JP2022072440A - 把持装置及び運搬装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な機構を要せずに種々の外径の管体を把持することが可能であり、把持する力を向上する。【解決手段】把持装置1は、第1アーム16、第2アーム17及び接触部15を備え、接触部15は、第1アーム16と第2アーム17の間に位置し、把持する管体に接触する曲面を有する。第1アーム16は、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面を有し、第2アーム17に近づく方向と離れる方向に移動可能である。第2アーム17は、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面を有し、一端側を中心に第1アーム16に近づく方向と離れる方向に移動可能である。把持装置1は、第1アーム16が有する曲面のうち把持する管体の外径に対応する曲面、第2アーム17が有する曲面のうち把持する管体の外径に対応する曲面、及び接触部15が有する曲面で管体を把持する。【選択図】図2

Description

本発明は、把持装置及び運搬装置に関する。
円筒状の物を把持する発明として、例えば特許文献1や特許文献2に開示された把持装置がある。特許文献1に開示された把持装置は、一対の第1及び第2フォークを備えている。第1及び第2フォークは、僅かに湾曲された形状の部材で夫々対向して配設されており、支持ブラケットに回転可能に支持されている。また、第1及び第2フォークは、それぞれ円柱状のゴム材で成る上下一対の把持用パッドを備えている。上側の把持用パッドは、対向するフォーク側に僅かに突出するように配設されており、下側の把持用パッドは、フォークの下端において対向するフォーク側と下側に僅かに突出するように配設されている。この把持装置で管体を把持する場合、第1及び第2フォークは、油圧シリンダによって駆動されて回転し、各把持用パッドが管体の外周面を把持する。
特許文献2に開示された把持装置は、先端にゴムパッドを備えたクランプ片が配設されている第1及び第2把持アームと、上部押え片とを備えている。第1及び第2把持アームは、対向して配設されており、上部押え片は、第1及び第2把持アームとの間に配設されて上下に移動可能となっている。この把持装置で管体を把持する場合、各アームのクランプ片のゴムパッドが管体の径方向における管体中心よりも下方両側部を落下しないように把持し、上部押え片が管体の上部に接して管体を三方向から把持する。
実用新案登録第2584686号公報 特開平7-61763号公報
特許文献1、2に開示されている把持装置は、把持する管体を外径が異なるものに替えても、複数の把持用パッドで接触位置を変えて管体を把持することが可能となっている。しかしながら、特許文献1に開示されている把持装置の場合、把持用パッドは円柱形状、楕円筒状又は角柱状であって管体に接するのは一部の狭い領域であるため、管体との摩擦が小さく、管体を把持する力に問題がある。また、特許文献2に開示されている把持装置は、把持する管体を外径が異なるものに替えても管体を把持することが可能であり、三方向から管体を把持するため、特許文献1に開示されている把持装置より管体に接する面積を広くとることができる。しかしながら、特許文献2に開示された把持装置の場合、管体の外径に応じて上部押え片を移動させるため、機構が複雑となっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複雑な機構を要せずに種々の外径の管体を把持することが可能であり、把持する力を向上することを目的とする。
本発明の一側面に係る把持装置は、管体を把持する把持装置であって、第1アーム、第2アーム及び接触部を備え、前記接触部は、前記第1アームと前記第2アームの間に位置し、把持する管体に接触する曲面を有し、前記第1アームは、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面を有し、前記第2アームに近づく方向と前記第2アームから離れる方向に移動可能であり、前記第2アームは、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面を有し、一端側を中心に前記第1アームに近づく方向と前記第1アームから離れる方向に移動可能であり、前記第1アームが有する曲面のうち把持する管体の外径に対応する曲面、前記第2アームが有する曲面のうち把持する管体の外径に対応する曲面、及び前記接触部が有する曲面で管体を把持する。
