JP2022054649A - カメラの光学系の歪み判定装置、カメラの光学系の歪み判定方法およびカメラの光学系の歪みの判定を行うためのプログラム - Google Patents

カメラの光学系の歪み判定装置、カメラの光学系の歪み判定方法およびカメラの光学系の歪みの判定を行うためのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022054649A
JP2022054649A JP2020161795A JP2020161795A JP2022054649A JP 2022054649 A JP2022054649 A JP 2022054649A JP 2020161795 A JP2020161795 A JP 2020161795A JP 2020161795 A JP2020161795 A JP 2020161795A JP 2022054649 A JP2022054649 A JP 2022054649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
optical system
distortion
camera
partial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020161795A
Other languages
English (en)
Inventor
陽 佐々木
Akira Sasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2020161795A priority Critical patent/JP2022054649A/ja
Publication of JP2022054649A publication Critical patent/JP2022054649A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】通常の撮影画像を用いて光学系の歪みが検知できる技術の提供を目的とするカメラの光学系の歪み判定装置を提供する。【解決手段】カメラが撮影した撮影画像の画像データを取得する画像データ取得部101と、前記撮影画像の中から予め定められた幾何学図形を有すると認識される対象の画像を部分画像として抽出する部分画像抽出部102と、前記部分画像のエッジを抽出するエッジ抽出部103と、前記エッジにより形成される図形と前記幾何学図形との差を計測する計測部104と、前記差が予め定めた閾値を超えている場合に、前記カメラの光学系の歪みありと判定する歪み判定部105とを備えるカメラの光学系の歪み判定装置100。【選択図】図2

Description

本発明は、カメラの光学系の歪みを検知する技術に関する。
カメラは、レンズの収差等に起因する画像の歪みを是正するキャリブレーション処理が行なわれた上で使用される。キャリブレーションが行なわれることで、光学系で生じた歪みが是正されるように画像処理が行なわれ、歪みのない撮影画像が得られる。この技術については、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2006-010613号公報
キャリブレーションが行なわれた後に、経時変化により光学系に歪みが生じる場合がある。例えば、過酷な熱サイクル環境下で使用されるカメラでは、熱によるレンズの変形が生じる場合がある。この場合、得られる画像に歪みが生じる。このことは、プリズムやミラーにおいても指摘できる。
撮影により得た画像の歪みは、専用のキャリブレーションボードを用いて検出される。この作業は、特別に行わなくてはならず、また煩雑である。このような背景において、本発明は、通常の撮影画像を用いて光学系の歪みが検知できる技術の提供を目的とする。
本発明は、カメラが撮影した撮影画像の画像データを取得する画像データ取得部と、前記撮影画像の中から予め定められた幾何学図形を有すると認識される対象の画像を部分画像として抽出する部分画像抽出部と、前記部分画像のエッジを抽出するエッジ抽出部と、前記エッジにより形成される図形と前記幾何学図形との差を計測する計測部と、前記差が予め定めた閾値を超えている場合に、前記カメラの光学系の歪みありと判定する歪み判定部とを備えるカメラの光学系の歪み判定装置である。
本発明において、前記撮影画像における前記光学系の歪みが生じ易い特定の領域が予め定められており、前記特定の領域における前記部分画像を抽出する態様が挙げられる。本発明において、前記特定の領域が前記光学系の種類および個体差の一方または両方に対応して設定されている態様が挙げられる。
本発明において、前記撮影画像には、相対的に小さな歪みが生じ易い第1の領域と、相対的に大きな歪みが生じ易い第2の領域とが設定され、前記第1の領域における前記閾値は、前記第2の領域における前記閾値よりも小さい態様が挙げられる。本発明において、前記閾値が前記光学系の種類および個体差の一方または両方に対応して設定されている態様が挙げられる。
