JP2022099824A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022099824000001
【課題】人体への悪影響がないか或いはその悪影響を無視できる波長帯の遠紫外線を対象物に効率良く照射する。
【解決手段】本発明は、人体の一方の手指が対向する筐体の第1面に設けられ、波長240nm未満の紫外線を前記一方の手指に向けて放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子が配置された基板と、前記少なくとも1つの紫外線発光素子を覆うように前記基板上に設けられた、前記紫外線を透過するカバー部材と、前記基板と前記カバー部材との間に設けられ、前記紫外線発光素子が放射する前記紫外線が通過するための開口部が形成された反射部材とを備える、紫外線照射装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線照射装置に関し、特に、ウィルスや細菌等を不活化し殺菌する紫外線を照射する紫外線照射装置に関する。
従前より、人体の特定部位(例えば手指)や対象物の表面に付着した病原性のウィルスや細菌等を不活化し滅菌・殺菌するために、該対象物の表面に紫外線を照射する技術が知られている(本開示では、ウィルスや菌等を「ウィルス等」と総称するものとし、ウィルスを不活化し及び/又は細菌を滅菌・殺菌することを「ウィルス等を不活化する」と称するものとする。)。とりわけ、波長約220nmの紫外線(「遠紫外線」と称されることもある。)は、ウィルス等のDNA/RNAに到達しこれを破壊し得る一方、人体の細胞のような比較的大きな細胞では、外側のタンパク質部分に吸収され、細胞核に到達せず、損傷を与えないことから、そのような遠紫外線を用いた照射装置がいくつか提案されている。
例えば、下記特許文献1は、放射線を発生するバイオ組成物破壊装置を開示する。具体的には、特許文献1は、一つのバクテリアを選択的に殺菌するとともに/又は作用し、例えば、放射線源は約190~約230nmの範囲内の1つ又は複数の波長を有する少なくとも1つの放射線を発生することができるバイオ組成物破壊装置を開示する。
また、下記特許文献2は、放出光の波長が190nm~237nmに存在する光源と、光源に電力を供給する電力供給部と、電力供給部を制御する制御部と、光学フィルタとを備える細胞活性化処理装置を開示する。光学フィルタは、入射角0°のとき、190nm以上230nm以下の紫外線の少なくとも一部、及び230nm超237nm以下の紫外線の少なくとも一部を透過させ、190nm以上237nm以下の波長域以外の紫外線の透過を阻止する。
更に、下記特許文献3は、少なくとも一方向に開口部を有し、開口部から人体の一部を含む対象物(手指)を挿入可能な空洞部を備える筐体と、空洞部の内部に向けて空気を吹き出す送風部と、空洞部の内部に向けて紫外線を放射する紫外線放射部とを備える乾燥殺菌装置を開示する。紫外線放射部は、波長190nm以上230nm以下の少なくとも一部、および230nm超237nm以下の少なくとも一部を含み、波長190nm以上237nm以下の波長域以外を含まない紫外線を放射する。
特開2016-220684号公報 特開2019-115525号公報 特開2019-187727号公報
上記特許文献1~3に開示された技術は、人体への悪影響がないか或いはその悪影響を無視できる波長帯の遠紫外線を放射するものであるものの、いずれも、エキシマランプにより該遠紫外線を放射するものであった。しかしながら、エキシマランプは、ガスを封入した放電管により構成されるため、消費電力が大きく、また、装置そのものが大型化してしまうという問題ある。更に、エキシマランプは、細やかなON/OFFの制御に適しておらず、必要以上の量の紫外線を照射せざるを得ないという問題がある。また、ON/OFFの制御は、エキシマランプ自体の製品寿命を短命化してしまうという問題がある。更に、エキシマランプは、放射する紫外線に人体に有害な波長を含むため、該有害な波長を取り除くための光学的フィルタを必要とする。
そこで、本発明は、人体への悪影響がないか或いはその悪影響を無視できる波長帯の遠紫外線を対象物に効率良く照射することができる紫外線照射装置を提供することを目的とする。
より具体的には、本発明の一つの目的は、所定の波長を有する遠紫外線を発光可能な発光素子(遠紫外線発光素子)の発光を制御して、人体への悪影響を与えることなく対象物上のウィルス等を効率良く不活化することができる紫外線照射装置を提供することである。
また、本発明の一つの目的は、そのような遠紫外線発光素子を、人体の一方の手指で把持し得るような筐体の表面に配置し、該一方の手指に対向する該筐体の表面を効率的に照射することができる紫外線照射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、以下に示す発明特定事項乃至は技術的特徴を含んで構成される。
