JP2022058114A - 乗物用シート - Google Patents

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【課題】板厚が異なるサイドフレームを備えるシートフレームに対して適切にワイヤ部材を配置可能な乗物用シートの提供。【解決手段】シートフレームFを備えた乗物用シートSであって、シートフレームFは、乗物用シートSの側部に配設される一対のサイドフレーム20と、サイドフレーム20から突出して設けられたワイヤ部材Wと、を備え、サイドフレームは、厚肉部25と、厚肉部25よりも薄い中肉部26と、中肉部26よりも薄い薄肉部27と、を有しており、厚肉部25と中肉部26は、第1境界部L1で連続しており、中肉部26と薄肉部27は、第2境界部L2で連続しており、ワイヤ部材Wは、サイドフレーム20の延在方向に延びており、ワイヤ部材Wのサイドフレーム20に対する後端固定部W1a及び前端固定部W2aは、第1境界部L1又は第2境界部L2を避けた位置に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特にサイドフレームから突出して設けられたワイヤ部材を備える乗物用シートに関する。
車両用シートにおいて、シートバックフレームにおけるサイドフレームに必要な強度が部分的に異なるために、サイドフレームの一部を厚肉化する技術が知られている(特許文献1)。
より詳細には、特許文献1の技術では、シートバックフレームにおけるサイドフレームが、サイドフレーム本体と、サイドフレーム本体よりも厚肉に形成されてサイドフレーム本体の下部に溶接されるサイドフレームとで構成され、それによってシートバックフレームにおけるサイドフレームの下部のシートクッションフレームへのヒンジ結合部の強度を確保するようにしている。
特許第5691769号公報
必要な強度を確保しつつサイドフレームの重量増加を抑えるためには、サイドフレームの厚みをより細かく変化させることが望ましいが、サイドフレームから突出して設けられたワイヤ部材を備える場合には、適切にワイヤ部材を配置することが求められる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、板厚が異なるサイドフレームを備えるシートフレームに対して適切にワイヤ部材を配置可能な乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、シートフレームを備えた乗物用シートであって、前記シートフレームは、前記乗物用シートの側部に配設される一対のサイドフレームと、前記サイドフレームから突出して設けられたワイヤ部材と、を備え、前記サイドフレームは、第1板厚の厚肉部と、前記厚肉部と連続して形成され前記厚肉部よりも薄い第2板厚の中肉部と、前記中肉部と連続して形成され前記中肉部よりも薄い第3板厚の薄肉部と、を有しており、前記厚肉部と前記中肉部は、第1境界部で連続しており、前記中肉部と前記薄肉部は、第2境界部で連続しており、前記ワイヤ部材は、前記サイドフレームの延在方向に延びており、前記ワイヤ部材の前記サイドフレームに対する固定部は、前記第1境界部又は前記第2境界部を避けた位置に配置されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の乗物用シートでは、強度が低下する境界部を避けることで板厚が異なるサイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記ワイヤ部材は、前記固定部において、前記サイドフレームに対して溶接されているとよい。
上記の構成では、ワイヤ部材が溶接されることでサイドフレームに対して適切に固定される。
上記の乗物用シートにおいて、前記ワイヤ部材は、前記固定部において、前記サイドフレームに対して締結部材で固定されているとよい。
上記の構成では、ワイヤ部材が締結部材によってサイドフレームに対して適切に固定される。
上記の乗物用シートにおいて、前記固定部は、第1固定部と、第2固定部と、を有し、前記第1固定部又は前記第2固定部の一方は、前記第1境界部又は前記第2境界部に配置されているとよい。
上記の構成では、複数の固定部の一方を境界部に配置することで、固定部を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
上記の乗物用シートにおいて、前記サイドフレームには、シート幅方向に貫通した開口が形成されており、前記開口は、前記第1境界部又は前記第2境界部を避けた位置に配置されているとよい。
上記の構成では、強度が低下する境界部を避けて開口を設けることで板厚が異なるサイドフレームに対して適切に開口を配置することが可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記開口は、第1開口と、第2開口と、を有し、前記第1開口又は前記第2開口の一方は、前記第1境界部又は前記第2境界部に跨って配置されているとよい。
上記の構成では、複数の開口の一方を境界部に跨る位置に配置することで、開口を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
上記の乗物用シートにおいて、前記第1固定部又は前記第2固定部の少なくとも一方は、前記サイドフレームの延在方向において前記第1開口と前記第2開口の間に配置されているとよい。