本発明において、前記予め定められた幾何学図形と認識される対象が複数ある場合、当該撮影画像の中心から最も遠い画面位置にある候補が抽出される態様が挙げられる。本発明において、認識される対象が有する幾何学図形における一辺の画素の数が特定の値を超えるものが前記部分画像として抽出される態様が挙げられる。本発明において、前記閾値を超えた部分画像が複数ある場合に、前記光学系の歪みありと判定される態様が挙げられる。
本発明において、前記カメラと外部標定要素の関係が既知のレーザースキャナが取得した、前記撮影画像に写った対象のレーザースキャン点群を取得するレーザースキャン点群取得部と、前記部分画像に対応する部分レーザースキャン点群を前記レーザースキャン点群の中から抽出する部分レーザースキャン点群抽出部と、前記部分レーザースキャン点群に基づき、前記エッジに対応する部分の輪郭を抽出する輪郭抽出部とを備え、前記計測部は、前記輪郭により形成される図形と前記エッジにより形成される図形との差を計測する態様が挙げられる。
本発明は、カメラが撮影した撮影画像の画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記撮影画像の中から予め定められた幾何学図形を有すると認識される対象の画像を部分画像として抽出する部分画像抽出部ステップと、前記部分画像のエッジを抽出するエッジ抽出ステップと、前記エッジにより形成される図形と前記幾何学図形との差を計測する計測ステップと、前記差が予め定めた閾値を超えている場合に、前記カメラの光学系の歪みありと判定する歪み判定ステップとを備えるカメラの光学系の歪み判定方法として把握することもできる。
本発明は、コンピュータに読み取らせて実行させるプログラムであって、コンピュータをカメラが撮影した撮影画像の画像データを取得する画像データ取得部と、前記撮影画像の中から予め定められた幾何学図形を有すると認識される対象の画像を部分画像として抽出する部分画像抽出部と、前記部分画像のエッジを抽出するエッジ抽出部と、前記エッジにより形成される図形と前記幾何学図形との差を計測する計測部と、前記差が予め定めた閾値を超えている場合に、前記カメラの光学系の歪みありと判定する歪み判定部として動作させるカメラの光学系の歪み判定を行うためのプログラムとして把握することもできる。
本発明によれば、通常の撮影画像を用いて光学系の歪みが検知できる技術が得られる。
歪みのない画像のイメージ図(A)と歪みのある画像のイメージ図(B)である。 発明を利用した判定装置のブロック図である。 電柱の部分画像の図面代用写真である。 電柱の部分画像からエッジを抽出することで得たエッジ画像の図面代用写真である。 実施形態における処理の手順の一例を示すフローチャートである。 撮影画像の一例である図面代用写真である。 図6の撮影画像に対応する点群画像の図面代用写真である。 図6の撮影画像と図7の点群画像を合成した合成画像の図面代用写真である。 発明を利用した判定装置のブロック図である。
発明の実施の形態
1.第1の実施形態
(1-1:概要)
この技術では、カメラが撮影した画像の中から実際の形が既知である対象を抽出し、該対象の画像中での形を抽出する。そして、予め用意しておいた実際の形と、画像中から抽出した形とを比較する。両者の形に閾値を超える差がある場合、当該カメラの光学系に許容できない歪みがあると判定される。
例えば、図1(A)が対象の本来の形であり、図1(B)が撮影画像から得た対応する対象の画像中での形であるとする。通常、仮に光学系に歪みがあっても、キャリブレーションをすることで、図1(B)に示す画像の歪みが現れない様に画像処理が行なわれ、図1(A)に示すのと同様な画像が得られる。
本発明では、図1(A)の形に係る情報を予め得ておき、実際の撮影画像中から抽出した対象の画像中での形状(例えば、図1(B))と比較する。そして、比較した両者の形に予め定めた閾値を超える差がある場合に、利用したカメラの光学系に再度のキャリブレーションが必要な程度の歪みが生じていると判定する。ここで、光学系には、レンズ、ミラー、プリズム、波長フィルタや偏光板等の光学フィルタが含まれる。
(1-2:実施形態の詳細)
(ハードウェアの構成)
図2には、判定装置100のブロック図が示されている。判定装置500は、例えば汎用のPC(パーソナル・コンピュータ)であり、CPU、メモリ、ハードディスク装置、各種の入出力インターフェースを有している。
判定装置100を構成するコンピュータには、図2に示す機能部を実現するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされ、図2に示す機能がソフトウェア的に実現されている。判定装置100の一部または全部を専用の電子回路で構成することも可能である。データ処理サーバを利用して判定装置100を構成する形態も可能である。
判定装置100は、画像データ取得部101、部分画像抽出部102、エッジ抽出部103、計測部104、判定部105、報知部106を備える。
画像データ取得部101は、カメラが撮影した画像の画像データを受け付ける。カメラは、静止画または動画の撮影を行う。なお、前回の歪みキャリブレーション値が存在する場合は、受け付けた画像データに対して歪み補正画像処理が施される。
