JP2022092482A - 浴室用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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洋介 渡邊
Yosuke Watanabe
恭司 永冶
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Abstract

【課題】PP樹脂等の疎水性の表面に付着した皮脂汚れに対する洗浄力の向上とすすぎ性を両立できる浴室用液体洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】(A)成分:非石鹸系アニオン界面活性剤と、(B)成分:カチオン化セルロースと、(C)成分:芳香族化合物を含有し、前記(C)成分は、下記一般式(C1)~(C3)のいずれかで表され、[化1]TIFF2022092482000013.tif53170前記(C)成分の質量に対する前記(B)成分の質量の比[(B)/(C)]が、0.1~4.0である、浴室用液体洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は浴室用液体洗浄剤組成物に関する。
浴室には、湯垢、皮脂、水垢、黴など多岐に渡る汚れが存在する。浴室内の汚れを除去するための洗浄剤組成物として従来、様々なものが提案されている。
例えば、特許文献1には、非石鹸系アニオン界面活性剤を含む界面活性剤、グリコール系溶剤、アミノカルボン酸型キレート剤を含有し、pHが10~12であることを特徴とする硬表面洗浄剤組成物が開示されている。この洗浄剤組成物は、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)面に付着した湯垢汚れに対する洗浄力に優れている。
また、特許文献2には、グリコール系溶剤やアミン型界面活性剤を含むことでガラス表面に付着した皮脂洗浄力を高めた組成物が開示されている。
特開2016-124965号公報 特開2020-105322号公報
しかし、皮脂汚れは親水性の高い表面よりもPP(ポリプロピレン)樹脂の様な疎水性の高い表面に付着すると落ちにくい。そのため、PP(ポリプロピレン)樹脂製の風呂フタ等に皮脂汚れが付着すると、特許文献1、2の洗浄剤組成物では洗浄が困難な場合があった。
皮脂汚れに対する洗浄力を高めるためには、アニオン界面活性剤の配合量を増量することが考えられる。しかし、アニオン界面活性剤の配合量を多くしすぎると、すすぎ性が劣る問題が生じてくる。
そこで、本発明は、PP樹脂等の疎水性の表面に付着した皮脂汚れに対する洗浄力の向上とすすぎ性を両立できる浴室用液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1](A)成分:非石鹸系アニオン界面活性剤と、
(B)成分:カチオン化セルロースと、
(C)成分:芳香族化合物を含有し、
前記(C)成分は、下記一般式(C1)~(C3)のいずれかで表され、
Figure 2022092482000001
[一般式(C1)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、hはAOの平均付加モル数を表す1~6の数である。一般式(C2)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、jはAOの平均付加モル数を表す0~6の数である。一般式(C3)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、kはAOの平均付加モル数を表す1~6の数である。]
前記(C)成分の質量に対する前記(B)成分の質量の比[(B)/(C)]が、0.1~4.0である、浴室用液体洗浄剤組成物。
[2]前記(C)成分の質量に対する前記(A)成分と前記(B)成分の合計質量の比[{(A)+(B)}/(C)]が、0.8~6である、[1]に記載の浴室用液体洗浄剤組成物。
[3]前記(B)成分の質量に対する前記(A)成分の質量の比[(A)/(B)]が、1~25である、[1]又は[2]に記載の浴室用液体洗浄剤組成物。
[4]さらに、(D)成分:グリコールエーテル系溶剤を含み、
前記(D)成分は、下記一般式(D)で表され、
O-(AO)-R ・・・(D)
[一般式(D)中、Rは炭素数1~8の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基であり、Rは水素原子、炭素数1~4の直鎖状のアルキル基、又はアセチル基であり、AOは炭素数2~4のオキシアルキレン基であり、nはAOの平均付加モル数を表す0.1~20の数である。]
前記(D)成分の質量に対する前記(C)成分の質量の比[(C)/(D)]が、0.05~2.0である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の浴室用液体洗浄剤組成物。
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物によれば、すすぎ性を損なうことなく、PP樹脂等の疎水性の表面に付着した皮脂汚れに対して優れた洗浄力が得られる。
