JP2022087356A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールへの水分の浸入を防ぎ、耐湿性を向上させる。【解決手段】太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池セル10と裏面保護部材42との間に中間シート部材44が備えられて、受光面側から順に、透光性基板41、封止材43a、太陽電池セル10、封止材43b、中間シート部材44、封止材43c、および裏面保護部材42が配設された積層構造を含む。中間シート部材44は、700nm以上の波長域の光を反射させる反射層を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の太陽電池セルを備える太陽電池モジュールに関する。
一般的に、太陽電池モジュールは屋外に設置されることが多い。そのため、十分な耐候性や強度などを得るために、太陽電池セルは封止材で封止されて、表面保護部材および裏面保護部材が設けられている。また、太陽電池セルで光電変換により発生した電力を取り出すために、太陽電池セルの電極部分には出力用配線が電気的に接続されている。出力用配線は太陽電池モジュールの裏面側に引き出されて、端子ボックスの接続端子に接続されている。
この種の太陽電池モジュールにおいて、裏面保護部材は、太陽電池モジュールの耐候性および耐湿性を向上させるために、アルミニウム等の金属箔を挟み込んだ複層構造の積層フィルムとされていた。例えば特許文献1には、裏面保護部材として、フッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレート(PET)シートを用いることが開示されている。
また、受光面側および裏面側に配設される封止材には、熱架橋性の透明樹脂であるエチレン酢酸ビニル共重合体(エチレンビニルアセテート、以下EVAと称する。)が用いられることが多く、透光性、耐熱性、電気絶縁性等が備えられている。
特開2014-229754号公報
しかしながら、金属箔を含む裏面保護部材を用いると絶縁不良を生じる問題があることから、近年では金属箔を含まないPETフィルムが裏面保護部材として用いられることもある。前記出力用配線は、端子ボックスの接続端子との接続のために、裏面保護部材を貫通させて太陽電池モジュールの裏面側に引き出される。そのため、端子ボックスの周辺で裏面保護部材を通して水蒸気等の水分が浸入しやすくなるおそれがあった。
また、封止材に用いられるEVA、ポリオレフィン、PVB(ポリビニルブチラール)は、水分との接触によって酢酸が遊離しやすい特性を有する。特にEVAでは遊離する酢酸の量が多い。遊離酸は金属電極を腐食させたり、金属電極と封止材との密着性を低下させたりするおそれもあった。したがって、太陽電池モジュールの裏面側から水分の浸入の影響を抑えて、より耐湿性の高い構造とすることが求められた。
本発明は、前記のような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、受光面とは反対側の裏面側からの水分の浸入を防止し得て、耐湿性および長期信頼性を高めた太陽電池モジュールを提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、透光性基板と裏面保護部材との間に、電気的に接続された複数の太陽電池セルが封止材により封止されてなる太陽電池モジュールであって、前記太陽電池セルと前記裏面保護部材との間には、前記封止材よりも防湿性を有する中間シート部材が設けられ、受光面側から前記透光性基板、前記封止材、前記太陽電池セル、前記封止材、前記中間シート部材、前記封止材、および前記裏面保護部材が順に配設された積層構造を備えることを特徴としている。
また、前記構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護部材における受光面側と反対側の面である裏面には、前記太陽電池セルで発生した電力を外部に導出する出力部が設けられ、前記出力部は、前記積層構造における前記裏面保護部材の裏面側に配置されていることが好ましい。
また、前記構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記中間シート部材は、少なくとも前記出力部の受光面側を含む領域に設けられていることが好ましい。
また、前記構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記中間シート部材は、前記太陽電池セルと前記裏面保護部材との間の全領域に設けられてもよい。
