JP2022072880A - コード読取装置およびコードリーダ調整支援システム - Google Patents

コード読取装置およびコードリーダ調整支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】コード読取装置を安定した読み取りが可能な読取条件に容易に調整できる。【解決手段】コード読取装置は、カメラと、カメラで撮像されたコードの画像からコードを読み取る読取部と、読取条件のユーザによる調整を支援する調整支援部とを備える。読取部は、コードの画像を生成する画像生成部と、コードを復号する復号部と、画像生成部で生成されたコードの画像に対してスコアを算出する算出部とを含む。調整支援部は、算出されたスコアに基づいて読取条件の調整方針を決定する調整方針決定部と、調整方針を出力する出力部と、ユーザ操作に基づいて読取条件を調整する調整部とを含む。【選択図】図2

Description

本開示は、コード読取装置およびコードリーダ調整支援システムに関する。
トレーサビリティの拡がりにより、様々な部品にコードが印字される近年において、コードそのものやコードが印字される印字対象物(ワーク)に左右されることなく、安定してコードを読み取ることのできるコード読取装置(いわゆる、「コードリーダ」)が求められている。
特許第5956941号公報(特許文献1)は、コードの撮像画像、デコードの成否、および読取余裕度をディスプレイに同時に表示する技術を開示する。読取余裕度は読み取りの安定性または信頼性を示す指標であり、値が大きいほど読み取りの安定性または信頼性が高くなる。
特許第5956941号公報
特許第5956941号公報に開示の技術によれば、ユーザはコードリーダによるコードの読み取りを安定させるために、ディスプレイに表示される読取余裕度等を確認しつつ試行錯誤しながらコードリーダの読取条件(例えば、コードリーダ本体の取付位置や設置角度、ワークの位置や印字面の傾き等)を調整しなければならなかった。さらに、読取余裕度が悪いとき、何が原因で悪くなっているのか分からないため、試行錯誤の数が増えてしまう。そのため、コードリーダの読取条件の調整には時間がかかっていた。
本開示の目的は、安定した読み取りが可能な読取条件に容易に調整可能なコード読取装置、および、コード読取装置を安定した読み取りが可能な読取条件に容易に調整可能なコードリーダ調整支援システムを提供することである。
この開示にかかるコード読取装置は、印字対象物に印字されたコードを読み取るコード読取装置である。当該コード読取装置は、コードを撮像するカメラと、カメラで撮像されたコードの画像からコードを読み取る読取部と、読取部の読取条件のユーザによる調整を支援する調整支援部と、を備える。読取部は、読取部で処理するコードの画像を生成する画像生成部と、画像生成部で生成されたコードの画像からコードを復号する復号部と、画像生成部で生成されたコードの画像に対して、当該コードの印字状態を評価する複数の評価項目の各々のスコアを算出する算出部と、を含む。調整支援部は、算出部で算出された複数の評価項目毎のスコアに基づいて、ユーザによる読取条件の調整方針を決定する調整方針決定部と、調整方針決定部で決定された調整方針をユーザに対し出力する出力部と、ユーザの操作に基づいて読取条件を調整する調整部と、を含む。
上述の開示によれば、ユーザはコード読取装置を安定した読み取りが可能な読取条件に容易に調整することができる。
上述の開示において、画像生成部は、カメラの撮像条件を設定する撮像条件設定部と、コードの画像に対し画像処理を施す前処理部と、を有し、撮像条件設定部で設定した撮像条件で撮像されたコードの画像に対して、前処理部で画像処理を施して読取部で処理するコードの画像を生成する。
上述の開示によれば、撮像条件が調整された場合には、調整後の撮像条件で撮像されたコードの画像に対し画像処理が施されてスコアが出力されるので、ユーザは調整後のスコアを確認することができる。
上述の開示において、コード読取装置は、読取部と接続され、カメラがコードを撮像する場合にコードを照らす照明をさらに備える。撮像条件設定部は、照明の照明条件をさらに設定する。
上述の開示によれば、照明条件が調整された場合には、調整後の照明条件をコード読取装置に設定することができる。
上述の開示において、調整方針決定部は、ユーザが選択した評価方式に応じてスコアを算出する複数の評価項目を切り替える。
上述の開示によれば、評価方式を選択すれば複数の評価項目が設定されるので、ユーザによる設定負担が軽減される。
上述の開示において、調整方針は、いずれの評価項目からスコアを改善すべきかという情報を含む。
上述の開示によれば、ユーザは読取部の読取条件をどのように調整すればよいかを認識することができる。
上述の開示において、調整方針は、スコアを改善すべき評価項目毎に読取条件をどのように調整すべきかを示唆する情報を含む。
上述の開示によれば、ユーザは読取部の読取条件をどのように調整すればよいかを認識することができる。
上述の開示において、示唆する情報は、カメラで撮像されたコードの画像に対する画像処理に関する第1方針と、コードの撮像に関する第2方針とのうち少なくとも一方の方針を含む。
上述の開示によれば、ユーザは読取部の読取条件をどのように調整すればよいかを認識することができる。
上述の開示において、出力部は、算出部で算出された複数の評価項目毎のスコアを示す情報をユーザに対しさらに出力する。
上述の開示によれば、ユーザはいずれの評価項目のスコアが悪いのかを認識することができる。
上述の開示において、スコアを示す情報は、スコアと閾値とを比較した比較情報を含む。比較情報は、スコアが閾値未満の評価項目と、スコアが閾値以上の評価項目とを区別した情報を含む。
上述の開示によれば、ユーザはスコアが閾値未満の評価項目と、スコアが閾値以上の評価項目とを認識することができる。
上述の開示において、比較情報は、評価項目毎の、スコアと閾値との乖離を示す情報をさらに含む。
上述の開示によれば、ユーザはスコアと閾値との乖離を評価項目毎に認識することができる。
上述の開示において、出力部は、ユーザが選択した評価対象外の評価項目に対してスコアを示す情報のうち少なくとも一部の情報の出力を停止する。調整方針決定部による調整方針の決定には、評価対象外の評価項目のスコアは考慮されない。
上述の開示によれば、ユーザが必要としていない情報が出力されなくなるので、ユーザをユーザが必要とする情報だけに注目させることができる。また、調整方針の決定の際には、ユーザが選択した評価対象外の評価項目のスコアは考慮されないので、ユーザが所望する方向性の調整方針が決定されやすくなる。
上述の開示において、コードは複数のエレメントで構成される。出力部は、コードの画像にスコアが閾値未満のエレメントの位置を示す画像を重ね合わせて表示する。
上述の開示によれば、ユーザはスコアが閾値未満のエレメントの位置を認識することができる。
この開示にかかる、コードリーダ調整支援システムは、印字対象物に印字されたコードを読み取るコード読取装置と、コード読取装置の読取条件のユーザによる調整を支援する調整支援装置と、を備える。コード読取装置は、コードを撮像するカメラと、カメラで撮像されたコードの画像からコードを読み取る読取部と、を含む。読取部は、読取部で処理するコードの画像を生成する画像生成部と、画像生成部で生成されたコードの画像からコードを復号する復号部と、画像生成部で生成されたコードの画像に対して、当該コードの印字状態を評価する複数の評価項目の各々のスコアを算出する算出部と、を有する。調整支援装置は、算出部で算出された複数の評価項目毎のスコアに基づいて、ユーザによる読取条件の調整方針を決定する調整方針決定部と、調整方針決定部で決定された調整方針をユーザに対し出力する出力部と、ユーザの操作に基づいて読取条件を調整する調整部と、を含む。
上述の開示によれば、ユーザはコード読取装置を安定した読み取りが可能な読取条件に容易に調整することができる。
本開示によれば、安定した読み取りが可能な読取条件に容易に調整可能なコード読取装置、および、コード読取装置を安定した読み取りが可能な読取条件に容易に調整可能なコードリーダ調整支援システムを提供することができる。
コード読取装置の概略を説明するための図である。 コード読取装置とその周辺機器とを示すブロック図である。 コード読取装置において用いられる評価項目の一例を示す図である。 コード読取装置で行われる処理の一例を示すフローチャートである。 評価方式を選択するための画面の一例を示す図である。 読み取りテストの際に表示される画面の一例を示す図である。 俯瞰情報の一例を示す図である。 詳細情報のうち、特定の評価項目についてのスコアを示す情報の一例を示す図である。 詳細情報のうち、特定の評価項目についてのスコア以外の情報の一例を示す図である。 コードの画像の変形例を示す図である。 読取条件の調整に供される画像の一例を示す図である。 コードリーダ調整支援システムを示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。以下で説明される実施の形態および変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
[適用例]
まず、図1および図2を参照して、本発明が適用される場面の一例について説明する。本発明が適用される場面は、ユーザがコード読取装置100の読取条件を調整する場面である。コード読取装置100は、ワーク2に印字されたコード1を読み取る読取機能と、コード1の読み取りに関する条件(読取部30の読取条件)のユーザによる調整を支援する調整支援機能とを備える。
コード読取装置100によるコード1の読み取りとは、コード1を撮像し、撮像した画像に画像処理(フィルタ処理)を施してコード1を復号することであり、読取部30によって実現される。したがって、コード読取装置100による読み取りを安定させるためには、ユーザは読取部30の読取条件を適切に調整することが求められる。
