JP2022090878A - 水素ガス供給システム - Google Patents
水素ガス供給システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022090878A JP2022090878A JP2020203448A JP2020203448A JP2022090878A JP 2022090878 A JP2022090878 A JP 2022090878A JP 2020203448 A JP2020203448 A JP 2020203448A JP 2020203448 A JP2020203448 A JP 2020203448A JP 2022090878 A JP2022090878 A JP 2022090878A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power generation
- hydrogen gas
- power
- facility
- feeding point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 180
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims abstract description 220
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims abstract description 75
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims abstract description 57
- 230000010365 information processing Effects 0.000 claims description 37
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims description 3
- 230000005611 electricity Effects 0.000 abstract description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 11
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 10
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 6
- 239000003463 adsorbent Substances 0.000 description 4
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 4
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 3
- 239000002028 Biomass Substances 0.000 description 2
- ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N Propane Chemical compound CCC ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 2
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000005868 electrolysis reaction Methods 0.000 description 2
- 239000003502 gasoline Substances 0.000 description 2
- 230000036541 health Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 230000008929 regeneration Effects 0.000 description 2
- 238000011069 regeneration method Methods 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 238000011282 treatment Methods 0.000 description 2
- MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N Dioxygen Chemical compound O=O MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 229910001882 dioxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 229940079593 drug Drugs 0.000 description 1
- 239000003814 drug Substances 0.000 description 1
- 238000005984 hydrogenation reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003350 kerosene Substances 0.000 description 1