ある観点に従う本発明は、人体の一方の手指が対向する筐体の第1面に設けられ、波長240nm未満の紫外線を前記一方の手指に向けて放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子が配置された基板と、前記少なくとも1つの紫外線発光素子を覆うように前記基板上に設けられた、前記紫外線を透過するカバー部材と、前記基板と前記カバー部材との間に設けられ、前記紫外線発光素子が放射する前記紫外線が通過するための開口部が形成された反射部材とを備える紫外線照射装置である。
前記カバー部材は、前記紫外線発光素子が紫外線を放射する面に対して曲面形状を有し得る。曲面形状は、例えば、半円筒形状又は半球形状であり得る。
また、前記紫外線照射装置は、パルス形式の所定の駆動信号を生成し、前記所定の駆動信号に従って前記紫外線発光素子の発光を制御する制御回路を更に備え得る。
また、前記紫外線照射装置は、前記人体の前記一方の手指の存在を検知して、検知信号を出力するセンサを更に備え得る。また、前記制御回路は、前記センサから出力される前記検知信号に基づいて、前記少なくとも1つの紫外線発光素子の発光を制御するために前記所定の駆動信号を生成し得る。
また、前記制御回路は、前記少なくとも1つの紫外線発光素子から放射された前記紫外線の量が所定のしきい値量を超える場合に、前記所定の駆動信号の生成を停止し得る。
また、前記所定の駆動信号は、周波数が1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下のパルス形式の信号であることが好ましい。更に、前記所定の駆動信号は、周波数が100kHz以上であり、かつ、デューティ比が25%以下のパルス形式の信号であることがより好ましい。
また、複数の前記紫外線発光素子は、前記人体の前記一方の手指の形に対応するように配置され得る。
また、前記カバー部材は、紫外線を透過可能な酸化ケイ素材料からなる。
また、前記反射部材は、アルミニウム、硫化バリウム、及びポリテトラフルオロエチレンのいずれかの材料からなる。
なお、本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されても良い。また、「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
本発明によれば、所定の駆動信号に従って紫外線発光素子から放射された紫外線は、対象物の表面を照射し、これにより、対象物の表面のウィルス等を効果的に不活化することができる。とりわけ、本発明によれば、ユーザがスマートフォンのような他の装置を把持した際に、ユーザの手指がちょうど紫外線照射装置の接触面に接触することになり、これにより、紫外線発光素子から放射された紫外線が人体の指先表面を照射するので、指先表面に付着していたウィルス等を効果的に不活化することができる。
本発明の他の技術的特徴、目的、及び作用効果乃至は利点は、添付した図面を参照して説明される以下の実施形態により明らかにされる。本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があっても良い。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置の外観的構成の一例を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置の構成の一例を示す部分断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置による紫外線照射を説明するための図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置の機能的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る紫外線照射装置の構成の一例を示す部分断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る紫外線照射装置の機能的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る紫外線照射装置の外観的構成の一例を示す図である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る紫外線照射装置の構成の一例を示す部分断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(例えば各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置の外観的構成の一例を示す図である。同図に示すように、紫外線照射装置1は、例えば人体の特定部位(例えば手指等)が有効に接触可能な面(接触面)を有する外観的形状を有する。紫外線照射装置1は、所定の波長の紫外線を放射する少なくとも1つ(本例では5個)の紫外線発光素子22を含み構成されている。