JP2022043707A - クレーン作業支援装置およびクレーン作業支援装方法 - Google Patents

クレーン作業支援装置およびクレーン作業支援装方法 Download PDF

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哲 岡田
Satoru Okada
佳雄 笹岡
Yoshio Sasaoka
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Abstract

【課題】クレーンの周囲における作業者の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者に対する警報頻度を適当に調節しうる装置を提供する。【解決手段】端末装置40を携帯している作業者P1が単に指定領域Rに存在するだけでは警報が発せられず、フック17または吊荷Wの高さhが指定高さH以上になったことをさらなる要件として当該端末装置40から警報が発せられる。このため、フック17または吊荷Wの高さhが指定高さH未満である状態では、作業者P1は指定領域Rにおいて玉掛け作業およびこれに付随する作業を実行することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、クレーンによる吊荷の搬送作業などを支援するための技術に関する。
吊荷を移動させる作業がより安全に遂行されるように支援するための技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、揚重装置のブーム先端部の下方の画像に基づいて、作業者の指差し確認などの行動に応じて揚重点を基準にして定められた所定の範囲における人員が検出された場合、少なくとも当該所定の範囲にいる人員に対して警報が発せられる。
特開2018-080053号公報
しかし、作業者が玉掛け作業またはそのための準備作業などをするために、所定の範囲に立ち入るたびに警報が発せられると、当該警報の頻度が作業者に煩わしさを感じさせ、ときとして作業の支障となる程度に高くなる可能性がある。
そこで、本発明は、クレーンの周囲における作業者の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者に対する警報頻度を適当に調節しうる装置を提供することを目的とする。
本発明のクレーン作業支援装置は、
フックまたは吊荷の地面からの高さを検知する高さ検知要素と、
前記高さ検知要素により検知された前記フックまたは前記吊荷の地面からの高さが、指定高さ以上であるか否かを判定する高さ判定要素と、
クレーンの指定箇所に設けられた信号検出器による、作業者により携帯されている端末装置から送信された指定信号の検出結果を認識する信号検出結果認識要素と、
前記信号検出結果認識要素により認識された前記指定信号の検出結果に応じて、前記端末装置が前記フックまたは前記吊荷を基準として定義されている指定領域に存在しているか否かを判定する領域判定要素と、
前記高さ判定要素により、前記フックまたは前記吊荷の地面からの高さが前記指定高さ以上であると判定され、かつ、前記領域判定要素により前記端末装置が前記指定領域に存在すると判定されたことを要件として、前記端末装置に対して警報信号を送信することにより、当該端末装置の端末出力インターフェースを通じて警報を出力させる警報要素と、
を備えている。
当該構成のクレーン作業支援装置によれば、端末装置を携帯している作業者が単に指定領域に存在するだけでは警報が発せられず、フックまたは吊荷の高さが指定高さ以上になったことをさらなる要件として当該端末装置から警報が発せられる。このため、フックまたは吊荷の高さが指定高さ未満である状態では、作業者は指定領域において玉掛け作業およびこれに付随する作業を実行することができる。よって、クレーンの周囲における作業者の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者に対する警報頻度が適当に調節されうる。
本発明のクレーン作業支援装置において、
前記信号検出結果認識要素が、前記指定信号の検出結果として、前記端末装置を構成する端末入力インターフェースを通じて入力された前記作業者による安全確認結果が前記指定信号に含まれているか否かを認識し、
