JP2022043745A - 熱管理システム - Google Patents

熱管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022043745A
JP2022043745A JP2020149199A JP2020149199A JP2022043745A JP 2022043745 A JP2022043745 A JP 2022043745A JP 2020149199 A JP2020149199 A JP 2020149199A JP 2020149199 A JP2020149199 A JP 2020149199A JP 2022043745 A JP2022043745 A JP 2022043745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat medium
battery
vehicle
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020149199A
Other languages
English (en)
Inventor
夏生 武居
Natsuo Takei
武則、 住谷
Takenori Sumitani
帆南 渡辺
Honami Watanabe
かおり 佐藤
Kaori Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2020149199A priority Critical patent/JP2022043745A/ja
Publication of JP2022043745A publication Critical patent/JP2022043745A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/14Plug-in electric vehicles

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】バッテリを従来よりも的確に温度管理する。【解決手段】バッテリの出力を走行駆動装置に給電することにより走行動力を発生させる車両に備えられ、バッテリの温度を管理する熱管理システムであって、所定の熱管理用熱媒を冷却する冷却装置と、走行駆動装置の輻射熱を熱管理用熱媒に回収するバッテリ用熱交換器と、冷却装置、バッテリ用熱交換器及びバッテリとの間に少なくとも設けられ、熱管理用熱媒が供給自在かつ回収自在な熱媒流路と、該熱媒流路の途中部位に設けられ、熱管理用熱媒の流れを設定する電磁弁と、バッテリの温度を検出する温度センサと、該温度センサの検出信号及び車両の状態信号に基づいて電磁弁を制御する制御装置とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、熱管理システムに関する。
下記特許文献1には、車両用熱管理システムが開示されている。この車両用熱管理システムは、複数の熱媒体流通機器、第1ポンプ及び第2ポンプが第1切替弁及び第2切替弁に接続されており、ヒータコアが第1切替弁及び第2切替弁のうち少なくとも一方及び熱媒体回路に接続されており、切替手段によって第3ポンプが吸入して吐出した熱媒体がヒータコアに循環するように切り替える。このような車両用熱管理システムによれば、熱媒体流通機器に循環する熱媒体を切り替える車両用熱管理システムの構成を簡素化することが可能であり、また熱利用機器において発熱機器の熱を利用できるようにすることが可能である。
特開2014-218237号公報
ところで、上記車両用熱管理システムでは、複数の熱媒体流通機器及びヒータコアが並列になるように配管が接続されており、またこれらの上流及び下流に配置された第1切替弁及び第2切替弁で熱媒体を流す対象を選定し、上記対象から流出した熱媒体を熱媒体流通機器の1つであるラジエータあるいは第2ポンプ用流路を介して上記対象の上流に戻す簡素な構成になっている。
しかしながら、冷却や加熱の対象(熱管理対象)となる車載機器は、使用温度範囲等が各々異なっている。上記車両用熱管理システムは、このような使用温度範囲を考慮したものではないので車載機器を的確に温度管理することができない。例えば、車載機器の1つであるバッテリには推奨される使用温度範囲があり、この使用温度範囲以外の温度域で使用すると、本来の性能が発揮できなかったり、劣化を促進させる虞があり、的確な温度管理が要求される車載機器である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、バッテリを従来よりも的確に温度管理することが可能な熱管理システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、熱管理システムに係る第1の解決手段として、バッテリの出力を走行駆動装置に給電することにより走行動力を発生させる車両に備えられ、前記バッテリの温度を管理する熱管理システムであって、所定の熱管理用熱媒を冷却する冷却装置と、前記走行駆動装置の輻射熱を前記熱管理用熱媒に回収するバッテリ用熱交換器と、前記冷却装置、前記バッテリ用熱交換器及び前記バッテリとの間に少なくとも設けられ、前記熱管理用熱媒が供給自在かつ回収自在な熱媒流路と、該熱媒流路の途中部位に設けられ、前記熱管理用熱媒の流れを設定する電磁弁と、前記バッテリの温度を検出する温度センサと、該温度センサの検出信号及び前記車両の状態信号に基づいて前記電磁弁を制御する制御装置とを備える、という手段を採用する。
本発明では、熱管理システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記車両が前記バッテリを強制充電する充電装置を備えている場合、前記熱媒流路は、前記熱管理用熱媒を前記充電装置に流通させるように設けられる、という手段を採用する。
本発明では、熱管理システムに係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記車両が車両用空調装置を備えている場合、前記車両用空調装置を流通する空調用熱媒と前記熱管理用熱媒とを熱交換させる排熱回収用熱交換器をさらに備え、前記制御装置は、前記排熱回収用熱交換器に前記熱管理用熱媒に流通させる、という手段を採用する。
本発明では、熱管理システムに係る第4の解決手段として、上記第1~第3のいずれかの解決手段において、前記車両が前記走行用バッテリから車両バッテリに電力を充電させる電力変換器を備えている場合、前記熱媒流路は、前記熱管理用熱媒を前記電力変換器に流通させるように設けられる、という手段を採用する。