紫外線照射装置1は、他の装置、例えばスマートフォンのような携帯可能な装置に取り付けられ、或いは該他の装置の一部として構成され得るが、これに限られず、それ単体として構成されても良い。同図では、紫外線照射装置1は、スマートフォンSの筐体の背面に取り付けられた例が示されている。それゆえ、本開示の紫外線照射装置1は、スマートフォンSの筐体の外縁形状に沿うように、略矩形状の板状体として構成されている。このような外観的形状の紫外線照射装置1により、例えばユーザがスマートフォンSを把持した際に、ユーザの手指がちょうど紫外線照射装置1の接触面に接触することになる。なお、スマートフォンSの筐体背面には、典型的には、カメラ等が設けられることがあり、この場合、該カメラ等の機能が損なわれないように、紫外線照射装置1の一部に開口部或いは切り欠きが形成され得る。
紫外線照射装置1は、同図には示されていないが、電源ユニット41と、制御回路42と、駆動回路43とを含み構成される(図4参照)。また、他の実施形態で説明されるように、紫外線照射装置1は、接触面上の対象物、例えば人体の特定部位の存在を検知するためのセンサを含み構成されても良い。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置の構成の一例を示す部分断面図である。同図に示すように、紫外線照射装置1は、基板21と、基板21上に実装された紫外線発光素子22と、紫外線発光素子22を覆うように設けられたカバー部材23と、基板21とカバー部材との間に設けられた反射部材24とを含み構成される。
基板21は、例えばアルミニウム材料からなるプリント基板であるが、これに限られず、例えばガラスエポキシ材料又は複合基材エポキシ樹脂材料であっても良い。アルミニウム基板は、一般に、放熱特性が優れている。また、ガラスエポキシ材料基板としては、FR-4規格等が知られている。また、複合基材エポキシ樹脂材料としては、CEM-3規格等が知られている。本例では、基板21の平面視での外縁形状は、スマートフォンの外縁形状に略一致している。また、基板21の第1面上には、複数(本例では5個)の紫外線発光素子22が実装されている。更に、基板21には、制御回路42及び駆動回路43等の各種の回路が実装され得る(図示せず)。基板21の第1面の反対側の第2面は、スマートフォンSの筐体背面に直接的又は間接的に当接し得る。
紫外線発光素子22は、制御回路42の制御の下、所定の駆動信号に従って発光し、これにより、所定の波長を有する紫外線を放射する半導体素子(紫外線LED)である。本開示では、紫外線発光素子22は、ウィルス等の不活化の観点から、ピーク波長が例えば240nm未満、好ましくは222nm近傍の遠紫外線を放射可能なUVC-LEDである。このような遠紫外線は、人体への悪影響がないか或いはその悪影響を無視できることが知られている。
紫外線発光素子22は、遠紫外線が照射されるべき対象物への影響を考慮して、そのピーク波長が適宜に選択されたものが用いられる。例えば鳥獣用途であれば、より長波長側(すなわち、240nm側)にピーク波長が設定された紫外線発光素子22を選択することにより、効率的にウィルス等を不活化する一方で、獣皮や体毛への影響を緩和することができる。また、紫外線照射装置1が例えば高湿度環境で使用されることが想定される場合、同様にピーク波長が長波長側に設定された紫外線発光素子22を選択することにより、紫外線の減衰を抑制し、これにより、効率的にウィルス等を不活化することができる。
なお、複数の紫外線発光素子22は、全て同じ波長であっても良いし、上記条件の下、それぞれ異なっていても良い。また、本例では、5個の紫外線発光素子22が所定の位置に配置されたが、これに限られず、例えば、より多くの紫外線発光素子22がグリッド状に配置されても良い。
カバー部材23は、基板21の第1面全体に亘って複数の紫外線発光素子22を覆うように設けられた部材である。カバー部材23は、紫外線発光素子22から放射される紫外線を効率的に透過する例えば酸化ケイ素材料(ガラス材料)からなるが、これに限られない。カバー部材23は、紫外線発光素子22の発光により生じる熱を効率的に放散し得る。
反射部材24は、基板21とカバー部材23との間に設けられ、紫外線発光素子22から放射された紫外線を高い反射率で反射膜である。反射部材24は、基板21とカバー部材23とに密着接触するように形成される。反射部材24は、紫外線発光素子22の発光により生じる熱をカバー部材23に伝え、効率的な放熱に寄与し得る。反射部材24には、紫外線発光素子22が放射する紫外線が通過するための開口部24aが形成されている。つまり、開口部24aは、その中に紫外線発光素子22を収容するように、基板21上の紫外線発光素子22に対応する位置に形成されている。
