JP2022048096A - 位置決め方法及び位置決め装置 - Google Patents

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謙二 清水
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雄司 森
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久夫 菱川
Hisao Hishikawa
直史 松下
Tadashi Matsushita
俊祐 田中
Shunsuke Tanaka
裕貴 井上
Hirotaka Inoue
史典 今泉
Fuminori Imaizumi
純也 中村
Junya Nakamura
友和 内山
Tomokazu Uchiyama
真司 藤野
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元弘 隠家
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恒平 八木
Kohei Yagi
慎也 平野
Shinya Hirano
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Abstract

【課題】簡単な方法及び構成でワーク同士の位置決めを行うことができる位置決め方法及び位置決め装置を提供する。【解決手段】第1、第2のワークのうちの少なくとも一方を把持する工程と、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークの点群データを取得する工程と、前記第1、第2のワークの位置合わせ状態の基準データに、前記点群データを位置合わせした形状合わせ点群データの移動マトリックスを演算する工程と、前記移動マトリックスに基づいて逆マトリックスを演算する工程と、前記移動マトリックスと前記逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、前記第1、第2のワークを位置決めする工程と、を有することを特徴とする位置決め方法。【選択図】図8

Description

本発明は、位置決め方法及び位置決め装置に関する。
従来、アームロボットによってワークを把持したまま、他のワークと溶接する技術が知られている。この場合、専用の位置決め機構(位置決め用の型や治具を含む)を使用して、アームロボットひいては当該アームロボットに把持されたワークの位置決めを行う。しかし、位置決め機構を別で設けなければならないので、設備費が高額で、設備の設置スペースが広く必要である。しかも、位置決め機構は車種分必要であるため、車種が多い場合、段替え回数が多く、トータルの段替え時間が長くなってしまう。また、新規車種の立ち上げ毎に、同様の問題が発生してしまう。
特許文献1には、空間内において少なくとも1つのオブジェクトを産業用ロボットによって最終姿勢に位置決めするための方法が記載されている。この方法では、オブジェクトを位置決めするために、第1の産業用ロボットと、第1の光学的撮像装置と、少なくとも1つの第2の光学的撮像装置とを使用する。第1の産業用ロボットは、所定のポジショニングに位置調整することができる。第1の光学的撮像装置は、三次元の空間座標系で校正され、既知の第1の位置に既知の方向に位置決めされている。第2の光学的撮像装置は、空間座標系で校正され、既知の第2の位置に既知の方向で位置決めされている。
第1の光学的撮像装置は、第1のカメラと、第1の駆動ユニットと、第1の角度測定ユニットとを有している。第1のカメラは、所定の第1の視界内で画像を撮像するために光学的校正されている。第1の駆動ユニットは、第1の視界を位置調整するために第1のカメラを方向決めするための構成要素である。第1の角度測定ユニットは、第1のカメラの角度方向を検出して、空間座標系において第1の視界を求めるための空間座標系で校正されている。
第2の光学的撮像装置は、第2のカメラと、第2の駆動ユニットと、第2の角度測定ユニットとを有している。第2のカメラは、所定の第2の視界内で画像を撮像するために光学的校正されている。第2の駆動ユニットは、第2の視界を位置調整するために第2のカメラを方向決めするための構成要素である。第2の角度測定ユニットは、第2のカメラの角度方向を検出して、空間座標系において第2の視界を求めるための空間座標系で校正されている。
特許第5290324号公報
しかしながら、特許文献1は、オブジェクトの位置決めに要する装置が大掛かり(第1の光学的撮像装置(第1のカメラと第1の駆動ユニットと第1の角度測定ユニット)、第2の光学的撮像装置(第2のカメラと第2の駆動ユニットと第2の角度測定ユニット))であり、その位置決め方法も簡単なものとは言えない点で、改良の余地があった。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、簡単な方法及び構成でワーク同士の位置決めを行うことができる位置決め方法及び位置決め装置を提供することを目的とする。
本実施形態の位置決め方法は、第1、第2のワークのうちの少なくとも一方を把持する工程と、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークの点群データを取得する工程と、前記第1、第2のワークの位置合わせ状態の基準データに、前記点群データを位置合わせした形状合わせ点群データの移動マトリックスを演算する工程と、前記移動マトリックスに基づいて逆マトリックスを演算する工程と、前記移動マトリックスと前記逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、前記第1、第2のワークを位置決めする工程と、を有することを特徴とする。
前記逆マトリックスに基づいて前記形状合わせ点群データを移動するとともに、当該移動に際して、前記基準データの原点を一緒に移動させ、前記第1、第2のワークの移動させた原点どうしを合わせる工程をさらに有してもよい。
前記第1、第2のワークを位置決めする工程では、前記逆マトリックスを使用して、前記点群データに原点を付与し、前記第1のワークまたは前記第2のワークの原点のどちらか一方の原点を他方の原点へ移動させる移動量を算出し、その算出した移動量に基づいて、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、前記第1、第2のワークを位置決めしてもよい。
位置情報生成装置を使用して、前記原点を含む前記基準データに前記点群データを位置合わせした前記形状合わせ点群データを取得する工程をさらに有してもよい。