- 230000000474 nursing effect Effects 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003208 petroleum Substances 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000001294 propane Substances 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 239000002918 waste heat Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
Description
また、水素ガスはエネルギー源として利用されるだけでなく、エネルギー源以外にも工業用途などでも利用されている。
水素ガスを利用する設備の周辺地域(水素ガスの消費地)では、水素ガスを製造するためのガス発生装置を設けて身近で水素ガスを製造することが行われたりしている。
そのため、消費地に設置したガス発生装置は、稼働率を十分に向上させることが難しい。
ところで、水素ガスと同じくクリーンなエネルギーとして太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用した発電が行われている。
このような発電を行う発電施設では、発電量の経時的な変動が大きく、消費電力に比べて過剰な発電が行われるような場合には、必要性の高くない用途にまで電力を使用したり、電線などの商業電力の配電経路を利用して遠地まで電力を送電したりしなければならなくなり、効率的な電力の利用が難しい。
このようにクリーンなエネルギーの効率的な活用については、いまだ改善されるべき課題が残されている。
そこで本発明は、クリーンなエネルギーの効率良い活用方法を提供することを課題としている。
複数の発電施設の内の一発電施設から給電される一給電地点に設けられた水素ガス貯留設備と、
該一発電施設とは別の場所で発電を行う他発電施設から給電される他給電地点に設けられた水素ガス貯留設備との複数の水素ガス貯留設備を有し、
該一給電地点と該他給電地点とのそれぞれで電力の供給を受けることが可能で、且つ、該電力を利用して水素ガスを製造することが可能なガス発生装置が搭載された移動体をさらに有し、
前記移動体によって前記水素ガス貯留設備に前記水素ガスを供給できるように構成されており、
少なくとも前記一発電施設が再生可能エネルギーによる発電を行う発電施設である水素ガス供給システム、を提供する。
本実施形態における水素ガス供給システム1は、複数の発電施設の内の第1発電施設10から給電される一給電地点である第1給電地点100に水素ガス貯留設備を有している。
本実施形態における水素ガス供給システムは、前記第1発電施設10とは別の場所で発電を行う第2発電施設20から給電される第2給電地点200にも水素ガス貯留設備を有している。
本実施形態における水素ガス供給システムは、前記第1発電施設10、及び、前記第2発電施設20とは別の場所で発電を行う第3発電施設30から給電される第3給電地点300にも水素ガス貯留設備を有している。
即ち、本実施形態の水素ガス供給システム1には、複数の発電施設の内の一発電施設から給電される一給電地点と、該一発電施設とは別の場所で発電を行う他発電施設から給電される他給電地点とを含む複数の給電地点のそれぞれに設けられた水素ガス貯留設備を有している。
本実施形態における水素ガス供給システム1は、該移動体400が移動先より帰還する基地BSを有している。
即ち、本実施形態の前記移動体400は、該基地BSを起点として複数の前記給電地点のそれぞれに移動可能となっている。
そして、本実施形態における水素ガス供給システム1では、後段において詳述するように、前記移動体400が、該基地BSでの滞在中、又は、出先において次なる移動先の指令を受けて移動するようになっている。
本実施形態の水素ガス供給システム1では、後述するように水を電気分解して水素ガスを製造する水電解装置などを前記ガス発生装置410として採用することができる。
その場合、本実施形態の水素ガス供給システム1は、前記移動体400が前記基地BSにおいて水素ガスの原料となる物質(水)の補給を受けることができるようになっていてもよい。
より詳しくは、前記第1給電地点100には前記水素ガス貯留設備である第1水素ガス貯留設備110が備えられ、前記第2給電地点200には前記水素ガス貯留設備である第2水素ガス貯留設備210が備えられ、前記第3給電地点300には前記水素ガス貯留設備である第3水素ガス貯留設備310が備えられている。
前記第2給電地点200は、前記第2発電施設20との間に敷設された電力ケーブル21などによって電力の供給を受けられるようになっており、前記第2発電施設20と電気的に接続がされた状態になっている。
前記第3給電地点300は、前記第3発電施設30との間に敷設された電力ケーブル31などによって電力の供給を受けられるようになっており、前記第3発電施設30と電気的に接続がされた状態になっている。
本実施形態においては、前記第1発電施設10と前記第2発電施設20との両方が再生可能エネルギーによる発電が行われる発電施設となっている。
本実施形態においては前記第1発電施設10で風力発電が行われ、前記第2発電施設20でバイオマス発電が行われることを図に例示しているが、それぞれの発電施設での発電方法は特に限定されるものではない。
前記再生可能エネルギーとしては、例えば、太陽光、風力、波力、潮力、バイオマス、地熱、流水などが挙げられる。