前記警報要素が、前記信号検出結果認識要素により前記指定信号に前記作業者による安全確認結果が含まれていると認識された場合、前記高さ判定要素および前記領域判定要素の判定結果に関わらず前記端末装置に対する前記警報信号の送信を停止する
ことが好ましい。
当該構成のクレーン作業支援装置によれば、端末装置を構成する端末入力インターフェースを通じて作業者による安全確認結果が入力された場合、当該端末装置から警報が発せられない。このため、フックまたは吊荷の高さが指定高さ以上であっても、端末装置の端末出力インターフェースから警報が発せられないまま、安全性の確認が作業者に委ねられ、作業者はフックまたは吊荷の近くにいる状況でも玉掛け作業およびこれに付随する作業を実行することができる。よって、クレーンの周囲における作業者の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者に対する警報頻度が適当に調節されうる。
本発明のクレーン作業支援装置において、
前記信号検出結果認識要素が、前記指定信号の検出結果として、前記端末装置を構成する端末入力インターフェースを通じて入力された前記作業者による不安全確認結果が前記指定信号に含まれているか否かを認識し、
前記警報要素が、前記信号検出結果認識要素により前記指定信号に前記作業者による不安全確認結果が含まれていると認識された場合、前記高さ判定要素および前記領域判定要素の判定結果に関わらず前記端末装置に対して前記警報信号を送信する
ことが好ましい。
当該構成のクレーン作業支援装置によれば、端末装置を構成する端末入力インターフェースを通じて作業者による不安全確認結果が入力された場合、当該端末装置から警報が発せられる。このため、端末装置が指定領域に存在していない場合でも、フックまたは吊荷の高さが指定高さ未満である場合でも、端末装置の端末出力インターフェースから警報が発せられる。よって、クレーンの周囲における作業者の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者に対する警報頻度が適当に調節されうる。
本発明のクレーン作業支援装置において、
前記領域判定要素が、前記端末装置が前記指定領域に存在していると判定した後で当該端末装置が前記指定領域に存在していないと判定したことを要件として、前記端末装置が前記指定領域から外れた旨の報知を、前記クレーンの操作装置を構成する操作出力インターフェースに出力させる報知要素をさらに備えている
ことが好ましい。
当該構成のクレーン作業支援装置によれば、クレーンの操作装置を構成する操作出力インターフェースにおいて報知が出力される。その結果、指定領域に存在していると認識された作業者が当該指定領域から外れたと認識されたことをオペレータに把握させることができる。
移動式クレーンの概略構成図。 クレーン作業支援装置のブロック図。 クレーン作業支援装置の機能を表わすフローチャート。 指定領域に関する説明図。
(構成)
(クレーンの構成)
図1に示されている移動式のクレーン10は、下部走行体11と、上部旋回体12と、多段伸縮式のブーム14と、起伏シリンダ15と、ワイヤ16と、フック17と、ウインチ18と、クレーン作業支援装置20と、を備えている。下部走行体11は、例えば、原動機の動力をクローラに伝達することにより当該クローラが接している地面に対して移動する機能を有している。上部旋回体12は、下部走行体11の上側にあって下部走行体11に対して旋回可能に連結されている。ブーム14は、上部旋回体12から順に延在する基端ブーム141と、中間ブーム142と、先端ブーム143と、により構成されている。起伏シリンダ15は、上部旋回体12の上部に配置され、ブーム14を起伏させるための伸縮可能に構成されている。ブーム14の先端から繰り出されているワイヤ16の一部を介して、ワイヤ16の一端部に取り付けられたフック17がブーム14の先端から吊り下げられている。ワイヤ16の他端部が上部旋回体12に搭載されているウインチ18に巻き付けられ、ウインチ18を駆動させてワイヤ16が巻き取られまたは繰り出されることによりフック17が昇降される。
