JP2022099150A - タッチパネルを用いた電子機器 - Google Patents

タッチパネルを用いた電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022099150A
JP2022099150A JP2020212936A JP2020212936A JP2022099150A JP 2022099150 A JP2022099150 A JP 2022099150A JP 2020212936 A JP2020212936 A JP 2020212936A JP 2020212936 A JP2020212936 A JP 2020212936A JP 2022099150 A JP2022099150 A JP 2022099150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
touch panel
actuator
electronic device
actuators
sphere
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020212936A
Other languages
English (en)
Inventor
誠 平原
Makoto Hirahara
凱 周
Kai Zhou
賢典 岩瀬
Masanori Iwase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryoyo Electro Corp
Original Assignee
Ryoyo Electro Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryoyo Electro Corp filed Critical Ryoyo Electro Corp
Priority to JP2020212936A priority Critical patent/JP2022099150A/ja
Publication of JP2022099150A publication Critical patent/JP2022099150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】アクチュエータを複数搭載したタッチパネルを用いた電子機器であって、複数のアクチュエータの動作を正確にタッチパネルに伝達できる電子機器を提供する。【解決手段】タッチパネル14と、タッチパネル14の一辺に沿って配置され、タッチパネル14に対し衝撃を与える2つ以上のアクチュエータ16とを含む電子機器10であって、タッチパネル14と少なくとも1つのアクチュエータ16との間に、空振り抑制機構(球体22)を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、タッチパネルを用いた電子機器に関し、特に、人体に触覚フィードバックを付与するアクチュエータを複数搭載したタッチパネルを用いた電子機器に関する。
近年、タッチパネルなどの感圧入力装置は直感的な操作が可能になるという利点により、使用者が機器を操作する際のインターフェースとして幅広い分野に採用されている。また、従来、物理的なボタンやキーボードが用いられていた機器にも、タッチパネルへ置き換える動きが広がっている。
タッチパネルを搭載した電子機器は、人体に触覚フィードバック(ハプティク・フィードバック)を付与するハプティク・アクチュエータ(以下、単に「アクチュエータ」と称することもある。)をタッチパネルと組み合わせて搭載することがある。ユーザの身体の部位(例えば、手指)若しくはユーザが操作する物体が電子機器の入力部に触れたとき、あるいはシステムが特定のイベントを生成したとき、ハプティク・アクチュエータは、電子機器の筐体やタッチスクリーンなどの構成部品に運動を発生させる。ユーザは、電子機器に接触した身体の部位で振動を知覚したり、音として知覚したりすることで、直感的かつ容易に電子機器を操作し、又は情報を受け取ることができる。
ハプティク・アクチュエータは、一般的に駆動源に電力を使用しており、運動の性質から衝撃駆動型と振動駆動型に大別することができる。衝撃駆動型は代表例として、形状記憶合金を利用するSIA(Shape memory alloy Impact Actuator)やピエゾ素子を利用した圧電アクチュエータを挙げることできる。衝撃駆動型アクチュエータは、衝撃的な動きが可能な動作部品を含み、電子機器のタッチスクリーンや筐体に対し、動作部品が打撃し、又は連動させることで一過性の衝撃を与える。振動駆動型アクチュエータは代表例として偏心モータを利用するERM(Eccentric Rotating Mass)型アクチュエータ、磁界中のコイルに交流電流を流して可動子を振動させるリニア共振型アクチュエータ(LRA:Linear Resonant Actuator)などを挙げることができる。振動駆動型は振動体に必要な時間だけ一定の振幅の振動を与える。