本発明に係る把持装置は、前記接触部が有する曲面は、前記複数の管体において外径が最大の管体の外周面に沿ったR面である構成とされていてもよい。
本発明に係る把持装置は、前記第1アームは、第1のアーム本体と第1の弾性体で形成され、前記第1のアーム本体においては、前記第2アームに対向する側に前記第1の弾性体が配置され、前記第1アームが有する前記曲面は、前記第1の弾性体の表面が形成するR面であり、前記第2アームは、第2のアーム本体と第2の弾性体で形成され、前記第2のアーム本体においては、前記第1アームに対向する側に前記第2の弾性体が配置され、前記第2アームが有する前記曲面は、前記第2の弾性体の表面が形成するR面である構成とされていてもよい。
本発明に係る把持装置は、前記第1のアーム本体は、前記第2アームに対向する側において、前記複数の管体毎に管体の外径に対応するR面を有し、前記第1の弾性体は、前記第1のアーム本体が有する前記R面に沿って表面がR面を形成し、前記第2のアーム本体は、前記第1アームに対向する側において、前記複数の管体毎に管体の外径に対応するR面を有し、前記第2の弾性体は、前記第2のアーム本体が有する前記R面に沿って表面がR面を形成している構成とされていてもよい。
本発明に係る把持装置は、前記第1のアーム本体及び前記第2のアーム本体は、樹脂で形成されていてもよい。
本発明に係る把持装置は、前記第1のアーム本体及び前記第2のアーム本体は、繊維強化プラスチックで形成されている構成とされていてもよい。
本発明に係る把持装置は、前記繊維強化プラスチックは、炭素繊維強化プラスチックである構成とされていてもよい。
本発明に係る運搬装置は、前記のいずれか一の把持装置と、前記把持装置を有する車両と、を備える。
本発明によれば、複雑な機構を要せずに種々の外径の管体を把持することが可能であり、把持する力を向上することができる。
図1は、実施形態に係る運搬装置を示す図である。 図2は、把持装置を-Y側から+Y側の方向に見た図である。 図3は、管体を把持している状態の第1アーム及び第2アームを-X側から+X側の方向に見た図である。 図4は、第1アームを+X側から-X側の方向に見た図である。 図5は、第2アームを-X側から+X側の方向に見た図である。 図6は、接触部を-Z側から+Z側の方向に見た図である。 図7は、把持装置が管体を把持した状態を示す図である。 図8は、把持装置が管体を把持した状態を示す図である。 図9は、把持装置が管体を把持した状態を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、図中で適宜XYZ座標軸を示し、これにより方向を説明する。XYZ座標軸で示される空間においてX成分が増加する方向を+X方向といい、X成分が減少する方向を-X方向という。同様に、Y、Z成分についても、+Y方向、-Y方向、+Z方向、-Z方向と定義する。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る運搬装置1000を示す図である。運搬装置1000は、建築現場にて管体を把持して運搬する装置である。運搬装置1000は、大別すると、把持装置1と車両2で構成されている。
車両2は、本体部2a、走行用の複数の車輪2b、第1ブーム2c、第1油圧シリンダ2d、第2ブーム2e、第2油圧シリンダ2f及びロール部2gを有している。本体部2aは、図示省略したバッテリ、車輪2bを駆動する図示省略したモータ及び操舵機構等を有している。車両2は、図示省略したリモートコントローラの操作に応じてモータが車輪2bを駆動して走行する。また、本体部2aは、第1油圧シリンダ2d、第2油圧シリンダ2f及び把持装置1が有する油圧シリンダを駆動する図示省略した油圧ポンプや油圧制御装置を有する。
第1ブーム2cは、本体部2aに固定されている。第1ブーム2cの上端部には、伸縮可能な第2ブーム2eが第1ブーム2cに対して矢印A方向と矢印B方向へ回転可能に連結されている。
第1油圧シリンダ2dは、第2ブーム2eと本体部2aとの間に架設されている。第1油圧シリンダ2dがコントローラの操作に応じて駆動されて伸びると、第1油圧シリンダ2dに連結されている第2ブーム2eが矢印A方向へ回転し、第1油圧シリンダ2dがコントローラの操作に応じて駆動されて縮むと、第1油圧シリンダ2dに連結されている第2ブーム2eが矢印B方向へ回転する。
