JP2022064130A - ペール缶取り付け用ポンプディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ペール缶に対して押圧力により取り付け及び取り外しが自在であり、周囲を汚損することなくペール缶に収容された液体の注出が可能なペール缶取り付け用ディスペンサを提供すること。【解決手段】ペール缶Pに取り付けて用いるためのペール缶取り付け用ポンプディスペンサAであって、ペール缶P内の液を吐出するためのディスペンサ部2とディスペンサ部2をペール缶Pに取り付けるための取り付け部1とよりなり、ディスペンサ部2が、円筒状のシリンダ部3と、シリンダ部3内を摺動するピストンシャフト部4と、ピストンシャフト部4の上端に取り付けられたノズルヘッド部5と、シリンダ部3の下部に装着されたファーストバルブSVと、ノズルヘッド部5に装着されたセカンドバルブSVと、を備え、取り付け部1が、シリンダ部3に押圧力により取り付けられたものであるペール缶取り付け用ポンプディスペンサA。【選択図】図1

Description

本発明はポンプディスペンサに関し、更に詳しくは、ペール缶に取り付け自在であり、繰り返し使える、ポンプ用ディスペンサに関する。
液体の保存、運搬等の目的で、ペール缶が広く用いられている。
ペール缶は、JIS規格に規定される鋼鉄製によるものが一般的であるが、プラスチック等、他の素材によりなるものも存在する。
ペール缶の口部は、通常はペール缶の上部に設けられ、密閉されている。(例えば、特許文献1)。
ペール缶に保存されている種々の液体は、用途に応じて注出し易いように、他の小さな容器、例えば、ポンプディスペンサに移し変えられる。
この際、舌状の治具を用いることがある。しかしながら、舌状の治具による液体の移し変えにおいては液の漏れが発生したり、ペール缶の口部や周囲を汚損したりする場合があった。
また、液体の移し変えのためにはペール缶そのものを持ち上げなければならず、負担が大きい。
このため、ペール缶に直接、取り付けて用いるためのディスペンサが開発されている。
例えば、特許文献2のディスペンサは、プラグ本体を介してペール缶に取り付けて用いるものであり、プラグ本体に備えられた通気手段より圧縮流体を通気し、当該圧縮流体の圧力によって、プラグ本体に備えられた液出しパイプよりペール缶内部の液を外部へ抽出するものである。
また、プラグ本体は、口部に対して圧力に耐えられるように螺合によって取り付けられている。
実開平4-35696号公報 特開2008-100714号公報
特許文献2記載のディスペンサにおいてペール缶に収容された液体を抽出するためには、通気手段に取り付けて圧縮流体を供給するための供給源を要する。
また、圧縮流体を用いる都合上、破裂等のリスクがあり、これを避けるためにペール缶にディスペンサを取り付けるためのプラグ本体は、螺合によって強固にペール缶に取り付けられている。
このため、ディスペンサのペール缶に対する付け外しには手間が掛かる。
本発明は、上述の課題を受けて開発されたものである。
すなわち、本発明はペール缶に対して押圧力により取り付け及び取り外しが自在であり、周囲を汚損することなくペール缶に収容された液体の注出が可能なペール缶取り付け用ディスペンサを提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、ディスペンサに取り付け部を設け、ペール缶に押圧力により取り付け自在とすることにより上記課題を解決可能であることを見出した。
本発明はこの知見に基づく。
本発明は(1)、ペール缶Pに取り付けて用いるためのペール缶取り付け用ポンプディスペンサAであって、ペール缶P内の液を吐出するためのディスペンサ部2とディスペンサ部2をペール缶Pに取り付けるための取り付け部1とよりなり、ディスペンサ部2が、円筒状のシリンダ部3と、シリンダ部3内を摺動するピストンシャフト部4と、ピストンシャフト部4の上端に取り付けられたノズルヘッド部5と、シリンダ部3の下部に装着されたファーストバルブSVと、ノズルヘッド部5に装着されたセカンドバルブSVと、を備え、取り付け部1が、ペール缶Pに押圧力により取り付けられたものであるペール缶取り付け用ポンプディスペンサAに存する。
本発明は(2)、取り付け部1が、ペール缶Pの口部P1に嵌め込み可能に形成されている上記(1)記載のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAに存する。
本発明は(3)、取り付け部1が、ペール缶Pの口部P1に嵌め込まれるための本体部11と、本体部11から外方へ突出して設けられた取っ手部12とよりなる上記(1)又は(2)記載のペール缶P取り付け用ディスペンサに存する。
