JP2022074685A - 食品を加熱する方法、そのシステム、プログラム、記録媒体および機器 - Google Patents

食品を加熱する方法、そのシステム、プログラム、記録媒体および機器 Download PDF

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Abstract

Figure 2022074685000001
【課題】加熱調理後、冷凍された食品を加熱によって調理直後の状態に再現する方法、加熱システム、コンピュータに実行させるためのプログラム、及び加熱機器を提供する。
【解決手段】加熱調理後、冷凍された食品の加熱方法であって、加湿部が、食品に水を付着させる工程と、加熱部が、食品から水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、食品を加熱する工程と、を含むことを特徴とする、加熱方法。さらに、重量計測部が、食品の重量を計測する工程と、制御部が、食品に水を付着させる時間を、食品の重量情報を用いて制御する工程と、を含むことを特徴とする、加熱方法である。
【選択図】図4

Description

本発明はたとえば、調理後、冷凍された食品など、食前に加熱して提供される食品の加熱技術に関する。
調理後、冷凍処理されて保存ないし流通する冷凍食品がある。この冷凍食品にはたとえば、コロッケ、春巻き、唐揚げなどがあり、食前に温めなおし、調理直後の状態に戻す必要である。この解凍および加熱(いわゆる温めなおし)には、電子レンジやオーブントースターが用いられる。
冷凍食品の解凍に関し、電磁波照射により解凍することが知られている(たとえば、特許文献1)。これは、生鮮品の解凍にすぎない。
W02015/016171
従来、この種の冷凍食品の温めなおしには電子レンジが用いられている。電子レンジによる温めなおしでは、特性上、食品の内部から加熱が行われるため、食品の底部に水分が残留してしまい、水分や湿りけを除くことが困難であると言われている。このような水分の残留回避には、食品を浮かした状態に維持して加熱すればよいが、電子レンジにおいて、斯かる処理には困難が伴う。
残留水分を除くために、電子レンジでの加熱後の食品をオーブントースターで再加熱すればよいが、電子レンジによる加熱とオーブントースターによる加熱を二段階で行うこととなり、手間がかかるという課題がある。
ガスコンロのグリルでは電子レンジ加熱のような水分の問題は生じない反面、火力が強く、庫内温度が短時間で高温化するため、冷凍食品では解凍途上で食品表面や端部分に焦げを生じさせるなど、加熱処理に手間がかかるなどの不都合が指摘されている。このため、冷凍食品の温めなおしにはガスコンロのグリルは不向きであると言われている。
斯かる冷凍食品の温めなおしには、冷凍処理前の調理直後の食感を実現することが求められている。
発明者は、冷凍食品の解凍から仕上げ加熱までの処理が食感に大きく影響し、高温によるグリル加熱の活用が食感を高める上で有益であるとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は、上記課題および上記知見に基づき、加熱調理後、冷凍された食品を加熱によって調理直後の状態を再現することにある。
上記目的を達成するため、本発明の加熱方法の一側面によれば、加熱調理後、冷凍された食品の加熱方法であって、加湿部が、前記食品に水を付着させる工程と、加熱部が、前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する工程とを含む。
この加熱方法において、さらに、重量計測部が、前記食品の重量を計測する工程と、制御部が、前記食品に前記水を付着させる時間を、前記食品の重量情報を用いて制御する工程とを含んでよい。
この加熱方法において、さらに、前記加熱部が、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱する工程と、前記加熱部が、前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱する工程と、前記加熱部が、前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱する工程とを含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の加熱システムの一側面によれば、加熱調理後、冷凍された食品を加熱する加熱システムであって、前記食品に水を付着させる加湿部と、前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する加熱部と、前記食品の加熱を制御する制御部とを備える。
この加熱システムにおいて、さらに、前記食品の重量を計測する重量計測部を備え、前記制御部は、前記食品に前記水を付着させる時間を、前記食品の重量情報を用いて制御してよい。