クレーン10の種類、仕様およびアタッチメントの種類は様々に変更されてもよい。クレーン10は、クローラクレーンではなく、ホイールクレーン(タイヤ走行するクレーン、ラフテレーンクレーン、トラッククレーン、オールテレーンクレーン)などの異なる移動式クレーンであってもよく、ジブクレーン、クライミングクレーンまたはタワークレーンなどの固定式クレーンであってもよい。クレーン10が、タワークレーンのほか、ラフィングクレーンまたは固定ジブクレーンであってもよい。クレーン10が、ブーム14に代えてまたは加えて、ジブ、マストおよび/またはストラットをアタッチメントとしてとして備えていてもよい。ブーム14が、テレスコ(登録商標)(伸縮)ブームのほか、ラチスブームであってもよい。
図2に示されているように、クレーン10は、クレーン作業支援装置20のほか、クレーン操作装置120、センサ群201、信号検出器202および駆動機構204を備えている。
クレーン操作装置120は、オペレータP2(図1参照)が搭乗する、上部旋回体12の一部を構成するキャブ13(運転室)に搭載されている。クレーン操作装置120は、操作入力インターフェース121および操作出力インターフェース122を備えている。操作入力インターフェース121は、下部走行体11の移動動作、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回動作など、クレーン10を操作するための操作レバーおよび操作ボタンなどにより構成されている。操作出力インターフェース122は、画像表示装置のほか、音響出力装置により構成されている。操作レバーおよび操作ボタン、ならびに、画像表示装置等は、キャブ13の内部においてオペレータP2が座るシートの周囲に配置されている。
センサ群201は、ブーム14の延在長さ、仰角(または起伏角)および方位を測定するためのセンサ、ワイヤ16に生じる張力およびワイヤ16の繰り出し長さを測定するためのセンサ、ならびに、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回角度を測定するためのセンサなどにより構成されている。クレーン10がジブを備えている場合、当該ジブ起伏角度を測定するためのセンサがセンサ群201を構成していてもよい。ブーム14がラチスブームである場合、当該ブーム14の延在長さを測定するためのセンサは省略される。
信号検出器202は、例えば、クレーン10の指定箇所としてのフック17における適当な箇所に配置されている。信号検出器202は、上部旋回体12の前端部またはブーム14(ジブが存在する場合にはジブ)の所定箇所(例えば、先端部)など、クレーン10における他の箇所に配置されていてもよい。信号検出器202は、吊荷Wをフック17に掛ける作業および吊荷Wをフック17から取り外す作業(玉掛け作業)などを実施する作業者P1(図1参照)により携帯されている端末装置40から送信された指定信号を検出する機能を有している。
駆動機構204は、操作入力インターフェース121を構成する操作レバー等の操作態様に応じて、下部走行体11の移動、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回、ブーム14の起伏および/または伸縮、ウインチ18によるワイヤ16の巻き取りまたは繰り出し等を実現するためのアクチュエータおよび力伝達機構等により構成されている。
(クレーン作業支援装置の構成)
図2に示されているように、クレーン作業支援装置20(クレーン制御装置)は、高さ検知要素21と、高さ判定要素22と、信号検出結果認識要素23と、領域判定要素24と、警報要素25と、報知要素26と、を備えている。クレーン作業支援装置20およびこれを構成する各要素は、演算処理装置(CPU、プロセッサコアなど)および記憶装置(ROM、RAMなどのメモリ)により構成されている。当該各要素は、演算処理装置が記憶装置から必要なデータおよび/またはソフトウェアを読み出し、当該データおよび/または当該ソフトウェアにしたがって所定の演算処理を実行することによりそれぞれの機能を発揮する。
(端末装置の構成)
図1に示されているように、作業者P1により携帯される端末装置40は、スマホ、タブレット端末およびビーコンなどにより構成されている。