第2油圧シリンダ2fは、第2ブーム2eに沿って配設されており、先端が第2ブーム2eの先端に連結されている。第2油圧シリンダ2fがコントローラの操作に応じて駆動されて伸びると、第2油圧シリンダ2fに連結されている第2ブーム2eが矢印C方向へ伸び、第2油圧シリンダ2fがコントローラの操作に応じて駆動されて縮むと、第2油圧シリンダ2fに連結されている第2ブーム2eが矢印D方向へ縮む。
第2ブーム2eの先端には、把持装置1を回転させるロール部2gが配設されている。ロール部2gは、図示省略したモータを有しており、このモータがコントローラの操作に応じて駆動されると、コントローラの操作に応じて把持装置1が矢印E方向又は矢印F方向に回転する。
次に把持装置1について説明する。図2は、把持装置1の構成を示す図である。把持装置1は、例えば鋼管やヒューム管などの管体を把持する装置であり、ブラケット基部10、連結ブラケット11、支持ブラケット12、第1アーム支持軸13a、第2アーム支持軸13b、第1アームブラケット14a、第2アームブラケット14b、接触部15、第1アーム16及び第2アーム17を有する。
連結ブラケット11は、Y軸方向に所定の間隔をあけて対向する一対の金属の板材からなり、XY平面に沿った板状のブラケット基部10から+Z方向へ設けられ、ブラケット基部10となす角が直角となっている。連結ブラケット11には、連結穴11aが設けられている。連結穴11aには、ロール部2gが有している図示省略した支軸が挿入され、この支軸によって連結ブラケット11が支持される。
支持ブラケット12は、Y軸方向に所定の間隔をあけて対向する一対の金属の板材からなり、ブラケット基部10から-Z方向へ設けられ、ブラケット基部10となす角が直角となっている。
金属で形成された第1アーム支持軸13aと第2アーム支持軸13bは、支持ブラケット12が有するY軸方向に貫通した穴に挿入されて一対の支持ブラケット12の間にかけ渡され、X軸方向に所定の間隔をあけて平行に位置する。
第1アームブラケット14aは、例えば金属で形成されており、図示省略したボルトによって第1アーム16が固定される。また、第1アームブラケット14aは、Y軸方向に貫通する穴を有しており、この穴に挿入された第1アーム支持軸13aにより支持される。また、第1アームブラケット14aは、図示省略した油圧シリンダに連結されており、この油圧シリンダの動作に応じて、第1アーム支持軸13aを中心にして第1アーム16と共に時計回り又は反時計回りに回転する。
第2アームブラケット14bは、例えば金属で形成されており、図示省略したボルトによって第2アーム17が固定される。また、第2アームブラケット14bは、Y軸方向に貫通する穴を有しており、この穴に挿入された第2アーム支持軸13bにより支持される。また、第2アームブラケット14bは、図示省略した油圧シリンダに連結されており、この油圧シリンダの動作に応じて、第2アーム支持軸13bを中心にして第2アーム17と共に時計回り又は反時計回りに回転する。
第1アーム16及び第2アーム17は、搬送する管体を把持するアームである。第1アーム16と第2アーム17は、X軸方向で互いに対向しており、共にY軸方向に所定の幅を有している。
図3は、管体SPを把持している状態の第1アーム16及び第2アーム17を-X側から+X側の方向に見た図である。なお、図3においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、第1アーム16、第2アーム17及び管体SP以外の図示を省略している。また、図4は、第1アーム16を+X側から-X側の方向に見た図である。図4においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、第1アーム16以外の図示を省略している。第1アーム16は、第1アーム本体16aと第1弾性体16bで構成されている。第1アーム本体16aは、炭素繊維強化プラスチックを湾曲した形状に形成したものである。第1アーム本体16aは、先端に第1凸部16cと第1凹部16dを有し、把持する管体に対向する側に複数の曲面を有する。この複数の曲面は、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に設けられた曲面であり、それぞれの曲面は、対応する管体の外径に対応している。具体的には、第1アーム本体16aは、直径が300mmの管体に対応したR150の曲面SFA、直径が400mmの管体に対応したR200の曲面SFB及び直径が500mmの管体に対応したR250の曲面SFCを有する。