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、後述する(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有し、(D)成分を含有することが好ましい。
以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。また、酸の形態と塩の形態をとりうる成分の含有量は、特に断りのない限り、酸の形態としての含有量である。
<(A)成分>
(A)成分は非石鹸系アニオン界面活性剤である。「非石鹸系アニオン界面活性剤」とは、高級脂肪酸又はその塩(いわゆる石鹸)を除くアニオン界面活性剤である。「高級脂肪酸」とは、炭素数8~24の飽和又は不飽和脂肪酸である。すなわち、(A)成分は、炭素数8~24の飽和又は不飽和脂肪酸又はその塩を除くアニオン界面活性剤である。
(A)成分は、浴室内に付着した湯垢汚れや皮脂汚れ等に対して、効果的な洗浄力を発揮せしめるために使用するものである。
(A)成分としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、硫酸アルキル塩、硫酸アルキルポリオキシエチレン塩、α-オレフィンスルホン酸塩、炭素-炭素二重結合が2位以上(内部)にある内部オレフィンスルホン酸又はその塩、アルキルフェノキシフェニルジスルホン酸塩、高級脂肪酸塩を除く脂肪酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、リン酸アルキル塩、リン酸アルキルポリオキシエチレン塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル塩、アルケニルコハク酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルメチルタウリン塩等が挙げられる。
なかでも、洗浄力に優れる点から、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩が好ましく選ばれ、α-オレフィンスルホン酸塩が特に好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。なかでもナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
(A)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(A)成分の含有量は、浴室用液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.5~5.0質量%であることが好ましく、0.5~1.5質量%であることがより好ましい。0.5質量%以上とすることで洗浄力が高められ、5.0質量%以下とすることですすぎ性が向上する。
<(B)成分>
(B)成分は、カチオン化セルロースである。(B)成分を含有することで皮脂洗浄力及びすすぎ性が向上する。
カチオン化セルロースとしては、例えば、下記一般式(B1)で表される構成単位を有するカチオン化セルロース(以下「(B1)成分」という場合がある。)、下記一般式(B2)で表される構成単位を有するカチオン化セルロース(以下「(B2)成分」という場合がある。)、下記一般式(B3)で表される構成単位を有するカチオン化セルロース(以下「(B3)成分」という場合がある。)、下記一般式(B4)で表される構成単位を有するカチオン化セルロース(以下「(B4)成分」という場合がある。)などが挙げられる。
これらの中でも、皮脂洗浄力とすすぎ性の観点から、(B1)成分が好ましい。
Figure 2022092482000002
Figure 2022092482000003
Figure 2022092482000004
Figure 2022092482000005
一般式(B1)において、s及びtはオキシエチレン基の平均付加モル数である。
(B1)成分の重量平均分子量は、1万~数百万である。
(B2)成分の重量平均分子量は、1万~数十万である。
(B3)成分の重量平均分子量は、1万~数十万である。
一般式(B4)において、v及びwはオキシエチレン基の平均付加モル数である。
(B4)成分の重量平均分子量は、1万~数百万である。
(B)成分のカチオン化度は、0.4~3.0質量%が好ましく、1.5~2.5質量%がより好ましい。カチオン化度が上記範囲内であれば、皮脂洗浄力及びすすぎ性がより高まる。
ここで、「カチオン化度」とは、(B)成分の分子中に占める、カチオン化剤に由来する窒素原子の含有率(質量%)、すなわち、(B)成分の総質量に対する窒素原子の質量の割合を意味する。
(B)成分のカチオン化度は、特定された化学構造に基づいて計算により求めることできる。(B)成分における構成単位の比率が不明な場合等、(B)成分の化学構造が特定されない場合には、(B)成分のカチオン化度は、実験的に求めた窒素含有率から算出される。(B)成分の窒素含有率の測定方法としては、ケルダール法を用いることができるが、便宜的に他の方法により測定してもよい。
