JP2022080512A - 作業機械の制御装置、作業機械、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリ監視装置が故障した場合であっても電動機を動力源とする作業動作を継続して実行可能とする対策を、コストの上昇を抑えつつ実現することが可能な、作業機械の制御装置を得る。【解決手段】主制御装置50は、インバータの状態量に基づいてバッテリ62のSOCを推定するSOC推定部91と、バッテリ監視装置49が正常に動作しているか否かを判定し、正常に動作していると判定した場合には、バッテリ監視装置49によって算出された第1のSOCを選択して出力し、正常に動作していないと判定した場合には、SOC推定部91によって推定された第2のSOCを選択して出力するデータ選択部92と、第1のSOC又は第2のSOCに基づいて、作業動作に伴う負荷に応じた動力が得られるようにインバータを制御するパワー制御部93と、を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、作業機械の制御装置、作業機械、及びプログラムに関する。
エンジンが生成する動力と電動機が生成する動力とを動力源として掘削、旋回、走行等の様々な作業動作を実行する、ハイブリッドショベル等のハイブリッド式作業機械が普及しつつある。ハイブリッド式作業機械において、電動機はインバータによって制御される。バッテリには、バッテリの状態を監視するためのバッテリ監視装置が接続される。バッテリ監視装置は、例えば、バッテリの電流、電圧、及び温度等に基づいてバッテリのSOC(State of Charge)を算出する。また、ハイブリッド式作業機械には、主制御装置(車体制御装置)が搭載されている。主制御装置は、バッテリのSOCが所定の目標範囲内に収まるように、かつ、作業動作に伴う負荷に応じて電動機から必要な動力が得られるように、インバータを制御する。
下記特許文献1には、ハイブリッド自動車等の車両の電源装置が開示されている。当該電源装置は、バッテリと、当該バッテリの状態を管理する電源管理装置とを備える。電源管理装置は、バッテリの充放電電流を検出する充放電電流センサの検出値等に基づいて、バッテリのSOCを推定する。充放電電流センサが故障した場合には、電源管理装置は、バッテリと電気負荷との間を流れる電気負荷稼働電流等に基づいて、バッテリのSOCを推定する。
ハイブリッド式作業機械において、主制御装置は、バッテリ監視装置によって算出されたバッテリのSOCに基づいて、インバータを制御する。ここで、バッテリ監視装置が故障した場合には、バッテリ監視装置から主制御装置にバッテリのSOCデータが入力されない。そのため、バッテリ自体は正常であるにも拘わらず、主制御装置によるインバータの制御が停止され、電動機を動力源とする作業動作を実行できない可能性がある。例えば、旋回電動機を備えるハイブリッド式作業機械において、バッテリ監視装置の故障に起因して旋回電動機が動作不能となった場合には、旋回途中の不安定な姿勢の状態で上部旋回体が停止する可能性がある。その場合、作業現場において当該作業機械が他の作業機械の往来を妨害するのみならず、救援用のトラックへの当該作業機械の積載も困難となる。従って、たとえバッテリ監視装置が故障しても、バッテリ自体が正常である場合には、電動機を動力源とする作業動作を継続して(少なくとも緊急避難的に)実行可能とする対策が望まれる。
その対策として、通常のバッテリ監視装置に加えてこれと同一のバッテリ監視装置を予備的に実装し、通常のバッテリ監視装置が故障した場合には予備のバッテリ監視装置に切り替える方法が考えられる。しかし、複数のバッテリ監視装置を実装する必要があるため、装置が大型化するとともに、作業機械の製造コストが上昇する。
また、上記特許文献1に開示された電源装置によると、電源管理装置は、充放電電流センサが故障した場合には、電気負荷稼働電流に基づいてバッテリのSOCを推定する。しかし、電源管理装置自体が故障した場合には、バッテリのSOCを推定することができない。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、バッテリ監視装置が故障した場合であっても電動機を動力源とする作業動作を継続して実行可能とする対策を、コストの上昇を抑えつつ実現することが可能な、作業機械の制御装置、作業機械、及びプログラムを得ることを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機械の制御装置は、第1動力を生成するエンジンと、第2動力を生成する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリと、前記第1動力と前記第2動力とによって作業動作を実行する動作部とを備える作業機械の制御装置であって、主制御装置と、前記バッテリの状態を示す第1状態量を取得し、取得した前記第1状態量に基づいて前記バッテリのSOC(State of