JP2022102834A - Resin roof - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、樹脂ルーフに関する。 The present invention relates to a resin roof.
車両のルーフパネルよりも車室内側において、車室内に面するように配設されたパネル状の基材の車室外側に、発泡成形体が一体に成形された車両用天井内装材は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。発泡成形体は、車室外側の形状がルーフパネルの車室内側の形状と略等しくされており、その車室外側がルーフパネルの車室内側に圧接した状態で、ルーフパネルに取り付けられている。 Conventionally, a ceiling interior material for a vehicle in which a foam molded body is integrally molded on the outside of a panel-shaped base material arranged so as to face the inside of the vehicle on the vehicle interior side of the roof panel of the vehicle has been used. (See, for example, Patent Document 1). The foam molded body has a shape on the outside of the passenger compartment that is substantially equal to the shape on the interior side of the roof panel, and is attached to the roof panel with the outside of the passenger compartment pressed against the interior side of the roof panel. ..
上記したように、車両のルーフパネルと、そのルーフパネルよりも車室内側に配設されている基材との間には、発泡成形体等の樹脂製のインナ層が設けられている。ここで、そのインナ層が、ルーフパネルを構成する樹脂製のアウタ層に設けられている場合には、そのアウタ層とインナ層とを含むルーフ本体を車体側の基材に組み付けることになる。しかしながら、このような構成のルーフ本体には、アウタ層とインナ層との熱膨張率の差に起因した熱歪みが発生するおそれがあり、その熱歪みの発生を抑制する構造には、改善の余地がある。 As described above, a resin inner layer such as a foam molded body is provided between the roof panel of the vehicle and the base material disposed on the vehicle interior side of the roof panel. Here, when the inner layer is provided on the resin outer layer constituting the roof panel, the roof main body including the outer layer and the inner layer is assembled to the base material on the vehicle body side. However, the roof body having such a configuration may cause thermal strain due to the difference in the coefficient of thermal expansion between the outer layer and the inner layer, and the structure for suppressing the occurrence of the thermal strain has been improved. There is room.
そこで、本発明は、アウタ層とインナ層とを含むルーフ本体に、アウタ層とインナ層との熱膨張率の差に起因した熱歪みが発生するのを抑制できる樹脂ルーフを得ることを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to obtain a resin roof capable of suppressing the occurrence of thermal strain due to the difference in the coefficient of thermal expansion between the outer layer and the inner layer in the roof body including the outer layer and the inner layer. do.
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の樹脂ルーフは、車両のルーフパネルを構成する樹脂製のアウタ層と、前記アウタ層の周縁部を除く所定の領域に設けられた発泡樹脂製のインナ層と、を含むルーフ本体と、前記アウタ層の前記周縁部に設けられ、車体側の基材に接合される接合部と、前記アウタ層における前記領域の外周部に形成された段差部と、を備えている。 In order to achieve the above object, the resin roof according to claim 1 of the present invention is provided in a predetermined region excluding the resin outer layer constituting the roof panel of the vehicle and the peripheral portion of the outer layer. A roof body including an inner layer made of foamed resin, a joint portion provided on the peripheral portion of the outer layer and joined to a base material on the vehicle body side, and an outer peripheral portion of the region in the outer layer. It is provided with a formed stepped portion.
請求項1に記載の発明によれば、車両のルーフパネルを構成する樹脂製のアウタ層の周縁部を除く所定の領域に発泡樹脂製のインナ層が設けられている。そして、アウタ層の周縁部に、車体側の基材に接合される接合部が設けられ、アウタ層における上記領域の外周部に、段差部が形成されている。したがって、アウタ層とインナ層との熱膨張率の差に起因して、例えばインナ層がアウタ層に対してずれるように動いても、その動きが段差部の変形によって許容され、ルーフ本体に熱歪みが発生するのが抑制される。 According to the first aspect of the present invention, the foamed resin inner layer is provided in a predetermined region excluding the peripheral portion of the resin outer layer constituting the roof panel of the vehicle. A joint portion to be joined to the base material on the vehicle body side is provided on the peripheral edge portion of the outer layer, and a step portion is formed on the outer peripheral portion of the above-mentioned region in the outer layer. Therefore, due to the difference in the coefficient of thermal expansion between the outer layer and the inner layer, for example, even if the inner layer moves so as to be displaced with respect to the outer layer, the movement is allowed by the deformation of the stepped portion, and the roof body is heated. The occurrence of distortion is suppressed.
