JP2022087960A - コンバインおよび未作業地算出方法 - Google Patents

コンバインおよび未作業地算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単に未作業地を生成することができるコンバインを提供する。【解決手段】コンバイン1は、車体が直進と旋回とを繰り返しながら刈取作業を行う回り刈りによって圃場の未作業地73を生成する。コンバイン1は、車体の位置を示す計測点を取得する測位部と、1つの刈取作業において作業開始位置P1から作業終了位置P2までの間に取得された計測点に基づいて作業直線75を生成する直線生成部と、作業直線75が生成される度に互いに交差する作業直線75どうしの交点76を算出し、少なくとも3つの作業直線75が閉じた領域を構成するように交差した場合に、少なくとも3つの交点76を頂点とする多角形を成す未作業地73を生成する未作業地生成部と、を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、未作業地を生成するコンバインおよび未作業地算出方法に関する。
圃場を周囲刈り(回り刈り)することにより形成される既作業地の内側の未作業地の外形形状を算出する外形形状算出システムが知られている(特許文献1)。このシステムでは、圃場の回り刈りを1周した時点で、複数の第一測定位置と複数の第二測定位置の少なくとも一方を結んで形成される形状の内側に基準点(重心点)を設定し、基準点により近い測定位置を線で結ぶことで作業対象領域の外形形状を算出していた。
特開2020-22375号公報
しかしながら、上記したシステムでは、作業対象領域の外形形状を算出するにあたり、圃場の回り刈りを1周した後、基準点を設定し、基準点に基づいて測定位置を選定し、測定位置を線で結ぶ必要があった。すなわち、多くの点(位置)を特定し、多くの工程を経なければ、作業対象領域の外形形状を算出することができなかった。
本発明は、簡単に未作業地を生成することができるコンバインおよび未作業地算出方法を提供する。
本発明は、車体が直進と旋回とを繰り返しながら刈取作業を行う回り刈りによって圃場の未作業地を生成するコンバインであって、前記車体の位置を示す計測点を取得する測位部と、1つの前記刈取作業において作業開始位置から作業終了位置までの間に取得された前記計測点に基づいて作業直線を生成する直線生成部と、前記作業直線が生成される度に互いに交差する前記作業直線どうしの交点を算出し、少なくとも3つの前記作業直線が閉じた領域を構成するように交差した場合に、少なくとも3つの前記交点を頂点とする多角形を成す前記未作業地を生成する未作業地生成部と、を備えた。
この場合、前記未作業地生成部は、最後に算出された前記交点を始点に設定し、前記始点から時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第1の多角形を生成し、前記始点から反時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第2の多角形を生成し、前記第1の多角形と前記第2の多角形の何れか一方のみが生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち生成された方を前記未作業地として設定し、前記第1の多角形と前記第2の多角形の両方が生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち面積が大きい方を前記未作業地として設定してもよい。
この場合、前記測位部は、1つの前記刈取作業において前記作業開始位置から前記作業終了位置まで継続して前記計測点を取得し、前記直線生成部は、取得された複数の前記計測点に基づいて基準直線を生成し、前記基準直線を挟んで前記未作業地から最も離れた前記計測点を通過し、且つ前記基準直線に沿うように前記作業直線を設定してもよい。
この場合、1つの前記刈取作業が中断された後に再開された場合において、前記直線生成部は、前記作業開始位置から作業中断位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第1の作業直線を生成し、前記作業中断位置から前記作業終了位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第2の作業直線を生成し、前記直線生成部は、前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲内である場合、前記作業開始位置と前記作業終了位置とを結ぶ直線を前記作業直線として生成し、前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲を超える場合、前記作業開始位置から前記作業中断位置までの区間と前記作業中断位置から前記作業終了位置までの区間とを互いに異なる前記刈取作業とし、前記第1の作業直線と前記第2の作業直線とを互いに異なる前記作業直線として設定してもよい。
この場合、前記未作業地に直進経路を生成する走行経路作成部と、前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行する自動運転制御部と、を更に備え、前記作業直線は、前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行することで生成されてもよい。
本発明は、車体が直進と旋回とを繰り返しながら刈取作業を行う回り刈りによって圃場の未作業地を生成する未作業地算出方法であって、1つの前記刈取作業において作業開始位置から作業終了位置までの間に取得された前記車体の位置を示す計測点に基づいて作業直線を生成する直線生成工程と、前記作業直線が生成される度に互いに交差する前記作業直線どうしの交点を算出し、少なくとも3つの前記作業直線が閉じた領域を構成するように交差した場合に、少なくとも3つの前記交点を頂点とする多角形を成す前記未作業地を生成する未作業地生成工程と、を備えた。
この場合、前記未作業地生成工程では、最後に算出された前記交点を始点に設定し、前記始点から時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第1の多角形を生成し、前記始点から反時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第2の多角形を生成し、前記第1の多角形と前記第2の多角形の何れか一方のみが生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち生成された方を前記未作業地として設定し、前記第1の多角形と前記第2の多角形の両方が生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち面積が大きい方を前記未作業地として設定してもよい。
この場合、前記直線生成工程では、1つの前記刈取作業において前記作業開始位置から前記作業終了位置まで継続して取得された複数の前記計測点に基づいて基準直線を生成し、前記基準直線を挟んで前記未作業地から最も離れた前記計測点を通過し、且つ前記基準直線に沿うように前記作業直線を設定してもよい。
この場合、1つの前記刈取作業が中断された後に再開された場合において、前記直線生成工程では、前記作業開始位置から作業中断位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第1の作業直線を生成し、前記作業中断位置から前記作業終了位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第2の作業直線を生成し、前記直線生成工程では、前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲内である場合、前記作業開始位置と前記作業終了位置とを結ぶ直線を前記作業直線として生成し、前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲を超える場合、前記作業開始位置から前記作業中断位置までの区間と前記作業中断位置から前記作業終了位置までの区間とを互いに異なる前記刈取作業とし、前記第1の作業直線と前記第2の作業直線とを互いに異なる前記作業直線として設定してもよい。
