JP2022060955A - 光通信システムおよびその構築方法 - Google Patents

光通信システムおよびその構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022060955A
JP2022060955A JP2020168741A JP2020168741A JP2022060955A JP 2022060955 A JP2022060955 A JP 2022060955A JP 2020168741 A JP2020168741 A JP 2020168741A JP 2020168741 A JP2020168741 A JP 2020168741A JP 2022060955 A JP2022060955 A JP 2022060955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
splitter
wdm
data signal
olt
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020168741A
Other languages
English (en)
Inventor
幸広 橋本
Yukihiro Hashimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Synclayer Inc
Original Assignee
Synclayer Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Synclayer Inc filed Critical Synclayer Inc
Priority to JP2020168741A priority Critical patent/JP2022060955A/ja
Publication of JP2022060955A publication Critical patent/JP2022060955A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】映像サービスと2つの異なる通信規格のデータ通信サービスとを運用可能な光通信システムを容易に実現すること。【解決手段】実施例1の光通信システムは、センター側に光送信機10と、第1OLT11と、第2OLT12と、WDM13とを有し、加入者側にV-ONU17、第1D-ONU18、第2D-ONU19を有している。また、センター側と加入者側との間にクロージャー100を有し、クロージャー100内にスプリッタ14と、15と、WDM16とが収納されている。スプリッタ14は、スプリッタ20を介してWDM13に接続されている。スプリッタ15は、スプリッタ17を介して第1OLT11に接続されている。WDM16は、スプリッタ14の分配側にそれぞれ接続され、波長多重された信号を映像信号とG-PONのデータ信号とに分離する。【選択図】図1

Description

本発明は、PONによって映像サービスとデータ通信サービスを提供する光通信システムに関する。
光ファイバー網により映像サービスとデータ通信サービスを提供することが行われている。光ファイバー網として、スプリッタにより分配して各加入者まで敷設するPON(Passive Optical Network)が一般的に用いられている。
映像サービスとデータ通信サービスの両方を提供する光通信システムでは、映像信号とデータ信号をそれぞれ別の心線で伝送する方法や、映像信号とデータ信号とを波長多重することにより、1心とする方法がある。
特許文献1、2には、スプリッタを収容するクロージャー内にWDMを設け、センター側からの心線をWDMにより映像信号側とデータ信号側とに分岐させたのち、それぞれをスプリッタにより分配する構成が記載されている。このような構成によれば、WDMの使用数を削減でき、光通信システムのコスト低減を図ることができ、WDMを加入者宅に配置する必要がないので、加入者側の負担も小さくなる。
特許文献3には、スプリッタとその後段のWDMとを紫外線硬化樹脂により接続して一体化した光導波回路デバイスが示されており、1つのクロージャーに入れることができると記載されている。
特開2005-294994号公報 特開2005-341266号公報 特開2006-292917号公報
PONの通信規格の1つとしてGE-PONがある。GE-PONの場合、そのデータ信号が映像信号と干渉するおそれがあるため、映像信号とデータ信号とをそれぞれ別の心線で伝送することが行われている。このように別々の心線としている光通信システムにおいて、GE-PONとは別の通信規格のデータ通信サービスを追加し、需要者のデータ通信サービスの選択肢を増やしたいという要望がある。たとえばGE-PONよりも通信速度の速いG-PONなどである。
別の通信規格のデータ通信サービスを追加する場合、元の通信規格のデータ信号を伝送させている心線とは別の心線で伝送させたいことがある。たとえば、GE-PONとG-PONのように、追加しようとする通信規格が同じ波長の場合、光信号の干渉の恐れがあるため別々の心線で伝送させる必要がある。
このような場合において、元のデータ通信サービス、映像サービス、追加のデータ通信サービスの3つのサービスをそれぞれ別の心線で運用するのはコストがかかる。そこで、追加のデータ通信サービスと映像サービスとを波長多重により運用し、心線を節約して低コスト化を図りたい。
しかし、追加のデータ通信サービスと映像サービスとを波長多重すると、従来映像サービスの提供のみを受けていた加入者や、追加のデータ通信サービスを必要としない加入者にもWDMが必要となる。また、各加入者宅にWDMを設置するのは時間的コスト、施工コスト、部材コストがかかる。そのため、加入者宅へ訪問することなく容易かつ低コストにデータ通信サービスを追加することが求められていた。
そこで本発明の目的は、映像サービスとデータ通信サービスとが別の心線で運用されている光通信システムに対し、異なる通信規格のデータ通信サービスを追加する場合に、WDMの設置のための加入者宅への訪問をすることなく容易かつ低コストにこれを行うことである。