本発明では、熱管理システムに係る第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、前記電力変換器は、前記熱媒流路において前記走行駆動装置と直列に設けられる、という手段を採用する。
本発明では、熱管理システムに係る第6の解決手段として、上記第1~第5のいずれかの解決手段において、前記熱媒流路は、前記熱管理用熱媒を前記走行駆動装置に流通させるように設けられる、という手段を採用する。
本発明によれば、バッテリを従来よりも的確に温度管理することが可能である。
本発明の一実施形態に係る熱管理システムの全体構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態における空調装置の全体構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態において、バッテリの低温時かつ車両の走行時における熱管理用熱媒の流れを示す流路系統図(a)及びバッテリの低温時かつバッテリの強制充電時における熱管理用熱媒の流れを示す流路系統図(b)である。 本発明の一実施形態において、バッテリの低温時かつ車両の走行時かつ空調装置の使用時における熱管理用熱媒の流れを示す流路系統図(a)及びバッテリの高温時かつ車両の走行時における熱管理用熱媒の流れを示す流路系統図(b)である。 本発明の一実施形態において、バッテリの高温時かつバッテリの強制充電時における熱管理用熱媒の流れを示す流路系統図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る熱管理システムは、図1に示すように、車両ラジエータ1、第1ポンプ2、DC/DCコンバータ3、PCU(パワー・コントロール・ユニット)4、走行モータ5、排熱回収用熱交換器6、バッテリ用熱交換器7、第2ポンプ8、走行用バッテリ9、車載充電器10、三方弁11、熱媒流路12及び制御装置13を備えている。
これら車載機器のうち、車両ラジエータ1、排熱回収用熱交換器6及びバッテリ用熱交換器7は、本発明の冷却装置に相当する。また、電磁弁11は、本発明の電磁弁に相当する。さらに、PCU6及び走行モータ5は、車両の車輪を回転駆動する走行駆動装置Kを構成している。
このような熱管理システムは、ハイブリッド自動車や電気自動車のように走行モータ5(電動機)を動力源として走行する車両に搭載され、走行駆動装置K等の熱を利用して走行用バッテリ9の温度を管理するシステムである。すなわち、本実施形態における車両は、走行用バッテリ9の出力に基づいて走行動力を発生させる電動車両である。
本実施形態における車両は、走行用バッテリ9の出力をPCU4(電力変換器)で電力変換して走行モータ5(電動機)に給電することにより走行動力を発生させるものである。すなわち、この車両は、バッテリの出力を走行駆動装置Kに給電することにより走行動力を発生させる自動車である。また、本実施形態に係る熱管理システムは、このような車両に備えられ、走行駆動装置K等で発生する熱を利用して走行用バッテリ9の温度を管理するものである。
便宜上、熱媒流路12について先に説明する。この熱媒流路12は、図1に示されているように、車両ラジエータ1、第1ポンプ2、DC/DCコンバータ3、PCU(パワー・コントロール・ユニット)4、走行モータ5、排熱回収用熱交換器6、バッテリ用熱交換器7、第2ポンプ8、走行用バッテリ9、車載充電器10及び三方弁11を相互接続する配管である。
この熱媒流路12は、車両ラジエータ1、第1ポンプ2、DC/DCコンバータ3、PCU(パワー・コントロール・ユニット)4、走行モータ5、排熱回収用熱交換器6、バッテリ用熱交換器7、第2ポンプ8、走行用バッテリ9、車載充電器10及び三方弁11に対して、所定の熱管理用熱媒が供給自在かつ回収自在な管路である。なお、この熱管理用熱媒は、例えば不凍液(液体)である。
車両ラジエータ1は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して第1ポンプ2、排熱回収用熱交換器6、バッテリ用熱交換器7、第2ポンプ8及び三方弁11に接続されている。この車両ラジエータ1は、走行時に流通する外気との熱交換によって熱管理用熱媒を冷却する冷却装置である。なお、この車両ラジエータ1は、主に車両の走行時に熱管理用熱媒に対する冷却機能を発揮する冷却装置である。
第1ポンプ2は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して車両ラジエータ1、DC/DCコンバータ3、バッテリ用熱交換器7及び第2ポンプ8に接続されている。この第1ポンプ2は、制御装置13によって制御される被制御機器であり、熱管理用熱媒を車両ラジエータ1からDC/DCコンバータ3に向けて流動させる第1の流動源である。
DC/DCコンバータ3は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して第1ポンプ2及びPCU4に接続されている。このDC/DCコンバータ3は、比較的高電圧の走行用バッテリ9の出力を降圧して車両バッテリ(図示略)に出力する降圧器であり、車両の走行時及び走行用バッテリ9の充電時において作動する。このようなDC/DCコンバータ3は、発熱機器であり、走行用バッテリ9の出力を用いて車両バッテリ(図示略)を強制充電する。
PCU4は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介してDC/DCコンバータ3及び走行モータ5に接続されている。このPCU4は、車両に別途設けられている走行制御装置によって制御される被制御機器であり、走行用バッテリ9から供給される直流電力を交流電力に変換して走行モータ5に供給する。このようなPCU4は、車両の走行時に発熱する発熱機器であり、熱管理用熱媒を加熱する加熱装置として機能する。
走行モータ5は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介してPCU4及び排熱回収用熱交換器6に接続されている。この走行モータ5は、PCU4から給電される交流電力に応じた所望の走行駆動力を発生させる電動機である。このような走行モータ5は、発熱機器であり、上述したPCU4と同様に熱管理用熱媒を加熱する加熱機器として機能する。