前記第1発電施設10や前記第2発電施設20での発電形態としては、安定した発電量が得られ難く、本発明の効果がより顕著になり得る点において、例えば、太陽光発電、風力発電、波力発電、又は、潮流発電の何れかであることが有利になり得る。
したがって、前記第1給電地点100や前記第2給電地点200が比較的市街地より離れた地点に設定され得るのに対して前記第3給電地点300は系統電力によって火力発電や原子力発電による電力が給電されている市街地域やその周辺地域に設けられ得る。
前記第3給電地点300は、系統電力の消費地とすることができ、具体的には、県庁、市役所、郵便局、警察、消防署、公証役場、法務局、陸運局などの役所;体育館、球技場、プールなどのスポーツ施設;図書館、美術館、博物館などの文化施設;病院、保健所、老人ホームなどの健康福祉施設;駅、車庫、空港などの交通施設などといった公共施設や、ショッピングモール、コンビニエンスストア、家電、家具、食品、薬品、雑貨などを販売する各種量販店といった店舗;ゴルフ場、遊園地などの娯楽施設;オフィスビルなどの商業施設が挙げられる。
即ち、前記第3給電地点300は、第3水素ガス貯留設備310に貯留された水素ガスを使って発電が行われる施設とされ得る。
尚、水素ガスに代えて蓄電池によって余剰電力を蓄えることも考え得るが、蓄電池での充放電サイクルにおけるサイクル寿命に比べて水素ガス貯留設備の方が充填/放出の繰り返しによる劣化が少ない。
また、蓄電池では、内部の化学反応(自然放電)によって電力が失われ易いが水素ガス貯留設備では、水素ガスの目減りなどを心配する必要性も低い。
前記水電解装置は、水素ガスとともに酸素ガスが発生する水素・酸素発生装置であってもよい。
前者の場合は、具体的には、各種の還元処理において用いる還元剤や、各種の不飽和ポリマーの水素添加処理に用いる水添剤として利用され得る。
後者の場合は、具体的には、電力源であり且つ熱源ともなるコージェネレーションシステムの駆動用燃料などとして利用され得る。
本実施形態の情報処理装置500は、前記第3発電施設30側の情報(前記第3発電施設30や前記第3給電地点300の情報。以下、「第3情報S3」ともいう。)についても入手可能となっている。
本実施形態では、前記第2情報S2を入手する時点での前記第2水素ガス貯留設備210の水素ガス残量やこの第2情報S2の入手時点を起点として今後に見込まれる前記第2給電地点200での水素ガス消費量の予測値などといったガス量情報が前記第2情報S2として前記情報処理装置500に取得されるようにすることができる。
さらに、本実施形態では、前記第3情報S3を入手する時点での前記第3水素ガス貯留設備310の水素ガス残量やこの第3情報S3の入手時点を起点として今後に見込まれる前記第3給電地点300での水素ガス消費量の予測値などといったガス量情報が前記第3情報S3として前記情報処理装置500に取得されるようにすることができる。
このことによって、前記ガス発生装置410がより効率良く稼働され得る。
本実施形態では水素ガス量の実測値よりも予測値に基づいて前記移動体400の移動先を決定する方が前記ガス発生装置410の稼働効率を向上させる上において有利となる。
第2情報S2として前記情報処理装置500に与えられるガス量情報は、第2水素ガス貯留設備210における水素ガス残量と第2水素ガス貯留設備210での消費量の予測値との何れか一方であっても両方であってもよい。
第3情報S3として前記情報処理装置500に与えられるガス量情報は、第3水素ガス貯留設備310における水素ガス残量と第3水素ガス貯留設備310での消費量の予測値との何れか一方であっても両方であってもよい。
このことにより、予測精度を向上させ得る。
本実施形態のように前記第2発電施設10も再生可能エネルギーによる発電が行われる発電施設で、発電量の経時的変化が生じ易い場合は、前記第2情報S2を入手する時点において前記第2発電施設20で実際に発電されている発電量や、前記第2発電施設20で今後発電されることが見込まれる発電量の予測値などの第2の発電情報を前記第2情報S2として前記情報処理装置500に取得させることができる。
そして、当該実施態様においては前記移動体400の移動先を前記第1給電地点100とするか前記第2給電地点200とするかの決定が上記のような情報に基づいて前記情報処理装置500により決定される。
本実施形態では発電量の実測値よりも予測値に基づいて前記移動体400の移動先を決定する方が前記ガス発生装置410の稼働効率を向上させる上において有利となる。
第2情報S2として前記情報処理装置500に与えられる第2の発電情報は、第2発電施設20における発電量と、今後の発電量の予測値との何れか一方であっても両方であってもよい。
このことにより予測精度が向上され前記ガス発生装置410がより効率良く稼働され得る。
同様に、本実施形態においては前記第2発電施設20で発生した電力、又は、該電力によって製造した水素ガスの何れかを前記第2給電地点200から前記第1給電地点100や前記第3給電地点300へと前記移動体400によって搬送してもよい。
このことにより、前記第1給電地点100と前記第2給電地点200との両方において電力や水素ガスの過不足が生じることを防止することができる。
そのためには前記移動体400に蓄電装置420や水素ガス貯留設備430がさらに搭載されていてもよい。
また、前記移動体400には、太陽光発電パネル440をさらに搭載して該太陽光発電パネル440で生じた電力で前記ガス発生装置410を運転できるようにしてもよい。