本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、映像信号を分配する第1スプリッタと、第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第1スプリッタおよび第2スプリッタを収納する第1クロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、センター側に、第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、第2クロージャーを設け、第2クロージャー内に、映像信号と第2データ信号とを分離する第2WDMと、第2WDMの第2データ信号出力側に接続して第2データ信号を分配する第3スプリッタとを配置し、第2WDMの映像信号出力側に第1スプリッタを接続する、ことを特徴とする光通信システムの構築方法である。
また本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、映像信号を分配する第1スプリッタと、第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第1スプリッタおよび第2スプリッタを収納する第1クロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、センター側に、第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、第1クロージャー内であって第1スプリッタの前段に映像信号と第2データ信号とを分離する第2WDMを挿入し、第2WDMの映像信号出力側に第1スプリッタを接続して映像信号を分配し、第2クロージャーを設け、第2クロージャー内であって第2WDMの第2データ信号出力側に第2データ信号を分配する第3スプリッタを配置する、ことを特徴とする光通信システムの構築方法である。
また本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、映像信号を分配する第1スプリッタと、第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第1スプリッタおよび第2スプリッタを収納するクロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、センター側に、第1通信規とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、クロージャー内であって第1スプリッタの前段に映像信号と第2データ信号とを分離する第2WDMを挿入し、第2WDMの映像信号出力側に第1スプリッタを接続して映像信号を分配し、クロージャー内であって第2WDMの第2データ信号出力側に第2データ信号を分配する第3スプリッタを配置する、ことを特徴とする光通信システムの構築方法である。
また本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、映像信号を分配する第1スプリッタと、第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第1スプリッタおよび第2スプリッタを収納するクロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、センター側に、第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、クロージャー内であって第1スプリッタの各分配側に、映像信号と第2データ信号を分離する第2WDMを挿入する、ことを特徴とする光通信システムの構築方法である。
また本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、センター側に配置され、第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、センター側に配置され、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、第1WDMに接続され、第1WDMからの信号を映像信号と第2データ信号に分離する第2WDMと、第2WDMの映像信号出力側に接続され、映像信号を分配する第1スプリッタと、第1OLTに接続され、第1OLTからの第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第2WDMの第2データ信号出力側に接続され、第2データ信号を分配する第3スプリッタと、第1スプリッタおよび第2スプリッタを収納する第1クロージャーと、第2WDMおよび第3スプリッタを収納する第2クロージャーと、を有することを特徴とする光通信システムである。
また本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、センター側に配置され、第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、センター側に配置され、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、第1WDMに接続され、第1WDMからの信号を映像信号と第2データ信号に分離する第2WDMと、第2WDMの映像信号出力側に接続され、映像信号を分配する第1スプリッタと、第1OLTに接続され、第1OLTからの第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第2WDMの第2データ信号出力側に接続され、第2データ信号を分配する第3スプリッタと、第1スプリッタ、第2スプリッタ、および第2WDMを収納する第1クロージャーと、第3スプリッタを収納する第2クロージャーと、を有することを特徴とする光通信システムである。
