JP2022049793A - 軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラム - Google Patents

軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022049793A
JP2022049793A JP2020156013A JP2020156013A JP2022049793A JP 2022049793 A JP2022049793 A JP 2022049793A JP 2020156013 A JP2020156013 A JP 2020156013A JP 2020156013 A JP2020156013 A JP 2020156013A JP 2022049793 A JP2022049793 A JP 2022049793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
specific point
dimensional position
calculation
locus
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020156013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6924455B1 (ja
Inventor
建一 林
Kenichi Hayashi
俊輔 南部
Shunsuke Nambu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qoncept Inc
Original Assignee
Qoncept Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qoncept Inc filed Critical Qoncept Inc
Priority to JP2020156013A priority Critical patent/JP6924455B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924455B1 publication Critical patent/JP6924455B1/ja
Publication of JP2022049793A publication Critical patent/JP2022049793A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定の点の位置を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を得たい場合がある。しかしながら、従来技術では、追跡対象である特定の点が遮蔽された場合に精度高く追跡することが困難であった。【解決手段】本発明は、単眼カメラによる動画像から目標とする動体の特定の点の位置変化を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を算出する場合において、追跡する目標とする動体の特定の点が遮蔽された場合にも見失うことなく三次元位置の軌跡を算出するための装置、方法、プログラムを提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラムに関するものである。
従来から、動画像中の目標とする動体を追跡する技術は数多く提案されている。特許文献1に示されるような相互に同期をとった複数のカメラによる異なったアングルからの目標とする動体の追跡技術の他にも、特許文献2に示されるような単眼カメラによる動画像からの目標とする動体の追跡技術も提案されている。単眼カメラによれば、複数のカメラで同期をとる必要がなく撮像機材を簡便にできるなどの利点がある。
また、動体追跡技術においては、目標とする動体の一部が遮蔽された場合にも見失うことなく追跡を行うための技術が提案されている。特許文献3に記載の技術は、目標とする動体に追跡する特徴点を複数設定することで、目標とする動体の一部が遮蔽された場合にも遮蔽されていない特徴点を用いて見失うことなく追跡を行う技術である。特許文献4に記載の技術は、目標とする動体の動作を尤度モデルによって予測しながら、見失うことなく追跡を行う技術である。
なお、非特許文献1には、画像データからの2次元での人間の姿勢推定についての技術が開示されている。非特許文献1については、発明を実施するための形態の説明において触れる。
特開2005-235104号公報 特許第6697150号公報 特開2005-250989号公報 特開2007-272436号公報
Zhe Cao Je, et al.,‘Realtime Multi-Person 2D Pose Estimation using Part Affinity Fields’ arXiv:1611.08050v2 [cs.CV] 14 Apr 2017
ところで、動体の追跡において、単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定の点の位置を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を得たい場合がある。例えば、単眼カメラによるフィギュアスケート競技の映像から、スケーターが装着したスケート靴のエッジがリンクの氷上に描く軌跡を算出する場合には、エッジとリンクの接点を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を得る必要がある。
しかしながら、特許文献3や特許文献4に記載の技術では、目標とする動体の追跡を複数の点や領域でとらえており、追跡対象である特定の点(前述、フィギュアスケート競技の例では、エッジとリンクの接点)が遮蔽された場合に精度高く追跡することは困難である。
そこで、本発明は、例えば、フィギュアスケート競技においてスケーターが装着したスケート靴のエッジがリンクの氷上に描く軌跡を算出する場合のように、単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定の点の位置変化を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を算出する場合において、追跡する目標とする動体の特定の点が遮蔽された場合にも見失うことなく三次元位置の軌跡を算出するための装置、方法、プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、単眼カメラにより撮像され、撮像された時刻を情報として備えた複数の画像データから目標とする動体の特定点の三次元位置を求めて特定点の軌跡を算出する軌跡算出装置であって、画像データから特定点を検出する検出部と、検出部が検出した特定点の三次元位置を算出する位置算出部と、位置算出部が算出した第1の特定点の三次元位置と、第2の特定点の三次元位置とから、第1の特定点と第2の特定点の位置関係を算出して保持する位置関係算出部と、検出部が第1の特定点を検出できなかった場合に、位置算出部が算出した第2の特定点の三次元位置と、位置関係算出部が算出して保持する位置関係と、から第1の特定点の三次元位置を推定する位置推定部と、位置算出部が算出した第1の特定点の三次元位置と、位置推定部が推定した第1の特定点の三次元位置と、画像データが撮像された時刻と、から第1の特定点の軌跡を算出する軌跡算出部と、を備えることを特徴とする。
ここで、目標とする動体の特定点とは、撮像した画像データから目標とする動体について軌跡を算出するために特定する点をいう。例えば、後述する本発明の実施形態として説明するフィギュアスケート競技におけるスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点などである。特定点については、本願書面において同様である。
ここで時刻とは、連続する時間の流れにおけるある一点をいい、ある時点や時間の区分を他の時点や時間の区分と区別するための情報である。時刻については、本願書面において同様である。
