JP2022073331A - ベント機構及び空気ポンプ - Google Patents

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庸平 平野
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Abstract

Figure 2022073331000001
【課題】耐久性に優れるベント機構を提供する。
【解決手段】ベント機構30は、ベント口31を形成する環状の封止部材34と、封止部材34を保持するブロック33と、ベント口31を開く開位置とベント口31を閉じる閉位置との間で進退可能にブロック33に螺合する開閉部材32と、を有し、開閉部材32が、開位置から閉位置に向かう方向である前方に向けて外径が減少する縮径部32dと、縮径部32dの後方に連なり前後方向に外径が一定の等径部32cと、を有し、等径部32cの外周面が、閉位置において封止部材34に密接することでベント口31を閉じる。
【選択図】図10

Description

本開示は、ベント機構及び空気ポンプに関する。
圧力機器の校正などに使用する空気ポンプのベント機構が知られている(例えば、非特許文献1参照)。ベント機構は、ベント口を形成する環状の封止部材と、封止部材を保持するブロックと、ベント口を開く開位置とベント口を閉じる閉位置との間で進退可能にブロックに螺合する開閉部材と、を有する。開閉部材は、開位置から閉位置に向かう方向である前方に向けて外径が減少する縮径部と、縮径部の後方に連なり前後方向に外径が一定の等径部と、を有する。
Druck PV211 - Pneumatic pressure and vacuum pump, GE Industrial Sensing
従来のベント機構は、縮径部の外周面が閉位置において封止部材に密接することでベント口を閉じるように構成されていた。このため、開閉部材のねじ込みが過大な場合、閉位置において開閉部材が封止部材に与える押圧力が過大になり、封止部材の劣化を生じる虞があり、耐久性に改善の余地があった。
本開示の目的は、耐久性に優れるベント機構及び空気ポンプを提供することにある。
幾つかの実施形態に係るベント機構は、ベント口を形成する環状の封止部材と、前記封止部材を保持するブロックと、前記ベント口を開く開位置と前記ベント口を閉じる閉位置との間で進退可能に前記ブロックに螺合する開閉部材と、を有し、前記開閉部材が、前記開位置から前記閉位置に向かう方向である前方に向けて外径が減少する縮径部と、前記縮径部の後方に連なり前後方向に外径が一定の等径部と、を有し、前記等径部の外周面が、前記閉位置において前記封止部材に密接することで前記ベント口を閉じる。このような構成によれば、開閉部材のねじ込みの加減に関わらず、閉位置において開閉部材が封止部材に与える押圧力を一定にすることができる。したがって、封止部材の劣化を生じにくい、優れた耐久性を得ることができる。
一実施形態において、前記縮径部は、前記等径部の前端に連なるR形状の面取り部を有する。このような構成によれば、縮径部と等径部との境目を乗り越える際の封止部材への負荷(応力)を低減し、封止部材の劣化を生じにくい、優れた耐久性をより確実に得ることができる。
一実施形態において、前記開閉部材は、前記ブロックに螺合する螺合部と、前記螺合部の後端に連なり、前記螺合部とともに回転可能な被操作部と、を有する。このような構成によれば、被操作部への回転操作により、ベント口を簡便に開閉操作することができる。
一実施形態において、前記開閉部材は、前記ブロックに螺合する螺合部と、前記螺合部の前端に一体に連なり、前記縮径部と前記等径部とを備える軸体と、を有する。このような構成によれば、開閉部材を簡単な構成で実現することができる。
一実施形態において、前記開閉部材は、前記ブロックに螺合する螺合部と、前記螺合部の前端に相対回転可能に連結し、前記縮径部と前記等径部とを備える軸体と、を有する。このような構成によれば、ベント口を開閉する際の開閉部材と封止部材との回転方向における相互の擦れを低減し、それにより封止部材への負荷を低減し、封止部材の劣化を生じにくい、優れた耐久性をより確実に得ることができる。
