JP2022075247A - 汚れ検出装置、汚れ検出方法、及び汚れ検出プログラム - Google Patents

汚れ検出装置、汚れ検出方法、及び汚れ検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】汚れ検出の確実性を向上可能な汚れ検出装置等を提供する。【解決手段】汚れ検出装置1は、外光強度に応じた外光画像を取得可能なセンシングカメラ4と、センシングカメラ4における外光の入射面に対する洗浄処理を実行する洗浄系6と、を搭載する車両における入射面に付着した汚れを検出する。汚れ検出装置1は、複数フレームの外光画像からエッジを抽出したエッジ画像を生成するエッジ検出部120を備える。汚れ検出装置1は、複数フレームのエッジ画像に基づいて、汚れが付着した領域の候補とする候補領域を特定する領域特定部130を備える。汚れ検出装置1は、外光画像における候補領域内の輝度平均値について、複数フレームにわたる変動量が、汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定する判定部150を備える。【選択図】図3

Description

この明細書における開示は、光学センサにおける外光の入射面に付着した汚れを検出する技術に関する。
特許文献1には、カメラ等の車載センサに付着した汚れを検出する装置が開示されている。特許文献1の装置は、複数フレームの撮像画像において同じ場所に示されるオクルージョンを、汚れとして検出する。
米国特許第10518754号明細書
しかし、特許文献1の技術のようにオクルージョンを検出したとしても、当該オクルージョンが汚れによるものとは限らない。したがって、複数フレームの画像の比較による汚れ検出には、確実性向上の余地が有る。
開示される目的は、汚れ検出の確実性を向上可能な汚れ検出装置、汚れ検出方法、及び汚れ検出プログラムを提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された汚れ検出装置のひとつは、外光強度に応じた外光画像(Io)を取得可能な光学センサ(4,5)と、光学センサにおける外光の入射面(33)に対する洗浄処理を実行する洗浄系(6)と、を搭載する車両(2)における入射面に付着した汚れを検出する汚れ検出装置であって、
複数フレームの外光画像からエッジを抽出したエッジ画像(Ie)を生成するエッジ画像生成部(120)と、
複数フレームのエッジ画像に基づいて、汚れが付着した領域の候補とする候補領域を特定する特定部(130)と、
外光画像における候補領域内の特徴量について、複数フレームにわたる変動量が、汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定する判定部(150)と、
を備える。
開示された汚れ検出方法のひとつは、外光強度に応じた外光画像(Io)を取得可能な光学センサ(4,5)と、光学センサにおける外光の入射面(33)に対する洗浄処理を実行する洗浄系(6)と、を搭載する車両(2)における入射面に付着した汚れを検出するために、プロセッサ(12,82)により実行される汚れ検出方法であって、
複数フレームの外光画像からエッジを抽出したエッジ画像(Ie)を生成するエッジ画像生成プロセス(S20,S30)と、
複数フレームのエッジ画像に基づいて、汚れが付着した領域の候補とする候補領域を特定する特定プロセス(S35,S40;S45)と、
外光画像における候補領域内の特徴量について、複数フレームにわたる変動量が、汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定する判定プロセス(S70,S110)と、
を含む。
開示された汚れ検出プログラムのひとつは、外光強度に応じた外光画像(Io)を取得可能な光学センサ(4,5)と、光学センサにおける外光の入射面(33)に対する洗浄処理を実行する洗浄系(6)と、を搭載する車両(2)における入射面に付着した汚れを検出するために、プロセッサ(12,82)に実行させる命令を含む汚れ検出プログラムであって、
命令は、
複数フレームの外光画像からエッジを抽出したエッジ画像(Ie)を生成させるエッジ画像生成プロセス(S20,S30)と、
複数フレームのエッジ画像に基づいて、汚れが付着した領域の候補とする候補領域を特定させる特定プロセス(S35,S40;S45)と、
外光画像における候補領域内の特徴量について、複数フレームにわたる変動量が、汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定させる判定プロセス(S70,S110)と、
を含む。
これらの開示によれば、まず複数フレームのエッジ画像に基づいて、汚れが付着した候補領域が特定される。さらに、外光画像における当該候補領域内の特徴量について、複数フレームにわたる変動量が汚れの付着判定を下す付着範囲であるか否かが判定される。洗浄の必要性が高い汚れほど外光の透過度合が小さいため、外光画像における特徴量の平均値についての変動量も小さくなる。故に、候補領域に洗浄の必要性が比較的高い汚れが付着していた場合、これを確実に検出し得る。以上により、汚れ検出の確実性を向上可能な汚れ検出装置、汚れ検出方法、及び汚れ検出プログラムが提供され得る。
第1実施形態による自動運転ユニットの車両への搭載状態を示す側面図である。 第1実施形態による自動運転ユニットの全体構成を示す横断面模式図である。 汚れ検出装置が有する機能の一例を示すブロック図である。 外光画像及び当該外光画像から生成されるエッジ画像の一例を示す図である。 複数フレームにわたるエッジの変化を模式的に示す図である。 候補領域の特定方法の一例を模式的に示す図である。 汚れ検出装置が実行する汚れ検出方法の一例を示すフローチャートである。 図7の処理の続きを示すフローチャートである。 第2実施形態において汚れ検出装置が有する機能の一例を示すブロック図である。 第2実施形態において汚れ検出装置が実行する汚れ検出方法の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態において汚れ検出装置が有する機能の一例を示すブロック図である。 第3実施形態において汚れ検出装置が実行する汚れ検出方法の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態において汚れ検出装置が実行する汚れ検出方法の一例を示すフローチャートである。 第5実施形態による自動運転ユニットの全体構成を示す横断面模式図である。 第5実施形態において汚れ検出装置が有する機能の一例を示すブロック図である。 第5実施形態において汚れ検出装置が実行する汚れ検出方法の一例を示すフローチャートである。 第6実施形態において汚れ検出装置が有する機能の一例を示すブロック図である。 第6実施形態において汚れ検出装置が実行する汚れ検出方法の一例を示すフローチャートである。 第7実施形態において汚れ検出装置が実行する汚れ検出方法の一例を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