読取部30の読取条件は2つに分類することができ、1つは、コード1の撮像に関する条件であり、もう1つは、カメラで撮像されたコード1の画像に対する画像処理に関する条件である。コード1の撮像に関する条件には、カメラの撮像条件(例えば、カメラの露光時間、カメラのゲイン、カメラの絞り、カメラのアングル等)と、照明の照明条件(例えば、照明の明るさ、照明の傾き、片側照明と全面照明とのいずれにするか等)とが含まれる。カメラで撮像されたコード1の画像に対する画像処理に関する条件には、例えば、使用するフィルタの種類、フィルタのサイズ、フィルタ処理を行う回数等が含まれる。
このように、読取部30の読取条件には様々な条件が含まれることから、これらの条件を適切に調整することはユーザにとって容易なことではない。そこで、本発明におけるコード読取装置100は、読取部30の読取条件の調整方針をユーザに提供する。具体的には、コード読取装置100は、コード1を撮像し、撮像したコード1の画像を基に読み取りを安定させるために必要な調整の方針を決定する。そして、コード読取装置100は、決定した調整方針をユーザに対し出力する。さらに、コード読取装置100は、ユーザによる読取条件の調整操作を受け付けると、受け付けた操作に対応する読取条件を設定する。
したがって、ユーザは出力された調整方針に従って読取部30の読取条件を調整するだけで、コード読取装置100の読み取りを安定させることができる。ゆえに、ユーザによる読取部30の読取条件の調整負担が軽減される。
以下、実施の形態のより具体的な応用例について説明する。
[実施の形態1]
(コード読取装置の概略)
図1は、コード読取装置100の概略を説明するための図である。コード読取装置100は、ワーク2に印字されたコード1を撮像し、撮像した画像に画像処理を施してコード1を復号する。
コード1には、一次元シンボル、二次元シンボル、合成シンボルといった3つの種類がある。一次元シンボルはバーおよびスペースを直線方向に配置したシンボルであり、例えば、code39やcode128等である。二次元シンボルには、一次元シンボルが多段に積み上げられたマルチローシンボルと、セルがX/Y方向に配置されたマトリックスシンボルとがある。マトリックスシンボルは、例えば、QRコード(登録商標)やDataMatrix(登録商標)等である。合成シンボルは、一次元シンボルと二次元シンボルとが組み合わされたシンボルである。
ワーク2は「印字対象物」に相当する。ワーク2の材質には、金属、樹脂、セラミック、木材、紙、ガラス、またはゴム等が採用される。
さらに、コード読取装置100は、コード1の読み取りに関する条件(図2に示す読取部30の読取条件)のユーザによる調整を支援する。具体的には、コード読取装置100は、コード1を撮像し、撮像したコード1の画像を基に読み取りを安定させるために必要な調整の方針を決定する。コード読取装置100は、出力装置200と接続されており、決定した調整方針を出力装置200に出力させる。この例では、出力装置200はディスプレイであるが、出力装置200はユーザに対する情報の出力に供されるものであればよく、例えば、スピーカーでもよい。
コード読取装置100は、入力装置300とも接続されている。入力装置300は、ユーザによる入力操作に供される。この例では、入力装置300は、キーボード301とマウス302とを含むが、これらに加えてまたはこれらに替えて、出力装置と一体となったタッチパネル式のディスプレイを含んでいてもよい。ユーザが入力装置300を用いて読取部30の読取条件を調整するための入力操作を行うと、その入力操作に対応する読取条件がコード読取装置100に設定される。
(コード読取装置の構成)
図1および図2を参照して、コード読取装置100の構成について説明する。図2は、コード読取装置100とその周辺機器とを示すブロック図である。コード読取装置100は、カメラ10と、照明20と、読取部30と、調整支援部40とを備える。
カメラ10は、読取部30、具体的には、後述の撮像条件設定部311と接続されており、撮像条件設定部311によって設定された撮像条件(例えば、カメラ10の露光時間、カメラ10のゲイン、カメラ10の絞り、カメラ10のアングル等)に従ってワーク2に印字されたコード1を撮像する。また、カメラ10は、読取部30、具体的には、後述の前処理部312と接続されており、撮像したコード1の画像のデータを前処理部312へ送信する。
照明20は、読取部30、具体的には、後述の撮像条件設定部311と接続されており、撮像条件設定部311によって設定された照明条件(例えば、照明20の明るさ、照明20の傾き、片側照明と全面照明とのいずれにするか等)に従って、カメラ10がコード1を撮像する場合にコード1を照らす。
読取部30は、カメラ10で撮像されたコード1の画像からコード1を読み取る(復号する)。読取部30は、画像生成部31と、復号部32と、算出部33とを含む。画像生成部31は、さらに、撮像条件設定部311と、前処理部312とを有する。また、調整支援部40は、読取部30の読取条件のユーザによる調整を支援する。調整支援部40は、調整方針決定部41と、出力部42と、調整部43とを含む。
撮像条件設定部311は、カメラ10、照明20、および調整部43と接続されている。撮像条件設定部311は、調整部43からカメラ10の撮像条件を受信した場合には、受信した撮像条件をカメラ10に設定し、調整部43から照明20の照明条件を受信した場合には、受信した照明条件を照明20に設定する。
前処理部312は、カメラ10、復号部32、算出部33、および調整部43と接続されている。前処理部312は、調整部43から画像処理に関する条件(例えば、使用するフィルタの種類、フィルタのサイズ、フィルタ処理を行う回数等)を受信する。また、前処理部312は、カメラ10からコード1の画像を受信する。前処理部312は、受信したコード1の画像に対し、受信した画像処理に関する条件に従って画像処理を施して、読取部30で処理するコード1の画像を生成する。前処理部312は、生成したコード1の画像を復号部32へ送信する。
復号部32は、前処理部312および算出部33と接続されている。復号部32は、前処理部312から受信したコード1の画像のデータを基に、画像内からコード1を見つけ、当該コード1を復号する。復号部32は、読取条件の調整段階(読み取りテストの段階)においては、復号の結果(例えば、セルの中心座標)を含むコード1の画像のデータを算出部33へ送信する。なお、復号部32は、コード1の読み取り(本番)段階においては、復号の結果を含むコード1の画像のデータを算出部33へ送信してもよいし、送信しなくてもよい。
算出部33は、復号部32、調整方針決定部41、および出力部42と接続されている。算出部33は、復号部32から受信したコード1の画像に対して、復号の結果を基に、複数の評価項目の各々のスコア(0~100)を算出し、算出したスコアを調整方針決定部41および出力部42へ送信する。
なお、後述の評価方式によっては、カメラ10で撮像されたコード1の画像に対し画像処理が施されないような場合があってもよい。そのような場合には、算出部33は、カメラ10で撮像されたコード1の画像(すなわち、画像処理が施されていない画像)に対して、復号の結果を基に、複数の評価項目の各々のスコアを算出してもよい。
当該評価項目の詳細は後述するが、当該評価項目は、コード1の印字状態を評価するための指標として、ISO(International Organization for Standardization)、IEC(International Electrotechnical Commission)、またはJISC(Japanese Industrial Standards Committee)等で定義されている。算出部33によってスコアが算出される複数の評価項目は、コード読取装置100が備える記憶装置に予め記憶されているアルゴリズムに従って調整方針決定部41によって決定される。
ここで、アルゴリズムとは、読み取りを安定させるために改善すべき評価項目および改善すべき順番を決定するための手続きであり、例えばコード読取装置100でコード1を読み取る処理に沿って改善すべき評価項目および改善すべき順番を決定する手続きが考えられる。アルゴリズムを策定する際には、以下の3つの前提条件が存在する。
(1)後述する欄502(図5参照)で選択されるコード1の種類に応じて、複数ある復号処理の中から1つが選択されるため、コード1の種類ごとにアルゴリズムを策定する必要がある。
(2)コード1の種類に応じた読み取り処理は、複数のステップから構成されており、その順序が決められている。例えば、二次元シンボルを読み取る場合、コード1を読み取る処理は、「サーチ」、「グリッドの推定」、「セルの2値化」、および「デコード」の順で行われる。なお、「サーチ」とは、カメラ10で撮像された画像内のどこにコード1があるかを検出することである。「グリッドの推定」とは、セルの位置を特定することである。「セルの2値化」とは、特定されたセルの位置を白と黒とのいずれかに分類することである。「デコード」とは、コード1を復号することである。
(3)後述する欄503(図5参照)で選択される評価方式の評価項目は、読み取り処理のステップごとに関連付けることができる。例えば、「サーチ」を行う場合は、コード1の固定パターンに着目するため、FPD(Fixed Pattern Damage)との関連が深くなる。
このように、読み取り処理では、各ステップが決められた順序に沿って実行されるため、あるステップで処理が失敗すると後段に処理が進まず読み取りに失敗する。一方で、各ステップに関連が深い評価項目が各ステップの実行順序に沿って改善されていけば、各ステップにおける処理が順次成功して、読み取り処理が安定する。
改善すべき評価項目および改善すべき順番を決定するためにコード読取装置100で用いられるアルゴリズムは、このような前提条件を基に策定されている。具体的には、コード読取装置100では、改善すべき評価項目および改善すべき順序を読み取り処理の各ステップにおける処理内容と当該ステップの実行順序とに基づいて決定するというアルゴリズムが用いられる。
