JP2022085273A - Lubricant supply system, lubricant supply method, industrial machine manufacturing method, and multi-joint robot manufacturing method - Google Patents
Lubricant supply system, lubricant supply method, industrial machine manufacturing method, and multi-joint robot manufacturing method Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022085273A JP2022085273A JP2020196879A JP2020196879A JP2022085273A JP 2022085273 A JP2022085273 A JP 2022085273A JP 2020196879 A JP2020196879 A JP 2020196879A JP 2020196879 A JP2020196879 A JP 2020196879A JP 2022085273 A JP2022085273 A JP 2022085273A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant
- injection
- discharge
- robot
- port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manipulator (AREA)
Abstract
Description
本開示は、潤滑剤供給システム、潤滑剤の供給方法、産業機械の製造方法、及び多関節ロボットの製造方法に関する。 The present disclosure relates to a lubricant supply system, a lubricant supply method, an industrial machine manufacturing method, and an articulated robot manufacturing method.
特許文献1には、ロボット内部の駆動力伝達機構の潤滑を行う給油装置付ロボットが開示されている。このロボットでは、駆動力伝達機構を潤滑するために適切な位置に設けられた潤滑油供給部に、ポンプ装置から吐出された潤滑油が供給される。
本開示は、供給結果を精度良く把握することが可能な潤滑剤供給システム、潤滑剤の供給方法、産業機械の製造方法、及び多関節ロボットの製造方法を提供する。 The present disclosure provides a lubricant supply system capable of accurately grasping supply results, a lubricant supply method, an industrial machine manufacturing method, and an articulated robot manufacturing method.
本開示の一側面に係る潤滑剤供給システムは、潤滑剤を注入する注入装置と、気体の流れの状態を検出する気体センサと、ワークに設けられた潤滑剤の注入口に注入装置を接続させ、ワークに設けられた気体の排出口に気体センサを接続させるロボット装置と、注入口に接続された注入装置によりワークに潤滑剤が注入されている際に、排出口に接続された気体センサの検出結果を監視する排気状態監視部と、を備える。 In the lubricant supply system according to one aspect of the present disclosure, an injection device for injecting a lubricant, a gas sensor for detecting the state of gas flow, and an injection device are connected to an injection port of the lubricant provided on the work. , Of the robot device that connects the gas sensor to the gas discharge port provided in the work, and the gas sensor connected to the discharge port when the lubricant is injected into the work by the injection device connected to the injection port. It is equipped with an exhaust state monitoring unit that monitors the detection result.
本開示によれば、供給結果を精度良く把握することが可能な潤滑剤供給システム、潤滑剤の供給方法、産業機械の製造方法、及び多関節ロボットの製造方法が提供される。 According to the present disclosure, a lubricant supply system capable of accurately grasping a supply result, a lubricant supply method, an industrial machine manufacturing method, and an articulated robot manufacturing method are provided.
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。 Hereinafter, an embodiment will be described with reference to the drawings. In the description, the same elements or elements having the same function are designated by the same reference numerals, and duplicate description will be omitted.
[潤滑剤供給システム]
図1には、一実施形態に係る潤滑剤供給システムが模式的に示されている。図1に示される潤滑剤供給システム1は、ワークWに対して潤滑剤を供給するシステムである。具体的には、潤滑剤供給システム1は、ワークWに含まれる機械部品の動きを円滑にするための潤滑剤をワークWに対して供給する。潤滑剤は、例えば、オイル(潤滑油)又はグリスである。ワークWは、機械部品を収容する収容部を有しており、潤滑剤供給システム1は、当該収容部の内部に潤滑剤を注入する。これにより、例えば、収容部内において機械部品が潤滑剤に浸される。
[Lubricant supply system]
FIG. 1 schematically shows a lubricant supply system according to an embodiment. The
ワークWの機械部品(潤滑剤を注入することが必要な機械要素)は、例えば、歯車(ギア)、軸受(ベアリング)、及びシャフト等である。ワークWは、工場又は事業所において使用され、所定の作業(例えば、加工、組立等)を行う産業機械であってもよい。産業機械の一例としては、工作機械、及び産業用ロボットが挙げられる。産業用ロボットの具体例としては、複数の関節を有する多関節ロボットが挙げられる。以下では、ワークWが、多関節ロボットWRである場合を例示する。 The mechanical parts (mechanical elements that need to be injected with lubricant) of the work W are, for example, gears, bearings, shafts, and the like. The work W may be an industrial machine that is used in a factory or a business establishment and performs a predetermined work (for example, processing, assembly, etc.). Examples of industrial machines include machine tools and industrial robots. Specific examples of industrial robots include articulated robots having a plurality of joints. In the following, a case where the work W is an articulated robot WR will be illustrated.
潤滑剤供給システム1は、例えば、ロボット装置10と、注入装置50と、吐出流量センサ60(流量センサ)と、排出装置70と、気体センサ80と、コントローラ100とを備える。
The
(ロボット装置)
ロボット装置10は、潤滑剤供給システム1の状態をワークWに対して潤滑剤を注入可能な状態にする準備作業を行う装置である。ロボット装置10は、例えば、2台の多関節ロボットを有する。2台の多関節ロボットは、多関節ロボット10A(第1多関節ロボット)と、多関節ロボット10B(第2多関節ロボット)とを含む。多関節ロボット10Aと多関節ロボット10Bとは、同種の多関節ロボットであってもよい。
(Robot device)
The robot device 10 is a device that performs preparatory work to make the state of the
多関節ロボット10A及び多関節ロボット10Bそれぞれは、例えば6軸の垂直多関節ロボットであり、図2に示されるように、基部12と、多関節アーム13と、先端部14とを有する。基部12は、ロボット装置10が作業を行うエリアにおいて、例えば、床面に設置されている。
Each of the articulated
多関節アーム13は、基部12と先端部14とを接続する。多関節アーム13は、複数の関節を有し、当該複数の関節の角度を変更することで、基部12に対する先端部14の位置及び姿勢を調節する。多関節アーム13は、例えば、旋回部16と、第1アーム17と、第2アーム18と、手首部19と、駆動部21,22,23,24,25,26とを有する。
The articulated
旋回部16は、鉛直な軸線31まわりに回転可能となるように、基部12の上部に設けられている。すなわち、多関節アーム13は、軸線31まわりに旋回部16を回転可能とする関節41を有する。
The
第1アーム17は、軸線31に交差(例えば直交)する軸線32まわりに回転可能となるように旋回部16に接続されている。すなわち、多関節アーム13は、軸線32まわりに第1アーム17を回転可能とする関節42を有する。なお、ここでの交差は、所謂立体交差のように互いにねじれの関係にある状態での交差を含む。以下においても同様である。
The
第2アーム18は、軸線31に交差する軸線33まわりに回転可能となるように、第1アーム17の端部に接続されている。すなわち、多関節アーム13は、軸線33まわりに第2アーム18を回転可能とする関節43を有する。軸線33は、軸線32に平行であってもよい。
The
第2アーム18の先端部18aは、第2アーム18の中心に沿う軸線34まわりに回転可能となっている。換言すると、第2アーム18の先端部18aは、第2アーム18の基端部18bに対して回転可能である。すなわち、多関節アーム13は、軸線34まわりに第2アーム18の先端部18aを回転可能とする関節44を有する。
The
手首部19は、軸線34に交差(例えば直交)する軸線35まわりに回転可能となっている。すなわち、多関節アーム13は、軸線35まわりに手首部19を回転可能とする関節45を有する。
The
先端部14は、手首部19の中心に沿う軸線36まわりに回転可能となるように、手首部19の先端に接続されている。すなわち、多関節アーム13は、軸線36まわりに先端部14を回転可能とする関節46を有する。先端部14には、多関節ロボット10A,10Bによる動作対象の部材(ツール)が設けられる。換言すると、関節46は、動作対象の部材を軸線36まわりに回転可能とする。動作対象の部材は、注入装置50又は排出装置70の差込部、及びカメラである。差込部及びカメラについては後述する。
The
駆動部21~26は、例えば、電動モータ等の動力源によって、多関節アーム13の複数の可動部をそれぞれ駆動する。駆動部21~26それぞれは、駆動力を発生させるアクチュエータ(モータ)と、アクチュエータによる回転を減速させて可動部を可動させるギア部(減速機)とを含んでもよい。
The drive units 21 to 26 each drive a plurality of movable parts of the articulated