本発明は(4)、本体部11が有底円筒状であり、本体部11の底面には中心孔11aが設けられており、取っ手部12が平板状であり、且つ引っ掛け孔12aが設けられたものである上記(1)~(3)いずれか1つに記載のペール缶P取り付け用ディスペンサに存する。
本発明は(5)、取り付け部1が、軟質の合成樹脂により形成されたものである上記(1)~(3)いずれか1つに記載のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAに存する。
本発明は(6)、シリンダ部3が取り付け部1を押圧するためのチャップリット部32を有し、チャップリット部32がノズルヘッド部5に螺合により取り付け可能に設けられている上記(1)~(4)いずれか1つに記載のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAに存する。
本発明は(7)、ノズルヘッド部5が、受け基部51と蓋部52と、ノズル部54とを有し、セカンドバルブSVがノズル部54に装着されたものであり、蓋部52が受け基部51にヒンジ部53を介して連結されており、受け基部51が、ピストンシャフト側入り口51cとそれより一定距離を隔てた位置にあるノズル側吐出口51dとの二つの口部P1を有する底板部51bと、底板部51bにノズル側吐出口51d及びピストンシャフト側入り口51cを囲むように起立して形成された受け基部側立壁部51aとを有し、蓋部52が、天井板部52aと、天井板部52aに起立した蓋側立壁部52bと、その外側にカバー壁部52cと、を有する上記(1)~(6)いずれか1つにペール缶取り付け用ポンプディスペンサAに存する。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、ペール缶Pに取り付けて用いるためのペール缶取り付け用ポンプディスペンサAであって、ペール缶P内の液を吐出するためのディスペンサ部2とディスペンサ部2をペール缶Pに取り付けるための取り付け部1とよりなり、ディスペンサ部2が、円筒状のシリンダ部3と、シリンダ部3内を摺動するピストンシャフト部4と、ピストンシャフト部4の上端に取り付けられたノズルヘッド部5と、シリンダ部3の下部に装着されたファーストバルブSVと、ノズルヘッド部5に装着されたセカンドバルブSVと、を備え、取り付け部1が、シリンダ部3に押圧力により取り付けられたものであることにより、ペール缶Pに対して単に押し付けることにより取り付け自在であり、容易にペール缶P内部の液体を注出する。
また、内部の液を外気から遮断した状態で、容易にペール缶P内部の液体を注出することができる。
ペール缶P内部の液体を別のポンプディスペンサA等に移し変える操作も必要なく、そのためペール缶Pや周囲を汚損する恐れがない。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、取り付け部1が、ペール缶Pの口部P1に嵌め込み可能に形成されていることにより、ペール缶Pの口部P1に対して取り付け部1を上から押し付けるだけで取り付けができる。
ペール缶P内部を外気から遮断された状態を維持しつつ、必要な時にペール缶P内の液体を注出することが可能となる。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、取り付け部1が、ペール缶Pの口部P1に嵌め込まれるための本体部11と、本体部11から外方へ突出して設けられた取っ手部12とよりなることにより、容易にペール缶Pに対する取り付け及び取り外しを行うことが可能となる。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、本体部11が有底円筒状であり、本体部11の底面には中心孔11aが設けられており、取っ手部12が平板状であり、且つ引っ掛け孔12aが設けられたものであることにより、嵌合によって簡易にペール缶Pの口部P1に取り付けることが可能である。
また、ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAをペール缶Pから取り外す場合にも、取っ手部12を単に上方に引っ張ることで容易に取り外すことが可能となる。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、取り付け部1が、軟質の合成樹脂により形成されたものであることにより、ペール缶Pに取り付けた場合に密封性が向上し、ペール缶P内部の液体を外気と確実に遮断し、液体の変質を防ぐことが可能となる。
