JP2022052310A - Clutch operation assisting device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、クラッチ操作補助装置に関するものである。 The present invention relates to a clutch operation assisting device.
手動変速機を備える車両において車両を円滑に発進させるには、運転者がクラッチペダルとアクセルペダルとを同時に操作して、エンジンの出力を調整しながらクラッチを接続させる操作をする必要がある。そして、車両の発進時に運転者が急なクラッチを接続させる操作をした場合には、車両の飛び出しやエンジンストール等の不具合が生じてしまうおそれがある。 In order to start the vehicle smoothly in a vehicle equipped with a manual transmission, it is necessary for the driver to operate the clutch pedal and the accelerator pedal at the same time to connect the clutch while adjusting the output of the engine. If the driver suddenly engages the clutch when the vehicle starts, problems such as the vehicle popping out and the engine stall may occur.
特許文献1には、クラッチの連動系にクラッチを接続する方向に緩衝作用をする油圧緩衝装置を設けた車両用クラッチ操作補助装置が開示されている。運転者がクラッチペダルを急に離した場合、オイルシリンダの後室から前室に移行する油が逆止弁を通らずに固定絞りを通るために、クラッチペダルと連動するピストンの戻りを減速することができ、クラッチペダルと連動ワイヤを介して接続されたクラッチを静かに接続することができる。 Patent Document 1 discloses a clutch operation assisting device for a vehicle provided with a hydraulic buffering device that acts as a buffering agent in a direction in which a clutch is connected to an interlocking system of the clutch. When the driver suddenly releases the clutch pedal, the oil that moves from the rear chamber to the front chamber of the oil cylinder passes through the fixed throttle without passing through the check valve, so the return of the piston that works with the clutch pedal is decelerated. It is possible to quietly connect the clutch pedal and the clutch connected via the interlocking wire.
特許文献2には、クラッチペダルの踏込解除時にレリーズフォークのクラッチ接続方向の揺動速度を緩速度に調整するアシスト機構を有するエンスト防止装置が開示されている。クラッチペダルの踏込を急に解除すると、2モーションバルブが閉成状態に切換わり、エアー抜きがオリフィスのみによって行われることで、シリンダ部の移動速度が急激に弱められる。したがって、エンジン側とトランスミッション側がスムーズに接続されて、エンジンストールが生じることなくスムーズな発進をすることができる。 Patent Document 2 discloses an engine stall prevention device having an assist mechanism for adjusting the swing speed of the release fork in the clutch connection direction to a slow speed when the clutch pedal is depressed. When the clutch pedal is suddenly released, the two-motion valve is switched to the closed state, and the air is bleeding only by the orifice, so that the moving speed of the cylinder portion is sharply weakened. Therefore, the engine side and the transmission side are smoothly connected, and a smooth start can be performed without causing an engine stall.
しかしながら、特許文献1や特許文献2では、クラッチペダルとクラッチ機構とがワイヤを介して接続され、クラッチペダルとクラッチ機構との間の経路とは別系統で、車両用クラッチ操作補助装置やエンスト防止装置が配設されているために、構成が複雑化してしまうという問題がある。 However, in Patent Document 1 and Patent Document 2, the clutch pedal and the clutch mechanism are connected via a wire, and the system is separate from the path between the clutch pedal and the clutch mechanism. Since the device is arranged, there is a problem that the configuration becomes complicated.
本発明は、上述したように問題点に鑑みてなされたものであり、運転者のクラッチ操作を容易にするクラッチ操作補助装置を提供することと、簡易な構成で運転者のクラッチ操作を補助できるようにすることを目的とする。 The present invention has been made in view of the problems as described above, and it is possible to provide a clutch operation assisting device that facilitates the driver's clutch operation and to assist the driver's clutch operation with a simple configuration. The purpose is to do so.
本発明は、作動油の油圧を用いてクラッチを接続させるときの運転者のクラッチ操作を補助するクラッチ操作補助装置であって、作動油の流路に配置されていることを特徴とする。 The present invention is a clutch operation assisting device that assists the driver in clutch operation when the clutch is engaged by using the hydraulic pressure of the hydraulic oil, and is characterized by being arranged in the flow path of the hydraulic oil.
本発明によれば、簡易な構成で運転者のクラッチ操作を補助することができる。 According to the present invention, it is possible to assist the driver in clutch operation with a simple configuration.
本発明に係る実施形態は、作動油の油圧を用いてクラッチ30を接続させるときのクラッチ操作を補助するクラッチ操作補助装置であって、作動油の流路に配置されていることを特徴とする。作動油の油圧を用いてクラッチ30が接続させる場合において、クラッチ操作補助装置を作動油の流路に配置したことで、作動油の流路とは別途に配置するよりも簡易な構成で運転者のクラッチ操作を補助することができる。
The embodiment according to the present invention is a clutch operation assisting device that assists the clutch operation when the
以下、本発明に係るクラッチ操作補助装置について図面を参照して説明する。
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例に係るクラッチ操作補助装置を備えた車両100の一部の構成を示す概略図である。
車両100は、エンジン10、変速機(手動変速機)20、クラッチ30、クラッチペダル40、油圧回路部50、制御部70を有する。なお、車両100は、その他に一般的な車両が備える装置を有しており、当該装置の図示および説明を省略する。
Hereinafter, the clutch operation assisting device according to the present invention will be described with reference to the drawings.