この場合、前記未作業地に直進経路を生成する走行経路作成工程と、前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行する自動運転制御工程と、を更に備え、前記作業直線は、前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行することで生成されてもよい。
本発明によれば、簡単に未作業地を生成することができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの測位部および基地局を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインを示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの作業対象となる圃場の外形を生成した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの作業対象となる圃場に枕地および自動走行可能領域を設定した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの作業対象となる圃場に1つの刈取作業を実行した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの作業対象となる圃場に2つの刈取作業を実行した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの作業対象となる圃場に2周目の刈取作業を開始した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る未作業地算出方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の第1変形例に係るコンバインの作業対象となる圃場に1つの刈取作業を実行した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係るコンバインが刈取作業を中断した後に再開した状態を示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[コンバインの概要]
図1および図2を参照して、コンバイン1について説明する。図1はコンバイン1を示す側面図である。図2は測位部34および基地局39を示すブロック図である。
コンバイン1は、自動運転または手動操作によって、作業対象となる圃場において自律して走行および旋回しながら、圃場の穀稈の刈取等の作業を行う。例えば、コンバイン1は、自動運転によって操向を制御すると共に手動操作によって走行速度を制御するオート作業や、自動運転によって操向および走行速度を制御する無人作業を行うように構成されている。
図1に示すように、コンバイン1は、走行部2と、刈取部3と、脱穀部4と、選別部5と、貯留部6と、排藁処理部7と、動力部8と、操縦部9と、を備えている。コンバイン1は、いわゆる自脱型コンバインであって、走行部2によって走行しながら、刈取部3で刈り取った穀稈(刈取対象物)を脱穀部4で脱穀し、選別部5で穀粒を選別して貯留部6に貯える。また、コンバイン1は、脱穀後の排藁を排藁処理部7によって処理する。コンバイン1は、動力部8から供給された動力によって、走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6および排藁処理部7を駆動する。
走行部2は、機体フレーム10の下方に設けられた左右一対のクローラ式走行装置11を備えている。クローラ式走行装置11は、トランスミッション(図示せず)を介してエンジン27に接続され、エンジン27が発生する出力によって回転する。クローラ式走行装置11が回転駆動されることで、コンバイン1は前後方向に走行したり、左右方向に旋回したりする。
刈取部3は、走行部2の前方に設けられている。刈取部3は、圃場の穀稈を刈取可能とする下降位置と、穀稈を刈取不能とする上昇位置と、の間で昇降可能に設けられている。刈取部3は、デバイダ13と、引起装置14と、切断装置15と、搬送装置16と、を備えている。デバイダ13は、圃場の穀稈を引起装置14へ案内する。引起装置14は、デバイダ13によって案内された穀稈を引き起こす。切断装置15は、引起装置14によって引き起こされた穀稈を切断する。搬送装置16は、切断装置15によって切断された穀稈を脱穀部4へ搬送する。
脱穀部4は、刈取部3の後方に設けられている。脱穀部4は、フィードチェーン18と、扱胴19と、を備えている。フィードチェーン18は、刈取部3の搬送装置16から搬送された穀稈を脱穀のために搬送し、更に脱穀後の穀稈、すなわち排藁を排藁処理部7へと搬送する。扱胴19は、フィードチェーン18によって搬送されている穀稈を脱穀する。
選別部5は、脱穀部4の下方に設けられている。選別部5は、揺動選別装置21と、風選別装置22と、穀粒搬送装置(図示せず)と、藁屑排出装置(図示せず)と、を備えている。揺動選別装置21は、脱穀部4から落下した脱穀物をふるいにかけて穀粒と藁屑等に選別する。風選別装置22は、揺動選別装置21によって選別された脱穀物を送風によって更に穀粒と藁屑等に選別する。穀粒搬送装置は、揺動選別装置21及び風選別装置22によって選別された穀粒を貯留部6へ搬送する。藁屑排出装置は、揺動選別装置21及び風選別装置22によって選別された藁屑等を機外へ排出する。
貯留部6は、脱穀部4の右方に設けられている。貯留部6は、グレンタンク24と、排出装置25、とを備えている。グレンタンク24は、選別部5から搬送されてきた穀粒を貯留する。排出装置25は、オーガ等で構成され、グレンタンク24に貯留されている穀粒を任意の場所に排出する。
排藁処理部7は、脱穀部4の後方に設けられている。排藁処理部7は、排藁搬送装置(図示せず)と、排藁切断装置(図示せず)と、を備えている。排藁搬送装置は、脱穀部4のフィードチェーン18から搬送された排藁を排藁切断装置へ搬送する。排藁切断装置は、排藁搬送装置によって搬送された排藁を切断して機外へ排出する。
動力部8は、走行部2の前側上方に設けられている。動力部8は、回転動力を発生させるエンジン27を備えている。動力部8は、エンジン27が発生させた回転動力を、走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、貯留部6および排藁処理部7に伝達する。
操縦部9は、動力部8の上方に設けられている。操縦部9は、運転席29と、タッチパネル30(図3参照)と、複数の操作具(図示せず)と、を備えている。運転席29は、例えば、車体の右側に設けられ、作業者が着座する椅子等を含んでいる。タッチパネル30は、運転席29に着座した作業者によって操作可能な位置に設けられている。タッチパネル30は、後述する各種のカメラで撮影された画像等を表示する表示部であると共に、表示された画像に触れることで各種装置を操作する入力部でもある。複数の操作具は、運転席29に着座した作業者によって操作されるものであり、コンバイン1を操向操作するためのハンドル、エンジン27の回転速度(車体の走行速度)を調整するアクセル、刈取部3を昇降させる昇降スイッチ等を含んでいる。
コンバイン1は、機体カメラ32(図3参照)と、測位部34(図2参照)と、を備えている。機体カメラ32は、圃場を撮影する。測位部34は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して車体(コンバイン1)の位置を示す計測点71(位置情報)を取得する。
<測位部>
