JP2022063967A - 農作業支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
農作業の中で植物の発育ステージを基に作業適期を示すことは一般的であり、地域ごとの気象条件や栽培時期に関わらず作業適期を表現する手法として利用されている。また、植物の発育ステージを播種日や特定の既知の発育ステージを基に、気象データ等を要因とする数値モデルにより、発育ステージを予測する手法についての研究は水稲、麦、大豆など多くの作物において行われている。具体的には麦の赤かび病防除適期の目安となる小麦の開花期予測などへの利用が研究されており、これらデータに基づく作業適期の提示を行う技術が開発されている。ホームページ上で播種日に応じた開花期等を計算表示するシステムなども公開されている。
ところで、特許文献1では、圃場情報と散布計画作成部を有する農作業支援装置が開示されている。
また、特許文献2では、複数の圃場の農作業を計画する支援システムが開示されている。
また、特許文献3では、ある機械での作業時データに基づき、同一圃場における別の機械の別の作業を実施する計画を立てるシステムが開示されている。
また、特許文献4では、病害虫の発生予測期間から農薬名と農薬の散布日を出力する装置が開示されている。
すなわち、日付のみを提供するシステムでは、例えば、場所(圃場)とその場所に関連する日付(品種と播種日またはそこから算出される開花期)が関連付けて記憶されていない、場所(圃場)とその場所に播種作業された日付は関連付けて記憶されているが、(圃場毎に異なる)気象条件の影響を受ける開花期の予測値が場所と関連付けて記憶されていない、場所(圃場)の要件(例えば、位置や面積、圃場形状など)と日付を関連付けて把握できない、などの問題が有る。
従って、実際に特定の機械を用いて人員を配置し、具体的に作業を進める段階においては、十分な情報とは言えない。具体的な作業を進める上では、圃場と作業時期を特定し、作業方法を特定した上で、作業の実現性を明らかにする必要がある。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の農作業支援システムにおいて、前記適期一覧表示ステップでは、前記農作業抽出ステップで抽出する前記作業適期のある前記農作業の作業種別と、前記適期計算ステップで計算する前記作業適期についての作業可能開始予定日及び作業可能最終予定日の少なくともいずれかと、を表示することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の農作業支援システムにおいて、前記コンピュータが、同一の前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場の圃場数と圃場総面積とを積算し、前記適期一覧表示ステップでは、同一の前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場の前記圃場数と前記圃場総面積とを表示することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2に記載の農作業支援システムにおいて、前記コンピュータが、同一の前記作業種別で異なる前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを積算し、前記適期一覧表示ステップでは、同一の前記作業種別で異なる前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業適期毎に前記圃場数と前記圃場総面積とを表示することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項2に記載の農作業支援システムにおいて、前記コンピュータが、異なる前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業種別毎で同一の前記作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを積算し、前記適期一覧表示ステップでは、異なる前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業種別毎で同一の前記作業適期毎に前記圃場数と前記圃場総面積とを表示することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の農作業支援システムにおいて、前記作業計画算出ステップでは、前記適期一覧表示ステップで表示される前記農作業の中で選択された前記農作業について前記作業計画を算出することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の農作業支援システムにおいて、前記作業計画算出ステップでは、前記農作業の作業開始日又は作業終了日、及び前記農作業の作業方法を入力条件として算出することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1に記載の農作業支援システムにおいて、前記圃場マップ表示ステップ又は