(First Example)
FIG. 1 is a schematic view showing a partial configuration of a
The
まず、クラッチ30について説明する。クラッチ30は、エンジン10と変速機20との間に位置し、接続したり切断したりすることで、エンジン10の動力を変速機20に伝達したり遮断したりする。具体的には、クラッチ30は、接続されることでエンジン10のクランク軸11の回転を変速機20の入力軸21に伝達し、切断されることでエンジン10のクランク軸11の回転を変速機20の入力軸21に伝達することを遮断する。なお、図1に示すクラッチ30の状態は、運転者がクラッチペダル40を踏み込んでいない状態、すなわちクラッチ30を接続した状態であって、エンジン10のクランク軸11の回転を変速機20の入力軸21に伝達できる状態である。
First, the
クラッチ30は、レリーズフォーク31、レリーズベアリング33、ダイヤフラムスプリング34、プレッシャプレート35、クラッチディスク36等を有する。
レリーズフォーク31は、変速機ケース(図示せず)に軸支された揺動軸32と一体化されており、揺動軸32を中心にして揺動可能である。さらに、揺動軸32は、一体で回動するアーム(図示せず)を有する。アームは、後述するオペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55の先端と常に接するようにリターンスプリング(図示せず)により付勢されている。アームはプッシュロッド55に押されて揺動し、その動きはレリーズフォーク31に伝達されてレリーズフォーク31が揺動する。
The
The release fork 31 is integrated with a
レリーズベアリング33は、変速機20の入力軸21が挿通される変速機ケースの円筒部(図示せず)の外周に取り付けられ、入力軸21の軸方向に沿って摺動可能である。レリーズベアリング33は、変速機20側の端面がレリーズフォーク31の先端部と接している。レリーズベアリング33は、レリーズフォーク31の動きによって、入力軸21の軸方向に移動する。
The release bearing 33 is attached to the outer periphery of a cylindrical portion (not shown) of the transmission case through which the
ダイヤフラムスプリング34は、円盤状の弾性部材であり、クラッチカバー(図示せず)に取付けられている。クラッチカバーはフライホイール12に取付けられており、ダイヤフラムスプリング34は変速機20の入力軸21の周りに回転可能である。ダイヤフラムスプリング34は、内周縁がレリーズベアリング33のエンジン10側の端面と接すると共に、外周縁がプレッシャプレート35と接しており、プレッシャプレート35をエンジン10側に押圧している。また、ダイヤフラムスプリング34は、内周縁と外周縁との間を支点として反転可能である。
The
プレッシャプレート35は、クラッチカバーに取付けられた環状の部材であり、変速機20の入力軸21の周りに回転可能である。また、プレッシャプレート35は、入力軸21の軸方向に沿って移動可能である。ダイヤフラムスプリング34がプレッシャプレート35を押圧することで、プレッシャプレート35はエンジン10側(フライホイール12側)に移動する。そして、プレッシャプレート35はクラッチディスク36をエンジン10側(フライホイール12)に押圧している。
The
クラッチディスク36は、プレッシャプレート35とフライホイール12との間に配置されている。クラッチディスク36は、変速機20の入力軸21と一体で回動する。また、クラッチディスク36は、入力軸21とスプライン嵌合しており、入力軸21の軸方向に沿って摺動可能である。クラッチペダル40が踏み込まれていない状態では、プレッシャプレート35がクラッチディスク36を押圧することで、クラッチディスク36はプレッシャプレート35とフライホイール12とによって強固に挟持され、駆動力が伝達される。
図1に示すようなクラッチ30の状態、具体的にはクラッチディスク36がプレッシャプレート35とフライホイール12とによって強固に挟持されている状態では、クラッチディスク36がフライホイール12と一体で回転するために、エンジン10のクランク軸11の回転はフライホイール12、クラッチディスク36を介して変速機20の入力軸21に伝達される。
The
In the state of the
次に、運転者によるクラッチペダル40を踏み込む操作に応じたクラッチ30の動作について説明する。運転者は、エンジン10を始動したり、変速機20のシフト位置(変速段)を変更したりするために、クラッチ30を切断したい場合にはクラッチペダル40を踏み込む。図1に示す矢印A1のように、運転者がクラッチペダル40を踏み込むことで、油圧回路部50内の作動油の油圧によって、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が矢印A2のように進出して、レリーズフォーク31のアームを押圧する。
Next, the operation of the
レリーズフォーク31の先端部は、アームがプッシュロッド55により押圧されることに応じて揺動軸32を中心にしてエンジン10側に向かって揺動する。レリーズベアリング33は、レリーズフォーク31の揺動で押されて入力軸21の軸方向に沿ってエンジン10側に摺動し、ダイヤフラムスプリング34を押圧する。図1に示す破線のように、ダイヤフラムスプリング34は、レリーズベアリング33の押圧によって内周縁と外周縁との間を支点として反転する様に弾性変形する。このとき、ダイヤフラムスプリング34の外周縁が変速機20側に向かって移動する。したがって、ダイヤフラムスプリング34によるプレッシャプレート35に対する押圧が解除される。プレッシャプレート35に対する押圧が解除されることに応じて、クラッチディスク36に対するプレッシャプレート35とフライホイール12とによる強固な挟持が解放される。このようにクラッチディスク36に対するプレッシャプレート35とフライホイール12とによる強固な挟持が解放された状態が、クラッチ30を切断した状態である。
The tip of the release fork 31 swings toward the
クラッチ30を切断した状態では、フライホイール12がクラッチディスク36に回転を伝達することができずに空転することで、エンジン10のクランク軸11の回転は変速機20の入力軸21に伝達されずに遮断される。クラッチ30を切断した状態では、運転者はエンジン10を始動したり、変速機20のシフト位置(変速段)を変更したりする操作を問題なく行うことができる。
In the state where the clutch 30 is disengaged, the
次に、運転者によるクラッチペダル40の踏み込みを解除する操作に応じたクラッチ30の動作について説明する。運転者は、車両を発進させたり、変更後の変速段にて車両を走行させたりするために、クラッチ30を接続したい場合にクラッチペダル40の踏み込みを解除する。図1に示す矢印B1のように、運転者がクラッチペダル40の踏み込みを解除することでクラッチペダル40がリターンスプリングの付勢力により元の位置に戻るように移動し、マスターシリンダ51が作り出す油圧が減少し、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55によるレリーズフォーク31のアームへの押圧力が減少する。
Next, the operation of the clutch 30 in response to the operation of releasing the depression of the
レリーズベアリング33は、レリーズフォーク31のアームへの押圧力が減少することに応じて、ダイヤフラムスプリング34への押圧力が減少する。ダイヤフラムスプリング34は、レリーズベアリング33からの押圧力が減少することに応じて、自身の弾性力により、図1に示す実線のように、内周縁が変速機20側に向かい、外周縁がエンジン10側に向かって変形する。レリーズベアリング33は、ダイヤフラムスプリング34の内周縁が変速機20側に向かって移動することに応じて入力軸21の軸方向に沿って変速機20側に摺動する。レリーズフォーク31の先端部は、レリーズベアリング33の摺動およびリターンスプリングの付勢力に応じて揺動軸32を中心に変速機20側に向かって揺動する。図1に示す矢印B2のように、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55は、レリーズフォーク31の揺動に応じてアームによって押圧されて後退する。また、ダイヤフラムスプリング34は、自身の弾性力により、外周縁がエンジン10側に向かって移動し、プレッシャプレート35を押圧することで、クラッチディスク36がプレッシャプレート35とフライホイール12とによって挟持される。このようにクラッチディスク36に対してプレッシャプレート35とフライホイール12とが接近することにより再び挟持されることで、クラッチ30を接続することができる。
In the release bearing 33, the pressing force on the