第1弾性体16bは、弾性を有するゴムを板状に形成したものであり、第1アーム本体16aにおいて把持する管体に対向する側に固着されている。第1弾性体16bは、曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCの表面を覆うため、第1弾性体16bの表面にも、第1アーム本体16aが有する曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCに沿って曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCが形成される。この第1アーム16が有する曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCは、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面の一例である。
図5は、第2アーム17を-X側から+X側の方向に見た図である。第2アーム17は、第2アーム本体17aと第2弾性体17bで構成されている。第2アーム本体17aは、炭素繊維強化プラスチックを湾曲した形状に形成したものである。第2アーム本体17aは、先端が櫛歯状に形成されて先端に第2凸部17cと第2凹部17dを有する。第2アーム本体17aは、先端のY軸方向の幅が第1アーム本体16aの第1凹部16dのY軸方向の幅より狭い形状となっている。また、第2アーム本体17aは、第1アーム本体16aと同じく、把持する管体に対向する側に複数の曲面を有し、直径が300mmの管体に対応したR150の曲面SFA、直径が400mmの管体に対応したR200の曲面SFB及び直径が500mmの管体に対応したR250の曲面SFCを有する。
第2弾性体17bは、弾性を有するゴムを板状に形成したものであり、第2アーム本体17aにおいて把持する管体に対向する側に固着されている。第2弾性体17bは、第2アーム本体17aが有する曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCの表面を覆うため、第2弾性体17bの表面にも、第2アーム本体17aが有する曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCに沿って、曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCが形成される。この第2アーム17が有する曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCは、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面の一例である。
図6は、接触部15を-Z側から+Z側の方向に見た図である。なお、図6においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、接触部15以外の図示を省略している。接触部15は支持ブラケット12に固定的に取り付けられていて、搬送する管体を第1アーム16及び第2アーム17と共に把持するものである。接触部15は、接触部本体15aと、第3弾性体15bで構成されている。接触部本体15aは、炭素繊維強化プラスチックで形成されており、Y軸方向に沿って設けられている。接触部本体15aのY軸方向の幅は、例えば第1アーム16及び第2アーム17より狭い幅である。接触部本体15aは、把持装置1が把持する管体に対向する側に、直径が500mmの管体に対応したR250の曲面SFDを有する。第3弾性体15bは、弾性を有するゴムを板状に形成したものであり、接触部本体15aにおいて把持する管体に対向する側に固着されている。第3弾性体15bのY軸方向の長さは、例えば接触部本体15aと同じ長さであるが、同じ長さに限定されるものではない。第3弾性体15bは、曲面SFDの表面を覆うため、第3弾性体15bの表面にも、接触部本体15aが有する曲面SFDに沿って曲面SFDが形成される。曲面SFDは、接触部15において把持する管体に接触する曲面の一例である。