Charge)を算出し、算出したSOCを含む監視情報を出力するバッテリ監視装置と、前記バッテリから前記電動機に供給される前記電力を操作することによって前記電動機の駆動を制御するインバータと、を備え、前記主制御装置は、前記インバータ内で検出された前記バッテリの充放電電流及び電圧値の少なくとも一方を含む、前記インバータの状態を示す第2状態量を取得し、取得した前記第2状態量に基づいて前記バッテリのSOCを推定するSOC推定部と、前記バッテリ監視装置が正常に動作しているか否かを前記監視情報に基づいて判定し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していると判定した場合には、前記バッテリ監視装置によって算出された前記バッテリのSOCである第1のSOCを選択して出力し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していないと判定した場合には、前記SOC推定部によって推定された前記バッテリのSOCである第2のSOCを選択して出力する選択部と、前記選択部から出力された前記第1のSOC又は前記第2のSOCに基づいて、前記作業動作に伴う負荷に応じた前記第2動力が得られるように前記インバータを制御する動力制御部と、を有する。
この態様によれば、バッテリ監視装置が正常に動作していない場合には、選択部は、SOC推定部によって推定された第2のSOCを選択して出力し、動力制御部は、当該第2のSOCに基づいてインバータを制御する。しかも、SOC推定部及び選択部は主制御装置が有するため、SOC推定部及び選択部を実装するために主制御装置とは別のハードウェアを追加する必要がない。その結果、バッテリ監視装置が故障した場合であっても電動機を動力源とする作業動作を継続して実行可能とする対策を、コストの上昇を抑えつつ実現することが可能となる。
上記態様において、前記第2状態量は前記充放電電流を含み、前記SOC推定部は、前記インバータの直流母線を流れる前記バッテリの前記充放電電流の積算値に基づいて、前記第2のSOCを推定する。
この態様によれば、SOC推定部は、バッテリの充放電電流の積算値に基づく推定手法(電流積算法)を用いることにより、第2のSOCを簡易に推定することが可能となる。
上記態様において、前記SOC推定部はデータ保持部を有し、前記SOC推定部は、前記バッテリ監視装置が正常に動作していると判定された場合には、前記バッテリ監視装置から前記第1のSOCを取得して、当該第1のSOCの値を前記データ保持部に保持し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していないと判定された場合には、前記データ保持部が保持している前記第1のSOCの値と、前記バッテリの前記充放電電流の前記積算値とに基づいて、前記第2のSOCを推定する。
この態様によれば、バッテリ監視装置が正常に動作していないと判定された場合には、SOC推定部は、バッテリ監視装置が正常に動作している時に取得した第1のSOCの値を用いて、バッテリの充放電電流の積算値に基づいて第2のSOCを推定することができる。これにより、バッテリ監視装置に異常が発生する前後において、SOCの値の整合性を担保できる。また、バッテリ監視装置によって算出された高精度の第1のSOCを用いることにより、第2のSOCの推定精度を向上することが可能となる。
上記態様において、前記第2状態量は前記電圧値を含み、前記SOC推定部は、前記インバータの直流母線を流れる前記バッテリの充放電電流の値が、前記バッテリの待機状態を表す所定値未満である場合、前記直流母線の電圧値に基づいて、前記第2のSOCを推定する
この態様によれば、SOC推定部は、インバータの直流母線を流れるバッテリの充放電電流の値が所定値未満である場合(つまりバッテリが待機状態である場合)、バッテリの電圧値に相当するインバータの直流母線の電圧値に基づいて、第2のSOCを推定する。これにより、電流積算法を用いた推定において発生するSOCの誤差を補正できる。その結果、第2のSOCの推定精度を向上することが可能となる。
本発明の一態様に係る作業機械は、第1動力を生成するエンジンと、第2動力を生成する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリと、前記第1動力と前記第2動力とによって作業動作を実行する動作部と、上記態様に係る制御装置と、を備える。
この態様によれば、バッテリ監視装置が故障した場合であっても電動機を動力源とする作業動作を継続して実行可能な作業機械を、製造コストの上昇を抑えつつ実現することが可能となる。
本発明の一態様に係るプログラムは、第1動力を生成するエンジンと、第2動力を生成する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリと、前記第1動力と前記第2動力とによって作業動作を実行する動作部と、前記バッテリの状態を示す第1状態量を取得し、取得した前記第1状態量に基づいて前記バッテリのSOC(State of Charge)を算出し、算出したSOCを含む監視情報を出力するバッテリ監視装置と、前記バッテリから前記電動機に供給される前記電力を操作することによって前記電動機の駆動を制御するインバータとを備える作業機械に搭載される主制御装置としてのコンピュータを、前記インバータ内で検出された前記バッテリの充放電電流及び電圧値の少なくとも一方を含む、前記インバータの状態を示す第2状態量を取得し、取得した前記第2状態量に基づいて前記バッテリのSOCを推定するSOC推定手段と、前記バッテリ監視装置が正常に動作しているか否かを前記監視情報に基づいて判定し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していると判定した場合には、前記バッテリ監視装置によって算出された前記バッテリのSOCである第1のSOCを選択して出力し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していないと判定した場合には、前記SOC推定部によって推定された前記バッテリのSOCである第2のSOCを選択して出力する選択手段と、前記選択手段から出力された前記第1のSOC又は前記第2のSOCに基づいて、前記作業動作に伴う負荷に応じた前記第2動力が得られるように前記インバータを制御する動力制御手段と、として機能させるためのプログラムである。
