JP2022084349A - 計算機システム及びデジタル資産の処分方法 - Google Patents

計算機システム及びデジタル資産の処分方法 Download PDF

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泰輔 小池
Taisuke Koike
知也 久我
Tomoya Kuga
俊二 川村
Shunji Kawamura
潤 吉原
Jun Yoshihara
孝司 相澤
Koji Aizawa
雅樹 平山
Masaki Hirayama
紳一郎 齊藤
Shinichiro Saito
裕子 丹下
Hiroko Tange
賢吾 西
Kengo Nishi
晃三 加藤
Kozo Kato
雄大 小田川
Yudai Odagawa
功一郎 成合
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Abstract

【課題】セキュリティを確保し、ユーザの希望するタイミングでデジタル資産を処分する計算機システム及びデジタル資産の処分方法を提供する。【解決手段】計算機システムにおいて、デジタル資産処分システム100は、ユーザ105の状態変化に伴って処分を希望するデジタル資産を保有するデジタルサービスのアカウント情報110を暗号化した暗号化アカウント情報120を登録する。鍵管理ステム101は、復号鍵130、処分リスト131及び処分リスト131に登録されている処分デジタルサービスの利用頻度に関する情報を登録し、代理人106から通知を受けると、ユーザ105の状態変化の内容に対応する復号鍵130及び処分リスト131を含む処分リクエストを送信する。処分リクエストを受信したデジタル資産処分システム100は、処分リクエストを用いて、処分デジタルサービスの暗号化アカウント情報120を復号化し、デジタル資産の処分を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル資産の処分を行うシステム及びデジタル資産の処分方法に関する。
現在、メールサービス、SNS(Social Networking Service)、動画配信サービス、ストレージサービス、金融サービス等、様々なデジタルサービスが存在する。ユーザは目的及び嗜好に合わせてデジタルサービスを利用する。
デジタルサービスを提供するシステムは、ユーザの個人情報、画像、メッセージ、及び仮想通貨等をデジタル資産として管理する。本明細書では、デジタルサービスを提供するシステムを提供システムとも記載する。
提供システムは、ユーザからの明示的な操作又は申請に基づいて、データの削除及びサービスの解約等のデジタル資産の処分を行う。したがって、ユーザの死亡又は高度機能障害の発症等によって、ユーザの明示的な操作又は申請が不可能となった場合、ユーザのデジタル資産は提供システムから削除されずに残るという課題がある。また、ユーザの関係者は、ユーザが利用しているデジタルサービスを全て把握できず、デジタル資産の相続等が困難となるという課題がある。この課題に対して、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1には、「情報処理装置は、デジタル資産にアクセスするためのアクセス情報を記録するアクセス情報記録部と、デジタル資産に対する処理方法を記録する処理方法記録部と、処理方法記録部に記録された処理方法における処理を発動する発動条件を記録する発動条件記録部と、デジタル資産の所有者によるデジタル資産の利用状況を監視する監視部と、監視部において監視された利用状況が発動条件に合致する場合に、処理を実行する処理実行部とを備える。」ことが記載されている。
特開2019-204194号公報
従来技術は、提供システムとは異なる装置が、アクセス情報を保持しているため、デジタル資産に自由にアクセスすることができる。そのため、デジタル資産を含む情報の漏洩及び意図しないデジタル資産の処分等、セキュリティの課題がある。
本発明は、セキュリティを確保し、かつ、ユーザの希望するタイミング及び方法でデジタル資産を処分するシステム及び方法を実現することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、ユーザが利用するデジタルサービスが保有するデジタル資産を処分する計算機システムであって、前記デジタルサービスを使用するためのアカウント情報を暗号化した暗号化アカウント情報と、前記デジタルサービスが保有するデジタル資産の処分方法とを対応付けて管理する第1システムと、前記暗号化アカウント情報を復号するための復号鍵と、前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分開始のトリガとなる前記ユーザの状態変化の内容とを対応付けて管理する第2システムと、を含み、前記第2システムは、前記ユーザの状態変化の内容を含む通知を受け付けた場合、前記第1システムに、前記ユーザの状態変化の内容に対応する前記復号鍵を含む処分リクエストを送信し、前記第1システムは、前記処分リクエストを受信した場合、当該処分リクエストに含まれる前記復号鍵を用いて前記暗号化アカウント情報を復号することによって、前記アカウント情報を取得し、前記アカウント情報を用いて、前記暗号化アカウント情報に対応付けられる前記処分方法にしたがって前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産を処分する。
本発明によれば、セキュリティを確保し、かつ、ユーザの希望するタイミング及び方法でデジタル資産を処分することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の概要を示す図である。 実施例1の鍵管理システムを構成する計算機の構成例を示す図である。 実施例1のデジタル資産処分システムを構成する計算機の構成の一例を示す図である。 実施例1の鍵管理情報のデータ構造の一例を示す図である。 実施例1の利用頻度管理情報のデータ構造の一例を示す図である。 実施例1のアカウント管理情報のデータ構造の一例を示す図である。 実施例1の処分制御情報のデータ構造の一例を示す図である。 実施例1の削除期間管理情報のデータ構造の一例を示す図である。 実施例1のサービス優先度管理情報のデータ構造の一例を示す図である。 実施例1の鍵管理システムが実行する処分リクエスト送信処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1のデジタル資産処分システムが実行する処分方法決定処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1のデジタル資産処分システムが実行する処分制御データ登録処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1のデジタル資産処分システムが実行する処分処理の一例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一又は類似する構成又は機能には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数又は順序を限定するものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、及び範囲等は、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、及び範囲等を表していない場合がある。したがって、本発明では、図面等に開示された位置、大きさ、形状、及び範囲等に限定されない。
