JP2022095063A - 孔あけ皿取り加工用の工具および補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】孔あけおよび皿取りのいずれも可能なドリルを備えた工具を使用して、孔あけの加工精度のみならず皿取りの加工精度をも担保しつつ、孔あけから皿取りまでを一度に終えて作業効率を向上させることが可能な工具および補助具を提供すること。【解決手段】孔あけおよび皿取りに対応するドリル2を備えた工具1は、ドリル2のガイドおよびワーク8の保持が可能なヘッド10と、ドリル2による加工の進行に伴いドリル2に対してヘッド10を所定のストロークStにて相対的に移動させる直動機構31と、ストロークStの終端部において受け部4Dに突き当たることにより、加工中のドリル2をガイドするヘッド10の変位を規制するストッパ50と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、例えばナットプレートが取り付けられるワークに対する孔あけおよび皿取り加工に用いられる工具および補助具に関する。
ナットプレートが取り付けられるワークへの一対の孔の加工に用いられる工具が用いられている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1,2に記載された工具は、駆動源としてのエアモータおよび一対のドリルを含む加工機構と、一対のドリルをワークに位置決めするクランプ機構とを備えている。
クランプ機構の先端のヘッドには、ワークに既に穿孔された孔に対応するコレット要素が設けられるとともに、一対のドリルをそれぞれ加工中にガイドするガイド孔が形成されている。当該ヘッドがクランプ機構に備わるエアシリンダにより後方へ(ドリルの基端側へ)駆動されると、コレット要素によりワークがヘッドに保持される。
さらに、一対のドリルを軸回りに回転駆動しながら、ワークを保持した状態のヘッドをエアシリンダにより後退させると、ワークに対して前進する一対のドリルにより同時に孔あけが行われ、孔あけに続いて各孔の皿取り加工が行われる。各孔に挿入されるリベット等を用いて、ナットプレートがワークに取り付けられる。
特開平5-169306号公報 米国特許第6200075号公報
ナットプレート用工具により加工された皿の深さのばらつきが大きいため、皿取りの加工精度が要求精度に対して十分でない場合は、当該工具により孔あけまで行った後、別の工具(マイクロストップカウンタ等)を使用して皿取り加工を行うことで、皿取りの加工精度を担保することができる。しかしながら、孔あけ工程と皿取り工程とが分断されるため、無駄な作業時間が発生してしまう。
特に航空機の分野においては、空気抵抗の低減等の観点から、皿取り加工に要求される加工精度が高い。
本開示は、孔あけおよび皿取りのいずれも可能なドリルを備えた工具を使用して、孔あけの加工精度のみならず皿取りの加工精度をも担保しつつ、孔あけから皿取りまでを一度に終えて作業効率を向上させることが可能な工具および補助具を提供することを目的とする。
ところで、工具の可動部には加工時に必要なガタが設定されている。ナットプレート用工具の皿取り加工により形成された皿の深さ等がばらつく原因を本開示の発明者が調査したところ、クランプ機構のシリンダに対するピストンのガタ(嵌め合い公差)によりヘッドが傾くことで、皿の深さが設定値よりも大きくなることが確認された。
これを図10Aおよび図10Bに示す例を参照して説明する。クランプ用シリンダのピストンロッド91にはヘッド92が結合されている。ドリル93は加工時にはヘッド92に設けられたドリルブッシュにより、ドリルブッシュの軸線方向にガイドされる。
ピストンロッド91のガタによりヘッド92が一点鎖線で示すように傾くと、ヘッド92によりガイドされているドリル93の位置に影響する。ヘッド92が、ピストンロッド91の長さに応じた変位量で傾くと、例えば、ドリル93の位置が、図10(a)に示すように工具の縦方向には最大で寸法y1の範囲においてばらつき、図10(b)に示すように工具の横方向には最大で寸法x1の範囲においてばらつく。
皿取り時にドリル93の位置が規定の位置からずれると、皿の深さや角度がばらついてしまう。
皿深さがばらつく原因の調査を経て、本開示の発明者は、工具のガタを加工に必要な限度で残しつつも、ストロークの終端近傍におけるガタは極力抑えて、皿取り加工時のドリルの位置を一定の位置に定める着想を得た。
上記の着想によりなされた本開示の孔あけおよび皿取り用の工具は、孔あけおよび皿取りに対応するドリルを備えた工具であって、ドリルのガイドおよびワークの保持が可能なヘッドと、ドリルによる加工の進行に伴いドリルに対してヘッドを所定のストロークにて相対的に移動させる直動機構と、ストロークの終端部において受け部に突き当たることにより、加工中のドリルをガイドするヘッドの変位を規制するストッパと、を備える。
また、本開示は、孔あけ皿取り用の工具に装着可能な補助具であって、工具が、孔あけおよび皿取りに対応するドリルのガイドおよびワークの保持が可能なヘッドと、ドリルによる加工の進行に伴いドリルに対してヘッドを所定のストロークにて相対的に移動させる直動機構と、を備えるところ、補助具は、ストロークの終端部において受け部に突き当たることにより、加工中のドリルをガイドするヘッドの変位を規制するストッパに相当する。