この態様によれば、バッテリ監視装置が正常に動作していない場合には、選択手段は、SOC推定手段によって推定された第2のSOCを選択して出力し、動力制御手段は、当該第2のSOCに基づいてインバータを制御する。しかも、SOC推定手段及び選択手段は主制御装置が有するため、SOC推定手段及び選択手段を実装するために主制御装置とは別のハードウェアを追加する必要がない。その結果、バッテリ監視装置が故障した場合であっても電動機を動力源とする作業動作を継続して実行可能とする対策を、コストの上昇を抑えつつ実現することが可能となる。
本発明によれば、バッテリ監視装置が故障した場合であっても電動機を動力源とする作業動作を継続して実行可能とする対策を、コストの上昇を抑えつつ実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る作業機械1の外観構成を模式的に示す図である。本実施の形態の例において、作業機械1は、エンジンが生成する動力と電動機が生成する動力とによって作業動作を実行する、ハイブリッド式建設機械である。但し、作業機械1は、建設機械に限らず、農業機械又は工業機械等であっても良い。
図1に示すように、作業機械1は、クローラ式の下部走行体11と、下部走行体11上に配置された上部旋回体12と、上部旋回体12に接続された作業装置13とを備えている。下部走行体11、上部旋回体12、及び作業装置13は、エンジンが生成する動力と電動機が生成する動力とによって走行、旋回、及び掘削等の様々な作業動作を実行する動作部である。
下部走行体11は、独立して駆動可能な左右一対の走行油圧モータ20(左走行油圧モータ20L及び右走行油圧モータ20R)を有している。図1には、左走行油圧モータ20Lのみが表れている。
上部旋回体12には、作業機械1を操縦するオペレータが搭乗するための操縦室が配置されている。上部旋回体12は、後述する旋回電動機48によって、下部走行体11に対して旋回可能である。
作業装置13は、上部旋回体12に対して起伏可能に取り付けられたブーム31と、ブーム31の先端に対して揺動可能に取り付けられたアーム32と、アーム32の先端に対して揺動可能に取り付けられたバケット33とを有している。但し、バケット33に代えてブレーカ又はニブラ等の他のアタッチメントが装着されていても良い。また、作業装置13は、それぞれブーム31、アーム32、及びバケット33を駆動するためのアクチュエータとして、ブームシリンダ21、アームシリンダ22、及びバケットシリンダ23を有している。なお、本実施の形態では、作業装置13が三つの駆動要素(ブーム、アーム、アタッチメント)を有する例について説明するが、この例には限られない。作業装置13は少なくとも一つの駆動要素を有すれば良い。
図2は、作業機械1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、作業機械1は、エンジン41、発電電動機42、油圧ポンプ43、油圧回路44、バッテリパック45、発電電動機インバータ46、旋回電動機インバータ47、旋回電動機48、バッテリ監視装置49、及び主制御装置50を備えている。発電電動機インバータ46、旋回電動機インバータ47、バッテリ監視装置49、及び主制御装置50は、作業機械1を制御するための、作業機械1の制御装置5として機能する。油圧回路44には、ブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23、左走行油圧モータ20L、及び右走行油圧モータ20Rが接続されている。
バッテリパック45は、バッテリ62、電流センサ63、電圧センサ64、及び温度センサ65を有している。バッテリ62は、複数のバッテリセル61が直列に接続された構成を有している。電流センサ63は、バッテリ62の充放電電流の電流値を検出し、その電流値を示す電流データD21をバッテリ監視装置49に入力する。電圧センサ64は、バッテリ62の正極-負極間の電圧値を検出し、その電圧値を示す電圧データD22をバッテリ監視装置49に入力する。温度センサ65は、バッテリ62の温度を検出し、その温度を示す温度データD23をバッテリ監視装置49に入力する。電流データD21、電圧データD22、及び温度データD23は、バッテリ62の状態を示す第1状態量に相当する。
