JP2022063560A - エンジン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であるか否かの判定をより適切に行なう。【解決手段】エンジンを運転する際には、燃料噴射弁の燃料噴射量に対するリッチ補正の実行時に空燃比センサにより検出される検出空燃比がリッチ側閾値以下に至ると、燃料噴射量に対するリーン補正の実行に切り替えると共に、リーン補正の実行時に検出空燃比がリーン側閾値以上に至ると、リッチ補正の実行に切り替える。そして、リッチの補正の実行時に、検出空燃比が第1所定範囲内である条件、および、浄化触媒の最大酸素吸蔵量に対する現在の酸素吸蔵量の割合である酸素吸蔵量割合が第2所定範囲内である条件が成立しているときに、浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であると判定する。【選択図】図5
Description
本発明は、エンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、燃料噴射弁を有するエンジンと、エンジンの排気系に取り付けられると共に酸素を吸蔵および脱離可能な浄化触媒と、排気系の浄化触媒よりも下流側に取り付けられた空燃比センサとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このエンジン装置では、エンジンを運転する際には、燃料噴射弁の燃料噴射量に対するリッチ補正の実行時に空燃比センサの検出値がリッチ側閾値以下に至ると、燃料噴射量に対するリーン補正の実行に切り替えると共に、リーン補正の実行時に空燃比センサの検出値がリーン側閾値以上に至ると、リッチ補正の実行に切り替える。また、リッチ補正の実行時に、空燃比センサの検出値の今回値と前回値との差の絶対値が閾値以下のときに、空燃比センサの検出値を積算して積算値を演算し、その積算回数が所定回数以上に至ると、積算値を用いて、空燃比センサの検出値の基準値からのずれ量に関するずれ量表現値を更新する。
こうしたエンジン装置では、リッチ補正の実行時に、浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であるか否かをより適切に判定することが課題の一つとされている。空燃比センサの検出値が所定範囲内であるか否かに基づいてこの判定を行なうことが考えられるものの、これだけでは、この判定を適切に行なえていない可能性があった。
本発明のエンジン装置は、浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であるか否かの判定をより適切に行なうことを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
燃料噴射弁を有するエンジンと、
前記エンジンの排気系に取り付けられると共に酸素を吸蔵および脱離可能な浄化触媒と、
前記排気系の前記浄化触媒よりも下流側に取り付けられた空燃比センサと、
前記エンジンを運転する際には、前記燃料噴射弁の燃料噴射量に対するリッチ補正の実行時に前記空燃比センサにより検出される検出空燃比がリッチ側閾値以下に至ると、前記燃料噴射量に対するリーン補正の実行に切り替えると共に、前記リーン補正の実行時に前記検出空燃比がリーン側閾値以上に至ると、前記リッチ補正の実行に切り替える制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記リッチの補正の実行時に、前記検出空燃比が第1所定範囲内である条件、および、前記浄化触媒の最大酸素吸蔵量に対する現在の酸素吸蔵量の割合である酸素吸蔵量割合が第2所定範囲内である条件が成立しているときに、前記浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であると判定する、
ことを要旨とする。
燃料噴射弁を有するエンジンと、
前記エンジンの排気系に取り付けられると共に酸素を吸蔵および脱離可能な浄化触媒と、
前記排気系の前記浄化触媒よりも下流側に取り付けられた空燃比センサと、
前記エンジンを運転する際には、前記燃料噴射弁の燃料噴射量に対するリッチ補正の実行時に前記空燃比センサにより検出される検出空燃比がリッチ側閾値以下に至ると、前記燃料噴射量に対するリーン補正の実行に切り替えると共に、前記リーン補正の実行時に前記検出空燃比がリーン側閾値以上に至ると、前記リッチ補正の実行に切り替える制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記リッチの補正の実行時に、前記検出空燃比が第1所定範囲内である条件、および、前記浄化触媒の最大酸素吸蔵量に対する現在の酸素吸蔵量の割合である酸素吸蔵量割合が第2所定範囲内である条件が成立しているときに、前記浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であると判定する、
ことを要旨とする。