ここで、第1の特定点と第2の特定点の位置関係とは、第2の特定点の三次元位置から第1の特定点の三次元位置を推定するために用いる位置に基づく情報をいう。例えば、後述する本発明の実施形態として説明するフィギュアスケート競技では、第1の特定点をスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点、第2の特定点をスケーターの頭頂の点としていることから、第1の特定点と第2の特定点の位置関係として氷面からスケーターの頭頂までの高さとしている。なお、第2の特定点の三次元位置から第1の特定点の三次元位置を推定することができればこれに限るものではない。また、第1の特定点と第2の特定点の位置関係については、本願書面において同様である。
本発明の一態様である軌跡算出装置は、位置算出部が算出した第1の特定点の三次元位置の時刻による変化が所与の条件に当てはまるかを判定し、所与の条件に当てはまる場合には、第1の特定点の三次元位置に基づく前記位置関係算出部による位置関係の算出及び軌跡算出部による第1の特定点の軌跡の算出を行わない指示を、所与の条件に当てはまらない場合には、第1の特定点の三次元位置に基づく位置関係算出部による位置関係の算出及び軌跡算出部による第1の特定点の軌跡の算出を行う指示をする判定部と、をさらに備えることを特徴とする。
ここで、所与の条件とは、撮像した画像データから目標とする動体の軌跡を算出するにあたって利用する第1の特定点と第2の特定点の位置関係の算出に相応しくない外れ値や異常値などを排除するために事前に与えられた条件をいう。本願書面において同様である。後述、本発明の実施形態においてフィギュアスケート競技を例にとって具体的に説明する。
本発明の一態様である軌跡算出装置は、位置算出部は、画像フレームに撮像された特定点の像についての三次元位置と単眼カメラのレンズの光学中心の三次元位置とを結んだ直線を算出する存在直線算出部と、特定点が存在する可能性のある存在面を算出する存在面算出部と、を備え、存在直線算出部が算出した直線と、存在面と、が交わる点の三次元位置を、特定点の三次元位置として算出する、ことを特徴とする。
ここで、存在面とは、目標とする動体の特定点が存在する可能性のある三次元平面または曲面をいう。本願書面において同様である。後述する通り、画像フレームに撮像された目標とする動体の特定点の写像についての三次元位置と単眼カメラのレンズの光学中心の三次元位置とを結んだ直線上に目標とする動体の特定点は位置することから、この直線と存在面の交点が目標とする動体の特定点であるとして三次元位置を算出する。詳細は、本発明の実施形態においてフィギュアスケート競技を例にとって具体的に説明する。
本発明は、単眼カメラにより撮像され、撮像された時刻を情報として備えた複数の画像データから目標とする動体の特定点の三次元位置を求めて特定点の軌跡を算出する軌跡算出方法であって、画像データから特定点を検出する検出ステップと、検出ステップが検出した特定点の三次元位置を算出する位置算出ステップと、位置算出ステップが算出した第1の特定点の三次元位置と、第2の特定点の三次元位置とから、第1の特定点と第2の特定点の位置関係を算出して保持する位置関係算出ステップと、検出ステップが第1の特定点を検出できなかった場合に、位置算出ステップが算出した第2の特定点の三次元位置と、位置関係算出ステップが算出して保持する位置関係と、から第1の特定点の三次元位置を推定する位置推定ステップと、位置算出ステップが算出した第1の特定点の三次元位置と、位置推定ステップが推定した第1の特定点の三次元位置と、画像データが撮像された時刻と、から前記第1の特定点の軌跡を算出する軌跡算出ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明は、単眼カメラにより撮像され、撮像された時刻を情報として備えた複数の画像データから目標とする動体の特定点の三次元位置を求めて特定点の軌跡をコンピュータに算出させる軌跡算出プログラムであって、画像データから特定点を検出する検出ステップと、検出ステップが検出した特定点の三次元位置を算出する位置算出ステップと、位置算出ステップが算出した第1の特定点の三次元位置と、第2の特定点の三次元位置とから、第1の特定点と第2の特定点の位置関係を算出して保持する位置関係算出ステップと、検出ステップが第1の特定点を検出できなかった場合に、位置算出ステップが算出した第2の特定点の三次元位置と、位置関係算出ステップが算出して保持する位置関係と、から第1の特定点の三次元位置を推定する位置推定ステップと、位置算出ステップが算出した第1の特定点の三次元位置と、位置推定ステップが推定した第1の特定点の三次元位置と、画像データが撮像された時刻と、から第1の特定点の軌跡を算出する軌跡算出ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定の点の位置変化を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を算出する場合において、追跡する目標とする動体の特定の点が遮蔽された場合にも見失うことなく三次元位置の軌跡を算出することができる。
軌跡算出装置のブロック図である。 軌跡算出装置のハードウェア構成図である。 フィギュアスケート競技の様子を模式的に描いた図である。 軌跡算出装置の動作を示すフローチャートである。 実施例の説明で使用する座標系を記述した図である。 位置算出処理について説明するフローチャートである。 存在直線算出部が行う存在直線算出処理について説明するための図である。 存在直線算出部が行う存在直線算出処理と、存在面算出部が行う存在面算出処理と、それに続いて位置算出部が行う第1の特定点の三次元位置を算出する処理について説明するための図である。 第1の特定点が検出された場合に、存在直線算出部が行う存在直線算出処理と、存在面算出部が行う存在面算出処理と、それに続いて位置算出部が行う第2の特定点の三次元位置を算出する処理について説明するための図である。 第1の特定点が検出されなかった場合に、存在直線算出部が行う存在直線算出処理と、存在面算出部が行う存在面算出処理と、それに続いて位置算出部が行う第2の特定点の三次元位置を算出する処理について説明するための図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、重複する説明は省略し、各図面において同一又は相当部分には同一の符号を付す。
本実施形態に係る軌跡算出装置、方法、プログラムは、例えば、フィギュアスケート競技においてスケーターが装着したスケート靴のエッジがリンクの氷上に描く軌跡を算出する場合のように、単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定の点の位置変化を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を算出する場合において、追跡する目標とする動体の特定の点が遮蔽された場合にも見失うことなく三次元位置の軌跡を算出することができる。
図1は、軌跡算出装置のブロック図である。軌跡算出装置1は、単独で装置として構成される形態のみならず、他の装置に組み込まれて使用される形態であってもよい。軌跡算出装置1を組み込む他の装置は、例えば、スマートフォン、情報携帯端末、デジタルカメラ、ゲーム端末、テレビ等の電化製品であってもよい。軌跡算出装置1は、図2に示すように、物理的には、中央演算装置(CPU)201、入力装置202、出力装置203、主記憶装置(RAM/ROM)204、補助記憶装置205を含むコンピュータとして構成される。
軌跡算出装置1の各機能は、図2に示す中央演算装置(CPU)201、主記憶装置(RAM/ROM)204等に、単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定の点の位置変化を追跡して、追跡する目標とする動体の特定の点が遮蔽された場合にも見失うことなく三次元位置の軌跡を算出するようにコンピュータを機能させるプログラムを読み込ませることにより、中央演算装置(CPU)201の制御により入力装置202、出力装置203を動作させるとともに、主記憶装置(RAM/ROM)204、補助記憶装置205とデータの読み書きを行うことで実現される。
