JP2022052710A - 判定機器、電子機器、通信機器、判定システム、判定方法およびプログラム - Google Patents

判定機器、電子機器、通信機器、判定システム、判定方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器の真贋判定を行うサーバにおいて、確実性の高い真贋判定を行うこと。【解決手段】管理サーバ30は、スマートフォン20を介して受信した、関数電卓10Fの固有IDコードとID要求回数とそのデータ列から計算したチェックサム値とを含む暗号データを復号化し、復号データに基づき計算したチェックサム値が不一致の場合、また一致した場合でも、復号データの固有IDコードが正規の固有IDコードとして存在しない場合、真贋判定結果“×”(非正規品)をスマートフォン20へ通知する。また復号データの固有IDコードが正規の固有IDコードとして存在する場合でも、復号データのID要求回数xが正規品の固有IDコードと対応付けて記憶したID要求回数y未満である場合、真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)を通知する。復号データのID要求回数xがID要求回数y以上である場合に、真贋判定結果“○”(正規品)を通知する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器の真贋判定を行うための判定機器、電子機器、通信機器、判定システム、判定方法およびプログラムに関する。
従来から、電子機器等の製品の模倣品対策が重要となっており、例えばホログラムのシールを利用して、製品が正規品であることを確認できるようにした真贋判定方法が広く利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭61-190369号公報
ホログラムのシールを利用した真贋判定方法では、シールの汚れや剥がれだけでなく、シール自体の偽造の恐れもあるため、製品本体が正規品であるか否かの真贋判定を行うことが困難な場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、製品本体の確実性の高い真贋判定を行うことが可能になる判定機器、電子機器、通信機器、判定システム、判定方法およびプログラムを提供することにある。
本発明に係る判定機器は、
通信機器と通信する通信部と、
第1電子機器の第1識別情報と、前記第1電子機器に関する第1要求回数情報とを対応付けて記憶している記憶部と、
前記通信機器を介して、電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記通信部が受信した場合、前記識別情報及び前記第1識別情報と、前記要求回数情報及び前記第1要求回数情報と、の少なくとも一方に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する制御部と、を備える。
本発明の実施形態に係る真贋判定システム1の全体の構成を示す図。 電子機器(関数電卓)10Fの電子回路の構成を示すブロック図。 管理サーバ(判定機器)30の電子回路の構成を示すブロック図。 通信機器(スマートフォン)20による電子機器(電卓)確認処理(1)と電子機器(関数電卓)10FによるID要求対応処理(1)とを対比して示すフローチャート。 管理サーバ30による真贋判定処理を示すフローチャート。 管理サーバ30による真贋判定処理に従い真贋判定結果“×”(非正規品)をスマートフォン20へ通知するための非正規品判定画面GNを示す図。 管理サーバ30による真贋判定処理に従い真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)をスマートフォン20へ通知するための非正規品可能性有り判定画面GMを示す図。 管理サーバ30による真贋判定処理に従い真贋判定結果“○”(正規品)をスマートフォン20へ通知するための正規品判定画面GHを示す図。 本発明の他の実施形態に係る真贋判定システム100の全体の構成を示す図。 真贋判定システム100の電子機器(関数電卓)10FによるID要求対応処理(2)と通信機器(スマートフォン)20による電子機器(電卓)確認処理(2)とを対比して示すフローチャート。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る真贋判定システム1の全体の構成を示す図である。
真贋判定システム1は、真贋判定の対象とする電子機器(ここでは関数電卓)10Fと、関数電卓10Fの真贋を確認するユーザの通信機器(ここではスマートフォン)20と、例えば関数電卓10Fの製造元により通信ネットワーク(ここではインターネット)N上に設けられた管理サーバ(判定機器)30とを含んで構成される。
図2は、電子機器(関数電卓)10Fの電子回路の構成を示すブロック図である。
図3は、管理サーバ(判定機器)30の電子回路の構成を示すブロック図である。
電子機器は、関数電卓10Fに限定されるものではなく、少なくとも、表示部(ディスプレイ)12と、簡易な計算が可能な制御部(Central Processing Unit)13と、少量のデータを記憶する記憶部(メモリ)14と、スマートフォン20と通信接続可能なBluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信部16と、各部に電力を供給する電源(ここでは太陽電池を含む)BTと、を有する電子機器も含まれる(図2参照)。制御部13は、少なくとも一つのプロセッサを含む。
また、通信機器は、スマートフォン20に限定されるものではなく、PDA(personal digital assistants)、タブレット端末、ノートPC(personal computer)、ゲーム機等の少なくともいずれかを含んでもよい。
関数電卓10Fは、その携帯性の必要からユーザが片手で十分把持し片手で操作可能な小型サイズからなり、関数電卓10Fの本体正面にはキー入力部11および表示部12が設けられる。
キー入力部11には、数値や数式を入力したり計算の実行を指示したりするための数値・演算記号キー群111、各種の関数を入力したりメモリ機能を立ち上げたりするための関数機能キー群112、各種動作モードのメニュー画面を表示させたり動作モードの設定を指示したりするためのモード設定キー群113、表示部12に表示されたカーソルの移動操作やデータ項目の選択操作などを行うためのカーソルキー114が備えられる。
数値・演算記号キー群111としては、[0]~[9](数値)キー、[+][-][×][÷](四則記号)キー、[Ans][=](実行)キー、[AC](クリア)キーなどが配列される。
関数機能キー群112としては、[x-1](-1乗;逆数)キーをはじめ、[√□](ルート)キー、[□/□](分数)キー、[sin](サイン)キー、[M+](メモリプラス)キー、[OPTN](オプション)キー、[RCL](メモリ呼び出し)キーなどが配列される。
モード設定キー群113としては、[MODE](モード)キー、[SHIFT](シフト)キー、[ALPHA](アルファベット)キー、[ON](電源オン)キーなどが配列される。
なお、数値・演算記号キー群111や関数機能キー群112のキーは、[SHIFT]キーが操作された後に続けて操作されることで、そのキートップに記載されたキー機能ではなく、そのキーの上方に記載されたキーとして機能できるようになっている。例えば、[SHIFT]キー操作後に[AC]キーが操作(以下、[SHIFT]+[AC]キー等と記す。)されると[OFF](電源オフ)キーとなる。[SHIFT]+[OPTN]キーは[ID/通信]キー11Qとなり、[SHIFT]+[RCL]キーは[STO](メモリ登録)キーとなる。
表示部12は、ドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。
スマートフォン20は、関数電卓10Fと通信接続可能なBluetoothなどの近距離無線通信部(図示せず)と、通信ネットワークNを介して管理サーバ30と通信接続可能な通信部(図示せず)と、タッチ入力部としても機能する表示部21と、カメラとして機能する撮像部22を備えている。