コード読取装置100では、上述の記憶装置が当該アルゴリズムをコード1の種類別に記憶しており、調整方針決定部41が当該アルゴリズムに従って改善すべき評価項目および改善すべき順序を決定する。
調整方針決定部41は、算出部33、出力部42、および入力装置300と接続されている。調整方針決定部41は、コード読取装置100の読み取りを安定させるために、ユーザが行うべき調整の方針(以下「調整方針」とも称する)を決定し、決定した調整方針を出力部42へ送信する。調整方針には、複数の評価項目のうちいずれの評価項目からスコアを改善すべきかという情報と、スコアを改善すべき評価項目毎に読取部30の読取条件をどのように調整すべきかを示唆する情報とのうち少なくとも一方の情報が含まれる。さらに、当該示唆する情報には、カメラ10で撮像されたコード1の画像に対する画像処理に関する第1方針と、コード1の撮像に関する第2方針とのうち少なくとも一方の方針が含まれる。
調整方針決定部41は、調整方針を以下のようにして決定する。まず、調整方針決定部41は、上記アルゴリズムに従って、複数の評価項目を決定し、決定した複数の評価項目についてスコアを算出するように算出部33へ指示を出す。
次いで、調整方針決定部41は、上記アルゴリズムに従って、いずれの評価項目からスコアを改善すべきかを決定する。
次いで、調整方針決定部41は、決定した複数の評価項目についてのスコアを算出部33から受信し、受信した複数の評価項目毎のスコアを評価項目毎に予め設定されている閾値と比較してスコアが閾値未満の評価項目をスコアを改善すべき評価項目(以下、「改善対象の評価項目」とも称す)に決定する。
次いで、調整方針決定部41は、予めコード読取装置100に記憶されている調整項目の中から改善対象の評価項目に対応する調整項目を抽出する。
コード読取装置100が備える記憶装置には、評価項目別に調整すべき項目(「調整項目」)が予め記憶されており、調整方針決定部41は、その中から改善対象の評価項目に対応する調整項目を抽出する。評価項目別に記憶されている調整項目の一例として、後述のSC(Symbol Contrast)という評価項目には、調整項目として、濃度補正フィルタと、カメラ10の露光時間と、カメラ10の絞りとが対応付けて記憶されている。また、後述のMOD(Modulation)という評価項目には、調整項目として、平滑化フィルタと、膨張/収縮フィルタとが対応付けて記憶されている。これら以外にも、カメラ10の撮像条件に関わる調整項目(例えば、カメラの露光時間、カメラのゲイン、カメラの絞り、カメラのアングル等)、照明20の照明条件に関わる調整項目(例えば、照明の明るさ、照明の傾き、片側照明と全面照明とのいずれにするか等)、および、カメラ10で撮像されたコード1の画像に対する画像処理に関わる調整項目(例えば、使用するフィルタの種類、フィルタのサイズ、フィルタ処理を行う回数等)が各々の評価項目と対応付けて記憶されている。
改善対象の評価項目別に抽出された調整項目は、スコアを改善すべき評価項目毎に読取部30の読取条件をどのように調整すべきかを示唆する情報の一例である。ユーザが抽出された調整項目の各々について調整を行った場合には、調整後の条件が読取部30の読取条件としてコード読取装置100に設定される。
なお、調整項目は、評価項目別に加え、スコアと閾値との乖離度合い別に上記記憶装置に記憶されていてもよく、調整方針決定部41は、改善対象の評価項目と、当該評価項目のスコアと閾値との乖離度合いとに基づいて改善対象の評価項目に対応する調整項目を抽出してもよい。また、上記記憶装置には、調整項目に加えて、調整項目をどのような値に調整すべきかといった情報が評価項目別に記憶されていてもよい。
また、調整方針決定部41は、第1方針および第2方針を一度に決定してもよいし、第1方針および第2方針を段階的に決定してもよい。段階的に決定する場合の一例として、調整方針決定部41は、まず第1方針のみを決定し、第1方針に基づく調整が所定回数以上行われたにもかかわらず、改善対象の評価項目のスコアが改善されない場合に第2方針の内容を決定してもよい。
また、調整方針決定部41は、入力装置300から評価対象外の評価項目の入力を受け付けてもよい。評価対象外の評価項目とは、調整方針の決定に際し、算出部33で算出されたスコアが考慮されない評価項目のことである。調整方針決定部41は、入力装置300から評価対象外の評価項目の入力を受け付けた場合には、当該評価項目のスコアを除外した上で調整方針を決定するとともに、当該評価項目のスコアを示す情報の出力を停止するように出力部42へ指示する。これにより、ユーザが所望する方向性の調整方針が決定されやすくなる。また、ユーザが必要としていない情報が出力されなくなるので、ユーザをユーザが必要とする情報だけに注目させることができる。
なお、調整方針決定部41は、入力装置300から評価対象外の評価項目の入力を受け付けた場合に、評価項目のスコアを示す情報のうち比較情報の出力は停止するが、算出部33で算出されたスコアは出力するようにしてもよい。比較情報とは、算出部33で算出されたスコアと、評価項目毎に予め設定されている閾値とを比較した情報である。
出力部42は、算出部33、調整方針決定部41、および出力装置200と接続されている。出力部42は、算出部33から受信した複数の評価項目毎のスコアを示す情報と、調整方針決定部41から受信した調整方針とをユーザに対し出力する。より具体的には、出力部42は、調整方針決定部41で決定された改善すべき順番をユーザが認識できる態様で評価項目およびスコアを出力する。また、出力部42は、調整方針決定部41で抽出された調整項目を評価項目別にユーザが認識できる態様で出力する。なお、出力部42は、調整方針決定部41から出力の停止を指示された評価項目については、当該評価項目のスコアを示す情報の出力を停止する。
出力装置200がディスプレイの場合には、出力部42は、算出部33から受信したスコアや調整方針決定部41から受信した調整方針をディスプレイに表示させる。出力装置200がスピーカーの場合には、出力部42は、算出部33から受信したスコアや調整方針決定部41から受信した調整方針をスピーカーに音声で出力させる。
ユーザは、評価項目が出力されている順に当該評価項目に対応する調整項目を調整していくことで、コード読取装置100を安定した読み取りが可能な読取条件に調整することができる。
調整部43は、撮像条件設定部311、前処理部312、および入力装置300と接続されている。調整部43は、ユーザの操作に基づいて、読取部30の読取条件を調整する。具体的には、調整部43は、ユーザが入力装置300を用いてカメラ10の撮像条件に関わる調整項目または照明20の照明条件に関わる調整項目を調整するための操作を行った場合には、その操作に対応する条件を撮像条件設定部311へ送信する。また、調整部43は、ユーザが入力装置300を用いて画像処理に関わる調整項目を調整するための操作を行った場合には、その操作に対応する条件を前処理部312へ送信する。カメラ10および照明20では、撮像条件設定部311が調整部43から受信した条件に従ってコード1の撮像および点灯が行われ、前処理部312では、調整部43から受信した条件に従って画像処理が行われる。
なお、カメラ10および照明20は、読取部30および調整支援部40が設けられる筐体とは異なる筐体に設けられてもよいし、読取部30および調整支援部40が設けられる筐体と同じ筐体に設けられてもよい。
また、算出部33は、読取部30ではなく、調整支援部40に設けられてもよい。
(評価項目)
図1~図3を参照して、コード読取装置100において用いられる評価項目について説明する。図3は、コード読取装置100において用いられる評価項目の一例を示す図である。コード読取装置100は、コード1の印字状態を評価するために、ISO、IEC、またはJISC等で定義されている指標を評価項目として用いる。
一例として、コード読取装置100は、SC(Symbol Contrast)、CC(Cell Contrast)、MOD(Modulation)、CM(Cell Modulation)、RM(Reflectance Margin)、FPD(Fixed Pattern Damage)、DEC(Decode)、UEC(Unused Error Correction)、GN(Grid Nonuniformity)、AN(Axial Nonuniformity)といった指標を評価項目として用いる。
これらの指標のうち、SC、CC、MOD、CM、RM、およびFPDは、2値化のしやすさを評価するための指標である。より具体的には、SCおよびCCは、コントラストを評価するための指標である。MOD、RM、およびCMは、データが格納されている領域における2値化の余裕度を評価するための指標である。FPDは、固定パターンの領域における2値化の余裕度を評価するための指標である。SCおよびCCは、評価対象は同じであるが、評価方法(算出方法)が異なっている。同様に、MODおよびCMは、評価対象は同じであるが、評価方法(算出方法)が異なっている。
DECおよびUECは、2値化結果の妥当性を評価するための指標である。より具体的には、DECは復号の可否を評価するための指標であり、UECは正確に2値化できたか否かを評価するための指標である。
GNおよびANは、格子の歪みを評価するための指標である。より具体的には、GNは格子のズレ量を評価するための指標であり、ANはX/Y方向のアスペクト比を評価するための指標である。
SC、MOD、RM、FPD、DEC、UEC、GN、およびANはISO/IEC15415で定義されており、CC、CM、FPD、DEC、UEC、GN、およびANはISO/IEC TR29158で定義されている。ISO/IEC15415で定義されている評価項目はラベル紙に印字されている二次元シンボルの印字状態の評価に適しているのに対し、ISO/IEC TR29158で定義されている評価項目は金属等の部品に直接印字されている二次元シンボルの印字状態の評価に適しているといわれている。評価項目の選定が適切でなければ、評価結果がコード1の印字状態の実態と乖離するような事態が発生し得る。