バッテリ監視装置49は、マイクロコンピュータ等のデータ処理装置と、CAN(Controller Area Network)等の任意の通信方式に対応した通信装置(いずれも図略)とを用いて構成されている。バッテリ監視装置49は、バッテリパック45から入力された電流データD21、電圧データD22、及び温度データD23に基づいて、バッテリ62の状態を監視する。バッテリ監視装置49は、例えば、バッテリ62の電流、電圧、及び温度の各値と、これらの各々に対応して予め設定された許容上限値及び許容下限値とを比較することにより、バッテリ2の状態が正常であるか異常であるかを監視する。
また、バッテリ監視装置49は、バッテリ62の電流、電圧、及び温度の各値に基づいてバッテリ62の残容量を示す指標であるSOC(State of Charge)を高精度に算出するための、所定の関係情報(関数式又はデータマップ等)を保持している。この関係情報を示すデータマップには、例えば、バッテリ62の複数の電流値、複数の電圧値、及び複数の温度値を様々に組み合わせた複数の入力値と、各入力値に対応するバッテリ62のSOC値とが記述されている。この関係情報としては、既知の任意のアルゴリズムによって作成された任意の関係情報を使用することができる。例えば、バッテリ62の正極-負極間の電圧値のみならず、各バッテリセル61のセル電圧を用いてSOCをより高精度に算出するアルゴリズムが使用されても良い。バッテリ監視装置49は、上記関係情報と、バッテリパック45から入力された電流データD21、電圧データD22、及び温度データD23とに基づいてバッテリ62のSOCを算出し、そのSOCを示す第1SOCデータD1を出力する。
また、バッテリ監視装置49は、バッテリ2の正常/異常を監視する機能に加えて、バッテリ監視装置49自身の正常/異常を検出する機能を有している。例えば、バッテリ監視装置49が備えるマイクロコンピュータの故障に起因して、算出したバッテリ62のSOCの値が0%未満又は100%超となった場合には、バッテリ監視装置49は自身に異常が発生したことを検出する。バッテリ監視装置49は、自身の異常を検出した場合には、所定のエラー信号D11を出力する。また、バッテリ監視装置49は、電流データD21で示されるバッテリ62の電流値が所定の異常判定しきい値を超えた場合には、電流センサ63が故障したことを検出する。バッテリ監視装置49は、電流センサ63の故障を検出した場合にも、バッテリ監視装置49自身の異常としてエラー信号D11を出力する。同様に、バッテリ監視装置49は、電圧センサ64又は温度センサ65の故障を検出した場合にも、バッテリ監視装置49自身の異常としてエラー信号D11を出力する。
発電電動機インバータ46は、バッテリ62から発電電動機42に供給される電力を操作することによって、発電電動機42の駆動を制御する。具体的に、発電電動機インバータ46は、バッテリ62から入力された直流電流を、所望の周波数の交流電流に変換し、その交流電流によって発電電動機42の駆動を制御する。また、発電電動機インバータ46は、発電電動機42の発電作用によって発電電動機42から入力された交流電流を、直流電流に変換し、その直流電流によってバッテリ62を充電する。
発電電動機インバータ46は、電流センサ71及び電圧センサ72を有している。電流センサ71は、発電電動機インバータ46内の正極側の直流母線77を流れる直流母線電流の電流値を検出し、その電流値を示す電流データD31を主制御装置50に入力する。電圧センサ72は、発電電動機インバータ46内の正極側の直流母線77と負極側の直流母線78との間の直流母線電圧値を検出し、その電圧値を示す電圧データD32を主制御装置50に入力する。
旋回電動機インバータ47は、バッテリ62から旋回電動機48に供給される電力を操作することによって、旋回電動機48の駆動を制御する。具体的に、旋回電動機インバータ47は、バッテリ62から入力された直流電流を、所望の周波数の交流電流に変換し、その交流電流によって旋回電動機48の駆動を制御する。作業機械1のオペレータによって旋回用の操作レバー又は操作ペダルが操作されると、その操作量に応じて旋回電動機インバータ47が制御され、旋回電動機インバータ47によって旋回電動機48の動作が制御される。これにより、オペレータのレバー操作又はペダル操作に従って、旋回電動機48が所望の旋回動作を実行することとなる。また、旋回電動機インバータ47は、旋回電動機48の発電作用によって旋回電動機48から入力された交流電流を、直流電流に変換し、その直流電流によってバッテリ62を充電する。
旋回電動機インバータ47は、電流センサ73を有している。電流センサ73は、旋回電動機インバータ47内の正極側の直流母線79を流れる直流母線電流の電流値を検出し、その電流値を示す電流データD33を主制御装置50に入力する。
主制御装置50は、マイクロコンピュータ等のデータ処理部81と、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部82と、CAN等の任意の通信方式に対応した通信装置(図略)とを備えている。データ処理部81は、一つのICチップとして構成されている。あるいは、主制御装置50が一つのICチップとして構成されていても良い。記憶部82には、プログラム100が記憶されている。データ処理部81が記憶部82からプログラム100を読み出して実行することにより、データ処理部81は、SOC推定部91、データ選択部92、及びパワー制御部93として機能する。換言すれば、プログラム100は、作業機械1に搭載される主制御装置50としてのコンピュータを、SOC推定部91(SOC推定手段)、データ選択部92(選択手段)、及びパワー制御部93(動力制御手段)として機能させるためのプログラムである。SOC推定部91は、データ保持部94を有している。データ保持部94は、バッテリ62の最新のSOCの値を保持している。
