JP2022092551A - Led照明ランプの除電構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 LED照明ランプから発生する静電気をアースに放電して確実に除電することができるLED照明ランプを提供する。【解決手段】 LED照明ランプ1は、透光性を有する合成樹脂から形成された管体2と、管体2の両端に装着される口金3と、管体2の内部に配設されたLED実装用基板4と、LED実装用基板4の一方面側に実装された複数のLED5と、LED5に電流を供給するドライバー回路基板6とを備えている。口金3の挿通孔3aには電源コード7が挿通され、電源コード7はドライバー回路基板6に商用電源を供給する2本の絶縁被覆電線7aとアース線7bが外装7cに被覆され、外装7cには口金3からの離脱を阻止する導電金属からなるストッパー9が固着され、ストッパー9にはアース線7bを電気的に接続する。【選択図】図1
Description
本発明は、発光ダイオード(以下、LEDという)を光源とする、直管型LED照明ランプに関し、詳しくは、LED照明ランプに生ずる静電気を除電するLED照明ランプの除電構造に関するものである。
LED照明ランプは、省電力、長寿命である特徴を有することから、照明装置として多用されている。一般にLED照明ランプは、例えば100Vの商用電源をドライバー回路基板に接続し、LED実装用基板に実装された複数のLEDを発光させるようにしている。直管型LED照明ランプにおいては、透光性を有する合成樹脂から形成された管体の内部に配設されたLED実装用基板に複数のLEDが実装されている。ところが、管体が合成樹脂製の場合は静電気が生じ易い。LEDは半導体部品であり、比較的静電気に弱いため、LEDに静電気が印加されると、LEDに過大なストレスがかかり、場合によってはLEDを破壊してしまう問題があった。
一方、引火性の気体や液体のある工場室内や工事現場においてLED照明ランプを使用した場合、LED照明ランプに蓄積されていた静電気が放電することにより引火し、爆発事故或いは火災などの事故を発生する問題もあった。
このような、LED照明ランプにおいては、静電気対策が必要となる。例えば、特開2013-182797号公報(特許文献1)には、シーリングライトからなる照明器具に、器具本体と電気的に接続され導電部材を有する静電気除去部を設けることが示されている。この静電気除去部としては、プルスイッチや落下防止ワイヤーを兼用していることが例示されている。
上記特許文献1に示されたLED照明ランプは、静電気除去部がプルスイッチや落下防止ワイヤーであることから、静電気はプルスイッチを介して人体に放電され、或いは、落下防止ワイヤーを介して建物に放電されるようにしている。このため、静電気は、人体や建物に蓄積されることから、やがて、アースに繋がる物質に放電され、火花を生ずる。この結果、工場室内や工事現場に設置した場合には、引火性の気体や液体が発火する重大な問題はある。
本発明の課題は、LED照明ランプから発生する静電気をアースに放電して確実に除電することができるLED照明ランプを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるLED照明ランプは、透光性を有する合成樹脂から形成された管体と、前記管体の両端に装着される口金と、前記管体の内部に配設されたLED実装用基板と、前記LED実装用基板の一方面側に実装された複数のLEDと、前記LEDに電流を供給するドライバー回路基板とを備えたLED照明ランプであって、前記口金の挿通孔には電源コードが挿通され、前記電源コードは前記ドライバー回路基板に商用電源を供給する2本の絶縁電線とアース線が外装に被覆され、前記外装には前記口金からの離脱を阻止する導電金属からなるストッパーが固着され、前記ストッパーには前記アース線を電気的に接続したことを要旨としている。
本発明のLED照明ランプによれば、口金に挿通された電源コードの離脱を阻止する導電金属からなるストッパーに、電源コードのアース線を電気的に接続する簡易な構成により、LED照明ランプ内に蓄積した静電気をアース線から確実に放電するので、確実に除電することができる。しかも、電源コードの離脱防止用のストッパーに接続するので、アース用の部品や器具が不要であり、安価に除電を行うことが可能となる。さらに、LED照明ランプの静電気を電源コードのアース線から直接接地するので、確実に除電することができ、引火性の気体や液体が存在する工場室内や工事現場においても、LED照明ランプを安全に使用することができる。
本発明によるLED照明ランプは、透光性を有する合成樹脂から形成された管体と、前記管体の両端に装着される口金と、前記管体の内部に配設されたLED実装用基板と、前記LED実装用基板の一方面側に実装された複数のLEDと、前記LEDに電流を供給するドライバー回路基板とを備えたLED照明ランプであって、前記口金の挿通孔には電源コードが挿通され、前記電源コードは前記ドライバー回路基板に商用電源を供給する2本の絶縁電線とアース線が外装に被覆され、前記外装には前記口金からの離脱を阻止する導電金属からなるストッパーが固着され、前記ストッパーには前記アース線を電気的に接続している。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例について説明する。図1は、本発明によるLED照明ランプを示す一部断面図である。LED照明ランプ1は、透光性を有する合成樹脂から形成された管体2と、管体2の両端に各々装着される口金3と、管体2の内部に配設されたLED実装用基板4と、LED実装用基板4の一方面側に実装された複数のLED5と、LED5に電流を供給するドライバー回路基板6とを備えている。口金3はカップ状に形成され、開口側には管体2を密封状態で嵌合している。なお、LED実装用基板4、LED5、及びドライバー回路基板6は、一般に使用されるものと同様であり、詳細な説明は省略する。図1に示すLED照明ランプ1は、片側の口金から電源を供給する型式であり、防水用或いは防塵用として、特に、引火性の気体や液体が存在する工場室内や工事現場に使用することができる。
