JP2022094196A - 通信監視システム、通信監視方法、及びプログラム - Google Patents

通信監視システム、通信監視方法、及びプログラム Download PDF

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潤一 高田
Junichi Takada
健太郎 齋藤
Kentaro Saito
パナウィット ハンピニットサック
Hanpinitsak Panawit
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Abstract

【課題】周波数共用システムにおいて電波干渉が大幅に低減された通信環境を実現できる通信監視システム、通信監視方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】所定の周波数帯域を第1通信システム30と第2通信システム40とによって共用する通信環境を監視する通信監視システム1であって、第1通信システムにより通信信号が通信されている通信環境において受信信号を検出する検出部20と、受信信号に基づいて通信環境における第2通信システムに割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定する演算部12と、を備え、検出部により所定のタイミングにより検出された複数の雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成し、複数の仮想雑音が適用された整合フィルタに基づいて空き周波数リソースの存在を判定する通信監視システムである。【選択図】図1

Description

本発明は、電波の利用効率を向上させるための通信監視システム、通信監視方法、及びプログラムに関する。
近年、無線通信における通信速度が高速化すると共に、通信容量も増大している。無線通信において、電波の利用効率を高めるため、所定の周波数帯域において事業者が異なる通信システムが同一の周波数の電波を利用する周波数共用システムが運用されている。周波数共用システムにおいて、時間や領域毎に空いている周波数帯域を、電波干渉を抑制しつつ、異なる通信システムに割り当てることが行われる。
周波数共用システムにおいて、第1通信システムを利用するPrimary User (PU、プライマリユーザ)と第1通信システムと異なる第2通信システムを利用するSecondary User (SU、セカンダリユーザ)が存在する。PUは、高い通信権を有し、SUはPUに比して低い優先度を有する。周波数共用システムにおいては、PUが所定の周波数帯域において通信している場合、PUが通信を停止した時間の間にSUの通信にこの周波数帯域を空き周波数リソースとして割り当てる。
PUが利用する第1通信システムの第1通信と、SUが利用する第2通信システムの第2通信との干渉を防止するため、周波数共用システムの通信環境において、共有可能な周波数における時間領域の空きを事前に検知する必要がある。
Steven M. Kay "Fundamentals of Statistical Signal Processing: Detection Theory" Prentice Hall, 1993 M. Sahmoudi, M. G. Amin and R. Landry "Acquisition of weak GNSS signals using a new block averaging pre-processing," 2008 IEEE/ION Position, Location and Navigation Symposium, Monterey, CA, 2008, pp. 1362-1372
しかしながら、周波数共用システムの通信環境において雑音が増加してPUのSNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比=信号電力/雑音電力)が低すぎる場合、SUは雑音信号を実際のPUの信号と誤認識する可能性がある。その結果、SUは、送信信号を送信する機会を失う可能性がある。送信する機会の失うことに抑えるためには低SNRの信号を検知する技術が必要不可欠である。
本発明は、周波数共用システムにおいてSUの送信機会の失うことが大幅に低減された通信環境を実現できる通信監視システム、通信監視方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、所定の周波数帯域を第1通信システムと第2通信システムとによって共用する通信環境を監視する通信監視システムであって、前記第1通信システムにより通信信号が通信されている前記通信環境において受信信号を検出する検出部と、前記受信信号に基づいて前記通信環境における前記第2通信システムに割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定する演算部と、を備え、前記検出部により所定のタイミングにより検出された複数の雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成し、前記複数の仮想雑音が適用された整合フィルタに基づいて前記空き周波数リソースの存在を判定する通信監視システムである。