前記点群データを前記基準データに合わせる際には、前記基準データ上の任意の位置を必要な数だけ基準に設定し、設定した各基準には優先度を設定してもよい。
前記第1、第2のワークのうちの少なくとも一方を把持する把持部は、複数の軸を有するアームロボットから構成され、前記アームロボットの先端部に、アームロボット先端の位置座標と角度が監視できるマークが設けられ、前記アームロボットの複数軸を複数回微小動作させることにより、アームロボット先端マークの現在位置と目標位置の差分の誤差を補正する機能を有してもよい。
前記複数回微少動作は、微少動作量の係数調整と動作回数を設定できる機能を有してもよい。
前記第1、第2のワークのうちの一方は、アッパサッシュであり、前記第1、第2のワークのうちの他方は、立柱サッシュであってもよい。
本実施形態の位置決め装置は、第1、第2のワークのうちの少なくとも一方を把持する把持部と、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークの点群データを取得する点群データ取得部と、前記第1、第2のワークの位置合わせ状態の基準データに、前記点群データを位置合わせした形状合わせ点群データの移動マトリックスを演算する移動マトリックス演算部と、前記移動マトリックスに基づいて逆マトリックスを演算する逆マトリックス演算部と、を有し、前記把持部は、前記移動マトリックスと前記逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、前記第1、第2のワークを位置決めする、ことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な方法及び構成でワーク同士の位置決めを行うことができる位置決め方法及び位置決め装置を提供することができる。
点群データの各点情報の表現の一例を示す図である。 4×4マトリックスでの原点の表現の一例を示す図である。 4×4マトリックスを使用した原点計算の一例を示す図である。 本実施形態の位置決め装置を適用した車両部品の溶接装置の構成の第1の例を示す図である。 本実施形態の位置決め装置を適用した車両部品の溶接装置の構成の第2の例を示す図である。 正マトリックス時に全ての座標系がレーザトラッカ座標系に配置されることの一例を示す図である。 逆マトリックス時に全ての座標系がレーザトラッカ座標系に配置されることの第1の例を示す図である。 逆マトリックス時に全ての座標系がレーザトラッカ座標系に配置されることの第2の例を示す図である。 本実施形態の位置決め装置を適用した車両部品の溶接装置の構成の第3の例を示す図である。 本実施形態の位置決め処理の第1の例を示す図である。 本実施形態の位置決め処理の第2の例を示す図である。 各行列情報(マトリックスデータ)から移動値と目標値を計算する場合の計算概要の一例を示す図である。 変形実施形態の車両部品の溶接装置の構成の一例を示す図である。 位置情報生成装置を使用した各種データの取得および取得データに基づく位置合わせ動作の第1の例を示す図である。 位置情報生成装置を使用した各種データの取得および取得データに基づく位置合わせ動作の第2の例を示す図である。 位置情報生成装置を使用した各種データの取得および取得データに基づく位置合わせ動作の第3の例を示す図である。
まず、本明細書における用語の定義を行う。
本明細書における「3Dスキャナ」とは、例えば、ワーク(第1、第2のワーク、例えば、アッパサッシュと立柱サッシュ)の形状情報を点群データとして取得するための装置である。点群データの各点情報は、3Dスキャナ原点を原点とした座標X、Y、Zとその法線方向I、J、Kの数値で表すことができる。
本明細書における「位置情報生成装置」とは、例えば、ターゲットの三次元情報(位置情報や角度)を自らの座標系基準に算出することが可能な装置である。「位置情報生成装置」とは、例えば、レーザ光を照射し、ターゲットから反射したレーザ光が発光源に戻ることで、ターゲットの三次元位置情報を取得するレーザトラッカ等である。「位置情報生成装置」、例えば、レーザトラッカのようなものは測定範囲が広いため、「位置情報生成装置」とターゲット、もしくは後述するマーカ付きタッチプローブのようなものがあれば、高精度に各設備間の寸法や精度、原点位置等を算出することができる。
本明細書における「マーカ」とは、例えば、位置情報生成装置にて、位置座標と角度を取得するためのターゲットの一種である。「マーカ」の位置座標と角度は位置情報生成装置を原点として、算出される。これは座標X、Y、Zと角度Rx、Ry、Rzで表すことができ、角度Rx、Ry、Rzは、それぞれ、後述するように、基準X軸、基準Y軸、基準Z軸からの姿勢変更分の単位ベクトル(I、J、K)と、基準点からの移動量(X、Y、Z)とを用いた4×4の行列データ(マトリックスデータ)で表すことができる。「マーカ」は、例えば、ロボットアーム先端の把持部等に取り付けられ、位置情報生成装置を原点としたロボットアームの動作精度(把持部の三次元空間上の絶対位置)を数値として取得するために用いられる。また、他にも後述するような対象ワークを接触で計測するようなマーカ付きタッチプローブや、対象ワークを非接触で計測する3Dスキャナに取り付けたタイプなど、広く用いられる。どの計測情報においても位置情報生成装置原点にて配置するために用いられる。
本明細書における「マーカ付きタッチプローブ」とは、例えば、位置情報生成装置で「マーカ付きタッチプローブ」のターゲット部をロックオンした状態で、プローブ先端を対象ワークにタッチして測定することで、位置情報生成装置を原点とした対象ワークの三次元空間上の位置を算出することができるものである。
本明細書における「マーカ付き3Dスキャナ」とは、例えば、位置情報生成装置で「マーカ付き3Dスキャナ」のターゲット部をロックオンした状態で、対象ワークを3Dスキャンすることにより、位置情報生成装置原点からのマーカ原点座標/角度と、マーカ原点からの3Dスキャナ原点座標/角度(後述)から、3Dスキャナで取得した点群情報を、位置情報生成装置原点として算出することが可能である。マーカ原点位置と3Dスキャナ原点位置の関係は据付時点で、基準となるブロックを位置情報生成装置とマーカ付きタッチプローブを用いて位置情報を算出したものと、3Dスキャナで撮像した基準ブロックの位置情報を合わせること(キャリブレーション)により、3Dスキャナの原点/角度情報を算出している。通常3Dスキャナは、撮像範囲を広くすると、精度が低下する特徴があるため、広範囲の撮像には向いておらず、後述するような設備全体の運用には3Dスキャナ単体では限界がある。このため、撮像範囲や測定範囲を広げるために位置情報生成装置を用いた対応となっている。
