JP2022059067A - 輸液バッグホルダ及び輸液装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】輸液ポンプに取り付け可能で、かつ輸液バッグを収容できる輸液バッグホルダ及び輸液装置を提供する。【解決手段】本開示に係る輸液装置は、輸液チューブの一端側から他端側へ送液する送液駆動部、電磁波を送受信するアンテナ、および、前記アンテナにより送受信される前記電磁波を媒介として前記輸液バッグに添着されるRFタグに記憶される輸液情報を読み取るRFID読取部、を備える輸液ポンプと、輸液バッグに添付されたRFタグを前記RFID読取部に対向する状態で収容可能な収容空間を備える収容部、および、前記収容部に連設可能であり、かつ前記輸液ポンプに対して取り付け可能な取付部、を有する輸液バッグホルダと、を有する。【選択図】図1
Description
本開示は、輸液ポンプに用いられる輸液バッグホルダおよび輸液装置に関する。
水、電解質もしくは栄養の補給、血管確保または病態治療を目的として、自動的に一定量確実に投与できる輸液ポンプを輸液スタンドなどに設置して薬液や血液等の輸液を生体に投与する方法が一般的に採用されている。特許文献1には、この種の投与方法が開示されている。
抗がん剤投与などに代表される輸液療法では、療養生活の大半を輸液スタンドや輸液ポンプなどとともに送ることを強いられるため、QOL(Quality of Life)などの観点から、輸液バッグ、輸液ポンプ、尿バッグまたは排液バッグなどを取り付けた輸液スタンドを用いての自由な移動を実現することが望ましい。また、術後の早期離床の奨励の観点からも、患者自身が輸液スタンドと共に歩く機会が増えてきている。
しかしながら、輸液スタンドによる移動が困難な場所がある。また、看護師等の医療従事者が輸液ラインを維持した状態で輸液スタンドから輸液バッグ、輸液ポンプ等を取り外して持ち運ぶ場合がある。輸液スタンドを利用しない場合には、輸液バッグと輸液ポンプとを別の手で持ち、両手が塞がった状態となり易く、持ち運びに不便なことがある。また、輸液ラインに点滴筒を利用している場合には、輸液チューブ内に気泡が入ることを抑制するため、点滴筒をできる限り垂直に維持したまま持ち運ぶ必要性がある。この観点からも、輸液バッグ及び輸液ポンプを片手で持ち運ぶことが困難な場合がある。
そこで、本開示の目的は、輸液ポンプに取り付け可能で、かつ輸液バッグを収容できる輸液バッグホルダ及び輸液装置を提供することである。
本発明の第1の態様としての輸液バッグホルダは、輸液バッグが収容可能な収容空間を備える収容部と、前記収容部に連設可能であり、かつ輸液ポンプに対して取り付け可能な取付部と、を有する。
本発明の1つの実施形態として、前記収容部は、前記輸液バッグに接続される輸液チューブが通過可能なスリットを備える。
本発明の1つの実施形態として、前記収容部は、底面に形成された第一開口部と、当該第一開口部より大きく、かつ前記第一開口部と対向して形成された第二開口部と、を備える。
本発明の1つの実施形態として、前記取付部は、前記輸液ポンプの上面または下面に取り付けられる。
本発明の1つの実施形態として、前記収容部は、前記収容空間の大きさを拡縮自在に調節する拡縮調節機構を備える。
本発明の1つの実施形態としての輸液バッグホルダは、前記輸液バッグと前記輸液ポンプとに接続される点滴筒を設置可能な設置部を有する。
本発明の1つの実施形態としての輸液バッグホルダは、前記輸液ポンプには略枠状の把手部が形設されている。
本発明の1つの実施形態として、前記取付部には凹部が形設されており、前記取付部は、前記凹部が前記把手部と略対向するよう前記輸液ポンプに対して取り付けられる。
本発明の第2の態様としての輸液装置は、輸液チューブの一端側から他端側へ送液する送液駆動部を備える輸液ポンプと、輸液バッグを収容可能な収容空間を備える収容部、および、前記収容部に連設可能であり、かつ前記輸液ポンプに対して取り付け可能な取付部、を有する輸液バッグホルダと、を有することを特徴とする。
本発明の1つの実施形態としての輸液装置は、前記輸液ポンプは、電磁波を送受信するアンテナ、および、前記アンテナにより送受信される前記電磁波を媒介として前記輸液バッグに添着されるRFタグに記憶される輸液情報を読み取るRFID読取部、を備えることが好ましい。
本開示によれば、輸液ポンプに取り付け可能で、かつ輸液バッグを収容できる輸液バッグホルダ及び輸液装置を提供することができる。
以下、本開示に係る輸液バッグホルダ、ならびに、当該輸液バッグホルダおよび輸液ポンプを備える輸液装置について、図1~図12を参照して説明する。各図において共通の部材および部位には同一の符号を付している。
図1は、本開示に係る輸液バッグホルダの1つの実施形態としての輸液バッグホルダ100を輸液ポンプ50に取り付ける様子を示す図である。図1に示すように、輸液バッグホルダ100は、輸液バッグP(図3参照)が収容できる収容空間1が形成されており、かつ輸液ポンプ50に対して取り付け可能な構成になっている。収容空間1は、上部が開放され、かつ側周面部を備えた有底状の容器内の空間である。具体的には、本実施形態の収容空間1は、輸液バッグを支持する底面部9と、内部に輸液バッグP(図3参照)を収容している状態で輸液バッグP(図3参照)の側周面の少なくとも一部を囲う収容壁2と、で形成されている。
