JP2022070168A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの始動開始直後におけるエンジンの出力トルクの推定値の信頼性を向上する。【解決手段】エンジン制御部により、エンジンの始動制御時には、始動制御開始時点から所定時間が経過する時点まで、エンジンの点火回数に応じて、又は、エンジンの燃料噴射回数に応じて、又は、始動制御開始時点からの経過時間に応じて、エンジンの吸入空気量に基づいて算出されたエンジンの出力トルクの推定値が補正されるので、検出されるエンジンの吸入空気量の精度が良くない、エンジンの始動開始直後において、エンジンの出力トルクの推定精度を向上することができる。よって、エンジンの始動開始直後におけるエンジンの出力トルクの推定値の信頼性を向上することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンと動力伝達装置とを備えた車両の制御装置に関するものである。
エンジンと、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置と、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両の制御装置がそれである。この特許文献1には、エンジンと電動機とを含む駆動力源を備え、エンジンの運転を停止した状態で電動機からの駆動力のみで走行するモータ走行と、少なくともエンジンからの駆動力で走行するエンジン走行すなわちハイブリッド走行と、を択一的に実行すること、又、モータ走行中にエンジンを始動してエンジン走行へ移行する際には、エンジンの初爆時の出力トルクをエンジンの圧縮比や吸気弁の閉時期等に基づいて推定すること、又、推定したエンジンの出力トルクに応じて電動機の出力トルクを補正することが開示されている。
特開2016-117453号公報
ところで、エンジンの始動制御の開始後において、例えばインテークマニホールド内の圧力が大気圧からある程度低下した負圧となるまでの過渡中は、検出されるエンジンの吸入空気量の精度が良くないので、エンジンの吸入空気量に基づいて算出されるエンジンの出力トルクの推定値の信頼性が低くされる。その為、例えば特許文献1に開示された技術のようなエンジンの出力トルクの推定値を用いて車両を制御する技術においてエンジンの出力トルクの推定値を精度良く算出できないと、結果として、駆動トルクが目標値からずれてドライバビリティーが悪化する可能性がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジンの始動開始直後におけるエンジンの出力トルクの推定値の信頼性を向上することができる車両の制御装置を提供することにある。
第1の発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記車両に対する駆動要求量を実現するように前記エンジンの出力トルクを制御するエンジン制御部と、(c)前記エンジンの始動が要求されたときに前記エンジンの始動制御を実行する始動制御部と、を含んでおり、(d)前記エンジン制御部は、前記エンジンの吸入空気量に基づいて前記エンジンの出力トルクの推定値を算出するものであり、(e)前記エンジン制御部は、前記エンジンの始動制御時には、前記エンジンの始動制御開始時点から前記エンジンの吸入空気量を精度良く検出可能となる予め定められた所定時間が経過する時点まで、前記エンジンの点火回数に応じて、又は、前記エンジンの燃料噴射回数に応じて、又は、前記エンジンの始動制御開始時点からの経過時間に応じて、前記エンジンの出力トルクの推定値を補正することにある。
前記第1の発明によれば、エンジンの始動制御時には、始動制御開始時点から所定時間が経過する時点まで、エンジンの点火回数に応じて、又は、エンジンの燃料噴射回数に応じて、又は、始動制御開始時点からの経過時間に応じて、エンジンの吸入空気量に基づいて算出されたエンジンの出力トルクの推定値が補正されるので、検出されるエンジンの吸入空気量の精度が良くない、エンジンの始動開始直後において、エンジンの出力トルクの推定精度を向上することができる。よって、エンジンの始動開始直後におけるエンジンの出力トルクの推定値の信頼性を向上することができる。
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。 エンジンの始動直後における推定エンジントルクを補正する際に用いられる係数の一例を示すマップである。 エンジンの始動直後における推定エンジントルクを補正する際に用いられる、図2とは別の係数の一例を示すマップである。 電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジンの始動開始直後における推定エンジントルクの信頼性を向上する為の制御作動を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、走行用の駆動力源である、エンジン12及び電動機MGを備えたハイブリッド車両である。又、車両10は、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。