本明細書における「点群データ」とは、例えば、3Dスキャナ(カメラ)等の機器を使用してワーク(第1、第2のワーク、例えば、アッパサッシュと立柱サッシュ)を3Dスキャンする(ワークを撮像する)ことによって取得されるワークの三次元情報を意味する。また点群データの各点情報は、例えば、図1のように、座標X、Y、Zとその法線方向I、J、Kの数値(図1)で表すことができる。図1の例では、点群1、点群2、点群3、点群4、点群5、点群**を描いている。
本明細書における「基準データ」とは、例えば、ワーク(第1、第2のワーク、例えば、アッパサッシュと立柱サッシュ)の設計上の基準となるデータ(例えば、マスターワークデータ、設計値データ、生データ、CADデータ)を意味する。
本明細書における「形状合わせ点群データ」とは、上述の「点群データ」を「基準データ」に合わせた点群データを意味する。
本明細書における「移動マトリックス」及び「逆マトリックス」は、例えば、4×4の行列データ(マトリックスデータ)により表される。例えば、図2に示すように、「移動マトリックス」及び「逆マトリックス」は、原点や、基準原点からある目標原点までの位置の情報として表される。左から一列目は、基準X軸からの姿勢変更分の単位ベクトル(I、J、K)を示しており、左から二列目は、基準Y軸からの姿勢変更分の単位ベクトル(I、J、K)を示しており、左から三列目は、基準Z軸からの姿勢変更分の単位ベクトル(I、J、K)を示しており、左から四列目は、基準点からの移動量(X、Y、Z)を示している。
マトリックスを使用すれば、各座標の移動量においても図3のようにマトリックスを用いて計算を行うことが可能である。このマトリックス計算を行うことにより、各座標系の位置・角度の量を算出することができる。上述した点群データを基準データに合わせる際の移動についても4×4の行列データにて表すことができる。また、この4×4の行列データを逆行列変換により、基準データを点群データに合わせる移動の4×4の行列データを出力することも可能である。図3では、原点基準、原点基準から見た原点A、原点Bから見た原点A、原点基準から見た原点B、原点Bの逆行列を、それぞれ、4×4の行列データで示している。
図4は、本実施形態の位置決め装置(位置決め方法)を適用した車両部品の溶接装置1の構成の第1の例を示す図である。溶接装置1は、アッパサッシュ(フロントメーンフレーム)2の端部2Aと、立柱サッシュ(フロント立柱フレーム)3の端部3Aとを位置合わせ状態で溶接するものである。図4において、アッパサッシュ2の端部2Aと立柱サッシュ3の端部3Aの溶接部(コーナー部)を太字の丸枠で囲って符号Yを付している。アッパサッシュ2と立柱サッシュ3は、その一方と他方が「第1のワーク」と「第2のワーク」に相当する。以下では、一例として、アッパサッシュ2が「第1のワーク」に相当し、立柱サッシュ3が「第2のワーク」に相当するものとして説明する。
アッパサッシュ2は、固定治具(例えばタクトシステムの治具)4に固定されている。この時、アッパサッシュ2と固定治具4との相対位置関係はワーク着脱毎に変化しても良いため、通常の治具に求められる繰返し位置決め機能は不要である(後述する逆マトリックスにより、アッパサッシュ2のワーク着位置を求めるため)。よって、固定治具4はワークのどの位置を固定しても良い。立柱サッシュ3は、ロボットアーム部6の把持部(例えばタクトシステムのハンド)5に把持されている。この時、立柱サッシュ3と把持部5との相対位置関係はワーク着脱毎に変化しても良いため、通常の治具に求められる繰返し位置決め機能は不要である(後述する逆マトリックスにより、立柱サッシュ3のワーク把持位置を求めるため)。よって、ロボットアーム部6の把持部5はワークのどの位置を把持しても良い。ロボットアーム部6は、例えば、複数の軸(例えば6軸)を有するアームロボットから構成されており、ロボットアーム部6の先端部の把持部5に把持した立柱サッシュ3の端部3Aをアッパサッシュ2の端部2Aに位置合わせするために運動(移動)する。この方式は、アッパサッシュ2と固定治具4の相対位置精度と、立柱サッシュ3と把持部5との相対位置精度が担保されており、かつ、ロボット空間座標の絶対位置決め精度が担保されているような装置(例えば、マシニングセンタのような工作機械)であれば、高精度な位置決めが可能となる。
図5は、本実施形態の位置決め装置(位置決め方法)を適用した車両部品の溶接装置1の構成の第2の例を示す図である。本実施形態の位置決め装置(位置決め方法)では、マーカ付き3Dスキャナ(カメラ)10を使用して、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3を3Dスキャンする(図中の矢印方向に移動させながらアッパサッシュ2と立柱サッシュ3を撮像する)ことにより、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の点群データ(三次元情報)を取得する。つまり、マーカ付き3Dスキャナ10は「点群データ取得部」として機能する。そして、マーカ付き3Dスキャナ10を位置情報生成装置(レーザトラッカ)20でロックオンした状態で点群取得することにより、マーカ付き3Dスキャナ10で取得した点群データは、位置情報生成装置20を原点として算出される。この点群データは、例えば、各点の座標X、Y、Zとその法線方向I、J、Kで表され、点群データの原点は4×4の行列データ(マトリックスデータ)で表される(詳細については後述する)。
なお、点群データの取得に際して、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の全体を3Dスキャンするのではなく、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の一部、例えば製品評価のための基準となる部位のみを3Dスキャンしてもよい。この3Dスキャンは、2Dスキャナを移動させながら点群取得する方式でも良いし、3Dスキャナを位置決めしてスキャンする方式や、固定した3Dスキャンを複数個所に設置してスキャンする方式でも良い。後述するように、点群データを基準データに合わせる際には基準データ上の任意の位置を必要な数だけ基準に設定し、位置合せをすることを可能とする。また、この各基準には優先度を設定して、より重要度の高い部分の位置合わせを優先することができる。これにより、基準データと点群データの位置合わせ方式のコントロールが可能となっている。本実施形態では、各基準部の誤差量が大きかった場合、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の溶接部同士が干渉する可能性があるため、溶接部の優先度をその他基準部に対して、高く設定することにより、溶接部の形状合わせを優先して位置決めすることが可能となっている。