まず、本発明の概要について説明する。図1は、本発明の概要を示す図である。
ユーザ105は、デジタルサービスを提供するシステム(提供システム)に対してアカウント情報110を登録し、デジタルサービスを利用する。ユーザ105のアカウント情報110は、デジタルサービスを利用するための情報であり、デジタル資産として扱われる。デジタルサービスは、メールサービス、SNS、及び動画配信サービス等である。本発明はデジタルサービスの種別に限定されない。
ユーザ105は、ユーザ105の状態変化に伴って処分を希望するデジタル資産を保有するデジタルサービスのアカウント情報110を暗号化し、暗号化アカウント情報120をデジタル資産処分システム100に登録する。
ユーザ105の状態変化は、ユーザ105の死亡、高度機能障害の発症、及びライフステージの変化を含む概念である。なお、本発明は、状態変化の内容に限定されない。
デジタル資産の処分は、デジタル資産の譲渡、承継、及び削除、並びにデジタルサービスの解約を含む概念である。実施例1では、主に、デジタルサービスの解約をデジタル資産の処分として扱う。本明細書では、処分対象のデジタル資産を保有するデジタルサービスを処分デジタルサービスとも記載する。
ユーザ105は、復号鍵130及び処分リスト131を鍵管理システム101に登録する。復号鍵130は、暗号化アカウント情報120を復号化するための鍵である。処分リスト131は、処分デジタルサービスのリストであり、デジタルサービスのIDを一つ以上含む。
なお、ユーザ105は、状態変化の内容毎に、復号鍵130及び処分リスト131のペアを登録してもよい。
ユーザ105は、処分リスト131に登録されている処分デジタルサービスの利用頻度に関する情報を登録する。当該情報の登録タイミングは、復号鍵130の登録タイミングと同一でもよいし、異なってもよい。ユーザ105は、利用頻度に関する情報を任意のタイミングで更新できる。
代理人106は、ユーザ105の状態変化を通知する。代理人106は、ユーザ105との間に法的関係又は契約関係を有する人及び会社である。代理人106は、例えば、ユーザの親族、後見人、金融機関、及び保険会社等である。なお、鍵管理システム101と代理人106とを同一視してもよい。
鍵管理システム101は、代理人106から通知を受け取った場合、ユーザ105の状態変化の内容に対応する復号鍵130及び処分リスト131を含む処分リクエストを、デジタル資産処分システム100に送信する。
デジタル資産処分システム100は、処分リクエストに含まれる復号鍵130及び処分リスト131を用いて、処分デジタルサービスの暗号化アカウント情報120を復号化し、復号化されたアカウント情報110を用いてデジタル資産の処分を行う。
本発明では、暗号化アカウント情報120を保持するデジタル資産処分システム100とは異なる、鍵管理システム101が復号鍵130を管理する。これによって、デジタル資産処分システム100によるデジタルサービスの無断使用、デジタルサービスに関する情報の参照、及びデジタル資産の無断処分等を防ぐことができる。
また、鍵管理システム101は、代理人106からの通知を契機としてデジタル資産の処分を依頼し、デジタル資産処分システム100は、依頼を受け付けた場合にデジタル資産の処分を行う。ユーザ105の状態変化を把握できるサービスを提供するシステムを鍵管理システム101にすることによって、ユーザ105が希望するタイミングでデジタル資産を処分できる。なお、ユーザ105の状態変化を把握できるサービスはデジタルサービスに限定されない。
一般的に、保険会社は、ユーザ105の死亡等の状態変化を正確に把握することができるため、保険会社のシステムを鍵管理システム101として機能させた場合、デジタル資産の確実な処分が可能となる。例えば、保険会社のシステムは、家族による死亡保険の請求を受け付けた場合、ユーザ105の死亡と判定し、ユーザ105のデジタル資産の処分を依頼することができる。また、保険会社のシステムと鍵管理システム101とを連携させてもよい。この場合、保険会社が代理人106となって、鍵管理システム101にユーザ105の状態変化を通知する。
デジタル資産の処分は代理人106に秘匿された状態で行われる。したがって、処分前のユーザ105のプライバシーの最大限の保護を実現できる。
鍵管理システム101の構成について説明する。鍵管理システム101は、少なくとも一つの計算機200から構成される。図2は、実施例1の鍵管理システム101を構成する計算機200の構成例を示す図である。
計算機200は、プロセッサ201、メモリ202、及びネットワークインタフェース203を備える。各ハードウェア要素は内部バスを介して互いに接続される。なお、計算機200は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を備えてもよいし、キーボード、マウス、及びタッチパネル等の入力装置を備えてもよいし、また、ディスプレイ等の出力装置を備えてもよい。
プロセッサ201は、メモリ202に格納されるプログラムを実行する。プロセッサ201がプログラムにしたがって処理を実行することによって、特定の機能を実現するモジュールとして動作する。以下の説明では、モジュールを主語に処理を説明する場合、プロセッサ201が当該モジュールを実現するプログラムを実行していることを示す。
メモリ202は、プロセッサ201が実行するプログラム及びプログラムが使用する情報を格納する。また、メモリ202は、ワークエリアとしても用いられる。メモリ202に格納されるプログラム及び情報については後述する。
ネットワークインタフェース203は、ネットワークを介して外部装置及び外部システムと接続するためのインタフェースである。
ここで、メモリ202に格納されるプログラム及び情報について説明する。メモリ202は、鍵管理部210を実現するプログラムを格納し、また、鍵管理情報220及び利用頻度管理情報230を格納する。
