JP2022065699A - 気液分離器 - Google Patents

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Abstract

【課題】含水ガスに含まれる水を効率良く分離できる気液分離器を構成する。【解決手段】内部に気液分離空間Sが形成されたハウジング1と、ハウジング1の側部2に形成された導入部Tと、ハウジング1の上部に形成された導出部Uとを備えている。気液分離空間Sが、導入部Tから導入された含水ガスが内周に沿って流れるように側部2の内周面2sが縦向き姿勢の縦軸芯Yを中心とする円周状に形成され、内周面2sに沿って流れる含水ガスを衝突させる衝突壁Bを備えた。【選択図】図3

Description

本発明は、含水ガスから水を分離する気液分離器に関する。
気液分離器として水を含むガスを所定の空間に供給し、その空間でガスに含まれる水を回収し、水が分離したガスを送り出すものが特許文献1,2に示されている。
特許文献1には、筒状の空間を有する容器の側面の蒸気入口を備え、この蒸気入口から供給された蒸気が当接する縦壁状のバッフル板を空間内に備え、空間の底部にドレン水出口を備え、空間の上部に蒸気出口を備えた気液分離器が示されている。
この特許文献1の気液分離器は、蒸気入口から供給された蒸気をバッフル板に衝突させて蒸気に含まれる水を分離して落下させ、水が分離された乾き度の高い蒸気を蒸気出口から上側に送り出している。
特許文献2には、箱形の容器に対して横方向から含水ガスを供給する入口管を備え、この容器の底部に下側に水を送る排液管を備え、容器の上面に気体出口管を備えた気液分離器(文献では気液分離装置)が示されている。
この特許文献2の気液分離器は、入口管から容器内に供給した含水ガスを容器の縦壁状の衝突壁面に衝突させることでガスに含まれる水を分離し、水が分離したガスを気体出口管から上側に送り出している。
特開2004-249164号公報 特開2017-002739号公報
前述した特許文献1あるいは特許文献2のように含水ガスから水を分離する際に、含水ガスを縦壁状の壁面に衝突させる気液分離器では、衝突時にガスの流れが大きく変化するため、水を分離する機能は有効である反面、圧損が大きくガスの流速を大きく低下させるものであった。
特に、特許文献1に示される構成のように、バッフル板の裏面側に蒸気出口を配置したものではバッフル板の裏面側の空間が水の分離に寄与しないため、容器内の空間を有効に利用できず、大型化を招くものであった。
更に、特許文献2に示される構成のように衝突壁面の近傍に気体出口管を配置したものでは、衝突面において水滴が跳ね返り、跳ね返った水滴の一部が気体出口管に流れるガスに含まれることになり、水の分離性能を低下させるものであった。
このような理由から、含水ガスに含まれる水を効率良く分離できる気液分離器が求められる。
本発明に係る気液分離器の特徴構成は、内部に気液分離空間が形成されたハウジングと、前記気液分離空間に含水ガスを横方向から供給するため前記ハウジングの側部に形成された導入部と、前記気液分離空間に形成され、供給された前記含水ガスを衝突させて水を分離する衝突壁と、前記気液分離空間において水を分離させた乾燥ガスを排出するため前記ハウジングの上部に形成された導出部と、を備え、前記気液分離空間における前記側部の内周面が縦向き姿勢の縦軸芯を中心とする円周状に形成され、前記衝突壁が、前記内周面から前記気液分離空間の内方に突出するように形成され、前記導入部から供給された前記含水ガスは、前記内周面に沿って流れ、前記衝突壁に衝突する点にある。
この特徴構成によると、導入部から供給された含水ガスは、側部の円周状の内周面に沿って流れることにより遠心力の作用により、その含水ガスから水が分離される。このように内周面に沿って流れる際の圧損は小さく、含水ガスは最終的に衝突壁に高速で衝突し、衝突時に作用する力により含水ガスから水が更に分離される。つまり、この特徴構成では、遠心力と、衝突時に作用する力とを利用するため、水の分離を効率的に行える。