以上のように、本発明によれば、アウタ層とインナ層とを含むルーフ本体を備えた樹脂ルーフに、アウタ層とインナ層との熱膨張率の差に起因した熱歪みが発生するのを抑制することができる。 As described above, according to the present invention, the resin roof provided with the roof body including the outer layer and the inner layer is subjected to thermal strain due to the difference in the coefficient of thermal expansion between the outer layer and the inner layer. It can be suppressed.
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両上方向、矢印FRを車両前方向、矢印LHを車両左方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。 Hereinafter, embodiments according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. For convenience of explanation, the arrow UP shown appropriately in each figure is the vehicle upward direction, the arrow FR is the vehicle front direction, and the arrow LH is the vehicle left direction. Therefore, in the following explanation, when the up / down, front / rear, and left / right directions are described without special mention, they indicate the up / down in the vehicle up / down direction, the front / rear in the vehicle front / rear direction, and the left / right in the vehicle left / right direction (vehicle width direction). do.
図1、図2に示されるように、本実施形態に係る車両のルーフ12における車幅方向両端部には、前後方向に延在する左右一対の金属製のルーフサイドレール20が設けられている。ルーフサイドレール20は、車両前後方向から見た断面視で、略ハット型形状とされたアンダリインフォースメント22と、車両前後方向から見た断面視で、略平板形状とされたアッパリインフォースメント26と、が互いに接合されることで閉断面形状に形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, a pair of left and right metal
すなわち、ルーフサイドレール20は、アンダリインフォースメント22の車幅方向内側端部及び車幅方向外側端部に形成されているフランジ部24と、アッパリインフォースメント26の車幅方向内側端部及び車幅方向外側端部に形成されているフランジ部28とが、スポット溶接等によって互いに接合されることで閉断面形状に構成されている。なお、前後方向に延在するアッパリインフォースメント26の複数の所定位置には、円形状の貫通孔26Aが形成されている。
That is, the
そして、このアッパリインフォースメント26の上面にサイドメンバアウタパネル(以下「サイメンアウタ」という)14の車幅方向内側端部が接合されている。具体的に説明すると、サイメンアウタ14の車幅方向内側には、車両前後方向から見た断面視で、下方側へ略「L」字状に屈曲された段差部16が一体に形成されており、その段差部16の車幅方向内側端部には、車両前後方向から見た断面視で、下方側へ略「L」字状に屈曲された支持部18が一体に形成されている。
The inner end portion of the side member outer panel (hereinafter referred to as "cymen outer") 14 in the vehicle width direction is joined to the upper surface of the
そして、前後方向に延在する支持部18の複数の所定位置には、アッパリインフォースメント26の各貫通孔26Aと連通する円形状の貫通孔18Aが形成されている。したがって、車両上方側から複数のリベット60の軸部64が各貫通孔18A及び各貫通孔26Aに挿入されてかしめられることにより(仮想線で示される形状から実線で示される形状へ変形させられることにより)、サイメンアウタ14の車幅方向内側端部である支持部18が、アッパリインフォースメント26(ルーフサイドレール20)に取り付けられている。
A circular through