本開示によれば、ストローク終端部においてストッパが受け部に突き当たることにより、孔あけ皿取り加工の最後では、ヘッドの支持点が増えることで工具のガタが制限されるため、ヘッドの傾きが規制される。そうすると、加工の最後でヘッドによりガイドされてワークを皿取りするドリルの位置を一定にすることができるので、孔の皿の深さや角度のばらつきを抑えて、皿取りに要求される加工精度を担保することができる。
本開示の工具により、孔あけの加工精度に加えて皿取りの加工精度が担保されるので、皿取り用の他の工具に持ち替えることなく、本開示の工具のみを使用して皿付き孔を一度に加工することができる。したがって、孔あけ皿取りの加工に要する時間の短縮を図り、生産性を向上させることができる。
第1実施形態に係る孔あけ皿取り工具を示す側面図である。 図1の工具のヘッドが待機位置からストロークの終端部まで駆動される様子を示す上面図である。 図1の工具により孔あけおよび皿取りの加工が行われるワークを示す平面図である。 図3Aのワークにリベットを用いて複数のナットプレートが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1の工具に備えられているヘッドおよびストッパを示す斜視図である。 図4のヘッドに組み付け可能な2つの保持アセンブリおよび係止部を示す図である。2つの保持アセンブリは、それぞれのマンドレルの径が相違している。 図5に示す保持アセンブリの一つの分解側面図である。 第2実施形態に係る孔あけ皿取り工具を示す上面図である。 図7Aの工具に装着されている補助具を示す斜視図である。 第3実施形態に係る孔あけ皿取り工具を示す上面図である。 図8Aの工具に装着されている補助具を模式的に示す斜視図である。 第4実施形態に係る孔あけ皿取り工具、および当該工具に装着されている補助具を模式的に示す上面図である。 従来の工具の縦方向のガタによるヘッドやドリルの変位量を示す図である。 従来の工具の横方向のガタによるヘッドやドリルの変位量を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1および図2に示す孔あけ皿取り工具1は、ドリル2と、ドリル2を回転駆動する駆動機構Dと、ドリル2およびワーク8(図3A)を相対的に移動させる送り機構3と、ハウジング4とを備えている。
ハウジング4には、把持部4Aと、トリガ4Bと、圧縮空気の供給源に図示しないホース等を介して接続される供給部4Cとが設けられている。
孔あけ皿取り工具1(以下、工具1)によれば、孔あけおよび皿取りの加工精度が担保されていることにより、例えば図3Aに示す板状のワーク8に対して、2つの孔81,82を同時に、かつ孔あけから皿取りまでを一度に行うことができる。孔81,82の孔あけおよび皿取り加工は、孔81,82を加工するワーク8上の位置の中間に既に形成されている保持孔80を用いて、ワーク8とドリル2とを位置決めしながら行われる。
ワーク8には、例えば図3Bに示すように、ナットプレート84がリベット85により取り付けられる。リベット85は、工具1により加工された孔81,82にそれぞれ挿入される。孔81,82のそれぞれの位置および径の精度のみならず、皿81A,82Aの深さや角度の精度が基準を充たすことが要求される。
ワーク8が航空機の機体を構成する部材である場合は、皿の深さや角度を含めた要求加工精度が特に高い。皿81A,82Aの深さや角度はワーク8の表面からリベット85が突出する量に影響を与えるから、ワーク8に取り付けられる部材との間にギャップ(隙間)を生じさせかねない。
本実施形態は、航空機の部材に適用する加工に要求される精度をも担保可能な孔あけ皿取り工具1を提供する。
〔駆動機構〕
ハウジング4に収容されている駆動機構Dについては概要のみを説明し、具体的な図示を省略する。
駆動機構Dは、図示しない圧縮空気の供給源から供給される圧縮空気により動作するエアモータと、エアモータにより発生させた回転駆動力をドリル2に伝達する歯車列とを含む。エアモータは、トリガ4Bの操作により、供給部4Cを通じて供給される圧縮空気により動作する。
〔ドリル〕
一対のドリル2は、ハウジング4の上部から前方へ平行に延びている。本明細書では、一対のドリル2が並んでいる方向のことを左右方向(x方向)と称する。
また、本明細書では、ドリル2の軸線方向のことを前後方向(z方向)と称する。その場合は、ドリル2の先端側を「前」、ドリル2の基端側を「後」と称する。
さらに、上下方向(y方向)は、図1の紙面における上下方向に従い、当該紙面における上側を「上」、下側を「下」と称するものとする。
図2に示すように、各ドリル2は、軸周りに駆動されるシャフト21と、シャフト21に支持されたドリル本体22とを備えている。ドリル本体22の先端側には、孔あけに対応した刃22Aと、皿取りに対応した刃22Bとが形成されている。
ドリル2の加工開始時の位置St1から加工終了時の位置St2までの前後方向のストロークStは、調整ノブ23(図1)により調整可能となっている。
〔送り機構〕
送り機構3(図1および図2)は、ドリル2のガイドおよびワーク8の保持(クランプ)が可能なヘッド10と、ドリル2に対してヘッド10をストロークStにて相対的に送る直動機構としてのエアシリンダ31と、送り速度を調整可能なオイル式ダンパー32と、ストロークStの終端部St2においてヘッド10の変位を規制するストッパ50とを備えている。
工具1は、特に皿取りの加工精度を担保するため、ヘッド10の変位を規制するストッパ50を備えている。また、工具1は、ヘッド10に対して容易に着脱可能な保持機構40を備えている。