SOC推定部91は、発電電動機インバータ46及び旋回電動機インバータ47の状態を示す第2状態量(電流値及び電圧値の少なくとも一方)に基づいてバッテリ62のSOCを推定し、そのSOCの推定値を示す第2SOCデータD2を出力する。SOC推定部91によるSOCの推定手法の詳細については後述する。
データ選択部92は、バッテリ監視装置49から入力された第1SOCデータD1と、SOC推定部91から入力された第2SOCデータD2とのうち、一方を選択して出力する。データ選択部92は、バッテリ監視装置49が正常に動作していると判定した場合には第1SOCデータD1を選択して出力し、バッテリ監視装置49に異常が発生したと判定した場合には第2SOCデータD2を選択して出力する。データ選択部92は、バッテリ監視装置49からエラー信号D11が入力された場合に、バッテリ監視装置49に異常が発生したと判定する。また、データ選択部92は、バッテリ監視装置49との通信(例えば第1SOCデータD1の受信)が所定時間以上連続して途絶えた場合に、バッテリ監視装置49に異常が発生したと判定する。つまり、エラー信号D11及び第1SOCデータD1は、バッテリ62の状態が正常であるか異常であるかを示す監視情報に相当する。
パワー制御部93は、データ選択部92から入力された第1SOCデータD1又は第2SOCデータD2に基づいて、バッテリ62のSOCが所定の目標範囲内(例えば30%以上70%以下)に収まるように、かつ、作業動作に伴う負荷に応じた必要な動力が得られるように、制御信号D12,D13,D14によって発電電動機インバータ46、油圧ポンプ43、及び旋回電動機インバータ47をそれぞれ制御する。ハイブリッド式作業機械1において、油圧ポンプ43は、エンジン41が生成する動力と発電電動機42が生成する動力とを動力源として駆動される。エンジン41は、図略のガバナによって、回転数が一定となるように燃料の噴射量が制御される。パワー制御部93は、例えば、バッテリ62のSOCが上記目標範囲の上限値(過充電しきい値)より高い場合には、発電電動機42が生成する動力を増加させるよう発電電動機インバータ46を制御する。これにより、バッテリ62のSOCの低下を促進させる。一方、バッテリ62のSOCが上記目標範囲の下限値(過放電しきい値)より低い場合には、パワー制御部93は、発電電動機42が生成する動力を減少させるよう発電電動機インバータ46を制御する。これにより、バッテリ62のSOCの低下を抑制させる。また、バッテリ62のSOCが上記過放電しきい値より低い場合には、パワー制御部93は、充電動作時において発電電動機42又は旋回電動機48からバッテリ62への充電電流を増加させるよう、発電電動機インバータ46又は旋回電動機インバータ47を制御する。これにより、バッテリ62のSOCを上昇させる。
ブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23、左走行油圧モータ20L、及び右走行油圧モータ20Rは、油圧ポンプ43から油圧回路44を介して各アクチュエータに供給される作動油の油圧によって駆動される。油圧回路44には、油圧ポンプ43から各アクチュエータへの作動油の供給量を調整するためのコントロールバルブ(図略)が含まれる。作業機械1のオペレータによって操作レバー又は操作ペダルが操作されると、その操作量に応じて変動するパイロット圧によってコントロールバルブが制御され、パイロット圧に応じた吐出量の作動油が各アクチュエータに供給され、作動油の油圧によって各アクチュエータが動作する。これにより、オペレータのレバー操作又はペダル操作に従って、ブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23、左走行油圧モータ20L、及び右走行油圧モータ20Rの各々が、所望の動作を実行することとなる。
図3は、SOC推定部91及びデータ選択部92が実行する処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、作業機械1の動作中、所定のサンプリング間隔で繰り返し実行される。
まずステップS01においてデータ選択部92は、バッテリ監視装置49に異常が発生しているか否かを判定する。上記の通り、データ選択部92は、バッテリ監視装置49からエラー信号D11が入力された場合に、又は、バッテリ監視装置49との通信(例えば第1SOCデータD1の受信)が所定時間以上連続して途絶えた場合に、バッテリ監視装置49に異常が発生したと判定する。
バッテリ監視装置49に異常が発生していない場合(ステップS01:NO)は、次にステップS02においてデータ選択部92は、バッテリ監視装置49から入力された第1SOCデータD1を選択して出力する。パワー制御部93は、データ選択部92から入力された第1SOCデータD1に基づいて、バッテリ62のSOCが所定の目標範囲内に収まるように、かつ、作業動作に伴う負荷に応じた必要な動力が得られるように、制御信号D12,D13,D14によって発電電動機インバータ46、油圧ポンプ43、及び旋回電動機インバータ47をそれぞれ制御する。