部分画像抽出部102は、カメラが撮影した撮影画像の中から、予め登録されている幾何学図形と認識される対象の画像を部分画像として抽出する。
幾何学図形としては、既知な形状のものが選択される。代表的には、直線、既知な形の曲線を含んだ図形、が幾何学図形として選択される。幾何学図形を有する対象としては、電柱、標識、各種の建築構造物、道路と歩道の境目、建物の縁、窓枠等が挙げられる。幾何学図形を有する対象は、物体でなく模様も可能である。
幾何学図形を有する対象の識別は、例えば、深層学習(ディープラーニング)を用いて作成されたAI識別ソフトウェアを用いて行われる。このAI識別ソフトウェアは、予め用意しておいた幾何学図形を有する対象の候補を教師画像として作成される。
例えば、電柱の場合、AI識別ソフトウェアは、画像から判る電柱が備える数々の特徴を深層学習し、カメラが撮影した撮影画像の中から、電柱らしいと推定される部分を電柱と識別する。この識別された部分の画像が電柱の部分画像として抽出される。
図3には、電柱の部分画像の一例が示されている。なお、図1では、背景も一部写っている。
部分画像の抽出の条件には、いくつかの態様がある。第1の態様では、撮影画像の画面の中の特定の領域を抽出の対象とする。例えば、レンズの場合、歪みが生じ易いのは、光軸の方向から見た中心部ではなく、周辺部である。この場合、レンズの周辺に対応する画面の領域から部分画像を抽出することで、レンズの歪みを効果的に検出することができる。
2の態様では、光学系の種類や個体差に応じて第1の態様における部分画像の抽出対象の領域を設定する。例えば、第1のレンズの場合は、中心部の40%の部分を除いた周辺部を部分画像の抽出の対象とし、第2のレンズでは、中心部の55%の部分を除いた周辺部を部分画像の抽出の対象とする。
第3の態様では、部分画像が複数ある場合に、画面中心から最も遠い場所にある部分画像を抽出する。例えば、レンズの場合、光軸の方向から見た周辺の領域で歪みが生じ易い。そこで、歪みの影響を受け易い画面の中止部から最も遠い位置にある部分画像を抽出の対象とする。
第4の態様では、認識される対象が有する幾何学図形における一辺の画素の数が特定の値を超えるものを記部分画像として抽出する。後述するように、光学系の歪みの有無の判定では、予め取得しておいた実際の幾何学図形と撮影画像中から抽出した幾何学図形との比較が行われる。この比較の結果の信頼性を確保する上で、撮影画像からの幾何学図形の抽出の精度が重要となる。
幾何学図形における一辺の画素の数が足りないと、上記抽出の精度が低下する。そこで、幾何学図形における一辺の画素数がある程度確保できることを要件とする。例えば、その対象が電柱の場合では、撮影画像の中で、電柱の高さ方向に大きく写っている電柱の部分画像を抽出する。また、その対象が円形の道路標識の場合では、撮像画像の中で、その円形に対応する辺が長く写っている道路標識の部分画像を抽出する。必要とする幾何学図形における一辺の数は、500以上、好ましくは1000以上である。
以上の態様の他に、尤もらしさ(それが電柱である確率はいかほどかという数値)を判定基準として部分画像の抽出を行う態様、中心からの距離に尤もらしさの加重を掛けた指標を判定基準として部分画像の抽出を行う態様が挙げられる。
以上説明した態様の複数を組み合わせて部分画像の抽出を行うこともできる。
エッジ抽出部103は、部分画像抽出部102が抽出した部分画像のエッジを抽出する。図4には、図3の部分画像からエッジを抽出することで得た電柱のエッジ画像の一例が示されている。
計測部104は、予め登録してある幾何学図形と部分画像から抽出したエッジにより描画される図形との差を計測する。例えば、図4の場合、対象となる幾何図形は直線であり、この直線と画像から抽出したエッジの線との差が計測される。
判定部105は、計測部104で計測した差が予め定めた閾値を超えている場合に、「キャリブレーションの必要あり」と判定し、差が当該閾値以下である場合に、「キャリブレーションの必要なし」と判定する。
差を判定するための閾値は、要求する画像の精度に応じて予め定めておく。また、撮影画像中から抽出する対象に応じて閾値を設定する。例えば、電柱を対象とする場合、電柱自体の直線度の精度を勘案して判定のための閾値を設定する。
判定のための閾値を領域に応じて設定する形態も可能である。例えば、撮影画像の画面の中央部と周辺部で上記の閾値を個別に設定する。この場合、画面の中央部は、レンズの歪みの影響が小さいので、相対的に閾値を小さく設定する。周辺部は、レンズの歪みの影響が大きいので、相対的に閾値を大きく設定する。
複数の対象に対して判定を行う場合において、閾値を超えた対象が複数(例えば2以上)ある場合に、「キャリブレーションの必要あり」と判定する態様も可能である。
閾値を光学系の種類や個体差に応じて設定する態様も可能である。これは、複数の閾値を設定する場合も同様である。
報知部106は、キャリブレーションの処理が必要な旨の報知を行う。報知は、利用するPCのユーザーインターフェースを利用した、報知内容の表示や報知音の出力により行われる。
(1-3:処理の一例)