次に把持装置1の作用について説明する。図7は、把持装置1が外径300mmの鋼管SPaを把持した状態を示す図である。運搬装置1000で鋼管SPaを搬送する場合、オペレータは、コントローラを操作して第1アーム16及び第2アーム17を駆動し、第1アーム16と第2アーム17の間に鋼管SPaが位置する状態にする。第1アーム16と第2アーム17の間に鋼管SPaが位置する状態において、第1アーム支持軸13aを中心にして第1アーム16を反時計回りに駆動し、第2アーム支持軸13bを中心にして第2アーム17を時計回りに駆動すると、鋼管SPaは、接触部15、第1アーム16及び第2アーム17に接して把持される。なお、鋼管SPaを把持した場合、第1凸部16cが第2凹部17dに入り、第2凸部17cが第1凹部16dに入り、第1アーム16の先端と第2アーム17の先端が交差する。車両2が走行する経路の幅が鋼管SPaの長さより狭い場合、ロール部2gで把持装置1を回転させ、鋼管SPaを垂直にすれば、幅が鋼管SPaの長さより狭い経路であっても、鋼管SPaを搬送することができる。
把持装置1で鋼管SPa把持した場合、第1アーム16及び第2アーム17において鋼管SPaに接するのは、鋼管SPaのR150の外周面に対応した曲面SFAの部分である。曲面SFAは、鋼管SPaの外周面に沿ったR150の曲面であるため、例えば特許文献1に開示されている把持装置と比較すると、第1アーム16及び第2アーム17において鋼管SPaに接触する面積が広くなり、大きな摩擦力を得られるため、鋼管SPaを垂直にして搬送しても、鋼管SPaが把持装置1から落下するのを抑えることができる。また、鋼管SPaに接する第1弾性体16b、第2弾性体17b及び第3弾性体15bは、ゴムで形成されており、鋼管SPaに接したときに弾性変形するため、把持される鋼管SPaの外周面の損傷を抑えられる。
図8は、把持装置1が外径400mmの鋼管SPbを把持した状態を示す図である。鋼管SPaを把持するときと同様に第1アーム16及び第2アーム17を駆動すると、鋼管SPbは、接触部15、第1アーム16及び第2アーム17に接して把持される。把持装置1で鋼管SPbを把持した場合、第1アーム16及び第2アーム17において鋼管SPbに接するのは、鋼管SPbのR200の外周面に対応した曲面SFBの部分である。曲面SFBは、鋼管SPbの外周面に沿ったR200の曲面であるため、鋼管SPaを把持したときと同じく、第1アーム16及び第2アーム17において鋼管SPbに接触する面積が広くなり、大きな摩擦力を得られる。また、鋼管SPbに接する第1弾性体16b、第2弾性体17b及び第3弾性体15bは、鋼管SPbに接したときに弾性変形するため、把持される鋼管SPbの外周面の損傷を抑えられる。
図9は、把持装置1が外径500mmの鋼管SPcを把持した状態を示す図である。鋼管SPaを把持するときと同様に第1アーム16及び第2アーム17を駆動すると、鋼管SPcは、接触部15、第1アーム16及び第2アーム17に接して把持される。把持装置1で鋼管SPcを把持した場合、第1アーム16及び第2アーム17において鋼管SPcに接するのは、鋼管SPcのR250の外周面に対応した曲面SFCの部分である。曲面SFCは、鋼管SPcの外周面に沿ったR250の曲面であるため、鋼管SPaを把持したときと同じく、第1アーム16及び第2アーム17において鋼管SPcに接触する面積が広くなり、大きな摩擦力を得られる。また、鋼管SPcに接する第1弾性体16b、第2弾性体17b及び第3弾性体15bは、鋼管SPcに接したときに弾性変形するため、把持される鋼管SPcの外周面の損傷を抑えられる。また、把持装置1で鋼管SPcを把持した場合、接触部15の曲面SFDも、鋼管SPcのR250の外周面に対応したR250の曲面であるため、接触部15において鋼管SPcに接触する面積が広くなり、大きな摩擦力を得られる。
なお、鋼管SPa、鋼管SPb及び鋼管SPc以外の鋼管を把持する場合、例えば、外径が270mm~330mmの範囲内の鋼管は、第1アーム16及び第2アーム17が有する曲面SFAと接触部15の曲面SFDで把持される。第1アーム本体16a及び第2アーム本体17aは、炭素繊維強化プラスチックで形成されていて弾性変形するため、曲面SFAは、把持する鋼管の外径に応じた曲面となる。
また、例えば、外径が360mm~440mmの範囲内の鋼管は、第1アーム16及び第2アーム17が有する曲面SFBと接触部15の曲面SFDで把持され、例えば、外径が450mm~550mmの範囲内の鋼管は、第1アーム16及び第2アーム17が有する曲面SFCと接触部15の曲面SFDで把持される。これらの外径の鋼管を把持した場合においても、第1アーム本体16a及び第2アーム本体17aが弾性変形するため、外径が360mm~440mmの範囲内の鋼管を把持した場合には、曲面SFBが把持する鋼管の外径に応じた曲面となり、外径が450mm~550mmの範囲内の鋼管を把持した場合には、曲面SFCが把持する鋼管の外径に応じた曲面となる。