<関数電卓10FのID要求対応機能>
関数電卓10Fは、少なくとも以下(10a)~(10c)の機能を含むID要求対応機能を備えている。
(10a) [ID/通信]キー11Qの操作に応じて一時的に(例えば60秒)起動し、スマートフォン20からのID要求信号の受信に応じて、記憶部14のID要求回数記憶領域14dに記憶された、スマートフォン等からのID要求信号の受信回数であり、要求回数情報でもあるID要求回数x(ここでx=n、nは0以上の整数)に今回のID要求信号の1回分をインクリメントする機能。
(10b) 記憶部14の固有ID記憶領域14bに記憶された関数電卓10F毎に固有の固有IDコード(電卓識別情報)(14b)と、今回のID要求信号の1回分がインクリメントされたID要求信号の受信回数であるID要求回数x(ここでx=n+1)と、をデータ列化(情報化)し、データ列化したデータ列の誤り検出符号(チェックサム)(14e)を計算する機能。
(10c) スマートフォン20からのID要求信号の受信に応じて、固有IDコード(14b)と今回のID要求信号の受信分がインクリメントされたID要求回数xと誤り検出符号(14e)とをデータ列化(情報化)し、データ列化したデータ列を、記憶部14の暗号鍵記憶領域14fに記憶された暗号鍵(14f)に基づき暗号化し、暗号化した暗号データを、ID要求信号の発信元のスマートフォン20へ送信する機能。
<スマートフォン20の電卓確認機能>
スマートフォン20は、少なくとも以下(20a)~(20c)の機能を含む電卓確認機能を備えている。
(20a) 例えば通信ネットワークN上のアプリストア(プログラムサーバ)からダウンロードしてインストールした電卓確認アプリケーションプログラムに従い、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信部を用い、関数電卓10Fに通信接続してID要求信号を送信する機能。
(20b) ID要求信号の関数電卓10Fへの送信に応答して同関数電卓10Fから送信された暗号データを、近距離無線通信部を用いて受信し、Wi-Fi(登録商標)などの無線通信部を用い、受信した暗号データを管理サーバ30へ送信する機能。
(20c) 暗号データの管理サーバ30への送信に応答して同管理サーバ30から送信された関数電卓10Fの真贋判定結果を受信し、受信した真贋判定結果を表示部21に表示させる機能。
なお(20b)において、暗号化データは、関数電卓10Fのデータそのものであってもよいし、関数電卓10Fのデータに、スマートフォン20固有のIDが含まれるようにした暗号データであってもよい。この場合、スマートフォン20は、関数電卓10Fの暗号データ及びスマートフォン20固有のIDをまとめて暗号化する機能を有する。
<管理サーバ30の真贋判定機能>
管理サーバ30は、少なくとも以下(30a)~(30g)の機能を含む真贋判定機能を備えている。
(30a) スマートフォン20からの暗号データの受信に応じて、受信された暗号データを、記憶部32の暗号鍵記憶領域32cに記憶された暗号鍵(14g)に基づき復号化し、復号化したデータ列(固有IDコード+ID要求回数x(ここでx=n+1))の誤り検出符号(チェックサム)を計算する機能。
(30b) 計算した誤り検出符号が、復号化したデータ列の誤り検出符号に一致するか否かを比較判定する機能。
(30c) 計算した誤り検出符号が、復号化したデータ列の誤り検出符号に一致した場合、復号化したデータ列の固有IDコードが、記憶部32の電卓管理データ記憶領域32dに存在する(記憶されている)か否かを判定する機能。
(30d) 復号化したデータ列の固有IDコードが、電卓管理データ記憶領域32dに存在する場合、電卓管理データ記憶領域32dから、スマートフォン20からの暗号データの固有IDコードに対応する、要求回数情報でもあるID要求回数y(ここでyは0以上の整数)を読み出し、ID要求回数yに、今回のスマートフォン20からの暗号データの受信に応じた要求回数分である「1」をインクリメントし、インクリメントされたID要求回数yと、復号化したデータ列のID要求回数xとを比較する機能。
(30e) ID要求回数xの値が、インクリメントされたID要求回数y以上である場合、復号化したID要求回数xの値を、電卓管理データ記憶領域32dにID要求回数yの値として記憶し、真贋判定結果“○”(正規品(本物))をスマートフォン20へ送信して表示させる機能。
(30f) 計算した誤り検出符号が、復号化したデータ列の誤り検出符号に一致しない場合と、復号化したデータ列の固有IDコードが、電卓管理データ記憶領域32dに存在しない場合とにおいて、真贋判定結果“×”(非正規品(偽物))をスマートフォン20へ送信して表示させ、電卓管理データ記憶領域32dには、インクリメントされていないID要求回数yの値のままにしておく機能。
(30g) インクリメントされたID要求回数xの値がインクリメントされたID要求回数yの値未満である場合、真贋判定結果“△”(正規品(本物)でない可能性あり)をスマートフォン20へ送信して表示させ、今回スマートフォン20から受信された暗号データを復号化したデータ列の固有IDコードと一致する固有IDコードを含む暗号データを以降受信しても、ID要求回数xの値とID要求回数yの値とを比較することなく、常に真贋判定結果“△”(正規品(本物)でない可能性あり)との判定結果の暗号データを送信してスマートフォン20(通信機器)に通知する機能。
<電子機器(関数電卓)10Fの電子回路>
図2に示すように、電子機器(関数電卓)10Fの電子回路は、キー入力部11、表示部12および電池電源(太陽電池)BTに加えて、コンピュータである制御部(CPU:central processing unit)13と、記憶部14と、記録媒体読取部15と、近距離無線通信部16と、Wi-Fi(登録商標)などの無線通信部と、を備えている。CPU13は、少なくとも一つのプロセッサを有している。
CPU13は、記憶部14に記憶されている電卓制御プログラム14aに従い回路各部の動作を制御し、キー入力部11からのキー入力信号および外部の通信機器(例えばスマートフォン20)から近距離無線通信部16を介して受信される受信信号に応じた各種の演算処理を実行する。
電卓制御プログラム14aは、少なくとも前述の(10a)~(10c)の機能を含むID要求対応機能を実行するためのプログラムを含む。
電卓制御プログラム14aは、記憶部14に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカードなどの外部記録媒体Mから記録媒体読取部15を介して記憶部14に読み込まれて記憶されたものであってもよい。電卓制御プログラム14aは、ユーザがキー入力部11の操作によって書き換えできないようになっている。
記憶部14には、さらに、固有ID記憶領域14b、計算データ記憶領域14c、ID要求回数記憶領域14d、誤り検出符号記憶領域14e、暗号鍵記憶領域14f、暗号データ記憶領域14gおよび作業データ記憶領域14hなどの各種のデータ記憶領域が確保される。
固有ID記憶領域14bには、個々の関数電卓10Fに固有の固有IDコード(電卓識別情報)(14b)のデータが、例えば製造元での製造時に決定されて記憶される。
計算データ記憶領域14cには、キー入力部11の操作に応じて入力された計算式のデータ、計算結果のデータなどが記憶される。
ID要求回数記憶領域14dには、外部の通信機器(スマートフォン)20からID要求信号が受信される毎にインクリメントされるID要求回数(14d)のデータが記憶される。
誤り検出符号記憶領域14eには、固有IDコード(14b)とID要求回数(14d)とのデータ列に基づき計算した誤り検出符号(チェックサム)(14e)のデータが記憶される。
暗号鍵記憶領域14fには、固有IDコード(14b)とID要求回数(14d)と誤り検出符号(14e)とのデータ列を暗号化するための暗号鍵(14f)のデータが、例えば製造元での製造時に記憶される。