以下、判定装置100で行われる処理の手順の一例を示す。図5は、処理を実行するためのフローチャートの一例である。図5の処理を実行するためのプログラムは、判定装置100を構成するコンピュータの記憶装置(半導体メモリやハードディスク装置)に記憶され、当該コンピュータのCPUにより実行される。このプログラムを適当な記憶媒体に記憶する形態も可能である。
処理が開始されると、まずキャリブレーションの有無の判定の対象となるカメラが撮影した画像の画像データの取得が行われる(ステップS101)。この処理は、画像データ取得部101で行われる。この段階において、前回の歪みキャリブレーション値が存在する場合は、取得した画像データに対して歪み補正画像処理が施される。
次に、ステップS101で取得した撮影画像の中から部分画像の抽出を行う(ステップS102)この処理は、部分画像抽出部102で行われる。
次に、ステップS102で得た部分画像のエッジの抽出を行う(ステップS103)。この処理は、エッジ抽出部103で行われる。
次に、ステップS103で抽出されたエッジの図形と、部分画像の抽出の対象となった幾何学図形との差の計測が行われる(ステップS104)。この処理は、計測部104で行われる。
例えば、以下の処理がステップS104で行われる。例えば、部分画像の対象が電柱であり、利用する幾何学図形が直線であるとする。この場合、ステップS103で抽出された電柱の長手方向のエッジ(図4参照)と直線との差が計測される。
次に、ステップS104で計測した差に基づき、ここで対象となっているカメラのキャリブレーションの必要性を判定する(ステップS105)。この処理は、判定部105で行われる。
ステップS105において、「キャリブレーションが必要」との判定が下された場合、その旨を報知する処理が行われる(ステップS106)。この処理は、報知部106で行われる。
(優位性)
カメラのキャリブレーションに係る技術において、キャリブレーション用の専用ボードを利用することなく、通常の撮影画像を用いて、当該カメラのキャリブレーションの必要性の有無を判定できる。すなわち、通常の撮影画像を用いてカメラの光学系の歪みが検知できる技術が得られる。
2.第2の実施形態
(2-1:概要)
対象とするカメラと外部標定要素(位置と姿勢)の関係が既知のレーザースキャナを用いて、当該カメラが撮影した対象に対するレーザースキャンによって得たレーザースキャン点群を取得し、このレーザースキャン点群に基づいて対象に係る幾何学図形を得、この幾何学図形を用いて画像の歪みを判定する。
(2-2:ハードウェアの構成)
図9は、本実施形態における判定装置200のブロック図である。判定装置200がコンピュータにより実現される点は、第1の実施形態の場合と同じある。判定装置200は、図2の構成に加えて、レーザースキャン点群取得部107、点群画像作成部108、合成画像作成部109、部分レーザースキャン点群抽出部110、輪郭抽出部(幾何学図形取得部)111を備える。他は、図2の構成と同じである。
レーザースキャン点群取得部107は、レーザースキャナが取得したレーザースキャン点群を取得する。この例において、レーザースキャン点群は、各点の取得時におけるレーザースキャナの絶対座標系における位置(視点の位置)、スキャン光の光軸の方向、反射点までの距離(測距値)のデータを含んでいる。
絶対座標系は、GNSSで利用する座標系であり、例えば、緯度、経度、標高で位置が記述される。
点群画像作成部108は、対象となる撮影画像(例えば、図6)に対応した点群画像(例えば図7)を作成する。ここでは、対象となる撮影画像の視点(カメラ位置)と光軸の方向で見たレーザースキャン点群の画像を点群画像として作成する。点群画像は、レーザースキャンで得た点を点として表示することで得た画像で、スキャン対象が点の集合として描画された画像である(図7参照)。
以下、点群画像を作成する手順の一例を説明する。ここでは、図6の撮影画像を利用するとする。この場合、図6の撮影画像を撮影したカメラの絶対座標系におけるカメラの位置と姿勢を取得する。
次に、レーザースキャン点群取得部107が取得したレーザースキャン点群を絶対座標系上で記述したものに変換する。レーザースキャン点群は、各点の取得時におけるレーザースキャナの絶対座標系における位置(視点の位置)、スキャン光の光軸の方向、反射点までの距離のデータを有しているので、各点の位置を絶対座標系上で記述することができる。
次に、図6の視点および視線の方向で見たレーザースキャン点群を点の集合の画像として見た点群画像を作成する。ここで、絶対座標系における図6の視点および視線の方向は判り、絶対座標系上におけるレーザースキャン点群の各点の位置も判っている。よって、図6の視点および視線の方向で見た画面を考えた場合に、レーザースキャン点群の各点が画面上でどこに位置するのかは、数学的に求めることができる。以上のようにして、図6の撮影画像に対応する図7の点群画像が作成される。
合成画像作成部109は、撮影画像と点群画像を重畳(合成)した合成画像を作成する。例えば、図6の撮影画像と図7の点群画像を重畳(合成)し、図8の合成画像を得る。