駆動部21は、軸線31まわりに旋回部16を回転させ、駆動部22は、軸線32まわりに第1アーム17を回転させ、駆動部23は、軸線33まわりに第2アーム18を回転させ、駆動部24は、軸線34まわりに第2アーム18の先端部18aを回転させる。駆動部25は、軸線35まわりに手首部19を回転させ、駆動部26は、軸線36まわりに先端部14を回転させる。すなわち、駆動部21~26は、関節41~46をそれぞれ駆動する(可動させる)。
The drive unit 21 rotates the
潤滑剤の注入対象となるワークWが、多関節ロボットWRである場合において、当該多関節ロボットWRは、多関節ロボット10A,10Bと同様に構成された6軸の垂直多関節ロボットであってもよい。例えば、多関節ロボットWRは、多関節ロボット10A,10Bの基部12、多関節アーム13、及び先端部14にそれぞれ対応する基部212、多関節アーム213、及び先端部214を有する。
When the work W to which the lubricant is injected is an articulated robot WR, the articulated robot WR may be a 6-axis vertical articulated robot configured in the same manner as the articulated
多関節アーム213は、多関節アーム13の旋回部16、第1アーム17、第2アーム18(先端部18a及び基端部18b)、及び手首部19にそれぞれ対応する旋回部216、第1アーム217、第2アーム218(先端部218a及び基端部218b)、及び手首部219を有する。手首部219には、作業用の様々なツールが設けられる。ツールの具体例としては、部材を保持するためのハンド、塗料を吐出する塗装ガン、及び溶接トーチ等が挙げられる。多関節アーム213は、駆動部21~26及び関節41~46にそれぞれ対応する駆動部221~226及び関節241~246を有する。
The articulated
駆動部221は、軸線231まわりに旋回部216を回転させ、駆動部222は、軸線232まわりに第1アーム217を回転させ、駆動部223は、軸線233まわりに第2アーム218を回転させる。駆動部224は、軸線234まわりに第2アーム218の先端部218aを回転させ、駆動部225は、軸線235まわりに手首部219を回転させ、駆動部226は、軸線236まわりに先端部214を回転させる。すなわち、駆動部221~226は、関節241~246をそれぞれ駆動する(可動させる)。
The
駆動部221~226それぞれは、駆動力を発生させるアクチュエータ252と、アクチュエータによる回転を減速させて関節241~246(可動部)を可動させるギア部262とを含んでもよい。図2には、駆動部221に含まれるアクチュエータ252とギア部262とが例示されており、駆動部222~226のアクチュエータ252及びギア部262の図示は省略されている。
Each of the
ギア部262は、アクチュエータ252による駆動力を伝達して関節241を可動させる歯車等を含む機械部品270と、当該機械部品270を収容するハウジング264(収容部)とを有する。ハウジング264の内部に潤滑剤が注入可能となっている。ハウジング264には、ハウジング264の内部とハウジング264の外とを接続する2種類の穴が形成されている。以下、一方の穴を「注入口266」とし、他方の穴を「排出口268」とする。
The
注入口266は、ハウジング264の内部に潤滑剤を注入するための穴であり、排出口268は、ハウジング264の内部から外に気体を排出するための穴である。排出口268は、注入口266よりも上方に位置していてもよい。注入口266及び排出口268とは(これらの穴が開口する方向は)、互いに同じ向きであってもよく、互いに異なる向きであってもよい。例えば、注入口266及び排出口268は、ハウジング264に含まれる同一の側面に形成されてもよく、互いに異なる側面に形成されてもよい。
The
なお、多関節ロボット10A,10Bと多関節ロボットWRとは、異なる種類のロボットであってもよい。多関節ロボット10A,10B及び多関節ロボットWRの少なくとも一方は、6軸の垂直多関節ロボットに更に1軸の関節を追加した7軸の冗長型ロボットであってもよい。又は、ロボット装置10に含まれるロボット及びワークWの少なくとも一方は、所謂スカラー型の多関節ロボットであってもよく、所謂パラレルリンク型のロボットであってもよい。
The articulated
(注入装置)
図1に示される注入装置50は、潤滑剤を注入する装置である。注入装置50は、多関節ロボットWRに対して潤滑剤を注入可能に構成されている。潤滑剤供給システム1は、潤滑剤の供給源である収容装置90を備えており、注入装置50は、収容装置90内の潤滑剤を多関節ロボットWRの各ギア部262に注入する。収容装置90は、例えば、注入装置50に送出するための潤滑剤を収容(貯留)するドラム缶を有する。注入装置50は、例えば、注入差込部52と、封止部材54と、送出管56と、ポンプ59と、開閉バルブ58とを有する。
(Injection device)
The
注入差込部52は、ギア部262の注入口266に挿入(差込)可能に形成されている。注入差込部52は、図3(a)及び図3(b)に示されるように、例えば、先細りとなるように円錐状に形成されている。注入差込部52の先細りとなる先端には、潤滑剤を吐出するための吐出口52aが形成されている。注入差込部52は、多関節ロボット10Aの手首部19に取り付けられるツールの一部であり、ツールの保持部11に保持されている。一例では、注入差込部52が延びる方向(吐出口52aが向く方向)は、多関節ロボット10Aにおける軸線36に交差している。
The
ツールの保持部11には、カメラ15Aが更に保持されている。カメラ15Aは、当該カメラ15Aに含まれるレンズが、吐出口52aと同じ方向を向くように設けられている。カメラ15Aによる撮像範囲(視野)は、多関節ロボット10Aの先端部14の位置及び姿勢に応じた領域となる。カメラ15Aは、コントローラ100に撮像画像データを出力する。カメラ15Aによる撮像画像に基づいて、注入差込部52の位置及び姿勢が調節されてもよい。
The
封止部材54は、ギア部262の注入口266と注入差込部52との間の隙間を封止する部材である。封止部材54は、例えば、エラストマー又はゴムによって構成されている。封止部材54は、例えば、注入差込部52のうちの吐出口52aを含む先端部の周囲に設けられている。封止部材54は、注入差込部52の上記先端部の周囲を囲むように環状に形成されている。注入差込部52の上記先端部の外周面と封止部材54の内周面とは、接触した状態で互いに接続されている。
The sealing member 54 is a member that seals the gap between the
図3(b)には、注入差込部52が多関節ロボット10Aにより注入口266に挿入された状態が例示されている。注入差込部52が注入口266に挿入された状態において、封止部材54は、注入口266の開口縁に押し付けられる。そのため、封止部材54は、注入口266の内周面と注入差込部52の外周面との間の隙間を塞ぐ。封止部材54が注入口266に押し付けられた状態が維持されることで、ハウジング264の内部空間と、ハウジング264の外とを接続する流路が実質的に塞がれる。
FIG. 3B illustrates a state in which the
図1に戻り、送出管56は、収容装置90と注入差込部52とを接続する。すなわち、収容装置90から送出される潤滑剤は、送出管56内の流路によって注入差込部52まで導かれる。送出管56は可撓性を有する材料で構成されてもよく、送出管56の注入差込部52に近い一部は、多関節ロボット10Aの各アームに沿って設けられてもよい。ポンプ59は、例えば、送出管56が形成する流路において、収容装置90の近傍に配置されている。ポンプ59は、収容装置90内の潤滑剤を吸引し、吸引した潤滑剤を注入差込部52に向けて圧送する。
Returning to FIG. 1, the
開閉バルブ58は、送出管56内の流路に設けられており、当該流路を開閉する。例えば、開閉バルブ58が開状態である場合に、ポンプ59によって潤滑剤が送出されると、注入差込部52の吐出口52aから潤滑剤が吐出される。開閉バルブ58が閉状態である場合には、注入差込部52の吐出口52aからの潤滑剤の吐出が停止する。開閉バルブ58は、例えばエアオペレーションバルブである。
The on-off
(吐出流量センサ)
吐出流量センサ60は、注入装置50から吐出される潤滑剤の流量を測定するセンサ(流量計)である。吐出流量センサ60は、例えば、注入装置50から吐出される潤滑剤の積算流量を測定する。吐出流量センサ60は、注入装置50の送出管56によって形成される流路(当該流路の途中)に設けられている。吐出流量センサ60は、送出管56内を流れる潤滑剤の流量を測定可能であれば、いかなる方式によって流量(積算流量)を測定してもよい。
(Discharge flow rate sensor)
The discharge
吐出流量センサ60は、歯車式の流量計であってもよい。一例では、図4(a)及び図4(b)に示されるように、吐出流量センサ60は、ハウジング62と、一対の歯車64a,64bとを有する。一対の歯車64a,64bは、互いに噛み合った状態でハウジング62内に収容されている。歯車64a,64bの各歯の先端は、ハウジング62の内壁に接触している。ハウジング62には、潤滑剤の流入口66と、潤滑剤の流出口68とが形成されている。流入口66は、送出管56のうちの吐出流量センサ60よりも上流に位置する流路を介して収容装置90に接続されている。流出口68は、送出管56のうちの吐出流量センサ60よりも下流に位置する流路を介して注入差込部52に接続されている。なお、本開示において、「上流」及び「下流」の用語は、潤滑剤又は気体等の流体の流れを基準として使用される。
The discharge
収容装置90から吐出流量センサ60に向けて送出される潤滑剤は、流入口66からハウジング62の内部に流入され、歯車64a,64bを回転させつつ、流出口68から流出される。流出口68から流出された潤滑剤は、注入差込部52に向けて流れる。吐出流量センサ60では、歯車64aに含まれる基準歯65の位置に応じて、潤滑剤の流量が測定される。初期状態では、ハウジング62内に潤滑剤は充填されておらず、収容装置90からの潤滑剤の送出が開始されると、図4(a)に示されるように、ハウジング62内に潤滑剤が流入し、歯車64a,64bが回転し始める。これに応じて、基準歯65の位置も変化する。
The lubricant delivered from the
そして、収容装置90から潤滑剤が更に送出されると、図4(b)に示されるように、ハウジング62内が潤滑剤で満たされた状態で、余剰の潤滑剤が流出口68から流出(排出)される。以降、ハウジング62内への潤滑剤の流入量に応じて、基準歯65の位置が変化するので、基準歯65の位置から、注入差込部52から吐出される潤滑剤の積算流量を算出することができる。
Then, when the lubricant is further delivered from the
(排出装置)
図1に戻り、排出装置70は、多関節ロボットWRの排出口268から排出される気体の流路を形成する装置である。排出装置70は、例えば、排出差込部72と、封止部材74と、排出管76とを有する。排出差込部72は、ギア部262の排出口268に挿入(差込)可能に形成されている。排出差込部72は、例えば、図3(a)及び図3(b)に示される注入差込部52と同様に形成されている。
(Discharge device)
Returning to FIG. 1, the
排出差込部72の先細りとなる先端には、気体を取り込むための取込口72aが形成されている。排出差込部72は、多関節ロボット10Bの先端部14に取り付けられるツールの一部であり、多関節ロボット10Aと同様に、ツールの保持部11に保持されている。多関節ロボット10Bに設けられる保持部11には、カメラ15Bが更に保持される。カメラ15Bは、当該カメラ15Bに含まれるレンズが、取込口72aと同じ方向を向くように設けられている。カメラ15Bによる撮像範囲(視野)は、多関節ロボット10Bの先端部14の位置及び姿勢に応じた領域となる。カメラ15Bは、撮像画像データをコントローラ100に出力する。カメラ15Bによる撮像画像に基づいて、排出差込部72の位置及び姿勢が調節されてもよい。
An
封止部材74は、ギア部262の排出口268と排出差込部72との間の隙間を封止する部材である。封止部材74は、封止部材54と同様に形成されている。封止部材74は、例えば、エラストマー又はゴムによって構成されている。封止部材74は、例えば、排出差込部72のうちの取込口72aを含む先端部の周囲に設けられている。封止部材74は、排出差込部72の上記先端部の周囲を囲むように環状に形成されている。排出差込部72の上記先端部の外周面と封止部材74の内周面とは、接触した状態で互いに接続されている。
The sealing member 74 is a member that seals the gap between the
図3(b)に示されるように、多関節ロボット10Bによって排出差込部72が排出口268に挿入された状態において、封止部材74が排出口268の開口縁に押し付けられる。そのため、封止部材74は、排出口268の内周面と排出差込部72の外周面との間の隙間を塞ぐ。封止部材74が排出口268に押し付けられた状態が維持されることで、ハウジング264の内部空間と、ハウジング264の外とを接続する流路が実質的に塞がれる。
