JP2022098952A - 電子文書管理装置、及び電子文書管理プログラム - Google Patents

電子文書管理装置、及び電子文書管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子文書に対する操作記録について、電子文書との対応性と非改ざん性を保証した状態で保管する。【解決手段】利用者端末20と取引者端末25との電子署名を伴う電子契約書処理における所定の操作情報に、当該電子契約書を一意にする値(一意情報)を加えて証跡ログとする。この証跡ログに電子署名等を発行した証跡ログファイルを1つのPDFファイル形式で作成し保存する。更に、締結後に当該契約書に対して行われた所定の操作情報に一意情報を加えた追跡ログに電子署名等を発行したPDF形式の追跡ログファイルを保存する。操作情報に一意情報が加えられることで、証跡ログファイルや追跡ログファイルの改ざん防止と存在証明が可能になることに加え、当該電子契約書に対応していること(電子契約書対応性)が保証される。【選択図】図1

Description

本発明は、電子文書管理装置、及び電子文書管理プログラムに係り、例えば電子文書を用いた電子契約に関連する操作等の記録に関する。
電子文書に対する改ざん防止や、存在証明を行うために電子署名やタイムスタンプ技術が広く利用されている。
例えば、電子文書として作成された契約書に基づいて電子署名等を行うことで契約を成立させる電子契約システムがある。この電子契約システムでは、契約書等の電子文書に対して、電子署名を行うことで本人が確認したことを証明したり、電子署名によってPDF文書の改ざん防止やセキュリティ強化を行っている。
このような電子契約システム等で使用される電子文書では、誰が操作して「署名」を行ったのかが重要となっているため、その履歴をシステムへのアクセス履歴として保存する技術が提案されている(例えば特許文献1、段落0073他)。
しかしそのアクセス履歴は、あくまでシステムの履歴に過ぎす、記録された情報について、電子契約のサービス事業者が記録情報の変更や消失させてしまう等の意図しない改変が起こる場合がある。また、履歴情報に対する外部からの悪意ある改ざんがされてしまう場合もある。
このような意図しない改変や外部からの悪意ある改ざんがアクセス履歴に残る可能性があると、システムの履歴に対する証拠性や信憑性を低下させるものである。
また、電子契約が成立した後に、当該電子契約に関してどのようなやり取りがあったかまではわからなかった。例えば、債権譲渡などが発生した場合、契約書が第三者に譲渡・売却されているなどの状況があり得るが従来の電子契約サービスではそこまでは対応していなかった。
従って、電子契約が締結された後に、その契約書をダウンロードした記録やタイムスタンプ更新による契約書更新などの契約書に係わる履歴についての記載を改ざん抑止する仕組も存在していなかった。
更に、電子契約のサービス事業者がサービスを終了した場合に、それまでのサービスの運用状況が不明になってしまい、電子契約書の信頼性が失われることになっていた。
特開2004-118653号公報
本発明は、電子契約などで署名される電子文書に対する操作記録について、電子文書との対応性と非改ざん性を保証した状態で保管することを目的とする。
(1)請求項1記載の発明では、複数の当事者が関与することで非改ざん証明が付与された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得手段と、前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存手段と、前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得手段と、前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含めた一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明手段と、前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を保存する非改ざん履歴保存手段と、を具備したことを特徴とする電子文書管理装置を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記非改ざん証明は、電子署名及びタイムスタンプのうちの少なくとも一方である、ことを特徴とする請求項1に記載の電子文書管理装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記電子文書に付与された非改ざん証明と、前記改ざん証明手段により非改ざん履歴に付与された非改ざん証明とは、同じ又は別の非改ざん証明である、ことを特徴とする請求項2に記載の電子文書管理装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記一意情報は、次の何れかの値である、ことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の電子文書管理装置を提供する。
非改ざん証明前の電子文書のハッシュ値、
非改ざん証明前の電子文書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した非改ざん証明値、
非改ざん証明された電子文書のハッシュ値、
非改ざん証明された電子文書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した非改ざん証明値
(5)請求項5に記載の発明では、前記電子文書は、利用者と取引先との間で交される電子契約書である、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の電子文書管理装置を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、前記操作情報取得手段は、前記電子契約書の締結が完了するまでの操作ログから前記操作情報を取得し、前記非改ざん履歴保存手段は、前記非改ざん履歴を証跡ログファイルとして保存する、ことを特徴とする請求項5に記載の電子文書管理装置を提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、前記操作情報取得手段は、前記電子契約書の締結が完了した後の操作ログから前記操作情報を取得し、前記履歴情報保存手段は、前記非改ざん履歴を追跡ログファイルとして保存する、ことを特徴とする請求項5、又は請求項6に記載の電子文書管理装置を提供する。
(8)請求項8に記載の発明では、前記電子契約書は、前記複数の当事者による同意形成後に電子契約書の非改ざん証明を行う立会い型の電子契約書、又は、前記複数の当事者のそれぞれが電子契約書の非改ざん証明をして同意を形成する当事者型の電子契約書である、ことを特徴とする請求項5、請求項6、又は請求項7に記載の電子文書管理装置を提供する。
(9)請求項9に記載の発明では、複数の当事者が関与することで非改ざん証明された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得機能と、前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存機能と、前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得機能と、前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含めた一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明機能と、前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を記憶手段に保存する非改ざん履歴保存機能と、をコンピュータに実現させるための電子文書管理プログラムを提供する。
本発明では、電子文書に対する操作記録を、当該電子文書に関する一意情報を含めて非改ざん証明を付与しているので、電子文書との対応性と非改ざん性を保証した状態で保管することができる。
