JP2022062375A - 低温倉庫 - Google Patents

低温倉庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2022062375A
JP2022062375A JP2020170340A JP2020170340A JP2022062375A JP 2022062375 A JP2022062375 A JP 2022062375A JP 2020170340 A JP2020170340 A JP 2020170340A JP 2020170340 A JP2020170340 A JP 2020170340A JP 2022062375 A JP2022062375 A JP 2022062375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
crushed stone
tuff
stone layer
temperature warehouse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020170340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6858431B1 (ja
Inventor
進 益子
Susumu Masuko
暁弐 益子
Akiji Mashiko
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kraftwerk KK
Original Assignee
Kraftwerk KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kraftwerk KK filed Critical Kraftwerk KK
Priority to JP2020170340A priority Critical patent/JP6858431B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6858431B1 publication Critical patent/JP6858431B1/ja
Publication of JP2022062375A publication Critical patent/JP2022062375A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】 倉庫の建設を容易且つ安価とすると共に、倉庫内の温度を低温に維持することも安価に行うことができる低温倉庫100を供給する。【解決手段】 コンテナ110の壁体113の外側にワイヤーメッシュ121を用いて形成された凝灰岩の砕石層123を有すると共に、前記コンテナ110の内部における床面111の上及び前記コンテナ110の外部における天井117の上にも凝灰岩の砕石層123を有し、前記コンテナ110の前記床面111の上に形成された前記砕石層123の内部及び前記壁体113の内側に冷水配管131を備えるか又は、前記コンテナ110の室内に冷風送風機を備え、地下水又は河川水により冷却した冷媒を前記冷水配管131又は冷風送風機に循環させる冷却回路を備え、前記冷媒を前記冷水配管131又は冷風送風機に循環させて前記コンテナ110の内部空間を低温にすると低温倉庫100する。【選択図】 図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 公開の事実 ▲2▼申請日 令和2年5月21日 ▲2▼申請先 公益財団法人栃木県産業振興センター ▲3▼書類名 サポートユアビジネス事業助成金交付申請書
本願発明は、室温を10℃前後又は10℃以下に保って収納品の保管を行うための低温室を形成する倉庫に関するものである。
今日、野菜や果実等の生鮮食品又は化粧品等の商品を、品質を低下又は劣化させることなく、且つ、できるだけ長期間の保存を行うために、倉庫内の温度を安定した状態で0℃近く又は10℃以下等とする冷却装置(例えば特許文献1)を備える低温倉庫が多用されるようになってきた。
また今日では、低温倉庫等に商品を移送するに際し、温度調整装置を備えたリーファーコンテナが用いられ、コンテナ内の商品に合わせて温度調整及び湿度調整を行うこと(例えば特許文献2)や、温度と共にコンテナ内の空気成分を調整すること(例えば特許文献3)等も行われている。
尚、今日、ドライコンテナと呼ばれる一般的なコンテナを用いたコンテナハウスも使用されている。このコンテナハウスは、所定の場所に設置されたコンテナに内装や外装を施し、トランクルームや簡易住宅(例えば特許文献4)とするものである。
特開平11-211315号 特開2018-140818号 特開2019-041757号 特表2017-527716号
低温倉庫は、一般的にはある程度の気密性と断熱性とが要求され、且つ、冷房設備等の空調システムを設けなければならず、倉庫の建設に多くの時間と経費が必要となる。更に、空調システムの運転に際してエネルギーの消費が大きく、又、システムの維持に手数と経費が必要となり、倉庫の使用料が高額となる欠点があった。
本発明は、この様な欠点を排し、倉庫の建設を迅速容易且つ安価とすると共に、倉庫内の温度を低温に維持する際の消費エネルギーを少なくして運転維持費を低廉にすることができる低温倉庫を供給するものである。
本願発明に係る低温倉庫は、コンテナの壁体外側にワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有すると共に、前記コンテナの内部における床面の上及び前記コンテナの外側における天井の上にも凝灰岩の砕石層を有し、前記コンテナの前記床面の上に形成された前記砕石層の内部及び前記コンテナの前記壁体の内側に冷水配管を備えるか又は、前記コンテナの室内に冷風送風機を備え、地下水又は河川水により冷却した冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させる冷却回路を備え、前記冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させて前記コンテナの内部空間を低温とするものである。
又、前記冷媒は、熱交換器の二次側を通って前記冷水配管又は前記冷風送風機を循環し、前記熱交換器の一次側に前記地下水を通すことにより、前記冷水配管又は前記冷風送風機を循環する前記冷媒が前記地下水により冷却されるものである。