幾つかの実施形態に係る空気ポンプは、前記ベント機構と、弁体を備える作動部材と、前記弁体を加圧位置と減圧位置との間で進退可能に収容する弁室を備えるハウジングと、を備え、前記弁体が、前記加圧位置において吸気口を流入口に連通させるとともに流出口を接続口に連通させる一方、前記減圧位置において前記接続口を前記流入口に連通させるとともに前記流出口を排気口に連通させるように構成される、流路切り替え機構と、前記流入口及び前記流出口にそれぞれ連通し、容積を増減するように駆動される圧力室を備える駆動機構と、を有し、前記ベント口が、前記流路切り替え機構の前記接続口に前記作動部材が加圧位置にあるときも減圧位置にあるときも連通する。このような構成によれば、ベント機構の封止部材の劣化を生じにくい、優れた耐久性を得ることができる。
一実施形態において、前記圧力室は、手動により駆動される。このような構成によれば、圧力室を簡便に駆動することができる。
一実施形態において、前記圧力室は、ばねの付勢力に抗してハンドグリップを握り込むことで駆動される。このような構成によれば、圧力室を駆動するための駆動操作を容易に行うことができる。
本開示によれば、耐久性に優れるベント機構及び空気ポンプを提供することができる。
比較例に係るベント機構を有する空気ポンプを示す外観図である。 図1の部分拡大図である。 図2のA-A断面図であり、作動部材が加圧位置にある時の状態を示す。 図3に示す状態から作動部材が加圧位置に移動した時の状態を示す断面図である。 図1に示す駆動機構の一部断面平面図であり、押圧操作前の状態を示す。 図5に示す状態から押圧操作を完了させた時の状態を示す一部断面平面図である。 図2のB-B断面図であり、ベント口を開いた時の状態を示す。 図7に示す状態からベント口を閉じた時の状態を示す断面図である。 一実施形態に係るベント機構を示す断面図であり、ベント口を開いた時の状態を示す。 図9に示す状態からベント口を閉じた時の状態を示す断面図である。 図10の部分拡大図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る実施形態について詳細に例示説明する。なお、各図において、対応する要素に同一の符号を付す。
まず、比較例について例示説明する。図1に示す比較例に係るベント機構30は、手動式の空気ポンプ1の内部圧力を弱め、解消させる機構である。空気ポンプ1は、流路切り替え機構10、駆動機構20及びベント機構30を有する。
図1~図4に示すように、流路切り替え機構10は、弁体11aを備える作動部材11と、弁体11aを加圧位置(図3参照)と減圧位置(図4参照)との間で進退可能に収容する弁室12aを備えるハウジング12と、を有する。弁室12aは、排気口12bと、排気口12bよりも加圧位置から減圧位置に向かう方向である前方(つまり、説明の便宜のため、加圧位置から減圧位置に向かう方向を流路切り替え機構10における前方と定義する)に配置される流出口12cと、流出口12cよりも前方に配置される接続口12dと、接続口12dよりも前方に配置される流入口12eと、流入口12eよりも前方に配置される吸気口12fと、を有する。弁体11aは、加圧位置において吸気口12fを流入口12eに連通させるとともに流出口12cを接続口12dに連通させる一方、減圧位置において接続口12dを流入口12eに連通させるとともに流出口12cを排気口12bに連通させるように構成される。