この加熱システムにおいて、さらに、前記制御部は、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱し、前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱し、前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱してよい。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、食品に水を付着させる制御情報を生成する機能と、前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する制御情報を生成する機能とを前記コンピュータに実行させる。
このプログラムにおいて、さらに、前記食品の重量情報を取得する機能と、前記食品に水を付着させる時間を、前記重量情報を用いて制御する機能とを前記コンピュータに実行させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱する制御機能と、前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱する制御機能と、前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱する制御機能とを前記コンピュータに実行させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体の一側面によれば、前記プログラムを格納した記録媒体を備える。
上記目的を達成するため、本発明の加熱機器の一側面によれば、加熱調理後、冷凍された食品を加熱する加熱機器であって、前記食品に水を付着させる加湿部と、前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する加熱部と、前記食品の加熱を制御する制御部とを含む。
この加熱機器において、さらに、前記食品の重量を計測する重量計測部を備え、前記制御部は、前記食品に前記水を付着させる時間を、前記食品の重量情報を用いて制御してよい。
この加熱機器において、さらに、前記制御部は、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱し、前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱し、前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱してよい。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 調理後、冷凍されたコロッケ、春巻き、唐揚げなどの食品を調理直後の状態に戻し、調理直後の食感を再現できる。
(2) 食品表面を焦がすことなく、食品内部のしっとり感、表面の張りを高め、艶などを損なうことなく、食感を冷凍前の調理直後の状態に容易に且つ簡易に戻すことができる。
(3) 加熱中、食品から油脂分を落とすことができ、調理直後の食品に比較して不要な油脂分を除いた食品に仕上げることができ、健康指向の顧客の満足度を充足できる。
(4) 加熱処理の均一化を図ることができるとともに、食品表面の焦げを防止して容易に最適加熱ができるなど、調理者の作業軽減を図ることができる。
食品を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る食品の加熱処理の一例を示す図である。 図2に続く食品の加熱処理の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る食品の処理工程を示すフローチャートである。 食品の加熱システムを示す図である。 加熱前待機部、加湿部、加熱部および加熱後待機部を示す図である。 加熱システムのハードウェアを示す図である。 食品管理データベースを示す図である。 食品の加湿処理を示す図である。 食品の加熱処理を示す図である。 加熱工程を示すフローチャートである。 食品の温度制御を示す図である。 加熱部から食品の搬出を示す図である。 Aは食品の搬入から重量計測までの情報提示を示す図、Bは食品の加湿処理の情報提示を示す図である。 Aは加熱の情報提示を示す図、Bは加熱部からの食品の搬出までの情報提示を示す図である。 第3の実施の形態に係る加熱機器を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、加熱処理の対象である食品2を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に限定されるものではない。
この食品2は加熱調理後、冷凍された食材のひとつであり、いわゆる冷凍食品と称される。この食品2にはたとえば、コロッケ、春巻き、唐揚げ、とんかつ、天ぷらなど、食前に解凍および加熱をすべき各種の食品が含まれる。
この食品2は、本体部4および外皮6を備えている。本体部4は主体とする食材であり、たとえば、唐揚げであれば肉、魚、野菜などである。外皮6は本体部4を覆ういわゆる衣(ころも)部分など、本体部4の表面を被覆する被覆層である。外皮6はたとえば、小麦粉などの穀粉、パン粉などの食材を水分または油脂分を媒体として本体部4の食材に付着させて加熱加工される。食品2によっては、食材自体を素揚げしたものも含まれる。この場合には、加熱によって本体部4の表面部に生成された外郭部が外皮6を構成することになる。