また、前記構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記中間シート部材と前記裏面保護部材とは共通のシート状部材からなるものであってもよい。
また、前記構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記中間シート部材は、PTFE、ETFEまたはPETのいずれかを含む樹脂シートを備えることが好ましい。
また、前記構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記中間シート部材は700nm以上の波長域の光を反射させる反射層を含むことが好ましい。
このような特定事項を具備することにより、前記積層構造における中間シート部材の作用で、受光面とは反対側の裏面側からの水分の浸入を防止することが可能になり、耐湿性を高めることができる。
本発明によれば、受光面とは反対側の裏面側からの水分の浸入を防止し得て、耐湿性をより一層高め、長期信頼性の高い太陽電池モジュールとすることが可能となる。
本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールの概略構成を示す平面図である。 前記太陽電池モジュールにおける太陽電池セル同士の接続構造を示す断面図である。 前記太陽電池モジュールに備えられる中間シート部材の一例を模式的に示す断面図である。 前記太陽電池モジュールに備えられる中間シート部材の他の例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールの概略構成を示す平面図である。 前記太陽電池モジュールにおける中間シート部材の積層形態の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る太陽電池モジュールについて、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュール1の概略構成を示す平面図であり、図2は、太陽電池モジュール1の内部構造であって、太陽電池セル10同士の接続構造を示す断面図である。
なお、図1では、太陽電池モジュール1に備えられる封止材、裏面保護部材等の構成部材の図示は省略している。また、以下に説明する実施形態1および2で共通する構成部材を共通の参照符号により示して、その構成部材についての重複する説明は省略している。
図1に示すように、太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池セル10が電気的に接続されて構成された太陽電池セルストリング21と、太陽電池セルストリング21を電気的に接続する複数の配線部材(32、33)とを含むパネル40を備えている。パネル40の外周部には図示しない枠体が取り付けられる。
図2に示すように、太陽電池モジュール1は、第1方向D1に並ぶ複数の太陽電池セル10等が、透光性基板41と裏面保護部材42との間に封止材43で封止された構造を有している。透光性基板41は太陽電池モジュール1の受光面側(図2における図中上側)に設けられ、裏面保護部材42はその裏面側に設けられている。ここで、太陽電池モジュール1の「受光面」とは太陽光が主に入射する面をいい、「裏面」とは受光面側と反対側の面をいう。
太陽電池セル10は、光照射によって電力を生じる平板状の光起電力素子であり、図2に示すように、表面電極101と裏面電極102とを備えている。例えば、表面電極101は、バスバー電極103と、図示しないフィンガー電極とを有する。バスバー電極103は帯状とされ、太陽電池セル10の表面に第1方向D1に直線的に形成されている。フィンガー電極は、バスバー電極103の両側縁から第2方向D2に延びて形成されている。フィンガー電極は、互いに一定の間隔をあけて、太陽電池セル10の受光面全体を網羅するようにパターン形成されている。
裏面電極102は、太陽電池セル10の裏面において第1方向D1に直線的に帯状となるように形成されており、バスバー電極103と表裏対向するように設けられている。配線材(インターコネクタ)31は、一方の太陽電池セル10の表面電極101のバスバー電極103と他方の太陽電池セル10の裏面電極102に接続されて、隣り合う太陽電池セル10同士を直列に接続している。
配線材31は、細長い短冊状に形成された基材または断面略円形状のワイヤの外表面に、導電性接着剤または半田がコーティングされた構成を有する。基材およびワイヤの材質としては特に限定されないが、例えば銅等の金属を用いることができる。
