JP2022095426A - 集塵装置及び電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】塵埃の集積容積を確保しつつ、軽量化及びコンパクト化が可能な集塵装置及びこれを備える電気機器を提供する。【解決手段】集塵装置DCは、第一遠心分離部1と、第二遠心分離部2と、を備える。第一遠心分離部1は、含塵空気から粗塵D1を遠心分離する。第二遠心分離部2は、第一遠心分離部1を通過した含塵空気から第一遠心分離部1で分離できなかった細塵D2を遠心分離する。第二遠心分離部2は、含塵空気を旋回させる複数の第二分離室5110を有し、遠心分離した細塵D2を第二分離室5110内に集積する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、含塵空気から塵埃を遠心分離する第一遠心分離部及び第二遠心分離部を有する集塵装置及びこれを備える電気機器に関する。
従来、電気掃除機等の電気機器に用いられる集塵装置として、粗塵を遠心分離する第一遠心分離部と、第一遠心分離部で分離できなかった細塵を遠心分離する第二遠心分離部と、を有するものが知られている。このような集塵装置は、第一遠心分離部で分離された粗塵を集積するカップ部内の中心部等に、第二遠心分離部で分離された細塵を集積する細塵集積部が区画される。この場合、粗塵の集積容積を確保するためには、カップ部を大型化せざるを得ない。カップ部の大型化は、集塵装置の軽量化及びコンパクト化の妨げとなる。
特許第5054793号公報
本発明が解決しようとする課題は、塵埃の集積容積を確保しつつ、軽量化及びコンパクト化が可能な集塵装置及びこれを備える電気機器を提供することである。
実施形態の集塵装置は、第一遠心分離部と、第二遠心分離部と、を備える。第一遠心分離部は、含塵空気から塵埃を遠心分離する。第二遠心分離部は、第一遠心分離部を通過した含塵空気から第一遠心分離部で分離できなかった塵埃を遠心分離する。第二遠心分離部は、含塵空気を旋回させる複数の分離室を有し、遠心分離した塵埃を分離室内に集積する。
一実施形態の集塵装置を示す断面図である。 同上集塵装置の斜視断面図である。 同上集塵装置の一部を取り外した状態を示す断面図である。 同上集塵装置の図2に示す状態からさらに一部を取り外した状態を示す断面図である。 同上集塵装置を備える電気機器の例を示す斜視図である。
以下、一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、DCは集塵装置を示す。集塵装置DCは、含塵空気から塵埃を分離して集積する集塵カップである。
集塵装置DCは、流体的に、第一遠心分離部1と、第二遠心分離部2と、を備える。第一遠心分離部1は、含塵空気から比較的大きい塵埃である粗塵D1を遠心分離して集積する。第二遠心分離部2は、第一遠心分離部1の下流側に連通する。第二遠心分離部2は、第一遠心分離部1で分離できなかった比較的小さい塵埃である細塵D2を遠心分離して集積する。集塵装置DCには、その他、微細塵がごく僅かに空気に残留している場合にその微細塵を捕集するフィルタ等が配置されていてもよい。
また、集塵装置DCは、構造的に、略円筒状の外観を有する。本実施形態において、集塵装置DCは、径寸法よりも軸方向長さが大きい長手状の外観を有する。なお、以下、集塵装置DCは、図1ないし図4に示す状態を基準として上下方向を説明するものとするが、この上下方向は、集塵装置DCの使用状態や使用姿勢に応じて適宜変更される。
集塵装置DCは、カップ部3を備える。カップ部3には、含塵空気を旋回させる第一遠心分離部1の分離部が内部に構成されている。また、カップ部3には、第一遠心分離部1で遠心分離された粗塵D1を集積する第一遠心分離部1の集積部が内部に構成されている。
カップ部3は、有底円筒状に形成されている。カップ部3は、軸方向に長手状に形成されている。カップ部3は、円形状の底部30と、底部30の周縁部から立ち上げられた周壁部31と、を一体的に有する。周壁部31の先端部である上端部により、塵埃を廃棄するための塵埃廃棄口32が囲まれている。すなわち、カップ部3の上端部に塵埃廃棄口32が形成されている。