As shown in FIG. 3B, the sealing member 74 is pressed against the opening edge of the
図1に示される排出管76の一端は、排出差込部72に接続されている。排出管76は、その一端が排出差込部72に接続され、気体を所定の位置まで導く流路を形成する。すなわち、排出差込部72の取込口72aから取り込まれた気体は、排出管76内の流路によって所定の位置まで導かれる。排出管76は可撓性を有する材料で構成されてもよく、排出管76のうちの排出差込部72に近い一部は、多関節ロボット10Bの各アームに沿って設けられてもよい。
One end of the
(気体センサ)
気体センサ80は、気体の流れの状態を検出する。気体センサ80は、気体の流れの状態として、気体センサ80が設けられる流路に気体が流れたこと(気体の流れの有無)を検出してもよい。気体センサ80は、気体の流れの状態として、気体センサ80が設けられる流路を流れる気体の流量(積算流量)を測定してもよい。すなわち、気体センサ80は、気体の流量を計測する流量計であってもよい。
(Gas sensor)
The
気体センサ80は、気体センサ80の排出管76が形成する流路に設けられている。気体センサ80は、多関節ロボットWRに設けられた排出口268から排出される気体の流れの状態を検出する。気体センサ80は、気体の流れの状態を検出可能であれば、いかなる方式によって気体の流れの状態を検出してもよい。気体センサ80は、差圧式、タービン式、面積式、又は渦流式の流量計であってもよい。気体センサ80が気体の流量計である場合、当該気体センサ80は、多関節ロボットWRへの潤滑剤の注入に伴い排出される気体の流量を測定可能である。
The
潤滑剤供給システム1では、ロボット装置10が、ワークWに設けられた潤滑剤の注入口に注入装置50を接続させ、ワークWに設けられた気体の排出口に気体センサ80を接続させるように構成されている。例えば、ロボット装置10は、多関節ロボットWRの各ギア部262に設けられた潤滑剤の注入口266に注入装置50を接続させ、多関節ロボットWRの各ギア部262に設けられた気体の排出口268に気体センサ80を接続させる。
In the
本開示において、注入口266に注入装置50を接続させるとは、注入装置50により潤滑剤が注入可能な状態となるように注入装置50を接続させることを意味する。例えば、ロボット装置10は、注入装置50の注入差込部52を注入口266に挿入させることで、注入装置50を注入口266に接続させる。また、排出口268に気体センサ80を接続させるとは、排出口268から排出された気体の流れの状態を気体センサ80が検出可能となるように、気体センサ80を接続させることを意味する。例えば、ロボット装置10は、排出装置70の排出差込部72を排出口268に挿入させることで、気体センサ80を排出口268に接続させる。
In the present disclosure, connecting the
図5(a)及び図5(b)には、潤滑剤の注入と気体の排出との様子が模式的に示されている。図5(a)及び図5(b)には、ロボット装置10によって、送出管56を介して収容装置90と注入口266とが接続され、排出管76を介して気体センサ80と排出口268とが接続された状態が例示されている。図5(a)に示される状態では、注入装置50による潤滑剤の注入は実行されておらず、ギア部262(ハウジング264)内の空間の略全ては空気で満たされている。
5 (a) and 5 (b) schematically show how the lubricant is injected and the gas is discharged. In FIGS. 5A and 5B, the
図5(b)に示されるように、注入装置50によって、収容装置90内の潤滑剤が、ギア部262(ハウジング264)内に注入されていくと、ギア部262内に潤滑剤が徐々に充填される。これに伴い、ギア部262内に留まっていた空気が排出口268から排出される。排出口268から排出された空気は、排出管76内の流路を通り、気体センサ80まで導かれる。排出口268から排出される空気の量は、注入装置50によってギア部262内に注入される潤滑剤の量に相関する。そのため、排出口268から排出される空気(気体)の流れの状態を監視することで、注入装置50からギア部262への潤滑剤の注入状態を把握できる。
As shown in FIG. 5B, when the lubricant in the
図1に示されるように、吐出流量センサ60及び気体センサ80は、一つの筐体108内に収容されてもよい。筐体108内には、吐出流量センサ60を通る送出管56の一部が配置され、気体センサ80を通る排出管76の一部が配置される。筐体108内には、吐出流量センサ60及び気体センサ80以外の装置が収容されてもよい。例えば、筐体108内には、吐出流量センサ60及び気体センサ80に加えて、注入装置50の開閉バルブ58と、コントローラ100とが収容されてもよい。
As shown in FIG. 1, the discharge
(重量センサ・搬送装置)
潤滑剤供給システム1は、重量センサ98を備えてもよい。重量センサ98は、収容装置90の重さを測定するセンサである。収容装置90の重さは、収容装置90内に収容されている潤滑剤の重さによって変動する。そのため、重量センサ98によって収容装置90の重さを測定することは、収容装置90内に収容されている潤滑剤の重さを測定することに相当する。重量センサ98は、収容装置90と他の部材(例えば、ポンプ59)との合計の重さを測定してもよい。この場合でも、重量センサ98は、収容装置90内の潤滑剤の重さを実質的に測定する。
(Weight sensor / transfer device)
The
潤滑剤供給システム1は、搬送装置6を備えてもよい。搬送装置6は、潤滑剤供給システム1による潤滑剤の注入対象となるワークWを搬送する装置である。搬送装置6は、例えば、複数の関節それぞれの各ギア部262に潤滑剤が注入される多関節ロボットWRを搬送する。搬送装置6は、多関節ロボットWRを所定の一方向に沿って搬送するコンベアであってもよい。一例では、搬送装置6は、多関節ロボット10A,10Bとが並ぶ方向に交差する方向に沿って、多関節ロボットWRを搬送する。
The
図6には、潤滑剤供給システム1に含まれる各装置のレイアウトの一例が模式的に示されている。図6において、ワークW及びロボット装置10の多関節ロボットの形状は省略されている。平面視(上方から視ること)において、搬送装置6は一方向に延びるように形成されている。多関節ロボット10A,10Bは、搬送装置6による多関節ロボットWRの搬送区間の略中央の位置に設けられており、搬送装置6を間に挟むように配置されている。搬送装置6は、多関節ロボット10A,10Bによって挟まれる位置(以下、「作業位置WP」という。)まで多関節ロボットWRを搬送可能であり、多関節ロボットWRを当該作業位置WPに支持可能である。搬送装置6は、所定の作業位置WP(所定位置)において多関節ロボットWRを支持するワーク支持装置として機能する。
FIG. 6 schematically shows an example of the layout of each device included in the
吐出流量センサ60及び気体センサ80を収容する筐体108は、多関節ロボット10A,10Bが配置されるエリアとは異なる位置に配置されてもよい。例えば、筐体108は、搬送装置6を挟む両側の領域のうちの多関節ロボット10Aが位置する一方の領域に配置されており、多関節ロボット10Aの可動範囲外に位置していてもよい。収容装置90(重量センサ98)は、筐体108と並ぶように配置されていてもよい。図6では、搬送装置6と排出装置70の排出管76とが交差しているが、排出管76は、搬送装置6によって搬送される多関節ロボットWRと干渉しないように設けられている。
The
(コントローラ)
コントローラ100は、潤滑剤供給システム1に含まれる各装置を制御するコンピュータである。コントローラ100には、出力デバイス102が接続されていてもよい。出力デバイス102は、コントローラ100から出力された情報を出力するための装置である。出力デバイス102は、例えば、コントローラ100からの情報をオペレータが確認するためのモニタを含む。このモニタは、画面上に情報の表示が可能なものであればいかなるものであってもよく、その具体例としては液晶パネル等が挙げられる。モニタは、オペレータが視認可能なように筐体108に取り付けられていてもよい。出力デバイス102は、コントローラ100から出力された情報に応じて音を発生する装置を含んでもよい。
(controller)
The
コントローラ100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、例えば、図7に示されるように、ロボット制御部112と、注入状態監視部114と、排気状態監視部116と、供給制御部118と、重量取得部122と、動作判定部124と、報知部126とを有する。これらの機能モジュールが実行する処理は、コントローラ100が実行する処理に相当する。
As a functional configuration (hereinafter referred to as "functional module"), the
ロボット制御部112は、ロボット装置10を制御することで、ワークWに設けられた潤滑剤の注入口に注入装置50を接続させ、ワークWに設けられた気体の排出口に気体センサ80を接続させる。例えば、ロボット制御部112は、多関節ロボットWRのギア部262に潤滑剤を注入する前に、注入装置50をギア部262の注入口266に接続するように多関節ロボット10Aを制御することと、気体センサ80をギア部262の排出口268に接続するように多関節ロボット10Bを制御することと、を実行する。
By controlling the robot device 10, the
ロボット制御部112は、注入口266に注入装置50を接続させることと、排出口268に気体センサ80を接続させることとを並行して実行してもよく、互いに異なるタイミングで実行してもよい。ロボット制御部112は、注入口266へ注入装置50を接続させる際には、多関節ロボット10Aの先端部14に取り付けられた注入差込部52を注入口266に挿入する(差し込む)ように、多関節ロボット10Aを制御する。例えば、ロボット制御部112は、多関節ロボット10Aの先端部14に取り付けられたカメラ15Aによる撮像画像に基づいて、注入差込部52の位置及び姿勢を変更することで、注入差込部52を注入口266に挿入してもよい。
The
ロボット制御部112は、排出口268へ気体センサ80を接続させる際には、多関節ロボット10Bの先端部14に取り付けられた排出差込部72を排出口268に挿入(差し込む)ように、多関節ロボット10Bを制御する。例えば、ロボット制御部112は、多関節ロボット10Bの先端部14に取り付けられたカメラ15Bによる撮像画像に基づいて、排出差込部72の位置及び姿勢を変更することで、排出差込部72を排出口268に挿入してもよい。
When connecting the
注入状態監視部114は、注入装置50により多関節ロボットWRのギア部262に潤滑剤が注入されている際に、当該ギア部262の注入口266に接続された吐出流量センサ60の検出結果を監視する。注入状態監視部114は、例えば、注入装置50によるギア部262への潤滑剤の注入開始から注入完了までの期間において、吐出流量センサ60の検出結果として、吐出流量センサ60によって測定された潤滑剤の積算流量を監視する。吐出流量センサ60によって測定される積算流量は、注入装置50の注入差込部52から吐出される潤滑剤の積算量に相当するので、注入状態監視部114は、注入装置50による潤滑剤の注入状態(より詳細には、吐出状態)を監視する。
The injection
排気状態監視部116は、注入装置50により多関節ロボットWRのギア部262に潤滑剤が注入されている際に、当該ギア部262の排出口268に接続された気体センサ80の検出結果を監視する。排気状態監視部116は、例えば、注入装置50によるギア部262への潤滑剤の注入が開始された後に、排出口268からの気体の排出の有無を気体センサ80から取得する。又は、排気状態監視部116は、注入装置50によるギア部262への潤滑剤の注入開始から注入完了までの期間において、気体センサ80の検出結果として、気体センサ80によって測定された気体の積算流量を監視する。
The exhaust
供給制御部118は、多関節ロボットWRのギア部262に潤滑剤を注入するように注入装置50を制御する。例えば、供給制御部118は、ロボット制御部112が注入装置50及び気体センサ80を注入口266及び排出口268にそれぞれ接続させた後に、ギア部262への潤滑剤の注入を開始するように注入装置50を制御する。供給制御部118は、ギア部262への潤滑剤の注入を開始する際に、注入装置50のポンプ59を動作させ(ポンプ59の動作を維持したまま)、開閉バルブ58を閉状態から開状態に遷移させてもよい。供給制御部118は、多関節ロボットWRの複数の関節それぞれについて、対応するギア部262に対して注入装置50により潤滑剤を注入する制御(以下、「供給制御」という。)を実行してもよい。