暗号データ記憶領域14gには、暗号鍵(14f)により暗号化された暗号データが記憶される。
作業データ記憶領域14hには、制御部13による各部の動作の制御に応じて生成または取得される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
近距離無線通信部16は、Bluetooth、NFC(near field communication)など、外部の通信機器(例えばスマートフォン20)と近距離で無線通信する機能を備える。
このように構成された電子機器としての関数電卓10Fは、制御部13が電卓制御プログラム14aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるようなID要求対応機能を実現する。
<通信機器(スマートフォン)20の電子回路>
通信機器(スマートフォン)20の電子回路は、図示はしないが、制御部(CPU)、記憶部、タッチ入力部としても機能する表示部21、近距離無線通信部、インターネットなどの通信ネットワークN上のWebサーバ(ここでは管理サーバ30)と通信接続するための無線通信部、GPS(global positioning system)受信部、カメラとして機能する撮像部22などを備える。
制御部は、記憶部に記憶された通信機器制御プログラムに従い回路各部の動作を制御する。通信機器制御プログラムは、少なくとも前述の(20a)~(20c)の機能を含む電子機器(電卓)確認機能を実行するための電卓確認アプリケーションプログラムおよびQRコード(登録商標)などの識別子を撮像部22により撮影して読み取るための識別子コード読み取りアプリケーションプログラムを含む。
通信機器(スマートフォン)20は、制御部が通信機器制御プログラムに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような電子機器(電卓)確認機能を実現する。
<管理サーバ30の電子回路>
図3に示すように、管理サーバ30の電子回路は、コンピュータである制御部(CPU)31と、記憶部32と、記録媒体読取部33と、通信部34と、入力部35と、表示部36とを備えている。
制御部31は、記憶部32に記憶されているサーバ制御プログラム32aに従い、入力部35からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信ネットワークN上の通信機器からの通信部34による受信信号に応じて回路各部の動作を制御する。サーバ制御プログラム32aは、記憶部32に予め記憶されていてもよいし、あるいはCD-ROMなどの外部記録媒体Mから記録媒体読取部33を介して記憶部32に読み込まれて記憶されたものであってもよい。
サーバ制御プログラム32aは、少なくとも前述の(30a)~(30g)の機能を含む真贋判定機能を実行するためのプログラムを含む。
記憶部32には、真贋判定対象データ記憶領域32b、暗号鍵記憶領域32c、電子機器(電卓)管理データ記憶領域32d、作業データ記憶領域32eが確保される。
真贋判定対象データ記憶領域32bには、通信機器(スマートフォン)20の電子機器(電卓)確認機能に従い通信部34に受信された関数電卓10Fの暗号データと、同暗号データを復号化した復号データと、同復号データに基づき計算された誤り検出符号(チェックサム)のデータと、が記憶される。
暗号鍵記憶領域32cには、関数電卓10Fの暗号データを復号化するための暗号鍵(32c)のデータが記憶される。暗号鍵(32c)は、例えば関数電卓10Fの製造元での製造時に関数電卓10Fに記憶された暗号鍵(14f)と同じになる。
電子機器(電卓)管理データ記憶領域32dには、関数電卓10Fの製造元が製造した個々の関数電卓10F…の固有IDコードに対応付けて、真贋判定対象データ記憶領域32bに記憶された復号データに含まれる、正規品と判定された関数電卓10Fの現在のID要求回数のデータが記憶される。
なお、スマートフォン20から受信した暗号データを復号して得られる関数電卓10Fの固有IDコードが、電子機器(電卓)管理データ記憶領域32dに存在する場合、すなわち電子機器(電卓)管理データ記憶領域32dに記憶されている固有IDコードと一致した場合、同固有IDコードに対応付けて、スマートフォン20からの暗号データの受信と共に取得するスマートフォン20のGPS位置情報と日時情報とを記憶してよい。ここでのGPS位置情報と日時情報は、スマートフォン20がその電卓確認アプリに従い、例えば店頭にある関数電卓10Fを対象に電卓確認処理を行なった際の地球上のスマートフォン20の位置と電卓確認処理を行なった際の日時に相当する。
作業データ記憶領域32eには、制御部31による各部の動作の制御に応じて生成または取得される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
このように構成された管理サーバ30は、制御部31がサーバ制御プログラム32aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような真贋判定機能を実現する。
次に、実施形態の真贋判定システム1の動作について説明する。
図4は、通信機器(スマートフォン)20による電子機器(電卓)確認処理(1)と電子機器(関数電卓)10FによるID要求対応処理(1)とを対比して示すフローチャートである。
図5は、管理サーバ30による真贋判定処理を示すフローチャートである。
図6は、管理サーバ30による真贋判定処理に従い真贋判定結果“×”(非正規品)をスマートフォン20へ通知するための非正規品判定画面GNを示す図である。
図7は、管理サーバ30による真贋判定処理に従い真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)をスマートフォン20へ通知するための非正規品可能性有り判定画面GMを示す図である。
図8は、管理サーバ30による真贋判定処理に従い真贋判定結果“○”(正規品)をスマートフォン20へ通知するための正規品判定画面GHを示す図である。
ここでは、ユーザが、電子機器(電卓)確認アプリをインストールした通信機器(スマートフォン)20を使用して、例えば店頭にある電子機器(関数電卓)10Fが正規品であるか非正規品であるかを確認する場面を仮定する。
電子機器(関数電卓)10Fは、太陽電池を含む電池電源BTによって店頭に配置されていた状態で電源がオンしていてもよく、また店頭でユーザが、確認の対象とする関数電卓10Fの[ID/通信]キー11Qを操作し、関数電卓10Fをその電池電源BTにより一時的に(例えば60秒間)起動させるようにしてもよい。
スマートフォン20において、ユーザ操作に応じて電卓確認アプリが起動されると(ステップT1)、その制御部は、近距離無線通信部を介して関数電卓10Fと通信接続し、ID要求信号を送信する(ステップT2)。
関数電卓10Fにおいて、スマートフォン20から送信されたID要求信号が近距離無線通信部16を介して受信されると(ステップF1(Yes))、制御部13は、固有ID記憶領域14bに記憶されている固有IDコード(例えば“12345678”)を取得する(ステップF2)。次いで制御部13は、ID要求回数記憶領域14dに記憶されているID要求回数x(=n:nは0以上の整数)を読み出し、読み出したID要求回数xに、今回のID要求信号の1回分をインクリメントしたID要求回数x(=n+1)を生成する(ステップF3)。
制御部13は、取得した固有IDコードとインクリメントされたID要求回数とをデータ列化し(ステップF4)、データ列化したデータ列“12345678A”のチェックサムを計算する(ステップF5)。計算したチェックサムのサム値は、誤り検出符号記憶領域14eに記憶させる。
制御部13は、ステップF4にてデータ列化した固有IDコードとインクリメントされたID要求回数とのデータ列に、更に誤り検出符号記憶領域14eに記憶されたチェックサムのサム値を加えてデータ列化し(ステップF6)、データ列化したデータ列を暗号鍵記憶領域14gに記憶されている暗号鍵(例えば“YYYY”)により暗号化する(ステップF7)。暗号化した暗号データ(例えば“AB2AEFA#”)は、暗号データ記憶領域14gに一時記憶させる。