図1および図2に示すように、測位部34は、移動通信機35と、移動GPSアンテナ36と、データ受信アンテナ37と、を備えている。移動通信機35等は、ケースに収納されてユニット化されている。移動通信機35は、移動GPSアンテナ36を介してGPS衛星と通信することで、車体(正確には移動GPSアンテナ36)の位置情報を取得する。移動通信機35は、衛星測位システム(GPS衛星)から所定の時間間隔で計測点71を取得する。移動GPSアンテナ36は、例えば、操縦部9の上部の前側に配置されている。
<基地局>
コンバイン1の作業対象となる圃場の周囲の畦等には、基地局39が設置されている。基地局39は、固定通信機40と、固定GPSアンテナ41と、データ送信アンテナ42と、固定カメラ43と、を備えている。固定通信機40は、固定GPSアンテナ41を介してGPS衛星と通信することによって、基地局39の位置情報を取得する。固定通信機40は、基地局39の位置情報に基づく補正情報を、データ送信アンテナ42を介して移動通信機35へ送信する。固定カメラ43は、圃場を撮影する。固定通信機40は、固定カメラ43によって撮影された画像(圃場画像)を取得し、データ送信アンテナ42を介して圃場画像を移動通信機35へ送信する。測位部34の移動通信機35は、データ受信アンテナ37を介して基地局39の固定通信機40から送信された補正情報および圃場画像を受信する。移動通信機35は、補正情報に基づいて車体(コンバイン1)の位置情報を補正する。なお、基地局39は設置されなくてもよく、基地局39による位置情報の補正は行われなくてもよい。
[制御装置]
次に、図3を参照して、コンバイン1の制御装置45について説明する。図3はコンバイン1を示すブロック図である。
制御装置45は、演算処理部50と、記憶部51と、通信部52と、を備えている。演算処理部50、記憶部51および通信部52は、互いに電気的に接続されている。また、上記したコンバイン1の各種構成要素は、インタフェースを介して制御装置45に電気的に接続されている。制御装置45は、操縦部9を介した作業者からの入力操作に応じてコンバイン1の各種構成要素を制御する。
記憶部51は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等であって、コンバイン1の各種構成要素および各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶している。演算処理部50は、記憶部51に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することで、コンバイン1の各種構成要素および各種機能を制御する。なお、制御装置45は、プログラム等を実行するプロセッサ等に代えて、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
通信部52は、作業者の保有する携帯端末53と無線通信を行う。携帯端末53は、例えば、タッチパネルを備えるタブレット端末であって、コンバイン1を遠隔操作するための端末である。携帯端末53は、圃場を撮影する携帯カメラ54を備えている。また、通信部52は、ドローン等の空撮装置56と無線通信を行う。空撮装置56は、圃場を撮影する空撮カメラ57を備えている。作業者がタッチパネル30または携帯端末53に空撮装置56への動作指示を入力すると、空撮装置56は通信部52から送信された動作指示に応じて動作する。なお、空撮装置56は、通信部52に代えて/加えて、携帯端末53と無線通信を行ってもよい。
作業者が各カメラ32,43,57への撮影指示をタッチパネル30または携帯端末53(以下、タッチパネル30等という。)に入力すると、制御装置45は各カメラ32,43,57を制御して圃場を撮影させる。制御装置45は、各カメラ32,43、57によって撮影された圃場画像をタッチパネル30等に表示させる。なお、作業者が携帯カメラ54で撮影した圃場画像の表示指示をタッチパネル30等に入力すると、制御装置45は通信部52を介して携帯端末53を制御して圃場画像をタッチパネル30等に表示させる。なお、携帯端末53や空撮装置56は省略されてもよく、携帯端末53や空撮装置56による圃場情報の取得は行われなくてもよい。
制御装置45は、測位部34の移動通信機35からコンバイン1の位置情報(計測点71)を取得(記憶部51に格納)する。制御装置45は、例えば、圃場の外形70(圃場の外縁の形状)等を含む圃場情報を設定可能な圃場情報設定画面をタッチパネル30等に表示させる。他にも、制御装置45は、圃場情報に基づく圃場マップと、圃場マップ上にコンバイン1の進行方向が分かる走行経路と、をタッチパネル30等に表示させる。
[制御装置の機能]
次に、図3ないし図5を参照して、制御装置45の機能について説明する。図4は圃場の外形70を生成した状態を示す平面図である。図5は圃場に枕地72Aおよび自動走行可能領域73Aを設定した状態を示す平面図である。
図3に示すように、制御装置45は、圃場情報設定部60と、走行経路作成部62と、自動運転制御部63と、を備えている。圃場情報設定部60、走行経路作成部62および自動運転制御部63は、制御装置45の機能として提供されるものであり、具体的には、記憶部51に記憶されたプログラムやデータに従って演算処理部50が演算処理を実行することによって実現される。
<圃場情報設定部>
圃場情報設定部60は、車体(コンバイン1)が直進と旋回とを繰り返しながら刈取作業を行う回り刈りによって圃場の外形70および未作業地73(刈取作業がされていないエリア)を生成する。なお、図4および図5等に一点鎖線で示す4つの矢印はコンバイン1の進行方向(周回方向)を示しており、1つの矢印は1つの刈取作業(1直進工程)を示している。
圃場の外形70を生成するにあたり、作業者は圃場の外縁に沿ってコンバイン1を手動走行させる(図示せず)。コンバイン1が方向転換されながら直進を繰り返し、圃場を1周しながら刈り取りを行う(回り刈りする)ことで、圃場情報設定部60は測位部34を介して取得した位置情報(計測点71)に基づいて圃場の外形70を生成する。
圃場の外形70が生成された後、作業者はコンバイン1を手動走行させて未作業地73を生成する。図4に示す例では、圃場の外形70は概ね四角形状を成すため、コンバイン1は、直進と、圃場の隅部での方向転換(旋回)と、を交互に繰り返す。1周目(圃場の外形70を生成するための回り刈りを含めると2周目)の圃場の回り刈りが完了した跡には既作業地72が略矩形環状を成すように形成され、既作業地72に囲まれた範囲内(既作業地72の内側)には未作業地73が形成される。圃場情報設定部60は、圃場の外形70および未作業地73を示す位置情報を記憶部51に格納する(記憶させる)。
図5に示すように、既作業地72は、圃場の回り刈りを内側に渦を巻くように繰り返すことで幅広くなる。圃場の回り刈りを所定回数繰り返すと、既作業地72は、自動運転時においてコンバイン1を旋回(方向転換)させるための枕地72Aとなる。図5に示す例では、圃場の回り刈りを2周(圃場の外形70を生成するための回り刈りを含めると3周目)した場合に形成される既作業地72が枕地72Aとされる。枕地72Aに囲まれた未作業地73は、後述する走行経路作成部62によって自動運転用の走行経路等を設定するための自動走行可能領域73Aとされる。圃場情報設定部60は、枕地72Aや自動走行可能領域73Aを示す位置情報を記憶部51に格納する。なお、本明細書において、「1周目」及び「2周目」との表現は、圃場の外形70を生成するための回り刈りを含めないこととする。また、2周目以降の圃場の回り刈りは、手動走行または自動走行によって実行される。
なお、圃場情報設定部60は、タッチパネル30等に表示される圃場情報設定画面に対して作業者が手動で入力した情報に基づいて、圃場の外形70等の圃場情報を取得してもよい。また、他にも、圃場情報設定部60は、各種のカメラ32,43,54,57によって撮影された少なくとも1つの圃場画像を取得し、少なくとも1つの圃場画像を画像解析することで圃場情報を自動で取得してもよい。