これにより、輸液バッグホルダ100を輸液ポンプ50に対して取り付けて輸液バッグP(図3参照)を収容することで、収容した輸液バッグPごと輸液ポンプ50を運搬または取り扱うことができる。
さらに輸液バッグホルダ100は、着脱可能に輸液ポンプ50に取り付けられている。そのため、輸液バッグホルダ100を、輸液ポンプ50から容易に取り外すことができ、輸液バッグホルダ100自体に洗浄・滅菌処理を行うことができる。
図2A~図2Dは、図1に示す輸液バッグホルダ100を示す図である。具体的に、図2Aは輸液バッグホルダ100の外観斜視図である。図2Bは輸液バッグホルダ100の側面図である。図2Cは輸液バッグホルダ100の天面図である。図2Dは輸液バッグホルダ100の正面図である。図3は、図1、図2に示す輸液バッグホルダ100に輸液バッグPが収容されている状態を示す図である。図3に示す輸液バッグPは、輸液ラインの一部を構成している。以下、説明の便宜上、図3における上方向を鉛直方向の上方とし、図3における下方向を鉛直方向の下方として説明する。
図2A~図2Dに示すように、輸液バッグホルダ100は、上記で説明した収容空間1を備える収容部3および前記収容部3に連設可能であり、かつ輸液ポンプ50(図1参照)に対して取り付け可能な取付部4を有する。具体的には、図2A~図2Dで示すように、輸液バッグホルダ100は、収容壁2と当該収容壁2に連設された底面部9とにより画定された収容空間1を備える収容部3と、前記収容部3に連設された輸液ポンプ50(図1参照)に対して取り付け可能な取付部4を有する。
図2A~図2Dでは、収容部3の一例として、断面略C形状の収容壁2が底面部9と一体に形成された構成を示しているが、収容部3の変形例としては、複数の部材から構成される収容壁としてもよい。
上記収容部3における収容空間1の形状や大きさは、輸液バッグ全体または一部を覆う大きさがあれば特に制限されることはなく、後述の通り収容空間の大きさを調整できる拡縮調節機構を有してもよい(図4参照)。
図2A、図2Dに示すように、収容部3は、底面部9に形成された第一開口部11と、当該第一開口部11より大きく、かつ第一開口部11と対向して形成された第二開口部12と、を備える。より具体的に、図2に示す第二開口部12は、収容部3の天面部21に形成されている。これにより、収容部3は、輸液バッグの栓31(図3参照)又は栓31に接続されているびん針92(図3参照)や輸液チューブ94(図3参照)等を、第一開口部11から外側へ突出させるようにした状態で、輸液バッグを収容できる。
より具体的には、図3に示すように、輸液バッグPは、その本体部19aが収容壁2に囲まれ、かつ、本体部19aと栓31との間の肩部19bが底面部9上に支持される状態で、収容空間1に収容される。収容部3では、輸液バッグPを上述のように収容空間1に収容した状態において、輸液バッグの栓31、栓31に接続されているびん針92、輸液チューブ94等を、第一開口部11から外側へ突出させることができる。
また、図2A、図2C、図2D、図3に示すように、収容部3は、輸液バッグP(図3参照)に接続される輸液チューブ94(図3参照)が通過可能なスリット5を有する。当該スリット5は、図2Aおよび図2Dに示す通り、断面略C形状の収容壁2の間隙により形成されており、収容部3の鉛直方向における全域に亘って延在している。また、スリット5は、図2A、図2Dに示す通り、第一開口部11及び第二開口部12と連通している。図2A~図2Dでは、第一開口部11が、収容部3の底面の中央部に設けられているが、これは輸液バッグP(図3参照)の本体部19a(図3参照)に取り付けられた栓31(図3参照)の位置と対応するものである。したがって、仮に図3に示す本体部19aの肩部19bの位置に栓が取り付けられている輸液バッグに使用する場合は、第一開口部11の位置を収容部3の底面の端部に設ければよい。
また、図3に示すように、スリット5が第一開口部11及び第二開口部12と連通しているため、スリット5を通じて輸液バッグPを収容空間1内に配置することができる。そのため、輸液ラインの一部を構成している状態の輸液バッグPであっても、スリット5から輸液チューブ94等の輸液ラインの一部を通過させることで、収容空間1内に収容することができる。更に、輸液ラインの一部を構成している状態の輸液バッグPであっても、輸液バッグPを鉛直方向の上方に一旦持ち上げ、スリット5から輸液チューブ94等の輸液ラインの一部を通過させることで、収容空間1から取り出すことができる。このように、スリット5を設けることにより、輸液バッグPの取り外しが容易になる。スリット5の幅は、輸液チューブ94に加えて、輸液バッグPの栓31が通過可能な大きさとすることが好ましい。また、スリット5の幅は、輸液バッグPが通過できない大きさとすることが好ましい。