鍵管理情報220は、復号鍵130及び処分リスト131の対応付けを管理する情報である。鍵管理情報220のデータ構造の詳細は図4を用いて説明する。
利用頻度管理情報230は、ユーザ105のデジタルサービスの利用頻度を管理する情報である。利用頻度管理情報230のデータ構造の詳細は図5を用いて説明する。
鍵管理部210は、復号鍵130及び処分リスト131を管理し、また、デジタル資産処分システム100への復号鍵130及び処分リスト131の送信を制御する。鍵管理部210が実行する処理の詳細は図10を用いて説明する。
なお、鍵管理システム101が複数の計算機200から構成される場合、各計算機200に機能及び情報を分散して配置してもよい。
なお、鍵管理システム101は、計算機200とは別に鍵管理情報220及び利用頻度管理情報230等を格納するストレージシステムを備えてもよい。
次に、デジタル資産処分システム100の構成について説明する。デジタル資産処分システム100は、少なくとも一つの計算機300から構成される。図3は、実施例1のデジタル資産処分システム100を構成する計算機300の構成の一例を示す図である。
計算機300は、プロセッサ301、メモリ302、及びネットワークインタフェース303を備える。各ハードウェア要素は内部バスを介して互いに接続される。なお、計算機300は、記憶装置を備えてもよいし、入力装置を備えてもよいし、また、出力装置を備えてもよい。
プロセッサ301、メモリ302、及びネットワークインタフェース303は、プロセッサ201、メモリ202、及びネットワークインタフェース203と同一のハードウェア要素である。
メモリ302は、デジタル資産処分部310を実現するプログラムを格納し、アカウント管理情報320、処分制御情報330、削除期間管理情報340、及びサービス優先度管理情報350を格納する。
アカウント管理情報320は、処分対象のデジタル資産を保有するデジタルサービスの暗号化アカウント情報120を管理する情報である。アカウント管理情報320のデータ構造の詳細は図6を用いて説明する。
処分制御情報330は、デジタル資産の処分を制御するための情報である。処分制御情報330のデータ構造の詳細は図7を用いて説明する。
削除期間管理情報340は、デジタル資産の処分日を調整するために用いる削除期間を管理する情報である。削除期間管理情報340のデータ構造の詳細は図8を用いて説明する。
サービス優先度管理情報350は、デジタルサービスの優先度を管理する情報である。サービス優先度管理情報350のデータ構造の詳細は図9を用いて説明する。
デジタル資産処分部310は、暗号化アカウント情報120の管理、及び、暗号化アカウント情報120を用いたデジタル資産の処分を行う。デジタル資産処分部310が実行する処理の詳細は図11から図13を用いて説明する。
なお、デジタル資産処分システム100が複数の計算機300から構成される場合、各計算機300に機能及び情報を分散して配置してもよい。
なお、デジタル資産処分システム100は、計算機300とは別にアカウント管理情報320、処分制御情報330、削除期間管理情報340、及びサービス優先度管理情報350等を格納するストレージシステムを備えてもよい。
図4は、実施例1の鍵管理情報220のデータ構造の一例を示す図である。
鍵管理情報220は、ユーザID401、状態変化内容402、復号鍵403、及び処分リスト404から構成されるレコード(鍵管理データ)を格納する。
ユーザID401は、ユーザ105を一意に識別するためのIDを格納するフィールドである。ユーザID401には、例えば、マイナンバ及び保険者番号等が格納される。
状態変化内容402は、処分開始のトリガとなる状態変化の内容を格納するフィールドである。
復号鍵403は、復号鍵130を格納するフィールドである。処分リスト404は、処分リスト131を格納するフィールドである。
図4に示すように、鍵管理情報220には、ユーザ105及び状態変化の内容の組合せに対して一つのレコードが存在する。
なお、図4に示す鍵管理情報220のデータ構造は一例であってこれに限定されない。例えば、CSV形式及びXML形式のデータ構造であってもよい。なお、レコードの構造は一例であってこれに限定されない。
図5は、実施例1の利用頻度管理情報230のデータ構造の一例を示す図である。
利用頻度管理情報230は、ユーザID501、デジタルサービスID502、ログインID503、及び利用頻度504から構成されるレコードを格納する。
ユーザID501は、ユーザID401と同一のフィールドである。デジタルサービスID502は、デジタルサービスを一意に識別するためのIDを格納するフィールドである。本実施例では、予め、ユーザ105が使用可能な全てのデジタルサービスに対してIDが割り当てられているものとする。ログインID503は、デジタルサービスのログインIDを格納するフィールドである。なお、アカウントを特定できる項目であればよいため、レコードはログインID503以外の項目を含んでもよい。
利用頻度504は、デジタルサービスの利用頻度を示す値を格納するフィールドである。実施例1の利用頻度504には、「高」、「中」、及び「下」のいずれかが格納されるものとする。「高」は利用頻度が高いことを示し、「中」は利用頻度が中程度であることを示し、及び「下」は利用頻度が低いことを示す。なお、利用頻度504には数値が格納されてもよい。
図5に示すように、利用頻度管理情報230には、ユーザ105、デジタルサービス、及びログインIDの組合せに対して一つのレコードが存在する。
なお、図5に示す利用頻度管理情報230のデータ構造は一例であってこれに限定されない。例えば、CSV形式及びXML形式のデータ構造であってもよい。なお、レコードの構造は一例であってこれに限定されない。
図6は、実施例1のアカウント管理情報320のデータ構造の一例を示す図である。
アカウント管理情報320は、ユーザID601、デジタルサービスID602、登録日603、アカウント情報604、処分タイミング605、及び処分方法606から構成されるレコード(アカウント管理データ)を格納する。
ユーザID601は、ユーザID401と同一のフィールドである。デジタルサービスID602は、デジタルサービスID502と同一のフィールドである。
登録日603は、レコードの登録日を格納するフィールドである。
アカウント情報604は、暗号化アカウント情報120を格納するフィールドである。
処分タイミング605は、デジタル資産の処分日を決定するための処分タイミングを格納するフィールドである。処分タイミング605には、即時に処分を開始することを示す「即時」、利用頻度に応じて処分日を決定することを示す「利用頻度」等が格納される。なお、前述の値は一例であってこれに限定されない。
