JP2022056182A - Antenna module and antenna device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、一般に、アンテナモジュール、及び、アンテナ装置に関する。本発明は、特に、複数のアンテナを用いて通信するためのアンテナモジュール、及び、アンテナ装置に関する。 The present invention generally relates to an antenna module and an antenna device. The present invention particularly relates to an antenna module for communicating using a plurality of antennas, and an antenna device.
特許文献1は、携帯端末のためのアンテナ装置を開示する。アンテナ装置は、複数のアンテナと、複数のアンテナそれぞれに接続される複数の給電源を有するメインボードと、複数の第1グラウンド点を有する金属バッテリカバーと、複数の第1グラウンド点をメインボードの複数の第2グラウンド点にそれぞれ接続される複数の第1接続部材と、を備える。ここで、複数の第2グラウンド点は、複数の給電源にそれぞれ対応する。
特許文献1では、金属バッテリカバーのアンテナ性能への悪影響を効果的に低減することが可能である。しかしながら、特許文献1では、複数のアンテナ間のアイソレーションについては考慮されていない。
In
課題は、機器の筐体を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れるアンテナモジュール、及び、アンテナ装置を提供することである。 An object of the present invention is to provide an antenna module and an antenna device that can improve the isolation between a plurality of antennas while making the housing of the device usable as a plurality of antennas.
本発明の一態様のアンテナモジュールは、第1及び第2アンテナ接続導体と、第1及び第2給電配線と、導体部と、グラウンド導体とを備える。第1及び第2アンテナ接続導体は、機器の導電性を有する筐体に電気的に接続される。第1及び第2給電配線は、第1及び第2アンテナ接続導体にそれぞれ接続される。導体部は、第1給電配線から延び、第1及び第2アンテナ接続導体から空間的に離間する。グラウンド導体は、第1アンテナ接続導体と導体部との間にあって、第1及び第2アンテナ接続導体及び導体部のいずれとも空間的に離間している。 The antenna module of one aspect of the present invention includes first and second antenna connecting conductors, first and second feeding wiring, a conductor portion, and a ground conductor. The first and second antenna connecting conductors are electrically connected to the conductive housing of the device. The first and second feeding wires are connected to the first and second antenna connecting conductors, respectively. The conductor portion extends from the first feeding wiring and is spatially separated from the first and second antenna connecting conductors. The ground conductor is between the first antenna connecting conductor and the conductor portion, and is spatially separated from both the first and second antenna connecting conductors and the conductor portion.
本発明の一態様のアンテナ装置は、前記アンテナモジュールと、前記筐体とを備える。 The antenna device of one aspect of the present invention includes the antenna module and the housing.
本発明によれば、機器の筐体を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる、という効果を奏する。 According to the present invention, there is an effect that the isolation between a plurality of antennas can be improved while the housing of the device can be used as a plurality of antennas.
以下、場合によって図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。ただし、以下の実施の形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。以下の実施の形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、各要素の寸法比率は図面に図示された比率に限られるものではない。 Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described with reference to the drawings as the case may be. However, the following embodiments are examples for explaining the present disclosure, and are not intended to limit the present disclosure to the following contents. Unless otherwise specified, the positional relationship such as up, down, left, and right shall be based on the positional relationship shown in the drawings. Each figure described in the following embodiment is a schematic view, and the ratio of the size and the thickness of each component in each figure does not necessarily reflect the actual dimensional ratio. not. Further, the dimensional ratio of each element is not limited to the ratio shown in the drawings.
(1)実施の形態
(1-1)概要
図1は、一実施の形態のアンテナモジュール10を備えるアンテナ装置1を示す。アンテナモジュール10は、機器100が、別の機器200と無線通信をするために利用される。機器100は、筐体110を有する。筐体110は、導電性を有する。筐体110は、機器100においてフレームグラウンドとして利用される。本実施の形態において、機器100は、テレビである。筐体110は、テレビの外郭となる金属筐体である。機器200は、端末装置である。端末装置の例としては、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯端末(スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)が挙げられる。
(1) Outline of the Embodiment (1-1) FIG. 1 shows an
アンテナモジュール10は、図1及び図2に示すように、アンテナユニット11を有する。アンテナユニット11は、図2及び図3に示すように、アンテナ基板111を有する。アンテナモジュール10(アンテナ基板111)は、アンテナ接続導体30a,30b(以下、総称して符号30を付す)と、給電配線40a,40b(以下、総称して符号40を付す)と、導体部50a,50b(以下、総称して符号50を付す)と、グラウンド導体611a,611b,612a,612b(以下、総称して符号61を付す)とを備える。アンテナ接続導体30a,30bは、機器100の導電性を有する筐体110に電気的に接続される。給電配線40a,40bは、アンテナ接続導体30a,30bにそれぞれ接続される。導体部50aは、給電配線40aから延び、アンテナ接続導体30a,30bから空間的に離間する。グラウンド導体611a,612aは、アンテナ接続導体30aと導体部50aとの間にあって、アンテナ接続導体30a,30b及び導体部50aのいずれとも空間的に離間している。なお、アンテナ接続導体30a,30b及び給電配線40a,40bは、それぞれ、本開示における「第1アンテナ接続導体」,「第2アンテナ接続導体」,「第1給電配線」,「第2給電配線」に相当する。
The
アンテナモジュール10では、アンテナ接続導体30a,30bが機器100の筐体110に電気的に接続され、給電配線40a,40bがアンテナ接続導体30a,30bにそれぞれ接続される。これによって、アンテナモジュール10は、筐体110を複数のアンテナとして利用可能となる。より詳細には、筐体110におけるアンテナ接続導体30a,30bとの接続点の近傍がアンテナ接続導体30a,30bに対応するアンテナとして機能し得る。ここで、アンテナモジュール10は、導体部50aを備える。導体部50aは、給電配線40aから延び、アンテナ接続導体30a,30bから空間的に離間する。そのため、導体部50aの共振周波数においてアイソレーションの改善が期待できる。加えて、アンテナモジュール10は、グラウンド導体611a,612aを備える。グラウンド導体611a,612aは、アンテナ接続導体30aと導体部50aとの間にあって、アンテナ接続導体30a,30b及び導体部50aのいずれとも空間的に離間している。グラウンド導体611a,612aは、導体部50aへの、アンテナ接続導体30aと筐体110との間の容量成分による影響を低減することができる。これによって、導体部50aによるアイソレーションの改善の効果が抑制されにくくなり、アイソレーションの改善が期待できる。このように、本実施の形態のアンテナモジュール10によれば、機器100の筐体110を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。
In the
(1-2)詳細
以下、本実施の形態のアンテナモジュール10について、図1~図9を参照して更に詳細に説明する。
(1-2) Details Hereinafter, the
図1に示すように、アンテナモジュール10は、アンテナユニット11と、通信回路12とを備える。
As shown in FIG. 1, the
図2に示すように、アンテナユニット11は、アンテナ基板111と、複数の接続部材112a,112b(以下、総称して符号112を付す)と、固定部材113とを備える。なお、接続部材112a,112bは、それぞれ、本開示における「第1接続部材」,「第2接続部材」に相当する。