部分レーザースキャン点群抽出部110は、部分画像に対応する部分的なレーザースキャン点群をレーザースキャン点群から抽出する。例えば、図6の電柱の部分が部分画像として抽出されたとする。この場合、この電柱の部分画像に対応するレーザースキャン点群が図8の合成画像を用いて特定され、そのレーザースキャン点群が部分レーザースキャン点群として図7のレーザースキャン点群から抽出される。
輪郭抽出部(幾何学図形取得部)111は、部分レーザースキャン点群抽出部110が抽出した部分レーザースキャン点群に基づき、部分画像の歪みの判定に利用する幾何学図形を取得する。
以下、図6の撮影画像、図6の撮影画像に対応する図7の点群画像、図6の撮影画像と図7の点群画像を重畳することで得た図8の合成画像の例を用いて、輪郭抽出部(幾何学図形取得部)111での処理の一例を説明する。
ここでは、図6の撮影画像から電柱の画像が部分画像として抽出され、この電柱の部分画像に対応するレーザースキャン点群が部分レーザースキャン点群として取得されたとする。
この場合、輪郭抽出部(幾何学図形取得部)111は、部分レーザースキャン点群である電柱のレーザースキャン点群(部分レーザースキャン点群)から電柱の輪郭線の図形を抽出する。この輪郭性の図形は、点群データから対象物を輪郭線で表現した3次元モデルを作成する技術を利用して作成される。点群データを利用した3次元モデルの作成技術については、WO2011/70927号公報、特開2012-230594号公報、特開2014-35702号公報等に詳細に記載されている。
上記の輪郭線の図形が特定の幾何学図形となる。以上説明した部分レーザースキャン点群から輪郭線の図形を得るための処理が輪郭抽出部(幾何学図形取得部)111で行われる。この輪郭線と部分画像から抽出されたエッジとが比較される。
第1の実施形態では、光学系の歪み判定のための幾何学図形が予め与えられていた。これに対して、第2の実施形態では、レーザースキャンにより得たレーザースキャン点群から、光学系の歪み判定のための幾何学図形を得る。
(2-3:処理の一例)
図5のステップS101~ステップS103は、第1の実施形態の場合と同じである。この例では、図5のステップS104で利用する幾何学図形を以下の手順により得る。
まず、ステップS101で取得した撮影画像(例えば、図6)に対応する点群画像(例えば、図7)を得、さらに撮影画像と点群画像を合成した合成画像(図8)を得る。
そして、ステップS102で抽出した部分画像の部分のレーザースキャン点群を合成画像から部分レーザースキャン点群として得る。例えば、図6の電柱に対応する部分のレーザースキャン点群、つまり電柱のレーザースキャン点群を部分レーザースキャン点群として図8の合成画像から得る。
次に、部分レーザースキャン点群を用いて三次元モデルを作成し、部分画像の部分の輪郭線の図形を得る。この輪郭線の図形が幾何学図形となる。
例えば、図6,7,8の場合に電柱と電柱の間で架空敷設された電線が部分画像として抽出されたとする。この場合、ステップS104では、図6から得た電線の部分画像から得たエッジ(弧線の図形)と、レーザースキャン点群から得た当該電線の輪郭線(弧状の輪郭線)が比較され、その差が計測される。
ステップS105以下の処理は、第1の実施形態と同じである。
カメラの光学系に起因する歪みがなければ、レーザースキャン点群から得た輪郭線の図形と撮影画像から得たエッジの図形は一致する。カメラの光学系に起因する歪みがあれば、レーザースキャン点群から得た輪郭線の図形と撮影画像から得たエッジの図形は一致せず、差が生じる。この差を評価することで、上記工光学系の歪みの程度を判定する。具体的には、当該カメラのキャリブレーションが必要であるか否かが判定される。
(優位性)
第2の実施形態の場合、実測値から比較のための幾何学図形を得る。このため、不定形な対象であっても歪みの判定に利用することができる。例えば、図6の撮影画像に写った電柱間で架空敷設された電線は、少し垂れ下がっており、その垂れ下がり具合は定まったものではない。第2の実施形態によれば、このような対象であってもカメラの光学系の歪みの検出のための基準として利用することができる。
3.第3の実施形態
第1または第2の実施形態の応用として、「カメラの光学系に歪み有り」との判定の後に、判定に用いた幾何図形を用いた当該カメラのキャリブレーションを行うこともできる。この場合、従来のキャリブレーションボードの代わりに、本発明における幾何学図形を用いたキャリブレーションが行われる。この場合、ステップS104で計測した差が小さくなるように、カメラにおける画像処理のパラメータの調整が行なわれる。


Claims (11)

  1. カメラが撮影した撮影画像の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記撮影画像の中から予め定められた幾何学図形を有すると認識される対象の画像を部分画像として抽出する部分画像抽出部と、
    前記部分画像のエッジを抽出するエッジ抽出部と、
    前記エッジにより形成される図形と前記幾何学図形との差を計測する計測部と、
    前記差が予め定めた閾値を超えている場合に、前記カメラの光学系の歪みありと判定する歪み判定部と
    を備えるカメラの光学系の歪み判定装置。