そして、この食品2は加熱調理の後、冷凍され、冷凍状態で提供され、食前に加熱によって解凍および加熱を経て調理直後の状態に戻されて提供される。
<食品2の加熱処理>
図2および図3は、第1の実施の形態に係る加熱処理の一例を示している。この加熱処理の対象は既述の食品2である。この加熱処理には、加湿工程(図2のA)、第1の加熱工程(図2のB)、第2の加熱工程(図2のC)、第3の加熱工程(図3のA)が含まれる。
加湿工程: 図2のAに示すように、冷凍状態にある食品2の表面に水8を付着させる。この付着には食品2への水8の含浸を含む。これにより、食品2の表面部は水8による水膜で覆われる。水8は調味液を用いてもよい。
第1の加熱工程: この第1の加熱工程は食品2の解凍工程である。図2のBに示すように、たとえば、冷凍状態の食品2および水8に熱10を照射して加熱し、食品2の温度を上昇させて解凍する。熱10には、輻射伝熱、対流伝熱が含まれる。
第2の加熱工程: この第2の加熱工程は解凍後、蒸発潜熱を伴う食品2の加熱工程である。図2のCに示すように、たとえば、冷凍状態の食品2および水8に熱10を照射して加熱し、水8を沸騰させて食品2の外皮6から蒸気12を発生させる。この水8が蒸気12に変化するプロセスにおいて、蒸発潜熱により食品2の表面温度が奪われ、熱10の照射による温度上昇が抑制される。この状態は、水8の蒸発が終了するまで維持され、食品2の本体部4は水分を持つ外皮6で覆われて蒸されるとともに、蒸発潜熱によって外皮6の過熱が防止される。
第3の加熱工程: 第3の加熱工程は水8の蒸発終了後の仕上げ加熱工程である。図3のAに示すように、水8の蒸発が終了すると、蒸発潜熱の影響を受けることなく、熱10を受けて食品2の外皮6の温度が上昇し、本体部4も温められる。
この加熱工程では、第2の加熱工程に比較して高い加熱温度で加熱することにより、食品2の温度を上昇させればよい。
食品2は、第3の加熱工程で本体部4の温度は100℃または100℃近傍に上昇する。同時に、本体部4および外皮6は膨張するとともに蒸し焼き状態に維持され、外皮6は乾燥状態に遷移する。したがって、食品2は、図3のBに示すように、調理直後の状態に温めなおされて提供される。
<第1の実施の形態の効果>
第1の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 加熱により食品2上の水8の温度上昇とともに食品2の解凍を行うことができ、食品2の解凍を均一に行うことができる。
(2) 食品2の解凍の後、水8を沸騰させ、水8の蒸発で蒸発潜熱により熱が奪われ、食品2の表面温度の急激な上昇を抑制でき、食品2の本体部4の内部温度を均一に上昇させることができる。
(3) 蒸発潜熱を伴う加熱により、本体部4の内部温度を上昇させて膨張させることができるとともに、外皮6の熱膨張を図ることができる。
(4) 加熱の継続によって外皮6を乾燥させることができる。
(5) 外皮6の乾燥により、食品2の形状を維持することができる。
(6) 食品2の本体部4のしっとり感や食材の風味を損なうことなく、外皮6の硬度を高めることができるので、本体部4の弾力感とともに、外皮6の歯触り、歯ごたえといった食材が持つ鮮度感のある食感を実現できる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る、食品2の処理工程を示している。図4に示す工程は一例であり、この工程に本発明が限定されるものではない。各工程において、Sは一部の工程、Sに付した番号は順序の一例である。
この処理工程には、食品情報の取得(S101)、食品2の搬入(S102)、重量の計測(S103)、情報の提示(S104)、食品2の加湿(S105、S106、S107)、食品2を加熱部28へ搬送(S108)、食品2の加熱(S109、S110、S111)、食品2の搬出(S112)、情報の提示(S113)などが含まれる。
食品情報の取得(S101): 加熱すべき食品2に関する食品情報を取得する。この食品情報には、食品2の名称や種別などの情報が含まれる。食品情報を取得した制御部38は、食品管理データベース(DB)72に格納する。
食品2の搬入(S102): 食品2は処理容器32に入れられて食品搬入側の加熱前待機部24に搬入される。
重量の計測(S103): 搬入された食品2の重量が重量センサ42(図6)で計測される。この重量センサ42は本開示の重量計測部の一例である。したがって、この重量センサ42の検出出力から制御部38が食品2の重量情報を取得する。制御部38は、重量情報に基づき、食品2の加湿時間を算出する。
情報の提示(S104): 制御部38は、食品情報、重量情報など、現時点までに取得している各種情報を含む提示情報を生成し、情報提示部58(図14のA)に提示する。
食品2の加湿(S105、S106、S107): 重量の計測後、食品2は加湿部26に搬送し、制御部38で算出された既述の加湿時間の間、加湿処理を行い、情報提示部58(図14のB)に提示する。つまり、加湿時間は食品2に水8を付着させるための時間である。
