JP2022099823A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人体への悪影響がないか或いはその悪影響を無視できる波長帯の遠紫外線を対象物に効率良く照射する。【解決手段】本発明は、波長300nm未満の紫外線を放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子と、パルス形式の所定の駆動信号を生成し、前記所定の駆動信号に従って前記紫外線発光素子の発光を制御する制御回路とを備える紫外線照射装置である。前記所定の駆動信号は、周波数が1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線照射装置に関し、特に、ウィルスや細菌等不活化し殺菌する紫外線を照射する紫外線照射装置に関する。
従前より、空気中の病原性のウィルスや菌等を不活化し滅菌・殺菌するために、ウィルスや菌等を含むエアロゾルをフィルタに吸着・付着させて捕集し、ウィルスや菌等が付着したフィルタに紫外線を照射する技術が知られている(本開示では、ウィルスや菌等を「ウィルス等」と総称するものとし、ウィルスを不活化し及び/又は細菌を滅菌・殺菌することを「ウィルス等を不活化する」と称するものとする。)。とりわけ、波長約220nmの紫外線(「遠紫外線」と称されることもある。)は、ウィルス等のDNA/RNAに到達しこれを破壊し得る一方、人体の細胞のような比較的大きな細胞では、外側のタンパク質部分に吸収され、細胞核に到達せず、損傷を与えないことから、そのような遠紫外線を用いた照射装置がいくつか提案されている。
例えば、下記特許文献1は、放射線を発生するバイオ組成物破壊装置を開示する。具体的には、特許文献1は、一つのバクテリアを選択的に殺菌するとともに/又は作用し、例えば、放射線源は約190~約230nmの範囲内の1つ又は複数の波長を有する少なくとも1つの放射線を発生することができるバイオ組成物破壊装置を開示する。
また、下記特許文献2は、放出光の波長が190nm~237nmに存在する光源と、光源に電力を供給する電力供給部と、電力供給部を制御する制御部と、光学フィルタとを備える細胞活性化処理装置を開示する。光学フィルタは、入射角0°のとき、190nm以上230nm以下の紫外線の少なくとも一部、及び230nm超237nm以下の紫外線の少なくとも一部を透過させ、190nm以上237nm以下の波長域以外の紫外線の透過を阻止する。
更に、下記特許文献3は、少なくとも一方向に開口部を有し、開口部から人体の一部を含む対象物(手指)を挿入可能な空洞部を備える筐体と、空洞部の内部に向けて空気を吹き出す送風部と、空洞部の内部に向けて紫外線を放射する紫外線放射部とを備える乾燥殺菌装置を開示する。紫外線放射部は、波長190nm以上230nm以下の少なくとも一部、および230nm超237nm以下の少なくとも一部を含み、波長190nm以上237nm以下の波長域以外を含まない紫外線を放射する。
特開2016-220684号公報 特開2019-115525号公報 特開2019-187727号公報
上記特許文献1~3に開示された技術は、人体への悪影響がないか或いはその悪影響を無視できる波長帯の遠紫外線を放射するものであるものの、いずれも、エキシマランプにより該遠紫外線を放射するものであった。しかしながら、エキシマランプは、ガスを封入した放電管により構成されるため、消費電力が大きく、また、装置そのものが大型化してしまうという問題ある。更に、エキシマランプは、細やかなON/OFFの制御に適しておらず、必要以上の紫外線を照射せざるを得ないという問題がある。また、ON/OFFの制御は、エキシマランプ自体の製品寿命を短命化してしまうという問題がある。更に、エキシマランプは、放射する紫外線に人体に有害な波長を含むため、該有害な波長を取り除くための光学的フィルタを必要とする。
そこで、本発明は、人体への悪影響がないか或いはその悪影響を無視できる波長帯の遠紫外線を対象物に効率良く照射することができる紫外線照射装置及びこれを用いた紫外線照射方法を提供することを目的とする。
より具体的には、本発明の一つの目的は、所定の波長を有する遠紫外線を発光可能な発光素子(遠紫外線発光素子)の発光を制御して、人体への悪影響を与えることなく対象物上のウィルス等を効率良く不活化することができる紫外線照射装置及びこれを用いた紫外線照射方法を提供することである。
また、本発明の一つの目的は、そのような遠紫外線発光素子を、人体の一方の手指で把持するような筐体の表面に設け、該一方の手指に対向する該筐体の表面を効率的に照射することができる紫外線照射装置及びこれを用いた紫外線照射方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、以下に示す発明特定事項乃至は技術的特徴を含んで構成される。