(B)成分は、25℃における2質量%水溶液の粘度が50~35000mPa・sであることが好ましく、70~500mPa・sであることがより好ましく、70~200mPa・sであることがさらに好ましい。(B)成分の2質量%水溶液の粘度が上記範囲内であれば、シャワー等の流水ですすいで、浴室用液体洗浄剤組成物の濃度が低くなった際の水切れ性に優れる。
粘度は、25℃の(B)成分の2質量%の水溶液をB型粘度計で測定した値である。粘度の測定条件は、以下の通りである。
測定条件:
[ローター]
測定対象の粘度に対応するローター番号、ローター回転数は、下記の通りである。
・粘度が500mPa・s未満:ローター番号No.2、回転数60rpm。
・粘度が500mPa・s以上2000mPa・s未満:ローター番号No.3、回転数60rpm。
・粘度が2000mPa・s以上10000mPa・s未満:ローター番号No.4、回転数60rpm。
・粘度が10000mPa・s以上50000mPa・s未満:ローター番号No.4、回転数12rpm。
[数値の読み取り]
ローターの回転の開始から60秒後。
具体的なカチオン化セルロースとしては、(B1)成分であるヒドロキシトリメチルアンモニオプロピルヒドロキシエチルセルロースクロリド、(B2)成分であるヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体等のカチオン変性ヒドロキシエチルセルロースなどが挙げられる。
(B1)成分の市販品としては、例えば、商品名「レオガードGP(第4級窒素含有率1.8質量%、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)」、商品名「レオガードMGP(第4級窒素含有率1.8質量%、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)」、商品名「レオガードMLP(第4級窒素含有率0.6質量%、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)」、商品名「SUPRACARE212(第4級窒素含有率1.9質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「SUPRACARE240(第4級窒素含有率1.9質量%、ダウ・ケミカル社製)」)、商品名「SUPRACARE241(第4級窒素含有率1.0質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「UCARE JR125(第4級窒素含有率1.9質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「UCARE JR400(第4級窒素含有率1.9質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「UCARE LR30M(第4級窒素含有率1.0質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「カチナールHC-100(第4級窒素含有率1.5質量%、東邦化学工業(株)製)」、商品名「カチナールHC-200(第4級窒素含有率1.5質量%、東邦化学工業(株)製)」、商品名「カチナールLC-100(第4級窒素含有率1.0質量%、東邦化学工業(株)製)」、商品名「カチナールLC-200(第4級窒素含有率1.0質量%、東邦化学工業(株)製)」などが挙げられる。
(B4)成分の市販品としては、例えば、商品名「SoftCAT SL-5(第4級窒素含有率1.0質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「SoftCAT SL-60(第4級窒素含有率1.0質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「SoftCAT SL-100(第4級窒素含有率1.0質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「SoftCAT SX-400X(第4級窒素含有率2.1質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「SoftCAT SX-1300X(第4級窒素含有率2.1質量%、ダウ・ケミカル社製)」、商品名「SoftCAT SX-400H(第4級窒素含有率2.1質量%、ダウ・ケミカル社製)」などが挙げられる。
これらの中でも、水切れ性能の観点から(B1)成分である「SUPRACARE212」、「UCARE JR125」が好ましい。
(B)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(B)成分の含有量は、浴室用液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01~1.0質量%が好ましく、0.1~0.4質量%がより好ましく、0.16~0.4質量%が特に好ましい。(B)成分の含有量が前記範囲内であると皮脂洗浄力とすすぎ性が両立しやすい。0.01質量以上とすることにより、充分な皮脂洗浄力を得やすい。1.0質量%以下であることにより、充分なすすぎ性を得やすい。