本発明のエンジン装置では、エンジンを運転する際には、燃料噴射弁の燃料噴射量に対するリッチ補正の実行時に空燃比センサにより検出される検出空燃比がリッチ側閾値以下に至ると、燃料噴射量に対するリーン補正の実行に切り替えると共に、リーン補正の実行時に検出空燃比がリーン側閾値以上に至ると、リッチ補正の実行に切り替える。そして、リッチの補正の実行時に、検出空燃比が第1所定範囲内である条件、および、浄化触媒の最大酸素吸蔵量に対する現在の酸素吸蔵量の割合である酸素吸蔵量割合が第2所定範囲内である条件が成立しているときに、浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であると判定する。これにより、浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であるか否かの判定を、酸素吸蔵量割合を考慮せずに行なうものに比して、より適切に行なうことができる。
本発明のエンジン装置において、前記制御装置は、前記浄化触媒を通過した排気の空燃比が前記ストイキ範囲内であると判定している条件を含む積算条件が成立しているときに、前記検出空燃比を積算して積算空燃比を演算し、前記積算条件が成立から非成立になった後に、前記積算空燃比に基づいて前記検出空燃比のずれ量に関連するずれ量関連学習値を更新するものとしてもよい。
この場合、前記積算条件は、前記検出空燃比の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以下である条件、前記エンジンを定常運転している条件、のうちの少なくとも1つを更に含むものとしてもよい。こうすれば、積算空燃比をより適切に演算することができる。
また、前記制御装置は、前記ずれ量関連学習値を用いて前記リッチ側閾値および前記リーン側閾値を設定するものとしてもよい。こうすれば、リッチ側閾値およびリーン側閾値をより適切に設定することができる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのエンジン装置10の構成の概略を示す構成図である。実施例のエンジン装置10は、図示するように、エンジン12と、エンジン12を制御する電子制御ユニット70とを備える。このエンジン装置10は、エンジン12からの動力を用いて走行する一般的な車両や、エンジン12に加えてモータを備える各種のハイブリッド車両、エンジン12からの動力を用いて作動する移動しない設備(例えば、建設設備など)などに搭載される。
エンジン12は、例えばガソリンや軽油などを燃料として吸気・圧縮・膨張・排気の4行程により動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン12は、エアクリーナ22により清浄された空気を吸気管23に吸入してスロットルバルブ24、サージタンク25の順に流通させると共に吸気管23のサージタンク25よりも下流側で燃料噴射弁26から燃料を噴射し、空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ28を介して燃焼室29に吸入し、点火プラグ30による電気火花により爆発燃焼させて、爆発燃焼によるエネルギにより押し下げられるピストン32の往復運動をクランクシャフト14の回転運動に変換する。燃焼室29から排気バルブ33を介して排気管34に排出される排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元浄化触媒)36aを有する浄化装置36を介して外気に排出される。
電子制御ユニット70は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポートを有するマイクロコンピュータを備える。電子制御ユニット70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、エンジン12のクランクシャフト14の回転位置を検出するクランクポジションセンサ14aからのクランク角θcrや、エンジン12の冷却水の温度を検出する水温センサ40からの冷却水温Twを挙げることができる。吸気バルブ28を開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ33を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ42からのカム角θci,θcoも挙げることができる。スロットルバルブ24のポジション(開度)を検出するスロットルポジションセンサ24aからのスロットル開度THや、吸気管23のスロットルバルブ24よりも上流側に取り付けられたエアフローメータ23aからの吸入空気量Qa、吸気管23のスロットルバルブ24よりも上流側に取り付けられた温度センサ23tからの吸気温Taも挙げることができる。排気管34の浄化装置36よりも上流側に取り付けられたフロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFuや、排気管34の浄化装置36よりも下流側に取り付けられたリヤ空燃比センサ38からのリヤ空燃比AFdも挙げることができる。