図2に示されているように、端末装置40は、端末入力インターフェース41および端末出力インターフェース42を備えている。端末入力インターフェース41は、タッチパネルを構成する静電容量型のタッチボタンなどにより構成されている。端末出力インターフェース42は、タッチパネルを構成する画像表示装置のほか、音響出力装置、さらには、無線通信機器により構成されている。当該無線通信機器により、指定信号が端末装置40の外部に送信される。端末制御装置40は、演算処理装置(CPU、プロセッサコアなど)および記憶装置(ROM、RAMなどのメモリ)により構成されている。
例えば、端末装置40において、端末制御装置44により、端末入力インターフェース41を通じて所定の操作があったことが検知された場合、指定信号が生成されたうえで端末出力インターフェース42を構成する無線通信機器により当該指定信号が送信される。そのほか、端末装置40の電源ON状態において定常的にまたは間欠的に指定信号が送信されてもよい。指定信号の通信規格としては、通信範囲が10~15m以内に限定される、Bluetooth(「Bluetooth」は登録商標である。)などの短距離通信規格が採用されていてもよい。
(機能)
前記構成のクレーン作業支援装置20の機能について図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、端末装置40の指定領域Rへの入退状況を表わすフラグfが「0」に設定される(図3/STEP201)。
高さ検知要素21により、吊荷Wの地面からの高さhが認識される(図3/STEP202)。具体的には、フック17に吊荷Wが取り付けられ、ウインチ18によりワイヤ16が巻き取られていく過程で、センサ群201を構成する張力センサにより測定されるワイヤ16の張力が急峻に大増大した時点(地切り時点)から、センサ群201を構成する巻き取り量センサにより測定されるワイヤ16の巻き取り量が、吊荷Wの高さhとして検知される。
ブーム14の先端部に設けられた測距センサ(センサ群201を構成する。)により、ブーム14の先端部と吊荷Wの上面との間隔が推定され、ブーム14の先端部の高さから当該間隔が差し引かれた結果が吊荷Wまたはフック17の高さhとして検知されてもよい。ブーム14の先端部の高さは、センサ群201を構成する延在長さセンサにより測定されるブーム14の延在長さ、および、センサ群201を構成する仰角センサにより測定されるブーム14の仰角に基づいて求められる。
ブーム14の先端部に設けられて光軸を下方に向けた撮像装置(センサ群201を構成する。)により上方から撮像された吊荷Wおよびその周囲の様子を表わす撮像画像が取得され、吊荷Wの既知の実空間サイズに鑑みて、撮像画像空間における吊荷Wのサイズに鑑みて、当該撮像装置またはブーム14の先端部と吊荷Wの上面との間隔が推定されてもよい。ここで、吊荷Wの高さおよび/または地切り時点におけるフック17および吊荷Wの上面の間隔が既知である場合、当該既知情報が用いられて吊荷Wまたはフック17の高さhがより高精度に検知されてもよい。
上部旋回体12に設けられた測距センサ(センサ群201を構成する。)により、吊荷Wの下面と地面に設置されたマーカの鉛直方向の間隔が吊荷Wの高さhとして推定されてもよい。上部旋回体12に設けられて光軸を水平方向に向けた撮像装置(センサ群201を構成する。)により側方から撮像された吊荷Wおよびその周囲の様子を表わす撮像画像が取得され、吊荷Wの既知の実空間サイズに鑑みて、撮像画像空間における吊荷Wの下面(またはフック17)と地面との間隔が実空間サイズに換算され、当該換算結果が吊荷W(またはフック17)の高さhとして検知されてもよい。
高さ検知要素21により、地切り時点からのワイヤ16の巻き取り量から、地切り時点におけるフック17の高さの検知結果が差し引かれることにより、フック17の地面からの高さが検知されてもよい。例えば、作業者により端末入力インターフェース41を通じて端末装置40に入力され、かつ、端末出力インターフェース42を構成する無線通信機器を通じて端末装置40からクレーン作業支援装置20に対して送信されることにより、地切り時点におけるフック17の高さが検知されうる。