ストッパ50、ヘッド10、およびヘッド10に備わる部材のいずれも、適宜な金属材料を用いて形成することができる。
エアシリンダ31は、供給部4Cを通じて供給される圧縮空気により動作する。
エアシリンダ31のピストンロッド31A(図1および図2)は、ハウジング4の前端4Dに対してz方向に進退する。ピストンロッド31Aの内部には、移動部材45(コレットクランプフィンガー)を移動させるための別の図示しないピストンロッドが組み込まれている。
エアシリンダ31は、ドリル2による加工の進行に伴い、ピストンロッド31Aに結合したヘッド10をドリル2に対してストロークStにて相対的に送る。このとき、ピストンロッド31Aとアーム33を介して連結されているオイル式ダンパー32により送り速度が調整される。
ピストンロッド31Aをシリンダに適時に引き込むことにより、ドリル2を図2の上段に示す待機位置から保持ストローク(図示しない)だけ後退させてヘッド10にワーク8を保持し、続いてドリル2に対してヘッド10およびワーク8をストロークStだけ後退させて孔あけおよび皿取りの加工を行うことが可能となる。
(ヘッド)
ヘッド10は、図2および図4に示すように、一対のドリル2をそれぞれガイドするガイド部11と、ガイド部11のガイドブッシュ101Aによりワーク8を保持する保持機構40と、ピストンロッド31Aに係合する雌ねじ12Aを有した係合部12とを備えている。
ヘッド10は、雌ねじ12Aと、係合部12の貫通孔12Bに挿入される図示しないねじとによって、ピストンロッド31Aに固定される。ヘッド10は、ピストンロッド31Aの軸線を中心に左右対称に形成されている。
既存の孔あけ皿取り工具のヘッドも、ガイド部11および係合部12と同様のガイド部および係合部と、ガイド部に設けられてワーク8を保持する機構とを備えている。こうした既存工具のヘッドから、図4に示すようにストッパ50および保持機構40を備えたヘッド10へと置き換えが可能である。
ガイド部11は、ドリル本体22の基端側をガイドするガイド本体101と、ドリル本体22の先端側が挿通される挿通部102と、ガイド本体101および挿通部102をガイド部11の幅方向(x方向)の中央で連結する連結部103とを備えている。
ガイド本体101、挿通部102、および係合部12のいずれも、エアシリンダ31の軸線に対して直交する姿勢に配置される。
ガイド本体101と挿通部102との間には、連結部103を中心として左右対称に空隙104が形成されている。ドリル本体22は各空隙104に配置される。
ガイド部11には、ガイド部11の幅方向(x方向)の中央でガイド本体101、連結部103、および挿通部102を前後方向(z方向)に貫通する挿入孔110が形成されている。この挿入孔110に保持機構40の保持アセンブリ40-1(図5)が挿入される。挿入孔110は、ワーク8の保持孔80の位置に対応している。挿入孔110の径は、保持機構40のコレットブッシング422の外径に対応している。
ガイド本体101には、前後方向に貫通する一対のガイドブッシュ101Aが設けられている。ガイドブッシュ101Aは、挿入孔110の左右方向の両側に配置されている。
挿通部102には、ドリル本体22がそれぞれ通される一対の挿通孔102Aが形成されている。ドリル本体22は、同一直線上にあるガイドブッシュ101Aおよび挿通孔102Aに挿入される。
ドリル2による加工が開始される前は、図2の上段に示すように、一対のドリル本体22の先端22Tが空隙104に位置している。その後、図2の下段に示すように、ヘッド10に保持されたワーク8に対して加工が行われる間は、ワーク8に対して前進するドリル本体22がガイドブッシュ101Aにより孔軸方向(z方向)に案内される。
連結部103には、挿入孔110に対して直交する方向に延び、挿入孔110に連通している係止用孔103A(図5)が形成されている。挿入孔110に挿入されているコレットブッシング422は、係止用孔103Aを通じて保持機構40の係止部43(図4および図5)によりヘッド10に係止される。
連結部103から突出した係止部43の存在が加工時の作業性に影響を与え難いように、係止用孔103Aが連結部103の下部に形成されていることが好ましいが、連結部103の上部に係止用孔103Aが形成されることも許容される。
(保持機構)
保持機構40は、図5および図6に示すように、棒状のマンドレル41と、マンドレル41に外挿される筒状のコレット要素42と、コレット要素42をヘッド10に係止する係止部43と、コイルばね44(圧縮コイルばね)とを備えている。
マンドレル41、コレット要素42、およびコイルばね44の一式のことを保持アセンブリ40-1と称する。
コレット要素42は、コレット421と、コレット421に外挿されるコレットブッシング422とからなる。コレット421の前側の領域は、前後方向に延びた複数のスリット421Aにより、周方向において複数の弾性片に分割されている。
図5には、マンドレル41およびコレット421の先端部の径が異なる2つの保持アセンブリ40-1,40-2が示されている。これらの保持アセンブリ40-1,40-2のそれぞれのマンドレル41の径は相違し、それぞれのコレット421の径も相違する。それぞれのコレットブッシング422の外径は同一である。コイルばね44、および係止部43の部品共通化が可能である。
