JP2022077097A - 表示ムラ補正方法、表示ムラ補正装置、および、液晶表示装置 - Google Patents

表示ムラ補正方法、表示ムラ補正装置、および、液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】有効階調を減少させずに表示ムラを高い精度で補正できる表示ムラ補正方法および表示ムラ補正装置を提供する。【解決手段】重なるように配置された第1および第2液晶パネルと、第1および第2液晶パネルの背面側に配置されたバックライトとを含む液晶表示装置の表示ムラ補正方法は、入力画像データに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求めるステップと、第1中間画像データに対して液晶表示装置で発生する表示ムラのうち第1ムラを補正する処理を行うことにより、第1液晶パネルの駆動に必要な第1画像データを求めるステップと、第2中間画像データに対して表示ムラのうち第2ムラを補正する処理を行うことにより、第2液晶パネルの駆動に必要な第2画像データを求めるステップとを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、液晶表示装置の表示ムラ補正方法、および、表示ムラ補正装置に関する。
透過型の液晶表示装置には、バックライトの光漏れによって表示画面のコントラストが低下するという問題がある。また、液晶パネルの液晶層やカラーフィルタの厚みのムラや、バックライトから出射される光のムラなどによって表示ムラが発生し、表示品位が低下するという問題もある。
表示画面のコントラストの低下を防止する方法として、バックライトと液晶パネルの間に別の液晶パネルを設ける方法が知られている。以下、2枚の液晶パネルを有する液晶表示装置において、表示画面側の液晶パネルを第1液晶パネル、背面側の液晶パネルを第2液晶パネルという。2枚の液晶パネルを有する液晶表示装置で発生する表示ムラを防止する方法として、各液晶パネルで発生する表示ムラを各液晶パネルで別々に補正する方法と、第2液晶パネルにおいて表示ムラを補正する方法とが知られている。以下、前者を第1の方法、後者を第2の方法という。
特許文献1には、2枚の液晶パネルを有する液晶表示装置について、バックライトを複数の制御エリアに分割し、バックライトの輝度を制御エリアごとに制御すると共に、第2液晶パネルにおいて表示ムラを補正することが記載されている。特許文献2には、2枚の液晶パネルを有する液晶表示装置について、2枚の液晶パネルの視野角特性を近づけるために第1液晶パネルにおいて階調値を変更し、第2液晶パネルにおいて階調値の変更に起因する輝度ムラを補正することが記載されている。
特開2016-170221号公報 特開2008-145981号公報
表示ムラを補正する一般的な方法では、各画素の出力階調が制限されるので、各画素が出力可能な階調(以下、有効階調という)が減少する。また、2枚の液晶パネルを有する液晶表示装置において透過率を高くするためには、第2液晶パネルに低解像度液晶パネルやモノクロ液晶パネルを用いる必要がある。
上記第1の方法では、表示ムラの種類を考慮せずに、各液晶パネルで表示ムラを補正する。このため、第1の方法には、表示において重要な第1液晶パネルの有効階調が減少し、細部の表示品位が低下するという問題がある。上記第2の方法では、輝度ムラの補正は、第2液晶パネルだけで行われる。このため、第2の方法には、第2液晶パネルが低解像度液晶パネルやモノクロ液晶パネルである場合に、補正できない表示ムラが残るという問題がある。この点は、特許文献1に記載された液晶表示装置でも問題となる。
それ故に、2枚の液晶パネルを有する液晶表示装置について、有効階調を減少させずに表示ムラを高い精度で補正できる表示ムラ補正方法、および、表示ムラ補正装置を提供することが課題として挙げられる。
(1)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正方法は、
重なるように配置された第1および第2液晶パネルと、前記第1および第2液晶パネルの背面側に配置されたバックライトとを含む液晶表示装置の表示ムラ補正方法であって、
入力画像データに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求めるステップと、
前記第1中間画像データに対して前記液晶表示装置で発生する表示ムラのうち第1ムラを補正する処理を行うことにより、前記第1液晶パネルの駆動に必要な第1画像データを求めるステップと、
前記第2中間画像データに対して前記表示ムラのうち第2ムラを補正する処理を行うことにより、前記第2液晶パネルの駆動に必要な第2画像データを求めるステップとを備える。
(2)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記(1)の構成を有し、
前記第1ムラは色ムラであり、前記第2ムラは輝度ムラである。
(3)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記(2)の構成を有し、
前記第1画像データは、色ムラ補正用メモリに記憶された色ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して色ムラ補正を行うことにより求められ、
前記第2画像データは、輝度ムラ補正用メモリに記憶された輝度ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して輝度ムラ補正を行うことにより求められる。
(4)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記(2)の構成を有し、
前記第1画像データに対してホワイトバランス調整を行うステップをさらに備える。
(5)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記(4)の構成を有し、
前記ホワイトバランス調整は、ホワイトバランス調整用メモリに記憶されたホワイトバランス調整用データを用いて行われる。
(6)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記(1)の構成を有し、
前記第1ムラは高周波ムラであり、前記第2ムラは低周波ムラである。
(7)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記(6)の構成を有し、
前記第1画像データは、高周波ムラ補正用メモリに記憶された高周波ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して高周波ムラ補正を行うことにより求められ、
前記第2画像データは、低周波ムラ補正用メモリに記憶された低周波ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して低周波ムラ補正を行うことにより求められる。
(8)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正装置は、
重なるように配置された第1および第2液晶パネルと、前記第1および第2液晶パネルの背面側に配置されたバックライトとを含む液晶表示装置の表示ムラ補正装置であって、
入力画像データに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求める画像演算回路と、
前記第1中間画像データに対して前記液晶表示装置で発生する表示ムラのうち第1ムラを補正する処理を行うことにより、前記第1液晶パネルの駆動に必要な第1画像データを求める第1ムラ補正回路と、
前記第2中間画像データに対して前記表示ムラのうち第2ムラを補正する処理を行うことにより、前記第2液晶パネルの駆動に必要な第2画像データを求める第2ムラ補正回路とを備える。