また、本実施形態の位置決め装置(位置決め方法)では、予め、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の設計上の基準となる基準データ(例えばCADデータ)が用意(準備)されている。この基準データは、原点(例えば車両原点、この場合は車両原点=位置情報生成装置原点)を含むとともに、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の位置合わせ状態のデータとすることができる。そして、本実施形態の位置決め装置(位置決め方法)では、後述する制御部を使用して、原点(車両原点)を含む基準データに点群データを位置合わせした形状合わせ点群データを算出する。また、基準データに点群データを移動した際の移動量、基準データおよび形状合わせ点群データの原点は4×4の行列データ(マトリックスデータ)で表される(詳細については後述する)。
形状合わせ点群データの原点座標は、位置情報生成装置原点で取得された点群データの原点を移動させたことと同じこととなるため、図6のような原点位置となる。この基準データに点群データを合わせる際の4×4の行列データ(マトリックス)を逆行列変換することにより、基準データを点群データに合わせることと同じことになるため、図7、図8のように、点群データに原点を付与した形になる(基準データ原点で表されていた形状合わせ点群データの状態を点群データ基準で表した形である)。この方式により、原点の存在しない点群データにCAD原点情報を付与することを実現している。
図6に示すように、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の点群データをCADデータ(基準データ)に合わせるという移動の結果は、原点を移動したというマトリックスで表記が可能(すなわち等価)である。図7に示すように、図6から得られたマトリックスを逆マトリックスに変換することで、CADデータ(基準データ)を点群データに合わせる移動量が求まる。図8に示すように、点群データをCADデータ(基準データ)に合わせることが正マトリックスに相当し、CADデータ(基準データ)を点群データに合わせることが逆マトリックスに相当する(正マトリックスから見ると原点に戻ることに相当する)。すなわち、原点から見ると、CADデータ(基準データ)と点群データが合わさっていた状態を、CAD座標を点群データに合わせるように移動させたことになる。アッパサッシュ2の実際のワーク配置をCAD座標系通りでの位置で再現できる場合は、アッパサッシュ2の位置は既知となるため、立柱サッシュ3のマトリックス計算だけでも原点間の計算が可能となる(この場合、逆行列変換は不要である)。
ロボットアーム部6の先端部(把持部5又はその近傍)にはマーカ40が設けられている。位置情報生成装置20は、位置決め動作時に、ロボットアーム部6の先端部に設けられたマーカ40を常に位置監視する(追跡し続ける)ことにより、把持部5ひいては把持部5に把持されたワーク(ここでは立柱サッシュ3)の位置合わせ(微小駆動)を補助する。ロボットアーム部6は、位置情報生成装置20とマーカ40によって事前にキャリブレーションされており、空間座標における絶対精度を向上している。
図9は、本実施形態の位置決め装置(位置決め方法)を適用した車両部品の溶接装置1の構成の第3の例を示す図である。図9は、上述した点群データ、基準データおよび形状合わせ点群データに基づく把持部5の運動(移動)制御を実行するための機能構成要素を例示して描いている。各機能構成要素は、CPU(Central Processing Unit)から構成される制御部30の一部を構成している。
制御部30は、点群データ取得部31と、基準データ取得部32と、移動マトリックス演算部33と、逆マトリックス演算部34と、目標移動マトリックス演算部35と、ロボットアーム制御部36とを有している。
点群データ取得部31は、位置情報生成装置20と3Dスキャナ10によるアッパサッシュ2と立柱サッシュ3の位置情報生成装置を原点とした点群データ(三次元情報)を取得する(が入力される)。
基準データ取得部32は、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の設計上の基準となる基準データ(例えばCADデータ)を取得する(を記憶する)。この基準データは、原点(例えば車両原点、この場合は車両原点=位置情報生成装置原点)を含むとともに、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の位置合わせ状態のデータとすることができる。
移動マトリックス演算部33は、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の位置合わせ状態の基準データに、点群データを位置合わせするための移動マトリックスを演算する。この移動マトリックス演算により、移動マトリックスに基づいて基準データに点群データを位置合わせした形状合わせ点群データが得られる。
逆マトリックス演算部34は、移動マトリックス演算部33で求めた基準データに点群データを合わせる際の4×4の行列データ(マトリックス)を逆行列変換する。本変換により、前述の点群データに原点を付与した形になる(基準データ原点で表されていた形状合わせ点群データの状態を点群データ基準で表した形)。この方式により、原点の存在しない点群データにCAD原点情報を付与することを実現している。
目標移動マトリックス演算部35は、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3のそれぞれについて、逆マトリックスを使用し、原点(車両原点)を付与した状態から、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3のうちの少なくとも把持するワーク(ここでは立柱サッシュ3)の原点からもう一方の原点までの移動量を算出することができる。