ここで、クラッチ30を急に接続させると不具合が発生する。急に接続とは、すなわちクラッチ30の接続速度が速い場合であって、必要な半クラッチ状態(滑り状態)を経ずに、急激にフライホイール12とクラッチディスク36が同じ回転数になることである。発生する不具合は、エンジン回転数が大きい場合はフライホイール12の回転がクラッチディスク36を介して入力軸21に急に伝達されるために車両が飛び出してしまう。つまり、エンジンの駆動力が比較的大きい為、クラッチ30を介して伝えられた比較的強力な駆動力が作用して車両が急激に動くことになる。一方、エンジン回転数が小さい場合は車両(車体)を急激に動くほどの力を発生していないので、入力軸21を回転させることができず逆に入力軸21によってその回転が止められるためにエンジンストールが生じてしまう。つまり、エンジンの駆動力が比較的小さい為、クラッチ30を介して伝えられた車体の慣性力に起因する回転を止めようとする力が作用して、エンジンの回転が止まることになる。なお、本説明における「回転数」は、正確には回転速度を意図している。
Here, if the clutch 30 is suddenly connected, a problem will occur. Sudden connection means that the connection speed of the clutch 30 is high, and the
クラッチ操作補助装置を備えていない車両でクラッチ30を接続する場合、運転者は意図する発進/加速を達成するために、アクセルペダルの踏み込み量を調整すると共に、エンジン10の回転状態を考慮してクラッチペダル40を踏み込んだ状態から踏み込む力を徐々に弱めてクラッチペダル40を踏み込まない状態の位置に戻す操作(踏み込みを解除する操作)を行う必要がある。特に、クラッチペダル40の操作は、ダイヤフラムスプリング34が復元して元の位置に戻ろうとするときの力に抗して左足で行なう必要があり、さらに、クラッチディスク36とプレッシャプレート35が当接しない範囲は早い操作(クラッチペダルの動き)をして、無駄な時間を削減した操作が要求される。このような操作によって、クラッチ30の接続速度を遅くすることができ、円滑に車両を発進させたり、シフト変更後でも円滑に車両を走行させたりすることができる。不慣れな運転者は、上述したアクセルペダルの操作やクラッチペダル40の操作を習得する必要があり、習得するのに時間が掛かってしまう。
When the clutch 30 is connected in a vehicle not equipped with a clutch operation assisting device, the driver adjusts the amount of depression of the accelerator pedal in order to achieve the intended start / acceleration, and also considers the rotational state of the
本実施例の車両100は、運転者がクラッチペダル40を踏み込んだ状態から急に踏み込みを解除した場合であっても、車両の飛び出しやエンジンストール等の不具合を抑制するようにクラッチ操作を補助するクラッチ操作補助装置を備える。ここで、クラッチ操作を補助するとは、クラッチ30を接続するときに、あたかも熟練した運転者が操作を行ったかのように、クラッチ30を緩やかに接続することをいう。本実施例のクラッチ操作補助装置は、油圧回路部50に設けられ、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が後退するときの速度を制御することでクラッチ30の接続速度を調整し、車両の飛び出しやエンジンストール等の不具合を抑制する。運転者は細心の注意を要するクラッチペダル40の操作から解放され、アクセルペダルの踏み込み操作をしてエンジン10の回転状態を調整することに集中することができる。
The
次に、油圧回路部50について具体的に説明する。
油圧回路部50は、マスターシリンダ51、オペレーティングシリンダ54、流路部56、流量調整部59、分岐流路62、分岐側の流量調整部63、蓄圧器65、検知部66を有する。なお、クラッチ操作補助装置は、流量調整部59、分岐側の流量調整部63、蓄圧器65、検知部66、制御部70等を含んで構成される。
Next, the
The
マスターシリンダ51は、ピストン52がクラッチペダル40に連結して構成される。マスターシリンダ51は、クラッチペダル40が踏み込まれたときの踏力を油圧に変換し、作動油をオペレーティングシリンダ54に向かって流動させる。また、マスターシリンダ51は、リザーバ53を有する。リザーバ53は、マスターシリンダ51に作動油を供給する。
The
オペレーティングシリンダ54は、プッシュロッド55がクラッチ30のレリーズフォーク31のアームに接するように構成される。オペレーティングシリンダ54は、マスターシリンダ51から流動された作動油によりプッシュロッド55を進出させる。
The operating
流路部56は、マスターシリンダ51とオペレーティングシリンダ54との間で作動油が流動するための流路である。流路部56は、マスターシリンダ51とオペレーティングシリンダ54との間に配設される第1の流路57と、リザーバ53を介してマスターシリンダ51とオペレーティングシリンダ54との間に配設される第2の流路58とを有する。第1の流路57は、マスターシリンダ51とオペレーティングシリンダ54とを連通させる。なお、第1の流路57は、作動油の油圧を用いてクラッチ30の断接を操作する場合において既存の構成である。第2の流路58は、リザーバ53とオペレーティングシリンダ54とを連通させる。
The
流量調整部59は、流路部56上に配置され、流路部56を流動する作動油の流量を調整する。流量調整部59は、第1の電磁弁60と第2の電磁弁61とを有する。第1の電磁弁60は第1の流路57に配置されるアクチュエータである。第2の電磁弁61は第2の流路58に配置されるアクチュエータである。ここでは、第1の電磁弁60は第1の流量調整部の一例に対応し、第2の電磁弁61は第2の流量調整部の一例に対応する。第1の電磁弁60は、作動油が抵抗なく流動できる連通位置と、オリフィスによって作動油が流動しにくくなる抵抗位置とに切替え可能である。図1に示すように、通常状態の第1の電磁弁60は、作動油が抵抗なく流動できる連通位置に設定されている。第2の電磁弁61は、作動油が流動できない遮断位置と、作動油が抵抗なく流動できる連通位置とに切替え可能である。図1に示すように、通常状態の第2の電磁弁61は、作動油が流動できない遮断位置に設定されている。
The flow
分岐流路62は、流路部56(第2の流路58)から分岐した流路である。
分岐側の流量調整部63は、分岐流路62上に配置され、分岐流路62を流動する作動油の流量を調整する。分岐側の流量調整部63は、アクチュエータである分岐側の電磁弁64である。分岐側の電磁弁64は、分岐側の流量調整部の一例に対応する。分岐側の電磁弁64は、作動油が抵抗なく流動できる連通位置と作動油が流動できない遮断位置とに切替え可能である。図1に示すように、通常状態の分岐側の電磁弁64は、作動油が抵抗なく流動できる連通位置に設定されている。
蓄圧器65は、分岐流路62から作動油が流入することで油圧を蓄圧して、必要に応じて分岐流路62に作動油を作用(圧油の供給)させることで流路部56の油圧を調整する。蓄圧器65は、油圧源の一例に対応する。なお、蓄圧器65には、マスターシリンダ51に起因する油圧が蓄圧されるように構成しているが、別途設けられるオイルポンプから油(油圧)が供給されてもよい。
The
The flow
The
検知部66は、第1の流路57の油圧、具体的にはマスターシリンダ51と第1の電磁弁60との間の作動油の油圧を検知する。検知部66は、圧力計によって作動油の油圧を測定することで油圧を検知する。
The
図1に示す油圧回路部50は、クラッチ30が接続されている状態であり、この状態から運転者によってクラッチペダル40が踏み込まれることで、マスターシリンダ51からの作動油が第1の流路57を経由してオペレーティングシリンダ54に向かって流動する。このとき、第1の電磁弁60は連通位置であるために、作動油は抵抗なく第1の電磁弁60を通過して第1の流路57を流動する。作動油がオペレーティングシリンダ54に流入することで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が進出するので、クラッチ30が切断される。なお、第2の電磁弁61は遮断位置であるために、第1の流路57の作動油が第2の流路58を通過して流れること、つまり、第1の流路57の油圧が第2の流路58を経由して抜けてしまうことが抑制されている。そして、オペレーティングシリンダ54からの作動油が第2の流路58を経由してリザーバ53に向かって流動することはない。
The