高さ判定要素22により、高さ検知要素21により検知された吊荷W(またはフック17)の高さhが指定高さH以上であるか否かが判定される(図3/STEP204)。ここで、高さ検知要素21により検知された吊荷Wまたはフック17の高さhが指定高さH以上である状態が第1指定時間以上にわたり継続したか否かが判定されてもよい。
当該判定結果が肯定的である場合(図3/STEP204‥YES)、信号検出結果認識要素23により、信号検出器202による指定信号の検出結果が認識される(図3/STEP206)。例えば、指定信号の検出強度が指定信号の検出結果として認識される。端末装置40が有する測位機能により求められた当該端末装置40の現在位置(緯度および経度により特定される。)を表わす指定信号の検出の有無が、指定信号の検出結果として認識されてもよい。
指定信号の検出結果に基づき、領域判定要素24により端末装置40がクレーン10のフック17または吊荷Wを基準として定義されている指定領域Rに存在しているか否かが判定される(図3/STEP208)。例えば、指定信号の検出強度が閾値以上であるか否かに応じて、領域判定要素24により端末装置40が指定領域Rに存在しているか否かが判定されてもよい。また、指定信号により表わされる端末装置40の現在位置が、指定領域Rを表わす緯度-経度範囲に含まれているか否かに応じて、領域判定要素24により端末装置40が指定領域Rに存在しているか否かが判定されてもよい。ここで、端末装置40が指定領域Rに存在している状態が第2指定時間以上にわたり継続したか否かが判定されてもよい。図4に示されているように、フック17の位置を鉛直方向について地面に投影した点を中心として水平に広がる半径rの略円形状の指定領域Rとして定義されているとみなされる。指定領域Rの半径rは、指定信号の通信規格に応じた通信可能距離と比較して小さくなるように設定されている。
当該判定結果が肯定的である場合(図3/STEP208‥YES)、警報要素25により警報信号が端末装置40に対して送信される(図3/STEP210)。これに応じて、端末制御装置44により端末装置40から警報が発せられる。例えば、端末出力インターフェース42を構成する画像表示装置に指定領域および作業者P1の位置を示すマップ、吊荷に対する安全性が低い状況を表わすアイコンもしくはマーク、および/または「吊荷に対する安全性が低いのでその場所から離れてください」などのメッセージが表示される。また、当該メッセージが、端末出力インターフェース42を構成する音響出力装置から出力されてもよい。
当該判定結果が肯定的である場合(図3/STEP208‥YES)、報知要素26により、端末装置40またはこれを携帯している作業者P1が指定領域Rに存在している旨の報知が、操作出力インターフェース122を構成する画像表示装置等に出力されてもよい。これにより、例えば、指定領域Rの内部に作業者P1が存在している状況を表わすマップ、マークおよび/またはメッセージが操作出力インターフェース122を構成する画像表示装置に表示される。
そして、フラグfが「1」に設定されたうえで(図3/STEP212)、吊荷高さ検知(図3/STEP202)以降の処理が繰り返される。
吊荷高さ検知(図3/STEP202)、吊荷高さ判定(図3/STEP204)、信号検出結果認識(図3/STEP206)および領域判定(図3/STEP208)はこの順で実行される必要はなく、信号検出結果認識(図3/STEP206)→領域判定(図3/STEP208)→吊荷高さ検知(図3/STEP202)→吊荷高さ判定(図3/STEP204)、または、吊荷高さ検知(図3/STEP202)→信号検出結果認識(図3/STEP206)→吊荷高さ判定(図3/STEP204)→領域判定(図3/STEP208)など、検知結果または認識結果に応じた判定処理は任意の順で実行されてもよい。
端末装置40から警報が発せられる場合、クレーン作業支援装置20(またはクレーン制御装置)により、制限指令信号が駆動機構204に対して送信または出力され、(1)下部走行体11の移動動作、(2)下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回動作、(3)ブーム14の起伏動作、(4)ブーム14の伸縮動作、(5)ウインチ18によるワイヤ16の巻き取り動作、および、(6)ウインチ18によるワイヤ16の繰り出し動作のうち一部に関して、アクチュエータの動作が禁止され、かつ/または、力伝達機構による力伝達が遮断されてもよい。クレーン10がジブを備えている場合、当該ジブの起伏動作に関して、アクチュエータの動作が禁止され、かつ/または、力伝達機構による力伝達が遮断されてもよい。クレーン10がマストを備えている場合、当該マストの起伏動作に関して、アクチュエータの動作が禁止され、かつ/または、力伝達機構による力伝達が遮断されてもよい。