エンジン12は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知の内燃機関である。エンジン12は、後述する電子制御装置90によって、車両10に備えられたスロットルアクチュエータや燃料噴射装置や点火装置等を含むエンジン制御装置50が制御されることによりエンジン12の出力トルクであるエンジントルクTeが制御される。
電動機MGは、電力から機械的な動力を発生させる発動機としての機能及び機械的な動力から電力を発生させる発電機としての機能を有する回転電気機械であって、所謂モータジェネレータである。電動機MGは、車両10に備えられたインバータ52を介して、車両10に備えられたバッテリ54に接続されている。電動機MGは、後述する電子制御装置90によってインバータ52が制御されることにより、電動機MGの出力トルクであるMGトルクTmが制御される。MGトルクTmは、例えば電動機MGの回転方向がエンジン12の運転時と同じ回転方向である正回転の場合、加速側となる正トルクでは力行トルクであり、減速側となる負トルクでは回生トルクである。具体的には、電動機MGは、エンジン12に替えて或いはエンジン12に加えて、インバータ52を介してバッテリ54から供給される電力により走行用の動力を発生する。又、電動機MGは、エンジン12の動力や駆動輪14側から入力される被駆動力により発電を行う。電動機MGの発電により発生させられた電力は、インバータ52を介してバッテリ54に蓄積される。バッテリ54は、電動機MGに対して電力を授受する蓄電装置である。前記電力は、特に区別しない場合には電気エネルギも同意である。前記動力は、特に区別しない場合にはトルクや力も同意である。
動力伝達装置16は、車体に取り付けられる非回転部材であるケース18内において、K0クラッチ20、トルクコンバータ22、自動変速機24等を備えている。K0クラッチ20は、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路におけるエンジン12と電動機MGとの間に設けられたクラッチである。トルクコンバータ22は、K0クラッチ20を介してエンジン12に連結されている。自動変速機24は、トルクコンバータ22に連結されており、トルクコンバータ22と駆動輪14との間の動力伝達経路に介在させられている。トルクコンバータ22及び自動変速機24は、各々、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路の一部を構成している。又、動力伝達装置16は、自動変速機24の出力回転部材である変速機出力軸26に連結されたプロペラシャフト28、プロペラシャフト28に連結されたディファレンシャルギヤ30、ディファレンシャルギヤ30に連結された1対のドライブシャフト32等を備えている。又、動力伝達装置16は、エンジン12とK0クラッチ20とを連結するエンジン連結軸34、K0クラッチ20とトルクコンバータ22とを連結する電動機連結軸36等を備えている。
電動機MGは、ケース18内において、電動機連結軸36に動力伝達可能に連結されている。電動機MGは、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路、特にはK0クラッチ20とトルクコンバータ22との間の動力伝達経路に動力伝達可能に連結されている。つまり、電動機MGは、K0クラッチ20を介することなくトルクコンバータ22や自動変速機24と動力伝達可能に連結されている。見方を換えれば、トルクコンバータ22及び自動変速機24は、各々、電動機MGと駆動輪14との間の動力伝達経路の一部を構成している。トルクコンバータ22及び自動変速機24は、各々、エンジン12及び電動機MGの駆動力源の各々からの駆動力を駆動輪14へ伝達する。
トルクコンバータ22は、電動機連結軸36と連結されたポンプ翼車22a、及び自動変速機24の入力回転部材である変速機入力軸38と連結されたタービン翼車22bを備えている。ポンプ翼車22aは、K0クラッチ20を介してエンジン12と連結されていると共に、直接的に電動機MGと連結されている。ポンプ翼車22aはトルクコンバータ22の入力部材であり、タービン翼車22bはトルクコンバータ22の出力部材である。電動機連結軸36は、トルクコンバータ22の入力回転部材でもある。変速機入力軸38は、タービン翼車22bによって回転駆動されるタービン軸と一体的に形成されたトルクコンバータ22の出力回転部材でもある。トルクコンバータ22は、駆動力源(エンジン12、電動機MG)の各々からの駆動力を流体を介して変速機入力軸38へ伝達する流体式伝動装置である。トルクコンバータ22は、ポンプ翼車22aとタービン翼車22bとを連結するLUクラッチ40を備えている。LUクラッチ40は、トルクコンバータ22の入出力回転部材を連結する直結クラッチ、すなわち公知のロックアップクラッチである。