上記の構成では、サイドフレームにおいて開口が設けられて強度が低下する位置を避けることで板厚が異なるサイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記第1固定部又は前記第2固定部の一方は、前記サイドフレームの延在方向において前記第1開口又は前記第2開口と重なる位置に配置されているとよい。
上記の構成では、複数の固定部の一方を開口と重なる位置に配置することで、固定部を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
上記の乗物用シートにおいて、前記シートフレームは、シートクッションフレームであるとよい。
上記の構成では、シートクッションフレームが備える板厚が異なるサイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記シートフレームの上に載置されたパッド部材と、前記パッド部材を覆う表皮材と、を備えているとよい。
上記の構成では、板厚が異なるサイドフレームを備える乗物用シートにおいて、サイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
本発明の乗物用シートによれば、強度が低下する境界部を避けることで板厚が異なるサイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、ワイヤ部材が溶接されることでサイドフレームに対して適切に固定される。
また、本発明の乗物用シートによれば、ワイヤ部材が締結部材によってサイドフレームに対して適切に固定される。
また、本発明の乗物用シートによれば、複数の固定部の一方を境界部に配置することで、固定部を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
また、本発明の乗物用シートによれば、強度が低下する境界部を避けて開口を設けることで板厚が異なるサイドフレームに対して適切に開口を配置することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、複数の開口の一方を境界部に跨る位置に配置することで、開口を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
また、本発明の乗物用シートによれば、開口が設けられて強度が低下する位置を避けることで板厚が異なるサイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、複数の固定部の一方を開口と重なる位置に配置することで、固定部を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
また、本発明の乗物用シートによれば、シートクッションフレームが備える板厚が異なるサイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、板厚が異なるサイドフレームを備える乗物用シートにおいて、サイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観図である。 車両用シートが備えるシートフレームの斜視図である。 シートクッションサイドフレームの側面図である。 図3のA-A断面図である。
以下、図1乃至図4を参照しながら、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る乗物用シートについて説明する。本実施形態に係る乗物用シートとして、車両に搭載される車両用シートを例に挙げて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本明細書における方向を示す用語に関し、図1のように各方向を定義する。具体的には、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
[1.車両用シートSの構成]
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、車両用シートSの一部については、図示の都合上、トリムカバーを外した構成にて図示している。車両用シートSは、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS1、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションS2、及び、シートバックS1の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を主な構成要素として有する。図2に示されるように、車両用シートSは、シートバックフレームF1及びシートクッションフレームF2を主構成要素とするシートフレームFを骨格として有している。
シートバックS1はシートバックフレームF1にシートバックパッドS11を載置し、更にシートバックパッドS11をトリムカバーS12で覆うことで構成されている。シートクッションS2は、骨格となるシートクッションフレームF2にシートクッションパッドS21を載置し、更にシートクッションパッドS21をトリムカバーS22で覆うことで構成されている。ヘッドレストS3は、不図示の芯材にヘッドレストパッドS31を配して、トリムカバーS32で被覆して形成されている。シートバックS1のシートバックパッドS11やシートクッションS2のシートクッションパッドS21はウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材である。