このように接続される太陽電池セル10は、それぞれが平板状の形状を有しており、図1に示す形態では、例えば約156mm角の大きさの太陽電池セル基板を2分割した分割セルが用いられている。そのため、太陽電池セル10は、約156mm×78mm角程度の大きさを有している。
ここで、分割セルとは、標準サイズのセル(太陽電池用ウェハ1枚分のセル、フルセルともいう。)を分割した小型のセルをいう。分割セルとしては、標準サイズのセルを半分に分割したもの(ハーフセル)、1/3や1/4に分割したもの等を例示できる。分割セルでは、セル1枚当たりの電流の電流値を減少(ハーフセルの場合には半減)させることができ、それだけ、太陽電池モジュール1の電力損失を減少させることが可能とされる。例示の形態では、太陽電池セル10はハーフセルである。
太陽電池モジュール1には、複数のハーフセルの太陽電池セル10が、第1方向(列方向)D1、および第2方向(行方向)D2に沿って、マトリクス状に配列されている。例示の形態に係る太陽電池モジュール1では、図1に示すように、パネル40の第1方向D1の中間部に、配線部材(端部配線部材32、中間配線部材33)が設けられている。これらの配線部材を挟んで第1方向D1の両側には、第1方向D1に沿ってそれぞれ12枚の太陽電池セル10が配列されるとともに、前述の配線材31によって電気的に直列に接続されて、太陽電池セルストリング21が設けられている。また、第2方向D2には、12枚の太陽電池セルを含む太陽電池セルストリング21が複数隣り合うように配列され、中間配線部材33を介して太陽電池セルストリング21同士が電気的に直列に接続されている。
第2方向D2の両端部に配設された太陽電池セルストリング21は、第1方向D1の一端部においては、端部配線部材32に電気的に接続されており、他端部においては、中間配線部材33で隣り合う太陽電池セルストリング21と電気的に接続されている。また、配線部材32、33を挟んで両側にそれぞれ、第2方向D2に沿って、6組の太陽電池セルストリング21が並べられて、12×6の合計72枚の太陽電池セル10が配列された太陽電池セル群20が構成されている。端部配線部材32は、複数の太陽電池セルストリングからの電力を取り出す役割を有する。
これにより、太陽電池モジュール1は、パネル40内に、72枚の太陽電池セル10を直列に接続した太陽電池セル群20を2組含み、これらの太陽電池セル群20同士が電気的に並列に接続された構成を有している。したがって、例示の形態に係る太陽電池モジュール1では、直列に接続されたフルセル72枚相当(ハーフセル72枚×2相当)の電力を出力することが可能とされている。
このような太陽電池モジュール1において、耐湿性を高めるための構造として、太陽電池セル10と裏面保護部材42との間に、防湿性を有する中間シート部材44が設けられている。
図2を参照して、太陽電池モジュール1は、受光面側から透光性基板41、受光面側の封止材43a(43)、複数の太陽電池セル10、中間部の封止材43b(43)、中間シート部材44、裏面側の封止材43c(43)、および裏面保護部材42が順に配設された積層構造を有している。封止材43a、43b、43cは、いずれもEVAを主成分とする共通の樹脂材料により構成された封止材43である。
透光性基板41は、太陽電池セル10の表面側(図2では図中上側)に対向するように設けられている。透光性基板41としては、太陽光に対して透明な基板であれば特に限定なく用いることができ、例えば、ガラス基板などを用いることができる。
裏面保護部材42は、太陽電池セル10の裏面側(図2では図中下側)に対向するように設けられている。裏面保護部材42としては、封止材43の裏面側を保護することができるものであれば特に限定なく用いることができ、例えばPET等の耐候性フィルムを用いることができる。
中間シート部材44は、防湿性および赤外線反射性を有するシート状部材とされている。図3は、一例としての中間シート部材44を模式的に示す断面図である。太陽電池モジュール1に適用する中間シート部材44としては、黒色層441と反射層442とが積層された複層構造のシート状部材を例示することができる。
黒色層441は、水酸基を有する主剤樹脂と、イソシアネート基を有する硬化剤と、顔料成分とを、を含有する層である。この黒色層441は、太陽電池セル10と同色または同系色の色調を有する層とされている。例えば、黒色層441は、太陽電池セル10と同色または同系色の色調の暗色インキを、反射層442上に塗布または積層して乾燥硬化することにより形成することができる。塗布の方法としては、ロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、または印刷法等の種々の塗布方法によるものとすることができる。