ロボットアーム制御部36は、移動マトリックスと逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、把持部5ひいては把持部5に把持された立柱サッシュ3をロボットアーム部6で移動させることにより、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3を位置決めする(立柱サッシュ3の端部3Aをアッパサッシュ2の端部2Aに位置合わせする)。より具体的に、ロボットアーム制御部36は、移動マトリックスと逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、位置決め対象である立柱サッシュ3を初期位置や現在位置から目標位置に到達するまで、例えば、ロボットアーム部6の各軸(6軸)を微小動作させる。この時の微小動作量の指令値は、位置情報生成装置20から見たマーク40(図5を参照)の現状位置と目標位置の差分である。この微少動作量の数値を係数調整、動作回数で設定することにより、ロボットの精度に依存しない位置決めを可能とする。すなわち、本実施形態では、(1)移動マトリックスと逆マトリックスの少なくとも一方に基づくワーク(把持部)の移動(例えば逆マトリックスによるアッパサッシュ2と立柱サッシュ3に付加した原点をもとにどちらか一方の原点を基準にもう一方の原点へ移動)と、(2)マーク40に基づくワーク(把持部)の移動(マーク40による補正位置決め、(1)の動作誤差を補正するもの)との二段階で、ワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを実行する。ロボットアーム制御部36によるアッパサッシュ2の端部2Aと立柱サッシュ3の端部3Aの位置決め状態で、両者の溶接部(コーナー部)Yが溶接される。
制御部30の機能は、次のように表現することもできる。すなわち、制御部30は、三次元データ(例えば点群データ)を取得するとともに、ハンドとワークの相対位置データ(例えば基準データ)を取得する。制御部30は、取得した三次元データ(例えば点群データ)と相対位置データ(例えば基準データ)とをベストフィットさせるための空間位置決め処理を実行する。制御部30は、ハンドによるワークの移動分座標値を出力する。制御部30は、ロボット逆運動学に基づく6軸計算により、ハンドとワークの運動(移動)制御を実行する。
図10は、本実施形態の位置決め処理の第1の例を示す図である。
ステップST1では、立柱サッシュ3の点群データをCADデータ(基準データ)に位置合わせして、ステップST2では、ステップST1の移動分量を4×4の行列データ(マトリックスデータ)である移動マトリックスで出力する。これにより、立柱サッシュ3に関して、移動マトリックスに基づいて基準データに点群データを位置合わせした形状合わせ点群データが得られる。
ステップST1’では、アッパサッシュ2の点群データをCADデータ(基準データ)に位置合わせして、ステップST2’では、ステップST1’の移動分量を4×4の行列データ(マトリックスデータ)である移動マトリックスで出力する。これにより、アッパサッシュ2に関して、移動マトリックスに基づいて基準データに点群データを位置合わせした形状合わせ点群データが得られる。
ステップST3、ST3’では、ステップST2、ST2’の移動マトリックスから逆行列演算(逆マトリックス演算)を実行することにより、点群データに原点を付与する。つまり、一方の原点を基準に他方の原点を合わせる。あるいは、形状合わせ点群データを移動させることにより、基準データの原点(車両原点)を一緒に移動させ、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の移動させた原点どうしを合わせても良い。
図11は、本実施形態の位置決め処理の第2の例を示す図である。ステップST4、ST4’では、ステップST3、ST3’の逆マトリックスを使用して、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の点群データに座標値(例えばCAD座標)を付与する。そして、ステップST5では、原点(車両原点)を基準とした座標系で、点群データの移動量を算出し、算出した移動量に基づいて、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3のうちの少なくとも把持するワーク(ここでは立柱サッシュ3)を移動させることにより、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3を位置決めする。本実施形態では、アッパサッシュ2が固定で立柱サッシュ3が可動であるため、当該移動量は、立柱サッシュ3のアッパサッシュ2に対する移動量(立柱サッシュ3のCAD座標からアッパサッシュ2のCAD座標への移動量)に相当する。
ステップST5で算出したアッパサッシュ2と立柱サッシュ3の移動量(ここでは立柱サッシュ3のアッパサッシュ2に対する移動量)に基づいて、立柱サッシュ3をアッパサッシュ2に対して相対移動させることにより、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3が位置決めされる(立柱サッシュ3の端部3Aがアッパサッシュ2の端部2Aに位置合わせされる)。
図12を参照して、各行列情報(マトリックスデータ)から移動値と目標値を計算する場合の計算概要の一例を以下に示す。図12は、3Dスキャナ10及びレーザトラッカ20による測定から得られる各行列情報を示している。図12において、Trはレーザトラッカ、Roboはロボット、Fixは固定側のアッパサッシュ、Moveは可動側の立柱サッシュ、MARKERはロボットハンドの一構成要素(マーカ)をそれぞれ示している。また、毎回計測する変動パラメータ、ロボット設置時に計測する固定パラメータは、それぞれ、図12の各式に定義した通りである。各式において、「-1」は逆行列を意味しており、「*」は移動後のパラメータであることを意味している。ロボットの動作誤差があった場合、以下の各式に基づいた補正を繰り返すことで、限りなく目標位置に収束させることが可能となる。当該動作は、レーザトラッカ20によるマーク40(図5を参照)の検出に基づいて実行される。本補正方式により、ロボットアームの動作精度に依存せず、環境・連続動作によるロボットアームの温度膨張伸縮等も補正することを可能としている。
本実施形態の点群データを基準データに位置合わせするプロセスは、例えば、点群情報を強制数値(定量値)移動させる強制数値移動ステップと、点群全体とCAD全体形状で位置合わせを行う全体形状合わせのベストフィットステップと、基準部位、例えば製品評価の基準となる部位に合わせて詳細位置合わせを行う基準位置合わせステップとを含んでいる。