シートクッションフレームF2は、その下部に配置されたスライドレール装置RのアッパレールRUに対して連結されている。かかる構成により、車体フロアに固定されているロアレールRLに沿ってアッパレールRUが移動すると、シートクッションフレームF2を含む車両用シートS全体がスライド移動するようになる。
[2.シートフレームFの構成]
(シートバックフレームF1)
図2に示すように、シートバックフレームF1は、シート幅方向で相互に離間した位置に並ぶようにして上下方向に延びる一対のシートバックサイドフレーム10と、一対のシートバックサイドフレーム10の上方に取り付けられることで一対のシートバックサイドフレーム10の間を連結するアッパフレーム15と、一対のシートバックサイドフレーム10の下端部に取り付けられることで一対のシートバックサイドフレーム10の間を連結するロアフレーム16とを有する。
シートバックサイドフレーム10は、側板部10aと、その側板部10aの前縁部から内側に張り出す前側鍔部10bと、側板部10aの後縁部から内側に張り出す後側鍔部10cとを一体に有している。シートバックサイドフレーム10は、内側に向かって開く略U字状の横断面形状を有しており、金属板材のプレス成形によって形成されている。
アッパフレーム15は、正面視で下向きU字状に成形されており、金属製の中空パイプ部材によって構成されている。アッパフレーム15の両自由端側(下端側)は、一対のシートバックサイドフレーム10の上方にそれぞれ接合されている。アッパフレーム15の上方に配置される水平部分の前面には、ヘッドレストピラーを支持する角筒型のピラーガイド15aが取り付けられている。
(シートクッションフレームF2)
図2に示すように、シートクッションフレームF2は、シート幅方向で相互に離間した位置に並ぶようにして前後方向に延びる一対のシートクッションサイドフレーム20と、一対のシートクッションサイドフレーム20の前端部間を連結するパンフレーム21と、一対のシートクッションサイドフレーム20の後端部間を連結するリヤパイプ22とを有し、これらが溶接などによって一体に結合された枠状に形成されている。シートクッションサイドフレーム20およびパンフレーム21は、金属板をプレス加工するなどして形成され、リヤパイプ22は、金属パイプから形成されている。
パンフレーム21とリヤパイプ22の間には、シートクッションパッドS21を介して着座者の荷重を受けて弾性変形する受圧部材としてシートスプリング23が架け渡されている。シートクッションフレームF2は、金属線を左右に蛇行するようにジグザグに湾曲して成る複数の(本実施形態では、3本の)シートスプリング23を有している。複数のシートスプリング23の前端部は、パンフレーム21に設けられる係止部21aにそれぞれ係合されてい。また、シートスプリング23の後端部は、リヤパイプ22に係合されるとともに、インサート成形によってシートスプリング23と一体に成形される樹脂製の後端部連結部材24で連結されており、後端部連結部材24が、リヤパイプ22を覆うように形成されている。
図3のA-A断面図を図4に示すように、シートクッションサイドフレーム20は、内側に向かって開く略U字状の横断面形状を有しつつ、金属板材のプレス成形によって、その長手方向(略前後方向)において複数箇所に配置される板厚境界部(板厚境界線)で板厚が変化する形状に形成されている。本実施形態では、第1境界部L1(第1板厚境界線)及び第2境界部L2(第2板厚境界線)がシートクッションサイドフレーム20に設定されている。
第1境界部L1及び第2境界部L2は、シートクッションサイドフレーム20へのパンフレーム21及びリヤパイプ22の連結部を避けた位置に設定されており、第1境界部L1はシートクッションサイドフレーム20の後部寄りに配置され、第2境界部L2は第1境界部L1の前方かつシートクッションサイドフレーム20の長手方向における中間位置に配置されている。
シートクッションサイドフレーム20は、第1境界部L1よりも後方の板厚t1の部分である厚肉部25(第1部分)と、第1境界部L1よりも前方で第2境界部L2よりも後方の板厚t2の部分である中肉部26(第2部分)と、第2境界部L2よりも前方の板厚t3の部分である薄肉部27(第3部分)とを有している(t3<t2<t1)。
第1境界部L1よりも後方の厚肉部25の板厚t1よりも、第1境界部L1および第2境界部L2間の中肉部26の板厚t2が小さく、さらに第2境界部L2よりも前方の薄肉部27の板厚t3が中肉部26の板厚t2よりも小さくなっている。つまり、シートクッションサイドフレーム20は、前方に向かって順に厚みが段階的に薄くなるように形成されている。
[3.シートフレームFの特徴]
図3に示されるように、シートクッションサイドフレーム20には、シートクッションサイドフレーム20から上方に(つまり、着座面側に)突出して設けられたワイヤ部材Wが取り付けられている。ワイヤ部材W(線状部材)は、側面視で下向き略U字状に屈曲した線状部材であり、シートクッションS2の両側部における隆起部(土手部)の形状を保持するための補強部材(サポート部材)である。