次にステップS03においてSOC推定部91は、直前のステップS02でバッテリ監視装置49から入力された最新の第1SOCデータD1を、データ保持部94に保持する。これにより、データ保持部94が保持していたバッテリ62の古いSOCの値が、最新の第1SOCデータD1によって示される最新のSOCの値に更新される。その後、ステップS01に戻って上記と同様の処理が繰り返される。
バッテリ監視装置49に異常が発生している場合(ステップS01:YES)は、次にステップS04においてSOC推定部91は、バッテリ62が待機状態であるか否かを判定する。SOC推定部91は、電流データD31で示される充放電電流値及び電流データD33で示される充放電電流値の双方が、バッテリ62の待機状態を示す所定のしきい値未満である場合には、バッテリ62は待機状態であると判定する。一方、SOC推定部91は、電流データD31で示される充放電電流値及び電流データD33で示される充放電電流値の少なくとも一方が当該しきい値以上である場合には、バッテリ62は待機状態でないと判定する。
バッテリ62が待機状態でない場合(ステップS04:NO)は、次にステップS05においてSOC推定部91は、前回のサンプリングタイミングから今回のサンプリングタイミングまでの期間に関して保持しておいた電流データD31,D33を積算(つまり電流値を積分)することにより、当該期間におけるバッテリ62の充放電電流の積算値を算出する。
次にステップS06においてSOC推定部91は、その時点でデータ保持部94が保持している最新のSOCの値を読み出す。この最新のSOCは、前回のサンプリングタイミング時点でのバッテリ62のSOCに相当する。
次にステップS07においてSOC推定部91は、ステップS05で算出した充放電電流の積算値と、ステップS06で読み出した最新のSOCの値とに基づいて、今回のサンプリングタイミング時点でのバッテリ62のSOCを推定し、そのSOCの推定値を示す第2SOCデータD2を出力する。
具体的に、SOC推定部91は、ステップS05で算出した充放電電流の積算値を、電荷量の変化量ΔQに換算する。また、SOC推定部91は、既知であるバッテリ62の初期容量に相当する初期電荷量Qiを用いて、ステップS06で読み出した最新のSOCの値を電荷量Q0に換算する。そして、SOC推定部91は、下記式(1)で示すように両者を加算することにより、今回のサンプリングタイミング時点でのバッテリ62の電荷量Q1を算出する。
Q1=ΔQ+Q0 ・・・(1)
但し、ΔQの符号は、バッテリ62の放電動作においてはマイナスとなり、充電動作においてはプラスとなる。
次にSOC推定部91は、電荷量Q1と初期電荷量Qiとを用いて下記式(2)の演算を行うことによって、今回のサンプリングタイミング時点でのバッテリ62のSOCを算出する。
SOC=Q1/Qi×100(%) ・・・(2)
SOC推定部91は、このようにして算出したバッテリ62のSOCの推定値を示す第2SOCデータD2を生成し、当該第2SOCデータD2をデータ選択部92に入力する。
次にステップS11においてデータ選択部92は、SOC推定部91から入力された第2SOCデータD2を選択して出力する。パワー制御部93は、データ選択部92から入力された第2SOCデータD2に基づいて、バッテリ62のSOCが所定の目標範囲内に収まるように、かつ、作業動作に伴う負荷に応じた必要な動力が得られるように、制御信号D12,D13,D14によって発電電動機インバータ46、油圧ポンプ43、及び旋回電動機インバータ47をそれぞれ制御する。
次にステップS12においてSOC推定部91は、直前のステップS07で生成した最新の第2SOCデータD2を、データ保持部94に保持する。これにより、データ保持部94が保持していたバッテリ62の古いSOCの値が、最新の第2SOCデータD2によって示される最新のSOCの値に更新される。その後、ステップS01に戻って上記と同様の処理が繰り返される。
バッテリ62が待機状態である場合(ステップS04:YES)は、次にステップS08においてSOC推定部91は、その時点での電圧データD32を発電電動機インバータ46から取得する。バッテリ62の充放電電流が所定のしきい値未満であるため、電圧データD32で示される電圧値は、バッテリ62の電圧値(つまり正極-負極間の電圧値)にほぼ等しい。
次にステップS09においてSOC推定部91は、待機状態であるバッテリ62の様々な電圧値と各電圧値に対応するSOCの値との関係を記述したデータマップ(図略)を参照する。このデータマップは、バッテリ62を対象とした実験又はシミュレーション等によって予め作成されて、SOC推定部91が参照可能な不揮発性メモリ(例えば記憶部82)に格納されている。
次にステップS10においてSOC推定部91は、ステップS08で取得した電圧データD32で示される電圧値に対応するSOCを上記データマップから割り出すことにより、今回のサンプリングタイミング時点でのバッテリ62のSOCを推定する。その後、上記ステップS11以降の処理が実行される。