第1実施形態の汚れ検出装置1について、図1~図8を参照しながら説明する。第1実施形態において、汚れ検出装置1は、センシングカメラ4に搭載された電子制御装置である。図1に示すように、センシングカメラ4を備える自動運転ユニットADUは、車両2に搭載される。車両2は、自律運転制御又は高度運転支援制御による自動運転モードにおいて、定常的若しくは一時的に自動走行可能となっている。自動運転ユニットADUは、汚れ検出装置1と共に、ハウジング3、センシングカメラ4、洗浄系6及びデータ処理装置7を含んで構成されている。なお、以下の説明において、前、後、左、右、上及び下とは、水平面上の車両2を基準に定義されている。
図1,2に示すようにハウジング3は、例えば金属等により中空状の扁平箱形に形成されている。ハウジング3は、車両2のルーフ20上に設置される。ハウジング3の壁30には、センサ窓31が開口している。センサ窓31は、板状の透光カバー32により覆われている。透光カバー32の外面は、車両2の外界から光の入射する入射面33を、構成している。なお、自動運転ユニットADUに複数のセンサが搭載される場合、センサ窓31、及び入射面33を構成する透光カバー32は、複数設けられることになる。
図1~3に示す洗浄系6は、センシングカメラ4においてセンシング領域ACから光の入射する入射面33を洗浄する。なお、洗浄系6は、自動運転ユニットADUに搭載された、センシングカメラ4以外の光学センサの入射面33を洗浄可能であってもよい。洗浄系6は、入射面33毎に洗浄モジュール60を備えている。すなわち、入射面33が複数存在する場合には、複数の洗浄モジュール60が自動運転ユニットADUに搭載される。各洗浄モジュール60は、入射面33を洗浄するための洗浄流体として、洗浄ガスを入射面33へ噴射する、洗浄ノズルを有していてもよい。ここで、洗浄ガスは圧縮したエアであってもよいし、洗浄剤を含んだガスであってもよい。各洗浄モジュール60は、入射面33を洗浄するための洗浄流体として、洗浄液を入射面33へ噴射する、洗浄ノズルを有していてもよい。各洗浄モジュール60は、複数種類の洗浄流体を噴射可能であってもよい。各洗浄モジュール60は、入射面33を払拭により洗浄する、洗浄ワイパを有していてもよい。
データ処理装置7は、例えばLAN(Local Area Network)、ワイヤハーネス及び内部バス等のうち、少なくとも一種類を介して自動運転ユニットADUの電気的構成要素4,5と接続される。データ処理装置7は、少なくとも一つの専用コンピュータを含んで構成される。なお、データ処理装置7は、車両2において自動運転ユニットADU以外の箇所に搭載されていてもよい。
データ処理装置7を構成する専用コンピュータは、例えば、車両2内のECU(Electronic Control Unit)と共同して自動運転モードを制御する、運転制御ECUである。又は、データ処理装置7を構成する専用コンピュータは、車両2の走行アクチュエータを個別制御する、アクチュエータECUであってもよい。データ処理装置7を構成する専用コンピュータは、自己位置を含んだ車両2の状態量を推定する、ロケータECUであってもよい。データ処理装置7を構成する専用コンピュータは、車両2の走行経路をナビゲートする、ナビゲーションECUであってもよい。データ処理装置7を構成する専用コンピュータは、車両2の情報提示系の情報提示を制御する、HCU(HMI(Human Machine Interface) Control Unit)であってもよい。
データ処理装置7は、こうした専用コンピュータを含んで構成されることで、メモリ71及びプロセッサ72を少なくとも一つずつ有している。メモリ71は、コンピュータにより読み取り可能なプログラム及びデータ等を非一時的に記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体及び光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。プロセッサ72は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)及びRISC(Reduced Instruction Set Computer)-CPU等のうち、少なくとも一種類をコアとして含む。
データ処理装置7は、後述のセンシングカメラ4にて検出された外光画像Ioを取得し、所定の画像処理を行う画像処理装置であり、車両2に搭載された情報処理装置である。所定の画像処理とは、例えば、画像の補正、画像認識等である。データ処理装置7が運転制御ECUである場合、データ処理装置7は、画像処理の結果に基づいて車両2の周辺環境を認識する。そして、データ処理装置7は、認識結果に応じた車両2の走行制御を実施する。データ処理装置7は、センシングカメラ4以外のセンサから取得した情報を、外光画像Ioと併用して走行制御に利用してもよい。データ処理装置7は、センシングカメラ4に搭載された汚れ検出装置1よりも高い処理性能を有してよい。
センシングカメラ4は、光学センサの一例であって、車両2において自動運転モードに活用可能な光学情報を取得する、所謂外界カメラである。センシングカメラ4は、撮像素子41及び汚れ検出装置1を有している。
撮像素子41は、例えばCMOS等の半導体素子である。撮像素子41の外界側(本実施形態では前側)には、センシングカメラ4専用の入射面33が、配置されている。外界のうち、撮像素子41の画角により決まるセンシング領域ACから、入射面33へ入射する光により、同素子41が露光される。なお、センシングカメラ4は、自動運転ユニットADUに複数設置されていてもよい。例えば、車両2の側方及び後方をそれぞれセンシング領域ACとするセンシングカメラ4が設置されていてもよい。