As shown in FIG. 2, the
図2~図4に示すように、アンテナ基板111は、誘電体基板20を備える。アンテナ基板111は、複数のアンテナ接続導体30(本実施の形態では2つのアンテナ接続導体30a,30b)と、複数の給電配線40(本実施の形態では2つの給電配線40a,40b)とを備える。アンテナ基板111は、複数の導体部50(本実施の形態では2つの導体部50a,50b)と、複数のグラウンド導体61(本実施の形態では4つのグラウンド導体611a,612a,611b,612b)とを備える。アンテナ基板111は、グラウンド部62,63を備える。なお、導体部50a,50bは、それぞれ、本開示における「第1導体部」,「第2導体部」に相当する。グラウンド導体611a,612aのそれぞれは本開示における「第1グラウンド導体」に相当し、グラウンド導体611b,612bのそれぞれは本開示における「第2グラウンド導体」に相当する。
As shown in FIGS. 2 to 4, the
誘電体基板20は、アンテナ基板111の基材となる。誘電体基板20は、図2に示すように、矩形の板状であり、厚み、長さ、幅を有する。図3に示すように、誘電体基板20は、第1方向D10(図3における上下方向)の第1端20a及び第2端20bを有する。誘電体基板20は、第2方向D20(図3における左右方向)の第3端20c及び第4端20dを有する。第1方向D10及び第2方向D20は、誘電体基板20の厚み方向に直交する方向である。第1方向D10及び第2方向D20は、互いに直交する方向である。本実施の形態では、第1方向D10は幅方向であり、第2方向D20は長さ方向である。誘電体基板20は、厚み方向において、第1面21及び第2面22を有する(図2~図4参照)。第1面21には、2つのアンテナ接続導体30と、2つの給電配線40と、2つの導体部50と、4つのグラウンド導体61と、グラウンド部62とが形成される(図3参照)。第2面22には、グラウンド部63が形成される(図4参照)。図3に示すように、第1面21は、第1領域211と第2領域212とを含む。第1領域211と第2領域212とは、第1方向D10で隣り合う。第1領域211と第2領域212とは、第1面21を、第2方向D20に沿った直線で2分割して得られた領域である。本実施の形態では、第1領域211のほうが第2領域212より大きい(第1方向D10での寸法が大きい)。第1領域211には、2つのアンテナ接続導体30と、2つの給電配線40と、4つのグラウンド導体61と、グラウンド部62とが形成される。第2領域212には、2つの導体部50が形成される。誘電体基板20の例としては、低温同時焼成セラミックス(LTCC)多層基板、エポキシ、ポリイミド等の樹脂から構成される樹脂層を複数積層して形成された多層樹脂基板、より低い誘電率を有する液晶ポリマ(LCP)から構成される樹脂層を複数積層して形成された多層樹脂基板、フッ素系樹脂から構成される樹脂層を複数積層して形成された多層樹脂基板、及び、LTCC以外のセラミックス多層基板が挙げられる。
The
アンテナ接続導体30a,30bは、機器100の筐体110に電気的に接続される。アンテナ接続導体30a,30bは、誘電体基板20の第1面21の第1領域211に形成される。アンテナ接続導体30a,30bは第1領域211内において第2方向D20に間隔を空けて並ぶ。特に、本実施の形態では、アンテナ接続導体30a,30bは、第1領域211内において、誘電体基板20の第3端20c及び第4端20dに位置する。アンテナ接続導体30a,30bは同じ形状である。アンテナ接続導体30は、平面視において、矩形状である。
The
給電配線40a,40bは、いわゆる給電点として利用される。給電配線40a,40bは、アンテナ接続導体30a,30bにそれぞれ接続される。給電配線40は、通信回路12とアンテナ接続導体30a,30bとの接続に用いられる。給電配線40a,40bは、誘電体基板20の第1面21の第1領域211に形成される。給電配線40a,40bは第1領域211内において第2方向D20に間隔を空けて並ぶ。特に、本実施の形態では、給電配線40a,40bは、第1領域211内において、誘電体基板20の第3端20c及び第4端20d側に位置する。給電配線40a,40bは、アンテナ接続導体30a,30bよりも、誘電体基板20の第2端20b側(第2領域212側)にある。給電配線40a,40bは同じ形状である。給電配線40は、平面視において、直線の帯状である。特に、給電配線40は、誘電体基板20の第1方向D10に沿って延びる。給電配線40は、長さ方向である第1方向D10において第1端401及び第2端402を有する。給電配線40の第1端401は、複数のアンテナ接続導体30のうちの対応するアンテナ接続導体30に接続される。本実施の形態では、第1及び第2給電配線40a,40bの第1端401はそれぞれアンテナ接続導体30a,30bに接続される。給電配線40の第2端402は、第1領域211と第2領域212との境界に位置する。このように、給電配線40は、第1領域211内においてアンテナ接続導体30から第2領域212に向かって延びる。
The
導体部50a,50bは、筐体110により実現される2つのアンテナ間(アンテナ接続導体30a,30b間)のアイソレーションの改善のために設けられる。導体部50a,50bは、誘電体基板20の第1面21の第2領域212に形成される。導体部50a,50bは第2領域212内において第2方向D20に間隔を空けて並ぶ。特に、本実施の形態では、導体部50a,50bは、第2領域212内において、誘電体基板20の第3端20c及び第4端20d側に位置する。導体部50a,50bは、誘電体基板20の第1方向D10に沿った直線に対して対称となる形状である。導体部50は、いわゆる接地型λ/4モノポールアンテナに対応する形状である。導体部50は、給電配線40よりも電気長が長い。導体部50の電気長は、アイソレーションを改善したい周波数に応じて決定される。本実施の形態では、導体部50の電気長は、2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域で共振するように設定されている。ここで、電気長は、媒体の物理的な長さに対して、媒体の電気的な長さを意味する。電気長は、媒体の長さを信号の遅延時間を基準に表わしたものであるともいえる。電気長は、インダクタやキャパシタ等のリアクタンス素子により調整することが可能である。本実施の形態では、導体部50は、平面視において、L字状である。より詳細には、導体部50は、第1部位51と、第2部位52とを有する。第1部位51は、給電配線40の第2端402から誘電体基板20の第1方向D10に沿って延びる。第2部位52は、第1部位51の先端(給電配線40の第2端402とは反対側の端)から誘電体基板20の第2方向D20に沿って誘電体基板20の中央に向かって延びる。このように、2つの導体部50の各々は、複数の給電配線40のうちの特定の給電配線から延びる。導体部50aは、2つの給電配線40a,40bのうちの特定の給電配線40aから延び、導体部50bは、2つの給電配線40a,40bのうちの特定の給電配線40bから延びる。このように、導体部50は、給電配線40に対してアンテナ接続導体30とは反対側に位置する。これによって、筐体110とアンテナ接続導体30との容量成分の導体部50への影響の低減が期待でき、アイソレーションの改善が期待できる。
The
グラウンド導体611a,612a及びグラウンド導体611b,612bは、誘電体基板20の第1面21の第1領域211に形成される。
The
グラウンド導体611a,612aは、アンテナ接続導体30aと第2領域212との間にあって、第2方向D20において給電配線40aの両側に、給電配線40aと一定の間隔を隔てて位置する。特に、グラウンド導体611aは、給電配線40aに対して誘電体基板20の第3端20cとは反対側にあり、グラウンド導体612aは、給電配線40aに対して誘電体基板20の第3端20cと同じ側にある。給電配線40aは、アンテナ接続導体30aと導体部50aとが並ぶ第1方向D10に直交する第2方向D20においてグラウンド導体611a,612aの隣に位置し、導体部50aは、第2方向D20においてグラウンド導体611a,612aの隣に位置しない。グラウンド導体611a,612aは、アンテナ接続導体30aと導体部50aとの間にある。グラウンド導体611aは、アンテナ接続導体30a,30b及び導体部50aのいずれとも空間的に離間している。図5に示すように、グラウンド導体611aの少なくとも一部は、所定領域R1内にある。所定領域R1は、導体部50aと、給電配線40aと、アンテナ接続導体30aと、(並列方向(第1方向D10)に交差する所定方向D21での)導体部50a及びアンテナ接続導体30aの端部521,301同士を結ぶ直線S1とで囲まれる領域である。ここで、所定方向D21は、誘電体基板20の第2方向D20に沿った方向であって、誘電体基板20の第3端20cから第4端20dに向かう方向である。グラウンド導体612aの少なくとも一部は、所定領域R2内にある。所定領域R2は、導体部50aと、給電配線40aと、アンテナ接続導体30aと、(並列方向(第1方向D10)に交差する所定方向D22での)導体部50a及びアンテナ接続導体30aの端部522,302同士を結ぶ直線S2とで囲まれる領域である。ここで、所定方向D22は、誘電体基板20の第2方向D20に沿った方向であって、誘電体基板20の第4端20dから第3端20cに向かう方向である。
The
グラウンド導体611b,612bは、アンテナ接続導体30bと第2領域212との間にあって、第2方向D20において給電配線40bの両側に、給電配線40bと一定の間隔を隔てて位置する。特に、グラウンド導体611bは、給電配線40bに対して誘電体基板20の第4端20dとは反対側にあり、グラウンド導体612bは、給電配線40bに対して誘電体基板20の第4端20dと同じ側にある。給電配線40bは、第2方向D20においてグラウンド導体611b,612bの隣に位置し、導体部50bは、第2方向D20においてグラウンド導体611b,612bの隣に位置しない。グラウンド導体611b,612bは、導体部50bとアンテナ接続導体30bとの間にある。グラウンド導体611bは、アンテナ接続導体30a,30b及び導体部50bのいずれとも空間的に離間している。グラウンド導体611bの少なくとも一部は、所定領域R1と同様の所定領域内にある。この所定領域は、導体部50bと、給電配線40bと、アンテナ接続導体30bと、(所定方向D22での)導体部50b及びアンテナ接続導体30bの端部521,301同士を結ぶ直線とで囲まれる領域である。グラウンド導体612bの少なくとも一部は、所定領域R2と同様の所定領域内にある。この所定領域は、導体部50bと、給電配線40bと、アンテナ接続導体30bと、(所定方向D21での)導体部50b及びアンテナ接続導体30bの端部522,302同士を結ぶ直線とで囲まれる領域である。
The
アンテナ基板111では、グラウンド導体61(611a,611b,612a,612b)が、導体部50とアンテナ接続導体30とが並ぶ並列方向(第1方向D10)においてアンテナ接続導体30と導体部50との間にあって、複数のアンテナ接続導体30及び導体部50のいずれとも空間的に離間している。これによって、筐体110とアンテナ接続導体30との容量成分の導体部50への影響の低減が期待でき、アイソレーションの改善が期待できる。
In the
図3に示すように、給電配線40とグラウンド導体611,612とは、互いに隣り合うように、アンテナ接続導体30と導体部50との間にある。より詳細には、給電配線40は、アンテナ接続導体30と導体部50とが並ぶ第1方向D10に直交する第2方向D20においてグラウンド導体611,612の隣に位置する。一方で、導体部50は、第2方向D20においてグラウンド導体611,612の隣に位置しない。給電配線40は、長さ及び幅を有する直線状であり、給電配線40の長さ方向の第1端401及び第2端402がアンテナ接続導体30及び導体部50にそれぞれ接続されるように、アンテナ接続導体30と導体部50との間にある。そして、給電配線40は、給電配線40の幅方向(第2方向D20)においてグラウンド導体611,612の隣に位置する。一方で、導体部50は、給電配線40の幅方向においてグラウンド導体611,612の隣に位置しない。つまり、導体部50は、給電配線40から、第2方向D20においてグラウンド導体611,612と隣り合わないように突出している。