なお、以上の説明では、SOC推定部91は、バッテリ62が待機状態であるか否かを判定し(ステップS04)、バッテリ62が待機状態でない場合には充放電電流の積算値に基づいてSOCを推定し(ステップS07)、バッテリ62が待機状態である場合にはバッテリ62の電圧値に基づいてSOCを推定した(ステップS10)。この例に限らず、SOC推定部91は、バッテリ62が待機状態であるか否かの判定を省略し、充放電電流の積算値及びバッテリ62の電圧値の一方のみに基づいてSOCを推定しても良い。
本実施の形態に係る制御装置5によれば、SOC推定部91(SOC推定手段)は、発電電動機インバータ46及び旋回電動機インバータ47の状態を示す第2状態量に基づいて、バッテリ62のSOC(第2のSOC)を推定する。そして、データ選択部92(選択手段)は、バッテリ監視装置49に異常が発生していると判定した場合には、SOC推定部91によって推定された第2のSOCを示す第2SOCデータD2を選択して出力する。また、パワー制御部93(動力制御手段)は、第2SOCデータD2に基づいて発電電動機インバータ46及び旋回電動機インバータ47を制御する。しかも、SOC推定部91及びデータ選択部92は、パワー制御部93を有する主制御装置50が備えるため、SOC推定部91及びデータ選択部92を実装するために主制御装置50とは別のハードウェアを追加する必要がない。その結果、バッテリ監視装置49が故障した場合であっても発電電動機42又は旋回電動機48を動力源とする作業動作を継続して実行可能とする対策を、コストの上昇を抑えつつ実現することが可能となる。また、データ選択部92は、バッテリ監視装置49に異常が発生していないと判定した場合には、バッテリ監視装置49によって算出されたバッテリ62のSOC(第1のSOC)を示す第1SOCデータD1を選択して出力する。これにより、パワー制御部93は、バッテリ62の温度等を加味して算出された高精度の第1のSOCに基づいて、発電電動機インバータ46及び旋回電動機インバータ47等の制御を実行することが可能となる。
また、本実施の形態に係る制御装置5によれば、SOC推定部91は、上記状態量として、発電電動機インバータ46の直流母線77を流れるバッテリ62の充放電電流(電流データD31)、及び、旋回電動機インバータ47の直流母線79を流れるバッテリ62の充放電電流(電流データD33)の積算値に基づいて、第2のSOCを推定する。このように、SOC推定部91が周知の電流積算法を用いることにより、第2のSOCを簡易に推定することが可能となる。
また、本実施の形態に係る制御装置5によれば、SOC推定部91は、バッテリ62の充放電電流の値が所定のしきい値未満である場合(つまりバッテリ62が待機状態である場合)におけるバッテリ62の電圧値(電圧データD32)に基づいて、第2のSOCを推定する。このように、待機状態であるバッテリ62の電圧値を用いて第2のSOCを推定することにより、電流積算法を用いた推定において発生するSOCの誤差を補正できる。その結果、第2のSOCの推定精度を向上することが可能となる。
また、本実施の形態に係る制御装置5によれば、バッテリ監視装置49に異常が発生した場合、SOC推定部91は、バッテリ監視装置49が正常に動作している時に取得しておいた最新のSOC(第1のSOC)を初期値として用いて、電流積算法によって第2のSOCを推定する。これにより、バッテリ監視装置49に異常が発生する前後において、SOCの値の整合性を担保できる。また、バッテリ監視装置49によって算出された高精度の第1のSOCを初期値として用いることにより、第2のSOCの推定精度を向上することが可能となる。
1 作業機械
5 制御装置
41 エンジン
42 発電電動機
46 発電電動機インバータ
47 旋回電動機インバータ
48 旋回電動機
49 バッテリ監視装置
50 主制御装置
62 バッテリ
71,73 電流センサ
72 電圧センサ
91 SOC推定部
92 データ選択部
93 パワー制御部
94 データ保持部
100 プログラム
5 制御装置
41 エンジン
42 発電電動機
46 発電電動機インバータ
47 旋回電動機インバータ
48 旋回電動機
49 バッテリ監視装置
50 主制御装置
62 バッテリ
71,73 電流センサ
72 電圧センサ
91 SOC推定部
92 データ選択部
93 パワー制御部
94 データ保持部
100 プログラム
Claims (6)
- 第1動力を生成するエンジンと、第2動力を生成する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリと、前記第1動力と前記第2動力とによって作業動作を実行する動作部とを備える作業機械の制御装置であって、
主制御装置と、
前記バッテリの状態を示す第1状態量を取得し、取得した前記第1状態量に基づいて前記バッテリのSOC(State of Charge)を算出し、算出したSOCを含む監視情報を出力するバッテリ監視装置と、
前記バッテリから前記電動機に供給される前記電力を操作することによって前記電動機の駆動を制御するインバータと、
を備え、
前記主制御装置は、
前記インバータ内で検出された前記バッテリの充放電電流及び電圧値の少なくとも一方を含む、前記インバータの状態を示す第2状態量を取得し、取得した前記第2状態量に基づいて前記バッテリのSOCを推定するSOC推定部と、