(9)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正装置は、上記(8)の構成を有し、
前記第1ムラは色ムラであり、前記第2ムラは輝度ムラである。
(10)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正装置は、上記(8)の構成を有し、
色ムラ補正用データを記憶した色ムラ補正用メモリと、
輝度ムラ補正用データを記憶した輝度ムラ補正用メモリとをさらに備え、
前記第1ムラ補正回路は、前記色ムラ補正用メモリに記憶された前記色ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して色ムラ補正を行い、
前記第2ムラ補正回路は、前記輝度ムラ補正用メモリに記憶された前記輝度ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して輝度ムラ補正を行う。
(11)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正装置は、上記(9)の構成を有し、
前記第1画像データに対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整回路をさらに備える。
(12)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正装置は、上記(11)の構成を有し、
ホワイトバランス調整用データを記憶したホワイトバランス調整用メモリをさらに備え、
前記ホワイトバランス調整回路は、前記ホワイトバランス調整用メモリに記憶された前記ホワイトバランス調整用データを用いて、前記ホワイトバランス調整を行う。
(13)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正装置は、上記(8)の構成を有し、
前記第1ムラは高周波ムラであり、前記第2ムラは低周波ムラである。
(14)本発明のいくつかの実施形態に係る表示ムラ補正装置は、上記(13)の構成を有し、
高周波ムラ補正用データを記憶した高周波ムラ補正用メモリと、
低周波ムラ補正用データを記憶した低周波ムラ補正用メモリとをさらに備え、
前記第1ムラ補正回路は、前記高周波ムラ補正用メモリに記憶された前記高周波ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して高周波ムラ補正を行い、
前記第2ムラ補正回路は、前記低周波ムラ補正用メモリに記憶された前記低周波ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して低周波ムラ補正を行う。
(15)本発明のいくつかの実施形態に係る液晶表示装置は、
前記第1液晶パネルと、
前記第1液晶パネルと重なるように配置された前記第2液晶パネルと、
前記第1および第2液晶パネルの背面側に配置された前記バックライトと、
上記(8)~(14)のいずれかの構成を有する表示ムラ補正装置とを備える。
(16)本発明のいくつかの実施形態に係る液晶表示装置は、上記(15)の構成を有し、
前記第1液晶パネルはカラー表示を行い、
前記第2液晶パネルはグレースケール表示を行う。
(17)本発明のいくつかの実施形態に係る液晶表示装置は、上記(15)の構成を有し、
前記第2液晶パネルは、前記第1液晶パネルの背面側に配置されている。
(18)本発明のいくつかの実施形態に係る液晶表示装置は、上記(15)の構成を有し、
前記第1液晶パネルは、前記第2液晶パネルの背面側に配置されている。
(19)本発明のいくつかの実施形態に係る液晶表示装置は、上記(15)の構成を有し、
前記第1液晶パネルの解像度は、前記第2液晶パネルの解像度よりも高い。
上記表示ムラ補正方法および表示ムラ補正装置によれば、液晶表示装置で発生する表示ムラは第1ムラと第2ムラに分けられ、第1液晶パネルの駆動に必要な第1画像データとして第1ムラを補正した画像データが求められ、第2液晶パネルの駆動に必要な第2画像データとして第2ムラを補正した画像データが求められる。したがって、第1液晶パネルにおいて第1ムラを補正し、第2液晶パネルにおいて第2ムラを補正することができる。よって、有効階調を減少させずに、表示ムラを高い精度で補正することができる。
第1の実施形態に係る表示ムラ補正装置を含む液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る表示ムラ補正装置の構成を示すブロック図である。 図2に示す表示ムラ補正装置の補正用データを求める方法を示すフローチャートである。 図1に示す液晶表示装置の表示画像を撮影する様子を示す図である。 図2に示す表示ムラ補正装置の動作を示すフローチャートである。 液晶表示装置に表示される画像の例を示す図である。 図6に示す画像の色成分を示す図である。 第1比較例に係る表示ムラ補正装置による補正結果を示す図である。 図8に示す画像の色成分を示す図である。 図2に示す表示ムラ補正装置による補正結果を示す図である。 図10に示す画像の色成分を示す図である。 第2の実施形態に係る表示ムラ補正装置を含む液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る表示ムラ補正装置の構成を示すブロック図である。 図13に示す表示ムラ補正装置の補正用データを求める方法を示すフローチャートである。 図13に示す表示ムラ補正装置の動作を示すフローチャートである。 液晶表示装置に表示される画像の例を示す図である。 第2比較例に係る表示ムラ補正装置による補正結果を示す図である。 図13に示す表示ムラ補正装置による補正結果を示す図である。
以下、図面を参照して、各実施形態に係る表示ムラ補正装置について説明する。以下に示す表示ムラ補正装置は、重なるように配置された2枚の液晶パネルとバックライトとを含む液晶表示装置に設けられる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る表示ムラ補正装置を含む液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示す液晶表示装置100は、第1液晶パネル101、第2液晶パネル102、バックライト103、第1パネル駆動回路104、第2パネル駆動回路105、バックライト駆動回路106、および、表示ムラ補正装置10を備えている。
第1液晶パネル101は、カラー表示を行うカラー液晶パネルである。第2液晶パネル102は、グレースケール表示を行うモノクロ液晶パネルである。第1液晶パネル101は、それぞれが赤、緑、および、青のサブ画素を含む複数のカラー画素を含んでいる。第2液晶パネル102は、複数のモノクロ画素を含んでいる。第1液晶パネル101の解像度(カラー画素の個数)は、第2液晶パネル102の解像度(モノクロ画素の個数)と同じである。第2液晶パネル102は第1液晶パネル101の背面側に配置され、バックライト103は第2液晶パネル102の背面側に配置される。第2液晶パネル102は、第1液晶パネル101と重なるように配置される。バックライト103は、第1液晶パネル101と第2液晶パネル102の背面側に配置される。
液晶表示装置100には、入力画像データDIが入力される。表示ムラ補正装置10は、入力画像データDIに対して表示ムラ補正を行い、第1パネル駆動回路104に対して画像データDFを出力し、第2パネル駆動回路105に対して画像データDBを出力する。第1パネル駆動回路104は、画像データDFを用いて、第1液晶パネル101を駆動する。第2パネル駆動回路105は、画像データDBを用いて、第2液晶パネル102を駆動する。バックライト駆動回路106は、バックライト103を駆動する。