そこで、コード読取装置100は、評価方式を選択するためのインターフェイスをユーザに提供し、ユーザが選択した評価方式に応じてスコアを算出する複数の評価項目を切り替える。一例として、出力部42は、評価方式を選択するための画面(後述の図5参照)を出力装置200に出力させる。調整方針決定部41は、ユーザが評価方式としてISO/IEC15415を選択した場合には、上述のアルゴリズムに従って、SC、MOD、RM、FPD、DEC、UEC、GN、およびANの中から、スコアを算出する複数の評価項目を設定し、ユーザが評価方式としてISO/IEC TR29158を選択した場合には、上述のアルゴリズムに従って、CC、CM、FPD、DEC、UEC、GN、およびANの中から、スコアを算出する複数の評価項目を設定する。
なお、ユーザが選択可能な評価方式は複数あればよく、図3に示す評価方式に限られない。ISO、IEC、またはJISC等で定義されている指標を用いてメーカー独自の評価方式を考案し、ユーザが選択可能な評価方式に考案した評価方式を含めてもよい。また、評価項目も複数あればよく、評価項目にISO、IEC、またはJISC等で定義されている指標以外に、メーカー独自の指標を含めてもよい。
(コード読取装置で行われる処理)
図1、図2、および図4を参照して、コード読取装置100で行われる処理について説明する。図4は、コード読取装置100で行われる処理の一例を示すフローチャートである。図4に示す処理は、CPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することによって実現される。所定のプログラムは、コード読取装置100が備える記憶装置に記憶されている。CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムの中から対象となるプログラムを選択し、選択したプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して実行する。
ステップS405において、CPUは、読み取りテストの開始を指示されたか否かを判定する。CPUは、読み取りテストの開始を指示された場合には(ステップS405においてYES)、処理をステップS410に移行し、読み取りテストの開始を指示されなかった場合には(ステップS405においてNO)、処理をステップS475に移行する。
ステップS410において、CPUは、読取部30の読取条件(カメラ10の撮像条件、照明20の照明条件、および前処理部312による画像処理に関する条件)を設定する。具体的には、CPUは、ユーザから読取部30の読取条件の入力を受け付けた場合には、受け付けた条件を読み取りテストの初回の撮像および画像処理の条件として設定し、ユーザから読取条件の入力を受け付けなかった場合には、予めコード読取装置100に登録されている初期値を読み取りテストの初回の撮像および画像処理の条件として設定する。
ステップS415において、CPUは、複数の評価項目を決定する。ステップS415における処理は、調整方針決定部41によって実現される。ここで、図5を参照して、評価項目の設定について説明する。図5は、評価方式を選択するための画面の一例を示す図である。画面501は、評価方式を選択するための画面の一例である。画面501は、出力部42によって出力装置200に表示される。画面501は、コード1の種類を選択する欄502と、評価方式を選択する欄503と、コード1の印字状態の計測(スコアの算出)開始を指示するボタン504とを含む。
ユーザが入力装置300を用いて、欄502でコード1の種類を選択し、欄503で評価方式を選択して、ボタン504を押下すると、調整方針決定部41は、欄503で選択された評価方式に対応する評価項目の中から、上述のアルゴリズムに従って、複数の評価項目を決定し、決定した複数の評価項目についてスコアを算出するように算出部33へ指示を出す。一例として、評価方式としてISO/IEC15415が選択された場合には(図3参照)、調整方針決定部41は、SC、MOD、RM、FPD、DEC、UEC、GN、およびANの中から、上述のアルゴリズムに従って、SC、MOD、FPD、DEC、UEC、GN、およびANをスコアを算出する評価項目として決定する。
再び、図4を参照して、ステップS420において、CPUは、コード1を撮像する。具体的には、CPUからの指示に基づき、照明20がコード1を照らし、カメラ10がコード1を撮像する。カメラ10の撮像条件および照明20の照明条件は、読み取りテストの開始が指示された後の初回の撮像においては、ステップS410で設定された条件が用いられ、読み取りテストの開始が指示された後の2回目以降の撮像においては、ユーザによる調整操作に基づいて設定された条件が用いられる。
ステップS425において、CPUは、カメラ10で撮像されたコード1の画像に対し画像処理を施して、読取部30で処理するコード1の画像を生成し、生成したコード1の画像からコード1を復号する。ステップS425における処理のうち、画像処理は前処理部312によって実現され、復号処理は復号部32によって実現される。画像処理に関する条件は、読み取りテストの開始が指示された後の初回の画像生成においては、ステップS410で設定された条件が用いられ、読み取りテストの開始が指示された後の2回目以降の画像生成においては、ユーザによる調整操作によって設定された条件が用いられる。
ステップS430において、CPUは、ステップS425で生成されたコード1の画像に対して、復号の結果を基に、ステップS415で決定された複数の評価項目の各々のスコアを算出する。ステップS430における処理は、算出部33によって実現される。
ステップS435において、CPUは、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアに基づいて、ユーザによる読取条件の調整の方針を決定する。ステップS435における処理は、調整方針決定部41によって実現される。
ステップS440において、CPUは、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアを示す情報と、ステップS435で決定された調整方針とをユーザに対し出力する。出力装置200がディスプレイである場合には、CPUは、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアを示す情報と、ステップS435で決定された調整方針とをディスプレイに表示させる。出力装置200がスピーカーである場合には、CPUは、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアを示す情報と、ステップS435で決定された調整方針とをスピーカーに音声で出力させる。
ステップS445において、CPUは、読取条件のうち画像処理に関する条件を調整する操作を受け付けたか否かを判定する。CPUは、画像処理に関する条件を調整する操作を受け付けた場合には(ステップS445においてYES)、処理をステップS450へ移行し、画像処理に関する条件を調整する操作を受け付けなかった場合には(ステップS445においてNO)、処理をステップS460へ移行する。
ステップS450において、CPUは、受け付けた操作に基づいて画像処理に関する条件を調整する。具体的には、ユーザが入力装置300を用いて画像処理に関する条件を調整するための操作を行った場合には、CPUは、その操作に対応する条件を前処理部312へ送信する。ステップS450における処理は、調整部43によって実現される。前処理部312へ送信された条件は前処理部312によって調整後の条件として記憶される。そして、後述の再計測が指示された場合には、前処理部312によって当該調整後の条件で画像処理が行われる。
ステップS455において、CPUは、再計測を指示されたか否かを判定する。再計測とは、読取部30の読取条件が調整された場合に、調整後の条件で再度スコアを算出することである。CPUは、再計測を指示された場合には(ステップS455においてYES)、処理をステップS425へ戻し、再計測を指示されなかった場合には(ステップS455においてNO)、処理をステップS460へ移行する。このように、再計測を指示された場合には処理がステップS425へ戻されるので、既にステップS420で撮像されているコード1の画像に対し、調整後の条件で画像処理が行われ、再度スコアが算出されることになる。
ステップS460において、CPUは、読取条件のうち撮像に関する条件を調整する操作を受け付けたか否かを判定する。CPUは、撮像に関する条件を調整する操作を受け付けた場合には(ステップS460においてYES)、処理をステップS465へ移行し、撮像に関する条件を調整する操作を受け付けなかった場合には(ステップS460においてNO)、処理をステップS470へ移行する。
ステップS465において、CPUは、受け付けた操作に基づいて撮像に関する条件を調整する。具体的には、ユーザが入力装置300を用いて撮像に関する条件を調整するための操作を行った場合には、CPUは、その操作に対応する条件を撮像条件設定部311へ送信する。ステップS465における処理は、調整部43によって実現される。撮像条件設定部311へ送信された条件は撮像条件設定部311によって調整後の条件として記憶される。そして、再計測が指示された場合には、調整後の条件が撮像条件設定部311によってカメラ10および照明20へ送信され、カメラ10および照明20により調整後の条件でコード1が撮像される。
ステップS470において、CPUは、再計測を指示されたか否かを判定する。CPUは、再計測を指示された場合には(ステップS470においてYES)、処理をステップS420へ戻し、再計測を指示されなかった場合には(ステップS470においてNO)、処理をステップS475へ移行する。このように、再計測を指示された場合には処理がステップS420へ戻されるので、調整後の条件でコード1の撮像および画像処理が行われ、再度スコアが算出されることになる。なお、読取条件のうち画像処理に関する条件は調整されず、撮像に関する条件だけが調整されて再計測を指示された場合には(ステップS445においてNO、かつ、ステップS460においてYES、かつ、ステップS470においてYES)、コード1の撮像は調整後の条件で行われ、画像処理は直近の画像処理時と同様の条件で行われて、再度スコアが算出されることになる。