本発明の一態様は、所定の周波数帯域を第1通信システムと第2通信システムとによって共用する通信環境を監視する通信監視方法であって、所定のタイミングにより複数の雑音信号を検出し、各前記雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成し、前記複数の仮想雑音が適用された整合フィルタに基づいて前記通信環境における前記第2通信システムに割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定する通信監視方法である。
本発明の一態様は、所定の周波数帯域を第1通信システムと第2通信システムとによって共用する通信環境を監視する通信監視装置において実行されるプログラムであって、所定のタイミングにより複数の雑音信号を検出させ、各前記雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成させ、前記複数の仮想雑音が適用された整合フィルタに基づいて前記通信環境における前記第2通信システムに割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定させるプログラムである。
本発明によれば、周波数共用システムにおいてSUの送信機会の失うことが大幅に低減された通信環境を実現できる。
本発明の実施形態に係る通信監視システムの構成を示すブロック図である。 整合フィルタの処理方法を概念的に示す図である。 整合フィルタの処理における閾値の設定を概念的に示す図である。 整合フィルタの処理において行うオフセット補償を概念的に示す図である。 オフセット補償の処理を概念的に示す図である。 雑音信号を検出する方法を概念的に示す図である。 雑音信号をオフセット補償して仮想雑音を生成する処理を概念的に示す図である。 仮想雑音を用いた整合フィルタの閾値の設定を概念的に示す図である。 仮想雑音を用いた整合フィルタと従来手法との比較を概念的に示す図である。 通信監視装置において実行される処理を示すフロチャートである。 判定結果と実際の状態とを比較する図である。 通信監視システムによる判定精度を示す図である。
以下、本発明に係る通信監視システム、通信監視方法、及びプログラムの実施形態について説明する。
図1に示されるように、観測対象である周波数共用システムの通信環境において、異なる通信システムである第1通信システム30と第2通信システム40とが存在する。第1通信システム30は、例えば、プライマリユーザ(PU)である。第2通信システム40は、例えば、セカンダリユーザ(SU)である。通信監視システム1は、第1通信システム30における通信を監視している。通信監視システム1は、第1通信システム30が通信する周波数帯域において第2通信システム40に割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定する。第1通信システム30は、例えば、通信事業者、放送、行政等の既存の無線通信を行っている無線システムを有している。第2通信システム40は、例えば、5G等の新たな無線システムを有している。
第1通信システム30は、例えば、所定の領域毎に設けられた基地局32と、基地局32と無線通信する移動局34とにより構成されている。移動局34は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、車両等の無線通信が可能なユーザ端末である。移動局34は、固定端末であってもよい。
第2通信システム40は、例えば、所定の領域毎に設けられた基地局42と、基地局42と無線通信する移動局44とにより構成されている。基地局42は、ネットワークWと通信している。移動局44は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、車両等の無線通信が可能なユーザ端末である。移動局44は、固定端末であってもよい。
通信監視システム1は、所定の周波数帯域を異なる通信システムによって共用する通信環境を監視する。通信監視システム1は、例えば、第1通信システム30の通信環境を監視し、時間や領域毎に周波数帯域における空き周波数リソースを監視する。空き周波数リソースは、第2通信システム40に割り当てられる。
通信監視システム1は、第1通信システム30の通信を傍受する検出部20と、検出部20の検出結果に基づいて空き周波数リソースの存在を判定する通信監視装置10とを備える。通信監視装置10は、例えば、ネットワークWと通信しているサーバ装置である。通信監視装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末により実現される。