バックライト103は、第2液晶パネル102の背面に光(以下、バックライト光BLという)を照射する。バックライト光BLは、第2液晶パネル102を通過し、続いて第1液晶パネル101を通過する。バックライト光BLは、第2液晶パネル102を通過するときに画像データDBに応じて変調され、第1液晶パネル101を通過するときに画像データDFに応じてさらに変調される。第1液晶パネル101と第2液晶パネル102で変調されたバックライト光BLは、第1液晶パネル101の表面(おもてめん)から出射され、観測者の目に入射する。これにより、観測者は、液晶表示装置100の表示画像を認識する。
図2は、表示ムラ補正装置10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、表示ムラ補正装置10は、第1画像演算回路11、第2画像演算回路12、色ムラ補正用メモリ13、色ムラ補正回路14、輝度ムラ補正用メモリ15、輝度ムラ補正回路16、ホワイトバランス調整用メモリ17、および、ホワイトバランス調整回路18を備えている。表示ムラ補正装置10は、液晶表示装置100で発生する表示ムラを「色ムラ」と「輝度ムラ」に分け、色ムラ補正とホワイトバランス調整を行った画像データDFを第1パネル駆動回路104に対して出力し、輝度ムラ補正を行った画像データDBを第2パネル駆動回路105に対して出力する。
表示ムラ補正装置10の動作前に、色ムラ補正用メモリ13、輝度ムラ補正用メモリ15、および、ホワイトバランス調整用メモリ17には、それぞれ、色ムラ補正用データMF、輝度ムラ補正用データMB、および、ホワイトバランス調整用データMWが予め記憶されている。表示ムラ補正装置10の動作中、色ムラ補正回路14は、色ムラ補正用メモリ13に記憶された色ムラ補正用データMFを用いて、色ムラ補正を行う。輝度ムラ補正回路16は、輝度ムラ補正用メモリ15に記憶された輝度ムラ補正用データMBを用いて、輝度ムラ補正を行う。ホワイトバランス調整回路18は、ホワイトバランス調整用メモリ17に記憶されたホワイトバランス調整用データMWを用いて、ホワイトバランス調整を行う。
以下、色ムラ補正用データMFと輝度ムラ補正用データMBを求める方法、ホワイトバランス調整用データMWを求める方法、および、表示ムラ補正装置10の動作を順に説明する。以下の説明では、第1液晶パネル101と第2液晶パネル102の画素は、ij座標系を用いて特定される。第1液晶パネル101と第2液晶パネル102のi行j列目の画素をPXijという。
図3は、色ムラ補正用データMFと輝度ムラ補正用データMBを求める方法を示すフローチャートである。図3に示す方法では、まず、液晶表示装置100について表示ムラを含む表示画像を撮影する(ステップS101)。ステップS101では、表示ムラ補正装置10は動作を停止している。
図4は、液晶表示装置100の表示画像を撮影する様子を示す図である。図4に示すように、液晶表示装置100は表示画面が上向きになるように配置され、液晶表示装置100の上部には撮影装置300が配置される。第1液晶パネル101と第2液晶パネル102は、すべての画素に最大階調を与える画像データを用いて駆動される。撮影装置300は、このときの液晶表示装置100の表示画像を撮影する。撮影画像は、液晶表示装置100で発生する表示ムラを含んでいる。なお、撮影装置300の解像度は、第1液晶パネル101の解像度よりも高いことが好ましい。
次に、撮影画像の各画素について、XYZ三刺激値を求める(ステップS102)。撮影装置300が各画素についてRGB値を出力する場合には、所定の計算式を用いてRGB値をXYZ三刺激値に変換する。撮影装置300が各画素についてXYZ三刺激値を出力する場合には、ステップS102において変換を行う必要はない。
次に、XYZ三刺激値の個数を第1液晶パネル101の画素数に一致させるための補間を行う(ステップS103)。撮影装置300の解像度が第1液晶パネル101の解像度よりも高い場合には、ステップS102で求めたXYZ三刺激値に対して縮小補間を行う。撮影装置300の解像度が第1液晶パネル101の解像度よりも低い場合には、ステップS102で求めたXYZ三刺激値に対して拡大補間を行う。以下、補間後のXYZ三刺激値に含まれる、画素PXijに対応するX刺激値、Y刺激値、および、Z刺激値を、それぞれ、Xij、Yij、および、Zijという。
次に、補間後のXYZ三刺激値について、X刺激値の最小値Xmin、Y刺激値の最小値Ymin、および、Z刺激値の最小値Zminを求める(ステップS104)。これらの値は、次式(1a)~(1c)を用いて求められる。
Figure 2022077097000002
次に、補間後のX刺激値と補間後のZ刺激値に基づき、色ムラ補正用データMFを求める(ステップS105)。色ムラ補正用データMFには、第1液晶パネル101の各サブ画素に対応するデータが含まれる。色ムラ補正用データMFに含まれる、画素PXijに対応する赤色データMFrij、緑色データMFgij、および、青色データMFbijは、次式(2)を用いて求められる。ただし、式(2)において、Imaxは最大階調を表す。画素PXijに含まれる3個のサブ画素に階調R、G、Bを与えて液晶表示装置100の表示画像を撮影したときに、ステップS103で求めた画素PXijに対応するX刺激値XとZ刺激値Zが次式(3)で与えられる場合に、式(2)に含まれる行列Mijは、式(3)に含まれる2行3列の行列の一般逆行列である。
Figure 2022077097000003
次に、補間後のY刺激値に基づき、輝度ムラ補正用データMBを求める(ステップS106)。輝度ムラ補正用データMBには、第2液晶パネル102の各画素に対応するデータが含まれる。輝度ムラ補正用データMBに含まれる、画素PXijに対応するデータMBijは、以下の式を用いて求められる。
MBij=Ymin/Yij
ステップS105で求めた色ムラ補正用データMFは、色ムラ補正用メモリ13に記憶される。ステップS106で求めた輝度ムラ補正用データMBは、輝度ムラ補正用メモリ15に記憶される。以上の方法で求めた色ムラ補正用データMFを用いて色ムラ補正を行うことにより、すべての画素に最大階調を与える画像データを用いて第1液晶パネル101と第2液晶パネル102を駆動したときに、画素PXijに対応するX刺激値とZ刺激値は、いずれの画素でも、それぞれ、X刺激値の最小値Xmin、および、Z刺激値の最小値Zminに等しくなる。本実施形態では、Y刺激値を用いて輝度ムラ補正を行うので、色ムラ補正を行うときにY刺激値を用いない。
次に、ホワイトバランス調整用データMWを求める方法を説明する。ホワイトバランス調整の基準となる白色光源の三刺激値をRGB値に変換した結果をRw、Gw、Bwとする。ホワイトバランス調整用データMWには、RGBに対応する3個のデータが含まれる。ホワイトバランス調整用データMWに含まれる赤色データMWr、緑色データMWg、および、青色データMWbは、以下の式を用いて求められる。
MWr=Rw/max(Rw,Gw,Bw)
MWg=Gw/max(Rw,Gw,Bw)
MWb=Bw/max(Rw,Gw,Bw)
次に、表示ムラ補正装置10の動作を説明する。図5は、表示ムラ補正装置10の動作を示すフローチャートである。入力画像データDIには、第1液晶パネル101の各サブ画素に対応するデータが含まれる。以下、入力画像データDIに含まれる、画素PXijに対応する赤色データ、緑色データ、および、青色データを、それぞれ、DIrij、DIgij、DIbijという。
図5において、まず、第1画像演算回路11と第2画像演算回路12は、入力画像データDIに基づき、画像データDPと画像データDQを求める(ステップS111)。第2画像演算回路12は、入力画像データDIに基づき、輝度ムラ補正回路16に対して出力する画像データDQを求める。画像データDQには、第2液晶パネル102の各画素に対応するデータが含まれる。画像データDQに含まれる、画素PXijに対応するデータDQijは、以下の式を用いて求められる。