制御部13は、暗号データ記憶領域14gに一時記憶させた暗号データを読み出し、読み出した暗号データを通信接続中であるID要求元のスマートフォン20へ送信する(ステップF8)。
スマートフォン20において、関数電卓10Fから送信された暗号データが受信されると(ステップT3(Yes))、その制御部は、受信された暗号データを、GPS位置情報および日時情報と共に、通信部を介して通信ネットワークN上の管理サーバ30へ送信する(ステップT4)。
管理サーバ30において、スマートフォン20から送信された暗号データ“AB2AEFA#”が通信部34を介して受信されると(ステップS1(Yes))、制御部31は、受信された暗号データを暗号鍵記憶領域32cに記憶されている暗号鍵“YYYY”により復号化し(ステップS2)、復号化したデータ列のうち固有IDコードとインクリメントされたID要求回数xに相当する範囲のデータ列を対象にチェックサムを計算する(ステップS3)。受信された暗号データと、復号化された復号データと、計算されたチェックサムのサム値は、真贋判定対象データ記憶領域32bに一時記憶させる。
制御部31は、復号データから計算されたチェックサムのサム値と、復号データに含まれるチェックサムのサム値に相当する範囲のデータ列とを比較し、一致するか否かを判定する(ステップS4)。
ここで、復号データから計算されたチェックサムのサム値が、復号データに含まれるチェックサムのサム値に相当する範囲のデータ列に一致しないと判定された場合(ステップS4(不一致))、真贋判定の対象である関数電卓10Fからの暗号データは不正であり、同関数電卓10Fは非正規品であると判定できる。
制御部31は、図6に示すように、真贋判定結果“×”(非正規品)をスマートフォン20に通知する(ステップS5)。
スマートフォン20において、管理サーバ30から送信された真贋判定結果“×”(非正規品)が受信されると(ステップT5(Yes))、その制御部は、図6に示すように、非正規品判定画面GNを生成し、非正規品判定画面GNを表示部21に表示させ、ユーザに対し、今回確認の対象とした関数電卓10Fが非正規品であることを通知する(ステップT6)。
なお、非正規品判定画面GNは、真贋判定結果“×”(非正規品)の通知を受信したスマートフォン20が、電卓確認アプリに従い生成して表示部21に表示させてもよい。
一方、管理サーバ30の真贋判定処理でのステップS4において、復号データから計算されたチェックサムのサム値が、復号データに含まれるチェックサムのサム値に相当する範囲のデータ列に一致すると判定された場合(ステップS4(一致))、真贋判定の対象である関数電卓10Fからの暗号データは、少なくともそのデータ列の形式について正しいと判定できる。
制御部31は、復号データに含まれる固有IDコードと一致する固有IDコードが、電卓管理データ記憶領域32dに存在する(記憶されている)か否かを判定する(ステップS6)。
ここで、復号データに含まれる固有IDコードと一致する固有IDコードが、電卓管理データ記憶領域32dに存在しないと判定された場合(ステップS6(No))、真贋判定の対象である関数電卓10Fは非正規品であると判定できる。
制御部31は、図6で示したように、真贋判定結果“×”(非正規品)をスマートフォン20に通知する(ステップS5)。スマートフォン20において、ユーザに対し、今回確認の対象とした関数電卓10Fが非正規品であることが通知され(ステップT5)、スマートフォン20は、今回確認の対象とした関数電卓10Fが非正規品であることを表示する(ステップT6)。
一方、管理サーバ30の真贋判定処理でのステップS6において、復号データに含まれる固有IDコードと一致する固有IDコード“12345678”が、電卓管理データ記憶領域32dに存在すると判定された場合(ステップS6(Yes))、真贋判定の対象である関数電卓10Fの固有IDコード“12345678”は正規品の固有IDコードと一致したものの、同固有IDコード“12345678”もコピー(模倣)された非正規品の関数電卓10Fである可能性があると推定できる。
この場合、制御部31は、同復号データに含まれる固有IDコード“12345678”に対応付けられて電卓管理データ記憶領域32dに記憶されているID要求回数y(ここではyは0以上の整数)に、今回のスマートフォン20から送信された暗号データの受信による1回分をインクリメントし、インクリメントされたID要求回数yと、復号データに含まれるインクリメントされたID要求回数xとを比較し(ステップS7)、インクリメントされたID要求回数xの値がインクリメントされたID要求回数yの値以上か否かを判定する(ステップS8)。
通常、正規品が店頭に並んでからそのコピー(模倣)である非正規品が製造されて市場に出回るまでには一定の期間を要する。
ここで、例えば、正規品の関数電卓10Fに対するスマートフォン20による最初の電卓確認処理に従い得られたID要求回数x=1である場合、今回インクリメントされたID要求回数y=1と同じと判定され(ステップS8(Yes))、ID要求回数xの値をID要求回数yの値として電卓管理データ記憶領域32dに記憶させる(ステップS10)。次いで、真贋判定結果“○”(正規品)であることを示すデータをスマートフォン20へ通知する(ステップS11)。
また、同関数電卓10Fに対するスマートフォン20による2回目の電卓確認処理に従い得られたID要求回数x=2である場合、電卓管理データ記憶領域32dに記憶されているID要求回数yをインクリメントしたID要求回数y=2(x=y)と判定され(ステップS8(Yes))、電卓管理データ記憶領域32dには、ID要求回数x=2を記憶させる(ステップS10)。
また、正規品である関数電卓10Fに対するスマートフォン20による電卓確認処理が繰り返されていても、そのうち少なくとも1回の電卓確認処理において、例えば、スマートフォン20から管理サーバ30への通信接続に失敗し、管理サーバ30の電卓管理データ記憶領域32dに記憶されている同関数電卓10Fの固有IDコードに対応付けられたID要求回数yが更新されていない場合、同関数電卓10Fから得られたインクリメントされたID要求回数xは過去に1度インクリメントされなかったことがあるID要求回数yより大きいと判定される(ステップS8(Yes))。この場合も、電卓管理データ記憶領域32dには、ID要求回数xの値を記憶させ、真贋判定結果“○”(正規品)と判定し、その旨を示すデータをスマートフォン20へ通知する(ステップS11)。
そして、正規品の関数電卓10Fに対するスマートフォン20による電卓確認処理に従い得られたID要求回数xの値が、今回インクリメントされたID要求回数yの値未満であると判定されると、(ステップS8(No))、真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)と判定し、その旨を示すデータをスマートフォン20へ通知する(ステップS9)。この場合、正規品ではないため、電卓管理データ記憶領域32dには、インクリメントされたID要求回数yの値を記憶させない。そして、今回スマートフォン20から受信された暗号データを復号化したデータ列の固有IDコードと一致する固有IDコードを含む暗号データを以降受信しても、ID要求回数xの値とID要求回数yの値とを比較することなく、常に真贋判定結果“△”(正規品(本物)でない可能性あり)との判定結果を暗号データを送信したスマートフォン20(通信機器)に通知する。
このように、管理サーバ30において、スマートフォン20の電卓確認処理に応じて関数電卓10Fから得られたインクリメントされたID要求回数xが、電卓管理データ記憶領域32dから読み出され、今回インクリメントされたID要求回数yと比較した結果にしたがい、真贋判定を行う。ID要求回数xの値が、今回インクリメントされたID要求回数yの値と一致する、或いはそれより大きいと判定される場合(ステップS8(Yes))、同関数電卓10Fは正規品(本物)であると判定できる。