また、運転者によってクラッチペダル40が踏み込まれることで、マスターシリンダ51の作動油が分岐流路62を経由して蓄圧器65にも向かって流動する。このとき、分岐側の電磁弁64は連通位置であるために、作動油は抵抗なく分岐側の電磁弁64を流動する。作動油が蓄圧器65に向かって流動することで、蓄圧器65が蓄圧する。なお、制御部70は、クラッチペダル位置を検知するセンサから出力される信号に基づいて、クラッチペダル40の踏み込みが完了したと判定した場合には分岐側の電磁弁64に対して遮断位置に切替える制御信号を出力する。分岐側の電磁弁64は連通位置から遮断位置に切替えることで、蓄圧器65は蓄圧した状態を維持することができる。また、蓄圧器65に油圧を検知する検知部を設け、蓄圧器65の油圧が低下した時であってクラッチペダル40が踏み込まれた時に、分岐側の電磁弁64を連通位置にして蓄圧器65に油圧を蓄圧してもよい。
Further, when the
図2は、制御部70に入出力される信号の一例を示す図である。
制御部70は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)が用いられる。制御部70は、CPU、メモリを有し、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより運転者のクラッチ操作を補助する制御を行う。
FIG. 2 is a diagram showing an example of signals input / output to / from the
For the
制御部70には、各種センサからの信号が入力される。具体的に、制御部70には、エンジン回転数、車速、クラッチ回転数、シフト位置、クラッチペダル位置、アシスト設定スイッチ位置等の各種信号が入力される。
図2に示す「エンジン回転数」は、フライホイール12の回転数に関する信号である。フライホイール12の回転数は、クランク軸11の回転数と同じである。エンジン回転数を検知するセンサは、エンジン回転数の信号を制御部70に出力する。
図2に示す「車速」は、車両100の速度に関する信号である。車速を検知するセンサは、車速の信号を制御部70に出力する。このように車速を検知するのは、制御部70が車両100が停止状態であるか走行状態であるかを判定するためである。車両が走行状態では、停止状態に比べて、乗員が飛出しを感じにくく、変速段も異なって車体に作用する駆動力も小さくなることから、クラッチ30の接続速度が速くても車両100の飛び出しが抑制される。また、走行中であれば入力軸21は回転している為、エンジンストール等の可能性は低減される。したがって、制御部70は車両が停止状態と走行状態とでクラッチ操作の補助を実行するか否かを判定するときの所定の設定値を変更して設定することができる。
Signals from various sensors are input to the
The "engine speed" shown in FIG. 2 is a signal relating to the speed of the
The "vehicle speed" shown in FIG. 2 is a signal relating to the speed of the
図2に示す「クラッチ回転数」は、入力軸21あるいはクラッチディスク36の回転数に関する信号である。クラッチ回転数を検知するセンサは、クラッチ回転数の信号を制御部70に出力する。以下では、クラッチ回転数がクラッチディスク36の回転数として説明するが、クラッチ回転数は入力軸21の回転数であってもよい。
図2に示す「シフト位置」は、運転者がシフトレバーを操作することで変速機20に設定されるシフトの位置に関する信号である。つまり、シフト位置は、運転者の操作によって変速機20に設定された変速段の状態である。シフト位置を検知するセンサは、シフト位置の信号を制御部70に出力する。このようにシフト位置を検知するのは、制御部70はシフト位置がニュートラルである場合にはクラッチ操作を補助しないように制御するためである。なお、変速段に応じてエンジンの駆動力による影響が異なることから、変速段に応じてクラッチ操作の補助を異なる様に制御してもよい。
The "clutch rotation speed" shown in FIG. 2 is a signal relating to the rotation speed of the
The “shift position” shown in FIG. 2 is a signal relating to the shift position set in the
図2に示す「クラッチペダル位置」は、運転者により踏み込まれたり踏み込みが解除されたりすることで操作されるクラッチペダル40の位置に関する信号である。クラッチペダル位置を検知するセンサは、クラッチペダル位置の信号を制御部70に出力する。このようにクラッチペダル位置を検知するのは、制御部70はクラッチペダル40が踏み込まれていない場合にはクラッチ操作を補助しないように制御するためである。クラッチペダル位置を検知するセンサには、ストロークセンサを用いることができる。ストロークセンサを用いれば、クラッチペダル40がどの位置まで踏み込まれているか検知することができる。簡易的には、所定の踏み込み量以上にクラッチペダル40が踏み込まれていることを検知するスイッチを用いることができる。
なお、図1に示す検知部66が、圧力計を用いて検知した圧力の信号を制御部70に出力し、制御部70は検知された圧力に応じてクラッチペダルの操作を判定することができる。
The "clutch pedal position" shown in FIG. 2 is a signal relating to the position of the
The
図2に示す「アシスト設定スイッチ」は、運転者により選択されたアシスト設定スイッチのレベル位置に関する信号である。ここで、アシスト設定スイッチとは、クラッチ操作を補助するレベルを運転者が例えばレベル0~レベル3のうち任意のレベルに設定することができるスイッチであり、例えば運転席に設けられる。制御部70はレベルに応じて、クラッチ操作の補助度合い、および、クラッチ30の接続速度のうち少なくとも何れか一方を制御する。以下では、制御部70がアシスト設定スイッチのレベルに応じてクラッチ操作の補助度合いを制御する場合を取り上げて説明する。
制御部70は、レベル0である場合にはクラッチ操作を補助しないように制御する。制御部70は、レベル1以上である場合にはレベルが高いほどクラッチ操作の補助度合いを増加させる。また、制御部70は、レベル3である場合であってエンジンストールが生じる可能性がある場合には、更にエンジンストールを回避する制御を行う。なお、具体的な制御部70による処理については後述する。
The “assist setting switch” shown in FIG. 2 is a signal relating to the level position of the assist setting switch selected by the driver. Here, the assist setting switch is a switch that allows the driver to set a level for assisting the clutch operation to any level from, for example, level 0 to level 3, and is provided in the driver's seat, for example. The
The
制御部70は、各種センサからの信号に基づいて、アクチュエータを制御する制御信号を出力する。具体的に、制御部70は、第1の電磁弁60における連通位置と抵抗位置とを切替えるための信号、第2の電磁弁61における遮断位置と連通位置とを切替えるための信号、分岐側の電磁弁64における連通位置と遮断位置とを切替えるための信号を出力する。第1の電磁弁60、第2の電磁弁61、分岐側の電磁弁64は、制御部70からの制御信号に基づいて動作する。
The
次に、クラッチ操作補助装置が運転者のクラッチ操作を補助する具体的な処理について図3を参照して説明する。図3は、クラッチ操作補助装置による処理の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、制御部70のCPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
S10では、制御部70は、入力されたシフト位置の信号に基づいて、シフト位置がニュートラルではないか否かを判定する。シフト位置がニュートラルではない場合にはS11に進み、シフト位置がニュートラルである場合にはシフト位置がニュートラル以外になるまで待機する。このようにシフト位置がニュートラルである場合には、制御部70はクラッチ操作を補助しないように制御する。
Next, a specific process in which the clutch operation assisting device assists the driver's clutch operation will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a flowchart showing an example of processing by the clutch operation assisting device. The flowchart of FIG. 3 is realized by the CPU of the
In S10, the