図2,3に示す汚れ検出装置1は、例えばLAN(Local Area Network)、ワイヤハーネス及び内部バス等のうち、少なくとも一種類を介して自動運転ユニットADUの電気的構成要素6,7と接続される。汚れ検出装置1は、少なくとも一つの専用コンピュータを含んで構成される。
汚れ検出装置1は、こうした専用コンピュータを含んで構成されることで、メモリ11及びプロセッサ12を少なくとも一つずつ有している。メモリ11は、コンピュータにより読み取り可能なプログラム及びデータ等を非一時的に記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体及び光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体である。プロセッサ12は、例えばCPU、GPU及びRISC-CPU等のうち、少なくとも一種類をコアとして含む。
プロセッサ12は、メモリ11に記憶された汚れ検出プログラムに含まれる複数の命令を、実行する。これにより汚れ検出装置1は、洗浄系6を制御するための機能部(即ち、機能ブロック)を、複数構築する。このように汚れ検出装置1では、洗浄系6を制御するためにメモリ11に記憶された汚れ検出プログラムが複数の命令をプロセッサ12に実行させることで、複数の機能部が構築される。汚れ検出装置1により構築される複数の機能部には、図3に示すように画像生成部110、エッジ検出部120、領域特定部130、平均値算出部140、判定部150及び指示部160が含まれる。
画像生成部110は、撮像素子41における複数画素の露光及び走査を制御すると共に、同素子41からの信号を処理してデータ化する。画像生成部110が撮像素子41を露光する露光モードでは、センシング領域AC内の物点が外光の反射点となる。その結果、反射点で反射された外光が、入射面33を通して撮像素子41に入射する。このとき画像生成部110は、撮像素子41の複数画素を走査することで、反射された外光をセンシングする。ここで特に画像生成部110は、センシングした外光の強度に応じて複数画素毎に取得される輝度値を、各画素値として二次元データ化することで、外光強度に応じた外光画像Ioを取得する。ここで、入射面33に汚れが付着していた場合、図4に示すように、当該汚れに対応する汚れ像Cが外光画像Ioに写り込むこととなる。このため、汚れ像Cが写り込んだ領域では、外光が実質的に遮蔽、又は周囲領域と比較して減衰される。ここで、汚れとは、例えば泥、虫の死骸及び鳥の糞等である。なお、外光画像Ioには、輝度値に加えて色情報が含まれていてもよい。
制御サイクル毎にエッジ検出部120には、センシングカメラ4から外光画像Ioが入力される。エッジ検出部120は、外光画像Ioに対して、少なくとも一種類のエッジフィルタ処理を施すことで、当該画像Icからエッジを検出する。換言すれば、エッジ検出部120は、図4に示すように、輝度値を含む外光画像Ioから、エッジ情報を含むエッジ画像Ieを生成する。エッジ検出部120は、1フレームごとに外光画像Ioからエッジ画像Ieを生成し、エッジの履歴としてメモリ11に逐次格納する。エッジ検出部120は、「エッジ画像生成部」の一例である。
ここで、図4に示すように、汚れ像Cが写り込んだ外光画像Ioから生成されたエッジ画像Ieは、外光の実質的な遮蔽又は減衰により、実質的にエッジの抽出されない領域を、汚れ像Cに対応する領域として含むことになる。汚れ像Cは入射面33に対して実質的に相対移動しないため、図5に示すように、汚れ像Cの写り込んだ領域は、複数フレームにわたって位置が実質変化しない。ここで、図5に示す複数フレーム画像Iemは、10フレーム分のエッジ画像Ieを重ねて示した画像である。なお、センシングカメラ4の焦点距離が比較的長い場合、汚れ像Cのエッジは抽出されない。又は、センシングカメラ4の焦点距離が比較的短い場合、汚れ像Cのエッジが抽出され得る。この場合、当該エッジの内側にエッジの抽出されない領域が存在することになる。
領域特定部130は、車両2の走行中における複数フレーム間でのエッジ画像Ieの変化に基づいて、汚れが付着した領域の候補である候補領域BLcを特定する。例えば、領域特定部130は、車両2の走行中における規定数の複数フレームにわたってエッジが抽出されないと判断した領域を、候補領域BLcとして特定する。詳記すると、領域特定部130は、1つのエッジ画像Ieを複数のブロックBLに分割する(図6参照)。領域特定部130は、ブロックBL毎にエッジの検出有無を判定し、複数フレームにわたってエッジが検出されないと判断したブロックBLを、候補領域BLcとして抽出する。なお、図6では、エッジ画像Ieを12分割するブロックBLが記載されているが、エッジ画像Ieをより細かく分割するブロックBLが設定されてもよい。領域特定部130は、「特定部」の一例である。
平均値算出部140は、エッジ画像Ieに対応する外光画像Ioにおける候補領域BLc内の輝度値について、フレーム毎の平均値(輝度平均値)を算出する。例えば、平均値算出部140は、候補領域BLcを特定されたエッジ画像Ieの元となる外光画像Ioについて、候補領域BLc内のピクセルの輝度値を行毎に積算して各行における平均値(行平均値)を取得する。そして、平均値算出部140は、行平均値を積算して候補領域BLc全体の輝度平均値を算出する。平均値算出部140は、以上の処理を規定数のフレームにわたって実行し、フレーム毎の輝度平均値をメモリ11に格納する。輝度平均値は、「特徴量」の一例である。
また、平均値算出部140は、洗浄系6による洗浄処理が終了すると、画像生成部110にて生成された洗浄後の外光画像Ioを取得し、洗浄後の候補領域BLcにおける輝度平均値を算出する。このとき、平均値算出部140は、洗浄後に生成された複数フレームのうち特定フレームの外光画像Ioにおける輝度平均値を算出すればよい。又は、平均値算出部140は、規定数より少ない所定数のフレームの各外光画像Ioについて輝度平均値を算出し、それらの平均値(フレーム間平均値)を算出してもよい。
判定部150は、複数フレームにわたる輝度平均値の変動量が、汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定する。付着範囲は、変動量に関する閾値以下、又は当該閾値未満となる数値範囲に規定される。変動量が付着範囲内であるということは、外光を実質遮蔽する又は減衰させる汚れが入射面33の候補領域BLcに対応する部分に付着しており、外光の変化が検出されづらくなっている可能性が高い。一方で、変動量が付着範囲外である場合には、外光の変化を十分に検出できる程度の、洗浄処理の必要性のない付着物が付着している可能性、又は、車両2との相対位置の変化が少ない並走移動体が存在している可能性が高い。判定部150は、判定結果を指示部160へと提供する。汚れの付着判定が下されるということは、指示部160にて汚れの付着に対応するための処理が実行されることを意味する。