前記作業計画マップ表示ステップでは、前記作業適期毎に前記作業対象圃場を異なる表示としたことを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1に記載の農作業支援システムにおいて、前記圃場マップ表示ステップ又は前記作業計画マップ表示ステップでは、前記農作業の作業種別毎に前記作業対象圃場を異なる表示としたことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の農作業支援システムにおいて、前記作業計画マップ表示ステップでは、前記作業計画算出ステップで算出された全ての作業予定圃場を全圃場マップとして表示するとともに、作業日単位による前記作業予定圃場を日別圃場マップとして表示することを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項10に記載の農作業支援システムにおいて、前記全圃場マップでは前記作業日単位で前記作業予定圃場を異なる表示とし、前記日別圃場マップでは前記移動経路を表示することを特徴とする。
図1は本実施例による農作業支援システムを示すフロー図である。
本実施例による農作業支援システムは、時期が限定されている農作業について圃場における作業計画を提供するものであり、圃場情報データベース11、栽培情報データベース12、栽培作物情報データベース13、作業機・作業法情報データベース14、及び気象情報データベース15に記憶されているデータを適宜用いるとともに、農作業支援システムに必要なデータをデータベース10に記憶する。
栽培情報データベース12は、それぞれの圃場での作物の品目、品種、播種日(作付日)、及び実際に作業を行った防除作業日を記憶している。圃場識別記号によって圃場情報データベース11のデータとリンクさせている。圃場別に過去の栽培実績データを保有していることが好ましいが、少なくとも農作業支援システムで対象となる作業対象圃場については、新たに作付けを行う又は作付けを既に行って栽培が行われている作物について、品目、品種、播種日(作付日)、及び防除日を記憶する。
栽培作物情報データベース13は、作物の品目や品種別に発育及び栽培モデルを記憶している。
作業機・作業法情報データベース14は、作業に用いることができる作業機の種類、台数及び作業法を記憶している。作業法には、作業項目名、項目別作業能率、作業人員、必要資材などが要素として含まれる。
気象情報データベース15は、過去の気象データ実績や今後の気象予報を記憶している。
なお、データベース10には、栽培情報データベース12に記憶された播種日及び気象情報データベース15に記憶された気象データを用い、栽培作物情報データベース13に記憶された発育及び栽培モデルにて栽培作物に対する作業予定適期を演算して記憶していることが好ましい。この作業予定適期を圃場別にあらかじめデータベース10に記憶しておくことで、作業適期のある農作業の抽出が容易となる。
適期計算ステップ21では、農作業を行う必要のある作業対象圃場を抽出し、作業対象圃場別に作業適期を計算する。圃場別作業適期は、防除作業などの農作業が可能となる作業可能開始予定日と、防除作業などの農作業が不可となる前の作業可能最終予定日とを算出する。
作業適期は、例えば小麦の赤かび病防除では、開花期から1週間となり、作業可能開始予定日が開花期となり、作業可能最終予定日が開花期の6日後となる。ちなみに小麦の「開花期」は、圃場のおよそ50%の穂が開花した日とし、穂の1つでも花が咲いていればその穂は開花していると判断する。従って、開花期は期間ではなく特定の日を指す。なお、大豆の難防除雑草防除では、大豆2葉期と5葉期が防除適期(作業適期)となり、乾田直播水稲のヒエの除草防除ではヒエ5葉期に至るまでが防除適期(作業適期)となる。
適期計算ステップ21では、気象情報を用いて計算することが好ましく、作業可能開始予定日から作業可能最終予定日までの期間について、気象予報データが存在する場合には気象予報データを用い、気象予報データが存在しない場合には過去の気象データを用いることが好ましい。また、気象予報データを用いるか、過去の気象データを用いるかは、作業可能開始予定日又は作業可能最終予定日が、作業計画の出力日から所定日数以内か否かで算出することもできる。なお、気象予報データとしては、例えばメッシュ農業気象データシステム(The Agro-Meteorological Grid Square Data, NARO)で提供されている予測値を用いることができる。なお、同システムで提供されている予測値は26日間であるため、予測値が無い27日以降は過去の気象データを用いた平年値を予測値として用いる。
適期一覧表示ステップ23では、作業適期のある農作業の作業種別と、作業適期についての作業可能開始予定日及び作業可能最終予定日の少なくともいずれかとを表示することで、作業適期が作業種別とともに把握でき、作業スケジュールを組みやすい。
また、適期一覧表示ステップ23では、同一の作業種別で同一の作業適期となる作業対象圃場の圃場数と圃場総面積とを表示することで、作業適期別に圃場数と圃場総面積を把握でき、特に多筆圃場での全体把握が容易となる。そのために、コンピュータは、同一の作業種別で同一の作業適期となる作業対象圃場の圃場数と圃場総面積とを積算する。