DQij=max(DIrij,DIgij,DIbij
第1画像演算回路11は、入力画像データDIと画像データDQに基づき、色ムラ補正回路14に対して出力する画像データDPを求める。画像データDPには、第1液晶パネル101の各サブ画素に対応するデータが含まれる。画像データDPに含まれる、画素PXijに対応する赤色データDPrij、緑色データDPgij、および、青色データDPbijは、以下の式を用いて求められる。
DPrij=DIrij/DQij
DPgij=DIgij/DQij
DPbij=DIbij/DQij
次に、色ムラ補正回路14は、画像データDPに対して色ムラ補正を行うことにより、画像データDRを求める(ステップS112)。画像データDRには、第1液晶パネル101の各サブ画素に対応するデータが含まれる。色ムラ補正回路14は、まず、色ムラ補正用メモリ13から、画素PXijに対応する3個の色ムラ補正用データMFrij、MFgij、MFbijを読み出す。次に、色ムラ補正回路14は、以下の式を用いて、画像データDRに含まれる、画素PXijに対応する赤色データDRrij、緑色データDRgij、および、青色データDRbijを求める。
DRrij=MFrij・DPrij
DRgij=MFgij・DPgij
DRbij=MFbij・DPbij
次に、輝度ムラ補正回路16は、画像データDQに対して輝度ムラ補正を行うことにより、画像データDBを求める(ステップS113)。画像データDBには、第2液晶パネル102の各画素に対応するデータが含まれる。輝度ムラ補正回路16は、まず、輝度ムラ補正用メモリ15から、画素PXijに対応する輝度ムラ補正用データMBijを読み出す。次に、輝度ムラ補正回路16は、以下の式を用いて、画像データDBに含まれる、画素PXijに対応するデータDBijを求める。
DBij=MBij・DQij
次に、ホワイトバランス調整回路18は、画像データDRに対してホワイトバランス調整を行うことにより、画像データDFを求める(ステップS114)。画像データDFには、第1液晶パネル101の各サブ画素に対応するデータが含まれる。ホワイトバランス調整回路18は、まず、ホワイトバランス調整用メモリ17から、3個のホワイトバランス調整用データMWr、MWg、MWbを読み出す。次に、ホワイトバランス調整回路18は、以下の式を用いて、画像データDFに含まれる、画素PXijに対応する赤色データDFrij、緑色データDFgij、および、青色データDFbijを求める。
DFrij=MWr・DRrij
DFgij=MWg・DRgij
DFbij=MWb・DRbij
次に、表示ムラ補正装置10は、画像データDFと画像データDBを出力する(ステップS115)。ホワイトバランス調整回路18で求めた画像データDFは、第1パネル駆動回路104に対して出力される。輝度ムラ補正回路16で求めた画像データDBは、第2パネル駆動回路105に対して出力される。画像データDFは、第1液晶パネル101の駆動に用いられる。画像データDBは、第2液晶パネル102の駆動に用いられる。
画像データDP、DQ、DR、DBを、それぞれ、第1中間画像データ、第2中間画像データ、第1画像データ、および、第2画像データとしたとき、第1画像演算回路11と第2画像演算回路12は、入力画像データDIに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求める画像演算回路として機能する。色ムラ補正回路14は、第1中間画像データに対して色ムラ補正を行うことにより、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データを求める第1ムラ補正回路として機能する。輝度ムラ補正回路16は、第2中間画像データに対して輝度ムラ補正を行うことにより、第2液晶パネル102の駆動に必要な第2画像データを求める第2ムラ補正回路として機能する。ホワイトバランス調整回路18は、第1画像データに対してホワイトバランス調整を行う。
表示ムラ補正装置10の構成要素のうち、第1画像演算回路11、第2画像演算回路12、色ムラ補正回路14、輝度ムラ補正回路16、および、ホワイトバランス調整回路18は、各回路において上記の計算を行うために、乗算回路、除算回路、比較回路、メモリ読み出し回路、制御回路などを組合せて構成してもよい。あるいは、これらの回路の全部または一部を、CPUやDSP(Digital Signal Processer)が所定のプログラムを実行することにより実現してもよい。
以下、本実施形態に係る表示ムラ補正装置10および表示ムラ補正方法の効果を説明する。表示ムラを補正する一般的な方法では、画像データは、出力階調に対応する刺激値が小さい画素に合わせて補正される。このため、各画素の出力階調が制限され、各画素の有効階調(各画素が出力可能な階調)が減少する。しかしながら、第1液晶パネル101で発生する表示ムラの中には、第2液晶パネル102で補正できるものがある。表示ムラ補正装置10を備えた液晶表示装置100では、表示ムラのうち輝度ムラを第2液晶パネル102において補正することができる。したがって、表示ムラ補正装置10を用いることにより、上述した第1の方法(各液晶パネルで発生する表示ムラを各液晶パネルで補正する方法)と比べて、第1液晶パネル101の有効階調の減少を抑えることができる。
また、上述した第2の方法(第2液晶パネルにおいて表示ムラを補正する方法)では、モノクロ液晶パネルである第2液晶パネル102において表示ムラを補正するので、補正できる表示ムラは輝度ムラに限定される。表示ムラ補正装置10を備えた液晶表示装置100では、グレースケール表示を行う第2液晶パネル102において輝度ムラを補正すると共に、カラー表示を行う第1液晶パネル101において色ムラを補正することができる。したがって、表示ムラ補正装置10を用いることにより、輝度ムラだけでなく色ムラを高い精度で補正し、表示品位を改善することができる。
輝度ムラだけを補正する表示ムラ補正装置を「第1比較例に係る表示ムラ補正装置」といい、第1比較例に係る表示ムラ補正装置と対比して、本実施形態に係る表示ムラ補正装置10の効果を説明する。図6は、液晶表示装置に表示される、表示ムラを含む画像の例を示す図である。図6に示す画像IMG11は、図7に示す色成分画像に分けられる。画像IMG11は、輝度ムラと色ムラを含んでいる。
図8は、第1比較例に係る表示ムラ補正装置による画像IMG11の補正結果を示す図である。図8に示す画像IMG12は、図9に示す色成分画像に分けられる。図8および図9に示す画像IMG12では、輝度ムラは補正されているが、色ムラは補正されずに残存している。
図10は、表示ムラ補正装置10による画像IMG11の補正結果を示す図である。図10に示す画像IMG13は、図11に示す色成分画像に分けられる。図10および図11に示す画像IMG13では、輝度ムラと色ムラの両方が補正されている。このように、表示ムラ補正装置10を用いることにより、輝度ムラだけでなく色ムラを高い精度で補正し、第1比較例に係る表示ムラ補正装置と比べて表示品位を改善することができる。
なお、液晶表示装置に表示される画像に含まれる表示ムラは、実際には小さい。このため、表示ムラを含む画像をそのまま図面に記載しても、表示ムラを明確に認識することができない。そこで、図6~図12には、表示ムラを認識しやすくするために、元の画像に対して、階調差を4倍にする階調変換とディザ変換を行った画像を記載した。以上の説明は、後述する図16~図18にも適用される。