加えて、判定部150は、洗浄前の輝度平均値と、洗浄後の輝度平均値との差分が、汚れの残留判定を下す残留範囲内であるか否かを判定する。残留範囲は、輝度平均値の差分に関する閾値以下、又は当該閾値未満となる数値範囲に規定される。このとき、判定部150は、洗浄前における特定フレームの外光画像Ioにおける輝度平均値と、洗浄後における特定フレームの外光画像Ioにおける輝度平均値との差分について判定を実行すればよい。又は、判定部150は、洗浄前と洗浄後のフレーム間平均値の差分について判定を実行してもよい。差分が残留範囲内であるということは、汚れが洗浄処理によって除去されず、残留している可能性が高い。特に、虫の死骸及び鳥の糞は、泥に比較して残留し易い。判定部150は、判定結果を指示部160へと提供する。汚れの残留判定が下されるということは、指示部160にて汚れの残留に対応するための処理が実行されることを意味する。
指示部160は、変動量が付着範囲内であると判定された場合に、自動運転モードの車両2における洗浄系6に対して洗浄制御を指示する。すなわち、指示部160では、候補領域BLcにおける変動量が閾値以下又は未満となる場合に、候補領域BLcにて洗浄対象となる汚れが付着していると判断されることになる。指令を受けて洗浄系6は、図2の如くセンシングカメラ4の入射面33に対応する洗浄モジュール60を駆動制御することで、入射面33の洗浄処理を実行する。なお、以下において、この洗浄処理を通常洗浄処理と表記する場合が有る。
加えて、指示部160は、洗浄前後での輝度平均値の差分が残留範囲内であると判定された場合に、自動運転モードの車両2における洗浄系6に対して、洗浄方法を変更した洗浄処理を指示する。例えば、指示部160は、通常洗浄処理に対して洗浄能力を高めるように洗浄方法を変更した洗浄処理(特殊洗浄処理)を指示する。指示部160は、特殊洗浄処理として、洗浄手段の変更を指示してもよい。ここで、洗浄手段は、洗浄ガスの噴射、洗浄液の噴射、及びワイパによる払拭等が含まれる。又は、指示部160は、特殊洗浄処理として、洗浄流体の噴射圧の増大を指示してもよい。又は、指示部160は、特殊洗浄処理として、洗浄流体の噴射量の増大を指示してもよい。又は、指示部160は、特殊洗浄処理として、洗浄流体の種類の変更を指示してもよい。
このような機能部110~160の共同により、汚れ検出装置1が洗浄系6を制御する汚れ検出方法のフローを、図7及び図8に従って以下に説明する。なお、本フローにおける各「S」は、汚れ検出プログラムに含まれた複数命令によって実行される複数ステップを、それぞれ意味する。
まず、図7のS10において画像生成部110は、撮像素子41の露光によりセンシングした外光の強度に応じて複数画素毎に取得される輝度値を、各画素値として二次元データ化することで、外光画像Ioを生成する。次に、S20では、エッジ検出部120は、外光画像Ioからエッジを検出し、エッジ画像Ieを生成する。続いて、S30では、エッジ検出部120が、S20にて生成したエッジ画像Ieをメモリ11に格納する。
さらに、S40では、領域特定部130が、格納されたエッジ画像Ieのフレーム数が規定数に到達したか否かを判定する。規定数に到達していないと判定すると、S10へと戻る。一方で、規定数に到達したと判定すると、S40へと進む。S40では、領域特定部130が、規定のフレーム数のエッジ画像Ieに基づいて、候補領域BLcが存在するか否かを判定する。具体的には、領域特定部130は、規定数のフレームにわたって、エッジ画像Ieにエッジが検出されないと判断される候補領域BLcが有るか否かを判定する。候補領域BLcが存在しないと判定すると、S10へと戻る。
一方で、候補領域BLcが存在すると判定すると、本フローがS50へと移行する。S50では、平均値算出部140が、エッジ画像Ieに対応する外光画像Ioにおける候補領域BLc内の輝度値について、フレーム毎に平均値(輝度平均値)を算出する。次に、S60では、平均値算出部140が、算出した各フレームの輝度平均値をメモリ11に格納する。
続くS70では、判定部150が、規定のフレーム数分の輝度平均値の変動量を算出し、当該変動量が付着範囲内であるか否かを判定する。付着範囲外であると判定すると、洗浄が不要であると判断されるため、本フローがS10へと戻る。
一方で、変動量が付着範囲内であると判定すると、洗浄が必要であると判断されるため、S80へと進む。S80では、指示部160が、洗浄指示を生成し、洗浄系6へと送信する。
図8に移り、S90では、平均値算出部140が、洗浄系6による洗浄処理が終わったか否かを判定する。終わったと判定すると、S100にて、平均値算出部140が、洗浄後の候補領域BLcにおける輝度平均値を算出する。
続くS110では、判定部150が、洗浄前の輝度平均値と、洗浄後の輝度平均値との差分が、残留範囲内であるか否かを判定する。残留範囲外であると判定すると、洗浄により汚れの除去が完了したと判断されるので、本フローが終了する。一方で、差分が残留範囲内であると判定すると、本フローがS120へと移行する。S120では、指示部160が、洗浄方法を変更した洗浄指示を送信する。洗浄指示が送信されると、本フローが終了する。
なお、上述のS20,S30が「エッジ画像生成プロセス」、S35,S40が「特定プロセス」、S70,S110が「判定プロセス」、S80,S120が「指示プロセス」の一例である。
以上の第1実施形態によれば、まず複数フレームのエッジ画像Ieに基づいて、汚れが付着した候補領域BLcが特定される。さらに、外光画像Ioにおける当該候補領域BLc内の輝度平均値について、複数フレームにわたる変動量が汚れの付着判定を下す付着範囲であるか否かが判定される。洗浄の必要性が高い汚れほど外光の透過度合が小さいため、外光画像Ioにおける輝度平均値についての変動量も小さくなる。故に、候補領域BLcに洗浄の必要性が比較的高い汚れが付着していた場合、これを確実に検出し得る。具体的には、泥、虫の死骸、糞等の汚れが、確実に検出され得る。以上により、汚れ検出の確実性が向上可能となり得る。
また、第1実施形態によれば、輝度平均値の変動量が付着範囲内であると判定した場合に、洗浄系6に対して洗浄処理の実行が指示される。故に、入射面33に汚れが付着していると判定された場合に、洗浄系6による洗浄処理が当該入射面に対して確実に実行され得る。したがって、付着した汚れに対する適切な対応が可能となる。