ステップS475において、CPUは、コード1の読み取り(本番)を指示されたか否かを判定する。CPUは、コード1の読み取り(本番)を指示された場合には(ステップS475においてYES)、処理をステップS480に移行し、コード1の読み取り(本番)を指示されなかった場合には(ステップS475においてNO)、図4に示す一連の処理を終了する。
ステップS480において、CPUは、読取部30の読取条件(カメラ10の撮像条件、照明20の照明条件、および前処理部312による画像処理に関する条件)を設定する。具体的には、読み取りテストを経てコード1の読み取り(本番)を指示された場合には、CPUは、読み取りテストにおいて調整された調整後の条件を読み取り(本番)の読取条件として設定する。一方、読み取りテストを経ることなくコード1の読み取り(本番)を指示された場合であって、ユーザから読取部30の読取条件の入力を受け付けた場合には、CPUは、受け付けた条件を読み取り(本番)の読取条件として設定する。また、読み取りテストを経ることなくコード1の読み取り(本番)を指示された場合であって、ユーザから読取部30の読取条件の入力を受け付けなかった場合には、予めコード読取装置100に登録されている初期値を読み取り(本番)の読取条件として設定する。
ステップS485において、CPUは、ステップS480で設定された条件でコード1を撮像する。具体的には、CPUからの指示に基づき、照明20がコード1を照らし、カメラ10がコード1を撮像する。
ステップS490において、CPUは、カメラ10で撮像されたコード1の画像に対し、ステップS480で設定された条件で画像処理を施して、読取部30(より具体的には、復号部32)で処理するコード1の画像を生成する。ステップS490における処理は、前処理部312によって実現される。
ステップS495において、CPUは、ステップS490で生成されたコード1の画像からコード1を復号する。ステップS495における処理は、復号部32によって実現される。
ステップS495の後、CPUは、図4に示す一連の処理を終了する。
(ユーザによる調整を支援するためのインターフェイス)
図1~図4および図6~図11を参照して、コード読取装置100における、ユーザによる調整を支援するためのインターフェイスについて説明する。
図1~図4および図6を参照して、読み取りテストの際に表示される画面について説明する。図6は、読み取りテストの際に表示される画面の一例を示す図である。画面601は、読み取りテストの際のステップS440において表示される画面の一例である。画面601は、出力部42によってディスプレイ(出力装置200)に表示される。画面601は、欄610、欄620、欄630、欄640、欄650、欄660、タブ673,674、および各種ボタン671,672,675,676を含む。
欄610には、ステップS430で算出されたスコアを示す情報が表示される。欄610は2つのタブ(タブ611、タブ612)を有し、ユーザはタブを選択することにより、欄610内に表示される情報を切り替えることができる。具体的には、ユーザがタブ611を選択した場合には、ステップS420で撮像されたコード1の印字状態をステップS415で決定された複数の評価項目に基づいて総合的に評価した情報(俯瞰情報)が欄610に表示される。一方、ユーザがタブ612を選択した場合には、ステップS420で撮像されたコード1の印字状態をステップS415で決定された複数の評価項目のうち特定の評価項目について評価した情報(詳細情報)が欄610に表示される。俯瞰情報および詳細情報には、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアを示す情報が含まれ、スコアを示す情報には、ステップS430で算出されたスコアと、評価項目毎に予め設定されている閾値とを比較した比較情報が含まれる。
欄620および欄630は、スコアを改善すべき評価項目毎に読取条件をどのように調整すべきかを示唆する情報が表示される。当該情報は、調整方針決定部41によって決定される。欄620には、スコアを改善すべき全ての評価項目がプルダウンで表示される。欄630には、調整方針決定部41で抽出された調整項目の調整を示唆する情報が表示される。ユーザが欄620で改善対象の評価項目の1つを選択すると、欄630には、選択された評価項目に対応する調整項目が表示される。一例として、欄620で「SC」が選択された場合には、欄630には、濃度補正フィルタの使用を示唆する情報、および、カメラの露光時間と絞りとの調整を示唆する情報が表示される。濃度補正フィルタの使用を示唆する情報は、「第1方針」の一例である。カメラの露光時間と絞りとの調整を示唆する情報は、「第2方針」の一例である。他の例として、欄620で「FPD」または「MOD」が選択された場合には、欄630には、平滑化フィルタおよび膨張/収縮フィルタの使用を示唆する情報が表示される。平滑化フィルタおよび膨張/収縮フィルタの使用を示唆する情報は、「第1方針」の一例である。
欄640には、ステップS425で生成されたコード1の画像Gが表示される。コード1の画像Gには、印字状態に問題があるエレメントの位置を示す画像Pが重ね合わせられて表示される。一例として、画像Pは、スコアが閾値未満のエレメントの位置を示す。エレメントとは、コード1が一次元シンボルの場合にはバーやスペースに相当し、コード1が二次元シンボルの場合にはセルに相当する。コード1は、複数のエレメントで構成される。
画像Pは、スコアが閾値未満のエレメントのうち欄620で選択されている評価項目についてのエレメントの位置のみを示してもよいし、スコアが閾値未満の全てのエレメントの位置を示してもよい。また、画像Pは、スコアが閾値未満のエレメントの位置を評価項目毎に区別して示してもよい。一例として、画像Pは、スコアが閾値未満のエレメントの位置を評価項目毎に色を変えて示してもよい。
なお、評価項目がUECの場合には、画像Pは認識を誤ったエレメントの位置を示してもよい。また、評価項目が輝度値に関する評価項目(例えば、MOD、FPD等)の場合には、画像Pは輝度値が他のエレメントと比較して特異な値となっているエレメントの位置(特異点)を示してもよい。
画像Pにより、ユーザは印字状態に問題があるエレメントの位置を認識することができる。
欄650には、読み取りテストのフローが表示されている。欄660には、読取条件の調整に供される画像が表示される。ユーザが欄650の「画像入力」を選択すると、読取条件のうち撮像に関する条件の調整に供される画像が欄660に表示される。ユーザが欄650の「前処理」を選択すると、読取条件のうち画像処理に関する条件の調整に供される画像が欄660に表示される。ユーザが欄650の「読み取り」を選択すると、図5に示した画面501が欄660に表示され、ユーザは読取処理に関する条件を設定することが可能となる。
なお、欄650には、コード1の種類別やコード1の大きさ別に「読み取り」欄が複数設けられてもよい。一例として、18×18サイズのQRコード用の「読み取り1」欄と、20×20サイズのQRコード用の「読み取り2」欄とを設けてもよい。これにより、ユーザは、コード1の種類別やコード1の大きさ別に、読取処理に関する条件を設定することが可能となる。
タブ673とタブ674とはタブになっており、ユーザはタブ673,674を選択することにより、タブ673,674の下に表示されるボタンを切り替えることができる。
タブ673は、機器(例えば、PCやUSBメモリ)に保存されているコード1の画像を使って読取条件を調整したい場合に、ユーザによって選択される。タブ673が選択されると、タブ673,674の下にボタン671,672,675が表示される。ユーザによるボタン671,672,675の操作の一例は、以下の通りである。
まず、ユーザは、ボタン671をクリックして、対象となるコード1の画像を選択する。次に、ユーザはボタン675をクリックして、選択されているコード1の画像の計測(すなわち、読み取りおよび評価)をコード読取装置100に実行させる。選択されているコード1の画像の計測が完了すると、欄610、欄620、欄630、および欄640の表示が更新される。なお、同じフォルダに保存されている画像であれば、ユーザは、ボタン672の「<<」を押すことで1つ前のコード1の画像を計測させ、ボタン672の「>>」を押すことで次のコード1の画像を計測させることができる。
タブ673が選択されている状態において、ユーザは画像処理に関する条件だけでなく、コード1の撮像に関する条件も調整することができる。ただし、ユーザがコード1の撮像に関する条件を調整したとしても、コード1の撮像は行われず、機器(例えば、PCやUSBメモリ)に保存されているコード1の画像に対し、設定された条件で画像処理が行われる。
タブ674は、カメラ10を使ってリアルタイムにコード1を撮像し、カメラ10で撮像されたコード1の画像を使って読取条件を調整したい場合に、ユーザによって選択される。タブ674が選択されると、タブ673,674の下にボタン671,672,675に替えて、「計測」というボタンのみが表示される。ユーザが「計測」というボタンをクリックすると、カメラ10によってコード1が撮像され、撮像されたコード1の画像の計測が行われる。加えて、欄610、欄620、欄630、および欄640の表示が更新される。欄640には、撮像されたコード1の画像が表示される。
ボタン676は、読み取りテストを終了し、読み取り(本番)に移行したい場合に、ユーザによって選択される。
なお、欄610、欄620、欄630、欄640、欄650、および欄660はユーザによる操作に応じて、拡大縮小可能に構成されていてもよい。