さらには、前記第1給電地点100にも蓄電装置130を備えるとともに前記第2給電地点200にも蓄電装置230を備え、該移動体400から与えられる電力を蓄電したり、水素ガス貯留設備が満杯になった場合や移動体400が到着するまでの間の余剰電力を蓄電したりさせてもよい。
即ち、情報処理装置500は、前記第1給電地点100や前記第2給電地点200での発電量の予測と電力消費量の予測との両方によって前記移動体400の移動先を決定するものであってもよい。
該電力消費量との予測についても過去の電力消費状況をデータベースにトレンド解析が行われて作成されたヒストリカルデータが用いられ得る。
そして、上記のようなファクター(発電量や水素ガス残量等)にそれぞれ重み付けを行って前記情報処理装置500での総合的な判断により前記移動体400の移動先を決定するようにしてもよい。
また、上記の情報伝達は、人工衛星Aなどを介した衛星回線T1によっても実施することができる。
即ち、前記移動体400の位置情報に基づいて前記第1給電地点100や前記第2給電地点200までの移動距離や移動時間を算出し、この算出結果を移動先の決定に反映させるようにしてもよい。
即ち、図に示したように、前記情報処理装置500では、第1ステップSTP1、第2ステップSTP2、第3ステップSTP3、第4ステップSTP4、第5ステップSTP5、及び、第6ステップSTP6を順に実施して移動体400の次なる移動先が決定され得る。
下記のIa~Idに関する外部情報が情報処理装置500に入力されて処理されるステップ。
Ia:給電地点の位置情報(移動体の移動距離、到着予想含む)
Ib:給電地点での水素ガス使用量情報(予測を含む)
Ic:発電量情報(天候予想等含む)
Id:水素ガス残量情報
下記のCa~Cdに関する計算を行うステップ。
Ca:給電地点に移動体が到着するまでの所要時間(t)の算出し、多段階評価での点数付け
Cb:給電地点での水素ガス使用量(q)に基づいて多段階評価での点数付け
Cc:給電地点での発電量(g)に基づいて多段階評価での点数付け
Cd:水素ガス残量(p)に基づいて多段階評価での点数付け
尚、Ca~Cdでの多段階評価は、段階数が異なっていても共通していてもよい。
例えば、Caを5段階評価とする場合、Cbは5段階評価であっても、5段階評価とは別の10段階評価等であってもよい。
下記のPa~Pdに関する計算を行うステップ。
Pa:給電地点での優先度に応じて所要時間(t)の優先度を並び替え、各給電地点での項目値(T)を設定
Pb:給電地点での優先度に応じて水素ガス使用量(q)の優先度を並び替え、各給電地点での項目値(Q)を設定
Pc:給電地点での優先度に応じて発電量(g)の優先度を並び替え、各給電地点での項目値(G)を設定
Pd:給電地点での優先度に応じて水素ガス残量(p)の優先度を並び替え、各給電地点での項目値(P)を設定
尚、並び替えは給電地点がn箇所存在する場合、その全てについて行うことができる。
各給電地点での項目値の合計(D:D=T+Q+G+P)を算出し、全ての給電地点での合計値(D1~Dn)を算出。
全ての給電地点での合計値(D1~Dn)の中から最大値(Dmax)を選出、移動体の移動先(Sgo)を決定。
決定した移動先(Sgo)を出力。
前記情報処理装置500からの出力は、オペレーションセンターなどを介して移動体400に伝達されるようにしてもよい。
本実施形態の前記移動体400が貨物車両のような自動車で、且つ、有人運転がされるものである場合、前記情報処理装置500による決定事項は当該自動車に搭載されたカーナビゲーションシステムへのアクセスによって移動体400(又は運転者)に伝達されるようにしてもよい。
例えば、前記移動体400がカーナビゲーションシステムを有する有人運転の自動車である場合、該移動体400は、前記情報処理装置500によって目的地が自動入力されるように構成されていてもよい。
該吸着筒には、水分を吸着可能で、且つ、加熱されることによって吸着した水分を放出して吸着性能が復活される加熱再生型の吸着剤を収容させることが好ましい。
その場合、移動体400の駆動源から発生する排熱を前記吸着剤の再生に利用するようにしてもよい。
また、移動体400に太陽光発電パネル440を有する場合、この太陽光発電パネル440で発生させた電力を吸着剤の再生に利用するようにしてもよい。
このようにすれば移動体400の移動中に吸着剤の再生処理が行えることとなる。
具体的には、前記移動体400は、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車、水素自動車などであってもよい。
前記太陽光発電パネル440のような発電装置や、前記蓄電装置420は、前記ガス発生装置410に電力供給を行なうための給電装置として利用することができる。
前記ガス発生装置410が、移動体400に搭載されたこれらの給電装置から供給される電力を利用して水素ガスを製造可能であると、例えば、移動先の地域に電力供給を行っている発電施設の発電量が予想外に低下したり、当該地域での電力需要が予想外に向上したりして水素ガスを発生させるのに十分な電力を移動体400の外部から確保することが難しくなったような場合においても十分な量の水素ガスを継続して作製できるようになり、移動先の水素ガス貯留設備へのガス供給をスムーズに行うことができるようになる。
前記移動体400が燃料電池車である場合、搭載されている燃料電池も上記のような給電装置として活用することができる。
また、前記給電装置は一般的な灯油発電機やガソリン発電機などであってもよい。