食品2を加熱部28へ搬送(S108): 加湿時間の経過後、食品2は加熱部28に搬送される。この搬送は、制御部38によって制御される。
食品2の加熱(S109、S110、S111): 加熱部28へ搬送された食品2は、加熱部28内で熱源55-1、55-2からの熱10により加熱し(S109)、情報提示部58(図15のA)に提示する(S110)。加熱時間は制御部38によって制御され、一定の加熱時間が終了したかを判定する(S111)。つまり、食品2は加熱処理を経て、温めなおされた食品2に遷移する。
食品2の搬出(S112): 加熱時間の終了後、食品2は加熱部28から加熱後待機部30に搬出する。
情報の提示(S113): 制御部38は、食品情報、搬入時刻、重量情報、食品2の加湿情報、加熱情報、食品2の取出し情報など、現時点までに取得している各種情報を含む提示情報を生成し、情報提示部58(図15のB)に提示する。
<加熱システム22>
図5は、加熱システム22を示している。図5において、図1~図3と同一部分には同一符号を付してある。図5に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この加熱システム22には加熱前待機部24、加湿部26、加熱部28および加熱後待機部30が設置されている。
食品2は処理容器32に入れられて搬入され、重量計測、加湿、加熱を経て温めなおしが行われ、食品2として搬出される。
加熱前待機部24は、搬入された処理前の食品2を待機させるエリアであり、食品2の重量計測を行う重量計測部が含まれる。加湿部26は、食品2を加湿し、食品2の表面に水分を付着させるエリアである。水分を付着させた食品2について、加熱部28はたとえば、熱10により食品2を加熱する。加熱後待機部30は、加熱部28での加熱処理後の食品2を待機させるエリアである。
<加熱前待機部24、加湿部26、加熱部28および加熱後待機部30>
図6は、加熱システム22に含まれる加熱前待機部24、加湿部26、加熱部28および加熱後待機部30を示している。
加熱前待機部24には、食品2の搬送手段の一例であるコンベア36-1が設置されている。コンベア36-1は制御部38の制御により、コンベア駆動部40-1によって駆動される。制御部38はたとえば、通信機能を備えるコンピュータで構成され、各種制御を情報処理で実行する。
コンベア36-1には食品2が処理容器32に装填されて設置される。このコンベア36-1のたとえば、下側には重量センサ42が設置され、加湿前の食品2の重量が検出される。制御部38は、加湿前の食品2について、重量センサ42の検出出力から重量情報を取得する。
食品2の加湿時、処理容器32とともに、制御部38の制御により、コンベア36-1から加湿部26のコンベア36-2上に搬送される。加湿部26には加湿槽44が設置され、この加湿槽44には食品2に水分を付着させるための水8が満たされている。
この加湿槽44には昇降機構48が設置されている。この昇降機構48は支持板50とともにコンベア36-2を昇降させる。昇降機構48は制御部38の制御により、昇降駆動部52によって駆動され、コンベア36-2は制御部38の制御により、コンベア駆動部40-2によって駆動される。
加湿槽44による食品2の加湿時間は重量情報に応じて制御され、制御部38による昇降機構48の下降時間(水没時間)で設定される。
水8を付着させた食品2は、コンベア36-2からコンベア36-3に渡される。加熱部28にはコンベア36-3を備える加熱庫53が設置されている。加熱庫53はコンベア36-3を挟んで上部筐体53-1および下部筐体53-2を備える。上部筐体53-1には熱源55-1が設置され、下部筐体53-2には熱源55-2が設置されている。熱源55-1は食品2の上面を加熱する上面側熱源であり、熱源55-2は食品2の下面を加熱する下面側熱源である。したがって、熱源55-1、55-2の双方を稼働させれば、コンベア36-3上の食品2の上下両面を加熱することができる。
熱源55-1には熱源駆動部57-1、熱源55-2には熱源駆動部57-2が備えられ、各熱源55-1、55-2が制御部38によって制御される。熱源55-1、55-2には輻射熱源、対流熱源が用いられ、熱10は輻射伝熱、対流伝熱のいずれでもよく、遠赤外線を含んでよい。
加熱部28には温度センサ56が設置されている。加熱部28の庫内温度が温度センサ56で検出でき、この検出出力が制御部38に取り込まれる。制御部38は、検出温度を制御情報に用いて熱源駆動部57-1、57-2により熱源55-1、55-2の温度制御を含む動作制御を行う。
コンベア36-3は制御部38の制御により、コンベア駆動部40-3によって駆動される。
加熱後の食品2はコンベア36-3から加熱後待機部30上のコンベア36-4に渡され、コンベア36-4で搬出される。コンベア36-4は制御部38の制御により、コンベア駆動部40-4によって駆動される。
情報提示部58は制御部38により制御される。この情報提示部58には食品2の食品情報、重量情報、加湿情報、加熱情報など、重量計測時点までに取得した情報、加湿終了時点までに取得した情報、加熱終了時点までに取得した情報、食品搬出時点までに取得した情報を段階的に提示する。