処分方法606は、デジタル資産の処分方法を格納するフィールドである。処分方法606には、「解約」、「一部解約」、「相続」、及び「譲渡」等が格納される。
図6に示すように、アカウント管理情報320には、ユーザ105、デジタルサービス、及びアカウント情報604の組合せに対して一つのレコードが存在する。
なお、ユーザ105は、目的及び用途に応じて、一つのデジタルサービスに対して複数のアカウントを登録している場合がある。そのため、ユーザID601及びデジタルサービスID602が同一のレコードが二つ以上存在する場合がある。
なお、図6に示すアカウント管理情報320のデータ構造は一例であってこれに限定されない。例えば、CSV形式及びXML形式のデータ構造であってもよい。なお、レコードの構造は一例であってこれに限定されない。
図7は、実施例1の処分制御情報330のデータ構造の一例を示す図である。
処分制御情報330は、ID701、処分日702、処分方法703、デジタルサービスID704、及びアカウント情報705から構成されるレコード(処分制御データ)を格納する。
ID701は、レコードを一意に識別するためのIDを格納するフィールドである。
処分日702は、決定されたデジタル資産の処分日を格納するフィールドである。処分方法703は処分方法606と同一のフィールドである。デジタルサービスID704は、デジタルサービスID502と同一のフィールドである。アカウント情報705は、アカウント情報110を格納するフィールドである。
図7に示すように、処分制御情報330には、一つの処分デジタルサービスに対して一つのレコードが存在する。
なお、図7に示す処分制御情報330のデータ構造は一例であってこれに限定されない。例えば、CSV形式及びXML形式のデータ構造であってもよい。なお、レコードの構造は一例であってこれに限定されない。
図8は、実施例1の削除期間管理情報340のデータ構造の一例を示す図である。
削除期間管理情報340は、ID801、利用頻度802、及び処分調整期間803から構成されるレコードを格納する。
ID801は、レコードを一意に識別するためのIDを格納するフィールドである。
利用頻度802は、利用頻度を格納するフィールドである。処分調整期間803は、処分日を決定するための処分調整期間を格納するフィールドである。処分調整期間803には、例えば、ある日付から5日後に調整することを示す「+5」、ある日付から5日前に調整することを示す「-5」等が格納される。
図8に示すように、削除期間管理情報340には、利用頻度の種別毎にレコードが存在する。
なお、図8に示す削除期間管理情報340のデータ構造は一例であってこれに限定されない。例えば、CSV形式及びXML形式のデータ構造であってもよい。なお、レコードの構造は一例であってこれに限定されない。
図9は、実施例1のサービス優先度管理情報350のデータ構造の一例を示す図である。
サービス優先度管理情報350は、ID901、デジタルサービスID902、及び優先度903から構成されるレコードを格納する。
ID901は、レコードを一意に識別するためのIDを格納するフィールドである。デジタルサービスID902は、デジタルサービスのIDを格納するフィールドである。優先度903は、デジタルサービスの優先順位を示す値(優先度)を格納するフィールドである。実施例1の優先度903には1以上の整数が格納される。「1」が最も優先順位が高い。本実施例では、優先度が低い処分デジタルサービスから順に、デジタル資産の処分が行われるように制御する。
例えば、ユーザ105が利用しているメールサービス及びショッピングサービスが保有するデジタル資産を処分する場合、メールサービスのデジタル資産を最初に処分すると、メールサービスを利用するショッピングサービスのデジタル資産を正常に処分できない等の不具合が発生する可能性がある。そこで、実施例1のデジタル資産処分システム100は、デジタルサービスに優先度を設定し、不具合を最小限に抑えてデジタル資産を処分できるように制御する。
図9に示すように、サービス優先度管理情報350には、デジタルサービス毎にレコードが存在する。
なお、図9に示すサービス優先度管理情報350のデータ構造は一例であってこれに限定されない。例えば、CSV形式及びXML形式のデータ構造であってもよい。なお、レコードの構造は一例であってこれに限定されない。
次に、処理の詳細について説明する。
まず、暗号化アカウント情報120の登録処理について説明する。
ユーザ105は、パーソナルコンピュータ及びスマートフォン等のクライアント端末を用いて、デジタル資産処分システム100にアクセスし、登録手続きの開始を要求する。
デジタル資産処分システム100のデジタル資産処分部310は、登録用の画面をクライアント端末に提示する。当該画面には、ユーザ105のID、デジタルサービスの識別種別(例えば、名称)、暗号化したアカウント情報110(暗号化アカウント情報120)、処分タイミング、及び処分方法等を入力する欄が含まれる。デジタル資産処分部310は、当該画面を介してクライアント端末から登録要求を受信した場合、アカウント管理情報320にレコードを追加し、各フィールドに値を設定する。デジタル資産処分部310は、図示しない変換情報を用いて、デジタルサービスの識別情報をIDに変換し、デジタルサービスID602に値を設定する。
なお、デジタル資産処分システム100は、ユーザ105の要求に応じて、登録したレコードの修正又は削除を行うための画面を提示してもよい。
次に、復号鍵130及び処分リスト131の登録処理について説明する。
ユーザ105は、クライアント端末を用いて、鍵管理システム101にアクセスし、登録手続きの開始を要求する。
鍵管理システム101の鍵管理部210は、登録用の画面をクライアント端末に提示する。当該画面には、ユーザ105のID、状態変化の内容、復号鍵130、及びデジタルサービスの識別情報のリスト等を入力する欄が含まれる。なお、鍵管理部210は、当該画面を介してクライアント端末から登録要求を受信した場合、鍵管理情報220にレコードを追加し、各フィールドに値を設定する。デジタル資産処分部310は、図示しない変換情報を用いて、デジタルサービスの識別情報をIDに変換し、処分リスト131を生成する。
なお、登録用の画面には、処分リスト131に登録されているデジタルサービスの利用頻度を入力する欄が含まれてもよい。なお、鍵管理部210は、ユーザ105の要求に応じて、登録したレコードの修正又は削除を行うための画面を提示してもよい。
次に、ユーザ105の状態変化に伴う処理について説明する。
図10は、実施例1の鍵管理システム101が実行する処分リクエスト送信処理の一例を説明するフローチャートである。
鍵管理システム101の鍵管理部210は、状態変化通知を受信した場合、以下で説明する処分リクエスト送信処理を実行する。状態変化通知は、ユーザ105のID及び状態変化の内容を含む。