ワイヤ部材Wは、後端部W1と前端部W2の間でシートクッションサイドフレーム20の延在方向、つまり、前後方向に延びており、後方の後端固定部W1aと前方の前端固定部W2aにおいて、シートクッションサイドフレーム20に固定されている。そして、後端固定部W1a及び前端固定部W2aは、第1境界部L1や第2境界部L2を避けた位置に設けられている。換言すると、シートクッションサイドフレーム20の延在方向において、後端固定部W1a及び前端固定部W2aは、第1境界部L1や第2境界部L2とは異なる位置に配置されている。
具体的には、後端固定部W1aは、中肉部26において第1境界部L1よりも前方かつ第2境界部L2よりも後方、つまり、第1境界部L1及び第2境界部L2を避けた位置に配置されている。また、前端固定部W2aは、薄肉部27において第2境界部L2よりも前方、つまり、第2境界部L2を避けた位置に配置されている。本実施形態の車両用シートSでは、ワイヤ部材Wの固定部が、強度が低下する第1境界部L1や第2境界部L2を避けた位置に配置されていることで、板厚が異なるシートクッションサイドフレーム20(サイドフレーム)に対するワイヤ部材Wの固定性を向上させることが可能となる。
ワイヤ部材Wは、後端固定部W1a及び前端固定部W2aにおいて、シートクッションサイドフレーム20に対して溶接されている。このような構成では、ワイヤ部材Wが溶接されることでシートクッションサイドフレーム20に対して適切に固定される。
図3及び図4に示されるように、シートクッションサイドフレーム20には、シート幅方向に貫通した第1開口28及び第2開口29が形成されている。第1開口28及び第2開口29には、シートクッションS2が備える着座センサや送風装置などの電装部品のハーネスが挿通される。
第1開口28は、中肉部26において第1境界部L1よりも前方かつ第2境界部L2よりも後方、つまり、第1境界部L1及び第2境界部L2を避けた位置に配置されている。換言すると、シートクッションサイドフレーム20の延在方向において、第1開口28は、第1境界部L1や第2境界部L2とは異なる位置に配置されている。このような構成では、強度が低下する境界部を避けて第1開口28を設けることで板厚が異なるシートクッションサイドフレーム20に対して適切に開口を配置することが可能となる。
また、第2開口29は、第2境界部L2に跨って設けられている。具体的には、第2開口29は、中肉部26及び薄肉部27に跨って形成されている。換言すると、シートクッションサイドフレーム20の延在方向において、第2開口29は、第1境界部L1や第2境界部L2とは重なる位置に配置されている。このような構成では、複数の開口の一方である第2開口29を境界部に跨る位置に配置することで、開口を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
また、後端固定部W1aは、シートクッションサイドフレーム20の延在方向において第1開口28と第2開口29の間に配置されている。このような構成では、開口が設けられて強度が低下する位置を避けることで板厚が異なるシートクッションサイドフレーム20に対するワイヤ部材Wの固定性を向上させることが可能となる。
また、上記の実施形態では、板厚が異なるシートクッションサイドフレーム20を例として説明をしたが、上記の技術的思想は、シートバックサイドフレーム10に適用することも可能である。つまり、シートバックフレームF1やシートクッションフレームF2が備える板厚が異なるサイドフレームに対するワイヤ部材の固定性を向上させることが可能となる。
また、上記の車両用シートSでは、シートクッションフレームF2の上に載置されたシートクッションパッドS21(パッド部材)と、シートクッションパッドS21を覆うトリムカバーS22(表皮材)と、を備えている。このような構成では、板厚が異なるシートクッションサイドフレーム20に対するワイヤ部材Wの固定性を向上させることが可能となる。
<変形例>
以上までに、本実施形態に係る車両用シートSの構成について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
上記の実施形態では、ワイヤ部材Wが、シートクッションサイドフレーム20に対して溶接されていたが、ワイヤ部材Wは、後端固定部W1a及び前端固定部W2aにおいて、シートクッションサイドフレーム20に対して締結部材で固定されていてもよい。このような構成では、ワイヤ部材Wが締結部材で固定されることでシートクッションサイドフレーム20に対して適切に固定される。
上記の実施形態では、後端固定部W1a及び前端固定部W2aが、第1境界部L1や第2境界部L2を避けた位置に設けられていたが、シートクッションサイドフレーム20の延在方向(前後方向)において、後端固定部W1a又は前端固定部W2aの一方が、第1境界部L1又は第2境界部L2と重なる位置(同じ前後位置)に配置されていてもよい。このような構成では、複数の固定部の一方を境界部に配置することで、固定部を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