例えば、特許文献1(国際公開第2012/023605号)には、ワイヤー状形態を有する形状記憶合金の長さ方向の伸縮変化を利用して水平方向(または平面方向)または上下方向(前後方向または厚み方向)の衝撃的な動き(衝撃動作)、および当該衝撃動作の繰り返しに基づく回転動作または直進動作を可能にする衝撃駆動型アクチュエータが開示されている。当該衝撃駆動型アクチュエータによれば、所定の配線状態で配置されるワイヤー状形状記憶合金に対して各種形状の絶縁性熱伝導体を可能な限り有効に接触させるように設け、この絶縁性熱伝導体によってワイヤー状形状記憶合金でパルス的通電時に生じた熱を迅速に放散させて逃がすようにしたため、ワイヤー状形状記憶合金の低温化を迅速に行うことができ、比較的に短い時間で繰り返すことが可能な瞬間的動作を実現することができ、実用性の高い衝撃駆動型アクチュエータを実現することができる。
さらに近年、ユーザのタッチパネルにおける操作やタッチパネルの表示内容などに応じて、多種多様な触覚フィードバックパターンを提供できるように、触覚フィードバック発生機構を複数搭載することがある。例えば、特許文献2(特開2012-203895号公報)には、スマートフォンのガラス基板の下に、当該スマートフォンの上部及び下部にそれぞれ圧電振動素子を搭載したタッチパネル装置が開示されている。圧電振動素子を2ヶ所に設けたので、各々に入力される信号の振幅や位相を制御することにより、保護パネル22の面内の特定の場所に強い振幅を誘起することができ、指などが触れている部分を選択的に振動させることが可能となる。
国際公開第2012/023605号 特開2012-203895号公報
特許文献2において開示される圧電振動素子は、アクチュエータではないため、アクチュエータを搭載した場合には同様の構成を維持することが困難である。アクチュエータを複数搭載した電子機器としては、図1の構成が考えられる。
図1は、複数(3つ)のアクチュエータを搭載した、タッチパネルを用いた電子機器の構成概要を示す、当該タッチパネルを平面視したときの図である。電子機器の筐体内に、タッチパネルが搭載されており、図示の例では、タッチパネルの上部と筐体との間にばねが配置されており、これにより、タッチパネルはその下部に配置されるアクチュエータに当接するように付勢される。タッチパネルがアクチュエータに密着することにより、アクチュエータにより発生する触覚フィードバック効果を確実にタッチパネルに伝達させることができ、さらにユーザに確実に伝達させることができる。
しかし、アクチュエータを複数搭載した場合、それぞれのアクチュエータについて、仮に設計上の寸法が同様だとしても、個々の個体間には寸法の誤差が存在することがある。例えば、図1の例では、アクチュエータの上下方向の厚みの寸法誤差が存在し、右側のアクチュエータの厚みがほかのアクチュエータより小さい場合、右側のアクチュエータはタッチパネルに密着することができず、隙間が生じ、そのため、アクチュエータによる触覚フィードバック効果を正確に、又は完全にタッチパネルに伝達できないことがある。また、仮にアクチュエータの個体間の寸法の誤差を減らすことができても、アクチュエータ周辺の構成部品、例えば電子機器の筐体やタッチパネルの寸法精度の程度に起因して、一部のアクチュエータによる触覚フィードバック効果が十分に発揮しない場合がある。このような問題は、2つ以上のアクチュエータを搭載した場合に発生し得る。
さらには、電子機器の製造完了時に、アクチュエータ個体間の寸法誤差が十分に小さく、理想的な接触状態が実現できていても、当該電子機器が使用されているうちに、それぞれのアクチュエータの作動頻度、強度の違いや、アクチュエータ個体間の性能差により、タッチパネルと一部のアクチュエータとの間に隙間ができる場合がある。その場合、同様に、アクチュエータによる触覚フィードバック効果を正確に、又は完全にタッチパネルに伝達することができない。
タッチパネルとアクチュエータとの間に隙間が発生すると、上記のように、アクチュエータの振動や衝撃などの動作の一部又は全部がタッチパネルに伝達できず、タッチパネルとは連動されない動作になる。本明細書において、そのようなタッチパネルに連動されないアクチュエータの動作を「空振り」と称する。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、一実施形態において、アクチュエータを複数搭載したタッチパネルを用いた電子機器であって、複数のアクチュエータの動作を正確にタッチパネルに伝達できる電子機器を提供することを課題とする。
本発明者らは、タッチパネルと少なくとも1つのアクチュエータとの間に、空振り抑制機構を搭載することで、上記課題を解決することができることを見出し、本発明の完成に至った。本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、以下のように例示される。
[1]
タッチパネルと、
前記タッチパネルの一辺に沿って配置され、前記タッチパネルに対し衝撃を与える2つ以上のアクチュエータと
を含む電子機器であって、
前記タッチパネルと少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に、空振り抑制機構を備えた電子機器。
[2]
