JP2022060700A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022060700A
JP2022060700A JP2020168320A JP2020168320A JP2022060700A JP 2022060700 A JP2022060700 A JP 2022060700A JP 2020168320 A JP2020168320 A JP 2020168320A JP 2020168320 A JP2020168320 A JP 2020168320A JP 2022060700 A JP2022060700 A JP 2022060700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens
optical system
incident
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020168320A
Other languages
English (en)
Inventor
彰 矢▲崎▼
Akira Yazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2020168320A priority Critical patent/JP2022060700A/ja
Publication of JP2022060700A publication Critical patent/JP2022060700A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

Figure 2022060700000001
【課題】光を光学系により適切に拡散してから表示スクリーンに比較的均一に入射させる。
【解決手段】光を出射する光源部(2)と、光源部から出射される光の光路上に配置される光学系(4)と、光学系から出射される光に基づいて表示光を生成する表示スクリーン(6)とを含み、光学系は、光学系の光軸(I)に対して平行化された光が入射されるフライアイレンズ(42)を含み、表示スクリーンは、光学系の光軸に対して傾斜する態様で配置され、フライアイレンズの形状は、非対称に形成される、表示装置(1)が開示される。
【選択図】図7B

Description

本開示は、表示装置に関する。
レーザダイオードより発生したレーザ光が、YAGレーザロッドに照射され、このYAGレーザ光が非線形光学材料に入射することにより第2高調波が発生し、凹レンズにより拡大され、液晶ディスプレイよりなる表示部の光源となる技術が知られている。
特開平2-103586号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、レーザ光等の光を光学系により適切に拡散してから表示スクリーンに均一に入射させることが難しい。すなわち、レーザ光等の光を、光学系により、表示スクリーンの面光源として適切な均一な広がりをもたせることが難しい。
そこで、本開示は、光を光学系により適切に拡散してから表示スクリーンに比較的均一に入射させることを目的とする。
1つの側面では、光を出射する光源部(2)と、
前記光源部から出射される光の光路上に配置される光学系(4)と、
前記光学系から出射される光に基づいて表示光を生成する表示スクリーン(6)とを含み、
前記光学系は、前記光学系の光軸(I)に対して平行化された光が入射されるフライアイレンズ(42)を含み、
前記表示スクリーンは、前記光学系の光軸に対して傾斜する態様で配置され、
前記フライアイレンズの形状は、非対称に形成される、表示装置(1)が提供される。
本開示によれば、光を光学系により適切に拡散してから表示スクリーンに比較的均一に入射させることが可能となる。
ヘッドアップディスプレイの車両搭載状態を車両側方視で概略的に示す図である。 表示装置の構成を示す概略図である。 液晶パネルの傾斜の説明図である。 回転拡散部の拡散部材を示す模式図である。 回転拡散部の拡散部材の凹凸ピッチを示す模式図である。 コリメータレンズの説明図である。 本実施例のコリメータレンズの特性の説明図(その1)である。 本実施例のコリメータレンズの特性の説明図(その2)である。 本実施例のコリメータレンズの特性の説明図(その3)である。 比較例によるコリメータレンズの特性の説明図(その1)である。 比較例によるコリメータレンズの特性の説明図(その2)である。 x軸に沿って視たときの、フライアイレンズ及び液晶パネルとの関係を概略的に示す平面図である。 y軸に沿って視たときの、フライアイレンズ及び液晶パネルとの関係を概略的に示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[ヘッドアップディスプレイの構成]