そして、前記地下水又は河川水は、主熱交換器の一次側を通った後、副熱交換器の一次側を通って排出され、前記冷媒は、前記主熱交換器の二次側を通って前記冷水配管又は前記冷風送風機に送られるに際し、ヒートポンプの二次側を介して又は前記ヒートポンプの二次側を介さずに前記冷水配管又は前記冷風送風機に送られ、前記ヒートポンプの一次側は前記副熱交換器の二次側と接続され、前記主熱交換器を介すると共に前記ヒートポンプを介して又はヒートポンプを介さずに前記冷媒が前記地下水又は河川水により冷却されて前記冷水配管又は前記冷風送風機に送られることもある。
更に、本願発明に係る低温倉庫は、コンテナの壁体外側にワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有すると共に、前記コンテナの内部における床面の上及び前記コンテナの外側における天井の上にも凝灰岩の砕石層を有し、前記コンテナの前記床面の上に形成された前記砕石層の内部及び前記コンテナの前記壁体の内側に冷水配管を備えるか又は、前記コンテナの室内に冷風送風機を備え、前記冷水配管又は前記冷風送風機を循環させる冷媒を地中熱により冷却するヒートポンプを有し、且つ、前記ヒートポンプにより冷却された前記冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させる冷却回路を備え、前記冷却された冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させて前記コンテナの内部空間を低温とすることもある。
そして、冷却された前記冷媒の温度は、10℃乃至10数℃であることが好ましい。
又、冷却された前記冷媒の温度は、0℃乃至10数℃とされることもある。
そして、前記壁体の室内側である前記壁体の内側にもワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有することがある。
又、前記天井の室内側である天井内面にもワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有することがある。
更に、前記天井の室内側である天井内面には、凝灰岩の石板を貼り付けることもある。
更にまた、前記壁体の内側に備えられた前記冷水配管は、前記壁体の内側に形成された凝灰岩の砕石層の室内側表面に配置されることがある。
又、前記壁体の室内側である前記壁体の内側に形成される凝灰岩の砕石層は、前記砕石層の前記室内側において前記ワイヤーメッシュに保護シートが取り付けられていることが好ましい。
そして、前記ワイヤーメッシュを用いて形成される前記砕石層は、前記ワイヤーメッシュが鋼管を縦横に取り付けられて補強され、前記ワイヤーメッシュと前記コンテナの前記壁体との間に形成した間隙に凝灰岩の砕石又は石屑を充填して形成されていることが好ましい。
更に、前記コンテナの内部における床面の上に形成される前記砕石層の上にすのこが配置されていることが好ましい。
又、前記床面上の砕石層の内部及び前記壁体の内側に配設される前記冷水配管は、ポリエステル製やビニール製等のフレキシブルホースであることが好ましい。
更に、前記コンテナの前記天井の外部上方に散水器を有することがある。
そして、前記コンテナの前記壁体の下端外周に水受け樋を有することがある。
又、前記コンテナの前記天井の上方に太陽光発電パネルを有し、前記太陽光発電パネルで発電した電力により前記冷却回路のポンプ類を駆動することもある。
本願発明は、コンテナの壁体及び天井や床に凝灰岩の砕石層が形成され、コンテナの内部に冷水配管又は冷風送風機を備え、地下水等により冷却した冷媒を冷水配管又は冷風送風機に循環させてコンテナの内部空間を低温とする低温倉庫であるから、低温倉庫の構築を容易迅速且つ安価とすることができ、内部空間を低温に維持するための消費エネルギーを少なくすることができる。又、床上に形成する砕石層である凝灰岩が備える温度調整機能及び調湿作用により、倉庫内の温度や湿度を安定させて低温を維持することが容易且つ低廉に実施することのできるものである。
また本願発明は、冷媒を熱交換器の二次側に通し、熱交換器の一次側に地下水を通して冷媒を地下水により冷却する低温倉庫であるから、冷媒を地下水温度に近い低温として低温倉庫内を低温とすることができる。更に、冷媒を循環させる冷却回路を閉回路とし、不純物を含むことのある地下水や河川水を熱交換器のみを通して排出するものであるため、冷却回路の保守や維持を容易とすることができる。
そして本願発明は、地下水又は河川水は主熱交換器と副熱交換器を通して排出し、冷媒は主熱交換器を通した後、ヒートポンプを介して又は介さずに冷水配管又は冷風送風機に送る低温倉庫であるから、天然水の水熱によって低温倉庫内を低温とすると共に、ヒートポンプによって天然水の水温よりも低温倉庫内を低温とすることもでき、少ないエネルギー消費で低温倉庫を必要な低温とすることができる。
又、地中熱により冷媒を冷却するヒートポンプを有する低温倉庫は、天然水を利用することが困難な場所でも、構築が迅速容易にして運転維持も容易且つ低廉な低温倉庫を容易に構築することができる。
そして、冷却された冷媒の温度を10℃乃至10数℃とした低温倉庫は、生鮮食品や化粧品等の商品の長期保存を容易とし、また、食品の熟成なども容易に行うことができる。
更に、冷却された冷媒の温度を0℃乃至10数℃とした低温倉庫は、生鮮食品等のより一層長期間の保存を一層容易とすることができる。
そして、壁体の室内側である壁体の内側にもワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有する低温倉庫は、砕石層の形成が容易且つ安価に行えると共に、凝灰岩が備える温度調整機能及び調湿作用により、倉庫内の温度や湿度をより安定させて低温を維持することができるものである。
又、天井の室内側である天井内面にもワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有する低温倉庫は、床上、壁体内面、更に天井内面と、コンテナの室内全面を凝灰岩の砕石層で被い、凝灰岩の温度調整機能及び調湿作用により、倉庫内の温度や湿度をより一層安定させて低温を維持することができる。
更に、天井の室内側である天井内面には、凝灰岩の石板を貼り付ける低温倉庫は、コンテナの室内全面を凝灰岩で被いつつ、天井内面への凝灰岩による層の形成が容易に可能となる。
又、壁体の内側に備えられた冷水配管が壁体の内側に形成された凝灰岩の砕石層の室内側表面に配置された低温倉庫は、床面の上に形成された砕石層の内部に設けた冷水配管と合わせて凝灰岩の床や壁面を低温とし、効率良くコンテナ室内を低温に保つことができる。