電子文書管理システムのシステム構成と電子文書管理装置の構成を表した図である。 契約書情報の内容を表した説明図である。 契約書情報を含む各データのデータ構成を表した説明図である。 電子契約書に係わる文書管理処理を表したフローチャートである。 利用者端末における、ログイン時の表示画面遷移についての説明図である。 利用者端末における、新規契約書登録画面とその確認画面についての説明図である。 取引者端末における、電子契約書の承認依頼メールと、ファイルダウンロード画面についての説明図である。 取引者端末における、電子契約書確認画面と承認画面についての説明図である。 取引者端末における、承認した電子契約書を確認する画面についての説明図である。 生成した証跡ログファイルについての説明図である。 利用者端末における、承認された電子契約書の確認をする画面についての説明図である。 生成した追跡ログファイルについての説明図である。 電子契約書の承認に係わる証跡ログファイル生成処理についてのフローチャートである。 承認後における電子契約書の追跡ログファイル生成処理についてのフローチャートである。
以下、本発明の電子文書管理装置10における好適な実施の形態について、図1から図14を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の電子文書の管理を行う電子文書管理システムでは、一例として利用者の利用者端末20による電子契約書の提示と、当該提示された電子契約書に対する取引者の取引者端末25による承認まで各種管理を電子文書管理装置10が行う。
具体的には、利用者端末20と取引者端末25との電子署名を伴う電子契約書処理において、電子文書管理装置10は、当該電子契約の操作情報だけでなく、当該電子契約における所定の操作情報に、当該電子契約書を一意にする値を加えて証跡ログとする。この証跡ログに電子署名とタイムスタンプを発行した証跡ログファイルを1つのPDFファイル形式で作成し保存する。
ここで、電子契約書を一意にする値が「一意情報」として機能し、所定の操作情報に一意情報を加えた証跡ログが「一意履歴」として機能し、電子署名とタイムスタンプが「非改ざん証明」として機能し、証跡ログに電子署名とタイムスタンプを発行した証跡ログファイルが「非改ざん履歴」として機能している。
なお、一意情報を加える操作情報としては、電子契約書の送信先名、送信先アドレス、承認時刻、送信元、契約書名称等が該当する。
このように、電子署名された電子契約書に関する一意情報と、その操作情報とを1つの電子署名とタイムスタンプ付きの証跡ログファイルとして保存することにより、よりセキュアに電子契約書を取り扱うことが可能となる。また、電子署名とタイムスタンプが付与されていることにより証跡ログファイル自体の存在証明と改ざん防止が可能になる。
更に、一意情報の保存により、電子契約書対応性、すなわち証跡ログファイルが当該電子契約書に対応していることが保証される。
更に、締結後に当該契約書に対して行われた所定の操作情報に一意情報を加えた追跡ログ(一意履歴として機能)に、電子署名とタイムスタンプを付与することで、PDFファイル形式の追跡ログファイル(非改ざん履歴として機能)を生成し、保存する。
この追跡ログファイルについても、契約締結後の操作情報に一意情報が加えられていることで、電子契約締結後の記録の改ざん防止と存在証明が可能になることに加え、当該電子契約書に対応する追跡ログファイルであること(電子契約書対応性)が保証される。
なお、電子契約の際の所定の操作情報に一意情報を加えた証跡ログ、及び、電子契約の締結後の所定の操作情報に一意情報を加えた追跡ログが、一意履歴として機能している。
また、証跡ログ、追跡ログに対し、機能する電子署名とタイムスタンプを行ったPDF形式の証跡ログファイル、PDF形式の追跡ログファイルが、一意履歴に非改ざん証明を付与した非改ざん履歴として機能している。
ここで、一意情報としては、当該電子契約に対して双方当事者による承認が完了した際(以下、承認の際という)に付与される、電子契約書(原本)のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した「電子署名値」が使用されるが、次の値のいずれかとすることも可能である。
(a)承認の際に付与される、電子契約書(原本)の「ハッシュ値」
(b)電子署名された電子契約書の「ハッシュ値」
(c)電子署名された電子契約書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した「電子署名値」
ここで、「ハッシュ値」は、電子契約書を一意関数であるハッシュ関数で演算した結果である。
なお、本実施形態における証跡ログファイルと追跡ログファイルに使用する一意情報は同一であるが、異なる一意情報を使用するようにしてもよい。
(2)実施形態の詳細
図1は本実施形態における、電子文書管理システムのシステム構成と電子文書管理装置の構成を表した図である。
図1(a)に示すように、電子文書管理システムは、本実施形態における電子文書管理装置10と、利用者端末20、21、取引者端末25を備えており、それぞれがインターネット等の通信ネットワークを介し、SSLやTLSで暗号化された状態の通信が可能になっている。
利用者端末20、21、及び取引者端末25は、電子文書管理装置10に事前に登録されており、それぞれ複数存在するが図面では代表する端末を1つずつ表示している。本実施形態では、利用者端末20が電子契約書を作成し承認を受ける者が使用する端末とし、取引者端末25が当該電子契約書の承認を行う者が使用する端末として説明する。
利用者端末20、21や、取引者端末25としては、例えば、金融機関、保険会社、自動車販売店、不動産事業者、コンテンツ販売会社などの各種企業や、会計事務所、政府・自治体の機関など、各種の事業体や個人が所有する端末である。
利用者端末20、21や取引者端末25は、無線や有線によって通信ネットワークに接続するコンピュータであって、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、ゲーム機器などで構成され、電子文書管理装置10が提供する操作画面、入力画面、確認画面等の各種画面を表示するディスプレイなどの出力機器や、これに対してユーザが操作を行うキーボードやタッチパネルなどの入力機器を備えている。
電子文書管理装置10は、クラウドサーバとして機能し、複数の利用者端末20、利用者端末(参照可能ユーザ)21、取引者端末25との接続を可能とするためのロードバランサ(負荷分散装置)を備えている(図示しない)。
電子文書管理装置10は、機能構成部としてのメール配信部10a、契約書管理部10b、操作ログ蓄積部10c、タイムスタンプ・署名部10dと、データベース(DB)10eを備えている。各機能構成部は、本実施形態における電子文書管理プログラムをCPU11が実行することで実現されている。
メール配信部10aは、利用者端末20がクラウド上にアップロードした電子契約書の承認依頼メールを取引者端末25に送信する。
契約書管理部10bは、電子契約書に対する署名とタイムスタンプの付与と保存、電子契約書に関連する証跡ログファイル、追跡ログファイルの作成と保存等の各種保存を行う。
操作ログ蓄積部10cは、電子文書管理装置10によって処理された各種操作内容を、その処理がされた順にデータベース(DB)10eに保存する。この操作ログ蓄積部10cにより保存された各種操作内容は、操作情報として本実施形態における証跡ログファイルや追跡ログファイルの作成に使用される。
タイムスタンプ・署名部10dは、外部のタイムスタンプサーバ31や署名サーバ32と連携して、利用者端末20から提供された電子契約書に対するタイムスタンプや電子署名の付与を行う。タイムスタンプサーバ31、署名サーバ32との通信は、利用者端末20との通信と同様に暗号化された状態で通信が行われる。
データベース(DB)10eは、後述する記憶装置14に保存される各種データである。
図1(b)は、電子文書管理装置10のハードウェア的な構成を表したものである。
図1(b)に示すように、電子文書管理装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、記憶装置14、通信制御部15、その他装置がバスラインで接続されている。
CPU11は、中央処理装置であって、記憶装置14が記憶する電子文書管理プログラムに従って動作し、利用者端末20、21、取引者端末25、タイムスタンプサーバ31、署名サーバ32等の外部機器との間での通信処理、及び文書管理に関する内部処理を行う。
ROM12は、読み出し専用のメモリであって、CPU11が動作するための基本的なプログラムやパラメータを記憶している。
RAM13は、読み書きが可能なメモリであって、CPU11が本実施形態における文書管理処理を行う際のワーキングメモリであり、各種操作のログや、利用者端末20から受信した各種電子契約書や入力値等各種データが一時保存される。