図1は、ヘッドアップディスプレイHUDの車両VC(移動体の一例)への搭載状態を車両側方視で概略的に示す図である。図2Aは、表示装置1の構成を示す概略図である。図2Bは、液晶パネルの傾斜の説明図である。図3A及び図3Bは、回転拡散部3の拡散部材31の凹凸ピッチを示す模式図である。なお、図3Aは、拡散部材31の平面図を示し、図3Bは、拡散部材31の径方向に沿った断面図(ラインA-Aに沿った断面図)を示す。なお、図3Bに示す断面図において、X方向のX1側が内周側に対応し、X2側が外周側に対応する。
ヘッドアップディスプレイHUDでは、図1に示すように、ウインドシールドWSに表示光が照射されると、車両VCを運転する運転者にとっては、ウインドシールドWSよりも前方に、当該照射によって得られた表示像(虚像表示)VIが見える。これにより、運転者は、前方風景と重畳させて表示像VIを視認できる。したがって、運転者は、インストルメントパネル9内のメータを見る場合に比べて視線移動の少ない態様で車両情報等を把握でき、利便性及び安全性が向上する。
ヘッドアップディスプレイHUDは、表示装置1と、ホログラムHOEとを含む。
表示装置1は、運転者の前方に位置するウインドシールドWS上のホログラムHOEに向けて画像に係る光(表示光)を投射する。ウインドシールドWS上のホログラムHOEは、運転者のアイボックス内に画像に係る光を反射する。この場合、アイボックスに係る視点から視て、運転者の視野前方に、画像に係る光に基づく表示像VIを形成する。
なお、ホログラムHOEは、例えば、フォトポリマーにより形成されてよい。ホログラムHOEのタイプは、反射型、位相変化型、かつ体積型である。ホログラムHOEは、厚さ数ミクロンのホログラムフィルムを利用して形成されてもよい。ホログラムHOEには、干渉縞が例えば屈折率の変化の形で記録される。すなわち、ホログラムHOEには、干渉縞が材料内部に屈性率分布として層状に記憶される。なお、本実施例では、3色のレーザ光に対応して、ホログラムHOEにはRGBの波長各々に係る干渉縞が記録される。この場合、RGBの波長各々に係る干渉縞ごとホログラム層を作成し、それぞれに係るホログラム層を積層することで積層型のホログラムHOEを形成してもよい。あるいは、RGBの干渉縞を重ねて記録する多重型のホログラムHOEが実現されてもよい。なお、このような干渉縞の記録(露光)には、任意のレーザ干渉露光装置が利用されてよい。
表示装置1は、図2Aに示すように、光源部2と、回転拡散部3と、回転拡散部3を経たレーザ光が入射されるレンズ群4と、液晶パネル6と、制御部7と、を備える。
光源部2は、レーザ光(赤色レーザ光R、緑色レーザ光G、青色レーザ光B)を出射する。なお、本実施例では、かかる3色のレーザ光を出射可能であるので、フルカラーの表示像VIを生成可能である。ただし、変形例では、表示可能な色のバリエーションは少なくてもよい。
回転拡散部3は、光源部2から出射されたレーザ光を拡散する。回転拡散部3は、レーザ光を多重化してスペックルを低減する機能を有する。
回転拡散部3は、例えば、図2Aに示すように、円盤状の拡散部材31と、拡散部材31の円中心を回転軸として拡散部材31を回転させる回転モータ32と、拡散部材31及び回転モータ32をレーザ光の光路に対して直交方向に移動させることで、拡散部材31に対するレーザ光の入射位置を拡散部材31の径方向に移動させる移動モータ33と、を備える。
拡散部材31は、図3Bに示すように、少なくとも一方の面に多数の凹凸を含む凹凸パターンを備える。この凹凸パターンは、内周側(回転半径小側)で周方向の凹凸ピッチが大きく、外周側(回転半径大側)で周方向の凹凸ピッチが小さくなるように形成されている。このような拡散部材31によれば、回転停止状態であっても入射されたレーザ光を拡散させるが、回転モータ32によって回転している状態では、レーザ光を多重化してスペックルの低減効果が得られる。また、拡散部材31の回転数を増加させると、レーザ光が周方向で凹凸をよぎる回数(単位時間あたりの回数)が増えるので、多重化数を増加させてスペックルの低減効果を高めることができる。