The
供給制御部118は、排気状態監視部116による監視結果に基づいて、供給制御を実行してもよい。例えば、供給制御部118は、排気状態監視部116による監視結果によって示される気体の排出の程度が所定の注入検知レベルよりも小さい場合に、潤滑剤の注入を注入装置50に停止させる。所定の注入検知レベルは、予め設定されており、例えば、ギア部262の注入口266から、既知の量の潤滑剤が実際に注入された際に、排出口268から排出される気体の程度を事前に測定することで設定される。
The
供給制御部118は、供給制御を開始してから所定期間が経過するまでの間において、気体センサ80によって気体の排出が検出されない場合に、潤滑剤の注入を注入装置50に停止させてもよい(供給制御を異常停止してもよい)。この場合、気体センサ80による気体の検出レベルが、上記注入検知レベルに対応する。供給制御部118は、供給制御を開始した後に、排気状態監視部116による監視結果によって示される気体の排出量が、所定の注入検知レベルに達しない場合に、供給制御を停止(異常停止)してもよい。一例では、供給制御部118は、所定周期ごとに、気体センサ80による気体の排出量の変化量と所定の閾値とを比較することで、供給制御を継続するか否かを判断してもよい。
The
供給制御部118は、注入状態監視部114による監視結果によって示される潤滑剤の吐出量が目標値に達した場合に、潤滑剤の注入を注入装置50に停止させてもよい(供給制御を停止してもよい)。吐出量の目標値は、予め設定されており、例えば、各ギア部262においてギア等を含む機械部品270の動作が円滑に行われ、ギア部262から潤滑剤が漏れない程度に設定される。供給制御部118は、供給制御を停止する際に、開閉バルブ58を開状態から閉状態に遷移させてもよい。
The
重量取得部122は、多関節ロボットWRのギア部262に潤滑剤を注入する前と、当該ギア部262に潤滑剤を注入した後とのそれぞれにおいて、収容装置90の重さを重量センサ98から取得する。重量取得部122は、多関節ロボットWRの複数の関節それぞれについて、対応するギア部262への潤滑剤の注入前後において、収容装置90の重さ(すなわち、収容装置90内の潤滑剤の重さ)を、重量センサ98の測定値から取得してもよい。
The
動作判定部124は、注入装置50からのギア部262への潤滑剤の注入が実行された後に、排気状態監視部116による監視結果に基づいて、当該ギア部262への潤滑剤の注入が正常に行われたか否かを判定する。動作判定部124は、例えば、注入状態監視部114による監視結果によって示される潤滑剤の吐出量と、排気状態監視部116による監視結果によって示される気体の排出量との乖離レベルを算出する。そして、動作判定部124は、上記乖離レベルが所定の許容レベルよりも大きい場合に、注入対象であるギア部262への潤滑剤の注入が正常に行われていないと判定してもよい。
After the injection of the lubricant from the
動作判定部124は、気体の排出量が潤滑剤の吐出量に対応するように気体の排出量を補正し、潤滑剤の吐出量と補正後の気体の排出量との乖離レベルを算出したうえで、その乖離レベルと上記許容レベルとを比較してもよい。所定の許容レベルは、予め設定されており、例えば、ギア部262の注入口266から、既知の量の潤滑剤が実際に注入された際に、排出口268から排出された気体の積算流量を事前に測定することで設定される。動作判定部124は、多関節ロボットWRの複数の関節それぞれに対応するギア部262での供給制御ごとに、ギア部262への潤滑剤の注入が正常に行われたか否かを判定してもよい。
The
報知部126は、動作判定部124による判定結果を報知する。報知部126は、例えば、動作判定部124による判定結果が、ギア部262への潤滑剤の注入が正常に行われていないことを示す場合に、当該注入の結果が正常ではないことを示す信号(以下、「アラーム信号」という。)を出力デバイス102に出力する。出力デバイス102は、アラーム信号を受け取った場合には、そのアラーム信号に応じた警報を出力する。これにより、オペレータ(作業員)等は、ギア部262への潤滑剤の注入が正常に行われていないことを把握することができる。
The
報知部126は、ギア部262への潤滑剤の注入が正常に行われた場合にも、その結果を示す信号を出力デバイス102に出力してもよい。報知部126は、一のギア部262への注入前後での重量センサ98からの測定値を、出力デバイス102に出力してもよい。報知部126は、供給制御部118が、潤滑剤の供給制御を異常停止した場合に、異常停止したことを示す信号(以下、「異常信号」という。)を出力デバイス102に出力してもよい。出力デバイス102は、異常信号を受け取った場合には、その異常信号に応じた警報を出力する。これにより、オペレータ等は、ギア部262への潤滑剤の注入が異常停止したことを把握することができる。
The
図8は、コントローラ100のハードウェア構成を例示するブロック図である。図8に示されるように、コントローラ100は、回路150を有する。回路150は、一つ又は複数のプロセッサ152と、メモリ154と、ストレージ156と、ドライバ(ドライバ回路)158と、入出力ポート162と、タイマ164とを含む。ストレージ156は、例えば不揮発性の半導体メモリ等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。
FIG. 8 is a block diagram illustrating a hardware configuration of the
ストレージ156は、ロボット装置10を用いて、多関節ロボットWRに設けられた潤滑剤の注入口266に注入装置50を接続させることと、ロボット装置10を用いて、多関節ロボットWRに設けられた気体の排出口268に気体センサ80を接続させることと、注入口266に接続された注入装置50により多関節ロボットWR(ギア部262)に潤滑剤が注入されている際に、排出口268に接続された気体センサ80の検出結果を監視することと、をコントローラ100に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ156は、コントローラ100に上記各機能モジュールを構成するためのプログラムを記憶している。
The
メモリ154は、ストレージ156の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ152による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ152は、メモリ154と協働して上記プログラムを実行することで、コントローラ100の各機能モジュールを構成する。ドライバ158は、プロセッサ152からの指令に従って、多関節ロボット10A,10Bの多関節アーム13の駆動部21~26に駆動電力を出力する。入出力ポート162は、プロセッサ152からの指令に従って、注入装置50、吐出流量センサ60、気体センサ80、重量センサ98、及び、出力デバイス102等の間で情報の入出力を行う。
The
タイマ164は、プロセッサ152からの指令により所定周期のクロックパルスをカウントして経過時間を計測する。なお、回路150は、必ずしもプログラムにより各機能を構成するものに限られない。例えば回路150は、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により少なくとも一部の機能を構成してもよい。コントローラ100は、複数の制御用コンピュータによって構成されてもよい。
The
[多関節ロボットの製造方法]
続いて、産業機械の製造方法の一例として、多関節ロボットWRの製造方法について説明する。この多関節ロボットWRの製造方法では、図9に示されるように、最初に、多関節ロボットWRの組立てが行われる(ステップS01)。多関節ロボットWRの組立ては、潤滑剤供給システム1が設置されるエリアとは異なる作業エリアにおいて行われる。そして、各ギア部262に潤滑剤が注入されていない状態の多関節ロボットWRが、潤滑剤供給システム1の搬送装置6の搬送開始位置に配置される。
[Manufacturing method of articulated robot]
Subsequently, as an example of the manufacturing method of the industrial machine, the manufacturing method of the articulated robot WR will be described. In this method for manufacturing an articulated robot WR, as shown in FIG. 9, the articulated robot WR is first assembled (step S01). The assembly of the articulated robot WR is performed in a work area different from the area where the
多関節ロボットWRが搬送装置6の搬送開始位置に配置された後に、コントローラ100は、ステップS02を実行する。ステップS02では、例えば、コントローラ100が、多関節ロボットWRを搬送開始位置から作業位置WP(図6参照)まで搬送するように搬送装置6を制御する。これにより、多関節ロボットWRが、ロボット装置10の多関節ロボット10Aと多関節ロボット10Bとの間に挟まれるように配置される。
After the articulated robot WR is placed at the transfer start position of the
次に、コントローラ100は、ステップS03を実行する。ステップS03では、例えば、コントローラ100が、多関節ロボットWRの各ギア部262に潤滑剤を注入するように、潤滑剤供給システム1を制御する。コントローラ100は、多関節ロボットWRの関節41~46(複数の関節)それぞれに対応するギア部262内への潤滑剤の注入を、潤滑剤供給システム1に順に実行させる。ステップS03の詳細については後述する。
Next, the
次に、コントローラ100は、ステップS04を実行する。ステップS04では、例えば、コントローラ100が、各ギア部262に潤滑剤が注入された状態の多関節ロボットWRを作業位置WPから搬送終了位置まで搬送するように搬送装置6を制御する。その後、例えば、作業員又は他のロボット装置によって、各ギア部262の注入口266及び排出口268がキャップ等で封止される。これにより、1台の多関節ロボットWRが生産(製造)される。ステップS01~S04の一連の処理が継続して実行されることで、複数の多関節ロボットWRの製造が順に行われてもよい。
Next, the
(潤滑剤の供給方法)
図10は、ステップS03での潤滑剤の供給方法の一例を示すフローチャートである。この供給方法では、最初に、コントローラ100がステップS31を実行する。ステップS31では、例えば、ロボット制御部112が、関節41(第1関節)を可動させるギア部262(第1ギア部)への潤滑剤の注入の準備作業を実行する。一例では、ロボット制御部112は、関節41に対応するギア部262の注入口266(第1注入口)に注入装置50を接続させるように多関節ロボット10Aを制御する。また、注入口266への注入装置50の接続作業と少なくとも一部が重複するタイミングで、ロボット制御部112は、関節41に対応するギア部262の排出口268(第1排出口)に気体センサ80を接続させるように多関節ロボット10Bを制御する。
(Lubricant supply method)
FIG. 10 is a flowchart showing an example of the lubricant supply method in step S03. In this supply method, first, the
次に、コントローラ100は、ステップS32を実行する。ステップS32では、例えば、注入口266に注入装置50が接続され、排出口268に気体センサ80が接続された状態で、供給制御部118が、注入装置50により関節41に対応するギア部262への潤滑剤の注入を開始させる。またステップS32では、注入状態監視部114が、吐出流量センサ60の検出結果の監視を開始し、排気状態監視部116が、気体センサ80の検出結果の監視を開始する。
Next, the
次に、コントローラ100は、ステップS33を実行する。ステップS33では、例えば、供給制御部118が、排気状態監視部116による監視結果によって示される排気の程度が、所定の注入検知レベル以上であるか否かを判定する。供給制御部118は、排気状態監視部116による監視結果によって示される気体の排出量(気体センサ80が測定した積算流量)が、所定の注入検知レベル以上であるか否かを判定してもよい。
Next, the
ステップS33において、気体の排出の程度が注入検知レベル以上である判断された場合(ステップS33:YSE)、コントローラ100は、ステップS34を実行する。ステップS34では、例えば、供給制御部118が、注入状態監視部114による監視結果によって示される潤滑剤の吐出量が、目標値(目標注入量)に達したか否かを判定する。監視結果によって示される潤滑剤の上記吐出量は、吐出流量センサ60によって測定される流量の積算値に相当する。この積算値は、ステップS32を実行した時点を基準に積算される値である。