通信制御部15は、利用者端末20、21、取引者端末25、タイムスタンプサーバ31、署名サーバ32等の外部機器との間での通信処理を行う。
記憶装置14は、例えば、ハードディスクなどの大容量記憶媒体を1又は複数用いて構成されており、CPU11に本実施形態の機能を発揮させるための電子文書管理プログラム等の各種プログラムが保存されたプログラム141、契約書DB142、契約書情報143、操作ログ144、証跡ログファイル145、追跡ログファイル146、電子証明147、ユーザ情報148、その他の情報149が保存されている。
契約書DB142は、利用者端末20等から送信される各種電子契約書の原本(契約承認待ち状態を含む)や、取引者端末25による承認がされて締結済み(タイムスタンプや電子署名済み)となった電子契約書が、各電子契約書に付された契約書番号(NO)により紐づけて管理されている。この契約書番号は、電子契約書の識別情報として機能する。
なお、電子契約書(原本)に対し、承認後の電子契約書(電子署名等済み)は、両者を区別するための区別文字列「(1)」等を付すことで別ファイルとして保存されている。
例えば、利用者端末20から受信した実ファイル名「基本契約書.pdf」の電子契約書(原本)について、他のファイルとの重複を避けるために、任意の付加文字を付けたアドレス「基本契約書.pdf_8_20200054.pdf」に保存する。
一方、この電子契約書(原本)と区別するため、電子契約書(電子署名等済み)のファイルには、更に区別文字列「(1)」を付加したアドレス「基本契約書.pdf_8_20200054(1).pdf」に保存する。
契約書情報143は、契約書DB142に保存されている各電子契約書に対する契約書情報が保存されている。
図2は、契約書情報143に保存される契約書情報の内容を表したものである。
図2に示すように、契約書情報143には、電子契約書毎に、その契約書番号(NO)、アカウントID、ステイタス、契約書名、物理ファイル名(実ファイル名)、ファイルサイズ、取引先会社名、取引先宛先、宛先メールアドレス、コメント、送付(配付)日時、承認日時、締結日時、等が保存されている。
契約書NOは、当該契約書情報に対応する電子契約書(原本)に付された番号である。
アカウントIDは、当該電子契約書をユーザ端末から送信したユーザを特定するためのアカウント値である。
ステイタスは、当該電子契約書の状態を表す情報であり、取引者端末25による承認待ちの状態を表す「1」か、承認による締結済みの状態を表す「0」が保存される。
契約書名は、当該電子契約書に付けられた名称である。
物理ファイル名には、当該電子契約書の実ファイル名とその保存先を表すアドレス(パス名)が保存される。
ファイルサイズは、当該電子契約書のファイルサイズである。
取引先会社名は、当該電子契約書の承認を行う(求める)取引先会社の名称である。
取引先宛先は、当該電子契約書の承認を行う(求める)取引者の氏名である。
宛先メールアドレスは、当該電子契約書の承認を行う(求める)取引先会社のメールアドレスである。
コメントは、当該電子契約書の締結に関連して利用者から取引者へのコメントである。
以上の各契約書情報のうち、契約書名、取引先会社名、取引先宛先、宛先メールアドレス、コメントは、図6に示すように、利用者端末20から利用者が入力した情報である。
送付(配付)日時は、当該電子契約書(原本)を取引者に送信した日時である。具体的には図7(b)のダウンロードボタンを取引者が選択(クリック)し、電子文書管理装置10が電子契約書を取引者端末25に送信した日時である。
承認日時は、当該電子契約書に対して取引者が承認を行った日時である。具体的には、図8(b)の承認ボタン87(タイムスタンプと表記)を取引者が選択し、電子文書管理装置10が電子契約書に対する署名とタイムスタンプの付与と保存を行った日時である。
操作ログ144は、電子文書管理装置10によって処理された一連の操作のログが保存される。操作ログ144には、RAM13に保存された操作ログが所定タイミング毎に追加、保存される。
この操作ログ144に記録される操作のログは、操作情報として、本実施形態における証跡ログファイルや追跡ログファイルの作成に使用される。
証跡ログファイル145と追跡ログファイル146は、本実施形態による電子契約書に対応して作成される非改ざん履歴で、単なる操作の履歴を記録したものではなく、電子契約書に関連する一意情報を加えた証跡ログ、追跡ログ(一意履歴)に対してタイムスタンプと電子署名が付与されたPDF形式のファイルである。これにより証跡ログファイル145と追跡ログファイル146は、対応する承認済み電子契約書との電子契約書対応性(一意性)と、非改ざん性、存在性が確保されたファイルとして保存することができる。
証跡ログファイル145は、契約記載事項、契約同意事項に対する証明をする履歴の情報である。
追跡ログファイル146は、契約後のアクセス、条件変更、譲渡、開示が記録された履歴の情報である。
一意情報とは、電子契約書に対して一意的に定まる情報で、電子契約書のハッシュ値や署名値などが該当する。
なお、一意情報を追加してタイムスタンプと電子署名を付与するタイミングについては次の通りである。
すなわち、証跡ログファイル145は、当該契約書を取引者が承認して契約が締結されたときである。
一方、追跡ログファイル146は、契約当事者や参照可能ユーザなどが当該承認済みの電子契約書を参照したときや、契約当事者などが追跡ログファイルの請求を行ったとき等のほか、電子文書管理装置10が定期的に自動採取する。追跡ログファイルを自動採取することで、サービス事業者による改変についても防止することができる。
電子証明147は、電子文書管理装置10が署名サーバ32から取得した電子証明書で、電子文書管理装置10の電子契約書を署名するための秘密鍵に対応する公開鍵と、秘密鍵等の発行者等と、これらに対する署名サーバ32の電子署名等が含まれる。
ユーザ情報148は、利用者端末20の利用者や、利用者端末21の参照可能ユーザ等を特定するための情報として、アカウントID、会社ID、会社名、利用者名、メールアドレスなどが保存される。
その他の情報149としては、会社IDに対応する会社情報、請求先情報や、取引先IDに対応する取引先情報や、請求情報などが保存される。
図3は、記憶装置14に保存される、契約書情報143を含む各データのデータ構成の一部を表した説明図である。
図3に示されるように、契約書情報143、操作ログ144、ユーザ情報148、会社情報、請求先情報、取引先情報、請求先情報に保存される各情報が、契約書IDや、アカウントID、会社ID等によって紐付けがされている。
次に、以上の通り構成された電子文書管理装置10による電子文書管理処理について説明する。
なお、以下の電子文書管理では、利用者端末20の利用者が提示した電子契約書について、取引者端末25が承認する場合について説明するものとし、前提として、利用者端末20の利用者についてのユーザ登録は済んでいるものとする。
図4は、電子契約書に係わる文書管理処理を表したフローチャートである。
最初に、電子契約書の締結を求める利用者は、利用者端末20からクラウドサーバとして機能する電子文書管理装置10にログインを行う(ステップ1)。
図5は、利用者端末20における、ログイン時の表示画面遷移についての説明図である。
利用者は図5(a)に示すように、利用者端末20の表示画面201に表示されるログイン画面から、アカウント入力欄51とパスワード入力欄52に、予め電子文書管理装置10に登録しているアカウントIDとパスワードを入力した後、ログインボタン53を選択(クリック)する。
図4に戻り、電子文書管理装置10のCPU11(以下、単にCPU11という)は、利用者端末20からのログイン要求に対して認証を行う(ステップ2)。
すなわち、CPU11は、利用者端末20から送信されるアカウントIDとパスワードが予めユーザ情報148に登録されている情報と一致するか否かを判断し、一致してれば利用者端末20に図5(b)に示すログイン完了画面を送信する。
これにより利用者端末20の表示画面201に表示されるログイン完了画面には、当該利用者の、会社名「ABC株式会社」と利用者名「Koi様」が利用者欄55に表示されると共に、お知らせ欄56にシステムからの知らせ内容が必要に応じて表示される。
また、状態表示欄57には、当該利用者名でアップロード済みの電子契約書について、承認待ちの件数(2件)と締結(承認)済みの件数(3件)が表示される。なお、承認待ちと締結済みの件数については、CPU11が、当該利用者がアップロードした各電子契約書の契約書情報143のステイタス(図2参照)をカウントすることで取得する。