また、回転する拡散部材31に対するレーザ光の入射位置を拡散部材31の外周側に移動させると、レーザ光入射位置の円周距離が増加し、拡散部材31が1回転する間にレーザ光が凹凸をよぎる回数が増えるので、多重化数を増加させてスペックルの低減効果をさらに高めることができる。また、回転する拡散部材31に対するレーザ光の入射位置を拡散部材31の外周側に移動させると、レーザ光入射位置の凹凸ピッチが小さくなり、レーザ光が凹凸をよぎる回数が増えるので、多重化数を増加させてスペックルの低減効果をさらに高めることができる。
レンズ群4は、コリメータレンズ41、フライアイレンズ42、コンデンサレンズ43、フィールドレンズ44、レンチキュラーレンズ45、及びスクリーン拡散板46を備える。
コリメータレンズ41は、回転拡散部3からのレーザ光(拡散光)が入射される。コリメータレンズ41は、回転拡散部3から射出される拡散光を平行光にしながら、均一化する機能を有する。コリメータレンズ41の構成の詳細は、後述する。
フライアイレンズ42は、コリメータレンズ41からのレーザ光(平行光)が入射される。フライアイレンズ42は、例えば、コリメータレンズ41からの入射光の分布によらず均一にかつ液晶パネル6のスクリーン形状(例えば矩形)に合わせて照明する機能を有する。フライアイレンズ42の構成の詳細は、後述する。
コンデンサレンズ43は、例えば、フライアイレンズ42の複数の部位(後述する複数の凸状部位4220)から射出される光を液晶パネル6のスクリーン上で重ねる機能を有する。コンデンサレンズ43は、フライアイレンズ42と協動して、液晶パネル6のスクリーンに入射される光の分布を均一化するように構成されてよい。
フィールドレンズ44は、例えば、液晶パネル6のスクリーンから出射される光をアイボックス(EyeBox)上で重ねる機能を有する。
レンチキュラーレンズ45は、例えば、フライアイレンズ42で発生する光の拡散角が不十分である場合等、拡散角を調整する機能を有する。レンチキュラーレンズ45は、アイボックスの範囲を広げつつ、上述したコリメータレンズ41と協動して、アイボックスでの輝度分布を均一化(均斉度を増加)するように構成されてよい。なお、レンチキュラーレンズ45は、フィールドレンズ44とスクリーン拡散板46の間に設けられてよい。
スクリーン拡散板46は、例えば、液晶パネル6及びレンチキュラーレンズ45に起因して生じうる輝度ムラを低減する機能を有する。
なお、レンズ群4の構成は、図2Aに示した構成に限定されない。例えば、変形例では、レンチキュラーレンズ45は、省略されてもよいし、他の光学系が追加されてもよい。
液晶パネル6は、レンズ群4を経たレーザ光をバックライトとして表示像VI用の画像を形成する。液晶パネル6から出射される表示光は、上述したように、ホログラムHOEに投射される。なお、液晶パネル6とホログラムHOEとの間には、他の光学系(図示せず)が配置されてもよい。
液晶パネル6は、図2Bに示すように、パネル面(入射面)がレンズ群4の光軸Iに対して傾斜する態様で配置される(なお、図2Aでは、傾斜について図示せず)。具体的には、液晶パネル6の法線方向Vは、レンズ群4の光軸Iに対して角度θ(>0)をなす。ここでは、一例として、法線方向Vと光軸Iとは、同一の平面(図2Bの紙面に平行な平面)内に延在するものとする。なお、液晶パネル6の傾斜方向は、任意であり、例えば太陽光の入射による影響を低減すべく、パネル面に垂直方向が、例えばケース(図示せず)に向かう方向であってよい。なお、フィールドレンズ44、レンチキュラーレンズ45、及びスクリーン拡散板46も、液晶パネル6と同様に傾斜されてもよい。
制御部7は、例えばマイクロコンピュータ等を含み、回転拡散部3及び液晶パネル6を制御する。
[コリメータレンズ]
次に、コリメータレンズ41の好ましい例について詳説する。
図4は、コリメータレンズ41の説明図である。図4には、回転拡散部3の特定位置Pからコリメータレンズ41に入射する光が、コリメータレンズ41から出射される様子が光線ラインL400で模式的で示される。図4には、光軸に平行なZ方向が定義され、Z1側とZ2側とが定義されている。
図4に示すコリメータレンズ41は、入射面41A側に曲面410と、出射面41B側の曲面412とを含む。
曲面410は、Z2側に凹の形態で形成される。曲面412は、Z2側に凸の形態で形成される。曲面410及び曲面412は、例えば球面であるが、非球面であってよい。ただし、加工性の観点からは、曲面410及び曲面412が球面であることが好ましい。
曲面410は、回転拡散部3から出射されるレーザ光の拡散角αに合わせて形状付けられる。すなわち、曲面410は、拡散角αに基づく拡がり全体(例えば80%、好ましくは90%)をカバーするように形成される。なお、拡散角αの値は、例えば、中心照度の半値を全角表示することで得ることができる。