以上説明したように本実施形態によれば、管体の外径に対応した曲面を有する第1アーム16及び第2アーム17で管体を把持するため、種々の外径の管体を把持し、管体との摩擦力を大きくすることが可能であり、把持した管体が把持装置1から落下するのを抑えることができる。また、本実施形態によれば、種々の外径の管体を把持しても、管体に接する接触部15は移動しないため、特許文献2の把持装置と比較すると、簡易な構成となっている。また、本実施形態によれば、第1弾性体16b、第2弾性体17b及び第3弾性体15bがゴムであり、摩擦係数が高いため、把持した管体が滑るのを抑えることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。上述した各実施形態及び各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
車両2は、第2ブーム2eの端部を支点にしてロール部2gを矢印A方向と矢印Bへ回転可能とする機構を備える構成であってもよい。また、車両2は、第2ブーム2eの端部を支点にしてロール部2gを、車両2の幅方向へ首振り可能とする機構を備える構成であってもよい。
上述した実施形態においては、第1アーム本体16aは、第1弾性体16bが取り付けられている部分を交換可能な構成とし、第2アーム本体17aにおいても、第2弾性体17bが取り付けられている部分を取り外し可能な構成として交換可能な構成としてもよい。この構成によれば、第1弾性体16bや第2弾性体17bが劣化したときに、第1弾性体16bや第2弾性体17bを容易に交換することができる。また、交換可能な部分について、上述したR150、R200及びR250の曲面を有するものだけでなく、R150、R200及びR250の曲面以外の曲面を有するものとしてもよい。この構成によれば、第1弾性体16bが取り付けられている部分と第2弾性体17bが取り付けられている部分を、把持する管体の外径に対応した曲面を有するものに替えることにより、実施形態で説明した管径以外の管径である管体についても、大きな摩擦力で把持することができる。
上述した実施形態においては、第1アーム16と第2アーム17の両方が曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCを有しているが、第1アーム16と第2アーム17のいずれか一方のみが曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCを有している構成であってもよい。また、第1アーム16と第2アーム17の一方が曲面SFAを有し、他方が曲面SFB及び曲面SFCを有する構成としてもよい。
上述した実施形態においては、第1アーム本体16aと第2アーム本体17aに曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCが形成されており、第1弾性体16bと第2弾性体17bの表面が曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCに沿った曲面となっているが、第1弾性体16bと第2弾性体17bの表面を加工して第1弾性体16bと第2弾性体17bの表面に曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCを形成した構成としてもよい。また、接触部15においても、第3弾性体15bの表面を加工して第3弾性体15bの表面に曲面SFDを形成してもよい。
上述した実施形態においては、曲面SFAは、外径が300mmの管体に対応した曲面であり、曲面SFBは、外径が400mmの管体に対応した曲面であり、曲面SFCは、外径が500mmの管体に対応した曲面であるが、曲面SFA、曲面SFB及び曲面SFCは、これらの径以外の外径に対応した曲面であってもよい。
上述した実施形態においては、外径が300mmの管体に対応した曲面SFAは、R150の曲面であるが、R150の曲面に限定されるものではない。例えば、外径が300mmの管体の半径の±10%の範囲内のR面であってもよい。また、曲面SFB、曲面SFC及び曲面SFDについても、対応する管体の半径の±10%の範囲内のR面であってもよい。