ログイン完了画面に表示された検索ボタン59が選択(クリック)されると、利用者端末20は検索要求を電子文書管理装置10に送信し、CPU11はこの要求に対応する電子契約書等の検索処理を行い、その結果を利用者端末20に送信する。
一方、新規登録ボタン58が選択されると、利用者端末20はその旨を電子文書管理装置10に送信する。これに対して電子文書管理装置10のCPU11は、新規契約書登録画面を利用者端末20に送信する。
利用者端末20は、新規契約書登録画面を受信すると表示画面201に表示し、利用者は、画面表示に基づいて、契約書アップロード、取引先情報を入力する(ステップ3)。
図6は、利用者端末20における、新規契約書登録画面とその確認画面についての説明図である。
新規契約書登録画面は、図6(a)に示すように、上部に上述した利用者欄55が表示される。また、進行状況欄61に「登録」、「確認」、「完了」が表示され、現在の状況が「登録」であることを明示するために背景色が塗りつぶされている。
更に、利用者による登録内容の入力欄として、契約書名欄62、契約書欄63、取引先欄64、宛名欄65、メールアドレス欄66、コメント欄67が表示されている。
これら各入力欄への入力項目のうち、取引先欄64とコメント欄67が任意入力項目で、他が必須入力項目である。
契約書名欄62は、当該電子契約書の種別を入力する欄である。
契約書欄63は、電子文書管理装置10にアップロードする電子契約書(原本)を指定する欄で、該当するPDFファイルの電子契約書をドラッグ&ドロップすることで指定する。
また、図示していないが、契約書欄63内に表示されている「ファイル選択」ボタンを選択することで、利用者端末20に保存されているフォルダを開き、該当するPDFファイルの電子契約書を選択することで指定することも可能である。
電子契約書が指定されると、契約書欄63には、指定された電子契約書の実ファイル名が表示される。
各入力項目を入力した後、利用者が登録ボタン68を選択すると、表示画面201には図6(b)に示す登録内容確認画面(承認前)が表示される。
この登録内容確認画面では、上部の進行状況欄61における背景部分の塗りつぶしが、「登録」から「確認」に変更される。
そして、各入力欄には、利用者が入力、選択等した情報が表示される。図6(b)の例では、契約書名「基本契約書」、契約書「基本契約書.pdf」、取引先「株式会社DEF」、宛名「TARO様」、メールアドレス「taro@sol.co.jp」、コメント「お世話になります。××の基本契約書です。ご確認の上、ご承認お願いします。」が表示されている。
なお、以後の説明では、ユーザが入力、選択した図6(b)の表示内容を例に説明することとする。
登録内容確認画面における契約書欄63には、選択された電子契約書の拡張子付きの実ファイル名「基本契約書.pdf」が表示されているが、利用者端末20は指定された当該電子契約書が保存されているアドレスを保持している。
なお、利用者が指定した電子契約書の確認をする場合には、契約書欄63の右側にある参照ボタン631を選択することで、当該実ファイル名の電子契約書が画面表示される。
登録内容確認画面において、利用者が送付ボタン69を選択すると、利用者端末20は、登録内容確認画面に表示している各入力項目の内容(実ファイル名で指定される電子契約書(原本)を含む)を新規契約書情報として電子文書管理装置10に送信すると共に、取引先への承認依頼を行い(図4、ステップ4)、処理を終了する。
ここで、利用者端末20の処理を終了するのは、送信した電子契約書(原本)に対して取引者端末25が直ちに承認処理をしない場合もあるからである。
利用者が送信した電子契約書に対して取引者端末25からの承認が完了したか否かについては、改めてログインして確認することができる(ステップ12で後述する)。
電子文書管理装置10では、利用者端末20から新規契約書情報と承認依頼を受信すると、CPU11は、受信した電子契約書の原本である「基本契約書.pdf」に対する契約書番号(識別情報として機能)を決定し、決定した契約書番号で契約書DB142に保存する。以後当該電子契約書についての管理は決定した契約書番号で紐づけされ管理される。
また、決定した契約書番号の契約書情報143を作成し、受信した新規契約書情報の内容(契約書名やメールアドレス等)を保存する。
その後、電子文書管理装置10のCPU11は取引者端末25に対して取引先画面URLを通知し(ステップ5)、取引者端末25では契約書ダウンロードを行う(ステップ6)。
すなわち、ステップ5において電子文書管理装置10のCPU11は、新規契約書情報の内容を使用し、「株式会社DEFのTARO様」宛の承認依頼メールを作成し、指定されたメールアドレス「taro@sol.co.jp」に送信する。
この承認依頼メールには、利用者端末20からのアップロードにより電子文書管理装置10の契約書DB142に保存している電子契約書(実ファイル名「基本契約書.pdf」)を、取引者が取引者端末25からダウンロードする際に指定するダウンロード用URL(Uniform Resource Locator)が記載されている。このURLはワンタイムURLとすることも可能である。
図7は取引者端末25における、電子契約書の承認依頼メールと、ファイルダウンロード画面についての説明図である。
図7(a)は、電子文書管理装置10から送信された承認依頼メールを取引者が取引者端末25で受信し、その表示画面251に表示した承認依頼画面を表したものである。
図7(a)に示すように、承認依頼画面には、電子文書管理装置10のユーザ情報148や、利用者が入力した新規契約書情報等から作成された、メール件名71の記載、本文欄における宛名72、依頼内容73が表示されている。
また、本文欄には、承認依頼に係わる電子契約書(契約書名「基本契約書」)のダウンロードURL75が記載されている。
なお、このダウンロードURL75の下には丸付き数字で表示された順に承認の手順が記載されている。
取引者が、このダウンロードURL75を選択(クリック)すると、取引者端末25の表示画面251には、図7(b)に示すようにファイルダウンロード画面が表示される。
このファイルダウンロード画面には、対象ファイル欄76に、ファイル名、サイズ、通知日、ダウンロード回数、及び該当するファイルのダウンロードボタン77が表示されている。
ここで対象ファイル欄76にファイル名として記載されている「基本契約書.pdf_8_20200054.pdf」は、当該電子契約書「基本契約書.pdf」がリンクされている電子文書管理装置10(クラウド上)のアドレスを表している。
なお、図7(b)の例では、対象ファイル欄76に1つの電子契約書だけが表示されているが、当該取引者が依頼されている承認待ち案件(電子契約書)が複数存在する場合には、該当数分だけ表示され、その各々の右側にダウンロードボタン77が表示される。
ファイルダウンロード画面において、取引者がダウンロードボタン77を選択すると、表示画面251には、利用者端末20からダウンロードした当該電子契約書(契約書名「基本契約書」)が表示される。
図8は、取引者端末における、電子契約書確認画面と承認画面についての説明図である。
図8(a)の電子契約書確認画面に示すように、画面上部のアドレス欄81には当該電子契約書(原本)が保存されている電子文書管理装置10の契約書DB142のアドレスが表示されている。
アドレス欄81の下側には、当該電子契約書(契約書名「基本契約書」)82の内容が表示され、画面右側のパネル83には承認アイコン84が表示されている。
取引者が画面表示された電子契約書原本を確認し、承認アイコン84を選択すると、図8(b)に示すように、表示画面251にはファイル署名(確認)画面が表示される。
このファイル署名(確認)画面では、承認対象である電子契約書のアドレス「基本契約書.pdf_8_20200054.pdf」が対象ファイル欄86に表示されるとともに、「タイムスタンプ」と表記された承認ボタン87が表示される。
この取引者が承認ボタン87を選択(クリック)すると、取引者端末25から電子文書管理装置10に対して承認が通知される(図4のステップ7)。
図4に戻り、電子文書管理装置10のCPU11は、取引者端末25から承認が通知されると、署名・タイムスタンプを付与する(ステップ8)。
すなわちCPU11は、タイムスタンプサーバ31や署名サーバ32と連携して、当該処承認対象の電子文書(原本)に対して、タイムスタンプと電子署名(以下単に、電子署名等という)の付与を行う。