ここで、回転拡散部3からのレーザ光の拡散角αは、可能な限り広くする方がスペックル低減の観点からは好ましい。好ましくは、20度から40度の範囲である。この場合、コリメータレンズ41の製造難易度が高くなりすぎず、スペックル低減とコリメータレンズ41の製造性を適切に両立させることができる。
曲面410は、好ましくは、回転拡散部3から入射した直後の光の角密度が略等しくなるように形状付けられる。光の角密度とは、図4に示すように曲面410を介してコリメータレンズ41内に入射する光の進行方向(例えば光軸Iに対する進行方向のなす角度)ごとの、光量(強度)に相関する。光の角密度の均一化を図ることで、回転拡散部3から拡散して入射するレーザ光の広がりを、均一に広げることができる。
曲面412は、当該曲面412から出射される光が平行化(すなわちZ方向に平行)されるように形状付けられる。
このようにして、コリメータレンズ41は、回転拡散部3から拡散して入射するレーザ光を、入射側の曲面410で、より均一に広がりを持たせつつ、出射面側の曲面412で平行化できる。
次に、図5Aから図6Bを参照して、本実施例のコリメータレンズ41の効果を更に説明する。
図5Aから図5Cは、本実施例のコリメータレンズ41の特性の説明図である。図5Aは、コリメータレンズ41の光軸に沿って視たときの、コリメータレンズ41から出射される光の強度特性を示すコンター図である。図5Aにおいて、領域I1は、強度が一定値β1以上の領域を示し、領域I2は、強度が一定値β2以上の領域を示し、領域I3は、強度が一定値β3以上の領域を示し、β1>β2>β3である。図5Bは、コリメータレンズ41の光軸に垂直な方向の直線であって、コリメータレンズ41の光軸を通る直線に沿った、コリメータレンズ41から出射される光の強度特性L500を示す図である。図5Cは、図5Bに示す特性に重畳して、他の特性L501、L502を示す図であり、他の特性L501は、コリメータレンズ41に入射する直前の光の強度特性(回転拡散部3から出射される光の強度特性)を示し、他の特性L502は、光源部2から出射される光の強度特性を示す。なお、図5B及び図5Cにおいて、横軸の原点0は、コリメータレンズ41の光軸(=光軸I)に対応し、横軸は、コリメータレンズ41の光軸を中心とした径方向の距離を表す。
光源部2から出射される光の強度特性では、点光源そのままの特性であり、図5Cに特性L502で示すように、コリメータレンズ41の光軸の位置を中心として局所的にピークが発生する。
本実施例では、回転拡散部3が設けられるので、光源部2から出射される光が回転拡散部3を通ることで、図5Cに示すように、特性L502が特性L501へと変換される。すなわち、径方向に沿って強度分布の均一化が図られている。
そして、本実施例では、回転拡散部3の出射側に、入射側に曲面410を有するコリメータレンズ41が設けられるので、図5Cに示すように、特性L501が特性L500へと変換される。すなわち、入射面41Aの曲面410は、光軸を中心とした径方向のレーザ光の強度分布について、入射面41Aに入射する直前の強度分布(L501参照)よりも、入射面41Aに入射した直後の強度分布(L500参照)の方が、径方向に沿って均一化されるように、構成される。なお、入射面41Aに入射した直後の強度分布は、コリメータレンズ41から出射される光の強度特性L500と略同様である。
特性L500は、図5B及び図5Cに示すように、いわゆるトップハット型の形態であり、基準強度Ir以上となる径方向の範囲が広くなる。基準強度Irは、例えばピークの強度に対して80%の強度である。このようにして、本実施例によれば、基準強度Ir以上となる径方向の範囲を効果的に広げることができ、その結果、アイボックスを広げつつ、アイボックスでの輝度分布の均一化(均斉度の増加)を効果的に図ることができる。
図6A及び図6Bは、比較例によるコリメータレンズ(図示せず)の特性の説明図である。
比較例によるコリメータレンズは、本実施例のコリメータレンズ41とは異なり、入射側に曲面410を備えておらず、入射面が平面により形成される。
このような比較例では、図6Aに示すように、領域I1の範囲が有意に狭く、図6Bに示すように、比較例によるコリメータレンズから出射される光の強度分布L600は、比較例によるコリメータレンズの入射面に入射する直前の強度特性(図5Cの特性L501参照)と略同じである。すなわち、比較例によるコリメータレンズは、回転拡散部3からの入射する光を平行化するものの、均一化が不十分となる。このため、特性L600は、図5B及び図5Cに示す本実施例の特性L500とは異なり、ガウシアン型の形態であり、基準強度Ir以上となる径方向の範囲が、本実施例の特性L500よりも有意に狭い。