図3に示すように、第一開口部11の大きさは、輸液バッグPの栓31が挿入可能な大きさである。図3に示すように、第二開口部12の大きさは、輸液バッグPの本体部19aが収容可能な大きさである。具体的に、第一開口部11の大きさは、栓31が通過可能で、かつ、本体部19aが通過できない大きさである。第二開口部12の大きさは、栓31及び本体部19aが通過可能な大きさである。より具体的に、第一開口部11の最小幅は、栓31の外面の最大幅よりも大きく、かつ、本体部19aの外面の最大幅よりも小さい。また、第二開口部12の最小幅は、栓31の外面の最大幅、及び、本体部19aの外面の最大幅、よりも大きい。このような構成とすれば、輸液バッグPを脱落することなく容易に収容空間1に収容することができる。
図2A、図2C、図2D、図3に示すように、収容部3は、収容空間1の底面部9に形成され、収容部3の内部と外部とを連通する連通孔6a、6bを備える。より詳細には、図2Aおよび図2Cに示す通り、収容空間1の底面部9の中央部分には、上述のように第一開口部11が開設されており、収容空間1の底面部9のうち、当該第一開口部を挟む両側に連通孔6a、6bが形成されている。これにより、輸液バッグPの外面を伝って収容空間1内に入り込む液体や、輸液バッグPから漏れ出た輸液等の液体などが、連通孔6a、6bを通って外部に排出されやすくなる。そのため、収容部3の収容空間1に液体が滞留することによる細菌等の繁殖を抑制することができる。
また、本実施形態の収容部3の底面部9により構成される収容空間1の底面は、中央部分に開設された第一開口部11に向かうにつれて、鉛直方向の下方に傾斜している。収容部3の底面部9を第一開口部11に向かって傾斜させることにより、漏れた輸液の排出能が向上する。
当該連通孔の形状、数または大きさは、輸液バッグから漏れた液体が容易に外部に排出される構造であれば特に限定されることはなく、適宜変更することができる。
取付部4は、図2A~図2Cで示す通り、収容部3と連設されている。また、本実施形態の取付部4は、板状の取付本体部7aと、この取付本体部7aの一端から略垂直に立設されている突出部7bと、を備える。取付本体部7aの他端は、第二開口部12近傍で、収容部3と連続している。
上述したように、取付本体部7aが平坦面を有する板体で形成されている。この取付本体部7aの平坦面は、輸液バッグホルダ100を図1に示す輸液ポンプ50に取り付ける際に、輸液ポンプ50の外面に接触する取り付け面を構成する。取付本体部7aの形状は、図1における輸液ポンプ50の形状に対応している。具体的に、輸液バッグホルダ100は、取付本体部7aの取り付け面としての平坦面を図1における輸液ポンプ50の上部の平坦面に接触した状態で、輸液ポンプ50に取り付けられる。つまり、取付部の取り付け面は、輸液ポンプの被取付部位の形状に倣って構成される。
輸液バッグホルダ100が取付部4を有することにより、輸液ポンプ50(図1参照)に対して容易に取り付けることができる。
また、取付部4の端部に設けられた突出部7bと収容部3の収容壁2との間で、輸液ポンプ50(図1参照)の一部を挟むことで、取付本体部7aを、輸液ポンプ50に対して所定の位置に位置決めすることができる。より具体的に、本実施形態の輸液バッグホルダ100は、取付部4の取付本体部7a及び突出部7bと、収容部3の収容壁2と、により、輸液ポンプ50の3面を覆うことにより、輸液バッグホルダ100の輸液ポンプ50からの脱落を抑制することができる。さらに収容部3に収容される輸液バッグPの重さ等に応じて、必要により取付本体部7a及び突出部7bの少なくとも一方に輸液ポンプ50と固定するための固定機構をさらに設けてもよい。
本明細書における「連設可能」とは、収容部3と取付部4とが単一部材から形成されている一体型の連設した形態と、収容部3と取付部4とが複数部材から形成され、直接または接続部材などを介して間接的に接続されている形態と、の両方を含む意味である。そのため、図2Aなどでは、収容部3と取付部4とが連設可能な形態の一つである一体型の連設した形態を示し、後述の図9では、連設可能な1つの形態である、収容部3と取付部4とが切り離し可能に連結される形態を示している。
取付部4は、輸液ポンプの上面または下面に取り付けられる構成とすることが好ましい。図2A~図2Dに示す取付部4および後に参照する図5A、図5Bに示す取付部4は、図1に示す輸液ポンプ50の上面に取り付けられる。これに対して、後に参照する図7A、図7Bに示す取付部4は、図1に示す輸液ポンプ50の下面に取り付けられる。
図2A等に示すように、取付部4には、凹部8が形設されている。図1で示すように、輸液ポンプ50の上部には運搬のための略枠状の把手部20が設けられている。本実施形態の輸液バッグホルダ100は、取付部4を把手部20の枠内を挿通させることで、輸液ポンプ50に対して取り付けられる。この使用態様においては、凹部8が把手部20と略対向する位置に形設されていることが好ましい。本実施形態では、図2Aおよび図2Cに示すように、外形が略長方形状の取付本体部7aの中央部に、凹部8として貫通孔が形成されている。
輸液バッグホルダ100が取り付けられた輸液ポンプ50を運搬する際には、把手部20を握ることにより片手で移動させることができるが、当該把手部20を握る際に凹部8が形設されていることで把手部20の枠内に指を入れやすくなる。以下、輸液バッグホルダ100が取り付けられている状態の輸液ポンプ50を、「輸液装置」と記載する。