高さ判定要素22により、高さ検知要素21により検知された吊荷Wまたはフック17の高さhが指定高さH以上ではないと判定された場合(図3/STEP204‥NO)、フラグfが「1」であるか否かが判定される(図3/STEP214)。また、領域判定要素24により端末装置40がクレーン10のフック17または吊荷Wを基準として定義されている指定領域Rに存在していないと判定された場合(図3/STEP208‥NO)、フラグfが「1」であるか否かが判定される(図3/STEP214)。
当該判定結果が否定的である場合(図3/STEP214‥NO)、すなわちf=0であって、吊荷高さhが指定高さH以上であり、かつ、端末装置40が指定領域Rに存在しているとは判定された履歴がない場合、吊荷高さ検知(図3/STEP202)以降の処理が繰り返される。
その一方、当該判定結果が肯定的である場合(図3/STEP214‥YES)、すなわちf=1であって、吊荷高さhが指定高さH以上であると判定され、かつ、端末装置40が指定領域Rに存在していると判定された履歴がある場合、警報要素25により端末装置40に対して警報停止信号が送信される(図3/STEP216)。これに応じて、端末制御装置44により、端末装置40から発せられていた警報が停止される。
さらに、報知要素26により、端末装置40またはこれを携帯している作業者P1が指定領域Rから外れた旨の報知が、操作出力インターフェース122を構成する画像表示装置等に出力される(図3/STEP218)。これにより、例えば、指定領域Rの外部に作業者P1が存在している状況を表わすマップ、マークおよび/またはメッセージが操作出力インターフェース122を構成する画像表示装置に表示される。
(作用効果)
前記機能を発揮するクレーン作業支援装置20によれば、端末装置40を携帯している作業者P1が単に指定領域Rに存在するだけでは警報が発せられず、フック17または吊荷Wの高さhが指定高さH以上になったことをさらなる要件として当該端末装置40から警報が発せられる(図3/STEP204‥YES→‥STEP208‥YES→STEP210参照)。このため、フック17または吊荷Wの高さhが指定高さH未満である状態では、作業者P1は指定領域Rにおいて玉掛け作業およびこれに付随する作業を実行することができる(図3/STEP204‥NO参照)。よって、クレーン10の周囲における作業者P1の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者P1に対する警報頻度が適当に調節されうる。
端末装置40が指定領域Rに存在していると判定した後で当該端末装置40が指定領域Rに存在していないと判定したことを要件として、端末装置40が前記指定領域から外れた旨の報知が、操作出力インターフェース122に出力される(図3/STEP208‥YES→‥STEP212→‥STEP208‥NO→STEP214‥YES→‥STEP218参照)。その結果、指定領域Rに存在していると認識された作業者P1が当該指定領域Rから外れたと認識されたことをオペレータP2に把握させることができる。
(本発明の他の実施形態)
前記実施形態では、クレーン作業支援装置20がクレーン10に搭載されていたが、他の実施形態としてクレーン作業支援装置20の少なくとも一部が当該クレーン10との通信機能を有するサーバにより構成されていてもよい。すなわち、当該サーバが、高さ検知要素21、高さ判定要素22、信号検出結果認識要素23、領域判定要素24、警報要素25および報知要素26のうち一部または全部としての機能を有していてもよい。
前記実施形態では、クレーン操作装置120がクレーン10に搭載されていたが、他の実施形態としてクレーン操作装置120が当該クレーン10との通信機能を有する遠隔操作装置により構成されていてもよい。