通信監視装置10は、例えば、検出部20から取得した受信信号に基づいて通信環境における通信可能な帯域の空き周波数リソースの存在を判定する。通信監視装置10は、例えば、通信環境の空き周波数リソースの存在する条件を演算する演算部12と、演算に必要な各種データを記憶する記憶部14と、演算結果に基づく所定の画像を表示する表示部16とを備える。
演算部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置である。後述する閾値等のデータの他、演算部12の処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。データやプログラムは、ネットワークWに接続された外部サーバに記憶されていてもよい。
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ、デジタルミラーデバイス(Digital Mirror Device)、プラズマディスプレイ等の表示装置が用いられる。
検出部20は、第1通信システム30の通信信号が通信されている通信環境において通信信号を傍受して受信信号を検出する。検出部20は、例えば、基地局32の通信エリア内に設置されている固定アンテナ装置である。検出部20は、1つ以上設置されていてもよい。検出部20は、固定アンテナ装置だけでなく、スマートフォン等の移動端末にアプリケーションをインストールして実現されてもよい。
次に、演算部12において実行される処理について説明する。検出部20から取得した受信信号には、雑音が含まれている。受信信号において通信信号に比して雑音が多く含まれる場合、SNRが低い状態となる。低SNRの受信信号から通信信号を検知するために、例えば、非特許文献1に記載された整合フィルタが用いられる。整合フィルタは、雑音を含む入力信号に対してSNRを最大にし、誤り率を最小化するフィルタである。整合フィルタを用いることで、予め設定された参照信号と受信信号との相関が算出される。参照信号は、通信信号と同様にプリアンブルを含む波形を有する。
信号モデルをHとすると、信号が存在しない場合(H)は、以下の式(1)により示される。
x[n]=w[n] (1)
信号が存在する場合(H)は、以下の式(2)により示される。
x[n]=s[n]+w[n] (2)
但し、n:時間、x:受信信号、w:雑音s:送信信号(通信信号)、である。
図2に示されるように、整合フィルタを用いることで、受信信号において有意な信号強度の有無による受信信号と参照信号との相関関係が示される。整合フィルタによる相関の算出値に基づいて、受信信号に通信信号が含まれているか否かが判定される。この判定は、整合フィルタによる相関の算出値と所定の閾値(γ)との比較により行われる。例えば、相関の算出値が閾値以上である場合、通信信号が存在すると判定される。相関の算出値が閾値未満である場合、通信信号が存在しないと判定される。
閾値は、例えば、以下の方法により設定される。所定の時間間隔により複数回の測定を行うスナップショットにより、予め雑音信号が測定される。例えば、検出部20においてアンテナ素子が分離され、検出部20の機器により発生するホワイトノイズを測定することにより、雑音信号の測定値が取得される。雑音信号の測定値と参照信号との相関の算出値が算出される。
図3に示されるように、スナップショット数と複数の相関の算出値との関係がヒストグラムによりプロットされる。閾値は、通信信号が存在しないのにもかかわらず、通信信号が存在すると判定され、SUが送信信号の送信機会が失われることを許容する確率によって設定される。図示するように5%の確率でSUが送信信号の送信機会を失うことを許容した場合、5%が閾値として設定される。既存手法において上記の閾値を設定する場合、時間及び周波数の両領域において受信信号と参照信号とが、完全に同期していることが前提条件となる。
図4に示されるように、現実の無線通信装置では機器の特性により、時間及び周波数の両領域においてオフセット(Δt,Δf)が存在する。オフセットが存在することにより、参照信号と受信号間との相関を算出すると、実際の相関に比して算出値が低くなり、信号検知の精度に影響を与える。
図5に示されるように、通信信号の検知精度を向上させるためには、受信信号に対して整合フィルタを適用する前に、時間及び周波数の両領域においてオフセットを補償する必要がある。例えば、非特許文献2には、時間及び周波数の両領域における通信信号のオフセットを補償する手法が提案されている。
しかしながら従来の閾値を設定する方法では、雑音信号に対するオフセット補償については考慮されていない。そのため既存の整合フィルタによって決定される閾値γを使用した場合、SUは雑音信号を実際のPUの信号と誤認識する可能性がある。その結果、SUは、送信信号を送信する機会を失う可能性がある。