LUクラッチ40は、車両10に備えられた油圧制御回路56から供給される調圧されたLU油圧PRluによりLUクラッチ40のトルク容量であるLUクラッチトルクTluが変化させられることで、作動状態つまり制御状態が切り替えられる。LUクラッチ40の制御状態としては、LUクラッチ40が解放された状態である完全解放状態、LUクラッチ40が滑りを伴って係合された状態であるスリップ状態、及びLUクラッチ40が係合された状態である完全係合状態がある。LUクラッチ40が完全解放状態とされることにより、トルクコンバータ22はトルク増幅作用が得られるトルクコンバーター状態とされる。又、LUクラッチ40が完全係合状態とされることにより、トルクコンバータ22はポンプ翼車22a及びタービン翼車22bが一体回転させられるロックアップ状態とされる。
自動変速機24は、例えば不図示の1組又は複数組の遊星歯車装置と、複数の係合装置CBと、を備えている、公知の遊星歯車式の自動変速機である。係合装置CBは、例えば油圧アクチュエータにより押圧される多板式或いは単板式のクラッチやブレーキ、油圧アクチュエータによって引き締められるバンドブレーキなどにより構成される、油圧式の摩擦係合装置である。係合装置CBは、各々、油圧制御回路56から供給される調圧されたCB油圧PRcbによりそれぞれのトルク容量であるCBトルクTcbが変化させられることで、係合状態や解放状態などの制御状態が切り替えられる。
自動変速機24は、係合装置CBのうちの何れかの係合装置が係合されることによって、変速比(ギヤ比ともいう)γat(=AT入力回転速度Ni/AT出力回転速度No)が異なる複数の変速段(ギヤ段ともいう)のうちの何れかのギヤ段が形成される有段変速機である。自動変速機24は、後述する電子制御装置90によって、ドライバー(=運転者)のアクセル操作や車速V等に応じて形成されるギヤ段が切り替えられる、すなわち複数のギヤ段が選択的に形成される。AT入力回転速度Niは、変速機入力軸38の回転速度であり、自動変速機24の入力回転速度である。AT入力回転速度Niは、トルクコンバータ22の出力回転部材の回転速度でもあり、トルクコンバータ22の出力回転速度であるタービン回転速度Ntと同値である。AT入力回転速度Niは、タービン回転速度Ntで表すことができる。AT出力回転速度Noは、変速機出力軸26の回転速度であり、自動変速機24の出力回転速度である。
K0クラッチ20は、例えばアクチュエータにより押圧される多板式或いは単板式のクラッチにより構成される湿式又は乾式の摩擦係合装置である。K0クラッチ20は、油圧制御回路56から供給される調圧されたK0油圧PRk0によりK0クラッチ20のトルク容量であるK0トルクTk0が変化させられることで、係合状態や解放状態などの制御状態が切り替えられる。K0クラッチ20の入力側部材は、エンジン連結軸34と連結されており、エンジン連結軸34と一体的に回転させられる。K0クラッチ20の出力側部材は、電動機連結軸36と連結されており、電動機連結軸36と一体的に回転させられる。
K0クラッチ20の係合状態では、エンジン連結軸34を介してポンプ翼車22aとエンジン12とが一体的に回転させられる。すなわち、K0クラッチ20は、係合されることによってエンジン12と駆動輪14とを動力伝達可能に連結する。一方で、K0クラッチ20の解放状態では、エンジン12とポンプ翼車22aとの間の動力伝達が遮断される。すなわち、K0クラッチ20は、解放されることによってエンジン12と駆動輪14との間の連結を切り離す。電動機MGはポンプ翼車22aに連結されているので、K0クラッチ20は、エンジン12と電動機MGとの間の動力伝達経路に設けられて、その動力伝達経路を断接するクラッチ、すなわちエンジン12を電動機MGと断接するクラッチとして機能する。つまり、K0クラッチ20は、係合されることによってエンジン12と電動機MGとを連結する一方で、解放されることによってエンジン12と電動機MGとの間の連結を切り離す断接用クラッチである。
動力伝達装置16において、エンジン12から出力される動力は、K0クラッチ20が係合された場合に、エンジン連結軸34から、K0クラッチ20、電動機連結軸36、トルクコンバータ22、自動変速機24、プロペラシャフト28、ディファレンシャルギヤ30、及びドライブシャフト32等を順次介して駆動輪14へ伝達される。又、電動機MGから出力される動力は、K0クラッチ20の制御状態に拘わらず、電動機連結軸36から、トルクコンバータ22、自動変速機24、プロペラシャフト28、ディファレンシャルギヤ30、及びドライブシャフト32等を順次介して駆動輪14へ伝達される。
車両10は、機械式のオイルポンプであるMOP58、電動式のオイルポンプであるEOP60、ポンプ用モータ62等を備えている。MOP58は、ポンプ翼車22aに連結されており、駆動力源(エンジン12、電動機MG)により回転駆動させられて動力伝達装置16にて用いられる作動油OILを吐出する。ポンプ用モータ62は、EOP60を回転駆動する為のEOP60専用のモータである。EOP60は、ポンプ用モータ62により回転駆動させられて作動油OILを吐出する。MOP58やEOP60が吐出した作動油OILは、油圧制御回路56へ供給される。油圧制御回路56は、MOP58及び/又はEOP60が吐出した作動油OILを元にして各々調圧した、CB油圧PRcb、K0油圧PRk0、LU油圧PRluなどを供給する。