図1に示すように、軌跡算出装置1は、検出部101、位置算出部102、判定部103、位置関係算出部104、位置推定部105及び軌跡算出部106を備えている。さらに、位置算出部102は、その内部に存在直線算出部107及び存在面算出部108を備えている。軌跡算出装置1には、外部から入力として、単眼カメラによって撮像された目標とする動体の画像又は動画の画像フレームが画像データとして与えられる。画像データは、撮像された時刻を情報として備えている。また、軌跡算出装置1は、目標とする動体の特定点の軌跡についての情報を外部へ出力する。
図1のブロック図に従って、軌跡算出装置1の各ブロックの機能を説明する。なお、各ブロックの詳細な動作については、実施例の中で後述する。
検出部101は、入力された画像データから、目標とする動体の特定点を検出する。
位置算出部102は、検出部101が検出した目標とする動体の特定点の三次元位置を算出する。位置算出部102は、画像フレームに撮像された目標とする動体の特定点の像についての三次元位置と単眼カメラのレンズの光学中心の三次元位置とを結んだ直線を算出する存在直線算出部107と、目標とする動体の特定点が存在する可能性のある存在面を算出する存在面算出部108と、を備える。位置算出部102は、存在直線算出部107が算出した直線と、存在面算出部108が算出した存在面と、が交わる点の三次元位置を目標とする動体の特定点の三次元位置として算出する。なお、具体的な算出処理については、フィギュアスケート競技を具体例にとって実施例の中で後述する。
判定部103は、位置算出部102が算出した目標とする動体の第1の特定点の三次元位置の時刻による変化が所与の条件に当てはまるか判定し、所与の条件に当てはまる場合には第1の特定点の三次元位置を軌跡算出に使用しない指示を、所与の条件に当てはまらない場合には第1の特定点の三次元位置を軌跡算出に使用する指示を、軌跡算出部106に行う。なお、所与の条件や第1の特定点、第2の特定点は、目標とする動体や適用環境によって異なるものであるので、フィギュアスケート競技を具体例にとって実施例の中で詳細について後述する。
位置関係算出部104は、位置算出部102が算出した目標とする動体の第1の特定点の三次元位置と、第2の特定点の三次元位置とから、第1の特定点と第2の特定点の位置関係を算出して保持する。
位置推定部105は、検出部101が遮蔽などにより目標とする動体の第1の特定点を検出できなかった場合に、検出部101が検出した第2の特定点の三次元位置を算出して、位置関係算出部104が算出して保持する第1の特定点と第2の特定点の位置関係と、から第1の特定点の三次元位置を推定する。
軌跡算出部106は、位置算出部102が算出した目標とする動体の第1の特定点の三次元位置と、位置推定部106が推定した目標とする動体の第1の特定点の三次元位置と、画像データが撮像された時刻と、から目標とする動体の第1の特定点の軌跡を算出する。
次に、本実施形態に係る軌跡算出装置1の動作について説明する。説明理解の容易性を考慮して、単眼カメラで撮像したフィギュアスケート競技の画像からスケーターが装着したスケート靴のエッジがリンクの氷上に描く軌跡を算出する場合の軌跡算出装置1の動作を実施例として説明する。なお、これは例示であって、フィギュアスケート競技のみに本発明の適用を限るものではない。
図3は、本実施例において、好適な例として説明するフィギュアスケート競技の様子を模式的に描いた図である。本実施例では、図3のようにリンク全体を単眼カメラによって広角で捉えた画像が、軌跡算出装置1に入力として与えられるとして軌跡算出装置1の動作を説明する。
フィギュアスケート競技では、図3に示すように、リンクの氷面301に接したスケーターが装着したスケート靴のエッジが描く軌跡(図3では、氷面301とエッジの接点が302から304まで移動した際の軌跡306)が演技の優劣決定の大きな要素であって、フィギュアスケート競技を撮像した画像から軌跡306を得るニーズは大きい。また、近年、いわゆるスマートフォンなどのデバイスに内蔵されたカメラの高機能化もあり、単眼カメラによって簡便に動画像を撮像することも一般的になっている。
しかし、単眼カメラによる動画像の撮像において、図3に示すように、リンクの周壁307によって遮蔽されることで、スケーターが装着したスケート靴のエッジ304が写らず、エッジ304の位置が特定できないとの問題も起きる。本願発明に係る軌跡算出装置1は、単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定点の位置変化を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を算出する場合において、追跡する目標とする動体の特定点が遮蔽された場合にも見失うことなく三次元位置の軌跡を算出することができるため、フィギュアスケート競技において好適に採用されるものである。これは例示であって、フィギュアスケート競技のみに本発明の適用を限るものではない。
なお、図3における302および304は、リンクの氷面301とスケーターが装着したスケート靴のエッジの接点である。また、303および305は、スケーターの頭頂の点である。本実施例ではリンクの氷面301とスケーターが装着したスケート靴のエッジの接点を第1の特定点として、スケーターの頭頂の点を第2の特定点として、軌跡算出装置1の動作を説明する。
図4は、実施例に係る軌跡算出装置1の動作を示すフローチャートである。図4のフローチャートに従って実施例における軌跡算出装置1の動作を説明する。
軌跡算出装置1には、処理の対象となる撮像された時刻を情報として備えた複数の画像データが外部から入力される。軌跡算出装置1は、処理の対象となる画像データが入力された後に動作を開始する。動作の開始は、画像データの入力後に自動的であっても、明示的な命令によるものであってもよい。軌跡算出装置1は、入力された毎々の画像データについて撮像された時刻の順に読み込んで図4のフローチャートの処理を行う。
軌跡算出装置1は、動作を開始すると、検出部101が検出処理(S401)を実行する。検出処理(S401)では、入力された画像データから、撮像された目標とする動体の特定点を検出する。本実施例では、前述の通り、第1の特定点としてリンクの氷面301とスケーターが装着したスケート靴のエッジの接点、第2の特定点としてスケーターの頭頂の点をとる。
画像データからの特定点の検出については、画像データから特定点の二次元平面での座標が検出できれば方法は問わない。例えば、非特許文献1などで開示されている画像データからの2次元での人間の姿勢推定技術などによる。また、撮像対象のスケーターがあらかじめ特定点につけたマーカを画像データから検出する方法によってもよい。
次に、S402の処理で示す通り、検出処理(S401)において第1の特定点(リンクの氷面301とスケーターが装着したスケート靴のエッジの接点)が検出されたかどうかで処理が分岐する。まず、検出処理(S401)において第1の特定点が検出された場合の軌跡算出装置1の動作と処理の流れについて説明する。検出処理(S401)で画像データから第1の特定点が検出された場合には、画像フレームに設定した二次元座標系における第1の特定点の二次元座標を位置算出処理(S403)に引き渡す。検出部101による検出処理(S401)が終了すると、位置算出部102が位置算出処理(S403)を開始する。
ここで、位置算出部102が行う位置算出処理(S403)の説明に先立って、一旦、図4のフローチャートを離れ、本実施例の説明で使用する座標系について説明する。図5は、本実施例の説明で使用する座標系を記述した図である。
座標系ΣXYZは、実三次元空間での三次元直交座標系である。本実施例においては、座標系ΣXYZは、リンクの氷面301の形状が長軸方向、短軸方向の各々において対称である長円形であるとし、氷面301上であって長軸と短軸の交点を原点O(0,0,0)501とし、長軸方向にX軸を、短軸方向にY軸をとる三次元直交座標系とする。