ハウジング12は、前後方向に沿って延びる第1中心軸線O1を中心とする円筒面状の内周面を備える弁室12aを有する。弁室12aの前端には、吸気口12fが設けられる。吸気口12fは、前後方向に延びる吸気路12gの後端(下流端)である。吸気路12gの前端(上流端)は外部空間Sに開口している。弁室12aの後端には、排気口12bが設けられる。排気口12bは、前後方向に延びる排気路12hの前端(上流端)である。排気路12hの後端(下流端)は外部空間Sに開口している。弁室12aの内周面には、流入口12e、接続口12d及び流出口12cが設けられる。流入口12eは、径方向に延びる流入路12iの径方向内側端である。接続口12dは、径方向に延びる接続路12jの径方向内側端である。流出口12cは、径方向に延びる流出路12kの径方向内側端である。
ハウジング12は、ハウジング本体12l、第1端部材12m及び第2端部材12nを有する。ハウジング本体12lは、弁室12aの前後方向中間部、流入路12i、接続路12j及び流出路12kを有する。第1端部材12mは、弁室12aの前端及び吸気路12gを有する。第2端部材12nは、弁室12aの後端及び排気路12hを有する。第1端部材12m及び第2端部材12nはそれぞれ、ハウジング本体12lに、例えば嵌合、ねじ結合又は溶接などの手段により、一体に連結する。
弁体11aは、弁室12aの内周面に密接する環状の第1封止部11bと、第1封止部11bよりも後方に設けられ、弁室12aの内周面に密接する第2封止部11cと、を有する。第1封止部11b及び第2封止部11cはそれぞれ、弁本体11dに一体に連結する円環状の弾性部材で形成される。
作動部材11は、弁体11aの前端に一体に連なる前軸部材11eと、弁体11aの後端に一体に連なる後軸部材11fと、を有する。前軸部材11e及び後軸部材11fはそれぞれ、前後方向に沿って延びる。前軸部材11eは、作動部材11の進退により、吸気路12g内で進退可能である。後軸部材11fは、作動部材11の進退により、排気路12h内で進退可能である。
作動部材11が加圧位置(図3参照)にあるとき、第1封止部11bは流入口12eよりも後方で接続口12dよりも前方の位置に配置され、第2封止部11cは流出口12cよりも後方で排気路12hよりも前方の位置に配置される。作動部材11が減圧位置(図4参照)にあるとき、第1封止部11bは吸気口12fよりも後方で流入口12eよりも前方の位置に配置され、第2封止部11cは接続口12dよりも後方で流出口12cよりも前方の位置に配置される。
排気路12hに棒状の工具を挿入して作動部材11の後軸部材11fを前方に押すことで、作動部材11を加圧位置から減圧位置まで移動させることができる。また、吸気路12gに棒状の工具を挿入して作動部材11の前軸部材11eを後方に押すことで、作動部材11を減圧位置から加圧位置まで移動させることができる。
作動部材11を加圧位置に移動させることで、空気ポンプ1の動作仕様を加圧仕様に設定することができる。また、作動部材11を減圧位置に移動させることで、空気ポンプ1の動作仕様を減圧仕様に設定することができる。
図5~図6に示すように、駆動機構20は、ハンドグリップ機構20aで構成される。ハンドグリップ機構20aは、第1部材21と、第1部材21に昇降可能に連結する第2部材22と、第1部材21に対して第2部材22を下降させる付勢力を与えるばね23(つまり、説明の便宜のため、ばね23が与える付勢力の方向をハンドグリップ機構20aにおける下方と定義する)と、2つのグリップリンク24aで構成されるハンドグリップ24と、を有する。各々のグリップリンク24aは、第1部材21に回転可能に連結するグリップ24bと、第1部材21とグリップ24bとの連結部24cよりも下方で第2部材22に回転可能に連結するリンク24dと、第2部材22とリンク24dとの連結部24eよりも下方でグリップ24bとリンク24dとを回転可能に連結する連結軸24fと、を有する。駆動機構20は、流入口12e及び流出口12cにそれぞれ連通し、容積を増減するように駆動される圧力室25を有する。圧力室25は、第1部材21と第2部材22とによって形成される。
第1部材21は、シリンダ21aと底部材21bとで構成される。各々のグリップリンク24aにおいて、グリップ24bの上端は、底部材21bに連結部24cを介して回転可能に連結する。