従って、含水ガスに含まれる水を効率良く分離できる気液分離器が構成された。
上記構成に加えた構成として、前記気液分離空間に、前記導入部から供給された前記含水ガスを前記縦軸芯に沿う方向視で2つの経路に分流させる分流壁が形成され、前記衝突壁が、前記分流壁により分流した前記含水ガスが前記内周面に沿って流れた後に衝突する位置に形成されても良い。
これによると、導入部から供給された含水ガスを分流壁で2つの経路に分けるため、導入ガスの量が多い場合でも、2つの経路において遠心力を利用して水を無理なく分離させ、この後に衝突による分離を実現する。
上記構成に加えた構成として、前記分流壁が、前記縦軸芯に沿う方向視で前記気液分離空間の前記縦軸芯を中心として前記導入部の方向に膨らむ円弧状となる縦壁状に形成され、前記衝突壁が、前記縦軸芯に対して前記導入部が形成された位置と反対側であって、分流された2つの経路に流れる前記含水ガスが合流する位置において前記導入部の方向に突出する縦壁状に形成されても良い。
これによると、分流壁によって2つの経路に分けられ、2つの経路の一方に流れる含水ガスは、衝突壁の一方の面に衝突し、2つの経路の他方に流れる含水ガスは、衝突壁の他方の面に衝突する。この衝突壁が縦壁状であるため、含水ガスから分離した水は直接的に下方に流れ、衝突で発生した水滴も上方に跳ね上げられることもない。特に、この構成では分流壁が、導入部の方向に膨らむ円弧状であるため、この分流壁で仕切られた空間のうち、導入部と反対側の空間から上方に乾燥ガスを送り出すことも可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記分流壁が、前記縦軸芯に沿う方向視において前記導入部の反対側となる位置で前記導入部の方向に突出することで、前記導入部から供給される前記含水ガスを2つの経路に分流させる縦壁状に形成され、前記衝突壁が、前記縦軸芯に沿う方向視において、前記導入部と前記気液分離空間との境界に位置する開口の両側に配置された縦壁状に形成されても良い。
これによると、導入部から供給された含水ガスは、縦壁状の分流壁で2つの経路に分けられ、内周面に沿って流れる。このように内周面に沿って流れる含水ガスは、導入部と気液分離空間との境界に位置する開口に夫々配置された縦壁状の一対の衝突壁のうち対応するものに衝突し、水の分離を実現する。
上記構成に加えた構成として、前記導出部が、前記上部において前記縦軸芯に沿う方向に前記ハウジングを貫通する導出口として形成され、前記縦軸芯に沿う方向視において、前記導出口の中心が、前記縦軸芯を基準に前記導入部の方向に変位しても良い。
これによると、衝突壁に衝突した位置の近傍に導出口を配置することが可能となり、導入部から供給された含水ガスが、導出口の下側の空間を通過する位置関係となるため、例えば、衝突壁に含水ガスが衝突した際に水滴が跳ね上げられることがあっても、この水滴を、導入部から供給される含水ガスの流れによって流されるため、導出口から水滴が排出される不都合の抑制も可能となる。
第1実施形態の気液分離器の斜視図である。 第1実施形態の気液分離器の縦断側面図である。 第1実施形態の気液分離器の横断平面図である。 第1実施形態の上部ハウジングの内部構造を示す斜視図である。 第2実施形態の気液分離器の斜視図である。 第2実施形態の気液分離器の縦断側面図である。 第2実施形態の気液分離器の横断平面図である。 第2実施形態の上部ハウジングの内部構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1~図4には燃料電池車(FCV)に搭載される燃料電池から送り出される含水ガス(実施形態ではアノードオフガス)に含まれる水を分離回収する気液分離器Aが示されている。アノードオフガスは燃料(基本的には水素)を含むため、この気液分離器Aにおいて水を取り除いた乾燥ガス(アノードオフガス)は、アノードガス供給路を介して燃料電池に還元される。