状態変化通知は、代理人106が操作するクライアント端末から送信してもよい。また、鍵管理システム101が、ユーザ105又は代理人106からの操作を受け付け、内部処理を行って状態変化通知を生成してもよい。例えば、鍵管理システム101の運用者が保険会社である場合、鍵管理部210は、代理人106による死亡保険の請求等に基づいて状態変化通知を生成する。
鍵管理部210は、鍵管理情報220を参照して、送信する復号鍵130及び処分リスト131を検索する(ステップS101)。具体的には、以下のような処理が実行される。
(S101-1)鍵管理部210は、鍵管理情報220を参照して、ユーザID401にユーザ105のIDが格納され、かつ、状態変化内容402に、通知に含まれる状態変化の内容が格納される鍵管理データを検索する。鍵管理部210は、検索された鍵管理データの復号鍵403及び処分リスト404から復号鍵130及び処分リスト131を取得する。
(S101-2)鍵管理部210は、利用頻度管理情報230を参照して、ユーザID501にユーザ105のIDが格納され、かつ、デジタルサービスID502に処分リスト131に登録されているデジタルサービスのIDが格納されるレコードを検索する。鍵管理部210は、検索されたレコードのログインID503及び利用頻度504の値を取得する。
(S101-3)鍵管理部210は、ユーザ105のIDと、復号鍵130と、処分リスト131と、デジタルサービスのID、ログインID、及び利用頻度を対応付けた頻度データと、を含む処分リクエストを生成する。
以上がステップS101の処理の説明である。
次に、鍵管理部210は、デジタル資産処分システム100に処分リクエストを送信する(ステップS102)。その後、鍵管理部210は処分リクエスト送信処理を終了する。
なお、鍵管理部210は、デジタル資産処分システム100から応答を受信した後、鍵管理情報220から処理に使用した鍵管理データを削除する。
図11は、実施例1のデジタル資産処分システム100が実行する処分方法決定処理の一例を説明するフローチャートである。
デジタル資産処分システム100のデジタル資産処分部310は、処分リクエストを受信した場合、以下で説明する処分方法決定処理を実行する。
デジタル資産処分部310は、アカウント管理情報320を参照して、処分デジタルサービスに対応するアカウント管理データを検索する(ステップS201)。
具体的には、デジタル資産処分部310は、ユーザID601にユーザ105のIDが格納され、かつ、デジタルサービスID602に処分リクエストに含まれるデジタルサービスのIDが格納されるアカウント管理データを検索する。
デジタル資産処分部310は、検索されたアカウント管理データが一つ以上存在するか否かを判定する(ステップS202)。
検索されたアカウント管理データが存在しない場合、デジタル資産処分部310は、鍵管理システム101に「処分デジタルサービス無し」を応答し(ステップS205)、処分方法決定処理を終了する。
検索されたアカウント管理データが一つ以上存在する場合、デジタル資産処分部310は、処分制御データ登録処理を実行する(ステップS203)。処分制御データ登録処理の詳細は図12を用いて説明する。
デジタル資産処分部310は、処分制御データ登録処理が完了した後、鍵管理システム101に「処分開始」を応答し(ステップS204)、処分方法決定処理を終了する。
図12は、実施例1のデジタル資産処分システム100が実行する処分制御データ登録処理の一例を説明するフローチャートである。
デジタル資産処分部310は、復号鍵130を用いて、検索されたアカウント管理データのアカウント情報604に格納される暗号化アカウント情報120を復号化する(ステップS301)。
このとき、デジタル資産処分部310は、デジタルサービスID602及びアカウント情報110に含まれるログインIDの組合せが、頻度データに含まれるデジタルサービスのID及びログインIDの組合せに一致するアカウント管理データを検索し、アカウント管理データと頻度データとを対応付ける。
次に、デジタル資産処分部310は、デジタルサービス間のアカウント情報110の関係性を分析する(ステップS302)。具体的には、以下のような処理が実行される。
(S302-1)デジタル資産処分システム100は、処分リスト131に登録されている処分デジタルサービスの中から一つの処分デジタルサービスを選択する。
(S302-2)デジタル資産処分部310は、選択された処分デジタルサービスのアカウント情報110を使用する、他の処分デジタルサービス(関連デジタルサービス)が存在するか否かを判定する。例えば、メールサービス及びSNSが処分デジタルサービスであり、SNSのログインIDとしてメールアドレスが使用されている場合、デジタル資産処分部310は、メールサービスのアカウント情報110を使用する、SNSが存在すると判定する。
(S302-3)関連デジタルサービスが存在しない場合、デジタル資産処分部310はS302-5に進む。
(S302-4)関連デジタルサービスが存在する場合、デジタル資産処分部310は、選択された処分デジタルサービスを第1処分グループに追加する。また、デジタル資産処分部310は、選択された処分デジタルサービスに関連デジタルサービスを対応付ける。その後、デジタル資産処分部310はS302-5に進む。なお、関連デジタルサービスは二つ以上存在してもよい。
(S302-5)デジタル資産処分部310は、処分リスト131に登録されている全ての処分デジタルサービスの処理が完了したか否かを判定する。処分リスト131に登録されている全ての処分デジタルサービスの処理が完了していない場合、デジタル資産処分部310は、S302-1に戻り、同様の処理を実行する。
(S302-6)処分リスト131に登録されている全ての処分デジタルサービスの処理が完了した場合、デジタル資産処分部310は、処分リスト131に登録されている処分デジタルサービスのうち、第1処分グループに属さない、処分デジタルサービスを第2処分グループに追加する。
(S302-7)デジタル資産処分部310は、サービス優先度管理情報350を参照して、第1処分グループに属する処分デジタルサービスの処分順番を決定する。ここでは、サービス優先度が高い処分デジタルサービスのデジタル資産よりサービス優先度が低い処分デジタルサービスのデジタル資産を優先的に処分するように処理順番が決定される。
(S302-8)デジタル資産処分部310は、サービス優先度管理情報350を参照して、第2処分グループに属する処分デジタルサービスの処分順番を決定する。処分順番の決定方法はS302-7と同一である。