したがって、凹部8は図2などで示すように貫通孔でなくてもよく、把手部20の枠内に指を入れやすくなる形状や大きさであればよい。後述の図8に示すように、輸液ポンプ50に対してネジなどの固定具を設けて輸液バッグホルダ100を取り付ける場合は、凹部8を貫通孔にすることで固定具による取り付けが容易になる。
図3に示すように、本実施形態の輸液バッグホルダ100は、輸液バッグPと輸液ポンプ50(図1参照)とに接続される点滴筒93を設置可能な設置部32を有する。具体的には、輸液バッグPの栓31が第一開口部11側になるように、輸液バッグPを収容部3に収容する。図3に示す輸液バッグPには、びん針92が接続されている。また、図3に示すびん針92に対して輸液ラインの流路下流側には、輸液チューブ94が接続されている。更に、図3に示す輸液チューブ94に対して輸液ラインの流路下流側には、輸液バッグPから供給される液体の流量を視認可能な点滴筒93が接続されている。輸液バッグホルダ100の収容部3の収容壁2の側面部に略リング状の設置部32が設けられている。設置部32には、点滴筒93の液面が大きく傾かないように、点滴筒93が固定されている。図3では設置部32の一例として、点滴筒93の周囲を取り囲む嵌合部を示している。嵌合部は、例えば、リングの一部を欠いたC形状とすることができる。また、切欠部分を径方向に強制的に開くと拡径し、当該開きを解放すると縮径し常態への復元する復元性を有する嵌合部とすることができる。これにより点滴筒93の外周面を切欠部分に押圧ことで、C形状の嵌合部が拡径して、点滴筒93を嵌合部内に取り込むことができる。設置部32としての嵌合部から点滴筒93を取り外す際も同様である。点滴筒93を切欠部分の方向に押圧することで、C形状の嵌合部が拡径する。これにより、点滴筒93を嵌合部から取り外すことができる。
輸液バッグホルダ100に点滴筒93を設置可能な設置部32を設けたことにより、輸液バッグPおよび点滴筒93が輸液バッグホルダ100を介して輸液ポンプ50に固定された状態になるため、点滴筒を鉛直方向に延在する状態で保持したまま、輸液バッグP及び輸液ポンプ50を容易に持ち運ぶことが可能となる。
また、図3に示すように、収容部3には、第一開口部11及び第二開口部12と連通し、かつ輸液チューブ94が通過可能なスリット5が形成されている。そのため、設置部32により点滴筒93を固定した状態で、輸液チューブ94が接続されている状態のままの輸液バッグP等を収容空間1から容易に取り出すことができる。これにより、点滴筒93に気泡が混入する可能性を、より一層低減することができる。
図3では、設置部32を収容部3に設けているが、点滴筒93の液面が大きく傾かない位置であれば輸液バッグホルダの任意の位置で設置部を設けることができる。
次に、図1~図3に示す収容部3が、収容空間1の大きさを拡縮自在に調節する拡縮調節機構40をさらに備える構成について説明する。図4は、収容空間1の大きさを拡縮自在に調節する拡縮調節機構40の一例を示す斜視図である。図4では、説明の便宜上、図2Cの片側(左側)だけの拡縮調節機構40を示しており、同様の拡縮調節機構40を図2Cの右側にも設けてよい。さらに図4では、説明の便宜上、底面部9が傾斜していない構成を示しているが、上述した図2A~図2Dに示す底面部9のように傾斜している構成であってもよい。
図4に示す通り、拡縮調節機構40は、輸液バッグP(図3参照)をガイドするためのガイド部材41と、ガイドされる輸液バッグPに応じて収容空間1の大きさを拡縮自在に調節するため前記ガイド部材41にスライド可能に取り付けられている拡縮調節部材42と、拡縮調節部材42をガイド部材41に対してスライド可能な開放状態およびスライドしないように固定した固定状態に切り替える固定・開放機構と、を備えている。
例えば、ガイド部材41に形成されたガイドレール溝48と、拡縮調節部材42に形成されたガイドレール49とを嵌合することにより、拡縮調節部材42がガイド部材41に対して、当該ガイドレール49に沿って左右に移動自在になる。収容壁2のうち、収容部3の正面視で左側に面する部分は、拡縮調節部材42に追従して移動する移動壁部43を構成している。これにより、収容空間1の大きさを拡縮自在に調節することができる。また、図4では、固定・開放機構の一例として、板ばねを用いた手動操作可能な固定レバー47を示している。固定レバー47を操作することにより拡縮調節部材42を固定状態および開放状態を相互に切り替えることができる。
このように、収容空間1の大きさを拡縮自在に調節する拡縮調節機構40を設けることにより、収容される輸液バッグP(図3参照)の形状や大きさに合わせて収容空間1の大きさを調整できるため、任意の大きさの輸液バッグを収容できる。
次に、図5を参照して、輸液バッグホルダの別の実施形態について説明する。図5Aは、別の実施形態としての輸液バッグホルダ101の斜視図である。図5Bは、輸液バッグホルダ101の側面図である。
図5に示す輸液バッグホルダ101は、上述した輸液バッグホルダ100と比較して、収容部3と取付部4との位置関係が異なるが、その他の構成は同様である。そのため、ここでは上記相違点を主に説明し、共通する構成については説明を省略する。