また、本実施例では、座標系ΣXYZで三次元座標が既知である複数の点(以下、基準点)として、氷面301の外縁とX軸の2つ交点(505と506)と、氷面301の外縁とY軸の2つ交点(507と508)について三次元座標を次の通り設定する。ここでは、リンクの長軸方向の長さが2A、短軸方向の長さが2Bとした例である。A及びBは定数である。
基準点505:(X,Y,Z)=(A,0,0)
基準点506:(X,Y,Z)=(-A,0,0)
基準点507:(X,Y,Z)=(0,B,0)
基準点508:(X,Y,Z)=(0,-B,0)
なお、これは例示であって、三次元座標系と基準点の設定をこれに限るものではない。三次元座標系と基準点の設定は、目標とする動体の運動特性や環境条件などにあわせて適したものを設定することが望ましい。本実施例では、後述の通り、カメラのレンズ中心の三次元位置座標とレンズの外部パラメーターを求めるために三次元位置座標が既知である基準点を利用する。
座標系Σxyzは、カメラのレンズ中心に原点502を持つ三次元直交座標系である。座標系Σuvは、画像フレーム(撮像素子面)504に固定された原点503を持つ二次元直交座標系である。座標系Σuvは、座標系Σxyzを平行移動した座標系で、xy座標軸とuv座標軸は平行である。また、座標系Σxyzのz軸と画像フレーム504の交点が座標系Σuvの原点503となる。座標系Σxyzのz軸は画像フレーム504と直交する。
図4に戻り、位置算出部102が行う位置算出処理(S403)の説明に戻る。位置算出処理(S403)では、位置算出部102が第1の特定点であるリンクの氷面301とスケーターが装着したスケート靴のエッジの接点の三次元位置を算出する。
位置算出部102は、存在直線算出部107と存在面算出部108を備える。図6は、位置算出処理(S403)について説明するフローチャートである。位置算出処理(S403)では、存在直線算出部107が存在直線算出処理(S601)を、存在面算出部108が存在面算出処理(S602)を行った後、位置算出部102が存在直線算出処理(S601)で算出された直線と、存在面算出処理(S602)で算出された存在面の交点を特定点の三次元位置として算出する。
図7は、存在直線算出部107が行う存在直線算出処理(S601)について説明するための図である。図7を用いて、存在直線算出処理(S601)が行う画像フレームにおける目標とする特定点の像の三次元位置とカメラのレンズの光学中心点とを結んで構成される三次元直線の算出について説明する。
図7は、図5の座標系において三次元空間の目標とする特定点Pをカメラで撮像した様子を表した図である。三次元直交座標系ΣXYZにおける目標とする特定点Pの三次元位置を、P(X,Y,Z)とする。目標とする特定点Pは、レンズ中心を三次元直交座標系Σxyzの原点602にもつカメラで画像フレーム504に像P’として撮像される。画像フレーム504での二次元直交座標系Σuvにおける像P’の二次元位置をP’(u,v)とする。
図7では、レンズ中心(三次元直交座標系Σxyzの原点502)の三次元直交座標系ΣXYZにおける位置をP0(X0,Y0,Z0)とする。レンズ中心を原点502とする三次元直交座標系Σxyzのz軸が光軸にあたる。光軸は、画像フレーム504と直交し、その交点は画像フレームでの二次元直交座標系Σuvの原点503となる。原点503の二次元位置をQ(u0,v0)とする。三次元直交座標系Σxyzの原点502と二次元直交座標系Σuvの原点503の距離が焦点距離であって、長さをdとする。
図7において、レンズ中心を原点502とする三次元直交座標系Σxyzからみた像P’の位置は、P’(u-u0,v-v0,d)となる。ここで、比例定数をk、レンズ中心を原点502とする三次元直交座標系Σxyzから三次元空間における三次元直交座標系ΣXYZへの座標変換行列をRとする。本実施例では三次元空間における三次元直交座標系ΣXYZにおけるカメラの位置座標とローテーションが与えられれば、座標変換行列Rを決定することができる。
ローテーションとは、いわゆるレンズの外部パラメーターであって、図7において座標系Σxyzから座標系ΣXYZに座標変換する際の三軸の回転角度パラメーターである。ローテーションの値が決定することで、レンズの光軸が定まる。図7において、座標系Σxyzのz軸が光軸である。
また、実施例においては、いわゆるレンズの内部パラメーター(焦点距離、レンズのひずみ、レンズ中心のずれ)は既知とする。図7において、カメラのレンズ中心(座標系Σxyzの原点502)と座標系Σuvの原点503の距離が焦点距離となる。また、レンズのひずみ及びレンズ中心のずれは無いものとする。
レンズ中心を原点502とする三次元直交座標系Σxyzにおいて、レンズ中心(原点502)と像P’と目標とする特定点Pは同じ直線上にあることから次の式(数式1)が成り立つ。

P(X,Y,Z)=P0(X0,Y0,Z0)+kRP’(u-u0,v-v0,d)

なお、本実施例では、P’のX要素及びY要素であるu-u0及びv-v0は検出部101が位置算出部102に引き渡す二次元位置の座標から求めることができ、dは焦点距離であって既知である。
前式(数式1)は、三次元直交座標系Σxyzにおけるレンズ中心と像P’と目標とする特定点Pを結ぶ三次元直交座標系ΣXYZにおける直線の式である。三次元直交座標系Σxyzの原点502にレンズ中心を備えたカメラで特定点Pを撮像したときに、画像フレーム504の像P’の二次元直交座標系Σuvでの二次元座標を決定できれば、前式(数式1)が算出でき、三次元直交座標系ΣXYZにおいて前式(数式1)で示される直線上に目標とする特定点Pが存在する。
カメラのレンズ中心の三次元位置座標とローテーションが事前に与えられていない場合には、三次元位置座標が既知である基準点を利用して、カメラのレンズ中心の三次元位置座標とレンズの外部パラメーターを求めて座標変換行列Rを決定する。前述の通り、本実施例では、基準点505、506、507および508の4点について三次元直交座標系ΣXYZでの三次元座標が次の通り既知であり、二次元直交座標系Σuvにおける各基準点の像の二次元座標も計測することができる。
基準点505:(X,Y,Z)=(A,0,0)
基準点506:(X,Y,Z)=(-A,0,0)
基準点507:(X,Y,Z)=(0,B,0)
基準点508:(X,Y,Z)=(0,-B,0)
前述、図7を用いて、レンズ中心を原点502とする三次元直交座標系Σxyzにおいて、レンズ中心(原点502)と像P’と目標Pは同じ直線上にあることから、三次元直交座標系Σxyzにおけるレンズ中心と像P’と目標とする特定点Pを結ぶ三次元直交座標系ΣXYZにおける次の直線の式(数式1)を求めた。

P(X,Y,Z)=P0(X0,Y0,Z0)+kRP’(u-u0,v-v0,d)

上記の数式1において、P(X,Y,Z)をそれぞれの基準点とし、P’(u,v)をそれぞれの基準点に対応する画像フレームの像とし、dは既知であることから、三次元直交座標系ΣXYZにおけるカメラのレンズ中心P0(X0,Y0,Z0)及び座標変換行列Rを構成するローテーションが算出される。
三次元直交座標系ΣXYZにおけるカメラのレンズ中心P0(X0,Y0,Z0)及び座標変換行列Rを構成するローテーション(座標系Σxyzから座標系ΣXYZに座標変換する際の三軸の回転角度パラメーター)の算出にあたっては、未知の要素の数が6であり、画像フレームの目標とする動体の像は二次元直交座標系Σuvの要素で与えられることから、基準点の数は3で足りる。しかしながら、基準点を増やすことによる算出精度の向上を考慮して、本実施形態では、基準点の数を4としている。基準点の数は計測したい空間や利用可能な基準点の配置に合わせて適した数とすることが望ましく、基準点の数を4に限るものではない。
本実施形態においては、非線形最小二乗法により、カメラの三次元座標系における位置座標とローテーションの算出処理を行う。なお、これは例示であって、処理の方法はこれに限るものではなく、カメラの三次元座標系における位置座標とローテーションが精度高く算出できれば他の処理の方法によってもよい。例えば、高い精度が期待できるLM法(Levenberg-Marquardt Method)による算出、基準点の数を増やしてDLT法(Direct Linear Transformation method)による算出なども考えられる。