When it is determined in step S33 that the degree of gas discharge is equal to or higher than the injection detection level (step S33: YSE), the
ステップS34において、潤滑剤の積算の吐出量が目標値に達していないと判断された場合(ステップS34:NO)、コントローラ100は、ステップS33,S34の処理を繰り返す。この際、供給制御部118は、所定の周期で、ステップS33,S34の一連の処理を繰り返してもよい。供給制御部118は、ステップS33を実行する周期ごとに、気体の排出量(積算流量)の変化量が、注入検知レベルに応じた所定レベル以上であるか否かを判定してもよい。この変化量が所定レベルより小さい場合に、供給制御部118は、気体の排出の程度が注入検知レベルよりも小さいと判定してもよい。
If it is determined in step S34 that the integrated discharge amount of the lubricant has not reached the target value (step S34: NO), the
一方、ステップS34において、潤滑剤の積算の吐出量が目標値に達したと判断された場合(ステップS34:YES)、コントローラ100は、ステップS35を実行する。ステップS35では、例えば、供給制御部118が、注入装置50によるギア部262への潤滑剤の注入を停止させ、注入状態監視部114及び排気状態監視部116が、吐出流量センサ60及び気体センサ80の検出結果の監視をそれぞれ停止する。
On the other hand, when it is determined in step S34 that the cumulative discharge amount of the lubricant has reached the target value (step S34: YES), the
次に、コントローラ100は、ステップS36を実行する。ステップS36では、例えば、コントローラ100が、関節41~46の全てに対するギア部262への潤滑剤の注入が終了したか否かを判定する。ステップS36において、全ての関節についての潤滑剤の注入が終了していないと判断された場合(ステップS36:NO)、コントローラ100の処理は、ステップS31に戻り、コントローラ100は、ステップS31~S36の処理を繰り返す。
Next, the
関節41に対応するギア部262への潤滑剤の注入後に、関節42に対応するギア部262への潤滑剤の注入が行われてもよい。ステップS31では、例えば、ロボット制御部112が、関節42(第2関節)を可動させるギア部262(第2ギア部)への潤滑剤の注入の準備作業を実行する。一例では、ロボット制御部112は、関節42に対応するギア部262の注入口266(第2注入口)に注入装置50を接続させるように多関節ロボット10Aを制御する。また、ロボット制御部112は、関節42に対応するギア部262の排出口268(第2排出口)に気体センサ80を接続させるように多関節ロボット10Bを制御する。ロボット制御部112は、関節42に対応するギア部262への潤滑剤の注入後において、関節43~46(第2関節)に対応するギア部262(第2ギア部)についても同様の注入のための準備作業をそれぞれ実行する。
After injecting the lubricant into the
ステップS36において、全ての関節についての潤滑剤の注入が終了したと判断された場合(ステップS36:YES)、コントローラ100は、ステップS37を実行する。ステップS37では、例えば、動作判定部124が、関節41~46に対応するギア部262への潤滑剤の注入がそれぞれ正常に行われた否かを判定する。一例では、動作判定部124は、関節41~46に含まれる関節ごとに、注入状態監視部114による監視結果によって示される潤滑剤の吐出量と、排気状態監視部116による監視結果によって示される気体の排出量との乖離レベルを算出する。動作判定部124は、各関節についてステップS35を実行した時点での潤滑剤の吐出量(積算流量)と、当該時点での気体の排出量(積算流量)との間の乖離レベルを算出してもよい。そして、動作判定部124は、関節41~46に含まれる関節ごとに、算出した乖離レベルが、所定の許容レベルよりも大きいか否かを判定する。
If it is determined in step S36 that the injection of the lubricant for all the joints has been completed (step S36: YES), the
ステップS37において、いずれかの関節について、乖離レベルが許容レベルよりも大きいと判断された場合(ステップS37:YES)、コントローラ100は、ステップS38を実行する。ステップS38では、例えば、報知部126が、いずれかの関節において、潤滑剤の注入が正常に行われていないことを示す上述のアラーム信号を出力デバイス102に出力する。
If it is determined in step S37 that the dissociation level is greater than the permissible level for any of the joints (step S37: YES), the
報知部126は、アラーム信号に加えて、乖離レベルが許容レベルよりも大きくなった関節を特定する情報と、特定された当該関節での乖離レベルを示す情報とを出力デバイス102に出力してもよい。報知部126は、特定された当該関節への潤滑剤の注入の前後において、重量取得部122が取得した収容装置90の重さを示す情報を出力デバイス102に出力してもよい。出力デバイス102は、アラーム信号に応じた警報(例えば、警報音、又は画面上への警報を示す表示)を出力してもよい。この場合、オペレータ等によって、特定された関節への潤滑剤の補充が行われてもよい。
In addition to the alarm signal, the
一方、ステップS37において、いずれの関節についても、乖離レベルが許容レベル以下であると判断された場合(ステップS37:NO)、コントローラ100は、ステップS38を実行しない。この場合、動作判定部124は、関節41~46について、ギア部262への潤滑剤の注入が正常に行われたと判定する。
On the other hand, if it is determined in step S37 that the divergence level is equal to or lower than the permissible level for any of the joints (step S37: NO), the
各関節のギア部262に潤滑剤を注入しようとして注入装置50から潤滑剤を吐出させる際に(ステップS33において)、排気状態監視部116による監視結果によって示される排気の程度が注入検知レベルよりも小さいと判断される場合がある。この場合(ステップS33:NO)、コントローラ100は、ステップS41を実行する。ステップS41では、例えば、供給制御部118が、ギア部262への潤滑剤の注入を注入装置50に停止させる。例えば、供給制御部118は、注入装置50の開閉バルブ58を開状態から閉状態に遷移させることで、注入装置50からの潤滑剤の注入を停止(異常停止)させる。
When the lubricant is discharged from the
ステップS41では、報知部126が、潤滑剤の注入が異常停止したことを示す上述の異常信号を出力デバイス102に出力する。出力デバイス102は、上記アラーム信号に応じた警報とは異なるように、異常信号に応じた警報を出力してもよい。以上のように、全ての関節についてギア部262に潤滑剤が注入されると、又は、潤滑剤の注入途中において異常停止されると、潤滑剤の供給方法に含まれる一連の処理が終了する。
In step S41, the
上述した一連の処理は一例であり、適宜変更可能である。上記一連の処理において、コントローラ100は、一のステップと次のステップとを並列に実行してもよく、上述した例とは異なる順序で各ステップを実行してもよい。コントローラ100は、いずれかのステップを省略してもよく、いずれかのステップにおいて上述の例とは異なる処理を実行してもよい。
The series of processes described above is an example and can be changed as appropriate. In the above series of processes, the
[変形例]
動作判定部124は、一の関節でのギア部262への潤滑剤の注入が終了し、次の関節での潤滑剤の注入が開始する前に、その一の関節での潤滑剤の注入が正常に行われた否かを判定してもよい。報知部126は、一の関節での潤滑剤の注入が正常に行われていないと判断された場合に、次の関節での潤滑剤の注入が開始する前に、アラーム信号を出力デバイス102に出力してもよい。この場合、コントローラ100は、オペレータからの指示を受けるまで、次の関節への潤滑剤の注入を中断してもよい。
[Modification example]
In the
気体センサ80が、排出口268から気体が排出されたことを検出するセンサである場合に、動作判定部124は、気体センサ80が気体の排出を検出しない場合に、一の関節への潤滑剤の注入が正常に行われていないと判定してもよい。
When the
気体センサ80が、排出口268からの気体の排出量(積算流量)を測定するセンサである場合に、動作判定部124は、潤滑剤の吐出量と比較することなく、気体の排出量と所定の閾値とを比較することで、潤滑剤の注入が正常に行われた否かを判定してもよい。又は、供給制御部118は、吐出流量センサ60の検出結果に対応する潤滑剤の吐出量に代えて、気体の排出量が目標値に達した際に、潤滑剤を注入する供給制御を注入装置50に停止させてもよい。これらの場合、潤滑剤の吐出量を測定するための吐出流量センサ60が設けられてなくてもよい。
When the
コントローラ100は、一の関節に対応するギア部262に潤滑剤が注入される度に、注入状態監視部114によって示される潤滑剤の吐出量と、重量取得部122が取得した注入前後の収容装置90の重量の差とを比較してもよい。例えば、コントローラ100は、一の関節に向けた潤滑剤の吐出量と、その関節への潤滑剤の注入前後での収容装置90の重量の差との乖離レベルが、所定の許容レベルを超える場合に、アラームを示す信号を出力デバイス102に出力してもよい。
The
上述の例では、関節41~46について、この順で潤滑剤が注入されるが、いずれの順序で関節41~46に潤滑剤が注入されてもよい。上述の例では、関節41~46の全ての関節について、対応するギア部262に潤滑剤が注入されるが、関節41~46の一部の関節について、対応するギア部262に潤滑剤が注入されてもよい。
In the above example, the lubricants are injected into the
ロボット装置10は、上述の多関節ロボット10A,10B(2台の多関節ロボット)に代えて、多関節ロボット10A(1台の多関節ロボット)を有してもよい。すなわち、ロボット装置10は、多関節ロボット10Bを有さずに、多関節ロボット10Aを有してもよい。多関節ロボット10Aの先端部14には、注入装置50の注入差込部52及び排出装置70の排出差込部72の保持とその保持の解除とが可能なツール(以下、「ハンド」という。)が取り付けられてもよい。ロボット装置10は、そのハンドが取り付けられた多関節ロボット10Aにより、注入差込部52を注入口266に挿入し、排出差込部72を排出口268に挿入してもよい。
The robot device 10 may have an articulated
ロボット制御部112は、ギア部262に潤滑剤を注入する前に、注入装置50を当該ギア部262の注入口266に接続するように多関節ロボット10Aを制御することと、気体センサ80を当該ギア部262の排出口268に接続するように多関節ロボット10Aを制御することと、を互いに異なるタイミングで実行してもよい。例えば、ロボット制御部112は、多関節ロボット10Aのハンドに注入差込部52を保持させ、注入差込部52が注入口266に挿入されるように多関節ロボット10Aを制御する。そして、ロボット制御部112は、多関節ロボット10Aのハンドに注入差込部52の保持を解除させる。
The
多関節ロボット10Aのハンドが注入差込部52の保持を解除させた後に、注入差込部52が注入口266に挿入された状態が維持されるように、注入装置50が構成されていてもよい。注入差込部52の保持を解除した後に、ロボット制御部112は、多関節ロボット10Aのハンドに排出差込部72を保持させ、排出差込部72が排出口268に挿入されるように多関節ロボット10Aを制御する。ロボット制御部112(コントローラ100)は、他の関節についても同様に、注入口266への注入差込部52の挿入と、排出口268への排出差込部72の挿入とを個別に実行するように多関節ロボット10Aを制御する。
Even if the