また、軟質の合成樹脂であるため、適度な弾力を有し口部P1への嵌合が容易に行える。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、シリンダ部3が取り付け部1を押圧するためのチャップリット部32を有し、チャップリット部32がノズルヘッド部5に螺合により取り付け可能に設けられていることにより、取り付け部1のピストンシャフト部4に対する固定具合を調整できる。
一方では、ピストンシャフト部4を固定して不意にペール缶P内部の液体が注出されることを防止することができる。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、ノズルヘッド部5が、受け基部51と蓋部52と、ノズル部54とを有し、セカンドバルブSVがノズル部54に装着されたものであり、蓋部52が受け基部51にヒンジ部53を介して連結されており、受け基部51が、ピストンシャフト側入り口51cとそれより一定距離を隔てた位置にあるノズル側吐出口51dとの二つの口部P1を有する底板部51bと、底板部51bにノズル側吐出口51d及びピストンシャフト側入り口51cを囲むように起立して形成された受け基部側立壁部51aとを有し、蓋部52が、天井板部52aと、天井板部52aに起立した蓋側立壁部52bと、その外側にカバー壁部52cと、を有することにより、ノズルヘッド部5内に残留する液を外部と確実に遮断することが可能となり、液の変質を防ぐことができる。
図1は、ペール缶Pの口部P1に取り付けた状態のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを示す断面図である。 図2は、蓋部52を開いた状態のノズルヘッド部5を示す斜視図である。 図3は、取り付け部1を示す側面図である。 図4は、取り付け部1を示す上面図である。 図5は、取り付け部1を示す縦断面図である。 図6は、ピストンシャフト部4が上死点にある状態のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを示す断面図である。 図7は、ピストンシャフト部4が下死点にある状態のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを示す断面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1は、ペール缶Pの口部P1に取り付けた状態のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを示す断面図である。
本発明のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、ペール缶Pに取り付けて用いるためのペール缶取り付け用ポンプディスペンサAであって、ペール缶P内の液を吐出するためのディスペンサ部2及びディスペンサ部2をペール缶Pに取り付けるための取り付け部1とよりなる。
ここで、ペール缶Pは液体の保存、運搬等の目的で用いられるものであり、上部に設けられた口部P1を、別体の蓋により密閉することが可能な容器である。
ペール缶P及び蓋は、ステンレス、樹脂等により形成されており、またペール缶Pの形状は円柱状、角柱状等様々な形状があり得る。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAのディスペンサ部2は、円筒状のシリンダ部3と、シリンダ部3内を摺動するピストンシャフト部4と、ピストンシャフト部4の上端に取り付けられたノズルヘッド部5と、シリンダ部3の下部に装着されたファーストバルブFVと、ノズルヘッド部5に装着されたセカンドバルブSVと、を備える。
シリンダ部3は下端側が縮径された円筒状であり、その内側下方にファーストバルブFVを装着するための第1弁座FVSを有する。
また、シリンダ部3の外側上方には、シリンダ部3から外方に延出した鍔部31が設けられている。
また、鍔部31の更に上方には、有底円筒状のチャップリット部32が設けられている。
チャップリット部32の中心には孔部が設けられており、後述するピストンシャフト部4が、当該孔部を通って摺動可能となっている。
また、孔部の内側側面には雌ネジが切られており、後述するノズルヘッド部5と螺合可能となっている。
ピストンシャフト部4は、中空円筒状であり、シリンダ部3内を上下方向に摺動可能である。
また、ピストンシャフト部4の下端側はテーパー状に縮径しており、複数のスリットSが設けられている。
これにより、ピストンシャフト部4がシリンダ部3内を摺動して下死点に至った際に、ファーストバルブFVを第1弁座FVSに対して弾圧的に押圧することが可能となる。
また、シリンダ部3内の液がピストンシャフト部4内へ流入することが可能となっている。