また、適期一覧表示ステップ23では、同一の作業種別で異なる作業適期となる作業対象圃場について、作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを表示することで、異なる作業適期となる作業対象圃場についても作業適期毎に把握でき、特に多筆圃場での多品種の栽培や、播種日を異ならせた栽培での全体把握が容易となる。そのために、コンピュータは、同一の作業種別で異なる作業適期となる作業対象圃場について、作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを積算する。
また、適期一覧表示ステップ23では、異なる作業種別で同一の作業適期となる作業対象圃場について、作業種別毎で同一の作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを表示することで、異なる作業種別となる作業対象圃場についても作業適期毎に把握でき、特に多筆圃場で複数品目を栽培する場合での全体把握が容易となる。そのために、コンピュータは、異なる作業種別で同一の作業適期となる作業対象圃場について、作業種別毎で同一の作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを積算する。
適期一覧表示ステップ23では、農作業についてユーザに選択を促す。すなわち、ユーザは、適期一覧表示ステップ23で表示される農作業の中の一部の農作業を選択することができる(S24)。農作業の選択は、図4に示すチェック欄への入力によって行うことができる。
コンピュータは、作業選択ステップ24で選択された農作業を行う圃場情報を抽出する(S25)。
圃場マップ表示ステップ27では、抽出された作業対象圃場を圃場マップとして表示する。
ユーザが圃場確認を必要とせず(S26でNo)、作業計画の算出を行いたい場合には(S28でYes)、コンピュータはユーザに対して条件入力を促す(S29)。
条件入力ステップ29では、コンピュータは、農作業の作業開始日又は作業終了日、及び農作業の作業方法の入力を促す。
条件入力ステップ29で条件入力が行われると、作業計画算出ステップ30では、抽出された作業対象圃場について作業計画を算出する処理が行われる。
作業計画算出ステップ30で算出された作業計画について、作業開始日が条件入力された場合には作業終了日を、作業終了日が条件入力された場合には作業開始日を表示する(S31)。
算出された作業終了日が作業可能終了予定日を超える場合、又は算出された作業開始日が作業可能開始予定日より前となる場合、若しくは現在の日(作業計画の出力日)か、昨日以前の日となる場合には、適格では無いと判断し(S32でNo)、警告表示を行うとともに(S33)、条件の再入力を促す(S29)。
算出された作業終了日が作業可能終了予定日以前となる場合、又は算出された作業開始日が作業可能開始予定日以降となる場合には、適格であると判断する(S32でYes)。
ユーザが作業計画マップの表示を行いたい場合には(S34でYes)、コンピュータは作業計画マップを表示する(S35)。
作業計画マップ表示ステップ35では、作業計画算出ステップ30で算出された作業計画を表示する。
なお、作業計画の算出がユーザから要求されない場合には(S28でNo)、コンピュータはユーザに対して条件入力を促すことなく終了する(S37)。
1日の作業計画算出処理は、S41からS57によって行われる。
前処理ステップ44では、栽培情報によって同一作業種別であることを条件に、圃場位置座標と圃場間の移動経路とから、更には圃場面積を加味して圃場作業順の仮算出を行う。圃場位置座標が所定範囲に存在する圃場は、同一作業日で連続するように圃場作業順を算出する。また圃場間の移動経路は、移動時間が最小となるように算出する。圃場作業順の算出にあたっては圃場面積を積算することで、資材補充回数が少なくなるように算出する。なお、作業対象圃場が過去に行われた作業又は既に計算した履歴のある作業における対象圃場と同一又はほぼ一致する場合で、過去の同一作業種別に対する経路データがデータベース10に蓄積されている場合には、蓄積されている経路データを用いることができる。
資材の補充は、農作業の種別や圃場面積から算出する。マルチコプタを飛行により移動させる場合には、移動時間に要する消費電力も積算する。
資材補充が必要な場合には(S48でYes)、資材補充時間算出ステップ49で、資材に応じて必要となる資材補充時間を算出する。
資材補充が必要でない場合には(S48でNo)、資材補充時間算出ステップ49は行わない。
第N+1作業圃場選択ステップ56では、既に作業対象圃場として選択した第N作業圃場および第(N-1)作業対象圃場までの圃場を除いて、新たな第N+1作業対象圃場を選択する。例えば、第N作業対象圃場から最も近い位置座標にある圃場を選択する他、作業機の第N作業対象圃場からの移動経路による移動時間が最短となる圃場を選択する。
第1作業圃場選択ステップ45及び第N+1作業圃場選択ステップ56が作業圃場選択ステップである。