As shown in FIG. 3, the
グラウンド部62は、図3に示すように、誘電体基板20の第1面21の第1領域211内に形成される。グラウンド部62は、第1部位621と、一対の第2部位622a,622bとを含む。第1部位621は、アンテナ接続導体30a,30bが並ぶ方向(第2方向D20)においてアンテナ接続導体30a,30b間にあって、アンテナ接続導体30a,30bのいずれとも空間的に離間する部位である。第1部位621は、平面視において、矩形状である。本実施の形態では、第1部位621は、グラウンド導体611a,611bと接続されている。一対の第2部位622a,622bは、第1部位621から第2方向D20に沿って延びる。第2部位622aは、アンテナ接続導体30aと誘電体基板20の第1端20aとの間にあり、第1部位621から誘電体基板20の第3端20cに向かって延びる。第2部位622bは、アンテナ接続導体30bと誘電体基板20の第1端20aとの間にあり、第1部位621から誘電体基板20の第4端20dに向かって延びる。
As shown in FIG. 3, the
グラウンド部63は、誘電体基板20の第2面22に形成される。図4に示すように、グラウンド部63は、誘電体基板20の第2面22において、第1面21の第1領域211と重なる領域全体に形成される。
The
複数のアンテナ接続導体30と、複数の給電配線40と、複数の導体部50と、複数のグラウンド導体61と、グラウンド部62,63とは、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、及び、これらの合金を主成分とする金属を用いて形成される。複数のアンテナ接続導体30と、複数の給電配線40と、複数の導体部50と、複数のグラウンド導体61と、グラウンド部62,63とは、従来周知の方法により形成可能であるから、詳細な説明は省略する。
The plurality of
接続部材112a,112bは、アンテナ接続導体30a,30bをそれぞれ筐体110に電気的に接続するために用いられる。接続部材112は、導電性を有する。接続部材112は、矩形の板状である。本実施の形態では、接続部材112は、矩形の金属板である。接続部材112は、対応するアンテナ接続導体30と平面視で同一形状かつ同一サイズである。つまり、接続部材112aは、アンテナ接続導体30aと平面視で同一形状かつ同一サイズであり、接続部材112bは、アンテナ接続導体30bと平面視で同一形状かつ同一サイズである。接続部材112とアンテナ接続導体30とは、導電性を有する接着剤や半田等を用いて接続され得る。本実施の形態では、図6及び図7に示すように、接続部材112a,112bは、アンテナ接続導体30a,30bと筐体110との間にあってアンテナ接続導体30a,30bを筐体110にそれぞれ電気的に接続する。
The connecting
固定部材113は、接続部材112a,112bを筐体110に固定するとともに電気的に接続するために用いられる。固定部材113は、導電性を有する。固定部材113は、接続部材112a,112bそれぞれと接触可能な大きさである。本実施の形態では、固定部材113は、接続部材112a,112bにおけるアンテナ接続導体30a,30bとは反対側の面の全体に接触する大きさ及び形状を有する。固定部材113は、矩形の板状である。接続部材112と固定部材113とは、導電性を有する接着剤や半田等を用いて接続され得る。本実施の形態では、図6及び図7に示すように、固定部材113は、接続部材112と筐体110との間にあって接続部材112を筐体110に固定するとともに電気的に接続する。
The fixing
以上述べたアンテナモジュール10では、アンテナユニット11は、図6及び図7に示すように、機器100の筐体110に実装され得る。アンテナ基板111は、誘電体基板20の第1面21を筐体110の一面に向けて配置される。アンテナ基板111の複数のアンテナ接続導体30に、複数の接続部材112が接続され、複数の接続部材112が固定部材113により筐体110の前記一面に固定される。複数の接続部材112及び固定部材113は導電性を有するから、複数のアンテナ接続導体30が筐体110に電気的に接続される。このようにして、アンテナモジュール10は、筐体110とともに、アンテナ装置1を構成する。アンテナ装置1では、複数の接続部材112によりアンテナモジュール10を筐体110に容易に接続することが可能である。また、アンテナ装置1では、固定部材113によりアンテナモジュール10を筐体110に容易に固定することが可能である。
In the
通信回路12は、アンテナユニット11により所定の通信規格に準じた無線通信を行う。これにより、複数のアンテナにより同一の通信規格の無線通信が可能となる。本実施の形態では、所定の通信規格は、Wi-Fi(登録商標)である。通信回路12は、2本の同軸ケーブルによりアンテナ基板111に接続され得る。同軸ケーブルをアンテナ基板111に接続するにあたっては、2本の同軸ケーブルの内部導体が給電配線40a,40bにそれぞれ接続され、外部導体がグラウンド導体611a,611bにそれぞれ接続される(図3参照)。
The
通信回路12は、送信回路121と、受信回路122とを備える。
The
送信回路121は、筐体110を通じて無線信号(電波)を送信するために、アンテナユニット11に高周波信号を与える。より詳細には、送信回路121は、複数の給電配線40を通じて複数のアンテナ接続導体30に所定周波数帯域の高周波信号を与えるように構成される。図3には、概略的に示すように、送信回路121は、給電配線40a及びグラウンド導体611aとの間、及び、給電配線40b及びグラウンド導体611bとの間に接続される高周波電源ACとして機能する(図3参照)。ここで、送信回路121は、同じ高周波信号を複数のアンテナ接続導体30に与える。つまり、複数のアンテナとして機能する筐体110からは、複数の同じ無線信号が出力される。本実施の形態では、所定周波数帯域は、Wi-Fiに用いられる2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域である。送信回路121は、機器200へ送信する信号を高周波信号にアップコンバートしてアンテナユニット11に与え、アンテナとしての筐体110から無線信号を出力させる。具体的には、送信回路121は、機器200へ送信する信号を増幅する増幅回路と、増幅回路で増幅された信号を高周波信号にアップコンバートするミキサと、ミキサからの高周波信号を複数(本実施の形態では、2つ)に分配する分配器とを含む。送信回路121は、更に、ローノイズアンプ、パワーアンプ、減衰器等を必要に応じて含んでもよい。送信回路121としては、従来周知の構成を採用できるから、詳細な説明は省略する。
The
受信回路122は、筐体110が受け取った無線信号(電波)に対応する高周波信号をアンテナユニット11から受け取る。より詳細には、受信回路122は、複数の給電配線40を通じて複数のアンテナ接続導体30から所定周波数帯域の高周波信号を受け取るように構成される。ここで、受信回路122は、同じ高周波信号を複数のアンテナ接続導体30から受け取る。上述したように、所定周波数帯域は、Wi-Fiに用いられる2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域である。受信回路122は、アンテナユニット11から受け取った高周波信号をダウンコンバートして出力する。具体的には、受信回路122は、アンテナユニット11からの複数(本実施の形態では、2つ)の高周波信号を合成する信号合成器と、信号合成器で合成された信号をダウンコンバートするミキサと、ミキサからの信号を増幅する増幅回路とを含む。受信回路122は、更に、ローノイズアンプ、パワーアンプ、減衰器等を必要に応じて含んでもよい。受信回路122としては、従来周知の構成を採用できるから、詳細な説明は省略する。
The receiving
(1-3)性能評価
本実施の形態のアンテナモジュール10は、通信規格としてWi-Fiを利用し、所定周波数帯域(2.4GHz付近の周波数帯域)の高周波信号を利用する。そして、導体部50は、所定周波数帯域に含まれる周波数帯域(2.4GHz付近の周波数帯域)で共振する電気長を有する。本実施の形態のアンテナモジュール10のアイソレーションの改善の効果を確認するために、アイソレーションの測定を行った。アイソレーションの測定は、本実施の形態のアンテナモジュール10のアンテナ基板111と、比較例のアンテナ基板とについて実施された。比較例のアンテナ基板は、導体部50a,50bを備えていない点を除き、アンテナ基板111と同じである。図8は、本実施の形態のアンテナ基板111のアイソレーションの測定の結果を示し、図9は、比較例のアイソレーションの測定の結果を示す。具体的には、図8及び図9は、横軸に周波数、縦軸にアイソレーションを示したグラフであり、アイソレーションが高いほど低い位置、すなわちアイソレーションが改善されるほど低い位置に表示される。このことは、後述する図14及び図15でも同様である。アイソレーションの測定を行った周波数の範囲は、2GHz~3GHzである。図8及び図9から明らかなように、本実施の形態のアンテナ基板111によれば、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」の近傍において、アイソレーションが改善されていることが確認できた。図8及び図9において、「Δ1」は2400MHzの点であり、「Δ2」は、2442MHzの点であり、「Δ3」は2484MHzの点である。図8において、「Δ1」でのアイソレーションは16.704dBであり、「Δ2」でのアイソレーションは15.734dBであり、「Δ3」でのアイソレーションは15.871dBである。図9において、「Δ1」でのアイソレーションは4.340dBであり、「Δ2」でのアイソレーションは3.711dBであり、「Δ3」でのアイソレーションは3.921dBである。
(1-3) Performance evaluation The
このように、本実施の形態のアンテナモジュール10によれば、機器100の筐体110を複数のアンテナとして利用可能としながらも(筐体110を複数のアンテナとして利用する通信を可能としながらも)、複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。
As described above, according to the
(2)変形例
本開示の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。上記実施の形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施の形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(2) Modifications The embodiments of the present disclosure are not limited to the above embodiments. The above-described embodiment can be variously changed according to the design and the like as long as the subject of the present disclosure can be achieved. The following is a list of modified examples of the above embodiment. The modifications described below can be applied in combination as appropriate.