図13は、変形実施形態の車両部品の溶接装置1’の構成の一例を示す図である。図13では、アッパサッシュ2が把持部(アームロボット)5Xに把持されており、且つ、立柱サッシュ3が把持部(アームロボット)5Yに把持されている。まず、3Dスキャナ10によって、把持部5X及び把持部5Xに把持されるアッパサッシュ2、並びに、把持部5Y及び把持部5Yに把持される立柱サッシュ3の点群データ(三次元情報)を取得する(A)。次いで、原点(車両原点)を含む基準データに点群データを位置合わせした形状合わせ点群データを得るための移動マトリックスと、当該形状合わせ点群データと基準データの原点(車両原点)を一緒に移動させる(アッパサッシュ2と立柱サッシュ3の原点どうしを合わせる)ための逆マトリックスとをソフト演算により求める(B)。そして、ソフト演算により求めた移動マトリックスと逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、把持部(アームロボット)5Xの座標値を補正するとともに(C)、把持部(アームロボット)5Yの座標値を補正する(D)。これにより、専用の位置決め機構(位置決め用の型や治具を含む)を使用することなく、ワーク同士(ここではアッパサッシュ2と立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。すなわち、把持部(アームロボット)5X、5Yとして汎用のハンドを使用しつつ、3Dスキャナ10とレーザトラッカ20によるソフト演算と補正技術によって、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3を位置決めして溶接することができる。
図14、図15、図16は、位置情報生成装置20を使用した各種データの取得および取得データに基づく位置合わせ動作の第1、第2、第3の例を示す図である。
図14~図16に示すように、アームロボットは、ワーク(ここでは立柱サッシュ3)の移動に寄与しないベース部5Aと、ワーク(ここでは立柱サッシュ3)の移動に寄与する可動アーム部(ロボットアーム部)5Bと、可動アーム部5Bの先端部に設けられた把持部5Cとを有している。ベース部5Aは、アームロボットの据付時にその位置が固定される。可動アーム部5Bは、アームロボットの据付後にも、把持部5Cにて把持したワーク(ここでは立柱サッシュ3)を移動させるべく駆動(例えば6軸駆動)される。
図14に示すように、アームロボットの据付時点では、位置情報生成装置20の初期計測により、アームロボットのベース部5Aが位置出しされる(アームロボットの不動の基礎部がどこにあるか算出される)。具体的には、例えば、位置情報生成装置20に搭載されたマーカ付きタッチプローブ(図示略)によってアームロボットのベース部5Aの平面部を求めた後、アームロボット先端にマーカ40を取付けたアームロボットの可動アーム部5Bを繰り返し回転させ、マーカ40の位置を測定することにより、アームロボットのベース部5Aの中心座標を求める。
位置情報生成装置20は、3Dスキャナ10による3Dスキャン時に、当該3Dスキャンを常に位置監視する(追跡し続ける)ことにより、ワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の点群データを取得する(あるいは3Dスキャナ10による点群データの取得を補助する)。
位置情報生成装置20は、位置決め動作時に、アームロボットの可動アーム部5Bの先端部に設けられたマーカ40を常に位置監視する(追跡し続ける)ことにより、可動アーム部5Bひいては把持部5Cに把持されたワーク(ここでは立柱サッシュ3)の位置合わせ(微小駆動)を補助する。アームロボットの可動アーム部5Bは、位置情報生成装置20とマーカ40によって事前にキャリブレーションされており、空間座標における絶対精度を向上している。
図15において、位置情報生成装置20、3Dスキャナ10、基準データ(CADデータ)、ワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の初期状態がすべて、位置情報生成装置20の共通の座標系に配置される。具体的に、図15に描いたアームロボットのベース部5Aの座標系、3Dスキャナ10の座標系、位置情報生成装置20の座標系、マーカ40の座標系がすべて、位置情報生成装置20の共通の座標系(例えば4×4のマトリックス)に配置される。
図15に示すように、位置情報生成装置20の共通の座標系において、逆マトリックス(4×4)により、ワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の2つの点群データに座標を付与する。そして、どちらかの原点に基づいて少なくとも片方の原点をもう一方の原点に合わせる。つまり、逆マトリックスを使用して、形状合わせ点群データに座標値を付与し、原点を基準とした座標系で、点群データの移動量を算出し、算出した移動量に基づいて、ワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の少なくとも一方(ここでは立柱サッシュ3)を移動させることにより、ワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)を位置決めする。ここで、移動量の計算時にマーク40の位置を測定することにより、ワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の座標の位置関係が分かる。また、ワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の2つの座標間の移動座標を算出する際に、マーク40の目標位置も算出することができる。
図16の(A)に示すように、把持部5Cにより立柱サッシュ3を把持したアームロボットの可動アーム部5Bを動作(例えば6軸駆動)させるに当たり、次のような制御を行う。すなわち、図16の(B)に示すように、立柱サッシュ3を把持したアームロボットの可動アーム部5Bの動作後のマーク40の位置(現在位置)を測定する。次いで、図16の(C)に示すように、立柱サッシュ3を把持したアームロボットの可動アーム部5Bの動作後のマーク40の位置(現在位置)と、マーク40の目標位置との差異計算を例えば4×4のマトリックスにより実行する。さらに、図16の(D)に示すように、逆運動学計算で、図16の(C)で求めた動作後のマーク40の位置(現在位置)とマーク40の目標位置との差異(例えば4×4のマトリックス)を6軸動作に変換出力する。そして、ロボットコントローラにより、アームロボットの可動アーム部5Bを動作(例えば6軸駆動)させる。このように、動作後のマーク40の位置(現在位置)とマーク40の目標位置との差異が許容値に入るまで、図16の(A)~(D)の動作を繰り返して、ロボットの空間座標における絶対精度を向上させている。