前記空振り抑制機構は、前記タッチパネルと、前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に配置される弾性部材である、[1]に記載の電子機器。
[3]
前記弾性部材は、前記少なくとも1つの前記アクチュエータによる衝撃に追随できない緩衝材である、[2]に記載の電子機器。
[4]
前記タッチパネルの前記一辺と前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に角度が形成されるように、前記タッチパネルの前記一辺及び前記少なくとも1つの前記アクチュエータの少なくとも一方に斜面が形成されており、
前記空振り抑制機構は、前記斜面に当接するように付勢される球体である、[1]に記載の電子機器。
[5]
前記球体は、ばねにより付勢される、[4]に記載の電子機器。
[6]
前記球体は、磁石により付勢される、[4]に記載の電子機器。
[7]
前記角度は、3~20°である、[4]~[6]のいずれかに記載の電子機器。
[8]
前記球体の直径が1~10mmである、[4]~[7]のいずれかに記載の電子機器。
[9]
前記タッチパネルの前記一辺と前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に角度が形成されるように、前記タッチパネルの前記一辺及び前記少なくとも1つの前記アクチュエータの少なくとも一方に斜面が形成されており、
前記空振り抑制機構は、前記斜面に当接するように配置されるくさび状の部材である、[1]に記載の電子機器。
[10]
前記角度は、3~20°である、[9]の電子機器。
本発明によれば、アクチュエータを複数搭載したタッチパネルを用いた電子機器であって、複数のアクチュエータの動作を正確にタッチパネルに伝達できる電子機器を提供することができる。
アクチュエータを複数搭載した電子機器の従来例である。 本発明の第1実施形態の構成概略図である。 本発明の第2実施形態の構成概略図である。 本発明の第3実施形態の構成概略図である。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。なお、本発明の各実施形態を説明する図面における寸法、縮尺、角度などは、理解に資するために便宜上示すものであり、実際の寸法、縮尺、角度などを示すとは限らない。
(1.第1実施形態)
本発明は、一実施形態において、タッチパネルと、前記タッチパネルの一辺に沿って配置され、前記タッチパネルに対し衝撃を与える2つ以上のアクチュエータとを含む電子機器であって、前記タッチパネルと少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に、空振り抑制機構を備えており、前記空振り抑制機構は、前記タッチパネルと、前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に配置される弾性部材である。
図2は、本発明の一実施形態における、アクチュエータを複数搭載したタッチパネルを用いた電子機器の構造概略図である。電子機器10の筐体12内に、タッチパネル14が搭載されており、図示の実施形態では、タッチパネル14の上部と筐体12との間にばね18が配置されており、これによりタッチパネル14が図面下方に向けて付勢される。タッチパネル14の下方には、弾性部材20を介して3つのアクチュエータ16が配置されており、アクチュエータによる衝撃は、弾性部材20を介してタッチパネル14に伝達される。
本発明において、さまざまは触覚フィードバック効果を生成する、任意のアクチュエータを備えることができる。衝撃駆動型のアクチュエータや、振動駆動型のアクチュエータのいずれも、本発明のために用いることができるが、動作が比較的単純で運動力学特性を特定しやすい衝撃駆動型アクチュエータが好ましい。後述の触覚フィードバックシステムは、衝撃駆動型アクチュエータを例として説明するが、振動駆動型アクチュエータにも適用できることは言うまでもない。
例えば、本発明の一実施形態におけるアクチュエータはコイル、動作部品(例えば金属芯材)及びバネから作られている。コイルは金属の周りに巻きつけられ、(ここで、コイルと金属の部品の両者は「ソレノイド」と称してよい)かつ、コイルが磁界を生成するとき(例えば、電流がコイル端子間を流れる時)金属は移動する。当該金属の移動は電子機器に衝撃をもたらし得る。バネは次いで、電流がコイルから除去されるとき移動金属または他の芯材を静止位置に戻すように用いてよい。
あるいは、別の実施形態における衝撃駆動型アクチュエータは、通電加熱で収縮するワイヤー状形状記憶合金と、このワイヤー状形状記憶合金に接触し当該ワイヤー状形状記憶合金で生じた熱を逃がす絶縁性熱伝導体(動作部品)と、を備えるように構成される。駆動回路により、当該ワイヤー状形状記憶合金に対して瞬間的に通電を行い、ワイヤー状形状記憶合金を瞬間的に収縮させると、それに接触する絶縁性熱伝導体が瞬間的に押圧されて変位する。当該絶縁性熱伝導体の変位は電子機器に衝撃をもたらし得る。そして、絶縁性熱伝導体による熱伝導作用によってワイヤー状形状記憶合金で生じた熱が急速に放熱され、その結果、ワイヤー状形状記憶合金は直ぐに元の長さ状態(伸長状態)に戻る。こうして、ワイヤー状形状記憶合金において、相対的に短い時間間隔での瞬間的な収縮を行うことが可能となる。このようなアクチュエータの詳細は国際公開第2012/023605号に開示されている。