ある観点に従う本発明は、波長300nm未満の紫外線を放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子と、パルス形式の所定の駆動信号を生成し、前記所定の駆動信号に従って前記紫外線発光素子の発光を制御する制御回路とを備える紫外線照射装置である。ここで、前記所定の駆動信号は、周波数が1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下であることが好ましい。
また、前記所定の駆動信号は、周波数が100kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%であることがより好ましい。更に、前記所定の駆動信号は、周波数が1MHz以上であり、かつ、デューティ比が25%以下であることがより好ましい。
また、前記紫外線の波長が240nm未満であることがより好ましい。
また、前記所定の駆動信号における各パルスは、該各パルスの立上り開始タイミングから立下り終了タイミングまでのパルス基底時間に対する、該各パルスの立上り終了タイミングから立下り開始タイミングまでのパルス定常時間の比が1/2以下であることが好ましい。
また、前記紫外線照射装置は、前記紫外線発光素子から紫外線が放射される面上には、交換可能に構成される紫外線透過フィルムを更に備えても良い。ここで、前記紫外線透過フィルムは、前記紫外線発光素子から放射された紫外線が対象物に照射されるごとに交換されることが好ましい。
また、ある観点に従う本発明は、波長300nm未満の紫外線を放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子を備えた紫外線照射装置による紫外線照射方法である。前記紫外線照射方法は、所定の駆動信号を生成することと、前記所定の駆動信号に従って、前記紫外線発光素子の発光を制御することとを含む。ここで、前記所定の駆動信号は、周波数が1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下であることが好ましい。
なお、本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されても良い。また、「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
本発明によれば、所定の駆動信号に従って紫外線発光素子14から放射された紫外線は、対象物の表面を照射し、これにより、対象物の表面のウィルス等を効果的に不活化することができる。
本発明の他の技術的特徴、目的、及び作用効果乃至は利点は、添付した図面を参照して説明される以下の実施形態により明らかにされる。本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があっても良い。
図1は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置の構成の一例を示すブロックダイアグラムである。 図2は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置の制御回路が生成する所定の駆動信号の一例を説明するための図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置の試作機を用いた紫外線照射による実験結果を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置をハンドクリーナーとして構成した一例を示した正面部分断面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置をハンドクリーナーとして構成した一例を示した側部分断面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置を靴底クリーナーとして構成した一例を示した側部分断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(例えば各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置の構成の一例を示すブロックダイアグラムである。同図に示すように、紫外線照射装置1は、電源ユニット11と、制御回路12と、駆動回路13と、紫外線発光素子14とを含み構成される。
電源ユニット11は、紫外線照射装置1の動作に必要な電力を供給する直流電源である。すなわち、電源ユニット11は、制御回路12が動作するために必要な電力及び紫外線発光素子14を発光させるために必要な電力を供給する。なお、電源ユニット11は、無線給電方式及び/又は蓄電方式のものであっても良い。
制御回路12は、紫外線照射装置1の動作を統括的に制御する回路であり、また、紫外線発光素子14を駆動して発光させるための所定の駆動信号を生成する回路である。図示していないが、制御回路12は、例えば、所定の駆動信号を生成するためのクロック回路とPLL回路とを含み得る。所定の駆動信号は、所定の周波数を有する略矩形状(略方形状)のパルス信号である。制御回路12は、例えば図示しないプリント基板に形成される。制御回路12は、生成した所定の駆動信号を駆動回路13に出力する。