以上のように、本実施形態の位置決め装置(溶接装置1、1’)は、把持部(5、5X、5Y)と、点群データ取得部(31)と、移動マトリックス演算部(33)と、逆マトリックス演算部(34)とを有している。把持部(5、5X、5Y)は、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)のうちの少なくとも一方を把持する(工程を実行する)。点群データ取得部(31)は、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)のうちの少なくとも把持するワークの点群データを取得する(工程を実行する)。移動マトリックス演算部(33)は、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置合わせ状態の基準データに、点群データを位置合わせした形状合わせ点群データの移動マトリックスを演算する(工程を実行する)。逆マトリックス演算部(34)は、移動マトリックスに基づいて逆マトリックスを演算する(工程を実行する)。つまり、逆マトリックス演算部(34)は、移動マトリックスに基づいて基準データに点群データを位置合わせした形状合わせ点群データの逆マトリックスを演算する(工程を実行する)。また、本実施形態の位置決め装置(溶接装置1、1’)は、把持部(5、5X、5Y)が、把持部制御部35による制御の下で、移動マトリックスと逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)のうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)を位置決めする(工程を実行する)。
これにより、専用の位置決め機構(位置決め用の型や治具を含む)を使用することなく、ワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。すなわち、簡単な方法及び構成でワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。他のワークで同様の位置決めを実施したい場合、本装置の他に対象ワーク2つ以上、ワークを持てるハンド(把持形状、把持精度は問わない)2つ以上、例えば吸着パッド付きハンド、ワークとハンドを移動させるための3次元動作装置1つ以上、例えば一般のアームロボット、基準データ、例えばCADデータがあれば、ワーク形状を基に汎用的にワーク同士の位置決めをすることが可能になる。なお、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)のいずれか一方だけを移動させる態様の方が、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の両方を移動させる態様よりも誤差量を減少することができるため、有利である。加えて、例えば、位置情報生成装置20によるマーク40の検出に基づく把持部(暫定汎用ハンド、アームロボット)の位置補正(マーカ最終位置補正)を行えば、より一層、誤差量を減少させることができる。
また、逆マトリックスに基づいて形状合わせ点群データを移動するとともに、当該移動に際して、基準データの原点を一緒に移動させ、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の移動させた原点どうしを合わせる(工程を実行する)。この構成によっても、簡単な方法及び構成でワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。
また、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)を位置決めする工程では、逆マトリックスを使用して、点群データに原点を付与し、第1のワーク(アッパサッシュ2)または第2のワーク(立柱サッシュ3)の原点のどちらか一方の原点を他方の原点へ移動させる移動量を算出し、その算出した移動量に基づいて、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)のうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)を位置決めする。この構成によっても、簡単な方法及び構成でワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。
また、位置情報生成装置20と3Dスキャナ10を使用して、位置情報生成装置20を原点とした点群データを取得する(工程を実行する)ことができる。すなわち、位置情報生成装置20を使用して、原点を含む基準データに点群データを位置合わせした形状合わせ点群データを取得することができる。この構成によっても、簡単な方法及び構成でワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。
点群データを基準データに合わせる際には、基準データ上の任意の位置を必要な数だけ基準に設定し、設定した各基準には優先度を設定することができる。
また、第1、第2のワーク(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)のうちの少なくとも一方を把持する把持部(5、5X、5Y)は、複数の軸(例えば6軸)を有するアームロボットから構成され、アームロボットの先端部に、アームロボット先端の位置座標と角度が監視できるマーク40が設けられている。そして、アームロボットの複数軸を複数回微小動作させることにより、アームロボット先端マークの現在位置と目標位置の差分の誤差を補正する機能を具備することができる。この複数回微少動作は、微少動作量の係数調整と動作回数を設定できる機能を具備することができる。例えば、位置情報生成装置20によってマーク40の位置と姿勢を常時監視し、目標位置・姿勢とのずれ量をアームロボットに出力して、アームロボットを微小移動させることで、ワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。このため、アームロボットの絶対位置精度が向上する。またアームロボットの先端部位置と姿勢を補正することから、昇降温によるアームロボットの伸縮の影響も低減する効果がある(昇降温によるアームロボットの伸縮の影響を低減してアームロボットを検出するための機能をマーク40が担っている)。
また、本実施形態では、(1)移動マトリックスと逆マトリックスの少なくとも一方に基づくワーク(把持部)の移動(例えば逆マトリックスによる目標位置への移動)と、(2)マーク40に基づくワーク(把持部)の移動(マーク40による補正位置決め、(1)の動作誤差を補正するもの)との二段階で、ワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを実行する。この構成によっても、簡単な方法及び構成でワーク同士(アッパサッシュ2、立柱サッシュ3)の位置決めを行うことができる。