あるいは、別の実施形態における衝撃駆動型アクチュエータは、通電加熱で収縮するワイヤー状形状記憶合金と、このワイヤー状形状記憶合金に接触し当該ワイヤー状形状記憶合金で生じた熱を逃がす絶縁性熱伝導体の固定子(固定部品)及び移動子(動作部品)と、を備えるように構成される。駆動回路により、当該ワイヤー状形状記憶合金に対して瞬間的に通電を行い、ワイヤー状形状記憶合金を瞬間的に収縮させると、それに接触する絶縁性熱伝導体の移動子が瞬間的に押圧されて変位する。当該絶縁性熱伝導体の移動子の変位は電子機器に衝撃をもたらし得る。そして、絶縁性熱伝導体による熱伝導作用によってワイヤー状形状記憶合金で生じた熱が急速に放熱され、その結果、ワイヤー状形状記憶合金は直ぐに元の長さ状態(伸長状態)に戻る。こうして、ワイヤー状形状記憶合金において、相対的に短い時間間隔での瞬間的な収縮を行うことが可能となる。
固定子の位置を変更させないように、電子機器の部品に、例えば両面テープや接着剤などで固定し、移動子に電子機器の動作する部品(筐体やタッチスクリーンなど)を密着させ、衝撃駆動型アクチュエータを挟み込み、それらを元に戻すスプリングなどの弾性を持った部品で動作する部品を抑え込むことで電子機器に衝撃をもたらすことが可能となる。固定子と移動子の形状は、上記機能を実現できれば特に限定されず、円盤状、波状、柱状など、適宜選択することができる。
弾性部材20は、タッチパネル14及びアクチュエータ16からの押圧力により変形することが可能であるため、アクチュエータ16個体間の寸法誤差があっても、タッチパネル14とアクチュエータ16との間の隙間をなくすことができ、空振りを抑制することができる。
また、アクチュエータ16による衝撃をタッチパネル14に確実に伝達するために、弾性部材20は、アクチュエータ16による衝撃に追随できない緩衝材であることが好ましい。すなわち、アクチュエータ16による衝撃を吸収するのではなく、そのままタッチパネル14に伝達することが好ましい。アクチュエータ16による衝撃は、通常数ミリ秒単位で発生するため、弾性部材20は、ゆっくりした動きに対しては柔軟に変形し、速い動きに対してはあたかも硬化するような挙動を示すことが好ましい。そのような性質を持つ緩衝材としては、低反発クッションの素材や厚手の接着テープの素材などが一般的である。より具体的には、3M製VHBアクリルフォーム構造用接合テープY-4905Jなどを使用することができる。
図示した実施形態では、アクチュエータ16は3つ搭載されているが、空振りという問題は2つ以上のアクチュエータを搭載すれば起こり得るので、アクチュエータ16の数は3つに限定されず、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上搭載した場合でも弾性部材20を適用することが可能である。また、図示した実施形態では、弾性部材20はそれぞれのアクチュエータ16とタッチパネル14との間に配置されているが、必ずしもすべてのアクチュエータに対して設ける必要はなく、例えば電子機器10の製造時に、実際に測定を行い、最も厚みが小さいアクチュエータ16とタッチパネル14との間にのみ、弾性部材20を設けることは可能である。なお、図示した実施形態では、タッチパネル14上方のばね18は2つ設けられているが、2つに限定する必要はなく、任意の数とすることができる。
タッチパネル14の駆動方法は限定されず、感圧式や静電容量方式、抵抗膜方式など、既知のいずれかの駆動方法を採用することができる。タッチパネルの下には、表示装置をさらに設けることが可能であり、表示装置についても、その駆動方法は限定されず、液晶表示装置のほか、有機ELを用いた表示装置等が利用可能である。
(2.第2実施形態)
本発明は、一実施形態において、タッチパネルと、前記タッチパネルの一辺に沿って配置され、前記タッチパネルに対し衝撃を与える2つ以上のアクチュエータとを含む電子機器であって、前記タッチパネルと少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に、空振り抑制機構を備えており、前記タッチパネルの前記一辺と前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に角度が形成されるように、前記タッチパネルの前記一辺及び前記少なくとも1つの前記アクチュエータの少なくとも一方に斜面が形成されており、前記空振り抑制機構は、前記斜面に当接するように付勢される球体である。
図3は、本発明の一実施形態における、アクチュエータを複数搭載したタッチパネルを用いた電子機器の構造概略図である。電子機器10の筐体12内に、タッチパネル14が搭載されており、図示の実施形態では、タッチパネル14の上部と筐体12との間にばね18が配置されており、これによりタッチパネル14が図面下方に向けて付勢される。