電子制御ユニット70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力される。電子制御ユニット70から出力される信号としては、例えば、スロットルバルブ24のポジションを調節するスロットルモータ24mへの制御信号や、燃料噴射弁26への制御信号、点火プラグ30への制御信号を挙げることができる。電子制御ユニット70は、クランクポジションセンサ14aからのクランク角θcrに基づいてエンジン12の回転数Neを演算する。また、電子制御ユニット70は、エアフローメータ23aからの吸入空気量Qaとエンジン12の回転数Neとに基づいて、負荷率(エンジン12の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算する。
こうして構成された実施例のエンジン装置10では、電子制御ユニット70は、エンジン12が要求負荷率KL*に基づいて運転されるように、スロットルバルブ24の開度を制御する吸入空気量制御や、燃料噴射弁26からの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御、点火プラグ30の点火時期を制御する点火制御などを行なう。
ここで、エンジン12の燃料噴射制御について説明する。図2は、電子制御ユニット70によりエンジン12の燃料噴射制御を行なう際の制御ブロックの一例を示す制御ブロック図である。図示するように、電子制御ユニット70は、エンジン12の燃料噴射制御を行なう際の制御ブロックとして、ベース噴射量設定部90と、メインフィードバック部91と、サブフィードバック部92と、目標噴射量設定部93と、噴射弁制御部94と、ずれ量関連学習部95と、酸素吸蔵量推定部96とを有する。
ベース噴射量設定部90は、負荷率KLに基づいて、燃焼室29内の混合気の空燃比を目標空燃比とするための燃料噴射弁26の目標噴射量Qf*のベース値であるベース噴射量Qfbを設定する。ここで、目標空燃比としては、実施例では、ストイキ(理論空燃比)が用いられる。ベース噴射量Qfbは、例えば、燃焼室29内の混合気の空燃比を目標空燃比とするための単位噴射量(負荷率KLの1%当たりの噴射量)Qfpuに負荷率KLを乗じて演算される。負荷率KLは、上述したように、エアフローメータ23aからの吸入空気量Qaと、クランクポジションセンサ14aからのエンジン12のクランク角θcrに基づいて演算されるエンジン12の回転数Neと、に基づいて演算される。
メインフィードバック部91は、フロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFuを制御用空燃比AFu*にするためのフィードバック制御により補正値δafを演算し、演算した補正値δafに値1を加えた値を補正係数Kafに設定する。ここで、制御用空燃比AFu*は、サブフィードバック部92により設定される。補正値δafは、例えば、式(1)に示すように、フロント空燃比AFuと制御用空燃比AFu*と比例項のゲインKpと積分項のゲインKiとを用いたフィードバック制御の関係式を用いて演算される。
δaf=Kp・(AFu-AFu*)+Ki・∫(AFu-AFu*)dt (1)
サブフィードバック部92は、リヤ空燃比センサ38からのリヤ空燃比AFdに基づいて、制御用空燃比AFu*にリッチ側の値を設定するリッチ補正と、制御用空燃比AFu*にリーン側の値を設定するリーン補正と、を交互に行なう。以下、この処理を「サブフィードバック補正」という。リッチ補正やリーン補正は、浄化触媒36aの酸素吸蔵量を調節するために行なわれる。サブフィードバック部92の詳細については後述する。
目標噴射量設定部93は、ベース噴射量Qfbに補正係数Kafを乗じた値を燃料噴射弁26の目標噴射量Qf*に設定する。噴射弁制御部94は、燃料噴射弁26から目標噴射量Qf*の燃料噴射が行なわれるように燃料噴射弁26を制御する。
したがって、リーン補正の実行時には、フロント空燃比AFuが制御用空燃比AFu*よりも小さく(リッチ側であり)、基本的に、式(1)によって補正値δafが負の値になり、補正係数Kafが値1よりも小さくなり、目標噴射量Qf*がベース噴射量Qfbよりも少なくなる。また、リッチ補正の実行時には、フロント空燃比AFuが制御用空燃比AFu*よりも大きく(リーン側であり)、基本的に、式(1)によって補正値δafが正の値になり、補正係数Kafが値1よりも大きくなり、目標噴射量Qf*がベース噴射量Qfbよりも多くなる。
ずれ量関連学習部95は、リヤ空燃比センサ38からのリヤ空燃比AFdのずれ量(以下、「センサずれ量」という)に関するずれ量関連学習値を更新する。実施例では、ずれ量関連学習値として、ストイキ学習値AFdstを用いるものとした。ストイキ学習値AFdstは、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキ(理論空燃比)を含むストイキ範囲内であるときのリヤ空燃比AFdに関する学習値である。浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキのときのリヤ空燃比AFdの基準値(予め設定された値)であるストイキ基準値AFsをストイキ学習値AFdstから減じた値(AFdst-AFs)は、センサずれ量を反映した値となる。ずれ量関連学習部95の詳細については後述する。