加えて、第1実施形態によれば、車両2の走行中における複数フレームにわたってエッジが抽出されないと判断した領域が、候補領域BLcに特定される。入射面33に付着した汚れに対してはセンシングカメラ4の焦点がずれ易いため、結果として、汚れはエッジの抽出されないぼやけた像として撮像され得る。故に、エッジが抽出されないと判断された領域が候補領域BLcに特定されることで、汚れの付着した範囲が確実に候補領域BLcに含まれ得る。したがって、エッジ検出の段階での汚れ検出の確実性が向上され得る。
さらに、第1実施形態によれば、洗浄処理の実行前における輝度平均値と洗浄処理の実行後における輝度平均値との差分について、汚れの残留判定を下す残留範囲内であるか否かが判定される。故に、差分が残留範囲内である場合に、汚れが洗浄処理によって除去されずに残量していることが確実に検知され得る。したがって、洗浄処理による除去が難しい汚れに対する対応が可能となり得る。
また、第1実施形態によれば、洗浄処理の実行前後での輝度平均値の差分が残留範囲内であると判定されると、洗浄方法を変更した洗浄処理の実行を洗浄系6に指示する。故に、洗浄処理による除去が難しい汚れに対して、異なる洗浄方法による洗浄を試みることが可能となる。したがって、除去が比較的難しい汚れの除去可能性が向上し得る。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態における汚れ検出装置1の変形例について説明する。図9及び図10において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第2実施形態における指示部160は、洗浄前後で輝度平均値の差分が残留範囲内であると判定されると、汚れに対する対応処理を、データ処理装置7に指示する(S125)。この対応処理は、汚れに対する洗浄処理とは異なる。例えば、指示部160は、外光画像Ioにおける候補領域BLcを、画像処理の対象から除外する指示を送信する。又は、指示部160は、候補領域BLcが存在すると判定されたセンシングカメラ4からのデータ自体の使用を中断する指示を送信してもよい。又は、指示部160は、自動運転モード中の車両2を停車させる指示を送信してもよい。
以上の第2実施形態によれば、洗浄処理の実行前後での輝度平均値の差分が残留範囲内であると判定されると、洗浄系6による洗浄処理とは異なる対応処理がデータ処理装置7に指示され得る。故に、洗浄処理による除去が難しい汚れが付着している場合に、当該汚れの存在を考慮した情報処理が、データ処理装置7にて実施可能となる。したがって、除去が比較的難しい汚れに対する適切な対応が可能となり得る。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態における汚れ検出装置1の変形例について説明する。図11及び図12において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第3実施形態における指示部160は、輝度平均値の変動量が付着範囲内であると判定されると、データ処理装置7に対して、外光画像Ioに基づく汚れの検出処理(詳細検出処理)を指示する(S85)。
詳細検出処理において、データ処理装置7は、候補領域BLcを含む外光画像Ioを画像認識することで、候補領域BLcに実際に汚れが付着しているか否かを判定する。なお、データ処理装置7は、画像認識により、候補領域BLcに付着している汚れの種別を判別してもよい。汚れが付着していると判定すると、データ処理装置7は、洗浄系6に対して洗浄処理を指示する。又は、データ処理装置7が、洗浄が必要である旨の情報を汚れ検出装置1の指示部160へと送信してもよい。この場合、指示部160が、洗浄の指示を洗浄系6へと送信する。
以上の第3実施形態によれば、輝度平均値の変動量が付着範囲内であると判定された場合に、外光画像Ioの画像処理を行うデータ処理装置7に対して、外光画像Ioに基づく汚れの検出を指示する。故に、汚れ検出装置1からの指示に応じて、データ処理装置7にてより詳細な汚れ検出処理が実行され得る。このため、データ処理装置7にて汚れ検出処理を常時実施することを回避可能となる。したがって、データ処理装置7の処理負荷が低減され得る。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態における汚れ検出装置1の変形例について説明する。図13において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第4実施形態における領域特定部130は、車両2の走行中における複数フレームにわたって位置が固定であると判断したエッジにより囲まれた領域を、候補領域BLcに特定する(S45)。領域特定部130は、例えば、第1実施形態と同様に、エッジ画像Ieを複数のブロックBLに分割し、位置が固定であると判断したエッジにより囲まれたブロックBLを候補領域BLcとすればよい。
以上の第4実施形態によれば、車両2の走行中における複数フレームにわたって位置が固定であると判断したエッジにより囲まれた領域が、候補領域BLcに特定される。入射面33に付着した汚れは、走行中の車両2に対して実質的に相対移動しないため、結果として、汚れはエッジの位置が固定である像として撮像され得る。故に、エッジの位置が固定であると判断された領域が候補領域BLcに特定されることで、汚れの付着した範囲が確実に候補領域BLcに含まれ得る。したがって、エッジ検出の段階での汚れ検出の確実性が向上され得る。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1実施形態における汚れ検出装置1の変形例について説明する。図14~図16において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第5実施形態において、自動運転ユニットADUは、光学センサとしてLiDAR(Light Detection and Ranging / Laser Imaging Detection and Ranging)5を備えている。LiDAR5は、センシングカメラ4と同様に、車両2において自動運転モードに活用可能な光学情報を取得する。LiDAR5は、発光素子50、撮像素子51及び汚れ検出装置8を有している。