前記移動体400が燃料電池車で、前記給電装置として燃料電池を利用する場合は、前記ガス発生装置410に給電するために余分な装置類を搭載することを抑制でき、移動体400のコンパクト化(軽量化)が図られる点においても好適である。
そして、本発明の好ましい態様においては、前記予測値がヒストリカルデータを用いて予測される。
この点に関しても上記のように本発明の効果がより顕著に発揮され得る点において優れているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
そして、本発明の好ましい態様においては、前記一発電施設、及び、前記他発電施設では、太陽光発電、風力発電、波力発電、又は、潮流発電の何れかによる発電が実施されており、前記予測値が、気象予測、又は、潮汐予測の何れかによって求められる。
この点に関しても上記のように本発明の効果がより顕著に発揮され得る点において優れているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
前記移動体も上記の実施形態においては、1台のみの事例を示しているが、複数の給電地点に移動する移動体は複数備えられていてもよい。
一移動体に搭載されたガス発生装置と他移動体に搭載されたガス発生装置とで水素ガスの製造能力(単位時間当たりの最大製造能力)を異ならせていると、前記情報処理装置は、より細やかな対応を指示できることとなり得る。
その場合、ガス発生装置の製造能力が低い側は、例えば、高い側の1/10~2/3の製造能力とすることができる。
10:第1発電施設、20:第2発電施設、30:第3発電施設、
11:電力ケーブル、21:電力ケーブル、31:電力ケーブル、
100:第1給電地点、
110:第1水素ガス貯留設備
120:第1給電装置
200:第2給電地点、
210:第2水素ガス貯留設備
220:第2給電装置
300:第3給電地点、
310:第3水素ガス貯留設備
320:第3給電装置
400:移動体
410:ガス発生装置
500:情報処理装置
S1:第1情報
S2:第2情報
S3:第3情報
Claims (8)
- 複数の発電施設の内の一発電施設から給電される一給電地点に設けられた水素ガス貯留設備と、
該一発電施設とは別の場所で発電を行う他発電施設から給電される他給電地点に設けられた水素ガス貯留設備との複数の水素ガス貯留設備を有し、
該一給電地点と該他給電地点とのそれぞれで電力の供給を受けることが可能で、且つ、該電力を利用して水素ガスを製造することが可能なガス発生装置が搭載された移動体をさらに有し、
該移動体によって前記水素ガス貯留設備に前記水素ガスを供給できるように構成されており、
少なくとも前記一発電施設が再生可能エネルギーによる発電を行う発電施設である水素ガス供給システム。 - 前記一発電施設で実際に発電されている発電量、又は、前記一発電施設で今後発電されることが見込まれる発電量の予測値が、予め定めた基準値を超える場合に前記移動体の前記一給電地点への移動が実施される請求項1記載の水素ガス供給システム。
- 前記一給電地点に設けられた前記水素ガス貯留設備での水素ガス残量、又は、今後見込まれる水素ガス消費量の予測値についての第1のガス量情報と、
前記他給電地点に設けられた前記水素ガス貯留設備での水素ガス残量、又は、今後見込まれる水素ガス消費量の予測値についての第2のガス量情報と、を取得する情報処理装置が備えられ、
前記移動体の移動先を前記一給電地点とするか前記他給電地点とするかの決定が前記情報処理装置により行われる請求項1記載の水素ガス供給システム。 - 前記予測値がヒストリカルデータを用いて予測される請求項3記載の水素ガス供給システム。
- 前記一発電施設と前記他発電施設との両方が再生可能エネルギーによる発電が行われる発電施設であり、
前記一発電施設で実際に発電されている発電量、又は、前記一発電施設で今後発電されることが見込まれる発電量の予測値についての第1の発電情報と、
前記他発電施設で実際に発電されている発電量、又は、前記他発電施設で今後発電されることが見込まれる発電量の予測値についての第2の発電情報と、を取得する情報処理装置が備えられ、
前記移動体の移動先を前記一給電地点とするか前記他給電地点とするかの決定が前記情報処理装置により行われる請求項1記載の水素ガス供給システム。 - 前記一発電施設、及び、前記他発電施設では、太陽光発電、風力発電、波力発電、又は、潮流発電の何れかによる発電が実施されており、
前記予測値が、気象予測、又は、潮汐予測の何れかによって求められる請求項5記載の水素ガス供給システム。 - 前記一発電施設と前記他発電施設との両方が再生可能エネルギーによる発電が行われる発電施設であり、
前記一発電施設で発生した前記電力、又は、該電力によって製造した前記水素ガスの何れかが前記一給電地点から前記他給電地点へと前記移動体によって搬送される請求項1記載の水素ガス供給システム。 - 前記移動体は、前記ガス発生装置に電力を供給可能な給電装置をさらに有し、
前記ガス発生装置は、該給電装置から供給される前記電力を利用して水素ガスを製造することが可能である請求項1乃至7の何れか1項に記載の水素ガス供給システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020203448A JP7526653B2 (ja) | 2020-12-08 | 2020-12-08 | 水素ガス供給システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020203448A JP7526653B2 (ja) | 2020-12-08 | 2020-12-08 | 水素ガス供給システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022090878A true JP2022090878A (ja) | 2022-06-20 |