そして、壁体の室内側である壁体の内側に形成される凝灰岩の砕石層の室内側において、ワイヤーメッシュに保護シートが取り付けられる低温倉庫は、砕石層の構築が容易であり、且つ、室内に砕石層の石屑や破片等が散乱しない低温倉庫を容易且つ短期間で構築することができる。
そして、ワイヤーメッシュを用いて形成される砕石層が、鋼管で補強されたワイヤーメッシュとコンテナの壁体との間に形成される間隙に凝灰岩の砕石又は石屑を充填して形成された低温倉庫は、壁体の表面に沿った砕石層を容易に形成することができると共に砕石層を確実に維持し、気密性が確保され且つ断熱性を備えたる低温倉庫の構築が容易であり、且つ、室内の低温維持が廉価な低温倉庫を短期間で構築することができる。
更に、床に形成する凝灰岩の砕石層の上にすのこを配置すれば、商品の収容や搬出等の作業を行っても床を長期に亘って保護することができる。
又、冷水配管をポリエステル製やビニール製等のフレキシブルホースとする低温倉庫は、冷水配管の設置が容易であり、低温倉庫の構築を容易且つ短期間で行うことができる。
そして、コンテナの天井の外部上方に散水器を有する低温倉庫は、倉庫内の温度上昇を容易かつ確実に防止することができる。
更に、コンテナの壁体の下端外周に水受け樋を有する低温倉庫は、雨水等の天井や壁体外部を流れ落ちる水を溜め、この水受け樋に溜めた雨水等を有効に利用することができる。
そして、コンテナの天井上方に太陽光発電パネルを有する低温倉庫は、低温倉庫の運転維持に必要なエネルギーを外部から供給する量を低減し、より一層エネルギー消費の少ない低温倉庫とすることができる。
本発明に係る低温倉庫の第1の実施形態の概要を示す模式図。 本発明に係る低温倉庫の第2の実施形態の概要を示す模式図。 本発明に係る低温倉庫の第3の実施形態の概要を示す模式図。 本発明に係る低温倉庫の第4の実施形態の概要を示す模式図。
本発明は、図1等に示すように、コンテナ110の内外面全面に凝灰岩の砕石や凝灰岩の石屑による砕石層123を形成し、地下水の水熱等を利用して低温とした冷媒を、コンテナ110の室内の床面111や壁体113に配設した冷水配管131を通すように循環させることにより、室内を低温とする低温倉庫100に関するものである。
この低温倉庫100は、使用済みのドライコンテナ等のコンテナ110を所定の位置に設置し、図1に示したように、コンテナ110の床面111や壁体113及び天井117に大谷石等の凝灰岩の砕石や石屑による15cm乃至20cm程度等の砕石層123を形成しているものである。
即ち、前後左右の壁体113の内側において扉部分の開閉区画を除き、壁体113から15cm乃至20cm程度の間隔を設けるようにしてワイヤーメッシュ121を立てるように張り、更に、コンテナ110の天井117の内面にも、天井117から15cm乃至20cm程度離すようにして天井117の全面にワイヤーメッシュ121を張るようにしている。
そして、前後の壁体113及び左右の壁体113の内側に立てるワイヤーメッシュ121は、直径13ф程度の鋼管を0.6m乃至0.7m程度の間隔で複数本を水平に配置した横パイプ127及び約1m程度の間隔で複数本立てた縦パイプ125によりワイヤーメッシュ121を補強し、コンテナ110の室内空間周囲において、壁体113との間隔を所定間隔とするようにしてワイヤーメッシュ121を立てているものである。
尚、壁体113の内側に立てるワイヤーメッシュ121は、コンテナ110の扉部分の開閉区画部分においては、ワイヤーメッシュ121の端部を折り曲げ、折り曲げた端部の先端を壁体113に当接するようにしている。
更に、垂直に立てた縦パイプ125を止めボルト126で壁体113に固定し、また、コンテナ110の短手方向の壁体113の内側に設ける横パイプ127の端部と長手方向の壁体113の内側に設ける横パイプ127の端部との両端部も結合し、ワイヤーメッシュ121をコンテナ110の室内における周囲壁体113から15cm乃至20cm程度離して確実に立てるようにして室内を囲っているものである。
また、天井117の内面に設けたワイヤーメッシュ121も、天井117の長手方向に伸びる鋼管の縦パイプ125を相互に平行として複数本、天井117の短手方向に伸びる鋼管の横パイプ127を相互に平行として複数本を配置するようにして、ワイヤーメッシュ121を縦パイプ125及び横パイプ127で補強しつつ横パイプ127を止めボルト126で天井117に固定している。
更に、天井117の下方内面において長手方向に配置した縦パイプ125や短手方向に配置した横パイプ127の端部を、壁体113の内側に立てた縦パイプ125の上端に固定し、ワイヤーメッシュ121と天井117との間が15cm乃至20cm程度となるように間隙を確実に確保しつつ補強しているものである。
更に、垂直方向に立てたワイヤーメッシュ121とコンテナ110の壁体113との間の間隙には、凝灰岩の30ф乃至80ф程度の砕石や石屑を充填し、目合いを50×50とするワイヤーメッシュ121により凝灰岩の砕石や石屑が落下しないようにして壁体113の内側に凝灰岩の砕石層123を形成しているものである。
更に、天井117の下面内側に配置したワイヤーメッシュ121と天井117との間の間隙にも凝灰岩の30ф乃至80ф程度の砕石や石屑を充填して砕石層123を形成しているものである。
尚、壁体113の内側に張り渡したワイヤーメッシュ121と壁体113との間隙や天井117の内側に張り渡したワイヤーメッシュ121と天井117との間隙に凝灰岩の砕石や石屑を充填して砕石層123を形成するに際しては、コンテナ110の天井117の一部に図示しない開放窓を開け、開放窓から天井117とワイヤーメッシュ121との間隙や壁体113とワイヤーメッシュ121との間隙に凝灰岩の砕石や石屑を充填し、充填後、開放窓を閉鎖するものである。
又、天井117の内側には、ワイヤーメッシュ121を用いて凝灰岩の砕石層123を形成するのではなく、厚さ5cm乃至10cm程度等の凝灰岩の薄板を天井117に接着剤で貼り付けることもあり、この場合は、凝灰岩による室内天井面の形成を、一層容易に行えるものである。
そして、コンテナ110の床面111にも砕石層123を有するものであり、この床面111上の砕石層123は、大谷石等の凝灰岩の30ф乃至80ф程度の大きさとされた砕石や石屑を15cm乃至20cm程度敷き詰めて下層の砕石層123としているものである。
更に、この下層とした砕石層123の上に25ф程度のポリエステル製やビニール製等のフレキシブルホースによる冷水配管131を床全体に施設し、更に30ф程度以下等の細かい凝灰岩の石屑や砂又は山砂等を20cm乃至30cm程度敷き詰めて砕石層123の厚みを厚くすると共に砕石層123の上表面を滑らかな平坦面とし、その上に農業用の防虫ネットや防草シート等の保護シート129を展張し、更に、木製等のすのこ138を敷いて低温室の床としている。