S11では、制御部70は、アシスト設定スイッチのレベル位置の信号に基づいて、アシスト設定スイッチのレベルがレベル0ではないか否かを判定する。レベル0ではない場合、すなわちレベル1~3である場合にはS12に進み、レベル0である場合にS10に戻る。このようにレベル0である場合には、制御部70はクラッチ操作を補助しないように制御する。
In S11, the
S12では、制御部70は、クラッチペダル位置の信号に基づいて、クラッチペダル40が踏み込まれているか否かを判定する。クラッチペダル40が踏み込まれている場合にはS13に進み、クラッチペダル40が踏み込まれていない場合にはS10に戻る。このようにクラッチペダル40が踏み込まれていない場合には、制御部70はクラッチ操作を補助しないように制御する。
In S12, the
S13では、制御部70は、クラッチ回転数の信号に基づいて、クラッチディスク36の角加速度が上昇しているか否かを判定する。クラッチディスク36の角加速度が上昇している場合にはS14に進み、上昇していない場合にはS10に戻る。このようにクラッチディスク36の角加速度が上昇していない場合には、制御部70はクラッチ操作を補助しないように制御する。ここで、クラッチディスク36の角加速度が上昇する場合とは、運転者がクラッチペダル40の踏み込みの解除を始めて、クラッチディスク36がプレッシャプレート35とフライホイール12とによって挟持されることで、フライホイール12の回転がクラッチディスク36に伝達され始める場合である。すなわち、運転者がクラッチペダル40の踏み込みを解除することで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55を進出させていた作動油の油圧が減圧されることで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55によるレリーズフォーク31のアームへの押圧が解除され、上述したようにクラッチディスク36に対してプレッシャプレート35とフライホイール12とにより再び挟持されることで、クラッチ30が接続され始める場合である。なお、クラッチディスク36の角加速度が上昇する状況として、変速機がシフトダウンの操作をされた場合も同様に、クラッチディスク36の角加速度が上昇する。しかし、この場合は、シフト位置の情報から容易に判断でき、本願発明が課題とする飛出しやエンジンストールが生じる可能性は少ない為、制御部70はクラッチ操作を補助しないように制御する。
In S13, the
S14は、クラッチ操作の補助を実行するか否かを判断するステップであり、急激な操作が為されたか否かを判断するステップである。
S14では、制御部70は、クラッチ回転数の信号に基づいて、クラッチディスク36の角加速度が所定の設定値(閾値)よりも大きいか否かを判定する。クラッチディスク36の角加速度が所定の設定値よりも大きい場合にはS15でのクラッチ操作を補助する処理に進み、所定の設定値以下の場合にはS15を省略してS16に進む。ここで、所定の設定値とは、クラッチディスク36の角加速度が継続されることで、車両100の飛び出しの不具合が生じる可能性が高くなる値である。また、所定の設定値は、アシスト設定スイッチのレベルが高いほど小さい値が設定される。したがって、アシスト設定スイッチのレベルが高い場合には低い場合よりも小さいクラッチディスク36の角加速度でクラッチ操作を補助する処理に進む。このようにアシスト設定スイッチのレベルに応じてクラッチ操作の補助度合いが異なる。更に、所定の設定値は、車両100が停止状態の場合には走行状態の場合よりも小さい値が設定される。なお、制御部70のメモリには、車両の状態(走行状態、停止状態)と、アシスト設定スイッチのレベルとのうち少なくとも何れかに応じた設定値が記憶されている。
なお、S14では、制御部70は、クラッチディスク36の角加速度と閾値を比較して車両100の飛び出しの可能性を判定しているが、これに代えて、フライホイール12の角加速度と閾値を比較して急激な回転速度の低下からエンジンストールの可能性を判定してもよいし、フライホイール12の回転速度と閾値を比較して、エンジン回転速度の低下からエンジンストールの可能性を判定してもよい。どちらも、エンジンストールの可能性が高いと判定された場合はS15でのクラッチ操作を補助する処理に進み、エンジンストールの可能性が低いと判定された場合はS15を省略してS16に進む。
S14 is a step of determining whether or not to execute the assist of the clutch operation, and is a step of determining whether or not a sudden operation has been performed.
In S14, the
In S14, the
S15では、制御部70は、クラッチ操作の補助を実行する。
具体的には、制御部70は、急激な操作を検知することで第1の電磁弁60を連通位置から抵抗位置に切替える。第1の電磁弁60が抵抗位置になることで、オペレーティングシリンダ54から第1の流路57を流動してマスターシリンダ51に向かう作動油の流量が低下する。したがって、運転者がクラッチペダル40の踏み込みを急に解除したとしても、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が後退するときの速度(図1に示す矢印B2方向の速度)を遅くでき、結果としてクラッチ30の接続速度を遅くすることができる。
In S15, the
Specifically, the
また、制御部70は、第2の電磁弁61の遮断位置と連通位置との切替えをデューティ制御することで、オペレーティングシリンダ54から第2の流路58を経由してリザーバ53に向かって流動する作動油の流量を調整する。第2の電磁弁61は、オペレーティングシリンダ54を減圧させる減圧用の電磁弁として機能する。このように、オペレーティングシリンダ54からリザーバ53に向かって流動する作動油の流量を調整することで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が後退するときの速度を調整することができ、結果としてクラッチ30の接続速度を調整することができる。
なお、第1の電磁弁60が抵抗位置に切替えられると第1の流路57を流動してマスターシリンダ51に向かう作動油の流量が低下するが、リザーバ53からマスターシリンダ51に作動油が供給されてクラッチペダル40は元の位置に戻ることができる。この場合、第2の電磁弁61を連通位置にすることで、オペレーティングシリンダ54から第2の流路58を経由してリザーバ53に作動油を戻すことができる。
Further, the
When the
また、制御部70は、分岐側の電磁弁64の遮断位置と連通位置との切替えを必要に応じてデューティ制御することで、蓄圧器65に蓄えられた作動油を分岐流路62および流路部56を経由してオペレーティングシリンダ54に向かって流動させるときの流量を調整する。分岐側の電磁弁64は、オペレーティングシリンダ54を昇圧させる昇圧用の電磁弁として機能する。このように、蓄圧器65からオペレーティングシリンダ54に向かって流動する作動油の流量を調整することで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が後退するときの速度を調整することができ、結果としてクラッチ30の接続速度を調整することができる。
Further, the
なお、制御部70は、アシスト設定スイッチのレベルがレベル1あるいはレベル2である場合には、クラッチ30を接続するときのエンジン回転数が小さいことによりエンジンストールが生じる可能性があったとしても、クラッチ30を接続する処理を継続させることでエンジンストールを許容する。
一方、制御部70は、アシスト設定スイッチのレベルがレベル3である場合には、クラッチ30を接続するときのエンジン回転数が所定の回転数以下である場合には、エンジンストールを生じないように制御する。具体的には、制御部70は、第2の電磁弁61を遮断位置に切替えると共に、分岐側の電磁弁64を連通位置に切替える。したがって、蓄圧器65に蓄えられた作動油が分岐流路62および流路部56を経由してオペレーティングシリンダ54に向かって流動することで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が進出するので、クラッチ30が切断され、エンジンストールが回避される。なお、制御部70は、アシスト設定スイッチのレベルがレベル3である場合には、クラッチ30を接続するときのエンジン回転数を上昇させることによりエンジンストールが回避されるようにしてもよい。
When the level of the assist setting switch is level 1 or level 2, the
On the other hand, the