保持アセンブリ40-1,40-2のうち、ワーク8の保持孔80の径に適合したマンドレル41およびコレット421を備えた一方を選択してヘッド10に装着することができる。保持アセンブリ40-1,40-2の他にも、保持孔80の種々の径に適合する複数の保持アセンブリを用意しておくと、保持アセンブリの交換により、同一の工具1を種々の径の保持孔80を有したワーク8に適用することができるので好ましい。
マンドレル41およびコレット421の先端部を保持孔80に挿入した後、二重構造であるピストンロッド31Aの図示しない内部ロッドにより移動部材45を介して引き込むことでマンドレル41を所定の保持ストロークにて後退させる。そのとき、マンドレル41の先端部に形成されたテーパ部41Aが、コイルばね44により前方へ加圧されているコレット421の先端部に押し付けられるとともに、マンドレル41の先端部に係合したワーク8がヘッド10の挿通部102に突き当てられる。そうすると、コレット421の先端部がマンドレル41により内側から押し拡げられて径が拡大することで、ワーク8が、保持孔80の位置で拘束される。
ワーク8は、一対のドリル2の間に位置するマンドレル41およびコレット要素42により、挿通部102の表面に沿って保持される。ヘッド10にワーク8が保持された状態で、駆動機構Dによりドリル2を回転させながら、エアシリンダ31によりヘッド10およびワーク8を後退させる。そうすると、ワーク8とドリル2とを位置決めしつつ、ドリル2をワーク8に対して前進させながら、ワーク8に対して孔あけ加工および皿取りの加工を施すことができる。
トリガ4Bを押すと、ヘッド10に対するワーク8の保持から、ヘッド10によりガイドされたドリル2による孔あけおよび皿取りの加工までの一連の動作が連続して行われる。
マンドレル41の基端側には、前後方向に移動可能な移動部材45(図1および図2)に係合する雄ねじ41B(図6)が形成されている。
移動部材45は、ピストンロッド31Aに対して径方向に突出し、ピストンロッド31Aの内部ロッドに結合されており、内部ロッドの動きと連動して前後方向に移動する。移動部材45は、図2の上段に示す待機位置から、後方へ移動した後、ヘッド10と共に後退する。待機位置から、二重構造であるピストンロッド31Aの外側ロッドの開口幅が、移動部材45のストロークであり、当該ストロークが、ワーク8をヘッド10に保持するための保持ストロークに相当する。
コレットブッシング422は、ヘッド10の前後方向の寸法よりも短い長さを有しており、係止部43によりヘッド10の内部に係止される。
コレットブッシング422には、係止部43のピン431に対応する幅の凹部422Aが形成されている。凹部422Aは、溝や孔であってよい。凹部422Aは、必ずしもコレットブッシング422の全周に亘り形成されている必要はない。
マンドレル41にはコレット421が外挿され、コレット421にはコレットブッシング422が外挿される。コレット421から後方へ突出したマンドレル41の基端側の周りにはコイルばね44が配置される。
マンドレル41、コレット要素42、およびコイルばね44をヘッド10の挿入孔110に挿入してマンドレル41の雄ねじ41Bを移動部材45に係合し、係止部43によりコレットブッシング422をヘッド10に係止すると、保持機構40がヘッド10に対して組み付けられる。コイルばね44は、コレット421の後端421Bと移動部材45との間に撓んだ状態で保持される。コイルばね44の弾性力により、ワーク8の保持時に引き込まれたコレット421が元の位置に復帰する。
係止部43(図4および図5)は、ヘッド10の挿入孔110に挿入された状態のコレットブッシング422をヘッド10に係止する。係止部43は、コレットブッシング422に形成されている凹部422Aに対して、連結部103の係止用孔103A(開口)を通じて出入り可能なピン431を含んでいる。
係止部43としては、所謂インデックスプランジャを採用することが好ましい。図4および図5には、インデックスプランジャとしての係止部43の一例を示している。この係止部43は、ピン431に加えて、ケーシング432と、ピン431と共にケーシング432に収容されてピン431を加圧する図示しないばねと、ばねの弾性力に抗してピン431を引くためのリング状のノブ433とを含んでいる。
係止部43は、係止用孔103Aの雌ねじに雄ねじ432Aが係合することで、連結部103に取り付けられる。
ピン431の先端部が係止用孔103Aを通じてコレットブッシング422の凹部422Aに挿入されると、コレットブッシング422が、前後方向への移動が規制された状態にヘッド10に係止される。ピン431は、ばねの弾性力により凹部422Aに保持される。
(保持機構の組付け)
係止部43を用いることにより、ヘッド10に保持アセンブリ40-1や40-2(マンドレル41、コレット要素42、およびコイルばね44の一式)を組み付けたり、保持アセンブリをヘッド10から分離させたりする作業を簡便かつ迅速に行うことができる。
以下、作業手順の一例を示す。
ヘッド10から保持アセンブリ40-1を分離させる際は、マンドレル41を軸周りに回転させて雄ねじ41Bを移動部材45から取り外し、ピン431の先端部が凹部422Aから離脱するまでノブ433によりピン431を引く。すると、コイルばね44の弾性力により押されたコレットブッシング422がヘッド10から前方に突出するので、ヘッド10の挿入孔110から保持アセンブリ40-1を抜き取って点検や交換を行うことが可能となる。
