実施の形態の心電計の正面図である。本発明の他の実施の形態の心電計の上面図である。本発明の他の実施の形態の心電計の上面図（図１３）のＹ－Ｙ視断面図である。本発明の他の実施の形態の心電計の正面図（図１２）のＸ－Ｘ視断面図である。本発明の他の実施の形態の心電計を人体に耳部に接触した状態を示す斜視図である。

発明を実施するための態様

図１ないし図５は本発明の一実施の態様を示す図である。
図１は、本発明を実施するための制御ブロック図で、心電計１には一方の電極Ａと他方の電極Ｂがリード線２により接続されている。
また心電計１の傍には一般的なパルスオキシメータ３が設置され、更に体温計４も設置されている。

そしてこれら心電計１、パルスオキシメータ３および体温計４は発信機（トランスミッタ）５に接続され、前記心電計１の波形図、パルスオキシメータ３からの動脈血酸素飽和度や脈波そして体温計４のデータが、一旦測定データ保存手段１３に保存され、次いで前記の発信機５から外部に発信される。
前記発信機５から発信された各種データなどは、クラウドコンピューティング６を介して、離間した場所のパソコン７やスマートホン８で受信され、再現される。
なお、クラウドコンピューティング６のみならずオンプレミスを利用してもよい。

従って対象者の各種データは離間した場所に位置する医療従事者の有するパソコン７やスマートホン８で再現され、当該医療従事者はパソコン７やスマートホン８に表示されたデータによって前記対象者の健康状態を診断し把握することができる。

ここで、図２に示すように、心電計１の一方の電極Ａは人体の左耳９（右耳でも可）に接触され、他方の電極Ｂは人体の左手１０に接触される。
また、図３に示すように、心電計１の一方の電極Ａは人体の左耳９（右耳でも可）に接触され、他方の電極Ｂは人体の胸部１１に接触されてもよい。

図４に示す心電計１は耳に掛ける小型のイヤホンタイプのもので、両電極Ａ、Ｂは電気的に絶縁された状態で隣接されて、耳９に接触する電極Ａと外側の電極Ｂが表裏の関係で位置しており、湾曲したアーム１２によって耳介に掛けるものである。

そして前記イヤホンタイプの心電計１のアーム１２を耳介に掛け、図５に示すように左手１０の指先で前記電極Ｂを外部から軽く押すと、前記電極Ａは耳９に接触、耳９と左手１０によって心電図を得ることができる。

図６は本発明の一実施の形態で測定した心電計の波形図であり、心電図の波形データを忠実に再現している。
一方、図７は心電図の一方の電極を人体の耳に接触し、他方の電極を人体の右手に接触して測定した波形図であり、心電図の波形データは忠実には再現されていない。
なお、心電図の波形データとパルスオキシメータによって測定された脈波から血圧データを測定することは周知である。

図８ないし図１６は本発明の他の実施の態様を示す図である。
図８において、角柱状のプラスチック製の筐体１４の上部に電源スイッチ１５が設けられており、正面側の上部にパルスオキシメータ３のセンサ１６が接触されている。また前記センサ１６の下部には人体の耳９の裏側に接触する耳電極１７が若干浮き上がった状態で接触されている。更に右側面にはＵＳＢ（ユニバーサルシリアルバス）のコネクタ１８が設けられている。

図９において、背面側の下部に人体の左指が接触する指電極（左手電極）１９が若干埋没しその表面が筐体１４の側面と面一の状態で接触されている。
図１０、図１１において、筐体１４の底面には放物面状の凹所２０が穿設されており、当該凹所２０の底部近傍に体温センサ２１が接触されている。２２はＬＥＤである。
図１５において、筐体１４内には小型のプリント基板２３が立設けされ、当該プリント基板２３に円形のバッテリ２４、前記電源スイッチ１５およびＵＳＢのコネクタ１８に接続される電子部品２５が接触されている。
なお、図８ないし図１５においては、筐体１４を耳部に接触するためのアームの図示は省略したが、一実施の態様のアーム１２と同様のものが固着されている。

図１６において、筐体１４をアーム１２によって耳部９に接触し、筐体１４の前記耳電極１７を耳たぶの裏側に接触させた状態で、左手親指を前記指電極１９に接触させれば、心電図の波形図、動脈血酸素飽和度や体温などのデータを得ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記一実施の態様や他の実施の態様に限定されるものではない。

Ａ一方の電極、Ｂ他方の電極、１心電計、２リード線、３パルスオキシメータ、４体温計、５発信機（トランスミッタ）、６クラウドコンピューティング、７パソコン、８スマートホン、９左耳、１０左手、１１胸部、１２アーム、１３測定データ保存手段、１４筐体、１５電源スイッチ、１６センサ、１７耳電極、１８コネクタ、１９指電極、２０凹所、２１体温センサ、２２ＬＥＤ、２３プリント基板、２４バッテリ、２５電子部品

Claims

一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は人体の左手に接触される心電計。
両方の電極が電気的に絶縁状態で隣接して一体となって設けられ、一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は左手指先に接触される請求項１に記載の心電計。
前記一方の電極の近傍にパルスオキシメータが一体的に備えられている請求項１または請求項２に記載の心電計。
前記一方の電極の近傍に体温計が一体的に備えられている請求項１ないし請求項３のいずれかに記載の心電計。
心電図の波形データを外部に発信する発信機に入力され、外部に心電図の波形データを受信する受信機が設けられている請求項１ないし請求項４のいずれかに記載の心電計。
動脈血酸素飽和度や脈波を外部に発信する発信機に入力され、外部に動脈血酸素飽和度や脈波を受信する受信機が設けられている請求項３に記載の心電計。
体温計のデータを外部に発信する発信機に入力され、外部に体温計のデータを受信する受信機が設けられている請求項４に記載の心電計。
パルスオキシメータと体温計が一体的に設けられ、心電図の波形データ、動脈血酸素飽和度や脈波および体温計のデータを外部に発信する発信機に入力され、外部に心電図の波形データ、動脈血酸素飽和度や脈波および体温計のデータを受信する受信機が設けられている請求項１または請求項２に記載の心電計。
心電図の波形データとパルスオキシメータによって測定された脈波から血圧データを検出し、当該血圧データを外部に発信する発信機に入力され、外部に前記血圧を受信する受信機が設けられている請求項３に記載の心電計。
一方の電極は人体の耳に接触され、他方の電極は左手に接触される心電計であって、
筐体の一側面に人体の耳部が接触する耳電極が備えられ、前記筐体の他側面に人体の左手が接触する左手電極が備えられ、内部に波形データ生成手段と当該波形データを外部に発信する発信機および電池が内蔵されている心電計。
更に他側面に体温計が設けられている請求項１０記載の心電計。
体温計は、前記筐体の一部に凹所が形成され当該凹所の内部に接触された体温センサによって構成されている請求項１１記載の心電計。
前記筐体の前記耳電極が備えられている側面にパルスオキシメータのセンサが設けられている請求項１０ないし１２のいずれかに記載の心電計。