(S302-9)デジタル資産処分部310は、処分リスト131に登録される全ての処分デジタルサービスの処理順番を決定する。第2処分グループに属するデジタルサービスが保有するデジタル資産が処分された後、第1処分グループに属するデジタルサービスが保有するデジタル資産が処分されるように処分順番が決定される。
以上で説明したように、ステップS302では、あるデジタルサービスのデジタル資産の処分による他のデジタルサービスへの影響を考慮して、デジタル資産の処分順番が決定される。後述するように、処理順番にしたがって処理日を決定することによって、デジタルサービス間の影響を抑えつつ、ユーザ105が希望するタイミングでデジタル資産を確実に処分することができる。
以上が、ステップS302の処理の説明である。
次に、デジタル資産処分部310は、処分デジタルサービスのループ処理を開始する(ステップS303)。
具体的には、デジタル資産処分部310は処分順番にしたがってアカウント管理データを一つ選択する。
次に、デジタル資産処分部310は、処分デジタルサービスの候補処分日を算出する(ステップS304)。
具体的には、デジタル資産処分部310は、選択されたアカウント管理データの処分タイミング605に基づいて候補処分日を算出する。
例えば、処分タイミング605に「即時」が格納される場合、デジタル資産処分部310は、現在の日時を候補処分日として算出する。
例えば、処分タイミング605に「利用頻度」が格納される場合、デジタル資産処分部310は、削除期間管理情報340を参照して、利用頻度802に処分デジタルサービスの利用頻度が格納されるレコードを検索する。デジタル資産処分部310は、現在の日時に、検索されたレコードの処分調整期間803の日時を加算することによって候補処分日を算出する。
次に、デジタル資産処分部310は、選択された処分デジタルサービスについて、関連デジタルサービスが存在するか否かを判定する(ステップS305)。
具体的には、デジタル資産処分部310は、選択された処分デジタルサービスが第1処分グループに属するか否かを判定する。選択された処分デジタルサービスが第1処分グループに属する場合、デジタル資産処分部310は、関連デジタルサービスが存在すると判定する。
関連デジタルサービスが存在しない場合、デジタル資産処分部310は、候補処分日を処分日として算出する(ステップS307)。その後、デジタル資産処分部310はステップS308に進む。
関連デジタルサービスが存在する場合、デジタル資産処分部310は、関連デジタルサービスの処分日に基づいて処分日を算出する(ステップS306)。その後、デジタル資産処分部310はステップS308に進む。具体的には以下のような処理が実行される。
(S306-1)デジタル資産処分部310は、処分制御情報330を参照して、デジタルサービスID704に、関連デジタルサービスのIDが格納される処分制御データを検索する。
なお、関連デジタルサービスの処理順番は、選択されたデジタルサービスの処理順番より前となるように決定されているため、この時点では、関連デジタルサービスの処分制御データが存在する。
(S306-2)デジタル資産処分部310は、検索された処分制御データの処分日702から処分日を取得する。
なお、複数の処分制御データが検索された場合、デジタル資産処分部310は最も遅い処分日を取得する。例えば、2020年9月10日を含む処分制御データと、2020年10月3日を含む処分制御データとが検索された場合、デジタル資産処分部310は、2020年10月3日を取得する。
(S306-3)デジタル資産処分部310は、候補処分日が取得した処分日より後の日付であるか否かを判定する。
(S306-4)候補処分日が取得した処分日より後の日付である場合、デジタル資産処分部310は候補処分日を処分日として算出する。候補処分日が取得した処分日より前の日付である場合、デジタル資産処分部310は、取得した処分日より後の日付を処分日として算出する。例えば、デジタル資産処分部310は、取得した処分日に所定の日数を加算した日付を処分日として算出する。
処分デジタルサービス間で処分日を調整することによって、ユーザ105の意図を反映し、かつ、デジタルサービスへの影響を抑えてデジタル資産を確実に処分できる。ユーザ105はデジタルサービス間の影響等を把握する必要がないため、ユーザ105の利便性が向上するという利点がある。
以上がステップS306の処理の説明である。
ステップS308では、デジタル資産処分部310は、処分制御情報330に処分制御データを登録する(ステップS308)。
具体的には、デジタル資産処分部310は、処分制御情報330にレコードを追加し、追加されたレコードのID701に識別情報を設定する。デジタル資産処分部310は、追加されたレコードの処分日702に算出された処分日を設定する。デジタル資産処分部310は、追加されたレコードの処分方法703及びデジタルサービスID704に、選択されたアカウント管理データの処分方法606及びデジタルサービスID602の値を設定する。デジタル資産処分部310は、追加されたレコードのアカウント情報705にアカウント情報110を設定する。
次に、デジタル資産処分部310は、全ての処分デジタルサービスについて処理が完了したか否かを判定する(ステップS309)。
全ての処分デジタルサービスについて処理が完了していない場合、デジタル資産処分部310はステップS303に戻り、同様の処理を実行する。
全ての処分デジタルサービスについて処理が完了した場合、デジタル資産処分部310は処分制御データ登録処理を終了する。
同一デジタルサービスに複数のアカウントが登録されている場合、処分日が同一であると、アカウントの関連付けが行われる可能性がある。この場合、ユーザ105は、処分タイミングとして「利用頻度」を指定すればよい。一般的に、同一デジタルサービスに登録されている各アカウントの利用頻度は異なる。そこで、利用頻度を用いて処分日を調整することによって、アカウントの関連付けが行われないように、同一デジタルサービス上のデジタル資産を処分することができる。
図13は、実施例1のデジタル資産処分システム100が実行する処分処理の一例を説明するフローチャートである。
デジタル資産処分システム100のデジタル資産処分部310は、周期的に処分処理を実行する。周期は任意に設定でき、例えば、一日が考えられる。なお、デジタル資産処分部310は、実行指示を受け付けた場合に処分処理を実行してもよい。
デジタル資産処分部310は、処分制御情報330を参照して、処理対象の処分制御データを検索する(ステップS401)。
具体的には、デジタル資産処分部310は、処分日702に現在の日時より前の処分日が格納されるレコードを検索する。
次に、デジタル資産処分部310は、処分対象の処分制御データが一つ以上存在するか否かを判定する(ステップS402)。
処分対象の処分制御データが存在しない場合、デジタル資産処分部310は処分処理を終了する。