これに対して、本実施例によれば、上述したように、入射側に曲面410を有するコリメータレンズ41を備えることで、比較例に比べて、基準強度Ir以上となる径方向の範囲を効果的に広げることができる。その結果、アイボックスを広げつつ、アイボックスでの輝度分布の均一化(均斉度の増加)を効果的に図ることができる。
[フライアイレンズ]
次に、フライアイレンズ42の好ましい例について詳説する。
ところで、図2Bを参照して上述したように、本実施例では、液晶パネル6が光軸Iに対して傾斜している。かかる構成では、液晶パネル6で生成される画像(中間像)の輝度分布は、パネル全体にわたり均一でなく、徐々に変化してしまう傾向(すなわち輝度ムラが生じやすくなる傾向)がある。これは、上述したように、コリメータレンズ41等により均一化した強度分布を有する光が入射する場合も当てはまる。このような不均一な輝度分布は、表示像VIの輝度ムラを生む。
そこで、本実施例では、フライアイレンズ42は、かかる輝度分布の変化を低減し、液晶パネル6で生成される画像の輝度分布の均一化を図るように構成される。具体的には、フライアイレンズ42の形状は、非対称に形成される。
以下では、レンズ群4の光軸Iの方向をz軸とし、z軸と垂直な座標軸をy軸とし、z軸及びy軸と垂直な座標軸をx軸としたときの座標系(図2B参照)に基づいて、傾斜や非対称性について説明する。なお、図2B等に示すxyz座標系の“x”等は、大文字で示された図3Bの“X”とは区別される。
図7Aは、x軸に沿って視たときの、フライアイレンズ42及び液晶パネル6との関係を概略的に示す平面図であり、図7Bは、y軸に沿って視たときの、フライアイレンズ42及び液晶パネル6との関係を概略的に示す平面図である。なお、図7Aでは、図2Bを参照して上述した法線方向Vが併せて示されている。
フライアイレンズ42は、図7A及び図7Bに示すように、入射面421に複数の凸状部位4210を有するとともに、出射面422に、複数の凸状部位4220を有する。凸状部位4210の数は、任意であり、配列についても任意である。凸状部位4220についても同様である。図7A及び図7Bに示す例では、フライアイレンズ42は、z方向に視て、3×3の合計9つの凸状部位4210と、3×3の合計9つの凸状部位4220とを有する。凸状部位4210のそれぞれは、互いに同じ形状を有し、凸状部位4220のそれぞれは、互いに同じ形状を有してよい。
本実施例では、図7Aに示すように、x軸方向に沿って視たとき、液晶パネル6の法線方向Vがz軸に対して傾斜していることに対応して、フライアイレンズ42は、x軸に沿って視たとき(yz平面で切断した断面視で)、z軸に関して非対称である。このような非対称性は、個々の凸状部位4210、4220の非球面状の非対称性に起因する。すなわち、凸状部位4210は、図7Aに示すように、z座標が最も小さい位置(頂点位置P1)が、当該凸状部位4210のy軸方向の中心位置よりもy軸方向正側にオフセットしている。また、凸状部位4220は、図7Aに示すように、z座標が最も大きい位置(頂点位置P2)が、当該凸状部位4220のy軸方向の中心位置よりもy軸方向負側にオフセットしている。なお、変形例では、逆であってもよい。すなわち、凸状部位4210は、z座標が最も小さい位置(頂点位置P1)が、当該凸状部位4210のy軸方向の中心位置よりもy軸方向負側にオフセットし、凸状部位4220は、z座標が最も大きい位置(頂点位置P2)が、当該凸状部位4220のy軸方向の中心位置よりもy軸方向正側にオフセットしてもよい。
フライアイレンズ42の形状は、入射面421と出射面422とで同じであってもよいが、好ましくは、図7Aに示すように、回転対称の関係である。具体的には、一の凸状部位4210の形状は、x軸に沿った回転軸まわりに180度回転させると、一の凸状部位4220の形状に重なる。このような構成によれば、フライアイレンズ42の入射面421を形成する金型と、フライアイレンズ42の出射面422を形成する金型とは、一方を他方を複写して形成できるので、製造が容易となる。
フライアイレンズ42のうちの、光軸Iを通る一の凸状部位4210(及びそれと回転対称な一の凸状部位4220)の非球面形状に係る非球面プロファイルSag(サグ量)は、例えば以下のような式に基づいてもよい。
Figure 2022060700000002