排熱回収用熱交換器6は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して車両ラジエータ1、走行モータ5及び三方弁11に接続されている。この排熱回収用熱交換器6は、車室の空調を担う車両用空調装置との間で熱の授受を行う熱交換器である。このような排熱回収用熱交換器6は、車両用空調装置との熱交換によって熱管理用熱媒を冷却する冷却装置として機能する。
バッテリ用熱交換器7は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して車両ラジエータ1、第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11に接続されている。このバッテリ用熱交換器7は、走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)に対向するように設けられており、走行駆動装置Kの輻射熱を熱管理用熱媒に回収する。
すなわち、バッテリ用熱交換器7は、走行駆動装置Kと熱結合することにより気液間(つまり空気と熱管理用熱媒との間)で熱を回収する熱交換器である。このようなバッテリ用熱交換器7は、空気と熱管理用熱媒との熱交換効率が極力高くなるように、極力広い面積で走行駆動装置Kと対向している。
第2ポンプ8は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して車両ラジエータ1、第1ポンプ2及び走行用バッテリ9に接続されている。この第2ポンプ8は、制御装置13によって制御される被制御機器であり、車両ラジエータ1から吸引した熱管理用熱媒を走行用バッテリ9に向けて吐出する第2の流動源である。
走行用バッテリ9は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して第2ポンプ8及び車載充電器10に接続されている。この走行用バッテリ9は、車両に別途設けられるバッテリ制御装置によって制御される被制御機器であり、バッテリ制御装置による制御の下でPCU4に所定電圧の直流電力を出力する。
このような走行用バッテリ9には推奨される所定の使用温度範囲がある。例えばリチウムイオン電池の場合、放電時の推奨使用温度範囲が-20℃~+60℃であり、充電時の推奨使用温度範囲が0℃~+45℃である。走行用バッテリ9は、この推奨使用温度範囲以外の温度域で使用すると、本来の性能が発揮できなかったり、劣化を促進させる虞がある。したがって、走行用バッテリ9を効率的に運用するためには、走行用バッテリ9の使用温度範囲を管理する必要がある。
このような事情から走行用バッテリ9には温度センサ9aが設けられている。この温度センサ9aは、走行用バッテリ9の温度(バッテリ温度)を検出し、当該バッテリ温度を示す検出信号を制御装置13に出力する。すなわち、温度センサ9aは、制御装置13に対して制御量を提供する検出器である。このような温度センサ9aの検出信号は、走行用バッテリ9の温度状態を示す機器状態信号である。
車載充電器10は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して走行用バッテリ9及び三方弁11に接続されている。この車載充電器10は、系統電源から所定電圧の直流電力を生成し、当該直流電力を充電電力として走行用バッテリ9に出力する。このような車載充電器10は、走行用バッテリ9を強制充電するときに作動する車載機器であり、走行用バッテリ9を強制充電する際に熱管理用熱媒を加熱する加熱装置として機能する。
三方弁11は、熱媒流路12の途中部位に設けられ、熱媒流路12を介して車両ラジエータ1、排熱回収用熱交換器6、バッテリ用熱交換器7及び車載充電器10に接続されている。すなわち、この三方弁11は、3つの入出力ポートa~cを備え、第1入出力ポートaに熱媒流路12を介して車両ラジエータ1及び排熱回収用熱交換器6が接続されている。
また、この三方弁11は、第2入出力ポートbに熱媒流路12を介して車載充電器10が接続されている。さらに、この三方弁11は、第3入出力ポートcに熱媒流路12を介してバッテリ用熱交換器7が接続されている。このような三方弁11は、制御装置13によって制御される被制御機器である。すなわち、三方弁11は、制御装置13によって制御されることによって、第1入出力ポートa~cの接続関係が適宜設定される制御弁である。
制御装置13は、上述した走行系熱管理システムと充電系熱管理システムとを統一的に管理する集中管理装置である。この制御装置13は、上述した温度センサ9aの検出信号(機器状態信号)及び車両の上位制御装置から入力される上位状態信号に基づて、被制御機器である第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11を制御する。
すなわち、この制御装置13は、熱管理システムを構成する車載機器の状態を示す機器状態信号と当該車載機器以外の車両機器の動作状態を示す上位状態信号とに基づいて車両の動作状態を判断し、この判断結果に基づいて各被制御機器を制御する。なお、上記上位状態信号は、車両の動作状態を示す信号であり、熱管理システムの外部から制御装置13に入力される状態信号である。
このような制御装置13は、例えばソフトウエア制御装置である。すなわち、この制御装置13は、自身が予め記憶している制御プログラムに基づいて所定の制御処理を実行することにより、上記機器状態信号及び上位状態信号に基づいて第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11を制御する。
続いて、図2を参照して本実施形態における車両空調装置について説明する。
この車両空調装置は、図示するように、圧縮機15、室内コンデンサ16、第1膨張弁17、第1開閉弁18、室外コンデンサ19、第2膨張弁20、第2開閉弁21、エバポレータ22、アキュームレータ23、排熱回収用熱交換器6及び空調用熱媒流路24を備えている。
便宜上、空調用熱媒流路24について先に説明すると、この空調用熱媒流路24は、空調機器である圧縮機15、室内コンデンサ16、第1膨張弁17、第1開閉弁18、室外コンデンサ19、第2膨張弁20、第2開閉弁21、エバポレータ22、アキュームレータ23及び排熱回収用熱交換器6を相互に接続する配管である。この空調用熱媒流路24は、各空調機器に対して所定の空調用熱媒が供給自在かつ回収自在である。
車両空調装置では、空調用熱媒が空調用熱媒流路24を介して各空調機器間を循環する間に液体と気体との間で相変化することによって、各空調機器間で熱を移動させる。すなわち、この車両空調装置は、空調用熱媒の相変化を利用して車室を加熱/冷却するヒートポンプ機構である。