図2は、蓋部52を開いた状態のノズルヘッド部5を示す斜視図である。
ノズルヘッド部5はピストンシャフト部4の上端に設けられ、ピストンシャフト部4と直交するように横方向へ延出している。
ノズルヘッド部5は、受け基部51と蓋部52と、ノズル部54とを有する。受け基部51と蓋部52とは、ヒンジ部53を介してピストンシャフト部4側の端部で連結されている。
これにより、蓋部52が受け基部51に対して開閉可能となっている。
受け基部51は、ピストンシャフト部4内と連通する孔であるピストンシャフト側入り口51cとそれより一定距離を隔てた位置にあるノズル部54と連通する孔であるノズル側吐出口51dとの二つの孔を有する底板部51bと、底板部51bにノズル側吐出口51d及びピストンシャフト側入り口51cを囲むように起立して形成された受け基部側立壁部51aとを有する。
また、蓋部52は天井板部52aと、天井板部52aに起立した蓋側立壁部52bと、その外側に設けられたカバー壁部52cとを有する。
蓋部52が受け基部51に対して閉じられた状態では、蓋部52と受け基部51との間に、ピストンシャフト部4からノズル部54までを連通する流路が、ピストンシャフト側入り口51c及びノズル側吐出口51dと、これらを囲う受け基部側立壁部51a及び受け基部側立壁部51aとによって形成される。
すなわち、蓋部52と受け基部51との間の流路は受け基部側立壁部51aと蓋側立壁部52bとの二重壁によって囲われた状態となる。
これにより、万が一どちらかが破損した場合であっても、液の流出を防止することが可能となる。
また、蓋部52が受け基部51に対して開閉可能となっていることにより、開いて流路の清掃を容易に行うことができる。
ノズル部54は円筒状であり、受け基部51のノズル側吐出口51dと連通している。図1に戻り、ノズル部54は、ヒンジ部53とは逆側の端部に下向きに設けられている。
また、ノズル部54にはセカンドバルブSVが装着されている。
セカンドバルブSVは、その弾性力によってノズル側吐出口51dを画する壁面である第2弁座SVSを、上向きに押圧している。
セカンドバルブSVが第2弁座SVSを閉弁することにより、ノズルヘッド部5内に残留する液を外部と確実に遮断することが可能となり、液の変質を防ぐことができる。
ノズルヘッド部5の下端には、雄ネジが切られており、上述したチャップリット部32と螺合可能に設けられている。ノズルヘッド部5とチャップリット部32とを螺合することにより、ピストンシャフト部4の摺動を抑制することが可能となる。
次に取り付け部について説明する。
図3は、取り付け部1を示す側面図である。
取り付け部1は、有底円筒状の本体部11と、本体部11から外方に突出して形成された取っ手部12と、よりなる。すなわち、取り付け部1は全体として柄杓状の形状を有している。
図4は、取り付け部1を示す上面図である。
また、図5は、取り付け部1を示す縦断面図であり、図4におけるX―X断面を示す。
本体部11の上側に設けられた底面には中心孔11aが設けられており、シリンダ部3が、その中心孔11aを通って挿入されている。
また、本体部11はシリンダ部3の周囲に形成された鍔部31とチャップリット部32との間に挟まれている。チャップリット部32は、シリンダ部3に対して強く圧入されることにより固定されている。
取っ手部12は、本体部11の下端から、一方の外方に突出するようにして形成されている。
取っ手部12は円形平板状であり、その中央に上下に貫通した孔である引っ掛け孔12aが形成されている。
この引っ掛け孔12aは、その一部(すなわち本体部11とは反対側)が直線状となっており、全体として円形の一部を欠いた形状となっている。
この直線状の部分Lに指を掛けて引っ張ることにより、取っ手部12が指に対して強く食い込まず、指を痛めることを防止することができる。
取り付け部1は、ペール缶Pの口部P1に上方からの押圧力により嵌め込んで取り付けられるものであり、嵌め込む際、本体部11の径が僅かに拡大し、その後、元に戻る。
そのため取り付け部1の材質には、ポリエチレン等の軟質の合成樹脂が好適に採用される。
これにより、ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAをペール缶Pに取り付けた場合の密封性が向上し、その結果、ペール缶P内部の液体が外気と遮断され、液体の変質を防ぐことが可能となる。
ここで、ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを用いて、ペール缶P内の液体を注出する操作について述べる。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAには、取り付け部1がシリンダ部3の鍔部31とチャップリット部32との間で取り付けられている。