注入差込部及び排出差込部が、ギア部262の注入口及び排出口にそれぞれねじ込まれてもよい。例えば、注入装置50は、注入差込部52に代えて注入差込部52Aを有してもよく、排出装置70は、排出差込部72に代えて排出差込部72Aを有してもよい。ギア部262には、注入口266に代えて注入口266Aが設けられ、排出口268に代えて排出口268Aが設けられてもよい。
The injection insertion portion and the discharge insertion portion may be screwed into the injection port and the discharge port of the
図11に示されるように、注入差込部52Aの外周面には、雄ねじ53が形成されており、排出差込部72Aの外周面には、雄ねじ73が形成されている。注入口266Aの内周面には、注入差込部52Aの雄ねじ53をねじ込むことが可能な雌ねじ267が形成されている。排出口268Aの内周面には、排出差込部72Aの雄ねじ73をねじ込むことが可能な雌ねじ269が形成されている。
As shown in FIG. 11, a male screw 53 is formed on the outer peripheral surface of the
ロボット装置10の多関節ロボット10Aは、注入差込部52Aを注入口266Aにねじ込むことが可能となるように構成されていてもよい。多関節ロボット10Aは、注入口266Aに注入差込部52Aをねじ込むことで注入装置50を注入口266Aに接続させる。ロボット装置10の多関節ロボット10Bは、排出差込部72Aを排出口268Aにねじ込むことが可能となるように構成されていてもよい。多関節ロボット10Bは、排出口268Aに排出差込部72Aをねじ込むことで気体センサ80を排出口268Aに接続させる。なお、多関節ロボット10A,10Bに代えて、1台の多関節ロボットによって、注入差込部52A及び排出差込部72Aのねじ込みが行われてもよい。
The articulated
注入口266A及び排出口268Aには、カプラ等の接続部材がねじ込まれてもよい。例えば、潤滑剤の注入前に、作業員等によって接続部材が注入口266A及び排出口268Aにねじ込まれてもよい。多関節ロボット10Aは、注入口266Aにねじ込まれた接続部材に、送出管56の潤滑剤を吐出する先端部を取り付けることで、注入装置50を注入口266Aに接続させてもよい。多関節ロボット10Bは、注入口266Aにねじ込まれた接続部材に、排出管76の気体を取り込む先端部を取り付けることで、気体センサ80を排出口268Aに接続させてもよい。
A connecting member such as a coupler may be screwed into the
ロボット装置10の1台の多関節ロボットの先端部14に、注入差込部52及び排出差込部72が保持されたツールが取り付けられてもよい。この場合、注入口と排出口とが互いに近接した状態で配置されてもよい。この多関節ロボットは、注入口への注入差込部52の挿入と排出口への排出差込部72の挿入とを、略同一のタイミングで行ってもよい。
A tool holding the
多関節ロボット10A及び多関節ロボット10Bの双方が、搬送装置6を挟む一対の領域のうちの一方の領域に配置されてもよい。例えば、多関節ロボット10A及び多関節ロボット10Bが上下方向に並んで配置されてもよい。潤滑剤供給システム1は、搬送装置6に代えて、作業位置WPにおいて多関節ロボットWRを支持しつつ、回転可能な載置台(ワーク支持装置)を備えてもよい。
Both the articulated
上述の例では、多関節ロボット等の産業機械の製造過程において、潤滑剤供給システム1を用いて潤滑剤の供給が行われるが、産業機械のメンテナンスにおいて、潤滑剤供給システム1を用いて潤滑剤の供給が行われてもよい。
In the above example, the lubricant is supplied by using the
[実施形態の効果]
以上に説明した潤滑剤供給システム1は、潤滑剤を注入する注入装置50と、気体の流れの状態を検出する気体センサ80と、ワークWに設けられた潤滑剤の注入口266に注入装置50を接続させ、ワークWに設けられた気体の排出口268に気体センサ80を接続させるロボット装置10と、注入口266に接続された注入装置50によりワークWに潤滑剤が注入されている際に、排出口268に接続された気体センサ80の検出結果を監視する排気状態監視部116と、を備える。このワークWに潤滑剤が実際に注入されると、ワークWの注入口266から気体が排出される。潤滑剤供給システム1では、排出口268に接続された気体センサ80の検出結果が監視されるので、供給結果を精度良く把握することが可能となる。
[Effect of embodiment]
The
ワークWへの潤滑剤の供給結果を確認する方法としては、例えば、注入装置50から吐出される潤滑剤の流量を監視する方法が考えられる。しかしながら、注入装置50から潤滑剤が吐出されていても、何らかの要因によって潤滑剤がワークWに実際に注入されない場合がある。そのため、潤滑剤の吐出状態を監視するだけでは、ワークWに潤滑剤が実際に注入されているか不明となる。これに対して、上記潤滑剤供給システム1では、実際に潤滑剤が注入されることで排出される気体の流れの状態の検出結果が監視される。そのため、例えば、吐出された潤滑剤が実際に注入されていない場合に、潤滑剤が注入されていないと把握することが可能となる。又は、潤滑剤が実際には十分に注入されていない場合に、潤滑剤の注入が不十分であると把握することが可能となる。
As a method of confirming the supply result of the lubricant to the work W, for example, a method of monitoring the flow rate of the lubricant discharged from the
上記潤滑剤供給システム1は、排気状態監視部116による監視結果に基づいて、ワークWに潤滑剤を注入するように注入装置50を制御する供給制御部118を更に備えてもよい。気体センサ80の検出結果は、ワークWに対する実際の潤滑剤の供給状態に応じて変化する。上記構成では、潤滑剤の実際の供給状態に応じて潤滑剤を供給するための制御を行うことが可能となる。
The
上記潤滑剤供給システム1において、供給制御部118は、排気状態監視部116による監視結果によって示される気体の排出の程度が所定の注入検知レベルよりも小さい場合に、潤滑剤の注入を注入装置50に停止させてもよい。この場合、ワークWに潤滑剤が実際に注入されていない状態で、注入装置50からの潤滑剤の吐出が継続されることを抑制できる。
In the
上記潤滑剤供給システム1は、注入装置50から吐出される潤滑剤の流量を測定する吐出流量センサ60と、注入口266に接続された注入装置50によりワークWに潤滑剤が注入されている際に、吐出流量センサ60の検出結果を監視する注入状態監視部114と、を更に備えてもよい。供給制御部118は、注入状態監視部114による監視結果によって示される潤滑剤の吐出量が目標値に達した場合に、潤滑剤の注入を注入装置50に停止させてもよい。この場合、実際に潤滑剤がワークWに注入されているのを把握しつつ、目標値近くまで潤滑剤を注入することが可能となる。
In the
上記潤滑剤供給システム1は、注入装置50からのワークWへの潤滑剤の注入が実行された後に、排気状態監視部116による監視結果に基づいて、ワークWへの潤滑剤の注入が正常に行われたか否かを判定する動作判定部124と、動作判定部124による判定結果を報知する報知部126とを更に備えてもよい。この場合、ワークWに対して潤滑剤が十分に注入されていなかった場合を把握することが可能となる。
In the
上記潤滑剤供給システム1は、注入装置50から吐出される潤滑剤の流量を測定する吐出流量センサ60と、注入口266に接続された注入装置50によりワークWに潤滑剤が注入されている際に、吐出流量センサ60の検出結果を監視する注入状態監視部114と、を更に備えてもよい。気体センサ80は、気体の流量を測定するセンサであってもよい。動作判定部124は、注入状態監視部114による監視結果によって示される潤滑剤の吐出量と、排気状態監視部116による監視結果によって示される気体の排出量との乖離レベルが所定の許容レベルよりも大きい場合に、ワークWへの潤滑剤の注入が正常に行われていないと判定してもよい。この場合、気体センサ80によって、ワークWへの実際の潤滑剤の注入量に応じた排出量が得られるので、ワークWに潤滑剤が十分に注入されていないことを精度良く判定することが可能となる。
In the
上記潤滑剤供給システム1は、注入装置50に送出するための潤滑剤を収容する収容装置90と、収容装置90の重さを測定する重量センサ98と、ワークWに潤滑剤を注入する前と、ワークWに潤滑剤を注入した後とのそれぞれにおいて、収容装置90の重さを重量センサ98から取得する重量取得部122とを更に備えてもよい。この場合、収容装置90の重さの減少幅を確認することで、潤滑剤の吐出量をより確実に把握することが可能となる。
The
上記潤滑剤供給システム1は、排出口268から気体センサ80までの気体の流路を形成する排出装置70を更に備えてもよい。注入装置50は、注入口266に挿入される注入差込部52と、注入口266と注入差込部52との間の隙間を封止する封止部材54とを有してもよい。排出装置70は、排出口268に挿入される排出差込部72と、排出口268と排出差込部72との間の隙間を封止する封止部材74とを有してもよい。この場合、注入口266と注入差込部52との間の隙間、及び排出口268と排出差込部72との間の隙間から漏れる気体の量が減少するので、潤滑剤の注入に伴い排出される気体の検出精度を向上させることが可能となる。
The
上記潤滑剤供給システム1は、排出口268Aから気体センサ80までの気体の流路を形成する排出装置70を更に備えてもよい。注入装置50は、外周面に雄ねじ53が形成された注入差込部52Aを有してもよい。排出装置70は、外周面に雄ねじ73が形成された排出差込部72Aを有してもよい。ロボット装置10は、内周面に雌ねじ267が形成された注入口266Aに注入差込部52Aをねじ込むことで注入装置50を注入口266Aに接続させ、内周面に雌ねじ269が形成された排出口268Aに排出差込部72Aをねじ込むことで気体センサ80を排出口268Aに接続させてもよい。この場合、注入口266Aと注入差込部52Aとの間の隙間、及び排出口268Aと排出差込部72Aとの間の隙間から漏れる気体の量が減少するので、潤滑剤の注入に伴い排出される気体の検出精度を向上させることが可能となる。
The
上記潤滑剤供給システム1において、ロボット装置10は、注入口266よりも上方に位置する排出口268に気体センサ80を接続させてもよい。気体は上方に流れる傾向があるので、排出口268が上方に位置することで、潤滑剤の注入に伴い排出される気体の検出精度を向上させることが可能となる。
In the
上記潤滑剤供給システム1は、ロボット装置10を制御するロボット制御部112を更に備えてもよい。ロボット装置10は、1台の多関節ロボット(多関節ロボット10A)を有してもよい。ロボット制御部112は、ワークWに潤滑剤を注入する前に、注入装置50を注入口266に接続するように多関節ロボット10Aを制御することと、気体センサ80を排出口268に接続するように多関節ロボット10Aを制御することと、を互いに異なるタイミングで実行してもよい。この場合、1台の多関節ロボットによって、注入装置50及び気体センサ80を注入口266及び排出口268にそれぞれ接続することができるので、システムの構成の簡素化を図ることが可能となる。
The
上記潤滑剤供給システム1は、ロボット装置10を制御するロボット制御部112を更に備えてもよい。ロボット装置10は、多関節ロボット10Aと多関節ロボット10Bとを有してもよい。ロボット制御部112は、ワークWに潤滑剤を注入する前に、注入装置50を注入口266に接続するように多関節ロボット10Aを制御することと、気体センサ80を排出口268に接続するように多関節ロボット10Bを制御することと、を実行してもよい。この場合、注入装置50を注入口266に接続する作業と、気体センサ80を排出口268に接続する作業とを並行して行うことができるので、作業効率の向上を図ることが可能となる。
The
上記潤滑剤供給システム1は、作業位置WPにおいてワークWを支持するワーク支持装置(搬送装置6)を更に備えてもよい。多関節ロボット10Aと多関節ロボット10Bとは、ワーク支持装置を挟むように配置されていてもよい。この場合、多関節ロボット10Aによる作業と多関節ロボット10Bによる作業とが、互いに干渉され難い。そのため、作業効率の更なる向上を図ることが可能となる。
The
以上に説明した潤滑剤の供給方法は、ロボット装置10を用いて、ワークWに設けられた潤滑剤の注入口266に、潤滑剤を注入する注入装置50を接続させることと、ロボット装置10を用いて、ワークWに設けられた気体の排出口268に、気体の流れの状態を検出する気体センサ80を接続させることと、注入口266に接続された注入装置50によりワークWに潤滑剤が注入されている際に、排出口268に接続された気体センサ80の検出結果を監視することと、を含む。この供給方法では、上述の潤滑剤供給システム1と同様に、排出口268に接続された気体センサ80の検出結果が監視されるので、供給結果を精度良く把握することが可能となる。