以上の実施形態では、アッパサッシュ2が「第1のワーク」に相当し、立柱サッシュ3が「第2のワーク」に相当する場合を例示して説明した。しかし、「第1のワーク」と「第2のワーク」をどのように設定するかには自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、立柱サッシュ3が「第1のワーク」に相当し、アッパサッシュ2が「第2のワーク」に相当してもよい。あるいは、アッパサッシュ2と立柱サッシュ3以外の車両部品(例えば、フロントフレーム、リアフレーム、ミラーブラケット、ロックリンフォース等)を「第1のワーク」と「第2のワーク」としてもよい。さらには、車両部品に限定されず、その他の各種(任意)の位置決め部材を「第1のワーク」と「第2のワーク」としてもよい。なお、本実施形態の位置決め方法及び位置決め装置は、溶接を必須とはしておらず、「第1のワーク」と「第2のワーク」の位置決めを行うものであればよい。また、ワークの数は複数設定することもできるため、複数個のワーク位置決めを使用する装置にも適用可能である。すなわち、ワーク運搬装置とワーク把持部を必要数だけ確保すれば、ワーク数は限定されずに自由度がある。
以上の実施形態では、位置情報生成装置20によって原点(車両原点)を取得する場合を例示して説明した。しかし、基準データに含まれる原点(車両原点)又はこれと等価な情報が存在すれば、位置情報生成装置20によって原点(車両原点)を取得する必要はない(位置情報生成装置20は必須ではない)。あるいは、アームロボットの据付時に、アームロボットのベース部5Aの位置出しを行う初期計測後に、位置情報生成装置20を除去してもよい。
1 1’ 溶接装置(位置決め装置)
2 アッパサッシュ(第1のワーク)
3 立柱サッシュ(第2のワーク)
4 固定治具(簡易治具)
5 5X 5Y 把持部(暫定汎用ハンド、アームロボット)
5A ベース部
5B 可動アーム部(ロボットアーム部)
5C 把持部
6 ロボットアーム部
10 マーカ付き3Dスキャナ(カメラ、点群データ取得部)
20 位置情報生成装置(レーザトラッカ)
30 制御部(CPU(Central Processing Unit))
31 点群データ取得部
32 基準データ取得部
33 移動マトリックス演算部
34 逆マトリックス演算部
35 目標移動マトリックス演算部
36 ロボットアーム制御部
40 マーク

Claims (9)

  1. 第1、第2のワークのうちの少なくとも一方を把持する工程と、
    前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークの点群データを取得する工程と、
    前記第1、第2のワークの位置合わせ状態の基準データに、前記点群データを位置合わせした形状合わせ点群データの移動マトリックスを演算する工程と、
    前記移動マトリックスに基づいて逆マトリックスを演算する工程と、
    前記移動マトリックスと前記逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、前記第1、第2のワークを位置決めする工程と、
    を有することを特徴とする位置決め方法。
  2. 前記逆マトリックスに基づいて前記形状合わせ点群データを移動するとともに、当該移動に際して、前記基準データの原点を一緒に移動させ、前記第1、第2のワークの移動させた原点どうしを合わせる工程をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め方法。
  3. 前記第1、第2のワークを位置決めする工程では、前記逆マトリックスを使用して、前記点群データに原点を付与し、前記第1のワークまたは前記第2のワークの原点のどちらか一方の原点を他方の原点へ移動させる移動量を算出し、その算出した移動量に基づいて、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、前記第1、第2のワークを位置決めする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の位置決め方法。
  4. 位置情報生成装置を使用して、前記原点を含む前記基準データに前記点群データを位置合わせした前記形状合わせ点群データを取得する工程をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の位置決め方法。
  5. 前記点群データを前記基準データに合わせる際には、前記基準データ上の任意の位置を必要な数だけ基準に設定し、設定した各基準には優先度を設定することができる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の位置決め方法。
  6. 前記第1、第2のワークのうちの少なくとも一方を把持する把持部は、複数の軸を有するアームロボットから構成され、前記アームロボットの先端部に、アームロボット先端の位置座標と角度が監視できるマークが設けられ、
    前記アームロボットの複数軸を複数回微小動作させることにより、アームロボット先端マークの現在位置と目標位置の差分の誤差を補正する機能を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の位置決め方法。
  7. 前記複数回微少動作は、微少動作量の係数調整と動作回数を設定できる機能を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の位置決め方法。
  8. 前記第1、第2のワークのうちの一方は、アッパサッシュであり、
    前記第1、第2のワークのうちの他方は、立柱サッシュである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の位置決め方法。
  9. 第1、第2のワークのうちの少なくとも一方を把持する把持部と、
    前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークの点群データを取得する点群データ取得部と、
    前記第1、第2のワークの位置合わせ状態の基準データに、前記点群データを位置合わせした形状合わせ点群データの移動マトリックスを演算する移動マトリックス演算部と、
    前記移動マトリックスに基づいて逆マトリックスを演算する逆マトリックス演算部と、
    を有し、
    前記把持部は、前記移動マトリックスと前記逆マトリックスの少なくとも一方に基づいて、前記第1、第2のワークのうちの少なくとも把持するワークを移動させることにより、前記第1、第2のワークを位置決めする、
    ことを特徴とする位置決め装置。
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