第2部材22は、ピストン22aと中心軸部材22bとで構成される。中心軸部材22bは、上下方向に沿って延びる第2中心軸線O2を有する。第2中心軸線O2は、第1中心軸線O1に垂直である。中心軸部材22bの上端にはピストン22aが一体に連なる。各々のグリップリンク24aにおいて、リンク24dの上端は、中心軸部材22bの下端に連結部24eを介して回転可能に連結する。
シリンダ21aは、流入口12eに連通する入口穴21cと流出口12cに連通する出口穴21dとを備える頂壁21eと、頂壁21eから垂下する周壁21fと、を有する。周壁21fの下端には底部材21bが一体に連なる。底部材21bは、中心軸部材22bを貫通させる貫通穴を有する。中心軸部材22bの下部は下方に向けて拡径する段部22cを有し、段部22cと底部材21bとの間には、コイル状のばね23が第2中心軸線O2と同軸に配置される。
ピストン22aは、シリンダ21aの周壁21fの内周面上を上下方向に摺動可能である。圧力室25は、シリンダ21a(頂壁21eの下面と周壁21fの内周面)とピストン22aとによって形成される。したがって、圧力室25は、流入口12e及び流出口12cにそれぞれ連通し、ハンドグリップ機構20aによって容積を増減するように駆動される。
2つのグリップリンク24aは、第2中心軸線O2を挟んで互いに対向し、第2中心軸線O2を挟んで実質的に対称な構造を有する。つまり、第2中心軸線O2は、ハンドグリップ24の中心軸線でもある。各々の連結部24cは、グリップ24bと第1部材21とを回転軸線Pの周りに回転可能に連結する。各々の連結部24eは、第2部材22とリンク24dとを回転軸線Qの周りに回転可能に連結する。各々の連結軸24fは、グリップ24bとリンク24dとを回転軸線Rの周りに回転可能に連結する。回転軸線P、回転軸線Q及び回転軸線Rは、互いに平行である。各々の回転軸線Qは、第2中心軸線O2に交差する。
各々のグリップリンク24aにおいて、グリップ24bと第1部材21との連結部24cは、例えば、グリップ24bに固定される回転軸で構成され、第2部材22とリンク24dとの連結部24eは、例えば、第2部材22に固定される回転軸で構成され、グリップ24bとリンク24dとの連結軸24fは、例えば、グリップ24bに固定される。
したがって、ばね23の付勢力に抗してハンドグリップ24を握り込む押圧操作により、各々のグリップリンク24aにおいて、リンク24dの下端の連結軸24f(回転軸線R)からリンク24dの上端の連結部24e(回転軸線Q)に向かう方向の押圧力Faを連結部24eに作用させ、その結果、これら押圧力Faの上向きの合力Fを第2部材22に加え、それにより、第2部材22を第1部材21に対して上昇させて圧力室25の容積を減少させることができる。また、押圧操作を解除することにより、ばね23の付勢力により、第2部材22を第1部材21に対して下降させて圧力室25の容積を増加させることができる。
このように、圧力室25は、手動により、より具体的には、ばね23の付勢力に抗してハンドグリップ24を握り込むことにより、さらに具体的には、ばね23の付勢力に抗してハンドグリップ24を握り込む押圧操作と押圧操作の解除とを含む駆動操作を行うことにより、容積を増減するように駆動される。
空気ポンプ1は、空気が流入口12eから圧力室25に流入することを許容する一方、空気が圧力室25から流入口12eに流出することを阻止する図示しない第1逆止弁と、空気が圧力室25から流出口12cに流出することを許容する一方、空気が流出口12cから圧力室25に流入することを阻止する図示しない第2逆止弁と、を有する。第1逆止弁は、例えば、流入路12iと入口穴21cとの間に設けられる。第2逆止弁は、例えば、流出路12kと出口穴21dとの間に設けられる。
図7~図8に示すように、ベント機構30は、流路切り替え機構10の接続口12dに作動部材11が加圧位置にあるときも減圧位置にあるときも連通するベント口31と、ベント口31を開閉可能な開閉部材32と、を有する。