(2-1)変形例1
以下、変形例1のアンテナモジュール10Aを備えるアンテナ装置1Aについて、図10及び図11を参照して説明する。アンテナモジュール10Aは、アンテナユニット11Aと、通信回路12Aとを備える。
(2-1)
Hereinafter, the antenna device 1A including the
アンテナユニット11Aは、アンテナ基板111Aと、複数(2つ)の接続部材112と、固定部材113とを備える。アンテナ基板111Aは、図11に示すように、アンテナ基板111と同様に、誘電体基板20と、複数のアンテナ接続導体30と、複数の給電配線40と、複数の導体部50と、複数のグラウンド導体61と、グラウンド部62,63とを備える。
The
通信回路12Aは、アンテナユニット11Aにより所定の通信規格に準じた無線通信を行う。本変形例では、所定の通信規格は、Wi-Fiである。通信回路12Aは、送信回路121Aと、受信回路122Aとを備える。
The
送信回路121Aは、筐体110を通じて無線信号(電波)を送信するために、アンテナユニット11Aに高周波信号を与える。より詳細には、送信回路121Aは、複数の給電配線40を通じて複数のアンテナ接続導体30に所定周波数帯域の高周波信号を与えるように構成される。本変形例では、所定周波数帯域は、第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含む。第2周波数帯域は、第1周波数帯域より周波数が高い周波数帯域である。具体的には、第1周波数帯域は、Wi-Fiに用いられる2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域であり、第2周波数帯域は、Wi-Fiに用いられる5GHz(5150MHz~5800MHz)付近の周波数帯域である。送信回路121Aは、機器200へ送信する信号を、第1周波数帯域又は第2周波数帯域の高周波信号にアップコンバートしてアンテナユニット11Aに与え、アンテナとしての筐体110から無線信号を出力させる。送信回路121Aとしては、従来周知の構成を採用できるから、詳細な説明は省略する。
The
受信回路122Aは、筐体110が受け取った無線信号(電波)に対応する高周波信号をアンテナユニット11Aから受け取る。より詳細には、受信回路122Aは、複数の給電配線40を通じて複数のアンテナ接続導体30から所定周波数帯域の高周波信号を受け取るように構成される。上述したように、所定周波数帯域は、Wi-Fiに用いられる2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域(第1周波数帯域)及び5GHz(5150MHz~5800MHz)付近の周波数帯域(第2周波数帯域)を含む周波数帯域である。受信回路122Aは、アンテナユニット11から受け取った第1周波数帯域又は第2周波数帯域の高周波信号をダウンコンバートして出力する。受信回路122Aとしては、従来周知の構成を採用できるから、詳細な説明は省略する。
The receiving
本変形例において、アンテナ基板111Aは、図11に示すように、アンテナ基板111Aが複数(本変形例では2つ)の補助導体70a,70b(以下、総称して符号70を付す)を備える点で、アンテナ基板111と異なる。本変形例においても、導体部50の電気長は、2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域(第1周波数帯域)で共振するように設定されている。
In this modification, as shown in FIG. 11, the
2つの補助導体70は、筐体110により実現される2つのアンテナにおいてリターンロスの改善のために設けられる。つまり、補助導体70は、筐体110をアンテナとして所望の周波数帯域における無線通信を可能にするために設けられる。2つの補助導体70は、誘電体基板20の第1面21の第2領域212に形成される。補助導体70は第2領域212内において第2方向D20に間隔を空けて並ぶ。特に、補助導体70a,70bは、第2領域212内において、誘電体基板20の第3端20c及び第4端20d側に位置する。2つの補助導体70a,70bは、2つの導体部50a,50bにそれぞれ接続される。補助導体70a,70bは、誘電体基板20の第1方向D10に沿った直線に対して対称となる形状である。補助導体70の電気長は、リターンロスを改善したい周波数に応じて決定される。補助導体70の電気長は、第2周波数帯域(5GHz(5150MHz~5800MHz)付近の周波数帯域)で共振するように設定されている。本変形例では、補助導体70は、給電素子71と、無給電素子72と、リアクタンス素子73,74とを含む。給電素子71及び無給電素子72は、平面視において、三角形状である。給電素子71及び無給電素子72は、互いに所定の間隔を隔てて配置される。補助導体70a,70bの給電素子71は、リアクタンス素子73を介して導体部50a,50bに接続される。補助導体70a,70bの無給電素子72は、リアクタンス素子74を介してグラウンド導体611a,611bに接続される。補助導体70は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、及び、これらの合金を主成分とする金属を用いて形成される。補助導体70は、従来周知の方法により形成可能であるから、詳細な説明は省略する。
The two
変形例1によれば、筐体110を利用して複数の周波数帯域(第1周波数帯域及び第2周波数帯域)での無線通信が可能となる。
According to the first modification, the
本変形例のアンテナモジュール10Aは、通信規格としてWi-Fiを利用し、所定周波数帯域に含まれる第1周波数帯域(2.4GHz付近の周波数帯域)及び第2周波数帯域(5GHz付近の周波数帯域)の高周波信号を利用する。そして、導体部50は、所定周波数帯域に含まれる第1周波数帯域(2.4GHz付近の周波数帯域)で共振する電気長を有する。補助導体70は、所定周波数帯域に含まれる第2周波数帯域(5GHz付近の周波数帯域)で共振する電気長を有する。本変形例のアンテナモジュール10Aにおいて補助導体70の効果を確認するために、リターンロス及びアイソレーションの測定を行った。リターンロス及びアイソレーションの測定は、本変形例のアンテナ基板111Aと、上記実施の形態のアンテナ基板111とについて実施された。
The
図12は、本変形例のアンテナ基板111Aのリターンロスの測定の結果を示し、図13は、上記実施の形態のアンテナ基板111のリターンロスの測定の結果を示す。具体的には、図12及び図13は、横軸に周波数、縦軸にリターンロスを示したグラフであり、リターンロスが大きいほど低い位置、すなわちリターンロスが改善されるほど低い位置に表示される。リターンロスの測定を行った周波数の範囲は、2.0GHz~8.5GHzである。図12及び図13から明らかなように、本変形例のアンテナ基板111Aによれば、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」の近傍において、リターンロスに大きな変化がないが、「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」の近傍において、リターンロスが低減されていることが確認できた。図12及び図13において、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」、「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」は、それぞれ、2400、2442、2484、5150、5500、5850、7125MHzの点である。図12において、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」、「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」でのリターンロスは10.982、13.803、8.256、9.822、10.434、20.823、15.892dBである。図13において、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」、「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」でのリターンロスは6.705、17.776、10.796、7.337、3.264、1.573、1.910dBである。
FIG. 12 shows the result of measuring the return loss of the
図14は、本変形例のアンテナ基板111Aのアイソレーションの測定の結果を示し、図15は、上記実施の形態のアンテナ基板111のアイソレーションの測定の結果を示す。アイソレーションの測定を行った周波数の範囲は、2.0GHz~8.5GHzである。図14及び図15から明らかなように、本変形例のアンテナ基板111Aによれば、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」の近傍、及び「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」の近傍において、アイソレーションに大きな変化がないことが確認できた。図14及び図15において、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」、「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」は、それぞれ、2400、2442、2484、5150、5500、5850、7125MHzの点である。図14において、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」、「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」でのアイソレーションは17.360、17.948、21.889、21.645、26.830、28.780、15.095dBである。図15において、「Δ1」、「Δ2」、「Δ3」、「Δ4」、「Δ5」、「Δ6」、「Δ7」でのアイソレーションは16.228、15.733、18.543、29.086、28.596、27.887、24.793dBである。
FIG. 14 shows the result of measuring the isolation of the
(2-2)変形例2
以下、変形例2のアンテナモジュール10Bを備えるアンテナ装置1Bについて、図16及び図17を参照して説明する。アンテナモジュール10Bは、アンテナユニット11Bと、通信回路12Aと、副通信回路13とを備える。
(2-2)
Hereinafter, the
アンテナユニット11Bは、アンテナ基板111Bと、複数(2つ)の接続部材112と、固定部材113とを備える。アンテナ基板111Bは、図17に示すように、アンテナ基板111Aと同様に、誘電体基板20と、複数のアンテナ接続導体30と、複数の給電配線40と、複数の導体部50と、複数のグラウンド導体61と、グラウンド部62,63と、複数の補助導体70とを備える。
The
本変形例において、アンテナ基板111Bは、アンテナ基板111Bがアンテナ導体80及びグラウンド部64を備える点で、アンテナ基板111Aと異なる。
In this modification, the
アンテナ導体80は、アンテナ導体80をアンテナとして無線通信を可能にするために設けられる。特に、アンテナ導体80は、導体部50が対応する周波数帯域と少なくとも一部が重複する周波数帯域に対応する。本変形例では、アンテナ導体80は、導体部50と同じ周波数帯域、すなわち、2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域(第1周波数帯域)で共振するように設計される。つまり、アンテナ導体80の電気長は、2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域(第1周波数帯域)で共振するように設定されている。アンテナ導体80は、図17に示すように、誘電体基板20の第1面21の第2領域212に形成される。アンテナ導体80は、第2領域212内において第2方向D20の中央にある。アンテナ導体80は、複数のアンテナ接続導体30と、複数の給電配線40と、複数の導体部50と、複数のグラウンド導体61と、グラウンド部62~64と、複数の補助導体70とのいずれとも空間的に離間している。そのため、アンテナ導体80と筐体110との間のアイソレーションの向上が期待できる。本変形例では、アンテナ導体80は、平面視において、三角形状である。
The
グラウンド部64は、アンテナ導体80に対するグラウンドとして設けられる。グラウンド部64は、図17に示すように、誘電体基板20の第1面21の第2領域212内に形成される。グラウンド部64は、グラウンド部62の第1部位621の第2方向D20の中央からアンテナ導体80側に延びる。
The
アンテナ導体80及びグラウンド部64は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、及び、これらの合金を主成分とする金属を用いて形成される。アンテナ導体80及びグラウンド部64は、従来周知の方法により形成可能であるから、詳細な説明は省略する。
The
副通信回路13は、アンテナユニット11Bにより所定の通信規格(通信回路12の通信規格)とは異なる通信規格に準じた無線通信を行う。所定の通信規格は、Wi-Fiである。所定の通信規格とは異なる通信規格は、Bluetooth(登録商標)である。副通信回路13は、1本の同軸ケーブルによりアンテナ基板111Bに接続され得る。同軸ケーブルをアンテナ基板111Bに接続するにあたっては、同軸ケーブルの内部導体がアンテナ導体80に、外部導体がグラウンド部64に、それぞれ接続される。
The
副通信回路13は、送信回路131と、受信回路132とを備える。
The
送信回路131は、アンテナ導体80を通じて無線信号(電波)を送信するために、アンテナユニット11Bに所定周波数帯域の高周波信号を与える。所定周波数帯域は、アンテナ導体80が共振する周波数帯域(Bluetoothに用いられる2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域)である。送信回路131は、機器200へ送信する信号を高周波信号にアップコンバートしてアンテナユニット11Bに与え、アンテナ導体80から無線信号を出力させる。送信回路131としては、従来周知の構成を採用できるから、詳細な説明は省略する。
The
受信回路132は、アンテナ導体80が受け取った無線信号(電波)に対応する所定周波数帯域の高周波信号をアンテナユニット11Bから受け取る。上述したように、所定周波数帯域は、アンテナ導体80が共振する周波数帯域である。受信回路132は、アンテナユニット11Bから受け取った高周波信号にダウンコンバートして出力する。受信回路132としては、従来周知の構成を採用できるから、詳細な説明は省略する。
The receiving
変形例2では、筐体110を利用した無線通信に加えて、アンテナ導体80を利用した無線通信が可能となる。ここで、アンテナ導体80は、導体部50が共振する周波数帯域と少なくとも一部が重複する周波数帯域で共振する。そのため、変形例2によれば、少なくとも一部が互いに重複する周波数帯域においても互いに異なる通信規格での無線通信が可能になる。
In the second modification, in addition to the wireless communication using the
(2-3)変形例3