CPU11は、電子署名等を付与した電子契約書(電子署名等済み)を契約書DB142に保存する。すなわち、CPU11は、承認前の電子契約書(原本)の保存アドレスに区別文字列「(1)」を付加したアドレス「基本契約書.pdf_8_20200054(1).pdf」に電子契約書(電子署名等済み)を保存する。
更にCPU11は、契約締結が完了し、取引者端末25に契約締結の完了を通知する(ステップ9)。この完了通知を受けた取引者端末25では、承認済電子契約書のダウンロードを行い(ステップ10)、承認によって締結された後の電子契約書を確認する。
図9は、取引者端末25の表示画面251に表示される、承認した電子契約書を確認する画面で、(a)は電子文書管理装置10からの契約締結の完了通知により表示される締結完了画面、(b)は電子契約書(電子署名等済み)画面についての説明図である。
図9(a)に示すように、締結完了画面には、電子契約書に対する署名とクイック取引の完了と、署名後のファイルの確認依頼が記載されると共に、対象ファイル欄91が表示される。
対象ファイル欄91にファイル名として記載されている「基本契約書.pdf_8_20200054(1).pdf」は、当該締結された電子契約書(電子署名等済み)がリンクされている電子文書管理装置10(クラウド上)のアドレスを表している。
このアドレスには、上述したように区別文字列「(1)」が付加されることで、電子契約書(原本)のアドレスと区別されている。
対象ファイル欄91には更にダウンロードボタン92が表示され、取引者がこのダウンロードボタン92を選択すると、図9(b)に示すように、表示画面251には電子契約書(電子署名等済み)画面が表示される。
この電子契約書(電子署名等済み)画面では、取引者が承認前に確認した電子契約書確認画面(図8(a)参照)に比べると、承認前のアドレス欄81には電子契約書(原本)のアドレスが表示されているのに対し、承認後のアドレス欄93には区別文字列「(1)」により区別された別アドレス「基本契約書.pdf_8_20200054(1).pdf」が表示されている。
また、承認後の画面には、承認前にはなかった、表示中の電子契約書の電子証明等が済んでいることを示す電子署名済み欄94が表示されている。この電子署名済み欄94の表示によって、取引者は有効な電子署名とタイムスタンプが付与されていることを確認することができる。
なお、付与された電子署名とタイムスタンプの詳細については、電子署名済み欄94の右側に表示されている署名パネルボタン95をクリックすることで、電子署名等詳細確認画面(図示しない)が表示されて確認することが可能である。
一方、図9(b)に示すように、承認後の画面に表示されている、電子契約書96の内容(「基本契約書」の記載内容)については、電子署名等により非改ざん性が保証された「基本契約書」が表示され、この表示内容は承認前の画面(図8(a))の内容と同じである。
承認後の画面により、取引者は利用者端末20の利用者から承認依頼された電子契約書について適正に電子署名等がされて契約が締結されていることを確認することができる。
この確認の後、取引者端末25は処理を終了する。
図4に戻り、電子文書管理装置10は、ステップ9で契約締結の通知をした後に、当該電子契約の操作情報による証跡ログファイル生成処理を行う(ステップ11)。なお、
証跡ログファイル生成処理の詳細については後述する。
本実施形態における証跡ログファイルは、契約記載事項、契約同意事項を証明するものである。
図10は、生成された証跡ログファイル1450を画面表示したものである。
この証跡ログファイル1450は、後述するように電子文書管理装置10(クラウド上)の証跡ログファイル145に保存される。
図10に示すように、証跡ログファイル1450は、承認された電子契約書(図9(b)参照)と同様に、画面上部に署名パネルボタン1451を含む電子署名済み欄が表示されている。この電子署名済み欄の存在により、当該証跡ログファイル1450に対して有効な電子署名とタイムスタンプが付与されていることを確認することができる。
そして署名パネルボタン1451を選択することで、この証跡ログファイル1450に対する電子証明やタイムスタンプの詳細を確認することができる。
また証跡ログファイル1450には、契約情報1452と、所定の操作情報として機能する締結前履歴情報1453が表示されている。
契約情報1452は、電子契約書を特定する情報で、図10に示した例では、「契約書番号:194」、「契約書名:基本契約書」、「契約書:基本契約書.pdf」、「署名値:××××・・・」が表示されている。
これらは、電子文書管理装置10の契約書情報143(図2参照)における、「契約書NO」、「契約書名」、「物理ファイル名」から取得した情報である。
一方、「署名値」は、本実施形態では、当該電子契約書の「電子署名値」であり、当該電子契約書に対する承認の際に付与された値である。
この署名値(電子署名値)は、一意情報として機能する情報である。
このように契約情報1452に契約書番号だけでなく一意情報を含めることにより、この契約情報1452と操作の締結前履歴情報1453の電子証明等付きの証跡ログファイル1450は、当該電子契約書対応性と非改ざん性、存在性が保証された状態での保管がなされ、よりセキュアに電子契約書を取り扱うことが可能になる。
締結前履歴情報1453は、一意情報が加えられる操作情報であり、電子契約書の送信先名、送信先アドレス、承認時刻、送信元、契約書名等が該当し、これらの操作情報は契約書情報143から取得される情報である。
電子文書管理装置10は、ステップ11(図4)の証跡ログファイル生成処理により当該電子契約書に対する電子文書管理処理が完了する。
以上説明したように、電子契約書に対する電子契約の締結(承認)までの操作情報に対しては、一意情報を加えた証跡ログに電子署名等を付与することによって、操作記録の非改ざん性が保証された状態の証跡ログファイルとして保管することができる。
これに対して、電子契約書に対する電子契約が締結された後の、当該電子契約書に対する操作情報に対しては、一意情報を加えた追跡ログに電子署名等を付与することによって、非改ざん性が保証された状態の追跡ログファイルとして保管がなされる。
追跡ログファイルは、契約後のアクセス、条件変更、譲渡、開示の記録であり、利用者により締結済み電子契約書が参照された場合や、当該承認を行った取引者により後日再び電子契約書の参照がされた場合などに作成される。
ここで利用者による参照は、電子契約書の承認を求めた利用者が利用者端末20から参照する場合だけでなく、電子文書管理装置10に予め登録されている参照可能ユーザが利用者端末21から参照する場合等がある。
上述したように、利用者の利用者端末20による電子契約の依頼処理については、電子文書管理装置10に電子契約書(原本)を送信して取引先への承認依頼を行った後(図4、ステップ4)に終了している。
従って利用者は、承認依頼の後に、別手続で締結された電子契約書を参照(DL)する(ステップ12)必要がある。
すなわち、利用者はステップ1で説明したように、ログイン画面(図5参照)からアカウントとパスワードを入力して電子文書管理装置10にログインする。
すると、承認依頼時に表示されるログイン完了画面(図5(b))では、状態表示欄57に承認待ち件数(2件)、締結済み件数(3件)が表示されているのに対し、新規に登録した電子契約書が、未承認(未締結)であれば承認待ち件数が1件増えて3件に、締結済みであれば締結済み件数が1件増えて4件に変わっている(図示しない)。
利用者は、ログイン完了画面の検索ボタン59を選択することで表示される、締結済みの電子契約書の登録内容確認画面(承認後)が利用者端末20に表示される。
図11は、承認された電子契約書の確認をする登録内容確認画面(承認後)を表したものである。
図11に示した登録内容確認画面(承認後)は、図6(b)の登録内容確認画面(承認前)に比べて、契約書欄101とログ欄102の内容が異なり、他はほぼ同様である。
すなわち、契約書欄101の表示は該当する電子契約書の実ファイル名は「基本契約書.pdf」で承認前と同じであるが、そのリンク先には承認後用の区別文字列「(1)」が追加されたアドレス「基本契約書.pdf_8_20200054(1).pdf」がリンクされている点で異なっている。
ログ欄102は、図11にのみ存在する欄である。
この登録内容確認画面(承認後)において、利用者が契約書欄101を選択すると、利用者端末20からは締結済契約書を参照(DL)するためにリンク先アドレスが電子文書管理装置10に送信され(ステップ12)、電子文書管理装置10から当該アドレスの締結済契約書のダウンロードが行われる(ステップ13)。