酸素吸蔵量推定部96は、フロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFuおよび/またはリヤ空燃比センサ38からのリヤ空燃比AFdと、エアフローメータ23aからの吸入空気量Qaとに基づいて、浄化触媒36aの酸素吸蔵量OSや、最大酸素吸蔵量OSmax、酸素吸蔵量割合Ro(または酸素脱離量割合Rod)を推定する。ここで、最大酸素吸蔵量OSmaxは、酸素吸蔵量OSの最大値であり、リーン補正からリッチ補正に切り替わるときの酸素吸蔵量OSに相当する。酸素吸蔵量割合Roは、現在の酸素吸蔵量OSの最大酸素吸蔵量OSmaxに対する割合である。酸素脱離量割合Rodは、現在の酸素脱離量(最大酸素吸蔵量OSmaxから現在の酸素吸蔵量OSを減じた値)の最大酸素吸蔵量OSmaxに対する割合である。
次に、サブフィードバック部92の詳細について説明する。図3は、サブフィードバック部92により実行されるサブフィードバック補正ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。なお、実施例では、本ルーチンの繰り返しの実行が開始されるとき(エンジン12を始動してから初回の実行が開始されるとき)に、後述のリッチ補正フラグFrに値1が設定される。
図3のサブフィードバック補正ルーチンでは、サブフィードバック部92は、最初に、リヤ空燃比センサ38からのリヤ空燃比AFdを入力すると共に(ステップS100)、リッチ補正フラグFrの値を調べる(ステップS110)。ここで、リッチ補正フラグFrは、リッチ補正の実行時には値1が設定され、リーン補正の実行時には値0が設定されるフラグである。
ステップS110でリッチ補正フラグFrが値1のとき、即ち、リッチ補正の実行時には、リヤ空燃比AFdを、ストイキ基準値AFsからサブオフセット量εRを減じたリッチ側閾値(AFs-εR)と比較する(ステップS120)。この処理は、リヤ空燃比AFdがある程度リッチ側の値になったか否か、即ち、浄化触媒36aを通過した排気中の未燃焼燃料量がある程度増加したか否かを判定する処理である。
ステップS120でリヤ空燃比AFdがリッチ側閾値(AFs-εR)よりも大きいときには、未だにリヤ空燃比AFdがある程度リッチ側の値になっていないと判断し、ストイキ基準値AFsからメインオフセット量δRを減じた値(AFs-δR)を制御用空燃比AFu*に設定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。ここで、メインオフセット量δRは、サブオフセット量εR以上の範囲内で設定される。例えば、メインオフセット量δRには、サブオフセット量εRにマージンを加えた値が設定される。この場合、リッチ補正の実行を継続することになる。
ステップS120でリヤ空燃比AFdがリッチ側閾値(AFs-εR)以下のときには、リヤ空燃比AFdがある程度リッチ側の値になったと判断し、リッチ補正フラグFrに値0を設定し(ステップS130)、ストイキ基準値AFsにメインオフセット量δLを加えた値(AFs+δL)を制御用空燃比AFu*に設定して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。ここで、メインオフセット量δLは、後述のサブオフセット量εL以上の範囲内で設定される。例えば、メインオフセット量δLには、サブオフセット量εLにマージンを加えた値が設定される。このようにして、リッチ補正の実行からリーン補正の実行に切り替えるのである。
ステップS110でリッチ補正フラグFrが値0のとき、即ち、リーン補正の実行時には、リヤ空燃比AFdを、ストイキ基準値AFsにサブオフセット量εLを加えたリーン側閾値(AFs+εL)と比較する(ステップS150)。この処理は、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になったか否か、即ち、浄化触媒36aを通過した排気中の酸素量がある程度増加したか否かを判定する処理である。
ステップS150でリヤ空燃比AFdがリーン側閾値(AFs+εL)未満のときには、未だリヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になっていないと判断し、上述のステップS140の処理により、値(AFs+δL)を制御用空燃比AFu*に設定して、本ルーチンを終了する。この場合、リーン補正の実行を継続することになる。
ステップS150でリヤ空燃比AFdがリーン側閾値(AFs+εL)以上のときには、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になったと判断し、リッチ補正フラグFrに値1を設定し(ステップS160)、上述のステップS170の処理により、値(AFs-δR)を制御用空燃比AFu*に設定して、本ルーチンを終了する。このようにして、リーン補正の実行からリッチ補正の実行に切り替えるのである。