図18は、変形例3のアンテナモジュール10Cのアンテナ基板111Cを示す。アンテナ基板111Cは、アンテナ基板111が複数の導体部50を有しているのに対して、単一の導体部50を有している点で、アンテナ基板111と相違する。なお、アンテナ基板111Cには、上記実施の形態の通信回路12が利用可能である。
(2-3)
FIG. 18 shows the
アンテナ基板111Cでは、図18に示すように、導体部50は、給電配線40aから延び、アンテナ接続導体30a,30bから空間的に離間する。グラウンド導体611a,612aは、アンテナ接続導体30aと導体部50との間にあって、アンテナ接続導体30a,30b及び導体部50のいずれとも空間的に離間している。
In the
このように、複数の給電配線40の各々に導体部50が接続されている必要はない。複数の給電配線40の少なくとも一つに導体部50が接続されていれば、導体部50によるアイソレーションの改善の効果が期待できる。
As described above, it is not necessary for the
(2-4)変形例4
図19は、変形例4のアンテナモジュール10Dのアンテナ基板111Dを示す。アンテナ基板111Dは、アンテナ基板111のグラウンド部62とは形状が異なるグラウンド部62Dを有している点で、アンテナ基板111と相違する。なお、アンテナ基板111Dには、上記実施の形態の通信回路12が利用可能である。
(2-4) Modification 4
FIG. 19 shows the
アンテナ基板111Dでは、図19に示すように、グラウンド部62は、第1部位621と、一対の第2部位622a,622bと、第3部位623とを含む。第3部位623は、誘電体基板20の第1面21の第2領域212内に形成される。第3部位623は、グラウンド部62の第1部位621の第2方向D20の中央から誘電体基板20の第2端20b側に延びる。
In the
このように、グラウンド部62D等のグラウンドは、第1領域211内だけではなく、第2領域212にも配置することができる。一方で、変形例2及び変形例3のように、グラウンド部62Dの第3部位623を設けないようにすることで、補助導体70やアンテナ導体80を配置する領域を誘電体基板20に確保することが可能になる。つまり、グラウンド部62D等のグラウンドの形状は、適宜変更可能である。
As described above, the ground such as the
(2-5)変形例5
図20は、変形例5のアンテナモジュール10Eのアンテナ基板111Eを示す。アンテナ基板111Eは、複数(2つ)の接続配線90a,90b(以下、総称して符号90を付す)を有している点で、アンテナ基板111と相違する。なお、アンテナ基板111Eには、上記実施の形態の通信回路12が利用可能である。
(2-5) Modification 5
FIG. 20 shows the
接続配線90aは、アンテナ接続導体30aとグラウンド部62とを接続する。図20に示すように、接続配線90aは、アンテナ接続導体30aの端部301から、第2方向D20に沿って延びて、グラウンド部62の第1部位621に接続される。接続配線90aの幅は、給電配線40aの幅よりも狭い。接続配線90bは、アンテナ接続導体30bとグラウンド部62とを接続する。図20に示すように、接続配線90bは、アンテナ接続導体30bの端部301から、第2方向D20に沿って延びて、グラウンド部62の第1部位621に接続される。接続配線90bの幅は、給電配線40bの幅よりも狭い。
The
接続配線90a,90bは、導体部50a,50bが共振する周波数帯域等の高周波領域の交流成分を通さないが、直流成分を通す特性を有する。そのため、高周波領域の交流成分に対しては、接続配線90a,90bは、グラウンド部62とアンテナ接続導体30a,30bとを電気的に接続しないが、直流成分に対しては、グラウンド部62とアンテナ接続導体30a,30bとを電気的に接続する。したがって、直流成分に対しては、アンテナ接続導体30a,30bがグラウンド部62とともにグラウンドを構成する。また、直流に対しては、グラウンド部62が、アンテナ接続導体30a,30bを介して筐体110に電気的に接続される。このため、アンテナモジュール10Eが搭載される機器100等の他のモジュールに対してグラウンドを安定化させることができる。
The
接続配線90は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、及び、これらの合金を主成分とする金属を用いて形成される。接続配線90は、従来周知の方法により形成可能であるから、詳細な説明は省略する。
The
アンテナ基板111Eは、2つの接続配線90a,90bの一方だけを備えてよい。接続配線90a,90bは、グラウンド部62ではなく、グラウンド部63に、給電配線40a,40bを接続してよい。この場合、接続配線90a,90bは、誘電体基板20を貫通する貫通孔配線であってよい。この場合も、アンテナモジュール10Eが搭載される機器100等の他のモジュールに対してグラウンドを安定化させることができる。
The
(2-5)その他の変形例
一変形例では、アンテナモジュール10,10A~10Eは、複数のアンテナ基板111,111A~111Eを有していてよい。アンテナモジュール10~10Eは、複数の通信回路(通信回路12,12A、副通信回路13)を有していてよい。
(2-5) Other Modifications In one modification, the
一変形例では、誘電体基板20の形状は特に限定されない。誘電体基板20は、平面視において、円形状(真円形状、楕円形状)、多角形状、その他の形状であってよい。
In one modification, the shape of the
一変形例では、アンテナ接続導体30の形状は特に限定されない。アンテナ接続導体30は、平面視において、円形状(真円形状、楕円形状)、多角形状、その他の形状であってよい。アンテナ接続導体30の数も2に限定されず、3以上であってもよい。
In one modification, the shape of the
一変形例では、給電配線40の形状は特に限定されない。給電配線40は給電点として利用可能な形状であればよい。給電配線40の数も2に限定されず、3以上であってもよい。特に、複数の給電配線40は、少なくとも一つの特定の給電配線40を含んでいてもよい。ここで、特定の給電配線40は、少なくとも一つの導体部50に接続されている給電配線40をいう。上記実施の形態のように、複数の給電配線40は、複数の特定の給電配線40を含み、複数の特定の給電配線40にはそれぞれ複数の導体部50が接続されてよい。
In one modification, the shape of the
一変形例では、導体部50の電気長は、2.4GHz付近の周波数帯域で共振する電気長に限定されない。導体部50の電気長は、所望の周波数帯域で共振するように設定できる。所望の周波数帯域は、アイソレーションを改善したい周波数帯域であってよい。周波数帯域は、筐体110を利用して行う無線通信の通信規格に応じて適宜決定され得る。導体部50は、平面視においてL字状ではなく、逆F字状や、ミアンダ状、その他の形状であってよい。導体部50の形状は、導体部50の電気長がアイソレーションを改善したい周波数帯域で共振可能であれば、特に限定されない。また、導体部50は、電気長を調整するために、インダクタ及びキャパシタ等のリアクタンス素子を含んでもよい。
In one modification, the electrical length of the
一変形例では、一つの導体部50に対して、2つのグラウンド導体61(611,612)が設けられていなくてもよい。グラウンド導体61は、アンテナ接続導体30と導体部50とが並ぶ並列方向においてアンテナ接続導体30と導体部50との間にあって、アンテナ接続導体30及び導体部50のいずれとも空間的に離間していればよい。
In one modification, the two ground conductors 61 (611,612) may not be provided for one
一変形例では、グラウンド部62,62Dの形状は、特に限定されない。グラウンド部62,62Dは、少なくとも第1部位621を有していればよい。一変形例では、グラウンド部62,62Dは必須ではない。
In one modification, the shapes of the
一変形例では、グラウンド部63は、誘電体基板20の第2面22において第2領域212と重複する領域にも存在してよい。例えば、グラウンド部63は、誘電体基板20の第2面22の全体を覆うように形成されていてもよい。一方で、誘電体基板20の第2面22においてグラウンド部63を形成する領域を制限することで、第2面22に、変形例1の補助導体70や変形例2のアンテナ導体80に相当する素子を配置する領域を確保することが可能になる。つまり、グラウンド部63の形状は、適宜変更可能である。
In one modification, the
一変形例では、グラウンド部64は、必須ではない。例えば、グラウンド部64以外のグラウンド(グラウンド導体61、グラウンド部62、グラウンド部63)をグラウンド部64の代わりに利用することができる。
In one modification, the
一変形例では、補助導体70の電気長は、5GHz付近の周波数帯域で共振する電気長に限定されない。補助導体70の電気長は、所望の周波数帯域で共振するように設定できる。所望の周波数帯域は、リターンロスを改善したい周波数帯域であってよい。補助導体70の形状や構成も特に限定されない。補助導体70は、無給電素子72を備えていなくてもよい。補助導体70は、平面視においてL字状、逆F字状、ミアンダ状、その他の形状であってよい。補助導体70は、電気長を調整するために、インダクタ及びキャパシタ等のリアクタンス素子を含んでもよい。補助導体70の数も特に限定されず、1又は3以上であってもよい。補助導体70は、誘電体基板20の第2面22にあってもよい。
In one modification, the electrical length of the
一変形例では、アンテナ導体80の電気長は、2.4GHz(2400MHz~2500MHz)付近の周波数帯域で共振する電気長に限定されない。アンテナ導体80の電気長は、所望の周波数帯域で共振するように設定できる。所望の周波数帯域は、アンテナ導体80により無線通信をしたい周波数帯域であってよい。アンテナ導体80の形状や構成も特に限定されず、平面視においてL字状、逆F字状、ミアンダ状、その他の形状であってよい。アンテナ導体80は、電気長を調整するために、インダクタ及びキャパシタ等のリアクタンス素子を含んでもよい。アンテナ導体80の数も特に限定されず、2以上であってもよい。アンテナ導体80は、誘電体基板20の第2面22にあってもよい。
In one modification, the electrical length of the
一変形例では、接続部材112の形状は特に限定されない。接続部材112は、平面視において、円形状(真円形状、楕円形状)、多角形状、その他の形状であってよい。ただし、接続部材112は、対応するアンテナ接続導体30と平面視で同一形状かつ同一サイズであると好ましい。これによって、アンテナモジュール10と筐体110との間の電流の流れを促進できる。接続部材112は、対応するアンテナ接続導体30以外とは接触しないことが好ましい。接続部材112は、上記実施の形態のような矩形の板状ではなく、電線等の導体であってもよい。接続部材112の数は2に限定されず、3以上であってもよい。接続部材112は必須ではない。よって、アンテナ接続導体30は、筐体110又は固定部材113に直接的に接続されてよい。
In one modification, the shape of the connecting
一変形例では、固定部材113の形状は特に限定されない。固定部材113は、平面視において、円形状(真円形状、楕円形状)、多角形状、その他の形状であってよい。固定部材113の数は1に限定されず、2以上であってもよい。固定部材113は必須ではない。よって、接続部材112は、筐体110に直接的に接続されてよい。
In one modification, the shape of the fixing
一変形例では、通信回路12は、必ずしも送信回路121と受信回路122との両方を備える必要はなく、送信回路121と受信回路122との少なくとも一方を備えていればよい。通信回路12の通信規格は、Wi-Fiに限定されず、無線LAN、特定小電力無線や、近距離無線通信の種々の通信規格から選択され得る。この点は通信回路12Aにおいても同様である。
In one modification, the
一変形例では、副通信回路13は、必ずしも送信回路131と受信回路132との両方を備える必要はなく、送信回路131と受信回路132との少なくとも一方を備えていればよい。副通信回路13は、通信回路12の所定の通信規格とは異なる通信規格でアンテナ導体80を用いた高周波信号の送信と受信との少なくとも一方を実行するように構成されていればよい。副通信回路13の通信規格は、Bluetoothに限定されず、無線LAN、特定小電力無線や、近距離無線通信の種々の通信規格から選択され得る。
In one modification, the
一変形例では、機器100は、テレビに限定されない。機器100は、導電性を有する筐体を有していればよい。機器100の例としては、表示装置(モニタ、プロジェクタ等)、音響装置(スピーカ、サウンドバー等)、照明装置、空調装置、洗濯機、冷蔵庫、調理装置(電子レンジ、IH加熱料理器)、移動体(車両、ドローン等)が挙げられる。
In one variant, the
(3)態様
上記実施の形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施の形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
(3) Aspects As is clear from the above embodiments and modifications, the present disclosure includes the following aspects. In the following, the reference numerals are given in parentheses only to clearly indicate the correspondence with the embodiment.