図1及び図2に示すように、周壁部31には、含塵空気をカップ部3内に導入する吸込口310が形成されている。吸込口310は、含塵空気をカップ部3の周壁部31の内周面の接線方向に沿って第一遠心分離部1の分離部に導くように形成されている。さらに、本実施形態において、周壁部31は、両端部に亘り略一定の径寸法、又は、上端部側に対して下端部側が縮径された形状に形成されている。すなわち、図示される例では、カップ部3は、上端部側の内径寸法及び外径寸法が、下端部側の内径寸法及び外径寸法以上に形成されている。
さらに、周壁部31には、集塵装置DCを固定するための固定手段311が形成されている。固定手段311は、任意に形成してよいが、本実施形態では、例えば爪状に突設された引っ掛け部である。図示される例では、固定手段311は、吸込口310の下方に配置されている。
また、図1に示すように、カップ部3には、閉塞部材4が着脱可能に取り付けられる。一例として、閉塞部材4は、カップ部3に対して周方向に回動させることでカップ部3に対して着脱可能となっている。閉塞部材4は、カップ部3に取り付けられた状態で、略全体がカップ部3の内部に位置する。
本実施形態において、閉塞部材4は、カップ部3とともに、第一遠心分離部1を構成する。閉塞部材4は、蓋部40を有する。蓋部40は、カップ部3の上端部側を閉塞する部分である。また、蓋部40は、カップ部3の周壁部31の上端部側に着脱可能に取り付けられ、塵埃廃棄口32を閉塞する部分である。
蓋部40は、蓋面部400を有する。蓋面部400は、カップ部3の周壁部31の内径寸法と略等しい外径寸法を有する円形状に形成されている。蓋面部400は、閉塞部材4がカップ部3に取り付けられた状態でカップ部3の軸方向と交差又は直交する方向に面状に延びる。
また、蓋部40は、蓋面部400の周縁部から立ち上げられた蓋周壁部401を有する。蓋周壁部401は、閉塞部材4をカップ部3に取り付けた状態で外周面が周壁部31の内周面に重ねられる。
さらに、蓋部40は、フランジ部402を有する。フランジ部402は、蓋周壁部401の先端部である上端部から外方へと突出している。フランジ部402の外径寸法は、カップ部3の上端部側の外径寸法よりも大きく設定されている。
蓋部40は、閉塞部材4とカップ部3の内周面又は塵埃廃棄口32との隙間を閉塞する蓋シール部材を有していてもよい。
蓋部40には、突出部41が突設されている。突出部41は、筒状に形成されている。本実施形態において、突出部41は、円筒状に形成されている。突出部41は、蓋面部400から下方に突出され、閉塞部材4をカップ部3に取り付けた状態でカップ部3内に位置する。突出部41は、閉塞部材4をカップ部3に取り付けた状態でカップ部3と略同軸に配置される。突出部41は、第一遠心分離部1における含塵空気の旋回の中心となる。
突出部41には、通気開口410が形成されている。通気開口410は、突出部41の周面を貫通して複数形成されている。通気開口410により、突出部41の外部の第一遠心分離部1と突出部41の内部に形成される通気部411とが連通される。通気部411は、蓋面部400の中央部に形成された連通開口4000と接続され、連通開口4000を介して、第一遠心分離部1と第二遠心分離部2とを連通する風路部の一部を構成する。
通気開口410は、好ましくはフィルタ機能を有する。本実施形態において、通気開口410は、メッシュ状のフィルタ4100により覆われている。これに限らず、通気開口410は、面積が小さい多数の孔から構成されてフィルタ機能を有していてもよい。
また、突出部41の底部である下端部は、開口されていてもよいし、閉塞されていてもよい。突出部41の底部が開口されている場合には、フィルタ等により覆われていることが好ましい。本実施形態において、突出部41の底部は、仕切り部42により閉塞されている。