<走行経路作成部>
走行経路作成部62は、枕地72Aを形成する(2周目の圃場の回り刈りを行う)ために、コンバイン1が自動直進(枕地直進)を行う際に参照する直進経路Sを生成し(図5参照)、記憶部51に格納する。走行経路作成部62は、圃場の外形70や未作業地73の位置情報に基づいて、1周目の圃場の回り刈り後に形成された未作業地73の内側において、未作業地73の外周辺に沿うように直進経路Sを生成する。コンバイン1が自動直進しながら刈取作業を行ったときに、既作業地72との間に刈残しが発生しないように、走行経路作成部62は既作業地72に隣接するように直進経路Sを形成する。
また、走行経路作成部62は、枕地72Aの内側に設定された自動走行可能領域73Aに、コンバイン1が自動運転(自動走行および自動刈取)を行う際に参照する走行経路(図示せず)を生成し、記憶部51に格納する。走行経路作成部62は、走行しながら刈取を行う経路を直線状に設定し、自動走行可能領域73Aに対して複数の直線状経路を組み合わせて走行経路を設定するとよい。走行経路作成部62は、自動走行可能領域73Aの周囲から中央側に向かって刈取を進めるように走行経路を生成するとよい。走行経路作成部62は、車体の左側に自動走行可能領域73Aを位置させるように走行経路を生成するとよい。なお、走行経路作成部62は、走行経路の新規作成または修正において、仮に生成した複数の走行経路の中から作業効率の良い走行経路を選択してもよい。ここで、作業効率は、刈取を伴う走行だけでなく、空走距離や旋回等も考慮して判断される。
なお、走行経路作成部62は、タッチパネル30等を用いて作業者が手動で入力した情報に基づいて走行経路を設定してもよいし、圃場情報設定部60で設定された圃場情報に基づいて自動で走行経路を設定してもよい。走行経路作成部62は、往復刈り走行や回り刈り走行等の所定の走行パターンの走行経路を設定する。走行経路には、穀稈の刈取を行う直線状経路以外に、一の直線状経路から他の直線状経路へ移動する空走経路が含まれるところ、走行経路作成部62は、空走経路(空走距離)を短くするように走行経路を生成するとよい。
なお、直進経路Sおよび走行経路は、走行に関する走行設定と、刈取等の作業に関する作業設定と、を含んでいる。走行設定は、圃場における走行位置に加えて、各走行位置での走行速度および進行方向(操向方向、前進、後退)を含んでいる。作業設定は、各走行位置での刈取の稼働または停止、刈取速度および刈取高さ、他の作業に関する情報を含んでいる。
<自動運転制御部>
自動運転制御部63は、走行経路作成部62で生成された走行設定および作業設定に基づいて、動力部8、走行部2および刈取部3を制御し、直進経路Sおよび走行経路に沿って自動走行しながら自動で刈取作業(自動運転)を実行する。また、自動運転制御部63は、脱穀部4、選別部5、貯留部6および排藁処理部7を制御して、刈取後の穀稈の脱穀、脱穀後の穀粒や藁屑の選別、選別後の穀粒の貯留、脱穀後の排藁の処理等を自動的に実行する。なお、コンバイン1は、ジャイロセンサおよび方位センサ(地磁気センサ)を備えている(いずれも図示せず)。自動運転制御部63は、これらのセンサから変位情報および方位情報を取得し、衛星測位システムを利用した位置情報、変位情報および方位情報に基づいてコンバイン1の自動運転を調整してもよい。
[圃場情報設定部の構成]
次に、図3ないし図8を参照して、圃場情報設定部60の構成について説明する。図6は圃場に1つの刈取作業を実行した状態を示す平面図である。図7は圃場に2つの刈取作業を実行した状態を示す平面図である。図8は圃場に2周目の刈取作業を開始した状態を示す平面図である。
ところで、圃場の外形70や穀稈の条向きが予め設定され、この予め設定された圃場の外形70に基づいて枕地72Aや自動走行可能領域73A(走行経路)が算出されることがある。仮に、実際の穀稈の条向きが予め設定された条向きに対して傾いている場合、コンバイン1は実際の穀稈の条向きに沿って刈取作業を行うため、実際に形成された枕地72Aや自動走行可能領域73Aは、算出された枕地72Aや自動走行可能領域73Aと合わなくなる。したがって、予め設定された圃場の外形70等から算出された自動走行可能領域73Aにおいて自動運転を実行した場合、刈残し等が発生する虞があった。そこで、本実施形態に係るコンバイン1では、実際に車体を直進させたときの情報に基づいて未作業地73(自動走行可能領域73A)を生成する機能を備えている。
図3に示すように、圃場情報設定部60は、直線生成部65と、未作業地生成部66と、を備えている。直線生成部65および未作業地生成部66は、記憶部51に記憶されたプログラム等に従って演算処理部50が演算処理を実行することで実現される。
<直線生成部>
直線生成部65は、刈取部3を上昇位置から下降位置に下降させたことを1つの刈取作業(1直進工程)の開始と判定し、その位置を作業開始位置P1として記憶部51に格納する。また、直線生成部65は、刈取部3を下降位置から上昇位置に上昇させたことを1つの刈取作業の終了と判定し、その位置を作業終了位置P2として記憶部51に格納する。他にも、直線生成部65は、直進経路Sに沿って自動運転を開始・終了したことを1つの刈取作業の開始・終了と判定し、それらの位置を作業開始位置・作業終了位置P1,P2として記憶部51に格納してもよい。さらに他にも、直線生成部65は、作業者がタッチパネル30等から刈取作業の開始・終了を入力した位置を作業開始位置・作業終了位置P1,P2として記憶部51に格納してもよい。ここで、測位部34は、1つの刈取作業において作業開始位置P1から作業終了位置P2まで継続して(所定時間間隔で)計測点71を取得する。
図6に示すように、直線生成部65は、手動または自動で実行された1つの刈取作業において作業開始位置P1から作業終了位置P2までの間に取得された計測点71に基づいて作業直線75を生成する。つまり、直線生成部65は、直進1工程毎に作業直線75を生成する。具体的には、直線生成部65は、取得された複数の計測点71から成る走行軌跡を直線近似することで作業直線75を算出する。作業直線75は、既作業地72(枕地72A)と未作業地73(自動走行可能領域73A)との境界に形成される(図4および図5参照)。走行軌跡(複数の計測点71)は移動GPSアンテナ36の移動軌跡であるため、直線生成部65は、移動GPSアンテナ36とデバイダ13の左端部とのずれを計算結果に反映しながら作業直線75を算出する。作業直線75は、2点(始点と終点)の位置情報(座標データ)で構成されている。直線生成部65は、作業直線75の位置情報(座標データ)を記憶部51に格納する。なお、作業直線75は、計算誤差を考慮し、現実の2点間の位置情報で求められる距離よりも延長されるように算出され、記憶部51には現実よりも延長された作業直線75を示す位置情報が格納される。
なお、作業直線75の生成法(算出法)の具体例としては、直線生成部65は、より多くの計測点71を通る直線を作業直線75としてもよいし、最小二乗法を用いて近似した直線を作業直線75としてもよい。他にも、直線生成部65は、作業開始位置P1と作業終了位置P2との間を結んだ直線を作業直線75としてもよいし、手動または自動で選択された複数の計測点71の間を結んだ直線を作業直線75としてもよい。また、作業開始位置P1と作業終了位置P2とを結んだ作業直線75以外の作業直線75では、作業直線75の始点・終点が作業開始位置・作業終了位置P1,P2に一致しないこともある。
<未作業地生成部>