また本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、センター側に配置され、第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、センター側に配置され、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、第1WDMに接続され、第1WDMからの信号を映像信号と第2データ信号に分離する第2WDMと、第2WDMの映像信号出力側に接続され、映像信号を分配する第1スプリッタと、第1OLTに接続され、第1OLTからの第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第2WDMの第2データ信号出力側に接続され、第2データ信号を分配する第3スプリッタと、第1スプリッタ、第2スプリッタ、第3スプリッタ、および第2WDMを収納するクロージャーと、を有することを特徴とする光通信システムである。
また本発明は、センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、センター側に配置され、第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、センター側に配置され、映像信号と第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、第1WDMに接続され、第1WDMからの信号を分配する第1スプリッタと、第1OLTに接続され、第1OLTからの第1データ信号を分配する第2スプリッタと、第1スプリッタの各分配側に設けられ、映像信号と第2データ信号を分離する第2WDMと、第1スプリッタ、第2スプリッタ、および第2WDMを収納するクロージャーと、を有することを特徴とする光通信システムである。
本発明によれば、映像サービスと2つの異なる通信規格のデータ通信サービスとを運用可能な光通信システムを容易に実現することができる。
実施例1の光通信システムの構成を示した図。 データ通信サービスを追加する前の光通信システムの構成を示した図。 実施例2の光通信システムの構成を示した図。 実施例3の光通信システムの構成を示した図。 実施例4の光通信システムの構成を示した図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1の光通信システムの構成を示した図である。実施例1の光通信システムは、加入者に映像サービスと2つのデータ通信サービスを提供するものであり、センターと各加入者とをPONにより接続したものである。2つのデータ通信サービスは、GE-PONとG-PONの2つの通信規格の異なるデータ通信サービスである。映像サービスとG-PONのデータ通信サービスは波長多重により1心の光ファイバーで伝送され、GE-PONのデータ通信サービスは別の心の光ファイバーで伝送されている。
図1のように、実施例1の光通信システムは、センター側に光送信機10と、第1OLT11と、第2OLT12と、WDM(波長分割多重装置)13とを有し、加入者側にV-ONU17、第1D-ONU18、第2D-ONU19を有している。また、センター側と加入者側との間にクロージャー(ドロップクロージャー)100と、分岐クロージャー101を有している。クロージャー100は、その内部にスプリッタ14、15と、WDM16とが収納されている。クロージャー101は、その内部にスプリッタ20、21が収納されている。
光送信機10は、映像信号を送信する。映像信号は光信号であり、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送などのデジタル信号である。光送信機10からの映像信号は、図示しない光増幅器により所定のレベルに増幅された後、WDM13に入力される。
第1OLT11は、GE-PONの通信規格に対応した機器であり、GE-PONの通信規格に則った光信号であるデータ信号を送受信する。GE-PONはIEEEによって策定されたPONの通信規格である。
第2OLT12は、G-PONの通信規格に対応した機器であり、G-PONの通信規格に則った光信号であるデータ信号を送受信する。G-PONはITU-Tによって策定されたPONの通信規格である。GE-PONの下り通信速度は1.25Gbpsであるのに対しG-PONの下り通信速度は2.4GBpsであり、G-PONはGE-PONよりも高速なデータ通信サービスを提供することができる。
WDM(波長分割多重装置)13は、光送信機10、第2OLT12に接続され、光送信機10からの映像信号と第2OLT12からのデータ信号を波長多重して出力する。
スプリッタ20は、WDM13に接続され、WDM13からの波長多重された信号を複数に分配する。また、スプリッタ21は、第1OLT11に接続され、第1OLT11からのデータ信号を複数に分配する。スプリッタ20、21は分岐クロージャー101に収納されている。分岐クロージャー101は、たとえば電柱上に配置される。
スプリッタ14は、スプリッタ20の分配側にそれぞれ接続され、スプリッタ20からの波長多重された信号をさらに複数に分配する。スプリッタ14、20による分配数はG-PONの通信規格に定められた範囲であれば任意の数でよく、複数のスプリッタを組み合わせて構成されていてもよい。
スプリッタ15は、スプリッタ21の分配側にそれぞれ接続され、スプリッタ21からのデータ信号をさらに複数に分配する。スプリッタ15、21による分配数はGE-PONの通信規格に定められた範囲であれば任意の数でよく、複数のスプリッタを組み合わせて構成されていてもよい。
WDM16は、スプリッタ14の分配側にそれぞれ接続され、波長多重された信号を映像信号とG-PONのデータ信号とに分離する。
スプリッタ14、15、およびWDM16は、1つのクロージャー100に収められている。クロージャー100は電柱上に配置されたり、集合住宅内に配置される。
