JP2022072144A - 疑似餌素材およびその製造方法 - Google Patents
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これらのなかで、ソフトルアーの疑似餌は「ワーム」とも呼ばれ、釣ろうとする魚の餌である小魚、甲殻類(エビ、カニ等)、昆虫(ミミズ、イソメ等)に外観形状を似せた疑似餌が用いられており、疑似餌釣りの一つとして人気がある(例えば特許文献1、2参照)。
したがって従来型の疑似餌(ワーム)を用いたソフトルアー釣りで釣果を上げるためには異なる大きさ、異なる形状の複数の疑似餌(ワーム)を準備しておき、釣り場所(地形)、釣りの時間帯、狙う魚種等のコンディションに応じて適切な疑似餌(ワーム)を随時選択して使用する必要があった。
また、本発明は、狙う魚種に合わせて大きさを任意に調整できる疑似餌を提供するための疑似餌素材の製造方法を提供することも目的とする。
本発明によれば、弾性を有する熱可塑性エラストマー樹脂で形成され、平坦なリボン状の疑似餌素材を疑似餌として用いることとした。すなわち、従来のような生き物とそっくりの外観形状を有する疑似餌(ワーム)ではないが、水中で水流によってゆらゆらと動いているように見える平坦なリボン状の疑似餌素材とし、適切な長さに切り出して任意の長さで釣針に引っ掛けて疑似餌として用いることができる疑似餌素材とした。
ソフトルアー用の疑似餌としては長さが20~200mmで使用されるので、200mm以下にするときは適当な長さにカットすればよく、小さい魚から大きな魚まで疑似餌として用いることができる。
ここで前記熱可塑性エラストマー樹脂は、スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系、ウレタン系、ポリ塩化ビニル系のうちのいずれかの熱可塑性エラストマー樹脂であることが望ましい。これらの熱可塑性エラストマー樹脂を用いることにより、押出成形で量産することができ、安価な疑似餌とすることができる。
本発明によれば、押出成形機を用いて、平坦なリボン状の疑似餌素材を連続して形成することができる。
ここで前記金型のスリットは鉛直下方に向けられ溶融状態のエラストマー樹脂が鉛直下方に向けて押し出され前記水槽に浸入するように形成されてもよい。
長さを200mm以上としているのは、狙う魚の大きさによって20~200mmの範囲で適当な長さにカットして使用できるようにするためである。なお、後述する押出成形により、原料がある限りいくらでも長く加工することができるので、例えば全長を10m程度あるいはそれ以上の長さにして、テープのように芯材に巻き付けるようにして持ち運べるようにしてもよい
釣針に取り付けた後は、通常のソフトルアー釣りと同様であり、例えば釣り竿を小刻みに動かして水中で疑似餌1aを動かしてもよい。また、複数の針で釣る場合は、針ごとに長さの異なる疑似餌1aを取り付けてもよい。
押出成形装置Aは、押出機10、冷却機20、引取機30を備えている。押出機10は、ペレット状のエラストマー樹脂を投入するホッパー11、ホッパー11の出口からエラストマー樹脂が供給されるとともに、供給されたエラストマー樹脂を加熱するためのヒーター12が装着されたシリンダー13、シリンダー13内で加熱融解されるエラストマー樹脂を圧送するスクリュー14、シリンダー13の出口側に接続され融解したエラストマー樹脂が所定の幅と厚さで押し出されるスリット15a(吐出口)が形成されたダイ15とからなる。なお、スリット15aは鉛直下方に向けてあり、ダイ15を通過する溶融状態(スライム状)のエラストマー樹脂が自重により鉛直方向にまっすぐ吐出するようにして、後述する冷却機20の水槽21の水面に対し垂直に浸入して冷却されるようにしてある。これは溶融状態のエラストマー樹脂をダイ15から水平方向に吐出させると、自重によって片側に垂れてしまうようになり、エラストマー樹脂が水槽21に浸入した直後の初期の冷却が偏ってしまうことで不均質なリボン形状に成形されてしまうことを防ぐためである。
第一ローラ22はスリット15aの直下付近の水中に配置してある。これによりスリット15aから鉛直方向に吐出した直後の溶融状態のエラストマー樹脂がまっすぐに水槽21に浸入して急冷されつつ延伸されることで均質なリボン形状に固められ、その後、第一ローラ22により延伸方向を変え、水槽21内で水冷されながら中間ローラ23に向けて延伸されていく。中間ローラ23の配置数や配置間隔は水槽21の長さや引取機30の引取速度等に応じて調整するのが好ましい。そして引取機30に近い側の水槽21の端部に配置されたエンドエローラ24が水槽21で延伸されたエラストマー樹脂を水面に引き出して引取機30に導くようにしてある。
以下、このような押出成形装置Aを用いて作成した疑似餌素材1の実施例について説明する。