圧縮機15は、上述した空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、吸入端が空調用熱媒流路24を介してアキュームレータ23の出力端に接続され、また吐出端が空調用熱媒流路24を介して室内コンデンサ16に接続されている。この圧縮機15は、所定の空調制御装置(図示略)によって制御される被制御機器であり、また液体状態の空調用熱媒を加圧凝縮させる凝縮器として機能する。
すなわち、圧縮機15は、アキュームレータ23から吸引した気体状態の空調用熱媒を圧縮することにより液体状態の空調用熱媒とし、当該液体状態の空調用熱媒を吐出端から室内コンデンサ16に向けて送り出す。このような圧縮機15は、空調用熱媒流路24において空調用熱媒を所定方向に流動化させる熱媒流動源でもある。
室内コンデンサ16は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、入力端が空調用熱媒流路24を介して圧縮機15に接続され、出力端が空調用熱媒流路24を介して第1膨張弁17及び第1開閉弁18に接続されている。この室内コンデンサ16は、車室内に設けられた冷却器であり、また上記空調制御装置の被制御機器である。このような室内コンデンサ16は、圧縮機15から供給される液体状態の空調用熱媒を冷却して第1膨張弁17及び第1開閉弁18に向けて排出する。
第1膨張弁17は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、一端が空調用熱媒流路24を介して第1開閉弁18の一端及び室内コンデンサ16の出力端に接続され、また他端が第1開閉弁18の他端及び室外コンデンサ19の入力端に接続されている。この第1膨張弁17は、上記空調制御装置の被制御機器であり、空調用熱媒の一端から他端への流通を許容/遮断する。
第1開閉弁18は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、一端が空調用熱媒流路24を介して第1膨張弁17の一端及び室内コンデンサ16の出力端に接続され、また他端が第1膨張弁17の他端及び室外コンデンサ19の入力端に接続されている。この第1開閉弁18は、上記空調制御装置の被制御機器であり、空調用熱媒の一端から他端への流通を許容/遮断する。
室外コンデンサ19は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、入力端が空調用熱媒流路24を介して第1膨張弁17の他端及び第1開閉弁18の他端に接続され、また出力端が空調用熱媒流路24を介して第2膨張弁20の一端及び第2開閉弁21の一端に接続されている。
この室外コンデンサ19は、車室外に設けられた冷却器であり、また上記空調制御装置の被制御機器である。このような室外コンデンサ19は、第1膨張弁17の他端あるいは第1開閉弁18から供給される液体状態の空調用熱媒を冷却して第2膨張弁20及び第2開閉弁21に向けて排出する。
第2膨張弁20は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、一端が空調用熱媒流路24を介して室外コンデンサ19の出力端及び第2開閉弁21の一端に接続され、他端がエバポレータ22の入力端に接続されている。このような第2膨張弁20は、上記空調制御装置の被制御機器であり、空調用熱媒のエバポレータ22への供給を許容/遮断する。
第2開閉弁21は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、一端が空調用熱媒流路24を介して室外コンデンサ19の出力端及び第2膨張弁20の一端に接続され、また他端が空調用熱媒流路24を介して排熱回収用熱交換器6の入力端に接続されている。この第2開閉弁21は、上記空調制御装置の被制御機器であり、空調用熱媒の排熱回収用熱交換器6への供給を許容/遮断する。
エバポレータ22は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、入力端が空調用熱媒流路24を介して第2膨張弁20の他端に接続され、また出力端が排熱回収用熱交換器6の出力端及びアキュームレータ23の入力端に接続されている。このエバポレータ22は、第2膨張弁20から流入する液体状態の空調用熱媒を減圧することによって蒸発(気化)させる蒸発器(気化器)であり、気体状態の空調用熱媒をアキュームレータ23に排出する。
排熱回収用熱交換器6は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、また入力端が空調用熱媒流路24を介して第2開閉弁21の他端に接続され、出力端が空調用熱媒流路24を介してエバポレータ22の出力端及びアキュームレータ23の入力端に接続されている。この排熱回収用熱交換器6は、上記エバポレータ22と同様に液体状態の空調用熱媒を蒸発(気化)させる蒸発器(気化器)として機能する。すなわち、この排熱回収用熱交換器6は、液体状態の空調用熱媒を上述した熱管理用熱媒と熱交換させることによって蒸発(気化)させる。
アキュームレータ23は、空調用熱媒流路24の途中部位に設けられ、入力端が空調用熱媒流路24を介して排熱回収用熱交換器6の出力端及びエバポレータ22の出力端に接続され、また出力端が空調用熱媒流路24を介して圧縮機15の吸入端に接続されている。このアキュームレータ23は、気体状態の空調用熱媒を貯留する所定容積の気体容器であり、排熱回収用熱交換器6あるいはエバポレータ22から流入する気体状態の空調用熱媒を均圧化して圧縮機15に供給する。
このような車両空調装置では、空調制御装置によって排熱回収用熱交換器6あるいはエバポレータ22の何れかに液体状態の空調用熱媒が選択的に供給される。すなわち、空調制御装置は、第1膨張弁17、第1開閉弁18、第2膨張弁20及び第2開閉弁21の状態を適宜設定することによって、排熱回収用熱交換器6あるいはエバポレータ22の何れかに液体状態の空調用熱媒を選択的に供給させ、車両空調装置をヒートポンプとして機能させる。
次に、本実施形態に係る熱管理システムの動作について、図3~図5に示す流路系統図を参照して詳しく説明する。
最初に、図3(a)を参照して「低温走行時」の動作について説明する。
この低温走行時は、制御装置13が温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9が低温状態にあると判断し、また上位状態信号に基づいて車両が走行中であると判断した場合に関する。