仕切り部42は、シェード部等とも呼ばれ、カップ部3内を第一遠心分離部1の粗塵D1の分離側と集積側とに概略仕切る部分である。カップ部3内において、仕切り部42よりも上端部側が第一遠心分離部1の粗塵D1の分離部となり、仕切り部42よりも下端部側が第一遠心分離部1の粗塵D1の集積部となる。すなわち、仕切り部42によって、カップ部3の内部の空間の役割が上端部側と下端部側とで概略分けられている。仕切り部42は、突出部41の外径寸法よりも大きく、かつ、カップ部3の周壁部31の内径寸法よりも小さい外径寸法を有する円筒状に形成されている。すなわち、仕切り部42は、突出部41に対して径方向に拡大されている。本実施形態において、仕切り部42は、突出部41と同軸状に配置されている。
また、仕切り部42は、カップ部3の底部30と対向する端部側である下部側が開口されている。仕切り部42の内方に、第一遠心分離部1で遠心分離された粗塵D1の一部が集積可能となっている。
閉塞部材4は、カップ部3と分離体部5との間に介在される。分離体部5は、カップ部3又は閉塞部材4に着脱可能に取り付けられ、閉塞部材4の一部とともに、第二遠心分離部2を構成する。すなわち、閉塞部材4は、第一遠心分離部1の一部と、第二遠心分離部2の一部と、を兼ねる構造であり、分離体部5は、第二遠心分離部2の一部をなす。
分離体部5は、カップ部3の上端部側に位置する。分離体部5は、円筒状に形成されている。本実施形態において、分離体部5は、外殻部50を有する。外殻部50は、有蓋円筒状に形成されている。図示される例では、外殻部50は、端面部500と、端面部500の周縁部から突出して形成された外壁部501と、を一体的に有する。
外壁部501は、カップ部3の上端部側と同等、あるいは上端部側よりも僅かに大きい外径寸法を有する円筒状に形成されている。図示される例では、外壁部501は、基端部である上端部から先端部である下端部へと徐々に拡径されて形成されている。外壁部501は、好ましくは透明又は半透明に形成され、内部が外部から目視可能となっている。
外殻部50の内方には、構造部51が一体的に配置されている。すなわち、構造部51の外方が外殻部50によって覆われている。図1及び図2に示すように、構造部51には、複数の筒状部511が形成されている。
各筒状部511は、円筒状に形成されている。複数の筒状部511は、軸方向に見て、同一円上に並ぶように配置されている。本実施形態では、複数の筒状部511の側壁が周方向に順次接するように配置され、複数の筒状部511によって囲まれた構造部51の中心側の部分がダクト状に仕切られている。また、筒状部511は、分離体部5又は構造部51の軸方向に長手状、又は、集塵装置DCの長手方向に長手状に延びて形成される。さらに、筒状部511は、一端部である上端部が外殻部50の端面部500に近接又は当接し、他端部である下端部が外殻部50の下端部よりも下方に延出されている。
そして、分離体部5がカップ部3又は閉塞部材4に取り付けられた状態で、分離体部5の筒状部511の下端部が閉塞部材4の蓋部40に当接されて、連通開口4000を介して通気部411と連通して第一遠心分離部1と第二遠心分離部2とを連通する風路部の一部を構成する連通部512が筒状部511の外部のダクト状の空間に形成され、第二遠心分離部2の分離室である第二分離室5110が各筒状部511の内部に形成される。好ましくは、分離体部5の筒状部511の下端部と蓋部40とが当接される部分には、これらの隙間を閉塞するシール部材Sが配置されている。
連通部512は、複数の筒状部511により囲まれて構造部51の中心側に位置する。連通部512は、第一遠心分離部1を通過した含塵空気を第二遠心分離部2の各第二分離室5110に分配する分配部である。
第二分離室5110内には、含塵空気を旋回させる第二遠心分離部2の分離部が構成されている。第二分離室5110は、第一遠心分離部1の分離部よりも小径に形成されている。第二分離室5110は、一端部側である上端部側に含塵空気の流入口5111を備える。すなわち、第二分離室5110には、一端部側である上端部側から含塵空気が流入する。そのため、第二分離室5110は、上端部側が第二遠心分離部2の細塵D2の分離部として機能する。流入口5111は、連通部512と第二分離室5110とを連通する。流入口5111は、筒状部511の上端部側の側壁を切り欠いて形成されている。図示される例では、流入口5111は、各筒状部511の上端部側の側壁において、ダクト部510の側壁を兼ねる部分に開口されている。流入口5111は、筒状部511の内周面の接線方向に沿って第二分離室5110内に含塵空気を導くように形成されている。