発光素子50は、例えばレーザダイオード等の、指向性レーザ光を発する半導体素子である。発光素子50は、車両2の外界へ向かうレーザ光を、断続的なパルスビーム状に照射する。撮像素子51は、例えばSPAD(Single Photon Avalanche Diode)等の、光に対して高感度な半導体素子である。撮像素子51の外界側(本実施形態では前側)には、LiDAR5専用の入射面33が、配置されている。以下において、区別のため、センシングカメラ4専用の入射面33を入射面33C、LiDAR5専用の入射面33を入射面33Lと表記する。外界のうち、撮像素子51の画角により決まるセンシング領域ALから、入射面33Lへ入射する光により、同素子51が露光される。
第5実施形態において、汚れ検出装置8は、LiDAR5に搭載された電子制御装置である。汚れ検出装置8は、第1実施形態と同様に、少なくとも一つの専用コンピュータを含んで構成され、メモリ81及びプロセッサ82を少なくとも一つずつ有している。汚れ検出装置8では、洗浄系6を制御するためにメモリ81に記憶された汚れ検出プログラムが複数の命令をプロセッサ82に実行させることで、複数の機能部が構築される。汚れ検出装置1により構築される複数の機能部には、図15に示すように画像生成部115、エッジ検出部120、領域特定部130、平均値算出部140、判定部150及び指示部160が含まれる。なお、第1実施形態における機能部と同符号の機能部については、第1実施形態の説明を援用する。
画像生成部115は、撮像素子51における複数画素の露光及び走査を制御すると共に、同素子51からの信号を処理してデータ化する。画像生成部115が発光素子50からの光照射により撮像素子51を露光する反射光モードでは、センシング領域AL内の物点がレーザ光の反射点となる。その結果、反射点での反射されたレーザ光(以下、反射光という)が、入射面33Lを通して撮像素子51に入射する。このとき画像生成部115は、撮像素子51の複数画素を走査することで、反射光をセンシングする。これにより、画像生成部115は、反射物(対象物)の点群データを取得する。
一方、画像生成部115が発光素子50からの断続的な光照射の停止中に撮像素子51を露光する外光モードでは、センシング領域AL内の物点が外光の反射点となる。その結果、反射点で反射された外光が、入射面33Lを通して撮像素子51に入射する。このとき画像生成部115は、撮像素子51の複数画素を走査することで、反射された外光をセンシングする。ここで特に画像生成部115は、センシングした外光の強度に応じて複数画素毎に取得される輝度値を、各画素値として二次元データ化することで、センシングカメラ4における画像生成部110と同様に、外光画像Ioを取得する。
また、画像生成部115は、判定部150にて候補領域BLcにおける輝度平均値の変動量が付着範囲内であると判定された場合には、当該候補領域BLcに対応する点群(対応点群)について、他の点群よりも信頼度を低く設定する。例えば、画像生成部115は、点群データの各点、又は所定処理によりグループ分けされた各点群グループに対して、信頼度のタグ付けを行い、対応点群について、他の点群よりも低い信頼度をタグ付けする。
画像生成部115は、以上により信頼度を設定した点群データを、データ処理装置7へと逐次送信する。データ処理装置7は、点群データのうち信頼度の低い点群、すなわち対応点群を、点群データから棄却する。データ処理装置7は、対応点群の周囲の点群情報、又はセンシング領域が重複する他のセンサの検出データ等に基づいて、棄却部分を補完する。
このような機能部115~160の共同により、汚れ検出装置8が洗浄系6を制御する汚れ検出方法のフローについて、図16に従って説明する。
S10~S70までの処理は、第1実施形態の図7と同様である。S70にて輝度平均値の変動量が付着範囲内であると判定されると、本フローがS75に移行する。S75では、画像生成部115が、候補領域BLcに対応する対応点群の信頼度を、他の点群よりも低く設定する。続くS80の処理は図7と同様であり、S80に続く処理は図8と同様である。
なお、上述の画像生成部115が、「設定部」の一例であり、S75が、「設定プロセス」の一例である。
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1実施形態における汚れ検出装置1の変形例について説明する。図17及び図18において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。第6実施形態において、汚れ検出装置1は、LiDAR5にて検出された点群データを、候補領域BLcにおける汚れの付着判定に利用する。
例えば、第6実施形態では、センシングカメラ4の汚れ検出装置1における領域特定部130が、該当するエッジ画像Ieと実質同時刻にLiDAR5にて検出された点群データを取得する。なお、このときのセンシングカメラ4とLiDAR5のセンシング領域AC,ALは、少なくとも一部重複している。領域特定部130は、候補領域BLcに対応する反射物の点群が検出されているか否かを判定する(S41)。
領域特定部130は、対応する反射物の点群が検出されていないと判定されると、候補領域BLcを棄却する。すなわち、この場合に領域特定部130は、候補領域BLcに汚れが付着していないと判定する。一方で、領域特定部130にて反射物の点群が存在すると判定された場合、平均値算出部140による平均値の算出が実行される(S50)。なお、S41の判定処理は、S70の後に実行されてもよい。以上の実施形態によれば、入射面33に付着した汚れ像Cと、空に相当する空領域とが、識別され得る。
(第7実施形態)
第7実施形態では、第6実施形態における汚れ検出装置1の変形例について説明する。図19において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。第7実施形態において、汚れ検出装置1は、LiDAR5等の他の光学センサにおけるエッジ画像Ieに基づく候補領域BLcの特定結果を、候補領域BLcにおける汚れの付着判定に利用する。
例えば、第7実施形態では、センシングカメラ4の汚れ検出装置1における領域特定部130が、LiDAR5の汚れ検出装置8における候補領域BLcの特定結果を取得する。領域特定部130は、自身が特定した候補領域BLcと対応する位置において、LiDAR5でも候補領域BLcが特定されたか否かを判定する(S42)。