上記の実施形態では、後端固定部W1a及び前端固定部W2aが、シートクッションサイドフレーム20の延在方向(前後方向)において第1開口28や第2開口29と重ならない位置に配置されていたが、第1開口28又は第2開口29の一方が、シートクッションサイドフレーム20の延在方向において、第1開口28又は第2開口29と重なる位置に配置されていてもよい。換言すると、シートクッションサイドフレーム20の延在方向において、第1開口28又は第2開口29の一方が、第1境界部L1や第2境界部L2と重なる位置(同じ前後位置)に配置されていてもよい。このような構成では、複数の固定部の一方を開口と重なる位置に配置することで、固定部を設定する位置の選択肢が増えるため設計性が向上する。
以上、本実施形態に係る乗物用シートを、車両に搭載される車両用シートを例に説明した。本実施形態に係る乗物用シートは、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートであってもよい。
S 車両用シート(乗物用シート)
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
F1 シートバックフレーム
F2 シートクッションフレーム
S11 シートバックパッド(パッド部材)
S12 トリムカバー(表皮材)
S21 シートクッションパッド(パッド部材)
S22 トリムカバー(表皮材)
S31 ヘッドレストパッド(パッド部材)
S32 トリムカバー(表皮材)
R スライドレール装置
RU アッパレール
RL ロアレール
10 シートバックサイドフレーム
10a 側板部
10b 前側鍔部
10c 後側鍔部
15 アッパフレーム
15a ピラーガイド
16 ロアフレーム
20 シートクッションサイドフレーム(サイドフレーム)
21 パンフレーム
21a 係止部
22 リヤパイプ
23 シートスプリング
24 後端部連結部材
25 厚肉部
26 中肉部
27 薄肉部
28 第1開口(開口)
29 第2開口(開口)
L1 第1境界部
L2 第2境界部
W ワイヤ部材
W1 後端部
W1a 後端固定部(第1固定部)
W2 前端部
W2a 前端固定部(第2固定部)

Claims (10)

  1. シートフレームを備えた乗物用シートであって、
    前記シートフレームは、
    前記乗物用シートの側部に配設される一対のサイドフレームと、
    前記サイドフレームから突出して設けられたワイヤ部材と、を備え、
    前記サイドフレームは、第1板厚の厚肉部と、前記厚肉部と連続して形成され前記厚肉部よりも薄い第2板厚の中肉部と、前記中肉部と連続して形成され前記中肉部よりも薄い第3板厚の薄肉部と、を有しており、
    前記厚肉部と前記中肉部は、第1境界部で連続しており、
    前記中肉部と前記薄肉部は、第2境界部で連続しており、
    前記ワイヤ部材は、前記サイドフレームの延在方向に延びており、
    前記ワイヤ部材の前記サイドフレームに対する固定部は、前記第1境界部又は前記第2境界部を避けた位置に配置されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記ワイヤ部材は、前記固定部において、前記サイドフレームに対して溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記ワイヤ部材は、前記固定部において、前記サイドフレームに対して締結部材で固定されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記固定部は、第1固定部と、第2固定部と、を有し、
    前記第1固定部又は前記第2固定部の一方は、前記第1境界部又は前記第2境界部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 前記サイドフレームには、シート幅方向に貫通した開口が形成されており、
    前記開口は、前記第1境界部又は前記第2境界部を避けた位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記開口は、第1開口と、第2開口と、を有し、
    前記第1開口又は前記第2開口の一方は、前記第1境界部又は前記第2境界部に跨って配置されていることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記第1固定部又は前記第2固定部の少なくとも一方は、前記サイドフレームの延在方向において前記第1開口と前記第2開口の間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記第1固定部又は前記第2固定部の一方は、前記サイドフレームの延在方向において前記第1開口又は前記第2開口と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の乗物用シート。
  9. 前記シートフレームは、シートクッションフレームであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  10. 前記シートフレームの上に載置されたパッド部材と、
    前記パッド部材を覆う表皮材と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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