この気液分離器Aは、燃料電池のカソード側から送り出されるカソードオフガスに含まれる水を分離するために用いても良く、燃料電池から送り出されるガスに限らず、高温蒸気に含まれる水や、ガスに含まれる水の分離回収のために用いても良い。
図2、図3に示すように、気液分離器Aは、内部に気液分離空間Sが形成されたハウジング1を有しており、気液分離空間Sに対して含水ガスを横方向から供給するためハウジング1の側壁(側部の一例)2に形成された導入部Tと、気液分離空間Sで水が分離した乾燥ガスを排出するためハウジング1の上壁(上部の一例)3に形成された導出部Uと、気液分離空間Sにおいて含水ガスから分離した水を重力により落下させて回収するためにハウジング1の底壁4の内部に形成された水回収部Vとを備えている。
〔ハウジング〕
図1、図2に示すように、ハウジング1は、上部ハウジング1aと、下部ハウジング1bとを分離可能に連結した構造を有し、この上部ハウジング1aと下部ハウジング1bとの間に気液分離空間Sが形成されている。
ハウジング1は、上部ハウジング1aと下部ハウジング1bとを樹脂材で形成したものであるが、例えば、アルミニウム合金のように金属材で形成して良い。更に、ハウジング1は、上部ハウジング1aの下端縁に縦軸芯Yを中心とする雄ネジを形成し、下部ハウジング1bの下端縁に縦軸芯Yを中心とする雌ネジを形成し、これらの螺合によって連結するように構成しても良い。
図2~図4に示すように、上部ハウジング1aは、縦向き姿勢の縦軸芯Yを中心に筒状となる側壁2を有している。前述した導入部Tは、側壁2に対し、横外方に突出する導入筒5で形成されている。この導入筒5は、気液分離空間Sに連通しており、縦軸芯Yと直交する姿勢の横軸芯Xを中心とする円筒状に形成されている。この導入筒5の突出端に導入側フランジ部5aが形成され、円筒状部分に導入開口(開口の一例)5bが形成されている。
上部ハウジング1aは、側壁2の上端部分に連なる上壁3を有している。前述した導出部Uは、上壁3から上方に突出する導出筒6で形成されている。この導出筒6は、気液分離空間Sに連通しており、縦軸芯Yを中心とする円筒状に形成されている。この導出筒6の突出端に導出側フランジ部6aが形成され、円筒状部分に導出口6bが形成されている。
図2に示すように、下部ハウジング1bは、縦軸芯Yを中心とする椀状に成形され、底部には水回収部Vの貯水空間が形成されている。この水回収部Vの貯水空間に連通する排水経路7が形成され、この下部ハウジング1bの外部には排水経路7の外端部を開閉する電磁式の開閉弁8を備えている。また、下部ハウジング1bの内部には、回収された水に混入する塵埃を除去するフィルタ9を備えている。
〔気液分離構造〕
図3に示すように、気液分離空間Sには、導入部Tの導入筒5から供給された含水ガスを、平面視(縦軸芯Yに沿う方向視)で2つの経路に分流させ側壁2の内周面2sに案内する縦壁状の分流壁Dとしての円弧状壁11と、内周面2sに沿って流れる含水ガスを衝突させる縦壁状の衝突壁Bとしての衝突縦壁12とが形成されている。「縦壁状」とは、壁面が縦軸芯Yに沿って延出した縦長状の壁を意味する。
円弧状壁11と衝突縦壁12とは、上部ハウジング1aに一体形成されている。円弧状壁11は、図3に示す平面視において、気液分離空間Sの中心部から導入部Tの方向に膨らむ円弧状で、横軸芯Xと交わる位置に配置されている。特に、円弧状壁11は、縦軸芯Yを中心とする円弧状に湾曲し、縦軸芯Yに沿う方向に延びる縦長状で、縦軸芯Yに対向する側の内側壁面11aが導出筒6の内周と平滑に連なる位置に形成されている。また、衝突縦壁12は、横軸芯Xに沿う方向視において導入開口5bと重複する位置に配置される。