以上に示すように、本実施形態に係る表示ムラ補正装置10は、重なるように配置された第1および第2液晶パネル101、102と、第1および第2液晶パネル101、102の背面側に配置されたバックライト103とを含む液晶表示装置100の表示ムラ補正装置であって、入力画像データDIに基づき、第1中間画像データ(画像データDP)と第2中間画像データ(画像データDQ)とを求める画像演算回路(第1画像演算回路11と第2画像演算回路12)と、第1中間画像データに対して液晶表示装置100で発生する表示ムラのうち第1ムラ(色ムラ)を補正する処理を行うことにより、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データ(画像データDR)を求める第1ムラ補正回路(色ムラ補正回路14)と、第2中間画像データに対して表示ムラのうち第2ムラ(輝度ムラ)を補正する処理を行うことにより、第2液晶パネル102の駆動に必要な第2画像データ(画像データDB)を求める第2ムラ補正回路(輝度ムラ補正回路16)とを備えている。
表示ムラ補正装置10は、色ムラ補正用データMFを記憶した色ムラ補正用メモリ13と、輝度ムラ補正用データMBを記憶した輝度ムラ補正用メモリ15と、ホワイトバランス調整用データMWを記憶したホワイトバランス調整用メモリ17と、第1画像データに対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整回路18をさらに備えている。第1ムラ補正回路は、色ムラ補正用メモリ13に記憶された色ムラ補正用データMFを用いて、第1中間画像データに対して色ムラ補正を行い、第2ムラ補正回路は、輝度ムラ補正用メモリ15に記憶された輝度ムラ補正用データMBを用いて、第2中間画像データに対して輝度ムラ補正を行う。ホワイトバランス調整回路18は、ホワイトバランス調整用メモリ17に記憶されたホワイトバランス調整用データMWを用いて、ホワイトバランス調整を行う。
本実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記の構成を有する液晶表示装置100の表示ムラ補正方法であって、入力画像データDIに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求めるステップ(ステップS111)と、第1中間画像データに対して液晶表示装置100で発生する表示ムラのうち第1ムラを補正する処理を行うことにより、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データを求めるステップ(ステップS112)と、第2中間画像データに対して表示ムラのうち第2ムラを補正する処理を行うことにより、第2液晶パネル102の駆動に必要な第2画像データを求めるステップ(ステップS113)とを備えている。
第1画像データは、色ムラ補正用メモリ13に記憶された色ムラ補正用データMFを用いて、第1中間画像データに対して色ムラ補正を行うことにより求められ、第2画像データは、輝度ムラ補正用メモリ15に記憶された輝度ムラ補正用データMBを用いて、第2中間画像データに対して輝度ムラ補正を行うことにより求められる。表示ムラ補正方法は、第1画像データに対してホワイトバランス調整を行うステップ(ステップS114)をさらに備えている。ホワイトバランス調整は、ホワイトバランス調整用メモリ17に記憶されたホワイトバランス調整用データMWを用いて行われる。
本実施形態に係る表示ムラ補正装置10および表示ムラ補正方法によれば、液晶表示装置100で発生する表示ムラは第1ムラ(色ムラ)と第2ムラ(輝度ムラ)に分けられ、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データとして第1ムラを補正した画像データ(画像データDR)が求められ、第2液晶パネル102の駆動に必要な第2画像データとして第2ムラを補正した画像データ(画像データDB)が求められる。したがって、第1液晶パネル101において第1ムラを補正し、第2液晶パネル102において第2ムラを補正することができる。よって、有効階調を減少させずに、表示ムラを高い精度で補正することができる。
また、色ムラ補正用メモリ13に記憶された色ムラ補正用データMFを用いて色ムラ補正を行い、輝度ムラ補正用メモリ15に記憶された輝度ムラ補正用データMBを用いて輝度ムラ補正を行うことにより、色ムラ補正と輝度ムラ補正を容易に行うことができる。また、第1画像データに対してホワイトバランス調整を行うことにより、表示画像の色を好適に調整することができる。また、ホワイトバランス調整用メモリ17に記憶されたホワイトバランス調整用データMWを用いてホワイトバランス調整を行うことにより、ホワイトバランス調整を容易に行うことができる。
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係る表示ムラ補正装置を含む液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図12に示す液晶表示装置200は、第1液晶パネル101、第2液晶パネル202、バックライト103、第1パネル駆動回路104、第2パネル駆動回路205、バックライト駆動回路106、および、表示ムラ補正装置20を備えている。本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同じ構成要素については、同じ参照符号を付して説明を省略する。
第2液晶パネル202は、グレースケール表示を行うモノクロ液晶パネルである。第1液晶パネル101の解像度は、第2液晶パネル202の解像度の整数倍である。より詳細には、第1液晶パネル101の水平方向および垂直方向のカラー画素の個数は、それぞれ、第2液晶パネル202の水平方向および垂直方向のモノクロ画素の個数の整数倍である。すなわち、第1液晶パネル101の解像度は、第2液晶パネル202の解像度よりも高い。第2液晶パネル202は第1液晶パネル101の背面側に配置され、バックライト103は第2液晶パネル202の背面側に配置される。第2液晶パネル202は、第1液晶パネル101と重なるように配置される。バックライト103は、第1液晶パネル101と第2液晶パネル202の背面側に配置される。
液晶表示装置200には、入力画像データDIが入力される。表示ムラ補正装置20は、入力画像データDIに対して表示ムラ補正を行い、第1パネル駆動回路104に対して画像データDHを出力し、第2パネル駆動回路205に対して画像データDLを出力する。第1パネル駆動回路104は、画像データDHを用いて、第1液晶パネル101を駆動する。第2パネル駆動回路205は、画像データDLを用いて、第2液晶パネル202を駆動する。
バックライト103から出射されたバックライト光BLは、第2液晶パネル202を通過し、続いて第1液晶パネル101を通過する。バックライト光BLは、第2液晶パネル202を通過するときに画像データDLに応じて変調され、第1液晶パネル101を通過するときに画像データDHに応じてさらに変調される。第1液晶パネル101と第2液晶パネル202で変調されたバックライト光BLは、第1液晶パネル101の表面から出射され、観測者の目に入射する。これにより、観測者は、液晶表示装置200の表示画像を認識する。
図13は、表示ムラ補正装置20の構成を示すブロック図である。図13に示すように、表示ムラ補正装置20は、第1画像演算回路21、第2画像演算回路22、高周波ムラ補正用メモリ23、高周波ムラ補正回路24、低周波ムラ補正用メモリ25、および、低周波ムラ補正回路26を備えている。表示ムラ補正装置20は、液晶表示装置200で発生する表示ムラを「高周波ムラ」と「低周波ムラ」に分け、高周波ムラ補正を行った画像データDHを第1パネル駆動回路104に対して出力し、低周波ムラ補正を行った画像データDLを第2パネル駆動回路205に対して出力する。