この場合、制御装置13は、検出信号が示すバッテリ温度を所定の低温しきい値と比較し、バッテリ温度が低温しきい値を下回る場合に走行用バッテリ9が低温状態であると判断する。なお、上記低温しきい値は、例えば上述した推奨使用温度範囲の下限値近傍に設定される。
このような低温走行時において、制御装置13は、第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11を制御することにより、図3(a)に矢印で示すような熱管理用熱媒の循環流路を形成させる。すなわち、制御装置13は、温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9の加熱が必要と判断し、バッテリ用熱交換器7と車載充電器10とを接続するように三方弁11を設定する。
そして、制御装置13は、このような三方弁11の設定状態において、第1ポンプ2及び第2ポンプ8を作動させる。この結果、熱管理用熱媒は、図示するように、熱媒流路12に沿って第1ポンプ2→DC/DCコンバータ3→PCU4→走行モータ5→排熱回収用熱交換器6→車両ラジエータ1→第1ポンプ2の順で循環する循環流路(第1循環流路)を流れる。また、熱管理用熱媒は、熱媒流路12に沿って第2ポンプ8→走行用バッテリ9→車載充電器10→三方弁11→バッテリ用熱交換器7→第2ポンプ8の順で循環する循環流路(第2循環流路)を流れる。
すなわち、低温走行時では、第1ポンプ2から吐出した第1循環流路の熱管理用熱媒は、DC/DCコンバータ3及び走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)で加熱された後に車両ラジエータ1で冷却されて所定温度に戻る。また、この低温走行時では、バッテリ用熱交換器7を流通する第2循環流路の熱管理用熱媒が走行駆動装置Kからの輻射によって加熱される。
そして、バッテリ用熱交換器7で加熱された熱管理用熱媒が第2ポンプ8を介して走行用バッテリ9に流通することにより走行用バッテリ9を加熱する。すなわち、低温走行時では車両が走行状態にあるので、走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)は作動状態にあり、少なくとも50℃を超える温度域まで発熱しているが、車両ラジエータ1は十分な冷却能力を発揮し得る状態にある。したがって、走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)は、熱管理用熱媒の流通によって十分に冷却される。
また、この低温走行時では、走行用バッテリ9は、走行駆動装置Kの輻射熱を利用して加熱された第2循環流路の熱管理用熱媒によって加熱されるので、推奨使用温度範囲の温度を維持する。第2循環流路の熱管理用熱媒は、第2循環流路の流路長が比較的短いので、走行用バッテリ9を比較的急速に加熱することができる。
続いて、図3(b)を参照して「低温充電時」の動作について説明する。
この低温充電時は、制御装置13が温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9が低温状態にあると判断し、また上位状態信号に基づいて車両が強制充電中であると判断した場合に関する。この車両が強制充電中において、車両は走行停止状態であり、よって走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)は作動を停止している。
この低温充電時において、制御装置13は、検出信号が示すバッテリ温度を所定の低温しきい値と比較し、バッテリ温度が低温しきい値を下回る場合に走行用バッテリ9が低温状態であると判断する。なお、上記低温しきい値は、例えば上述した推奨使用温度範囲の下限値近傍の温度に設定される。
このような低温充電時において、制御装置13は、第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11を制御することにより、図3(a)に矢印で示すような熱管理用熱媒の循環流路を形成させる。すなわち、制御装置13は、温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9の加熱が必要と判断し、バッテリ用熱交換器7と車載充電器10とを接続するように三方弁11を設定する。
そして、制御装置13は、このような三方弁11の設定状態において、第2ポンプ8のみを作動させる。この結果、熱管理用熱媒は、図示するように、熱媒流路12に沿って第2ポンプ8→走行用バッテリ9→車載充電器10→三方弁11→バッテリ用熱交換器7→第2ポンプ8の順で循環する第2循環流路を流通する。すなわち、この低温充電時には、第1ポンプ2が作動停止状態に設定されるので、熱管理用熱媒は上述した第1循環流路を流通することなく、専ら第2循環流路を流通する。
このような低温充電時には、第1循環流路の熱管理用熱媒が車載充電器10によって加熱される。そして、車載充電器10で加熱された熱管理用熱媒がバッテリ用熱交換器7及び第2ポンプ8を介して走行用バッテリ9に流通することにより、走行用バッテリ9が加熱される。すなわち、低温充電時では車両が走行状態にないので走行駆動装置Kは発熱しないが、車載充電器10が作動状態にあって発熱するので、走行用バッテリ9を加熱することが可能であり、以って推奨使用温度範囲の温度を維持することができる。
続いて、図4(a)を参照して「暖房使用低温走行時」の動作について説明する。
この暖房使用低温走行時は、制御装置13が温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9が低温状態にあると判断し、また上位状態信号に基づいて車両が走行中かつ車両空調装置が暖房として作動中であると判断した場合に関する。
この場合、制御装置13は、検出信号が示すバッテリ温度を所定の低温しきい値と比較し、バッテリ温度が低温しきい値を下回る場合に走行用バッテリ9が低温状態であると判断する。なお、上記低温しきい値は、例えば上述した推奨使用温度範囲の下限値近傍に設定される。
この暖房使用低温走行時において、制御装置13は、第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11を制御することにより、図4(a)に矢印で示すような熱管理用熱媒の循環流路を形成させる。すなわち、制御装置13は、温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9の加熱が必要と判断し、バッテリ用熱交換器7と車載充電器10とを接続するように三方弁11を設定する。