反射層442は、例えば白色顔料を含む樹脂シートまたは白色顔料を含むコート層(塗布膜や印刷膜)が形成された樹脂シートからなり、700nm以上の波長域の光を反射する白色樹脂層とされている。例えば、反射層442は、黒色層441を透過した700nm以上の波長域の光であって、より詳しくは、780nm以上の波長域の赤外線(近赤外線)を反射するように構成されている。
また、反射層442を構成する樹脂シートとしては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等の樹脂シートを用いることができる。これらの樹脂シートは、封止材43よりも水蒸気透過度が低い。例えば、PETの水蒸気透過度は、0.7g・mm/m・dである。これにより、中間シート部材44に防湿性を付与することができる。また、反射層442は、近赤外線を反射するため、粒径が0.1μm以上1.5μm以下の白色顔料を所定の割合で含むことが好ましい。このような白色顔料には、酸化チタンを例示することができる。
中間シート部材44は、太陽電池モジュール1において、黒色層441が太陽電池セル10側(受光面側)に、反射層442が裏面保護部材42側(裏面側)に対向させるような向きで積層される。封止材43cよりも水蒸気透過度が低い樹脂シートを含む中間シート部材44が、封止材43bと封止材43cとの間に設けられることで、封止材43cから封止材43bへの水分の侵入を抑制できる。したがって、中間シート部材44は、封止材43bと封止材43cとの間に設けられて、裏面側から受光面側への水分の浸入を阻止するものとなる。
太陽電池モジュール1は、このような積層構造で加熱圧着されることにより、図2に示すように、太陽電池セル10の裏面側では、中間シート部材44との間に封止材43bが設けられ、太陽電池セル10が封止されている。中間シート部材44の裏面側にも、裏面保護部材42との間に封止材43cが設けられて封止された構造を有している。
太陽電池モジュール1には、中間シート部材44の黒色層441が上層(受光面側)に配置されている。このため、太陽電池モジュール1への入射光は、透光性基板41および封止材43を通過して太陽電池セル10に到達し、また、一部の入射光は、太陽電池セル10の裏面側の中間シート部材44に到達する。中間シート部材44では、反射層442において入射光に含まれる赤外線の多くが反射される。中間シート部材44が存在することにより、大部分の赤外線が反射されて吸収されないため、赤外線吸収による太陽電池モジュール1の温度上昇を抑制することができる。
太陽電池モジュール1の裏面側では、裏面保護部材42によって水分の浸入が防がれ、さらに中間シート部材44によっても水分の浸入が防がれ、二重で耐湿性を確保することができる。また、万一、わずかに水分の浸入があったとしても、裏面保護部材42の内側には封止材43cを介在して中間シート部材44が設けられているので、中間シート部材44の反射層442を構成する樹脂シートによって、太陽電池セル10側への水分の浸入は防がれる。これにより、裏面側からの水蒸気等の水分が封止材43bまで到達することを防止でき、EVAでの遊離酸の発生を抑制し、太陽電池セル10の裏面電極102等と封止材43との密着性を維持することが可能とされる。
また、受光面側から太陽電池モジュール1を目視した際には、太陽電池セル10とその裏面側にある中間シート部材44とが透光性基板41および封止材43を介して見える。中間シート部材44は、黒色層441が太陽電池セル10と同色または同系色であることから、それらが一体的に見え、意匠性を向上させることができる。
図4は、太陽電池モジュール1に適用される中間シート部材44の他の例を模式的に示す断面図である。中間シート部材44としては、黒色層441および反射層442に加えて、透明樹脂層443を含む複層構造のシート状部材であってもよい。この場合、透明樹脂層443は、封止材43であるEVAとの接着性を向上させ、可視光を透過する透明もしくは半透明の樹脂層とされることが好ましい。透明樹脂層443には、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることができる。
このように構成される中間シート部材44によっても、太陽電池モジュール1において、裏面側からの水分が浸入するのを抑制し、封止材43bまで到達することを防止できるので、EVAでの遊離酸の発生を抑えて、太陽電池セル10の裏面電極102等と封止材43との密着性を維持することが可能とされる。