また、制御部70は、クラッチ操作の補助を実行している状態において、クラッチペダル位置の信号に基づいて、クラッチペダル40が再び踏み込まれたか否かを判定する。具体的には、検知部66がマスターシリンダ51と第1の電磁弁60との間を流動する作動油の圧力を検知し、制御部70は検知された圧力が所定値よりも大きい場合にクラッチペダル40が再び踏み込まれたと判定する。クラッチ操作の補助を実行している状態とは、第1の電磁弁60が抵抗位置であり、踏込が解除されてクラッチペダル40が戻っている状態である。制御部70は、この様な状態でクラッチペダル40が再び踏み込まれた場合には、クラッチ操作の補助を終了するように制御し、図3のフローチャートの処理を終了する。具体的には、制御部70は、第1の電磁弁60を抵抗位置から連通位置に切替え、第2の電磁弁61を遮断位置に切替え、分岐側の電磁弁64を連通位置に切替える。このように、クラッチ操作の補助を終了させるのは、第1の電磁弁60が抵抗位置のままでは、マスターシリンダ51からの作動油をオペレーティングシリンダ54に向かって流動させ難くなり、クラッチペダル40が再び踏み込むのに障害が生じるためである。第1の電磁弁60を連通位置に切替えることで、マスターシリンダ51から作動油を第1の流路57を経由してオペレーティングシリンダ54に向かって流動させ易くして、クラッチペダル40を再び踏み込むことができるようにして、クラッチ30を切断できるようにする。
また、制御部70がマスターシリンダ51と第1の電磁弁60との間を流動する作動油の圧力に基づいてクラッチペダル40の踏み込みを判定するのは、クラッチペダル40が再び踏み込まれたことを迅速に判定するためである。クラッチペダル40が再び踏み込まれたことを迅速に判定することで、クラッチ操作の補助を直ぐに終了させて、クラッチペダル40の踏み込みによりクラッチ30を切断できるようにする。
一方、制御部70は、クラッチ操作の補助を実行している間、クラッチペダル40が再び踏み込まれなかった場合には、クラッチ操作の補助を継続して実行する。
Further, the
Further, the
On the other hand, if the
なお、運転者がクラッチペダル40を踏み込んだ状態から緩やかに踏み込みを解除した場合、すなわち上述したS14においてクラッチディスク36の角加速度が所定の設定値(閾値)以下の場合には、制御部70はS15におけるクラッチ操作の補助を実行しない。ここでクラッチ操作の補助を実行しないとは、制御部70が第1の電磁弁60、第2の電磁弁61、分岐側の電磁弁64を制御することなく、クラッチ30が切断されたときの切替え位置を維持する。具体的には、制御部70は、第1の電磁弁60を連通位置に維持し、第2の電磁弁61を遮断位置に維持し、分岐側の電磁弁64を遮断位置に維持する。したがって、運転者がクラッチペダル40の踏み込みを解除することで、オペレーティングシリンダ54から第1の流路57を経由してマスターシリンダ51に向かって作動油が流動することで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55を進出させていた作動油の油圧が減圧され、クラッチ30が接続される。
When the driver gently depresses the
図3のフローチャートに戻り、S16では、制御部70は、エンジン回転数の信号およびクラッチ回転数の信号に基づいて、フライホイール12の回転数とクラッチディスク36の回転数が同じであるか否かを判定する。フライホイール12の回転数とクラッチディスク36の回転数とが異なる場合にはクラッチ30が接続されている途中であるためにS14に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、フライホイール12の回転数とクラッチディスク36の回転数が同じである場合にはクラッチ30の接続が完了したために図3のフローチャートの処理を終了する。
Returning to the flowchart of FIG. 3, in S16, the
このように、制御部70は、第1の電磁弁60、第2の電磁弁61、分岐側の電磁弁64を制御して、車両100の飛び出しやエンジンストール等の不具合が生じないクラッチ30の接続速度に調整する。制御部70が、クラッチ30の接続速度に調整することで、運転者のクラッチ操作を補助することができる。
In this way, the
次に、制御部70がクラッチ操作を補助した場合と補助しない場合とで車両100の飛び出しの違いについて図4を参照して説明する。図4は、クラッチ操作を補助した場合と補助しない場合とで違いを説明するためのタイムチャートである。図4(b)~(e)において実線がクラッチ操作を補助した場合を示し、破線がクラッチ操作を補助しない場合を示している。また、T1がクラッチペダル40の踏み込みの解除を始めた時間であり、T2がクラッチ30が接続し始めた時間であり、T3がクラッチ30が接続を完了した時間である。
Next, the difference in pop-out of the
図4(a)はクラッチペダル位置を示すタイムチャートであり、T1で運転者がクラッチペダル40の踏み込みを解除することで、クラッチペダル40が踏み込まれた位置から元の位置に戻るように移動する。
図4(b)はフライホイールの回転数とクラッチディスクの回転数との差分を示すタイムチャートであり、T2でクラッチが接続し始めることで、回転数の差分が徐々に小さくなる。クラッチ操作を補助した場合を示す実線は、クラッチ操作を補助しない場合を示す破線よりも回転数の差分が小さくなり始めるときの勾配が緩やかになる。
FIG. 4A is a time chart showing the clutch pedal position, and when the driver releases the depression of the
FIG. 4B is a time chart showing the difference between the rotation speed of the flywheel and the rotation speed of the clutch disc. When the clutch starts to be engaged at T2, the difference in rotation speed gradually decreases. The solid line indicating the case where the clutch operation is assisted has a gentler gradient when the difference in the number of revolutions begins to be smaller than the broken line indicating the case where the clutch operation is not assisted.
図4(c)はクラッチディスクの角加速度を示すタイムチャートであり、T2でクラッチが接続し始めることで、角加速度が大きくなる。一点鎖線は、S14において設定される所定の設定値である。実線(クラッチ操作を補助した場合)は所定の設定値よりも大きくなることでクラッチ操作の補助が開始されるために、角加速度の上昇が抑制されている。一方、破線(クラッチ操作を補助しない場合)はクラッチ操作を補助しないことで、角加速度が上昇してしまう。 FIG. 4C is a time chart showing the angular acceleration of the clutch disc, and when the clutch starts to be engaged at T2, the angular acceleration becomes large. The alternate long and short dash line is a predetermined set value set in S14. When the solid line (when the clutch operation is assisted) becomes larger than a predetermined set value, the clutch operation assist is started, so that the increase in the angular acceleration is suppressed. On the other hand, the broken line (when the clutch operation is not assisted) does not assist the clutch operation, so that the angular acceleration increases.
図4(d)はアクチュエータの制御信号の値を示すタイムチャートである。実線はクラッチ操作の補助が開始されるためにアクチュエータに制御信号が出力されている。
図4(e)は車両の加速度を示すタイムチャートである。実線はクラッチ操作を補助することでクラッチの接続速度が遅くなり、車両の加速度が抑制されることで、車両の飛び出しを抑制することができる。一方、破線はクラッチ操作を補助しないことで、クラッチの接続速度が遅くならないために、車両の加速度が上昇してしまい、車両の飛び出しが生じてしまう。
FIG. 4D is a time chart showing the values of the actuator control signals. In the solid line, the control signal is output to the actuator because the assist of the clutch operation is started.