加入者宅には、提供を受けるサービスに応じた光端末機器が配置される。映像サービスとGE-PONによるデータ通信サービスの提供を受ける加入者A宅には、V-ONU17と第1D-ONU18が配置される。V-ONU17はWDM16の出力端のうち映像信号出力側に接続されており、光送信機10からの映像信号がWDM13、スプリッタ14、WDM16を介してV-ONU17に入力される。また、第1D-ONU18はスプリッタ15に接続されており、第1OLT11からのデータ信号がスプリッタ15を介して第1D-ONU18に入力される。
V-ONU17は、受信した映像信号を光信号から電気信号に変換して出力する。そして、V-ONU17に接続されたTVなどによって映像が出力される。
また、第1D-ONU18は、GE-PONに対応した機器であり、受信したデータ信号を光信号から電気信号に変換して出力する。そして、第1D-ONU18に接続されたPCなどにおいてデータ信号が処理される。また、第1D-ONU18は、PCなどからのデータ信号を電気信号から光信号に変換し、スプリッタ15に出力する。
映像サービスとG-PONによるデータ通信サービスの提供を受ける加入者B宅には、V-ONU17と第2D-ONU19が配置される。V-ONU17はWDM16の出力端のうち映像信号出力側に接続されており、第2D-ONU19はデータ信号出力側に接続されている。第2D-ONU19には、第2OLT12からのデータ信号がWDM13、スプリッタ14、WDM16を介して入力される。
第2D-ONU19は、G-PONに対応した機器であり、受信したデータ信号を光信号から電気信号に変換して出力する。そして、第2D-ONU19に接続されたPCなどにおいてデータ信号が処理される。また、第2D-ONU19は、PCなどからのデータ信号を電気信号から光信号に変換し、WDM16を介してスプリッタ14に出力する。
また、図示は省略するが、GE-PONによるデータ通信サービスのみの提供を受ける加入者宅には、第1D-ONU18のみが配置され、G-PONによるデータ通信サービスのみの提供を受ける加入者宅には、第2D-ONU19のみが配置され、映像サービスのみの提供を受ける加入者宅には、V-ONU17のみが配置される。
次に、実施例1の光通信システムの構築方法について説明する。実施例1の光通信システムは、映像サービスとGE-PONによるデータ通信サービスとをそれぞれ別の心線で運用する光通信システムに、次のようにしてG-PONによるデータ通信サービスを追加することで構築することができる。
図2は、G-PONによるデータ通信サービスの追加をする前の光通信システムの構成を示した図である。図2のように、図1の構成からWDM13、WDM16を省き、加入者宅に第2D-ONU19が配置されていない状態である。
このような状態において、光送信機10からの映像信号の送信を一時的に停止し、センター側に第2OLT12とWDM13を設け、光送信機10からの映像信号と第2OLT12からのデータ信号とを波長多重してスプリッタ14に出力できるようにする。
また、クロージャー100内であってスプリッタ14の各分配側にWDM16を挿入する。これにより、映像信号とデータ信号とを分離して出力できるようにする。その後、光送信機10からの映像信号の出力を再開する。以上によってG-PONのデータ通信サービスを加入者に対して追加できる状態となる。
加入者BがGE-PONのデータ通信サービスからG-PONのデータ通信サービスに乗り換える場合は次のようにする。加入者Bに第2D-ONU19を配置し、WDM16のデータ信号出力側と接続する。この接続に利用する光ファイバーは、新たに敷設してもよいし、元から敷設されていたものを利用してもよい。たとえば、加入者B宅の第1D-ONU18とスプリッタ15とを接続していた光ファイバーを組み換えて利用してもよい。以上によって加入者BはG-PONのデータ通信サービスを受けることができる。
以上、実施例1の光通信システムでは、映像信号とG-PONのデータ信号とを分離するためのWDM16をクロージャー100内に設けているので、各加入者宅に訪問してWDMを設ける必要がなく、容易にG-PONのデータ通信サービスを追加することができる。また、実施例1の光通信システムは、施工作業がクロージャー100内で完結しているので、時間的コスト、施工コスト、部材コストを減らすことができ、低コストでG-PONを追加することができる。
図3は、実施例2の光通信システムの構成を示した図である。実施例1の光通信システムでは、スプリッタ14により分配した後にWDM16を設ける構成であったが、実施例2の光通信システムでは、スプリッタ20からの波長多重の信号をWDM26によって映像信号とデータ信号に分離した後、それぞれをスプリッタ14、24によって複数に分配している。WDM26は実施例1のWDM16と同一の特性のものを用いることができ、スプリッタ24もスプリッタ14と同一の特性のものを用いることができる。また、WDM26、スプリッタ14、15、24は1つのクロージャー100内に収納されている。
次に、実施例2の光通信システムの構築方法について説明する。実施例2の光通信システムは、映像サービスとGE-PONによるデータ通信サービスとをそれぞれ別の心線で運用する光通信システムに、次のようにしてG-PONによるデータ通信サービスを追加することで構築することができる。
図2のような状態において、実施例1の場合と同様にして第2OLT12とWDM13を設ける。
また、クロージャー100内においてスプリッタ14の前段にWDM26を挿入し、映像信号出力側をスプリッタ14に接続する。これにより、従前通り映像信号を各加入者に分配できるようにする。また、クロージャー100内にスプリッタ24を追加し、WDM26のデータ信号出力側にスプリッタ24を接続する。これにより、G-PONのデータ信号を各加入者に分配できるようにする。その後、光送信機10からの映像信号の出力を再開する。以上によってG-PONのデータ通信サービスを加入者に対して追加できる状態となる。
なお、WDM26の挿入後、スプリッタ24の追加、接続前の段階で映像信号の出力を再開してもよい。映像サービスの中断時間をより短縮することができる。
次に、実施例1と同様にして、G-PONのデータ通信サービスの提供を受けたい加入者B宅に第2D-ONU19を配置し、スプリッタ24の分配側と接続する。これにより、加入者BはG-PONのデータ通信サービスを受けることができる。