また、図1に示されるように、左右一対のルーフサイドレール20の間には、車幅方向に延在する金属製のルーフリインフォースメント30が、前後方向に間隔を空けて3本架設されている。なお、以下において、前側のルーフリインフォースメント30を「ルーフリインフォースメント30F」と称し、中央側のルーフリインフォースメント30を「ルーフリインフォースメント30C」と称し、後側のルーフリインフォースメント30を「ルーフリインフォースメント30B」と称する。
Further, as shown in FIG. 1, three
平面視で、前側のルーフリインフォースメント30Fと左右一対のルーフサイドレール20とで囲まれた部位、及び後側のルーフリインフォースメント30Bと左右一対のルーフサイドレール20とで囲まれた部位には、それぞれルーフ12のルーフパネルを構成する前後一対の樹脂製のサブルーフ40が設けられている。なお、左右一対のルーフサイドレール20の間に予め設けられている各サブルーフ40と、上記したサイメンアウタ14と、が本実施形態における車体側の基材である。
In a plan view, the part surrounded by the
また、平面視で、前側のルーフリインフォースメント30F(前側のサブルーフ40)と中央側のルーフリインフォースメント30Cと左右一対のルーフサイドレール20とで囲まれた部位、及び後側のルーフリインフォースメント30B(後側のサブルーフ40)と中央側のルーフリインフォースメント30Cと左右一対のルーフサイドレール20とで囲まれた部位には、それぞれルーフ本体としてのメインルーフ50が前後に2個並んで設けられている。なお、メインルーフ50については、後述する。
Further, in a plan view, a portion surrounded by the
前後一対のサブルーフ40は、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)等の強度及び剛性の高い樹脂材料で略矩形平板状に形成されており、その板厚は、2.0mm以上とされている。そして、前後一対のサブルーフ40は、フロントウインドシールドガラス(図示省略)の上端部及びリアウインドシールドガラス(図示省略)の上端部をそれぞれ支持している。
The pair of front and
換言すれば、前後一対のサブルーフ40は、フロントウインドシールドガラスの上端部及びリアウインドシールドガラスの上端部をそれぞれ支持できるように、強度及び剛性の高いGFRP等の樹脂材料で形成されている。なお、前後一対のサブルーフ40は、同じ構成であるため、以下においては、前側のサブルーフ40についてのみ説明する。
In other words, the pair of front and
図3に示されるように、前側のサブルーフ40の後部には、車幅方向から見た断面視で、下方側へ略「L」字状に屈曲された段差部42が一体に形成されている。そして、その段差部42の後端部には、車幅方向から見た断面視で、下方側へ略「L」字状に屈曲された支持部44が一体に形成されている。
As shown in FIG. 3, a
なお、サブルーフ40の車幅方向に延在する支持部44が、後述する第1接合部54が接合される第1被接合部の1つとされており、支持部44における上面44Uが、後述する第1接着剤G1が接触する第1被接合面の1つとされている。
The
前側のルーフリインフォースメント30Fは、車幅方向から見た断面視で、略ハット型形状とされたアンダリインフォースメント32Fと、車幅方向から見た断面視で、略平板形状とされたアッパリインフォースメント36Fと、が互いに接合されることで閉断面形状に形成されている。
The
すなわち、前側のルーフリインフォースメント30Fは、アンダリインフォースメント32Fの前端部及び後端部に形成されているフランジ部34Fと、アッパリインフォースメント36Fの前端部及び後端部に形成されているフランジ部38Fとが、スポット溶接等によって互いに接合されることで閉断面形状に構成されている。
That is, the
そして、アッパリインフォースメント36Fの前側の上面には、車両前後方向から見た断面視で、上方側へ凸となる略ハット型形状の複数のブラケット46が、車幅方向に間隔を空けて一体的に取り付けられている。具体的には、各ブラケット46の下端部で車幅方向に張り出している各フランジ部48が、アッパリインフォースメント36Fの上面にスポット溶接等によって一体的に接合されている。
On the upper surface of the front side of the
なお、ブラケット46は、少なくとも車幅方向中央部と車幅方向両端部の計3個設けられることが好ましい。また、各ブラケット46の上壁47には、円形状の貫通孔47Aが形成されており、サブルーフ40の車幅方向に延在する支持部44の複数(少なくとも3個)の所定位置には、各貫通孔47Aと連通する円形状の貫通孔44Aが形成されている。
It is preferable that at least three
したがって、車両上方側から複数(少なくとも3個)のリベット60の軸部64が各貫通孔44A及び各貫通孔47Aに挿入されてかしめられることにより(仮想線で示される形状から実線で示される形状へ変形させられることにより)、サブルーフ40の支持部44が、ブラケット46を介してアッパリインフォースメント36Fに取り付けられている。つまり、サブルーフ40の後端部が、ブラケット46を介して前側のルーフリインフォースメント30Fによって支持されている。
Therefore, the
また、前側のルーフリインフォースメント30Fにおけるアッパリインフォースメント36Fの前後方向略中央部が、後述する第2接合部58が接合される第2被接合部の1つとされており、その前後方向略中央部における上面が、後述する第2接着剤G2が接触する第2被接合面の1つとされている。