<制御部38による制御>
制御部38の制御には、
(1) 食品2の食品情報の取得制御
(2) 食品2の搬送制御
(3) 食品2の重量情報の取得制御
(4) 食品2の加湿制御(水8の付着)
(5) 熱源55-1、55-2の制御を含む食品2の加熱制御
(6) 食品2の搬出制御
(7) 食品2に関する情報の提示制御
などが含まれる。
<加熱システム22のハードウェア>
図7は、加熱システム22のハードウェアを示している。この加熱システム22において、図6と同一部分には同一符号を付してある。
制御部38には、プロセッサ62、記憶部64、入出力部(I/O)66、通信部68、タイマー70が含まれる。
プロセッサ62は、記憶部64にあるOS(Operating System)を実行し、既述の加熱処理の制御に用いられる本開示の加熱プログラムなどの各種プログラムを実現するための情報処理を実行する。
記憶部64は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子を備え、本開示の加熱プログラムなどを格納する記録媒体の一例である。この記憶部64にはOS、既述の加湿、加熱処理の制御情報の生成などを実行するための加熱プログラムなど、各種のプログラム、処理情報などが格納される。本開示では、食品情報などがプロセッサ62の制御によって食品管理DB72(図8)に格納される。
I/O66は、プロセッサ62の制御により、情報入力部60からの情報の入力、情報の取出しなどを行う。このI/O66には、熱源駆動部57-1、57-2、重量センサ42、温度センサ56などの検出出力や、タイマー70の計時出力や情報入力部60からの操作による情報入力が取り込まれる。そして、I/O66は、昇降駆動部52、コンベア駆動部40-1、40-2、40-3、40-4などの機器に対する制御信号や駆動信号を出力し、情報提示部58に対しては提示情報を出力する。
タイマー70はプロセッサ62の制御により加湿時間Tdなどの計測に用いられる。通信部68はプロセッサ62の制御により、図示しない情報端末やリモコン装置などとの無線接続または有線接続により情報の授受を行う。
情報入力部60にはキーボードやマウスの他、情報提示部58の表示画面に設置されたタッチセンサなどを含んでよい。
<食品管理DB72>
図8は、食品管理DB72の一例を示している。この食品管理DB72には、食品管理ファイル74が含まれる。この食品管理ファイル74には、食品情報部76、加湿時間情報部78、加熱情報部80および履歴情報部82が設定されている。
食品情報部76には、食品2を特定するための識別情報が格納される。この食品情報部76には識別情報部76-1、属性情報部76-2、重量情報部76-3が含まれる。識別情報部76-1には食品2の名称などの識別情報が格納される。属性情報部76-2には肉、魚、野菜など、食品2の種別を表す属性情報が格納される。重量情報部76-3には食品2の重量、たとえば、処理容器32を単位とする食品情報などの重量情報が格納される。
加湿時間情報部78には食品2の加湿時間Td、処理容器32を単位とする食品2の加湿時間Tdなどの時間情報が格納される。
加熱情報部80には食品2の加熱情報が格納される。この加熱情報部80には加熱時間部80-1、加熱温度部80-2が設定されている。加熱時間部80-1には食品2の加熱時間、処理容器32を単位とする食品2の加熱時間などの時間情報が格納される。加熱温度部80-2には食品2の属性情報に関係付けられた加熱温度などの温度情報が格納される。
そして、履歴情報部82には、食品2の加熱などの処理記録など、制御履歴を表す履歴情報が格納される。
<食品2の搬入および加湿処理>
図9は、食品2の搬入から加湿槽44への移動(図9のA)、加湿処理(図9のB)、加湿後の加熱部28への移動(図9のC)を示している。
食品2は処理容器32に入れられて加熱前待機部24に搬入される。この食品2は、制御部38の制御によりコンベア36-1、36-2が駆動され、図9のAに示すように、コンベア36-1から加湿部26のコンベア36-2に渡される。このとき、コンベア36-2はコンベア36-1から処理容器32を受け取り、食品2を加湿槽44の範囲内に移動する。
加湿槽44に処理容器32が到達すると、図9のBに示すように、制御部38の制御により昇降機構48を駆動させて、処理容器32とともに食品2を水8中に下降させる。この水没により、食品2の表面に水8を付着させ、または外皮6に水8を含浸させることができる。食品2の加湿時間Tdは食品2の水没時間であり、食品2の重量情報によって決定される。そして、この加湿時間Tdは制御部38により制御される昇降機構48の下降時間で設定される。
加湿時間Tdの経過後、図9のCに示すように、制御部38の制御により、昇降機構48を上昇させて食品2を空気中に引き上げる。コンベア36-2は支持板50の上限位置に維持される。そして、制御部38の制御によりコンベア36-2、36-3を駆動し、処理容器32はコンベア36-2からコンベア36-3に渡される。このとき、コンベア36-3はコンベア36-2から処理容器32を受け取り、加熱部28の最適な範囲内に移動する。