一方、関数電卓10Fから得られたID要求回数xの値が、同関数電卓10Fの固有IDコードに対応付けられて電卓管理データ記憶領域32dに記憶されているID要求回数yをインクリメントした値未満と判定された場合(ステップS8(No))、例えば過去に同じ固有IDコードを有する非正規品の関数電卓10Fに対する数多くの電卓確認処理が繰り返されることで、ID要求回数yが大きな値に更新されている場合も考慮すると、真贋判定の対象である関数電卓10Fが非正規品(偽物)であるとの断定はできないものの、非正規品の関数電卓10Fが発生していることは確かであると判定できる。
なお、制御部31は、電卓管理データ記憶領域32dに記憶されている同関数電卓10Fの固有IDコードに対応付けて非正規品の発生有りを示すフラグを対応付けて記憶させることで、これ以降の真贋判定処理において、復号データに、フラグのある固有IDコードと同一の固有IDコードが含まれていた場合には(ステップS6(Yes))、前述したID要求回数x:yの比較処理(ステップS7,S8)を行なうことなく、非正規品の関数電卓10Fが発生していると判定してよい。
制御部31は、スマートフォン20の電卓確認処理に応じて関数電卓10Fから得られたID要求回数xの値が、同関数電卓10Fの固有IDコードに対応付けられて電卓管理データ記憶領域32dに記憶されているID要求回数yの値未満であると判定した場合(ステップS8(No))、真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)であることを示すデータをスマートフォン20へ通知する(ステップS9)。
スマートフォン20において、管理サーバ30から送信された真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)であるデータが受信されると(ステップT5(Yes))、その制御部は、図7に示すように、非正規品可能性有り判定画面GMを表示部21に表示させ、ユーザに対し、今回確認の対象とした関数電卓10Fが非正規品である可能性があることを通知する(ステップT6)。
なお、非正規品可能性有り判定画面GMは、真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)の通知を受信したスマートフォン20が、電卓確認アプリに従い生成して表示部21に表示しているが、管理サーバ30が非正規品可能性有り判定画面GMを生成して、その画像データをスマートフォン20に送信してもよい。
また、制御部31は、スマートフォン20の電卓確認処理に応じて関数電卓10Fから得られたID要求回数xの値が、同関数電卓10Fの固有IDコードに対応付けられて電卓管理データ記憶領域32dから読み出した後、インクリメントされたID要求回数yの値以上であると判定した場合(ステップS8(Yes))、インクリメントされたID要求回数yとしてID要求回数xの値を電卓管理データ記憶領域32dに記憶させる(ステップS10)。そして、図8に示すように、真贋判定結果“○”(正規品)であることを示すデータをスマートフォン20へ通知する(ステップS11)。
スマートフォン20において、管理サーバ30から送信された真贋判定結果“○”(正規品)であることを示すデータが受信されると(ステップT5(Yes))、その制御部は、図8に示すように、真贋判定結果“○”を示す正規品判定画面GHを生成し、表示部21に正規品判定画面GHを表示させ、ユーザに対し、今回確認の対象とした関数電卓10Fが正規品であることを通知する(ステップT6)。
なお、正規品判定画面GHは、真贋判定結果“○”(正規品)の通知を受信したスマートフォン20が電卓確認アプリに従い生成して表示部21に表示しているが、管理サーバ30が正規品判定画面GHを生成して、その画像データをスマートフォン20に送信してもよい。
(実施形態のまとめ)
実施形態の真贋判定システム1によれば、スマートフォン20にインストールした電卓確認アプリに従い、スマートフォン20から真贋確認対象の関数電卓10FにID要求信号が受信されると、関数電卓10Fは、自身の固有IDコードと、ID要求信号が受信された回数であるID要求回数とをデータ列化し、チェックサムを計算する。そして、固有IDコードとID要求回数と計算したサム値のデータ列を特定の暗号鍵により暗号化し、暗号データをスマートフォン20へ送信する。スマートフォン20は、関数電卓10Fから受信した暗号データを管理サーバ30へ送信する。
管理サーバ30は、受信した暗号データを特定の暗号鍵により復号化し、復号データのうち固有IDコードとID要求回数に相当する範囲のデータ列のチェックサムを計算し、計算したサム値が復号データのサム値に相当する範囲のデータ列と一致するか否かを判定する。計算したサム値が復号データのサム値に相当する範囲のデータ列と不一致の場合、真贋判定結果“×”(非正規品)をスマートフォン20へ通知し、スマートフォン20の表示部21に非正規品判定画面GNを表示させることができる。
また、管理サーバ30は、計算したサム値が復号データのサム値に相当する範囲のデータ列と一致した場合でも、復号データの固有IDコードが電卓管理データ記憶領域32dに記憶されている正規品の固有IDコードとして存在するか否かを判定し、復号データの固有IDコードが正規品の固有IDコードとして存在しない場合、真贋判定結果“×”(非正規品)をスマートフォン20へ通知し、その表示部21に非正規品判定画面GNを表示させることができる。
また、管理サーバ30は、復号データの固有IDコードが正規品の固有IDコードとして存在する場合でも、復号データのID要求回数xの値が、正規品の固有IDコードと対応付けて電卓管理データ記憶領域32dにて記憶しているID要求回数yの値以上か否かを判定し、復号データのID要求回数xの値がID要求回数yの値未満である場合、真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)をスマートフォン20へ通知し、その表示部21に非正規品可能性有り判定画面GMを表示させることができる。
また、管理サーバ30は、復号データのID要求回数xの値がID要求回数yの値と一致する或いは大きい場合、電卓管理データ記憶領域32dのID要求回数yをID要求回数xに応じて更新し、真贋判定結果“○”(正規品)をスマートフォン20へ通知し、その表示部21に正規品判定画面GHを表示させることができる。
よって、従来の真贋判定システムより確実性の高い製品本体の真贋判定を行うことが可能になる。
また、実施形態の真贋判定システム1によれば、関数電卓10Fの暗号データに含ませるID要求回数は、スマートフォン20からID要求信号が受信される都度、当該関数電卓10Fの内部において更新(インクリメント)して記憶し、また外部に正規品の関数電卓10FにおけるID要求回数を出力する際にも暗号化された状態で通信されるので、セキュリティを確保し、真贋判定の確実性をより高めることができる。
(他の実施形態)
管理サーバ30において、復号データに含まれる真贋判定対象の関数電卓10Fの固有IDコードが電卓管理データ記憶領域32dに記憶されている正規品の固有IDコードとして存在する場合でも、スマートフォン20から取得したGPS位置情報の位置と日時情報の日時が、過去に同一の固有IDコードに対応付けて記憶したGPS位置情報の位置と日時情報の日時に対し、時間的、位置的に関数電卓10Fの移動が不可能であると判定できる場合、真贋判定結果“△”(正規品でない可能性あり)或いは真贋判定結果“×”(非正規品)であることを通知してもよい。
また、管理サーバ30において、関数電卓10Fの確認を行なうスマートフォン20の位置は、そのGPS位置情報から取得するのではなく、スマートフォン20が管理サーバ30と通信接続した際のIPアドレスに基づき地域単位の位置として取得してもよい。