ベント口31は、ブロック33に保持される封止部材34によって形成される。開閉部材32は、封止部材34に対する密接・離間によりベント口31を開閉する。
開閉部材32は、ベント口31を開く開位置(図7参照)とベント口31を閉じる閉位置(図8参照)との間で進退可能である。また、開閉部材32は、開位置と閉位置との間の全行程に亘ってブロック33に螺合する螺合部である第1螺合部32aと、第1螺合部32aの開位置から閉位置に向かう方向である前方(つまり、説明の便宜のため、開位置から閉位置に向かう方向をベント機構30における前方と定義する)の端部(つまり、第1螺合部32aの前端)に連なり、第1螺合部32aとともに進退可能な軸体32bと、を有する。第1螺合部32aは、第3中心軸線O3を有し、第3中心軸線O3を中心に回転することで第3中心軸線O3に沿う前後方向に進退可能である。軸体32bは、開位置において封止部材34から離れてベント口31を開き、閉位置において封止部材34に密接してベント口31を閉じる。
軸体32bは、第1螺合部32aに一体に連なる。なお、軸体32bは、第1螺合部32aに第3中心軸線O3を中心に相対回転可能に連結する構成であってもよい。
軸体32bは、外径が一定の等径部32cと、等径部32cの前端に連なり前方に向けて外径が減少する縮径部32dと、を有する。縮径部32dは、軸体32bの前端を構成する。封止部材34は、円環状をなし、弾性を有する。軸体32bは、開閉部材32が開位置から閉位置に前進することで、縮径部32dにおいて封止部材34に密接し、それにより、ベント口31を閉じる。
開閉部材32は、第1螺合部32aの後端に連なり、第1螺合部32aとともに回転可能な被操作部である第1被操作部32eを有する。第1被操作部32eは、第1螺合部32aとともに回転可能な摘まみである第1摘まみ32fで構成される。第1被操作部32eは、第1螺合部32aの後端に第1被操作部32eよりも縮径した軸部32gを介して連なる。
第1被操作部32eは、第1螺合部32aに一体に連なる。なお、第1被操作部32eは、第1螺合部32aに前後方向に相対移動可能に連結する構成であってもよい。
ブロック33は、第1螺合部32aが螺合する被螺合部である第1被螺合部33aを備える保持筒33bと、第1セットねじ33cと、ベース部材33dと、蓋部材33eと、カバー部材33fと、ワッシャー33gと、を有する。保持筒33bは、第3中心軸線O3と同軸の筒状をなし、内周面に第1被螺合部33aを備える。第1セットねじ33cは、第3中心軸線O3と同軸の筒状をなす。第1セットねじ33cの外周面は、保持筒33bの内周面の先端に螺合する。保持筒33bの内周面には、前方に向けて拡径する段部33hが設けられ、この段部33hと第1セットねじ33cの後端とで封止部材34が挟持される。
ベース部材33dは、保持筒33bの前端を収容する収容凹部33iと、ベント口31を流路切り替え機構10の接続口12dに連通させるための連絡路33jと、を有する。収容凹部33iは、保持筒33bを貫通させる貫通穴である第1貫通穴33kを備える環状の蓋部材33eによって閉じられる。カバー部材33fは、保持筒33bを貫通させる貫通穴である第2貫通穴33lを備え、ベース部材33dの大部分と蓋部材33eとを覆う。ワッシャー33gは、開閉部材32の軸部32gを貫通させる貫通穴である第3貫通穴33mを備える環状をなし、保持筒33bの後端面に取り付けられる。ワッシャー33gは、例えば合成樹脂製であり、前後方向に圧縮可能な弾性を有する。ワッシャー33gは、閉位置において第1被操作部32eの前端面と保持筒33bの後端面とで挟まれ、圧縮される。保持筒33bの外周面は、収容凹部33iの内周面に密接する封止部である第3封止部33nが設けられる。第3封止部33nは、保持部材本体33oに一体に連結する環状の弾性部材で構成される。