図4は、リヤ空燃比AFdやリッチ補正フラグFrの様子の一例を示す説明図である。図示するように、リッチ補正フラグFrが値0のとき(リーン補正の実行時)にリヤ空燃比AFdがリーン側閾値(AFs+εL)以上に至ると(時刻t11,t13)、リッチ補正フラグFrを値1に切り替える(リッチ補正の実行に切り替える)。また、リッチ補正フラグFrが値1のとき(リッチ補正の実行時)にリヤ空燃比AFdがリッチ側閾値(AFs-εR)以下に至ると(時刻t12)、リッチ補正フラグFrを値0に切り替える(リーン補正の実行に切り替える)。以下、リーン補正およびリッチ補正のうちの一方の開始から他方の終了まで(例えば、時刻t11~t13)を「サブフィードバック補正の1周期」という。
なお、リッチ補正の実行時には、ベース噴射量Qfbよりも多い値を目標噴射量Qf*に設定して燃料噴射弁26を制御するから、浄化触媒36aに流入する排気には、その排気中の酸素と過不足なく反応する未燃焼燃料量よりも多量の未燃焼燃料が含まれる。この多量の未燃焼燃料は、排気中の酸素や浄化触媒36aに吸蔵されている酸素により酸化されるから、浄化触媒36aを通過した排気中の酸素量や未燃焼燃料量は十分に少なくなる。これにより、図示するように、リヤ空燃比AFdがストイキ基準値AFs付近のときに、リヤ空燃比AFdの単位時間当たりの変化量であるリヤ空燃比変化率ΔAFdの絶対値が小さくなっている。
次に、ずれ量関連学習部95の詳細について説明する。図5は、ずれ量関連学習部95により実行されるずれ量関連学習ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。なお、実施例では、本ルーチンの繰り返しの実行が開始される(エンジン12を始動してから初回の実行が開始される)ときに、後述のリーン履歴フラグFlや積算空燃比AFdsumや積算回数Nad、平均空燃比AFdaveにそれぞれ初期値としての値0が設定される。
図5のずれ量関連学習ルーチンでは、ずれ量関連学習部95は、最初に、リヤ空燃比AFdやリヤ空燃比変化率ΔAFd、酸素吸蔵量割合Ro、リッチ補正フラグFr、定常運転フラグFstなどのデータを入力する(ステップS200)。ここで、リヤ空燃比AFdは、リヤ空燃比センサ38により検出された値が入力される。リヤ空燃比変化率ΔAFdは、リヤ空燃比AFdの単位時間(例えば、本ルーチンの実行間隔)当たりの変化量として演算された値が入力される。酸素吸蔵量割合Roは、酸素吸蔵量推定部96により演算(推定)された値が入力される。リッチ補正フラグFrは、サブフィードバック部92により実行されるサブフィードバック補正ルーチンにより設定された値が入力される。定常運転フラグFstは、定常運転フラグ設定ルーチン(図示省略)により設定された値が入力される。定常運転フラグ設定ルーチンでは、電子制御ユニット70は、エンジン12の吸入空気量Qaや回転数Ne、要求負荷率KL*、負荷率KLのうちの少なくとも1つの単位時間当たりの変化量に基づいてエンジン12を定常運転しているか否かを判定し、エンジン12を定常運転しているときには、定常運転フラグFstに値1を設定し、エンジン12を定常運転していないときには、定常運転フラグFstに値0を設定する。
こうしてデータを入力すると、前回および今回のリッチ補正フラグ(前回Fr),(今回Fr)の値を調べる(ステップS210)。そして、前回および今回のリッチ補正フラグ(前回Fr),(今回Fr)が何れも値0のとき、即ち、リーン補正の実行を継続しているときには、リーン履歴フラグFlの値を調べる(ステップS220)。ここで、リーン履歴フラグFlは、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になった履歴があるときには値1が設定され、その履歴がないとき(リセットされたときを含む)には値0が設定されるフラグである。
ステップS220でリーン履歴フラグFlが値0のとき、即ち、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になった履歴がないときには、リヤ空燃比AFdを閾値AFdrefと比較する(ステップS230)。ここで、閾値AFdrefは、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になったか否かを判定するのに用いられる閾値であり、例えば、上述のリーン側閾値(AFs+εL)よりも若干小さい値が用いられる。
ステップS230でリヤ空燃比AFdが閾値AFdref未満のときには、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になっていないと判断し、リーン履歴フラグFlを切り替えることなく即ち値0で保持して、本ルーチンを終了する。ステップS230でリヤ空燃比AFdが閾値AFdref以上のときには、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になったと判断し、リーン履歴フラグFlに値1を設定し即ち値0から値1に切り替え(ステップS240)、積算空燃比AFdsumや積算回数Nad、平均空燃比AFdaveを値0にリセットして(ステップS250)、本ルーチンを終了する。そして、ステップS220でリーン履歴フラグFlが値1のとき、即ち、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になった履歴があるときには、リーン履歴フラグFlを切り替えることなく即ち値1で保持して、本ルーチンを終了する。