反射部材24は、例えば、アルミニウム、硫化バリウム、又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等からなるが、これに限られない。例えば、反射部材24にアルミニウムが適用される場合、基板21とカバー部材23との密着接触により、アルミニウムの酸化による反射率の低下が抑制されるとともに、効率的な放熱を可能とする。また、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)としては、例えば特許第6727348号に記載されたものを適用することができる。
反射部材24は、紫外線発光素子22の発光により生じる熱をカバー部材23に伝え、効率的な放熱に寄与し得る。なお、基板21が反射性の材料からなる場合、反射部材24は省略されても良い。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置による紫外線照射を説明するための図である。具体的には、同図は、紫外線照射装置1のカバー部材23の面上にユーザの指先が触れている様子を示している。
同図に示すように、紫外線照射装置1は、制御回路42の制御の下、紫外線発光素子22から紫外線を放射する。紫外線は、反射部材24の開口部24aからカバー部材23内に入射し、ユーザの指先を照射する。これにより、人体に悪影響を与えることなく、紫外線が照射された指先表面に付着していたウィルス等は不活化される。
紫外線発光素子22から放射された紫外線は、そのほとんどはカバー部材23の表面(接触面)から外部へ出射されるが、その一部は、カバー部材23と外部(空気)との界面で反射し得る。カバー部材23と空気の界面で反射した紫外線は、更に、反射部材24で反射し、このような反射を繰り返すことで、ある一定の範囲まで広がっていく。したがって、限られた数の紫外線発光素子22を用いて、紫外線照射装置1の接触面を効率的に照射することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置の機能的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。同図では、紫外線照射装置1の機能的構成として、電源ユニット41と、制御回路42と、駆動回路43と、紫外線発光素子22とが示されている。
電源ユニット41は、紫外線照射装置1の動作に必要な電力を供給する直流電源である。すなわち、電源ユニット41は、制御回路42が動作するために必要な電力及び紫外線発光素子22を発光させるために必要な電力を供給する。なお、紫外線照射装置1の動作に必要な電力は、紫外線照射装置1が取り付けられた装置から供給されても良い。
制御回路42は、紫外線照射装置1の動作を統括的に制御する回路である。また、制御回路42は、紫外線発光素子22を駆動して発光させるための所定の駆動信号を生成する。図示していないが、制御回路42は、例えば、所定の駆動信号を生成するためのクロック回路とPLL回路とを含み構成される。所定の駆動信号は、所定の周波数を有する略矩形状(略方形状)のパルス信号である。制御回路42は、例えば基板21に実装されるが、これに限られない。例えば、紫外線照射装置1が取り付けられる他の装置が、制御回路42の機能を担っても良い。制御回路42は、生成した所定の駆動信号を駆動回路43に出力する。
本開示において、所定の駆動信号は、好ましくは、周波数が例えば1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下のパルス信号であり得る。また、より好ましくは、所定の駆動信号は、100kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下のパルス信号であり得る。更により好ましくは、所定の駆動信号は、例えば周波数が1MHz以上であり、かつ、デューティ比が25%以下のパルス信号であり得る。このようなパルス形式の駆動信号を用いることにより、紫外線発光素子22の連続発光に比較して、消費電力の低減を図ることができるとともに、紫外線発光素子22自体の発熱を抑制し、素子寿命の伸張を図ることができる。
制御回路42は、例えば、他の装置に連動して、動作を開始しても良い。制御回路42は、例えば、所定のしきい値を超える必要な量の紫外線を対象物に照射したと判断する場合に、紫外線発光素子22の発光を停止するために、所定の駆動信号の生成を停止する。所定の紫外線量は、紫外線照射強度×照射時間により算出される。
駆動回路43は、所定の駆動信号を紫外線発光素子22に供給し、紫外線発光素子22を駆動する回路である。これにより、紫外線発光素子22は、所定の駆動信号に従って、所定の波長の紫外線を放射する。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザがスマートフォンSのような他の装置を把持した際に、ユーザの手指がちょうど紫外線照射装置1の接触面に接触することになり、これにより、紫外線発光素子22から放射された紫外線が人体の指先表面を照射するので、指先表面に付着していたウィルス等を効果的に不活化することができる。とりわけ、紫外線照射装置1は、人体への悪影響がないか或いはほとんど無視できる240nm未満の波長帯の紫外線(遠紫外線)を使用しているため、人体の特定部位が接触する面に紫外線発光素子22を配置することができ、紫外線発光素子22から放射された紫外線を該特定部位に効率的に照射することが可能になる。