なお、図1~図8を参照して説明した実施形態の真贋判定システム1では、スマートフォン20の電子機器(電卓)確認処理(1)に従い、スマートフォン20から送信されたID要求信号が(ステップT1,T2)、関数電卓10Fに、近距離無線通信部16を介して受信されることに応じて(ステップF1(Yes))、関数電卓10Fは、そのID要求対応処理(1)を実行し、同関数電卓10Fの固有IDコードと、インクリメントしたID要求回数と、チェックサムのサム値と、を加えたデータ列の暗号データを、ID要求元のスマートフォン20へ送信するようにしていた(ステップF2~F8)。
そして、スマートフォン20は、関数電卓10Fから近距離無線通信部16を介して送信された暗号データを受信することに応じて(ステップT3(Yes))、受信した暗号データを管理サーバ30へ送信し(ステップT4)、一連の電子機器(電卓)確認処理(1)を実行するようにしていた(ステップT5,T6)。
これに対し、関数電卓10Fが近距離無線通信部16などのスマートフォン20との通信機能を備えていなくても、以下の他の実施形態の真贋判定システム100(図9、図10参照)にて説明するように、関数電卓10Fにより、その固有IDコードと、インクリメントしたID要求回数と、チェックサムのサム値と、を加えたデータ列の暗号データを、QRコードなどの2次元コード(識別子)Qにして表示部12に表示させ、表示された2次元コードQを、スマートフォン20の撮像部22により撮影して読み取ることで、スマートフォン20は、当該2次元コードQに対応する暗号データを管理サーバ30へ送信し、前記実施形態と同様に電子機器(電卓)確認処理の実行が可能となる。
図9は、本発明の他の実施形態に係る真贋判定システム100の全体の構成を示す図である。
図10は、真贋判定システム100の電子機器(関数電卓)10FによるID要求対応処理(2)と通信機器(スマートフォン)20による電子機器(電卓)確認処理(2)とを対比して示すフローチャートである。
他の実施形態の真贋判定システム100において、関数電卓10Fの制御部13は、ユーザ(操作者)による特定の操作が受け付けられた場合にID要求があったと判定し(ステップF21(Yes))、固有ID記憶領域14bに記憶されている固有IDコードを取得し(ステップF2)、ID要求回数記憶領域14dに記憶されているID要求回数xをインクリメントする(ステップF3)。
ユーザによる特定の操作とは、例えば、キー入力部11の予め定められた複数のキーが同時に押下される操作、あるいは表示部12がタッチパネル式表示部である場合に、表示部12の予め定められた複数の領域が同時にタッチされる操作などであってよい。
なお、関数電卓10Fが店頭に配置されていた場合、その電源は、前記実施形態と同様に太陽電池を含む電池電源BTによってオンしていてもよく、またユーザによる特定の操作に応じて、電池電源BTにより一時的に(例えば60秒間)オンさせるようにしてもよい。この場合、関数電卓10Fは、関数電卓10Fを覆う包装材の外から電池電源BT(必要に応じてキー入力部11等も含む)が視認可能で且つ包装材を介した状態でユーザによる特定の操作が可能なように、一部または全体が透明の材料の包装材で包装されていてもよい。
そして、関数電卓10Fの制御部13は、その固有IDコードと、インクリメントしたID要求回数xと、チェックサムのサム値と、を加えたデータ列の暗号データを、2次元コードQにして表示部12に表示させる(ステップF4~F7,F28)。
スマートフォン20の制御部は、ユーザ操作に応じた電卓確認アプリの起動と共に(ステップT1)、識別子読み取りアプリを起動し(ステップT22)、関数電卓10Fの表示部12に表示された暗号データの2次元コードQを撮像部22により撮影して読み取る(ステップT23)。
そして、スマートフォン20の制御部は、2次元コードQの読み取りにより得られた暗号データを、前記実施形態と同様に、GPS位置情報および日時情報と共に管理サーバ30へ送信し(ステップT4)、管理サーバ30の真贋判定処理(図5参照)により得られた関数電卓10Fの真贋判定結果を表示部21に表示させる(ステップT5,T6)。
このように、他の実施形態の真贋判定システム100によれば、関数電卓10Fがスマートフォン20との通信機能を備えていなくても、スマートフォン20は、前記実施形態と同様に電子機器(電卓)確認処理(2)を実行可能であり、関数電卓10F本体の確実性の高い真贋判定結果を表示させることができる。
上記実施形態において、識別子は、2次元コードに限らず、1次元コードであっても他の規格の識別子であってもよい。
以上の各実施形態において記載した真贋判定システム1または真贋判定システム100による各処理の手法、すなわち、図4のフローチャートに示す通信機器(スマートフォン)20での電子機器(電卓)確認処理(1)と電子機器(電卓)10FでのID要求対応処理(1)または図10のフローチャートに示す電子機器(関数電卓)10FでのID要求対応処理(2)と通信機器(スマートフォン)20での電子機器(電卓)確認処理(2)、図5のフローチャートに示す管理サーバ30での真贋判定処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカードなど)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、電子機器の制御部(CPU)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、各実施形態において説明した電子機器(電卓)確認機能、ID要求対応機能、真贋判定機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から、前記プログラムのデータを電子機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した電子機器(電卓)確認機能、ID要求対応機能、真贋判定機能を実現することもできる。
なお、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
通信機器と通信する通信部と、
第1電子機器の第1識別情報と、前記第1電子機器に関する第1要求回数情報とを対応付けて記憶している記憶部と、
前記通信機器を介して、電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記通信部が受信した場合、前記識別情報及び前記第1識別情報と、前記要求回数情報及び前記第1要求回数情報と、の少なくとも一方に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する制御部と、
を備える判定機器。
[付記2]
前記制御部は、
前記識別情報と前記第1識別情報とが一致し、前記要求回数情報の要求回数の値が前記第1要求回数情報の第1要求回数をインクリメントした値以上である場合、前記電子機器が前記第1電子機器であると判定する、
付記1記載の判定機器。
[付記3]
前記制御部は、
前記電子機器が前記第1電子機器であると判定後、前記第1要求回数情報の値として、前記要求回数情報の値を前記記憶部に記憶させる、
付記2記載の判定機器。
[付記4]
前記制御部は、
前記識別情報と前記第1識別情報とが一致し、前記要求回数情報の要求回数の値が前記第1要求回数情報の第1要求回数をインクリメントした値未満である場合、前記電子機器が前記第1電子機器である可能性があると判定する、
付記1記載の判定機器。
[付記5]
前記制御部は、
前記電子機器が前記第1電子機器である可能性があると判定後、前記通信機器を介して、新たな判定対象データを前記通信部が受信した場合、前記新たな判定対象データの要求回数情報の要求回数の値と、前記第1要求回数情報の第1要求回数の値とを比較しない、
付記4記載の判定機器。
[付記6]
電子機器であって、
通信機器と通信する通信部と、
前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とが記憶されている記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記通信機器からの要求にしたがって、前記記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを、前記通信部によって前記通信機器へ送信させる、