ステップS210で今回のリッチ補正フラグ(今回Fr)が値1のとき、即ち、リッチ補正を実行しているときには、定常運転フラグFstの値を調べる(ステップS260)。そして、定常運転フラグFstが値0のとき、即ち、エンジン12を定常運転していないときには、積算空燃比AFdsumや積算回数Nadを演算(更新)することなく、本ルーチンを終了する。
ステップS260で定常運転フラグFstが値1のとき、即ち、エンジン12を定常運転しているときには、リーン履歴フラグFlの値を調べる(ステップS270)。そして、リーン履歴フラグFlが値0のとき、即ち、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になった履歴がないときには、積算空燃比AFdsumや積算回数Nadを演算(更新)することなく、本ルーチンを終了する。
ステップS270でリーン履歴フラグFlが値1のとき、即ち、リヤ空燃比AFdがある程度リーン側の値になった履歴があるときには、リヤ空燃比AFdが閾値AFd1以下で且つ閾値AFd1よりも小さい閾値AFd2以上である第1条件の成立の有無を判定すると共に(ステップS280)、酸素吸蔵量割合Roが閾値Ro1以下で且つ閾値Ro1よりも小さい閾値Ro2以上である第2条件の成立の有無を判定する(ステップS290)。ここで、閾値AFd1および閾値AFd2や閾値Ro1および閾値Ro2は、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキ(理論空燃比)を含むストイキ範囲内であるか否かを判定するのに用いられる閾値である。閾値AFd1および閾値AFd2や閾値Ro1および閾値Ro2は、実験や解析により予め定められる。実施例では、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であるか否かの判定を、第1条件および第2条件の成立の有無を考慮して行なうから、第2条件の成立の有無を考慮せずに第1条件の成立の有無だけを考慮して行なうものに比して、より適切に行なうことができる。
ステップS280でリヤ空燃比AFdが閾値AFd1よりも大きいまたは閾値AFd2よりも小さい(第1条件が成立していない)ときや、ステップS290で酸素吸蔵量割合Roが閾値Ro1よりも大きいまたは閾値Ro2よりも小さい(第2条件が成立していない)ときには、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキ範囲内でないと判断し、積算空燃比AFdsumや積算回数Nadを演算(更新)することなく、本ルーチンを終了する。
ステップS280でリヤ空燃比AFdが閾値AFd1以下で且つ閾値AFd2以上であり(第1条件が成立しており)、且つ、ステップS290で酸素吸蔵量割合Roが閾値Ro1以下で且つ閾値Ro2以上である(第2条件が成立している)ときには、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であると判断し、リヤ空燃比変化率ΔAFdの絶対値が閾値ΔAFd1以下である第3条件の成立の有無を判定する(ステップS300)。ここで、閾値ΔAFd1は、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比の単位時間当たりの変化量(変化率)の絶対値が値0付近であるか否かを判定するのに用いられる閾値である。閾値ΔAFd1は、実験や解析により予め定められる。
ステップS300でリヤ空燃比変化率ΔAFdの絶対値が閾値ΔAFd1よりも大きい(第3条件が成立していない)ときには、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比の変化率の絶対値が値0付近でないと判断し、積算空燃比AFdsumや積算回数Nadを演算(更新)することなく、本ルーチンを終了する。
ステップS300でリヤ空燃比変化率ΔAFdの絶対値が閾値ΔAFd1以下である(第3条件が成立している)ときには、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比の変化率の絶対値が値0付近であると判断し、現在の積算空燃比(現在AFdsum)にリヤ空燃比AFdを加えた値を新たな積算空燃比AFdsumに設定すると共に(ステップS310)、積算回数Nadを値1だけカウントアップして更新して(ステップS320)、本ルーチンを終了する。
ステップS210で、前回のリッチ補正フラグ(前回Fr)が値1で且つ今回のリッチ補正フラグ(今回Fr)が値0のとき、即ち、リッチ補正の実行からリーン補正の実行に切り替わったときには、積算空燃比AFdsumを積算回数Nadで除して平均空燃比AFdaveを演算すると共に(ステップS330)、演算した平均空燃比AFdaveになまし処理を施した値を新たなストイキ学習値AFdstに設定して(ステップS340)、本ルーチンを終了する。ここで、ステップS340の処理は、例えば、式(2)に示すように、平均空燃比AFdaveと現在のストイキ学習値(現在AFdst)と時定数τとを用いたなまし処理の関係式を用いて演算される。なお、実施例では、本ルーチンの繰り返しの実行が開始される(初回の実行が開始される)ときに、ストイキ学習値AFdstに、初期値としてのストイキ基準値AFsが設定される。