図示左方の口金3には挿通孔3aが形成され、電源コード7が挿通されている。電源コード7は、図2及び図3に示すように、商用電源を供給する2本の絶縁電線7aと、1本のアース線7bが合成樹脂からなる外装7cにより被覆されている。LED照明ランプ1内に挿入された電源コード7は、外装7cが剥離され、2本の絶縁被覆電線7aはドライバー回路基板6に接続されている。一方、電源コード7の先端側にはプラグ8が接続され、2本の商用電源端子8aには、絶縁被覆電線7aが各々接続され、1本のアース端子8bには、アース線7bが接続されている。
そして、口金3の挿通孔3aに隣接する電源コード7の外装7cには、ストッパー9が固着されている。このストッパー9は、外径が挿通孔3aの内径よりも大きく形成され、電源コード7をプラグ8側に引っ張っても口金3から抜け出さないようにしている。ストッパー9は導電性金属により形成され、一端には、端子部9aが形成されている。この端子部9aには、アース線7bが半田付け等によって電気的に接続されている。そして、ストッパー9は、常時は口金3の内面に接合している。
次に、上述したLED照明ランプ1の静電気の除電作用について説明する。LED照明ランプ1の管体2は、透光性を有する合成樹脂から形成されていることから、特に静電気を帯電し易い。例えば管体2に静電気が生じたとき、口金3を介してストッパー9に通電される。ストッパー9には電源コード7のアース線7bが接続されているので、このアース線7bを通じてプラグ8のアース端子7bから接地されることにより除電される。
LED照明ランプ1は、各所に設置されることがあり、この設置物から帯電する場合もある。この場合であっても、静電気が管体2或いは口金3を介してストッパー9からアース線7bに通電されて除電が行われる。また、LED照明ランプ1を人が所持した場合であっても、同様に静電気が管体2或いは口金3からストッパー9を介して除電される。この結果、LEDに静電気が印加されることにより、LEDに過大なストレスをかけることや、LEDを破壊する問題を未然に防止することが可能となる。また、引火性の気体や液体が存在する工場室内や工事現場において使用した場合であっても、引火する問題を未然に防止することができる。
以上、本発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
1 LED照明ランプ管体
2 管体
3 口金
3a 挿通孔
4 LED実装基板
5 LED
6 ドライバー回路基板
7 電源コード
7a 絶縁被覆電線
7b アース線
7c 外装
8 プラグ
9 ストッパー
2 管体
3 口金
3a 挿通孔
4 LED実装基板
5 LED
6 ドライバー回路基板
7 電源コード
7a 絶縁被覆電線
7b アース線
7c 外装
8 プラグ
9 ストッパー
Claims (1)
- 透光性を有する合成樹脂から形成された管体と、前記管体の両端に装着される口金と、前記管体の内部に配設されたLED実装用基板と、前記LED実装用基板の一方面側に実装された複数のLEDと、前記LEDに電流を供給するドライバー回路基板とを備えたLED照明ランプであって、
前記口金の挿通孔には電源コードが挿通され、前記電源コードは前記ドライバー回路基板に商用電源を供給する2本の絶縁電線とアース線が外装に被覆され、前記外装には前記口金からの離脱を阻止する導電金属からなるストッパーが固着され、前記ストッパーには前記アース線を電気的に接続したことを特徴とするLED照明ランプの除電構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020219583A JP2022092551A (ja) | 2020-12-10 | 2020-12-10 | Led照明ランプの除電構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020219583A JP2022092551A (ja) | 2020-12-10 | 2020-12-10 | Led照明ランプの除電構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022092551A true JP2022092551A (ja) | 2022-06-22 |
Family
ID=82067921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020219583A Pending JP2022092551A (ja) | 2020-12-10 | 2020-12-10 | Led照明ランプの除電構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022092551A (ja) |
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2020
- 2020-12-10 JP JP2020219583A patent/JP2022092551A/ja active Pending
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