上述した実施形態においては、接触部本体15a、第1アーム本体16a及び第2アーム本体17aの材質は、本実施例のように高強度、高剛性、且つ軽量な炭素繊維強化プラスチックが特に好ましい。但し把持する管体の重量によって、例えば重量物であればアルミニウムなどの金属やガラス繊維強化プラスチック、ケプラー繊維強化プラスチックなどの繊維強化プラスチック、比較的軽量な管体であれば樹脂自体で構成するものであっても良い。
上述した実施形態においては、第1弾性体16b、第2弾性体17b及び第3弾性体15bがゴムとなっているが、第1弾性体16b、第2弾性体17b及び第3弾性体15bは、ゴムに限定されるものではない。第1弾性体16b、第2弾性体17b及び第3弾性体15bは、弾性を有し、ヤング率が接触部本体15a、第1アーム本体16a及び第2アーム本体17aのヤング率より低いものであってもよい。
1 把持装置
2 車両
2a 本体部
2b 車輪
2c 第1ブーム
2d 第1油圧シリンダ
2e 第2ブーム
2f 第2油圧シリンダ
2g ロール部
10 ブラケット基部
11 連結ブラケット
11a 連結穴
12 支持ブラケット
13a 第1アーム支持軸
13b 第2アーム支持軸
14a 第1アームブラケット
14b 第2アームブラケット
15 接触部
15a 接触部本体
15b 第3弾性体
16 第1アーム
16a 第1アーム本体
16b 第1弾性体
16c 第1凸部
16d 第1凹部
17 第2アーム
17a 第2アーム本体
17b 第2弾性体
17c 第2凸部
17d 第2凹部
1000 運搬装置

Claims (8)

  1. 管体を把持する把持装置であって、
    第1アーム、第2アーム及び接触部を備え、
    前記接触部は、前記第1アームと前記第2アームの間に位置し、把持する管体に接触する曲面を有し、
    前記第1アームは、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面を有し、前記第2アームに近づく方向と前記第2アームから離れる方向に移動可能であり、
    前記第2アームは、外径の異なる予め定められた複数の管体毎に管体の外径に対応する曲面を有し、一端側を中心に前記第1アームに近づく方向と前記第1アームから離れる方向に移動可能であり、
    前記第1アームが有する曲面のうち把持する管体の外径に対応する曲面、前記第2アームが有する曲面のうち把持する管体の外径に対応する曲面、及び前記接触部が有する曲面で管体を把持する
    把持装置。
  2. 前記接触部が有する曲面は、前記複数の管体において外径が最大の管体の外周面に沿ったR面である
    請求項1に記載の把持装置。
  3. 前記第1アームは、第1のアーム本体と第1の弾性体で形成され、
    前記第1のアーム本体においては、前記第2アームに対向する側に前記第1の弾性体が配置され、
    前記第1アームが有する前記曲面は、前記第1の弾性体の表面が形成するR面であり、
    前記第2アームは、第2のアーム本体と第2の弾性体で形成され、
    前記第2のアーム本体においては、前記第1アームに対向する側に前記第2の弾性体が配置され、
    前記第2アームが有する前記曲面は、前記第2の弾性体の表面が形成するR面である
    請求項1又は請求項2に記載の把持装置。
  4. 前記第1のアーム本体は、前記第2アームに対向する側において、前記複数の管体毎に管体の外径に対応するR面を有し、
    前記第1の弾性体は、前記第1のアーム本体が有する前記R面に沿って表面がR面を形成し、
    前記第2のアーム本体は、前記第1アームに対向する側において、前記複数の管体毎に管体の外径に対応するR面を有し、
    前記第2の弾性体は、前記第2のアーム本体が有する前記R面に沿って表面がR面を形成している
    請求項3に記載の把持装置。
  5. 前記第1のアーム本体及び前記第2のアーム本体は、樹脂で形成されている
    請求項4に記載の把持装置。
  6. 前記第1のアーム本体及び前記第2のアーム本体は、繊維強化プラスチックで形成されている請求項4に記載の把持装置。
  7. 前記繊維強化プラスチックは、炭素繊維強化プラスチックである請求項6に記載の把持装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の把持装置と、
    前記把持装置を有する車両と、
    を備える運搬装置。
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