第N+1作業圃場選択ステップ56で第N+1作業対象圃場が選択されると、Nの値に1を加えて、第(N-1)作業圃場、第N作業圃場間移動経路算出ステップ46で第(N-1)作業圃場から第N作業圃場までの移動経路を算出する。
1日で全ての作業対象圃場について作業が完了する場合には(S58でNo)、作業計画算出処理(S30)は終了する(S59)。
1日では全ての作業対象圃場について作業を完了できない場合には(S58でYes)、残りの作業対象圃場について、2日目の作業計画算出処理として、S41に戻り、1日の作業計画算出処理(S41からS57)を行う。それでも全ての作業対象圃場について作業が完了しない場合には第3日の、というように、作業対象圃場のすべてについて作業が完了するまで繰り返し、その繰り返し回数Mを作業完了に必要な日数Mとして出力する。
図3及び図4は適期一覧表示ステップで表示される適期一覧表示画面イメージ図を示している。
図3では、作業適期のある農作業の作業種別として、栽培作物が「麦」の場合の「赤かび病防除」と、栽培作物が「XX」の場合の「追肥」とを示している。
図3に示すように、同一の作業種別である「赤かび病防除」及び「追肥」について、同一の作業適期となる作業対象圃場の圃場数と圃場総面積とを表示する。すなわち、例えば「赤かび病防除」については、作業可能開始予定日が2020/04/22、作業可能終了予定日が2020/04/28である作業適期では、作業対象圃場が52、圃場総面積が24haであり、作業可能開始予定日が2020/04/26、作業可能終了予定日が2020/05/02である作業適期では、作業対象圃場が60、圃場総面積が32haであることが表示されている。
同一の作業種別で同一の作業適期となる作業対象圃場については、それぞれ「チェック欄」が設けられている。
適期一覧表示画面では、「圃場マップ表示」、「作業計画」、及び「終了」指示ボタンが表示され、図4に示すように少なくとも一つのチェック欄への入力が行われていると、「圃場マップ表示」指示ボタンを指示することで、図5に示す圃場マップ表示画面に遷移して圃場マップを閲覧できる。
なお、「作業計画」指示ボタンを指示することで、図6に示す作業計画条件入力画面に遷移し、「終了」指示ボタンを指示することで適期一覧表示を終了することができる。
図5に示すように、作業適期の作業対象圃場がマップ上に着色されて表示される。なお、圃場情報データベース11に記録されている各圃場の位置情報と、マップに表示されるそれぞれの圃場の位置情報が予め関連付けられており、マップ上への表示は、作業対象圃場の位置座標と、マップが有する座標情報とを用いて行うことができる。マップは、あらかじめデータベース10に関連付けられて記録されている、圃場情報、栽培情報を基に作成される。マップには経路設定に利用できる道路情報が含まれる。
作業適期が異なる作業対象圃場を表示する場合には、作業適期毎に作業対象圃場を異なる表示とすることで、作業適期毎に作業対象圃場を把握でき、特に多筆圃場での全体把握を容易に行える。
図4において、複数欄のチェック欄に入力が行われた場合には、作業適期が異なる作業対象圃場が表示され、「異なる表示」は、例えば、色分け、パターン分けなどで区別して表示することができる。
図5に示す圃場マップ表示画面で「適期一覧に戻る」指示ボタンを指示することで図3又は図4に示す画面に遷移する。
図5に示す圃場マップ表示画面で「作業計画」指示ボタンを指示することで、図6に示す作業計画条件入力画面に遷移する。
図6に示すように、作業計画の対象として選択した作業適期について、農作業の作業種別、作業可能開始予定日、作業可能終了予定日、作業対象圃場の圃場数と圃場総面積とが表示される。
図6に示す作業計画条件入力画面において、作業計画についての条件を入力する。
条件として、「作業開始日」、又は、「作業終了日」のいずれかを入力する。図6では「作業開始日」を入力した状態を示している。このように、単なる作業日数ではなく作業開始日又は作業終了日を条件とすることで、過去の気象実績や気象予報を用いた作業計画とすることができる。
また、作業に用いる「作業方法(作業機と人員構成)」の種類と「組数」を入力する。
図7に示すように、作業方法として「マルチコプタA」が選択されている場合には、作業人数、タンク容量、散布速度、吐出量、飛行時間、及び作業時間などの詳細情報を確認することができる。また、図7に示す詳細内容については、必要に応じて修正や変更を行うことができる。
このように、作業計画算出ステップ30では、農作業の作業開始日又は作業終了日、及び農作業の作業方法を入力条件として算出することで、ユーザの状況に合わせた作業計画とすることができる。
図7に示す詳細表示画面において「戻る」指示ボタンを指示することで図6の画面に遷移する。
図6に示す画面において、「実行」指示ボタンを指示することで、作業計画算出処理が行われ(S30)、図8に示す作業結果表示画面に遷移する。
図8に示すように、「作業開始日」を条件入力している場合には、作業計画結果として「作業終了日」が表示される。なお、「作業終了日」を条件入力している場合には、作業計画結果として「作業開始日」が表示される。