この様に保護シート129及びすのこ138を敷くことにより、細かい凝灰岩の石屑や砂が片寄って床表面が荒れることを防止し、収納物の収納や搬出等の収納作業を長期に亘って容易に行うことができる。
そして、コンテナ110の壁体113の内側に沿って取り付けたワイヤーメッシュ121の室内側にも、20ф程度のポリエステル製やビニール製等のフレキシブルホースによる冷水配管131を施設し、低温室の壁体113の内側にも冷水配管131を張り巡らしている。
更に、壁体113内側の砕石層123表面や天井117内側の砕石層123表面に防虫ネット等の保護シート129を張付けるようにして縦パイプ125や横パイプ127等の鋼管を覆い、コンテナ110の室内において壁面や天井面の凹凸を隠すと共に、ワイヤーメッシュ121の間隙から砕石層123とした凝灰岩の破片や石屑が室内に落下することを防止している。
そして、コンテナ110の壁体113の外側面においても、扉部分の開閉区画を除き、壁体113の内側と同様に壁体113から15cm乃至20cm程度の間隔を設けるようにしてワイヤーメッシュ121を立てるように張っている。
この壁体113の外側に立てるワイヤーメッシュ121は、コンテナ110の高さよりも50cm程度高い高さとするものであって、複数本の垂直方向の縦パイプ125及び複数本の水平方向の横パイプ127によりワイヤーメッシュ121を補強しつつ、縦パイプ125を止めボルト126により壁体113に固定している。
又、長手方向の壁体113の外側に設ける横パイプ127の端部と短手方向の壁体113の外側に設ける横パイプ127の端部との両端部を結合し、縦パイプ125や横パイプ127とする鋼管により壁体113の外周に設けるワイヤーメッシュ121を補強しつつワイヤーメッシュ121と壁体113との間隙を所定に保つようにしている。
そして、扉部分の開閉区画では、壁体113の外側に立てたワイヤーメッシュ121の端部を折り曲げ、折り曲げた端部の先端を壁体113に当接させると共に、開閉区画の上方は、天井117の上面からワイヤーメッシュ121に接する位置まで保護板を延設させるものである。
更に、このワイヤーメッシュ121の内側であるワイヤーメッシュ121とコンテナ110の壁体113との間に50ф乃至100ф程度の凝灰岩の砕石や石屑による砕石層123を形成し、壁体113の外側に凝灰岩の砕石層123を形成しているものである。
また、コンテナ110の天井117の上にも、50ф乃至100ф程度の凝灰岩の砕石や石屑を25cm乃至40cm程度敷き詰めた砕石層123を形成するものである。
尚、天井117の上面外側に形成する砕石層123は、周囲が壁体113の外側に立てたワイヤーメッシュ121に囲まれて安定しているも、この砕石層123を覆う図面に示さない保護シート129又はワイヤーメッシュ121を被せ、この砕石層123が片寄ったりしないようにすることもある。
又、コンテナ110の壁体113下端における周囲外周には、ステンレス製の水受け樋135でコンテナ110の周囲を取り囲むようにして、水受け樋135を取り付けている。
そして、床面111や壁体113等に凝灰岩の砕石層123を形成したコンテナ110の室内に展開配設した冷水配管131に、地下水等の水熱により低温としたブライン等の冷媒を循環させてコンテナ110内の空間を低温とするものである。
この冷水配管131に冷媒を循環させる冷却回路は、汲み上げポンプ171を備えて採取井戸151から地下水を汲み上げる汲み上げ配管201を熱交換器191の一次側取入れ口に接続し、この熱交換器191の一次側排出口に接続した一次側戻り配管203から第1三方弁181及び第2三方弁182を介して排水管207により排水井戸155に地下水を戻すようにしている。
そして、この熱交換器191の二次側排出口を循環ポンプ172を備えた送出管221により冷水配管131に接続し、冷水配管131を循環した冷媒を熱交換器191の二次側取入れ口に戻す流出管223により冷水配管131と熱交換器191の二次側取入れ口とを接続するものである。
従って、10℃前後等の低温の地下水を汲み上げポンプ171で汲み上げ、熱交換器191の一次側を通して地中に戻し、熱交換器191の二次側を通す冷媒温度を10℃近くとし、循環ポンプ172を用いてこの低温とした冷媒を低温倉庫100としたコンテナ110の冷水配管131に送って冷水配管131を循環させ、コンテナ110内を10℃近くの低温とすることができるものである。
この様に、この低温倉庫100は、ドライコンテナ等のコンテナ110の床面111の上に凝灰岩の砕石層123を、壁体113の内側及び外側や天井117の内側及び外側に凝灰岩の砕石層123を有し、コンテナ110室内の冷水配管131に低温の冷媒を循環させることができるものである。
そして、この砕石層123とする凝灰岩の岩石は、内部に10μm程度の空隙を多数有し、僅かではあっても吸水性を有しており、気温等周囲温度が急に上昇して周囲温度と岩石温度とに大きく温度差が生じた場合にも、岩石の表面に水滴を生じさせることなく岩石の含水分量を増加させて岩石温度を僅かに上昇させ、また、周囲温度が徐々に上昇するときに岩石中に含む水分を気化させて岩石温度の上昇を小さくし、周囲温度に対して温度変化が少ない恒温性を発揮するものである。
従って、この低温倉庫100は、床面111や壁体113及び天井117とする砕石層123の恒温性によって低温室内の温度変化を小さくして、室内の温度を安定させることができる温度調整機能を有するものである。
また、凝灰岩は、比熱が小さく木材に近いものでありながら冷め難い性質を有し、砕石層123とする凝灰岩の砕石や石屑自体及び凝灰岩の砕石や石屑相互間の間隙も含めて断熱性を有し、周囲の温度変化に対してコンテナ110の床面111や壁体113の温度変化を小さくすることができる。このため、低温室内の空間と床や壁体とに温度差が生じたとき、輻射熱により冷気を室内に放射して室内の温度変化を小さくすることができるものである。
そして、凝灰岩の砕石層123は、ウレタンフォームや発泡ポリスチレン、グラスウール等の断熱材よりも比熱が小さいにも拘らず、低温倉庫100に20℃乃至30℃以上等の中温又は高温の空気が流入した場合にも、室内の床や壁等に結露を生じさせることなく、室内空気の温度を素早く低下させることができる。
また、室内の床面111や壁体113及び天井117とした砕石層123は、凝灰岩の吸湿性により低温室内の湿度の変化も小さくし、調湿機能も備えている為、この低温倉庫100は、保存商品の品質劣化をも小さく抑えることができるものである。