JP7526653B2 JP7526653B2 (ja) | 2024-08-01 |
Family
ID=82060931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020203448A Active JP7526653B2 (ja) | 2020-12-08 | 2020-12-08 | 水素ガス供給システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7526653B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6037066U (ja) * | 1983-08-17 | 1985-03-14 | 株式会社 ほくさん | 太陽電池を用いた水素および酸素ガス移動製造車 |
JP2005125927A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Kurita Water Ind Ltd | 移動式水素製造装置及び水素供給システム |
JP2016100970A (ja) * | 2014-11-20 | 2016-05-30 | 有限会社板厚計測Bスコープ | 潮流又は海流を使用して発電する海域での発電設備 |
JP6189448B2 (ja) * | 2015-07-21 | 2017-08-30 | 株式会社東芝 | 電力供給システム、制御装置、および電力供給方法 |
JP2018085861A (ja) * | 2016-11-24 | 2018-05-31 | 株式会社日立製作所 | 水素利用システムおよび統合エネルギシステム |
JP2019173082A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 東邦瓦斯株式会社 | 水素製造システム |
JP2020058168A (ja) * | 2018-10-03 | 2020-04-09 | 東京電力ホールディングス株式会社 | 水素供給システム及び水素供給方法 |
JP6705071B1 (ja) * | 2020-03-04 | 2020-06-03 | 正通 亀井 | 広域電力供給システム |
-
2020
- 2020-12-08 JP JP2020203448A patent/JP7526653B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6037066U (ja) * | 1983-08-17 | 1985-03-14 | 株式会社 ほくさん | 太陽電池を用いた水素および酸素ガス移動製造車 |
JP2005125927A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Kurita Water Ind Ltd | 移動式水素製造装置及び水素供給システム |
JP2016100970A (ja) * | 2014-11-20 | 2016-05-30 | 有限会社板厚計測Bスコープ | 潮流又は海流を使用して発電する海域での発電設備 |
JP6189448B2 (ja) * | 2015-07-21 | 2017-08-30 | 株式会社東芝 | 電力供給システム、制御装置、および電力供給方法 |
JP2018085861A (ja) * | 2016-11-24 | 2018-05-31 | 株式会社日立製作所 | 水素利用システムおよび統合エネルギシステム |
JP2019173082A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 東邦瓦斯株式会社 | 水素製造システム |
JP2020058168A (ja) * | 2018-10-03 | 2020-04-09 | 東京電力ホールディングス株式会社 | 水素供給システム及び水素供給方法 |
JP6705071B1 (ja) * | 2020-03-04 | 2020-06-03 | 正通 亀井 | 広域電力供給システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7526653B2 (ja) | 2024-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Boudellal | Power-to-gas: Renewable hydrogen economy for the energy transition | |
Priyadharshini et al. | An optimal model to meet the hourly peak demands of a specific region with solar, wind, and grid supplies | |
CN111585295A (zh) | 一种基于laes-caes的储能配置方法 | |
Al-Husban et al. | Residential solar energy storage system: state of the art, recent applications, trends, and development | |