そして、制御装置13は、このような三方弁11の設定状態において、第1ポンプ2及び第2ポンプ8を作動させる。また、この場合には、図2に示した車両空調装置において、第1膨張弁17及び第2開閉弁21が閉状態かつ第1開閉弁18及び第2膨張弁20が開状態に設定され、また圧縮機15が作動状態にある。
この結果、熱管理用熱媒は、熱媒流路12に沿って第1ポンプ2→DC/DCコンバータ3→PCU4→走行モータ5→排熱回収用熱交換器6→車両ラジエータ1→第1ポンプ2の順で循環する循環流路(第1循環流路)を流れる。また、熱管理用熱媒は、このような第1循環流路に加えて、熱媒流路12に沿って第2ポンプ8→走行用バッテリ9→車載充電器10→三方弁11→バッテリ用熱交換器7→第2ポンプ8の順で循環する循環流路(第2循環流路)を流れる。
また、車両空調装置において、空調用熱媒は、空調用熱媒流路24に沿って圧縮機15→室内コンデンサ16→第1膨張弁17→室外コンデンサ19→第2開閉弁21→排熱回収用熱交換器6→アキュームレータ23の順で循環する循環流路(第3循環流路)を流れる。
このような暖房使用低温走行時では、第1ポンプ2から吐出した第1循環流路の熱管理用熱媒は、DC/DCコンバータ3及び走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)で加熱された後に車両ラジエータ1で冷却されて所定温度に戻る。また、この暖房使用低温走行時では、バッテリ用熱交換器7を流通する第2循環流路の熱管理用熱媒が走行駆動装置Kからの輻射によって加熱される。
そして、暖房使用低温走行時には、バッテリ用熱交換器7で加熱された熱管理用熱媒が第2ポンプ8を介して走行用バッテリ9に流通することにより、走行用バッテリ9を加熱する。すなわち、暖房使用低温走行時では車両が走行状態にあるので、走行駆動装置Kは作動状態にあり、少なくとも50℃を超える温度域まで発熱しているが、車両ラジエータ1は十分な冷却能力を発揮し得る状態にある。したがって、走行駆動装置Kは、熱管理用熱媒の流通によって十分に冷却される。
また、この暖房使用低温走行時では、走行用バッテリ9は、走行駆動装置Kの輻射熱を利用して加熱された第2循環流路の熱管理用熱媒によって加熱されるので、推奨使用温度範囲の温度を維持する。第2循環流路の熱管理用熱媒は、第2循環流路の流路長が比較的短いので、走行用バッテリ9を比較的急速に加熱することができる。
さらに、この暖房使用低温走行時では、走行駆動装置Kで加熱された熱管理用熱媒が排熱回収用熱交換器6を流通する。一方、車両空調装置では、液体状態の空調用熱媒が排熱回収用熱交換器6を流通する。この結果、液体状態の空調用熱媒は、熱管理用熱媒との熱交換によって加熱され、気体状態の空調用熱媒に相変化する。すなわち、車両空調装置は、熱回収用熱交換器6が気化器(蒸発器)として機能し、また室内コンデンサ16及び室外コンデンサ19が冷却器(凝縮器)として機能することによって暖房装置として機能する。
続いて、図4(b)を参照して「高温走行時」の動作について説明する。
この高温走行時は、制御装置13が温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9が高温状態にあると判断し、また上位状態信号に基づいて車両が走行中であると判断した場合に関する。
すなわち、制御装置13は、検出信号が示すバッテリ温度を所定の高温しきい値と比較し、バッテリ温度が高温しきい値を上回る場合に走行用バッテリ9が高温状態であると判断する。なお、上記高温しきい値は、例えば上述した推奨使用温度範囲の上限値近傍に設定される。
この高温走行時において、制御装置13は、第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11を制御することにより、図4(b)に矢印で示すような熱管理用熱媒の循環流路を形成させる。すなわち、制御装置13は、温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9の冷却が必要であると判断し、車両ラジエータ1及び排熱回収用熱交換器6を車載充電器10と接続するように三方弁11を設定する。
すなわち、制御装置13は、高温走行時においてバッテリ用熱交換器7を車両ラジエータ1、排熱回収用熱交換器6及び車載充電器10の何れにも接続させない。そして、制御装置13は、このような三方弁11の設定状態において、第1ポンプ2及び第2ポンプ8を作動させる。
この結果、熱管理用熱媒は、熱媒流路12に沿って第1ポンプ2→DC/DCコンバータ3→PCU4→走行モータ5→排熱回収用熱交換器6→車両ラジエータ1→第1ポンプ2の順で循環する循環流路(第1循環流路)を流れる。また、車両ラジエータ1から排出される熱管理用熱媒は、第1ポンプ2だけではなく第2ポンプ8にも吸引されるので、熱管理用熱媒は、熱媒流路12に沿って第2ポンプ8→走行用バッテリ9→車載充電器10→三方弁11→車両ラジエータ1→第2ポンプ8の順で循環する循環流路(第4循環流路)を流れる。
すなわち、高温走行時では、第1ポンプ2から吐出した第1循環流路の熱管理用熱媒は、DC/DCコンバータ3及び走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)で加熱された後に車両ラジエータ1で冷却されて所定温度に戻る。また、これに加えて、車両ラジエータ1で冷却された熱管理用熱媒が第2ポンプ8を介して走行用バッテリ9に流通する。この結果、高温状態にある走行用バッテリ9は熱管理用熱媒によって冷却され、推奨使用温度範囲の温度を維持する。
続いて、図5を参照して「高温充電時」の動作について説明する。
この高温充電時は、制御装置13が温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9が高温状態にあると判断し、また上位状態信号に基づいて車両が強制充電中であると判断した場合に関する。
この場合、制御装置13は、上記検出信号が示すバッテリ温度を所定の高温しきい値と比較し、バッテリ温度が高温しきい値を下回る場合に走行用バッテリ9が高温状態であると判断する。なお、上記高温しきい値は、例えば上述した推奨使用温度範囲の上限値近傍の温度に設定される。