駆動回路13は、所定の駆動信号を紫外線発光素子14に供給し、紫外線発光素子14を駆動する回路である。駆動回路13は、LEDドライバと称されることもあり、既知のものを適用し得る。
紫外線発光素子14は、所定の駆動信号に従って発光し、これにより、所定の波長を有する紫外線を放射する半導体素子(紫外線LED)である。紫外線発光素子14は、例えばプリント基板上に実装される。本開示では、紫外線発光素子14は、ウィルス等の不活化の観点から、ピーク波長が例えば300nm未満、好ましくは200~240nm近傍の遠紫外線を放射するUVC-LEDであることが好ましい。また、紫外線発光素子14は、遠紫外線の光源として、いわゆるランプ形状に形成されても良い。
紫外線発光素子14は、遠紫外線が照射されるべき対象物への影響を考慮して、そのピーク波長が適宜に選択されたものが用いられる。例えば鳥獣用途であれば、より長波長側(すなわち、240nm側)にピーク波長を設定することにより、効率的にウィルス等を不活化する一方で、獣皮や体毛への影響を緩和することができる。また、紫外線照射装置1が例えば高湿度環境で使用されることが想定される場合、同様にピーク波長を長波長側に設定することにより、遠紫外線の減衰を抑制し、これにより、効率的にウィルス等を不活化することができる。
紫外線発光素子14は、1個で構成されても良いし、複数個で構成されても良い。また、複数の紫外線発光素子14による構成の場合、各紫外線発光素子14の波長は、上記条件の下、異なっていても良い。
図2は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置の制御回路が生成する所定の駆動信号の一例を説明するための図である。
上述したように、制御回路12が生成する所定の駆動信号は、所定の周波数を有する略矩形状のパルス信号である。一般には、パルス信号は、立上りエッジ、立下りエッジ、パルス幅で規定される。パルス幅は、パルスの最大振幅値に対して50%のときの時間幅である。本開示では、各パルスの立上り開始タイミングから立下り終了タイミングまでの時間をパルス基底時間αと称するものとし、立上り終了タイミングから立下り開始タイミングまでの時間をパルス定常時間βと称するものとする。つまり、パルス定常時間βは、パルスの最大振幅値を有する時間である。なお、パルスの最大値は、厳密な意味での100%ではなく、実際上は、例えば95%以上の値を最大値とみなし得る。
本開示において、所定の駆動信号は、好ましくは、周波数が例えば1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下のパルス信号であり得る。また、より好ましくは、所定の駆動信号は、100kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下のパルス信号であり得る。更により好ましくは、所定の駆動信号は、例えば周波数が1MHz以上であり、かつ、デューティ比が25%以下のパルス信号であり得る。更に、所定の駆動信号は、パルス基底時間αに対して、該パルス基底時間αとパルス定常時間βとのを差し引いた時間の比が1/2以下であり得る。
以上のように構成される紫外線照射装置1は、紫外線発光素子14を用いているため、小型かつ軽量であり、例えば、各種の可搬型・携帯型の機器に取り付けて、使用することができる。
また、紫外線発光素子14は、上述のようなパルス形式の駆動信号に従って駆動され、所定の波長を有する紫外線を放射する。紫外線発光素子14から放射された紫外線は、対象物の表面を照射し、これにより、対象物の表面のウィルス等を効果的に不活化することができる。とりわけ、本実施形態では、パルス形式の駆動信号を用いているので、連続発光に比較して、消費電力の低減を図ることができるとともに、紫外線発光素子14自体の発熱を抑制し、これにより、素子寿命の伸張を図ることができる。
(実験例)
本実施形態に係る紫外線照射装置1の試作機を用いて、下記試験菌への紫外線照射の影響を調べた。作製した試作機は、紫外線発光素子14を予め設定した駆動条件で発光可能に構成された。
試験菌は以下のものを用いた。
試験菌:Esherichia coli NBRC 3972(大腸菌)
また、試験菌液の調製は以下の方法に従った。
(1)試験菌をTryptic Soy Agar(以下TSA)培地で36℃、24時間培養した。
(2)発育したコロニーをイオン交換水に懸濁し、約2×109CFU/mLとした。
(3)この懸濁液10mLをイオン交換水で希釈して試験菌液とした(約1×105CFU/mL)。
紫外線照射試験では、以下の駆動条件の駆動信号で、試作機の紫外線発光素子14を駆動した。
駆動条件:
a.50mA デューティ比100% 連続光
b.100mA デューティ比50% 周波数1MHz