車両10は、更に、エンジン12の始動制御などに関連する車両10の制御装置を含む電子制御装置90を備えている。電子制御装置90は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。電子制御装置90は、必要に応じてエンジン制御用、電動機制御用、油圧制御用等の各コンピュータを含んで構成される。
電子制御装置90には、車両10に備えられた各種センサ等(例えばエンジン回転速度センサ70、タービン回転速度センサ72、出力回転速度センサ74、MG回転速度センサ76、アクセル開度センサ78、スロットル弁開度センサ80、エアフローメータ82、ブレーキスイッチ84、バッテリセンサ86、油温センサ88など)による検出値に基づく各種信号等(例えばエンジン12の回転速度であるエンジン回転速度Ne、AT入力回転速度Niと同値であるタービン回転速度Nt、車速Vに対応するAT出力回転速度No、電動機MGの回転速度であるMG回転速度Nm、運転者の加速操作の大きさを表す運転者のアクセル操作量であるアクセル開度θacc、電子スロットル弁の開度であるスロットル弁開度θth、エンジン12の吸入空気量Qair、ホイールブレーキを作動させる為のブレーキペダルが運転者によって操作されている状態を示す信号であるブレーキオン信号Bon、バッテリ54のバッテリ温度THbatやバッテリ充放電電流Ibatやバッテリ電圧Vbat、油圧制御回路56内の作動油OILの温度である作動油温THoilなど)が、それぞれ供給される。
電子制御装置90からは、車両10に備えられた各装置(例えばエンジン制御装置50、インバータ52、油圧制御回路56、ポンプ用モータ62など)に各種指令信号(例えばエンジン12を制御する為のエンジン制御指令信号Se、電動機MGを制御する為のMG制御指令信号Sm、係合装置CBを制御する為のCB油圧制御指令信号Scb、K0クラッチ20を制御する為のK0油圧制御指令信号Sk0、LUクラッチ40を制御する為のLU油圧制御指令信号Slu、EOP60を制御する為のEOP制御指令信号Seopなど)が、それぞれ出力される。
電子制御装置90は、車両10における各種制御を実現する為に、ハイブリッド制御手段すなわちハイブリッド制御部92、クラッチ制御手段すなわちクラッチ制御部94、及び変速制御手段すなわち変速制御部96を備えている。
ハイブリッド制御部92は、エンジン12の作動を制御するエンジン制御手段すなわちエンジン制御部92aとしての機能と、インバータ52を介して電動機MGの作動を制御する電動機制御手段すなわち電動機制御部92bとしての機能と、を含んでおり、それらの制御機能によりエンジン12及び電動機MGによるハイブリッド駆動制御等を実行する。
ハイブリッド制御部92は、例えば駆動要求量マップにアクセル開度θacc及び車速Vを適用することで、運転者による車両10に対する駆動要求量を算出する。前記駆動要求量マップは、予め実験的に或いは設計的に求められて記憶された関係すなわち予め定められた関係である。前記駆動要求量は、例えば駆動輪14における要求駆動トルクTrdemである。要求駆動トルクTrdem[Nm]は、見方を換えればそのときの車速Vにおける要求駆動パワーPrdem[W]である。前記駆動要求量としては、駆動輪14における要求駆動力Frdem[N]、変速機出力軸26における要求AT出力トルク等を用いることもできる。前記駆動要求量の算出では、車速Vに替えてAT出力回転速度Noなどを用いても良い。
ハイブリッド制御部92は、伝達損失、補機負荷、自動変速機24の変速比γat、バッテリ54の充電可能電力Winや放電可能電力Wout等を考慮して、要求駆動パワーPrdemを実現するように、エンジン12を制御するエンジン制御指令信号Seと、電動機MGを制御するMG制御指令信号Smと、を出力する。エンジン制御指令信号Seは、例えばそのときのエンジン回転速度NeにおけるエンジントルクTeを出力するエンジン12のパワーであるエンジンパワーPeの指令値である。MG制御指令信号Smは、例えばそのときのMG回転速度NmにおけるMGトルクTmを出力する電動機MGの消費電力Wmの指令値である。
バッテリ54の充電可能電力Winは、バッテリ54の入力電力の制限を規定する入力可能な最大電力であり、バッテリ54の入力制限を示している。バッテリ54の放電可能電力Woutは、バッテリ54の出力電力の制限を規定する出力可能な最大電力であり、バッテリ54の出力制限を示している。バッテリ54の充電可能電力Winや放電可能電力Woutは、例えばバッテリ温度THbat及びバッテリ54の充電状態値SOC[%]に基づいて電子制御装置90により算出される。バッテリ54の充電状態値SOCは、バッテリ54の充電状態を示す値であり、例えばバッテリ充放電電流Ibat及びバッテリ電圧Vbatなどに基づいて電子制御装置90により算出される。