更に、本実施形態では、紫外線照射装置1は、紫外線発光素子22の発光にパルス形式の駆動信号を用いているので、連続発光に比較して、消費電力の低減を図ることができるとともに、紫外線発光素子22自体の発熱を抑制し、これにより、素子寿命の伸張を図ることができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る紫外線照射装置の構成の一例を示す部分断面図である。本実施形態の紫外線照射装置1は、所定の波長の光を検出する少なくとも1つのセンサ25を更に含み構成される点で、上記実施形態と異なっている。
すなわち、同図に示すように、センサ25は、カバー部材23の接触面上の光の変化に反応し得るように、基板21上の紫外線発光素子22の近傍に配置されている。なお、図示されていないが、本例では、各紫外線発光素子22について、1つのセンサ25が設けられている。センサ25は、例えば、赤外線に反応する赤外線センサであり得るが、これに限られない。例えば、センサ25は、可視光に反応する可視光センサであっても良い。例えば、カバー部材23の接触面上のユーザの手指がセンサ25の近傍に存在する場合、センサ25は、その存在を検知して、検知信号を出力する。
なお、本例では、センサ25は、複数の紫外線発光素子22のそれぞれに対応するようにその近傍に設けられているが、これに限られず、複数の紫外線発光素子22の少なくとも1つに対応するように設けられても良い。或いは、センサ25は、基板21上の任意の位置に設けられても良い。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る紫外線照射装置の機能的構成の一例を示すブロックダイアグラムである。同図において、第1の実施形態と同じ構成要素には、同じ符号が付されており、適宜、その説明を省略する。なお、本実施形態の紫外線照射装置1は、カバー部材23の接触面上に対象物が検出された場合に、紫外線発光素子22から紫外線を放射するように構成されているものとする。
同図を参照して、センサ25は、カバー部材23の接触面上の対象物(例えばユーザの手指)を検出すると、検出信号を生成し、これを制御回路42に出力する。
制御回路42は、センサ25からの検出信号を受け取るまで、待機状態で動作している。制御回路42は、センサ25からの検出信号を受け取ると、上述したように、所定の駆動信号を生成し、駆動回路43を介して、紫外線発光素子22の発光を制御する。
制御回路42は、紫外線発光素子22の発光後、所定の量の紫外線が照射されたと判断する場合に、その発光を停止するように制御を行う。これにより、必要以上の量の紫外線の照射を回避することができ、また、消費電力を削減することができる。
以上のように、本実施形態によれば、紫外線照射装置1は、センサ25がカバー部材23の接触面上の対象物を検知した場合にのみ、紫外線を放射するように制御するので、消費電力を削減することができる。
なお、本実施形態では、センサ25は、カバー部材23の接触面上の対象物として、ユーザの手指を例にして説明したが、これに限られない。例えば、センサ25が、カバー部材23の接触面上の汚れを検知し、これにより、該汚れに対して紫外線が照射されるようにしても良い。
また、本開示では、センサ25は、フォトセンサを例に説明したが、フォトセンサ以外のセンサが適用されても良い。例えば、センサ25は、加速度センサであっても良い。例えば、センサ25が紫外線照射装置1の動きを検出して、検知信号を出力すると、制御回路42は、動作を開始しても良い。
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態に係る紫外線照射装置の外観的構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施形態の紫外線照射装置1は、スマートフォンSのような他の装置の保護カバーの機能を有する外観形状を有している。すなわち、紫外線照射装置1は、スマートフォンSの背面及び側面を覆うように構成されている。
また、本実施形態では、スマートフォンSの側面の対応する位置に、複数の紫外線発光素子22が基板21に実装されて設けられている。複数の紫外線発光素子22が配置される位置は、例えば、ユーザがスマートフォンSを把持した場合に、各指がスマートフォンSの側面に当接する位置である。