また、第二分離室5110は、一端部側である上端部側に、清浄空気の流出口5000を備える。流出口5000は、外殻部50の端面部500に開口されている。流出口5000は、円形状に形成されている。本実施形態において、流出口5000の周縁部は、端面部500から突出された挿入部5001により囲まれている。挿入部5001は、円筒状に形成され、筒状部511と同軸状に配置されている。挿入部5001の側部に流入口5111が対向して位置する。挿入部5001は、第二遠心分離部2における含塵空気の旋回の中心となる。また、挿入部5001の先端部である下端部は、流入口5111よりも下方に延びている。挿入部5001の長さは、第二分離室5110の高さの半分未満、好ましくは1/4未満に設定されている。
さらに、第二分離室5110内には、第二遠心分離部2で遠心分離された塵埃である細塵D2が集積される第二遠心分離部2の集積部が構成されている。細塵D2は、第二分離室5110内の下端部側に集積される。すなわち、第二分離室5110は、下端部側が第二遠心分離部2の細塵D2の集積部として機能する。つまり、第二分離室5110は、上端部側が分離部、下端部側が集積部として機能する。すなわち、第二分離室5110の役割が上端部側と下端部側とで分けられている。
そのため、第二分離室5110には、集積された細塵D2を排出するための塵埃排出口5112が形成されている。塵埃排出口5112は、第二分離室5110において、流入口5111及び流出口5000とは反対側の端部である他端部側、すなわち下端部側に位置する。図示される例では、筒状部511の下端部が塵埃排出口5112として機能する。つまり、塵埃排出口5112は、図1に示されるように、集塵装置DCの使用状態、又は、分離体部5がカップ部3又は閉塞部材4に取り付けられた状態において、閉塞部材4の蓋部40又はシール部材Sにより閉塞され、第二遠心分離部2又は分離体部5のカップ部3からの取り外しにより図2に示されるように解放される。
また、第二分離室5110は、筒状部511の形状により、細塵D2が集積される他端部側である下端部側の内径寸法が、含塵空気が流入する一端部側である上端部側の内径寸法以上に設定されている。例えば、第二分離室5110は、上端部から下端部に亘り一定又は略一定の内径寸法となるように形成されていてもよいし、上端部から下端部に向かって徐々に内径寸法が大きくなるように形成されていてもよいし、下端部側が上端部側に対して大径となるように段差状に形成されていてもよい。
各第二分離室5110の内部には、好ましくは凸部43がそれぞれ位置する。凸部43は、第二分離室5110内の他端部側である下端部側に位置する。本実施形態において、凸部43は、閉塞部材4に形成される。凸部43は、蓋部40の蓋面部400から突出部41の突出方向とは反対側である上方に突出される。
凸部43は、第二分離室5110を旋回する含塵空気の整流機能を有する。凸部43は、第二分離室5110と同軸に配置される筒状に形成されている。図示される例では、凸部43は、円筒状の側面部430を有する。本実施形態において、側面部430は、基端部側である下端部側から、先端部側である上端部側へと、徐々に縮径するように形成されている。すなわち、側面部430は、下端部側から上端部側へと、凸部43の中心軸に徐々に接近するように傾斜している。側面部430は、第二分離室5110の下端部側の内径寸法よりも小さい最大外径寸法を有する。そのため、側面部430と第二分離室5110の側壁をなす筒状部511との間には、径方向に隙間が生じている。この隙間にシール部材Sの一部が配置されている。本実施形態において、側面部430には、蓋面部400に対しシール部材Sを位置決めするシール位置決め部4300が突設されている。シール位置決め部4300は、上端部側がシール部材Sと略面一となっている。