<(C)成分>
(C)成分は下記一般式(C1)~(C3)のいずれかで表される芳香族化合物である。 (C)成分は、浴室内に付着した皮脂汚れに対して、効果的な洗浄力を発揮せしめるために使用するものである。
Figure 2022092482000006
一般式(C1)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、hはAOの平均付加モル数を表す1~6の数である。一般式(C2)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、jはAOの平均付加モル数を表す0~6の数である。一般式(C3)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、kはAOの平均付加モル数を表す1~6の数である。
O、AO、及びAOは、各々炭素数2のオキシエチレン基であることが好ましい。h及びkは、各々1~3であることが好ましい。jは0~3であることが好ましい。
(C1)で表される芳香族化合物の具体例としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールモノフェニルエーテル等のエチレンオキシド付加体(EO付加体)、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、ポリオキシプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のプロピレンオキシド付加体(PO付加体)が挙げられる。
(C2)で表される芳香族化合物の具体例としては、例えば、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
(C3)で表される芳香族化合物の具体例としては、例えば、2-フェニルエチルアルコール等が挙げられる。
これらの中でもエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールモノフェニルエーテル等のEO付加体が好ましく、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテルが特に好ましい。
(C)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(C)成分の含有量は、浴室用液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1~3.0質量%が好ましく、0.5~2.0質量%がより好ましく、0.8%~1.5%が特に好ましい。(C)成分の含有量が前記範囲内であると皮脂洗浄力とすすぎ性が両立しやすい。0.1質量以上とすることにより、充分な皮脂洗浄力を得やすい。3.0質量%以下であることにより、スプレー容器に充填して使用する際のむせやすさを抑制できる。
<(D)成分>
(D)成分は、下記一般式(D)で表されるグリコールエーテル系溶剤である。
(D)成分は、(C)成分と併用することにより、浴室内に付着した皮脂汚れに対して、効果的な洗浄力を発揮せしめるために使用するものである。
O-(AO)-R ・・・(D)
一般式(D)中、Rは炭素数1~8の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基であり、Rは水素原子、炭素数1~4の直鎖状のアルキル基、又はアセチル基であり、AOは炭素数2~4のオキシアルキレン基であり、nはAOの平均付加モル数を表す0.1~20の数である。]
は炭素数1~4の直鎖状のアルキル基であることが好ましく、炭素数2~4の直鎖状のアルキル基であることがより好ましい。
は水素原子又は炭素数1~4の直鎖状のアルキル基であることが好ましく、水素原子であることがより好ましい。
Oは、炭素数2~3のオキシアルキレン基であることが好ましく、炭素数2のオキシエチレン基であることがより好ましい。
nは、1~3であることが好ましく、2であることがより好ましい。
(D)成分の具体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリコール系エーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のプロピレングリコール系エーテル類が挙げられる。
中でもエチレングリコール系エーテル類が好ましく、ジエチレングリコールモノブチルエーテルがより好ましい。
(D)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(D)成分の含有量は、浴室用液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1~5.0質量%が好ましく、1.0~2.5質量%がより好ましい。前記範囲とすることでより良好な皮脂洗浄力とすすぎ性が得られる。
<配合比>