前記実施形態では、指定信号の検出強度が閾値以上であるか否かに応じて、端末装置40が指定領域Rに存在しているか否かが判定されたが、他の実施形態として、端末装置40が測位機能を有している場合、端末装置40の現在位置(緯度および経度により特定される。)を表わす信号が指定信号として信号検出器202により検出され、当該現在位置が指定領域Rに存在しているか否かが判定されてもよい。この場合、指定領域R(図4参照)の形状は三角形状、矩形状、多角形状または台形状など、任意の2次元形状であってもよい。端末装置40の現在位置が緯度および経度に加えて高さにより特定される場合、指定領域Rの形状は、クレーン10の指定箇所を通る鉛直方向(図4のz軸方向)に平行な軸線を有する柱状、錘状、錐台状、半球状もしく半楕円球状またはこれらの組み合わせなどの様々な3次元形状であってもよい。また、指定領域Rのサイズは吊荷Wのサイズおよび高さなどに応じて設定されていてもよい。
信号検出結果認識要素21が、指定信号の検出結果として、端末装置40を構成する端末入力インターフェース41を通じて入力された作業者P1による安全確認結果が指定信号に含まれているか否かを認識し、警報要素25が、信号検出結果認識要素23により指定信号に作業者P1による安全確認結果が含まれていると認識された場合、高さ判定要素22および領域判定要素24の判定結果に関わらず端末装置40に対する警報信号の送信を停止してもよい。
当該構成のクレーン作業支援装置20によれば、端末装置40を構成する端末入力インターフェース41を通じて作業者P1による「安全確認結果」が入力された場合、当該端末装置40から警報が発せられない。例えば、端末入力インターフェース41を構成するタッチパネルにおける指定スイッチのタッチ操作または端末入力インターフェース41を構成する音声認識装置に「安全確認」等の音声入力によって安全確認結果が入力される。このため、フック17または吊荷Wの高さhが指定高さH以上であっても、端末装置40の端末出力インターフェース42から警報が発せられないまま、安全性の確認が作業者P1に委ねられ、作業者P1はフック17または吊荷Wの近くにいる状況でも玉掛け作業およびこれに付随する作業を実行することができる。よって、クレーン10の周囲における作業者P1の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者P1に対する警報頻度が適当に調節されうる。
信号検出結果認識要素21が、指定信号の検出結果として、端末装置40を構成する端末入力インターフェース41を通じて入力された作業者P1による不安全確認結果が指定信号に含まれているか否かを認識し、警報要素25が、信号検出結果認識要素23により指定信号に作業者P1による不安全確認結果が含まれていると認識された場合、高さ判定要素22および領域判定要素24の判定結果に関わらず端末装置40に対して警報信号を送信してもよい。
当該構成のクレーン作業支援装置20によれば、端末装置40を構成する端末入力インターフェース41を通じて作業者による「不安全確認結果」が入力された場合、当該端末装置から警報が発せられる。例えば、端末入力インターフェース41を構成するタッチパネルにおける指定スイッチのタッチ操作または端末入力インターフェース41を構成する音声認識装置に「安全未確認」等の音声入力によって不安全確認結果が入力される。このため、端末装置40が指定領域Rに存在していない場合でも、フック17または吊荷Wの高さhが指定高さH未満である場合でも、端末装置40の端末出力インターフェース42から警報が発せられる。よって、クレーン10の周囲における作業者P1の安全性を確保しながらもその玉掛け作業等の円滑を図る観点から、当該作業者P1またはその周辺作業者に対する警報頻度が適当に調節されうる。
10‥クレーン、11‥下部走行体、12‥上部旋回体、14‥ブーム、15‥起伏シリンダ、16‥ワイヤ、17‥フック、18‥ウインチ、20‥クレーン作業支援装置、21‥高さ検知要素、22‥高さ判定要素、23‥信号検出結果認識要素、24‥領域判定要素、25‥警報要素、26‥報知要素、40‥端末装置、41‥端末入力インターフェース、42‥端末出力インターフェース、44‥端末制御装置、120‥クレーン操作装置、121‥操作入力インターフェース、122‥操作出力インターフェース、202‥信号検知器、P1‥玉掛け作業者、P2‥クレーンのオペレータ、R‥指定領域、S‥センサ群、W‥吊荷。