特定されたと判定すると、領域特定部130は、候補領域BLcを棄却する。すなわち、この場合に領域特定部130は、候補領域BLcに汚れが付着していないと判定する。一方で、領域特定部130にてLiDAR5では候補領域BLcが特定されなかったと判定された場合、平均値算出部140による平均値の算出が実行される(S50)。なお、S42の判定処理は、S70の後に実行されてもよい。
以上の実施形態によれば、候補領域BLcにおける汚れの付着判定の精度が向上される。なお、第7実施形態では、センシングカメラ4の汚れ検出装置1においてLiDAR5での特定結果に基づく付着判定が実施される構成とした。これに代えて、センシングカメラ4の汚れ検出装置1において他のセンシングカメラ4での特定結果に基づく付着判定が実施される構成としてもよい。又は、LiDAR5の汚れ検出装置8においてセンシングカメラ4又は他のLiDAR5での特定結果に基づく付着判定が実施される構成であってもよい。センシング領域の少なくとも一部が重複していれば、あらゆる光学センサの組み合わせにより上述の判定処理が実施可能となる。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品及び/又は要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品及び/又は要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品及び/又は要素の置き換え、又は組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上述の実施形態において、汚れ検出装置1,8を構成する専用コンピュータは、対応する光学センサを制御する電子制御装置であるとした。これに代えて、汚れ検出装置1,8を構成する専用コンピュータは、運転制御ECUであってもよいし、アクチュエータECUであってもよい。又は、汚れ検出装置1,8を構成する専用コンピュータは、ロケータECUであってもよいし、ナビゲーションECUであってもよい。又は、汚れ検出装置1,8を構成する専用コンピュータは、HCUであってもよい。なお、汚れ検出装置1,8は、車両2において自動運転ユニットADU以外の箇所に搭載されていてもよい。
上述の実施形態の変形例として、汚れ検出装置1,8は、空に相当する空領域を識別する機能をさらに有していてもよい。例えば、平均値算出部140が、現在の時間帯と、輝度平均値とに基づいて、候補領域BLcから空領域を判別してもよい。又は、平均値算出部140は、現在の天候と、輝度平均値とに基づいて、候補領域BLcから空領域を識別してもよい。又は、画像生成部110,115が、周辺の建造物の三次元位置情報を含む地図情報に基づいて、外光画像Ioから空領域を識別してもよい。又は、データ処理装置7にて識別した空領域に関する情報を、汚れ検出装置1,8が取得してもよい。
上述の実施形態の変形例として、汚れ検出装置1,8は、地図情報に基づいて汚れを検出する機能をさらに有していてもよい。例えば、汚れ検出装置1,8は、地図情報に基づいて外光画像Ioに写り込むと推定されるオブジェクトが検出されない、又は一部が欠けている領域を、汚れの付着が推定される領域とする。この機能は、領域特定部130でのエッジ画像Ieに基づく候補領域BLcの特定と組み合わされてもよいし、判定部150における変動量に基づく汚れの付着判定と組み合わされてもよい。
上述の実施形態の変形例として、汚れ検出装置1,8は、車両2がカーブ走行していると判断した場合に、汚れ検出処理を実行する構成であってもよい。例えば、画像生成部110,115が、カーブ走行しているか否かを判定し、カーブ走行していると判断した場合に、エッジ検出部120へと提供する外光画像Ioを生成してもよい。なお、汚れ検出装置1,8は、車両2がカーブ走行しているか否かを、車両2のヨーレート、操舵角及び操舵トルク等に基づいて判断すればよい。又は、汚れ検出装置1,8は、車両2の現在位置と地図情報とに基づいて、車両2がカーブ走行しているか否かを判定してもよい。又は、汚れ検出装置1,8は、他の車載ECU等から、車両2がカーブ走行している旨の情報を取得した場合に、車両2がカーブ走行していると判断する構成であってもよい。
上述の実施形態において、入射面33を形成する透光カバー32は、ハウジング3に設けられているとした。これに代えて、入射面33は、対応する光学センサに設けられていてもよい。例えば、入射面33は、対応する光学センサにおけるレンズ等の光学部材により、形成されていてもよい。
汚れ検出装置1,8は、デジタル回路及びアナログ回路のうち少なくとも一方をプロセッサ12,82として含んで構成される、専用のコンピュータであってもよい。ここで特にデジタル回路とは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SOC(System on a Chip)、PGA(Programmable Gate Array)、及びCPLD(Complex Programmable Logic Device)等のうち、少なくとも一種類である。またこうしたデジタル回路は、プログラムを格納したメモリを、備えていてもよい。
汚れ検出装置1は、1つのコンピュータ、又はデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供され得る。例えば、上述の実施形態における汚れ検出装置1の提供する機能の一部は、他のECUによって実現されてもよい。
1,8 汚れ検出装置、 2 車両、 4 センシングカメラ(光学センサ)、 5 LiDAR(光学センサ)、 6 洗浄系、 7 データ処理装置(画像処理装置、情報処理装置)、 12,82 プロセッサ、 33 入射面、 115 画像生成部(設定部)、 120 エッジ検出部(エッジ画像生成部)、 130 領域特定部(特定部)、 150 判定部、 160 指示部、 Io 外光画像、 Ie エッジ画像。

Claims (19)

  1. 外光強度に応じた外光画像(Io)を取得可能な光学センサ(4,5)と、前記光学センサにおける外光の入射面(33)に対する洗浄処理を実行する洗浄系(6)と、を搭載する車両(2)における前記入射面に付着した汚れを検出する汚れ検出装置であって、
    複数フレームの前記外光画像からエッジを抽出したエッジ画像(Ie)を生成するエッジ画像生成部(120)と、
    複数フレームの前記エッジ画像に基づいて、前記汚れが付着した領域の候補とする候補領域を特定する特定部(130)と、