このため、外気温や低温室内の温度の変化に対して低温倉庫100内の床面111や壁体113及び天井117の温度を一定に保ち易く、且つ、床面111及び壁体113に配した冷水配管131に冷媒を循環させることにより、低温倉庫100内の温度の上昇を抑制し、低温室の室温を10℃近くの一定温度に保つことが容易にできることになる。
また、壁体113や天井117の外側面にも凝灰岩の砕石層123を形成しているため、日射等により壁体113や天井117及び倉庫内の温度が上昇することも大きく低減させることができる。
そして、通常は10℃前後又は10℃以下の地下水を汲み上げポンプ171により汲み上げて熱交換器191に送り、冷水配管131を循環させる冷媒の温度を10℃前後又は10℃余りの温度として倉庫の床面111や壁体113の温度を10℃近くとし、倉庫内の温度を常に10℃近くの低温とすることができるものである。
また、堅牢にして気密性を備えたコンテナ110を用い、壁体113の内外にワイヤーメッシュ121を用いて凝灰岩の砕石層123を形成するものであるから、断熱性を備えた低温倉庫100を容易且つ短期間で構築することができ、凝灰岩の砕石や石屑を用いるものであるから、安価に構築することができ、地下水を熱源として低温とするため、冷却の維持費も安価とすることができる。
尚、熱交換器191の一次側戻り配管203に設けた第1三方弁181は、連結配管205により第2三方弁182と接続されるものであり、第1三方弁181は一次側戻り配管203と連結配管205の他、散水配管211にも接続されるものである。そしてこの第1三方弁181は一次側戻り配管203と連結配管205との接続、一次側戻り配管203と散水配管211との接続、及び、連結配管205と散水配管211との接続の切換えを行うものである。又、第2三方弁182は、連結配管205と排水管207が接続される他、戻しポンプ173を備えた戻し配管209が接続されるものである。
この戻し配管209は、低温倉庫100としたコンテナ110の周囲下端に設けた水受け樋135に蓄えられた雨水等を戻しポンプ173によって第2三方弁182に送るものであり、第2三方弁182によって戻し配管209と排水管207とを接続することにより水受け樋135の水を排水井戸155に排出し、また、第2三方弁182によって戻し配管209と連結配管205とを接続することにより、第2三方弁182から第1三方弁181を介して水受け樋135の水を散水配管211に送ることもできるものである。
この散水配管211は、コンテナ110の天井117外部上方に配置する複数の散水器161に接続され、水受け樋135の水や、熱交換器191の一次側を通過した地下水等を散水器161からコンテナ110の天井117外部上方に散水することを可能とするものである。
従って、夏場の日中等、低温倉庫100の天井117や壁体113の温度が上昇する場合、第1三方弁181を制御して熱交換器191の一次側を通った地下水を散水配管211に送り、散水器161から低温倉庫100の天井117に散水することにより、天井117外面や壁体113外面の凝灰岩の砕石を湿らせ、散水した地下水の潜熱や顕熱により天井117や壁体113の温度上昇を抑制することができる。
そして、気化せずに低温倉庫100の外面を流れ落ちた地下水や雨水等を水受け樋135で受け、水受け樋135に溜まった水は戻しポンプ173により第2三方弁182を介して排水井戸155に流し、又は第2三方弁182から連結配管205及び第1三方弁181を介して散水配管211及び散水器161により低温倉庫100の天井117に散水することができる。
この様に、このコンテナ110を用いた低温倉庫100は、コンテナ110の床面111上や壁体113の内面及び外面、更に天井117の内面及び外面に、縦パイプ125や横パイプ127とする鋼管で補強したワイヤーメッシュ121を用いて凝灰岩の砕石層123を形成するものであるから、短期間で安価に倉庫を構築することができる。
又、冷水配管131としてポリエステル製やビニール製等のフレキシブルホースを用いることにより、冷水配管131及び冷却回路の設置施工を容易として、短期間で低温倉庫100を構築することが容易となる。
更に、地下水を汲み上げる汲み上げポンプ171及び冷媒を循環させる循環ポンプ172を駆動するのみで、倉庫内を10℃前後の低温とすることができ、維持コストも低く抑えることができるものである。
また、10℃前後や10℃以下の水温の地下水等天然水が利用できず、10数℃の地下水や河川水等の天然水を利用する場合、図2に示す様に、ヒートポンプ197を用いることもある。
この第2の実施形態は、図2に示した様に、採取井戸151の地下水又は図示しない河川水等の天然水の水熱を利用するものであって、汲み上げポンプ171を備えた汲み上げ配管201により天然水を先ず主熱交換器193の一次側に送るものである。
そして、主熱交換器193の一次側から排出される天然水を戻り配管203により副熱交換器195の一次側に送り、副熱交換器195の一次側から排出される天然水を流す戻り配管204は第1三方弁181に接続し、第1三方弁181から連結配管205及び第2三方弁182を介して排水管207により排水井戸155に、又は排水管207を介して図示しない河川等に排出するものである。
尚、第1三方弁181は、副熱交換器195とした熱交換器の一次側からの戻り配管204及び第2三方弁182への連結配管205の他、散水配管211が接続されるものであり、第2三方弁182は連結配管205及び排水管207の他、戻し配管209が接続されることは図1に示した実施形態と同様である。
そして、主熱交換器193の二次側排出口は、循環ポンプ172を備えた送出管221により第3三方弁183に接続するものである。そして、この第3三方弁183の他の接続口には、低温倉庫100の床面111や壁体113に配設した冷水配管131に接続する流入管225と、ヒートポンプ197の二次側取入れ口に接続する分岐管227とを接続する。
このヒートポンプ197の一次側は、液媒ポンプ174を備えた循環配管213により副熱交換器195の二次側に接続され、ヒートポンプ197の一次側と副熱交換器195の二次側とで液媒を循環させるようにしている。
更に、ヒートポンプ197の二次側排出口には、第3三方弁183と冷水配管131とを接続するに流入管225が分岐されて接続される。そして主熱交換器193の二次側取入れ口には、冷水配管131からの流出管223が接続されるものである。
従って、この低温倉庫100では、天然水を主熱交換器193に送り、天然水の温度近くまで冷却した冷媒を送出管221及び流入管225を介して冷水配管131に送って循環させ、低温倉庫100の室内を低温とすることができる。