タッチパネル14の下部には、アクチュエータ16の上面に対して斜面が形成されており、それによって、タッチパネル14の下辺とアクチュエータ16の上辺との間に角度が形成される。ここで、「角度」とは、0°以外の角度を指し、すなわち、タッチパネル14の下辺とアクチュエータ16の上辺とは平行ではないことを意味する。
図示した実施形態では、左側のアクチュエータ16及び右側のアクチュエータ16の上部には、球体22が配置されており、さらにばね24により、左側の球体22は右へ付勢され、右側の球体22は左へ付勢される。これにより、球体22はタッチパネル14及びアクチュエータ16のいずれにも密着することになり、アクチュエータ16による衝撃をタッチパネル14に伝達することができる。
図示した実施形態では、左右のアクチュエータ16上に配置される球体22は、左右方向に移動することが可能であるので、アクチュエータ16の厚みにばらつきがあっても、球体22が左右に移動することにより、球体22はタッチパネル14及びアクチュエータ16の両方に密着する状態が維持される。それによって、アクチュエータ16の空振りを抑制することが可能である。
また、図示した実施形態では、ばね24は電子機器10の筐体12に当接するように配置されているが、必ずしも筐体12に接触する必要はなく、固定可能であれば、他の当接用部材に当接することもできる。また、図示した実施形態では、左側の球体22は右へ付勢され、右側の球体22は左へ付勢されるが、必ずしもこのような方向である必要はなく、斜面の方向を左右逆にして、適切な当接用部材を設けてばね24を配置したうえ、球体22を配置することも可能である。
球体22がアクチュエータ16から脱落しないように、あるいは、球体22がアクチュエータ16上で左右の移動がしやすいように、球体22とアクチュエータ16との間にワッシャーやレールなどの機構を設けてもよい(未図示)。
さらに、図示した実施形態では、中央のアクチュエータ16の上部にも球体22が設けられているが、必ずしもその必要ではなく、例えば、電子機器10の製造時にタッチパネル14が中央のアクチュエータ16に確実に密着するように配置したうえ、左右のアクチュエータ16について球体22を設けてもよい。また、図示した実施形態では、中央のアクチュエータ16の上辺と、それに対応するタッチパネル14下辺との間に角度が形成されていないが、必要に応じて、角度を形成したうえ、球体22を配置して付勢してもよい。さらに、アクチュエータ16が2つである実施形態においては、2つのアクチュエータ16の上部に空振り抑制機構(球体22)を設ければよい。
さらに、左右のアクチュエータ16の両方に球体22を設けることも必ずしも必要ではなく、例えば電子機器10の製造時に、実際に測定を行い、最も厚みが小さいアクチュエータ16とタッチパネル14との間にのみ、球体22を設けることも可能である。
タッチパネル14の下辺とアクチュエータ16の上辺との間の角度は、球体22を確実に当接させるため、3°以上であることが好ましく、4°以上であることがより好ましく、5°以上であることがさらにより好ましい。また、タッチパネル14の形状に対する影響を小さくするため、タッチパネル14の下辺とアクチュエータ16の上辺との間の角度は、20°以下であることが好ましく、15°以下であることがより好ましく、10°以下であることがさらにより好ましく、8°以下であることがさらにより好ましい。
球体22は、左右の移動を可能であれば、必ずしも真円である必要はないが、真円であることが好ましい。球体22の直径は、アクチュエータ16の寸法誤差等を確実に対処する観点から、1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましく、3mm以上であることがさらにより好ましい。また、タッチパネル14の形状に対する影響を小さくし、電子機器10を小型する観点から、球体22の直径は10mm以下であることが好ましく、8mm以下であることがより好ましく、5mm以下であることがさらにより好ましい。
また、球体22を付勢する手段として、ばね24の代わりに、磁石を使用することが可能である(未図示)。その場合、球体22は磁性体からなることが好ましい。磁石を用いて球体22を付勢することにより、ばね24と同様の効果が得られるうえ、ばね24の疲労による劣化を回避することが可能である。
電子機器10の他の構成に関しては、上記第1実施形態と共通するので、ここでは詳細な説明を割愛する。
(3.第3実施形態)
本発明は、一実施形態において、タッチパネルと、前記タッチパネルの一辺に沿って配置され、前記タッチパネルに対し衝撃を与える2つ以上のアクチュエータとを含む電子機器であって、前記タッチパネルと少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に、空振り抑制機構を備えており、前記タッチパネルの前記一辺と前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に角度が形成されるように、前記タッチパネルの前記一辺及び前記少なくとも1つの前記アクチュエータの少なくとも一方に斜面が形成されており、前記空振り抑制機構は、前記斜面に当接するように配置されるくさび状の部材である。