オフセットは、信号の有無に関係なく補償されることが望ましい。そのため、本実施形態においては、信号が存在しない場合でも雑音信号に対して時間及び周波数の両領域におけるオフセット補償を行う。以下、オフセット補償後の雑音信号を仮想雑音と呼ぶ。通信監視システム1においては、仮想雑音を整合フィルタに適用することにより、適切な閾値γが設定され、SUの送信機会を増加させることができる。
通信監視システム1における整合フィルタの演算の前提条件として、PUである第1通信システム30の信号を検知するシステムの仕様、要求される閾値の決定精度に基づいて、下記の複数のパラメータが決定される。
・参照信号の構造
・各信号のフレーム長と総フレーム数
・周波数オフセットの走査範囲
・N:スナップショットの数
・PFA: 所望する送信信号の送信機会を失う確率
先ず、検出部20において、雑音信号が測定される。
図6に示されるように、検出部20において雑音信号が測定される。雑音信号は、所定のタイミングによりスナップショット数(N個)分サンプリングされ測定される。この際、検出部20においてアンテナ素子を取り外し、装置において発生するホワイトノイズを検出する。
図7に示されるように、演算部12は、検出部により検出された複数の雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償し、装置特性に基づく補償を行って複数の仮想雑音を生成する。演算部12は、例えば、非特許文献2に記載された手法を用いてオフセット量を推定する。演算部12は、例えば、時間方向及び周波数方向の操作領域において所定の値Δt^、Δf^により雑音信号をオフセットすると共に、参照信号との相関を算出する走査を行い、オフセット量を推定する。
図8に示されるように、演算部12は、生成した複数の仮想雑音の波形と予め設定された参照信号の波形とを比較して第1相関性を算出する。第1相関性とスナップショット数との関係は、ヒストグラムによりプロットされる。ヒストグラムにおいて、仮想雑音を通信信号として誤検出する確率(誤警報率)が算出される。ヒストグラムにおいて、第2通信システム40(SU)が許容できる誤警報率、即ち送信信号の送信機会を失うことを許容する確率(PFA)に基づいて閾値γが設定される。
図9に示されるように、オフセット補償を行って設定された閾値は、オフセット補償を行わずに設定された閾値に比して、第2通信システム40における送信信号の送信機会が増加する。即ち、従来の整合フィルタを用いた処理においては、理想的な雑音に基づいて、通信信号の有無を判定する閾値を決定し、空き周波数リソースの存在を判定していた。この場合、第2通信システム40は、雑音信号を第1通信システム30の通信信号と誤認識し、第2通信システム40が送信機会を喪失する場合がある。これに比して、本実施形態のように雑音信号にオフセット補償を行うと、整合フィルタに用いられる閾値がより適切に設定され、第2通信システム40の送信機会を増加させることができる。
次に設定された閾値に基づく演算部12における整合フィルタの処理について説明する。演算部12は、第1通信システム30により通信信号が通信されている通信環境において検出部20に受信信号を検出させる。演算部12は、仮想雑音の生成の際に用いたオフセット量を用いて受信信号に時間方向及び周波数方向にオフセット補償する。演算部12は、受信信号の波形と前記参照信号の波形とを比較して第2相関性を算出する。
演算部12は、第2相関性と閾値との比較に基づいて通信環境における通信可能な周波数帯域の空き周波数リソースを判定する。演算部12は、第2相関性が閾値未満である場合、通信信号が存在せず空き周波数リソースが存在すると判定する。演算部12は、空き周波数リソースを利用して第2通信システム40が通信可能であると判定する。
演算部12は、第2相関性が閾値以上である場合、通信信号が存在し空き周波数リソースが存在しないと判定する。演算部12は、空き周波数リソースを利用して第2通信システム40が通信できないと判定する。
表示部16は、演算部12の判定結果に基づいた表示画像を表示する。演算部12は、例えば、地図データ上に空き周波数リソースが存在する領域を色分けした画像を生成し、表示部16に表示させてもよい。
次に、通信監視装置10において実行される処理について説明する。
図10に示されるように、演算部12は、所定のタイミングにより検出部20から取得した複数の雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成する(ステップS100)。演算部12は、複数の仮想雑音の波形と予め設定された参照信号の波形とを比較して第1相関性を算出する(ステップS102)。演算部12は、算出された仮想雑音を通信信号として誤検出する確率を、第1相関性を用いて算出する(ステップS104)。
演算部12は、算出した確率に基づいて、第2通信システム40が送信機会を失うことを許容する確率を閾値として設定する(ステップS105)。演算部12は、通信信号が通信されている通信環境において検出部20に受信信号を検出させ、時間方向及び周波数方向にオフセット補償する(ステップS106)。