FIG. 4 (e) is a time chart showing the acceleration of the vehicle. The solid line assists the clutch operation, which slows down the clutch connection speed and suppresses the acceleration of the vehicle, so that the vehicle can be suppressed from jumping out. On the other hand, since the broken line does not assist the clutch operation, the clutch connection speed does not slow down, so that the acceleration of the vehicle increases and the vehicle pops out.
以上のように、本実施例によれば、クラッチ操作補助装置は運転者によりクラッチペダル40を踏み込んだ状態から急に踏み込みを解除するようなクラッチ操作をした場合には、運転者のクラッチ操作とは別に、車両の飛び出しあるいはエンジンストールを抑制するようにクラッチ30を接続することで運転者によるクラッチ操作を補助する。したがって、運転者の技量に委ねられることなく、車両の飛び出しやエンジンストール等の不具合を抑制することができる。
また、本実施例によれば、作動油の油圧を用いてクラッチを断接操作する構造において、クラッチ操作補助装置を作動油の流路に配置したことで、作動油の流路とは別途に配置するよりも簡易な構成で運転者のクラッチ操作を補助することができる。また、既存の車両にクラッチ操作補助装置を追加する場合であっても、クラッチ30を切断したり接続したりするのに必要な既存の作動油の流路を用いることができるので、初めから設計する場合よりも簡易な設計変更でクラッチ操作補助装置を追加することができる。
As described above, according to the present embodiment, when the clutch operation assisting device performs a clutch operation such that the
Further, according to the present embodiment, in the structure in which the clutch is engaged and disconnected using the hydraulic pressure of the hydraulic oil, the clutch operation assisting device is arranged in the flow path of the hydraulic oil, so that the clutch is separated from the flow path of the hydraulic oil. It is possible to assist the driver's clutch operation with a simpler configuration than the arrangement. Further, even when the clutch operation assisting device is added to the existing vehicle, the existing hydraulic oil flow path required for disengaging or connecting the clutch 30 can be used, so that the design is made from the beginning. It is possible to add a clutch operation assisting device with a simpler design change than when doing so.
また、本実施例によれば、作動油の流路に配置される流量調整部59を有し、流量調整部59が流量調整部59を流動する作動油の流量を調整することで、クラッチ30の接続速度を調整する。流量調整部59は作動油を流動させたり流動させ難くしたりすることで、クラッチ30の接続速度を調整できるので、簡易な構成で運転者のクラッチ操作を補助することができる。
Further, according to the present embodiment, the clutch 30 has a flow
また、本実施例によれば、運転者によるクラッチペダル40の踏み込みを解除する操作によりオペレーティングシリンダ54から作動油の少なくとも一部がマスターシリンダ51のリザーバ53に向かって流動する。オペレーティングシリンダ54からリザーバ53に向かって作動油を流動させることで、マスターシリンダ51にはリザーバ53に戻された作動油が供給され、クラッチペダル40が移動を制約されることなく元の位置に戻ることができる。また、オペレーティングシリンダ54からリザーバ53に向かって作動油を流動させることで、流量調整部59の第2の電磁弁61を切替えるときに生じる作動油の脈動が直接、クラッチペダル40に振動として伝達されることを抑制することができる。クラッチペダル40に振動が伝達されることを抑制することで、運転者に違和感を与えることを防止でき、車両の商品性を向上させることができる。
Further, according to the present embodiment, at least a part of the hydraulic oil flows from the operating
また、本実施例によれば、マスターシリンダ51とは異なる油圧源としての蓄圧器65を有することから、運転者のクラッチ操作によらず、蓄圧器65に蓄えられた作動油をオペレーティングシリンダ54に向かって流動させることができる。したがって、蓄圧器65に蓄えられた作動油を用いて、クラッチ30を切断する側への動作、すなわちオペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が進出するように動作させることができるので、車両の状態に応じて、クラッチ30を接続したり切断したりすることができる。
Further, according to the present embodiment, since the
また、本実施例によれば、クラッチ操作の補助を実行している状態で、クラッチペダル40が再び踏み込まれることに応じて、クラッチ操作の補助が終了する。具体的には、制御部70は、流量調整部59が作動油の流量を調整している状態で、クラッチペダル40が再び踏み込まれることに応じて、作動油の流量の調整を終了する。したがって、運転者がクラッチペダル40を再び踏み込む操作の障害となることを防止することができる。
Further, according to the present embodiment, the clutch operation assist is terminated when the
また、本実施例によれば、マスターシリンダ51と流量調整部と間を流動する作動油の圧力を検知部66が検知して、検知された圧力が所定値よりも大きい場合にクラッチ操作の補助が終了、すなわち作動油の流量の調整が終了する。マスターシリンダ51と流量調整部と間を流動する作動油の圧力を検知することで、クラッチペダル40が再び踏み込まれたことを迅速に判定することができる。
Further, according to the present embodiment, the
(第2の実施例)
図5は、第2の実施例に係るクラッチ操作補助装置を備えた車両200の一部の構成を示す概略図である。本実施例は、第1の実施例と油圧回路部の構成が異なるだけで、その他の構成は同一であり適宜、図示を省略する。また、第1の実施例と同一の構成は、同一符号を付して説明を適宜、省略する。
油圧回路部80は、マスターシリンダ51、オペレーティングシリンダ54、流路86、分岐流路92、アクチュエータ95を有する。なお、クラッチ操作補助装置は、アクチュエータ95、制御部70等を含んで構成される。
(Second Example)
FIG. 5 is a schematic view showing a partial configuration of a
The
流路86は、マスターシリンダ51とオペレーティングシリンダ54との間で作動油が流動するための流路である。なお、流路86は、作動油の油圧を用いてクラッチ30を断接させる場合において既存の構成である。
The
分岐流路92は、流路86から分岐した流路である。
アクチュエータ95は、分岐流路92から作動油が流入することで作動油を取込み、必要に応じて分岐流路92に作動油を送り出すことで流路86の油圧を調整する。アクチュエータ95は、油圧源の一例に対応する。また、本実施例のアクチュエータ95は、制御部70からのアクチュエータを制御する制御信号に基づいて、分岐流路92に作動油を流動させる。
The
The
次に、クラッチ操作補助装置が運転者のクラッチ操作を補助する具体的な処理について図4を参照して説明する。なお、図3のうちS10~S14、S16の処理は、第1の実施例と同様であり説明を省略する。
S15では、制御部70は、クラッチ操作の補助を実行する。
具体的には、制御部70は、アクチュエータ95に蓄えられた作動油を分岐流路92および流路86を経由してオペレーティングシリンダ54に向かって流動させるときの流量を調整する。このように、アクチュエータ95からオペレーティングシリンダ54に向かって流動する作動油の流量を調整することで、オペレーティングシリンダ54のプッシュロッド55が後退するときの速度を調整することができ、結果としてクラッチ30の接続速度を調整することができる。
Next, a specific process in which the clutch operation assisting device assists the driver's clutch operation will be described with reference to FIG. The processes of S10 to S14 and S16 in FIG. 3 are the same as those of the first embodiment, and the description thereof will be omitted.