図8は、図6に示す、存在直線算出部107が行う存在直線算出処理(S601)と、存在面算出部108が行う存在面算出処理(S602)と、それに続いて位置算出部102が行う第1の特定点の三次元位置を算出する処理(S603)について説明するための図である。図8を用いて、一連の処理について説明する。
画像フレーム504におけるスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点801の像802の二次元直交座標系Σuvにおける二次元位置の座標が検出部101から位置算出部102に引き渡されるので、前述、図7を用いた説明の通り、存在直線算出処理(S601)で、レンズ中心(502)と第1の特定点801の像802を結ぶ直線が数式1により求められる。
存在面算出処理(S602)では、存在面算出部108が第1の特定点が存在する可能性のある存在面を算出する。本実施例では、第1の特定点は、スケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点801である。スケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点801は、リンクの氷面301に存在することから、存在面算出処理(S602)では、リンクの氷面301(三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ=0であるXY平面)が存在面として算出される。
S603の処理では、第1の特定点(スケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点801)は、存在直線算出処理(S601)で算出された直線上に存在し、かつ、存在面算出処理(S602)で算出された存在面上に存在することから、両者の交点を第1の特定点として三次元位置の座標を算出する。なお、位置算出処理(S403)で算出される第1の特定点の三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ座標の値は0となる。
図4のフローチャートに戻り、位置算出部102による第1の特定点についての位置算出処理(S403)が終了すると、判定部103が判定処理(S404)を開始する。判定処理(S404)は、位置算出部102が位置算出処理(S403)で算出した第1の特定点の三次元位置の時刻による変化が所与の条件に当てはまるか判定する。前述の通り、所与の条件とは、後述する位置関係算出処理(S407)が行う目標とする動体の軌跡を算出に利用する第1の特定点と第2の特定点の位置関係の算出に相応しくない外れ値や異常値などを排除するために事前に与えられた条件である。
フィギュアスケート競技を例にとった本実施例においては、スピン及びジャンプを排除するように所与の条件を定める。後述する位置関係算出処理(S407)では、第1の特定点であるスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点がリンクの周壁などによって遮蔽された際に、第2の特定点であるスケーターの頭頂の三次元位置から第1の特定点であるスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点の三次元位置を推定するための位置関係を算出するが、スピンにおいてはスケーターがしゃがんだり、仰け反ったりして第2の特定点であるスケーターの頭頂の位置が通常より低くなる場合が多く、ジャンプにおいては第2の特定点であるスケーターの頭頂の位置が通常より高くなる場合が多く、いずれも位置関係の算出に相応しくない。
軌跡算出装置1に順次入力される連続した撮像された時刻を備えた複数の画像データから算出された第1の特定点の三次元位置が、一定の時間の間、一定の位置範囲に収まっている場合はスピンであると判定する。例えば、撮像された時刻が連続した5フレームにおいて第1の特定点であるスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点の三次元座標のX要素、Y要素の値の変動が±10以内であることを所与の条件として定めるなどである。
軌跡算出装置1に順次入力される連続した撮像された時刻を備えた複数の画像データから算出された第1の特定点の三次元座標のX要素、Y要素の値が急激に変動した場合はジャンプであると判定する。前述、存在面算出処理(S602)では、第1の特定点はスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点であるからリンクの氷面(三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ=0であるXY平面)が存在面として算出される。しかし、ジャンプの際にはスケーターが装着したスケート靴のエッジはリンクの氷面に接していないため、リンクの氷面と存在直線算出処理(S601)で算出された直線の交点を第1の特定点とすると、スケーターが離陸した瞬間に第1の特定点の三次元座標のX要素、Y要素の値がカメラのレンズ中心から遠ざかる向きに急激に変動する。また、スケーターが着陸した瞬間に第1の特定点の三次元座標のX要素、Y要素の値がカメラのレンズ中心に近づく向きに急激に変動する。例えば、第1の特定点であるスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点の三次元座標のX要素、Y要素の値が撮像された時刻が連続した過去5フレームから求めた第1の特定点の三次元座標のX要素、Y要素の値の多項式近似による予測値から±50以上の変動であることを所与の条件として定めるなどである。
判定処理(S404)で所与の条件に当てはまると判定された場合には、当該画像データについて以降の処理は行わない。判定処理(S404)で所与の条件に当てはまらないと判定された場合には、判定処理(S404)を終了する。次に、S405の処理で示す通り、検出処理(S401)において第2の特定点(スケーターの頭頂の点)が検出されたかどうかで処理が分岐する。第2の特定点が検出されなかった場合には第1の特定点の三次元位置の情報を軌跡算出処理(S411)に引き渡して、軌跡算出部106が軌跡算出処理(S411)を開始する。第2の特定点が検出された場合には位置算出部102が第2の特定点についての位置算出処理(S406)を開始する。
位置算出部102が行う第2の特定点についての位置算出処理(S406)について説明する。位置算出処理(S406)では、位置算出部102が第2の特定点であるスケーターの頭頂の点の三次元位置を算出する。
前述の第1の特定点についての位置算出処理(S403)と同様に、第2の特定点についての位置算出処理(S406)においても、図6のフローチャートに従って処理が行われる。
図9は、第2の特定点についての位置算出処理(S406)において、存在直線算出部107が行う存在直線算出処理(S601)と、存在面算出部108が行う存在面算出処理(S602)と、それに続いて位置算出部102が行う第2の特定点の三次元位置を算出する処理(S603)について説明するための図である。図9を用いて、一連の処理について説明する。
存在直線算出処理(S601)では、画像フレーム504に撮像された第2の特定点901の像902と、カメラのレンズの中心502と、を結んだ直線を算出する。第2の特定点901は、この直線上に存在する。存在直線算出処理(S601)の具体的な内容については、前述、第1の特定点についての位置算出処理(S403)と同様であるため詳細な記載を省略する。
存在面算出処理(S602)では、存在面算出部108が第2の特定点901が存在する可能性のある存在面を算出する。本実施例では、第2の特定点901は、スケーターの頭頂の点である。スピンやジャンプを除いてスケーターが氷上を走行している場合、スケーターの頭頂の点である第2の特定点901は、第1の特定点(スケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点801)を通り、氷面に対して垂直(三次元直交座標系ΣXYZのY軸方向)であって、カメラの投影面である画像フレーム504に平行な平面903に存在する可能性が極めて高い。存在面算出処理(S602)では、この平面903が存在面として算出される。