  2. 前記撮影画像における前記光学系の歪みが生じ易い特定の領域が予め定められており、前記特定の領域における前記部分画像を抽出する請求項1に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  3. 前記特定の領域が前記光学系の種類および個体差の一方または両方に対応して設定されている請求項2に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  4. 前記撮影画像には、相対的に小さな歪みが生じ易い第1の領域と、相対的に大きな歪みが生じ易い第2の領域とが設定され、
    前記第1の領域における前記閾値は、前記第2の領域における前記閾値よりも小さい請求項1~3のいずれか一項に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  5. 前記閾値が前記光学系の種類および個体差の一方または両方に対応して設定されている請求項1~4のいずれか一項に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  6. 前記予め定められた幾何学図形と認識される対象が複数ある場合、当該撮影画像の中心から最も遠い画面位置にある候補が抽出される請求項1~5のいずれか一項に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  7. 認識される対象が有する幾何学図形における一辺の画素の数が特定の値を超えるものが前記部分画像として抽出される請求項1~6のいずれか一項に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  8. 前記閾値を超えた部分画像が複数ある場合に、前記光学系の歪みありと判定される請求項1~7のいずれか一項に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  9. 前記カメラと外部標定要素の関係が既知のレーザースキャナが取得した、前記撮影画像に写った対象のレーザースキャン点群を取得するレーザースキャン点群取得部と、
    前記部分画像に対応する部分レーザースキャン点群を前記レーザースキャン点群の中から抽出する部分レーザースキャン点群抽出部と、
    前記部分レーザースキャン点群に基づき、前記エッジに対応する部分の輪郭を抽出する輪郭抽出部と
    を備え、
    前記計測部は、前記輪郭により形成される図形と前記エッジにより形成される図形との差を計測する請求項1~8のいずれか一項に記載のカメラの光学系の歪み判定装置。
  10. カメラが撮影した撮影画像の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記撮影画像の中から予め定められた幾何学図形を有すると認識される対象の画像を部分画像として抽出する部分画像抽出部ステップと、
    前記部分画像のエッジを抽出するエッジ抽出ステップと、
    前記エッジにより形成される図形と前記幾何学図形との差を計測する計測ステップと、
    前記差が予め定めた閾値を超えている場合に、前記カメラの光学系の歪みありと判定する歪み判定ステップと
    を備えるカメラの光学系の歪み判定方法。
  11. コンピュータに読み取らせて実行させるプログラムであって、
    コンピュータを
    カメラが撮影した撮影画像の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記撮影画像の中から予め定められた幾何学図形を有すると認識される対象の画像を部分画像として抽出する部分画像抽出部と、
    前記部分画像のエッジを抽出するエッジ抽出部と、
    前記エッジにより形成される図形と前記幾何学図形との差を計測する計測部と、
    前記差が予め定めた閾値を超えている場合に、前記カメラの光学系の歪みありと判定する歪み判定部と
    して動作させるカメラの光学系の歪み判定を行うためのプログラム。

JP2020161795A 2020-09-28 2020-09-28 カメラの光学系の歪み判定装置、カメラの光学系の歪み判定方法およびカメラの光学系の歪みの判定を行うためのプログラム Pending JP2022054649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020161795A JP2022054649A (ja) 2020-09-28 2020-09-28 カメラの光学系の歪み判定装置、カメラの光学系の歪み判定方法およびカメラの光学系の歪みの判定を行うためのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020161795A JP2022054649A (ja) 2020-09-28 2020-09-28 カメラの光学系の歪み判定装置、カメラの光学系の歪み判定方法およびカメラの光学系の歪みの判定を行うためのプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022054649A true JP2022054649A (ja) 2022-04-07