表示ムラ補正装置20の動作前に、高周波ムラ補正用メモリ23と低周波ムラ補正用メモリ25には、それぞれ、高周波ムラ補正用データMHと低周波ムラ補正用データMLが予め記憶されている。表示ムラ補正装置20の動作中、高周波ムラ補正回路24は、高周波ムラ補正用メモリ23に記憶された高周波ムラ補正用データMHを用いて、高周波ムラ補正を行う。低周波ムラ補正回路26は、低周波ムラ補正用メモリ25に記憶された低周波ムラ補正用データMLを用いて、低周波ムラ補正を行う。
以下、高周波ムラ補正用データMHと低周波ムラ補正用データMLを求める方法、および、表示ムラ補正装置20の動作を順に説明する。以下の説明では、第2液晶パネル202の画素はpq座標系を用いて特定され、撮影装置300の画素はst座標系を用いて特定される。第2液晶パネル202のp行q列目の画素をPXpqといい、撮影装置300のs行t列目の画素をPXstという。
図14は、高周波ムラ補正用データMHと低周波ムラ補正用データMLを求める方法を示すフローチャートである。図14に示す方法では、まず、図3に示すステップS101と同様の方法で、液晶表示装置200について表示ムラを含む表示画像を撮影する(ステップS201)。本実施形態では、撮影装置300の解像度は、第1液晶パネル101の解像度の2倍以上であることが好ましい。
次に、図3に示すステップS102と同様の方法で、撮影画像の各画素について、Y刺激値を求める(ステップS202)。以下、ステップS202で求めた、撮影装置300の画素PXstに対応するY刺激値をYstという。
次に、ステップS202で求めたY刺激値に平滑化フィルタを適用することにより、Y刺激値の低周波成分を求める(ステップS203)。Y刺激値の低周波成分には、撮影装置300の画素に対応するデータが含まれる。Y刺激値の低周波成分に含まれる、撮影装置300の画素PXstに対応するデータYLstは、次式(4)を用いて求められる。ただし、式(4)において、記号*は畳み込み演算を表し、記号Fstは平滑化フィルタを表す。MとNを奇数としたとき、平滑化フィルタFstは、例えば、次式(5)で与えられる。
Figure 2022077097000004
なお、ステップS203では、他の平滑化フィルタを用いてもよい。
次に、ステップS202で求めたY刺激値とステップS203で求めたY刺激値の低周波成分とに基づき、Y刺激値の高周波成分を求める(ステップS204)。Y刺激値の高周波成分には、撮影装置300の画素に対応するデータが含まれる。Y刺激値の高周波成分に含まれる、撮影装置300の画素PXstに対応するデータYHstは、次式(6)を用いて求められる。
Figure 2022077097000005
次に、Y刺激値の高周波成分と低周波成分に含まれるデータの個数を各液晶パネルの画素数に一致させるための補間を行う(ステップS205)。ステップS205では、Y刺激値の高周波成分に含まれるデータの個数を第1液晶パネル101の画素数に一致させるための縮小補間と、Y刺激値の低周波成分に含まれるデータの個数を第2液晶パネル202の画素数に一致させるための縮小補間とが行われる。ステップS205における補間方法は、任意でよい。以下、補間後のY刺激値の高周波成分に含まれる、第1液晶パネル101の画素PXijに対応するデータをEHijといい、補間後のY刺激値の低周波成分に含まれる、第2液晶パネル202の画素PXpqに対応するデータをELpqという。
次に、補間後のY刺激値の高周波成分に基づき、高周波ムラ補正用データMHを求める(ステップS206)。高周波ムラ補正用データMHには、第1液晶パネル101の各画素に対応するデータが含まれる。高周波ムラ補正用データMHに含まれる、第1液晶パネル101の画素PXijに対応するデータMHijは、次式(7)を用いて求められる。
Figure 2022077097000006
次に、補間後のY刺激値の低周波成分に基づき、低周波ムラ補正用データMLを求める(ステップS207)。低周波ムラ補正用データMLには、第2液晶パネル202の各画素に対応するデータが含まれる。低周波ムラ補正用データMLに含まれる、第2液晶パネル202の画素PXpqに対応するデータMLpqは、次式(8)を用いて求められる。
Figure 2022077097000007
なお、補間後のY刺激値の高周波成分に0が含まれる場合(データEHijのいずれかが0である場合)、式(7)を用いて求めたデータMHijはすべて0になる。この状況を避けるために、式(7)では値0を除いて最小値を求める(すなわち、最小値を求めるときに、値が0であるEHijを考慮しない)。また、EHij=0のときには、例えば、MHij=0とする。式(8)についても、これと同様である。
次に、表示ムラ補正装置20の動作を説明する。図15は、表示ムラ補正装置20の動作を示すフローチャートである。まず、第1画像演算回路21と第2画像演算回路22は、入力画像データDIに基づき、画像データDSと画像データDTを求める(ステップS211)。第2画像演算回路22は、入力画像データDIに基づき、低周波ムラ補正回路26に対して出力する画像データDTを求める。画像データDTには、第2液晶パネル202の各画素に対応するデータが含まれる。画像データDTに含まれる、第2液晶パネル202の画素PXpqに対応するデータDTpqは、次式(9)を用いて求められる。
Figure 2022077097000008
ただし、式(9)において、PSpqは第2液晶パネル202の画素PXpqに対応する第1液晶パネル101の画素の集合を表す。
第1画像演算回路21は、入力画像データDIと画像データDTに基づき、高周波ムラ補正回路24に対して出力する画像データDSを求める。画像データDSには、第1液晶パネル101の各サブ画素に対応するデータが含まれる。第1液晶パネル101の画素PXijが集合Spqに含まれる場合、画像データDPに含まれる、第1液晶パネル101の画素PXijに対応する赤色データDSrij、緑色データDSgij、および、青色データDSbijは、以下の式を用いて求められる。
DSrij=DIrij/DTpq
DSgij=DIgij/DTpq
DSbij=DIbij/DTpq
次に、高周波ムラ補正回路24は、画像データDSに対して高周波ムラ補正を行うことにより、画像データDHを求める(ステップS212)。画像データDHには、第1液晶パネル101の各サブ画素に対応するデータが含まれる。高周波ムラ補正回路24は、まず、高周波ムラ補正用メモリ23から、第1液晶パネル101の画素PXijに対応する高周波ムラ補正用データMHijを読み出す。次に、高周波ムラ補正回路24は、以下の式を用いて、画像データDHに含まれる、第1液晶パネル101の画素PXijに対応する赤色データDHrij、緑色データDHgij、および、青色データDHbijを求める。
DHrij=MHij・DSrij
DHgij=MHij・DSgij
DHbij=MHij・DSbij
次に、低周波ムラ補正回路26は、画像データDTに対して低周波ムラ補正を行うことにより、画像データDLを求める(ステップS213)。画像データDLには、第2液晶パネル202の各画素に対応するデータが含まれる。低周波ムラ補正回路26は、まず、低周波ムラ補正用メモリ25から、第2液晶パネル202の画素PXpqに対応する低周波ムラ補正用データMLpqを読み出す。次に、低周波ムラ補正回路26は、以下の式を用いて、画像データDLに含まれる、第2液晶パネル202の画素PXpqに対応するデータDLpqを求める。
DLpq=MLpq・DTpq
次に、表示ムラ補正装置20は、画像データDHと画像データDLを出力する(ステップS214)。高周波ムラ補正回路24で求めた画像データDHは、第1パネル駆動回路104に対して出力される。低周波ムラ補正回路26で求めた画像データDLは、第2パネル駆動回路205に対して出力される。画像データDHは、第1液晶パネル101の駆動に用いられる。画像データDLは、第2液晶パネル202の駆動に用いられる。