S603の処理では、第2の特定点901(スケーターの頭頂の点)は、存在直線算出処理(S601)で算出された直線(画像フレーム504に撮像された第2の特定点901の像902とカメラのレンズの中心502を結んだ直線)に存在し、かつ、存在面算出処理(S602)で算出された存在面903に存在する可能性が極めて高いことから、両者の交点を第2の特定点として三次元位置の座標を算出する。
位置算出部102による第2の特定点についての位置算出処理(S406)が終了すると、位置関係算出部104が位置関係算出処理(S407)を開始する。位置関係算出処理(S407)は、位置算出処理(S403)で算出された動体の第1の特定点の三次元位置と、位置算出処理(S406)で算出された第2の特定点の三次元位置とから、第1の特定点と第2の特定点の位置関係を算出して保持する。
第1の特定点と第2の特定点の位置関係とは、前述の通り、第2の特定点の三次元位置から第1の特定点の三次元位置を推定するために用いる位置に基づく情報をいうが、本実施例においては、氷面(三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ=0であるXY平面)からスケーターの頭頂の点(第2の特定点)までの高さとしている。本実施例における第1の特定点と第2の特定点の位置関係の値は、第2の特定点の三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ座標の値となる。存在面算出部108は、入力された各々の画像データについて位置関係算出処理(S407)を行うことで第1の特定点と第2の特定点の位置関係の値を算出するとともに、その平均値を算出して主記憶装置204または補助記憶装置205に保持する。本実施例において保持された第1の特定点と第2の特定点の位置関係の平均の値をHとする。なお、第1の特定点と第2の特定点の位置関係については、第2の特定点の三次元位置から第1の特定点の三次元位置を推定に利用することができればよく、氷面(三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ=0であるXY平面)からスケーターの頭頂の点(第2の特定点)までの高さに限るものではない。また、第2の特定点の三次元位置から第1の特定点の三次元位置を精度高く推定できれはよく、平均値の利用に限定するものではない。
位置関係算出部104による位置関係算出処理(S407)が終了すると、軌跡算出部106が軌跡算出処理(S411)を開始するが、一旦、図4のフローチャートのS402の分岐処理まで戻り、検出処理(S401)において第1の特定点が検出されなかった場合の軌跡算出装置1の動作と処理の流れについて説明する。
検出処理(S401)において第1の特定点が検出されなかった場合、S408の処理で示す通り、検出処理(S401)において第2の特定点(スケーターの頭頂の点)が検出されたかどうかで処理が分岐する。S408の処理で第2の特定点が検出さなかったと判定された場合は、検出処理(S401)において第1の特定点と第2の特定点のいずれもが検出されなかったことになり、当該画像データについて以降の処理は行わない。S408の処理で第2の特定点が検出されたと判定された場合は、位置算出部102が第2の特定点についての位置算出処理(S409)を開始する。
位置算出部102が行う第2の特定点についての位置算出処理(S409)について説明する。位置算出処理(S409)では、位置算出部102が第2の特定点であるスケーターの頭頂の点の三次元位置を算出する。
前述の第1の特定点についての位置算出処理(S403)と同様に、第2の特定点についての位置算出処理(S409)においても、図6のフローチャートに従って処理が行われる。
図10は、第2の特定点についての位置算出処理(S409)において、存在直線算出部107が行う存在直線算出処理(S601)と、存在面算出部108が行う存在面算出処理(S602)と、それに続いて位置算出部102が行う第2の特定点の三次元位置を算出する処理(S603)について説明するための図である。図10を用いて、一連の処理について説明する。
存在直線算出処理(S601)では、画像フレーム504に撮像された第2の特定点1001の像1002と、カメラのレンズの中心502と、を結んだ直線を算出する。第2の特定点1001は、この直線上に存在する。存在直線算出処理(S601)の具体的な内容については、前述、第1の特定点についての位置算出処理(S403)と同様であるため詳細な記載を省略する。
存在面算出処理(S602)では、存在面算出部108が第2の特定点1001が存在する可能性のある存在面を算出する。本実施例では、第2の特定点1001は、スケーターの頭頂の点である。第1の特定点の三次元位置が算出できている第2の特定点についての位置算出処理(S406)と異なり、位置算出処理(S409)においては、第1の特定点が検出されていないため、第1の特定点の三次元位置が算出できておらず、位置算出処理(S406)と同様に存在面を算出することができない。
位置算出処理(S409)において、存在面算出処理(S602)では、三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ=H(Hは、位置関係算出部104が算出して、保持する第1の特定点と第2の特定点の位置関係の平均の値)であるXY平面(図6の1003)を存在面として算出する。値Hは、第2の特定点のZ座標の平均値であって、スピンやジャンプを除いてスケーターが氷上を走行している場合のスケーターの頭頂の点の平均的な高さである。このことから、三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ=HであるXY平面1003にスケーターの頭頂の点1001が存在する可能性が極めて高い。
第2の特定点(スケーターの頭頂の点1001)は、存在直線算出処理(S601)で算出された直線(画像フレーム504に撮像された第2の特定点1001の像1002とカメラのレンズの中心502を結んだ直線)に存在し、かつ、存在面算出処理(S602)で算出された存在面1003に存在する可能性が極めて高いことから、S603の処理では、両者の交点を第2の特定点として三次元位置の座標を算出する。なお、位置算出処理(S410)で算出される第2の特定点の三次元直交座標系ΣXYZにおけるZ座標の値はH(Hは、位置関係算出部104が算出して、保持する第1の特定点と第2の特定点の位置関係の平均の値)となる。
位置算出部102による第2の特定点についての位置算出処理(S409)が終了すると、位置推定部105が位置推定処理(S410)を開始する。位置推定処理(S410)は、位置算出処理(S409)で算出された第2の特定点の三次元位置と、位置関係算出処理(S407)で算出されて保持されている位置関係と、から第1の特定点の三次元位置を推定する。
図10で、位置算出処理(S409)で算出された第2の特定点1001の三次元位置の座標を仮にP(X1,Y1,H)とする。このとき、第1の特定点1004はスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点であって、第2の特定点1001(スケーターの頭頂の点)の真下にあると推定されることから、位置推定処理(S410)では、第1の特定点1004の三次元位置の座標をQ(X1,Y1,0)と推定する。位置推定部105による位置推定処理(S410)が終了すると、軌跡算出部106が軌跡算出処理(S411)を開始する。