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、(C)成分の質量に対する(B)成分の質量の比[(B)/(C)]が0.1~4.0であり、0.2~1.5であることが好ましい。
[(B)/(C)]が0.1~4.0であることにより、良好な皮脂洗浄力とすすぎ性を得ることができる。
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、(C)成分の質量に対する(A)成分と前記(B)成分の合計質量の比[{(A)+(B)}/(C)]が0.8~6であることが好ましく、2.0~5.0であることがより好ましい。[{(A)+(B)}/(C)]が、0.8~6であることにより、良好な皮脂洗浄力とすすぎ性をより得やすくなる。
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、(B)成分の質量に対する(A)成分の質量の比[(A)/(B)]が1~25であることが好ましく、2.5~15であることがより好ましい。[(A)/(B)]が1~25であることにより、良好な皮脂洗浄力とすすぎ性をより得やすくなる。
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、(D)成分を含む場合、(D)成分の質量に対する(C)成分の質量の比[(C)/(D)]が、0.05~2.0であることが好ましく、0.1~0.5であることがより好ましい。[(C)/(D)]が0.05~2.0であることにより、良好な皮脂洗浄力とすすぎ性をより得やすくなる。
<任意成分>
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、必要に応じて、上記(A)~(D)成分以外に、通常、浴室用液体洗浄剤組成物に使用され得る成分を含有することができる。このような任意成分としては、例えば、水、高級脂肪酸塩、水溶性溶剤(ただし、(C)成分と(D)成分を除く)、殺菌剤、防腐剤、抗カビ剤、色素、酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤、金属封鎖剤、可溶化剤、乳化剤、香料、pH調整剤等が挙げられる。
浴室用液体洗浄剤組成物は、取り扱いのしやすさ、すすぎ性を向上する観点から、溶媒として水を含有することが好ましい。
水の含有量は、特に限定されないが、浴室用液体洗浄剤組成物の総質量に対して、50~99質量%が好ましく、70~99質量%がより好ましく、90~99質量%がさらに好ましい。
pH調整剤としては、特に限定されないが、塩酸、硫酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニア及びその誘導体から選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましく、塩酸、硫酸から選ばれる酸剤、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることがより好ましい。
pH調整剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
浴室用液体洗浄剤組成物が水以外の任意成分を含有する場合、水以外の任意成分の含有量は、浴室用液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1~10質量%が好ましく、0.1~5質量%がより好ましい。
なお、本発明の浴室用液体洗浄剤組成物を構成する成分の合計量は100質量%である。
<組成物の物性等>
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが6以上であることが好ましく、9以上がより好ましく、9.5~12がさらに好ましく、pH10~11が特に好ましい。この範囲とすることで良好な湯垢洗浄力を得やすい。
pHは、pH調整剤を適量添加することにより調整できる。
本明細書におけるpHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM-30G、東亜ディーケーケー(株)製)により測定される値である。
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物の25℃における粘度は、1~100mPa・sが好ましく、1~50mPa・sがより好ましい。25℃における粘度が上記下限値以上であると、浴槽等の洗浄対象に対する浴室用液体洗浄剤組成物の付着性がより向上する。25℃における粘度が上記上限値以下であると、浴室用液体洗浄剤組成物をスプレー容器等の吐出容器から吐出しやすく、取り扱い性が良好になる。
浴室用液体洗浄剤組成物の粘度は、水の含有量、増粘剤の添加等により調整できる。
浴室用液体洗浄剤組成物の粘度は、測定対象を25℃とし、B型粘度計を用いて、ローター番号No.1、ローター回転数60rpmで、ローターの回転の開始から60秒後に測定される値である。
<浴室用液体洗浄剤組成物の製造方法>
浴室用液体洗浄剤組成物は、従来公知の製造方法により製造される。例えば、溶媒である水に、上記(A)~(D)成分を添加し、必要に応じて任意成分を加え、これを混合する方法等が挙げられる。