処分対象の処分制御データが一つ以上存在する場合、デジタル資産処分部310は、処分制御データのループ処理を開始する(ステップS403)。
具体的には、デジタル資産処分部310は検索された処分制御データの中から一つの処分制御データを選択する。
次に、デジタル資産処分部310は、処分制御データに基づいてデジタル資産を処分する(ステップS404)。
具体的には、デジタル資産処分部310は、デジタルサービスID704に設定されたIDに対応するデジタルサービスの提供システムに、アカウント情報110を用いてアクセスし、処分方法703に設定された処分方法にしたがって、デジタル資産を処分する。例えば、デジタル資産処分部310はデジタルサービスの解約を行う。なお、画像及び仮想通貨等のデジタル資産が存在する場合、デジタル資産処分部310は、代理人106等へデジタル資産を送信してもよい。
デジタル資産処分部310は、処分が完了した後、処分制御情報330から選択した処分制御データを削除する。
次に、デジタル資産処分部310は、全ての検索された処分制御データの処理が完了したか否かを判定する(ステップS405)。
全ての検索された処分制御データの処理が完了していない場合、デジタル資産処分部310は、ステップS403に戻り、同様の処理を実行する。
全ての検索された処分制御データの処理が完了した場合、デジタル資産処分部310は処分処理を終了する。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Python、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
100 デジタル資産処分システム
101 鍵管理システム
105 ユーザ
106 代理人
110 アカウント情報
120 暗号化アカウント情報
130 復号鍵
131 処分リスト
200、300 計算機
201、301 プロセッサ
202、302 メモリ
203、303 ネットワークインタフェース
210 鍵管理部
220 鍵管理情報
230 利用頻度管理情報
310 デジタル資産処分部
320 アカウント管理情報
330 処分制御情報
340 削除期間管理情報
350 サービス優先度管理情報

Claims (8)

  1. ユーザが利用するデジタルサービスが保有するデジタル資産を処分する計算機システムであって、
    前記デジタルサービスを使用するためのアカウント情報を暗号化した暗号化アカウント情報と、前記デジタルサービスが保有するデジタル資産の処分方法とを対応付けて管理する第1システムと、
    前記暗号化アカウント情報を復号するための復号鍵と、前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分開始のトリガとなる前記ユーザの状態変化の内容とを対応付けて管理する第2システムと、を含み、
    前記第2システムは、前記ユーザの状態変化の内容を含む通知を受け付けた場合、前記第1システムに、前記ユーザの状態変化の内容に対応する前記復号鍵を含む処分リクエストを送信し、
    前記第1システムは、
    前記処分リクエストを受信した場合、当該処分リクエストに含まれる前記復号鍵を用いて前記暗号化アカウント情報を復号することによって、前記アカウント情報を取得し、
    前記アカウント情報を用いて、前記暗号化アカウント情報に対応付けられる前記処分方法にしたがって前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産を処分することを特徴とする計算機システム。
  2. 請求項1に記載の計算機システムであって、
    前記第1システムは、前記ユーザの識別情報、前記デジタルサービスの識別情報、前記暗号化アカウント情報、処分タイミング、及び処分方法を含むアカウント管理データを格納するアカウント管理情報を保持し、
    前記第2システムは、前記復号鍵、前記ユーザの状態変化の内容、及び処分対象の前記デジタル資産を保有する前記デジタルサービスのリストを含む鍵管理データを格納する鍵管理情報を保持し、
    前記第2システムは、
    前記通知を受け付けた場合、前記鍵管理情報を参照して、前記通知された前記ユーザの状態変化の内容に対応する前記鍵管理データを検索し、
    前記検索された鍵管理データに含まれる前記復号鍵及び前記リストを含む前記処分リクエストを送信し、
    前記第1システムは、
    前記処分リクエストを受信した場合、前記ユーザの識別情報を含み、かつ、前記リストに登録された前記デジタルサービスに対応する前記アカウント管理データを検索し、
    前記復号鍵を用いて、前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記暗号化アカウント情報を復号化して、前記アカウント情報を取得し、
    複数の前記アカウント情報間の関係性を分析し、前記分析の結果に基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分順番を決定し、
    前記処分順番及び前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記処分タイミングに基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日を算出し、
    前記処分日及び前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記処分方法にしたがって、前記デジタル資産を処分することを特徴とする計算機システム。
  3. 請求項2に記載の計算機システムであって、
    前記第1システムは、
    前記リストに登録された前記デジタルサービスの利用頻度に関する情報を取得し、
    前記処分順番、前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記処分タイミング、及び前記デジタルサービスの利用頻度に基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日を算出することを特徴とする計算機システム。
  4. 請求項2に記載の計算機システムであって、
    前記第1システムは、
    前記処分順番に基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスの中からターゲットデジタルサービスを選択し、
    前記ターゲットデジタルサービスに対応する前記アカウント管理データに含まれる前記処分タイミングに基づいて、前記ターゲットデジタルサービスが保有する前記デジタル資産の候補処分日を算出し、