図7に示すように、直線生成部65によって作業直線75が生成される度に、未作業地生成部66は、互いに交差する作業直線75どうしの交点76を算出する。また、未作業地生成部66は、交点76の位置情報(座標データ)と交点76を算出した順番とを記憶部51に格納する。図7に示す例では、コンバイン1は、圃場の右下隅部から右上隅部に向かって直進し、圃場の右上隅部で方向転換(旋回)した後、圃場の右上隅部から左上隅部に向かって直進する。直線生成部65が直進1工程毎に作業直線75を生成すると、最初の交点76は圃場の右上隅部に設定される。その後、図4に示すように、コンバイン1は、旋回と直進とを交互に繰り返して圃場を反時計回りに1周することで、順次、作業直線75が生成され、作業直線75どうしの交差部分に交点76が設定される。つまり、1周目の圃場の回り刈りが完了した状態で、圃場の右上隅部から反時計回りに順番に4つの交点76が設定される。
また、図4に示すように、未作業地生成部66は、4つの作業直線75が閉じた領域を構成するように交差した場合に、4つの交点76を頂点とする四角形を成す未作業地73を生成する。換言すれば、4つの交点76を算出順に結んだ範囲内に未作業地73が生成される。
詳細には、未作業地生成部66は、少なくとも3つの作業直線75によって閉じた領域が構成されたか否かを判定する。作業直線75の生成数が3つ未満、または、作業直線75が閉じた領域を構成していない場合には、未作業地生成部66は次の作業直線75の生成を待つ。一方、3つ以上の作業直線75が閉じた領域を構成した場合、未作業地生成部66は、最後に算出された交点76を始点76Aに設定する。未作業地生成部66は、始点76Aから時計周りに交点76を検索した結果、少なくとも始点76Aを含んで3つの交点76を見つけ出した場合に第1の多角形77を生成し、始点76Aから反時計周りに交点76を検索した結果、少なくとも始点76Aを含んで3つの交点76を見つけ出した場合に第2の多角形78を生成する。そして、第1の多角形77と第2の多角形78の何れか一方のみが生成された場合には、未作業地生成部66は、第1の多角形77と第2の多角形78のうち生成された方を未作業地73として設定する。一方、第1の多角形77と第2の多角形78の両方が生成された場合には、未作業地生成部66は、第1の多角形77と第2の多角形78のうち面積が大きい方を未作業地73として設定する。
未作業地生成部66は、設定した未作業地73(交点76)を記憶部51に格納し、未作業地73を構成しない交点76を記憶部51から削除する。また、既に説明したが、2周目の圃場の回り刈りが完了すると、未作業地生成部66は、既作業地72を枕地72Aとして設定し、削除されずに残された3つ以上の交点76を頂点とする未作業地73を自動走行可能領域73Aとして設定し、これらを記憶部51に格納する。なお、圃場の外形70、既作業地72(枕地72A)、未作業地73(自動走行可能領域73A)、作業直線75、交点76等は、圃場情報の一部としてタッチパネル30等に表示される。
例えば、図4に示すように、1周目の圃場の回り刈りが完了した場合、最後に算出された交点76(始点76A)は圃場の右下隅部の交点76となる。この場合、始点76Aから時計周りに交点76を検索しても交点76は見つからないため、第1の多角形77は生成されない。一方、始点76Aから反時計周りに交点76を検索すると、始点76Aを含んで4つの交点76が見つかるため、4つの交点76を頂点とする第2の多角形78が生成され、これが未作業地73として設定される。なお、1周目の圃場の回り刈りが完了した場合、上記した交点76の検索を省略し、4つの作業直線75から成る閉じた領域を未作業地73として設定してもよい。つまり、記憶部51に記憶された4つの交点76を読み出すだけで未作業地73を算出してもよい。
また、例えば、図8に示すように、2周目の圃場の回り刈りを開始し、新たに1つの作業直線75が生成された場合、この新たな作業直線75は、2番目に生成された作業直線75と4番目に生成された作業直線75と交差し、圃場の右下と右上とに新たに2つの交点76が算出される。この場合、圃場の右上隅部の交点76が始点76Aとなり、始点76Aから時計周りに交点76を検索すると始点76Aを含んで4つの交点76が見つかり(図8に示す4つの白塗りの円参照)、始点76Aから反時計周りに交点76を検索しても始点76Aを含んで4つの交点76が見つかる(図8に示す2つの白塗りの円と2つの黒塗りの円参照)。このため、未作業地生成部66は、第1の多角形77と第2の多角形78とを生成し、第1の多角形77と第2の多角形78との面積を算出して比較し、より面積が大きい第2の多角形78を未作業地73として設定する。なお、未作業地73を構成しなくなった圃場の右下隅部と右上隅部の2つの交点76(図8に示す2つの黒塗りの円)は削除される。
また、図5に示すように、2周目の圃場の回り刈りが完了すると、枕地72Aが形成され、その時点で残された4つの交点76を頂点とする未作業地73が自動走行可能領域73Aとして設定される。なお、1周目の回り刈り時の作業直線75と、この内側に隣り合う2周目の回り刈り時の作業直線75とは、互いに略平行に形成される。
[未作業地算出方法]
次に、図4ないし図9を参照して、圃場の回り刈りによって未作業地73(自動走行可能領域73A)を生成する未作業地算出方法について説明する。図9は未作業地算出方法を示すフローチャートである。
例えば、作業者は、コンバイン1の運転席29に搭乗し、反時計回りに圃場を回り刈りする(図4および図5参照)。既に説明したが、1周目の圃場の回り刈りは作業者による手動走行で実施され、2周目の圃場の回り刈りは作業者による手動走行または自動運転で実施される。測位部34は、衛星測位システムから所定の時間間隔で車体(コンバイン1)の位置情報(計測点71)を取得する。
図9に示すように、未作業地算出方法は、直線生成工程S1と、未作業地生成工程S2と、を含んでいる。
<直線生成工程>
直線生成工程S1では、直線生成部65が、1工程の作業開始位置P1から作業終了位置P2までの間に取得された計測点71に基づいて作業直線75を生成する(図6参照)。
<未作業地生成工程>
図9に示すように、未作業地生成工程S2は、交差判定工程S21と、交点算出工程S22と、閉領域判定工程S23と、生成実行工程S24と、を含んでいる。
(交差判定工程、交点算出工程)
交差判定工程S21では、作業直線75が生成される度に、未作業地生成部66が互いに交差する作業直線75が存在するか否かを判定する。交差する作業直線75が存在する場合(交差判定工程S21でYES)、交点算出工程S22において、未作業地生成部66が作業直線75どうしの交点76を算出する。一方、交差する作業直線75が存在しない場合(交差判定工程S21でNO)、直線生成工程S1に戻り、未作業地生成部66は次の作業直線75の生成を待つ。
(閉領域判定工程、生成実行工程)
交点76が算出された後、閉領域判定工程S23では、未作業地生成部66が、少なくとも3つの作業直線75が閉じた領域を構成するように交差したか否かを判定する。閉じた領域(図4および図5参照)が構成された場合(閉領域判定工程S23でYES)、未作業地生成部66は少なくとも3つの交点76を頂点とする多角形を成す未作業地73を生成する。一方、閉じた領域が構成されていない場合(閉領域判定工程S23でNO)、直線生成工程S1に戻り、未作業地生成部66は次の作業直線75の生成を待つ。
(生成実行工程の詳細)
図9に示すように、生成実行工程S24は、検索工程S31と、多角形生成工程S32と、生成判定工程S33と、設定工程S34と、比較設定工程S35と、を含んでいる。
(検索工程)
検索工程S31では、未作業地生成部66が、最後に算出された交点76を始点76Aに設定し、始点76Aから時計周りに交点76を検索すると共に、始点76Aから反時計周りに交点76を検索する。
(多角形生成工程)
多角形生成工程S32では、時計周りに検索した結果、少なくとも始点76Aを含んで3つの交点76を見つけ出した場合に、未作業地生成部66によって第1の多角形77が生成される(図8参照)。また、多角形生成工程S32では、反時計周りに検索した結果、少なくとも始点76Aを含んで3つの交点76を見つけ出した場合に、未作業地生成部66によって第2の多角形78が生成される(図8参照)。なお、多角形生成工程S32では、時計周りまたは反時計回りに検索した結果、少なくとも3つの交点76を見つけられなかった場合、未作業地生成部66は第1の多角形77または第2の多角形78を生成しない。