画像データDS、DT、DH、DLを、それぞれ、第1中間画像データ、第2中間画像データ、第1画像データ、および、第2画像データとしたとき、第1画像演算回路21と第2画像演算回路22は、入力画像データDIに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求める画像演算回路として機能する。高周波ムラ補正回路24は、第1中間画像データに対して高周波ムラ補正を行うことにより、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データを求める第1ムラ補正回路として機能する。低周波ムラ補正回路26は、第2中間画像データに対して低周波ムラ補正を行うことにより、第2液晶パネル202の駆動に必要な第2画像データを求める第2ムラ補正回路として機能する。
表示ムラ補正装置20の構成要素のうち、第1画像演算回路21、第2画像演算回路22、高周波ムラ補正回路24、および、低周波ムラ補正回路26は、各回路において上記の計算を行うために、乗算回路、除算回路、比較回路、メモリ読み出し回路、制御回路などを組合せて構成してもよい。あるいは、これらの回路の全部または一部を、CPUやDSPが所定のプログラムを実行することにより実現してもよい。
以下、本実施形態に係る表示ムラ補正装置20および表示ムラ補正方法の効果を説明する。表示ムラ補正装置20を備えた液晶表示装置200は、表示ムラを高周波ムラと低周波ムラに分け、高周波ムラを第1液晶パネル101において補正し、低周波ムラを第2液晶パネル202において補正する。したがって、表示ムラ補正装置20を用いることにより、第1の実施形態に係る表示ムラ補正装置10を用いた場合と同様に、上述した第1の方法と比べて、第1液晶パネル101の有効階調の減少を抑えることができる。
また、上述した第2の方法では、第1液晶パネル101よりも解像度の低い第2液晶パネル202において表示ムラを補正するので、補正できる表示ムラは低周波ムラに限定される。表示ムラ補正装置20を備えた液晶表示装置200では、グレースケール表示を行う第2液晶パネル202において低周波ムラを補正すると共に、カラー表示を行う第1液晶パネル101において高周波ムラを補正することができる。したがって、表示ムラ補正装置20を用いることにより、細かい表示ムラを高い精度で補正することができる。
低周波ムラだけを補正する表示ムラ補正装置を「第2比較例に係る表示ムラ補正装置」といい、第2比較例に係る表示ムラ補正装置と対比して、本実施形態に係る表示ムラ補正装置20の効果を説明する。図16は、液晶表示装置に表示される、表示ムラを含む画像の例を示す図である。図16に示す画像IMG21は、高周波ムラと低周波ムラを含んでいる。
図17は、第2比較例に係る表示ムラ補正装置による画像IMG21の補正結果を示す図である。図17に示す画像IMG22では、低周波ムラは補正されているが、高周波ムラは補正されずに残存している。
図18は、表示ムラ補正装置20による画像IMG21の補正結果を示す図である。図18に示す画像IMG23では、低周波ムラと高周波ムラの両方が補正されている。このように、表示ムラ補正装置20を用いることにより、低周波ムラだけでなく高周波ムラを高い精度で補正し、第2比較例に係る表示ムラ補正装置と比べて表示品位を改善することができる。
以上に示すように、本実施形態に係る表示ムラ補正装置20は、重なるように配置された第1および第2液晶パネル101、202と、第1および第2液晶パネル101、202の背面側に配置されたバックライト103とを含む液晶表示装置200の表示ムラ補正装置であって、入力画像データDIに基づき、第1中間画像データ(画像データDS)と第2中間画像データ(画像データDT)とを求める画像演算回路(第1画像演算回路21と第2画像演算回路22)と、第1中間画像データに対して液晶表示装置200で発生する表示ムラのうち第1ムラ(高周波ムラ)を補正する処理を行うことにより、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データ(画像データDH)を求める第1ムラ補正回路(高周波ムラ補正回路24)と、第2中間画像データに対して表示ムラのうち第2ムラ(低周波ムラ)を補正する処理を行うことにより、第2液晶パネル202の駆動に必要な第2画像データ(画像データDL)を求める第2ムラ補正回路(低周波ムラ補正回路26)とを備えている。
表示ムラ補正装置20は、高周波ムラ補正用データMHを記憶した高周波ムラ補正用メモリ23と、低周波ムラ補正用データMLを記憶した低周波ムラ補正用メモリ25とをさらに備えている。第1ムラ補正回路は、高周波ムラ補正用メモリ23に記憶された高周波ムラ補正用データMHを用いて、第1中間画像データに対して高周波ムラ補正を行い、第2ムラ補正回路は、低周波ムラ補正用メモリ25に記憶された低周波ムラ補正用データMLを用いて、第2中間画像データに対して低周波ムラ補正を行う。
本実施形態に係る表示ムラ補正方法は、上記の構成を有する液晶表示装置200の表示ムラ補正方法であって、入力画像データDIに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求めるステップ(ステップS211)と、第1中間画像データに対して液晶表示装置200で発生する表示ムラのうち第1ムラを補正する処理を行うことにより、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データを求めるステップ(ステップS212)と、第2中間画像データに対して表示ムラのうち第2ムラを補正する処理を行うことにより、第2液晶パネル202の駆動に必要な第2画像データを求めるステップ(ステップS213)とを備えている。
第1画像データは、高周波ムラ補正用メモリ23に記憶された高周波ムラ補正用データMHを用いて、第1中間画像データに対して高周波ムラ補正を行うことにより求められ、第2画像データは、低周波ムラ補正用メモリ25に記憶された低周波ムラ補正用データMLを用いて、第2中間画像データに対して低周波ムラ補正を行うことにより求められる。
本実施形態に係る表示ムラ補正装置20および表示ムラ補正方法によれば、液晶表示装置200で発生する表示ムラは第1ムラ(高周波ムラ)と第2ムラ(低周波ムラ)に分けられ、第1液晶パネル101の駆動に必要な第1画像データとして第1ムラを補正した画像データ(画像データDH)が求められ、第2液晶パネル202の駆動に必要な第2画像データとして第2ムラを補正した画像データ(画像データDL)が求められる。したがって、第1液晶パネル101において第1ムラを補正し、第2液晶パネル202において第2ムラを補正することができる。よって、有効階調を減少させずに、表示ムラを高い精度で補正することができる。
また、高周波ムラ補正用メモリ23に記憶された高周波ムラ補正用データMHを用いて高周波ムラ補正を行い、低周波ムラ補正用メモリ25に記憶された低周波ムラ補正用データMLを用いて低周波ムラ補正を行うことにより、高周波ムラ補正と低周波ムラ補正を容易に行うことができる。
以上に述べた表示ムラ補正装置および液晶表示装置については、各種の変形例を構成することができる。第1の実施形態では、色ムラ補正用メモリ13は第1液晶パネル101のサブ画素と同数の色ムラ補正用データを記憶し、輝度ムラ補正用メモリ15は第2液晶パネル102の画素と同数の輝度ムラ補正用データを記憶し、第2の実施形態では、高周波ムラ補正用メモリ23は第1液晶パネル101の画素と同数の高周波ムラ補正用データを記憶し、低周波ムラ補正用メモリ25は第2液晶パネル202の画素数と同数の低周波ムラ補正用データを記憶することとした。変形例に係る表示ムラ補正装置では、これらのメモリは、補正用データの代表値だけを記憶してもよい。この場合、各ムラ補正回路は、メモリから読み出した補正用データの代表値に対して補間演算を行うことにより、メモリに記憶されていない補正用データを求める。これにより、メモリに記憶される補正用データの量を削減することができる。また、変形例に係る表示ムラ補正装置では、上記とは異なる方法で補正用データを求めてもよい。