<浴室用液体洗浄剤組成物の使用方法>
浴室用液体洗浄剤組成物の使用方法としては、例えば、浴室用液体洗浄剤組成物をスポンジ等の洗浄用具に含浸し、浴室の壁面、浴槽面、その他の浴室付帯設備等の洗浄対象をスポンジ等で擦り洗いをする使用方法や、浴室用液体洗浄剤組成物を吐出容器に収容し、この吐出容器から、適量の浴室用液体洗浄剤組成物を上記洗浄対象に塗布し、一定時間経過後に、シャワー等ですすぐ、「擦らず洗い」をする使用方法等が挙げられる。
本発明の浴室用液体洗浄剤組成物は、PP製の浴室付帯設備、例えば、風呂フタ、浴室マット(スノコ)、浴室用椅子、石鹸台、排水口の目皿・ヘアキャッチャーなどの洗浄に特に適している。
浴室用液体洗浄剤組成物を収容する吐出容器としては、スプレー容器やスクイズ容器等が挙げられる。中でも、洗浄対象に対する塗布性に優れることから、浴室用液体洗浄剤組成物を収容する吐出容器としては、スプレー容器が好ましい。
スプレー容器としては、エアゾールスプレー容器、トリガースプレー容器(直圧型又は蓄圧型)、ディスペンサースプレー容器等が挙げられる。これらの容器は、手動式のものでもよいし、電動式のものでもよい。エアゾールスプレー容器としては、例えば、特開平9-3441号公報、特開平9-58765号公報等に記載されているものが挙げられる。エアゾールスプレー容器に充填する場合、噴射剤としてLPG(液化プロパンガス)、DME(ジメチルエーテル)、炭酸ガス、窒素ガス、亜酸化窒素ガス等を使用できる。これら噴射剤は単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。トリガースプレー容器の例としては、例えば、特開平9-268473号公報、特開平10-76196号公報等に記載のものが挙げられる。ディスペンサースプレー容器の例としては、例えば、特開平9-256272号公報等に記載のものが挙げられる。蓄圧式のトリガースプレー容器としては、例えば、特開2013-154276号公報等に記載のものが挙げられる。
これらの中でも、噴霧性状やスプレーパターンが良好であり、良好な塗布性が得られることから、トリガースプレー容器が好ましい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。本実施例において「%」は特に断りがない限り、純分の「質量%」を示す。各例の浴室用液体洗浄剤組成物の組成を表1~5に示した。各例において使用した原料は下記の通りである。表中の各符号は以下のものを示す。
<使用原料>
[(A)成分]
A-1:AOS、C14-αオレフィンスルホン酸ナトリウム、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名「リポランLJ441」。なお、前記「C14」の「C」の後の数字は炭素数を意味し、以下同様である。
A-2:LAS、直鎖アルキル(C12-14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名「ライポンPS-230」。
[(B)成分]
B-1:カチオン化セルロース、ダウ・ケミカル日本(株)製、商品名「Supracare212」、第4級窒素含有率1.9質量%、25℃における2質量%水溶液の粘度130mPa・s)。
B-2:カチオン化セルロース、東邦化学工業(株)製、商品名「カチナールLC-100」、第4級窒素含有率1.0質量%、25℃における2質量%水溶液の粘度600mPa・s)。
B-3:カチオン化セルロース、(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名「レオガードGP」、第4級窒素含有率1.8質量%、25℃における2質量%水溶液の粘度300mPa・s)。
[(C)成分]
C-1:エチレングリコールモノフェニルエーテル、日本乳化剤(株)製、商品名「フェニルグリコール」。
C-2:ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、日本乳化剤(株)製、商品名「フェニルジグリコール」。
C-3:ポリオキシエチレンモノフェニルエーテル、日本乳化剤(株)製、商品名「フェニルグリコール55」。
C-4:ベンジルアルコール、東京化成工業(株)製、商品名「Benzyl Alcohol」。
C-5:エチレングリコールモノベンジルエーテル、東京化成工業(株)製、商品名「2-(Benzyloxy)ethanol」。
[(D)成分]
D-1:ジエチレングリコールモノブチルエーテル、日本乳化剤(株)製、商品名「ブチルジグリコール」。
[その他の成分]
ヤシ油脂肪酸カリウム:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名「ヤシ油脂肪酸カリウム」。
pH調整剤:1N水酸化ナトリウム、(関東化学(株)製)。
水:イオン交換水。
<実施例1~24、比較例1~4>