Further, the substantially central portion in the front-rear direction of the
図2、図3に示されるように、本実施形態に係るメインルーフ50は、サブルーフ40と共にルーフ12のルーフパネルを構成する略矩形平板状のアウタ層52と、アウタ層52の周縁部52Aを除く所定の領域Eの下面に一体的に接合されたインナ層56と、を有している。なお、前後のメインルーフ50は、同じ構成であるため、以下においては、前側のメインルーフ50についてのみ説明する。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
アウタ層52は、例えばアクリロニトリル・エチレン-プロピレン-ジエン・スチレン(AES)等の耐候性を有する樹脂材料で形成されており、その板厚は、1.0mm~2.5mmとされている。インナ層56は、発泡性の樹脂材料で成形された成形体(例えば発泡ウレタンフォーム等)で構成されており、アウタ層52よりも厚く形成されている。具体的には、インナ層56の板厚は、前後方向の部位によっても異なるが、10mm以上とされている。
The
このように、メインルーフ50は、樹脂製のアウタ層52と樹脂製のインナ層56とを含んで構成され、サブルーフ40も樹脂製とされているため、メインルーフ50及びサブルーフ40は樹脂ルーフ10とされている。なお、アウタ層52は、インナ層56よりも硬質かつ高密度な樹脂材料(AES)で成形されており、インナ層56よりも熱膨張率が低い(インナ層56はアウタ層52よりも熱膨張率が高い)。また、サブルーフ40は、アウタ層52よりも硬質な樹脂材料(GFRP)で成形されている。
As described above, the
また、アウタ層52の周縁部52Aの下面には、第1接着剤G1が環状に設けられており、その第1接着剤G1が設けられている部分が第1接合部54とされている。そして、図3に示されるように、前側の第1接合部54が、サブルーフ40のリベット60の頭部62及びその周囲を含む支持部44(上面44U)に第1接着剤G1を介して接合されている。
Further, the first adhesive G1 is provided in an annular shape on the lower surface of the
また、図2に示されるように、右側の第1接合部54は、サイメンアウタ14のリベット60の頭部62及びその周囲を含む支持部18(上面18U)に第1接着剤G1を介して接合されている。なお、左側の第1接合部54も同様である。また、図示は省略するが、後側の第1接合部54は、中央側のルーフリインフォースメント30Cにおけるアッパリインフォースメントに第1接着剤G1を介して接合されている。
Further, as shown in FIG. 2, the first
また、図2、図3に示されるように、インナ層56の下面における外周部には、第2接着剤G2が環状に設けられており、その第2接着剤G2が設けられている部分が第2接合部58とされている。そして、図3に示されるように、前側の第2接合部58が、前側のルーフリインフォースメント30Fにおけるアッパリインフォースメント36Fの前後方向略中央部に第2接着剤G2を介して接合されている。
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, a second adhesive G2 is provided in an annular shape on the outer peripheral portion of the lower surface of the
また、図2に示されるように、右側の第2接合部58は、ルーフサイドレール20の車幅方向内側のフランジ部28に第2接着剤G2を介して接合されている。なお、左側の第2接合部58も同様である。また、図示は省略するが、後側の第2接合部58は、中央側のルーフリインフォースメント30Cにおけるアッパリインフォースメントの前端部に形成されているフランジ部に第2接着剤G2を介して接合されている。
Further, as shown in FIG. 2, the second
図2、図3で示される第1接着剤G1の厚みD1及び第2接着剤G2の厚みD2は、それぞれ全周に亘って一定となっており、第2接着剤G2の厚みD2は、第1接着剤G1の厚みD1以上(D2≧D1)となっている。これにより、第2接着剤G2の追従性が、第1接着剤G1の追従性よりも高くなる構成になっている。 The thickness D1 of the first adhesive G1 and the thickness D2 of the second adhesive G2 shown in FIGS. 2 and 3 are constant over the entire circumference, and the thickness D2 of the second adhesive G2 is the first. 1 The thickness of the adhesive G1 is D1 or more (D2 ≧ D1). As a result, the followability of the second adhesive G2 is higher than that of the first adhesive G1.