まず、ペール缶Pの口部P1から封止されている蓋を取り外す。
蓋を取り外したペール缶Pの口部P1に、ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAの取り付け部1を押し付けて嵌め込む。
この場合、上述したように、取り付け部1が有する弾性によって取り付け部1が僅かに変形し嵌り込まれて口部P1を封止する。
ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAをペール缶Pに取り付けた状態では、シリンダ部3の下端部が、ペール缶Pの内部の液中に入る。
次に、ノズルヘッド部5を回動させ、ノズルヘッド部5をチャップリット部32との螺合から解放する。
これにより、ピストンシャフト部4がシリンダ部3内を上下方向に摺動可能な状態となる。
図6は、ピストンシャフト部4が上死点にある状態のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを示す断面図である。
また、図7は、ピストンシャフト部4が下死点にある状態のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを示す断面図である。
今、ノズルヘッド部5を操作することにより、ピストンシャフト部4を上方へ摺動させる。
ピストンシャフト部4が上方へ摺動することにより、シリンダ部3内が負圧の状態となり、シリンダ部3に装着されたファーストバルブFVが第1弁座FVSより離れて開弁する。
これによって、シリンダ部3内にペール缶P内部の液が流入する。
次に、ノズルヘッド部5を操作して、ピストンシャフト部4を下方へ摺動させる。
ピストンシャフト部4が下方へ摺動することにより、ピストンシャフト部4の下端に設けられたスリットSを通って、シリンダ部3内の液がピストンシャフト部4内へ流入する。
この時、ファーストバルブFVはシリンダ部3内の液によって下向きに押圧されて第1弁座FVSを閉弁している。
そしてピストンシャフト部4が下死点に至ると、ピストンシャフト部4によってファーストバルブFVはさらに押圧されるため、シリンダ部3内の液がペール缶Pへと逆流することが確実に防止される。
ピストンシャフト部4内に流入した液は、更に、ピストンシャフト側入り口51cからノズルヘッド部5内へ流入する。ノズルヘッド部5に流入した液が、ノズル側吐出口51dに圧を掛けることにより、セカンドバルブSVが第2弁座SVSから離れ、開弁する。
これにより、ノズル部54から液が外部へと注出される。
以下、必要に応じてピストンシャフト部4を上下に摺動させることにより、ペール缶P内部の液を外部に注出する。
これにより、ペール缶P内部の液体を外部に注出する場合に、ペール缶Pや周囲を汚損する恐れが少ない。またペール缶P内部の液体を注出する場合に、従来のように移し変えのため、ペール缶Pそのものを持ち上げる必要がなく、負担が少ない。
また、ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAが取り付け部1を有し、取り付け部1がペール缶Pの口部P1に嵌め込み可能に形成されていることにより、ペール缶P内部を外気から遮断された状態を維持しつつ、必要な時にペール缶P内の液体を注出することができる。
仮に一定期間、注出の必要がないような場合は、ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAをペール缶Pに取り付けたまま、ノズルヘッド部5を回動させてチャップリット部32に螺合させる。
これにより、ピストンシャフト部4を固定、すなわち摺動を抑制することができ、不意にペール缶P内部の液体が注出されることを防止できる。
また、ペール缶Pにペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを取り付けたまま、全体をコンパクトな状態とすることが可能となる。
さらに長期間注出の必要がない場合は、ペール缶取り付け用ポンプディスペンサAを、一旦、ペール缶Pから取り外し、また、蓋を取り付けることでペール缶Pを密閉しておけば良い。
また、ル缶取り付け用ポンプディスペンサAをペール缶Pから取り外す場合、取っ手部12の引っ掛け孔12aに指を掛けて、上方へ引っ張る。
これにより、本体部11がその弾性により僅かに変形して嵌合が外れ、ペール缶Pの口部P1から離脱する。
引っ掛け孔12aに指を掛けて引っ張ることにより、より大きい力を及ぼすことができ、容易にペール缶取り付け用ポンプディスペンサAをペール缶Pから取り外すことが可能となる。