なお、本実施形態において、太陽電池モジュール1の裏面保護部材42に太陽電池セル10と同色または同系色の色調層を含む樹脂シートを用いる場合には、中間シート部材44として必ずしも黒色層441を含むものでなくともよい。すなわち、例えば、中間シート部材44は反射層442と透明樹脂層443との複層構造を有するものであってもよい。中間シート部材44に黒色層441が設けられずとも、裏面保護部材42が太陽電池セル10と同色または同系色の層を含むことから、それらが一体的に見え、意匠性を向上させることが可能となる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュール1の概略構成を示す平面図であり、図6は、太陽電池モジュール1の内部構造であって、中間シート部材44を含む積層構造の一例を示す断面図である。
この形態に係る太陽電池モジュール1は、中間シート部材44の配設形態において特徴を有し、その他の構成では実施形態1に係る太陽電池モジュール1と共通する。
図6に示すように、裏面保護部材42における受光面側と反対側の面である裏面(図中の下側)には、太陽電池セル10で発生した電力を外部に導出する出力部50が設けられている。これらの図においては記載を省略しているが、太陽電池モジュール1は、正極側と負極側の2つの引出し電極を有しており、それぞれの引出し電極の一端は太陽電池セル10と電気的に接続されている。
出力部50では、引出し電極の出力リード部(出力用配線)51が、裏面保護部材42を貫通して太陽電池モジュール1の外部へ導出されている。導出された出力リード部51は、端子ボックス52内へ引き込まれ、接続端子等を介して外部出力ケーブル53と電気的に接続されている。このような構造の太陽電池モジュール1では、太陽電池セル10で発生した電力を外部に取り出すために、裏面保護部材42に開口部を設けて出力リード部51を導出し、端子ボックス52へと至る配線を行っている。そのため、この配線方法においては、出力リード部51と裏面保護部材42の開口部から水蒸気等の水分が浸入しやすくなる。
これに対して、本実施形態に係る太陽電池モジュール1では、中間シート部材44が、少なくとも、出力部50の受光面側を含む領域に設けられている。出力部50は、例えば太陽電池モジュール1における太陽電池セル群20同士の間に設けられる。図5に示す形態では、太陽電池モジュール1の第1方向D1の略中間部に出力部50の端子ボックスが設けられることから、中間シート部材44は、当該中間部を含むように、第2方向D2に長い帯状に配設されている。
図6に示すように、太陽電池モジュール1は、出力部50の近傍では、受光面側から透光性基板41、受光面側の封止材43a(43)、複数の太陽電池セル10、中間部の封止材43b(43)、中間シート部材44、裏面側の封止材43c(43)、および裏面保護部材42が順に配設された積層構造を有している。出力部50は、このような積層構造における裏面保護部材42の裏面側に配置されており、出力部50の内側には封止材43bと封止材43cとの間に中間シート部材44が積層されている。
これにより、水蒸気等の水分の浸入が懸念される出力部50において、太陽電池モジュール1の裏面側には、裏面保護部材42に加えて中間シート部材44が積層されているので、そのような水分の浸入を防ぐことができる。したがって、裏面側からの水分が、封止材43bまで到達することを防止でき、EVAでの遊離酸の発生を抑制し、太陽電池セル10の裏面電極102等と封止材43との密着性を維持することが可能とされる。
このように、少なくとも出力部50の受光面側を含む領域に中間シート部材44を設ける場合、裏面保護部材42には中間シート部材44と共通のシート状部材を用いることができ、反射層442を含むものとすることができる。この場合、太陽電池モジュール1への入射光は、透光性基板41および封止材43を通過して太陽電池セル10に到達し、また、一部の入射光は、太陽電池セル10の裏面側の中間シート部材44または裏面保護部材42に到達する。これらの中間シート部材44および裏面保護部材42では、入射光に含まれる赤外線の多くが反射層442で反射され、赤外線吸収による太陽電池モジュール1の温度上昇を抑制することができる。