第1螺合部32a及び第1被螺合部33aは、右ねじである。しかし、第1螺合部32a及び第1被螺合部33aは、左ねじであってもよい。第1螺合部32aは雄ねじであり、第1被螺合部33aは雌ねじである。雄ねじ及び雌ねじのねじ山形状などは適宜設定が可能である。第1螺合部32a及び第1被螺合部33aは、ねじ山が断続的に設けられる間欠ねじであってもよい。
開閉部材32が開位置にあるとき、ベント口31は、第1螺合部32aと第1被螺合部33aとの間の図示しない隙間を含む開閉部材32と保持筒33bとの間の隙間で構成される通気路35を通して外部空間Sに連通する。なお、開閉部材32が開位置にあるときにベント口31を外部空間Sに連通させる通気路を、通気路35に代えて又は加えて設けてもよい。
空気ポンプ1は、図示しない対象物の内部空間を加圧又は減圧するために、接続路12jを対象物の内部空間の端部に接続して使用される。
空気ポンプ1は、動作仕様が加圧仕様に設定された状態である加圧仕様設定状態において、駆動機構20を駆動操作して圧力室25を駆動することにより、外部空間Sから吸気口12fを通して対象物の内部空間に空気を送り、対象物の内部空間を加圧することができる。また、空気ポンプ1は、動作仕様が減圧仕様に設定された状態である減圧仕様設定状態において、駆動機構20を駆動操作して圧力室25を駆動することにより、対象物の内部空間から排気口12bを通して外部空間Sに空気を送り、対象物の内部空間を減圧することができる。
空気ポンプ1によって対象物の内部空間に付与された正圧又は負圧の圧力は、ベント機構30の開閉部材32を操作してベント口31を開くことにより、弱め、解消させることができる。
また、空気ポンプ1は、対象物としての圧力ゲージなどの圧力機器である第1圧力機器を校正するための基準となる圧力ゲージなどの圧力機器である第2圧力機器の内部空間の端部を接続するための流路である図示しない校正用流路を有する。校正用流路は、流路切り替え機構10の接続口12dに作動部材11が加圧位置にあるときも減圧位置にあるときも連通するように設けられる。
第1圧力機器を校正するときは、第1圧力機器の内部空間の端部が接続路12jに接続され、第2圧力機器の内部空間の端部が校正用流路に接続される。したがって、第1圧力機器と第2圧力機器に、空気ポンプ1によって同一の正圧又は負圧の圧力を付与して、第1圧力機器の校正を行うことができる。
上述したように、本比較例では、ベント機構30は、縮径部32dの外周面が閉位置において封止部材34に密接することでベント口31を閉じるように構成される。このため、開閉部材32のねじ込みが過大な場合、閉位置において開閉部材32が封止部材34に与える押圧力が過大になり、封止部材34の劣化を生じる虞があり、耐久性に改善の余地がある。
以下に例示説明する本開示の実施形態は、このような問題点を解決し、優れた耐久性を得ることができる。
図9~図11に示す一実施形態に係るベント機構30は、等径部32cの外周面が閉位置(図10~図11参照)において封止部材34に密接することでベント口31を閉じる点を除き、比較例に係るベント機構30と同様の構成を有する。なお、本実施形態に係る空気ポンプ1は、その他の点では比較例に係る空気ポンプ1と同様の構成を有する。
図11に示すように、本実施形態では、縮径部32dは、等径部32cの前端に連なるR形状の面取り部32hを有する。等径部32cの外周面は円筒面状をなし、縮径部32dの外周面は面取り部32hよりも前方の部分が円錐面状をなす。面取り部32hは、第3中心軸線O3を含む縦断面において円弧状のR形状を有し、当該R形状は第3中心軸線O3の周りに全周に亘って一定である。なお、R形状とは滑らかな凸状の湾曲形状を意味し、円弧形状に限らない。
本実施形態によれば、第1被操作部32eを時計回りに回転操作することで開閉部材32を開位置(図9参照)から前進させながら、封止部材34を縮径部32dの外周面で径方向外側に押圧して弾性変形させ、R形状の面取り部32hを乗り越えさせて等径部32cの外周面に密接させて、閉位置(図10~図11参照)まで移動させることができる。また、第1被操作部32eを反時計回りに回転操作することで開閉部材32を閉位置から後退させながら、封止部材34を等径部32c上からR形状の面取り部32hを乗り越えさせ、縮径部32dから離脱させて、開位置まで移動させることができる。