図4は、本発明の一実施形態における、アクチュエータを複数搭載したタッチパネルを用いた電子機器の構造概略図である。電子機器10の筐体12内に、タッチパネル14が搭載されており、図示の実施形態では、タッチパネル14の上部と筐体12との間にばね18が配置されており、これによりタッチパネル14が図面下方に向けて付勢される。
タッチパネル14の下部には、アクチュエータ16の上面に対して斜面が形成されており、それによって、タッチパネル14の下辺とアクチュエータ16の上辺との間に角度が形成される。ここで、「角度」とは、0°以外の角度を指し、すなわち、タッチパネル14の下辺とアクチュエータ16の上辺とは平行ではないことを意味する。
図示した実施形態では、左側のアクチュエータ16及び右側のアクチュエータ16の上部には、くさび状の部材26が配置されており、くさび状の部材26は、電子機器10の製造時に、タッチパネル14とアクチュエータ16との間の隙間を埋めるように打ち込まれており、これにより、くさび状の部材26はタッチパネル14及びアクチュエータ16のいずれにも密着することになり、アクチュエータ16による衝撃をタッチパネル14に伝達することができる。
図示した実施形態では、左右のくさび状の部材26は、タッチパネル14とアクチュエータ16との間の隙間を埋めるように打ち込まれているため、アクチュエータ16の厚みにばらつきがあっても、くさび状の部材26の打ち込み量を調整することにより、くさび状の部材26はタッチパネル14及びアクチュエータ16の両方に密着する状態が維持される。それによって、アクチュエータ16の空振りを抑制することが可能である。
また、くさび状の部材26がアクチュエータ16の衝撃などにより緩むことがないように、くさび状の部材26とタッチパネル14との間、又はくさび状の部材26とアクチュエータ16との間に、受け部材を追加的に設けたり、接着剤層や粘着剤層を設けることが可能である。
また、図示した実施形態では、左側のくさび状の部材26は右へ打ち込まれ、右側のくさび状の部材26は左へ打ち込まれるが、必ずしもこのような方向である必要はなく、斜面の方向を左右逆にして、くさび状の部材26を打ち込んでもよい。さらに、左右のアクチュエータ16の両方にくさび状の部材26を設けることも必ずしも必要ではなく、例えば電子機器10の製造時に、実際に測定を行い、最も厚みが小さいアクチュエータ16とタッチパネル14との間にのみ、くさび状の部材26を設けることも可能である。
タッチパネル14の下辺とアクチュエータ16の上辺との間の角度は、前述の第2実施形態と同様に適宜設定することができる。また、電子機器10の他の構成に関しては、上記第1実施形態と共通するので、ここでは詳細な説明を割愛する。
さらに、本発明の各実施形態は、互いに排斥するものではなく、必要に応じて、任意に組み合わせて実施することが可能である。例えば、タッチパネル14の下方に5つのアクチュエータ16が設けられている場合、最も左側のアクチュエータ16と、最も右側のアクチュエータ16に対して、空振り抑制機構としてくさび状の部材26を設けて、中央の3つのアクチュエータ16に対して、空振り抑制機構として球体22を設けることは可能である。
10 電子機器
12 筐体
14 タッチパネル
16 アクチュエータ
18 ばね
20 弾性部材
22 球体
24 ばね
26 くさび状部材

Claims (10)

  1. タッチパネルと、
    前記タッチパネルの一辺に沿って配置され、前記タッチパネルに対し衝撃を与える2つ以上のアクチュエータと
    を含む電子機器であって、
    前記タッチパネルと少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に、空振り抑制機構を備えた電子機器。
  2. 前記空振り抑制機構は、前記タッチパネルと、前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に配置される弾性部材である、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記弾性部材は、前記少なくとも1つの前記アクチュエータによる衝撃に追随できない緩衝材である、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記タッチパネルの前記一辺と前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に角度が形成されるように、前記タッチパネルの前記一辺及び前記少なくとも1つの前記アクチュエータの少なくとも一方に斜面が形成されており、
    前記空振り抑制機構は、前記斜面に当接するように付勢される球体である、請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記球体は、ばねにより付勢される、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記球体は、磁石により付勢される、請求項4に記載の電子機器。