このように、食品2は、加熱前待機部24から加湿部26に搬入されて加湿処理が施され、この加湿処理の後、加熱部28に搬入される。
<食品2の加熱処理>
図10は、加湿後の食品2の加熱を示している。加湿後の食品2は処理容器32とともにコンベア36-3上に載置され、上側より熱源55-1からの熱10、下側より熱源55-2からの熱10により両面加熱が行われる。食品2に付着している水8が蒸発し、蒸気12が生成される。
加熱庫53の庫内温度は温度センサ56により検出され、制御部38に取り込まれ、熱源55-1、55-2の温度制御に用いられる。
<食品2の加熱処理>
図11は、加湿後の食品2の加熱の処理工程を示している。この処理工程には熱10による加熱(S201)、解凍のための加熱(S202)、蒸発潜熱による表面温度の抑制(S203)、食品内部の加熱(S204)、食品表面の加熱(S205)、仕上げ加熱(S206)などが含まれる。
熱10による加熱(S201): 加湿後の食品2は、加熱部28の加熱庫53において、熱源55-1、55-2からの熱10を受けて加熱される。
解凍のための加熱(S202): 熱10の加熱において、食品2は加湿状態で、解凍のための加熱が行われる。
蒸発潜熱による表面温度の抑制(S203): 食品2は熱10を受け、表面の水8が蒸発する。この水8の蒸発による蒸発潜熱によって食品2の表面温度が抑制される。
食品内部の加熱(S204): 水8の蒸発中、食品2は熱10を受け、本体部4が加熱される。
食品表面の加熱(S205): 水8の蒸発後、食品2の加熱は食品表面の加熱に移行する。これにより、食品2の外皮6の乾燥が行われる。
仕上げ加熱(S206): 仕上げ加熱では、食品2の外皮6の乾燥を進行させ、焦げが生じない程度の加熱が行われる。
<熱源55-1、55-2の温度制御および食品2の加熱>
図12のAは、熱源55-1、55-2の加熱温度パターンを示している。この加熱温度パターンは第1の加熱温度T1、第2の加熱温度T2および第3の加熱温度T3の不連続または連続した温度パターンである。
加熱温度T1、T2、T3の大小関係は一例としてT1<T2<T3である。
加熱温度T1: 加熱開始の時点t1から時点t2までの食品2を解凍するための時間である。この例では、時点t1から時点t2までの時間t1-2の時間の経過とともに温度を加熱温度T2の手前ないし加熱温度T2まで上昇させている。
加熱温度T2: 加熱開始の時点t2から時点t3までの食品2から水8を蒸発させ、食品内部を加熱するための時間である。この例では、時点t2から時点t3までの時間t2-3で一定の加熱温度T2に維持される。この場合、食品2の表面温度は蒸発潜熱によって一定温度に維持され、焦げが防止される。
加熱温度T3: 時点t3から時点t5までの食品2の表面を乾燥させる時間であり、加熱温度T2より高い温度に上昇させる。時間t3-4で食品2の外皮6の乾燥を行う。そして、時間t4-5で食品2の外皮6の乾燥から焦げる直前までの加熱を行い、加熱の仕上げを実行する。
図12のBは、食品2の温度上昇の一例を示している。Tsは食品2の表面温度の上昇、Tiは内部温度の上昇を示している。
食品2の表面温度Tsは、加熱開始から解凍まで上昇し(t1-2)、解凍後、蒸発潜熱による一定温度(t2-3)を経て、上昇し、加熱終了に至る。
食品2の内部温度Tiは、加熱開始から解凍、水8の蒸発中も緩やかな温度上昇を継続し(t1、t2、t3)、水8の蒸発終了後、時点t4で表面温度Tsに一致する。つまり、最終的には内部温度Tiは表面温度Tsと同一の推移となる。
<食品2の加熱後の搬出>
図13は、加熱部28からの食品2の搬出を示している。加熱庫53の庫内温度は温度センサ56で検出され、制御部38に取り込まれる。制御部38は温度センサ56の検出温度から食品2の温度情報を取得し、加熱終了を判断する。
加熱終了を判断したとき、制御部38はコンベア36-3、36-4を駆動し、加熱庫53から処理容器32とともに加熱後の食品2をコンベア36-3からコンベア36-4に引き渡す。これにより、食品2は加熱後待機部30に搬出され、待機状態となる。
<情報の提示>
図14および図15は、情報提示部58による情報提示画面を示している。この情報提示画面には、搬入提示画面84-1(図14のA)、加湿提示画面84-2(図14のB)、加熱提示画面84-3(図15のA)、搬出提示画面84-4(図15のB)などが含まれる。
搬入提示画面84-1には図14のAに示すように、タイトル部85、状態情報部86、文字情報提示部88が含まれる。食品2の搬入時、搬入提示画面84-1にはタイトル部85に食品2の搬入動作を表す「搬入」が表示され、処理前待機表示86-1が強調されて表示される。そして、食品情報部88-1には食品情報、重量情報部88-2には食品2の重量情報、加湿時間情報部88-3には加湿時間Tdが表示される。