また、図2~図4に示されるように、車両前後方向及び車幅方向から見た断面視で、第2接合部58と第1接合部54との間におけるアウタ層52には、外側(周縁部52A)が内側(所定の領域E)よりも低位となるようにする段差部53が略「S」字状に屈曲形成されている。
Further, as shown in FIGS. 2 to 4, the
すなわち、アウタ層52における所定の領域Eの外周部に形成された段差部53により、アウタ層52の周縁部52Aが、アウタ層52の所定の領域Eよりも下方側に位置する構成になっている。これにより、アウタ層52における所定の領域Eを規定するインナ層56の外形端末56Aが、その段差部53の下端部の若干外側に位置する構成になっている。換言すれば、インナ層56の外形端末56Aが、アウタ層52の段差部53の下端部と第1接合部54との間に位置する構成になっている。
That is, the stepped
また、アウタ層52の周縁部52Aにおける外形端末52Bは、耐候性を有する柔らかいシーラSによって覆われている。すなわち、前側の外形端末52Bは、サブルーフ40の段差部42の上面の一部と共にシーラSによってシールされ、右側の外形端末52Bは、サイメンアウタ14の段差部16の上面の一部と共にシーラSによってシールされている。なお、左側の外形端末52Bも同様である。また、図示は省略するが、後側の外形端末52Bは、中央側のルーフリインフォースメント30Cのアッパリインフォースメントの上面の一部と共にシーラSによってシールされている。
Further, the
以上のような構成とされた本実施形態に係る樹脂ルーフ10(メインルーフ50)において、次にその作用について説明する。 Next, the operation of the resin roof 10 (main roof 50) according to the present embodiment having the above configuration will be described.
車両には、予めサブルーフ40が設けられている。サブルーフ40は、メインルーフ50の車両前方側及び車両後方側に設けられており、フロントウインドシールドガラス及びリアウインドシールドガラスをそれぞれ支持している。ここで、サブルーフ40は、メインルーフ50のアウタ層52よりも硬質な樹脂材料で形成されている。したがって、車両を軽量化することができるとともに、フロントウインドシールドガラス及びリアウインドシールドガラスに対する支持剛性も確保することができる。
The vehicle is provided with a
このようなサブルーフ40が予め設けられている車両のルーフ12にメインルーフ50を配置する。すなわち、メインルーフ50のアウタ層52の周縁部52Aにおける第1接合部54(第1接着剤G1)及びインナ層56における第2接合部58(第2接着剤G2)を、それぞれ第1被接合部(第1被接合面)及び第2被接合部(第2被接合面)に接合する。
The
具体的には、第1接着剤G1を介して、第1接合部54を支持部44の上面44U(リベット60の頭部62及びその周囲を含む)、左右の支持部18の上面18U(リベット60の頭部62及びその周囲を含む)及び中央側のルーフリインフォースメント30Cにおけるアッパリインフォースメントの上面に接合する。
Specifically, the first
そして、第2接着剤G2を介して、第2接合部58を前側のルーフリインフォースメント30Fにおけるアッパリインフォースメント36Fの上面、左右のルーフサイドレール20におけるフランジ部28の上面及び中央側のルーフリインフォースメント30Cにおけるフランジ部の上面に接合する。
Then, via the second adhesive G2, the second
ここで、サブルーフ40(支持部44も含む)は、メインルーフ50のアウタ層52よりも硬質な樹脂材料で成形されている。つまり、メインルーフ50のアウタ層52よりも硬度の高いサブルーフ40の支持部44に、そのアウタ層52の第1接合部54(周縁部52A)を接合している。