衝突縦壁12は、図3に示す平面視において、側壁2の内周面2sのうち、導入部Tと反対側となる位置で、導入部Tの方向(半径方向)に突出するプレート状に形成されている。この衝突縦壁12は、分流された2つの経路に流れる含水ガスが合流する位置に配置され、衝突縦壁12には、一対の衝突面12aが形成され、夫々の衝突面12aに対し含水ガスが衝突するように構成されている。
このような構成から、図3に矢印で流れを示すように、導入部Tに供給された含水ガスは、導入筒5を横軸芯Xに沿って直線的に流れ、円弧状壁11に衝突することにより2つの経路に分流し、側壁2の内周面2sに達し、この内周面2sに沿って流れる。含水ガスが内周面2sに沿って流れる際には、遠心力の作用により含水ガスに含まれる水はガスから分離し重力により下方に落下する。また、水が分離した乾燥ガスの一部は上方に流れ導出部Uの導出筒6から上方に排出され、残りは内周面2sに沿って流れる。
次に、側壁2の内周面2sに沿って流れた含水ガスは、衝突縦壁12の衝突面12aに衝突することで含水ガスに含まれる水の分離が促進され、分離された水は衝突縦壁12の衝突面12aに沿って下方に落下する。これに対し、水が分離した乾燥ガスは上方に流れ導出部Uから上方に排出される。
この気液分離器Aは、気液分離空間Sで含水ガスから分離した水が、水回収部Vの貯水空間に蓄えられるため、貯留された水が所定量に達する毎に開閉弁8を制御して水が排出される。このように水を排出する際の制御として、例えば、燃料電池の発電量に基づいて貯水量を推定し、推定した貯水量が設定値に達する毎に開閉弁8を開放する等の制御が行われる。
〔第1実施形態の作用効果〕
このように、第1実施形態の気液分離器Aは、導入筒5(導入部T)から気液分離空間Sに供給された含水ガスを、円弧状壁11(分流壁D)で2つの経路に分流した後に側壁2の内周面2sに沿って流すことにより、遠心力を利用した水の分離を実現している。
また、この構成では、円弧状壁11のうち含水ガスを案内する面が、縦軸芯Yを中心とする円弧状に形成されているため、導入筒5から供給される含水ガスの流速を減ずることなく、等しく2分して側壁2の内周面2sに流すことが可能となる。更に、この構成では、側壁2の内周面2sに沿って含水ガスを流す方向が、導入筒5から供給される含水ガスが流れる方向に沿うため、内周面2sに沿って含水ガスが流れる際に、導入筒5から供給される含水ガスの圧力を利用することも可能となり遠心力を利用した効率的な水の分離を可能にする。
また、内周面2sに沿って流れる2つの経路の含水ガスは、衝突縦壁12(衝突壁B)の衝突面12aに衝突した際に作用する力で水が分離することになり、分離した水が衝突縦壁12に付着することがあっても、重力の作用により流下させ、水回収部Vに落下させて回収することが可能となる。
特に、この構成では、衝突縦壁12の衝突面12aに対して含水ガスが継続的に供給されるため、先に衝突し水が分離した乾燥ガスは、この後に継続的に衝突面12aに向けて流れる含水ガスの圧力によって衝突縦壁12の衝突面12aに沿って、内周面2sから離間する方向に流れることになり、結果として、圧力が低いの導出筒6(導出部U)に向けて流れ、導出筒6から排出される。
〔第2実施形態〕
図5~図8には燃料電池車(FCV)に搭載される燃料電池から送り出される含水ガス(実施形態ではアノードオフガス)に含まれる水を分離回収する気液分離器Aが示されている。アノードオフガスは燃料(基本的には水素)を含むため、この気液分離器Aにおいて水を取り除いた乾燥ガス(アノードオフガス)は、アノードガス供給路を介して燃料電池に還元される。
この気液分離器Aは、燃料電池のカソード側から送り出されるカソードオフガスに含まれる水を分離するために用いても良く、燃料電池から送り出されるガスに限らず、高温蒸気に含まれる水や、ガスに含まれる水の分離回収のために用いても良い。