加湿提示画面84-2には図14のBに示すように、同様にタイトル部85、状態情報部86、文字情報提示部88が含まれる。食品2の加湿時、加湿提示画面84-2にはタイトル部85に食品2の加湿動作を表す「加湿中」が表示され、加湿状態表示86-2が強調されて表示される。同様に、食品情報部88-1には食品情報、重量情報部88-2には食品2の重量情報、加湿時間情報部88-3には加湿時間Tdが表示される。
加熱提示画面84-3には図15のAに示すように、同様にタイトル部85、状態情報部86、文字情報提示部88が含まれる。食品2の加熱時、加熱提示画面84-3にはタイトル部85に食品2の加熱動作を表す「加熱中」が表示され、加熱状態表示86-3が強調されて表示される。同様に、食品情報部88-1には食品情報、重量情報部88-2には食品2の重量情報、加湿時間情報部88-3には加湿時間Tdが表示される。
搬出提示画面84-4には図15のBに示すように、同様にタイトル部85、状態情報部86、文字情報提示部88が含まれる。食品2の搬出時、搬出提示画面84-4にはタイトル部85に食品2の搬出動作を表す「搬出中」が表示され、搬出状態表示86-4が強調されて表示される。同様に、食品情報部88-1には食品情報、重量情報部88-2には食品2の重量情報、加湿時間情報部88-3には加湿時間Tdが表示される。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 第1の実施の形態と同様の効果が得られ、調理後、冷凍された食品2を加湿後の加熱によって解凍および最適加熱を行い、調理直後の状態に加熱することができる。
(2) 食品2の加湿を適性に行うことができ、調理直後の状態に戻すための最適加熱に制御することができる。
(3) 外皮6の乾燥とともに、本体部4のしっとり感や食材の風味を損なうことなく、外皮6の硬度を上げることができ、本体部4の弾力感とともに、外皮6の歯触り、歯ごたえといった食材が持つ鮮度感のある食感を実現でき、食品2の顧客満足度を高めることができる。
(4) 食品2の加熱作業者に対する負担を軽減でき、食品2の加熱を自動化したシステムを構築できる。
〔第3の実施の形態〕
図16は、第3の実施の形態に係る加熱機器200を示している。図16に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図16において、図5、図6と同一部分には同一符号を付してある。
加熱機器200は機器本体202を備え、この機器本体202に既述の加湿部26および加熱部28を一体化する。機器本体202には窓部204、情報提示部58および情報入力部60を設置すればよい。
加熱後の食品2は、食品搬出口206から加熱後待機部30のコンベア36-4に搬出される。
そして、加熱前待機部24および加熱後待機部30は移送可能な搬送台208、210で構成すればよい。
<第3の実施の形態の効果>
この第3の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 加熱システム22を内蔵した調理システムの一部を構成する加熱機器200を実現できる。
(2) 加湿中および加熱中の各食品2は、窓部204から監視できるとともに、情報提示部58による提示情報で確認できる。
〔他の実施の形態〕
上記実施の形態には次のバリエーションが含まれる。
(1) 食品の調理後、冷凍処理(一次加工)から、その食品(冷凍食品)を食前に最適加熱(二次加工)を行って調理品を一貫生産する調理システムとして構成してもよい。
(2) 加湿処理において、調味や着色などを施して食感の他、色調や鮮度感などの外観品位を高めてもよい。
(3) 上記実施の形態では加湿処理として食品2に水8を付着させているが、この付着処理に水8への食品2の浸漬の他、水8を食品2に噴霧してもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明によれば、加熱調理後、冷凍された食品を加湿処理の後、加熱によって調理直後の状態を再現することができ、食品の加熱処理の均一化とともに、作業者の負担を軽減できる。
2 食品
4 本体部
6 外皮
8 水
10 熱
12 蒸気
22 加熱システム
24 加熱前待機部
26 加湿部
28 加熱部
30 加熱後待機部
32 処理容器
36-1、36-2、36-3、36-4 コンベア
38 制御部
40-1、40-2、40-3、40-4 コンベア駆動部
42 重量センサ
44 加湿槽
48 昇降機構
50 支持板
52 昇降駆動部
53 加熱庫
53-1 上部筐体
53-2 下部筐体
55-1、55-2 熱源
57-1、57-2 熱源駆動部
56 温度センサ
58 情報提示部
60 情報入力部
62 プロセッサ
64 記憶部
66 入出力部(I/O)
68 通信部
70 タイマー
72 食品管理DB
74 食品管理ファイル
76 食品情報部
78 加湿時間情報部
80 加熱情報部
82 履歴情報部
76-1 識別情報部
76-2 属性情報部
76-3 重量情報部
80-1 加熱時間部
80-2 加熱温度部
84-1 搬入提示画面
84-2 加湿提示画面
84-3 加熱提示画面
84-4 搬出提示画面
85 タイトル部
86 状態情報部
86-1 処理前待機表示
86-2 加湿状態表示
86-3 加熱状態表示
86-4 搬出状態表示