図1~図4に示す輸液バッグホルダ100の取付部4が、鉛直方向(図3の上下方向)において、収容部3の天面部21(図2B参照)と略等しい位置で、収容部3に連続しているのに対して、図5に示す輸液バッグホルダ101の取付部4は、鉛直方向(図5Bでは上下方向)において、収容部3の底面部9と略等しい位置で、収容部3に連続している。換言すれば、図5に示す取付部4は、収容部3の底面部9と交わる面内に連設されている。
収容部3に対する取付部4の位置を収容部3の底面部9と交わる面内に設けると、輸液ポンプ50(図1参照)に対する収容部3の底面部9の位置を、図2A~図2Dに示す構成と比較して、鉛直方向の上側に変化させることができるため、輸液ポンプ50の設置面から底面部9までの鉛直方向の距離を長くすることができる。図6は、図5に示す輸液バッグホルダ101を輸液ポンプ50に取り付けた状態である輸液装置を示す図である。図6に示す輸液ポンプ50は、設置面しての脚底面51を備える。図6に示すように、点滴筒93が輸液チューブ94を介さずに連結された輸液バッグPを収容部3に収容する使用態様であっても、点滴筒93を鉛直方向に沿って延在する姿勢で保持することができる。また、輸液ポンプ50の設置面としての脚底面51から底面部9までの鉛直方向の距離を長く確保できているため、点滴筒93の下端が、輸液ポンプ50が載置される載置面52に、当接しないようにすることができる。そのため、点滴筒93の流路下流側に接続された輸液チューブ94が、載置面52との接触により折られる可能性を低減することができる。その結果、輸液チューブ94の屈曲による流路の閉塞を抑制することができる。
次に、図7を参照して、輸液バッグホルダの別の実施形態について説明する。図7Aは、別の実施形態としての輸液バッグホルダ102の斜視図である。図7Bは、輸液バッグホルダ102の側面図である。
図7に示す輸液バッグホルダ102は、上述した輸液バッグホルダ100と比較して、収容部3と取付部4との位置関係が異なるが、その他の構成は同様である。そのため、ここでは上記相違点を主に説明し、共通する構成については説明を省略する。
図1~図4に示す輸液バッグホルダ100の取付部4が、鉛直方向(図3の上下方向)において、収容部3の天面部21(図2B参照)と略等しい位置で、収容部3に連続しているのに対して、図7に示す輸液バッグホルダ102の取付部4は、鉛直方向(図5Bでは上下方向)において、収容部3の底面部9よりも更に下方の位置で、収容部3に連続している。換言すれば、図7に示す取付部4は、収容部3の底面部9より下方で連設されている。
図7Aに示す通り、本実施形態の収容壁2は、取付部4が連続する部分が、他の部分に比較して、鉛直方向の下方に延設されている。より具体的に、本実施形態の収容壁2のうち、取付部4と連続する板状部は、底面部9よりも鉛直方向の下方に突出する延設部2aを備えている。本実施形態の取付部4は、この延設部2aに連設されている。
この構造により、輸液ポンプ50の下面に取付部4を取り付けることができる。当該取り付け機構は特に制限されることはなく、例えば、図8で示すように、輸液ポンプ50の底面にネジ溝などの係止溝89を開設して、固定ネジなどの固定具により、輸液バッグホルダ100の取付部4の凹部8を通じて、輸液ポンプ50の下面に取り付ければよい。
輸液ポンプ50の底面に輸液バッグホルダ102を取り付けると、輸液ポンプ50の把手部20(図1参照)のスペースを確保できるため、輸液ポンプの運搬性が向上する。
次に、図9を参照して、輸液バッグホルダの別の実施形態について説明する。図9は、別の実施形態としての輸液バッグホルダ103の斜視図である。
図9に示す輸液バッグホルダ103は、上述した輸液バッグホルダ100、101及び102と比較して、収容部3と取付部4とが別部材により構成され、収容部3と取付部4との位置関係を調節する位置調節機構を有する点が異なるが、その他の構成は同様である。そのため、ここでは上記相違点を主に説明し、共通する構成については説明を省略する。
図9では、一例として収容部3と取付部4とが接続部材13を介して接続された形態を示すが、本発明は収容部3と取付部4とが直接接続される形態であってもよい。
位置調節機構は、収容部3と取付部4との位置を自在に変更可能な接続部材13を有する。図9を参照して、収容部3と接続部材13との関係および取付部4と接続部材13との関係を順に説明する。
収容部3における第二開口部12側の収容壁2の縁には、鉤状の係止爪15が形設されている。一方、接続部材13は、厚み方向に貫通する複数の貫通孔14および対向する両側の側端面に形成されている複数の係止穴18、を備える板体で構成されている。板状の接続部材13の正面に形成されている貫通孔14には、係止爪15が挿入可能である。係止爪15は、貫通孔14に挿入された状態で、接続部材13に係止される。そのため、当該貫通孔14に係止爪15を挿入して係合することで、接続部材13に対して収容部3を取り付けることができる。
また、係止爪15の係合を解除することで、接続部材13から収容部3を取り外すこともできる。接続部材13には、鉛直方向(図9では上下方向)の異なる位置に複数の貫通孔14が開設されているため、接続部材13に対する収容部3の高さ位置を任意に変更することができる。