抜き取った保持アセンブリ40-1に代えて保持アセンブリ40-2をヘッド10に組み付ける際は、ノブ433によりピン431を引きながら挿入孔110に保持アセンブリ40-2を通す。続いて、ヘッド10の前方からコレットブッシング422を押して挿入孔110の内側に収容し、マンドレル41の雄ねじ41Bを移動部材45に係合させることで、ヘッド10への保持アセンブリ40-2の組付けが終了する。
保持アセンブリ40-1,40-2のヘッド10に対する組付けおよび分離のいずれも、締結工具等の作業用工具を用いることなく行うことが可能である。
しかも、ヘッド10と、ヘッド10に組み付けられているピストンロッド31A等の部材とを分解する必要がない。部材の分解および組戻し、それに伴う部材の位置調整を必要としないため、保持アセンブリ40-1,40-2の交換を簡便かつ迅速に行うことができる。
ヘッド10に係止部43が備えられておらず、コレットブッシング422がヘッド10に例えばねじ止めされているためにヘッド10等の分解、組戻しが必要であるならば、作業が繁雑であるため、保持アセンブリ40-1,40-2の交換は殆ど行われない。その場合の孔あけ皿取り工具は、装着されているマンドレル41およびコレット要素42の径に対応する保持孔80を有したワーク8のみに適用可能である。
それに対し、本実施形態によれば、保持アセンブリの交換により、同一の工具1を異なる径の保持孔80を有した種々のワーク8の加工に汎用的に使用可能である。そのため、工具1の調達コストの低減にも寄与することができる。
(ストッパ)
ストッパ50(図2および図4)は、ストロークStの終端部St2(以下、ストローク終端部St2)において、受け部に突き当たることにより、加工中のドリル2をガイドするヘッド10の変位を規制する。
本実施形態のストッパ50は、ヘッド10に一体化されており、エアシリンダ31によりヘッド10と共に前後方向に駆動される。本実施形態のストッパ50が、孔あけから皿取りまでの加工の最終段階に相当するストローク終端部St2において突き当たる受け部は、ヘッド10のガイド部11よりも後方に位置するハウジング4の前端4Dの平坦な部位に相当する。
ピストンロッド31Aに支持されながら後退するヘッド10は、ストローク終端部St2ではピストンロッド31Aに加え、ハウジング4の前端4Dに突き当たるストッパ50によっても支持される。そうすると、ストローク終端部St2に至るよりも前、つまりストッパ50が前端4Dから離れている時に、ピストンロッド31Aのガタ(嵌め合い公差、遊び)によりヘッド10がワーク8に対して傾いたとしても、加工の最後では、ヘッド10の支持点が増えることでガタが制限されるから、ヘッド10の傾きが規制される。
加工の最後でヘッド10がワーク8に対して傾いて沈み込むことが規制されるので、ガイドブッシュ101Aおよび挿通孔102Aの内側に挿入されてワーク8を皿取り加工しているドリル2の位置を一定にすることができる。そのため、ワーク8に加工された皿の深さや角度のばらつきを抑えて、皿取りに要求される加工精度を担保することができる。
孔あけ時にはストッパ50が前端4Dから離れているから、ストッパ50は、ワーク8に形成された孔の寸法形状の精度には影響を与えない。
孔あけは、皿取りとは異なり、ドリル2がワーク8を貫通しつつ切削することで行われる。そのため、加工中にガタに起因したヘッド10の傾きによりドリル2がワーク8に対して傾いたとしても、孔あけに要求される加工精度を十分に担保することができる。
ストッパ50は、ヘッド10からハウジング4の前端4Dに向けて突出する1つ以上の支持部51を備えていることが好ましい。
本実施形態のストッパ50は、ガイド本体101から所定の長さで後方へ延びる一対のロッド状の支持部51からなる。一対の支持部51はそれぞれ、ドリル2が挿入される一対のガイドブッシュ101Aよりも左右方向(x方向)の外側で、ナット501およびねじ502によりガイド本体101に締結されている。
一対の支持部51のそれぞれの先端51Aが、ハウジング4の前端4Dに同時にまたは略同時に突き当たる。この場合、スクロール終端部St2において、ヘッド10が、一対の支持部51と、係合部12に結合したピストンロッド31Aとの合計3点で安定して支持されるため、ヘッド10の変位をより十分に規制することが可能となる。
ストローク終端部St2において支持部51が前端4Dに突き当たるように、支持部51にはストロークStの長さに応じた長さが与えられる。一対の支持部51のそれぞれの先端51Aから前端4Dまでの距離が等しいならば、各支持部51を同一の長さに設定することができる。
工具1のストロークStの個体差に対応するため、ナット501に係合するねじ502を軸周りに回転させてナット501からのねじ502の突出量を変化させることで、支持部51の長さを規定のストロークStに適合する長さに調整可能である。
仮に、支持部51の長さの調整が行えないとしても、支持部51はヘッド10に着脱可能に締結されているから、長さの異なる支持部51への交換が可能である。
ヘッド10の傾きを十分に規制するため、ピストンロッド31Aの位置から支持部51までのx方向およびy方向の距離が近いよりは遠い方が好ましい。また、ストッパ50が複数の支持部51を備えている場合は、それらの支持部51がピストンロッド31Aの軸線に対して対称に配置されていることが好ましい。