第1の態様は、アンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)であって、第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)と、第1及び第2給電配線(40a,40b)と、導体部(50a)と、グラウンド導体(61,611a,612a)と、を備える。前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)は、機器(100)の導電性を有する筐体(110)に電気的に接続される。前記第1及び第2給電配線(40a,40b)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)にそれぞれ接続される。前記導体部(50a)は、前記第1給電配線(40a)から延びる。前記導体部(50a)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)から空間的に離間する。前記グラウンド導体(61,611a,612a)は、前記第1アンテナ接続導体(30a)と前記導体部(50a)との間にある。前記グラウンド導体(61,611a,612a)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)及び前記導体部(50a)のいずれとも空間的に離間している。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 The first aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E), wherein the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) and the first and second feeding wires (40a, 40b), a conductor portion (50a), and a ground conductor (61,611a, 612a). The first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) are electrically connected to the conductive housing (110) of the device (100). The first and second feeding wires (40a, 40b) are connected to the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b), respectively. The conductor portion (50a) extends from the first power feeding wiring (40a). The conductor portion (50a) is spatially separated from the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b). The ground conductor (61,611a, 612a) is located between the first antenna connecting conductor (30a) and the conductor portion (50a). The ground conductors (61,611a, 612a) are spatially separated from both the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) and the conductor portion (50a). According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第2の態様は、第1の態様に基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第2の態様では、前記第1給電配線(40a)と前記グラウンド導体(611a,612a)とは、互いに隣り合うように、前記第1アンテナ接続導体(30a)と前記導体部(50a)との間にある。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 The second aspect is the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on the first aspect. In the second aspect, the first antenna connecting conductor (30a) and the conductor portion (50a) are arranged so that the first feeding wiring (40a) and the ground conductors (611a, 612a) are adjacent to each other. between. According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第3の態様は、第1又は第2の態様に基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第3の態様では、前記導体部(50a)は、前記第1給電配線(40a)よりも電気長が長い。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 A third aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on the first or second aspect. In the third aspect, the conductor portion (50a) has a longer electrical length than the first feeding wiring (40a). According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第4の態様は、第1~第3の態様のいずれか一つに基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第4の態様では、前記アンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D)は、誘電体基板(20)をさらに備える。前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)と、前記第1及び第2給電配線(40a,40b)と、前記導体部(50a)と、前記グラウンド導体(61,611a,611b,612a,612b)とは、前記誘電体基板(20)において前記筐体(110)に対向する面(21)にある。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 A fourth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on any one of the first to third aspects. In a fourth aspect, the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D) further comprises a dielectric substrate (20). The first and second antenna connecting conductors (30a, 30b), the first and second feeding wirings (40a, 40b), the conductor portion (50a), and the ground conductor (61,611a, 611b, 612a). , 612b) is on the surface (21) of the dielectric substrate (20) facing the housing (110). According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第5の態様は、第1~第4の態様のいずれか一つに基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第5の態様では、前記アンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D)は、通信回路(12;12A)を更に備える。前記通信回路(12;12A)は、送信回路(121;121A)と、受信回路(122;122A)との少なくとも一方を有する。前記送信回路(121;121A)は、前記第1及び第2給電配線(40a,40b)を通じて前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)に所定周波数帯域の高周波信号を与える。前記受信回路(122;122A)は、前記第1及び第2給電配線(40a,40b)を通じて前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)から前記所定周波数帯域の高周波信号を受け取る。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用する通信を可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 A fifth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on any one of the first to fourth aspects. In a fifth aspect, the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D) further comprises a communication circuit (12; 12A). The communication circuit (12; 12A) has at least one of a transmission circuit (121; 121A) and a reception circuit (122; 122A). The transmission circuit (121; 121A) gives a high frequency signal in a predetermined frequency band to the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) through the first and second feeding wirings (40a, 40b). The receiving circuit (122; 122A) receives a high frequency signal in the predetermined frequency band from the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) through the first and second feeding wirings (40a, 40b). According to this aspect, it is possible to improve the isolation between a plurality of antennas while enabling communication using the housing (110) of the device (100) as a plurality of antennas.
第6の態様は、第5の態様に基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第6の態様では、前記導体部(50,50a,50b)は、前記所定周波数帯域に含まれる周波数帯域で共振する電気長を有する。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用する通信を可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 A sixth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on the fifth aspect. In the sixth aspect, the conductor portion (50, 50a, 50b) has an electric length that resonates in a frequency band included in the predetermined frequency band. According to this aspect, it is possible to improve the isolation between a plurality of antennas while enabling communication using the housing (110) of the device (100) as a plurality of antennas.
第7の態様は、第5又は第6の態様に基づくアンテナモジュール(10A;10B)である。第7の態様では、前記アンテナモジュール(10A;10B)は、前記導体部(50,50a,50b)に接続される補助導体(70;70a;70b)を備える。前記所定周波数帯域は、互いに異なる第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含む。前記導体部(50,50a,50b)は、前記第1周波数帯域で共振する電気長を有する。前記補助導体(70a,70b)は、前記第2周波数帯域で共振する電気長を有する。この態様によれば、筐体(110)を利用して複数の周波数帯域(第1周波数帯域及び第2周波数帯域)での無線通信が可能となる。 A seventh aspect is an antenna module (10A; 10B) based on the fifth or sixth aspect. In a seventh aspect, the antenna module (10A; 10B) comprises an auxiliary conductor (70; 70a; 70b) connected to the conductor portion (50, 50a, 50b). The predetermined frequency band includes a first frequency band and a second frequency band that are different from each other. The conductor portion (50, 50a, 50b) has an electric length that resonates in the first frequency band. The auxiliary conductors (70a, 70b) have an electric length that resonates in the second frequency band. According to this aspect, wireless communication in a plurality of frequency bands (first frequency band and second frequency band) is possible by using the housing (110).
第8の態様は、第7の態様に基づくアンテナモジュール(10A;10B)である。第8の態様では、前記第2周波数帯域は、前記第1周波数帯域より高い。この態様によれば、筐体(110)を利用して複数の周波数帯域(第1周波数帯域及び第2周波数帯域)での無線通信が可能となる。 The eighth aspect is the antenna module (10A; 10B) based on the seventh aspect. In the eighth aspect, the second frequency band is higher than the first frequency band. According to this aspect, wireless communication in a plurality of frequency bands (first frequency band and second frequency band) is possible by using the housing (110).