これにより利用者端末20には、電子署名等により非改ざん性が保証された「基本契約書」の内容が表示される。
この表示内容については、リンク先が同じ図9(b)に示した表示内容と同じである。このように利用者は、利用者端末20の表示画面201に表示された、取引者が確認した画面と同内容の表示によって、適正に電子署名等がされて契約が締結されていることを確認することができる。
電子文書管理装置10では、締結済契約書をダウンロード(ステップ13)した後、今回なされた一連の操作を含めた、追跡ログファイル生成処理を行い(ステップ14)処理を終了する。
追跡ログファイル生成処理の詳細については後述する。
一方、図11に示した登録内容確認画面(承認後)において、利用者がログ欄102を選択すると、当該電子契約書(契約書名「基本契約書」)の証跡ログファイルと追跡ログファイルの選択画面(図示しない)が表示される。ここで利用者が証跡ログファイルを選択すると図10で説明した証跡ログファイル1450が表示され、追跡ログファイルを選択すると、後述する追跡ログファイルが表示される。
この利用者による利用者端末20からの証跡ログファイルや追跡ログファイルを確認する一連の操作も、後述する追跡ログファイルの生成対象とされている。
図12は、生成された追跡ログファイル1460を画面表示したものである。
図12では、同一の電子契約書(電子署名等済み)に対して異なるタイミングで生成された追跡ログファイル1460aと追跡ログファイル1460bを表している(以下、両追跡ログファイル1460を区別する場合には添字a、bをつけ共通する場合には添字を付けずに示す。)。
追跡ログファイル1460には、画面上部から順に、署名パネルボタン1461を含む電子署名済み欄、追跡ログファイルを作成した作成日時1462、契約情報1463、所定の操作情報として機能する締結後履歴情報1464が表示されている。
電子署名済み欄の表示により、図10で説明した証跡ログファイルと同様に、電子署名済み欄の存在により当該追跡ログファイル1460に対して有効な電子署名とタイムスタンプが付与されていることを確認することができる。
そして、署名パネルボタン1461を選択することで、この追跡ログファイル1460に対する電子証明やタイムスタンプの詳細を確認することができる。
作成日時1462は、追跡ログファイル1460が作成された日時である。
追跡ログファイル1460aは、締結後履歴情報1464の最後に記載されている操作手続1465(ダウンロード)に対応して作成日時1462の「2020/07/10 15:00」に作成されている。なお、図12では、追跡ログファイル1460aの上に追跡ログファイル1460bを一部重ねて表示しているため、追跡ログファイル1460aの作成日時1462の一部は表示されていない。
一方、追跡ログファイル1460bは、操作手続1465の次になされた操作手続1466(ダウンロード)に対応して作成日時1462の「2020/07/11 07:14」に作成されている。
契約情報1463には、電子契約書を特定する情報として、「契約書番号:194」、「契約書名:基本契約書」、「契約書:基本契約書.pdf」、一意情報として機能する「署名値:××××・・・」が表示されている。これらは、図10で説明した証跡ログファイル1450と同一であり、その説明を省略する。
このように追跡ログファイル1460についても一意情報である署名値が保存されることで、電子契約締結後の記録である追跡ログファイル1460に対する、電子契約書対応性と非改ざん性、存在性が保証される。
締結後履歴情報1464には、当該電子契約が締結された以降になされた、アクセス、条件変更、譲渡、開示等の操作内容について、各表示対象となる操作がされた順に全て表示される。
例えば、追跡ログファイル1460aの締結後履歴情報1464には、最後になされた操作手続1465(処理項目「ダウンロード」、処理時刻「2020/07/10 14:51」)とそれ以前の操作手続が表示される。
一方、追跡ログファイル1641bの締結後履歴情報1464には、最後になされた操作手続1466(処理項目「ダウンロード」、処理時刻「2020/07/07 07:07」)と、それ以前になされた操作手続(操作手続1465までの操作手続)が表示される。
次に、電子文書管理装置10による証跡ログファイル1450を作成する処理について説明する。
図13は、電子契約書の承認に係わる証跡ログファイル生成処理についてのフローチャートである。
CPU11は、記憶装置14に保存されている契約書情報143から承認依頼情報を取得し(ステップ111)、承認情報を取得する(ステップ112)。
なお、承認依頼情報と承認情報については、記憶装置14からではなく、図4で説明した処理に対応してRAM13に一時保存されている情報から取得するようにしてもよい。
具体的にCPU11は、承認依頼情報として、利用者(ユーザ)がログインする際に入力したアカウントID(図5参照)と、このアカウントIDに対応するユーザ情報から、「契約書番号」と「送信元」を取得し、新規契約書の登録内容(図6(b)参照)における契約書名欄62から「契約書名」、契約書欄63から「契約書」、取引先欄64と宛名欄65から「送信先名」、メールアドレス欄66から「送信先アドレス」を取得する。
またCPU11は承認情報として、操作ログ144から「送信日時」と「承認日時」等を取得する。
更にCPU11は、一意情報を取得する(ステップ113)。すなわち、CPU11は、一意情報としての「署名値」(当該契約書の電子署名値)を契約書DB142から取得する。
CPU11は、これら取得した「契約書番号」、「契約書名」、「契約書」、「署名値」をPDFファイルの契約情報1452に書き込み、また「送信元」、「送信先名」、「送信先アドレス」、「送信日時」、「承認日時」等を締結前履歴情報1453に書き込む(ステップ114)。
さらにCPU11は、作成したPDFファイルに対してタイムスタンプと電子署名の付与を行うことで証跡ログファイルを作成する(ステップ115)。
これにより、所定の操作情報に一意情報を含めて電子署名等が付与された証跡ログファイルが作成され、CPU11は、この証跡ログファイル1450を記憶装置14の証跡ログファイル145に保存し(ステップ116)、メインルーチンにリターンする。
次に、電子文書管理装置10による追跡ログファイル1460を作成する処理について説明する。
図14は、承認後における電子契約書に対する追跡ログファイル生成処理についてのフローチャートである。
CPU11は、記憶装置14に保存されている契約書DB142と契約書情報143から、契約情報1463の内容を取得し(ステップ131)、操作ログ144から締結後履歴情報1464の内容を取得する(ステップ132)。
CPU11は、これら取得した契約情報1463と、締結後履歴情報1464をPDFファイルに書き込むとともに作成日時を書き込む(ステップ133)。
さらにCPU11は、作成したPDFファイルに対してタイムスタンプと電子署名の付与を行うことで追跡ログファイルを作成する(ステップ134)。
これにより、所定の操作情報に一意情報を含めて電子署名等が付与された追跡ログファイルが作成され、CPU11は、この追跡ログファイル1460を記憶装置14の追跡ログファイル146に保存し(ステップ135)、メインルーチンにリターンする。
なお、追跡ログファイルを作成するタイミングとしては、契約当事者などが追跡ログファイルの請求を行ったときに、システムが定期的に自動採取するようにしてもよい。これにより、当該電子文書管理装置10による電子契約管理サービス事業者による改変も防止することができる。
以上説明したように本実施形態の電子文書管理装置10によれば、電子契約書の締結に関連するアクセス履歴を、当該契約書の契約書番号で紐付けて保存するだけでなく、一意情報を含めた履歴に対して電子署名等を行うことで証跡ログファイル1450と追跡ログファイル1460を作成している。
これにより、電子契約締結前後における証跡ログファイル1450と追跡ログファイル1460が、当該電子契約書に対応していることを示す電子契約書対応性を保証することができ、更に、電子契約締結前後の操作記録に対する非改ざん性と、存在性を保証することができる。
以上、本発明の電子文書管理装置10における1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態の電子文書管理装置10では、電子契約書の一意情報として、当該電子契約に対して双方当事者による承認が完了した際(承認の際)に付与される電子契約書(原本)のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した「電子署名値」を使用する場合について説明した。