c.200mA デューティ比25% 周波数1MHz
d.500mA デューティ比10% 周波数1MHz
e.500mA デューティ比10% 周波数1kHz
上記駆動条件a~dのそれぞれで、紫外線発光素子14からの距離25mmでUVパワーメーター(usio製UVD-S254,UIT-250A)を用いて、紫外線強度を測定した。また、試験菌に対する総照射量は駆動条件a~dのそれぞれの下で同じ照射量(91.6mJ/cm2)になるよう、照射時間を調整した。具体的手順は以下のとおりである。
(1)調整した菌液6mlをφ50mmシャーレ(No1.及びNo.2)に入れた。
(2)紫外線発光素子14からの距離25mmに該シャーレを配置し、駆動条件a~dのそれぞれにおいて、同じドーズ量(照射量)91.6mJとなるように、所定の周波数のパルス信号で紫外線発光素子14を駆動し、紫外線を照射した。なお、パルス信号の周波数は、駆動条件b~dでは1MHz、駆動条件eでは10kHzであった。
菌数の測定は以下の手順に従った。
(1)駆動条件a~eのそれぞれの下での紫外線照射済みの菌液から100μLを採取し、ニッスイ滅菌培地に塗布した。
(2)各培地を36℃、24~48時間培養し、菌数を測定した。
菌数の測定の結果、ドーズ量が同じであった場合、図3に示すように、駆動条件dの下での紫外線照射が最も菌数が少ないことが確認された。つまり、紫外線発光素子14に供給される駆動信号の電流値を高く設定する一方、デューティ比が低いほど殺菌効果が高いことが確認された。また、駆動条件dとeとを比較すると、パルス信号の周波数が高い方が殺菌効果が高いことが確認された。
(適用例1)
次に、上記のように構成された紫外線照射装置をハンドクリーナーに適用した例を説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置をハンドクリーナーとして構成した一例を示した正面部分断面図である。また、図5は、本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置をハンドクリーナーとして構成した一例を示した側断面図である。これらの図に示すように、本例の紫外線照射装置100は、例えば、ハンドクリーナーの筐体41に収容された、チャンバー42と、基板43と、フィルム供給器44とを含み構成される。また、図示しないが、紫外線照射装置100は、人体の特定部位(例えばユーザの手指)の存在を検知するセンサを含み構成され得る。
チャンバー42は、開口部42aを有し、該開口部42a部から挿入されたユーザの手指を収容し得る空間を形成している。チャンバー42の底面には、後述するフィルム供給器44から供給される紫外線透過フィルム45が配置されている。ユーザは、使用に際して、手指を紫外線透過フィルム45に上に直接的におくことができる。このように、手指を紫外線透過フィルム45上におくことで、紫外線発光素子14からの距離を一定にしたまま手指に紫外線を照射することができ、必要な紫外線照射量を確保することができる。なお、このようなチャンバー42の一部又は全部は、省略されても良い。
基板43は、上述したように、制御回路12や駆動回路13、複数の紫外線発光素子14等を実装しるプリント基板である。制御回路12は、例えば、センサによってチャンバー42内にユーザの手指等が検知されると、所定の駆動信号を生成し、所定の時間、紫外線発光素子14が発光するように制御を行う。また、制御回路12は、所定の照射量が照射された後、紫外線発光素子14の発光を停止すると、フィルム供給器44により紫外線透過フィルム45の供給・回収動作が行われるように、制御を行う。複数の紫外線発光素子14は、チャンバー42の底面の紫外線透過フィルム45を照射し得るように、例えば、チャンバー42の底面の大きさに合わせて、基板43上にグリッド状に配置されている。
フィルム供給器44は、制御回路12の制御の下、紫外線透過フィルム45を供給・回収可能に構成された装置である。本例では、フィルム供給器44は、供給ローラー441と巻き取りローラー442とを含み構成され、供給ローラー441に巻回されている紫外線透過フィルム45は、図示しないモータの回転動作により、チャンバー42の底面を通って、巻き取りローラー442に巻き取られる。制御回路12は、例えば、紫外線発光素子14により所定の照射量の紫外線を照射するごとに、チャンバー42の底面に位置する紫外線透過フィルム45の面を交換するために、フィルム供給器44を制御する。
以上のように、紫外線照射装置100は、ユーザがチャンバー42内の紫外線透過フィルム45に手指を当てると、これを検知して、紫外線発光素子14から所定の照射量の紫外線を放射し、紫外線透過フィルムを介して、手指を照射し、手指表面のウィルス等を不活化する。また、紫外線照射装置100は、紫外線の照射ごとに、手指が触れる紫外線透過フィルム45の面を新しいものに交換するので、衛生的であり、ユーザが触れたくないという精神的嫌悪感を回避することができる。
(適用例2)