前記バッテリ監視装置が正常に動作しているか否かを前記監視情報に基づいて判定し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していると判定した場合には、前記バッテリ監視装置によって算出された前記バッテリのSOCである第1のSOCを選択して出力し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していないと判定した場合には、前記SOC推定部によって推定された前記バッテリのSOCである第2のSOCを選択して出力する選択部と、
前記選択部から出力された前記第1のSOC又は前記第2のSOCに基づいて、前記作業動作に伴う負荷に応じた前記第2動力が得られるように前記インバータを制御する動力制御部と、
を有する、作業機械の制御装置。 - 前記第2状態量は前記充放電電流を含み、
前記SOC推定部は、前記インバータの直流母線を流れる前記バッテリの前記充放電電流の積算値に基づいて、前記第2のSOCを推定する、請求項1に記載の作業機械の制御装置。 - 前記SOC推定部はデータ保持部を有し、
前記SOC推定部は、
前記バッテリ監視装置が正常に動作していると判定された場合には、前記バッテリ監視装置から前記第1のSOCを取得して、当該第1のSOCの値を前記データ保持部に保持し、
前記バッテリ監視装置が正常に動作していないと判定された場合には、前記データ保持部が保持している前記第1のSOCの値と、前記バッテリの前記充放電電流の前記積算値とに基づいて、前記第2のSOCを推定する、請求項2に記載の作業機械の制御装置。 - 前記第2状態量は前記電圧値を含み、
前記SOC推定部は、前記インバータの直流母線を流れる前記バッテリの充放電電流の値が、前記バッテリの待機状態を表す所定値未満である場合、前記直流母線の電圧値に基づいて、前記第2のSOCを推定する、請求項1~3のいずれか一つに記載の作業機械の制御装置。 - 第1動力を生成するエンジンと、
第2動力を生成する電動機と、
前記電動機に電力を供給するバッテリと、
前記第1動力と前記第2動力とによって作業動作を実行する動作部と、
請求項1~4のいずれか一つに記載の制御装置と、
を備える、作業機械。 - 第1動力を生成するエンジンと、第2動力を生成する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリと、前記第1動力と前記第2動力とによって作業動作を実行する動作部と、前記バッテリの状態を示す第1状態量を取得し、取得した前記第1状態量に基づいて前記バッテリのSOC(State of Charge)を算出し、算出したSOCを含む監視情報を出力するバッテリ監視装置と、前記バッテリから前記電動機に供給される前記電力を操作することによって前記電動機の駆動を制御するインバータとを備える作業機械に搭載される主制御装置としてのコンピュータを、
前記インバータ内で検出された前記バッテリの充放電電流及び電圧値の少なくとも一方を含む、前記インバータの状態を示す第2状態量を取得し、取得した前記第2状態量に基づいて前記バッテリのSOCを推定するSOC推定手段と、
前記バッテリ監視装置が正常に動作しているか否かを前記監視情報に基づいて判定し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していると判定した場合には、前記バッテリ監視装置によって算出された前記バッテリのSOCである第1のSOCを選択して出力し、前記バッテリ監視装置が正常に動作していないと判定した場合には、前記SOC推定部によって推定された前記バッテリのSOCである第2のSOCを選択して出力する選択手段と、
前記選択手段から出力された前記第1のSOC又は前記第2のSOCに基づいて、前記作業動作に伴う負荷に応じた前記第2動力が得られるように前記インバータを制御する動力制御手段と、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020191634A JP2022080512A (ja) | 2020-11-18 | 2020-11-18 | 作業機械の制御装置、作業機械、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020191634A JP2022080512A (ja) | 2020-11-18 | 2020-11-18 | 作業機械の制御装置、作業機械、及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022080512A true JP2022080512A (ja) | 2022-05-30 |
Family
ID=81756967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020191634A Pending JP2022080512A (ja) | 2020-11-18 | 2020-11-18 | 作業機械の制御装置、作業機械、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022080512A (ja) |
-
2020
- 2020-11-18 JP JP2020191634A patent/JP2022080512A/ja active Pending
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