(生成判定工程、設定工程、比較設定工程)
生成判定工程S33では、未作業地生成部66が、第1の多角形77と第2の多角形78の両方が生成されたか否かを判定する。第1の多角形77と第2の多角形78の何れか一方のみが生成された場合(生成判定工程S33でNO)、設定工程S34において、未作業地生成部66が第1の多角形77と第2の多角形78のうち生成された方を未作業地73として設定する。一方、第1の多角形77と第2の多角形78の両方が生成された場合(生成判定工程S33でYES)、比較設定工程S35において、第1の多角形77と第2の多角形78との面積を算出し、第1の多角形77と第2の多角形78のうち面積が大きい方を未作業地73として設定する。
(走行経路作成工程、自動運転制御工程)
2周目の圃場の回り刈りにおいて、自動直進を行う場合、未作業地算出方法には、走行経路作成工程S4と自動運転制御工程S5とが含まれる。走行経路作成工程S4と自動運転制御工程S5とは、直線生成工程S1に先立って実行される。なお、2周目の圃場の回り刈りは手動で行われてもよいため、図9では、走行経路作成工程S4と自動運転制御工程S5とを破線で示している。
走行経路作成工程S4では、走行経路作成部62が、未作業地73の内側において、未作業地73の少なくとも一辺(または圃場の外形70)に沿うように直進経路Sを生成する(図5参照)。走行経路作成工程では、直進経路Sが作業直線75と略平行となるように生成される。また、自動運転制御工程では、自動運転制御部63が、直進経路Sに沿って自動で刈取作業を実行する。作業直線75は、直進経路Sに沿って自動で刈取作業を実行することで生成される。なお、走行経路作成工程S4は、作業者がタッチパネル30等から入力した作業開始位置・作業終了位置P1,P2に基づいて直進経路Sを生成してもよい。また、1周目の回り刈りであっても、圃場の外形70(外縁)に沿って自動直進(枕地直進)を行う場合には、上記で説明したように、走行経路作成工程S4と自動運転制御工程S5とが直線生成工程S1に先立って実行されてもよい。
以上によって、圃場の回り刈りによって未作業地73(自動走行可能領域73A)が生成される(図5参照)。その後、走行経路作成部62は、自動走行可能領域73Aの内側に自動運転を行うために参照される走行経路を生成する。なお、走行経路作成部62は、走行経路を生成する前に、未作業地73に当該走行経路を生成可能かを判定し、当該走行経路を生成可能である場合にはタッチパネル等に表示されたボタンの機能を有効にする。作業者がタッチパネル等に表示されたボタンにタッチすると、コンバイン1は自動走行モードに切り替わる。また、走行経路作成部62は、直進経路Sや作業直線75と略平行となる複数の直線状経路を組み合わせて走行経路を設定する。また、予めどこまで刈り込めば当該走行経路の生成が可能になるのかを示す情報(経路生成可能領域)が記憶部51に記憶されており、タッチパネル等には経路生成可能領域が表示される。作業者はタッチパネル等に表示された経路生成可能領域を確認することができる。また、どこまで刈り込めば当該走行経路の生成が可能になるのかを作業者に通知することもできる。
以上説明した本実施形態に係るコンバイン1(未作業地算出方法)によれば、1つの刈取作業が終了する度に作業直線75を生成することができ、作業直線75どうしの交点76を頂点とする未作業地73を生成することができる。これにより、例えば、圃場の回り刈りを1周した後に多数の点(位置)を設定し、これらの位置を線で結ぶことで未作業地73を求める場合に比べて、簡単に未作業地73を求めることができる。また、本実施形態に係るコンバイン1(未作業地算出方法)によれば、実際の穀稈の条向きに沿って刈取作業を実行して枕地72Aや自動走行可能領域73Aを設定することができる。これにより、自動走行可能領域73Aには実際の条向きに合わせた走行経路が設定されるため、刈残しを最小限に抑えた自動運転を実現することができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1(未作業地算出方法)によれば、最後に算出された交点76を基準(始点76A)にして、最新の未作業地73を求めることができる。これにより、刈取作業を続けることで縮小する未作業地73を、常に最新の未作業地73に更新することができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1(未作業地算出方法)によれば、2周目の圃場の回り刈りに関し、自動直進(枕地直進)させながら刈取作業を行うことができ、自動で行われた刈取作業ごとに作業直線75を求めることができる。これにより、簡単に未作業地73を求めることができる。また、刈取作業の開始から終了までの間に継続して取得される複数の計測点71に基づいて作業直線75を求めることができるため、実際のコンバイン1の直進に沿ったずれの少ない作業直線75を求めることができる。
[第1変形例]
次に、図10を参照して、本実施形態の第1変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)について説明する。図10は圃場に1つの刈取作業を実行した状態を示す平面図である。なお、以下の説明では、既に説明したコンバイン1(未作業地算出方法)と同一または対応する構成については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
未作業地73の外縁部において穀稈が条向きに沿って真っすぐに植えられていないことある。つまり、未作業地73の外縁が凹凸状に形成されていることがある。このような場合、コンバイン1は、未作業地73の外縁が凹凸に沿うように蛇行しながら刈取作業を行うことになる。この刈取作業中に取得された複数の計測点71を直線近似して作業直線75を生成した場合、作業直線75が未作業地73の一部と重複することがある。つまり、実際には刈り取られていないエリアが既作業地72として設定されてしまい、刈り取られなかった穀稈が既作業地72に残ることがある。そこで、第1変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)は、既作業地72での刈残しを予防する機能を備えている。
第1変形例に係るコンバイン1(直線生成工程S1)では、直線生成部65が、1つの刈取作業において作業開始位置P1から作業終了位置P2まで継続して取得された複数の計測点71に基づいて基準直線80を生成する。なお、基準直線80の算出法は、作業直線75の算出法と同様である。続いて、直線生成工程S1では、直線生成部65が、基準直線80を挟んで未作業地73から最も離れた計測点71を判定する。つまり、未作業地73から最も外側に位置する計測点71が特定される。次に、直線生成工程S1では、直線生成部65が、特定した計測点71を通過し、且つ基準直線80に沿うように(略平行に)作業直線75を設定する。
以上説明した本実施形態の第1変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)では、作業直線75が、未作業地73から最も離れた計測点71を通過するように設定されていた。この構成によれば、確実に未作業地73の外側に既作業地72が形成されるため、実際には刈り取っていないエリアを既作業地72として設定することが防止される。これにより、実際の未作業地73が既作業地72にはみ出すことがなく、穀稈の刈残しを予防することができる。また、刈取作業中に継続して取得される複数の計測点71に基づいて、実際のコンバイン1の移動に沿ったずれの少ない基準直線80を求めることができる。