また、第1および第2の実施形態では、第2液晶パネル102、202は第1液晶パネル101の背面側に配置することとした。変形例に係る液晶表示装置では、第1液晶パネル101を第2液晶パネル102、202の背面側に配置してもよい。また、第1および第2の実施形態では、第2液晶パネル102、202はモノクロ液晶パネルであることとした。変形例に係る液晶表示装置では、第2液晶パネル102、202はカラー液晶パネルであってもよい。この場合には、第2パネル駆動回路105、205は、赤、緑、および、青のサブ画素に同じ画像データを書き込めばよい。
10、20…表示ムラ補正装置
11、21…第1画像演算回路
12、22…第2画像演算回路
13…色ムラ補正用メモリ
14…色ムラ補正回路
15…輝度ムラ補正用メモリ
16…輝度ムラ補正回路
17…ホワイトバランス調整用メモリ
18…ホワイトバランス調整回路
23…高周波ムラ補正用メモリ
24…高周波ムラ補正回路
25…低周波ムラ補正用メモリ
26…低周波ムラ補正回路
100、200…液晶表示装置
101…第1液晶パネル
102、202…第2液晶パネル
103…バックライト
104…第1パネル駆動回路
105、205…第2パネル駆動回路
106…バックライト駆動回路

Claims (19)

  1. 重なるように配置された第1および第2液晶パネルと、前記第1および第2液晶パネルの背面側に配置されたバックライトとを含む液晶表示装置の表示ムラ補正方法であって、
    入力画像データに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求めるステップと、
    前記第1中間画像データに対して前記液晶表示装置で発生する表示ムラのうち第1ムラを補正する処理を行うことにより、前記第1液晶パネルの駆動に必要な第1画像データを求めるステップと、
    前記第2中間画像データに対して前記表示ムラのうち第2ムラを補正する処理を行うことにより、前記第2液晶パネルの駆動に必要な第2画像データを求めるステップとを備えた、表示ムラ補正方法。
  2. 前記第1ムラは色ムラであり、前記第2ムラは輝度ムラであることを特徴とする、請求項1に記載の表示ムラ補正方法。
  3. 前記第1画像データは、色ムラ補正用メモリに記憶された色ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して色ムラ補正を行うことにより求められ、
    前記第2画像データは、輝度ムラ補正用メモリに記憶された輝度ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して輝度ムラ補正を行うことにより求められることを特徴とする、請求項2に記載の表示ムラ補正方法。
  4. 前記第1画像データに対してホワイトバランス調整を行うステップをさらに備えた、請求項2に記載の表示ムラ補正方法。
  5. 前記ホワイトバランス調整は、ホワイトバランス調整用メモリに記憶されたホワイトバランス調整用データを用いて行われることを特徴とする、請求項4に記載の表示ムラ補正方法。
  6. 前記第1ムラは高周波ムラであり、前記第2ムラは低周波ムラであることを特徴とする、請求項1に記載の表示ムラ補正方法。
  7. 前記第1画像データは、高周波ムラ補正用メモリに記憶された高周波ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して高周波ムラ補正を行うことにより求められ、
    前記第2画像データは、低周波ムラ補正用メモリに記憶された低周波ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して低周波ムラ補正を行うことにより求められることを特徴とする、請求項6に記載の表示ムラ補正方法。
  8. 重なるように配置された第1および第2液晶パネルと、前記第1および第2液晶パネルの背面側に配置されたバックライトとを含む液晶表示装置の表示ムラ補正装置であって、
    入力画像データに基づき、第1中間画像データと第2中間画像データとを求める画像演算回路と、
    前記第1中間画像データに対して前記液晶表示装置で発生する表示ムラのうち第1ムラを補正する処理を行うことにより、前記第1液晶パネルの駆動に必要な第1画像データを求める第1ムラ補正回路と、
    前記第2中間画像データに対して前記表示ムラのうち第2ムラを補正する処理を行うことにより、前記第2液晶パネルの駆動に必要な第2画像データを求める第2ムラ補正回路とを備えた、表示ムラ補正装置。
  9. 前記第1ムラは色ムラであり、前記第2ムラは輝度ムラであることを特徴とする、請求項8に記載の表示ムラ補正装置。
  10. 色ムラ補正用データを記憶した色ムラ補正用メモリと、
    輝度ムラ補正用データを記憶した輝度ムラ補正用メモリとをさらに備え、
    前記第1ムラ補正回路は、前記色ムラ補正用メモリに記憶された前記色ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して色ムラ補正を行い、
    前記第2ムラ補正回路は、前記輝度ムラ補正用メモリに記憶された前記輝度ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して輝度ムラ補正を行うことを特徴とする、請求項9に記載の表示ムラ補正装置。
  11. 前記第1画像データに対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整回路をさらに備えた、請求項9に記載の表示ムラ補正装置。
  12. ホワイトバランス調整用データを記憶したホワイトバランス調整用メモリをさらに備え、
    前記ホワイトバランス調整回路は、前記ホワイトバランス調整用メモリに記憶された前記ホワイトバランス調整用データを用いて、前記ホワイトバランス調整を行うことを特徴とする、請求項11に記載の表示ムラ補正装置。
  13. 前記第1ムラは高周波ムラであり、前記第2ムラは低周波ムラであることを特徴とする、請求項8に記載の表示ムラ補正装置。
  14. 高周波ムラ補正用データを記憶した高周波ムラ補正用メモリと、
    低周波ムラ補正用データを記憶した低周波ムラ補正用メモリとをさらに備え、
    前記第1ムラ補正回路は、前記高周波ムラ補正用メモリに記憶された前記高周波ムラ補正用データを用いて、前記第1中間画像データに対して高周波ムラ補正を行い、
    前記第2ムラ補正回路は、前記低周波ムラ補正用メモリに記憶された前記低周波ムラ補正用データを用いて、前記第2中間画像データに対して低周波ムラ補正を行うことを特徴とする、請求項13に記載の表示ムラ補正装置。
  15. 前記第1液晶パネルと、
    前記第1液晶パネルと重なるように配置された前記第2液晶パネルと、
    前記第1および第2液晶パネルの背面側に配置された前記バックライトと、
    請求項8~14のいずれかに記載の表示ムラ補正装置とを備えた、液晶表示装置。
  16. 前記第1液晶パネルはカラー表示を行い、
    前記第2液晶パネルはグレースケール表示を行うことを特徴とする、請求項15に記載の液晶表示装置。
  17. 前記第2液晶パネルは、前記第1液晶パネルの背面側に配置されていることを特徴とする、請求項15に記載の液晶表示装置。
  18. 前記第1液晶パネルは、前記第2液晶パネルの背面側に配置されていることを特徴とする、請求項15に記載の液晶表示装置。
  19. 前記第1液晶パネルの解像度は、前記第2液晶パネルの解像度よりも高いことを特徴とする、請求項15に記載の液晶表示装置。
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