この高温充電時において、制御装置13は、第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11を制御することにより、図5に矢印で示すような熱管理用熱媒の循環流路を形成させる。すなわち、制御装置13は、温度センサ9aの検出信号に基づいて走行用バッテリ9の冷却が必要であると判断し、車両ラジエータ1及び排熱回収用熱交換器6を車載充電器10と接続するように三方弁11を設定する。
すなわち、制御装置13は、高温充電時において、バッテリ用熱交換器7を車両ラジエータ1、排熱回収用熱交換器6及び車載充電器10の何れにも接続させない。そして、制御装置13は、このような三方弁11の設定状態において、第2ポンプ8のみを作動させ、第1ポンプ2を作動停止状態とする。
この結果、熱管理用熱媒は、熱媒流路12に沿って第2ポンプ8→走行用バッテリ9→車載充電器10→三方弁11→車両ラジエータ1→第2ポンプ8の順で循環する循環流路(第4循環流路)を流れる。すなわち、高温充電時において、熱管理用熱媒は、第1ポンプ2、DC/DCコンバータ3、PCU4、走行モータ5、排熱回収用熱交換器6及びバッテリ用熱交換器7を流通しない。
このような高温充電時には、所定温度の熱管理用熱媒が車載充電器10によって加熱される。そして、車載充電器10で加熱された熱管理用熱媒は、三方弁11を介して車両ラジエータ1に供給されることによって冷却されて所定温度に戻る。そして、このような所定温度の熱管理用熱媒が第2ポンプ8を介して走行用バッテリ9に流通することにより、走行用バッテリ9が冷却される。
このような本実施形態では、走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)の輻射熱を熱管理用熱媒に回収するバッテリ用熱交換器7を備え、温度センサ9aの検出信号に基づいて制御装置13で判定される走行用バッテリ9の温度(バッテリ温度)及び上位状態信号に基づいて制御装置13で判定される車両の状態に応じて第1ポンプ2、第2ポンプ8及び三方弁11の動作状態を切替える。
すなわち、本実施形態では、バッテリ用熱交換器7が回収した走行駆動装置Kの輻射熱を走行用バッテリ9の温度管理に利用する。このような本実施形態によれば、走行用バッテリ9を従来よりも的確に温度管理することが可能である。
また、本実施形態によれば、車載充電器10(充電装置)が備えられており、熱管理用熱媒を車載充電器10(充電装置)に流通させるように熱媒流路12が設けられているので、車載充電器10による走行用バッテリ9の強制充電時においても走行用バッテリ9の温度を的確に管理することが可能である。
また、本実施形態によれば、排熱回収用熱交換器6が備えられており、当該排熱回収用熱交換器6に熱管理用熱媒に流通させるように熱媒流路12が設けられているので、車両用空調装置との連携が可能である。したがって、本実施形態によれば、走行駆動装置K等の熱を車両の空調に有効活用することが可能である。
また、本実施形態によれば、DC/DCコンバータ3(電力変換器)が備えられており、熱管理用熱媒をDC/DCコンバータ3(電力変換器)に流通させるように熱媒流路12が設けられているので、DC/DCコンバータ3の熱をも利用して走行用バッテリ9の温度を的確に管理することが可能である。
また、本実施形態によれば、熱管理用熱媒を走行駆動装置K(PCU4及び走行モータ5)に流通させるように熱媒流路12が設けられているので、走行駆動装置Kの輻射熱だけではなく走行駆動装置Kの伝導熱をも利用して走行用バッテリ9の温度を的確に管理することが可能である。
また、本実施形態によれば、DC/DCコンバータ3(電力変換器)が熱媒流路12において走行駆動装置Kと直列に設けられているので、走行駆動装置Kの発熱に加えてDC/DCコンバータ3の発熱をも利用して熱管理用熱媒を加熱することができる。すなわち、本実施形態によれば、DC/DCコンバータ3あるいは走行駆動装置Kの何れか一方のみを利用して熱管理用熱媒を加熱する場合に比較して熱管理用熱媒を高温に加熱することができる。したがって、本実施形態によれば、例えば走行用バッテリ9が低温状態にある場合に、走行用バッテリ9をより急速に加熱することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、車両の状態信号として外部の上位制御装置から得られる上位状態信号を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、車両の走行状態/停止状態及び/あるいは走行用バッテリ9の充電状態/非充電状態を熱管理システムを構成する車載機器の動作情報に基づいて判断してもよい。
より具体的には、走行駆動系Kの作動状態を示す走行機器状態信号と車載充電装置10(充電装置)の作動状態を示す充電機器状態信号を制御装置13に入力する。制御装置13は、走行機器状態信号に基づいて、走行駆動系Kが作動していれば車両の走行状態と判断し、また走行駆動系Kが作動していなければ車両の停止状態と判断する。
また、制御装置13は、充電機器状態信号に基づいて、車載充電装置10が作動していれば走行用バッテリ9の充電状態と判断し、また車載充電装置10が作動していなければ走行用バッテリ9の非充電状態と判断する。このような変形例によれば、上位制御装置に依存することなく熱管理システムの制御を完結することができる。
(2)上記実施形態では、図1等に示す熱媒流路12を採用したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、図1等に示す熱媒流路12の接続形態は、あくまで一例であり、必要に応じて種々の変形例が考えられる。例えば熱媒流路12では三方弁11を用いて各車載機器を接続したが、三方弁11以外の1あるいは複数の弁を用いて熱媒流路を構成してもよい。
(3)上記実施形態では、走行駆動装置Kの輻射熱をバッテリ用熱交換器7で回収するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、走行駆動装置Kに加えて、DC/DCコンバータ3の輻射熱をバッテリ用熱交換器7で回収するようにしてもよい。すなわち、走行駆動装置Kに加えてDC/DCコンバータ3をバッテリ用熱交換器7と熱結合させてもよい。
(4)上記実施形態では、熱管理用熱媒を冷却する冷却装置として車両ラジエータ1及び排熱回収用熱交換器6を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、車両用空調装置と連携させる必要がない場合には、排熱回収用熱交換器6を削除してもよい。