Claims (5)

  1. フックまたは吊荷の地面からの高さを検知する高さ検知要素と、
    前記高さ検知要素により検知された前記フックまたは前記吊荷の地面からの高さが、指定高さ以上であるか否かを判定する高さ判定要素と、
    クレーンの指定箇所に設けられた信号検出器による、作業者により携帯されている端末装置から送信された指定信号の検出結果を認識する信号検出結果認識要素と、
    前記信号検出結果認識要素により認識された前記指定信号の検出結果に応じて、前記端末装置が前記フックまたは前記吊荷を基準として定義されている指定領域に存在しているか否かを判定する領域判定要素と、
    前記高さ判定要素により、前記フックまたは前記吊荷の地面からの高さが前記指定高さ以上であると判定され、かつ、前記領域判定要素により前記端末装置が前記指定領域に存在すると判定されたことを要件として、前記端末装置に対して警報信号を送信することにより、当該端末装置の端末出力インターフェースを通じて警報を出力させる警報要素と、
    を備えている
    ことを特徴とするクレーン作業支援装置。
  2. 請求項1記載のクレーン作業支援装置において、
    本発明のクレーン作業支援装置において、
    前記信号検出結果認識要素が、前記指定信号の検出結果として、前記端末装置を構成する端末入力インターフェースを通じて入力された前記作業者による安全確認結果が前記指定信号に含まれているか否かを認識し、
    前記警報要素が、前記信号検出結果認識要素により前記指定信号に前記作業者による安全確認結果が含まれていると認識された場合、前記高さ判定要素および前記領域判定要素の判定結果に関わらず前記端末装置に対する前記警報信号の送信を停止する
    ことを特徴とするクレーン作業支援装置。
  3. 請求項1または2記載のクレーン作業支援装置において、
    前記信号検出結果認識要素が、前記指定信号の検出結果として、前記端末装置を構成する端末入力インターフェースを通じて入力された前記作業者による不安全確認結果が前記指定信号に含まれているか否かを認識し、
    前記警報要素が、前記信号検出結果認識要素により前記指定信号に前記作業者による不安全確認結果が含まれていると認識された場合、前記高さ判定要素および前記領域判定要素の判定結果に関わらず前記端末装置に対して前記警報信号を送信する
    ことを特徴とするクレーン作業支援装置。
  4. 請求項1~3のうちいずれか1項に記載のクレーン作業支援装置において、
    前記領域判定要素が、前記端末装置が前記指定領域に存在していると判定した後で当該端末装置が前記指定領域に存在していないと判定したことを要件として、前記端末装置が前記指定領域から外れた旨の報知を、前記クレーンの操作装置を構成する操作出力インターフェースに出力させる報知要素をさらに備えている
    ことを特徴とするクレーン作業支援装置。
  5. フックまたは吊荷の地面からの高さを検知する高さ検知処理と、
    前記高さ検知処理より検知された前記フックまたは前記吊荷の地面からの高さが、指定高さ以上であるか否かを判定する高さ判定処理と、
    クレーンの指定箇所に設けられた信号検出器による、作業者により携帯されている端末装置から送信された指定信号の検出結果を認識する信号検出結果認識処理と、
    前記信号検出結果認識処理により認識された前記指定信号の検出結果に応じて、前記端末装置が前記フックまたは前記吊荷を基準として定義されている指定領域に存在しているか否かを判定する領域判定処理と、
    前記高さ判定処理により、前記フックまたは前記吊荷の地面からの高さが前記指定高さ以上であると判定され、かつ、前記領域判定処理により前記端末装置が前記指定領域に存在すると判定されたことを要件として、前記端末装置に対して警報信号を送信することにより、当該端末装置の端末出力インターフェースを通じて警報を出力させる警報処理と、
    を含んでいる
    ことを特徴とするクレーン作業支援方法。

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