以上、実施例2の光通信システムでは、映像信号とG-PONのデータ信号とを分離するためのWDM26をクロージャー100内に設けているので、各加入者宅に訪問してWDMを設ける必要がなく、容易にG-PONのデータ通信サービスを追加することができる。また、実施例2の光通信システムは、施工作業がクロージャー100内で完結しているので、時間的コスト、施工コスト、部材コストを減らすことができ、低コストでG-PONを追加することができる。特に、実施例2では映像信号とデータ信号とを分離するWDM26が1つで済むため、さらなる低コスト化を図ることができる。
図4は、実施例3の光通信システムの構成を示した図である。実施例3の光通信システムは、実施例2の光通信システムにおいて、クロージャー100に加えてクロージャー300を設け、クロージャー100の方にWDM26、スプリッタ14、15を収め、クロージャー300の方にスプリッタ24を収めた構成である。
実施例3の光通信システムの構築方法は、スプリッタ24をクロージャー100とは別に用意したクロージャー300に収める以外は実施例2と同様である。
以上、実施例3の光通信システムでは、実施例2の光通信システムと同様の効果に加えて以下の利点がある。実施例3の光通信システムでは、追加したG-PONのデータ通信サービスに係る心線部分が、旧来からのGE-PONのデータ通信サービスの心線部分とは別のクロージャー300に収められ独立する。そのため、G-PONのデータ通信サービスを提供する加入者を追加する際の心線の管理や保守メンテナンスなども映像サービスやGE-PONのデータ通信サービスとは独立して行うことができ、利便性を向上させることができる。また、G-PONのデータ通信サービス側における作業によって映像サービスやGE-PONのデータ通信サービスに影響を与えてしまう危険を回避できる。
図5は、実施例4の光通信システムの構成を示した図である。実施例4の光通信システムは、実施例2の光通信システムにおいて、クロージャー100に加えてクロージャー400を設け、クロージャー100の方にスプリッタ14、15を収め、クロージャー400の方にスプリッタ24、WDM26を収めた構成である。
実施例4の光通信システムの構築方法は、スプリッタ24、WDM26をクロージャー100とは別に用意したクロージャー400に収める以外は実施例2と同様である。
以上、実施例4の光通信システムでは、実施例3の光通信システムと同様の効果に加えて以下の利点がある。実施例4の光通信システムでは、スプリッタ24に加えてWDM26もクロージャー100とは別のクロージャー400に収納しているため、システムのグレードアップがより容易となり、より柔軟にサービスを提供することができる。
(変形例)
実施例1~4では、放送サービスとGE-PONのデータ通信サービスとが提供されている光通信システムに、G-PONのデータ通信サービスを追加する場合を示したが、本発明はこれに限られず、追加されるデータ通信サービスの通信規格が元のデータ通信サービスの通信規格とは異なり、映像信号の波長とは異なる波長の規格であれば任意の通信規格でよい。たとえば、追加される通信規格は、10G-EPON、100G-EPON、XG-PON、XGS-PON、NG-PON2などである。特に、元のデータ通信サービスよりも通信速度の速いデータ通信サービスを追加する場合に本発明は有効である。
本発明は、既存の光通信システムに新たなデータ通信サービスを追加する場合に有効である。
10:光送信機
11:第1OLT
12:第2OLT
13、16、26:WDM
14、15、20、21、24:スプリッタ
17:V-ONU
18:第1D-ONU
19:第2D-ONU
100、300、400:クロージャー
101:分岐クロージャー

Claims (8)

  1. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、前記映像信号を分配する第1スプリッタと、前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、前記第1スプリッタおよび前記第2スプリッタを収納する第1クロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、
    センター側に、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、
    第2クロージャーを設け、前記第2クロージャー内に、前記映像信号と前記第2データ信号とを分離する第2WDMと、前記第2WDMの前記第2データ信号出力側に接続して前記第2データ信号を分配する第3スプリッタとを配置し、
    前記第2WDMの前記映像信号出力側に前記第1スプリッタを接続する、
    ことを特徴とする光通信システムの構築方法。
  2. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、前記映像信号を分配する第1スプリッタと、前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、前記第1スプリッタおよび前記第2スプリッタを収納する第1クロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、
    センター側に、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、
    前記第1クロージャー内であって前記第1スプリッタの前段に前記映像信号と前記第2データ信号とを分離する第2WDMを挿入し、前記第2WDMの前記映像信号出力側に前記第1スプリッタを接続して前記映像信号を分配し、
    第2クロージャーを設け、前記第2クロージャー内であって前記第2WDMの前記第2データ信号出力側に前記第2データ信号を分配する第3スプリッタを配置する、
    ことを特徴とする光通信システムの構築方法。