演算部12は、オフセット補償された受信信号の波形と参照信号の波形とを比較して第2相関性を算出する(ステップS108)。演算部12は、第2相関性と誤検出する確率に基づいて設定された閾値との比較に基づいて通信環境における通信可能な周波数帯域の空き周波数リソースを判定する(ステップS110)。演算部12は、第2相関性が閾値以上である場合、通信信号が存在し第2通信システム40に割り当て可能な空き周波数リソースが存在しないと判定する(ステップS112)。演算部12は、第2相関性が閾値未満である場合、通信信号が存在せず第2通信システム40に割り当て可能な空き周波数リソースが存在すると判定する(ステップS114)。
次に、通信監視システム1による空き周波数リソース(スペクトラム)の有無の判定精度の実験結果について説明する。
図11に示されるように、通信監視システム1が空き周波数リソースが空いていると判定した場合を「available」と示す。通信監視システム1が空き周波数リソースが空いていないと判定した場合を「Not available」と示す。実際の状態において、雑音のみが存在し、空き周波数リソースが存在する場合を「available」と示す。実際の状態において、雑音と通信信号が存在し、空き周波数リソースが存在しない場合を「Not available」と示す。
判定結果と実際の状態が「available」に一致した結果を「True Positive (TP)」と示す。この場合、空き周波数リソースの有無の判定は成功している。判定結果と実際の状態が「Not available」に一致した結果を「True Negative(TN)」と示す。この場合、空き周波数リソースの有無の判定は成功している。
判定結果が「Not available」であり、且つ、実際の状態が「available」である場合、「False Alarm (FA))」と示す。この場合、空き周波数リソースの有無の判定は失敗している。このとき、通信信号が存在しないのにもかかわらず、第2通信システム40が通信できないと判定され、第2通信システム40の送信機会が失われる可能性がある。しかしながら、第2通信システム40が通信を行わないので、干渉が発生しない。判定結果が「Available」であり、且つ、実際の状態が「Not available」である場合、「Miss Detection (MD)」と示す。この場合、空き周波数リソースの有無の判定は失敗している。この場合、空き周波数リソースが存在すると判定され、第2通信システム40が実際に通信を行うと、干渉が発生する。
図12に示されるように、判定結果が実際の状態と一致した場合(TP+TN)の割合は、SNRが-20以上においてほぼ100%となる。従来手法の整合フィルタにおいて設定される閾値を用いると、雑音信号を通信信号とご認識する割合が高くなり、判定結果が実際の状態と一致した場合の割合が50%程度にとどまる。また、判定結果が実際の状態と一致しない場合(FA,MD)の割合は、SNRが-20以上においてほぼ0となる。通信監視システム1によれば、従来手法に比して判定精度が大幅に向上している。
上述したように、通信監視システム1によれば、周波数共用システムにおいてSUの送信機会の失うことが大幅に低減された通信環境を実現できる。通信監視システム1によれば、整合フィルタの処理において雑音信号にオフセット補償を行うことにより、空き周波数リソースの存在に関する判定精度を大幅に向上させることができる。通信監視システム1によれば、整合フィルタに用いられる閾値が雑音信号にオフセット補償しない従来手法に比して高く設定されているため、第2通信システム40が通信できないと誤判定することが大幅に低減される。通信監視システム1によれば、第2通信システム40の送信機会を従来手法に比して多く確保することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 通信監視システム
10 通信監視装置
12 演算部
14 記憶部
16 表示部
20 検出部
30 第1通信システム
32 基地局
34 移動局
40 第2通信システム
42 基地局
44 移動局
W ネットワーク

Claims (8)

  1. 所定の周波数帯域を第1通信システムと第2通信システムとによって共用する通信環境を監視する通信監視システムであって、
    前記第1通信システムにより通信信号が通信されている前記通信環境において受信信号を検出する検出部と、
    前記受信信号に基づいて前記通信環境における前記第2通信システムに割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定する演算部と、を備え、
    前記検出部により所定のタイミングにより検出された複数の雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成し、前記複数の仮想雑音が適用された整合フィルタに基づいて前記空き周波数リソースの存在を判定する、
    通信監視システム。