In S15, the
Specifically, the
以上、本発明に係る各実施例について説明したが、本発明は上述した各実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。 Although each embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to each of the above-mentioned examples, and changes can be made within the scope of the present invention.
上述した実施例では、制御部70がアシスト設定スイッチのレベルに応じてクラッチ操作の補助度合いを制御する場合について説明したが、この場合に限られず、クラッチ30の接続速度を制御してもよい。具体的には、制御部70は、アシスト設定スイッチのレベルが高いほどクラッチ30の接続速度を遅くし、レベルが低いほどクラッチ30の接続速度を速くするように制御してもよい。このように、アシスト設定スイッチのレベルに応じて、クラッチ30の接続速度を制御することで、運転者の好みにより車両100の発進加速度を設定することができる。
In the above-described embodiment, the case where the
上述した実施例では、流量調整部59が第1の電磁弁60と第2の電磁弁61を有する場合について説明したが、この場合に限られず、流量調整部59が第1の電磁弁60のみを有し、第2の流路58および第2の電磁弁61がない構成であってもよい。ただし、クラッチ操作の補助を実行する場合には第1の電磁弁60が抵抗位置の状態のまま、第2の電磁弁61を遮断位置と連通位置とに切替えることで、第2の電磁弁61を流動する作動油の流量を制御しやすいために、流量調整部59が第1の電磁弁60と第2の電磁弁61を有することが好ましい。
In the above-described embodiment, the case where the flow
上述した実施例では、油圧回路部50は蓄圧器65を有する場合について説明したが、この場合に限られず、分岐流路62、分岐側の電磁弁64、蓄圧器65がない構成であってもよい。
上述した実施例では、油圧源の一例が蓄圧器65、アクチュエータ95である場合について説明したが、この場合に限られず、作動油を流路部56、流路86に流動できる油圧源であればよく、例えば、オイルポンプであってもよい。
上述した実施例では、アクチュエータが電磁弁である場合について説明したが、作動油を流動させる流量を調整できるのであれば、電磁弁以外のアクチュエータであってもよい。
In the above-described embodiment, the case where the
In the above-described embodiment, the case where one example of the hydraulic pressure source is the
In the above-described embodiment, the case where the actuator is a solenoid valve has been described, but an actuator other than the solenoid valve may be used as long as the flow rate for flowing the hydraulic oil can be adjusted.
100、200:車両 10:エンジン 20:変速機 30:クラッチ 40:クラッチペダル 50:油圧回路部 51:マスターシリンダ 53:リザーバ 54:オペレーティングシリンダ 56:流路部 57:第1の流路 58:第2の流路 59:流量調整部 60:第1の電磁弁 61:第2の電磁弁 62:分岐流路 63:分岐側の流量調整部 64:分岐側の電磁弁 65:蓄圧器 66:検知部 70:制御部 80:油圧回路部 86:流路 92:分岐流路 95:アクチュエータ 100, 200: Vehicle 10: Engine 20: Transmission 30: Clutch 40: Clutch pedal 50: Hydraulic circuit section 51: Master cylinder 53: Reservoir 54: Operating cylinder 56: Flow path section 57: First flow path 58: First 2 flow path 59: Flow adjustment unit 60: First solenoid valve 61: Second solenoid valve 62: Branch flow path 63: Branch side flow adjustment unit 64: Branch side solenoid valve 65: Accumulator 66: Detection Unit 70: Control unit 80: Hydraulic circuit unit 86: Flow path 92: Branch flow path 95: Actuator
Claims (7)
作動油の流路に配置されていることを特徴とするクラッチ操作補助装置。 It is a clutch operation assisting device that assists the clutch operation when connecting the clutch using the hydraulic pressure of the hydraulic oil.
A clutch operation assisting device characterized in that it is arranged in the flow path of hydraulic oil.
運転者による前記クラッチペダルの踏み込みを解除する操作により前記オペレーティングシリンダから作動油が流動することで前記クラッチが接続され、
該クラッチ操作補助装置は、
作動油の流路に配置される流量調整部を有し、
前記流量調整部は、
前記流量調整部を流動する作動油の流量を調整することを特徴とする請求項1に記載のクラッチ操作補助装置。 When the driver depresses the clutch pedal, hydraulic oil flows from the master cylinder to the operating cylinder, which disengages the clutch.
The clutch is engaged by the hydraulic oil flowing from the operating cylinder by the operation of releasing the depression of the clutch pedal by the driver.
The clutch operation assisting device is
It has a flow rate adjusting unit arranged in the flow path of hydraulic oil, and has a flow rate adjusting unit.
The flow rate adjusting unit
The clutch operation assisting device according to claim 1, wherein the flow rate of the hydraulic oil flowing through the flow rate adjusting unit is adjusted.
前記流量調整部は、
前記リザーバに向かって流動する作動油の流量を調整することを特徴とする請求項2に記載のクラッチ操作補助装置。 When the driver releases the depression of the clutch pedal, at least a part of the hydraulic oil flows from the operating cylinder toward the reservoir of the master cylinder, so that the clutch is engaged.
The flow rate adjusting unit
The clutch operation assisting device according to claim 2, wherein the flow rate of the hydraulic oil flowing toward the reservoir is adjusted.
前記マスターシリンダとは異なる油圧源を有し、
前記油圧源は、
前記オペレーティングシリンダに向かって作動油を流動させることを特徴とする請求項2または3に記載のクラッチ操作補助装置。 The clutch operation assisting device is
It has a hydraulic pressure source different from that of the master cylinder,
The hydraulic pressure source is
The clutch operation assisting device according to claim 2 or 3, wherein the hydraulic oil is made to flow toward the operating cylinder.
前記マスターシリンダと前記流量調整部と間を流動する作動油の圧力を検知する検知部を有し、
前記流量調整部は、
前記検知部により検知された圧力が所定値よりも大きい場合に作動油の流量の調整を終了することを特徴とする請求項5に記載のクラッチ操作補助装置。 The clutch operation assisting device is
It has a detection unit that detects the pressure of hydraulic oil flowing between the master cylinder and the flow rate adjustment unit.
The flow rate adjusting unit
The clutch operation assisting device according to claim 5, wherein the adjustment of the flow rate of the hydraulic oil is terminated when the pressure detected by the detection unit is larger than a predetermined value.
運転者による前記クラッチペダルの踏み込みを解除する操作により前記オペレーティングシリンダから作動油が流動することで前記クラッチが接続され、
該クラッチ操作補助装置は、
前記マスターシリンダとは異なる油圧源を有し、
前記油圧源は、
前記オペレーティングシリンダに向かって作動油を流動させることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ操作補助装置。 When the driver depresses the clutch pedal, hydraulic oil flows from the master cylinder to the operating cylinder, which disengages the clutch.
The clutch is engaged by the hydraulic oil flowing from the operating cylinder by the operation of releasing the depression of the clutch pedal by the driver.
The clutch operation assisting device is
It has a hydraulic pressure source different from that of the master cylinder,
The hydraulic pressure source is
The clutch operation assisting device according to claim 1, wherein the hydraulic oil is made to flow toward the operating cylinder.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020158614A JP2022052310A (en) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | Clutch operation assisting device |
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JP2020158614A JP2022052310A (en) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | Clutch operation assisting device |
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