また、図8に示されるように、紫外線発光素子22を覆うカバー部材23は、紫外線発光素子22が紫外線を放射する面に対して、半円筒形状のような曲面形状を有している。或いは、曲面形状は、いわゆる半球形状(ドーム形状)であっても良い。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザがスマートフォンSのような他の装置を把持した際に、ユーザの手指がちょうど紫外線照射装置1の接触面に接触することになり、これにより、紫外線発光素子22から放射された紫外線が人体の指先表面を照射するので、指先表面に付着していたウィルス等を効果的に不活化することができる。
なお、本実施形態では、複数の紫外線発光素子22は、スマートフォンSの側面の対応する位置に設けられたが、これに限られず、第1の実施形態のように、スマートフォンSの背面にも設けられてもよい。
上記各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
例えば、本明細書に開示される方法においては、その結果に矛盾が生じない限り、ステップ、動作又は機能を並行して又は異なる順に実施しても良い。説明されたステップ、動作及び機能は、単なる例として提供されており、ステップ、動作及び機能のうちのいくつかは、発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略でき、また、互いに結合させることで一つのものとしてもよく、また、他のステップ、動作又は機能を追加してもよい。
また、本明細書では、さまざまな実施形態が開示されているが、一の実施形態における特定のフィーチャ(技術的事項)を、適宜改良しながら、他の実施形態に追加し、又は該他の実施形態における特定のフィーチャと置換することができ、そのような形態も本発明の要旨に含まれる。
1…紫外線照射装置
21…基板
22…紫外線発光素子
23…カバー部材
24…反射部材
25…センサ
41…電源ユニット
42…制御回路
43…駆動回路

Claims (10)

  1. 人体の一方の手指が対向する筐体の第1面に設けられ、波長240nm未満の紫外線を前記一方の手指に向けて放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子が配置された基板と、
    前記少なくとも1つの紫外線発光素子を覆うように前記基板上に設けられた、前記紫外線を透過するカバー部材と、
    前記基板と前記カバー部材との間に設けられ、前記紫外線発光素子が放射する前記紫外線が通過するための開口部が形成された反射部材と、を備える、
    紫外線照射装置。
  2. 前記カバー部材は、前記紫外線発光素子が前記紫外線を放射する面に対して曲面形状を有する請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. パルス形式の所定の駆動信号を生成し、前記所定の駆動信号に従って前記紫外線発光素子の発光を制御する制御回路を更に備える、
    請求項1又は2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記人体の前記一方の手指の存在を検知して、検知信号を出力するセンサを更に備え、
    前記制御回路は、前記センサから出力される前記検知信号に基づいて、前記少なくとも1つの紫外線発光素子の発光を制御するために前記所定の駆動信号を生成する、
    請求項3に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記制御回路は、前記少なくとも1つの紫外線発光素子から放射された前記紫外線の量が所定のしきい値量を超える場合に、前記所定の駆動信号の生成を停止する、
    請求項3又は4に記載の紫外線照射装置。
  6. 前記所定の駆動信号は、周波数が1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下のパルス形式の信号である、
    請求項3乃至5のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  7. 前記所定の駆動信号は、周波数が100kHz以上であり、かつ、デューティ比が25%以下のパルス形式の信号である、
    請求項3乃至6のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  8. 複数の前記紫外線発光素子は、前記人体の前記一方の手指の形に対応するように配置される、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  9. 前記カバー部材は、酸化ケイ素材料からなる、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  10. 前記反射部材は、アルミニウム、硫化バリウム、及びポリテトラフルオロエチレンのいずれかの材料からなる、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
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