  3. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、前記映像信号を分配する第1スプリッタと、前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、前記第1スプリッタおよび前記第2スプリッタを収納するクロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、
    センター側に、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、
    前記クロージャー内であって前記第1スプリッタの前段に前記映像信号と前記第2データ信号とを分離する第2WDMを挿入し、前記第2WDMの前記映像信号出力側に前記第1スプリッタを接続して前記映像信号を分配し、
    前記クロージャー内であって前記第2WDMの前記第2データ信号出力側に前記第2データ信号を分配する第3スプリッタを配置する、
    ことを特徴とする光通信システムの構築方法。
  4. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、前記映像信号を分配する第1スプリッタと、前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、前記第1スプリッタおよび前記第2スプリッタを収納するクロージャーと、を有したPONの光通信システムに対し、
    センター側に、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMとを配置し、
    前記クロージャー内であって前記第1スプリッタの各分配側に、前記映像信号と前記第2データ信号を分離する第2WDMを挿入する、
    ことを特徴とする光通信システムの構築方法。
  5. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、
    センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、
    センター側に配置され、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、
    センター側に配置され、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、
    前記第1WDMに接続され、前記第1WDMからの信号を前記映像信号と前記第2データ信号に分離する第2WDMと、
    前記第2WDMの前記映像信号出力側に接続され、前記映像信号を分配する第1スプリッタと、
    前記第1OLTに接続され、前記第1OLTからの前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、
    前記第2WDMの前記第2データ信号出力側に接続され、前記第2データ信号を分配する第3スプリッタと、
    前記第1スプリッタおよび前記第2スプリッタを収納する第1クロージャーと、
    前記第2WDMおよび前記第3スプリッタを収納する第2クロージャーと、
    を有することを特徴とする光通信システム。
  6. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、
    センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、
    センター側に配置され、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、
    センター側に配置され、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、
    前記第1WDMに接続され、前記第1WDMからの信号を前記映像信号と前記第2データ信号に分離する第2WDMと、
    前記第2WDMの前記映像信号出力側に接続され、前記映像信号を分配する第1スプリッタと、
    前記第1OLTに接続され、前記第1OLTからの前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、
    前記第2WDMの前記第2データ信号出力側に接続され、前記第2データ信号を分配する第3スプリッタと、
    前記第1スプリッタ、前記第2スプリッタ、および前記第2WDMを収納する第1クロージャーと、
    前記第3スプリッタを収納する第2クロージャーと、
    を有することを特徴とする光通信システム。
  7. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、
    センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、
    センター側に配置され、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、
    センター側に配置され、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、
    前記第1WDMに接続され、前記第1WDMからの信号を前記映像信号と前記第2データ信号に分離する第2WDMと、
    前記第2WDMの前記映像信号出力側に接続され、前記映像信号を分配する第1スプリッタと、
    前記第1OLTに接続され、前記第1OLTからの前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、
    前記第2WDMの前記第2データ信号出力側に接続され、前記第2データ信号を分配する第3スプリッタと、
    前記第1スプリッタ、前記第2スプリッタ、前記第3スプリッタ、および前記第2WDMを収納するクロージャーと、
    を有することを特徴とする光通信システム。
  8. センター側に配置され、映像信号を出力する光送信機と、