電子機器。
[付記7]
電子機器であって、
表示部と、
前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とが記憶されている記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
操作者により前記電子機器に関する要求操作を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求操作に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを示す識別子を、前記表示部に表示させる、
電子機器。
[付記8]
通信部と、
アプリケーションプログラムが記憶されている記憶部と、
前記アプリケーションプログラムにしたがって制御処理を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記通信部によって電子機器に要求信号を送信し、
前記要求信号にしたがって前記電子機器が送信した、前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記通信部が受信した場合、判定機器に前記判定対象データを送信し、
前記判定機器からの前記判定対象データに対する判定結果を受信する、
通信機器。
[付記9]
通信部と、
撮像部と、
アプリケーションプログラムが記憶されている記憶部と、
前記アプリケーションプログラムにしたがって制御処理を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
電子機器に対する要求操作にしたがって前記電子機器の表示部に表示された識別子であって、前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを示す識別子が前記撮像部により撮影された場合、判定機器に前記判定対象データを送信し、
前記判定機器からの前記判定対象データに対する判定結果を受信する、
通信機器。
[付記10]
電子機器と、判定機器とを備え、
前記電子機器は、
通信機器と通信する電子機器通信部と、
前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とを記憶する電子機器記憶部と、
電子機器制御部と、を備え、
前記電子機器制御部は、
前記通信機器から要求信号を受信した場合、前記電子機器記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求信号に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを、前記通信機器へ送信し、
前記判定機器は、
前記通信機器と通信する判定機器通信部と、
第1電子機器の第1識別情報と、前記第1電子機器に関する第1要求回数情報とを対応付けて記憶している判定機器記憶部と、
判定機器制御部と、を備え、
前記判定機器制御部は、
前記通信機器を介して、或る電子機器の識別情報と、前記或る電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記判定機器通信部が受信した場合、前記或る電子機器の識別情報及び前記或る電子機器に関する要求回数情報の少なくとも一方と、前記第1識別情報及び前記第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する、
ように構成された判定システム。
[付記11]
電子機器と、判定機器とを備え、
前記電子機器は、
操作を受け付ける操作部と、
表示部と、
前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とを記憶する電子機器記憶部と、
電子機器制御部と、を備え、
前記電子機器制御部は、
操作者により前記電子機器に関する要求操作を受け付けた場合、前記電子機器記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求操作に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを示す識別子を、前記表示部に表示させ、
前記判定機器は、
前記識別子の読み取り機能を備えた通信機器と通信する判定機器通信部と、
第1電子機器の第1識別情報と、前記第1電子機器に関する第1要求回数情報とを対応付けて記憶している判定機器記憶部と、
判定機器制御部と、を備え、
前記判定機器制御部は、
前記通信機器による前記識別子の読み取りに基づき、前記通信機器を介して、或る電子機器の識別情報と、前記或る電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記判定機器通信部が受信した場合、前記或る電子機器の識別情報及び前記或る電子機器に関する要求回数情報の少なくとも一方と、前記第1識別情報及び前記第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する、
ように構成された判定システム。
[付記12]
コンピュータにより、
通信機器を介して、電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを通信部が受信した場合、前記識別情報及び前記要求回数情報の少なくとも一方と、記憶部に記憶されている第1電子機器の第1識別情報及び前記第1電子機器に関する第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する、
判定方法。
[付記13]
コンピュータに、
通信機器を介して、電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを通信部が受信した場合、前記識別情報及び前記要求回数情報の少なくとも一方と、記憶部に記憶されている第1電子機器の第1識別情報及び前記第1電子機器に関する第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定させる、
プログラム。
10F…電子機器(関数電卓)
BT …電池電源(太陽電池)
11 …キー入力部
11Q…[ID/通信]キー
12 …表示部
Q …識別子(2次元コード)
13 …制御部(CPU)
14 …記憶部
14a…電卓制御プログラム
14b…固有ID記憶領域
14c…計算データ記憶領域
14d…ID要求回数記憶領域
14e…誤り検出符号(チェックサム)記憶領域
14f…暗号鍵記憶領域
14g…暗号データ記憶領域
16 …近距離無線通信部
20 …通信機器(スマートフォン/タブレット端末等)
21 …タッチ入力機能付き表示部
22 …撮像部(カメラ)
30 …管理サーバ
31 …制御部(CPU)
32 …記憶部
32a…サーバ制御プログラム
32b…真贋判定対象データ記憶領域
32c…暗号鍵記憶領域
32d…電子機器(電卓)管理データ記憶領域
34 …通信部
N …通信ネットワーク(Web)
GN …非正規品判定画面
GM …非正規品可能性有り判定画面
GH …正規品判定画面

Claims (13)

  1. 通信機器と通信する通信部と、
    第1電子機器の第1識別情報と、前記第1電子機器に関する第1要求回数情報とを対応付けて記憶している記憶部と、
    前記通信機器を介して、電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記通信部が受信した場合、前記識別情報及び前記第1識別情報と、前記要求回数情報及び前記第1要求回数情報と、の少なくとも一方に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する制御部と、
    を備える判定機器。
  2. 前記制御部は、