ここで、r、rは、x軸方向、y軸方向でのそれぞれの曲率半径を示し、cc、cc、Axi、Ayiは、それぞれ係数である。Axi、Ayiは、i=1のとき、1次の非球面係数となり、Axi、Ayiは、i=3のとき、3次の非球面係数となり、以下同様である。本実施例では、i=奇数のときのy軸に係るAyiを0以外の値に設定する。例えば、3次のy軸に係る非球面係数Ay3を0以外の値に設定する。これにより、上述したフライアイレンズ42の非対称性を実現できる。非球面係数Ayi等の具体的な値は、試験やシミュレーション等を介して、上述した液晶パネル6における輝度分布について必要な均一性が確保されるように適合されてよい。
このようにして、本実施例によれば、上述したように、液晶パネル6が光軸Iに対して傾斜して配置される場合でも、当該傾斜に応じてフライアイレンズ42の形状を非対称に形成することで、フライアイレンズ42の形状を対称に形成した場合に生じやすい不都合(上述した液晶パネル6における輝度分布の不均一、すなわち輝度ムラ等)を低減できる。
ところで、上述した液晶パネル6における輝度分布は、液晶パネル6の光軸Iに対する傾斜角度θ(図2B等参照)に依存して変化する。すなわち、上述したy方向に非対称性のあるフライアイレンズ42に代えて対称性のあるフライアイレンズを利用した場合、基本的に、傾斜角度θが大きくなるほど、輝度ムラが増加する傾向がある。従って、Axi、Ayi等の具体的な値とともに、傾斜角度θについても、試験やシミュレーション等を介して、上述した液晶パネル6における輝度分布に関して必要な均一性が確保されるように適合されてよい。
また、本実施例では、図7Bに示すように、液晶パネル6は、y軸方向に沿って視たとき、法線方向Vがz軸に対して傾斜していないため、y軸方向に沿って視たときの、フライアイレンズ42の形状は、z軸に関して対称に形成されている。しかしながら、液晶パネル6は、y軸方向に沿って視たとき、法線方向Vがz軸に対して傾斜してもよく、この場合、y軸方向に沿って視たときの、フライアイレンズ42の形状は、z軸に関して非対称に形成されてもよい。例えば、数1の式を利用する場合、i=奇数のときのx軸に係るAxiを0以外の値に設定してよい。
なお、本実施例において、フライアイレンズ42は、光軸Iの方向に沿って間隔をおいて2つ以上設けられてもよい。この場合、回転拡散部3に起因して拡散性の強いレーザ光が入射する場合でも上述した機能を確保でき、また、かかる機能を確保するために必要なフライアイレンズ42全体としてのサイズ(光軸Iに交差するx、y軸方向のサイズ)を効果的に低減できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、表示スクリーンとして、レーザ光をバックライトとして画像を形成する液晶パネル6を例示したが、面光源をバックライトとして用いることができる他の表示パネル(他のスクリーン)が用いられてもよい。また、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によるマイクロミラーデバイスを用いるMEMS方式、反射型液晶パネルを用いるLCOS(Liquid crystal on silicon)方式、デジタルマイクロミラーデバイスを用いるDMD(Digital Micromirror Device)方式などを用いてもよい。また、レーザ光以外の光を発生する光源、例えばLED(Light Emitting Diode)光源が利用されてもよい。LED光源が利用される場合、LED光を平行光にするレンズ(コンデンサレンズ)が併せて利用されてもよい。
1 表示装置
2 光源部
3 回転拡散部
4 レンズ群
6 液晶パネル
7 制御部
9 インストルメントパネル
31 拡散部材
32 回転モータ
33 移動モータ
41 コリメータレンズ
41A 入射面
41B 出射面
42 フライアイレンズ
421 入射面
422 出射面
4210 凸状部位
4220 凸状部位
43 コンデンサレンズ
44 フィールドレンズ
45 レンチキュラーレンズ
46 スクリーン拡散板
VC 車両
VI 表示像(虚像表示)
WS ウインドシールド

Claims (4)

  1. 光を出射する光源部(2)と、
    前記光源部から出射される光の光路上に配置される光学系(4)と、
    前記光学系から出射される光に基づいて表示光を生成する表示スクリーン(6)とを含み、
    前記光学系は、前記光学系の光軸(I)に対して平行化された光が入射されるフライアイレンズ(42)を含み、
    前記表示スクリーンは、前記光学系の光軸に対して傾斜する態様で配置され、
    前記フライアイレンズの形状は、非対称に形成される、表示装置(1)。