ハイブリッド制御部92は、電動機MGの出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える場合には、走行モードをモータ走行(=EV走行)モードとする。ハイブリッド制御部92は、EV走行モードでは、K0クラッチ20の解放状態で電動機MGのみを駆動力源として走行するEV走行を行う。一方で、ハイブリッド制御部92は、少なくともエンジン12の出力を用いないと要求駆動トルクTrdemを賄えない場合には、走行モードをエンジン走行モードすなわちハイブリッド走行(=HV走行)モードとする。ハイブリッド制御部92は、HV走行モードでは、K0クラッチ20の係合状態で少なくともエンジン12を駆動力源として走行するエンジン走行すなわちHV走行を行う。他方で、ハイブリッド制御部92は、電動機MGの出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える場合であっても、バッテリ54の充電状態値SOCが予め定められたエンジン始動閾値未満となる場合やエンジン12等の暖機が必要な場合などには、HV走行モードを成立させる。前記エンジン始動閾値は、エンジン12を強制的に始動してバッテリ54を充電する必要がある充電状態値SOCであることを判断する為の予め定められた閾値である。このように、ハイブリッド制御部92は、要求駆動トルクTrdem等に基づいて、HV走行中にエンジン12を自動停止したり、そのエンジン停止後にエンジン12を再始動したり、EV走行中にエンジン12を始動したり、停車中にエンジン12を自動停止したり、エンジン12を始動したりして、EV走行モードとHV走行モードとを切り替える。
つまり、エンジン制御部92aは、車両10に対する駆動要求量を実現するようにエンジントルクTeを制御する。又、電動機制御部92bは、車両10に対する駆動要求量を実現するようにMGトルクTmを制御する。具体的には、HV走行モードにおいては、エンジン制御部92aは、目標とするシステムトルクTsysである要求駆動トルクTrdemの全部又は一部を実現するようにエンジントルクTeを制御し、電動機制御部92bは、要求駆動トルクTrdemに対してエンジントルクTeでは不足するトルク分を補うようにMGトルクTmを制御する。又、EV走行モードにおいては、電動機制御部92bは、要求駆動トルクTrdemを実現するようにMGトルクTmを制御する。尚、停車中の要求駆動トルクTrdemは、例えばクリープトルクを維持する為のトルク、エンジン12のアイドリング回転速度Neidlを維持する為のトルクなどである。前記クリープトルクは、例えば車両停止状態においてブレーキオフ操作が為され且つアクセルオフのままであるときに所謂クリープ走行にて車両10を走行させる為のトルクである。
ハイブリッド制御部92は、エンジン始動判定手段すなわちエンジン始動判定部92cとしての機能と、始動制御手段すなわち始動制御部92dとしての機能と、を更に含んでいる。
エンジン始動判定部92cは、エンジン12の始動が要求されたか否かを判定する。つまり、エンジン始動判定部92cは、エンジン12の始動要求の有無を判定する。例えば、エンジン始動判定部92cは、EV走行モード時に、要求駆動トルクTrdemが電動機MGの出力のみで賄える範囲よりも増大したか否か、又は、エンジン12等の暖機が必要であるか否か、又は、バッテリ54の充電状態値SOCが前記エンジン始動閾値未満であるか否かなどに基づいて、エンジン12の始動要求が有るか否かを判定する。
クラッチ制御部94は、エンジン12の始動制御を実行するようにK0クラッチ20を制御する。例えば、クラッチ制御部94は、エンジン始動判定部92cによりエンジン12の始動要求が有ると判定された場合には、エンジン回転速度Neを引き上げるトルクであるエンジン12のクランキングに必要なトルクをエンジン12側へ伝達する為のK0トルクTk0が得られるように、解放状態のK0クラッチ20を係合状態に向けて制御する為のK0油圧制御指令信号Sk0を油圧制御回路56へ出力する。つまり、クラッチ制御部94は、エンジン12の始動に際して、K0クラッチ20の制御状態を解放状態から係合状態へ切り替えるようにアクチュエータを制御する為のK0油圧制御指令信号Sk0を油圧制御回路56へ出力する。本実施例では、エンジン12のクランキングに必要なトルクを必要クランキングトルクTcrnという。
始動制御部92dは、エンジン12の始動制御を実行するようにエンジン12及び電動機MGを制御する。例えば、始動制御部92dは、エンジン始動判定部92cによりエンジン12の始動要求が有ると判定された場合には、クラッチ制御部94によるK0クラッチ20の係合状態への切替えに合わせて、電動機MGが必要クランキングトルクTcrnを出力する為のMG制御指令信号Smをインバータ52へ出力する。つまり、始動制御部92dは、エンジン12の始動に際して、必要クランキングトルクTcrnを電動機MGが出力するように電動機MGを制御する為のMG制御指令信号Smをインバータ52へ出力する。