なお、本実施形態の第1変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)では、作業直線75が基準直線80と略平行に設定されていたが、本明細書において、作業直線75が基準直線80に沿って設定されるとは、作業直線75が基準直線80と平行であることに限らず、多少の傾きを許容する概念である。例えば、刈り残しが生じない程度であれば、直線生成部65が、特定した計測点71を通過し、且つ基準直線80に対して傾いた作業直線75を設定してもよい(図示せず)。また、例えば、直線生成工程S1では、直線生成部65が、特定した計測点71を通過するように基準直線80を移動させ(正確には基準直線80を移動させたときの座標を算出)、その基準直線80を作業直線75として設定してもよい。
[第2変形例]
次に、図11を参照して、本実施形態の第2変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)について説明する。図11はコンバイン1が刈取作業を中断した後に再開した状態を示す平面図である。なお、以下の説明では、既に説明したコンバイン1(未作業地算出方法)と同一または対応する構成については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
例えば、刈取部3や脱穀部4等で穀稈の詰まりが発生した場合等、1つの刈取作業(1直進工程)が中断され、当該詰まりを解消した後に刈取作業が再開されることがある。この場合、再開した刈取作業の進行方向が、中断前の刈取作業の進行方向に対して僅かに傾くことがある。そこで、第2変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)は、1つの刈取作業を途中で停止したとしても、適正な作業直線75を生成するための機能を備えている。
第2変形例に係るコンバイン1(直線生成工程S1)では、1つの刈取作業が中断された後に再開され場合において、直線生成部65は、作業開始位置P1から作業中断位置P3までの間に取得された計測点71(図11では図示せず)に基づいて第1の作業直線81を生成し、作業中断位置P3から作業終了位置P2までの間に取得された計測点71(図11では図示せず)に基づいて第2の作業直線82を生成する。
また、直線生成工程S1では、第1の作業直線81に対する第2の作業直線82の傾斜角度θが所定範囲内である場合、直線生成部65は作業開始位置P1と作業終了位置P2とを結ぶ直線を作業直線75として生成する(図11の太い破線参照)。一方、直線生成工程S1では、第1の作業直線81に対する第2の作業直線82の傾斜角度θが所定範囲を超える場合、直線生成部65は作業開始位置P1から作業中断位置P3までの区間と作業中断位置P3から作業終了位置P2までの区間とを互いに異なる刈取作業とし、第1の作業直線81と第2の作業直線82とを互いに異なる作業直線75として設定する。なお、第1の作業直線81に対する第2の作業直線82の傾斜角度θの所定範囲は、1~10度の範囲で設定されている。当該傾斜角度θの所定範囲は、圃場の大きさや形状、作業者の経験等に応じて自由に設定してもよく、作業者がタッチパネル30等を介して自由な値を入力してもよい。
以上説明した本実施形態の第2変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)によれば、1つの刈取作業が途中で停止されたとしても、第1の作業直線81に対する第2の作業直線82の傾斜角度θが所定範囲内である場合には、1つの作業直線75として扱うことができる。これにより、少ない計算量で簡単に未作業地73を求めることができる。なお、第1変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)に第2変形例に係るコンバイン1(未作業地算出方法)の特徴を適用してもよい。
なお、以上説明した本実施形態(第1~第2変形例を含む。以下同じ。)に係るコンバイン1(未作業地算出方法)では、圃場の回り刈りが2周されることで、枕地72Aおよび自動走行可能領域73Aが形成されていたが、本発明はこれに限定されない。圃場の回り刈りが1周または3周以上されることで、枕地72Aおよび自動走行可能領域73Aが形成されてもよい。
また、本実施形態に係るコンバイン1(未作業地算出方法)では、走行経路作成部62が未作業地73の外周辺(4辺)に沿うように4つの直進経路Sを生成していたが、本発明はこれに限定されない。走行経路作成部62は、未作業地73の内側において、未作業地73の少なくとも一辺に沿うように直進経路Sを生成すればよい。なお、直進経路Sが生成されなかったルート(エリア)では、作業者は手動でコンバイン1を直進させればよい。
また、本実施形態に係るコンバイン1(未作業地算出方法)では、圃場の回り刈りを2周することで形成された自動走行可能領域73Aに走行経路が生成されていた。自動走行可能領域73Aや走行経路は、自動運転時にコンバイン1が圃場の障害物(例えば、圃場への入口、用水バルブ、排水口または暗渠排気口等)に衝突しない範囲を算出して生成される。しかしながら、自動走行可能領域73Aに走行経路が生成された後に、作業者が手動走行によって自動走行可能領域73Aの一部を刈り込んでしまった場合、旋回するコンバイン1が障害物に衝突するような走行経路に変更されてしまうことがある。この場合、制御装置45は、障害物に接触する可能性がある旨をタッチパネル30等に表示し、作業者に警告または注意喚起を実行してもよい。また、他にも、圃場情報設定部60が、旋回するコンバイン1が障害物に衝突しない範囲まで自動走行可能領域73Aを縮小(形状変更)し、走行経路作成部62が縮小された自動走行可能領域73Aに走行経路に生成してもよい。なお、障害物に衝突する可能性のあるエリアでは、作業者がコンバイン1を手動走行させることが好ましい。
また、本実施形態に係るコンバイン1(未作業地算出方法)では、四角形状の圃場を回り刈りするため、4つの作業直線75が四角形状の閉じた領域を構成し、4つの交点76を頂点とした四角形を成す未作業地73が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。未作業地生成部66は、少なくとも3つの作業直線75が閉じた領域を構成するように交差した場合に、少なくとも3つの交点76を頂点とする多角形を成す未作業地73を生成すればよい。
また、本実施形態に係るコンバイン1では、情報を表示する表示部と人為操作を受け付ける入力部とが、タッチパネル30や携帯端末53(タブレット端末)のタッチパネルであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、操縦部9には、タッチパネル30に代えて、ノートパソコンが備えられてもよい(図示せず)。これと同様に、例えば、携帯端末53がノートパソコンであってもよい(図示せず)。これらの場合、液晶ディスプレイが表示部の一例であり、キーボードやマウスが入力部の一例となる。
また、本実施形態に係るコンバイン1では、タッチパネル30が携帯端末53と別体で設けられていたが、これに限らず、タッチパネル30を着脱可能に設け、タッチパネル30を携帯端末53として用いてもよい。
また、本実施形態に係るコンバイン1では、タッチパネル30等が、情報を表示する表示部と人為操作を入力する入力部とを兼ねていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、液晶ディスプレイ等の表示部と、キーボード、マウス、ボタン、スイッチ等の入力部とが別体で設けられてもよい(図示せず)。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係るコンバインおよび未作業地算出方法における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 コンバイン
34 測位部
62 走行経路作成部
63 自動運転制御部
65 直線生成部
66 未作業地生成部
71 計測点
73 未作業地
75 作業直線
76 交点
77 第1の多角形
78 第2の多角形
80 基準直線
81 第1の作業直線