したがって、本実施形態によれば、閉位置において等径部32cの外周面が封止部材34に密接することでベント口31を閉じるので、閉位置において開閉部材32のねじ込みの加減に関わらず、閉位置において開閉部材32が封止部材34に与える押圧力を一定にすることができる。したがって、封止部材34の劣化を生じにくい、優れた耐久性を得ることができる。
また、本実施形態によれば、縮径部32dが等径部32cの前端に連なるR形状の面取り部32hを有するので、縮径部32dと等径部32cとの境目を乗り越える際の封止部材34への負荷(応力)を低減し、封止部材34の劣化を生じにくい、優れた耐久性をより確実に得ることができる。
なお、本実施形態において、流路切り替え機構10は、弁体11aを備える作動部材11と、弁体11aを加圧位置と減圧位置との間で進退可能に収容する弁室12aを備えるハウジング12と、を有し、弁体11aが、加圧位置において吸気口12fを流入口12eに連通させるとともに流出口12cを接続口12dに連通させる一方、減圧位置において接続口12dを流入口12eに連通させるとともに流出口12cを排気口12bに連通させるように構成される限り、種々の変更が可能である。また、本実施形態において、駆動機構20は、流入口12e及び流出口12cにそれぞれ連通し、容積を増減するように駆動される圧力室25を有する限り、種々の変更が可能である。
前述した実施形態は本開示の一例であり、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前述した実施形態に係るベント機構30及び空気ポンプ1は、以下に述べるような種々の変更が可能である。
前述した実施形態に係るベント機構30は、ベント口31を形成する環状の封止部材34と、封止部材34を保持するブロック33と、ベント口31を開く開位置とベント口31を閉じる閉位置との間で進退可能にブロック33に螺合する開閉部材32と、を有し、開閉部材32が、開位置から閉位置に向かう方向である前方に向けて外径が減少する縮径部32dと、縮径部32dの後方に連なり前後方向に外径が一定の等径部32cと、を有し、等径部32cの外周面が、閉位置において封止部材34に密接することでベント口31を閉じる限り、種々の変更が可能である。
しかし、縮径部32dは、等径部32cの前端に連なるR形状の面取り部32hを有することが好ましい。
また、開閉部材32は、ブロック33に螺合する螺合部(第1螺合部32a)と、螺合部(第1螺合部32a)の後端に連なり、螺合部(第1螺合部32a)とともに回転可能な被操作部(第1被操作部32e)と、を有することが好ましい。
また、開閉部材32は、ブロック33に螺合する螺合部(第1螺合部32a)と、螺合部(第1螺合部32a)の前端に一体に連なり、縮径部32dと等径部32cとを備える軸体32bと、を有することが好ましい。
また、開閉部材32は、ブロック33に螺合する螺合部(第1螺合部32a)と、螺合部(第1螺合部32a)の前端に相対回転可能に連結し、縮径部32dと等径部32cとを備える軸体32bと、を有することが好ましい。
前述した実施形態に係る空気ポンプ1は、ベント機構30と、弁体11aを備える作動部材11と、弁体11aを加圧位置と減圧位置との間で進退可能に収容する弁室12aを備えるハウジング12と、を備え、弁体11aが、加圧位置において吸気口12fを流入口12eに連通させるとともに流出口12cを接続口12dに連通させる一方、減圧位置において接続口12dを流入口12eに連通させるとともに流出口12cを排気口12bに連通させるように構成される、流路切り替え機構10と、流入口12e及び流出口12cにそれぞれ連通し、容積を増減するように駆動される圧力室25を備える駆動機構20と、を有し、ベント口31が、流路切り替え機構10の接続口12dに作動部材11が加圧位置にあるときも減圧位置にあるときも連通する限り、種々の変更が可能である。