又、始動制御部92dは、エンジン始動判定部92cによりエンジン12の始動要求が有ると判定された場合には、K0クラッチ20及び電動機MGによるエンジン12のクランキングに連動して、燃料供給やエンジン点火などを開始する為のエンジン制御指令信号Seをエンジン制御装置50へ出力する。つまり、始動制御部92dは、エンジン12の始動に際して、エンジン12が運転を開始するようにエンジン12を制御する為のエンジン制御指令信号Seをエンジン制御装置50へ出力する。このように、始動制御部92dは、エンジン始動判定部92cによりエンジン12の始動が要求されたと判定されたときに、エンジン12の始動制御を実行する。
エンジン12のクランキング時には、K0クラッチ20の係合に伴う反力トルクであるクランキング反力トルクTrfcrが生じる。このクランキング反力トルクTrfcrは、EV走行時には、エンジン始動中のイナーシャによる車両10の引き込み感、つまり駆動トルクTrの落ち込みを生じさせる。その為、エンジン12を始動する際に電動機MGが出力する必要クランキングトルクTcrnは、クランキング反力トルクTrfcrを打ち消す為のMGトルクTmでもある。つまり、必要クランキングトルクTcrnは、エンジン12のクランキングに必要なK0トルクTk0であり、電動機MG側からK0クラッチ20を介してエンジン12側へ流れるMGトルクTmに相当する。必要クランキングトルクTcrnは、例えばエンジン12の諸元等に基づいて予め定められた例えば一定のクランキングトルクTcrである。
始動制御部92dは、EV走行中のエンジン12の始動の際には、EV走行用のMGトルクTmつまり駆動トルクTrを生じさせるMGトルクTmに加えて、必要クランキングトルクTcrn分のMGトルクTmを電動機MGから出力させる。その為、EV走行中には、エンジン12の始動に備えて、必要クランキングトルクTcrn分を担保しておく必要がある。従って、電動機MGの出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える範囲は、出力可能な電動機MGの最大トルクに対して、必要クランキングトルクTcrn分を減じたトルク範囲となる。出力可能な電動機MGの最大トルクは、バッテリ54の放電可能電力Woutによって出力可能な最大のMGトルクTmである。
変速制御部96は、例えば予め定められた関係である変速マップを用いて自動変速機24の変速判断を行い、必要に応じて自動変速機24の変速制御を実行する為のCB油圧制御指令信号Scbを油圧制御回路56へ出力する。前記変速マップは、例えば車速V及び要求駆動トルクTrdemを変数とする二次元座標上に、自動変速機24の変速が判断される為の変速線を有する所定の関係である。前記変速マップでは、車速Vに替えてAT出力回転速度Noなどを用いても良いし、又、要求駆動トルクTrdemに替えて要求駆動力Frdemやアクセル開度θaccやスロットル弁開度θthなどを用いても良い。
ここで、電動機制御部92bは、HV走行モードにおいて、要求駆動トルクTrdemに対してエンジントルクTeでは不足するトルク分を算出し、そのトルク分を補うようにMGトルクTmを制御する。この際、エンジントルクTeとしては、エンジントルクTeの推定値である推定エンジントルクTeeが用いられる。エンジン制御部92aは、例えば予め定められた関係である公知のエンジントルクマップに吸入空気量Qair及びエンジン回転速度Neを適用することで、推定エンジントルクTeeを算出する。このように、エンジン制御部92aは、吸入空気量Qairに基づいて推定エンジントルクTeeを算出する。
ところで、エンジン12の始動制御の開始後は、例えばインテークマニホールド内の圧力が大気圧から負圧になる。インテークマニホールド内の圧力が大気圧からある程度低下した負圧となるまでの過渡中は、エアフローメータ82によって吸入空気量Qairを精度良く検出することができない。その為、エンジン12の始動制御の開始直後は、エンジントルクTeの推定精度が低く、エンジン制御部92aによって算出される推定エンジントルクTeeの信頼性が低い。そうすると、エンジン12の始動制御の開始直後は、駆動トルクTrが要求駆動トルクTrdemからずれ易くされて、ドライバビリティーが悪化する可能性がある。
そこで、エンジン制御部92aは、エンジン12の始動制御の開始直後における一定期間において、吸入空気量Qair等に基づく推定エンジントルクTeeを補正する。
具体的には、エンジン12の始動制御の開始直後における一定期間では、吸入空気量Qairは精度良く検出されない。又、エンジン12の始動制御の開始直後における一定期間では、エンジン回転速度Neは、推定エンジントルクTeeの算出が困難となる、アイドリング回転速度Neidlに満たない回転速度である。エンジン12の始動制御の開始直後における一定期間は、エンジン12の始動制御を開始してから吸入空気量Qairを精度良く検出可能となる予め定められた所定時間TMfである。その為、吸入空気量Qairとエンジン回転速度Neとは、各々、エンジン12の始動制御開始時点から所定時間TMfが経過する時点までは、予め定められた規則に基づいて特定の数値が与えられる。エンジン制御部92aは、エンジン12の始動制御開始時点から所定時間TMfが経過する時点までは、吸入空気量Qairとエンジン回転速度Neとの各々の特定の数値を用いて、推定エンジントルクTeeを算出する。本実施例では、エンジン12の始動制御の開始直後における特定の数値を用いた推定エンジントルクTeeを、始動直後推定エンジントルクTeestと称する。