  2. 前記フライアイレンズは、0とは異なる値に設定された奇数次の非球面係数に基づいて形状付けられている、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記フライアイレンズは、入射面(421)と出射面(422)とが点対称に形成されている、請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記フライアイレンズは、前記光学系の光軸の方向に沿って間隔をおいて2つ以上設けられる、請求項1~3のうちのいずれか1項に記載の表示装置。
JP2020168320A 2020-10-05 2020-10-05 表示装置 Pending JP2022060700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020168320A JP2022060700A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020168320A JP2022060700A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022060700A true JP2022060700A (ja) 2022-04-15

Family

ID=81125362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020168320A Pending JP2022060700A (ja) 2020-10-05 2020-10-05 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022060700A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105874358B (zh) 透射型屏幕及使用了它的图像显示装置
JP5229327B2 (ja) 映像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドアップディスプレイ
JP3733852B2 (ja) 表示装置
CN110221430B (zh) Hud系统和多屏拼接式衍射显示系统
JP5344069B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US8760766B2 (en) Head-up display apparatus
US7972009B2 (en) Projector and projection unit
JP5950233B2 (ja) シースルーディスプレイ装置及びシースルーディスプレイ装置を搭載した車両
CN110383833B (zh) 图像显示装置
CN107250888A (zh) 显示系统
CN107250881A (zh) 显示系统
JP5358451B2 (ja) 面状照明装置及び画像表示装置
JP2016206563A (ja) 画像表示装置及び物体装置
JP5807803B2 (ja) 投射装置および投射制御装置
JP2013522667A (ja) ヘッドアップカラー表示装置用回折型コンバイナ
JP2015025874A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2004038012A (ja) 映像表示装置
JP2007264555A (ja) 透過型回折素子及びこれを用いた眼球投影型表示装置
WO2019174447A1 (zh) 衍射显示系统
JP2022060700A (ja) 表示装置
JP2022060715A (ja) 表示装置
US20240094536A1 (en) Device and method for compensating effects of pantoscopic tilt or wrap/sweep tilt on an image presented on an augmented reality or virtual reality display
JP2020071417A (ja) 表示装置
JP2020071416A (ja) 表示装置
US11598961B2 (en) Display apparatus capable of reducing luminance unevenness and color unevenness

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507