AFdst=現在AFdst・τ+AFdave・(1-τ) (2)
このように、実施例では、今回のリッチ補正フラグ(今回Fr)と定常運転フラグFstとリーン履歴フラグFlとが何れも値1であるときにおいて、第1条件、第2条件、第3条件の全てが成立しているときに、積算空燃比AFdsumや積算回数Nadの演算(更新)を行なう。そして、その後にリッチ補正の実行からリーン補正の実行に切り替わったときに、積算空燃比AFdsumおよび積算回数Nadを用いて平均空燃比AFdaveやストイキ学習値AFdstの演算(更新)を行なう。上述したように、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であるか否かの判定を、第2条件の成立の有無を考慮して行なうことにより、これを考慮せずに行なうものに比して、より適切に行なうことができる。したがって、積算空燃比AFdsumや積算回数Nad、平均空燃比AFdave、ストイキ学習値AFdstをより適切な値とすることができる。
こうしてストイキ学習値AFdstを更新すると、更新した学習したストイキ学習値AFdstを用いて上述のサブオフセット量εRおよびサブオフセット量εLを更新する。例えば、式(3)に示すように、ストイキ学習値AFdstからストイキ基準値AFsを減じた値(AFdst-AFs)をサブオフセット量εRの初期値εRiniから減じてサブオフセット量εRを更新する。また、式(4)に示すように、値(AFdst-AFs)をサブオフセット量εLの初期値δ1iniに加えてサブオフセット量εLを更新する。したがって、ストイキ学習値AFdstに初期値としてのストイキ基準値AFsを設定しているときには、サブオフセット量εRおよびサブオフセット量εLに初期値εRiniおよび初期値εLiniを設定し、ストイキ学習値AFdstを更新してストイキ学習値AFdstがストイキ基準値AFsからずれると、サブオフセット量εRおよびサブオフセット量εLに式(3)および式(4)により得られる値を設定することになる。
εR=εRini-(AFdst-AFs) (3)
εL=εLini+(AFdst-AFs) (4)
εL=εLini+(AFdst-AFs) (4)
上述したように、ストイキ学習値AFdstからストイキ基準値AFsを減じた値(AFdst-AFs)は、センサずれ量を反映した値となる。そして、この値(AFdst-AFs)を用いてサブオフセット量εRおよびサブオフセット量εLを更新することにより、サブオフセット量εRおよびサブオフセット量εLをより適切な値とすることができる。これにより、サブフィードバック補正の1周期において、浄化触媒36aに流入する酸素および未燃焼燃料のうちの一方が他方と互いに過不足なく反応する量よりも過剰になるのを抑制することができる。
図6は、リヤ空燃比AFdやリッチ補正フラグFr、リーン履歴フラグFl、酸素吸蔵量割合Ro、積算空燃比AFdsum、積算回数Nad、ストイキ学習値AFdstの様子の一例を示す説明図である。なお、図6では、定常運転フラグFstが値1のときの様子を図示した。図示するように、リッチ補正フラグFrおよびリッチ補正フラグFrが何れも値0のときに、リヤ空燃比AFdがリヤ空燃比AFdが閾値AFdref以上に至ると(時刻t21,t26)、リーン履歴フラグFlを値1に切り替えると共に積算空燃比AFdsumや積算回数Nadをリセットする。そして、リヤ空燃比AFdがリーン側閾値(AFs+εL)以上に至ると(時刻t22)、リッチ補正フラグFrを値1に切り替える。そして、リッチ補正フラグFrが値1のときにおいて、リヤ空燃比AFdが閾値AFd1以下で且つ閾値AFd2以上である第1条件、酸素吸蔵量割合Roが閾値Ro1以下で且つ閾値Ro1よりも小さい閾値Ro2以上である第2条件、リヤ空燃比変化率ΔAFdの絶対値が閾値ΔAFd1以下である第3条件の全てが成立しているときに(時刻t23~t24)、積算空燃比AFdsumや積算回数Nadを演算(更新)する。そして、リヤ空燃比AFdがリッチ側閾値(AFs-εR)以下に至ると(時刻t25)、リッチ補正フラグFrを値0に切り替えると共にストイキ学習値AFdstを演算(更新)し、更にリーン履歴フラグFlを値0に切り替える。実施例では、第1条件、第2条件、第3条件の全てが成立しているときに積算空燃比AFdsumや積算回数Nadを演算するから、第2条件を考慮せずに第1条件および第3条件が成立しているときに積算空燃比AFdsumや積算回数Nadを演算するものに比して、積算空燃比AFdsumや積算回数Nad、これらに基づくストイキ学習値AFdstをより適切な値とすることができる。