本実施形態では、ドリル2が挿入される一対のガイドブッシュ101Aよりも左右方向(x方向)の外側に、一対の支持部51がガイド本体101の左右方向の中心に対して左右対称に配置されている。本実施形態によれば、ピストンロッド31Aおよび一対の支持部51により、左右方向(x方向)および上下方向(y方向)のいずれにおいても、ストローク終端部St2において2点以上でヘッド10が支持されるので、皿取り加工の精度を十分に担保することができる。
以上で説明した本実施形態の工具1によれば、ストッパ50により、孔あけの加工精度のみならず皿取りの加工精度が担保されるので、工具1による孔あけ後に、皿取り用の他の工具に持ち替えることなく、工具1のみを使用して孔あけおよび皿取りの加工を連続して一度に行うことができる。そのため、他の工具に持ち替えることで孔あけ工程と皿取り工程とが分断される場合に対して大幅に加工時間の短縮を図り、生産性を向上させることができる。
加えて、工具1に備わる保持機構40により、ワーク8の保持孔80に適合する保持アセンブリ40-1,40-2への交換を簡便かつ迅速に行えるため、多種ワークへの孔あけ皿取りの作業性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、図7Aおよび図7Bを参照しつつ、本開示の第2実施形態を説明する。
以下、第1実施形態と相違する事項を中心に述べる。
第2実施形態の工具1-2は、主にヘッド10-2およびストッパ50-2の形態を除いて、第1実施形態の工具1と同様に構成されている。
ストッパ50-2は、前後方向(z方向)の両側からヘッド10-2のガイド本体101を挟み込むようにしてヘッド10-2に装着することが可能である。
そのため、ヘッド10-2には、ストッパ50-2を取り付けるための孔等が加工されていない。
ヘッド10-2には係止部43が設けられておらず、ヘッド10-2には係止用孔103Aが形成されていない。マンドレル41およびコレット421に外挿される本実施形態のコレットブッシング422は、例えば、外周の雄ねじが挿入孔110の雌ねじに係合することでヘッド10-2に係止されていてもよい。
このヘッド10-2は、既存の孔あけ皿取り工具のヘッドの形態に相当する。つまり、既存工具のヘッドのガイド部に、補助具としてのストッパ50-2を装着することにより、ストッパ50-2がヘッド10-2に装着された工具1-2のみによって、孔あけおよび皿取りの加工精度を担保しつつ、孔あけと皿取りの加工を一度に行うことができる。
もっとも、既存工具への適用には限らず、ドリル2、ドリル2を駆動する駆動機構D、ヘッド10-2、およびエアシリンダ31等を備える工具本体100と、工具本体100に対して着脱可能に設けられたストッパ50-2とを具備した新規な工具1-2を提供することができる。
ストッパ50-2は、ガイド本体101に装着可能な装着部52と、装着部52に設けられ、ヘッド10-2の移動するz方向に沿って受け部(ハウジング4の前端4D)に向けて延びる1つ以上の支持部51とを備えている。
支持部51のボルト頭部51Bをナット524に対して進退させることで、支持部51の長さの調整が可能である。
図7Bに、ストッパ50-2を単体で示す。
装着部52は、ガイド本体101の前側に配置される前板521と、ガイド本体101の後側に配置される後板522とを含んでいる。
前板521および後板522には、一対のドリル本体22、マンドレル41、コレット要素42、コイルばね44、および移動部材45を挿通可能な開口521A,522Aが形成されている。
ガイド本体101の右側および左側において、前板521と後板522との間には、支持部51と同軸上にスペーサ523が配置される。
ストッパ50-2は、上方から前板521と後板522との間にガイド本体101を収容し、スペーサ523を挟んで前後方向の両側からナット524を締め付けることでヘッド10-2に装着することができる。また、ストッパ50-2をヘッド10-2から取り外す際は、ナット524を外して、ヘッド10-2から前板521と後板522とを離脱させればよい。ストッパ50-2を取り付ける際および取り外す際のいずれも、ヘッド10-2等の分解、組戻しを行うことなく、作業を簡便に行うことができる。
ストッパ50-2は、既存の工具のヘッド10-2にストッパ50-2を取り付けるための孔等の加工を必要としないで、簡便に既存工具のヘッド10-2に装着することができるから、新規に提供される工具1-2に組み込まれるだけでなく、既存の工具のヘッド10-2に付加する補助具としても有用である。
なお、第1実施形態と同様に、第2実施形態においてもヘッド10-2に係止用孔103Aを加工し、保持アセンブリ40-1,40-2を係止部43によりヘッド10-2に係止することも妨げられない。つまり、保持機構40を任意に採用することができる。第3実施形態および第4実施形態においても同様である。
[第3実施形態]
次に、図8Aおよび図8Bを参照し、本開示の第3実施形態を説明する。
第3実施形態の工具1-3は、ストッパ50-3の形態を除いて、第2実施形態の工具1-2と同様に構成されている。
以下、第2実施形態と相違する事項を中心に述べる。
ストッパ50-3は、図8Bに示すように外形が略直方体のブロック状に形成されている。ストッパ50-3には、一面から窪む一対の溝53が平行に形成されている。一対の溝53にそれぞれドリル2が挿通される。ストッパ50-3は、例えば、前端54からハウジング4の前端4Dに向けてあけた孔を通じてハウジング4にボルトで締結される。