この気液分離器Aの外面的な形状は、図6に示すように導出筒6の筒軸芯Zが、縦軸芯Yを基準に導入部Tに近接する方向に変位した点を除いて第1実施形態と共通している。また、この第2実施形態の気液分離器Aでは、導入部Tに供給された含水ガスに含まれる水を、気液分離空間Sにおいて遠心力と、衝突時に作用する力によって分離し、水が分離した乾燥ガスを導出部Uから外部に送り出し、分離した水を水回収部Vに回収する処理形態も第1実施形態と共通している。
〔気液分離構造〕
第2実施形態の気液分離器Aでは、縦壁状の分流壁Dが、側壁2の内周面2sのうち、平面視(縦軸芯Yに沿う方向視)において導入部Tの反対側となる位置において導入部Tの方向に突出する縦状壁15として形成されている。また、縦壁状の衝突壁Bが、導入部Tと気液分離空間Sとの境界に位置する導入開口5bの両側に夫々配置された一対の突出壁17で構成されている。
気液分離器Aは、導入筒5の導入開口5bの上端位置より、突出壁17の上端が上方にあり、導入開口5bの下端位置より突出壁17の下端が下方にあるように、これらの位置関係が設定されている。つまり、突出壁17の縦軸芯Yに沿う方向に寸法が、導入開口5bの直径より充分に大きく設定されている。
この気液分離器Aでは、導出部Uが、ハウジング1の上部において上下方向に貫通する導出筒6として形成され、平面視において導出筒6の導出口6bが、ハウジング1の縦軸芯Yを基準に導入部Tの方向に変位している。つまり、導出筒6の中心となる筒軸芯Zが、縦軸芯Yを基準に導入部Tの方向に変位(偏芯)している。
この構成から図7に矢印で流れを示すように、導入部Tに供給された含水ガスは、導入筒5を横軸芯Xに沿って直線的に流れ、縦状壁15の部位に達することにより、この縦状壁15によって2つの経路に分流し、側壁2の内周面2sに沿って導入部Tに向けて流れる。
このように含水ガスが内周面2sに沿って流れる際には、遠心力の作用により含水ガスに含まれる水はガスから分離し下方に落下する。これに対し、水が分離した乾燥ガスの一部は上方に流れ導出部Uの導出筒6から上方に排出される。
また、側壁2の内周面2sに沿って導入部Tに向けて流れた含水ガスは、突出壁17に衝突することで含水ガスに含まれる水の分離が促進され、分離された水は突出壁17に沿って下方に落下する。これに対し、水が分離した乾燥ガスは上方に流れ導出部Uから上方に排出される。
この第2実施形態の気液分離器Aは、第1実施形態と同様に気液分離空間Sで含水ガスから分離した水が、水回収部Vの貯水空間に蓄えられるため、貯留された水が所定量に達する毎に開閉弁8を制御して水が排出される。このように水を排出する際の制御として、例えば、燃料電池の発電量に基づいて貯水量を推定し、推定した貯水量が設定値に達する毎に開閉弁8を開放する等の制御が行われる。
〔第2実施形態の作用効果〕
このように、第1実施形態の気液分離器Aは、導入筒5(導入部T)から気液分離空間Sに供給された含水ガスを横軸芯Xに沿って直線的に流し、縦状壁15(分流壁D)で2つの経路に分流した後に側壁2の内周面2sに沿って流すことにより、遠心力を利用した水の分離を実現している。
また、この構成では、側壁2の内周面2sのうち、導入部Tと対向する位置に対し、縦軸芯Yに向けて突出する姿勢で縦状壁15を形成している。このように形成される縦状壁15は、横軸芯Xを延長した位置にあるため、導入筒5から供給された含水ガスを等しく2分して側壁2の内周面2sに流すことが可能となる。
また、内周面2sに沿って流れる2つの経路の含水ガスは、衝突壁Bとしての突出壁17に衝突した際に作用する力で水が分離することになり、分離した水が突出壁17に付着することがあっても、重力の作用により流下させ、更に、水回収部Vに落下させて回収することが可能となる。