第9の態様は、第5~第8の態様のいずれか一つに基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第9の態様では、前記通信回路(12)は、所定の通信規格に準じた無線通信を実行する。この態様によれば、複数のアンテナにより同一の通信規格の無線通信が可能となる。 A ninth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on any one of the fifth to eighth aspects. In the ninth aspect, the communication circuit (12) executes wireless communication according to a predetermined communication standard. According to this aspect, wireless communication of the same communication standard is possible by a plurality of antennas.
第10の態様は、第9の態様に基づくアンテナモジュール(10B)である。第10の態様では、前記アンテナモジュール(10B)は、アンテナ導体(80)と、副通信回路(13)と、を備える。前記アンテナ導体(80)は、前記導体部(50,50a,50b)が共振する周波数帯域と少なくとも一部が重複する周波数帯域で共振する。前記副通信回路(13)は、前記所定の通信規格とは異なる通信規格で前記アンテナ導体(80)を用いた高周波信号の送信と受信との少なくとも一方を実行する。この態様によれば、少なくとも一部が互いに重複する周波数帯域においても互いに異なる通信規格での無線通信が可能になる。 The tenth aspect is the antenna module (10B) based on the ninth aspect. In a tenth aspect, the antenna module (10B) includes an antenna conductor (80) and a sub-communication circuit (13). The antenna conductor (80) resonates in a frequency band that at least partially overlaps with the frequency band in which the conductor portions (50, 50a, 50b) resonate. The sub-communication circuit (13) executes at least one of transmission and reception of a high-frequency signal using the antenna conductor (80) in a communication standard different from the predetermined communication standard. According to this aspect, wireless communication with different communication standards becomes possible even in a frequency band in which at least a part thereof overlaps with each other.
第11の態様は、第10の態様に基づくアンテナモジュール(10B)である。第11の態様では、前記アンテナ導体(80)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30,30a,30b)と物理的に離間している。この態様によれば、アンテナ導体(80)と筐体(110)との間のアイソレーションの向上が期待できる。 The eleventh aspect is the antenna module (10B) based on the tenth aspect. In the eleventh aspect, the antenna conductor (80) is physically separated from the first and second antenna connecting conductors (30, 30a, 30b). According to this aspect, improvement of isolation between the antenna conductor (80) and the housing (110) can be expected.
第12の態様は、第1~第11の態様のいずれか一つに基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第12の態様では、前記アンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)のいずれとも空間的に離間するグラウンド部(62,63)を備える。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 A twelfth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on any one of the first to eleventh aspects. In the twelfth aspect, the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) has a ground portion (62) spatially separated from any of the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b). , 63). According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第13の態様は、第12の態様に基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第13の態様では、前記グラウンド部(62)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)の間にあって前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)のいずれとも空間的に離間する部位(第1部位621)を含む。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 A thirteenth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on the twelfth aspect. In the thirteenth aspect, the ground portion (62) is located between the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) and is spatially connected to any of the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b). Includes a site (first site 621) separated from the antenna. According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第14の態様は、第12又は第13の態様に基づくアンテナモジュール(10E)である。第14の態様では、前記アンテナモジュール(10E)は、前記第1アンテナ接続導体(30a)と前記グラウンド部(62,63)とを接続する接続配線(90a)を備える。前記接続配線(90a)の幅は、前記第1給電配線(40a)の幅よりも狭い。この態様によれば、このため、アンテナモジュール(10E)が搭載される機器(100)等の他のモジュールに対してグラウンドを安定化させることができる。 The fourteenth aspect is the antenna module (10E) based on the twelfth or thirteenth aspect. In the fourteenth aspect, the antenna module (10E) includes a connection wiring (90a) for connecting the first antenna connection conductor (30a) and the ground portion (62, 63). The width of the connection wiring (90a) is narrower than the width of the first power feeding wiring (40a). According to this aspect, for this reason, the ground can be stabilized with respect to other modules such as the device (100) on which the antenna module (10E) is mounted.
第15の態様は、第1~第14の態様のいずれか一つに基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第15の態様では、前記第1給電配線(40a)は、前記第1アンテナ接続導体(30a)と前記導体部(50)とが並ぶ方向(第1方向D10)において第1端(401)及び第2端(402)を有する。前記第1アンテナ接続導体(30a)は、前記第1端(401)に接続される。前記導体部(50,50a,50b)は、前記第2端(402)に接続される。この態様によれば、導体部(50,50a,50b)は、給電配線(40,40a,40b)に対してアンテナ接続導体(30,30a,30b)とは反対側に位置する。これによって、筐体(110)とアンテナ接続導体(30)との容量成分の導体部(50,50a,50b)への影響の低減が期待できて、アイソレーションの改善が期待できる。 A fifteenth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on any one of the first to fourteenth aspects. In the fifteenth aspect, the first power feeding wiring (40a) has a first end (401) and a direction in which the first antenna connecting conductor (30a) and the conductor portion (50) are aligned (first direction D10). It has a second end (402). The first antenna connecting conductor (30a) is connected to the first end (401). The conductor portion (50, 50a, 50b) is connected to the second end (402). According to this aspect, the conductor portion (50, 50a, 50b) is located on the opposite side of the feeding wiring (40, 40a, 40b) from the antenna connecting conductor (30, 30a, 30b). As a result, the influence of the capacitive component between the housing (110) and the antenna connecting conductor (30) on the conductor portions (50, 50a, 50b) can be expected to be reduced, and the isolation can be expected to be improved.
第16の態様は、第1~第15の態様のいずれか一つに基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)である。第16の態様は、前記第2給電配線(40b)から延び、前記第2アンテナ接続導体(30b)から空間的に離間する第2導体部(50b)と、前記第2アンテナ接続導体(30b)と前記第2導体部(50b)との間にあって、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)及び前記第2導体部(50b)のいずれとも空間的に離間している第2グラウンド導体(61,611b,612b)と、を備える。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 A sixteenth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) based on any one of the first to fifteenth aspects. A sixteenth aspect is a second conductor portion (50b) extending from the second feeding wiring (40b) and spatially separated from the second antenna connecting conductor (30b), and the second antenna connecting conductor (30b). A second ground between the conductor and the second conductor portion (50b), which is spatially separated from both the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) and the second conductor portion (50b). A conductor (61,611b, 612b) is provided. According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第17の態様は、第1~第16の態様のいずれか一つに基づくアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D)である。第17の態様では、前記グラウンド導体(61,611a,612a)の少なくとも一部は、所定領域(R1,R2)内にある。前記所定領域(R1,R2)は、前記導体部(50a)と、前記第1給電配線(40a)と、前記第1アンテナ接続導体(30a)と、前記導体部(50a)及び前記第1アンテナ接続導体(30a)の端部(521,522,301,302)同士を結ぶ直線(S1,S2)とで囲まれる領域である。この態様によれば、筐体(110)とアンテナ接続導体(30)との容量成分の導体部(50a)への影響の低減が期待できて、アイソレーションの改善が期待できる。 A seventeenth aspect is an antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D) based on any one of the first to sixteenth aspects. In the seventeenth aspect, at least a part of the ground conductors (61,611a, 612a) is in a predetermined region (R1, R2). The predetermined regions (R1 and R2) include the conductor portion (50a), the first power feeding wiring (40a), the first antenna connecting conductor (30a), the conductor portion (50a), and the first antenna. This is a region surrounded by straight lines (S1, S2) connecting the ends (521, 522, 301, 302) of the connecting conductor (30a). According to this aspect, the influence of the capacitive component between the housing (110) and the antenna connecting conductor (30) on the conductor portion (50a) can be expected to be reduced, and the isolation can be expected to be improved.
第18の態様は、アンテナ装置(1;1A;1B)であって、第1~第17の態様のいずれか一つのアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)と、前記筐体(110)と、を備える。この態様によれば、機器(100)の筐体(110)を複数のアンテナとして利用可能としながらも複数のアンテナ間のアイソレーションの改善が図れる。 The eighteenth aspect is the antenna device (1; 1A; 1B), and the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) of any one of the first to seventeenth aspects and the housing. It comprises a body (110). According to this aspect, while the housing (110) of the device (100) can be used as a plurality of antennas, the isolation between the plurality of antennas can be improved.
第19の態様は、第18の態様に基づくアンテナ装置(1;1A;1B)である。第19の態様では、前記アンテナ装置(1;1A;1B)は、第1及び第2接続部材(112a,112b)を更に備える。前記第1及び第2接続部材(112a,112b)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)と前記筐体(110)との間にあって前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)を前記筐体(110)にそれぞれ電気的に接続する。この態様によれば、第1及び第2接続部材(112a,112b)によりアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)を筐体(110)に容易に接続することが可能である。 The nineteenth aspect is an antenna device (1; 1A; 1B) based on the eighteenth aspect. In the nineteenth aspect, the antenna device (1; 1A; 1B) further comprises first and second connecting members (112a, 112b). The first and second connecting members (112a, 112b) are located between the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) and the housing (110), and the first and second antenna connecting conductors (112a, 112b) are located between the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) and the housing (110). 30a, 30b) are electrically connected to the housing (110), respectively. According to this aspect, the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) can be easily connected to the housing (110) by the first and second connecting members (112a, 112b). ..
第20の態様は、第19の態様に基づくアンテナ装置(1;1A;1B)である。第20の態様では、前記第1及び第2接続部材(112a,112b)は、前記第1及び第2アンテナ接続導体(30a,30b)と平面視で同一形状かつ同一サイズである。この態様によれば、アンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D;10E)と筐体(110)との間の電流の流れを促進できる。 A twentieth aspect is an antenna device (1; 1A; 1B) based on the nineteenth aspect. In the twentieth aspect, the first and second connecting members (112a, 112b) have the same shape and the same size as the first and second antenna connecting conductors (30a, 30b) in a plan view. According to this aspect, the current flow between the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D; 10E) and the housing (110) can be promoted.