以上説明した実施例のエンジン装置10では、リッチ補正の実行時に、浄化触媒36aを通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であるか否かの判定を、リヤ空燃比AFdが閾値AFd1以下で且つ閾値AFd2以上である第1条件の成立の有無と、酸素吸蔵量割合Roが閾値Ro1以下で且つ閾値Ro2以上である第2条件の成立の有無と、を考慮して行なう。これにより、この判定を、第2条件の成立の有無を考慮せずに第1条件の成立の有無だけを考慮して行なうものに比して、より適切に行なうことができる。
実施例のエンジン装置10では、ずれ量関連学習部95は、図5のずれ量関連学習ルーチンにおいて、今回のリッチ補正フラグ(今回Fr)と定常運転フラグFstとリーン履歴フラグFlとが何れも値1であり、且つ、第1条件、第2条件、第3条件の全てが成立しているときに、積算空燃比AFdsumや積算回数Nadの演算(更新)を行なうものとした。ここで、第1条件は、リヤ空燃比AFdが閾値AFd1以下で且つ閾値AFd2以上である条件であり、第2条件は、酸素吸蔵量割合Roが閾値Ro1以下で且つ閾値Ro2以上である条件であり、第3条件は、リヤ空燃比変化率ΔAFdの絶対値が閾値ΔAFd1以下である条件である。しかし、定常運転フラグFstが値1であるか否かや、第3条件の成立の有無を考慮しないものとしてもよい。
実施例のエンジン装置10では、ずれ量関連学習部95は、平均空燃比AFdaveになまし処理を施した値を新たなストイキ学習値AFdstに設定することによりストイキ学習値AFdstを更新するものとした。しかし、平均空燃比AFdaveにレート処理を施した値を新たなストイキ学習値AFdstに設定することによりストイキ学習値AFdstを更新するものとしてもよい。また、平均空燃比AFdaveを新たなストイキ学習値AFdstに設定することによりストイキ学習値AFdstを更新するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン12が「エンジン」に相当し、浄化触媒36aが「浄化触媒」に相当し、リヤ空燃比センサ38が「空燃比センサ」に相当し、電子制御ユニット70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
10 エンジン装置、12 エンジン、14 クランクシャフト、14a クランクポジションセンサ、22 エアクリーナ、23 吸気管、23a エアフローメータ、23t 温度センサ、24 スロットルバルブ、24a スロットルポジションセンサ、24m スロットルモータ、25 サージタンク、26 燃料噴射弁、28 吸気バルブ、29 燃焼室、30 点火プラグ、32 ピストン、33 排気バルブ、34 排気管、36 浄化装置、36a 浄化触媒、37 フロント空燃比センサ、38 リヤ空燃比センサ、40 水温センサ、42 カムポジションセンサ、70 電子制御ユニット、90 ベース噴射量設定部、91 メインフィードバック部、92 サブフィードバック部、93 目標噴射量設定部、94 噴射弁制御部、95 量関連学習部、96 酸素吸蔵量推定部。
Claims (1)
- 燃料噴射弁を有するエンジンと、
前記エンジンの排気系に取り付けられると共に酸素を吸蔵および脱離可能な浄化触媒と、
前記排気系の前記浄化触媒よりも下流側に取り付けられた空燃比センサと、
前記エンジンを運転する際には、前記燃料噴射弁の燃料噴射量に対するリッチ補正の実行時に前記空燃比センサにより検出される検出空燃比がリッチ側閾値以下に至ると、前記燃料噴射量に対するリーン補正の実行に切り替えると共に、前記リーン補正の実行時に前記検出空燃比がリーン側閾値以上に至ると、前記リッチ補正の実行に切り替える制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記リッチの補正の実行時に、前記検出空燃比が第1所定範囲内である条件、および、前記浄化触媒の最大酸素吸蔵量に対する現在の酸素吸蔵量の割合である酸素吸蔵量割合が第2所定範囲内である条件が成立しているときに、前記浄化触媒を通過した排気の空燃比がストイキ範囲内であると判定する、
エンジン装置。
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JP2020171884A JP2022063560A (ja) | 2020-10-12 | 2020-10-12 | エンジン装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022088652A (ja) * | 2016-11-28 | 2022-06-14 | アイ.アール.シー.エイ.ソシエタ ペル アチオニ インダストリア レジステンヅェ コラッヅァテ エ アッフィニ | フレキシブル導電性要素及びその成形方法 |
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2020
- 2020-10-12 JP JP2020171884A patent/JP2022063560A/ja active Pending
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