In the method of supplying the lubricant described above, the robot device 10 is used to connect the
以上に説明した産業機械の製造方法は、機械部品を収容する収容部を有する産業機械の製造方法である。この製造方法は、ロボット装置10を用いて、ワークWに設けられた潤滑剤の注入口266に、潤滑剤を注入する注入装置50を接続させることと、ロボット装置10を用いて、ワークWに設けられた気体の排出口268に、気体の流れの状態を検出する気体センサ80を接続させることと、注入口266に接続された注入装置50によりワークWに潤滑剤が注入されている際に、排出口268に接続された気体センサ80の検出結果を監視することと、を含む。この製造方法では、上述の潤滑剤供給システム1と同様に、排出口268に接続された気体センサ80の検出結果が監視されるので、収容部への潤滑剤の供給結果を精度良く把握することが可能となる。
The method for manufacturing an industrial machine described above is a method for manufacturing an industrial machine having an accommodating portion for accommodating machine parts. In this manufacturing method, the robot device 10 is used to connect the
以上に説明した多関節ロボットの製造方法は、第1関節及び第2関節を有する多関節ロボットWRの製造方法である。この製造方法は、ロボット装置10を用いて、第1関節を可動させる第1ギア部に設けられた潤滑剤の第1注入口に、潤滑剤を注入する注入装置50を接続させることと、ロボット装置10を用いて、第1ギア部に設けられた気体の第1排出口に、気体の流れの状態を検出する気体センサ80を接続させることと、第1注入口に接続された注入装置50により第1ギア部に潤滑剤が注入されている際に、第1排出口に接続された気体センサ80の検出結果を監視することと、ロボット装置10を用いて、第2関節を可動させる第2ギア部に設けられた潤滑剤の第2注入口に注入装置50を接続させることと、ロボット装置10を用いて、第2ギア部に設けられた気体の第2排出口に気体センサ80を接続させることと、第2注入口に接続された注入装置50により第2ギア部に潤滑剤が注入されている際に、第2排出口に接続された気体センサ80の検出結果を監視することと、を含む。この製造方法では、上述の潤滑剤供給システム1と同様に、第1排出口及び第2排出口に接続された際の気体センサ80の検出結果が監視されるので、第1ギア部及び第2ギア部への潤滑剤の供給結果を精度良く把握することが可能となる。
The method for manufacturing an articulated robot described above is a method for manufacturing an articulated robot WR having a first joint and a second joint. In this manufacturing method, a robot device 10 is used to connect an
1…潤滑剤供給システム、6…搬送装置、10…ロボット装置、10A…多関節ロボット、10B…多関節ロボット、50…注入装置、52,52A…注入差込部、53…雄ねじ、54…封止部材、60…吐出流量センサ、70…排出装置、72,72A…排出差込部、73…雄ねじ、74…封止部材、80…気体センサ、90…収容装置、98…重量センサ、100…コントローラ、112…ロボット制御部、114…注入状態監視部、116…排気状態監視部、118…供給制御部、122…重量取得部、124…動作判定部、126…報知部、W…ワーク、WR…多関節ロボット、41~46…関節、262…ギア部、266,266A…注入口、267…雌ねじ、268,268A…排出口、269…雌ねじ。 1 ... Lubricator supply system, 6 ... Transfer device, 10 ... Robot device, 10A ... Articulated robot, 10B ... Articulated robot, 50 ... Injection device, 52, 52A ... Injection insertion part, 53 ... Male screw, 54 ... Seal Stop member, 60 ... Discharge flow sensor, 70 ... Discharge device, 72, 72A ... Discharge insertion part, 73 ... Male screw, 74 ... Sealing member, 80 ... Gas sensor, 90 ... Containment device, 98 ... Weight sensor, 100 ... Controller, 112 ... Robot control unit, 114 ... Injection state monitoring unit, 116 ... Exhaust condition monitoring unit, 118 ... Supply control unit, 122 ... Weight acquisition unit, 124 ... Operation determination unit, 126 ... Notification unit, W ... Work, WR ... articulated robot, 41-46 ... joint, 262 ... gear part, 266,266A ... injection port, 267 ... female screw, 268,268A ... discharge port, 269 ... female screw.
Claims (16)
気体の流れの状態を検出する気体センサと、
ワークに設けられた前記潤滑剤の注入口に前記注入装置を接続させ、前記ワークに設けられた気体の排出口に前記気体センサを接続させるロボット装置と、
前記注入口に接続された前記注入装置により前記ワークに前記潤滑剤が注入されている際に、前記排出口に接続された前記気体センサの検出結果を監視する排気状態監視部と、を備える潤滑剤供給システム。 An injection device that injects lubricant,
A gas sensor that detects the state of gas flow and
A robot device for connecting the injection device to the lubricant injection port provided on the work and connecting the gas sensor to the gas discharge port provided on the work.
Lubrication including an exhaust state monitoring unit that monitors the detection result of the gas sensor connected to the discharge port when the lubricant is injected into the work by the injection device connected to the injection port. Agent supply system.
前記注入口に接続された前記注入装置により前記ワークに前記潤滑剤が注入されている際に、前記流量センサの検出結果を監視する注入状態監視部と、を更に備え、
前記供給制御部は、前記注入状態監視部による監視結果によって示される前記潤滑剤の吐出量が目標値に達した場合に、前記潤滑剤の注入を前記注入装置に停止させる、請求項2又は3に記載の潤滑剤供給システム。 A flow rate sensor that measures the flow rate of the lubricant discharged from the injection device, and
Further provided with an injection state monitoring unit for monitoring the detection result of the flow rate sensor when the lubricant is injected into the work by the injection device connected to the injection port.
The supply control unit stops the injection of the lubricant to the injection device when the discharge amount of the lubricant indicated by the monitoring result by the injection state monitoring unit reaches the target value, claim 2 or 3. Lubricant supply system as described in.
前記動作判定部による判定結果を報知する報知部とを更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の潤滑剤供給システム。 After the injection of the lubricant into the work from the injection device is executed, whether or not the lubricant has been normally injected into the work based on the monitoring result by the exhaust state monitoring unit. The operation judgment unit for judgment and
The lubricant supply system according to any one of claims 1 to 3, further comprising a notification unit for notifying a determination result by the operation determination unit.
前記注入口に接続された前記注入装置により前記ワークに前記潤滑剤が注入されている際に、前記流量センサの検出結果を監視する注入状態監視部と、を更に備え、
前記気体センサは、気体の流量を測定するセンサであり、
前記動作判定部は、前記注入状態監視部による監視結果によって示される前記潤滑剤の吐出量と、前記排気状態監視部による監視結果によって示される気体の排出量との乖離レベルが所定の許容レベルよりも大きい場合に、前記ワークへの前記潤滑剤の注入が正常に行われていないと判定する、請求項5に記載の潤滑剤供給システム。 A flow rate sensor that measures the flow rate of the lubricant discharged from the injection device, and
Further provided with an injection state monitoring unit for monitoring the detection result of the flow rate sensor when the lubricant is injected into the work by the injection device connected to the injection port.
The gas sensor is a sensor that measures the flow rate of gas.
In the operation determination unit, the deviation level between the discharge amount of the lubricant indicated by the monitoring result by the injection state monitoring unit and the gas discharge amount indicated by the monitoring result by the exhaust state monitoring unit is higher than a predetermined allowable level. The lubricant supply system according to claim 5, wherein it is determined that the injection of the lubricant into the work is not normally performed when the amount of the lubricant is large.