また、凸部43は、その先端部が尖っていてもよいが、本実施形態では、側面部430と連なる平面部431を先端部に有する。平面部431は、凸部43及び第二分離室5110の中心軸に対し交差又は直交する方向に延びる面である。平面部431は、円形状に形成されている。平面部431の外径寸法は、流出口5000の内径寸法、すなわち挿入部5001の内径寸法以上に設定されている。
凸部43の先端部である平面部431は、挿入部5001の先端部に対し、第二分離室5110の他端部側である下方に離れて位置する。凸部43の高さは、第二分離室5110の高さの半分未満、好ましくは1/4未満に設定されている。
そして、上記の集塵装置DCは、図5に示される電気機器VCに用いられる。本実施形態において、電気機器VCとしては、電気掃除機を例に挙げて説明する。図示される例では、電気機器VCは、本体6を把持して操作するスティック型の電気掃除機である。本実施形態の電気機器VCは、本体6を備える。本体6には、電動送風機等の吸引手段60が配置される。本体6には、集塵装置DCが着脱可能に取り付けられる。本体6に対し、集塵装置DCが例えば図2に示される固定手段311により固定される。図5に示される本体6には、集塵装置DCを介して吸引源となる吸引手段60と連通する吸引口61が形成されている。本実施形態では、吸引口61には、風路体である延長管等の直管部7、又は、風路体である吸込口体等の掃除ヘッド8が接続される。さらに、図示される例では、本体6には、ユーザが把持する把持部62が形成される。把持部62には、吸引手段60の動作を設定する設定手段63が配置される。これに限らず、電気掃除機は、床走行型又はキャニスタ型、アップライト型、自走式の掃除ロボット等でもよい。また、集塵装置DCは、自走式掃除ロボットの充電装置又はダストステーション等の電気機器に用いられてもよい。
次に、一実施形態の動作を説明する。
集塵装置DCを本体6に取り付けた状態で、集塵装置DCは、吸込口310が吸引口61に連通し、流出口5000側が吸引手段60と連通する。
電気機器VCは、把持部62を把持したユーザが設定手段63を操作することで吸引手段60が駆動され、全体を床面等の被掃除部上で前後に移動させながら、吸引手段60の駆動により生じた負圧を利用して掃除ヘッド8や直管部7等の風路体、あるいは吸引口61から塵埃を空気とともに吸い込む。
吸引口61から吸い込まれた含塵空気は、吸込口310からカップ部3内の第一遠心分離部1の分離部へと導入され、カップ部3の内周面に沿って突出部41の周囲を旋回する。この旋回により、塵埃のうち、特に重い塵埃である粗塵D1が遠心分離されてカップ部3の内周面に沿って落下し、カップ部3に集積される。本実施形態では、図1の矢印に模式的に示すように、含塵空気が仕切り部42の下部まで旋回し、粗塵D1を圧縮しながらカップ部3の底部30、又は、仕切り部42の内方に押し込む。
カップ部3内で旋回する含塵空気は、突出部41の通気開口410を通気部411へと通過し、その際に、塵埃の一部が捕集される。さらに、含塵空気は、通気部411から連通開口4000、及び、連通部5100を通過し、流入口5111から第二遠心分離部2の各第二分離室5110へと分配される。
第二分離室5110内へと導入された含塵空気は、筒状部511の内周面に沿って旋回する。この旋回により、含塵空気に残留する軽い塵埃である細塵D2が遠心分離されて筒状部511の内周面に沿って落下し、第二分離室5110内の下端部側に集積される。本実施形態では、落下した細塵D2は、凸部43の側面部430の傾斜に沿って第二分離室5110の中心、すなわち含塵空気の旋回の中心から離れた位置へと導かれ、側面部430と筒状部511の内周面との間の位置に集積される。このとき、第二分離室5110は、上端部側の内径寸法と比較して、下端部側の内径寸法が同等又はそれ以上であるため、落下する細塵D2が筒状部511の内周面に残留しにくい。