「作業終了日」が、作業適期(作業可能終了予定日)を過ぎてしまう場合には、作業適期までに作業が終了しない旨の警告と、条件の再入力を促す。
なお、この時点で「作業計画マップ表示」指示ボタンを指示することで、作業適期に作業できない圃場が特定された形で表示される。作業適期に作業できない圃場が特定されたマップ表示イメージを図11(b)に示す。後述するように図11(a)は全作業計画の対象となる作業予定圃場全てが表示されたマップ表示イメージであり、作業適期に作業できない圃場は、作業予定圃場と、異なる色又はパターンで表示される。なお、図11(b)に示す矢印は、説明の都合で、作業適期に作業できない圃場を指し示している。
図9に示すように、「作業開始日」を「2020/04/23」に変更し、「再計算」指示ボタンを指示することで図10に示す作業計画結果画面に遷移する。
図10に示すように、改めて、「作業計画結果」が表示される。
「作業開始日」を「2020/04/23」と変更したことで、 「作業終了日」が「2020/04/25」と表示されている。また、「作業終了日」が、作業適期前であるため、「適期終了までの猶予日数」を表示している。
なお、実績気象情報や、気象予報情報から、作業期間中に降雨の可能性が高ければ、猶予日数を更に増やす旨を表示することが好ましい。なお、例えば作業開始日を作業可能開始予定日から3日後に設定している場合には、作業開始日を作業可能開始予定日とすることで猶予日数を2日増やすことができる。
図10に示す作業計画結果画面において、「作業計画マップ表示」指示ボタンを指示することで図11に示す作業計画マップ画面に遷移する。
図11(a)は、全作業計画の対象となる作業予定圃場全てを表示し、図11(b)は作業適期に作業できない圃場を特定して表示している。
図11(a)では、「2020/04/23」から「2020/04/25」までの3日間を、それぞれの作業日別に異なる表示としている。異なる表示は、例えば着色やパターン区分で行う。
このように、算出された全ての作業予定圃場を全圃場マップとして表示し、全圃場マップでは作業日単位で作業予定圃場を異なる表示とすることで、全圃場マップでは作業日別単位での作業予定圃場の分布を把握できる。
また、作業日単位で作業順序を図示し、更には圃場間の移動ルート、圃場内作業時間、資材補充場所、資材補充時間などを表示することが好ましい。
図11に示す作業計画マップ画面において「日別表示」指示ボタンを指示することで図12に示す作業マップ画面に遷移する。
図12では、作業開始日となる「2020/04/23」の作業計画を示し、「2020/04/23」に作業する圃場と、作業順序を図示している。作業順序は画面上のそれぞれの圃場の上又は横に表示される。
図12に示す日別圃場マップにおいても、圃場間の移動ルート、圃場内作業時間、資材補充場所、資材補充時間などを表示することが好ましい。
図12に示す日別圃場マップにおいて、「全体表示」指示ボタンを指示することで、図11に示す全圃場マップを表示でき、「翌日表示」指示ボタンを指示することで図13に示す翌日の日別圃場マップが表示される。
図13に示す日別圃場マップにおいて、「前日表示」指示ボタンを指示することで、図12に示す日別圃場マップを表示でき、「翌日表示」指示ボタンを指示することで翌日「2020/04/25」の日別圃場マップを表示することができる。
このように、圃場マップ表示ステップ27や作業計画マップ表示ステップ35では、農作業の作業種別毎に作業対象圃場を異なる表示とすることで、作業種別毎にも作業対象圃場を把握できるため、特に多筆圃場での全体把握を容易に行える。
また、作業計画マップ表示ステップ35では、全圃場マップとともに日別圃場マップを表示することで、全体把握が容易となるとともに、作業日単位での作業予定圃場の把握が容易となる。
11 圃場情報データベース
12 栽培情報データベース
13 栽培作物情報データベース
14 作業機・作業法情報データベース
15 気象情報データベース
Claims (11)
- 時期が限定されている農作業について圃場における作業計画を提供する農作業支援システムであって、
コンピュータが、
前記農作業を行う必要のある作業対象圃場を抽出し、前記作業対象圃場別に作業適期を計算する適期計算ステップと、
所定期間内に前記作業適期がある前記農作業を抽出する農作業抽出ステップと、
前記作業適期のある前記農作業を表示する適期一覧表示ステップと、
抽出された前記作業対象圃場について前記作業計画を算出する作業計画算出ステップと、
抽出された前記作業対象圃場を圃場マップとして表示する圃場マップ表示ステップと、
前記作業計画算出ステップで算出された前記作業計画を表示する作業計画マップ表示ステップと
を有し、
前記作業計画算出ステップでは、
前記作業対象圃場の中から第1作業圃場より第(N-1)(ただしNは計算時の前記作業対象圃場の数を示す)作業圃場を選択する作業圃場選択ステップと、
スタート地点から前記第1圃場より順次圃場を経由し前記第(N-1)作業圃場まで、及び前記第(N-1)作業圃場から第N作業圃場まで、及び第N作業圃場から終了地点へ戻る際の移動経路を算出する経路算出ステップと、