次に、接続部材13の両側の側端面には複数の係止穴18が開設されている。一方、取付部4は、取付本体部7aから突設されている板状の接続部7cを備えている。この接続部7cは、取付本体部7aから2つ突設されており、2つの接続部7cは対向している。この2つの接続部7cの間に、2つの接続部7cの対向方向と、接続部材13の両側の側端面の対向方向と、が略一致するように、接続部材13を配置する。2つの板状の接続部7cには、接続部材13の係止穴18と同様の大きさの挿通孔が開設されている。そのため、例えば、接続部材13の係止穴18、および、接続部7cの挿通孔を位置合わせし、固定ネジ等の固定具16を螺合することで、接続部材13に対して取付部4を取り付けることができる。
接続部材13には、鉛直方向(図9では上下方向)の異なる位置に、複数の係止穴18が開設されているため、接続部材13に対する取付部4の位置を任意に変更することができる。
上記位置調節機構により、輸液バッグホルダ103内で収容部3と取付部4とが任意の位置関係で固定可能である。また、上記位置調節機構により、輸液バッグホルダ103は輸液スタンドの代用として広範に使用できる。例えば、救急現場における静脈路を確保する際に輸液バックをある一定の高さ以上に保持する手段に苦慮するという問題を解決できる。また、上述した輸液バッグホルダ100、101及び102であっても、輸液チューブ94(図3等参照)が閉塞されないように保持できる使用態様であれば、上記問題を同様に解決することができる。
次に、図10を参照して、本開示に係る輸液装置の一実施形態としての輸液装置500について説明する。輸液装置500は、輸液チューブ94(図3参照)の一端側から他端側へ送液する送液駆動部156(図12参照)を備えた輸液ポンプ50と、輸液バッグP(図3参照)が収容可能な収容空間1を備えた収容部3および収容部3に連設可能であり、かつ輸液ポンプ50に対して取り付け可能な取付部4を有する輸液バッグホルダ100と、を有する。
図10に示すように、把手部20の枠内に取付部4を挿通させて、輸液バッグホルダ100が輸液ポンプ50の上面に取り付けられている。
これにより、収容部3に収容されたる輸液バッグP(図3参照)および輸液ポンプ50が輸液ラインの一部を構成する状態であっても、把手部20を片手で持つことにより、輸液ラインが形成されている状態でも安全かつ容易に輸液バッグPと輸液ポンプ50とを運搬することができる。
まず、輸液ポンプ50を設置可能な輸液ラインについて説明する。一般に輸液ラインは、患者に対して栄養液、薬液または血液などの輸液を輸送するための経路をいい、輸液チューブ、各種医療機器、これら異なる部材を相互接続するコネクタ等により構成される。当該輸液ラインの先端部には針や細管が設けられており、生体の所望箇所に挿入または穿刺されることにより、体内に輸液が流入される。また、輸液ラインの基端部は、栄養液、薬液または血液などを含む輸液バッグが接続されている。
輸液ラインの一例を、図11に示す。図11に示す輸液ライン90は、輸液情報が記憶されたRFタグGが添着された輸液バッグPと、この輸液バッグPに装着されるびん針92と、輸液バッグPから供給される液体の流量を視認可能な点滴筒93と、コネクタ97と、輸液チューブ94と、流量調整用クランプ91と、を備えている。これら構成部材を接続することにより、輸液ライン90が構成されている。輸液ポンプ50は、例えば、点滴筒93と流量調整用クランプ91との間に設けられる。
以下、図11に示す輸液ライン90に適用可能な輸液ポンプ50について詳説する。
図10に示す輸液ポンプ50は、輸液チューブ94(図11参照)が装着可能に構成されている。輸液チューブ94の送液方向の輸液バッグ側である流路上流側には、所定の輸液が充填された輸液バッグPが接続される。また、当該輸液チューブ94の送液方向の先端側である流路下流側には、コネクタ97が接続されている。コネクタ97に接続される留置針が例えば患者の静脈に穿刺されることにより、輸液バッグP内の輸液は、設定された所定の流量(ml/h)で患者に注入される。
図10に示すように、輸液ポンプ50の正面部には、流量(ml/h)などの各種情報が表示される表示部98と、操作スイッチ類が配置された操作部99と、が設けられている。
また、輸液ポンプ50は、輸液バッグホルダ100と当接する側面部近傍に、電磁波を送受信するアンテナ167と、このアンテナ167により送受信される電磁波を媒介として輸液バッグP(図11参照)に添着されるRFタグG(図11参照)に記憶される輸液情報を読み取るRFID読取部165と、を備える。アンテナ167の位置は、輸液装置500の収容空間1に輸液バッグPを収容した状態で、輸液バッグP(図11参照)に添着されているRFタグG(図11参照)と対向する位置とすることが好ましい。さらに、上述したように、輸液ポンプ50の上方には、運搬用に略枠状の把手部20が設けられている。
図12は輸液ポンプ50の内部を示す図である。図12に示す輸液ポンプ50の外形は略矩形状であるが、図1等に示すような上端及び下端が湾曲した外形を有する形状であってもよい。輸液ポンプ50は、図10に示す状態から、上述の操作部99等を含むドア部150が開放されることにより、図12に示す状態となる。ドア部150の開閉は、輸液ポンプ50の正面部に設けられたドアロックレバー150aを引き上げ・押し下げ操作することで行われる。
上記表示部98には、単位時間あたりの流量(送液速度)の設定値と実績値とを切り替えて表示する流量表示部、予定量と積算量とを切り替えて表示する予定量積算量表示部、輸液ポンプ50の動作状態に関する各種アラームを表示するアラーム表示部または輸液チューブ94(図11参照)の閉塞検出感度(後述する圧力検出部157の検出感度)の設定レベルを「L」、「M」、「H」で表示する閉塞圧設定表示部など配置されてよい。また、閉塞検出感度の設定レベルの変更は、操作部のアップダウンスイッチ等を操作することで行うことができる。
上記アラーム表示部には、例えば、気泡検出部によって輸液チューブ94(図11参照)内に気泡が検出された場合に点灯する「気泡ランプ」、輸液ポンプ50の内蔵バッテリの電圧が低下した場合に点灯する「バッテリランプ」、判定部によって輸液チューブ94が閉塞したと判定された場合に点灯する「閉塞ランプ」、ドア部が開状態になった場合に点灯する「ドアランプ」、輸液が完了した際に点灯する「完了ランプ」または後述のRFID読取部165(図10参照)により読み取られた輸液情報にエラーが生じた場合に点灯する「不一致ランプ」等が配置されている。
操作部99には、送液速度や予定量等を設定するためのスイッチ、押圧されている間は設定された所定の送液速度(ml/h)よりも速い送液速度での送液を実施可能にする早送りスイッチ、押圧されることで輸液を開始させる供給開始スイッチ、押圧されることで輸液を強制停止させる供給停止スイッチまたは輸液ポンプ50の電源のON/OFFを操作するための電源スイッチを配置してもよい。停止スイッチは、押圧されることで消音モードへの切り替えを行うモード切替スイッチとしての機能も備えてもよい。
図12に示すように、輸液ポンプ50の上方には、輸液ポンプ50の動作状態を外部に示すように点灯または点滅する動作インジケータ152を配置してもよい。例えば、輸液ポンプ50が正常の動作状態の場合として、動作インジケータ152の内部には赤色と緑色に発光する発光ダイオードが内蔵されており、通常の速度での送液動作や早送りでの送液動作を実施している際は緑色または赤色に点灯し、スタンバイ状態のときは赤色と緑色が交互に点滅して輸液を即座に開始できる状態であることを報知する。一方、輸液ポンプ50が異常の動作状態として、例えば、輸液バッグP(図11参照)に貼られたRFタグG(図11参照)に記憶されている輸液情報と操作部99を介して入力した入力値とが一致しないことを検知した場合、動作インジケータ152により警告してもよい。
次に、輸液ポンプ50のドア部150の内面の構成と、輸液ポンプ50の内部の構成について説明する。
図12に示すように、ドア部150は、ヒンジ部160を介して本体部153に回動可能に取り付けられている。これにより、ドア部150は、ドア部150以外の本体部153に対して開閉自在となっている。当該ドア部150の内面には、当該ドア部150を閉じた際に本体部153内に輸液の浸入を防止するシール材161と、複数のフィンガを備える蠕動運動式の送液駆動部156で押圧する際に各フィンガとの間で輸液チューブ94(図11参照)の背面を支持するバックプレート機構163と、輸液チューブ94の内圧を計測するセンサにより構成された圧力検出部157との間で輸液チューブ94を挟持する押え板162と、が配置されている。
輸液ポンプ50の本体部153には、輸液チューブ94(図11参照)内の気泡の有無を検出する気泡検出部151と、輸液チューブ94の内圧を計測するセンサにより構成された輸液チューブ94の内圧の変化を検出する圧力検出部157と、輸液チューブ94を保持して位置ずれが生じるのを防止する保持部155と、保持部155による輸液チューブ94の保持状態を解除する解除レバー158と、輸液チューブ94を介した送液動作を駆動する複数のフィンガを備える蠕動運動式の送液駆動部156と、が配置されている。
上記圧力検出部157は、輸液チューブ94(図11参照)の外表面に常時接触するように配置される。すなわち、輸液チューブ94の内圧が変動して輸液チューブ94の外径が変化すると、その変化量に応じてプランジャー159が移動することにより輸液チューブ94の内圧の変化を検出する。
上記送液駆動部156は、いわゆるフィンガを備える蠕動運動式の送液機構であり、駆動制御部により公知の電動モーターで駆動制御が行われる。輸液ポンプ50の送液機構は、複数の板状部材のフィンガと、フィンガに対してそれぞれ対向配置され、かつ前記フィンガそれぞれを輸液チューブ94(図11参照)に対して個別に進退移動させる複数の偏心カムを備えるカムシャフトと、カムシャフトを回転自在な状態で支持する支持部材と、を備えている。当該カムシャフトが回転することで、各偏心カムは各フィンガに当接した状態で回転するため、各偏心カムの回転に伴い、各フィンガが輸液チューブ94に対して順次前進または後退する周期的な進退移動により、輸液チューブ94に蠕動運動が付与され、当該輸液チューブ94内の輸液を患者側へと供給することができる。