82 第2の作業直線
P1 作業開始位置
P2 作業終了位置
θ 傾斜角度
S1 直線生成工程
S2 未作業地生成工程
S4 走行経路作成工程
S5 自動運転制御工程

Claims (10)

  1. 車体が直進と旋回とを繰り返しながら刈取作業を行う回り刈りによって圃場の未作業地を生成するコンバインであって、
    前記車体の位置を示す計測点を取得する測位部と、
    1つの前記刈取作業において作業開始位置から作業終了位置までの間に取得された前記計測点に基づいて作業直線を生成する直線生成部と、
    前記作業直線が生成される度に互いに交差する前記作業直線どうしの交点を算出し、少なくとも3つの前記作業直線が閉じた領域を構成するように交差した場合に、少なくとも3つの前記交点を頂点とする多角形を成す前記未作業地を生成する未作業地生成部と、を備えたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記未作業地生成部は、
    最後に算出された前記交点を始点に設定し、
    前記始点から時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第1の多角形を生成し、
    前記始点から反時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第2の多角形を生成し、
    前記第1の多角形と前記第2の多角形の何れか一方のみが生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち生成された方を前記未作業地として設定し、
    前記第1の多角形と前記第2の多角形の両方が生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち面積が大きい方を前記未作業地として設定することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記測位部は、1つの前記刈取作業において前記作業開始位置から前記作業終了位置まで継続して前記計測点を取得し、
    前記直線生成部は、取得された複数の前記計測点に基づいて基準直線を生成し、前記基準直線を挟んで前記未作業地から最も離れた前記計測点を通過し、且つ前記基準直線に沿うように前記作業直線を設定することを特徴とする請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 1つの前記刈取作業が中断された後に再開された場合において、前記直線生成部は、前記作業開始位置から作業中断位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第1の作業直線を生成し、前記作業中断位置から前記作業終了位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第2の作業直線を生成し、
    前記直線生成部は、
    前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲内である場合、前記作業開始位置と前記作業終了位置とを結ぶ直線を前記作業直線として生成し、
    前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲を超える場合、前記作業開始位置から前記作業中断位置までの区間と前記作業中断位置から前記作業終了位置までの区間とを互いに異なる前記刈取作業とし、前記第1の作業直線と前記第2の作業直線とを互いに異なる前記作業直線として設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記未作業地に直進経路を生成する走行経路作成部と、
    前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行する自動運転制御部と、を更に備え、
    前記作業直線は、前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行することで生成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 車体が直進と旋回とを繰り返しながら刈取作業を行う回り刈りによって圃場の未作業地を生成する未作業地算出方法であって、
    1つの前記刈取作業において作業開始位置から作業終了位置までの間に取得された前記車体の位置を示す計測点に基づいて作業直線を生成する直線生成工程と、
    前記作業直線が生成される度に互いに交差する前記作業直線どうしの交点を算出し、少なくとも3つの前記作業直線が閉じた領域を構成するように交差した場合に、少なくとも3つの前記交点を頂点とする多角形を成す前記未作業地を生成する未作業地生成工程と、を備えたことを特徴とする未作業地算出方法。
  7. 前記未作業地生成工程では、
    最後に算出された前記交点を始点に設定し、
    前記始点から時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第1の多角形を生成し、
    前記始点から反時計周りに前記交点を検索した結果、少なくとも前記始点を含んで3つの前記交点を見つけ出した場合に第2の多角形を生成し、
    前記第1の多角形と前記第2の多角形の何れか一方のみが生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち生成された方を前記未作業地として設定し、
    前記第1の多角形と前記第2の多角形の両方が生成された場合には前記第1の多角形と前記第2の多角形のうち面積が大きい方を前記未作業地として設定することを特徴とする請求項6に記載の未作業地算出方法。
  8. 前記直線生成工程では、1つの前記刈取作業において前記作業開始位置から前記作業終了位置まで継続して取得された複数の前記計測点に基づいて基準直線を生成し、前記基準直線を挟んで前記未作業地から最も離れた前記計測点を通過し、且つ前記基準直線に沿うように前記作業直線を設定することを特徴とする請求項6または7に記載の未作業地算出方法。
  9. 1つの前記刈取作業が中断された後に再開された場合において、前記直線生成工程では、前記作業開始位置から作業中断位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第1の作業直線を生成し、前記作業中断位置から前記作業終了位置までの間に取得された前記計測点に基づいて第2の作業直線を生成し、
    前記直線生成工程では、
    前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲内である場合、前記作業開始位置と前記作業終了位置とを結ぶ直線を前記作業直線として生成し、
    前記第1の作業直線に対する前記第2の作業直線の傾斜角度が所定範囲を超える場合、前記作業開始位置から前記作業中断位置までの区間と前記作業中断位置から前記作業終了位置までの区間とを互いに異なる前記刈取作業とし、前記第1の作業直線と前記第2の作業直線とを互いに異なる前記作業直線として設定することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の未作業地算出方法。
  10. 前記未作業地に直進経路を生成する走行経路作成工程と、
    前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行する自動運転制御工程と、を更に備え、
    前記作業直線は、前記直進経路に沿って自動で前記刈取作業を実行することで生成されることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の未作業地算出方法。
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