    前記分析の結果に基づいて、前記リストに登録され、かつ、前記ターゲットデジタルサービスに関連する前記デジタルサービスである関連デジタルサービスが存在するか否かを判定し、
    前記関連デジタルサービスが存在する場合、前記関連デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日と、前記候補処分日とに基づいて、前記ターゲットデジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日を算出し、
    前記関連デジタルサービスが存在しない場合、前記候補処分日を、前記ターゲットデジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日として算出することを特徴とする計算機システム。
  5. 計算機システムが実行する、ユーザが利用するデジタルサービスが保有するデジタル資産の処分方法であって、
    前記計算機システムは、前記デジタルサービスを使用するためのアカウント情報を暗号化した暗号化アカウント情報と、前記デジタルサービスが保有するデジタル資産の処分方法とを対応付けて管理する第1システムと、前記暗号化アカウント情報を復号するための復号鍵と、前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分開始のトリガとなる前記ユーザの状態変化の内容とを対応付けて管理する第2システムと、を含み、
    前記デジタル資産の処分方法は、
    前記第2システムが、前記ユーザの状態変化の内容を含む通知を受け付けた場合、前記第1システムに、前記ユーザの状態変化の内容に対応する前記復号鍵を含む処分リクエストを送信する第1のステップと、
    前記第1システムが、前記処分リクエストを受信した場合、当該処分リクエストに含まれる前記復号鍵を用いて前記暗号化アカウント情報を復号することによって、前記アカウント情報を取得する第2のステップと、
    前記第1システムが、前記アカウント情報を用いて、前記暗号化アカウント情報に対応付けられる前記処分方法にしたがって前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産を処分する第3のステップと、を含むことを特徴とするデジタル資産の処分方法。
  6. 請求項5に記載のデジタル資産の処分方法であって、
    前記第1システムは、前記ユーザの識別情報、前記デジタルサービスの識別情報、前記暗号化アカウント情報、処分タイミング、及び処分方法を含むアカウント管理データを格納するアカウント管理情報を保持し、
    前記第2システムは、前記復号鍵、前記ユーザの状態変化の内容、及び処分対象の前記デジタル資産を保有する前記デジタルサービスのリストを含む鍵管理データを格納する鍵管理情報を保持し、
    前記第1のステップは、
    前記第2システムが、前記鍵管理情報を参照して、前記通知された前記ユーザの状態変化の内容に対応する前記鍵管理データを検索するステップと、
    前記第2システムが、前記検索された鍵管理データに含まれる前記復号鍵及び前記リストを含む前記処分リクエストを送信するステップと、を含み、
    前記第2のステップは、
    前記第1システムが、前記ユーザの識別情報を含み、かつ、前記リストに登録された前記デジタルサービスに対応する前記アカウント管理データを検索するステップと、
    前記第1システムが、前記復号鍵を用いて、前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記暗号化アカウント情報を復号化して、前記アカウント情報を取得するステップと、を含み、
    前記第3のステップは、
    前記第1システムが、複数の前記アカウント情報間の関係性を分析し、前記分析の結果に基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分順番を決定する第4のステップと、
    前記第1システムが、前記処分順番及び前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記処分タイミングに基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日を算出する第5のステップと、
    前記第1システムが、前記処分日及び前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記処分方法にしたがって、前記デジタル資産を処分する第6のステップと、を含むことを特徴とするデジタル資産の処分方法。
  7. 請求項6に記載のデジタル資産の処分方法であって、
    前記第5のステップは、
    前記第1システムが、前記リストに登録された前記デジタルサービスの利用頻度に関する情報を取得するステップと、
    前記第1システムが、前記処分順番、前記検索されたアカウント管理データに含まれる前記処分タイミング、及び前記デジタルサービスの利用頻度に基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日を算出するステップと、を含むことを特徴とするデジタル資産の処分方法。
  8. 請求項6に記載のデジタル資産の処分方法であって、
    前記第5のステップは、
    前記第1システムが、前記処分順番に基づいて、前記リストに登録された前記デジタルサービスの中からターゲットデジタルサービスを選択するステップと、
    前記第1システムが、前記ターゲットデジタルサービスに対応する前記アカウント管理データに含まれる前記処分タイミングに基づいて、前記ターゲットデジタルサービスが保有する前記デジタル資産の候補処分日を算出するステップと、
    前記第1システムが、前記分析の結果に基づいて、前記リストに登録され、かつ、前記ターゲットデジタルサービスに関連する前記デジタルサービスである関連デジタルサービスが存在するか否かを判定するステップと、
    前記第1システムが、前記関連デジタルサービスが存在する場合、前記関連デジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日と、前記候補処分日とに基づいて、前記ターゲットデジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日を算出するステップと、
    前記第1システムが、前記関連デジタルサービスが存在しない場合、前記候補処分日を、前記ターゲットデジタルサービスが保有する前記デジタル資産の処分日として算出するステップと、を含むことを特徴とするデジタル資産の処分方法。
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