前記農作業の作業方法に用いる作業機が前記経路算出ステップで算出された前記経路の移動に要する移動時間を算出する移動時間算出ステップと、
それぞれの前記作業対象圃場についての面積及び形状と前記作業方法とにより圃場内作業時間を算出する圃場内作業時間算出ステップと、
前回の資材補給時点より前記第N作業圃場までに積算される作業面積に応じて必要とされる資材補給作業時間や前記作業機の積み下ろしについての圃場外作業時間を算出する圃場外作業時間算出ステップと、
前記第N作業圃場から前記終了地点へ戻る際の帰還経路および帰還時間を算出する帰還経路時間算出ステップとを有し、
前記移動時間算出ステップで算出される前記移動時間と、前記圃場内作業時間算出ステップで算出される前記圃場内作業時間と、前記圃場外作業時間算出ステップで算出される前記圃場外作業時間と、前記帰還経路時間算出ステップで算出される前記帰還時間とを積算し、積算した作業時間が1日の作業可能時間以内となるように作業予定圃場を算出する
ことを特徴とする農作業支援システム。 - 前記適期一覧表示ステップでは、前記農作業抽出ステップで抽出する前記作業適期のある前記農作業の作業種別と、前記適期計算ステップで計算する前記作業適期についての作業可能開始予定日及び作業可能最終予定日の少なくともいずれかと、を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の農作業支援システム。 - 前記コンピュータが、
同一の前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場の圃場数と圃場総面積とを積算し、
前記適期一覧表示ステップでは、同一の前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場の前記圃場数と前記圃場総面積とを表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の農作業支援システム。 - 前記コンピュータが、
同一の前記作業種別で異なる前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを積算し、
前記適期一覧表示ステップでは、同一の前記作業種別で異なる前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業適期毎に前記圃場数と前記圃場総面積とを表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の農作業支援システム。 - 前記コンピュータが、
異なる前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業種別毎で同一の前記作業適期毎に圃場数と圃場総面積とを積算し、
前記適期一覧表示ステップでは、異なる前記作業種別で同一の前記作業適期となる前記作業対象圃場を、前記作業種別毎で同一の前記作業適期毎に前記圃場数と前記圃場総面積とを表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の農作業支援システム。 - 前記作業計画算出ステップでは、前記適期一覧表示ステップで表示される前記農作業の中で選択された前記農作業について前記作業計画を算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の農作業支援システム。 - 前記作業計画算出ステップでは、前記農作業の作業開始日又は作業終了日、及び前記農作業の作業方法を入力条件として算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の農作業支援システム。 - 前記圃場マップ表示ステップ又は前記作業計画マップ表示ステップでは、前記作業適期毎に前記作業対象圃場を異なる表示とした
ことを特徴とする請求項1に記載の農作業支援システム。 - 前記圃場マップ表示ステップ又は前記作業計画マップ表示ステップでは、前記農作業の作業種別毎に前記作業対象圃場を異なる表示とした
ことを特徴とする請求項1に記載の農作業支援システム。 - 前記作業計画マップ表示ステップでは、前記作業計画算出ステップで算出された全ての作業予定圃場を全圃場マップとして表示するとともに、作業日単位による前記作業予定圃場を日別圃場マップとして表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の農作業支援システム。 - 前記全圃場マップでは前記作業日単位で前記作業予定圃場を異なる表示とし、前記日別圃場マップでは前記移動経路を表示する
ことを特徴とする請求項10に記載の農作業支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020172411A JP7644472B2 (ja) | 2020-10-13 | 2020-10-13 | 農作業支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
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