Family

ID=80997975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020161795A Pending JP2022054649A (ja) 2020-09-28 2020-09-28 カメラの光学系の歪み判定装置、カメラの光学系の歪み判定方法およびカメラの光学系の歪みの判定を行うためのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022054649A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001223891A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法
JP2004013461A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置及びデジタル撮像装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001223891A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法
JP2004013461A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置及びデジタル撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5961945B2 (ja) 画像処理装置、その画像処理装置を有するプロジェクタ及びプロジェクタシステム、並びに、画像処理方法、そのプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体
JP3951984B2 (ja) 画像投影方法、及び画像投影装置
US11503228B2 (en) Image processing method, image processing apparatus and computer readable storage medium
JP3793100B2 (ja) 情報処理方法、装置および記録媒体
CN111179358A (zh) 标定方法、装置、设备及存储介质
WO2014002849A1 (ja) 3次元測定方法、装置及びシステム、並びに画像処理装置
JP6566768B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
CN107517346B (zh) 基于结构光的拍照方法、装置及移动设备
US20130147918A1 (en) Stereo image generation apparatus and method
JP4055998B2 (ja) 距離検出装置、距離検出方法、及び距離検出プログラム
US11928805B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium for defect inspection and detection
JPWO2011125937A1 (ja) キャリブレーションデータ選択装置、選択方法、及び選択プログラム、並びに三次元位置測定装置
TWI468658B (zh) 鏡頭檢測裝置及方法
CN113092079B (zh) 清晰度检测标板和方法及其系统、电子设备以及检测平台
CN107613239B (zh) 视频通信背景显示方法和装置
JP5857712B2 (ja) ステレオ画像生成装置、ステレオ画像生成方法及びステレオ画像生成用コンピュータプログラム
US20210335010A1 (en) Calibration method and calibration apparatus
US9739604B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
CN107527323B (zh) 镜头畸变的标定方法及装置
US10346706B2 (en) Image processing device, image processing method, and non-transitory storage medium storing image processing program
US20220076399A1 (en) Photographing guide device
JP2008224323A (ja) ステレオ写真計測装置、ステレオ写真計測方法及びステレオ写真計測用プログラム
JP2022054649A (ja) カメラの光学系の歪み判定装置、カメラの光学系の歪み判定方法およびカメラの光学系の歪みの判定を行うためのプログラム
JP2018009927A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP5727969B2 (ja) 位置推定装置、方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240304