図4のフローチャートに戻って、軌跡算出部106による軌跡算出処理(S411)を説明する。軌跡算出処理(S411)は、位置算出処理(S403)で算出された第1の特定点の三次元位置と、位置推処理(S410)で推定された第1の特定点の三次元位置と、第1の特定点の三次元位置の算出または推定のもととなった画像データが撮像された時刻と、から第1の特定点の軌跡を算出する。軌跡算出処理(S411)では、新たに算出もしくは推定された第1の特定点の三次元位置と算出または推定のもととなった画像データが撮像された時刻の情報を、既に算出もしくは推定された第1の特定点の三次元位置と算出または推定のもととなった画像データが撮像された時刻の情報群に追加する。これらの情報群から、軌跡算出処理(S411)では、撮像された時刻に基づいて時間軸にそって並べられた、算出または推定された第1の特定点の三次元直交座標系ΣXYZにおける三次元座標について多項式による近似曲線などによって第1の特定点の軌跡が求められる。なお、軌跡の算出にあたっては適した近似方法を用いればよく、多項式近似に限定するものではない。
軌跡算出部106による軌跡算出処理(S411)が終了すると、軌跡算出装置1は次の画像データを取り込み、処理を繰り返す。取り込む画像データが無くなると処理を終了する。なお、本実施例では、画像データを取り込む毎に軌跡算出部106が軌跡算出処理(S411)を行うが、一旦すべての画像データについて第1の特定点の三次元位置の算出または推定を行った後に軌跡算出部106が軌跡算出処理(S411)を行う構成であってもよい。
以上が、実施例についての説明である。
次に、コンピュータを軌跡算出装置として機能させるための軌跡算出プログラムについて説明する。コンピュータの構成は、図2に示す通りである。
軌跡算出プログラムは、メインモジュール、入出力モジュール及び演算処理モジュールを備える。メインモジュールは、処理を統括的に制御する部分である。入出力モジュールは、画像データなどの入力情報をコンピュータに取得させ、算出した軌跡の情報を数値や画像でコンピュータに出力させる。演算処理モジュールは、検出モジュール、位置算出モジュール、判定モジュール、位置関係算出モジュール、位置推定モジュール、軌跡算出モジュール、存在直線算出モジュール及び存在面算出モジュールを備える。メインモジュール、入力モジュール及び演算処理モジュールを実行させることにより実現される機能は、軌跡算出装置1の検出部101、位置算出部102、判定部103、位置関係算出部104、位置推定部105、軌跡算出部106、存在直線算出部107及び存在面算出部108の機能とそれぞれ同様である。
軌跡算出プログラムは、例えば、ROM等の記憶媒体又は半導体メモリによって提供される。また、軌跡算出プログラムは、ネットワークを介して提供されてもよい。
以上、本実施形態に係る軌跡算出装置、軌跡算出方法及び軌跡算出プログラムによれば、単眼カメラで撮像した動画像から目標とする動体の特定の点の位置変化を追跡して、その点の三次元位置の軌跡を算出する場合において、追跡する目標とする動体の特定の点が遮蔽された場合にも見失うことなく三次元位置の軌跡を算出することができる。
1 軌跡算出装置
101 検出部
102 位置算出部
103 判定部
104 位置関係算出部
105 位置推定部
106 軌跡算出部
107 存在直線算出部
108 存在面算出部
201 中央演算装置(CPU)
202 入力装置
203 出力装置
204 主記憶装置(RAM/ROM)
205 補助記憶装置
301 リンクの氷面
302 氷面とエッジの接点
303 スケーターの頭頂の点
304 氷面とエッジの接点
305 スケーターの頭頂の点
306 氷面とエッジの接点の軌跡
307 リンクの周壁
501 三次元直交座標系ΣXYZの原点(リンクの長軸と短軸の交点)
502 三次元直交座標系Σxyzの原点(カメラのレンズ中心)
503 二次元直交座標系Σuvの原点(画像フレームに固定された原点)
504 画像フレーム(撮像素子面)
505 基準点
506 基準点
507 基準点
508 基準点
801 第1の特定点(スケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点)
802 画像フレームにおけるスケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点の像
901 第2の特定点(スケーターの頭頂の点)
902 画像フレームにおけるスケーターの頭頂の点の像
903 存在面
1001 第2の特定点(スケーターの頭頂の点)
1002 画像フレームにおけるスケーターの頭頂の点の像
1003 存在面
1004 第1の特定点(スケーターが装着したスケート靴のエッジとリンクの接点)

Claims (5)

  1. 単眼カメラにより撮像され、撮像された時刻を情報として備えた複数の画像データから目標とする動体の特定点の三次元位置を求めて該特定点の軌跡を算出する軌跡算出装置であって、
    前記画像データから前記特定点を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記特定点の三次元位置を算出する位置算出部と、
    前記位置算出部が算出した第1の特定点の三次元位置と、第2の特定点の三次元位置とから、該第1の特定点と該第2の特定点の位置関係を算出して保持する位置関係算出部と、
    前記検出部が前記第1の特定点を検出できなかった場合に、前記位置算出部が算出した前記第2の特定点の三次元位置と、前記位置関係算出部が算出して保持する前記位置関係と、から前記第1の特定点の三次元位置を推定する位置推定部と、
    前記位置算出部が算出した前記第1の特定点の三次元位置と、前記位置推定部が推定した前記第1の特定点の三次元位置と、前記画像データが撮像された時刻と、から前記第1の特定点の軌跡を算出する軌跡算出部と、
    を備えることを特徴とする軌跡算出装置。
  2. 前記位置算出部が算出した前記第1の特定点の三次元位置の時刻による変化が所与の条件に当てはまるかを判定し、所与の条件に当てはまる場合には、該第1の特定点の三次元位置に基づく前記位置関係算出部による前記位置関係の算出及び前記軌跡算出部による該第1の特定点の軌跡の算出を行わない指示を、所与の条件に当てはまらない場合には、該第1の特定点の三次元位置に基づく前記位置関係算出部による前記位置関係の算出及び前記軌跡算出部による該第1の特定点の軌跡の算出を行う指示をする判定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の軌跡算出装置。
  3. 前記位置算出部は、
    画像フレームに撮像された前記特定点の像についての三次元位置と前記単眼カメラのレンズの光学中心の三次元位置とを結んだ直線を算出する存在直線算出部と、
    前記特定点が存在する可能性のある存在面を算出する存在面算出部と、
    を備え、
    前記存在直線算出部が算出した直線と、前記存在面と、が交わる点の三次元位置を、前記特定点の三次元位置として算出する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の軌跡算出装置。
  4. 単眼カメラにより撮像され、撮像された時刻を情報として備えた複数の画像データから目標とする動体の特定点の三次元位置を求めて該特定点の軌跡を算出する軌跡算出方法であって、
    前記画像データから前記特定点を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップが検出した前記特定点の三次元位置を算出する位置算出ステップと、
    前記位置算出ステップが算出した第1の特定点の三次元位置と、第2の特定点の三次元位置とから、該第1の特定点と該第2の特定点の位置関係を算出して保持する位置関係算出ステップと、
    前記検出ステップが前記第1の特定点を検出できなかった場合に、前記位置算出ステップが算出した前記第2の特定点の三次元位置と、前記位置関係算出ステップが算出して保持する前記位置関係と、から前記第1の特定点の三次元位置を推定する位置推定ステップと、
    前記位置算出ステップが算出した前記第1の特定点の三次元位置と、前記位置推定ステップが推定した前記第1の特定点の三次元位置と、前記画像データが撮像された時刻と、から前記第1の特定点の軌跡を算出する軌跡算出ステップと、
    を備えることを特徴とする軌跡算出方法。
  5. 単眼カメラにより撮像され、撮像された時刻を情報として備えた複数の画像データから目標とする動体の特定点の三次元位置を求めて該特定点の軌跡をコンピュータに算出させる軌跡算出プログラムであって、