Here, the sub roof 40 (including the support portion 44) is made of a resin material that is harder than the
したがって、メインルーフ50の第1接合部54(周縁部52A)をサブルーフ40の支持部44に接合するときに、メインルーフ50の第1接合部54(周縁部52A)は、そのサブルーフ40の支持部44によって安定的に支持される。よって、メインルーフ50をサブルーフ40に組み付ける際の組付性を向上させることができる。
Therefore, when the first joint portion 54 (
また、サブルーフ40の支持部44がリベット60及びブラケット46を介して接合されているルーフリインフォースメント30Fのアッパリインフォースメント36Fに、インナ層56の第2接合部58が接合されている。したがって、ルーフリインフォースメント30Fのアッパリインフォースメント36Fにインナ層56の第2接合部58が接合されない場合に比べて、車両のルーフ12に配置したメインルーフ50を安定化させることができる(安定した状態で固定することができる)。
Further, the second
また、車両前後方向及び車幅方向から見た断面視で、第1接合部54と第2接合部58との間におけるアウタ層52に段差部53が形成されている。換言すれば、アウタ層52における所定の領域Eの外周部に段差部53が形成されている。そして、インナ層56の外形端末56Aが、その段差部53の下端部の若干外側(段差部53の下端部と第1接合部54との間)に位置している。
Further, a
したがって、第1接合部54と第2接合部58との間におけるアウタ層52に段差部53が形成されていない場合に比べて、アウタ層52とインナ層56との熱膨張率の差に起因して、アウタ層52に対してインナ層56が外側(前後方向外側及び車幅方向外側)へずれるように動いても(熱伸びしても)、その動き(熱伸び)が段差部53の変形によって許容される。
Therefore, it is caused by the difference in the coefficient of thermal expansion between the
より具体的に言えば、段差部53が形成されることによって、周縁部52Aよりも高位にあるインナ層56の上部が、アウタ層52を含み、段差部53の下端部付近を屈曲基点として、前後方向外側及び車幅方向外側へ伸びるように変形することができる(図4において、仮想線にて誇張して示す)。これにより、メインルーフ50(特に意匠面となるアウタ層52)に温度変化による熱歪みが発生するのを抑制することができ、メインルーフ50(アウタ層52)における面精度と面剛性とを安定的に確保することができる。
More specifically, due to the formation of the stepped
また、第2接着剤G2の厚みD2が第1接着剤G1の厚みD1以上(D2≧D1)とされている。そのため、第2接着剤G2の厚みD2が第1接着剤G1の厚みD1未満(D2<D1)とされている場合に比べて、第2接着剤G2は、第1接着剤G1よりも追従性が高い。 Further, the thickness D2 of the second adhesive G2 is set to be equal to or larger than the thickness D1 of the first adhesive G1 (D2 ≧ D1). Therefore, the second adhesive G2 has better followability than the first adhesive G1 as compared with the case where the thickness D2 of the second adhesive G2 is less than the thickness D1 of the first adhesive G1 (D2 <D1). Is high.