また、紫外線照射装置は、例えば、足や靴などのウィルス等の不活化に用いることができる。図6は、紫外線照射装置を靴底クリーナーに適用した例を示す図である。このような紫外線照射装置は例えば食品衛生工場等の入口に設置され得る。ユーザは、紫外線照射装置100の紫外線透過フィルム45上に乗ると、紫外線照射装置100は、例えば図示しない圧力センサや人感センサ等によりこれを検知して、紫外線の照射を開始する。また、紫外線照射装置100は、紫外線の照射が終了し、ユーザが紫外線透過フィルム45から離れると、フィルム供給器44が作動して、紫外線透過フィルム45の新しい面を新しいものに交換する。これにより、ユーザは、常に新しい紫外線透過フィルム45の面を使用することができ衛生的である。
上記各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
例えば、本明細書に開示される方法においては、その結果に矛盾が生じない限り、ステップ、動作又は機能を並行して又は異なる順に実施しても良い。説明されたステップ、動作及び機能は、単なる例として提供されており、ステップ、動作及び機能のうちのいくつかは、発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略でき、また、互いに結合させることで一つのものとしてもよく、また、他のステップ、動作又は機能を追加してもよい。
なお、本発明に係る紫外線照射装置の電源方式は、無線給電方式及び/又は蓄電方式であっても良い。例えば、ドアノブや窓の取手、玄関口といったウィルス等の不活化に有効な場所に本発明に係る紫外線照射装置を配置し、紫外線照射装置は、別に設けた給電装置から電磁波にて電力を供給されても良い。紫外線発光素子14の消費電力は、エキシマランプに比べて非常に小さいため、無線給電方式及び/又は蓄電方式であっても、紫外線照射装置は、長時間の使用に対応できる。
また、本明細書では、さまざまな実施形態が開示されているが、一の実施形態における特定のフィーチャ(技術的事項)を、適宜改良しながら、他の実施形態に追加し、又は該他の実施形態における特定のフィーチャと置換することができ、そのような形態も本発明の要旨に含まれる。
1,100…紫外線照射装置
11…電源ユニット
12…制御回路
13…駆動回路
14…紫外線発光素子
41…筐体
42…チャンバー
43…基板
44…フィルム供給器
441…供給ローラー
442…巻き取りローラー
45…紫外線透過フィルム

Claims (8)

  1. 波長300nm未満の紫外線を放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子と、
    パルス形式の所定の駆動信号を生成し、前記所定の駆動信号に従って前記紫外線発光素子の発光を制御する制御回路と、を備え、
    前記所定の駆動信号は、周波数が1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下である、
    紫外線照射装置。
  2. 前記所定の駆動信号の周波数が100kHz以上、かつ、デューティ比が25%以下のパルス形式の信号である、
    請求項1記載の紫外線照射装置。
  3. 前記所定の駆動信号は、周波数が1MHz以上であり、かつ、デューティ比が25%以下である、
    請求項1又は2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記紫外線の波長が240nm未満である、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記所定の駆動信号における各パルスは、該各パルスの立上り開始タイミングから立下り終了タイミングまでのパルス基底時間に対する、該各パルスの立上り終了タイミングから立下り開始タイミングまでのパルス定常時間の比が1/2以下である、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  6. 前記紫外線発光素子から前記紫外線が放射される面上に、交換可能に構成される紫外線透過フィルムを更に備える、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  7. 前記紫外線透過フィルムは、前記紫外線発光素子から放射された前記紫外線が対象物に照射されるごとに交換される、
    請求項6に記載の紫外線照射装置。
  8. 波長300nm未満の紫外線を放射可能な少なくとも1つの紫外線発光素子を備えた紫外線照射装置による紫外線照射方法であって、
    所定の駆動信号を生成することと、
    前記所定の駆動信号に従って、前記紫外線発光素子の発光を制御することと、を含み、
    前記所定の駆動信号は、周波数が1kHz以上であり、かつ、デューティ比が50%以下である、
    紫外線照射方法。
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