    前記画像データから前記特定点を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップが検出した前記特定点の三次元位置を算出する位置算出ステップと、
    前記位置算出ステップが算出した第1の特定点の三次元位置と、第2の特定点の三次元位置とから、該第1の特定点と該第2の特定点の位置関係を算出して保持する位置関係算出ステップと、
    前記検出ステップが前記第1の特定点を検出できなかった場合に、前記位置算出ステップが算出した前記第2の特定点の三次元位置と、前記位置関係算出ステップが算出して保持する前記位置関係と、から前記第1の特定点の三次元位置を推定する位置推定ステップと、
    前記位置算出ステップが算出した前記第1の特定点の三次元位置と、前記位置推定ステップが推定した前記第1の特定点の三次元位置と、前記画像データが撮像された時刻と、から前記第1の特定点の軌跡を算出する軌跡算出ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする軌跡算出プログラム。
JP2020156013A 2020-09-17 2020-09-17 軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラム Active JP6924455B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020156013A JP6924455B1 (ja) 2020-09-17 2020-09-17 軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020156013A JP6924455B1 (ja) 2020-09-17 2020-09-17 軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6924455B1 JP6924455B1 (ja) 2021-08-25
JP2022049793A true JP2022049793A (ja) 2022-03-30

Family

ID=77364640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020156013A Active JP6924455B1 (ja) 2020-09-17 2020-09-17 軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6924455B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114449336B (zh) * 2022-01-20 2023-11-21 杭州海康威视数字技术股份有限公司 一种车辆轨迹动画播放方法、装置及设备
CN116958189B (zh) * 2023-09-20 2023-12-12 中国科学院国家空间科学中心 基于线段关联的运动点目标时空域轨迹跟踪方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08138057A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Fuji Electric Co Ltd 物体監視装置
JP2020056644A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08138057A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Fuji Electric Co Ltd 物体監視装置
JP2020056644A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6924455B1 (ja) 2021-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200096317A1 (en) Three-dimensional measurement apparatus, processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
CN107481270B (zh) 乒乓球目标跟踪和轨迹预测方法、装置、存储介质和计算机设备
US7092109B2 (en) Position/orientation measurement method, and position/orientation measurement apparatus
JP3735344B2 (ja) キャリブレーション装置、キャリブレーション方法、及びキャリブレーション用プログラム
JP4809291B2 (ja) 計測装置及びプログラム
US8073201B2 (en) Position/orientation measurement method and apparatus
KR100855657B1 (ko) 단안 줌 카메라를 이용한 이동로봇의 자기위치 추정 시스템및 방법
US20200012877A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
US20050256395A1 (en) Information processing method and device
WO2017022033A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
CN111709973B (zh) 目标跟踪方法、装置、设备及存储介质
WO2011105616A1 (en) Three-dimensional measurement apparatus, model generation apparatus, processing method thereof, and non-transitory computer-readable storage medium
CN111127524A (zh) 一种轨迹跟踪与三维重建方法、系统及装置
JP6894707B2 (ja) 情報処理装置およびその制御方法、プログラム
JP6924455B1 (ja) 軌跡算出装置、軌跡算出方法、軌跡算出プログラム
JP2019036288A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
CN109902675B (zh) 物体的位姿获取方法、场景重构的方法和装置
CN114722913A (zh) 姿态检测方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质
CN110490131B (zh) 一种拍摄设备的定位方法、装置、电子设备及存储介质
CN107945166B (zh) 基于双目视觉的待测物体三维振动轨迹的测量方法
JP6858387B1 (ja) 軌道算出装置、軌道算出方法、軌道算出プログラム
JP5267100B2 (ja) 運動推定装置及びプログラム
JPH1079027A (ja) 移動カメラ用の画像処理装置
US11625836B2 (en) Trajectory calculation device, trajectory calculating method, and trajectory calculating program
CN110189267B (zh) 一种基于机器视觉的实时定位装置和系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201002

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210301

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6924455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350