CN114204573B (zh) | 一种自洽能源系统控制装置及方法 | |
Singh et al. | Design and assessment of an electric vehicle charging station using hybrid renewable energy | |
Kotsampopoulos et al. | Eu-india collaboration for smarter microgrids: Re-empowered project | |
Rinne et al. | Clean district heating-how can it work? | |
Rasool et al. | Analysis and optimizes of hybrid wind and solar photovoltaic generation system for off-grid small village | |
JP2022090878A (ja) | 水素ガス供給システム | |
CN105356579B (zh) | 一种移动式能源供应方法及能源供应系统 | |
CN115860223A (zh) | 电-氢-生物质油耦合微网鲁棒自治运行方法及装置、电子设备、介质 | |
Chowdhury et al. | Feasibility and sustainability analysis of a hybrid microgrid in Bangladesh | |
Hakimi et al. | Optimization of a reliable combined cooling, heat and power microgrid system | |
Guichard et al. | Cost optimization of offshore wind farm combination with reversible solid oxide cell system producing hydrogen using the PyPSA power system modelling tool | |
Düren | Clean power from deserts | |
Lehmann et al. | Power to X–green hydrogen for electrical energy and fuel, for production and products | |
Anastasovski et al. | Energy Storage in Urban Areas: The Role of Energy Storage Facilities, a Review | |
Ugwu | Hypothetical Adaptation of the Design of Stand-Alone Solar Photovoltaic System as Resource Base Substitute for Optimal Alternative Energy Production for Remote Residential Application | |
Roosa | The Roots of Microgrids | |
Zaman et al. | Hybrid Microgrid Optimization for Smart City Planning on Saint Martin's Island in Bangladesh | |
Huynen | Underground pumped hydro storage: Flatland Large-scale Electricity Supply | |
Giordano | Energy Savings Potential in Dual Smart Grid Solutions: Are there synergy effects to be found using a dual smart grid system for heat and electricity? | |
Nasir et al. | Optimal sizing of solar FV/battery and biogas generator in remote microgrid | |
Thekkenthiruthummal Kunjumon et al. | Feasibility Study of Green Hydrogen PowerGeneration in Kavaratti Island, India |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221004 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230804 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230928 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240126 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240722 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7526653 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |