JP2022058171A - 線状部材を使用する装置、刺繍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】目的とする色替え位置で色を替えられるようにする。【解決手段】刺繍装置100は、糸10を供給する供給部200と、糸10を所要の色に染色(着色)する染色手段としての染色部300と、糸10を通す針410によって縫い付ける縫付け手段としての刺繍部400と、縫い付けられる上糸となる糸10を針410の近傍で除去する除去部500とを備え、除去部500は、糸10を巻き取って回収する巻取り回収機構510と、同じく糸10を切る第1上糸切断機構520A、第2上糸切断機構520Bとを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は線状部材を使用する装置、刺繍装置に関する。
線状部材としての例えば刺繍糸を使用して刺繍する刺繍装置として、染色情報に基づいて異なる色に染色される単一の糸を刺繍情報に従って刺繍媒体に縫い付けて刺繍を施すものがある。
従来、刺繍するパターンに対応した刺繍パターン情報と、上糸の送り量を検出して得られる糸送り量検出情報と、基布及び上糸の条件に応じた刺繍特性とに基づいて、上糸を染色するための染色データを作成し、染色データに基づいて上糸に対して複数の色のインクを吐出して染色し、染色された上糸を刺繍パターン情報に基づいて基布に刺繍するものが知られている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、線状部材の縫付けにおいて狙いの色にすることができず、意図する完成物を作ることができないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、縫付けにおいて意図する完成物を作れるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る線状部材を使用する装置は、
複数の異なる色に染色される線状部材が通る針によって、縫い付ける縫付け手段と、
縫い付けられた前記線状部材を前記針の近傍で除去する除去手段と、を備えている
構成とした。
複数の異なる色に染色される線状部材が通る針によって、縫い付ける縫付け手段と、
縫い付けられた前記線状部材を前記針の近傍で除去する除去手段と、を備えている
構成とした。
本発明によれば、縫付けにおいて意図する完成物を作ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る線状部材を使用する装置としての刺繍装置について図1を参照して説明する。図1は同装置の概略説明図である。
刺繍装置100は、線状部材としての糸10を供給する供給部200と、糸10を所要の色に染色(着色)する染色手段としての染色部300とを備えている。また、刺繍装置100は、糸10を通す針410によって縫い付ける縫付け手段としての刺繍部400と、縫い付けられる糸10を針410の近傍で除去する除去手段としての除去部500とを備えている。
供給部200は、着色されていない糸10を供給する。本願における「糸」とは、ガラス繊維糸、ウール糸、綿糸、合成糸、金属糸、ウール、綿、ポリマー、または金属の混合糸、ヤーン、フィラメント、あるいは、液体を付与可能な線状部材(連続基材)であり、組紐、平紐などの紐状のものも含まれる。
供給部200から引き出された糸10は、染色部300を経て刺繍部400の針401まで連続して這い回されている。
染色部300は、供給部200から引き出されて搬送される糸10に所要の色の液体を吐出して付与するヘッドなどを含む液体付与部310を備えている。液体付与部310は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の液体を吐出するヘッドを備えている。
染色部300は、液体付与部310のほか、液体付与部310から吐出された液体が付与された糸10に対する定着処理(乾燥処理)を行う定着部を備えることができる。定着部は、例えば赤外線照射手段、温風吹き付け手段などの加熱手段を備えて、糸10を加熱して乾燥する。
染色部300は、例えば、糸10を清掃する清掃手段、糸10の張力を調整する張力調整手段、糸10の移動量を検出する送り量検出手段、糸10の表面に潤滑剤を付与する潤滑剤付与手段などを含むことができる。
刺繍部400は、上下動可能に支持された針(刺繍針)410と、針410を上下動させる針駆動機構(針駆動部)420とを備え、染色された糸10を上糸として例えば布などの刺繍媒体20上に刺繍パターンに従って糸10を縫い付けて刺繍する。
除去部500は、針410を通過して縫い付けられる上糸となる糸10を巻き取って回収する巻取り回収機構510を備えている。除去部500は、同じく上糸となる糸10を切る第1上糸切断機構520A、第2上糸切断機構520B(区別しないときは、「上糸切断機構520」という。)を備えている。除去部500は、実線位置の巻取り切断位置と破線図示の待機位置との間で移動可能に配置されている。
巻取り回収機構510は、針410の近傍で糸10を巻き取る巻取り手段511を備えている。
第1上糸切断機構520Aは、巻取り回収機構510の上流側で糸10を切断する。第2上糸切断機構520Bは、巻取り回収機構510の下流側で糸10を切断する。上糸切断機構520は、先端部に糸切手段521を備えている。
また、余分な糸10を収容する収容部541と、収容部541に糸10を吸引する吸引手段542と、糸10を切り取る糸切手段521とを備えている。なお、収容部541及び吸引手段542は、除去部500と一体でも別体でもよい。
次に、巻取り回収機構の巻取り手段の一例について図2も参照して説明する。図2は同巻取り手段の一例の説明図である。
巻取り手段511は、糸10を挟み持つクランプ512を有している。クランプ512は、近接及び離間可能に配置されるとともに、回転可能に保持されている。なお、クランプ512は、半月状に限らず、三角形状、矩形状などであってもよい。
そして、図2(a)に示すように、糸10を除去する(巻き取る)ときには、クランプ512を矢印方向に移動させて糸10をクランプし、図2(b)に示すように、クランプ512を矢印方向に回転させて糸10をクランプ512の周囲に巻き取る。
次に、上糸切断機構の糸切手段の一例について図3も参照して説明する。図3は同糸切手段の一例の説明図である。
糸切手段521は、矢印方向に移動可能な鎌状の可動刃522と、二股状の固定刃523とを有している。
そして、糸10を切るときには、可動刃522の外側の傾斜に糸10をスライドさせて、糸10を固定刃523と可動刃522との間に移動させ、可動刃522を固定刃523側にスライドさせる。これにより、糸10が固定刃523と可動刃522とに挟み込まれて切断される。
次に、巻取り回収機構と上糸切断機構の組合せの一例について図4も参照して説明する。図4は同組み合わせの一例の説明図である。
巻取り手段511の下流側に、第2上糸切断機構520Bの糸切手段521を配置している。巻取り手段511は、前述した図2と同様にクランプ512を使用する手段である。糸切手段521は、2つの可動刃522,522を有している。
この例では、図4(a)に示すように、巻取り手段511のクランプ512によって糸10をクランプした状態で、第2上糸切断機構520Bの糸切手段521の可動刃522を移動させて糸10を切る。その後、図4(b)に示すように、巻取り手段511のクランプ512を回転させて糸10を巻き取る。
つまり、刺繍済済みの糸10を巻き取らないように巻取り手段511の下流側で第2上糸切断機構520Bによって糸10を切断する。その後、未使用の側(巻取り手段511より上流側)の糸10を、必要な色に変わるまで巻取り手段511によって巻き取る。
そして、巻取り手段511の上流側で、第1上糸切断機構520Aによって糸10を切断して、次の必要な色に染色された糸10で刺繍(縫付け)を開始する。
次に、巻取り回収機構と上糸切断機構の組合せの他の例について図5も参照して説明する。図5は同組み合わせの他の例の説明図である。
巻取り手段511の下流側に、第2上糸切断機構520Bの糸切手段521を配置し、糸切手段521に糸10の移動方向で糸切手段521に隣接して糸10を保持する保持手段531を配置している。巻取り手段511は、前述した図2と同様にクランプ512を使用する手段である。糸切手段521は、保持手段531の保持部材532に沿って移動する可動刃522を有している。
この例では、図5(a)に示す保持手段531の保持部材532を矢印方向に移動させ、図5(b)に示すように保持手段531の保持部材532で糸10をクランプする。また、巻取り手段511のクランプ512を矢印方向に移動させて糸10をクランプする。
そして、保持手段531の保持部材532、532によって糸10をクランプした状態で、糸切手段521の可動刃522を移動させて糸10を切る。その後、巻取り手段511のクランプ512で回転させて糸10を巻き取る。
この例でも、刺繍済済みの糸10を巻き取らないように巻取り手段511の下流側で第2上糸切断機構520Bによって糸10を切断する。その後、未使用の側(巻取り手段511より上流側)の糸10を、必要な色に変わるまで巻取り手段511によって巻き取る。
そして、巻取り手段511の上流側で、第1上糸切断機構520Aによって糸10を切断して、次の必要な色に染色された糸10で刺繍(縫付け)を開始する。
次に、刺繍装置の制御部の概要について図6のブロック図を参照して説明する。
主制御部801は、刺繍装置100の全体の制御を司り、CPU811、ROM812、RAM813、データ記憶部814などで構成される。データ記憶部814には、刺繍情報、染色情報(印刷情報)などが記憶される。
染色駆動制御部802は、主制御部801からの染色情報に基づいて液体付与部310の各ヘッドを駆動制御して、糸10を所要の色に染色(着色)する。
主制御部801は、X軸モータ601、Y軸モータ602を駆動制御して、刺繍媒体保持部600のX方向及びY方向への移動を制御し、刺繍媒体保持部600に保持された刺繍媒体20の刺繍位置を針410の直下に移動させる。
主制御部801は、針駆動機構420を駆動制御して、針410を上下動させる。主制御部801は、針410を上下動させるとき、下糸釜制御部804を介して下糸釜を制御させる。
主制御部801は、除去部移動機構551を駆動制御して、除去部500を図1の破線図示の待機位置と実線図示の除去位置との間で往復移動させる。主制御部801は、除去機構駆動部552を駆動制御して、除去部500の巻取り回収機構510、第1上糸切断機構520A、第2上糸切断機構520Bによる巻取り、回収、糸切動作を制御する。
主制御部801は、除去機構駆動部552を駆動制御して、吸引手段542及び収容部541を含む吸引機構530を駆動制御して、回収する糸の吸引、収容を制御する。
主制御部801は、操作部821からの刺繍情報及び染色情報などの色を含む刺繍パターンの刺繍に必要な各種情報を入力する。主制御部801は、表示部822を介して各種情報を表示する。
主制御部801は、糸10の色を検出する色検出手段851からの色検出情報を入力する。色検出手段851は、図1に示すように、例えば、針410を通過した糸10の色を検出する位置に配置している。主制御部801は、糸10の破断を検出する破断検知手段852からの破断情報を入力する。破断検知手段852は、図1に示すように、例えば、針410に入る前、あるいは、染色部300内で糸10の判断を検知する位置に配置している。
主制御部801は、ステッチを検知するステッチ検知手段853からの検知信号を入力する。
ここで、ステッチ検知手段853について図7を参照して説明する。図7は同ステッチ権手段の一例の説明図である。
ステッチ検知手段853は、例えば、カラーレーザーセンサである。カラーレーザーセンサは、光を投光部から発射し、検出物体によって反射する光を受光部で検出する光電センサの一種である。カラーレーザーセンサは、赤色、青色、緑色のそれぞれの受光量を検知することができるため、対象物の色(針と糸の色)を判別することが可能である
。
。
ステッチ検知手段853、刺繍媒体20に対して針410が刺さる針落ち位置を対象物の照射範囲としており、針410が刺繍媒体20に刺さる瞬間に、その時間と色とを検出する。これにより、ステッチ検知手段853は、針落ち回数をカウントすることでステッチ数を検知できるとともに、刺繍媒体20に対して縫い目(ステッチ)の形成に使用されるタイミングでの、糸10の色を同時に検知することができる。
あるいは、1つのカラーレーザーセンサで構成されるステッチ検知手段853を色の検知のみに使用し、現在位置に対応するステッチ数を呼び出して、刺繍媒体20に対して針410が刺さる針落ちタイミングで、カラーレーザーセンサが色を検知し、主制御部801でステッチ数と糸の色とを対応づけてもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、刺繍を開始するときには、図1に示すように、除去部500を除去位置まで移動させる。そして、染色部300によって染色が開始された糸10の所要の色が針410を通過するまで、巻取り回収機構510の巻取り手段511によって巻き取って引出す。
巻取り手段511で糸10を巻き取ることで、所要の色の部分が針410を通過したところで、第1上糸切断機構520Aによって糸10を切り取る。所要の色の部分が針410を通過したか否かは、例えば色検出手段851によって検出できる。その後、除去部500を待機位置まで戻して、所要の色になるまでの余分な糸10を回収除去する。
これにより、所要の色から刺繍を開始することができる。
また、刺繍動作の途中で、糸10が切れた場合には、重複した色の糸10、使用できなくなった染色済みの糸10は、除去部500によって針410の近傍で回収除去することができる。これにより、過不足なく、正確に糸を除去することができる。
また、刺繍の開始や糸切れ時のみならず、色の切り替わり部を正確に表したい場合でも、必要な色の刺繍が終わった後、次の色になるまで余分な部分を針410の近傍で除去することで、色変え位置を正確に合わせることができ、目的とする色替えを実現することができる。
このように、線状部材を針の近傍で除去する手段を備えることで、縫付けにおいて狙いの色にすることができるので、縫付けにおいて意図する完成物を作ることができる。
また、単一の糸を染色しながら用いる場合の問題を解決し、効率よく刺繍を行うことができる。さらに、染色・刺繍データと一致し、繰り返し性・再現性の良い刺繍をすることができる。
なお、巻取り手段511によって針410を通過した糸10(線状部材)を引き出しているが、針を通過した線状部材を引き出す手段としては巻取り手段に限らない。
次に、本発明の第2実施形態について図8及び図9参照して説明する。図8は同実施形態における縫い始めの説明に供する説明図、図9は図8の動作を含む縫い動作の制御の説明に供するフロー図である。
本実施形態でも、除去部500として、余分な糸10を収容する収容部541と、収容部541に糸10を吸引する吸引手段542と、糸10を切り取る糸切手段521とを備えている。
本実施形態でも、次の縫い始め(糸10の切断による再開、色切替による再開を含む。)に必要な色が出てくるまで余剰の上糸(糸10)を引き出して除去部500の収容部541に収容し、糸10の余分な部分が刺繍されないようにする。
例えば、図8において、糸10の破線で示す部分を赤色部分10r、実線で示す部分を緑色部分10gとし、緑色部分10gと下糸11を使用して縫い始めるものとする。このとき、図8(a)、(b)に示すように、糸10の赤色部分10rは除去部500の収容部541に吸引手段542によって吸引して収容し、図8(c)に示すように緑色部分10gから縫い始める。縫いはじめの余分な緑色部分10gは、図8(d)に示すように、糸切手段521によって切断し、図8(e)に示すように、除去部500によって除去する。
図9を参照して、縫い動作を開始すると、巻取り手段511を巻取り位置に移動させる(ステップS1、以下単に「S1」というように表記する。)。その後、巻取り手段511で糸10を摘まむ(S2)。そして、吸引手段542で吸引する(S3)。
次いで、巻取り手段511にて糸10を搬送(巻取り)し(S4)、色検出手段851にて色の変化を検知したか否かを判別する(S5)。色検出手段851にて色の変化を検知していないときには、ステップS4に戻る。
そして、色検出手段851にて色の変化を検知したときには、巻取り手段511による巻取りを停止し、巻取り手段511を待機位置に移動する(S6)。
その後、縫い動作を開始し(S7)、ステッチ検知手段853の検知結果から所定ステッチ縫製したか否かを判別し(S8)、所定ステッチ縫製するまで処理を繰り返す。
そして、所定ステッチ縫製したときには、切取り手段521を切取り位置に移動させ、糸10を切断させる(S9)。その後、吸引手段542を停止し、退避させる(S10)。
このように、本実施形態では、除去部510(除去手段)は針を通過した糸10(線状部材)を巻き取る巻取り手段511を備える。そして、巻取り手段511にて糸10(線状部材)が所定の色になるまで巻き取った後、巻取り手段511を待機位置に移動し、刺繍部400(縫付け手段)で縫い付ける動作を開始する。
なお、除去手段が針を通過した線状部材を引き出す手段を備えることができる。この場合も、引き出す手段にて線状部材が所定の色になるまで引き出した後、引き出す手段を待機位置に移動し、縫付け手段で縫い付ける動作を開始するようにすることができる。
次に、本発明の第3実施形態について図10及び図11参照して説明する。図10は同実施形態における色を替えるときの説明に供する説明図、図11は図10の動作を含む縫い動作の制御の説明に供するフロー図である。
本実施形態でも、除去部500として、余分な糸10を収容する収容部541と、収容部541に糸10を吸引する吸引手段542と、糸10を切り取る糸切手段521とを備えている。また、図5で説明した保持手段531を備えている。
図10(a)に示すように、赤色部分10rで縫っている状態から緑色部分10gに替えるときには、図10(b)に示すように、保持部材532で縫い終わり部分を保持する。そして、図10(c)に示すように、除去部500の収容部541に余分な赤色部分10rを収容し、緑色部分10gを引き出す。
そして、図10(d)に示すように、緑色部分10gを使用して刺繍し、図10(e)に示すように、糸切手段521によって不要な糸10を切断し、図10(f)に示すように、除去部500の収容部541に収容して回収する。
図11を参照して、ステッチ検知手段853の検知結果から所定ステッチ縫製したか否かを判別し(S21)、所定ステッチ縫製するまで処理を繰り返す。
そして、糸位置調整が必要か否かを色検出手段851で糸10の色を検知して判別する(S22)。
ここで、糸位置調整が必要であるときには、縫い動作を一時停止する(S23)。そして、巻取り手段511を巻取り位置に移動し(S24),保持手段531を保持位置に移動し、保持する(S25)。
その後、吸引手段542にて吸引し(S26)、巻取り手段511にて糸10を搬送(巻取り)する(S27)。そして、糸位置調整が完了したか否かを、色検出手段851にて色の変化を検知したかによって判別する(S28)。色検出手段851にて色の変化を検知していないときには、ステップS27に戻る。
糸位置調整が完了したときには、縫い動作を再開し(S29)、ステッチ検知手段853の検知結果から所定ステッチ縫製したか否かを判別し(30)、所定ステッチ縫製するまで処理を繰り返す。
そして、所定ステッチ縫製したときには、切取り手段521を切取り位置に移動させ、糸10を切断させ(S31)、吸引手段542を停止し、退避させる(S32)。
その後、次の縫製色があるか否かを縫製データに基づいて判別し、次の縫製色があればステップS22に戻り、次の縫製色がなければ、縫い動作を終了する。
このように、本実施形態では、除去部510(除去手段)は針を通過した糸10(線状部材)を巻き取る巻取り手段511を備える。そして、刺繍部400(縫付け手段)で縫い付ける動作を行っている途中で、色10(線状部材)の色を替える必要になったとき、縫い付ける動作を一時停止した状態とすする。この状態で、巻取り手段511にて糸10(線状部材)が所定の色になるまで巻き取った後、刺繍部400(縫付け手段)で縫い付ける動作を再開する。
なお、除去手段は針を通過した線状部材を引き出す手段を備えることができる。この場合も縫付け手段で縫い付ける動作を行っている途中で、線状部材の色を替える必要になったとき、縫い付ける動作を一時停止した状態とする。この状態で、引き出す手段にて線状部材が所定の色になるまで引き出した後、縫い付け手段で縫い付ける動作を再開するようにできる。
次に、本発明の第4実施形態について図12を参照して説明する。図12は同実施形態に係る刺繍装置の概略説明図である。
本実施形態では、複数の針410を備えている。なお、針410以外については、図示していないが、前記第1実施形態と同様の構成である。
次に、本発明の第5実施形態について図13及び図14を参照して説明する。図13及び図14は同実施形態の説明に供する説明図である。
本実施形態では、染色情報,刺繍情報をブロック化し,各ブロックの刺繍が終了した段階で除去部500の巻取り回収機構510の巻取り手段511などによって糸10を巻取るようにしている。このとき、糸10を染色するときの長さは、当該色を連続して消費する長さよりも長くしている。
例えば、図13に示すように、刺繍媒体20に、色ごとにブロック化し、この例では、ブロックB1はグリーン、ブロックB2はレッド、ブロックB3はブルーとしている。
ここで、図14に示すように、染色部300の液体付与部310によって糸10に対して所要の色の液体を付与して染色し、この例では、最初に刺繍に使用している緑色部分10gに染色し、次いで、赤色部分10rを染色する。このとき、緑色部分10gに染色する長さはブロックB1の刺繍に使用する長さよりも冗長にしている。
そして、図13に示すようにブロックB1の刺繍が終了した位置a1で、図14に示すように巻取り手段511によって緑色部分10gを巻取り、次のブロックB2に使用する赤色部分10rを位置出しする。なお、前記実施形態で説明した糸切手段521を使用して、巻き取った糸10は糸切をして回収除去することもできる。
同様に、図13に示すようにブロックB2の刺繍が終了した位置a2で赤色部分10rについては巻き取って除去し、次の青色部分から位置出しする。さらに、ブロックB3の刺繍が終了した位置a3で青色部分を巻き取って除去する。
このとき、例えば、ブロックB3の青色部分において糸10の破断が発生した場合でも、上述したように、ブロック毎に糸切りを行っているので、ブロックB3の先頭からやり直せばよくなる。これにより、糸10が破断したときのやり直しが容易になる。
つまり、染色と刺繍(縫付け)を併行して行う場合、色を変更するために、針を替える必要がなくなり、長い期間に亘って糸切を行うことなく、連続して刺繍を行うことができる。そのため、途中で糸が破断した場合、長い区間に亘って刺繍をやり直す必要が生じ、また、染色と刺繍部分の位置ずれが累積して大きなずれとなる。
そこで、本実施形態のように、除去手段を備え、糸10を染色するときの長さは当該色を連続して縫い付ける長さよりも長くして、色替え毎に、余分な部分を除去することによって、途中で破断した場合には、破断した色からやり直せばよくなるようにしている。
次に、本発明の第6実施形態について図15及び図16を参照して説明する。図15は同実施形態の説明に供する説明図、図16は同じく作用説明に供する説明図である。
本実施形態では、染色部300の液体付与部310は、例えば、YMCKの各色の液体を吐出するヘッド311を備えている。そして、液体付与部310と刺繍部400との間に、前述した破断検知手段852を配置している。
破断検知手段852は、例えば、光電効果型センサであり、糸10が破断していない正常なときには、図16(a)に示すように一定の電圧値を出力しているが、糸10が破断したときには、図16(b)に示すように電圧値が急激に上昇する。これにより、糸10の破断を検知することができる。
そして、前記第1実施形態で説明した主制御部801は、破断検知手段852が糸10の破断を検知したときには、染色部300による染色を停止し、刺繍動作を停止する。このとき、破断箇所と刺繍の進行度合いを記憶し、再度、破断した部位からの刺繍動作を再開可能としている。
これにより、異常を取り除いた後は、停止した位置からの染色及び刺繍動作(縫付け動作)を再開することで、刺繍媒体や作製時間を無駄にすることなく出力物を得ることができる。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されない。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。
10 糸
20 刺繍媒体
100 刺繍装置
300 染色部
400 刺繍部
410 針
500 除去部
510 巻取り回収機構
511 巻取り手段
520A 第1上糸切断機構
520B 第2上糸切断機構
521 糸切手段
531 保持手段
20 刺繍媒体
100 刺繍装置
300 染色部
400 刺繍部
410 針
500 除去部
510 巻取り回収機構
511 巻取り手段
520A 第1上糸切断機構
520B 第2上糸切断機構
521 糸切手段
531 保持手段
Claims (14)
- 複数の異なる色に染色される線状部材が通る針によって、縫い付ける縫付け手段と、
縫い付けられる前記線状部材を前記針の近傍で除去する除去手段と、を備えている
ことを特徴とする線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は、前記針を通過した前記線状部材を引き出す手段を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は、前記針を通過した前記線状部材を巻き取る手段を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は、前記線状部材を切断する手段を含む
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の線状部材を使用する装置。 - 前記線状部材の色を検出する手段を備えている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の線状部材を使用する装置。 - 前記染色手段で染色する色の長さは、前記縫付け手段で縫付けが予定されている当該色の長さよりも長い
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の線状部材を使用する装置。 - 前記線状部材が破断したことを検知する手段を備えている
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の線状部材を使用する装置。 - 前記縫付け手段で縫い付ける動作を開始するときに、前記除去手段が前記縫い付けられる前記線状部材を前記針の近傍で除去する除去位置に移動する
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は前記針を通過した前記線状部材を巻き取る手段を備え、
前記巻き取る手段にて前記線状部材が所定の色になるまで巻き取った後、前記巻き取る手段を待機位置に移動し、前記縫付け手段で縫い付ける動作を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は前記針を通過した前記線状部材を引き出す手段を備え、
前記引き出す手段にて前記線状部材が所定の色になるまで引き出した後、前記引き出す手段を待機位置に移動し、前記縫付け手段で縫い付ける動作を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は前記線状部材を切断する手段を備え、
前記縫付け手段で縫い付ける動作を行った後、前記切断する手段を切取り位置に移動させて前記線状部材を切断する
ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は前記針を通過した前記線状部材を巻き取る手段を備え、
前記縫付け手段で縫い付ける動作を行っている途中で、前記線状部材の色を替える必要になったとき、前記縫い付ける動作を一時停止した状態で、前記巻き取る手段にて前記線状部材が所定の色になるまで巻き取った後、前記縫い付け手段で縫い付ける動作を再開する
ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材を使用する装置。 - 前記除去手段は前記針を通過した前記線状部材を引き出す手段を備え、
前記縫付け手段で縫い付ける動作を行っている途中で、前記線状部材の色を替える必要になったとき、前記縫い付ける動作を一時停止した状態で、前記引き出す手段にて前記線状部材が所定の色になるまで引き出した後、前記縫い付け手段で縫い付ける動作を再開する
ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材を使用する装置。 - 請求項1ないし13のいずれかに記載の線状部材を使用する装置を備えている
ことを特徴とする刺繍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US17/485,505 US11879196B2 (en) | 2020-09-30 | 2021-09-27 | Embroidery device |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020166414 | 2020-09-30 | ||
JP2020166414 | 2020-09-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022058171A true JP2022058171A (ja) | 2022-04-11 |
Family
ID=81110854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021123735A Pending JP2022058171A (ja) | 2020-09-30 | 2021-07-28 | 線状部材を使用する装置、刺繍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022058171A (ja) |
-
2021
- 2021-07-28 JP JP2021123735A patent/JP2022058171A/ja active Pending
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