  2. 前記演算部は、前記整合フィルタの処理において、
    前記複数の仮想雑音の波形と予め設定された参照信号の波形とを比較して第1相関性を算出し、前記第1相関性に基づいて前記仮想雑音を前記通信信号として誤検出する確率を算出し、
    前記第2通信システムが送信機会を失うことを許容する前記確率を閾値として設定し、
    前記検出部により前記通信環境において検出された前記受信信号に前記時間方向及び前記周波数方向にオフセット補償を行い、前記オフセット補償された前記受信信号の波形と前記参照信号の波形とを比較して第2相関性を算出し、
    前記第2相関性と前記閾値との比較に基づいて前記空き周波数リソースの有無を判定する、
    請求項1に記載の通信監視システム。
  3. 前記演算部は、前記第2相関性が前記閾値未満である場合、前記空き周波数リソースが存在すると判定する、
    請求項2に記載の通信監視システム。
  4. 前記演算部は、前記第2相関性が前記閾値以上である場合、前記空き周波数リソースが存在しないと判定する、
    請求項2又は3記載の通信監視システム。
  5. 所定の周波数帯域を第1通信システムと第2通信システムとによって共用する通信環境を監視する通信監視方法であって、
    所定のタイミングにより複数の雑音信号を検出し、
    各前記雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成し、
    前記複数の仮想雑音が適用された整合フィルタに基づいて前記通信環境における前記第2通信システムに割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定する、
    通信監視方法。
  6. 前記整合フィルタの処理において、
    前記複数の仮想雑音の波形と予め設定された参照信号の波形とを比較して第1相関性を算出し、
    前記第1相関性に基づいて前記仮想雑音を前記通信環境において前記第1通信システムにより通信されている通信信号として誤検出する確率を算出し、
    前記第2通信システムが送信機会を失うことを許容する前記確率を閾値として設定し、
    前記第1通信システムにより通信信号が通信されている前記通信環境において検出された受信信号に前記時間方向及び前記周波数方向にオフセット補償を行い、前記オフセット補償された前記受信信号の波形と前記参照信号の波形とを比較して第2相関性を算出し、
    前記第2相関性と前記閾値との比較に基づいて前記空き周波数リソースの有無を判定する、
    請求項5に記載の通信監視方法。
  7. 所定の周波数帯域を第1通信システムと第2通信システムとによって共用する通信環境を監視する通信監視装置において実行されるプログラムであって、
    所定のタイミングにより複数の雑音信号を検出させ、
    各前記雑音信号に対して時間方向及び周波数方向にオフセット補償を行って複数の仮想雑音を生成させ、
    前記複数の仮想雑音が適用された整合フィルタに基づいて前記通信環境における前記第2通信システムに割り当て可能な空き周波数リソースの存在を判定させる、
    プログラム。
  8. 前記整合フィルタの処理において、
    前記複数の仮想雑音の波形と予め設定された参照信号の波形とを比較して第1相関性を算出させ、
    前記第1相関性に基づいて前記仮想雑音を前記通信環境において前記第1通信システムにより通信されている通信信号として誤検出する確率を算出させ、
    前記第2通信システムが送信機会を失うことを許容する前記確率を閾値として設定させ、
    前記第1通信システムにより通信信号が通信されている前記通信環境において検出された受信信号に前記時間方向及び前記周波数方向にオフセット補償を行い、前記オフセット補償された前記受信信号の波形と前記参照信号の波形とを比較して第2相関性を算出させ、
    前記第2相関性と前記閾値との比較に基づいて前記空き周波数リソースの有無を判定させる、
    請求項7に記載のプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117405175A (zh) * 2023-12-13 2024-01-16 山东省海洋资源与环境研究院(山东省海洋环境监测中心、山东省水产品质量检验中心) 海洋环境智能监测系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117405175A (zh) * 2023-12-13 2024-01-16 山东省海洋资源与环境研究院(山东省海洋环境监测中心、山东省水产品质量检验中心) 海洋环境智能监测系统
CN117405175B (zh) * 2023-12-13 2024-02-23 山东省海洋资源与环境研究院(山东省海洋环境监测中心、山东省水产品质量检验中心) 海洋环境智能监测系统

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