前記収容装置の重さを測定する重量センサと、
前記ワークに前記潤滑剤を注入する前と、前記ワークに前記潤滑剤を注入した後とのそれぞれにおいて、前記収容装置の重さを前記重量センサから取得する重量取得部とを更に備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の潤滑剤供給システム。 An accommodating device for accommodating the lubricant to be delivered to the injection device,
A weight sensor that measures the weight of the accommodating device, and
The claim further comprises a weight acquisition unit for acquiring the weight of the accommodating device from the weight sensor before and after injecting the lubricant into the work and after injecting the lubricant into the work. The lubricant supply system according to any one of 1 to 6.
前記注入装置は、前記注入口に挿入される注入差込部と、前記注入口と前記注入差込部との間の隙間を封止する部材とを有し、
前記排出装置は、前記排出口に挿入される排出差込部と、前記排出口と前記排出差込部との間の隙間を封止する部材とを有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の潤滑剤供給システム。 Further equipped with a discharge device for forming a gas flow path from the discharge port to the gas sensor,
The injection device has an injection insertion portion inserted into the injection port and a member for sealing a gap between the injection port and the injection insertion portion.
Any one of claims 1 to 7, wherein the discharge device has a discharge insertion portion inserted into the discharge port and a member for sealing a gap between the discharge port and the discharge insertion portion. Lubricant supply system as described in the section.
前記注入装置は、外周面に雄ねじが形成された注入差込部を有し、
前記排出装置は、外周面に雄ねじが形成された排出差込部を有し、
前記ロボット装置は、内周面に雌ねじが形成された前記注入口に前記注入差込部をねじ込むことで前記注入装置を前記注入口に接続させ、内周面に雌ねじが形成された前記排出口に前記排出差込部をねじ込むことで前記気体センサを前記排出口に接続させる、請求項1~7のいずれか一項に記載の潤滑剤供給システム。 Further equipped with a discharge device for forming a gas flow path from the discharge port to the gas sensor,
The injection device has an injection insertion portion having a male screw formed on the outer peripheral surface thereof.
The discharge device has a discharge insertion portion having a male screw formed on the outer peripheral surface thereof.
The robot device connects the injection device to the injection port by screwing the injection insertion portion into the injection port having a female screw formed on the inner peripheral surface, and the discharge port having a female screw formed on the inner peripheral surface. The lubricant supply system according to any one of claims 1 to 7, wherein the gas sensor is connected to the discharge port by screwing the discharge insertion portion into the discharge port.
前記ロボット装置は、1台の多関節ロボットを有し、
前記ロボット制御部は、前記ワークに前記潤滑剤を注入する前に、前記注入装置を前記注入口に接続するように前記多関節ロボットを制御することと、前記気体センサを前記排出口に接続するように前記多関節ロボットを制御することと、を互いに異なるタイミングで実行する、請求項1~10のいずれか一項に記載の潤滑剤供給システム。 Further equipped with a robot control unit that controls the robot device,
The robot device has one articulated robot.
The robot control unit controls the articulated robot so as to connect the injection device to the injection port and connects the gas sensor to the discharge port before injecting the lubricant into the work. The lubricant supply system according to any one of claims 1 to 10, wherein the articulated robot is controlled at different timings from each other.
前記ロボット装置は、第1多関節ロボットと第2多関節ロボットとを有し、
前記ロボット制御部は、前記ワークに前記潤滑剤を注入する前に、前記注入装置を前記注入口に接続するように前記第1多関節ロボットを制御することと、前記気体センサを前記排出口に接続するように前記第2多関節ロボットを制御することと、を実行する、請求項1~10のいずれか一項に記載の潤滑剤供給システム。 Further equipped with a robot control unit that controls the robot device,
The robot device includes a first articulated robot and a second articulated robot.
The robot control unit controls the first articulated robot so as to connect the injection device to the injection port before injecting the lubricant into the work, and the gas sensor is connected to the discharge port. The lubricant supply system according to any one of claims 1 to 10, wherein the second articulated robot is controlled and executed so as to be connected.
前記第1多関節ロボットと前記第2多関節ロボットとは、前記ワーク支持装置を挟むように配置されている、請求項12に記載の潤滑剤供給システム。 Further equipped with a work support device for supporting the work at a predetermined position,
The lubricant supply system according to claim 12, wherein the first articulated robot and the second articulated robot are arranged so as to sandwich the work support device.
前記ロボット装置を用いて、前記ワークに設けられた気体の排出口に、気体の流れの状態を検出する気体センサを接続させることと、
前記注入口に接続された前記注入装置により前記ワークに前記潤滑剤が注入されている際に、前記排出口に接続された前記気体センサの検出結果を監視することと、を含む潤滑剤の供給方法。 Using a robot device, connecting the injection device for injecting the lubricant to the injection port for the lubricant provided on the work, and
Using the robot device, connecting a gas sensor that detects the state of gas flow to the gas discharge port provided in the work, and
Supply of lubricant including monitoring the detection result of the gas sensor connected to the discharge port when the lubricant is injected into the work by the injection device connected to the injection port. Method.
ロボット装置を用いて、前記収容部に設けられた潤滑剤の注入口に、前記潤滑剤を注入する注入装置を接続させることと、
前記ロボット装置を用いて、前記収容部に設けられた気体の排出口に、気体の流れの状態を検出する気体センサを接続させることと、
前記注入口に接続された前記注入装置により前記収容部に前記潤滑剤が注入されている際に、前記排出口に接続された前記気体センサの検出結果を監視することと、を含む産業機械の製造方法。 A method of manufacturing an industrial machine having a housing for accommodating machine parts.
Using a robot device, connecting the injection device for injecting the lubricant to the injection port for the lubricant provided in the accommodation portion, and
Using the robot device, connecting a gas sensor that detects the state of gas flow to the gas discharge port provided in the housing portion, and
Of industrial machinery, including monitoring the detection results of the gas sensor connected to the outlet when the lubricant is being injected into the accommodation by the injection device connected to the inlet. Production method.
ロボット装置を用いて、前記第1関節を可動させる第1ギア部に設けられた潤滑剤の第1注入口に、前記潤滑剤を注入する注入装置を接続させることと、
前記ロボット装置を用いて、前記第1ギア部に設けられた気体の第1排出口に、気体の流れの状態を検出する気体センサを接続させることと、
前記第1注入口に接続された前記注入装置により前記第1ギア部に前記潤滑剤が注入されている際に、前記第1排出口に接続された前記気体センサの検出結果を監視することと、
前記ロボット装置を用いて、前記第2関節を可動させる第2ギア部に設けられた前記潤滑剤の第2注入口に前記注入装置を接続させることと、
前記ロボット装置を用いて、前記第2ギア部に設けられた気体の第2排出口に前記気体センサを接続させることと、
前記第2注入口に接続された前記注入装置により前記第2ギア部に前記潤滑剤が注入されている際に、前記第2排出口に接続された前記気体センサの検出結果を監視することと、を含む多関節ロボットの製造方法。 A method for manufacturing an articulated robot having a first joint and a second joint.
Using a robot device, connecting the injection device for injecting the lubricant to the first injection port of the lubricant provided in the first gear portion for moving the first joint.
Using the robot device, connecting a gas sensor for detecting the state of gas flow to the first gas discharge port provided in the first gear portion, and
When the lubricant is injected into the first gear portion by the injection device connected to the first injection port, the detection result of the gas sensor connected to the first discharge port is monitored. ,
Using the robot device, connecting the injection device to the second injection port of the lubricant provided in the second gear portion for moving the second joint, and
Using the robot device, connecting the gas sensor to the second gas discharge port provided in the second gear portion, and
When the lubricant is injected into the second gear portion by the injection device connected to the second injection port, the detection result of the gas sensor connected to the second discharge port is monitored. How to manufacture articulated robots, including.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020196879A JP2022085273A (en) | 2020-11-27 | 2020-11-27 | Lubricant supply system, lubricant supply method, industrial machine manufacturing method, and multi-joint robot manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020196879A JP2022085273A (en) | 2020-11-27 | 2020-11-27 | Lubricant supply system, lubricant supply method, industrial machine manufacturing method, and multi-joint robot manufacturing method |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022085273A true JP2022085273A (en) | 2022-06-08 |
Family
ID=81892690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020196879A Pending JP2022085273A (en) | 2020-11-27 | 2020-11-27 | Lubricant supply system, lubricant supply method, industrial machine manufacturing method, and multi-joint robot manufacturing method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022085273A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7481599B1 (en) | 2023-10-17 | 2024-05-10 | ファナック株式会社 | Covers, seal structures and industrial machinery |
-
2020
- 2020-11-27 JP JP2020196879A patent/JP2022085273A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7481599B1 (en) | 2023-10-17 | 2024-05-10 | ファナック株式会社 | Covers, seal structures and industrial machinery |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101192062B (en) | Method and device for monitoring the condition of an industrial robot | |
KR101982239B1 (en) | Leak check system and leak check method | |
TWI596294B (en) | Lubricant injection system | |
US20190022814A1 (en) | Processing system having function for maintaining processing accuracy | |
US9481095B2 (en) | Robot | |
CN107926143A (en) | Loader care device and its control method | |
JP2022085273A (en) | Lubricant supply system, lubricant supply method, industrial machine manufacturing method, and multi-joint robot manufacturing method | |
US8790053B2 (en) | Cutting liquid supply device for machine tool | |
EP2954985A1 (en) | Set of mechanical means that can be incorporated into a delta robot for the gumming of lids | |
JP6630826B2 (en) | Grease exchange method and grease suction device | |
JP6019364B2 (en) | Discharge system and fluid replenishment method | |
JP6002957B2 (en) | Discharge system | |
JP6019302B2 (en) | Discharge system | |
WO2015064270A1 (en) | Discharging system | |
JP2006258263A (en) | Lubricant feeding device, lubricant feeding method, bearing device and spindle device | |
CN107926144A (en) | Loader care device and its control method | |
JP7263125B2 (en) | Abrasion amount estimator of seal part and machine tool | |
CN111660303A (en) | Internal pressure adjustment system, robot system, and internal pressure adjustment method | |
KR20180094382A (en) | Multiaxial type auto leak test apparatus | |
JP7346216B2 (en) | Seal wear estimation device and machine tool | |
JP2020151833A (en) | Moisture entry detection system and moisture entry detection method | |
KR20130037586A (en) | Portable pressure leak checker and test methods | |
JP2024507965A (en) | Methods of handling gear pumps, control systems, coating equipment, and robotic systems | |
JP2023148553A (en) | Robot and robot system | |
JPWO2022184246A5 (en) |