  7. 前記角度は、3~20°である、請求項4~6のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記球体の直径が1~10mmである、請求項4~7のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記タッチパネルの前記一辺と前記少なくとも1つの前記アクチュエータとの間に角度が形成されるように、前記タッチパネルの前記一辺及び前記少なくとも1つの前記アクチュエータの少なくとも一方に斜面が形成されており、
    前記空振り抑制機構は、前記斜面に当接するように配置されるくさび状の部材である、請求項1に記載の電子機器。
  10. 前記角度は、3~20°である、請求項9に記載の電子機器。
JP2020212936A 2020-12-22 2020-12-22 タッチパネルを用いた電子機器 Pending JP2022099150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020212936A JP2022099150A (ja) 2020-12-22 2020-12-22 タッチパネルを用いた電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020212936A JP2022099150A (ja) 2020-12-22 2020-12-22 タッチパネルを用いた電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022099150A true JP2022099150A (ja) 2022-07-04

Family

ID=82261588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020212936A Pending JP2022099150A (ja) 2020-12-22 2020-12-22 タッチパネルを用いた電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022099150A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107797653B (zh) 触觉致动器、电子设备以及触觉反馈的生成方法
US9829981B1 (en) Haptic output device
US9436341B2 (en) Haptic feedback devices
EP3021201B1 (en) Touch panel assembly with haptic effects
US8659210B2 (en) Piezo based inertia actuator for high definition haptic feedback
JP5962907B2 (ja) 電子機器
EP1805585B1 (en) Haptic feedback for button and scrolling action simulation in touch input devices
US20130127607A1 (en) Piezoelectric actuator for haptic device
KR20120055693A (ko) 합성 압전 액추에이터를 사용한 햅틱 피드백
JP2013161384A (ja) 入力装置
WO2006124873A1 (en) Method and apparatus for providing haptic effects to a touch panel
US8976012B2 (en) Touch panel assembly with haptic effects and method of manufacturuing thereof
US20120206371A1 (en) Direction Sensation Haptic Motion
WO2017010171A1 (ja) 操作感触付与型入力装置
CN110869893A (zh) 输入装置
US9110536B2 (en) Apparatus and a method for providing haptic feedback
JP2022087321A (ja) キー入力装置
CN108227911B (zh) 包括用于使显示器变形的基于可移动磁体的致动器的电子设备及相关方法
JP2022099150A (ja) タッチパネルを用いた電子機器
CN113131707A (zh) 振动致动器及电子设备
US11874967B2 (en) Force sensing module with vibration feedback
JP7487446B2 (ja) 振動アクチュエータ及び接触型入力装置
JP2022051431A (ja) 感圧入力装置
EP3575927A1 (en) Unit and tactile sensation providing apparatus
WO2010111289A2 (en) Touch panel assembly with haptic effects and method of manufacturing thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240221