    前記外光画像における前記候補領域内の特徴量について、複数フレームにわたる変動量が、前記汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定する判定部(150)と、
    を備える汚れ検出装置。
  2. 前記変動量が前記付着範囲内であると判定した場合に、前記洗浄系に対して前記洗浄処理の実行を指示する指示部(160)をさらに備える請求項1に記載の汚れ検出装置。
  3. 前記変動量が前記付着範囲内であると判定した場合に、前記外光画像の画像処理を行う画像処理装置(7)に対して、前記外光画像に基づく前記汚れの検出処理を指示する指示部(160)をさらに備える請求項1に記載の汚れ検出装置。
  4. 前記判定部は、前記洗浄処理の実行前における前記特徴量と、前記洗浄処理の実行後における前記特徴量との差分について、前記汚れの残留判定を下す残留範囲内であるか否かを判定する請求項2又は請求項3に記載の汚れ検出装置。
  5. 前記指示部は、前記差分が前記残留範囲内であると判定すると、洗浄方法を変更した前記洗浄処理の実行を前記洗浄系に指示する請求項4に記載の汚れ検出装置。
  6. 前記指示部は、前記差分が前記残留範囲内であると判定すると、前記洗浄系による前記洗浄処理とは異なる対応処理を情報処理装置(7)に指示する請求項4又は請求項5に記載の汚れ検出装置。
  7. 前記特定部は、前記車両の走行中における複数フレームにわたって前記エッジが抽出されないと判断した領域を、前記候補領域に特定する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の汚れ検出装置。
  8. 前記特定部は、前記車両の走行中における複数フレームにわたって位置が固定であると判断した前記エッジにより囲まれた領域を、前記候補領域に特定する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の汚れ検出装置。
  9. 前記光学センサは、光照射に対して反射光を反射する対象物の点群を検出可能であって、
    前記変動量が前記付着範囲内であると判定された場合、前記点群のうち、前記候補領域に対応する対応点群について、他の前記点群よりも信頼度を低く設定する設定部(115)をさらに備える請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の汚れ検出装置。
  10. 外光強度に応じた外光画像(Io)を取得可能な光学センサ(4,5)と、前記光学センサにおける外光の入射面(33)に対する洗浄処理を実行する洗浄系(6)と、を搭載する車両(2)における前記入射面に付着した汚れを検出するために、プロセッサ(12,82)により実行される汚れ検出方法であって、
    複数フレームの前記外光画像からエッジを抽出したエッジ画像(Ie)を生成するエッジ画像生成プロセス(S20,S30)と、
    複数フレームの前記エッジ画像に基づいて、前記汚れが付着した領域の候補とする候補領域を特定する特定プロセス(S35,S40;S45)と、
    前記外光画像における前記候補領域内の特徴量について、複数フレームにわたる変動量が、前記汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定する判定プロセス(S70,S110)と、
    を含む汚れ検出方法。
  11. 前記変動量が前記付着範囲内であると判定した場合に、前記洗浄系に対して前記洗浄処理の実行を指示する指示プロセス(S80,S120;S125)をさらに備える請求項10に記載の汚れ検出方法。
  12. 前記変動量が前記付着範囲内であると判定した場合に、前記外光画像の画像処理を行う画像処理装置(7)に対して、前記外光画像に基づく前記汚れの検出を指示する指示プロセス(S85)をさらに備える請求項10に記載の汚れ検出方法。
  13. 前記判定プロセスでは、前記洗浄処理の実行前における前記特徴量と前記洗浄処理の実行後における前記特徴量との差分について、前記汚れの残留判定を下す残留範囲内であるか否かを判定する請求項11又は請求項12に記載の汚れ検出方法。
  14. 前記指示プロセスでは、前記差分が前記残留範囲内であると判定すると、洗浄方法を変更した前記洗浄処理の実行を前記洗浄系に指示する請求項13に記載の汚れ検出方法。
  15. 前記指示プロセスでは、前記差分が前記残留範囲内であると判定すると、前記洗浄系による前記洗浄処理とは異なる対応処理を情報処理装置(7)に指示する請求項13又は請求項14に記載の汚れ検出方法。
  16. 前記特定プロセスでは、前記車両の走行中における複数フレームにわたって前記エッジが抽出されないと判断した領域を、前記候補領域に特定する請求項10から請求項15のいずれか1項に記載の汚れ検出方法。
  17. 前記特定プロセスでは、前記車両の走行中における複数フレームにわたって前記エッジの位置が固定である判断した領域を、前記候補領域に特定する請求項10から請求項16のいずれか1項に記載の汚れ検出方法。
  18. 前記光学センサは、光照射に対して反射光を反射する対象物の点群を検出可能であって、
    前記変動量が前記付着範囲内であると判定された場合、前記点群のうち、前記候補領域に対応する対応点群について、他の前記点群よりも信頼度を低く設定する設定プロセス(S75)をさらに備える請求項10から請求項17のいずれか1項に記載の汚れ検出方法。
  19. 外光強度に応じた外光画像(Io)を取得可能な光学センサ(4,5)と、前記光学センサにおける外光の入射面(33)に対する洗浄処理を実行する洗浄系(6)と、を搭載する車両(2)における前記入射面に付着した汚れを検出するために、プロセッサ(12,82)に実行させる命令を含む汚れ検出プログラムであって、
    前記命令は、
    複数フレームの前記外光画像からエッジを抽出したエッジ画像(Ie)を生成させるエッジ画像生成プロセス(S20,S30)と、
    複数フレームの前記エッジ画像に基づいて、前記汚れが付着した領域の候補とする候補領域を特定させる特定プロセス(S35,S40;S45)と、
    前記外光画像における前記候補領域内の特徴量について、複数フレームにわたる変動量が、前記汚れの付着判定を下す付着範囲内であるか否かを判定させる判定プロセス(S70,S110)と、
    を含む汚れ検出プログラム。
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