これに対して、電子契約書の一意情報として次の(a)~(c)の内のいずれかの値、や更にそれ以外の一意情報を使用するようにしてもよい。
(a)承認の際に付与される、電子契約書(原本)の「ハッシュ値」
(b)電子署名された電子契約書の「ハッシュ値」
(c)電子署名された電子契約書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した「電子署名値」
ここでハッシュ値は、電子契約書を一意関数であるハッシュ関数で演算した結果であるが、このハッシュ値に変えて、他の一意関数による電子契約書の演算結果を一意情報として使用するようにしてもよい。
また、説明した本実施形態では、証跡ログファイルと追跡ログファイルに使用する一意情報は同一であるが、異なる一意情報を使用するようにしてもよい。
説明した実施形態では、電子契約の形態として立ち会い型の電子契約について説明した。すなわち、クラウドサービス上で当人同士がファイルを確認・同意をし、同意形成後にクラウドサービス(電子文書管理装置10)がクラウドサービス事業者の電子署名を付与する契約形態について説明した。
これに対して当事者型の電子契約形態に対して適用することも可能である。この場合、クラウドサービス上で当人同士(利用者1と利用者2)がファイル(電子契約書)を確認し、利用者1と利用者2の双方が電子署名を用いて同意し、同意形成後クラウドサービスがタイムスタンプを付与する。以上の処理に対し、説明した実施形態と同様に一意情報を含めて電子証明等を行った証跡ログファイルや追跡ログファイルを作成するようにしてもよい。
説明した実施形態では、一意情報を含めて電子署名等をした証跡ログファイルや追跡ログファイルの作成対処として、電子契約書を例に説明した。
これに対し、電子契約書だけでなく、電子署名及び/またはタイムスタンプが付与される、例えば開発記録、特許文書、講演会資料などの各種電子文書を対象とすることも可能である。
すなわち、電子署名を付した講演会資料などの電子文書の一意情報を、当該電子文書の操作情報等に含めて電子署名等をすることで、本実施形態と同様に証跡ログファイルや追跡ログファイルを作成することも可能である。
この場合の一意情報についても、電子文書(原本)のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した「電子署名値」、電子文書(原本)の「ハッシュ値」、電子文書(電子署名済み)の「ハッシュ値」、電子文書(電子署名済み)のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した「電子署名値」の何れか、又は他の一意情報を使用するようにしてもよい。
説明した実施形態及び変形例では、電子契約書等の電子文書(原本)、証跡ログファイル、及び追跡ログファイルに対して、電子署名とタイムスタンプの両者を非改ざん証明として付与する場合について説明した。
このように電子署名とタイムスタンプの両者を非改ざん証明として付与することで、改ざん防止性、本人性、存在性の全てを証明できる強固な証拠性を確保することができる。従って、より強固な証拠性の確保が重用される電子契約などでは電子署名とタイムスタンプの両者を付与することが好ましい。
これに対して、電子署名だけ、又はタイムスタンプだけを非改ざん証明として、電子文書(原本)、証跡ログファイル、追跡ログファイルに付与するようにしてもよい。
また、電子文書(原本)、証跡ログファイル、追跡ログファイルの、いずれか1つをaとし、他をb、cとした場合、aに対して電子署名とタイムスタンプを付与し、bとcに電子署名だけ又はタイムスタンプだけを付与するようにしてもよい。
また、aに対して電子署名とタイムスタンプを付与し、bに電子署名だけを付与し、cにタイムスタンプだけを付与するようにしてもよい。
またaとbに対し電子署名とタイムスタンプを付与し、cに対して電子署名だけ又はタイムスタンプだけを付与するようにしてもよい。
例えば、電子契約を締結する当事者どうしの間柄や状況、契約内容によっては、また、電子契約以外の電子文書等の場合によっては、電子署名とタイムスタンプのどちらか一方だけでもよい場合がある。
このような場合、非改ざん性に加えて証明者の本人証明が重要であれば電子署名が選択され、非改ざん性に加えて存在証明が重要であればタイムスタンプが選択される。
また、非改ざん性の証明だけで十分な電子文書に対しては、電子証明、タイムスタンプのいずれか一方が選択される。
以上の関係(非改ざん証明の選択)については、電子文書に対してだけでなく、証跡ログファイル、追跡ログファイルに対しても同様である。
説明した実施形態では、所定の操作情報に一意情報を加えて証跡ログ、追跡ログとし、これに電子署名とタイムスタンプを発行した証跡ログファイル、追跡ログファイルを1つのPDFファイル形式で作成し保存する場合について説明した。
これに対し電子文書に対する非改ざん履歴としては、必ずしもPDFファイル形式以外の他の形式により作成し、保存するようにしてもよい。
すなわち、電子文書に対する所定の操作情報に一意情報を加えた一意履歴(証跡ログ、追跡ログ)と、この一意履歴に対して付与した非改ざん証明(電子スタンプ、タイムスタンプ)とを組合せた非改ざん履歴(証跡ログファイル、追跡ログファイル)を、各種ファイル形式のデータとして作成し、保存するようにしてもよい。
10 電子文書管理装置
10a メール配信部
10b 契約書管理部
10c 操作ログ蓄積部
10d タイムスタンプ・署名部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 記憶装置
141 プログラム
142 契約書DB
143 契約書情報
144 操作ログ
145 証跡ログファイル
146 追跡ログファイル
147 電子証明
148 ユーザ情報
149 その他の情報
15 通信制御部
20 利用者端末
21 利用者端末(参照可能ユーザ)
25 取引者端末
31 タイムスタンプサーバ
32 署名サーバ
(1)請求項1記載の発明では、複数の当事者が関与することで非改ざん証明が付与された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得手段と、前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存手段と、前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得手段と、前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含め、前記非改ざん証明された電子文書を含まない一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明手段と、前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を保存する非改ざん履歴保存手段と、を具備したことを特徴とする電子文書管理装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、複数の当事者が関与することで非改ざん証明が付与された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得手段と、前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存手段と、前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得手段と、前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含めた一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明手段と、前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を保存する非改ざん履歴保存手段と、を具備し、前記電子文書は、利用者と取引先との間で交される電子契約書であり、前記操作情報取得手段は、前記電子契約書の締結が完了するまでの操作ログから前記操作情報を取得し、前記非改ざん履歴保存手段は、前記非改ざん履歴を証跡ログファイルとして保存する、ことを特徴とする電子文書管理装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記非改ざん証明は、電子署名及びタイムスタンプのうちの少なくとも一方である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子文書管理装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記電子文書に付与された非改ざん証明と、前記非改ざん証明手段により非改ざん履歴に付与された非改ざん証明とは、同じ又は別の非改ざん証明である、ことを特徴とする請求項に記載の電子文書管理装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記一意情報は、次の何れかの値である、ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項に記載の電子文書管理装置を提供する。