また、主熱交換器193で天然水の温度近くまで冷却した冷媒を更に第3三方弁183から分岐管227を介してヒートポンプ197の二次側に送り、ヒートポンプ197を通して更に冷却し、このヒートポンプ197を通した冷媒を流入管225から冷水配管131に送って循環させることにより、天然水温度よりも低温の冷媒を冷水配管131に循環させて低温倉庫100の室内温度をより低くすることができる。
そして、主熱交換器193を通して10℃又は10数℃近くまで冷やした冷媒を、ヒートポンプ197によって10℃以下の0℃前後等に温度を降下させるものである為、副熱交換器195により天然水を熱源としたヒートポンプ197の負荷を大きくすること無く低温倉庫100内を低温とすることができ、ヒートポンプ197と合わせて汲み上げポンプ171、循環ポンプ172、液媒ポンプ174等のポンプ類を駆動すれば足りる為、必要なエネルギー消費を少なくすることができる。
また、ヒートポンプ197を用いる場合、図3に示すように、天然水の水熱ではなく、地中熱を利用することもある。
この第3の実施形態は、地中に埋設した採熱管231を通した循環液を汲み上げポンプ171を備えた汲み上げ配管201によりヒートポンプ197の一次側に送り、ヒートポンプ197の二次側を循環させる冷媒を冷却するものである。
そして、ヒートポンプ197の一次側を通った循環液は戻り配管203、第4三方弁184、送り配管215によって地中に埋設した採熱管231に直接送る、又は第4三方弁184から送り分岐配管216により水槽165内に設けた放熱管233に送り、放熱管233を通した循環液を送り配管215によって採熱管231に送るようにするものである。
この水槽165は、雨水等を溜め、散水ポンプ175を備える散水配管211により散水器161から雨水等を低温倉庫100の天井117に散水するものであり、雨水等が不足する場合は、上水管167から上水等を水槽165に供給し、又、水受け樋135に蓄えられた雨水等を戻しポンプ173を備えた戻し配管209によって水槽165に送って水槽165に溜め、散水器161から散水を行うものである。
又、ヒートポンプ197の一次側を通った循環液を採熱管231により地中熱で冷やすに際し、第4三方弁184の接続を切り換え、採熱管231に循環液を送るに際して水槽165に溜めた雨水や上水によって予冷して採熱管231に送ることも可能としているものである。
この様に、ヒートポンプ197を用いて地中熱を利用する低温倉庫100は、地下水や河川水等の天然水を利用し難い場所であっても容易に低温倉庫100を構築することができる。又、地中熱を利用して冷媒を10℃や0℃前後等に冷却すれば足りるため、ヒートポンプ197等冷却回路の駆動負荷を小さくして低温倉庫100のエネルギー消費を少なくすることができるものである。
尚、この低温倉庫100の室内温度を低く保つための各種ポンプやヒートポンプ197及び三方弁の駆動制御等の動力源として、低温倉庫100の天井117の上方等に太陽光発電パネル163を設け、この太陽光発電パネル163を用いることにより商用電力の消費をより一層少なくすることができるものである。
又、上記実施の形態は、床面とする砕石層123の内部や壁体113の内側に冷水配管131を張り巡らしているものであるも、この冷水配管131に換えて図4に示す様に冷風送風機145をコンテナ110の室内に配置することもある。
この冷風送風機145は、多数の放熱フィンを備えて冷媒を通す配管を備えるラジエータ部と、このラジエータ部に空気を送るファンとを有するものである。そして、ラジエータ部の配管に冷媒を循環させつつファンにより室内空気をラジエータ部に送り、ラジエータ部に室内空気を通して空気の温度を低下させて冷風を室内に循環させることにより、コンテナ110の室内を低温とするものである。
従って、熱交換器191やヒートポンプ197からの送出管221又は流入管225、及び、熱交換器191やヒートポンプ197への流出管223を分岐ヘッダー141に接続し、分岐ヘッダー141を介した分岐送出管228及び分岐流出管229を冷風送風機145に接続することにより、地下水等により冷却した冷媒を複数台の冷風送風機145に送って循環させ、コンテナ110の室内空間を冷却してコンテナ110の内部を低温とすることができるものである。
又、この冷風送風機145を用いる場合は、ファンによりラジエータ部へ強制的にコンテナ110の室内空気を送ってこの室内空気を冷却するものであるから、冷水配管131により床や壁面を冷却して床や壁面からの輻射等によりコンテナ110の室内を低温にするよりも短時間で効果的に冷却を行うことができる。
この為、図4に示した様に、床には凝灰岩の砕石層123を形成するも、壁体113の内面や天井117の内面に形成する砕石層123を省略して低温倉庫100の構築をより一層容易且つ迅速に行えるようにすることもある。
尤も、冷風送風機145を用いる場合でも、コンテナ110の室内において床面111の上だけに凝灰岩の砕石層123を形成するのではなく、壁体113の内側に、又は壁体113の内側と天井117の内側とに凝灰岩の砕石層123を形成することもあり、壁体113の内側等に凝灰岩の砕石層123を形成することにより、凝灰岩の調温機能や調湿機能によって室内の温度や湿度をより安定させることができる。
また、冷風送風機145を図4に示した様に複数台とする場合のみでなく、分岐ヘッダー141を用いることなく1台の冷風送風機145とし、熱交換器191やヒートポンプ197からの送出管221又は流入管225、及び、熱交換器191やヒートポンプ197への流出管223をこの冷風送風機145に直接接続することもある。
そして図4に示した様に、コンテナ110の壁体113の外面及び天井117の上や床面111の上に砕石層123を形成して冷却回路を備えた低温倉庫100とする場合、冷風送風機145を室内に配置するのではなく、すのこ138や保護シート129を上面に配置する床面111の上に形成した砕石層123の内部に冷水配管131を設けると共に壁体113の内側面にも冷水配管131を張り巡らせることもある。
この場合は、床面111の上に形成する凝灰岩の砕石層123により室内の温度及び湿度を安定させつつ、壁体113の内側における砕石層123の成形を省略することにより、コンテナ110を用いた低温倉庫100の構築を一層容易且つ短期間で行うことができる。
この様に、この低温倉庫100は、構築費を低減し且つ構築期間を短くして低温倉庫100を構築することができ、また、低温室内を低温に保つ維持費も低廉とすることができるものであって、収納品を長期間保存することや熟成させることを低廉に行うことができるものである。