(5)上記実施形態では、熱管理用熱媒がPCU4を流通した後に走行モータ5に流通するように熱媒流路12を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、PCU4と走行モータ5とを並列接続するように設けてもよい。
(6)上記実施形態では、DC/DCコンバータ3、走行駆動装置K及び排熱回収用熱交換器6を直列に設けたが、本発明はこれに限定されない。熱媒流路12が複雑になるものの、例えばDC/DCコンバータ3、走行駆動装置K及び排熱回収用熱交換器6を並列接続するように熱媒流路12を設けてもよい。
K 走行駆動装置
1 車両ラジエータ
2 第1ポンプ
3 DC/DCコンバータ(電力変換器)
4 PCU
5 走行モータ
6 排熱回収用熱交換器
7 バッテリ用熱交換器
8 第2ポンプ
9 走行用バッテリ
10 車載充電器
11 三方弁
12 熱媒流路
13 制御装置
15 圧縮機
16 室内コンデンサ
17 第1膨張弁
18 第1開閉弁
19 室外コンデンサ
20 第2膨張弁
21 第2開閉弁
22 エバポレータ
23 アキュームレータ
24 空調用熱媒流路

Claims (6)

  1. 走行用バッテリの出力を走行駆動装置に給電することにより走行動力を発生させる車両に備えられ、前記走行用バッテリの温度を管理する熱管理システムであって、
    所定の熱管理用熱媒を冷却する冷却装置と、
    前記走行駆動装置の輻射熱を前記熱管理用熱媒に回収するバッテリ用熱交換器と、
    前記冷却装置、前記バッテリ用熱交換器及び前記走行用バッテリとの間に少なくとも設けられ、前記熱管理用熱媒が供給自在かつ回収自在な熱媒流路と、
    該熱媒流路の途中部位に設けられ、前記熱管理用熱媒の流れを設定する電磁弁と、
    前記走行用バッテリの温度を検出する温度センサと、
    該温度センサの検出信号及び前記車両の状態信号に基づいて前記電磁弁を制御する制御装置とを備えることを特徴とする熱管理システム。
  2. 前記車両が前記走行用バッテリを強制充電する充電装置を備えている場合、
    前記熱媒流路は、前記熱管理用熱媒を前記充電装置に流通させるように設けられることを特徴とする請求項1に記載の熱管理システム。
  3. 前記車両が車両用空調装置を備えている場合、
    前記車両用空調装置を流通する空調用熱媒と前記熱管理用熱媒とを熱交換させる排熱回収用熱交換器をさらに備え、
    前記制御装置は、前記排熱回収用熱交換器に前記熱管理用熱媒に流通させることを特徴とする請求項1または2に記載の熱管理システム。
  4. 前記車両が前記走行用バッテリから車両バッテリに電力を充電させる電力変換器を備えている場合、
    前記熱媒流路は、前記熱管理用熱媒を前記電力変換器に流通させるように設けられることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の熱管理システム。
  5. 前記電力変換器は、前記熱媒流路において前記走行駆動装置と直列に設けられることを特徴とする請求項4に記載の熱管理システム。
  6. 前記熱媒流路は、前記熱管理用熱媒を前記走行駆動装置に流通させるように設けられることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の熱管理システム。
JP2020149199A 2020-09-04 2020-09-04 熱管理システム Pending JP2022043745A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020149199A JP2022043745A (ja) 2020-09-04 2020-09-04 熱管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020149199A JP2022043745A (ja) 2020-09-04 2020-09-04 熱管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022043745A true JP2022043745A (ja) 2022-03-16

Family

ID=80668613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020149199A Pending JP2022043745A (ja) 2020-09-04 2020-09-04 熱管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022043745A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105522888B (zh) 电动交通工具多模式热管理系统
CN204987545U (zh) 三环路温度控制系统
CN111231620B (zh) 车辆热管理系统及其控制方法、车辆
JP7357498B2 (ja) 車両用熱管理システム
WO2020108532A1 (zh) 车辆热管理系统及其控制方法、车辆
CN102275521B (zh) 具有双模式冷却回路的热管理系统
KR102533382B1 (ko) 열관리 시스템
KR102619018B1 (ko) 열관리 시스템
JP2020055345A (ja) 車両の熱管理システム
JP2020055343A (ja) 車両の熱管理システム
CN111231655B (zh) 车辆热管理系统及其控制方法、车辆
KR102598394B1 (ko) 열관리 시스템
JP2020055344A (ja) 車両の熱管理システム
CN111716993A (zh) 一种低能耗热管理系统
CN111231772B (zh) 车辆热管理系统及其控制方法、车辆
KR20200044470A (ko) 열관리 시스템
KR102280621B1 (ko) 차량용 배터리의 열관리 시스템
KR20220040792A (ko) 차량용 히트펌프 시스템
KR20190132733A (ko) 열관리 시스템
KR102299301B1 (ko) 차량의 통합 열관리 회로
CN112041180B (zh) 热管理系统
US20220410657A1 (en) Vehicle heat pump system
CN113784859A (zh) 一种车辆的热管理系统和车辆
JP2022043745A (ja) 熱管理システム
JP2018122653A (ja) 電動車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210408