非改ざん証明前の電子文書のハッシュ値、非改ざん証明前の電子文書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した非改ざん証明値、非改ざん証明された電子文書のハッシュ値、非改ざん証明された電子文書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した非改ざん証明値
)請求項に記載の発明では、前記操作情報取得手段は、前記電子契約書の締結が完了した後の操作ログから前記操作情報を取得し、前記非改ざん履歴保存手段は、前記非改ざん履歴を追跡ログファイルとして保存する、ことを特徴とする請求項2に記載の電子文書管理装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、前記電子契約書は、前記複数の当事者による同意形成後に電子契約書の非改ざん証明を行う立会い型の電子契約書、又は、前記複数の当事者のそれぞれが電子契約書の非改ざん証明をして同意を形成する当事者型の電子契約書である、ことを特徴とする請求項2又は請求項6に記載の電子文書管理装置を提供する。
)請求項に記載の発明では、複数の当事者が関与することで非改ざん証明された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得機能と、前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存機能と、前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得機能と、前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含め、前記非改ざん証明された電子文書を含まない一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明機能と、前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を記憶手段に保存する非改ざん履歴保存機能と、をコンピュータに実現させるための電子文書管理プログラムを提供する。
(9)請求項9に記載の発明では、複数の当事者が関与することで非改ざん証明された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得機能と、前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存機能と、前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得機能と、前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含めた一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明機能と、前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を記憶手段に保存する非改ざん履歴保存機能と、をコンピュータに実現させるための電子文書管理プログラムであって、前記電子文書は、利用者と取引先との間で交される電子契約書であり、前記操作情報取得機能は、前記電子契約書の締結が完了するまでの操作ログから前記操作情報を取得し、前記非改ざん履歴保存機能は、前記非改ざん履歴を証跡ログファイルとして保存する、ことを特徴とする電子文書管理プログラムを提供する。

Claims (9)

  1. 複数の当事者が関与することで非改ざん証明が付与された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得手段と、
    前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存手段と、
    前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得手段と、
    前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含めた一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明手段と、
    前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を保存する非改ざん履歴保存手段と、
    を具備したことを特徴とする電子文書管理装置。
  2. 前記非改ざん証明は、電子署名及びタイムスタンプのうちの少なくとも一方である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子文書管理装置。
  3. 前記電子文書に付与された非改ざん証明と、前記改ざん証明手段により非改ざん履歴に付与された非改ざん証明とは、同じ又は別の非改ざん証明である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子文書管理装置。
  4. 前記一意情報は、次の何れかの値である、ことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の電子文書管理装置。
    非改ざん証明前の電子文書のハッシュ値、
    非改ざん証明前の電子文書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した非改ざん証明値、
    非改ざん証明された電子文書のハッシュ値、
    非改ざん証明された電子文書のハッシュ値を秘密鍵で暗号化した非改ざん証明値
  5. 前記電子文書は、利用者と取引先との間で交される電子契約書である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の電子文書管理装置。
  6. 前記操作情報取得手段は、前記電子契約書の締結が完了するまでの操作ログから前記操作情報を取得し、
    前記非改ざん履歴保存手段は、前記非改ざん履歴を証跡ログファイルとして保存する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子文書管理装置。
  7. 前記操作情報取得手段は、前記電子契約書の締結が完了した後の操作ログから前記操作情報を取得し、
    前記履歴情報保存手段は、前記非改ざん履歴を追跡ログファイルとして保存する、
    ことを特徴とする請求項5、又は請求項6に記載の電子文書管理装置。
  8. 前記電子契約書は、前記複数の当事者による同意形成後に電子契約書の非改ざん証明を行う立会い型の電子契約書、又は、前記複数の当事者のそれぞれが電子契約書の非改ざん証明をして同意を形成する当事者型の電子契約書である、
    ことを特徴とする請求項5、請求項6、又は請求項7に記載の電子文書管理装置。
  9. 複数の当事者が関与することで非改ざん証明された電子文書に係わる操作ログから所定の操作情報を取得する操作情報取得機能と、
    前記非改ざん証明された電子文書を所定の識別情報で保存する電子文書保存機能と、
    前記非改ざん証明された電子文書の一意情報を取得する一意情報取得機能と、
    前記電子文書の識別情報と前記取得した操作情報に前記取得した一意情報を含めた一意履歴に非改ざん証明を付与する非改ざん証明機能と、
    前記非改ざん証明を付与した非改ざん履歴を記憶手段に保存する非改ざん履歴保存機能と、
    をコンピュータに実現させるための電子文書管理プログラム。
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