含塵空気は、第二分離室5110内を旋回することで細塵D2が遠心分離されて清浄空気となり、旋回の中心から吸引源と連通する流出口5000を介して集塵装置DCの外部へと順次排出されていく。また、第二分離室5110は、上端部側の内径寸法と比較して、下端部側の内径寸法が同等又はそれ以上であるため、第二分離室5110内を旋回する含塵空気は、流出口5000又は流入口5111から離れるほど風量及び風速が減少するとともに、凸部43の平面部431又は平面部431より上方の位置が流出口5000への上昇流の転換位置となる。図1において、第二分離室5110内の矢印は、含塵空気及び清浄空気の流れを模式的に示し、その太さが風量を模式的に示している。そのため、第二分離室5110の底部側、特に凸部43の平面部431よりも下方に溜められる細塵D2を巻き上げにくい。
掃除が終了し、ユーザが設定手段63を操作することで吸引手段60が停止されると、ユーザは必要に応じて集塵装置DCを本体6から取り外す。
そして、まず、図3に示すように、分離体部5を取り外すと、筒状部511及びダクト部510の下端部が閉塞部材4の蓋部40又はシール部材Sから離れることで、塵埃排出口5112が開放され、細塵D2が、塵埃排出口5112を介して閉塞部材4の蓋部40の蓋面部400上に排出される。図示される例では、細塵D2は、シール部材S上に排出される。ユーザは、カップ部3から取り外した閉塞部材4、又は、カップ部3に取り付けられた状態の閉塞部材4を、ごみ箱等の廃棄位置でひっくり返して細塵D2を廃棄する。
この後、図4に示すように閉塞部材4が取り外されたカップ部3を、ごみ箱等の廃棄位置でひっくり返して、カップ部3内に溜められた粗塵D1を塵埃廃棄口32から廃棄する。
以上説明した一実施形態によれば、第二遠心分離部2において遠心分離した塵埃である細塵D2を、含塵空気を旋回させる複数の第二分離室5110内に集積するため、第二分離室5110を細塵D2の分離と細塵D2の集積とに併用し、細塵D2を集積するためだけのスペースを別個に取ることなく、細塵D2を集積可能となるので、塵埃の集積容積を確保しつつ、軽量化及びコンパクト化が可能となる。特に、本実施形態では、カップ部3の内部に細塵D2を集積するためだけのスペースが不要であるため、カップ部3の径寸法を、粗塵D1の集積容積を確保可能な最小限の寸法とすることができ、集塵装置DCをコンパクト化及びスリム化できる。
第二分離室5110の含塵空気の流入側と反対側である下端部側の内径寸法を、含塵空気の流入側である上端部側の内径寸法以上とすることにより、細塵D2の十分な集積容積を第二分離室5110内に確保できるとともに、第二分離室5110内で旋回する含塵空気の風量及び風速を下端部側で減少させることができるので、第二分離室5110内に集積された細塵D2を、旋回する含塵空気によって巻き上げにくくなる。
第二分離室5110の一端部側に含塵空気の流入口5111と清浄空気の流出口5000とを配置するとともに、第二分離室5110の他端部側に塵埃排出口5112を配置し、塵埃排出口5112を使用状態において閉塞しているため、簡素な構成で第二遠心分離部2を構成でき、集塵装置DCの軽量化及びコンパクト化が可能となる。
塵埃排出口5112が第二遠心分離部2の取り外しにより解放されるため、塵埃排出口5112を開閉するための複雑な構造が不要で、構造を簡素化でき、したがって集塵装置DCの軽量化が可能となる。
塵埃排出口5112を閉塞する閉塞部材4に、カップ部3を閉塞する蓋部40と、第一遠心分離部1と第二遠心分離部2とを連通する通気部411をなす筒状の突出部41と、を形成することで、塵埃排出口5112を閉塞する構造と、カップ部3を閉塞する構造と、第一遠心分離部1と第二遠心分離部2とを連通する構造と、を一つの閉塞部材4として形成できるので、これらの構造を複数の部品で形成する場合よりも集塵装置DCの軽量化が可能となる。また、塵埃排出口5112とカップ部3の塵埃廃棄口32とが同一の閉塞部材4により閉塞されているので、閉塞部材4によって塵埃排出口5112と塵埃廃棄口32とを開閉する構成を兼用でき、これらを開閉するための複雑な開閉機構が不要となり、構造を簡素化でき、したがって集塵装置DCの軽量化が可能となる。
第二分離室5110内の含塵空気の流入側と反対側である下端部側に、凸部43を第二分離室5110と同軸に配置することで、凸部43の形状による整流効果によって、第二分離室5110内での分離性能を向上できる。