本実施形態では、ハウジング4の前端4Dの凸部4D1に配置されたストッパ50-3の前端54と、ヘッド10-2の後端14との間がストロークStに相当する。また、ストッパ50-3が突き当たる受け部は、ヘッド10-2のガイド本体101に相当する。
ストローク終端部St2においてストッパ50-3の前端54がヘッド10-2の後端14と突き当たることで、ヘッド10-2の変位が規制されるから、工具1-3により孔あけおよび皿取りの加工精度を担保しつつ、孔あけと皿取りの加工を一度に行うことができる。
第3実施形態のストッパ50-3は、第1実施形態のストッパ50や第2実施形態のストッパ50-2とは形状が異なるものの、ヘッド10-2等の分解、組戻しを行うことなく工具本体100に対して簡便に着脱可能である点はストッパ50およびストッパ50-2と同様である。また、特に、既存の工具のヘッド10-2に付加する補助具としても有用である点は、ストッパ50-2と同様である。
[第4実施形態]
次に、図9を参照し、本開示の第4実施形態を説明する。
図9に示すように、ストッパ50-4がハウジング4に設けられていてもよい。ストッパ50-4は、ハウジング4の前端4Dに設置される一対の支柱55,56と、支柱55,56の先端部により支持される板57とを備えている。
本実施形態では、板57と、ヘッド10-2の後端14との間がストロークStに相当する。ストッパ50-4が突き当たる受け部は、ヘッド10-2のガイド本体101に相当する。
ストローク終端部St2において板57がヘッド10-2の後端14と突き当たることで、ヘッド10-2の変位が規制されるから、孔あけおよび皿取りの加工精度を担保しつつ、孔あけと皿取りの加工を一度に行うことができる。
ストッパ50-4は、ヘッド10-2等の分解、組戻しを行うことなく、工具1-4の工具本体100に対して着脱可能に設けられていることが好ましい。着脱可能であるならば、ストッパ50-4もまた、既存の工具のヘッド10-2に付加する補助具として有用である。
上述の第1実施形態(または第2実施形態)と第4実施形態とを組み合わせ、ストッパ50(図2)の支持部51が板57に突き当たる構造としてもよい。ストロークStに応じて支持部51、支柱55,56の長さが調整される。
そうした場合、ストッパ50の支持部51の相手の受け部が板57に相当し、ストッパ50-4の板57の相手の受け部が支持部51に相当する。
つまり、ヘッド10に設けられたストッパ50と、ハウジング4に設けられたストッパ50-4とからなるストッパ構造を採用することができる。
上記以外にも、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
本開示のストッパは、ヘッド10、ドリル2、ハウジング4の他、エアシリンダ等の適宜な部材に設けることができる。
本開示の工具は、必ずしも一対のドリル2を備えている必要はなく、1つ以上のドリル2を備えていればよい。例えば、単一の孔81の孔あけおよび皿取りの加工を行う場合は、単一のドリル2、ドリル2を駆動する駆動機構D、送り機構3、およびストッパ50を備えた孔あけ皿取り工具を採用することができる。当該工具が保持機構40を備えていると、上述のようにワーク8の保持孔80の複数種類の径に対応できるので好ましい。
〔付記〕
以上で説明した孔あけ皿取り工具および補助具は、以下を開示する。
(1)孔あけおよび皿取りに対応するドリル2を備えた工具1は、ドリル2のガイドおよびワーク8の保持が可能なヘッド10と、ドリル2による加工の進行に伴いドリル2に対してヘッド10を所定のストロークStにて相対的に移動させる直動機構(31)と、ストロークStの終端部St2において受け部(4D)に突き当たることにより、加工中のドリル2をガイドするヘッド10の変位を規制するストッパ50と、を備える。
(2)ヘッド10の移動方向(z方向)におけるストッパ50の長さが調整可能である。
(3)ストッパ50は、ヘッド10、およびドリル2を駆動する駆動機構Dのハウジング4の少なくとも一方に備えられる。
(4)ストッパ50は、受け部(4D)に突き当たる1つ以上の支持部51を含む。
(5)ストッパ50は、ドリル2、ドリル2を駆動する駆動機構D、ヘッド10、および直動機構(31)を備える工具本体100に対して着脱可能に設けられる。
(6)ヘッド10は、ワーク8に形成された保持孔80に挿入されるマンドレル41と、マンドレル41に外挿され、ヘッド10に形成された挿入孔110に挿入されるコレット要素42と、コレット要素42をヘッド10に係止する係止部43と、を備え、係止部43は、挿入孔110に挿入された状態のコレット要素42に形成されている凹部422Aに対して、ヘッド10の開口(103A)を通じて出入り可能なピン431を含む。
(7)ワーク8は、航空機の機体を構成する部材に相当する。
(8)孔あけ皿取り用の工具1に装着可能な補助具としてのストッパ50,50-2,50-3,50-4は、工具1,1-2,1-3,1-4が、孔あけおよび皿取りに対応するドリル2のガイドおよびワークの保持が可能なヘッド10,10-2と、ドリル2による加工の進行に伴いドリル2に対してヘッド10,10-2を所定のストロークStにて相対的に移動させる直動機構(31)と、を備えるところ、当該補助具(50,50-2,50-3,50-4)は、ストロークStの終端部St2において受け部(4D,101)に突き当たることにより、加工中のドリル2をガイドするヘッド10,10-2の変位を規制するストッパに相当する。