吸入空気量Qairは、始動制御開始時点から時間の経過と共に徐々に精度良く検出される。又、エンジン回転速度Neは、始動制御開始時点から時間の経過と共に上昇させられる。このようなことを考慮して、エンジン制御部92aは、エンジン12の始動制御時には、エンジン12の始動制御開始時点から所定時間TMfが経過する時点まで、経過時間に近い概念となるエンジン12の点火回数NUigに応じて、始動直後推定エンジントルクTeestを補正する。点火回数NUigは、エンジン12の各気筒における点火回数を合わせた値である。
吸入空気量Qairとエンジン回転速度Neとの各々の予め定められた特定の数値によって、始動直後推定エンジントルクTeestは、所定時間TMfが経過した以降の定常時のエンジン走行モードにおける推定エンジントルクTeeよりも大きい値が算出される場合があったり、定常時のエンジン走行モードにおける推定エンジントルクTeeよりも小さい値が算出される場合がある。
エンジン制御部92aは、始動直後推定エンジントルクTeestが推定エンジントルクTeeよりも大きい値であって、初爆時に近い程大きい値である場合には、例えば図2に示す予め定められた関係である係数マップに点火回数NUigを適用することで、係数αを算出する。エンジン制御部92aは、算出した係数αを掛けた乗算後の始動直後推定エンジントルクTeestを、補正後の始動直後推定エンジントルクTeestとして算出する。図2において、係数αは、「1」以下の正数であって、点火回数NUigが多い程「1」に近づく値である。係数αが「1」であるときの乗算後の始動直後推定エンジントルクTeestは、定常時のエンジン走行モードにおける推定エンジントルクTeeと同値である。
一方で、エンジン制御部92aは、始動直後推定エンジントルクTeestが推定エンジントルクTeeよりも小さい値であって、初爆時に近い程小さい値である場合には、例えば図3に示す予め定められた関係である係数マップに点火回数NUigを適用することで、係数βを算出する。エンジン制御部92aは、算出した係数βを掛けた乗算後の始動直後推定エンジントルクTeestを、補正後の始動直後推定エンジントルクTeestとして算出する。図3において、係数βは、「1」以上の値であって、点火回数NUigが多い程「1」に近づく値である。係数βが「1」であるときの乗算後の始動直後推定エンジントルクTeestは、定常時のエンジン走行モードにおける推定エンジントルクTeeと同値である。
図4は、電子制御装置90の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、エンジン12の始動開始直後における推定エンジントルクTeeの信頼性を向上する為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば繰り返し実行される。
図4において、先ず、エンジン始動判定部92cの機能に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10において、エンジン12の始動要求が有るか否かが判定される。このS10の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられる。このS10の判断が肯定される場合はクラッチ制御部94及び始動制御部92dの機能に対応するS20において、エンジン12の始動制御が実行される。次いで、エンジン制御部92aの機能に対応するS30において、エンジン12の始動制御開始時点から所定時間TMfが経過したか否かが判定される。このS30の判断が否定される場合はエンジン制御部92aの機能に対応するS40において、エンジン12の点火回数NUigに応じて補正された、始動直後推定エンジントルクTeestが算出される。次いで、上記S30が繰り返し実行される。このS30の判断が肯定される場合はエンジン制御部92aの機能に対応するS50において、定常時のエンジン走行モードにおける推定エンジントルクTeeが算出される。
上述のように、本実施例によれば、エンジン12の始動制御時には、始動制御開始時点から所定時間TMfが経過する時点まで、エンジン12の点火回数NUigに応じて、始動直後推定エンジントルクTeestが補正されるので、検出される吸入空気量Qairの精度が良くない、エンジン12の始動開始直後において、エンジントルクTeの推定精度を向上することができる。これにより、エンジン12の始動開始直後において、推定エンジントルクTeeとエンジントルクTeの実際値との乖離を抑制することができる。よって、エンジン12の始動開始直後における推定エンジントルクTeeの信頼性を向上することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、エンジン制御部92aは、エンジン12の点火回数NUigに応じて始動直後推定エンジントルクTeestを補正したが、この態様に限らない。例えば、エンジン12の燃料噴射の間隔は、エンジン12の点火の間隔と略同じとなるので、エンジン制御部92aは、点火回数NUigに替えて、エンジン12の燃料噴射回数に応じて始動直後推定エンジントルクTeestを補正しても良い。又は、エンジン12の点火回数NUigや燃料噴射回数は、始動制御開始時点からの経過時間に近い概念であるので、エンジン制御部92aは、点火回数NUigや燃料噴射回数に替えて、エンジン12の始動制御開始時点からの経過時間に応じて、始動直後推定エンジントルクTeestを補正しても良い。