88 文字情報提示部
88-1 食品情報部
88-2 重量情報部
88-3 加湿時間情報部
200 加熱機器
202 機器本体
204 窓部
206 食品搬出口
208、210 搬送台

Claims (13)

  1. 加熱調理後、冷凍された食品の加熱方法であって、
    加湿部が、前記食品に水を付着させる工程と、
    加熱部が、前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する工程と、
    を含むことを特徴とする、加熱方法。
  2. さらに、重量計測部が、前記食品の重量を計測する工程と、
    制御部が、前記食品に前記水を付着させる時間を、前記食品の重量情報を用いて制御する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の加熱方法。
  3. さらに、前記加熱部が、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱する工程と、
    前記加熱部が、前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱する工程と、
    前記加熱部が、前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の加熱方法。
  4. 加熱調理後、冷凍された食品を加熱する加熱システムであって、
    前記食品に水を付着させる加湿部と、
    前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する加熱部と、
    前記食品の加熱を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする、加熱システム。
  5. さらに、前記食品の重量を計測する重量計測部を備え、前記制御部は、前記食品に前記水を付着させる時間を、前記食品の重量情報を用いて制御することを特徴とする、請求項4に記載の加熱システム。
  6. さらに、前記制御部は、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱し、前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱し、前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の加熱システム。
  7. コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    食品に水を付着させる制御情報を生成する機能と、
    前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する制御情報を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. さらに、前記食品の重量情報を取得する機能と、
    前記食品に水を付着させる時間を、前記重量情報を用いて制御する機能と、
    を前記コンピュータに実行させるための請求項7に記載のプログラム。
  9. さらに、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱する制御機能と、
    前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱する制御機能と、
    前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱する制御機能と、
    を前記コンピュータに実行させるための請求項7または請求項8に記載のプログラム。
  10. 請求項7ないし請求項9の何れかの請求項に記載のプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
  11. 加熱調理後、冷凍された食品を加熱する加熱機器であって、
    前記食品に水を付着させる加湿部と、
    前記食品から前記水を蒸発させて蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制し、前記食品を加熱する加熱部と、
    前記食品の加熱を制御する制御部と、
    を含むことを特徴とする、加熱機器。
  12. さらに、前記食品の重量を計測する重量計測部を備え、前記制御部は、前記食品に前記水を付着させる時間を、前記食品の重量情報を用いて制御することを特徴とする、請求項11に記載の加熱機器。
  13. さらに、前記制御部は、前記水の付着後、第1の加熱温度により前記食品を加熱し、前記第1の加熱温度と同等の第2の加熱温度、または前記第1の加熱温度より高い前記第2の加熱温度により前記食品を加熱し、前記水の蒸発後、前記第2の加熱温度より高い第3の加熱温度により前記食品を加熱することを特徴とする、請求項11または請求項12に記載の加熱機器。
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