図1~図4、図6および図7を参照して、欄610に表示される俯瞰情報について説明する。図7は、俯瞰情報の一例を示す図である。俯瞰情報は、ステップS420で撮像されたコード1の印字状態をステップS415で決定された複数の評価項目に基づいて総合的に評価した情報である。俯瞰情報は、ユーザがタブ611を選択した場合に欄610に表示される。俯瞰情報は、以下に示す6つの要件を満たすような形式で欄610に表示される。
第1の要件は、ステップS415で決定された複数の評価項目をユーザが認識できることである。第2の要件は、ステップS415で決定された複数の評価項目のうち、スコアが悪い評価項目とスコアが良い評価項目とをユーザが認識できることである。第3の要件は、いずれの評価項目からスコアを改善すべきかをユーザが認識できることである。第4の要件は、スコアと閾値との乖離を評価項目毎にユーザが認識できることである。第5の要件は、評価対象外の評価項目の設定および解除をユーザが行えることである。第6の要件は、調整のフェーズをユーザが認識できることである。
上記6つの要件を満たすような形式の一例として、図7ではレーダーチャートを挙げている。レーダーチャートには、ステップS415で決定された複数の評価項目(アイコン701~707)がスコアを改善すべき順に時計回りに配置される。スコアを改善すべき順は、調整方針決定部41によって上述のアルゴリズムに従って決定される。これにより、ユーザはステップS415で決定された複数の評価項目を認識できるとともに、いずれの評価項目からスコアを改善すべきかを認識することができる(第1の要件、第3の要件)。
また、レーダーチャートには、ステップS430で算出されたスコアが実線(実線708)で示され、評価項目毎に予め設定されている閾値が点線(点線709)で示されている。実線708で示される情報は、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアを示す情報の一例である。また、実線708と点線709とで示される情報は「比較情報」の一例であり、より具体的には、評価項目毎の、スコアと閾値との乖離を示す情報の一例である。これにより、ユーザはステップS415で決定された複数の評価項目のうち、スコアが悪い評価項目とスコアが良い評価項目とを認識することができる(第2の要件)。また、ユーザはスコアと閾値との乖離を評価項目毎に認識することができる(第4の要件)。
また、レーダーチャートに配置される評価項目は、スコアが閾値未満の評価項目とスコアが閾値以上の評価項目とで表示色を変えて表示される。表示色を変えて表示される、スコアが閾値未満の評価項目とスコアが閾値以上の評価項目とは、「比較情報」の一例であり、より具体的には、スコアが閾値未満の評価項目とスコアが閾値以上の評価項目とを区別した情報の一例である。これにより、ユーザはステップS415で決定された複数の評価項目のうち、スコアが悪い評価項目とスコアが良い評価項目とを認識することができる(第2の要件)。
また、アイコン701~707は、ユーザが操作(クリック、タッチ等)可能であり、アイコンに対応する評価項目の評価対象外の設定および解除の切り替えに供される。これにより、ユーザは評価対象外の評価項目の設定および解除を行うことができる(第5の要件)。一例として、評価対象に設定されている評価項目はユーザが視認可能な状態で表示されるのに対し、評価対象外に設定されている評価項目はユーザが視認不能若しくは視認困難となるようにグレーアウトされている。ユーザがグレーアウトされていないアイコン701~707を操作した場合には、操作されたアイコンに対応する評価項目が評価対象外に設定され、当該評価項目のスコアを示す情報がグレーアウトされて視認不能若しくは視認困難となる。評価対象外に設定された評価項目のスコアは、調整方針の決定の際には考慮されなくなる。一方、ユーザがグレーアウトされているアイコン701~707を操作した場合には、操作されたアイコンに対応する評価項目の評価対象外の設定が解除され、当該評価項目のスコアを示す情報が視認可能な状態となる。評価対象外の設定が解除された評価項目のスコアは、調整方針の決定の際に考慮されることになる。
なお、評価対象外に設定された評価項目のスコアを示す情報のうち比較情報の出力は停止するが、算出部33で算出されたスコアは出力するようにしてもよい。一例として、算出部33で算出されたスコアと、評価項目毎に予め設定されている閾値とを比較するような情報はグレーアウトされ、算出部33で算出された各スコアのみアイコン701~707の横に表示させるようにしてもよい。
また、欄610には、調整のフェーズをユーザが認識できるようなメッセージ(表示710)が表示される。より具体的には、評価対象の評価項目のうちスコアが閾値未満の評価項目が1つでもあるフェーズにおいては、欄610に表示されている評価項目について時計回りの順にスコアを改善させることによりスコアの全体的な底上げが必要なフェーズであることを示すメッセージ(例えば、「全体的な底上げが必要です」等)が表示され、評価対象の評価項目の全てが閾値以上であるフェーズにおいては、特定の評価項目についてスコアの更なる改善を見込めるフェーズであることを示すメッセージ(例えば、「FPD/MODをさらに改善できます」等)が表示される。これにより、ユーザは調整のフェーズを認識することができる(第6の要件)。
なお、上記では、俯瞰情報をレーダーチャートの形式で表示するものとしたが、棒グラフの形式で表示してもよい。一例として、評価項目毎のスコアを示す棒状の画像をスコアを改善すべき評価項目順に並べ、評価項目毎の閾値を棒グラフに重ね合わせて表示させてもよい。
また、上記では、ステップS415で決定された複数の評価項目(アイコン701~707)がスコアを改善すべき順に時計回りに配置されるとしたが、ステップS415で決定された複数の評価項目(アイコン701~707)がコード1の印字状態に影響を与えやすい順(重要度の順)に時計回りに配置されるようにしてもよい。
また、上記では、配置される評価項目は、スコアが閾値未満の評価項目とスコアが閾値以上の評価項目とで表示色を変えて表示されるとしたが、配置される評価項目は、スコアが閾値未満の評価項目とスコアが閾値以上の評価項目とが区別可能な状態で表示されればよく、アイコン701~707の大きさを変えて表示されてもよいし、アイコン701~707の種類を変えて表示されてもよい。
また、上記では、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアと、評価項目毎に予め設定されている閾値との両方が表示されたが、閾値は表示されずに、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアと、スコアが閾値未満の評価項目とスコアが閾値以上の評価項目とを区別した情報とが表示されるのでもよい。
図1~図4、図6、図8および図9を参照して、欄610に表示される詳細情報について説明する。詳細情報は、ユーザがタブ612を選択した場合に欄610に表示される。詳細情報は、ステップS420で撮像されたコード1の印字状態をステップS415で決定された複数の評価項目のうち特定の評価項目について評価した情報であり、特定の評価項目についてのスコアを示す情報、または、特定の評価項目についてのスコア以外の情報である。
図8は、詳細情報のうち、特定の評価項目についてのスコアを示す情報の一例を示す図である。特定の評価項目についてのスコアを示す情報は、ステップS420でコード1の画像が複数撮像された場合に、ユーザに対し出力される。ステップS420でコード1の画像が複数撮像される場合とは、複数のコード1が撮像される場合や、1つのコード1が複数回撮像される場合等である。
一例として、特定の評価項目についてのスコアを示す情報は、図8に示すようなグラフの形式で表示される。図8に示すグラフは、各々の画像に対して算出されたスコアのうち特定の評価項目のスコアだけをプロットしたものである。図8に示すグラフは、縦軸に特定の評価項目のスコアが示され、横軸にコード1の枚数(カウント数)が示される。
横軸に示されるコード1の枚数(カウント数)について補足すると、コード1の複数の画像に対して、古い画像ほど小さい番号が割り当てられ、新しい画像ほど大きい番号が割り当てられるようになっており、当該「番号」が横軸に示されている。したがって、「番号」は、コード1の枚数(カウント数)を示しているともいえる。なお、横軸には、コード1の撮像時刻が示されてもよい。
ユーザは、欄620を操作することで特定の評価項目を切り替えることができる。図8に示すグラフは、ステップS430で算出された複数の評価項目毎のスコアを示す情報の一例である。このようなグラフにより、ユーザは複数の画像から算出されたスコアを評価項目毎に横断的に認識することができる。
また、当該グラフには、欄620で選択されている評価項目の閾値を示すライン(ライン801)が引かれていてもよい。ライン801が引かれた図8に示すグラフは、「比較情報」の一例であり、より具体的には、評価項目毎の、スコアと閾値との乖離を示す情報の一例である。このようなグラフにより、ユーザは複数の画像から算出されたスコアと評価項目毎に予め設定されている閾値との乖離を評価項目毎に横断的に認識することができる。
また、ユーザが当該グラフ上の計測点をクリックすると、欄640の表示が計測点に対応するコード1の画像Gに切り替わるように構成されてもよい。これにより、ユーザは複数の画像の中から所望の画像を欄640に表示させることができ、所望の画像についてスコアが悪いエレメントの位置を把握することができる。
また、図6に示した欄650に「読み取り」欄が複数設けられている場合には、各「読み取り」欄に対応するコード1について生成されたグラフを全て重ね合わせて欄610に表示してもよい。一例として、欄650に、18×18サイズのQRコード用の「読み取り1」欄と、20×20サイズのQRコード用の「読み取り2」欄とが設けられている場合には、18×18サイズのQRコードについて生成された図8に示すグラフと、20×20サイズのQRコードについて生成された図8に示すグラフとを重ね合わせて欄610に表示してもよい。