特に、この構成では、平面視において導出筒6の導出口6bが、ハウジング1の縦軸芯Yを基準に導入部Tの方向に変位(偏位)することで、この導出口6bの位置が突出壁17に近接する位置関係となる。これにより、突出壁17からの乾燥ガスを短距離で導出部Uの導出口6bに流し効率的な排出を可能にする。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)導入部Tから供給された含水ガスを分流させずに、側壁2の単一の内周面2sに沿って流れるように構成し、この単一の経路の終端部に衝突壁Bを形成する。この構成では、側壁2の内周面2sに対して含水ガスが複数回旋回しつつ、上方又は下方に変位するように経路を形成することも可能であり、このように含水ガスを流すように経路を形成した場合には、導入部Tと異なる高さに衝突壁Bが配置される。このとき、導入筒5は、平面視で側壁2の内周面2sの接線方向に沿う位置に形成されると良い。
この別実施形態(a)でも、含水ガスに作用する遠心力の作用と、含水ガスが衝突壁に衝突する際の力の作用により含水ガスから水を分離して水回収部Vに回収し、導出部Uから乾燥ガスを送り出すことが可能となる。
(b)例えば、衝突壁Bの表面を粗面に形成することで、含水ガスに含まれる水が接触可能な面積を拡大するように構成する。これにより水の分離性能を向上できる。
(c)衝突壁Bに接触したガスが上方に流れるように。衝突壁Bに傾斜面を形成する。このように構成することにより、衝突壁Bに衝突することで水が分離した乾燥ガスを積極的に上方に案内し、乾燥ガスの効率的な送り出しを可能にする。
本発明は、気液分離器に利用することができる。
1 ハウジング
2 側壁
2s 内周面
11 円弧状壁(分流壁)
12 衝突縦壁(衝突壁)
15 縦状壁(分流壁)
17 突出壁(衝突壁)
B 衝突壁
D 分流壁
S 気液分離空間
T 導入部
U 導出部
V 水回収空間
Y 縦軸芯

Claims (5)

  1. 内部に気液分離空間が形成されたハウジングと、
    前記気液分離空間に含水ガスを横方向から供給するため前記ハウジングの側部に形成された導入部と、
    前記気液分離空間に形成され、供給された前記含水ガスを衝突させて水を分離する衝突壁と、
    前記気液分離空間において水を分離させた乾燥ガスを排出するため前記ハウジングの上部に形成された導出部と、を備え、
    前記気液分離空間における前記側部の内周面が縦向き姿勢の縦軸芯を中心とする円周状に形成され、
    前記衝突壁が、前記内周面から前記気液分離空間の内方に突出するように形成され、前記導入部から供給された前記含水ガスは、前記内周面に沿って流れ、前記衝突壁に衝突する気液分離器。
  2. 前記気液分離空間に、前記導入部から供給された前記含水ガスを前記縦軸芯に沿う方向視で2つの経路に分流させる分流壁が形成され、
    前記衝突壁が、前記分流壁により分流した前記含水ガスが前記内周面に沿って流れた後に衝突する位置に形成されている請求項1に記載の気液分離器。
  3. 前記分流壁が、前記縦軸芯に沿う方向視で前記気液分離空間の前記縦軸芯を中心として前記導入部の方向に膨らむ円弧状となる縦壁状に形成され、
    前記衝突壁が、前記縦軸芯に対して前記導入部が形成された位置と反対側であって、分流された2つの経路に流れる前記含水ガスが合流する位置において前記導入部の方向に突出する縦壁状に形成されている請求項2に記載の気液分離器。
  4. 前記分流壁が、前記縦軸芯に沿う方向視において前記導入部の反対側となる位置で前記導入部の方向に突出することで、前記導入部から供給される前記含水ガスを2つの経路に分流させる縦壁状に形成され、
    前記衝突壁が、前記縦軸芯に沿う方向視において、前記導入部と前記気液分離空間との境界に位置する開口の両側に配置された縦壁状に形成されている請求項2に記載の気液分離器。
  5. 前記導出部が、前記上部において前記縦軸芯に沿う方向に前記ハウジングを貫通する導出口として形成され、前記縦軸芯に沿う方向視において、前記導出口の中心が、前記縦軸芯を基準に前記導入部の方向に変位している請求項4に記載の気液分離器。
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