第21の態様は、第20の態様に基づくアンテナ装置(1;1A;1B)である。第21の態様では、前記アンテナ装置(1;1A;1B)は、前記第1及び第2接続部材(112a,112b)と前記筐体(110)との間にあって前記第1及び第2接続部材(112a,112b)を前記筐体(110)に固定するとともに電気的に接続する固定部材(113)を更に備える。この態様によれば、固定部材(113)によりアンテナモジュール(10;10A;10B;10C;10D)を筐体(110)に容易に固定することが可能である。 The 21st aspect is an antenna device (1; 1A; 1B) based on the 20th aspect. In the 21st aspect, the antenna device (1; 1A; 1B) is located between the first and second connecting members (112a, 112b) and the housing (110), and the first and second connecting members are provided. A fixing member (113) for fixing (112a, 112b) to the housing (110) and electrically connecting the (112a, 112b) is further provided. According to this aspect, the antenna module (10; 10A; 10B; 10C; 10D) can be easily fixed to the housing (110) by the fixing member (113).
本発明は、アンテナモジュール、及び、アンテナ装置に適用可能である。具体的には、複数のアンテナを用いて通信するためのアンテナモジュール、及び、アンテナ装置に、本発明は適用可能である。 The present invention is applicable to an antenna module and an antenna device. Specifically, the present invention is applicable to an antenna module for communicating using a plurality of antennas and an antenna device.
1,1A,1B アンテナ装置
10,10A,10B,10C,10D,10E アンテナモジュール
30,30a,30b アンテナ接続導体(第1及び第2アンテナ接続導体)
301,302 端部
40,40a,40b 給電配線(第1及び第2給電配線)
401 第1端
402 第2端
50,50a,50b 導体部(第1及び第2導体部)
521,522 端部
61 グラウンド導体(第1及び第2グラウンド導体)
62,63 グラウンド部
621 第1部位(部位)
70,70a,70b 補助導体
80 アンテナ導体
90,90a,90b 接続配線
100 機器
110 筐体
112,112a,112b 接続部材(第1及び第2接続部材)
113 固定部材
12,12A 通信回路
121,121A 送信回路
122,122A 受信回路
13 副通信回路
D10 第1方向
D20 第2方向
R1,R2 所定領域
S1,S2 直線
1,1A,
301, 302 Ends 40, 40a, 40b Power supply wiring (first and second power supply wiring)
401
521,522
62,63
70, 70a,
113 Fixing
Claims (21)
前記第1及び第2アンテナ接続導体にそれぞれ接続される第1及び第2給電配線と、
前記第1給電配線から延び、前記第1及び第2アンテナ接続導体から空間的に離間する導体部と、
前記第1アンテナ接続導体と前記導体部との間にあって、前記第1及び第2アンテナ接続導体及び前記導体部のいずれとも空間的に離間しているグラウンド導体と、
を備える、
アンテナモジュール。 The first and second antenna connecting conductors that are electrically connected to the conductive housing of the device,
The first and second feeding wirings connected to the first and second antenna connecting conductors, respectively,
A conductor portion extending from the first feeding wiring and spatially separated from the first and second antenna connecting conductors.
A ground conductor between the first antenna connecting conductor and the conductor portion, which is spatially separated from both the first and second antenna connecting conductors and the conductor portion.
To prepare
Antenna module.
請求項1に記載のアンテナモジュール。 The first power feeding wiring and the ground conductor are located between the first antenna connecting conductor and the conductor portion so as to be adjacent to each other.
The antenna module according to claim 1.
請求項1又は2に記載のアンテナモジュール。 The conductor portion has a longer electrical length than the first power feeding wiring.
The antenna module according to claim 1 or 2.
前記第1及び第2アンテナ接続導体と、前記第1及び第2給電配線と、前記導体部と、前記グラウンド導体とは、前記誘電体基板において前記筐体に対向する面にある、
請求項1~3のいずれか一つに記載のアンテナモジュール。 Further equipped with a dielectric substrate,
The first and second antenna connecting conductors, the first and second feeding wires, the conductor portion, and the ground conductor are on the surface of the dielectric substrate facing the housing.
The antenna module according to any one of claims 1 to 3.
前記通信回路は、前記第1及び第2給電配線を通じて前記第1及び第2アンテナ接続導体に所定周波数帯域の高周波信号を与える送信回路と、前記第1及び第2給電配線を通じて前記第1及び第2アンテナ接続導体から前記所定周波数帯域の高周波信号を受け取る受信回路との少なくとも一方を有する、
請求項1~4のいずれか一つに記載のアンテナモジュール。 With more communication circuits
The communication circuit includes a transmission circuit that gives a high frequency signal of a predetermined frequency band to the first and second antenna connecting conductors through the first and second power feeding wiring, and the first and first feeding circuits through the first and second feeding wiring. 2 It has at least one of a receiving circuit that receives a high frequency signal in the predetermined frequency band from the antenna connecting conductor.
The antenna module according to any one of claims 1 to 4.
請求項5に記載のアンテナモジュール。 The conductor portion has an electric length that resonates in a frequency band included in the predetermined frequency band.
The antenna module according to claim 5.
前記所定周波数帯域は、互いに異なる第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含み、
前記導体部は、前記第1周波数帯域で共振する電気長を有し、
前記補助導体は、前記第2周波数帯域で共振する電気長を有する、
請求項5又は6に記載のアンテナモジュール。 Equipped with an auxiliary conductor connected to the conductor portion,
The predetermined frequency band includes a first frequency band and a second frequency band that are different from each other.
The conductor portion has an electric length that resonates in the first frequency band.
The auxiliary conductor has an electrical length that resonates in the second frequency band.
The antenna module according to claim 5 or 6.
請求項7に記載のアンテナモジュール。 The second frequency band is higher than the first frequency band.
The antenna module according to claim 7.
請求項5~8のいずれか一つに記載のアンテナモジュール。 The communication circuit executes wireless communication according to a predetermined communication standard.
The antenna module according to any one of claims 5 to 8.
前記所定の通信規格とは異なる通信規格で前記アンテナ導体を用いた高周波信号の送信と受信との少なくとも一方を実行する副通信回路と、
を備える、
請求項9に記載のアンテナモジュール。 An antenna conductor that resonates in a frequency band that at least partially overlaps with the frequency band in which the conductor portion resonates,
A sub-communication circuit that executes at least one of transmission and reception of a high-frequency signal using the antenna conductor with a communication standard different from the predetermined communication standard, and
To prepare
The antenna module according to claim 9.
請求項10に記載のアンテナモジュール。 The antenna conductor is physically separated from the first and second antenna connecting conductors.
The antenna module according to claim 10.
請求項1~11のいずれか一つに記載のアンテナモジュール。 The antenna module includes a ground portion that is spatially separated from both the first and second antenna connecting conductors.
The antenna module according to any one of claims 1 to 11.
請求項12に記載のアンテナモジュール。 The ground portion includes a portion between the first and second antenna connecting conductors and spatially separated from any of the first and second antenna connecting conductors.
The antenna module according to claim 12.
前記接続配線の幅は、前記第1給電配線の幅よりも狭い、
請求項12又は13に記載のアンテナモジュール。 A connection wiring for electrically connecting the first antenna connecting conductor and the ground portion is provided.
The width of the connection wiring is narrower than the width of the first power feeding wiring.
The antenna module according to claim 12 or 13.
前記第1アンテナ接続導体は、前記第1端に接続され、
前記導体部は、前記第2端に接続される、
請求項1~14のいずれか一つに記載のアンテナモジュール。 The first power feeding wiring has a first end and a second end in a direction in which the first antenna connecting conductor and the conductor portion are aligned.
The first antenna connecting conductor is connected to the first end and
The conductor portion is connected to the second end.
The antenna module according to any one of claims 1 to 14.
前記第2アンテナ接続導体と前記第2導体部との間にあって、前記第1及び第2アンテナ接続導体及び前記第2導体部のいずれとも空間的に離間している第2グラウンド導体と、
を備える、
請求項1~15のいずれか一つに記載のアンテナモジュール。 A second conductor portion extending from the second feeding wiring and spatially separated from the second antenna connecting conductor,
A second ground conductor between the second antenna connecting conductor and the second conductor portion, which is spatially separated from both the first and second antenna connecting conductors and the second conductor portion.
To prepare
The antenna module according to any one of claims 1 to 15.
前記所定領域は、前記導体部と、前記第1給電配線と、前記第1アンテナ接続導体と、前記導体部及び前記第1アンテナ接続導体の端部同士を結ぶ直線とで囲まれる領域である、
請求項1~16のいずれか一つに記載のアンテナモジュール。 At least a portion of the ground conductor is within a predetermined area and
The predetermined region is a region surrounded by the conductor portion, the first feeding wiring, the first antenna connecting conductor, and a straight line connecting the conductor portion and the end portions of the first antenna connecting conductor.
The antenna module according to any one of claims 1 to 16.
前記筐体と、
を備える、
アンテナ装置。 The antenna module according to any one of claims 1 to 17.
With the above housing
To prepare
Antenna device.
請求項18に記載のアンテナ装置。 Further comprising first and second connecting members between the first and second antenna connecting conductors and the housing that electrically connect the first and second antenna connecting conductors to the housing, respectively.
The antenna device according to claim 18.
請求項19に記載のアンテナ装置。 The first and second connecting members have the same shape and size as the first and second antenna connecting conductors in a plan view.
The antenna device according to claim 19.
請求項20に記載のアンテナ装置。 A fixing member is further provided between the first and second connecting members and the housing to fix the first and second connecting members to the housing and to electrically connect the first and second connecting members.
The antenna device according to claim 20.
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