上記のようなフィンガを備える蠕動運動式の送液機構であると、輸液の送液速度の調節、積算輸液量の調節が可能であるため、いわゆる軟質チューブをローラーでしごくことで送液する小型の蠕動運動式の送液機構よりも、様々な設定条件での送液を実現できる。
駆動制御部は、公知のマイクロコンピュータであるCPU、RAM、ROM等により構成されており、輸液ポンプ50の各部の動作を統轄的に制御する。本実施形態のRFID読取部165は、駆動制御部により構成されている。
駆動制御部は、例えば、輸液バッグP(図11参照)のRFタグG(図11参照)に記憶された輸液流量(単位時間当たりの輸液の送り量)等の輸液情報と、操作部99を操作して設定(入力)された輸液流量等の輸液情報と、が一致しているか照合する。この照合結果が不一致の場合には、その旨を表示部98に表示させてもよい。また、駆動制御部は、RFタグGに記憶された患者の氏名、施用する輸液の種類などの各種情報と、当該患者自身に取り付けられているリストバンドなどのICタグに記憶された患者の氏名、施用する輸液の種類などの各種情報と、が一致しているか照合する。その照合結果が不一致の場合には、その旨を表示部98に表示させてもよい。
本開示に係る輸液バッグホルダ及び輸液装置は、上述した実施形態に示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限り、種々の変形・変更が可能である。
本開示発明は、輸液ポンプに用いられる輸液バッグホルダおよび輸液装置に関する。
1:収容空間
2:収容壁
2a:延設部
3:収容部
4:取付部
5:スリット
6a、6b:連通孔
7a:取付本体部
7b:突出部
7c:接続部
8:凹部
9:底面部
11:第一開口部
12:第二開口部
13:接続部材
14貫通孔
15:係止爪
16:固定具
18:係止穴
19a:本体部
19b:肩部
20:把手部
21:天面部
31:栓
32:設置部
40:拡縮調節機構
41:ガイド部材
42:拡縮調節部材
43:移動壁部
47:固定レバー
48:ガイドレール溝
49:ガイドレール
50:輸液ポンプ
51:脚底面
52:載置面
90:輸液ライン
91:流量調整用クランプ
92:びん針
93:点滴筒
94:輸液チューブ
97:コネクタ
98:表示部
99:操作部
100、101、102、103:輸液バッグホルダ
150:ドア部
150a:ドアロックレバー
151:気泡検出部
152:動作インジケータ
153:本体部
155:保持部
156:送液駆動部
157:圧力検出部
158:解除レバー
159:プランジャー
160:ヒンジ部
161:シール材
162:押え板
163:バックプレート機構
165:RFID読取部
167:アンテナ
500:輸液装置
G:RFタグ
P:輸液バッグ
2:収容壁
2a:延設部
3:収容部
4:取付部
5:スリット
6a、6b:連通孔
7a:取付本体部
7b:突出部
7c:接続部
8:凹部
9:底面部
11:第一開口部
12:第二開口部
13:接続部材
14貫通孔
15:係止爪
16:固定具
18:係止穴
19a:本体部
19b:肩部
20:把手部
21:天面部
31:栓
32:設置部
40:拡縮調節機構
41:ガイド部材
42:拡縮調節部材
43:移動壁部
47:固定レバー
48:ガイドレール溝
49:ガイドレール
50:輸液ポンプ
51:脚底面
52:載置面
90:輸液ライン
91:流量調整用クランプ
92:びん針
93:点滴筒
94:輸液チューブ
97:コネクタ
98:表示部
99:操作部
100、101、102、103:輸液バッグホルダ
150:ドア部
150a:ドアロックレバー
151:気泡検出部
152:動作インジケータ
153:本体部
155:保持部
156:送液駆動部
157:圧力検出部
158:解除レバー
159:プランジャー
160:ヒンジ部
161:シール材
162:押え板
163:バックプレート機構
165:RFID読取部
167:アンテナ
500:輸液装置
G:RFタグ
P:輸液バッグ
Claims (1)
- 輸液チューブの一端側から他端側へ送液する送液駆動部、電磁波を送受信するアンテナ、
および、前記アンテナにより送受信される前記電磁波を媒介として前記輸液バッグに添着されるRFタグに記憶される輸液情報を読み取るRFID読取部、を備える輸液ポンプと、輸液バッグに添付されたRFタグを前記RFID読取部に対向する状態で収容可能な収容空間を備える収容部、および、前記収容部に連設可能であり、かつ前記輸液ポンプに対して取り付け可能な取付部、を有する輸液バッグホルダと、を有する輸液装置。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220217 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220719 |
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A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220914 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230124 |