    センター側に配置され、第1通信規格で第1データ信号を送受信する第1OLTと、
    センター側に配置され、前記第1通信規格とは異なる第2通信規格で第2データ信号を送受信する第2OLTと、
    センター側に配置され、前記映像信号と前記第2データ信号とを波長多重する第1WDMと、
    前記第1WDMに接続され、前記第1WDMからの信号を分配する第1スプリッタと、
    前記第1OLTに接続され、前記第1OLTからの前記第1データ信号を分配する第2スプリッタと、
    前記第1スプリッタの各分配側に設けられ、前記映像信号と前記第2データ信号を分離する第2WDMと、
    前記第1スプリッタ、前記第2スプリッタ、および前記第2WDMを収納するクロージャーと、
    を有することを特徴とする光通信システム。
JP2020168741A 2020-10-05 2020-10-05 光通信システムおよびその構築方法 Pending JP2022060955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020168741A JP2022060955A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 光通信システムおよびその構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020168741A JP2022060955A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 光通信システムおよびその構築方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022060955A true JP2022060955A (ja) 2022-04-15

Family

ID=81125301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020168741A Pending JP2022060955A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 光通信システムおよびその構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022060955A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11711161B2 (en) Passive optical network distribution systems and components thereof
CN102106103B (zh) 光网络
US7171123B2 (en) Method for decreasing and compensating the transmission loss at a wavelength-division-multiplexed passive optical network and an apparatus therefor
CN101755410B (zh) 一种用于提供双向射频服务的无源光网络系统
US20170272197A1 (en) Extender For Optical Access Communication Network
US20100322626A1 (en) Multiple passive optical network system
US20100021164A1 (en) Wdm pon rf/video broadcast overlay
JP2022060955A (ja) 光通信システムおよびその構築方法
US9374164B2 (en) Optical access system
JP2007295507A (ja) 光伝送システム及び光中継装置
KR100557141B1 (ko) 방송통신융합 ftth용 광신호 전송 시스템 및 방법
KR100726520B1 (ko) 방송신호의 광전송 시스템 및 그 전송방법
JP4718799B2 (ja) Catv光伝送装置およびその装置を用いた光伝送システム
JP4430045B2 (ja) 光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法
JP6883338B2 (ja) Ip放送システム
KR100746467B1 (ko) 영상서비스 제공을 위한 기가비트 wdm-pon 시스템 및그 신호 전송방법
EP1665601B1 (en) Optical network architecture for simultaneous transport of analog video signals and ethernet data
KR20160061038A (ko) 광 분기 내장 통합형 광수신 분배장치를 활용한 위성방송 공동설비 송출시스템
KR20100096357A (ko) 공동주택 mmf 광선로를 활용하여 초고속인터넷 서비스를제공하기 위한 수동형 광가입자망 시스템
JP2017005469A (ja) 光通信システム
KR100642851B1 (ko) 광 전송 네트워크
JP2008294853A (ja) Ponの通信方法および通信システム
KR20040108256A (ko) 방송/통신 신호 융합용 전송 시스템
JPS61198936A (ja) Catv光伝送システムの制御信号伝送方式
JP2006333011A (ja) 波長分割多重方式パッシブ光ネットワークの伝送損失減少方法、伝送損失減少装置、伝送損失補償装置及びシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230609

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20230609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240402