図9は、詳細情報のうち、特定の評価項目についてのスコア以外の情報の一例を示す図である。評価項目が輝度に関する評価項目(例えば、SC、FPD、MOD等)である場合には、スコア以外の情報が表示されてもよい。一例として、輝度値の分布を示す情報が図9に示すようなヒストグラムの形式で表示される。図9に示すグラフは、横軸に輝度値が示され、縦軸に輝度値の頻度が示される。輝度値のヒストグラムは、コード1のシンボル領域全体の輝度値の分布を示すものでもよいし、コード1のセルの中心座標のみの輝度値の分布を示すものでもよい。このようなグラフにより、ユーザは特定の評価項目についてスコア以外の情報からコード1の印字状態を認識することができる。特に、輝度値のヒストグラムは、画像処理に関する条件を調整した場合にその調整の効果(適用したフィルタの効果)をユーザが確認する際に有用である。
図1、図3、図6、および図10を参照して、欄640に表示されるコード1の画像Gの変形例について説明する。図10は、コード1の画像の変形例を示す図である。
図6で示したコード1の画像Gには、印字状態に問題があるエレメントの位置を示す画像Pのみが重ね合わせられていたが、図10に示す例では、コード1の画像Gに画像Pとグリッドを示す画像Qとが重ね合わせられて、欄640に表示される。画像Qは欄640にコード1の画像Gが表示される場合に常に表示されてもよいし、格子の歪みに関する評価項目(例えば、GN、AN等)のスコアが悪い場合にのみ表示されてもよい。画像Qにより、ユーザは格子の歪みを認識することができる。
図1、図2、図6および図11を参照して、読取条件の調整方法について説明する。図11は、読取条件の調整に供される画像の一例を示す図である。図11(A)は調整前の状態を示し、図11(B)は調整後の状態を示す。
欄660は、ユーザが調整すべき項目を示す欄111と、当該調整項目の調整に供される画像が表示される欄112とを含む。ユーザが調整すべき項目とは、調整方針決定部41によって決定され、欄630にて調整を示唆された上述の「調整項目」のことである。欄112には、ユーザの操作に従って左右にスライド可能な、摘まみを模した画像113が表示される。欄112は、画像113の位置に相当する読取条件が表示される欄114をさらに含む。
ユーザは、欄114に所望の読取条件が表示されるように画像113を移動させるだけで読取条件を変更させることができる。ユーザがある調整項目の画像113を移動させると、調整部43は画像113の停止位置に相当する読取条件を読取部30へ送信する。より具体的には、ユーザが画像113を移動させた調整項目がコード1の撮像条件に関わる調整項目である場合には、調整部43は、画像113の停止位置に相当する読取条件を撮像条件設定部311へ送信する。撮像条件設定部311は、受信した読取条件のうちカメラ10の撮像条件をカメラ10に設定し、照明20の照明条件を照明20に設定する。一方、ユーザが画像113を移動させた項目が画像処理に関わる調整項目である場合には、調整部43は、画像113の停止位置に相当する読取条件を前処理部312へ送信する。前処理部312は、受信した読取条件で画像処理を行う。
このように、ユーザは画像113を移動させるだけで、読取条件を調整することができる。また、調整すべき調整項目は、欄630に表示される。したがって、ユーザは欄630の表示に従って、画像113を左右にスライドさせるだけで読取条件を調整することができるので、ユーザによる読取条件の調整負担が軽減される。
(小括)
このように、実施の形態1におけるコード読取装置100は、コード1の読み取りに関する条件(読取部30の読取条件)のユーザによる調整を支援する調整支援機能を備え、読取部30の読取条件の調整の方針をユーザに対し出力する。これにより、ユーザは出力された調整方針に従って読取部30の読取条件を調整するだけで、コード読取装置100の読み取りを安定させることができるので、ユーザによる読取部30の読取条件の調整負担が軽減される。
[実施の形態2]
実施の形態1におけるコード読取装置100は、コード1の読み取りに関する条件(読取部30の読取条件)のユーザによる調整を支援する調整支援機能を備えていた。これに対し、実施の形態2におけるコード読取装置は、調整支援機能を備えていない。その代わりに、実施の形態2におけるコード読取装置は、調整支援機能を備えた調整支援装置と接続可能であり、調整支援装置と共にコードリーダ調整支援システムを形成する。以下、コードリーダ調整支援システムについて説明する。なお、実施の形態1と同様の構成や処理については、同じ符号を付して、その説明は繰り返さない。
(コードリーダ調整支援システムの構成)
図1、図2、および図12を参照して、コードリーダ調整支援システム500の構成について説明する。図12は、コードリーダ調整支援システム500を示すブロック図である。コードリーダ調整支援システム500は、コード読取装置100Aと調整支援装置40Aとを備える。コード読取装置100Aおよび調整支援装置40Aは、ネットワーク600を介して接続される。
コード読取装置100Aは、調整支援装置40Aとの間で情報を通信する第1通信部34Aを備える点で実施の形態1におけるコード読取装置100と異なるが、その他の点においてはコード読取装置100と同様である。
調整支援装置40Aは、コード読取装置100Aとの間で情報を通信する第2通信部44Aを備える点で実施の形態1における調整支援部40と異なるが、その他の点においては調整支援部40と同様である。
第1通信部34Aは、算出部33からスコアを受信し、受信したスコアを調整支援装置40Aへ送信する。第2通信部44Aは、コード読取装置100Aからスコアを受信し、受信したスコアを調整方針決定部41および出力部42へ送信する。調整方針決定部41は、受信したスコアを基に調整方針を決定する。出力部42は、受信したスコアを示す情報をユーザに対し出力する。
第2通信部44Aは、調整部43から読取条件を受信し、受信した読取条件をコード読取装置100Aへ送信する。第1通信部34Aは、調整支援装置40Aから送られてくる読取条件を受信し、受信した読取条件を画像生成部31へ送信する。具体的には、第1通信部34Aは、調整支援装置40Aから送られてくる撮像に関する条件を受信し、受信した条件を撮像条件設定部311へ送信する。また、第1通信部34Aは、調整支援装置40Aから送られてくる画像処理に関する条件を受信し、受信した条件を前処理部312へ送信する。撮像条件設定部311は、受信した条件のうちカメラ10の撮像条件をカメラ10に設定し、照明20の照明条件を照明20に設定する。前処理部312は、受信した条件で画像処理を行う。
なお、カメラ10および照明20は、読取部30Aが設けられる筐体とは異なる筐体に設けられてもよいし、読取部30Aが設けられる筐体と同じ筐体に設けられてもよい。
また、算出部33は、コード読取装置100Aではなく、調整支援装置40Aに設けられてもよい。
(小括)
このように、実施の形態2に従えば、コード読取装置に調整支援機能を後付けすることが可能となる。すなわち、実施の形態2におけるコード読取装置100Aは、調整支援機能を備えた調整支援装置40Aと接続されてコードリーダ調整支援システム500を形成し、コード1の読み取りに関する条件(読取部30Aの読取条件)の調整の方針をユーザに対し出力する。これにより、ユーザは出力された調整方針に従って読取部30Aの読取条件を調整するだけで、コード読取装置100Aの読み取りを安定させることができるので、ユーザによる読取部30Aの読取条件の調整負担が軽減される。
[総括]
実施の形態におけるコード読取装置100およびコードリーダ調整支援システム500は、コード1の読み取りに関する条件(読取部30,30Aの読取条件)の調整の方針をユーザに対し出力する。これにより、ユーザは出力された調整方針に従って読取部30,30Aの読取条件を調整するだけで、コード読取装置100,100Aの読み取りを安定させることができるので、ユーザによる読取部30,30Aの読取条件の調整負担が軽減される。
[付記]
上述した実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
印字対象物(2)に印字されたコード(1)を読み取るコード読取装置(100)であって、
前記コード(1)を撮像するカメラ(10)と、
前記カメラ(10)で撮像された前記コード(1)の画像から前記コード(1)を読み取る読取部(30)と、
前記読取部(30)の読取条件のユーザによる調整を支援する調整支援部(40)と、を備え、
前記読取部(30)は、
前記読取部(30)で処理する前記コード(1)の画像を生成する画像生成部(31)と、
前記画像生成部(31)で生成された前記コード(1)の画像から前記コード(1)を復号する復号部(32)と、
前記画像生成部(31)で生成された前記コード(1)の画像に対して、当該コード(1)の印字状態を評価する複数の評価項目の各々のスコアを算出する算出部(33)と、を含み、
前記調整支援部(40)は、
前記算出部(33)で算出された複数の前記評価項目毎の前記スコアに基づいて、前記ユーザによる前記読取条件の調整方針を決定する調整方針決定部(41)と、
前記調整方針決定部(41)で決定された前記調整方針を前記ユーザに対し出力する出力部(42)と、
前記ユーザの操作に基づいて前記読取条件を調整する調整部(43)と、を含む、コード読取装置。
[構成2]
前記画像生成部(31)は、
前記カメラ(10)の撮像条件を設定する撮像条件設定部(311)と、
前記コード(1)の画像に対し画像処理を施す前処理部(312)と、を有し、
前記撮像条件設定部(311)で設定した前記撮像条件で撮像された前記コード(1)の画像に対して、前記前処理部(312)で画像処理を施して前記読取部(30)で処理する前記コードの画像を生成する、構成1に記載のコード読取装置。
[構成3]
前記読取部(30)と接続され、前記カメラ(10)が前記コード(1)を撮像する場合に前記コード(1)を照らす照明(20)をさらに備え、