生鮮食品や化粧品等の商品を低温状態で保管して、品質の劣化等を防いで長期間の保存を行うことのできる低温倉庫100を短期間で迅速且つ安価に構築することができ、且つ、低温倉庫100内を低温に保つ維持費も低廉とすることのできる低温倉庫100を提供することができる。
100 低温倉庫
110 コンテナ 111 床面
113 壁体 117 天井
121 ワイヤーメッシュ 123 砕石層
125 縦パイプ 126 止めボルト
127 横パイプ 129 保護シート
131 冷水配管 135 水受け樋
138 すのこ
141 分岐ヘッダー 145 冷風送風機
151 採取井戸 155 排水井戸
161 散水器 163 太陽光発電パネル
165 水槽 167 上水管
171 汲み上げポンプ 172 循環ポンプ
173 戻しポンプ 174 液媒ポンプ
175 散水ポンプ
181 第1三方弁 182 第2三方弁
183 第3三方弁 184 第4三方弁
191 熱交換器 193 主熱交換器
195 副熱交換器
197 ヒートポンプ
201 汲み上げ配管 203、204 戻り配管
205 連結配管 207 排水管
209 戻し配管 211 散水配管
213 循環配管
215 送り配管 216 送り分岐配管
221 送出管 223 流出管
225 流入管 227 分岐管
228 分岐送出管 229 分岐流出管
231 採熱管 233 放熱管

Claims (17)

  1. コンテナの壁体外側にワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有すると共に、前記コンテナの内部における床面の上及び前記コンテナの外側における天井の上にも凝灰岩の砕石層を有し、
    前記コンテナの前記床面の上に形成された前記砕石層の内部及び前記コンテナの前記壁体の内側に冷水配管を備えるか又は、前記コンテナの室内に冷風送風機を備え、
    地下水又は河川水により冷却した冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させる冷却回路を備え、
    前記冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させて前記コンテナの内部空間を低温とすることを特徴とする低温倉庫。
  2. 前記冷媒は、熱交換器の二次側を通って前記冷水配管又は前記冷風送風機を循環し、前記熱交換器の一次側に前記地下水を通すことにより、前記冷水配管又は前記冷風送風機を循環する前記冷媒が前記地下水により冷却されることを特徴とする請求項1に記載した低温倉庫。
  3. 前記地下水又は河川水は、主熱交換器の一次側を通った後、副熱交換器の一次側を通って排出され、
    前記冷媒は、前記主熱交換器の二次側を通って前記冷水配管又は前記冷風送風機に送られるに際し、ヒートポンプの二次側を介して又は前記ヒートポンプの二次側を介さずに前記冷水配管又は前記冷風送風機に送られ、
    前記ヒートポンプの一次側は前記副熱交換器の二次側と接続され、
    前記主熱交換器を介すると共に前記ヒートポンプを介して又はヒートポンプを介さずに前記冷媒が前記地下水又は河川水により冷却されて前記冷水配管又は前記冷風送風機に送られることを特徴とする請求項1に記載した低温倉庫。
  4. コンテナの壁体外側にワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有すると共に、前記コンテナの内部における床面の上及び前記コンテナの外側における天井の上にも凝灰岩の砕石層を有し、
    前記コンテナの前記床面の上に形成された前記砕石層の内部及び前記コンテナの前記壁体の内側に冷水配管を備えるか又は、前記コンテナの室内に冷風送風機を備え、
    前記冷水配管又は前記冷風送風機を循環させる冷媒を地中熱により冷却するヒートポンプを有し、且つ、前記ヒートポンプにより冷却された前記冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させる冷却回路を備え、
    前記冷却された冷媒を前記冷水配管又は前記冷風送風機に循環させて前記コンテナの内部空間を低温とすることを特徴とする低温倉庫。
  5. 冷却された前記冷媒の温度は、10℃乃至10数℃であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載した低温倉庫。
  6. 冷却された前記冷媒の温度は、0℃乃至10数℃であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載した低温倉庫。
  7. 前記壁体の室内側である前記壁体の内側にもワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載した低温倉庫。
  8. 前記天井の室内側である天井内面にもワイヤーメッシュを用いて形成された凝灰岩の砕石層を有することを特徴とする請求項7に記載した低温倉庫。
  9. 前記天井の室内側である天井内面には、凝灰岩の石板が貼り付けられていることを特徴とする請求項7に記載した低温倉庫。
  10. 前記壁体の内側に備えられた前記冷水配管は、前記壁体の内側に形成された凝灰岩の砕石層の室内側表面に配置されることを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れかに記載した低温倉庫。
  11. 前記壁体の室内側である前記壁体の内側に形成される凝灰岩の砕石層は、前記砕石層の前記室内側において前記ワイヤーメッシュに保護シートが取り付けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れかに記載した低温倉庫。
  12. 前記ワイヤーメッシュを用いて形成される前記砕石層は、前記ワイヤーメッシュが鋼管を縦横に取り付けられて補強され、前記ワイヤーメッシュと前記コンテナの前記壁体との間に形成した間隙に凝灰岩の砕石又は石屑を充填して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れかに記載した低温倉庫。
  13. 前記コンテナの内部における床面の上に形成される前記砕石層の上にすのこが配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載した低温倉庫。
  14. 前記床面上の砕石層の内部及び前記壁体の内側に配設される前記冷水配管は、ポリエステル製やビニール製等のフレキシブルホースであることを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかに記載した低温倉庫。