また、凸部43の側面部430を含塵空気の流入側である上端部側から下端部側へと拡大するように傾斜させることで、分離された細塵D2を側面部430の傾斜に沿って第二分離室5110の含塵空気の旋回の中心から外れた位置に導くことができ、含塵空気の旋回流によって細塵D2をより巻き上げにくくなる。
したがって、第二分離室5110の長さ又は高さを大きくしなくても細塵D2を十分量集積できるとともに、集積された細塵D2を巻き上げにくくなるので、第二分離室5110の長さ又は高さを抑制でき、集塵装置DCをより軽量化及びコンパクト化できる。
また、第二分離室5110を内部に形成する筒状部511によって囲んだ空間を連通部512として利用することで、連通部512を形成するための部材等を別途必要とせず、分離体部5及び集塵装置DCをより軽量化及びコンパクト化できる。
そして、上記の集塵装置DCを備えることで、電気機器VCの軽量化及びコンパクト化も可能になる。特に、電気機器VCがスティック型の電気掃除機の場合、集塵装置DCをコンパクトでスリムな形状とできることで全体をスリム化できるとともに、集塵装置DCが軽量であることで把持部62を把持したユーザの手への負荷が少なく、掃除操作がしやすくなり、使い勝手が良好となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲をこれらの実施形態に限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 第一遠心分離部
2 第二遠心分離部
3 カップ部
4 閉塞部材
40 蓋部
41 突出部
43 凸部
411 通気部
5000 流出口
5110 分離室である第二分離室
5111 流入口
5112 塵埃排出口
DC 集塵装置
VC 電気機器

Claims (7)

  1. 含塵空気から塵埃を遠心分離する第一遠心分離部と、
    前記第一遠心分離部を通過した含塵空気から前記第一遠心分離部で分離できなかった塵埃を遠心分離する第二遠心分離部と、を備え、
    前記第二遠心分離部は、含塵空気を旋回させる複数の分離室を有し、遠心分離した塵埃を前記分離室内に集積する
    ことを特徴とする集塵装置。
  2. 前記分離室は、一端部側から含塵空気が流入し、他端部側の内径寸法が一端部側の内径寸法以上に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の集塵装置。
  3. 前記分離室は、
    一端部側に位置する含塵空気の流入口と、
    前記一端部側に位置する清浄空気の流出口と、
    他端部側に位置する塵埃排出口と、を備え、
    前記塵埃排出口は、使用状態において閉塞されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の集塵装置。
  4. 前記塵埃排出口は、前記第二遠心分離部の取り外しにより解放される
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の集塵装置。
  5. 前記第一遠心分離部で分離された塵埃を集積するカップ部と、
    前記第二遠心分離部の前記塵埃排出口を閉塞する閉塞部材と、を備え、
    前記閉塞部材は、
    前記カップ部を閉塞する蓋部と、
    該蓋部から突出されて前記カップ部内に位置し前記第一遠心分離部と前記第二遠心分離部とを連通する通気部をなす筒状の突出部と、を有する
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の集塵装置。
  6. 前記分離室は、一端部側から含塵空気が流入し、
    前記分離室内の他端部側に前記分離室と同軸に配置された凸部を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の集塵装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか一記載の集塵装置を備える
    ことを特徴とする電気機器。
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