引っ掛け孔12aの直線状の部分Lに指を掛けて引っ張ることにより、指に強く食い込まず、指を痛めないことは既に述べた。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
取っ手部12の形状や引っ掛け孔12aの形状は、適宜、その変更が可能である。
例えば、取っ手部12の一部或いは全体をより厚みのある形状とすることで、取っ手部12が握り易くなる。
また、引っ掛け孔12aの周囲に細かい凹凸を付与することで、指を引っ掛けた場合に滑りに難くすることができる。
本発明のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、ペール缶Pに対して単に押し付けることにより取り付け自在であり、内部の液を外気から遮断した状態で、容易にペール缶P内部の液体を注出することができる。
そのためペール缶P内部の液体を別のポンプディスペンサA等に移し変える操作も必要なく、そのためペール缶Pや周囲を汚損する恐れがない。
本発明のペール缶取り付け用ポンプディスペンサAは、ペール缶Pをはじめ、口部P1を有する容器に対して広く適用が可能である。
A・・・ペール缶取り付け用ポンプディスペンサ
1・・・取り付け部
11・・・本体部
11a・・・中心孔
12・・・取っ手部
12a・・・引っ掛け孔
2・・・ディスペンサ部
3・・・シリンダ部
31・・・鍔部
32・・・チャップリット部
4・・・ピストンシャフト部
5・・・ノズルヘッド部
51・・・受け基部
51a・・・受け基部側立壁部
51b・・・底板部
51c・・・ピストンシャフト側入り口
51d・・・ノズル側吐出口
52・・・蓋部
52a・・・天井板部
52b・・・蓋側立壁部
52c・・・カバー壁部
53・・・ヒンジ部
54・・・ノズル部
FV・・・ファーストバルブ
FVS・・・第1弁座
SV・・・セカンドバルブ
S・・・スリット
L・・・直線状の部分
SVS・・・第2弁座
P・・・ペール缶
P1・・・口部

Claims (7)

  1. ペール缶に取り付けて用いるためのペール缶取り付け用ポンプディスペンサであって、
    前記ペール缶内の液を吐出するためのディスペンサ部と該ディスペンサ部を前記ペール缶に取り付けるための取り付け部とよりなり、
    前記ディスペンサ部が、
    円筒状のシリンダ部と、
    該シリンダ部内を摺動するピストンシャフト部と、
    該ピストンシャフト部の上端に取り付けられたノズルヘッド部と、
    前記シリンダ部の下部に装着されたファーストバルブと、
    前記ノズルヘッド部に装着されたセカンドバルブと、
    を備え、
    前記取り付け部が、前記ペール缶に押圧力により取り付けられたものであるペール缶取り付け用ポンプディスペンサ。
  2. 前記取り付け部が、ペール缶の口部に嵌め込み可能に形成されている請求項1記載のペール缶取り付け用ポンプディスペンサ。
  3. 前記取り付け部が、ペール缶の口部に嵌め込まれるための本体部と、
    該本体部から外方へ突出して設けられた取っ手部とよりなる請求項1又は2記載のペール缶取り付け用ディスペンサ。
  4. 前記本体部が有底円筒状であり、前記本体部の底面には中心孔が設けられており、
    前記取っ手部が平板状であり、且つ引っ掛け孔が設けられたものである請求項1~3いずれか1項に記載のペール缶取り付け用ディスペンサ。
  5. 前記取り付け部が、軟質の合成樹脂により形成されたものである請求項1~3いずれか1項に記載のペール缶取り付け用ポンプディスペンサ。
  6. 前記シリンダ部が取り付け部を押圧するためのチャップリット部を有し、
    該チャップリット部が前記ノズルヘッド部に螺合により取り付け可能に設けられている請求項1~4いずれか1項に記載のペール缶取り付け用ポンプディスペンサ。
  7. 前記ノズルヘッド部が、受け基部と蓋部と、ノズル部とを有し、
    前記セカンドバルブが該ノズル部に装着されたものであり、
    前記蓋部が前記受け基部にヒンジ部を介して連結されており、
    前記受け基部が、ピストンシャフト側入り口とそれより一定距離を隔てた位置にあるノズル側吐出口との二つの口部を有する底板部と、
    該底板部に前記ノズル側吐出口及び前記ピストンシャフト側入り口を囲むように起立して形成された受け基部側立壁部とを有し、
    前記蓋部が、天井板部と、該天井板部に起立した蓋側立壁部と、その外側にカバー壁部と、を有する請求項1~6いずれか1項にペール缶取り付け用ポンプディスペンサ。
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