表1~5に示す組成に従い、水に、(A)~(D)成分及びその他の成分を添加して混合し、pH調整剤でpHを表中の値に調整して各例の浴室用液体洗浄剤組成物を得た。得られた各例の浴室用液体洗浄剤組成物の組成(配合成分、含有量(質量%))を表に示す。尚、特に断りがない限り質量%は純分を示す。表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。表中、pH調整剤の含有量「適量」は、各例の浴室用液体洗浄剤組成物のpHを表中の値にするのに要した量である。表中、水の含有量「バランス」は、浴室用液体洗浄剤組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
<評価方法>
各例の浴室用液体洗浄剤組成物について、皮脂洗浄力、すすぎ性を以下のように評価した。結果を表1~5に示す。
[皮脂汚れ洗浄力の評価]
牛脂(関東化学(株)製)30g、大豆油(関東化学(株)製)20g、ズダンIV(関東化学(株)製)0.05gをクロロホルム(関東化学(株)製、特級)50mLと混合して汚垢液を調製した。この汚垢液50mLをガラス瓶に入れ、1×5cmのPP製板((株)テストピース製)を浸漬して引き上げ、1時間以上乾燥したものを汚垢板とした。
100mLガラス瓶に実施例、比較例に記載の浴室用液体洗浄剤組成物50mLを入れ、この浴室用液体洗浄剤組成物に汚垢板を3分間浸漬し、その後、汚垢板を取り出して、汚れ落ちの状態を目視で観察し、下記評価基準に従い評価した。下記評価基準において、〇以上であれば実用上皮脂汚れ洗浄力が良好である。
評価基準
◎:汚れ落ちが非常に良好。
〇:汚れ落ちが良好。
△:汚れ落ちにムラがある。
×:ほとんど汚れが落ちない。
[すすぎ性の評価]
市販されている浴室用洗剤「おふろのルック」のトリガー容器に各例の浴室用液体洗浄剤組成物を充填し、FRP製の浴槽内(100×75×65cm)に対して均等間隔で10回スプレーした。その後、ウレタン製スポンジを用いて、約10g/cmの荷重をかけながら浴槽の内側全面を円を描くように擦った後、シャワーを用いて水道水ですすぎを行い(水温15℃、流量0.2L/秒)、浴槽の排水口から泡が完全になくなるまでの時間を測定し、下記評価基準に従って浴室用液体洗浄剤組成物のすすぎ性を評価した。下記評価基準において、◎及び○を合格とした。
評価基準。
◎:19秒以下。
○:20秒以上23秒未満。
△:23秒以上30秒未満。
×:31秒以上。
Figure 2022092482000007
Figure 2022092482000008
Figure 2022092482000009
Figure 2022092482000010
Figure 2022092482000011
表1~4に示すように、例1~24は、いずれも皮脂洗浄力とすすぎ性に優れていた。
これに対して、表5に示すように、(B)成分を配合しない比較例1と(C)成分を配合しない比較例2は皮脂洗浄力が不充分であった。
また、[(B)/(C)]が、0.1~4.0の範囲外である比較例3、比較例4は、皮脂洗浄力が不充分であり、比較例4はすすぎ性も不充分であった。

Claims (4)

  1. (A)成分:非石鹸系アニオン界面活性剤と、
    (B)成分:カチオン化セルロースと、
    (C)成分:芳香族化合物を含有し、
    前記(C)成分は、下記一般式(C1)~(C3)のいずれかで表され、
    Figure 2022092482000012
    [一般式(C1)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、hはAOの平均付加モル数を表す1~6の数である。一般式(C2)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、jはAOの平均付加モル数を表す0~6の数である。一般式(C3)中、AOは炭素数2又は3のオキシアルキレン基であり、kはAOの平均付加モル数を表す1~6の数である。]
    前記(C)成分の質量に対する前記(B)成分の質量の比[(B)/(C)]が、0.1~4.0である、浴室用液体洗浄剤組成物。
  2. 前記(C)成分の質量に対する前記(A)成分と前記(B)成分の合計質量の比[{(A)+(B)}/(C)]が、0.8~6である、請求項1に記載の浴室用液体洗浄剤組成物。
  3. 前記(B)成分の質量に対する前記(A)成分の質量の比[(A)/(B)]が、1~25である、請求項1又は2に記載の浴室用液体洗浄剤組成物。
  4. さらに、(D)成分:グリコールエーテル系溶剤を含み、
    前記(D)成分は、下記一般式(D)で表され、
    O-(AO)-R ・・・(D)
    [一般式(D)中、Rは炭素数1~8の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基であり、Rは水素原子、炭素数1~4の直鎖状のアルキル基、又はアセチル基であり、AOは炭素数2~4のオキシアルキレン基であり、nはAOの平均付加モル数を表す0.1~20の数である。]
    前記(D)成分の質量に対する前記(C)成分の質量の比[(C)/(D)]が、0.05~2.0である、請求項1~3のいずれか一項に記載の浴室用液体洗浄剤組成物。
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