  15. 前記コンテナの前記天井の外部上方に散水器を有することを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れかに記載した低温倉庫。
  16. 前記コンテナの前記壁体の下端外周に水受け樋を有することを特徴とする請求項1乃至請求項15の何れかに記載した低温倉庫。
  17. 前記コンテナの前記天井の上方に太陽光発電パネルを有し、前記太陽光発電パネルで発電した電力により前記冷却回路のポンプ類を駆動することを特徴とする請求項1乃至請求項16の何れかに記載した低温倉庫。
JP2020170340A 2020-10-08 2020-10-08 低温倉庫 Active JP6858431B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020170340A JP6858431B1 (ja) 2020-10-08 2020-10-08 低温倉庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020170340A JP6858431B1 (ja) 2020-10-08 2020-10-08 低温倉庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6858431B1 JP6858431B1 (ja) 2021-04-14
JP2022062375A true JP2022062375A (ja) 2022-04-20

Family

ID=75378052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020170340A Active JP6858431B1 (ja) 2020-10-08 2020-10-08 低温倉庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6858431B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7036967B1 (ja) 2021-03-08 2022-03-15 ナラサキスタックス株式会社 コンテナ及び調湿装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6858431B1 (ja) 2021-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Santamouris et al. Passive solar agricultural greenhouses: a worldwide classification and evaluation of technologies and systems used for heating purposes
SE539765C2 (en) Green indoor cultivation structure and method for operating such structure
US7992406B1 (en) Multi-stage direct evaporation cooling system and method
US4141498A (en) Combination structure and greenhouse utilizing indirect solar energy
KR20150084103A (ko) 온실하우스의 하이브리드 냉난방시스템
JP6858431B1 (ja) 低温倉庫
KR20100052427A (ko) 하우스의 난방장치
US4144999A (en) System and structure for conditioning air
US8776467B2 (en) Climate positive building envelope for housing
US6978826B2 (en) Heating and cooling apparatus, building structure having heating and cooling apparatus, and method of using heating and cooling apparatus
JP5830211B2 (ja) 温室用栽培システム
JP6635488B1 (ja) 半地下式農業用ハウス
Worley Greenhouses: heating, cooling and ventilation
WO2015094102A1 (en) Construction comprising a building structure and a ground-based heat storage
KR101065388B1 (ko) 자연을 이용한 빙고와 저장고.
JP2012251677A (ja) 蓄熱空調システム
CN214482331U (zh) 一种隔热通风的低温储粮仓
US20150136116A1 (en) Heating arrangement for heating a fluid utilizing a solar panel
JP2019143934A (ja) 栽培施設用冷暖房装置
JP2007195478A (ja) 茸類栽培用施設
KR20110131870A (ko) 옥외 시설물
KR20180004389A (ko) 에어컨식 냉풍기
JP2008020160A (ja) 傾斜地利用型環境調節システム
NO791062L (no) Varmeanlegg.
US20070125109A1 (en) Open-air, air conditioned residential or recreational facility

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201102

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201102

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20201102

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6858431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150