受光面側から太陽電池モジュール1を目視した際には、太陽電池セル10とその裏面側にある中間シート部材44とが透光性基板41および封止材43を介して見える。中間シート部材44がない領域では、中間シート部材44と共通の構成を有する裏面保護部材42が見える。これらには、太陽電池セル10と同色または同系色の層を含むことから、太陽電池セル10と中間シート部材44、および太陽電池セル10と裏面保護部材42が、いずれも一体的に見えて、意匠性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る太陽電池モジュール1では、裏面側からの水分が浸入を抑制し得て、より耐湿性の高い積層構造を備えさせることができる。これにより、封止材43を構成するEVAにおいて遊離酸の発生を抑制でき、長期的に信頼性の高い太陽電池モジュール1とすることが可能となる。また、出力部50が設けられる位置に対応させて、出力部50の受光面側に重点的に中間シート部材44が積層されることで、裏面保護部材42と中間シート部材44とで二重に耐湿性を備えさせ、出力部50からの水分の浸入を防ぐことが可能となる。中間シート部材44は、出力部50の受光面側を含む領域に設けられるに限定されず、太陽電池セル10と裏面保護部材42との間のより広い領域に設けられ、または全領域に設けられてもよい。
なお、前記した実施形態1および実施形態2では、太陽電池モジュール1に備えられる太陽電池セル10として、標準サイズのセル(フルセル)が半分に分割されたものを例示したが、本発明はこれに限られず、例えば1/4に分割されたものであってもよく、フルセルのものであってもよい。また、太陽電池セル10は、片面受光型であってもよいし、両面受光型であってもよい。太陽電池セル10の配列数や種類も特に限定されず、例えば太陽電池セル10として多結晶系半導体、薄膜系半導体等、種々の半導体材料により構成されたものを適用することができる。
以上開示した前記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、前記実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 太陽電池モジュール
10 太陽電池セル
101 表面電極
102 裏面電極
103 バスバー電極
20 太陽電池セル群
21 太陽電池セルストリング
31 配線材
32 端部配線部材(配線部材)
33 中間配線部材(配線部材)
40 パネル
41 透光性基板
42 裏面保護部材
43 封止材
44 中間シート部材
441 黒色層
442 反射層
50 出力部
51 出力リード部
52 端子ボックス
53 外部出力ケーブル

Claims (7)

  1. 透光性基板と裏面保護部材との間に、電気的に接続された複数の太陽電池セルが封止材により封止されてなる太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池セルと前記裏面保護部材との間には、前記封止材よりも防湿性を有する中間シート部材が設けられ、
    受光面側から前記透光性基板、前記封止材、前記太陽電池セル、前記封止材、前記中間シート部材、前記封止材、および前記裏面保護部材が順に配設された積層構造を備えることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記裏面保護部材における受光面側と反対側の面である裏面には、前記太陽電池セルで発生した電力を外部に導出する出力部が設けられ、
    前記出力部は、前記積層構造における前記裏面保護部材の裏面側に配置されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記中間シート部材は、少なくとも前記出力部の受光面側を含む領域に設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 請求項2に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記中間シート部材は、前記太陽電池セルと前記裏面保護部材との間の全領域に設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 請求項1~4のいずれか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記中間シート部材と前記裏面保護部材とは共通のシート状部材からなることを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 請求項1~5のいずれか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記中間シート部材は、PTFE、ETFEまたはPETのいずれかを含む樹脂シートを備えることを特徴とする太陽電池モジュール。
  7. 請求項1~6のいずれか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記中間シート部材は700nm以上の波長域の光を反射させる反射層を含むことを特徴とする太陽電池モジュール。
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