また、前述の実施例において、エンジン12の始動開始直後における推定エンジントルクTeeを精度良く算出できるということは、EV走行モードからHV走行モードへの切替え過渡中における、要求駆動トルクTrdemに対して必要なMGトルクTmを精度良く算出できるということである。これにより、駆動トルクTrが要求駆動トルクTrdemからずれ難くされて、ドライバビリティーの悪化が抑制される。このように、本発明は、駆動力源としてエンジン12及び電動機MGを備えたハイブリッド車両に有用である。本発明を適用することが可能なハイブリッド車両は、一つの電動機を備えた車両10に限らず、例えば二つ以上の電動機を備えた車両などであっても良い。
但し、本発明は、エンジン12の始動開始直後における推定エンジントルクTeeの信頼性を向上するものであるので、駆動力源としてエンジンのみを備えたエンジン車両にも適用することが可能である。要は、エンジンと、前記エンジンの動力を駆動輪へ伝達可能な動力伝達装置と、を備えた車両であれば、本発明を適用することが可能である。
また、前述の実施例では、エンジン12の始動方法として、K0クラッチ20が解放状態から係合状態へ切り替えられる過渡状態におけるエンジン12のクランキングに合わせてエンジン12を点火し、エンジン12の運転を開始する始動方法を例示したが、この態様に限らない。例えば、エンジン12の始動方法は、K0クラッチ20が完全係合状態又は完全係合状態に近い状態とされるまでエンジン12をクランキングした後にエンジン12を点火する始動方法などであっても良い。尚、MG回転速度Nmがゼロの状態とされているときの車両10の停止時には、K0クラッチ20の完全係合状態において電動機MGによってエンジン12をクランキングした後にエンジン12を点火する始動方法を採用することができる。又、エンジン12をクランキングする専用のモーターであるスターターが車両10に備えられている場合、MG回転速度Nmがゼロの状態とされているときの車両10の停止時に、例えば外気温が極低温の為に電動機MGによるクランキングが十分にできなかったり不可能なときには、スターターによってエンジン12をクランキングした後にエンジン12を点火する始動方法を採用することができる。
また、前述の実施例では、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路の一部を構成すると共に駆動力源(エンジン12、電動機MG)の各々からの駆動力を駆動輪14へ伝達する自動変速機24として遊星歯車式の自動変速機を例示したが、この態様に限らない。自動変速機24は、公知のDCT(Dual Clutch Transmission)を含む同期噛合型平行2軸式自動変速機、公知のベルト式無段変速機などであっても良い。
また、前述の実施例では、流体式伝動装置としてトルクコンバータ22が用いられたが、この態様に限らない。例えば、流体式伝動装置として、トルクコンバータ22に替えて、トルク増幅作用のないフルードカップリングなどの他の流体式伝動装置が用いられても良い。又は、流体式伝動装置は、必ずしも備えられている必要はない。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
12:エンジン
14:駆動輪
16:動力伝達装置
90:電子制御装置(制御装置)
92a:エンジン制御部
92d:始動制御部

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置と、を備えた車両の、制御装置であって、
    前記車両に対する駆動要求量を実現するように前記エンジンの出力トルクを制御するエンジン制御部と、
    前記エンジンの始動が要求されたときに前記エンジンの始動制御を実行する始動制御部と、
    を含んでおり、
    前記エンジン制御部は、前記エンジンの吸入空気量に基づいて前記エンジンの出力トルクの推定値を算出するものであり、
    前記エンジン制御部は、前記エンジンの始動制御時には、前記エンジンの始動制御開始時点から前記エンジンの吸入空気量を精度良く検出可能となる予め定められた所定時間が経過する時点まで、前記エンジンの点火回数に応じて、又は、前記エンジンの燃料噴射回数に応じて、又は、前記エンジンの始動制御開始時点からの経過時間に応じて、前記エンジンの出力トルクの推定値を補正することを特徴とする車両の制御装置。
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