(9)ヘッド10,10-2の移動方向における補助具としてのストッパ50,50-2の長さが調整可能である。
(10)ストロークStの終端部St2において受け部(4D,101)に突き当たる1つ以上の支持部51,(55,56)を含む。
(11)補助具としてのストッパ50-2は、ヘッド10-2に装着可能な装着部52と、装着部52に設けられ、受け部(4D)に向けて延びる1つ以上の支持部51と、を含む。
1,1-2,1-3,1-4 孔あけ皿取り工具
2 ドリル
3 送り機構
4 ハウジング
4A 把持部
4B トリガ
4C 供給部
4D 前端
4D1 凸部
8 ワーク
10,10-2ヘッド
11 ガイド部
12 係合部
12A 雌ねじ
12B 貫通孔
14 後端
21 シャフト
22 ドリル本体
22A 刃
22B 刃
22T 先端
23 調整ノブ
31 エアシリンダ(直動機構)
31A ピストンロッド
32 オイル式ダンパー
33 アーム
40 保持機構
40-1,40-2 保持アセンブリ
41 マンドレル
41A テーパ部
41B 雄ねじ
42 コレット要素
43 係止部
44 コイルばね
45 移動部材
50,50-2,50-3,50-4 ストッパ(補助具)
51 支持部
51A 先端
51B ボルト頭部
52 装着部
53 溝
54 前端
55,56 支柱(支持部)
57 板
80 保持孔
81,82 孔
81A,82A皿
84 ナットプレート
85 リベット
91 ピストンロッド
92 ヘッド
93 ドリル
100 工具本体
101 ガイド本体
101A ガイドブッシュ
102 挿通部
102A 挿通孔
103 連結部
103A 係止用孔(開口)
104 空隙
110 挿入孔
421 コレット
421A スリット
421B 後端
422 コレットブッシング
422A 凹部
431 ピン
432 ケーシング
432A 雄ねじ
433 ノブ
501 ナット
502 ねじ
521 前板
522 後板
521A,522A 開口
523 スペーサ
524 ナット
D 駆動機構
St ストローク
St1 ストローク始端部
St2 ストローク終端部

Claims (11)

  1. 孔あけおよび皿取りに対応するドリルを備えた工具であって、
    前記ドリルのガイドおよびワークの保持が可能なヘッドと、
    前記ドリルによる加工の進行に伴い前記ドリルに対して前記ヘッドを所定のストロークにて相対的に移動させる直動機構と、
    前記ストロークの終端部において受け部に突き当たることにより、加工中の前記ドリルをガイドする前記ヘッドの変位を規制するストッパと、を備える、
    孔あけ皿取り工具。
  2. 前記ヘッドの移動方向における前記ストッパの長さが調整可能である、
    請求項1に記載の孔あけ皿取り工具。
  3. 前記ストッパは、
    前記ヘッド、および前記ドリルを駆動する駆動機構のハウジングの少なくとも一方に備えられる、
    請求項1または2に記載の孔あけ皿取り工具。
  4. 前記ストッパは、前記受け部に突き当たる1つ以上の支持部を含む、
    請求項3に記載の孔あけ皿取り工具。
  5. 前記ストッパは、
    前記ドリル、前記ドリルを駆動する駆動機構、前記ヘッド、および前記直動機構を備える工具本体に対して着脱可能に設けられる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の孔あけ皿取り工具。
  6. 前記ヘッドは、
    前記ワークに形成された保持孔に挿入されるマンドレルと、
    前記マンドレルに外挿され、前記ヘッドに形成された挿入孔に挿入されるコレット要素と、
    前記コレット要素を前記ヘッドに係止する係止部と、を備え、
    前記係止部は、
    前記挿入孔に挿入された状態の前記コレット要素に形成されている凹部に対して、前記ヘッドの開口を通じて出入り可能なピンを含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の孔あけ皿取り工具。
  7. 前記ワークは、航空機の機体を構成する部材に相当する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の孔あけ皿取り工具。
  8. 孔あけ皿取り用の工具に装着可能な補助具であって、
    前記工具が、
    孔あけおよび皿取りに対応するドリルのガイドおよびワークの保持が可能なヘッドと、前記ドリルによる加工の進行に伴い前記ドリルに対して前記ヘッドを所定のストロークにて相対的に移動させる直動機構と、を備えるところ、
    前記補助具は、
    前記ストロークの終端部において受け部に突き当たることにより、加工中の前記ドリルをガイドする前記ヘッドの変位を規制するストッパに相当する、
    孔あけ皿取り補助具。
  9. 前記ヘッドの移動方向における前記補助具の長さが調整可能である、
    請求項8に記載の孔あけ皿取り補助具。
  10. 前記ストロークの前記終端部において受け部に突き当たる1つ以上の支持部を含む、
    請求項8または9に記載の孔あけ皿取り補助具。
  11. 前記ヘッドに装着可能な装着部と、
    前記装着部に設けられ、前記受け部に向けて延びる1つ以上の前記支持部と、を含む、
    請求項10に記載の孔あけ皿取り補助具。
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