したがって、アウタ層52とインナ層56との熱膨張率の差に起因して、アウタ層52に対してインナ層56が外側(前後方向外側及び車幅方向外側)へずれるように動いても、その動きが第2接着剤G2によって阻害されることがない(許容される)。これにより、メインルーフ50(特に意匠面となるアウタ層52)に温度変化による熱歪みが発生するのをより効果的に抑制することができる。
Therefore, even if the
また、アウタ層52の周縁部52Aにおける外形端末52Bと、サブルーフ40の段差部42の上面、左右のサイメンアウタ14の段差部16の上面及び中央側のルーフリインフォースメント30Cのアッパリインフォースメントの上面との間が、それぞれシーラSによってシールされている。
Further, the
つまり、シーラSは、外形端末52Bに沿って環状に設けられており、伸び率が高いため、例えば温度変化による線膨張率(熱膨張率)の差で外形端末52Bが前方側及び後方側へ熱伸びした場合でも、その伸びに追従可能になっている。したがって、例えば外形端末52Bとサブルーフ40の段差部42の上面との隙間からの車室内への水の進入を防止することができる。
That is, since the sealer S is provided in an annular shape along the
また、サブルーフ40の支持部44が、ルーフリインフォースメント30Fのアッパリインフォースメント36Fの上面に一体的に取り付けられたブラケット46に、リベット60によって接合されており、そのリベット60の頭部62及びその周囲を含むサブルーフ40の支持部44に、アウタ層52の第1接合部54が接合されている。
Further, the
つまり、リベット60の頭部62の周囲と支持部44の上面との隙間が、第1接着剤G1によって埋められている。したがって、その第1接着剤G1により、リベット60の軸部64が挿入された貫通孔44A、47Aからの車室内への水の進入を防止することができる。
That is, the gap between the periphery of the
また、本実施形態に係るメインルーフ50のアウタ層52は、樹脂製とされているため、アウタ層52が、金属製とされている場合に比べて、車両を軽量化することができる。また、本実施形態に係るメインルーフ50のインナ層56は、発泡成形体であり、アウタ層52よりも厚く形成されているため、車室内への騒音の進入を効果的に抑制することができ、かつ断熱効果を高めることができる。
Further, since the
また、本実施形態に係るメインルーフ50は、ルーフパネルを構成するアウタ層52にインナ層56を一体的に設けて構成しているため、ルーフヘッドライニングにインナ層を一体的に設けてルーフパネルに取り付ける構成に比べて、組み付け時の基準となる基準部(図示省略)を容易に設定することができる。
Further, since the
すなわち、ルーフヘッドライニングにインナ層を一体的に設けてルーフパネルに取り付ける構成の場合、その基準部は、目視のために外周部に設けなければならないという制約を受ける。しかしながら、本実施形態では、そのような制約を受けることがない。また、ルーフパネルとルーフヘッドライニングとの間に配策されるワイヤーハーネス(図示省略)等を交換する際にも、メインルーフ50を取り外して交換することができるため、ルーフヘッドライニングを取り外して交換する場合に比べて、その交換費用が低減される。
That is, in the case of a configuration in which the inner layer is integrally provided on the roof head lining and attached to the roof panel, the reference portion is restricted to be provided on the outer peripheral portion for visual inspection. However, this embodiment is not subject to such restrictions. Also, when replacing the wire harness (not shown) arranged between the roof panel and the roof head lining, the
以上、本実施形態に係る樹脂ルーフ10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る樹脂ルーフ10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、サブルーフ40の支持部44は、リベット60ではなく、接着剤によってブラケット46の上壁47に接合されていてもよい。
The
10 樹脂ルーフ
40 サブルーフ(基材)
50 メインルーフ(ルーフ本体)
52 アウタ層
52A 周縁部
53 段差部
54 第1接合部(接合部)
56 インナ層
E 領域
10
50 Main roof (roof body)
52
56 Inner layer E area
Claims (1)
前記アウタ層の周縁部を除く所定の領域に設けられた発泡樹脂製のインナ層と、
を含むルーフ本体と、
前記アウタ層の前記周縁部に設けられ、車体側の基材に接合される接合部と、
前記アウタ層における前記領域の外周部に形成された段差部と、
を備えた樹脂ルーフ。 The resin outer layer that makes up the roof panel of the vehicle,
An inner layer made of foamed resin provided in a predetermined region excluding the peripheral portion of the outer layer, and an inner layer made of foamed resin.
With the roof body including
A joint portion provided on the peripheral portion of the outer layer and joined to the base material on the vehicle body side, and a joint portion.
A step portion formed on the outer peripheral portion of the region in the outer layer, and a step portion.
With a resin roof.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020217815A JP2022102834A (en) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | Resin roof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020217815A JP2022102834A (en) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | Resin roof |
Publications (1)
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JP2022102834A true JP2022102834A (en) | 2022-07-07 |
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ID=82272831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020217815A Pending JP2022102834A (en) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | Resin roof |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022102834A (en) |
-
2020
- 2020-12-25 JP JP2020217815A patent/JP2022102834A/en active Pending
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