しかし、圧力室25は、手動により駆動されることが好ましい。
また、圧力室25は、ばね23の付勢力に抗してハンドグリップ24を握り込むことで駆動されることが好ましい。
1 空気ポンプ
10 流路切り替え機構
11 作動部材
11a 弁体
11b 第1封止部
11c 第2封止部
11d 弁本体
11e 前軸部材
11f 後軸部材
12 ハウジング
12a 弁室
12b 排気口
12c 流出口
12d 接続口
12e 流入口
12f 吸気口
12g 吸気路
12h 排気路
12i 流入路
12j 接続路
12k 流出路
12l ハウジング本体
12m 第1端部材
12n 第2端部材
20 駆動機構
20a ハンドグリップ機構
21 第1部材
21a シリンダ
21b 底部材
21c 入口穴
21d 出口穴
21e 頂壁
21f 周壁
22 第2部材
22a ピストン
22b 中心軸部材
22c 段部
23 ばね
24 ハンドグリップ
24a グリップリンク
24b グリップ
24c 第1部材とグリップとの連結部
24d リンク
24e 第2部材とリンクとの連結部
24f 連結軸
24g 第1連結軸
24h 第2連結軸
24i 第1案内部
24j 第2案内部
25 圧力室
30 ベント機構
31 ベント口
32 開閉部材
32a 第1螺合部
32b 軸体
32c 等径部
32d 縮径部
32e 第1被操作部
32f 第1摘まみ
32g 軸部
32h 面取り部
33 ブロック
33a 第1被螺合部
33b 保持筒
33c 第1セットねじ
33d ベース部材
33e 蓋部材
33f カバー部材
33g ワッシャー
33h 段部
33i 収容凹部
33j 連絡路
33k 第1貫通穴
33l 第2貫通穴
33m 第3貫通穴
33n 第3封止部
33o 保持部材本体
34 封止部材
35 通気路
F 押圧力
F1 第1押圧力
F2 第2押圧力
O1 第1中心軸線
O2 第2中心軸線
O3 第3中心軸線
P1 上側第1軸線
P2 上側第2軸線
Q1 下側第1軸線
Q2 下側第2軸線
R 中央側軸線
S 外部空間

Claims (5)

  1. ベント口を形成する環状の封止部材と、
    前記封止部材を保持するブロックと、
    前記ベント口を開く開位置と前記ベント口を閉じる閉位置との間で進退可能に前記ブロックに螺合する開閉部材と、を有し、
    前記開閉部材が、前記開位置から前記閉位置に向かう方向である前方に向けて外径が減少する縮径部と、前記縮径部の後方に連なり前後方向に外径が一定の等径部と、を有し、
    前記等径部の外周面が、前記閉位置において前記封止部材に密接することで前記ベント口を閉じる、
    ベント機構。
  2. 前記縮径部は、前記等径部の前端に連なるR形状の面取り部を有する、請求項1に記載のベント機構。
  3. 請求項1又は2に記載のベント機構と、
    弁体を備える作動部材と、前記弁体を加圧位置と減圧位置との間で進退可能に収容する弁室を備えるハウジングと、を備え、前記弁体が、前記加圧位置において吸気口を流入口に連通させるとともに流出口を接続口に連通させる一方、前記減圧位置において前記接続口を前記流入口に連通させるとともに前記流出口を排気口に連通させるように構成される、流路切り替え機構と、
    前記流入口及び前記流出口にそれぞれ連通し、容積を増減するように駆動される圧力室を備える駆動機構と、を有し、
    前記ベント口が、前記流路切り替え機構の前記接続口に前記作動部材が加圧位置にあるときも減圧位置にあるときも連通する、
    空気ポンプ。
  4. 前記圧力室は、手動により駆動される、請求項3に記載の空気ポンプ。
  5. 前記圧力室は、ばねの付勢力に抗してハンドグリップを握り込むことで駆動される、請求項4に記載の空気ポンプ。
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