前記撮像条件設定部(311)は、前記照明(20)の照明条件をさらに設定する、構成2に記載のコード読取装置。
[構成4]
前記調整方針決定部(41)は、ユーザが選択した評価方式に応じて前記スコアを算出する複数の前記評価項目を切り替える、構成1~構成3のいずれか1項に記載のコード読取装置。
[構成5]
前記調整方針は、いずれの前記評価項目から前記スコアを改善すべきかという情報を含む、構成1~構成4のいずれか1項に記載のコード読取装置。
[構成6]
前記調整方針は、前記スコアを改善すべき前記評価項目毎に前記読取条件をどのように調整すべきかを示唆する情報を含む、構成1~構成5のいずれか1項に記載のコード読取装置。
[構成7]
前記示唆する情報は、前記カメラ(10)で撮像された前記コード(1)の画像に対する画像処理に関する第1方針と、前記コード(1)の撮像に関する第2方針とのうち少なくとも一方の方針を含む、構成6に記載のコード読取装置。
[構成8]
前記出力部(42)は、前記算出部(33)で算出された複数の前記評価項目毎の前記スコアを示す情報を前記ユーザに対しさらに出力する、構成1~構成7のいずれか1項に記載のコード読取装置。
[構成9]
前記スコアを示す情報は、前記スコアと閾値とを比較した比較情報を含み、
前記比較情報は、前記スコアが閾値未満の前記評価項目と、前記スコアが閾値以上の前記評価項目とを区別した情報を含む、構成8に記載のコード読取装置。
[構成10]
前記比較情報は、前記評価項目毎の、前記スコアと閾値との乖離を示す情報をさらに含む、構成9に記載のコード読取装置。
[構成11]
前記出力部(42)は、ユーザが選択した評価対象外の前記評価項目に対して前記スコアを示す情報のうち少なくとも一部の情報の出力を停止し、
前記調整方針決定部(41)による前記調整方針の決定には、評価対象外の前記評価項目の前記スコアは考慮されない、構成8~構成10のいずれか1項に記載のコード読取装置。
[構成12]
前記コード(1)は複数のエレメントで構成され、
前記出力部(42)は、前記コード(1)の画像に前記スコアが閾値未満の前記エレメントの位置を示す画像を重ね合わせて表示する、構成1~構成11のいずれか1項に記載のコード読取装置。
[構成13]
印字対象物(2)に印字されたコード(1)を読み取るコード読取装置(100A)と、
前記コード読取装置(100A)の読取条件のユーザによる調整を支援する調整支援装置(40A)と、を備えるコードリーダ調整支援システム(500)であって、
前記コード読取装置(100A)は、
前記コード(1)を撮像するカメラ(10)と、
前記カメラ(10)で撮像された前記コード(1)の画像から前記コード(1)を読み取る読取部(30A)と、を含み、
前記読取部(30A)は、
前記読取部(30A)で処理する前記コード(1)の画像を生成する画像生成部(31)と、
前記画像生成部(31)で生成された前記コード(1)の画像から前記コード(1)を復号する復号部(32)と、
前記画像生成部(31)で生成された前記コード(1)の画像に対して、当該コード(1)の印字状態を評価する複数の評価項目の各々のスコアを算出する算出部(33)と、を有し、
前記調整支援装置(40A)は、
前記算出部(33)で算出された複数の前記評価項目毎の前記スコアに基づいて、前記ユーザによる前記読取条件の調整方針を決定する調整方針決定部(41)と、
前記調整方針決定部(41)で決定された前記調整方針を前記ユーザに対し出力する出力部(42)と、
前記ユーザの操作に基づいて前記読取条件を調整する調整部(43)と、を含む、コードリーダ調整支援システム。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 コード、2 ワーク、10 カメラ、20 照明、30,30A 読取部、31 画像生成部、32 復号部、33 算出部、34A 第1通信部、40 調整支援部、40A 調整支援装置、41 調整方針決定部、42 出力部、43 調整部、44A 第2通信部、100,100A コード読取装置、111,112,114,502,503,610,620,630,640,650,660 欄、113,G,P,Q 画像、200 出力装置、300 入力装置、301 キーボード、302 マウス、311 撮像条件設定部、312 前処理部、500 コードリーダ調整支援システム、501,601 画面、504,671~675 ボタン、600 ネットワーク、611,612 タブ、701~707 アイコン、708 実線、709 点線、710 表示、801 ライン。

Claims (13)

  1. 印字対象物に印字されたコードを読み取るコード読取装置であって、
    前記コードを撮像するカメラと、
    前記カメラで撮像された前記コードの画像から前記コードを読み取る読取部と、
    前記読取部の読取条件のユーザによる調整を支援する調整支援部と、を備え、
    前記読取部は、
    前記読取部で処理する前記コードの画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部で生成された前記コードの画像から前記コードを復号する復号部と、
    前記画像生成部で生成された前記コードの画像に対して、当該コードの印字状態を評価する複数の評価項目の各々のスコアを算出する算出部と、を含み、
    前記調整支援部は、
    前記算出部で算出された複数の前記評価項目毎の前記スコアに基づいて、前記ユーザによる前記読取条件の調整方針を決定する調整方針決定部と、
    前記調整方針決定部で決定された前記調整方針を前記ユーザに対し出力する出力部と、
    前記ユーザの操作に基づいて前記読取条件を調整する調整部と、を含む、コード読取装置。
  2. 前記画像生成部は、
    前記カメラの撮像条件を設定する撮像条件設定部と、
    前記コードの画像に対し画像処理を施す前処理部と、を有し、
    前記撮像条件設定部で設定した前記撮像条件で撮像された前記コードの画像に対して、前記前処理部で画像処理を施して前記読取部で処理する前記コードの画像を生成する、請求項1に記載のコード読取装置。
  3. 前記読取部と接続され、前記カメラが前記コードを撮像する場合に前記コードを照らす照明をさらに備え、
    前記撮像条件設定部は、前記照明の照明条件をさらに設定する、請求項2に記載のコード読取装置。
  4. 前記調整方針決定部は、ユーザが選択した評価方式に応じて前記スコアを算出する複数の前記評価項目を切り替える、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のコード読取装置。
  5. 前記調整方針は、いずれの前記評価項目から前記スコアを改善すべきかという情報を含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のコード読取装置。
  6. 前記調整方針は、前記スコアを改善すべき前記評価項目毎に前記読取条件をどのように調整すべきかを示唆する情報を含む、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のコード読取装置。
  7. 前記示唆する情報は、前記カメラで撮像された前記コードの画像に対する画像処理に関する第1方針と、前記コードの撮像に関する第2方針とのうち少なくとも一方の方針を含む、請求項6に記載のコード読取装置。
  8. 前記出力部は、前記算出部で算出された複数の前記評価項目毎の前記スコアを示す情報を前記ユーザに対しさらに出力する、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載のコード読取装置。
  9. 前記スコアを示す情報は、前記スコアと閾値とを比較した比較情報を含み、
    前記比較情報は、前記スコアが閾値未満の前記評価項目と、前記スコアが閾値以上の前記評価項目とを区別した情報を含む、請求項8に記載のコード読取装置。
  10. 前記比較情報は、前記評価項目毎の、前記スコアと閾値との乖離を示す情報をさらに含む、請求項9に記載のコード読取装置。
  11. 前記出力部は、ユーザが選択した評価対象外の前記評価項目に対して前記スコアを示す情報のうち少なくとも一部の情報の出力を停止し、
    前記調整方針決定部による前記調整方針の決定には、評価対象外の前記評価項目の前記スコアは考慮されない、請求項8~請求項10のいずれか1項に記載のコード読取装置。
  12. 前記コードは複数のエレメントで構成され、
    前記出力部は、前記コードの画像に前記スコアが閾値未満の前記エレメントの位置を示す画像を重ね合わせて表示する、請求項1~請求項11のいずれか1項に記載のコード読取装置。
  13. 印字対象物に印字されたコードを読み取るコード読取装置と、
    前記コード読取装置の読取条件のユーザによる調整を支援する調整支援装置と、を備えるコードリーダ調整支援システムであって、
    前記コード読取装置は、
    前記コードを撮像するカメラと、
    前記カメラで撮像された前記コードの画像から前記コードを読み取る読取部と、を含み、
    前記読取部は、
    前記読取部で処理する前記コードの画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部で生成された前記コードの画像から前記コードを復号する復号部と、
    前記画像生成部で生成された前記コードの画像に対して、当該コードの印字状態を評価する複数の評価項目の各々のスコアを算出する算出部と、を有し、
    前記調整支援装置は、
    前記算出部で算出された複数の前記評価項目毎の前記スコアに基づいて、前記ユーザによる前記読取条件の調整方針を決定する調整方針決定部と、
    前記調整方針決定部で決定された前記調整方針を前記ユーザに対し出力する出力部と、
    前記ユーザの操作に基づいて前記読取条件を調整する調整部と、を含む、コードリーダ調整支援システム。
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