    前記識別情報と前記第1識別情報とが一致し、前記要求回数情報の要求回数の値が前記第1要求回数情報の第1要求回数をインクリメントした値以上である場合、前記電子機器が前記第1電子機器であると判定する、
    請求項1記載の判定機器。
  3. 前記制御部は、
    前記電子機器が前記第1電子機器であると判定後、前記第1要求回数情報の値として、前記要求回数情報の値を前記記憶部に記憶させる、
    請求項2記載の判定機器。
  4. 前記制御部は、
    前記識別情報と前記第1識別情報とが一致し、前記要求回数情報の要求回数の値が前記第1要求回数情報の第1要求回数をインクリメントした値未満である場合、前記電子機器が前記第1電子機器である可能性があると判定する、
    請求項1記載の判定機器。
  5. 前記制御部は、
    前記電子機器が前記第1電子機器である可能性があると判定後、前記通信機器を介して、新たな判定対象データを前記通信部が受信した場合、前記新たな判定対象データの要求回数情報の要求回数の値と、前記第1要求回数情報の第1要求回数の値とを比較しない、
    請求項4記載の判定機器。
  6. 電子機器であって、
    通信機器と通信する通信部と、
    前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とが記憶されている記憶部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記通信機器からの要求にしたがって、前記記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを、前記通信部によって前記通信機器へ送信させる、
    電子機器。
  7. 電子機器であって、
    表示部と、
    前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とが記憶されている記憶部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    操作者により前記電子機器に関する要求操作を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求操作に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを示す識別子を、前記表示部に表示させる、
    電子機器。
  8. 通信部と、
    アプリケーションプログラムが記憶されている記憶部と、
    前記アプリケーションプログラムにしたがって制御処理を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記通信部によって電子機器に要求信号を送信し、
    前記要求信号にしたがって前記電子機器が送信した、前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記通信部が受信した場合、判定機器に前記判定対象データを送信し、
    前記判定機器からの前記判定対象データに対する判定結果を受信する、
    通信機器。
  9. 通信部と、
    撮像部と、
    アプリケーションプログラムが記憶されている記憶部と、
    前記アプリケーションプログラムにしたがって制御処理を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    電子機器に対する要求操作にしたがって前記電子機器の表示部に表示された識別子であって、前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを示す識別子が前記撮像部により撮影された場合、判定機器に前記判定対象データを送信し、
    前記判定機器からの前記判定対象データに対する判定結果を受信する、
    通信機器。
  10. 電子機器と、判定機器とを備え、
    前記電子機器は、
    通信機器と通信する電子機器通信部と、
    前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とを記憶する電子機器記憶部と、
    電子機器制御部と、を備え、
    前記電子機器制御部は、
    前記通信機器から要求信号を受信した場合、前記電子機器記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求信号に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを、前記通信機器へ送信し、
    前記判定機器は、
    前記通信機器と通信する判定機器通信部と、
    第1電子機器の第1識別情報と、前記第1電子機器に関する第1要求回数情報とを対応付けて記憶している判定機器記憶部と、
    判定機器制御部と、を備え、
    前記判定機器制御部は、
    前記通信機器を介して、或る電子機器の識別情報と、前記或る電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記判定機器通信部が受信した場合、前記或る電子機器の識別情報及び前記或る電子機器に関する要求回数情報の少なくとも一方と、前記第1識別情報及び前記第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する、
    ように構成された判定システム。
  11. 電子機器と、判定機器とを備え、
    前記電子機器は、
    表示部と、
    前記電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報とを記憶する電子機器記憶部と、
    電子機器制御部と、を備え、
    前記電子機器制御部は、
    操作者により前記電子機器に関する要求操作を受け付けた場合、前記電子機器記憶部に記憶された前記識別情報と、今回の要求操作に応じてインクリメントされた要求回数を示す前記識別情報の要求回数情報とを含む判定対象データを示す識別子を、前記表示部に表示させ、
    前記判定機器は、
    前記識別子の読み取り機能を備えた通信機器と通信する判定機器通信部と、
    第1電子機器の第1識別情報と、前記第1電子機器に関する第1要求回数情報とを対応付けて記憶している判定機器記憶部と、
    判定機器制御部と、を備え、
    前記判定機器制御部は、
    前記通信機器による前記識別子の読み取りに基づき、前記通信機器を介して、或る電子機器の識別情報と、前記或る電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを前記判定機器通信部が受信した場合、前記或る電子機器の識別情報及び前記或る電子機器に関する要求回数情報の少なくとも一方と、前記第1識別情報及び前記第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する、
    ように構成された判定システム。
  12. コンピュータにより、
    通信機器を介して、電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを通信部が受信した場合、前記識別情報及び前記要求回数情報の少なくとも一方と、記憶部に記憶されている第1電子機器の第1識別情報及び前記第1電子機器に関する第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定する、
    判定方法。
  13. コンピュータに、
    通信機器を介して、電子機器の識別情報と、前記電子機器に関する要求回数情報と、を含む判定対象データを通信部が受信した場合、前記識別情報及び前記要求回数情報の少なくとも一方と、記憶部に記憶されている第1電子機器の第1識別情報及び前記第1電子機器に関する第1要求回数情報の少なくとも一方と、に基づき、前記電子機器が前記第1電子機器であるかどうかを判定させる、
    プログラム。
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