熱可塑性エラストマー樹脂の1つであるスチレン系エラストマーにより疑似餌素材を作成した。
主原料:アーネストン JS20N(クラレプラスチック株式会社)
添加剤:蓄光剤を必要に応じて添加する。
加工条件:成形機 加熱融解温度 120-200℃
ダイ スリット(30mm×1mm)
冷却水槽 水冷
引取速度 1.5~3mm/sec
以上の条件で幅5~10mm×厚さ0.5~1mmの範囲の疑似餌素材を作成した。
サバ: 疑似餌1 長さ 20mm 幅 3mm 厚さ 0.2mm
疑似餌2 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.5mm
カサゴ: 疑似餌1 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
疑似餌2 長さ 40mm 幅 10mm 厚さ 0.5mm
ハタ: 疑似餌 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
メバル: 疑似餌 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
ツバス: 疑似餌 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
ベラ: 疑似餌 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
フグ: 疑似餌 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
ハゼ: 疑似餌 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
タコ: 疑似餌1 長さ 30mm 幅 5mm 厚さ 0.2mm
疑似餌2 長さ 100mm 幅 10mm 厚さ 0.2mm
ブラックバス:
疑似餌 長さ 50mm 幅 10mm 厚さ 0.5mm
具体的には、ある釣り場で上記の疑似餌素材を50mmにカットして釣りはじめ、小サバが疑似餌を追いかけ捕食しようとしたが、アタリはあるものの疑似餌としては大きすぎたためか1匹も掛からなかった。そこで長さを30mmに短くカットしてみたがそれでも針に掛からなかった。そこで、さらに再度20mmに短くカットして投げてみると、これまではアタリで終わっていた小サバが釣れるようになった。
1a 疑似餌
2 釣針
10 押出機
15 ダイ
15a スリット(吐出口)
20 冷却機
30 引取機
本発明によれば、弾性を有する熱可塑性エラストマー樹脂で形成され、平坦でリボン状をなし、全面にわったって孔が形成されていない疑似餌素材を疑似餌として用いることとした。すなわち、従来のような生き物とそっくりの外観形状を有する疑似餌(ワーム)ではないが、水中で水流によってゆらゆらと動いているように見える平坦なリボン状の疑似餌素材とし、適切な長さに切り出して任意の長さで釣針に引っ掛けて疑似餌として用いることができる疑似餌素材とした。
本発明によれば、押出成形機を用いて、平坦なリボン状の疑似餌素材を連続して形成することができる。
ここで前記金型のスリットは鉛直下方に向けられ溶融状態のエラストマー樹脂が鉛直下方に向けて押し出され前記水槽に浸入するように形成されてもよい。
Claims (5)
- 平坦なリボン状をなし、熱可塑性エラストマー樹脂で形成された弾性を有する疑似餌素材。
- 長さが少なくとも200mm以上、かつ、幅が3mm~15mm、かつ、厚さが1mm未満である請求項1に記載の疑似餌素材。
- 前記熱可塑性エラストマー樹脂は、スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系、ウレタン系、ポリ塩化ビニル系のいずれかの熱可塑性エラストマー樹脂である請求項1または請求項2に記載の疑似餌素材。
- 押出成形機でペレット状の熱可塑性エラストマー樹脂を加熱溶融しながら金型に形成されたスリットからリボン状に押し出し、押し出された前記熱可塑性エラストマー樹脂を水槽で冷却しながら、引取り機により一定速度で引き取るようにして幅が3~15mm、かつ、厚さが1mm未満に加工することを特徴とするリボン状の疑似餌素材の製造方法。
- 前記金型のスリットは鉛直下方に向けられ前記溶融状態の熱可塑性エラストマー樹脂が鉛直下方に向けて押し出されて前記水槽に浸入する請求項4に記載のリボン状の疑似餌素材の製造方法。
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GB2269517A (en) * | 1992-08-13 | 1994-02-16 | John Matthew Ward | Fish lure. |
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